勇者「モンスターマスター?」 (35)

王様からの伝令で勇者は城に呼ばれた

勇者「何事でしょうか」

王様「うむ、分かり易く言うなれば災厄じゃの」

勇者「さ、災厄...」

王様「ここの城下町を少し出た所に森があるじゃろ?」

王様「そこに強大で未だかつて無い、魔王をも凌駕するような魔力が現れた」

王様「と賢者が報告したのじゃ」

勇者「成る程」

賢者は勇者の仲間で、魔王を倒した後は城で働いている

つまり、仲間であり戦友

その賢者が言ったのであれば間違い無いだろうと勇者は思った

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王様「という訳で、じゃ」

王様「勇者には魔力の正体の調査をして貰う」

王様「危険なようであれば討伐してくれ。それと...」

王様「一人で行かせるのもリスクが高い。兵士長と共に行ってくれ」

兵士長「そういう訳だ。宜しく頼む」スッ

勇者「ああ、分かった」グッ

勇者と兵士長は握手を交わす

~森~

兵士長「報告によると大体ここら辺ですね」

勇者「そうだな...ん?」

そこには、一人の青年が居た

勇者「こんな所で、何をしているんですか?」

青年「君達を待っていた...僕は災厄と呼ばれているようだけど」

兵士長「何!?」

勇者「...貴様、何者だ?」

青年「モンスターマスター。魔物使いだね」

勇者「成る程な。確かに、貴様単体から強いオーラは感じない」

勇者「しかし驚いたぞ。まさか魔物強い風情が災厄とはな」

マスター「正直、この世界の魔物使いは粗末な物だね」

勇者「『この世界』?どういう事だ」

マスター「別の世界から来たってだけだよ」

マスターは最初からずっと薄笑いだ

兵士長「やはり危険な存在!今すぐにでも...」

勇者「待て」

マスター「来いよ!お前の力を見せてみてくれ!!」カッ

兵士長「調子に乗るなよ!!」ダッ

兵士長はマスターに向かって走り出す

マスター「スライム!」

スライム「ピキー」

兵士長「ふん!同族を捨て駒とは笑わせる!」ブン!!

兵士長が剣を降り下ろす。しかし___

ゴオオッ!!

兵士長は灰になってしまった!

勇者「くっ...なんて強大な威力!まさか...」

マスター「今のはメラゾーマではない…メラだ…」

勇者「なっ...スライムのメラであの威力だと!?」

勇者(馬鹿な!スライムにメラを習得させるだけでなくあのような威力)

マスター「やはり人の子ですか」サラサラ

マスターは灰を掬う

マスター「予め言っておきますけど僕は人間です」

マスター「君達勇者ご一行は人間を超越した強さと聞きました」

勇者(ここは一旦___)

勇者は逃げの姿勢を取る

マスター「ダメだ。君には僕の魔物と闘って貰う」

勇者「...何故だ」

マスター「この世界を守る為さ」

勇者「世界を守る為?人を殺しておいてよく言えるな」

マスター「まぁ、不要だからね。それに君も戦いは好きだろう?」

勇者「貴様...」

マスター「でも最初から本気だと君が死んじゃうし」

マスター「ランク式で分けよう」

マスター「んじゃ、最初はランクEからね」

勇者「ナメてるのか?」

マスター「まぁこれは試作品の運用だし、大目に見てくれ」

マスター「そいっ!」ズウウウウッ...

地面に大きな黒い渦巻きが現れる

マスター「来いっ!」

勇者「...!何というパワー...」

ズゴゴゴゴゴゴゴ...

スライム「ピキー」デェーン

そこに現れたのは、山の様に大きなスライムだった

勇者「てめぇ...」

マスター「まあまあ、この子と闘ってから文句を言ってよ」

勇者「チッ...」

スライム「ピキー!!ピキー!!」

勇者「よし、早速...」

スライムのジゴデイン!!

勇者「速!?」

ジュイイイイイイイン!

勇者「...ぐっ」ビリビリ

マスター「魔法耐性付きですか...しかし」

スライムのドルマドン!!

勇者「嘘だろ!?」

ヴィィィィンン!

勇者「ごふっ!!」

勇者「今度こそ俺の番だ...!」

マスター「しぶといなぁ」

勇者「つぇい!!」

勇者の森羅万象斬!

スライム「ピキキキ!」ズビィ...ン

勇者のマホカンタ!

マスター「ほう?」

マスター「甘い!」

スライムのテンションは5上がった!

スライムのマダンテ!!

ズゴオオオオオオン!!

勇者「う...うぐぁあああっ!!」ジュイイ

マスター「あ、やべ。死んだかな」

しかし、マスターの予想は外れる

勇者「絶対...勝つ...!」ヨロッ

[ラストスタンド]

勇者は立ち上がる

マスター「ば、馬鹿な!?さっきの二回行動といい、本当に人間か!?」

勇者のベホイム!

勇者は回復した!

勇者「はっ!!」

勇者の森羅万象斬!

スライム「ピキッ!?」ズビィ...ン

16>>骨かな?

マスター「降参」

勇者「ふう...」シャキン

勇者は剣を納める

マスター「やっぱり君は凄いね...おや?」

マスターが向いた方向には

賢者「あ、勇者!...ってどうしたのそんなボロボロになって」

勇者「賢者こそなんでそんな服がボロボロなんだ?」

賢者の服はどちらかといえば、汚れているような状態だ

賢者「あー、さっきここへ来る際にでかいクレーターがありましてね」

賢者「気付かずに転んじゃった☆」テヘ

勇者「やっぱアホだろ...本当に賢者だっけこいつ...」

賢者「取り敢えず回復してやろう」サーッ

勇者「あ"り"か"と"」ポワポワポワ

マスター「おのれリア充め...」

賢者「ところでここで何してんの?アレも手出してこないし」

マスター「おま...アレって酷いな」

勇者「では説明してしんぜよう」

~このSSの勇者による渾身の説明は絶対にマネしないでください。ケガをする恐れがあります。~

勇者「まぁ説明は省略するがな」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

勇者「という訳だが...」グググ...

勇者は滅茶苦茶なポーズをしている

賢者「その癖はいつになったら治るんですか?」

賢者「あともう一つ!世界を守るとは何ですか!」

マスター「...あ、僕?」

マスター「宜しい。では教えてあげよう」

マスター「ちょいと先にな...」

マスター「もう面倒だから素の喋りでいい?」

勇者「いいが」

マスター「ま、ちょっと未来に僕の弟が来るのよ」

賢者「...まさか」

マスター「あいつもマスターだよー。でもあいつは極悪非道な奴だぞ」

マスター「僕はそこらの世界に行ってちょっとモンスターくすねて帰って行く...」

マスター「あいつは立ち寄った世界を荒らして行く」

マスター「いつもは僕が止めてるんだけどね」

マスター「この世界には強い勇者もいる事だし、自己防衛力を授けようと思ったのさ」

勇者「糞が!それで兵士長を殺して良いことにはならないだろうが!!」

賢者「...ん?」

賢者「兵士長さんは城に居ましたよ?」

勇者「へ?」

マスター「あ、やべ。バレたか」

勇者「どういう事なんだ?」

マスター「いやぁ、賢者さんは幻覚でも見たんじゃないかなぁ」ハッハッハ

賢者「私は賢者ですよ?幻覚を見るようなヤワな精神ではありません!」

勇者「穴ボコに嵌まるけどね」

マスター「...OK。分かったよ。真実を伝えよう」

マスター「まず結論から言えば兵士長は生きてるんだよねぇ...」

マスター「最初にメラを撃った時にその爆音に紛れて遠くでドロザラーにメガンテさせた」

マスター「あのクレーターはそれによるものだね」

マスター「そして兵士長をバシルーラして、ドロザラーの破片...灰って言うか砂だねあれ」

マスター「まぁそれを他の子に煙が晴れるまでに持ってきて貰ったよ」

勇者「しかし、煙の中に影は無かったぞ?」

マスター「ステルスアタックという技の応用だよ」

マスター「出来れば激昂して本気の君とやりたかったけどね」

マスター「あぁ、僕はなんて隠し事が下手なんだろう」

マスターは横顔でこちらを見つめたまま手で顔を押さえる

勇者「俺にはこの世界を守る使命がある!!」

勇者「さぁ来いっ!!」

マスター「分かった。じゃあ行くよ!」

ワイトキングがあらわれた!!

勇者「ほう」

賢者「とりあえず様子見ですかね」

賢者のアストロン!!

勇者「...」

賢者「...」

ワイトキング「(;};=(=+(!=$=@@+~!!」

ワイトキングのインテ!

ワイトキング「ハッ!!」カッ

ワイトキングのメドローア!!

勇者「...」

賢者「...」

賢者「よし。大体分かりました」ゴゴゴゴ...

賢者のギガジャティス!!

ワイトキングの賢さは元に戻った!

ワイトキングのメドローア!!

...出ない

ワイトキングのインテ!!

...出ない

勇者「うおおおおっ!!」

勇者のギガブレイク!!

ビリィィン!!

ワイトキング「ヴグ...」

勇者のギガブレイク!!

ビリリリィィン!!

ワイトキング「オオオ...」

マスター「降参」

マスター「何その呪文」

賢者「変な神官みたいな人から教えて貰いました」

勇者「前から思ってたがそれは『ギガジャスティス』じゃないのか?」

賢者「八文字以上の名前は付けない主義なんですよ。きっと」

勇者「きっと...?」

マスター「そろそろ疲れたでしょう。これでも飲んでくれ」ポイッ

勇者「ほっ」パシ

賢者「あ、これ」パシ

マスター「エルフの飲み薬だよ」

勇者・賢者「...」ゴクゴク

勇者・賢者「まっず!!」

マスター「モンスター用のしか持って来なかったんだよね...」

勇者「恐ろしいぞ...」

賢者「でも力が沸いてきますよ」

マスター「では行こうぞ!」

メタルキングが現れた!!

勇者「何!?」

賢者「また同じ戦法で...!」

マスター「そう言うと思っていたよ」

メタルキングの攻撃!!

勇者「ぐっ...!?」ドンガラガッシャーン

賢者「...へ?」

マスター「攻撃力なんて簡単に底上げ出来る!」

賢者「そんな事が...」

マスター「あります」

メタルキングの攻撃!!

賢者「っぐ!」ズザーッ

???「情けないな...」

勇者「誰だお前...!」

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