【FGOちょい安価】崩壊した人理を修復する旅 (99)

FGOスレと言うことで、最初だけちょっと安価を取って、あとは頑張ってのんべんだらりと進めようと思います。
基本的には安価スレではなく、>>1の脳内妄想垂れ流しになります。

>>3 オリ主はサーヴァント?マスター?

>>5 サーヴァントなら文化圏 マスターなら性別

>>7 マスターだった場合、使役するサーヴァントのクラス(復讐者等はエクストラで一纏め)

サーヴァントに関しては、オリジナルの場合は選択された文化圏の中から私が色々選んで肉付けしていきます
また、マスターはぐだ子(仮名)で固定されます
マスターがオリジナルの場合は、サーヴァントはFGOに実装されているサーヴァントから選択されます

今夜か明日辺りから書き始める予定ですので、どうぞよろしく


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1497840830

サーヴァント

イラクの方

サーヴァント選んだし>>7は不要では

イラクとなるとシュメールとかその辺かな……
よし、頑張って考えます

次なんて無いよ!
と言うかオリサーヴァントなんてこれが最初で最後じゃないかな!

うん、ペルシャ圏を含むって話に目が点
もう少し考えてきます

カルデアとの通信は途絶え、周りに自分以外の人間は一人として居ない。
まずは周囲の状況を確認しようとして動き出した時、カラリと何かが動く音が聞こえ、
そちらを振り向くと、多数のスケルトンがこちらを見ていた。
槍を持つものが3体、剣が5体、弓が1体。
咄嗟にガンドを放ち、弓持ちのスケルトンの動きを止める。
あとは追いつかれないように、弓で狙いを付けられないように、走るだけ。
そうして冒頭に戻ることとなる。

(なんで、何が起きたの!?)

困惑しつつも走る足は止めない。
が、彼女はあくまで魔術師であり、肉体的には一般的な少女のそれと大差無い。
足の動きは少しずつ遅くなり、止まるのも時間の問題であった。
ポケットの中に手を入れる。
その中には三つの綺麗な石。 オルガマリーは、それを星晶石と呼んでいた。
なんでも、英霊……サーヴァントを召喚する際の魔力を肩代わりしてくれる代物だそうで、これさえあれば私でもサーヴァントを召喚できるらしい。
もっとも、運が悪ければ魔術礼装だけになる可能性も少なくは無いらしいが。

(もう、これに賭けるしかない……大丈夫、昔から運だけは良かったんだから!)

近くの廃ビルに逃げ込み、大急ぎで召喚のための陣を描き始める。
扉には鍵を掛けた、少しなら時間を稼げるはずだ。
そして、陣が完成する。
背後の扉が悲鳴をあげる。
これで召喚できなければ、少女はただスケルトンに無残に殺されるだけだろう。

(チャンスは一度……!)

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。
降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ
閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する
――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

詠唱が完成し、魔法陣が光を放つ。
彼女の前に立っていたのは………

光が収まり、俺の目の前に居たのは赤毛の少女だった。
その背後の扉はボロボロになっており、今にも破壊されそうだ。

「問おう……と言いたい所だが、そんな時間は無さそうだな。」

目の前の少女の圧倒的なまでに少ない魔力で、俺を維持出来るのかは怪しいところだ。
まぁ扉の向こう側に居る奴も、そう魔力は大きくない、宝具を使わずとも蹴散らすことが出来るだろう。
俺の愛馬を呼ぶことは叶いそうに無いのは少々残念だが、仕方あるまい。

「サーヴァント、ライダー…召喚に応じ参上した。
まずは、後ろの奴等を叩き潰すのが先決だな?」

腰の剣を抜く。
それと同時に扉を突破してきたスケルトン。
一体の槍を軽く受け流し、脳天から真っ二つに切り裂く。
そのまま逆袈裟に別の個体を剣ごと切捨て、横薙ぎに三体の剣持ちを切り払う。
矢が飛んできたが、あの龍の一撃に比べれば止まって見える程に遅い。
掴み潰して、倒したスケルトンの剣を拾い、投げつけて倒す。
その勢いのまま近くの槍持ちスケルトンを殴り砕き、残り二体のスケルトンを剣で切り捨てる。

「と、まぁこれが俺の実力なわけだが……ん?」

どうやら、俺のマスターと思われる少女は腰を抜かしているらしい。
少しばかりやりすぎたか? だが宝具も使ってない以上、消耗を抑えた最善に近い戦いだったと思うんだがな。
そこまで考えて自分の姿を見やる。

服装は……何らおかしいところは無いな、生前に試練を乗り越えた時のものとそう変わらない。
肉体的にも、どうやら若い体に息子を殺してしまった頃の技術がある状態か、間違いなく生前含めて最盛期って言えるな。

「え……と、私は召喚に成功したんだよ……ね?」

「んあ?そうだな、微弱とは言えパスは繋がっている、俺のマスターはお前だろうよ」

マスターは安心したのか、ふらりと立ち上がった。
右手の甲を確認すると、そこにはしっかりと令呪が刻まれている。
だが………なぁ?

「今は緊急事態だし、お前のサーヴァントで居てやるが、流石に魔力が少なすぎてなんともな。
事態が落ち着いたら契約は見直させてもらうぞ。」

流石に宝具の使用も危うい契約は、したいとは思えないな。

「う……まぁ、そうだよね…でも、ここを脱出するまでは協力してね?」

「俺もこんなすぐに消滅はしたくねぇ、そこは了承しておくさ。」

とは言ったものの、こっからどうするかね?

「一先ず、仲間を探そうと思う、ライダーなら騎乗するものが何かあるよね? 馬とか、戦車とか」

「まぁ確かに愛馬は居るが、生憎宝具でな、魔力が足りねぇ。」

「それじゃあ令呪を切ろうか、今は合流が一番大切だし。
というわけで、令呪をもって命ずる『移動が出来る宝具を使用して』」

ほう、ここで参画しか無い令呪を切ってくるか
こういう思い切りの良さは嫌いじゃねぇな……魔力の問題さえ無ければしばらく組んでても良いんだが

「んじゃ、宝具開帳ってな こい、【ラクシュ】!」

俺の声に反応するように目の前の空間がゆらぎ、そこから巨大な体躯の馬が現れる。
ラクシュ、生前の俺の本気に、唯一付いてこられた自慢の馬だ。
コイツの背中に飛び乗り、マスターに手を差し出す。

「おら、乗りな。 その背じゃ乗るのも大変だろうが。」

俺の手を掴んだマスターを引っ張り上げ、懐に抱え込むようにラクシュの背に乗せる。
さて、お仲間とやらはすぐに見つかってくれるのかね?

しばらくマスターを乗せて街を駆ける。
道中スケルトンに遭遇したが、放たれた矢は斬り払い、それ以外はラクシュが轢き潰す。
特に面白みのない道中だが………

「……誰とも会わないね。」

という訳だ。
未だに生存者には会えていない。
いや、人っぽいのと言うか、真っ黒なサーヴァントっぽいのは居たんだが、明らかに正気を保ってなかったし、スケルトンと同じように轢き潰した。
………令呪から補給されて、ラクシュを呼んだ余りの魔力があるな……まぁスキル一回程度なら使えるか。
マスターをラクシュから降ろし、俺も降りる。
ラクシュには周囲の警戒を命じて、その場に座り込む。

「ライダー、何するの?」

「ちっと祈りを捧げるから、少し黙ってろ。」

それだけ言って、目を閉じ、祈りを捧げる。
すると、目の前に羊が現れ、歩き始めた。

「よし、この牝羊の後を追うぞ。」

「え? えぇ?」

マスターは困惑しているが、この牝羊は俺たちを正確に導いてくれるはずだ。
羊の後を追って、歩き始める。

と、この辺で今日の投下を終わります。
続きは明日、多分原作主人公達と会えるんじゃないですかね(

このスレでは荒らしは論外ですが、雑談は歓迎ですとだけ言っておきます。
あんまり先の展開を予想されたりするのは困りますが、それがきっかけで展開が変わることもあるかも?

あと、ライダーのステータスは冬木市終了後に公開します。
まぁステ的には普通に大英雄レベルになってますね(

質問に関しては随時受け付けてます
気づいた時、もしくはその日の投下前に回答する事になりますね

遅くなりましたが投下開始します

歩き始めて30分と言ったところか、離れた場所から爆発音が聞こえてくる。
まぁ、派手に戦闘してるなら、どちらかはお仲間だろう。

「ウィッカーマン!」

「あれ、炎の巨人に……マシュちゃん!?」

マスターが反応した方を見ると、炎の巨人と相対する大盾……盾か?
まぁ盾を持った少女が居た。

「ライダー、マシュちゃんを助けないと……!」

っつってもな……

「必要ねぇよ」

「なんで!?」

「あの炎の巨人には悪意が感じられねぇし、何よりも………」

そこまで言った所で、少女……マシュとやらの盾が光を放つ。

「あんな盾持ってんだ、あれくらい防げねぇと、英霊とは認められねぇな。」

炎の巨人の纏う炎を、マシュの盾により展開される結界が遮断する。
さて、落ち着いたみたいだし合流するとしようかね。

「おう、お前らがマスターのお仲間って事で良いのか?」

まともそうな集団に近づき、話しかける。
白髪の女魔術師に、黒髪の男の……魔術師?
それにさっきの盾の少女マシュと、おそらくさっきの炎の巨人の使用者のキャスターだ。
なんか白い小動物も居るな。

「貴方は何者ですか?」

他の三人を背に立ちふさがる白髪の女魔術師。
………声が少しばかり上ずってんな、ちっとばかり精神的に無理でもしてんのか?

「あの、所長……彼は私のサーヴァントで……」

「あー……サーヴァント・ライダーだ、お見知りおきを、レディ?」

『うわ、なんだこのサーヴァントは! この霊基反応、少なくとも大英雄級だ……!』

「ん? なんだこのヘタレでチキンで軽薄そうな男の声は……魔術による遠隔通信か?」

『うわーい辛辣だなぁ! あーっと、僕はロマニ・アーキマン、カルデアの医療部門で一応トップだよ。
で、君の真名だけど……』

「明かしても良いが、お前らは味方なんだよな?
真名明かした途端に死因突いてバッサリなんてゴメンだぞ?」

「……彼女のサーヴァントと言うことであれば、少なくとも味方である事は間違いないでしょう。
そちらが裏切らない限りはこちらも裏切ることはそうありません。」

んー、この女魔術師がこいつらのトップか。
マスターも信用してるみてぇだし、まぁ一応信用しておくか。

「んじゃ、名乗っておくとするか。
俺の名はロスタム、ペルシアの英雄、息子殺しのロスタムだ。」

「ロスタム……ペルシアの叙事詩シャー・ナーメのロスタムさんですね!
イラン国王カーウースを救出するために七道程を成し遂げたあの!」

「お、おう。」

マシュが目を輝かせる……なんだこの子英雄マニアか何かか?

「あーっと、マスターからはそこの盾のマシュとやらの名前しか聞いてねぇんだ。
他の奴らの名前も聞いといて良いか?」

「そうですね…サーヴァントである貴方が真名を明かしてくれたのです、こちらも名乗るのが筋というものでしょう。
私はオルガマリー・アニムスフィア、人理継続特務機関フィニス・カルデアの所長です。
貴方のマスターからしたら上司という事になります。」

「シールダーのデミサーヴァント、マシュ・キリエライトです。
私に力を貸してくれている英霊は……どなたなのか、まだわかっておりません。」

「藤丸立香、マシュのマスターだ。」

「キャスターだ。」

キャスターの真名は……まぁ良いか、基本的に炎を扱うキャスター、ドルイド系で使うのはルーン魔術ってところだな。

「んで、こっからは何をするんだ?
こっちはアンタ等との合流を第一に行動してたから、何をどうすりゃ良いのかわかってねぇんだ。」

「あぁ、こっちも最低限の用事は済んだし、今から大聖杯の所まで行く予定だったんだ。
案内は俺がする、全員ついて来な。」

と、キャスターの案内で移動を始める。
ラクシュの背に乗り、懐にマスターを収め移動すること数十分。
洞窟の入口に到着した。



そう言えば、マスターの名前決めてなかったですよね。
なんだかんだ名前を出さないようにするってのも無理ではないですが難しいので、名前を決めておきたいんですが……
とりあえず次の投下までに名前案を募集しようと思います。
出された案の中から、私が独断と偏見で選ぼうかと(
というわけで皆さんよろしくお願いします。

昨夜は寝落ちしましたごめんなさい

容姿がぐだ子のそれってだけで、名前は未確定なんですよね
ほら、生まれからして主人公とは違う(一般枠ではなく魔術師の家系)わけですし
むしろ決まっているのはロスタムのマスターで魔術回路が極端に少なくて努力と技術だけは特級の女の子ってぐらいですし
と言うかぐだ子って名前もわかりやすさはともかく、人の名前として見るとどうなんだと(
かと言ってロスタム以外からは名前で呼ばれることが多いだろうし、名前は付けておきたくて

>>47
パワプロくん理論で愛称としてぐだ子(何故か付けられた愛称がスポーツ新聞にも本名じゃなく付けられた愛称で書かれる)、本名は別とかでいいんじゃないの
というかぐだ子が愛称としてどうって正論言うなら世の中の男女系ssが全部死ぬからしっかり練らなくても別にいいんじゃないの
実際のFGOのマスターにも何故か呼ばれる時に名前だけ色が付いてたり、名前の後に@爆死とか付いてる奴らばかりだし

>>48
あー、なるほど、愛称としてならぐだ子でも問題ないですね。
FGOマスターの名前も、ウチは明治維新の時は幕末の天麩羅なんて名前にしてましたし(
それじゃあぐだ子(愛称)で進めます 今夜から
寝落ちとか諸々無ければ22時くらいから更新していきますね
21時からはアサルトタイムなのでリヴァだのなんだの狩らないと……(

女鯖だらけのカルデアよりお送りします。
本日も投下を始めて行きます。

「大聖杯はこの奥だ。ちぃとばかり入り組んでるんで、はぐれないようにな。」

と言うことらしい。
まぁここは確かに霊地になっている、聖杯を置くのにも、陣地として利用するにも都合が良いんだろう。

「天然の洞窟……のように見えますが、これも元から冬木の街にあったものですか?」

「でしょうね。これは半分天然、半分人工よ。 魔術師が長い年月をかけて広げた地下工房です。」

マシュの問いにオルガマリーが返答する。

「それより、キャスターのサーヴァント。大事な事を確認していなかったのだけど。
セイバーのサーヴァントの真名は知っているの? 何度か戦っているような口ぶりだったけど。」

「あぁ、知っている。ヤツの宝具を食らえば誰だって真名……その招待に突き当たるからな。
他のサーヴァントが倒されたのも、ヤツの宝具があまりにも強力だったからだ。」

「強力な宝具……ですか。それはどういう?」

「王を選定する岩の剣のふた振り目。おまえさんたちの時代においてもっとも有名な聖剣。
その名は。」

「約束された勝利の剣(エクスカリバー)。騎士の王と誉れの高い、アーサー王の持つ剣だ。」

キャスターの説明に、突如別の男の声が割り込む。
もちろん俺ではないし、立香やロマニでもない。

「アーチャーのサーヴァント……!」

「おう、言ってるそばから信奉者の登場だ。相変わらず聖剣使いを護ってんのか?」

どうやらキャスターの知り合いのようだ。
まぁこれならそっちの相手は任せても良いだろう。
それよりも確認しておきたい事があるんだが……

「おいマシュ、アーサー王ってのについて簡単に教えてくれねぇか?」

「え、あ、はい。」

少しばかりぼんやりしていたマシュに質問を投げかける。

「中世の歴史書やロマンスでは、アーサー王は6世紀初めにローマン・ケルトのブリトン人を率いてサクソン人の侵攻を撃退した人物とされます。
一般にアーサー王物語として知られるものはそのほとんどが民間伝承や創作によるものであり………」

「簡潔に頼む。」

「………凄い剣や槍を有する騎士王です。
赤い竜の伝承と重なることもあるので、英霊として召喚されたら竜の因子を持っているかもしれませんね。」

「オーケー、相性が良いのは理解した。」

ようするに、俺から見て相性が良い騎士の王をぶっ倒せば解決するって事だな。

「オイ、なにぼさっとしてんだお嬢ちゃん。
相手はアーチャーだ。アンタの盾がなきゃ、オレはまともに詠唱できねえんだが。」

「あ、はい!すみません!」

俺に説明をしてたせいで怒られちまったか、悪いことしたな。

「ライダー、私たちも戦わないと!」

マスターがそんな事を言ってるが………

「正気か? ただでさえ魔力が足りねぇのに、ここで消費するこたねぇだろ。
キャスターもマシュもアイツに向かってんだ、俺が行っても戦力過多だろうよ。」

そもそもライダーのサーヴァントなら宝具をぶっぱなしてなんぼだろうに、どんなハンデだっての。
魔力の少ないうちのマスターに対して、オルガマリーは魔術師としてはそれなりの魔力、だがマスター適正が無さそうだな。
もう一人のマスターの方は……魔力自体はそう多くねぇが、ポテンシャルは弩級だな。
今でももう……2~3体は契約できそうだし、この先まだまだ増えるだろう。
後で他のサーヴァントの召喚を提案してみるか。
うちのマスターにはこれ以上召喚しても維持する魔力がねぇからな。

「コイツでトドメだ、ウィッカーマン!」

「ぐ……!」

巨人の一撃をモロに食らったサーヴァントが、その身を光の粒に変えていく。

「は、未練なく消えろ消えろ。聖剣攻略はこっちでやってやるからよ。」

「……信頼していただけるのは嬉しいのですが、私に防げるのでしょうか。
その、音に聞こえたアーサー王の聖剣が。私には過ぎた役割のようで、指が震えています。」

「そこは根性で乗り切るしかねぇわな。だが、オレの見立てじゃ相性は抜群だ。
嬢ちゃん自身が折れなきゃ、負けることはねぇだろうよ。
嬢ちゃんが負ければ、後ろのマスターは一瞬で蒸発するんだ。
聖剣に勝つなんて考えねぇで、アンタはアンタのマスターを護ることだけを考えてな。
そういうの、得意だろ?
まぁ、セイバーを仕留めるのはオレかそっちのライダーに任せて、やりたい事をやれってこった。」

「……はい、そのアドバイスは、大変力になるようです。」

キャスターの話に、マシュの表情がやわらぐ。
さて、戦闘も一旦落ち着いたし、俺はこっちに話をしとくか。

「おいそっちのマスター……立香だったか?
お前は他のサーヴァントを召喚しねぇのか?」

「え?でも、今はマシュが居るし……」

「それは関係無いだろ? せっかく魔力には余裕があるんだ、もう一体くらいは召喚しておいても良いと思うぜ。」

「んー……そう言うなら考えてみるよ。」

アーチャーのサーヴァントを倒し、更に先に進むと、少し開けた場所に出た。

「そろそろ大聖杯だ。ここが最後の一休みになるが、やり残しは無いな?」

「勿論準備万端だ……と言いたいところだけど、サーヴァントを追加で召喚しておきたい。
確かマシュの盾と石があればなんとかなるんだよね?」

「え?そ、そうね、本当なら整った設備の下で召喚をしたいけれど、それでも可能です。
幸いここは冬木市の大霊地、召喚を行うにも大きな不備は無いでしょう。」

「と、いうわけで、良いよね術ニ……キャスター。」

「どういう間違い方をしたのか気になるところだが……まぁ、戦力を増やせるってんなら拒否する理由はねぇな。」

「よっし、じゃあ頑張って召喚するとしますか。
このメンバーなら……マシュが守り、キャスターとライダーが攻撃だから……援護系のサーヴァントが良いかな。」

どうやらあっちのマスターが召喚をするようだ。
なんか言動が不安だが………まぁ、なんとかなるか?

「あ、所長何か触媒持ってます?えっと……パンケーキとか。」

「あるわけないでしょう!?」

なんとかなるよな?

「んじゃ、なんとか運だけで召喚しないとな………」

三つの星晶石を手に詠唱を始める。

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 以下略!」

「ちゃんと召喚しなさいよ!」

立香の適当さに、ついにオルガマリーがキレる。
が、召喚陣は金色の光を放ち………

「サーヴァント、キャスター。メディアです。あの、よろしくお願いします!」

呼び出されたのは、紫色の長髪をポニーテールにした少女だ。
召喚した当人は無言でガッツポーズを決めている。

「――――――ふぅ、メディアリリィなら回復関係は全部任せても良さそうだね。
パーティの安定感もこれでぐっと増したよ。」

「はい、戦うのは苦手ですが、やるべきことはやらせていただきます。」

初対面のサーヴァントの性能を把握している……?
………敵じゃないだろうが、一応気をつけておいたほうが良いか。



はい、この辺で今日の投下を終了します。
なんか変なテンションのままに突っ走った感がありますけど、きっと完結させます。きっと。

大丈夫だ、問題ない
そろそろエレちゃん来てくれないかなぁ……

>>2
同じく。

FGOは時間と金がすっ飛ぶ気しかしないのでやってないが、おもろいの?

>>61
時間も金も吹っ飛ぶけど、好きなキャラが一人でもいるなら面白いよ。
ストーリーも笑いあり涙あり
イベ中とか目が回るくらい忙しいけど と言うか鬼ヶ島のイベも全然進められてないけど(

あ、今日の投下はもうちょい待ってネ

アガルタでエレちゃん実装を期待しつつ、今日も元気に投下を始めて行きます
運営さんエレシュキガルの実装お願いします! ロスタムがなんでもしますから!(



「さて、それじゃあここで少し休憩してから進みましょうか。」

召喚も終わり、オルガマリーがそう提案する。

「ドクター、マスター二人のバイタルはチェックしてる?」

『え!?あ……うん、これはちょっと不味いね、最初に契約したのが大英雄だったからか、単純に魔力が少ないのか……
立香ちゃんの魔力が全然回復していないね、カルデアからの補助も出来てないし、維持のコストで自然回復が相殺されてるのかな。
マシュ、キャンプの用意を。温かくて蜂蜜のたっぷり入ったお茶の出番だ。』

「了解しましたドクター。ティータイムには私も賛成です。」

………ん?

「魔力が少ないってのは、こっちのマスターの事だよな?」

「うん、そうだね。」

「…………立香?」

「日野 立香、言ってなかったっけ?」

「同名か………」

めんどくせぇな!

「決戦前の腹ごしらえか? んじゃオレはイノシシでも……」

「こんなとこにいるわけねぇだろ。」

何か持ってたか……?
お、これは………

「懐にサボテンフルーツが入ってたが、食うか?」

これ、確か龍の首を刎ねた後くらいのヤツだよな、なんであるんだ。

「わ、私は遠慮しておくわ。」

「俺もちょっと……」

「あ、それじゃあ私が貰おっかな?」

オルガマリーと立香(男)が拒否したが、こっちのマスター……立香(女)………めんどくせぇ!

「まぁ食うなら良いけどよ、マスターの事はどう呼べば良いよ?
そっちの立香もマスターになるし、名前で呼べば同じだしよ。」

「ん? んー……じゃあぐだ子で良いよ、家じゃそう呼ばれてたし。」

「お、おう……なんでそんな呼ばれ方だったのかは気になるが……」

「家の中で一番魔力回路が少なかったしね、蔑称的な意味もあったと思うよ?
まぁ特に気にしてなかったし、呼ばれたら一番反応しやすいからそれで……あ、これ美味しい、ぬるいけど。」

なんつーか……それなりに不遇だったんだな、ウチのマスターは。

「あひぃいいい!?マシュ、早く排除して!食べられる!食べられる!」

ありゃ竜牙兵か? 竜の牙で作られたスケルトンだが、人食いするタイプじゃないだろうに……
ま、こっちに向かってきた奴は殴り砕くとするか。

こっちに向かってきた竜牙兵は二体、頭蓋を殴り砕いて一体倒し、もう一体は剣で一刀両断にする。
つか、龍殺しスキルが効果ある分、スケルトンよりかずっと楽だな。

ちょちょいと倒せば、向こうも片付いたのかこっちに向かってくる。
まぁ数は同じだったし、向こうのが人数も多いんだからすぐに終わるわな。

それから出発して、更に先に進む。
するとそこには………

「これが大聖杯……超抜級の魔術炉心じゃない……なんで極東の島国にこんなものがあるのよ……」

『資料によると、製作はアインツベルンという錬金術の大家だそうです。
魔術協会に属さない、ホムンクルスだけで構成された一族のようですが。』

「悪いな、お喋りはそこまでだ。奴さんに気づかれたぜ。」

「―――――」

俺達の前に立ちふさがったのは、黒い鎧を身にまとった剣士だった。
黒い剣を持っているが、おそらくあれが聖剣…エクスカリバーとやらだろう。
さて、ステータスの面では俺のほうが若干有利に思えるが……行けるか?



本日の更新はここまでとなります。
うーむ、大まかな構想は出来てるんですが、イマイチ筆が乗らない………

流石に死因がギャグ時空っていうのはねぇ(
はい、今日はセイバーオルタを下して特異点Fをクリア出来るのか!
本投下は、フェルドウスィーの提供でお送りします。



来る!

「卑王鉄槌。極光は反転する。光を呑め! 」

「宝具、展開します!」

「約束されし勝利の剣(エクスカリバー・モルガーン)!」

セイバーが放った膨大な魔力が俺たちを襲う。
全員がマシュの後ろに回り、マシュがそれを宝具で受け止める。
数秒の後、魔力が収まると、マシュが膝を着いた。
どうやら、今ので一度魔力を使い切ったらしい……立香の魔力を供給しないと、再度の宝具展開は無理だろうな。

「……ぐだ子、アレ、止められるか?」

「…………うん、一発だけなら行けるよ。
ただし、その前後は他の援護も令呪も切れない……ライダー、行ける?」

「任せろ、英雄ロスタムは伊達じゃねぇ。」

「うん……それじゃあ前衛はよろしく!」

「おう!」

ぐだ子の合図でセイバーに向かって飛び出す。
流石に宝具をぶっぱなした直後じゃ、もう一発なんて器用な真似は出来ねぇだろ!
剣を使おうとして、やめる。
流石に俺の剣じゃ、聖剣とやらとどれだけ打ち合えるかわかったもんじゃねぇ。
だったら最初から拳一本だ!

「何……!」

一気に懐まで飛び込んで拳を振るうが、剣の腹で受けられる。
なるほど、直感か、それとも見えていたのか。
まぁ両方だろうが、それでも攻め手はこちらが上だ!

殴る!殴る!殴る!殴る!
相手と同等以上の筋力耐久敏捷に任せて、ひたすらに攻め立てる。
セイバーは剣で受けたり拳を躱したりとしているが、三回殴れば一発は当たる状態だ。
更に、俺が隙を見せてやれば切り込んできて、その隙をメディアが攻撃魔術で狙う。
即席で事前確認も無い割には、相当よくやっているだろう。

「この……エクス…「オラァ!」チィ!」

魔力の充填が終わり、再び宝具を放とうとしたところを、腕を殴り飛ばす事によって軌道を逸らし、狙いを付けさせない。
直感スキルでも持ってるのだろう、当たらない事がほぼ確定した瞬間には宝具に集中した魔力は拡散されている。

「この、大男がチョコマカと!」

「悔しかったら当てて見やがれ!」

今のところ、俺が優勢だが……悲しいかな宝具も使えない俺には決定力が圧倒的に足りない。
メディアも攻撃魔術は苦手なようで、威力と言う点では不足している。
拳が当たる度に大きい手応えは感じている分、龍殺しのスキルは間違いなく発動してるんだが……向こうもそれなり以上の耐久はあるようだ。

「………っ!卑王鉄槌(ヴォーティガーン)!」

来た!
痺れを切らしたセイバーが、宝具の力の一部を解放して剣を振るう。
大きな魔力の込められた最初の切り上げを大きく回避することでそのまま距離を取る。

「卑王鉄槌。極光は反転する。光を呑め! 」

「ここ……ガンド!」

ぐだ子の放った呪いの塊 フィンの一撃がセイバーの剣を捉える。
呪いは剣に潜り込み、宝具として放つはずだった魔力が機能不全を起こし。
平たく言えば、宝具が暴発した。

「っぐあ!?」

予期しなかった宝具の暴発。
それは、こちらのアタッカーの一人が確実に宝具を当てるだけの時間を稼ぐには十分だった。

「我が魔術は炎の檻、茨の如き緑の巨人。因果応報、人事の厄を清める社───
倒壊するは 『灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)』!」

キャスターの召喚した炎の巨人が、その拳を振るう。
宝具の暴発により怯んでいるセイバーに、それを避ける手段は無く………
巨大な拳を叩きつけられ、辺りに砂煙が舞った。

砂煙が収まり、そこにセイバーは立っていた。
しかし、全身はボロボロで、鎧はあちこちがひしゃげ、明らかに致命傷を負っている。
英霊の座に帰るのも時間の問題だろう。

「―――フ。知らず、私も力が緩んでいたらしい。最後の最後で、宝具の暴発などで手を止めるとはな。
聖杯を守り通す気でいたが……結局、どう運命が変わろうと、私一人では同じ末路を迎えるということか。」

「あ?どういう意味だそりゃあ。テメエ、何を知っていやがる?」

セイバーの言葉に、キャスターが反応する。

「いずれ貴方も知る、アイルランドの光の御子よ。
グランドオーダー―――聖杯を巡る戦いは、まだ始まったばかりだという事をな。」

「オイ待て、それはどういう……おぉお!? やべぇ、ここで強制帰還かよ!?
チッ、納得いかねえが仕方ねえ。ボウズ、嬢ちゃん、あとは任せたぜ!
次があるんなら、そん時はランサーとして喚んでくれ!」

そう言ってセイバーとキャスターは光の粒子となって姿を消し……いや、キャスターはギリギリで杖を立香に投げ渡した。
あの杖は、改造すれば礼装にもなるだろうし、召喚の触媒にも使えるだろうな。

「セイバー、キャスター、共に消滅を確認しました。……私達の勝利、なのでしょうか?」

『あぁ、よくやってくれたマシュ、立香君、ぐだ子ちゃん!』

終わり………か、本当にそうか?
さっきから立香の表情が険しい……まるで、今から何か悪いことがが起こることがわかっているような感じだ。

「ひとまず、聖杯を回収しましょう―――な!?」

「いや、まさか君たちがここまでやるとはね。計画の想定外にして、私の寛容さの許容外だ。」

マシュが聖杯を回収しようとした瞬間、男の声が響いた。

特異点Fのクライマックス直前ですが、本日の投下を終了します。
これなら明日にはカルデアに帰還できそうですね。

今日は休日ですが、なんか一日ずっと寝てました。
それえは本日の投下を始めます。



「48人目のマスター適正者、ろくに魔力回路を持たない魔術師。 まず見込みは無いだろうと、善意で見逃してあげた私の失態だよ。
あぁいや、その魔術師はただの幸運で生き残ったのだったか?」

「レフ教授!?」

現れたのは、緑色の服を身にまとった胡散臭い男だ。
マシュが驚き叫んだと言うことは、知り合いなのだろうか。
まぁ、このタイミングでこの言い草だ、間違いなく黒幕か、黒幕側の人間だろう。

『レフ―――!? レフ教授だって!?彼がそこに居るのか!?』

「うん? その声はロマニ君かな? 君も生き残ってしまったのか。
すぐに管制室に来て欲しいと言ったんだがね。 私の指示を聞かなかったんだね。まったく―――
どいつもこいつも統率のとれていないクズばかりで、吐き気が止まらないな。
人間というものはどうしてこう、定められた運命からズレたがるんだい?」

あぁ、確信した。 コイツとは相容れる事はねぇ。
コイツは人間じゃねぇ、化物の類……英雄が討ち果たすべき敵だ。

「ぐだ子、下がってろよ。」

「レフ……ああ、レフ、レフ、生きていたのねレフ!
良かった、あなたがいなくなったら私、どうやってカルデアを守ればいいか分からなかった!」

「所長……! いけません、その男は……!」

「メディア、所長を魔術で拘束してくれ!」

「はい!」

立香の指示で、メディアが魔術を行使する。
レフとやらに駆け寄るオルガマリーの足元から植物の蔦が飛び出し、オルガマリーの四肢に絡みつく。

「よし、こっからが正念場……! あの男を、フラウロスを撃退する!」

立香の声により、戦闘が開始された。

「俺とぐだ子は所長の傍に、マシュは所長の前に立って攻撃を防いでくれ!
ライダーは前衛、メディアはその援護だ!」

マスター以外からの命令ではあるが、今のこの状況、無視をする理由はない。
素直に従う事にするか。
俺はラクシュに飛び乗り、そのままレフに向かって駆け出す。
ラクシュの足はそこらの馬とは比べ物になるものではなく、瞬く間にレフの目の前に到着、そのままはね飛ばす。

「っぐぅ!」

ラクシュの突進の直撃を受けたレフが、空中で体勢を立て直し、そのまま宙に浮かぶ。

「ふむ、多勢に無勢とまでは言わないが……大した準備も無しに英雄とぶつかり合うのは愚行か。
ならばこうするとしよう……聖杯よ!」

レフが叫ぶと、空間が割れ、そこから赤い球体が覗く。

「な……なによあれ。 カルデアスが真っ赤になってる……?
嘘、よね? あれ、ただの虚像でしょう、レフ?」

「本物だよ。君のために時空を繋げてあげたんだ。」

「っ……体が、宙に―――何かに引っ張られて……!」

メディアの拘束魔術が力尽くで破られ、オルガマリーの体が宙に浮く。
立香が、マシュが、ぐだ子が、オルガマリーの体を捕まえようとするが、その手は届かなかった。

「しまっ……! ライダー!所長を捕まえてくれ! カルデアスに触れさせちゃだめだ!」

何故かはわからないし、聞かない。 ただそれが立香がオルガマリーを助けるために必死になっているのはわかる。
俺はラクシュに命令し、その場から飛び上がり、オルガマリーの体を……紙一重で掴めず。
そこから更にラクシュの背で踏み切って、オルガマリーの体を捕らえる。

「捕らえ………くそっ!」

捕らえたは良いが、俺の体もカルデアスとやらに吸われ始めた。
オルガマリーを投げても無意味、しかしこのままだと二人共吸い込まれちまう。
吸われ続けて、ついにカルデアスと衝突する。
なんとか体勢を整えて、俺の足からぶつかったが………

「くそ……霊基が分解されやがる……!」

俺の足から光が立ち上り、少しずつ消滅していく。
いや、俺の足なら魔力さえあれば回復も出来るが、問題はオルガマリーだ。
サーヴァントの俺でさえこれだ、なら人間のコイツは?
少しずつ俺の足が分解され、ついにオルガマリーの体がカルデアスに接触する。
すると、俺とは比較にならない速さで体が分解されていった。

「い、いや、お願い、誰か助けて……! わた、私、こんな所で死にたくない!
だってまだ褒められてない……! 誰も、私を認めてくれていないじゃない!」

ったく……

「死なせやしねぇさ……メディア! ダメージは気にするな、全力の拘束を俺に掛けろ!」

俺の叫び声に、メディアが反応して拘束魔術を使用する。
それは先ほどオルガマリーに使った蔦の魔術ではあるが、蔦ではなく茨となっており、強度も格段に上昇している。

「ぐだ子、令呪を寄越せ、宝具を使う!」

「……っ!令呪をもって命ず、『所長を助けて!』」

これでラスト……!

「真名開放……!
駆け抜けろ、踏みつぶせ、引き倒せ、食いちぎれ!
汝は英雄、ロスタムの愛馬!
『獅子殺しの竜馬(ラクシュ)』! 全力で引けぇ!」

ラクシュに魔力が宿り、その体躯が一回り以上巨大になる。
ラクシュは俺の指示通りに、拘束の茨に食らいつき、全力で引き始める。

「ちっとどころじゃなく痛いが、死にたくなきゃ我慢しろよ!」

「っあぁぁぁぁぁ!?」

剣を取り出し、オルガマリーの足、膝から下を切り落とす。
すぐに俺の足も同じように切り落とすと、ラクシュがの力もあって一気にカルデアスから距離が出来る。

「く、はぁ、手荒だが、これで文句はねぇな?」

「十分だ、メディア、宝具で所長の治療を!」

「はい!
どうか、誰も傷つけぬ、傷つけられぬ世界でありますように……『修補すべき全ての疵(ペインブレイカー)』!」

メディアの宝具によって、俺の足が再生していく。………が。

「所長の足が治らない……!?」

「……ダメです、私の宝具は生きてさえいればどんな傷も修復出来ますが………。」

「そ……んな……私は……まだ……生きて……!」

「メディアでもダメ………これじゃあ……どうすれば……!」

「ふむ、この特異点はそろそろ限界か。騎士王も無駄に手間をとらせてくれたな。
では、さらばだ諸君。 こう見えて私は忙しいのでね、君達の末路を愉しむのはここまでとしておこう。
このまま時空の歪みに呑み込まれるといい。」

「地面が揺れて……地下空洞が崩れます……! いえ、それ以前に空間が安定していません!
ドクター!至急レイシフトを……」

「いいや、まだだ。」

このままだと、オルガマリーはどうにもならない。
令呪で助けろと命令されたんだ、ギリギリまであがいてやるさ。
こっちには、さっきカルデアスに一部を呑み込まれた時に、同時に情報を少しだけ押し込まれたんだ。
この方法ならなんとかなるはずだ……!

ここで本日の投下を終了します。
ロスタムの言う方法とは!? 所長は果たして助かるのか!?
明日の投下で明らかになるでしょう(多分)

本日及び明日は諸事情により投下休みです

はい、鬼ヶ島の完走は諦めつつ本日の投下を始めます



「立香、サーヴァントの召喚はまだ出来るか?」

「あ、あぁ、あと石が9個だから、三回だけなら。」

「十分だ、今から俺が挙げるサーヴァントを召喚しろ。
メディアはオルガマリーの治療を続けるんだ。」

「わかりました……!」

「俺は誰を召喚すればいい? ………確実に成功できるとは言えないが。」

「召喚するのはエクストラクラス、ムーンキャンサーだ。」

「ムーン………?」

「詳細はわからん、だがカルデアスがよこした情報だ、何もないとは思えん。」

「………わかった、そのクラスは知らないが、召喚してみよう。」

立香はマシュとともに召喚を始める。
よくわからないが、ムーンキャンサーが鍵になるのは間違いない……ハズなんだ。

「ライダー、私は何をすれば良いの?」

「いざという時のために令呪を切る準備をしておけ、まだ使うかもしれないからな。」

「ん、わかった。」

さぁて、頼むぞ神サマよ、奇跡ってもんを見せてくれよ。

「世界の壁も何のその、やってきました噂のカルデア!
月の蝶、ムーンキャンサーことBBちゃん、ここに召喚、です!
ま、一時の借宿でしょうけど、よろしくお願いしますね、ちっぽけなマスターさん
…………あら? ここってカルデア……じゃないですね?」

「成功したぞライダー!」

上手いこと召喚出来たみたいだな。
さて、次の工程だ。

「ムーンキャンサー、教えてくれ。
英霊の座を誤魔化す事は出来るな?」

「へ? いやまぁ出来ますと言うか私もそんな感じに霊基を得てますけど。
なんのつもりですか?」

「一人、召喚したい奴が居る……が、まず座には登録されてねぇ。
ソイツはあの球体、カルデアスに一部取り込まれちまってるから、その技術があれば召喚も出来る筈だ。」

「方法はわからないけど、俺からも頼むよ、この人を救いたいんだ。」

「むむむ…ちなみに断ったりしたら?」

「ここで特異点の崩壊に巻き込まれて全滅だな。」

「えー、それって私に選択肢無いじゃないですかー
仕方ないですねぇ、完璧で可愛いBBちゃんが、ここは手助けしてあげましょうか。
あぁでも一つ交換条件です、確実に成功するためにも、メルトリリスとパッションリップ……まぁ私の分身ですね。
彼女たちの演算能力も使いたいので、召喚してください。」

「………触媒は。」

「失敗したら元も子もないですからね、私のリボンを使ってください。」

そう言ってリボンを外し、立香に渡すムーンキャンサー・BB。
よし、ここまでは上手くいってるな、あとはサルベージが上手くいくか……

「愛憎のアルターエゴ・パッションリップです。
あの……傷つけてしまったら、ごめんなさい」

「快楽のアルターエゴ・メルトリリス。
心底イヤだけど貴方と契約してあげる。光栄に思いなさい?」

「っ!っ!」

召喚は成功したようだ。
触媒があったとは言え成功率100%とはやるな立香。
今ならガッツポーズもまぁ仕方ないか。

「さぁって、それじゃあムーンキャンサー……月じゃなくてカルデアスだからカルデアスキャンサーですかね?
そのサルベージと召喚に移りましょうか!
メルトもリップも手伝ってもらいますよ!」

「……気乗りはしないのだけど。」

「メルト、ほら、今はマスターさんも助けが必要みたいだし、お母様の手伝いをしよう?」

「仕方ないわね……。」

「それで、ライダーさん、召喚形式はどうするんですか?」

「デミ・サーヴァントとしての召喚だ。
下ろす肉体は、あそこで両足を無くして死にかけている身体だな。
デミ・サーヴァント化した後の回復力に賭ける。」

「それだけで一気に成功難易度が上がる気がするんですけどね!」

色々と言いながらもカルデアスに対して何かを接続し、半透明のキーボード的な何かを叩くBB。
数秒の後、カルデアスからオルガマリーの身体が生み出されるように出現した。

「召喚成功、融合も始まりました。
ここまで来たら、多少手荒な真似をしても問題はないでしょう。」

カルデアスから生み出されたオルガマリーが両足を無くして既に意識まで失っていたオルガマリーと重なり、
完全に一つになった……ように見える。
メディアの宝具による治療も効果を見せ、足の再生も終わった。

「ドクター、急いでレイシフトを!」

『今やってる! けどごめん間に合わない!
その時は諦めてそっちでなんとかしてほしい!ほら、宇宙空間でも数十秒なら生身でも平気らしいし!』

「無理言わないでくれ!」

「仕方ないですねぇ、BBちゃんにおまかせです!
あ、令呪のサポートはくださいね。」

この状況で、何をする気だ?

「なんたって、BBちゃんは月のチートキャラなんですから!」

立香の令呪が一画減少し、BBが魔力を纏う。
その魔力は辺り一帯を一気に覆い尽くすほどに広がり―――

『な……特異点の安定度が増した……今なら行ける、レイシフト、開始―――!』

視界が、真っ白に染まった。

正直自分でも何がしたいのかがわかってませんが、ノリと勢いで書いてます
きっと人理は修復されるといいなぁ
まぁ強くてニューゲーム補正もそこまで長続きはしないですし、ロスタムの妙な知識も今回限りです。

というわけで、所長生存ルートに入りつつ立香(男)のサーヴァントにBB、メルトリリス、パッションリップが加わりました。
今日の投下はここで終わり、明日からカルデアでのちょっとした掛け合いをした後キャラ紹介をして行きます。

ところで1、ロスタムステータス公開まだですか序章が終わっら公開する聞いてたから今日は少し楽しみしてたのですが

無理に所長助けようとしたせいで全部ぐちゃぐちゃじゃん
無駄に強くてニューゲームと今後活かされない無駄なメタ知識を出すくらいならストーリー通り進めれば良かったのに
今後どんなピンチが訪れようがどうせロスタムはメタ知識で突破する見てて何も面白くないメタゲーム、メタ知識使わないなら人理救うのに舐めプするクソ英雄になったわ

少なくとも、ぐだがレフをフラウロスって言いきって叩き潰すのはショウジキナイワー

レフがああいう行動をとったのは、マシュの幸せを願ってのことだって本編終了後のぐだは知ってる訳だし

すみません、昨夜はFGOの放送が終わると同時かちょい前くらいに寝落ちしてました。
今夜は投下します。

>>92
ステータスに関しては、この後ちょっとだけ話を挟んでから投下します。
一応マスター二人の分も纏めて投下予定です。

>>93
ぐちゃぐちゃになったのはまぁ自覚してますというかやりたい事を詰め込んで突っ走ったらこうなったと言うか。
強くてニューゲーム知識に関しては途中から役に立たなくなるのは決まってますし、
ロスタムのメタ知識も偶然カルデアスから流れてきたもので、ほとんどあって無いようなものです。
具体的には月の聖杯戦争の主要人物に関する情報がちょっとだけ流れてきた感じですね。
なので、第二特異点でネロに少し反応したりするかもしれませんが、その程度です。

>>94
このぐだ男にとっては、レフはオルガマリーを殺した張本人であり、黒幕の側の幹部であるという風にしか映っていません。
その理由に関しては、今夜投下分の話で公開されます。

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