冷泉肛門廟 (5)

:自宅の居間にて



 むずっ……



久子(──ん、屁か)

久子(ふん、ババァになっても屁はしっかり出よる)

久子(ま、屁がでるうちは死にゃせんじゃろ)

久子(……ん、きよるきよる──ふんッ)





 ──ブリュッ……!





久子(ん!? な……!?)



 ──るゅ……



久子「ぬ……!」

久子(ちょいとちょいと……! えぇ……?)

久子「勘弁しておくれよ、屁じゃなかったのかい……?」



 ……ゅル……



久子(ぐ、ぬ……ええい、畜生め)

久子「……このクソ肛門、糞と屁の区別もつかんのかっ」

久子(……まったく、接骨院に出かけようとしとったのに……)

久子「……はぁ……」

久子「……やれやれ……出たもんはしかたがない……さっさと洗っちゃろう……よっこい、せっ……」



 ……とろゅ……



久子「っ……まったく、尻が気持ち悪いったらありゃしない……」



 ……ひょこっ、ひょこっ、ひょこっ……

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:風呂場

ジャアアアアアアアアアアア……

久子「臭いねぇこのうんこタレめが。……まぁ、出るものが出るうちは、死にゃあすまいが──」

久子(──けども……屁と糞を間違うとは、やれやれ……とうとうオムツを考えにゃならんのかねぇ……?)




ジャバジャバ、ジャバ……




久子(尻の緩くなった婆ぁが一人──風呂場にかがんで、ババのついた下着を洗う……)

久子「……。」


久子(もっとこう、惨めな気持ちにでもなるかと思ったが──)


久子(──なぁに、大したことはないね)




 ごっしゃ、ごっしゃ、ごっしゃ、



久子「こんなもの、あの子の癇癪にくらべれば──屁でもないわい」


久子(……癇癪を起して、あの子が糞尿をまき散らして──)


久子「……くく、いっひっひ」


久子(あぁいかん、思い出すと、笑っちまうよ……あの子、『母ちゃんに会いたい父ちゃんに会いたい』とヒドイ癇癪を起こして──その上に糞尿までまき散らされて……いや難儀したねぇ……カッカッカッ……まったく、あの時はまいったよ……)



 ……ごっし、ごっし、ごっし……



久子(……。……この先──この子は一体どうなってしまうのかと──あの頃はずいぶん困り果てたもんだったが……。)

久子(まぁ、なんとかなるもんさ……)

久子「──しかし、ふぅ、腰が痛いねぇ……ちくしょうめ。やれやれ、こればかりは何ともならん」

久子(……かといって……クソまみれのこの下着を、洗濯機や洗面台につけさせたくはないからねぇ……捨てるのは勿体がない)


久子「まぁ、とにかく、一休みだよ。腰がどうしようもない」

久子(風呂の縁にでも、腰掛けようか……よっこい、しょ……)



 
 ……つるッ!



久子「ほぉっ!?」

久子(床のタイルが石鹸ですべって──!!)


 と、とととと、とっ──


久子(──ふんぬっ!)


 グッ……!


久子(っふぅ……なんとか、転ばずに踏ん張れた……タップダンスが役に立った……のかねぇ)


久子(けどまぁ……こういうことにも気を付けにゃいかんね……)

久子「……。」



 ──ワー、ワー、……キャーキャー……



久子(ん……今朝は、近所の公園の子供の声が、やけににぎやかしいね……)

久子(……。)

久子(……そうか。今日は、日曜か……)


久子(……──まだ眠いとのたまうあの子をたたき起こして、よく公園へつれていってやったものだ。)



久子「……。……どれ、電話でもしてやろうかね。どうせまだ、イビキをかいて寝っ転がってるんだ。まったく……」



 ごそっ……



久子「うん、ジジババ用の携帯電話は、ボタンが大きくてたすかるねぇ」


 ぽち、ぽち……


 ────ぷるるるるる、ぷるるるるる……

 ────ぷるるるるる、ぷるるるるる……



久子(眠りこけて電話に気が付かないのかね)



 ────ぷるるるるる、ぷるる──ぷつっ



久子(お)

しもた。
またタイトル間違えた。立て直しします。


*もうこの話は完結しています。ちゃんと最後まで投稿します。

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