【安価】闘士グラディエーターー (1000)



この世界の生物は何かしらの目的をもち生きている。

君もまた大きな目的を持って生きている。

目的の一つをを果たすため君はこの場所へ来るだろう。

……願わくは長く生き残る事を。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1497717836


テンプレート張りついでに、各キャラの寸評を。


【シャド】
このスレにおいての主人公。黒髪短髪の男で、年齢は若い。
才能に恵まれており、相手の特殊技能を見ただけで習得できる程。
……蒸し風呂を初体験した。


【ライト】
シャドの兄。右頬に星型の痣がある。
彼はどうやら闘技場に居るらしい事が解った。


【バシクス】
闘士を育て上げる指導者。威圧感で誤解されがちだが、話が通じる常識人。
昔は歴代闘士として名を馳せていたが、既に引退して若い闘士に技術継承を行っている。
……何気にラディーのファンだったりする。


【ラディー】
大変珍しい女性の闘士。目つきが鋭く、顔立ちは整っている。
闘士として強い部類で、得物の性能を逐一調べる勤勉家だったりする。
……バシクスのお気に入り(色んな意味で)だ。


【ズルー】
奴隷であった所、主人の計らいで闘士になった。細身で髪の長い美形。
丁寧な言葉遣いからは想像できないクッソ失礼な発言で相手の神経を逆撫でする。
……彼は作中に出る事はないだろう。


【サビニア】
医術の心得がある女性。腕は確かで、傷をあっと言う間に治してくれる。
音もなく忍び寄ったりと気配を殺す事が得意。色々と謎が多い人物。


【オウガ】
闘技場での受付。圧倒的な体格で(約2.5m)胸筋が特に凄い。
実は彼も闘士として参加しているが、最近は受付の仕事によって出れていない。


【カンジ】
胡散臭い印象を受ける若者。回りくどい言い回しが好きだったりする。
掴み所のない態度、突拍子もない言動、どことなく信用できないのナイナイ尽くし。


【ダブリン】
ハg……スキンヘッドのデb……小太り体型の男。
シャドに道案内もしたが、印象は薄い。ついでに頭皮も薄い。というか無い。
……1度目の寸評で存在を忘れられており、ハブられていたりする。作中ではそのような事は無い。


【アイガ】
筋肉モリモリマッチョマンで、自分が一番美しく見えるポーズを研究する変人。
シャドの兄らしき人物の情報をくれたのは、奇しくもこの人物。
……若干不安定な性格で、地雷原だったりする。


【セイリス】
混浴風呂でも警戒心の薄い長髪の女性。
母性溢れる身体つきで、見られる事を厭わない。
……屈強な男性が好き。



【追撃闘士】

セクトル(secutor)
魚兜闘士に似た装備で、大型のスクトゥム(盾)とグラディウスを使用。
兜には飾りが少なく、網に絡まりにくくされている。


【網闘士】

レティアリィ(retirii)
網と短剣、三又槍か銛を使い戦う。
他の闘士と違い、兜は被らずに青銅製の防具を肩に着けている。
素顔を晒して戦うことは、一概に悪い事ばかりではない。


【二刀闘士】

ディマカエリ(dimachaeri)
二本の剣を持って戦う軽装の二刀流闘士。
相手の攻撃を避けることを主体として戦う。
上半身を守る胸当てと籠手を着けており兜がない。


【ガリア闘士】
ガリア(galli)風の格好をした闘士のこと
羽飾りが付いた兜と長方形の盾を持ち、直剣か槍をもち戦う。
初期の剣闘士の型で、長い歴史がある。



【切断闘士】

スキッソール(scissor)
剣を片手に、もう一方は盾を持たず、刃のついた籠手を装着して戦う。
あまり流行っている戦闘スタイルではない。
…被っている物が、13日の金曜日みたいな兜だったりする。


【縄闘士】

ラクエリィ(laquerii)
投げ縄で動きを封じて戦う。
網闘士の類型だが、違う所は槍ではなく剣を使用する所。
勿論頭部を保護する兜は無い。


【射手闘士】

サジタリィ(sagittarii)
防御は薄く、近接戦には滅法弱い。
中程度以上離れていると、鋭い射撃が飛んで大変危険。
数が少ないが故に、一定の人気を得ている。


【重装闘士】

ホプロマキ(hoplomachi)
武器は槍、防具は小盾。頭に鶏冠状の飾りが付いた兜を着用する。
……が、オウガはそういった基本的な部分を一切無視して両手剣を使っている。
名前はギリシャの重装歩兵が由来となっている。


【大麦のミール】

闘士が良く食べている穀物粥。
脂肪を増やして出血を抑えると言われている。
…だが庶民の間で大麦は家畜の食べる物とされており、大麦食いという蔑称がある。
好き嫌いの分かれる味で、水や出汁に大きく左右される。


[戦い方の説明]


2D10(コンマ2桁)で判定し、どちらか好きな値を用いることが出来る。

最初に選んだゾロ目が出た場合、必ず良い結果が出る。
(シャドの場合は奇数ゾロ、11,33,55,77,99)

出た値が、自分のGP以上であれば攻撃成功。

同じ場合、武器の攻撃値だけ相手の闘力を削る。


超えた場合、超えた分を武器の攻撃値に上乗せして、相手の闘力を削る。

超えなかった場合は、その攻撃が防がれたか、空振りした扱いになる。


相手と交互にこれを繰り返し、闘力が0以下になった時や目的を達成した時に勝敗がつく。

……だが、君はいつでも降参することが出来る。


〈特殊技能一覧〉


【見切り】

・相手の防護点を無視。攻撃点に1上乗せして最低保証1点を付ける。
・回避、防御の為に使うことも出来る。
・盾持ちは上手くいけば、弾き飛ばすことが可能。
・TP消費「5点」


【激昂】

・現在減っている体力の半分を攻撃値に上乗せ。最低保証はない。
・端数切捨て。
・TP消費「10点」


【騙し討ち】

・引っかかった相手の行動を単純化させる。
・自由記述と組み合わせシナジーを発揮する。
・TP消費「3点」


【追撃】

・二刀闘士の場合、2D10の攻撃判定を3D10にする。
・それ以外の闘士が使った場合、二刀闘士と同じ判定にする。
・TP消費「4点」

【例】――――――――――――――――――――
00:44:49.62
     ↑9の数字まで適用。
――――――――――――――――――――――


〈特殊技能一覧の続き〉


【祈り】

・致死量のダメージを受けた時に気絶判定を行い、成功すれば闘力1で踏みとどまる。
・TP消費「1点」


【鉄の意志】

・固定値を含むダメージを確実に「2点」軽減。無理な体制からでも発動可。
・消費TP「4点」


【挑発】

・相手をイラつかせる。観客に自分をアピールする事も可能。
・TP消費は「0点」


【鋼の意志】

・吹っ飛ばされるようなやばい攻撃を受けても、気絶しない。
・TP消費「2点」


【倍返し】.

・相手から受けた傷を倍にして返そうとする。……だが倍にはならない時も。
・TP消費「15点」


【痛覚遮断】

・出血している時のみ使用可能。
・吹っ飛ばされない攻撃ならそのまま攻撃する。
・TP消費「5点」


〈特殊技能の発動条件〉


【見切り】

・意識が飛びさえしていなければ、どんな状況でも使用可。


【激昂】

・攻撃を2度受けてから使用可能。また一度に7点以上削られても使用可能。


【騙し討ち】

・どんな状況でも使用可能だが、自由記述に大きく左右される。


【鉄の意志】

・多少無理な体制からでも発動可。


【痛覚遮断】

・出血している時のみ使用可能。



〈シャドが使える基本戦術〉


【騙し討ちによる奇襲】、【相手の隙を狙う追撃】

【一発逆転を狙う激昂】、【相手の攻撃に備える見切り】

【出血した時に痛覚を鈍く】


……以上の5つ。自由記述でどの様にも闘えます。


〈質問に対する過去の回答〉


Q1. 特殊技能は1回の行動で複数使えるのでしょうか

A1. 1行動に付き1回が原則ですが、攻撃と防御行動の両方で矛盾が生じないと思える場合、該当時にそれぞれ技能を発動させられます。


【例】―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

○―「挑発」をワンに発動。首狙いの攻撃をワンが取った場合にのみ見切りを発動させる。

○―ワンの攻撃を見切るのに専念。見切った際の反撃に「追撃」を使用。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


Q2. .闘士の序列が上がると給料上がる以外で何かあるの?


A2. .奴隷の身分では無い自由人にはあまり関係がありませんが、住環境が良くなり、個人の発言力が上がります。
   集団部屋→個室→鍵の付いた個室→他を超える設備の部屋へ等々……。

   人気があれば、有志によって墓を立ててもらえる……というような変化があります。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

Q3. ラディーと踏み込んだ中になったり、サビニアのことも調べたりと色々することはあるな。


A3. .友人以上の関係になれるのは、【ラディー】、【サビニア】、【セイリス】、【他一人】です。

   サビニアの事が知りたいならば、彼女について嗅ぎまわる必要があるでしょう。
   ……友好関係を知り、【妙な人間】とも関わる必要もあるかもしれません。




〔過去に記憶した単語〕


〈第4回 バシクス〉

〈騎士階級〉

〈相手にとって不利な状況を作り上げるには、外から積み上げる事〉

〈毒草を食材として混入させるのは容易だという事〉

【第二回 ・・・・・・】


最後に過去スレを張って終了。

長いのは最初だけで、必要な時には引用するので許してね。


1スレ目

【安価】闘士グラディエーター
【安価】闘士グラディエーター - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493175232/)


―――――――――――――――――――
     一スレ目からの状況、簡易まとめ
―――――――――――――――――――


―――――――――――今日――――――――――――――

・オウガと夕飯を食べに大衆食堂へ。

・そこで、お互いが何を食べたいか当てるゲームをする事に。



――――――――――明日以降―――――――――――――


・ラディーと複合施設に行く

・二日後に試合




###########―情報まとめ―################


・闘技場では八百長試合が行われている。 〔オウガも一応知っているが……〕

・ティトス食堂は銅貨5枚。……宿を利用した時は、銅貨1枚。

・フラウィウス食堂は銀貨1枚。

・受けた傷を専門家に詳しく説明すると、回復量にボーナス。

・武器を落とすと、拾うまで攻撃判定が減る。

・【複合施設】では争いを持ち込まない

・闘力が「0点」を下回ると、人体に悪影響。



・オウガは食事に関する話題が好き。

・サビニアは微温浴が好き。

・ラディーは入浴する事自体が好き。

・サビニアは”時間のある時”にしか、込み入った話はしない。

・オウガは仕事の話が好きじゃない。



色々と長いですが、最初なのでご容赦ください。

前スレに関しては1000のボーナスもありますので、雑談なり質問なりで埋めて頂いて結構です。



「面白そうですね、やってみましょう」

「へへっ、そうこなくっちゃな」

オウガは鼻を指で擦り、声を上げる。


彼との勝負?になる訳だが……。

君はまず何を確認する?



下1~2 自由記述

(勝敗の付け方、何を賭けるか等々。自分が有利になるように立ち回るのは遊びでも基本だ……)


下2 ダイスロール 〔2D10で判定〕

(目標値は「15」以上。ぞろ目は44のみ採用)



君は熟考を重ね、彼に提案をした。


「勝敗の判定はオウガさんがする。……というのはどうでしょう?」

「ふむ?」

「『オウガさんがどうしても食べたい品』を持ってきたら僕の勝ち」

「そして、今晩はお互いに僕が持ってきた料理しか食べられないというルールです」

「ほうほう!そいつは面白い!ユニークだな!」


オウガは提案を大層気に入ったようだ。

君を褒めちぎっている事からそれが解る。



「やっぱりお前に決めさせて良かったぜ」

「それで?負けたら何を賭ける?」

「僕が負けたら、次に行く酒場の飲み代を払います」

「へえ?負けらんねえなぁ!」

「…もし勝った時は、訓練相手になってください」

「いいぜ!俺は断る理由が無いからな」


とりあえず勝負のルールが決まった。

君はこの即席の遊びで、オウガを打ち倒す事が出来るだろうか?



「まずはそうだな……」

オウガはそう言って顎をさする。


「……よし!『口の渇きが潤う物』が良いな」

「俺とお前の分を一つずつ持ってきてくれ」


最初の要求は『口の渇きが潤う物』らしい。

「それ」は食堂以外でも手に入る物だが……。



下1~2 自由記述

(結果は不可、可、良の三段階。可は引き分け扱いだ……)



(ワインとエール、どちらにするか……)

(………よし、決めた!)


悩んだ末に君が選んだのはエール。

この酒は泡が立つ不思議な飲み物で、爽やかさを感じる苦みが特徴だ。



「……お待たせしました。どうぞ」

「おう?お前解ってんなぁ!」

「ありがとうございます」

「それじゃあ……やるか」


オウガは、杯を持ち上げて君に突きつける。

それに合わせて君も杯を持ち上げる。


「「…乾杯!!」」


器が強くかちあうと、泡が少し零れた。

お互いに喉を鳴らしながら飲み込む「コレ」は確かに美味い。

ナッツの風味も微かにあって、これなら幾らでも飲める。



「やるな!まずはお前の1勝といったところか」

オウガは美味そうに喉を鳴らし続け、器を空にする。


「次はそうだな……」

「『塩と胡椒が効いた香ばしい物』が喰いたいな」

「付け合わせに『揚げた芋』も乗っけてくれるか?」

「……それとだな、さっきと同じ『酒』もくれ」


あの『酒』が余程気に入ったのだろうか。彼は同じ物を君に催促をする。

新たに『塩と胡椒が効いた香ばしい物』と『揚げた芋』を注文された。

香ばしい物は恐らく、焼いて調理するものだろう。揚げた芋は……そのまんまだな。



彼に持って行く料理を選ぼう。


下1~3 自由記述

(オウガは朧げにしか言いません。回答は『ステーキ』とか『魚の干物』といった指定でどうぞ)



(ソーセージ、ステーキ、鶏肉のソテー、唐揚げ)

(………唐揚げってなんだろう)

シャドは頭に浮かんだ単語と現況を比べながら悩む。

この中ならステーキが無難だが、彼は嫌いかもしれない。


…君は手早く器に盛りつけを行い、オウガの元へと戻った。



「お待たせしました」

「待ちかねたぜ。さあ、何を選んだ?」

「こちらです」

「おう?おうおう!これはこれは」


君が選んだ料理は、今も油が飛び跳ねている鶏肉。

皮に焦げ目がある鶏肉のソテーだった。


付け合わせには、ジャガイモを揚げたフライドポテト。

それに先程のエールもある。さぞや合う事だろう。

君が席に着くと同時に、オウガは肉に歯を立てた。



彼は気分が良いのか、普段よりも笑う回数が多い。

見ているこちらがつられて笑う程だ。


「美味ェ!……ングングッ、ぷっはあ」

「こっちの芋も悪かねえな!」

「……モグ、ング」


オウガは夢中になって料理を食べている。

酒の消費も恐るべき速さだ。



「ふぅ……最高だな」

「次、頼めるか?」

「ええ。いつでもどうぞ」

「よし!次は口直しに『さっぱりした物』が食いたい」

「量はあまり多くなくて良いからな?」


今度の指定は『さっぱりした物』だが……。

【水気のある食べ物】の中に、そんな物が確かあった筈。

【単品で食べるには少しきつい】ものだったか……。



彼に持って行く料理を選ぼう。


下1~3 自由記述

(【】は大体ヒント。参考にならない時もありますが、あしからず)



(魚の南蛮漬け、サラダ、ザワークラウト)

(シトロンか、レモンがあれば一番なんだがな……)


シャドは頭に浮かんだ単語と並ぶ料理を比べながら悩んだ。

この中ならサラダが無難だが、さてどうするか……。


君は手早く料理を盛りつけオウガの元へと戻った。



「お待たせしました」

「おう、待ったぜ。……お?こりゃあ」


オウガが反応したこれは保存食。自然発酵させた「キャベツ」だ。

酸味が強いが、生よりも長く常温で保存できる。


「ザワークラウトか。珍しい物を選んでくるな?」

「ええ。偶然目に付いたので」

「味は……ん、まあまあイケルな」

「好みにあったでしょうか?」

「悪くはないが、あまり好きじゃあねえな」

(……選択を誤ったか?)


どうやら、オウガが求めていた「味」とは違ったらしい。

味の濃い物が続いたからか、純粋な「混ざり気のない」味を欲していたのかも知れない。


……これは引き分けか、さもなくば1敗といった所か。



「これで注文は最後にするぜ?」

「なんでもどうぞ。当てて見せます」

「うし。それじゃあ最後は『身体が熱くなる温かい物』を頼もうか」

「……解りました」

君はオウガへ短く返し、再び料理の群れへと向かった。


――



……さて、注文内容は『身体が熱くなる温かい物』だ。

『身体が熱くなる』という事は、何らかの『香辛料』が入るのだろう。

『温かい』は恐らく、『火』や『熱』が入る料理なのだろうが……。



……彼に持っていきたい料理を選ぶのだ。


下1~3 自由記述

(勝負自体には勝っているので、これを外してもデメリットは全くありません。)



(チキンスープ、トムヤムクン、ミネストローネ)

(……どれも身体が温まる物だな)


シャドは頭に浮かんだ単語と並ぶ料理を比べながら悩んだ。

選択肢としてはいずれも悪くないが、どれにするか……。


君は料理を器に注ぎ、オウガの元へと戻った。



「お待たせしました。最後の品です」

「ん?これは……」

「ミネストローネです」

「へえ。お前もしかして今の状況とかけてんのか?」

「そうとってもらっても構いません」

「ククッ……面白いな。気に入ったぞ」

オウガは、にやける顔を抑えながら料理を口に運ぶ


「ああ…美味いな。身体に染みわたる味だ」

「さようで」

「ニンニクも効いてるな。それにトマトの酸味を感じるスープがパスタと絡んで食べやすい」

「……故郷を思い出すぜ」


オウガはあっと言う間に料理を平らげる。

食べきった直後、彼はしばらく目を細めていた。



勝負は終った。

彼が下す判定を君は静かに待つ。


「ふう……今回の勝負はお前の勝ちだ」

「僕の勝ちですか」

「ああ。たしか訓練だったか?お前が望む事をなんでも教えてやる」

「今日はもう無理だが、空いている日ならいつでもいいぞ」


勝負は君の勝ち。

後日改めて訓練を申し込むとしよう。



「それじゃあ次に行くか」

「ええ、行きましょう」

君達は食堂から離れる。


――



「今から行くところは酒ばかりしか出さねえ」

「もっと言えば酒の種類は多い。料理はつまみ程度なもんだ」

「なるほど」

道中、君は相槌を打ちながらオウガの話を聞く。

彼はやはりというべきか、やたら飲食店について詳しい。

そこは店主が綺麗、あの場所は客層が悪い……そんな内容もあった。



そんなこんなで店の前へと辿り着く。

外観は至って普通のコンクリート造だが……。

――


――――――――――――
       BAR ネロ
――――――――――――


中に入ると穏やかな音色が聞こえる。

これは弦楽器か。

店内をよく見てみると、竪琴を持った者がなにやら演奏を行っている。

……実に小気味の良い音だ。



君達はテーブルへと座り、給仕に注文をする。


「俺はエールを」

「…お前は何を飲む?」


さて、君は給仕に何を頼もうか。



下2 自由記述

(酒の値段は一杯、銅貨1枚。好きに頼むと良い……)



「僕も……エールで」

「かしこまりました」

給仕は一礼し、その場から離れる。

酒が来るまでの間に、オウガと何を話すか……。



君がオウガと話したい話題は何だろうか?


下1~2 自由記述

(自分、相手の事など。果てはこの場に居ない人間の事でも構わない……)



君はオウガに質問をした。

「剣闘士になった経緯はなんですか?」

「俺か……俺は金が必要だったから、だな」

「金銭的な事情でしょうか」

「まあ、そんなところだな」


オウガはこの質問に詳しくは答えなかった。

君は次の質問に移る。


「家族はいますか?」

「妹が一人いるだけだ」

「妹さんが?」

「ああ。大切な家族だ……」


妹は余程大事にされているのだろう。

オウガの優し気な表情からそのように窺える。



君達が話していると注文の品が来た。

容器には泡立つ液体が満たされ、この酒が持つ特有の香りが君の鼻腔を擽る。


「お前は何の為に……いや、たしか兄を探しに来たんだったか」

オウガは最後まで言い切らず途中で止めた。

そして、かわりの質問を君に投げかける。


「少し聞きたいんだが、お前は何でココに兄が居ると思った?」

「…………」


彼にどう答えよう。


下1~3 自由記述

(どんなものでも切っ掛けになる。それは単純でも複雑でも構わない。)


下2 オウガから君に対する印象 〔2D10で判定〕


安価を投げた所で今日はここまで。

質問、提案事項があれば何でもどうぞ。

安価、コンマ範囲なら下とします。



【印象判定―オウガ】   (4+3=7    感触……良好?)


君はオウガに自分の考えを話した。


「幼い頃、兄が自分の名を上げる事に憧れていたから……ですかね」

「それ以外で言うなら……まあ、弟の勘ってヤツでしょうか」

「そうか……」

彼は頷き、君の話に重ねて質問をする。


「お前がココに来た理由は解った」

「だが、もしも兄と会ったなら……その後はどうするつもりだ?」

「故郷へ帰るか、それともここで暮らすのか?」

「それは……」


君はオウガの質問に悩む。

生き別れた兄と会う為にここへ来たが、その後の事はあまり考えていなかったからだ。



オウガはじっと君を見ている。

彼の目に茶化そうといった意図は見えない。


……彼にどう答えよう。



下1~2 自由記述

(この質問に答えないという選択肢も出来る)


下2 オウガから君に対する印象 〔2D10で判定〕


【物語の最期は、過去の選択によって多少変化する。後悔しない生き方をするといい……】


【印象判定―オウガ】   (6+4=10    感触……良好)


「正直、あまり考えてませんでした」

「会えばわかる、そう思ってここまで来たようなものなので」

「……今は兄が剣闘士になっていたのなら一戦交えたいと思ってます」

オウガは君の言葉に頷き、話が途切れた所で口を開く。


「……そうか、それなら訓練も派手にやらないとな」

「お前の兄が驚くほど強くなってやれ。俺はその助けをしてやる」

「……ありがとうございます。オウガさん」


オウガは君との訓練にやる気を示した。

次に彼と訓練を行う際は、より良い結果が得られるだろう。

恐らく消耗も激しいものになるだろうが……。



話が一つ終った所で、酒が空になる。

オウガは追加の注文をするべく給仕を呼んだ。


「はい。……ご注文は?」

「すまない、蜂蜜酒とチーズをくれ」

「……お前はどうする?」


オウガは君に問いかける。

君が飲みたい物を選ぶといい。



下2 選択肢


「クリームエールを」

「ワインを」

「ミルクを」

「レモネードを」

「白湯を」

「店員さんの……『はい?』」


「レモネードを」

「はい。かしこまりました」

「お前はそういうのが好きなのか」

「どうでしょう?味のついた飲み物はあまり飲まない方なので」

「そうか。……いや、俺が言えた事じゃないな。忘れてくれ」

「ええ。大丈夫です」

さて、注文が来るまでに何か話題を考えるか。



……彼に話す話題を考えよう。



下1~2 自由記述or選択肢


下2 オウガの反応 〔2D10+2で判定〕


――【選択肢の場合】―――――――――――――――――――――――

「酒は普段から?」                    〔……普通の質問〕

「肉が好きな理由は?」                〔……嗜好について〕

「界隈の有名人はいますか?」          〔……この世界の事情〕

「なぜ、体格に差があるのか」.           〔……全体を眺め、君は呟いた〕

「……おめえ、コレは居ねえのか?」     〔……君に小指を立てて見せた〕

――――――――――――――――――――――――――――――――


【印象判定―オウガ】   (2+6+2=10    感触……良好)


「なぜ、こんなに体格差があるのか」

君はオウガと自分とを見比べて、そんな事を口にする。


「それはしょうがねえだろ。生まれ持った才能ってヤツだ」

「いや……解ってはいるんですが、納得がいかないです」

「俺の妹はお前より小さいぞ?」

「えっ…そうなんですか?僕はてっきり……」

そう言って君はオウガの天辺から下までを見る。


「お前、今凄く失礼な事考えてないか?」

「……いえ、そんなことはないです」


オウガの目が厳しい。ここはハッキリ断っておかないと後が怖い。

……殺意に似た凄みが一瞬見えたからだ。



「オウガさん」

「ん?なんだ」

「今までの闘いで印象に残っている剣闘士は居ますか?」

「印象ねえ……」

オウガは腕を組んで頭を捻る。

「……バシクスもそうだが、最初の網闘士が一番印象深いか」

「網闘士……」


君は一つの単語に反応する。

君が知る闘技場で命を散らした「彼」もまた網闘士だったからだ。



「その網闘士には散々やられた」

「武器は弾かれ盾を壊され、挙句の果てには素手で闘った」

「以前も仰ってましたね」

「ああ。闘いなんて苦戦するほど印象に残るもんだ」

オウガは話を続ける。


「そいつはその試合を機に辞めた。……元々引退するつもりだったらしくてな」

「『新人に負けて踏ん切りがついた』って笑ってたよ」

「そいつの顔が俺の記憶から離れる事はないだろうな」

「…まあこんな所か。大した話じゃなくて悪いな」

「いえ。……興味深い話でした」


話を一区切りさせ、何時の間にか来た酒とつまみを口にする。

レモンの酸味が口に広がり喉を潤す。

そして鼻を抜ける爽やかな香りが、君の意識を一段と落ち着かせた。



オウガは器用にチーズを割いて食べている。



君が望むのならば、彼とはもっと話せる。

話題を考えてほしい。


下1~2 自由記述or選択肢


下2 オウガの反応 〔2D10+2で判定〕


――【選択肢の場合】―――――――――――――――――――――――

「酒は普段から?」                    〔……普通の質問〕

「肉が好きな理由は?」                〔……嗜好について〕

「界隈の有名人はいますか?」          〔……この世界の事情〕

「美人ですよね。誰とは言いませんが」.   〔……身近な女性の話〕

「……おめえ、コレは居ねえのか?」     〔……君に小指を立てて見せた〕

――――――――――――――――――――――――――――――――



【印象判定―オウガ】   (2+8+2=12    感触……良好)


君はチーズの断面を眺めているオウガに話しかけた。


「オウガさんは何故肉が好きなんです?」

「なんで?それは味以外考えられねえな」

「噛むと汁気が出てくるだろ?果物が好きな奴の肉版って訳だ」

「はあ、解ったような解らないような……」


話題選びを少しミスしたか。オウガの説明は解りにくい表現だった。

味の感じ方については、個人差が大きい為にあまり参考にならない。

……君はその話をあえて続ける事はしなかった。



「おめえ、コレは居ねえのか?」

「……コレ?」


オウガは小指を立てて見せた。

コレとはなんだろうか。


「お前に言い寄る女だ。お前”が”でも良いが」

「ご冗談を」

「別に気にしないぜ?強い奴は色を好むと昔から決まっているからな」


……どこで決まっているんだそれは。

君は返答を曖昧に濁しその場を凌ぐ。



さて…コピペで申し訳ないが、彼とはもっと話せる。

自由記述で話題を振っても構わない。



下1~2 自由記述or選択肢


下2 オウガの反応 〔2D10+2で判定〕


――【選択肢の場合】―――――――――――――――――――――――

「酒は普段から?」                    〔……普通の質問〕

「食堂の粥が好きです」                〔……嗜好について〕

「界隈の有名人はいますか?」          〔……この世界の事情〕

「美人ですよね。誰とは言いませんが」.   〔……身近な女性の話〕

「オウガさんの妹はどんな人ですか」     〔……身内の話〕

――――――――――――――――――――――――――――――――


【印象判定―オウガ】   (7+2+2=11    感触……良好)


「美人ですよね。誰とは言いませんが」.

「ああ?お前の言うような奴ってえと……」

「うーん、解らん。……ラディーか?」

「ご想像にお任せします」


オウガは頻りにうなっている。

明確に言った訳では無い為、どのようにも答えられる内容だ。

……続けて君はオウガに質問をした。


「オウガさんの妹はどんな人ですか?」

「俺の妹か。……まず可愛い、そして愛らしい、それに仕草がグッとくる」

「…………」

(……うわぁ、筋肉の凄い大男が言うセリフじゃない)


君は絶対に顔には出さず、話を聞き続けた。

オウガは妹の素晴らしさについて語っており、”ある意味”面白かった。



コピペで申し訳ないが、彼とはあと少し話せる。

自由記述で話題を振っても構わない。



下1~2 自由記述or選択肢


下2 オウガの反応 〔2D10+2で判定〕


――【選択肢の場合】―――――――――――――――――――――――

「酒は普段から?」                    〔……普通の質問〕

「食堂の粥が好きです」                〔……嗜好について〕

「界隈の有名人はいますか?」          〔……この世界の事情〕

「僕はあの人を見て思ったんです」 .     〔……身近な女性の話〕

「妹の話を続けよう。シャド『えっ』」       〔……身内の話2〕

――――――――――――――――――――――――――――――――


【印象判定―オウガ】   (3+8+2=13    感触……良好)
―――――――――――――――――――――――――

「妹の話を続けよう。シャド」

「えっ」

困惑が思わず声に出た。

オウガは傍目でも語りたくてウズウズしているのが解る。

この話は長くなる……そう思った君は、話をぶった切って強引に流れを変えた。


「お、オウガさん!ちょっと聞きたいんですけど」

「なんだ」

「……この界隈に有名な人はいますか?」

「ああ、知ってるぞ」

「…それはどんな人達です?」

「受付に居る時に聞いた話なんだが……」

「なんでも、【剣闘士の遺体】を集めている奴と、闘う前日に【相手が何かしらの負傷が出来る】って奴」

「【筋肉を研究をする変人】と、後は……【二刀闘士の癖に兜を被ってる】って奴か」

「まあこんなところか。お前が気になる情報はあったか?」


纏めると【剣闘士の遺体を収集する者】、【対戦前に何故かこちらが負傷する者】、【筋肉を研究をする変人】、【兜着用の二刀闘士】だ。

……これらの情報は何かしら役に立つだろうか?



彼との話しも、終りに近い。


自由記述で話題を振っても構わない。

むしろ聞きたい情報があるならば積極的に選ぶべきだ。


下1~2 自由記述or選択肢

下2 オウガの反応 〔2D10+2で判定〕


――【選択肢の場合】―――――――――――――――――――――――

「酒は普段から?」                    〔……普通の質問〕

「食堂の粥が好きです」                〔……嗜好について〕

「受付の仕事はどうでしょう?」          〔……仕事の話〕×

「僕はあの人を見て思ったんです」 .     〔……身近な女性の話〕

「改めて妹の話をするか。シャド『えっ』」   〔……身内の話3〕

――――――――――――――――――――――――――――――――
×……その人の嫌いな話題。

自由記述で「大分話しましたね……」


【印象判定―オウガ】   (1+1+2=4    感触……薄い)
―――――――――――――――――――――――――


「僕はあの人を見て思ったんです」

「なんだ?唐突に」

「その…いつも治療をしてくれる医師の事でちょっと気になる事が……」

「あん?医者は専属だろ?それがどうした」

「いえ、お抱えの医師なのは間違いないんでしょうけど」

「ハッキリしねえな」

「どうもその人から死臭が漂っている気がして……」

「へえ、そうなのか」

オウガは大分反応が薄い。

彼の興味を惹く事はあまり出来なかったようだ。


「大分話しましたね……」

「そうだなー」

ここに来てから時間もそこそこ経過した。

オウガも欠伸をして眠そうにしている。…今日はここらで終わりか。


「ああ、シャド。先に店から出といてくれ」

「何故です?」

「なんでもだ」

オウガは頑なに言おうとしない。

何か用事があるのは間違いないが……。


君は素直に従う?

下1 自由記述


君は自分の代金として、銅貨2枚を置いて行こうとした。

だがオウガは手でそれを制する。

「いいぜ、お前の分も払っとくから」

「ですが……」

「たまには良いだろ?お前から誘って来たんだしな」

「解りました。お言葉に甘えて」


そう言って店を先に出るシャド。

オウガは会計をしている。……直に出てくるだろう。


外に出ると夜風が君の頬を撫でる。……とても心地が良い。

酒気に当てられているのか、少し体が熱い。

――


「待たせたな」

十分程オウガが遅れて出て来た。

用事はそこそこ長かったのだろう。彼の顔は何処か満足気だ。


「今日は飲んだし、食ったな」

「ええ。僕も結構食べました」

……さて彼と別れる事になるが、何か言っておく事はあるだろうか?


下1 自由記述

(相手の印象に残るには、こういった時が効果的だろう)


「ここまで出世するのにさんざん苦労しました」

「おう。最初に来た時よりかは見違えたな」

「僕もオウガさんの印象がだいぶ変りました」

「そうか……そりゃ良かった」

そんな会話を交わし、帰路へと着く。



歩き続けると、通路が枝分かれしている所へ差し掛かる。

「今日はありがとな。……仕事ばっかじゃヤになっちまうからよ」

「いえ。そう言ってもらえると嬉しいです」

「また次の試合も頑張れよ!」

オウガは背を向けて手を振った。君も部屋へと帰ろう……。


―――
――


部屋へと帰った君は、軽く禊を済ませる。

身体から滴る水を布で拭き取り、新しい服へと袖を通す。

「つかれたな……寝るか」

酒も入っている事だ、寝付きは間違いなく良い筈だ。

君は大きく息を吐いて目を瞑る……。


下1 シャドの闘力+TP回復     (2D10/2で判定) 【端数切捨て】、【自然回復量減少中】

下2 夢を見るか             (2D10で判定、目標値は【16以上】)


【現在値】――――――――――
シャド
―44/44 闘力 〔41→44〕
―05/10 GP
―33/33 TP.   〔19→33〕

【自然回復+】 (〔5+3〕/2=4)
―――――――――――――――


君は深く眠る。

……今日も疲れていたようだ。


【傷を負うほど貴方は強くなる】



周りの環境音が頭に響く。

君は酒を飲んだ事により、胃に不快感を感じる。

寝台からのろのろと立ち上がった君は、水で口を濯ぐ。

そして窓を全開に、大きく深呼吸。

「スーーーーッ………フーーーー」

「今日も一日頑張れるかな……」


…君は今、自由に動ける。

大事?な用件も約束している訳だが……。

さて朝からどんな行動をとるのか教えてほしい。



下1~2 自由記述

(何かがやれないという決まり事は無いが、良い結果を伴うかはその時次第だ)


君はこの弛んだ身体を引き締めるべく、鍛練を行うことにした。

候補は3つ。


◆激しい動きによって瞬発力を高める方法。

◆一部に負荷をかけ続ける持久力を高める方法。

◆欲に塗れた想像を行う事によって想像力を高める方法。

◆その他

さあ、選んでくれ。

結果は保証しないがどれも効果的だ。…と思う。


下2 選択肢or自由記述

(自由記述は「その他」からどうぞ)



君は瞬発力を高める方法を選んだ。

平らな地面に向かって転がる。所謂ドッジロールと言う奴だ。

「……ふっ!……ふっ!」

時折、砂利が肉に食い込む感触を覚えるが、君はそれを気にしない。

「はあっ!!」


下1 ダイスロール 〔2D10で判定〕


【獲得能力or上昇値】――――――――――

  01   受け身上手
02~10 闘力「1点」
11~19 TP「1点」
  20   受け身上手+イベント
―――――――――――――――――――


【鍛練判定】 (9+5=14 結果……TP「1点」)

―33/34 TP  〔M 33→34〕
――――――――――――――――――――


「……手応えはそこそこだな」

「もう少し改善できそうだが……」

「まあこんな所にしておこう。お腹も減ったし」

鍛練の結果、技術が少し向上した。
この結果は最良ではないが、間違いなく君は強くなっている。



君は、遅めの朝食を取る事にしたが……何処で食事を摂る?

食べない選択肢を選ぶのはおススメしないが、一応利点はある。


下2 選択肢or自由記述


―――【選択肢の場合】―――

▼―フラウィウス食堂
□―ティトス食堂
◯―食べない
★―露店

―――――――――――――


―――――――――――
    フラウィウス食堂
―――――――――――


君は通いなれた食堂へとやって来た。

銀貨を1枚支払い、中へと入ると……。

肉の焼ける匂いに酒の匂い、人々の声と笑っている顔。

…これらが、君の五感を刺激する。


……とりあえず君は、手近な席へ水を汲んで置き、料理を盛る事にした。

(見た感じだと今日は――)

ケーキ型のパン、鳥肉の燻製、そら豆を潰したスープ。

他には葡萄酒に漬け込まれたリンゴやジャガイモのチーズがけ……などがある。


君は何を、幾つ、どうやって食べる?


下1~2 自由記述

(シャドの胃袋は、「普通より少し大きい」ぐらいです)



(昨日はかなり飲み食いしたよな……)

(ここは野菜、果物中心で腹八分目に抑えておくか)


自分の体調と相談した所、まんべんなく食べる事を決めた。

チーズと肉を避けてパンとそら豆のスープを、それと葡萄酒で漬け込んだリンゴを取り分ける。

席へと戻った君は、まず手始めに水を口にする。

「生き返る……」

脱水気味だったからか、水が体に浸透する。

それはまるで、砂に水が染み込むような心地だった。


君は自然な流れで葡萄酒漬けのリンゴを食べた。

そして次のような事を思うのだった。


シャド (なんだこれは!? 味が>>121だし、まるで>>122のようだぞ!?」


(安価がずれたら、その分下へ)

甘すぎる

砂糖菓子



(なんだこれは!? 味が甘すぎるし、まるで砂糖菓子のようだぞ!?」

途中から声に出ていた。……周りの客が君に注目している。

君が恥ずかしそうな顔を浮かべると、周囲はいつも通りの喧騒を取り戻す。


気を取り直してリンゴを齧る。

どうやらベースとなる葡萄酒の中に甘味料として『蜂蜜と何か』が入っている事が解る。

激烈な甘さは予想以上だったが、慣れれば悪くない。

君は次にそら豆のスープを飲んだ。


シャド (これは……>>124が口に広がって、何処か>>125を思い出す味だ……)


(安価がずれたら、その分下へ)

程よい塩気

故郷



(これは……程よい塩気が口に広がって、何処か故郷を思い出す味だ……)

そら豆のスープを口にして思った。これは故郷で食べた事がある味だと。

(何故だ?そら豆がそうなのか?それとも……)


君は、頭をフルに稼働させて記憶を掘り返す。

……そうして一つの答えにたどり着いた。


(そうだ、これは山羊のミルクが入っている)

(…それのおかげで懐かしい味だと思ったんだ!)


納得のいく答えが見つかった事により、君はスープをじっくりと味わう事が出来た。



【食事効果により、TP全快】



「さて……そろそろ出るか」

使い終わったスプーンを器に投げ入れる。

食事を済ませた君は立ち上がって店の外へと出た。

――



今日の君は試合が無い為、好きな事をしてくれても構わない。

ただし、約束を違えるのは止めた方がいいぞ。


下1~2 自由記述or選択肢


―――――【選択肢の場合】――――――――

★―しゃどは へやへかえり みそぎをはじめた。

■―「今日は 何だか喉が渇くな……」

●―「!」ピコーン なにかを おもいついたぞ!
――――――――――――――――――――
【選びたいなら止めない。結果は保証しないぞ】



しゃどは へやへかえり みそぎをはじめた。


(やはり水は気持ちが良いな……)

(寒い時以外ならばこうやってリフレッシュも出来るし……)


禊を終えた後、暫く部屋でゆっくりとしていたが、ラディーとの約束を思い出す。

「ラディーさんと約束したは良いけど、待ち合わせを決めた覚えが無い」

「……部屋に直接行ってみるか」

君は気持ちを切り替え、ラディーの部屋へと向かう。


―――
――


(ラディーさんいるかな?)

部屋の前へと来たが、恐らく中に居る。

どのように中へ入れてもらおうか……。


下2 自由記述+ダイスロール

(奇数ぞろ目の時だけイベント追加)


ノックを3回、その後に声を発する。

「ラディーさーん。部屋にいますかー?」

「待て。今開ける」

(直ぐに声が返って来たな。……珍しい)


カチャリ、と音がして部屋が開く。

ラディーの顔はいつもより口が緩んでいた。


「貴様が来るのを待っていたぞ。……さあ部屋へ入れ」

「では、失礼して」

部屋に入った瞬間、君の鼻を甘い香りが掠める。

すぅ……。

久しぶりに嗅ぐ、熟した果実の様な良い匂いだ。

横目でラディーを見ると、何処か羞恥の混じった複雑な顔をしている。

無意識でやったとはいえ、この行為は彼女にとってあまり好ましくない行動だったかもしれない。

顔を引き締めてから君は話を振った。


「今日は【複合施設】へ行くんでしたよね」

「あ、ああ……そうだな」

「僕は何時でも行けますが、ラディーさんは準備する物などはありますか?」

「いや、ないな。……強いて言うなら替えの服とタオルか」

「替えの服?」

「ん?……【複合施設】は風呂へ行くんじゃないのか?」

(これは……予想の斜め上を行く返答だぞ。……どうする?)


下1~2 選択肢or自由記述

下2 ラディーの意志 〔2D10で判定。断っても【08】以上なら絶対風呂へ行く〕


――――――【選択肢の場合】――――――――

★―「すみません。着替えを取りに行ってきます」

■―「風呂以外にしましょう!そうしましょう!」

●―「いやー僕もそう思ってたんですー(棒)」

―――――――――――――――――――――

【風呂?混浴もあるよ?何なら行ってから好きに選べばいい】

下1~2 選択肢or自由記述

下2 選択肢or自由記述に修正

コンマなら一応判定をこれでします



「すみません。着替えを取りに行ってきます」

「解った。待とう」

「直ぐに戻りますので」

「ゆっくりでもいいぞ?風呂は逃げないからな」

「はは、お待たせするのも悪いと思うので」

君は彼女と一旦別れ、自室へ戻る。

―――


――


「ふう。……戻りました」

「早かったな。そんなに風呂が楽しみか?」

「ええ。一番と言っても過言では無いぐらい」

「そうか、貴様も風呂が好きか。解るぞその気持ちは」

彼女はウンウンと頷き、納得している。


君の心中とは恐らく違う気もするが……。

今日は彼女と一日過ごせる。存分に気持ちを共有するといい。



「剣闘士はそもそも、奴隷だった者が多いんだ」

「へえ。そうだったんですか」

「貴様は確か……自由民からなったんだな?」

「そうです。……なのでココの事はあまり知らなくって……」


他愛ない会話が続く。

相手の領域に深くも踏み込まない世間話だ。



……君はこれから道中で1回。各施設で1回。概ね【2~5回】会話を行う。

彼女と仲を深めるも良し、この世界の疑問を解消するなど、好きに動いてくれ。


まずは道中の会話から聞こう。

……君は彼女と何を話す?


下1~2 自由記述

下2 君の話に対するラディーの反応 〔2D10+1で判定〕


【物語の進行上、君への不都合な事は目に見えて起こらない。……触れなければ何も起きないという事だ】


【印象判定―オウガ】   (6+2+1=9    感触……良好)
―――――――――――――――――――――――――


君は、競技場で風変わりな貴族と出会ったことを話す。

「この前の話なんですが、少し変わった方と会いまして」

「ほう。どんな奴だ」

「それがですね……『我は筋肉を研究する者也』なんて言い出す人で」

「強烈だな……で、そいつと何を話した?」

「『頬に星型の痣がある金髪の男を見た事があるか』と聞いたんです」

「それで、どうやら闘技場に居るらしい事が解りました」

「……目的の兄が見つかった訳か」

「そういう事です」

少しばかり、遠慮がちに聞く様子からは彼女が君に気を使っている事が解る。

君は話題を変えて話を続けた。



「オウガさんと飲んだ時に、兄妹の話になったんです」

「ああ。それで?」

「随分と妹さんを大切にされてるようでした。……不躾ですが、ラディーさんに兄や妹といった家族はいますか?」

「いや……私に【兄弟や家族と呼べる者】は居ない」

彼女の語調が強まる。……少し表情がぎこちなくも見えるが。

その話題の後君達は少しの間、無言の時間を過ごす事となった……。

――



複合施設へと到着した。

「着いたぞ!…さあ、何処から回る?」

(うーん……どうしようか)

彼女はいつもと大分違うテンションで君に話しかける。

君はにこやかに返答しながら、次に行く場所を考えた。



君達が居る場所から見えるのは――

今も演説が繰り広げられている【広場】に、様々な物を売買している【露店】、蒸気が上がっている【公衆浴場】だ。

ここからは見えないが、他には【競技場】に【図書館】なんかもある。それに【ティトス食堂】も近い。


……君のでぇとプランを聞かせてくれ。


下1~2 自由記述

下2 君の意見に対するラディーの反応 〔2D10と+2で判定〕


【風呂は最後に固定しようと思っていたが、別に先でも構わない】


【印象判定―ラディー】   (10+4+2=16    感触……良好)
――――――――――――――――――――――――――


「そうですね、まずは露店に行きませんか?」

「露店か……」

「その後は運動でもして、汗を風呂で流すってのはどうでしょう?」

「悪くないな。言う通りにしようか」

意見の纏まった君達は、店へと歩いて行った。

――



君達は売り物を広げている一人の男の前で立ち止まる。

「……これは何でしょうか」

「解らん。だが……一つだけ言える事がある」

「……そうですね」

「「コレは果てしなく不気味だ(です)」」


それは名状しがたい置き物であった。

触手の様な棒が布切れの中から沢山飛び出ている。

それに、目にあたる透明な石がこちらをじっと見ている気がしないでもない……。

「コレ」の作者は何を考えてこんな物を作ったのだろうか。



激しく疑問を浮かべていると、店主が話しかけて来た。

「お兄さんもしかして「コレ」に興味がおありで?」

「え、いい『お目が高い!実はコレ……限定物の逸品でして』……え?」

「今なら安くしときますが……どうです?」

店主は怪しい「コレ」をやたら勧めてくる。

他にも商品はあるのだが……。


「ちなみに、おいくらです?」

「へへへ……色付けてこんなものですか」

店主は指を2本立てた。

「銅貨2枚ですか?」

「いえいえ、銀貨2枚でございやす」

(う、うーん……どうするか……)

君が悩んでいると、ラディーが小声で話しかけて来た。

「……胡散臭い。私はやめておいた方が良いと思うぞ……」

(ですよねぇー……)


君はこの店主が進める「置物」を買う?

判断は下2の者がしてくれ。


下2 自由記述

(他を要求しても良いし、買うなら値切っても良いぞ……)


買う場合 下3で追加判定

奇数……就寝時にイベント追加
偶数……起床時にイベント追加

ぞろ目……奇数と偶数の効果


【偶奇判定】 〔86=偶数〕


「店主。物は相談ですが……」

「あいあい、なんでございましょう」

「1枚にまけてくれ、といったらどうします?」

「………構いやしませんよ」

(嘘つけ、かなりの間があったぞ)

君は店主の表情が陰った事を見逃さない。


「では、銀貨1枚でお買い上げ、という事ですね?」

「ええ、そういう事です」

「おい……本当に買うのか?」

ラディーが口を挟む。

「男に二言はありませんから」

「だとしてもだな……」


彼女は君の決定に少し不満があるようだが……。

もう買ってしまった。「コレ」は帰った時に部屋へ飾っておくとしようか。



【お め で と う。 明日の起床時……】


君が置物を買った露店から離れると、店主は手を振って見送った。

「へへ……まいどありー」

――



(さて……露店は他にもあるな)

【骨董品】を取り扱っている人に、【スッとした匂いの液体】を売っている人が近くに居る。

後は、【妙な木札】や【油】、【古本】なんかを売買してる所も遠くにあるが……。


君の行動を決めてくれ。


下2 選択肢or自由記述


―――――――――【選択肢の場合】―――――――――

★―「【骨董品】を見てみるか?」

■―「あの【液体】が気になりますね」

●―「【妙な木札】があるが……今度はやめておけよ?」

▼―「【油】売りですか。『何の油だろうな?』……さあ?」

◆―「【古本】とは珍しい。少し見ないか?」

―――――――――――――――――――――――――


彼女が不意に喋りかけてきた。

「【古本】とは珍しい。少し見ないか?」

「ええ。そうしましょう」

――



君達は黄色く変色した部分が目立つ、古本を前にする。

綺麗に並んでいる本のタイトルは――

―――――――――――――

〈近親婚による世襲政治〉

〈血の輸血方法〉

〈人の味とは〉

〈黒光りする虫の食し方〉

〈海に住む悪魔〉

〈似た顔の人間に気を付けろ〉

〈骨の効率的な折り方〉

〈人間性は処刑人に残るか〉

〈土から生まれた命〉

――――――――――――――


……長いがこれだけある。

君が気になった物を【二つ】選んでくれ。

ラディー自身もそれ以外から【一つ】自分で選ぶ。


下1~2 自由記述

(タイトルを指定するのだ。どの本も情報の優劣は存在しない……)


「この〈似た顔の人間に気を付けろ〉から読むか……」

――
―――

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
〈似た顔の人間に気を付けろ〉
―――――――――――――

貴公の近辺、若しくは遠方で身に覚えのない風評が周りに蔓延っていないだろうか。

それは自分に非ざる存在が暗躍していると見るべきだ。

対策は殆ど打ちようが無いが、人間性というモノは真似をされにくい。

親しい人間関係を構築するのだ。そして身持ちを固くしろ。

自分と入れ替わられる事を常に警戒しておけ。夜も警戒するのだ。

さもなくば毒を盛られるやも知れぬ。寝込みを襲われるやもしれぬ……。

……これらはいずれも確率の薄い、似た顔の存在が居た場合の事だ。

コレを読む貴公に、そんな存在が居ない事を切に願う。


                                                 著 フィガロ・カトリィウス
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――


この情報は……恐らく君には無縁だろう。

存在を入れ替わられて得する身分でも無いからだ。


「次は〈血の輸血方法〉を読むか……」

――
―――

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
〈血の輸血方法〉
―――――――

患者を見ていると対処が難しいモノがある。……それは「多量な出血」だ。

血が足りないのならば、継ぎ足せば良いと考える者も居るだろうが、それは違う。

まず止血をして縫合をする。…・・流れるのを防がなければいけない訳だ。

さらに、血液は「型」というものがあって、本人の血と違う「型」を混ぜた時に不味い事が起きる。

身体が【拒否反応】を起こすのだ。……ここまで言えば解るだろう。

「それ」を回避しながら患者を生かすのは神でも無い限り難しい。

……いや、不可能とさえも言える。

血を採取している時間も惜しいその時に、悠長と構えていれば患者は死ぬ。

私は一人でも多く救うために、普段にから血を常備できないかと考えたが……。

コレを読んだ諸兄に良い発想があるのならば、どうか私を追い越してくれ。


                                                 著 クラウディウス・ガレヌス
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――


この情報は……直接な関係がないと思う。

君には医術の心得がそれほどないからだ。



「私は「コレ」を読むとするか……」


――
―――

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
〈人の味とは〉
――――――

やあ、君は肉が好きかい?……うんうん、それは結構な事で。

前置きはさておき、僕たち部族は人を食べる習慣があるんだ。

もっとも、同族を食べるんじゃなくて、侵入者を供物として神に捧げるんだ。

その後に皆で分け合う事で、僕たちの血肉に変わるって訳さ。

他の部族は野蛮だって言うけど、僕たちは昔からやっていることだし……。

それに信仰する神様から見放されるのは嫌だし、しょうがないよね!

おっと、味はそうだね……野生動物よりも肉質が硬かったり、柔かったりかな?

その他は動物とあまり変わらないね。

それでも「調達」や「調理」するのも簡単だからさ。君も食べてみなよ、きっと美味しいよ。


                                                             著作者不明
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――


(うっ……何だこの内容は。こんな物、手に取るんじゃなかった……)

ラディーは顔を顰めた。

そしてこの本の内容を忘れようと必死になった……。



「…………」

「ラディーさん?顔色が悪いですよ?」

「あ、ああ。気にしないでくれ」

「……解りました。今は聞かないでおきます」

「そうしてくれると助かる……」


彼女の声が少し弱い。何か変な物でも読んだのだろうか?

……ひとまず君達は、露店から離れる事にした。

――



競技場へとやって来た。

やはりというべきか、多くの人間が活発に動いている。


「ふう……ここの風は良いですねー。何処か爽やかに感じます」

「そうだな。砂ぼこりの舞い上がる場所とは大違いだ」

「はは、それは言えてますね」




君達は今競技場に居る。

彼女と喋る内容を考えてくれるだろうか。


下2~3  自由記述

下3     君の話に対するラディーの反応 〔2D10で判定〕


(自分、相手、第三者の事など。……好きに話してくれて良い)

安価を投げた所で、今日はここまで。 安価コンマ範囲なら下。
1000も採用致しますので、前スレは雑談か質問にでも当てて頂けると幸いです。


【印象判定―ラディー】   (10+8=18    感触……かなり良好)
―――――――――――――――――――――――――――


君は400m程のトラックを走っているラディーに並走をしながら質問を投げかける。

……互いに息を切らさない程度の速度なので何も問題はない。


「ラディーさんはどんな食べ物が好みですか?」

「ん?そうだな……魚が好きだ」

「肉ではなく魚ですか」

「ああ。どちらかと言えば魚の方が良い」

「そうなんですね。……おっと」

話を止めて呼吸を整えた。負荷が片方に寄っている感覚を覚える。

どうやらフォームも少し崩れていたようだ。


「…すみません。ちなみにお酒は飲む方で?」

「酒はあまり飲まない。……弱い訳では無いが、酔いでもしたら訓練に響くからな」

「流石ですね」

「褒めているのか?だとしたら、素直にとっておこう」

(……ラディーさんは【酒をあまり飲まない】のか…覚えておこう)


君達はその会話を終えた後も、しばらくの間走り続けるのだった……。



走り終えた君の額にうっすらと汗が浮かぶ。

身体に感じる心地よい疲労感がより充足感を感じさせる。


「風が気持ちいいですね……」

「そうだな……肌を撫でられている様な感覚だ」


他愛もない会話。

こんな平和な生活が続けばいいのにな。


「……シャド、そろそろ浴場へ行かないか?」

「奇遇ですね。僕も言おうとしていた所です」

「ふふ…ではいくか」

君達は【公衆浴場】へと歩き出した。

―――

――――――――――――
      〈公衆浴場〉
――――――――――――


銅貨1枚を支払い脱衣場へと入る。……もちろん男女別々だ。

腰にタオルを巻き、サンダルを履いて準備は万端。

ここは【冷浴】、【微温浴】、【温浴】、【蒸し風呂】がある。

ラディーは『風呂は気が済むまで』と言っていた。

入浴施設内で”偶然”会う事があるかも知れないが、その時も好きに動けば良い。


判断は下2の者に任せよう……。


下2 自由記述+ダイスロール 〔2D10で判定。目標値は「15」で〕

(厳しい判定を3回潜り抜けると……)



「さてさて、まずは温浴から行きますか」

君はサンダルを履いたまま、温浴室へ入ろうとしたが……。

「ちょっとアンタ。蒸し風呂以外ではサンダルを脱ぐって知らねえのか?」

……出鼻を挫かれた。

サンダルを脱ぎ、気を取り直して温浴室へ。


「おお凄い!デカい桶に湯気が立つ水が張られてるぞ!」

初めて見る光景に驚きの表情を浮かべる。

(でも……どうしたもんか)

利用方法が解らない君は周囲を見回す。

それにより他の客が、かけ湯を行っている事が辛うじて解った。

君も真似をしようとするが……。

「冷たっ!?」

何という事だ、他の客が被っていたのは冷水だったのか。

……君は目を白黒させて身体を抱き寄せる。



「またアンタか……。それは湯に入った後に使うもんだぞ?」

「……身を持って理解しました」

さっきの客が君を見かねたのか、説明してくれた。


まずはオリーブオイルを身体に塗って肌に馴染ませる……らしい。

その後に肌を擦って、垢を浮かせる。

最後に温かい水で身体を流せばオーケーだとか。

これは初見で解る訳がない。無理だろ。


「ありがとうございました……」

「いいってことよ!」

心の中で悪態を吐きながらも、教えてくれた事に感謝を示す。

……君は改めて浴槽へと浸かる。

とても温かい。まるで全身が太陽に包まれているようだ。

そしてしばらくの間、深呼吸をしながら温浴を楽しんだ……。

――



「……そういえば、温浴以外もあったな」

のんびりとしていた君は、他の浴場に入ろうと思い当たる。


さて、どんな行動を君は起こす?


下2 自由記述+ダイスロール 〔2D10で判定。目標値は「12以下」で〕 【2回目】

(厳しい判定を3回潜り抜けると……)

安価を投げた所で今日はここまで。 安価、コンマ範囲なら下



君は【微温浴室】へと向かう。


先程の冷水ぶっかけもあったので、何かあると思ったのだが……。

浴槽の温度以外さして変わった所がなく、とても反応に困る。


(あれは自分の不注意だったし……)

(……まあ、温浴よりぬるいなといったところか)

(温度差が少ないから、身体には良さそうなんだけど……)


何はともあれ【微温浴室】は変わった所が無かった。……恐らく無いと思う。

初めてだから【2回目があれば】何かしら気付けるかもしれないが……。

――



(んーなんだかなぁ……他へ入りに行こうかな?)

君は最後に【冷浴】と【蒸し風呂】のどちらかに入ろうと思い至る。


彼はどちらに入るのだろうか?


下2 自由記述+ダイスロール 〔2D10で判定。目標値は「08以下」〕 【3回目】

(厳しい判定を3回潜り抜けると……)



君は肩にタオルをかけ、蒸し風呂へと向かう。

交差路に差し掛かった所で……。


「む?貴様も蒸し風呂か?」

「」

ラディーと鉢合わせた。

彼女はもちろん……最小面積しか隠していない。

回れ右をしようとしたが、肩を掴まれる。

「何処へ行こうとしている?」

「……ま、満足したので、出ようかと」

「そう言うな。しばらく私に付き合え」

そうして君は蒸し風呂へと引き摺りこまれるのだった……。

――



「ふぅ……暑いな。肌が焼けそうだ」

「そ、そうでsね」

君は今、彼女と蒸し風呂で我慢比べをしている。

部屋の熱は凄まじく、体内の水が全て蒸発しかねない程だ。

ラディーを横目で見ると、汗で体中が艶めかしく光っている。

(…すごく……おおきいです)

君は彼女の一部に対し、大変に変態的な事を考える。


君はこの状況で彼女と何を話す?



下1 君の話に対するラディーの反応 〔2D10で判定〕

下2 自由記述or選択肢


―――――――――【選択肢の場合】―――――――――――――――

★―「?どこを見ている」

■―「僕はやっぱり……山に登りたい (悟り)」

●―「貴様もやはり男だな 『へ!?』」

▼―「しかし喉が渇くな……貴様は渇かないのか?」

◆―(言葉なんかいらない!目に焼き付けるぞ!〈錯乱〉)

―――――――――――――――――――――――――――――――
【碌な選択肢が無いのは仕様です。まさか、3回も成功するとは……】


【印象判定―ラディー】   (4+8/2=6    感触……薄い)
―――――――――――――――――――――――――――


「僕はやっぱり……山に登りたい(悟り)」

「?何を言っているんだ貴様は」

「いえ、こちらの話です」

「やれやれ……山?」


彼女は何処か引っかかる様だったが、君の想像にまでは及ばなかったようだ。

君はチラチラと彼女の身体を眺め、妄想を膨らませるのだった……。


……続けて君は彼女と何を話す?



下1 君の話に対するラディーの反応 〔2D10で判定〕

下2 自由記述or選択肢


―――――――――【選択肢の場合】―――――――――――――――

★―「?どこを見ている」

■―「こうして汗を流すと塩を舐めたくなりますね」

●―「貴様もやはり男だな 『へ!?』」

▼―「しかし喉が渇くな……貴様は渇かないのか?」

◆―(言葉なんかいらない!目に焼き付けるぞ!〈錯乱〉)

―――――――――――――――――――――――――――――――


【印象判定―ラディー】   (1+9=10    感触……良好)
―――――――――――――――――――――――――――


「貴様もやはり男だな」

「へ!?」

「何を驚く必要がある。やましい事でもあるのか」

「いや……そのー」

「貴様の身体が良く発達している事を褒めているんだぞ?」

「……身体?」

「そうだ。私も鍛練は欠かさず行っているが、女だからか私は脂肪の方が多い」

「食事をしてもさっぱり太らないのはまだいいがな……」

(発達具合なら僕より凄いんですが……)


君は心の中で思った。

ラディーは栄養が別の所にばかり行っているのではないかと。

極めて健康的な身体であるという事を口にするか悩んだが、結局口にはしなかった。



……続けて君は彼女と何を話す?


下1 君の話に対するラディーの反応 〔2D10で判定〕

下2 自由記述or選択肢


―――――――――【選択肢の場合】―――――――――――――――

★―「?どこを見ている」

■―「こうして汗を流すと塩を舐めたくなりますね」

●―「貴様のはその、随分と大きいんだな 『ふぁッ!?』」

▼―「しかし喉が渇くな……貴様は渇かないのか?」

◆―(言葉なんかいらない!目に焼き付けるぞ!〈錯乱〉)

―――――――――――――――――――――――――――――――


【印象判定―ラディー】   (8+4=12    感触……良好)
―――――――――――――――――――――――――――


「貴様のはその……随分と大きいんだな」

「ふぁッ!?」

「……何を驚く必要がある。本当にやましい事でもあるのか」

「いえ……その」

「貴様の手が大きい事を言っているんだ」

「はぁ、手?ですか」

「ああ。二刀で武器を扱うとしても、その大きさなら多少得物が大きかろうと問題はない」

「ショートソードを使わずとも良さそうだぞ?」

(短剣……いや、何でもない)


君は心の中で下らない事を考えた。

そろそろ頭も熱でやられてきたかもしれない。



……君は彼女と何を話す?


下1 君の話に対するラディーの反応 〔2D10で判定〕

下2 自由記述or選択肢


―――――――――【選択肢の場合】―――――――――――――――

★―「?どこを見ている」

■―「こうして汗を流すと塩を舐めたくなりますね」

●―「出せるだけ出しておくと良い。今日はよく寝られるぞ」

▼―「しかし喉が渇くな……貴様は渇かないのか?」

◆―(言葉なんかいらない!目に焼き付けるぞ!〈錯乱〉)

―――――――――――――――――――――――――――――――

文字化けしたみたいなので、四角で


>>194 ◆(ダイヤ)ではなく、■(しかく)でよろしいですね?


下2 追加判定 〔2D10〕


17以上――君がのぼせる

03以下――彼女がのぼせる

おっと失礼●ですね。目が疲れているようで申し訳ない
コンマなら一応判定をば


【印象判定―ラディー】   (4+2=6    感触……良好?)
―――――――――――――――――――――――――――


「出せるだけ出しておくと良い。今日はよく寝られるぞ」

「」

「……今度は何だ」

「いえ……その」

「さっきから気になるな」

「本当に何でもないので……」

「そうか?ならいいのだが」

(……意味深過ぎる言葉ばかりで僕はきついです)

(こんな状況だからこそ、いつも通りの発言が恨めしい……)


彼女は普段からこんな調子だが、状況が状況なので君の判断力をやたらと奪う。

これは間違いなく熱で頭がやられている。そうに違いない。



……君は彼女と何を話す?


下1 君の話に対するラディーの反応 〔2D10で判定〕

下2 自由記述or選択肢


―――――――――【選択肢の場合】―――――――――――――――

★―「?どこを見ている」

■―「こうして汗を流すと塩を舐めたくなりますね」

●―「あづい……もう、出ません?」

▼―「しかし喉が渇くな……貴様は渇かないのか?」

◆―(言葉なんかいらねぇ!僕は見るぞ!〈錯乱〉)

―――――――――――――――――――――――――――――――


【印象判定―ラディー】   (3+2=5    感触……良好?)
―――――――――――――――――――――――――――


「しかし喉が渇くな……貴様は渇かないのか?」

「凄く…渇きます」

「そうか。平気そうに見えたが、そうでもないようだな」

「はい……」

「無茶はしない方が良いぞ?」

「大丈夫です。今は僕がここに居たいので」

「そうか。ならいいのだが」

(……とても良い光景なので離れたくないです)

(なんて言ったら、嫌われるよな……)


欲と良心の狭間で苦悩をする。

彼にとって今の状況は地獄でもあり、天国でもあるのだ。



……君は彼女と何を話す?


下1 君の話に対するラディーの反応 〔2D10で判定〕

下2 自由記述or選択肢


―――――――――【選択肢の場合】―――――――――――――――

★―「?どこを見ている。目の焦点が合ってないぞ」

■―「こうして…汗を流すと塩を舐めたくなりますね」

●―「あづい……もう、出ません?」

▼―「実は水を持ってきているんだ。飲むか?」

◆―(言葉なんかいらねぇ!僕は見るぞ!〈錯乱〉)

―――――――――――――――――――――――――――――――


【印象判定―ラディー】   (1+8=9    感触……良好)
―――――――――――――――――――――――――――


「…実は水を持ってきているんだ。飲むか?」

「!!?」

「その反応だと、欲しくて堪らない様だな」

「ふふふ。さて、どうするか……」

「お願いしますラディーさん。この僕に水を恵んで頂けないでしょうか」

「よーしよし、良いだろう。そこで待っていろ」

彼女は君の殊勝な態度を見ると、満足気な表情を浮かべて部屋を出る。

然程間を置かず彼女はまた戻って来た。その手には木製の容器が握られている。


「水だ。飲みたいか?」

「……飲みたいです」

「貴様にあげる水が残るか、どうかなぁー」

そう言って彼女は喉を鳴らしながら水を飲む。

その水を嚥下する様を君はじっと見つめる。


「飲みづらいな。……残りはくれてやる」

「ありがとうございます!」

「そんなに嬉しいのか?……やれやれ」

(……これは、なんて美味しいんだろうか)

(味は……今まで飲んだ水よりも美味い!)


もはや突っ込む所が多いこの状況で、君は水を舐める様に飲む。

彼にとって今の状況は砂漠でオアシスに辿り着いた様なものだ。



……復活した君は彼女と何を話す?


下1 君の話に対するラディーの反応 〔2D10で判定〕

下2 自由記述or選択肢


―――――――――【選択肢の場合】―――――――――――――――

★―「さっきからどこを見ているんだ?」

■―「こうして汗を流すと塩を舐めたくなりますね」

●―「それでも暑い……『出るか?』…出ません!」

▼―「とても美味そうな飲みっぷりだったな」

◆―(言葉なんかいらない!目に焼き付けるぞ!〈錯乱〉)

―――――――――――――――――――――――――――――――


【印象判定―ラディー】   (10+2=12    感触……良好)
―――――――――――――――――――――――――――


「とても美味そうな飲みっぷりだったな」

「最高の味でした」

「ふふ、渇いた所で水を飲むのも悪くなかろう」

「……ところで、私が飲んでいる時に喉を凝視していたのは何故だ?」

「それはその……」

「解ったぞ。水が欲しくて堪らなかったんだろう」

「…だから私の良心を試すように見た。そういう訳だな?」

「え、ええ」

(それもありますけど……違うんです)


君は見当違いの意見を言っている彼女に同意はする。

しかし正しい答えを言う訳にはいかない為、何とも言えない気持ちになった。



……君は彼女と何を話す?


下1 君の話に対するラディーの反応 〔2D10で判定〕

下2 自由記述or選択肢


―――――――――【選択肢の場合】―――――――――――――――

★―「そういえば、さっきからどこを見ているんだ?」

■―「こうして汗を流すと塩を舐めたくなりますね」

●―「それでも暑い……『出るか?』…出ません!」

▼―「もう水はないからな?飲みたければ出てから飲む事だ」

◆―(言葉なんかいらない!目に焼き付けるぞ!〈錯乱〉)

―――――――――――――――――――――――――――――――

安価投げた所で今日はここまで。 安価、コンマ範囲なら下

どうでもいい事ですが今回はなんというか
他の時より埋まるのが速い気がしました。何故ですかね……。(純真)

――――――――――――
  〈前回までのあらすじ)
――――――――――――
【】は重要項目!


大男オウガと酒を酌み交わし、【訓練の約束】を取り付けたシャド。
界隈での有名人を聞いたところ……

【剣闘士の遺体】を収集する者、【相手が何らかの負傷をする者】
【筋肉を研究をする変人】、【兜着用の二刀闘士】の話をオウガから聞く。


↓――――――これ以降は作中での今日

酒による頭痛があるが、無事に次の日を迎える。
約束を思い出し、ラディーの部屋へ。……【公衆浴場】にも行く事に。



【複合施設】へ向かう道中、彼女と幾つか会話を交わす。
到着したシャドは、今日のでぇとぷらんをざっくりと考えたのだが……。

でぇとぷらん
【露店→競技場→風呂→食事→雰囲気の良い眺めのいい場所】



露店で【妙な置物を購入】。医学とドッペルゲンガーについて書かれた本を読む。



競技場をラディーと一緒に駆け抜ける。



そして、【今】に至る――


【印象判定―ラディー】   (8+5=13    感触……良好)
―――――――――――――――――――――――――――


(言葉なんかいらない!目に焼き付けるぞ!)〈錯乱〉


……君はラディーの裸体をじっと見る。

彼女は剣闘士とは思えぬほどに綺麗な身体をしていた。

大きな傷も目立たず、肌のハリが良い。

美しい曲線を描くそのボディーは、見る者に生への希望を与えてくれる様だ。


(……彼女の身体を一言で表すなら「とても引き締まっている」)


とても紳士的な表現で済ませた彼は今、結構ヤバイ状況でもある。

何故ならば、部屋の暑さとこの状況によって脳が沸騰しかけている為だ。


……君は彼女と何を話す?


下1 君の話に対するラディーの反応 〔2D10で判定〕

下2 自由記述or選択肢+ダイスロール 〔2D10。14以上でシャド、04以下でラディー〕


―――――――――【選択肢の場合】―――――――――――――――

★―「そういえば、さっきからどこを見ているんだ?」

■―「……何故、私を見る必要があるんだ?」

●―「それでも暑い……『出るか?』…出ません!」

▼―「もう水はないからな?飲みたければ出てから飲む事だ」

◆―(………まずいぞ、今は絶対立てない……)

―――――――――――――――――――――――――――――――


【印象判定―ラディー】   (2+8=10    感触……良好)
【のぼせ判定】          .(3+8=11    特になし)
―――――――――――――――――――――――――――



(………まずいぞ、今は絶対立てない……)

下を布で隠してはいるが、あと少し角度が上がると隠し切れないだろう。

ラディーがこのタイミングで部屋を出るぞと言えば、かなり不味い状況なのは間違いない。


「どうかしたのか?」

「いえ……ナンデモナイデス」

彼女を視界へ入れるたびに、ちらつくものが恨めしい。今は耐えるべきか……。



最後だ、君は彼女と何を話す?


下1 君の話に対するラディーの反応 〔2D10で判定〕

下2 自由記述or選択肢+ダイスロール 〔2D10。12以上でシャド、05以下でラディー〕


―――――――――【選択肢の場合】―――――――――――――――

★―「そういえば、さっきからどこを見ているんだ?」

■―「……何故、私を見る必要があるんだ?」

●―「それでも暑い……『出るか?』…出ません!」

▼―「もう水はないからな?飲みたければ出てから飲む事だ」

◆―「大分堪能したな……そろそろ出ようか」 (ああ……来た!来てしまったか……)

―――――――――――――――――――――――――――――――


【印象判定―ラディー】   (6+7=13    感触……良好)
【のぼせ判定】          .(10+1=11   .特になし)
―――――――――――――――――――――――――――



「そういえば、さっきからどこを見ていたんだ?」

「それはですね」

(言うべきか?でもこれを言うと…………)


下1 自由記述 

(素直に見ていたモノを言うか、言わないか)



君は誤魔化す事を選択する。

「…単にラディーさんの方を見ていただけですよ」

「本当か?」

「ええ、本当です」

「あまり釈然としないが、まあ良いだろう」

(ほっ……助かった)

「だが、何故だろうな?貴様がこちらを向いている時、私はいつもより部屋が暑く感じたぞ」

「え、それは……」

「ああ、気にしないでくれ。こっちの話だ」

「それよりも、もう出るとしよう」

「…あっ、待って下さいラディーさ……」


彼女は君を置いて部屋から出て行った。

取り残された君は、急に立ち上がった為に目眩を覚える。

どうにか踏ん張れたおかげで倒れずに済んだ。……もう少し長く居ると本当に危なかったかもしれない。


君はこのクソ暑い部屋から出ていく……。



君は蒸し風呂から出ると、世界が変わった様な錯覚を覚える。

それと同時に水を飲みたいという強い衝動にも駆られる。

大量に掻いた汗を、手早くぬるま湯で流すとそのまま脱衣場へと駆け込んだ。

―――



「ふぅっ!生き返るぅ!!」

「そんなに喉が渇いていたのか?」

「ええ!もう水があるって最高ですね!」

「何を言っているのやら……」

水を君に渡した彼は少々……いや、かなり呆れている。


「命は投げ捨てる物じゃないぞ?覚えておけ」

そう言って屈強な男は、町の雑踏へと消えていく……。


霞んでいた目と意識が大分ハッキリとする。

助けてくれた人物は面識が無かったが、とても良くしてくれた。

体付きからして、何か訓練を受けている様にも見えたが……。



そうこうしているうちにラディーが風呂から上がって来た。

「む、誰かと話していたのか?」

「あ、ラディーさん。水が飲めるって最高ですね!」

「貴様は何を言っているんだ……」

彼女も呆れた顔をしている。

……僕は今、頭が緩んでいるのかもしれない。少し気を付けよう…。


「まあ、それはいい。…そろそろ食事でも取らないか」

「良いですね、そうしましょうか」

「この周辺の店は……知っているか?」



彼女は君に聞いている。

【オウガと行った店】の中から一つ選ぶといい。 彼女はそれとは別に一つ提案してくれる。


下1 自由記述

【知らない場所は選んだとしても、良い結果は出ない】



君はオウガと共に行った場所では無いが【リストランテ・アウグストゥス】を提案する。

その結果、彼女の反応は予想を超えたモノが返って来た。


「ばっ、馬鹿者!あんな所で食べる気か!」

「えっ……何か不味かったですか?」

「格式高い場所ではそれ相応の正装が求められる!」

「たとえ金を持っていたとしても、今の格好で入れると思うのか!?」

「す、すみません。あまり知らなくって……」

(ええっ……じゃあなんでオウガさんは、あの時選択肢の中に入れたんだ?)


疑問符が浮かびながらも、彼女に言葉を返す。

飲食をする場所に妙な所は無いと思っていた為に気づく事が出来なかった。

恐らく、高給取りが行く様な場所だったのだろう、彼女の反応からはそう窺える。



「で、ではティトス食堂で……」

「……ふむ。それなら飲食では無いが、私からは宿屋を利用する事を提案しよう」

「えっ」

「食堂と共に宿を利用すれば、安く食事も出来る。これ程便利な事は無かろう」

「そうですね、……因みに宿の料金と泊まるメリットは?」

「一部屋が銅貨7枚、良心的だな。メリットは……寝床がとても良い事か?」

「う、うーん。泊まり……ますかね」


下1 自由記述

【どちらでも良いぞ、泊まるなら明日の午前の行動が無し】



「では……泊まるという事で」

「そうか、言質は取ったぞ?」

「えっ?」

「あ!ちょっ……ちょっと、ラディーさん!」

君の肩を掴みズカズカと歩き始めるラディー。

余程お腹でも空かせていたのだろうか。目を輝かせている。

―――



―――――――――――――
       〈ティトス食堂〉
―――――――――――――


君達は食堂へと辿り着いた。

まず始めに宿屋の方へと向かう。……宿の予約を入れる為だ。


「店主。部屋を利用したいのだが」

「はいはーい!二部屋ですかね?」

「や、違う。一部屋で頼む」

「!?」

「あらーもしかして、そこの彼と?」

「そうだ」

店主は若い女だった。

ニヤついた顔を浮かべて、ラディーとこちらを見ている。


……不味い、予想していた事が的中してしまった。

恐らく彼女は食事代を浮かそうと考えているのだろうが、まさか同じ部屋だとは……。



「うふふふふ。お客様ぁ、宿泊料として銅貨7枚を頂戴いたします」

店主は甘ったるい声で料金を催促している。

なんとなくだが、この店が繁盛している理由が解った気がする。男の利用者がたぶん多いのだろう。

あと、料金はラディーが一枚多く払ってくれた。


「ひーふーみーよー……はい、確かに!」

「鍵を渡しておきますので、お部屋は69番をご利用くださいね」

「助かる。…それにしても店主は【若い】のだな」

「ええ、毎日【楽しんで】ますから!」

「ふっそうか。……後でまた来る」

(………)

何気ない会話に見えるが、少し含みがあるように見えたぞ。

とはいえ、「触れられる内容でも無い」のだが……。


「どうした、食堂へ行くぞ?」

「…あ、はい。行きましょう」


君達は食堂へと向かった。


――――――――――――
     〈ティトス食堂〉
――――――――――――

君達は雑多な人間で賑わう、宿屋に併設された食堂へと来た。

見覚えのあるL字型の机に保温用の窯が埋め込まれている。

遠目に見た限りでは、鳥肉、魚、野菜と一通り揃っているように見えるな。



「…すまない。宿を利用しているのだが……」

ラディーはそう言って入口の人間に「鍵」を見せる。

「おっ!お姉さんは銅貨1枚ね、後ろの彼もかい?」

「そうだ。同じ部屋を取っている」

「あいあい、じゃあお兄さんも銅貨1枚だ。堪能して行ってくれよな!」


前回とは打って変わって、対応がとても丁寧だ。

やはり宿の利用者とそうでないのとでは大分違うのだろう……。



君達は入口から見て隅の席を確保する。

「さて、食べるか」

「ええ。ですが、何を食べましょう」


……好きな料理を幾つか選ぶと良い。

下1 ダイスロール 【目標値19以上】
下2 自由記述


【ダイスは成功しなくて当然レベルの難易度なので気軽にどうぞ】

――――――――――――――――――――――――――――――――

L字型の机に並ぶ料理は――


ダイス状にカットしたチーズをラディッシュと菜物野菜に混ぜたサラダ

豚の肩肉に小麦粉をまぶして焼いた香ばしい肉

鰻?という魚の蒲焼

普段から食べている大麦のミール

胡椒の刺激が強い腸詰肉のスープ

茹でてから焼いたリング状の変わったパン

豆を砂糖と煮詰めたであろうデザート


……がある。
――――――――――――――――――――――――――――――――

飲み物は――


甘~い               【蜂蜜酒】

爽やかな香りの漂う    .【レモネード】

真っ赤な             .【ワイン】

独特な苦みの         【エール、ビール】

身体には良い         【白湯】

お子様でも飲める      【果実飲料】

ただの               【水】


……以上だ。
――――――――――――――――――――――――――――――――

途中ですが今日はここまで。提案事項、質問があれば何でもどうぞ。

安価について――料理は飲料も含めて複数でお選び下さい。



君はチーズが乗ったサラダを皿に盛り、その上に豚の香ばしい肉を重ねる。

一方ラディーは鰻という魚の蒲焼を皿へ多く乗せ、2つのグラスに果実飲料を注いでいた。

各々が料理を取り終えて席へと戻る。


「貴様の分だ。受け取れ」

「えっと、どうも」

彼女は葡萄のジュースを君に寄越した。


「飲み物を取っていない様子だったから、持ってきたが……」

「お気遣いありがとうございます」

「ふふ、気にするな。それよりも乾杯と行こう」

「ええ」

「「乾杯!!」」


何故か彼女がいつもより優しい気がする……。

知らないだけで、元からこういった性格だったのだろうか。



君は食事の合間に、彼女と何を話す?


下1~2 自由記述



君は彼女に幾つか質問をする。


「ラディーさんが好きな食べ物は何です?」

「そうだな……精のつく物が好きだぞ。持ってきた「コレ」のような」

彼女は皿に盛られた鰻の蒲焼を指差す。

(変わってるなぁ……)

「意外ですね」

「さっぱりした物が好きと思ったか」

「はい……因みに他の方ともよく来るんですか?」

「全く。今日が初めてだが?」

「では、どうして此処を」

「貴様と来たいと思ったからだ」

(………なんで?)


ラディーの言っている意図がいまいち理解できない。

僕の考えが及ばない何かがあるのだろうか……。



彼女のはいつもよりも多く笑みを浮かべている。

それを見ていると、何だか穏やかな気持ちになってくる

……鰻をやたらと僕に勧めてくるのは気になるが。


君は食事の合間に、彼女と何を話す?


下1~2 自由記述



君は温浴室での失敗を話した。


「実は今日、温浴室でちょっとした失敗をしまして……」

「なんだ?床を滑って転んだりでもしたのか?」

「いえ、かけ湯をしようと思ったら、被った湯が冷水だったんです」

「ぷっ…ははは!」

「出来れば笑って欲しくないんですが…」


君の失敗談を聞いた彼女が笑っている。

聞けば、彼女も冷水を被った事があるらしい。

君が本当か?と聞くと、彼女は『ずっと前にな』と返した。



「…それにしても、こうやって二人で食べる食事は美味しいですね」

「そうだな、私もそう思う」

君は彼女の一挙一動に目を向ける。

どうにも、僕がとって来た皿ばかりつついている気がする。……たぶん。

「……鰻は食べないのか?」

「えっ?ええ。もう十分かなーと」

「そうか、美味しいんだがなぁ……」


こんがりと焼けた鰻は、思ったよりも脂がのっているので沢山食べるのは少し辛い。

だが、彼女は平然と平らげている。……この差は何だろうか?



……続けて君は彼女と何を話す?


下1~2 自由記述



君は昨日の事を彼女に話す。


「今度オウガさんと訓練する事になりました」

「いつも受付に居るオウガと?」

「はい。きつそうですが、いい経験になりそうです」

「私からはどうも言えないが……その、頑張れ」

「えっ」


彼女は君とオウガが訓練するという事を聞くと、やや引き攣った顔で返答した。

もしかしなくても、彼との訓練は命が危ないのかもしれない。どうもそんな気がするぞ。



「ラディーさん。僕とこれからも(特訓)よろしくお願いしますね?」

「それは……そういう意味で捉えて良いのか?」

「はい。長く(特訓に)付き合ってほしいと思っていますから」

「まさか、貴様もそう思っていたとはな……私は嬉しいぞ」

「という事は…」

「ああ、喜べ。貴様と付き合ってやる」

「ありがとうございます!」

「礼はいらない。私がただ、貴様と突き合いたいと思っただけだからな」



……そろそろ食事も終わりだ。君はどんな言葉を彼女と交わす?


下1~2 自由記述



「そうだったんですか!?僕も嬉しいです!これからどうしましょう。落ち着いた所でお互いの話をしてもいいですし……それとも早速(特訓)します?」

「ま、待て待て。そんなに私とヤりたいのか」

「勿論です!」

「フフ、全くしょうがない奴だな。……後で音を上げるまでしごいてやるから安心しろ」


彼女の顔は喜色に満ちている。

思ったよりも「訓練」自体が好きなのかもしれない。



「ラディーさん。そのぉ、寝技(特訓)についてもご教授願えますか?」

「なに!?……貴様、もしかして」

「はい。実は経験が全くなくてですね」

「ぶーっ!!」

「だ、大丈夫ですか?」

なにやら彼女が盛大に吹き出したぞ。


「ふっふふふ……大丈夫だ。それは私も同じ事だし悪い事じゃない、むしろ好都合」

「?ラディーさんにも知らない事があるんですね」

「むっ!一人でやるのは得意なんだぞ!」

彼女は明らかに動揺している。

やはり知らない分野については、大きく言えないのだろう。



「そうだな、貴様がよければその……今からでも良い、ぞ?」

(さーてどうするか……)


彼女は普段の調子からは考えられない、とても可愛らしい仕草で君に問いかけている。

訓練を行うというのに、そんな喋り方をされると闘志が霧散してしまいそうだ。



……君の返事を聞かせてくれ。


下1~2 自由記述

下2 ダイスロール 〔2D10で判定〕


―【ダイス表】―――――――――――――――――――

奇数と奇数ぞろ ― ボーナス(意味深)に発展

偶数と偶数ゾロ ― はずれ。また次の機会へー

―――――――――――――――――――――――――


【ダイス判定】 〔51=奇数……ヤりました〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――


「腹ごなしには、良いかもしれませんね」

「経験が無いとは思えない余裕だな……」

「そうでしょうか?…とりあえず場所を移しましょう。お互いが満足できるまでやりたいですね(特訓的な意味で)」

「そうだな。私もヤりたくてたまらない。早くしよう」


君達はティトス食堂を離れ、宿へと戻った……。

――



「あらぁ、お客様。もうお戻りですか?」

「奴が待ちきれない程、楽しみにしていると聞いたからな」

「まあ」

店主はこちらをチラチラと見ている。

品定めをされているようで、どうにも居心地が悪い。



「店主。頼みがあるのだが……」

「は~い何かしら?蜂蜜酒でもお持ちします?」

「それもあるが、出来るだけ両隣の部屋を避けて案内してくれるか」

「えぇ……そんなに激しくヤるおつもり?」

「ああ。朝までヤるつもりだからな」

「うわぁ……」


店主が頬を染めてこちらを見ている。

たぶん、碌でも無い事を思われているのかもしれない。


「わっかりました!そのように手配させて頂きまーす」

「助かる」

「また別の形で返してもらいますので、気にしないで下さい!」

「……高価な物は止してくれるか?」

「大丈夫でーす。【物】は要求しませんから、【物】は……」

「それならいいんだ」


――



「では、どうぞごゆっくり~」

「……待たせたな。さあ、部屋へ行こう」


どうやら彼女達の話も終ったようだ。

君はラディーの後ろに付いて部屋へと向かった……。


――――――――――
     〈69の部屋〉
――――――――――


「これは……思った以上の設備ですね」

「……………よし」カチャリ

「ラディーさん、どうかしましたか?」

「いや、何でもない。安全確認をしただけだ」

「……?」


部屋には寝心地の良さそうなベッドが隅に置かれていた。

どうやらココも水道が一応引かれているようで、簡易的な禊場もある。

盗難防止の為か、調度品はあまり置かれていない。

あまり贅沢を言うべきでもないだろうし、疲れを癒すなら十分とも言える。



……君はどんな会話を彼女と望む?


下1~2 自由記述

知ってたがやっぱりラディーさんは一人上手でしたか…



「何だか……二人きりだと緊張しますね」

「わ、私もだ。喉の渇きをいつもより感じる」

「それはいけませんね。……何か飲み物でも頼みますか?」

「いや、それには及ばない。さっき蜂蜜酒を頼んでおいたからな」

「用意が良いですね」

「それほどでもない。貴様と私の為だからな」

「………?」


気の利かせ方もそうだが、今日の彼女は妙に親切すぎやしないだろうか?

君はほんの少しだけ、警戒心を強める。



「ところで……ここで【やる】んですか?ちょっと狭いような……」

「貴様はどこでヤるのを想定していたんだ?」

「てっきり外でやるのかと……」

「外でぇ!?」

「どうしたんですか?急に大声なんか出して」

「ば、ばば馬鹿者!外でヤると不味いだろう!」

「ああー確かに。外だと汚れますもんね」

「そういう問題じゃない!?」

彼女のこんな反応は初めてだ。

妙な新鮮さを感じるので、何だか悪ノリしたくなるほどだ。



続けて何を喋る?

下1~2 自由記述

どんなのがお好きですか(特訓的な意味で)?
あと、蜂蜜酒って(特訓に)必要だったりするんですかね。酔っぱらうと良くないような。

(上はスルー推薦っぽいっすねえ)

あと、一人でするのは得意っていってましたけど、どんな(特訓)なんですか?是非見たいです。



(沈黙が続くのは避けたい……)


彼女が頬を染めてこちらを見ているのが、妙に胸騒ぎがする。

君の方から話題を振る事にした。


「…ラディーさんはどんなの(特訓)が好きですか?」

「わ、私がそういった経験が無いと知っての質問か」

「はい。参考までに聞いておきたいです」

「上に乗って反応を見るのが好き……というか、ヤりたいと思っている」

(マウントポジションは無力化に効果的だからな……)

君は彼女の言葉をそう解釈した。


「…なるほど。あと、蜂蜜酒って(特訓に)必要だったりするんですかね?酔っぱらうと良くないような」

「蜂蜜酒は栄養が豊富なんだぞ?…それに、酔いに関しては没頭する為なんだから、むしろ良い」

(確かに蜂蜜は滋養強壮に効くと言うな……)

「後はその……蜂にあやかる意味を込めてだな……」

(蜂の強さは例えで用いられる程だからな、そういう意味か)

間違いじゃないが、ラディーの想像とは大きく違う。



「ラディーさんは、一人で(特訓)するのが得意と言ってましたがどんなのですか?是非見たいです」

「え、えぇ……まま、まさか私にシろと!?」

「僕も見せますと言っても駄目ですか?」

「うぅ………」

「ラディーさん?」

「……貴様のも見せてくれるなら、その……やっても良い」

「交渉成立ですね」

そんな話をしていると、部屋がノックされた。


「蜂蜜酒お持ちしました~。置いておきますので、どうぞごゆっくり~」

恐らくだが、店主の声だった。

ラディーが入口横の小窓を開けてベッドへと持ち帰ってくる。

……どういう仕組みなんだろう、あの小窓。


「先に飲もう」

「では、少しだけ」

「何を言っている、貴様は沢山飲め。なぁに……まだ沢山あるんだから大丈夫だ」

ちびちびと飲む君にラディーはもっと飲むよう勧める。

断る理由も無く、喉が渇いていた事もあったので、君は言われるがままに飲み続ける。

……短時間でグラス一杯を飲み切ってしまった。



さて、このまま二人の事を描写し続けても構わないが、ここは全年齢版。

彼らが起こした行動の結果だけをとっておくとしましょうか……。



下1~3 ダイスロール 〔2D10で判定〕


――【ダイス表】―――――――――――――――――――――――――


  02     やったねラディーちゃん!家族が出来るよ!

03~09   彼女は朝まで身体を揺すっていました……。

  10     窓から顔が見える様にやりました。

11~16   【身体が頑丈】って素晴らしいですね。

  17     一人で出来るもん!(意味深)   

18~19   天井の染みを数えるだけの簡単なお仕事でした。

  20     やったねシャド君!家族が増えるよ!

――――――――――――――――――――――――――――――――

【結果に被りが生じたら、判定を一つ下へずらす】

まあ、Rで別に書いてもいいのよ?
家族できるかー。

>>293 一応書いては居るんですけどね……何故か本編そっちのけで

コンマなら判定をこのレスでもしておきます


――【結果判定】―――――――――――――――――――――――――――――

5+4=9、3+7=10、6+8=14


……彼女は朝まで身体を揺すっていましたが、【身体が頑丈】って素晴らしいですね。

途中趣向を変える為に、窓から顔が見える様にやりました。

そして、店主から『きのうはおたのしみでしたね』と言われたりもしました。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

短いですが、今日はここまで。質問や提案事項があれば、何でもどうぞ。

Rの方に書き溜め投下しようかと思う、今日この頃……。

>>296
そうなの?それは知らなかった…
しかしそれっぽいスレがないんで差し支えない程度で。

>>299 大変申し訳ない

「スレを立てて書いている」ではなく、「Rの内容を書き溜めている」です。
誤解を招く書き方で、すみませんね。


――


暗い夜が明け、朝日が昇る。


……君はラディーの上で、胸に抱かれて眠っている。

触れ合う身体はとても温かく、頬に当たる感触はとても柔い。

まるで、母の胎内にいるような安らぎさえも感じる。



……ここで、二つ程ダイスを振ってくれるだろうか。


下1 回数 〔2D10-3で判定。最低保証「5」〕

下2 現在値 〔1D100+20で判定。最低保証「70」〕


―【結果判定】――――――――――――――――――――――――――

【交渉回数】 〔10+3-3=10〕 ……十回です。めちゃくちゃシました〕

【現在値】 〔65+20=85〕 ……85=15%減少〕 【端数切捨て】


―【現在値】―――――――――――――――――――――――――――

シャド
―37/44 闘力 〔44→37〕
―05/10 GP
―28/33 TP.   〔33→28〕

【結果】 (シャドの「闘力」と「TP」が15%減少!)
――――――――――――――――――――――――――――――――

以上のような結果となりました。

……ふう。



ラディーとシャドは日も高く登り切った頃に目を覚ます。

そして、部屋に併設された禊場を使って身体を綺麗にした。

自分の身体は相手に洗わせるという条件付きで。

……事が済んだ君達は宿屋から離れ、それぞれの生活へと戻る。

―――



君は自室に戻って来た。

そろそろ試合があるが、何かやっておきたい事はないか?


下1~2 自由記述

(時間のかからない事であれば、間違いは無いでしょう……)



腰回りの固まった筋肉を解すべく柔軟を行う。

身体能力の向上は感じられないが、こういった積み重ねが大事でもある。

……君は熱心に取り組んだ。

――



「よし。受付へ行こう」

「………間に合うよな?」


君はほんの少し急ぎ足で、受付へと向かった……。



受付へと着いた君は、大男が居るカウンターへと真っ直ぐ向かう。

「オウガさん」

「おう!シャドか。今日は試合だな?」

「そうです。……早速ですけど、相手の情報を見せてもらえますか?」

「待ってろ、今出してやるからな」


オウガは用紙を数枚取り出し、君に手渡した。

今度の対戦相手は次に記す通りだ。

―――――――――――――――――――――――――――
【追撃闘士 テアトル】 男

―35/35 闘力
―05/10 GP
―30/30 TP

―【特徴】―――――――――――――――――――――――

ざんぱらな髪
生気の無い瞳

―【装備】―――――――――――――――――――――――

セミスパタ (4)
パルマ※  (2) 【※楕円形の小盾】

―【特殊技能】―――――――――――――――――――――

「追撃」、「騙し討ち」、「痛覚遮断」、「発狂」

―――――――――――――――――――――――――――


これが今回の対戦相手の情報だ。

……この人物について何か気になる点はあるだろうか?


下1~2 自由記述

(特徴、装備、特殊技能。何でも構わない)



君は気がかりな点をオウガに質問をした。


「この発狂とは…なんですか?」

「それか。正直解らんな……」

「闘いを見た客の話では、コイツが【倒れて勝負がついた】と思ったら――」

「次の瞬間には【奇声を上げ】ながら、対戦【相手に襲い掛かってた】……って話だ」

「……」

「倒れるまでに酷い傷を負ってる筈なんだが、全くそれを気にしてない様子だったらしい」

「怖い相手ですね」

「…奇妙な奴ではあるな」


どうやら今回の相手は、一癖も二癖もある敵のようだ。



君は続けて質問をする。


「特徴欄に書いてある、生気の無い瞳が気になるんですけれど、彼はどんな経歴なんですか?」

「そいつは確か……」


オウガはカウンターの中から、用紙をまた一枚取り出した。

君はそれを受け取り、静かに読み進める。


(……テアトル、性別は男で年齢は27。 剣闘士になる前は近隣国の軍属だったが、局地戦にて所属部隊が壊滅する)

(敗走した後に奴隷へと身を窶すが、軍属だった経験を買われ剣闘士になった)

「コイツの大まかな経歴は用紙に書いてある通りだ」

「なるほど……」


どうやら次の相手は、自分よりも戦闘経験がありそうだ。

少々気を引き締めてかかった方が良いだろうな……。



「ありがとうございました。僕はそろそろ、控室で待機します」

「おう。頑張れよ!」

情報を聞き終えた君は、そのまま控室へと移動した。

―――



君はまだ装具を着けていない。

時間は少しだけある。試合に出る前に、君がしておきたい行動を聞こう。



下1~2 自由記述

(時間のかからない事なら何でも構わない)



己の想像を増大させ、あらゆる敵に勝てる光景を描く。

想像をしていくうちに自分の気持ちが昂っていくのが解る。


(ふぅ……気持ちを落ち着けよう)

君は瞑想を行うことにした。


心を無にしていると、自分はココに居ないような錯覚を覚える。

暗い闇の中で、君は静かに呼吸を行った……。



係員が君の名前を呼ぶ。

どうやら、もうすぐ試合が始まるようだ。

(……行くか)

君は肩当と籠手を装着し、剣を携え体調を確認する。



―【現在値】――――――――――――――――――――――――――――――――

【二刀闘士シャド】 男

―37/44 闘力
―05/10 GP
―28/33 TP

―【装備】―――――――――――――――――――――――――――――――――

ショートソード(2) .〔左手=コンマ十の位〕
グラディウス(3)   〔右手=コンマ一の位〕

―【特殊技能】―――――――――――――――――――――――――――――――

「見切り」、「激昂」、「騙し討ち」、「追撃」、「痛覚遮断」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
二刀闘士の攻撃は、2D10の【良い値片方ではなく】、2D10で【出た値それぞれ】で行う。



君は装備を整え控室を後にする。

――――
――


……通路にまで声が聞こえる。これは君の事を言っているようだ。


「さぁ!出場選手の紹介だ!!まずは疾風の如き現れた男!」

「今回も勝つか! それとも負けるかァ!?」

「俊敏のォ二刀闘士ィ!シャドォォオォ!!」


大声が響く選手用の通路を抜け、階段を駆け上がった君の目に光が満ちる。

丸型の競技場の中には多数の観客が存在し、君の姿を認識するとワッと歓声が沸く。


「「シャド!」」「「シャド!」」「「シャド!!」」「「シャド!」」「「シャド!」」


……場内に君の名前を呼ぶ声が木霊する。



君が出て来てから間を置いて、対向から上がってくる男が見えた。


「続いて紹介するのはァ!! 見た目は浮浪者!?」

「発狂直前の追撃闘士ィイ! テアトル!!」


(……奴が今回の相手)


相手の得物は長剣。髪はボサボサで、オウガの情報通りの男だ。

彼は虚ろな目でこちらを見ている。



君達に審判が近づき、試合前の注意点を口にする。


「試合開始後はどちらかが降参するか再起不能になるまで続ける。……良いな?」

「解りました」

「ぁ……あ」

審判は、選手が頷き了承したことを確認する。


……お互いに距離を取り、試合開始の宣言を待つ。


―【現在値】――――――――――――――――――――――――

テアトル
―35/35 闘力
―05/10 GP
―30/30 TP

「追撃」、「騙し討ち」、「痛覚遮断」、「発狂」

―――――――――――――――――――――――――――――

シャド
―37/44 闘力
―05/10 GP
―28/33 TP

「見切り」、「激昂」、「騙し討ち」、「追撃」、「痛覚遮断」


―【目的】―――――――――――――――――――――――――

”シャドが「瀕死の状態で見切り」を使う”

”シャドの「闘力を半分以下」に減らさない”

”テアトルのTPを「5点以下」にする”

”テアトルを「発狂させた上で」倒す”


―【各種説明】―――――――――――――――――――――――


◆戦闘の説明は>>5


◆特殊技能の効果は>>6>>7


            条件は>>8>>10のA1


◆シャドの基本戦術は>>9


◆オウガから聞いた、対戦相手の情報は>>318-319

―――――――――――――――――――――――――――――



「……始めッ!」


審判が合図を出しても相手は動かない。

彼はうわ言の様に「何かを呟いてあらぬ方向を向いている」。


……君はこの状況下でどのような対応を取る?


下1~2 自由記述

(対応がよければ結果にボーナスを入れます。良ければ考えて下さい。)


下2 ダイスロール 〔2D10で判定〕


【このレスの2桁で、テアトルの攻撃判定】


(テアトルのダイスは「6」 6-5=1点) 〔シャドの闘力を5点削る!〕

(シャドのダイスは「9と7」 9-5+1-2=3点、7-5+1-2=1点) 〔テアトルの闘力を9点削る!〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


君は相手の様子を無視して切りかかる。

「うぉぉお!」

「ぁ……ふひ」

小剣越しにテアトルの肉を裂く手応えを感じた。

斬られた事によって、テアトルは我に返ったのか、君に向かってスパタを振り抜く。

右腕を浅く切られたが、出血し続ける程大きなモノではない。


間合いを取り、相手の動きを窺う。

彼は「気味の悪い笑み」を浮かべて、君の「足に目を向け」ている……。



……君はこの状況下でどのような対応を取る?


下1~2 自由記述

(対応がよければ結果にボーナスを入れます。良ければ考えて下さい。)


下2 シャドの攻撃判定 〔2D10で判定〕


【このレスの2桁で、テアトルの攻撃判定】


(テアトルのダイスは「8」 8-5=3点) 〔見切りにより攻撃無効!〕

(シャドのダイスは「9と10」 9-5+1+1-2=4点、10-5+1+1-2=5点) 〔テアトルの闘力を14点削る!〕
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


(どうにも嫌な予感がする……)


君はすぐ動けるように、相手の動きを警戒する。

彼は君の動く足を見て、気味が悪い笑みをさらに濃くした。


「お前の足、綺麗だなぁ」

「! それがどうした」

「ヒヒッ…俺の物にしてやる!」

(こいつ!)


彼は腰だめに剣を構え、君の足に向かって思い切り剣を振る。

……軌道は単純だが恐ろしく速い。それはまるで鋭い鎌の様だ。


君はその一撃を「見切る」事で難なく躱す。

そして、ガラ空きになった胴へ強烈な一閃を放つ。


―【現在値】―――――――――――――――――
テアトル
―8/35 闘力 -2 〔出血によるスリップダメージ〕
―05/10 GP
―30/30 TP
――――――――――――――――――――――
シャド
―32/44 闘力
―05/10 GP
―23/33 TP
――――――――――――――――――――――


彼は君の一閃を受け、「倒れたまま」だ。

斬り付けられておいて、「身じろぎもしていない」事が不気味でもあるが……。

横目で見た審判も試合を止める気が無さそうだ。


……君はこの状況下でどのような対応を取る?


下1~2 自由記述

下2 シャドの攻撃判定 〔2D10で判定〕


【このレスの2桁で、テアトルの攻撃判定】 次のターン何らかの特殊技能の使用を宣言します。



【追加判定】 反撃(カウンター)は相手に成功するか。


下1 ダイスロール


奇数―成功。相手の最終攻撃値を-3修正する。

偶数―失敗。相手の攻撃をそのまま受ける。

ぞろ目―偶奇を問わず成功。相手の攻撃も回避。


(テアトルのダイスは「10と10」 10-5=5点、10-5=5点) 〔シャドの闘力を11点削る!〕 特殊技能「発狂」発動!

(シャドのダイスは「6と1」 6-5+1-2=0点、1-5+1-2=0点) 〔テアトルの闘力を2点削る!〕
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


君は用心を兼ねて、「左手の小剣」をテアトルに向かって投げた。

――キーン。

返って来た音は、肉に食い込む『ザクリ』といった音ではなく、金属がかち合う音だった。

……君は何が起きたのか、理解が一瞬出来なかった。

倒れていた筈の男が、武器を弾いて君の眼前まで迫っていたからだ。


「ぐうぅッ!?」

「がェ…いぁせ!!」


最早聞き取れる音が無かった。

彼は何を口にしているのか理解が出来ない。

君は攻撃の一部を捌くことが出来るのみだった。


【武器を拾うまで、シャドの攻撃判定が一つ減ります】

これって成功扱いになってるの?


―【現在値】―――――――――――――――――
テアトル
―04/35 闘力 -2 〔出血によるスリップダメージ〕
―05/10 GP
―20/30 TP
――――――――――――――――――――――
シャド
―21/44 闘力
―05/10 GP
―23/33 TP
――――――――――――――――――――――


テアトルは「死にかけとは思えない」程に機敏だ。

凄まじい形相で、君に「襲い掛かろうと」している。

……恐らく「殺す気」でかからないと、こちらの「命が危ない」だろう。


君はこの状況でどのような対応を取る?


下1~2 自由記述

下2 シャドの攻撃判定 〔2D10で判定〕


【このレスの2桁で、テアトルの攻撃判定】 次のターン特殊技能の使用を宣言します


>>345   解り辛いですよね、説明します。


テアトルの攻撃値「10と10」から、「GP5」を引いてそれぞれが、「5と5」=10点
そこから武器の攻撃修正値「4点」を加え、「14点」
そして「14点」から、カウンター成功分の「-3点」を加えると……「11点」になります。

10+4-3=11……「11点」


安価、コンマ範囲なら下とします


(テアトルのダイスは「2」 2-5=0点) 特殊技能「痛覚遮断」発動!

(シャドのダイスは「5」 5-5-2=0点) 特殊技能「騙し討ち」発動!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


君は相手の隙を伺いつつ、剣を拾いに行こうとする。

「…ぁ?……ひゃはぁ!!」

テアトルは武器を拾いに行こうとするシャドを見て、奇妙な笑いを上げる。

隙をさらしてる獲物だとでも思っているのだろう。

君はおもむろに反転し、テアトルに斬りかかる。

引っかかった――

そう思った君は、切り捨てようと剣を振り抜くが、その攻撃は相手にかすりもしなかった。


……仕切り直し。

互いが距離を離し、相手の動きを観察している。

思ったよりも馬鹿な相手ではなかったようだ。



……続けて君は、この状況でどんな行動を起こす?


下1~2 自由記述

下2 シャドの攻撃判定 〔2D10で判定〕


【このレスの2桁で、テアトルの攻撃判定】 追撃の使用を宣言します


(テアトルのダイスは「1と1」 1-5=0点、1-5=0点) 〔見切りにより攻撃無効!〕 特殊技能「追撃」発動!

(シャドのダイスは「3」 3-5+1-2=0点) 特殊技能「見切り」発動!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


君は深呼吸をする。

「スーーッ、フーーッ」

君の様子を見て、相手は出血を気にする事無く襲い掛かってきた。

(見切るっ!)

盾を交えた剣戟の嵐を、容易く躱していくシャド。

焦れったそうにするテアトルとは対照的に、落ち着いた表情を君は見せる。


……その結果、目立った傷を付ける事はお互いに出来なかった。


―【現在値】―――――――――――――――――
テアトル
―02/35 闘力
―05/10 GP
―11/30 TP -2 〔発狂によるスリップダメージ〕
――――――――――――――――――――――
シャド
―21/44 闘力
―05/10 GP
―15/33 TP
――――――――――――――――――――――


……続けて君は、どんな行動を起こす?


下1~2 自由記述

下2 シャドの攻撃判定 〔2D10で判定〕


【このレスの2桁で、テアトルの攻撃判定】 追撃の使用を宣言します


(テアトルのダイスは「9と9」 1-5=0点、1-5=0点) 〔見切りにより攻撃無効!〕 特殊技能「追撃」発動!

(シャドのダイスは「6」 6-5+1-2=0点) 特殊技能「見切り」発動!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
テアトル
―02/35 闘力
―05/10 GP
―5/30 TP -2 〔発狂によるスリップダメージ〕
――――――――――――――――――――――
シャド
―21/44 闘力
―05/10 GP
―10/33 TP
――――――――――――――――――――――


テアトルが繰り出す攻撃は荒々しいが、狙いは正確だ。

これは喰らうと不味いレベルの攻撃だと君は予感し、見切りの体勢に入る。

……当然とも言うべきか、目立った傷を付ける事はお互いに出来なかった。

だが、奴の動きは鈍くなっている。恐らくだが、もう武器を振るうのも難しいに違いない。



君は、どんな行動を起こす?


下1~2 自由記述

下2 シャドの攻撃判定 〔2D10で判定〕


【このレスの2桁で、テアトルの攻撃判定】

>>358 一部修正

(テアトルのダイスは「9と9」 1-5=0点、1-5=0点) 〔見切りにより攻撃無効!〕 特殊技能「追撃」発動!



(テアトルのダイスは「9と9」 9-5=4点、9-5=4点) 〔見切りにより攻撃無効!〕 特殊技能「追撃」発動!


安価、コンマ範囲なら下とします。


(テアトルのダイスは「10」 10-5=5点) 〔シャドに9点のダメージ!〕

(シャドのダイスは「7」 7-5+1-2=1点) 〔テアトルに「4点」のダメージ!〕
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


君はテアトルの懐へ潜り込むように突っ込む。

彼の放つ鋭い一撃が君の身体を刺すが、意に介さず剣を振るう。

「彼」は動きを止めた。

もう、二度と言葉を発する事は無いだろう……。


……君の勝利だ。


―【最終結果】――――――――――――――――

テアトル
―00/35 闘力 【-2】
―05/10 GP
―03/30 TP -2 〔発狂によるスリップダメージ〕
――――――――――――――――――――――

シャド
―12/44 闘力
―05/10 GP
―10/33 TP
――――――――――――――――――――――

―【目的】――――――――――――――――――

×―”シャドが「瀕死の状態で見切り」を使う”

×―”シャドの「闘力を半分以下」に減らさない”

◯―”テアトルのTPを「5点以下」にする”

◯―”テアトルを「発狂させた上で」倒す”

――――――――――――――――――――――


―【成長判定】――――――――――――――――

00~25…2点
26~75…1点
76~99…0点


下1 「闘力」成長判定

下2 「TP」成長判定

自分もコンマ判定に参加


【キャラシート】――――――――――――――――――――――

【二刀闘士シャド】 男

―12/45 闘力↑ 〔44→45〕
―05/10 GP
―10/33 TP

【特徴】

動体視力が高く俊敏
運が良い(奇数)
並より大きい胃袋(81)
身体が頑丈


【特殊技能】

「見切り」、「激昂」、「騙し討ち」、「追撃」、「挑発」


【目的】

”幼い頃に生き別れた唯一の肉親である双子の兄ライトを見つける”
―――――――――――――――――――――――――――――

成長判定を行ったところで、今日はここまで。

提案事項や質問があれば何でもどうぞ。(更新の励みになります)

>>367 一部修正

特殊技能 「挑発」→「痛覚遮断」


発狂はどういう技だったの?


―【過去の質問への回答】――――――――――――――――――――――――――――――


>>369   効果と条件は以下の通りです。

【発狂】――――――――――――――――――――――――――――――――――

使用した場合、降参が不可能になる。発動ターンは追撃の効果。
消費TPは「10点」。それ以降のターンは戦闘が終るまで「2点」消費し続ける。

ターン開始時の「TPが10点を」下回らなければ、「闘力が0以下でも」動く事が出来る。
ただし、最大闘力の「四分の一を超えた場合即死」する。

痛覚遮断と組み合わせた場合、出血しようが死にかけようが全力で行動が出来る。

……精神状態が危うい者にしか扱う事が出来ない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


前スレ>>997   察しがよろしいようで……。

冷たい檻の中で一生を過ごすか、武装無しで猛獣と闘う事になります。
金銭が十分にあるならば、資産の大半を失った上で見逃されるでしょう。



前スレ>>998   概ねその通りでございます。

ですが、夢は誰でも見る物なので、シャドが夢を見る訳では無かったりします。
バシクス、ラディー、カンジ、サビニア等々……作中で登場している人物の中から選出しています。


前スレ>>1000   期待せずお待ちください。



係員は遺体を引き摺って行った。

彼の身体がどう処理されるのか、勝者である君には知る由もない。

君は場内に捨て置かれた一振りの剣を手に取り、その場を去った。



★武器「セミスパタ」入手!


―〔セミスパタ〕―――――――――――――――――――――――

軍の装備として、主に騎兵が用いる長剣。
破損したスパタを使える様に修理した為に本来よりも刃渡りが短い。
刺突も出来るが、斬り付ける方が物の良さを実感できる。

…恐らくこれは、彼が軍属だった時から使っていた物だろう……。


・攻撃値 「4点」
―――――――――――――――――――――――――――――



再び控室に戻った君は、装具を脱いで木箱に押し込む。

そして、傷を布で縛り付けて圧迫し、応急処置を施す。

君は溜息を吐き、身体を弛緩させる。


苦戦を強いられたが、四肢を切断される様な傷は受けていない。

これも、長く続けていた訓練のおかげだろう。


……君は傷を癒す為、控室を後にする。

去り際にオウガから聞いた話によると、【2日後】にまた試合があるようだ。


―――――――――――
      〈医務室〉
―――――――――――


重い足取りで、君は医務室に入る。


いつもの薬品の臭い。薄暗い部屋。

『サビニアさーん』と声をかければ奥から女の医師がやってくる。

もはや様式美だな。

……そんな事を思っていた君へサビニアが質問した。



「人を殺すのはどうだった?」

「…………」


はて、聞き間違えだろうか。

何やら物騒な事をこの女が今言ったような……。


「ごめんなさい。言い方が悪かったわね」

「相手が死ぬ様を見てどうだった?」


……どうやら聞き間違えではなかったらしい。

サビニアは何時もより笑みの濃い顔で君に聞いている。



……君は彼女にどんな言葉を返そう?


下1~2 自由記述

(彼女は【君の傷を触っている】。好きに返答するのも構わないが……)


下2 治療判定 〔2D10/6-3、2D10/2、2D10+3、のいずれか〕


(このレスでサビニアの君に対する印象) 2D10/6、2D10/2、2D10+1のいずれか


【印象判定 サビニア】 (2+1+1=4    感触……良好?)

【治療判定】 (9+6+3=18)

シャド
―30/45 闘力 〔44→45〕
―05/10 GP
―28/33 TP   〔10→28〕
――――――――――――――――――――――――――


君は彼女の質問にこう答えた。


「あまりいい気分ではないです。相手を殺めずに済むのならそれに越した事はないですし……」

「それに、やらなければ死体になっていたのは僕のほうですから」

「…………」

「ここは技量を競う場であって、殺し合いの場じゃない。僕は……間違っていますか?」

「……そうね。貴方の言う通りよ」


サビニアは君の言葉に肯定する。

不自然な笑みは、もう消えている。



「……変な事言って、ごめんなさいね」

「いえ、僕は大丈夫です」


サビニアは手早く治療を進める。

彼女は自分がした質問を、気にしているのだろうか。


……君はその後、雑談をサビニアと幾つか交わして医務室を後にした。


―――



……次の対戦まで【2日】ある。


君は今日の残り時間をどのように使う?


下1~3 自由記述
(食事をする、誰かと話す、訓練に励む等、自由にして構わない)


【作中時間は、午後の3時頃です。お好きなようにどうぞ……】



「腹も減ったし、ラディーさんを誘って食事でも行こうかな……」


お腹の音を聞いた事により、食事を摂ろうと君は思い至る。

ラディーを誘うべく、彼女の部屋へと向かった。

―――



(……ラディーさん居るかな?)

部屋の前に着いた君は、ノックを3度してから声をかける。


下1 ダイスロール 〔2D10で判定。【2、12、20】なら部屋に居ない〕



「シャド!? 待っててくれ、今開ける」


彼女は部屋に居た。

君が訪ねて来たと解るや、凄まじい速さで部屋の鍵が開く。


「ふふふ、今日は何の用だ?」

「実はラディーさんと……」

「きょ、今日もか! 今日もするんだな!?」

「いえ。今日は傷が疼くのでちょっと……食事でもどうかと誘いに来たんです」

「なん……だと?」


ガックリと項垂れ、彼女は残念そうな顔を浮かべる。

……昨日のが余程良かったのだろうか。



「……傷が治ったらいっぱいするぞ?」

「望むところです。今日はその分食事でも楽しみましょう」

「よし! じゃあ、何処で食べる?」

「そうですね……ティトス食堂は銅貨5枚ですし……」



店の選択だ。

君が彼女と食べたいと思う【場所を指定】してくれ。


下2 自由記述

(過去に行ったことのある場所か、【出店】ガチャで何が出るかなの2択です)



君達は、評判も様々な出店へと向かった。

―――



「さて、出店を選んだは良いが……」

「店が…多いですね」


闘技場での客入りが多い為か、出店の数も多い。

君達から見て左奥の方には【果物】、【水】を売っている所がある。

後方に【腸詰肉】、【畜肉】を串焼きにしている所、右手前には【何かのスープ】と【蒸かした芋】を取り扱っている場所もある。

前方は……何やら【豆を炒った様な物】と【黒ずんだ液】、それと【バター】を売っているようだ。



……出店は【4ヵ所】程回ることが出来る。

君達は何処から回って何を口にする?


下1~2 自由記述

(特定の組み合わせで、回復量に上昇させる物があります。良かったら考えてみてください)

あかん、ソーセージにジャガバター食べて果物しか思い付かない…

黒ずんだ液ってなんだ?


先に種明かしをしますと>>390の黒ずんだ液は【ガルム(魚醤)】です。

安価は単品、複数を選ぶかによって行動の消費回数が違います。

それを踏まえてどうぞ。


23:30までに追加の案が無ければ、安価は>>391で選択した

腸詰肉、蒸かした芋、バター、果物 を採用します。



君達は出店で売られていた腸詰肉、蒸かした芋、バター、果物を購入する。

出来立てを買ったからだろう、肉を刺している串がとても熱い。

それぞれの味はと言うと――


腸詰肉は皮がパリッと焼けていて、齧った所から溢れんばかりの肉汁が染み出る。

胡椒の風味が良く効いていて美味い。


蒸かした芋は、割って上からバターを乗せる。すると、あっと言う間に溶けて芋に染み込む。

滑らかな芋の舌触りにバターの甘みが絶妙に合う。……全く芋は最高だぜ。


果物は苦みの強いグレープフルーツ。

こいつは店主が小さくカットしてくれたおかげで、実を味わいやすい。

一口頬張ると、苦みよりも甘みを感じる。……今日は疲労が溜まっている様だ。


しばらくの間、料理の味に舌鼓を打つ君達だった……。



食事を終えた君達。

随分と満足している様子で、幸せそうな表情を互いに浮かべている。

……彼女と何か話でもしてみようか。



下1~2 自由記述

(ラディーとの会話です。彼女との会話が済むと、作中での今日はもう終り)



「……ラディーさんは、僕が死んだら悲しんでくれますか?」

「な、なにを突然言い出す! 悲しいに決まっているだろう!!」

「すみません。ですが、僕達が今やっている事を考えると……」

「それ以上は言わないでくれ。……胸が苦しくなる」

「………」


重苦しい空気が君達の間に漂う。

少しばかり浅慮な発言だったかもしれない……。



空気を変える為に、君は彼女に話しかけた。


「こうして一緒に語り合ったり、食事をしたり……そういう相手がいるのって、なんだか…良いですよね」

「勿論だ。私はシャドと話していると温かい気持ちになる」

「僕も同じ気持ちです」

「嬉しいぞ……シャド」


彼女は微笑みを浮かべて君の指に手を重ねる。

ラディーの頬は薄く朱に染まり、君を潤んだ目で見つめていた。

君は彼女と別れるまでの間、ずっと手を離さなかった……。




君は自室で苦悶の声を上げながら身体を洗っている。

風呂に入ろうとしたのだが、生傷が多い為に止められたのだ。

仕方なく水を桶に張っているが、温水に慣れてしまうと水は少々、いや結構辛い。


禊を手早く済ませた君は、身体に付いた水滴を布で拭き取って包帯を巻きなおす。

……少々早いが、今日はもう寝るとしよう。



下1 シャドの闘力+TP回復

(2D10/2+3で判定) 【端数切捨て】


下2 夢を見る

(2D10で判定) 【目標値は18以上】


【現在値】――――――――――

シャド
―41/45 闘力 〔30→41〕
―05/10 GP
―33/33 TP   〔28→33〕

【自然回復+】 (〔9+7〕/2+3=11)
―――――――――――――――


君は深く眠る。

……今日は疲れていたようだ。



夜が明けるにつれ、部屋の中に陽が差し込む。

……朝だ。今日は試合が無い。


君は伸びをしてから身体を起こす。

水で顔を濡らし、部屋の窓を開けて深呼吸。

未だ寝ぼけた身体に、新鮮な空気を入れる。


「スーーーーーッ……フーーーーー」

「よし。今日も1日頑張ります……ん?」


以前買っておいた【不気味な置物】が君の荷物から消えている。

何処かで落としたのだろうか。

いや、確かに部屋まで持ち帰った筈だが……。



……次の対戦まで【1日】ある。

具体的に午前が【1度】、午後が【2度】動けそうだ。


君は今日をどう過ごす?


下1~2 自由記述

(食事をする、誰かと話す、一人特訓に励む、気になる謎を解明するなど、自由にして構わない)



「そうだ!オウガさんと訓練をしよう」

「食事した時に約束をしたから、たぶんオーケーしてくれと思うし」


君は傷の具合を見て、訓練に支障が無い事を確認する。

支度を整え、オウガの元へと向かった。

―――


―――――――――――
       〈受付〉
―――――――――――


オウガはいつも通り受付で仕事をしている。

選手もまばらで、少々暇そうに見えるが……。


「オウガさん。おはようございます」

「おう! シャドか。どうした?」

「以前お話しした訓練の件で」

「ああ、そういう事か。……ちょっと待ってろ」

そういうとオウガは、受付のカウンターに書置きを残してこちら側へと回ってくる。


「オウガさんが居なくて大丈夫なんですか?」

「なぁに、ちっとばかし離れても問題はないさ」

「そ、そうですか……」

本当に大丈夫なんだろうか。



君達は開けた部屋にやって来た。

訓練をしている闘士が小数名居るが、それ以外はいつも通り。

風に吹かれて砂埃の舞う部屋だ。


「さて、シャド。今日は訓練をするんだったな?」

「はい!」

「午前中の間だけ見てやるから、どれだけやれるか気張ってみろ!」

「よろしくお願いします!」


オウガとの訓練が始まった。

周囲で訓練をしている者の幾らかが、こちらに注目している気がする。



「実戦形式と行きたいが、お前の実力が解らん」

「…そこで今からちょっとしたテストをしたいと思う」

「テストですか?」

「ああ。内容は二つ【避けれるか】【当てれるか】だ」

「10m先の的に武器を投げて、当てられるか」

「それと同じく、10m離れた所から武器を投げられて避けれるか」

「因みに……的は?」

「俺とお前だ」

「えっ」


どうやらかなり危険かもしれない。

君は気を引き締めて、オウガの次の言葉を待つ。



武器と防具を装着する。

君は二刀闘士だが、兜を被るのは初めてだ。

思ったより視界が狭く、動きづらさを感じる。


「準備は良いか!」

「はい! 何時でも行けます」

「では、俺から行くぞ!」



下1 ダイスロール 〔2D10で判定。結果は2~20〕


―【結果表】――――――――――――――――――――

02~08 ― 「死にてえのか! もっとやる気を見せろ!」

09~15 ― 「……まあまあだな」

16~19 ― 「上出来だ。交代と行こうじゃねえか」

  20   ― 「あぁ!?」

―――――――――――――――――――――――――


【判定】 (8+1=9 結果……まあまあ)
―――――――――――――――――


「……まあまあだな」

「はぁ……ふう……ふぅ」


オウガは容赦が無かった。

訓練だから木製の短剣を投げるのかと思いきや、金属製の長剣を全力で横なぎに放ってくるので大分焦った。

まさか、自分も同じ物を投げるのではないかと君は想像したが……。


「投擲する武器?」

「ええ、そうです」

「好きな物を投げろ。以上」

「えぇ……」


君は素直に、短剣を選ぶ。

……今度は君が投げる番だ。



下1 ダイスロール 〔2D10で判定。結果は2~20〕


―【結果表】――――――――――――――――――――

02~12 ― 「遅い! もっと殺意を込めて投げろ!」

13~17 ― 「悪かねえ、もう少しやればマシになりそうだ」

18~19 ― 「やるな。お前を見くびってたぜ」

  20   ― 「あぁ!?」

―――――――――――――――――――――――――

>>414-415の間に消した文章追加


「装具は着けさせてやるから安心しろ」

「凄く助かります……」


安価、コンマは下で判定をば


【判定】 (7+9=16 結果……そこそこ)
――――――――――――――――――――


君の投げた短剣はオウガにいとも容易く躱される。


「全然当たらなかった……」

「当然だ。お前よりも戦闘経験は多いからな」

「ですよねー」

「しかし悪かねえ、もう少しやればマシになりそうだ」

「本当ですか?」

「勿論だ。テストは終了にして、そろそろ実戦に移るぞ!」


……兜を外し、何時も通りの戦闘スタイルへ移行する。

オウガの攻撃を受ける様な事があれば、武器は木製だが危ないに違いない。

君は試合の時以上に神経を尖らせた。


【今回も簡易的な判定で結果を求めます。】


【現在値】―――――――――――――――――――――――

オウガ
―80/80 闘力

シャド
―41/45 闘力

【目的】――――――――――――――――――――――――

―シャドの闘力が【半分を下回る前に】オウガの【闘力を削る】

―判定で「20(00)」を一回以上出す

―シャドの闘力が25%を下回る 【戦闘終了】

―――――――――――――――――――――――――――


オウガは【木製の大剣を前に】構え、君の出方を窺っている。



……君の行動結果はダイスによって決められる。

勝利条件は【相手の闘力を50以下】にすることだ。



下1 ダイスロール 〔2D10で判定。結果は2~20〕


―【判定表】―――――――――――――――――――――――

  02   ― オウガの強烈な一撃!          【闘力-18】

03~10 ― オウガの攻撃が掠る            【闘力-6】

11~12 ― 間合いを取り、仕切り直しを図る   【減少無し】

13~19 ― 君は軽やかに斬り付ける   【オウガの闘力-8】

  20   ― 君の素早い連撃!       【オウガの闘力-24】

――――――――――――――――――――――――――――

【現在値】――――――――

オウガ
―80/80 闘力

シャド
―35/45 闘力 【41→35】

――――――――――――


オウガの攻撃が君の頬を掠める!


下1 ダイスロール 〔2D10で判定。結果は2~20〕


―【判定表】―――――――――――――――――――――――

  02   ― オウガの強烈な一撃!          【闘力-18】

03~10 ― オウガの攻撃が掠る            【闘力-6】

11~12 ― 間合いを取り、仕切り直しを図る   【減少無し】

13~19 ― 君は軽やかに斬り付ける   【オウガの闘力-8】

  20   ― 君の素早い連撃!       【オウガの闘力-24】

――――――――――――――――――――――――――――

【現在値】――――――――

オウガ
―80/80 闘力

シャド
―29/45 闘力 【35→29】

――――――――――――


「どうした?手加減なんかいらないぞ」

「言われなくても!」

「威勢だけはいいな!」


オウガの攻撃が君の腕を掠める!

彼の言葉に君は思わずカッとなった。 【判定に+1の修正】


下1 ダイスロール 〔2D10で判定。結果は2~20〕


―【判定表】―――――――――――――――――――――――

  02   ― オウガの強烈な一撃!          【闘力-18】

03~10 ― オウガの攻撃が掠る            【闘力-6】

11~12 ― 間合いを取り、仕切り直しを図る   【減少無し】

13~19 ― 君は軽やかに斬り付ける   【オウガの闘力-8】

  20   ― 君の素早い連撃!       【オウガの闘力-24】

※「02(11)」と「20(00)」は+-の修正を受けない。
――――――――――――――――――――――――――――

【現在値】――――――――

オウガ
―80/80 闘力

シャド
―23/45 闘力 【29→23】

――――――――――――


「さっきの勢いはどうした? ええ!」

「クソッ!」

「俺に傷を付けて見せろ!」


オウガの攻撃が君の腕を掠める!

繰り返される罵倒に、君の頭は血が上る。 【判定に+2の修正】


下1 ダイスロール 〔2D10で判定。結果は2~20〕


―【判定表】―――――――――――――――――――――――

  02   ― オウガの強烈な一撃!          【闘力-18】

03~10 ― オウガの攻撃が掠る            【闘力-6】

11~12 ― 間合いを取り、仕切り直しを図る   【減少無し】

13~19 ― 君は軽やかに斬り付ける   【オウガの闘力-8】

  20   ― 君の素早い連撃!       【オウガの闘力-24】

※「02(11)」と「20(00)」は+-の修正を受けない。
――――――――――――――――――――――――――――

【現在値】――――――――――――――――――――――

オウガ
―72/80 闘力 【80→72】

シャド
―23/45 闘力

【判定結果】 〔5+5+2=12 奇数ゾロの為、判定を一つ昇格〕
――――――――――――――――――――――――――


「チッ仕切り直しか」

「そんな訳ありませんよ!」

「何ッ!?」


間合いを取ろうとしたオウガに君の攻撃が当たる!

オウガの表情は驚愕に満ちている。 【判定に+3の修正】


下1 ダイスロール 〔2D10で判定。結果は2~20〕


―【判定表】―――――――――――――――――――――――

  02   ― オウガの強烈な一撃!          【闘力-18】

03~10 ― オウガの攻撃が掠る            【闘力-6】

11~12 ― 間合いを取り、仕切り直しを図る   【減少無し】

13~19 ― 君は軽やかに斬り付ける   【オウガの闘力-8】

  20   ― 君の素早い連撃!       【オウガの闘力-24】

※「02(11)」と「20(00)」は+-の修正を受けない。
――――――――――――――――――――――――――――

【現在値】――――――――――――――――――――――

オウガ
―64/80 闘力 【72→64】

シャド
―23/45 闘力

【判定結果】 〔7+8+3=18〕
――――――――――――――――――――――――――


「今までのお返しです」

「ぬぅっ!?」

「止められますか!」


君の流れる様な連撃がオウガに当たる!

オウガは防戦一方だ! 【判定に+4の修正】


下1 ダイスロール 〔2D10で判定。結果は2~20〕


―【判定表】―――――――――――――――――――――――

  02   ― オウガの強烈な一撃!          【闘力-18】

03~10 ― オウガの攻撃が掠る            【闘力-6】

11~12 ― 間合いを取り、仕切り直しを図る   【減少無し】

13~19 ― 君は軽やかに斬り付ける   【オウガの闘力-8】

  20   ― 君の素早い連撃!       【オウガの闘力-24】

※「02(11)」と「20(00)」は+-の修正を受けない。
――――――――――――――――――――――――――――

【現在値】――――――――――――――――――――――

オウガ
―56/80 闘力 【64→56】

シャド
―23/45 闘力

【判定結果】 〔8+3+4=15〕
――――――――――――――――――――――――――


「守ってばかりでは勝てませんよ!」

「問題ないさ……」

「……?」


君の鮮やかな連撃がオウガに当たる!

オウガは攻撃を耐えている! 【判定に-2の修正】


下1 ダイスロール 〔2D10で判定。結果は2~20〕


―【判定表】―――――――――――――――――――――――

  02   ― オウガの強烈な一撃!          【闘力-18】

03~10 ― オウガの攻撃が掠る            【闘力-6】

11~12 ― 間合いを取り、仕切り直しを図る   【減少無し】

13~19 ― 君は軽やかに斬り付ける   【オウガの闘力-8】

  20   ― 君の素早い連撃!       【オウガの闘力-24】

※「02(11)」と「20(00)」は+-の修正を受けない。
――――――――――――――――――――――――――――

【現在値】――――――――――――――――――――――

オウガ
―56/80 闘力

シャド
―17/45 闘力

【判定結果】 〔1+6-2=3〕
――――――――――――――――――――――――――


「脇が甘いぞ!シャド」

「くっ、だけど直撃は!」


オウガの鋭い一撃が、君の足元を掠める!

お互いにいい勝負をしている。


下1 ダイスロール 〔2D10で判定。結果は2~20〕


―【判定表】―――――――――――――――――――――――

  02   ― オウガの強烈な一撃!          【闘力-18】

03~10 ― オウガの攻撃が直撃            【闘力-8】

11~12 ― 間合いを取り、仕切り直しを図る   【減少無し】

13~19 ― 君は軽やかに斬り抜ける   【オウガの闘力-8】

  20   ― 君の素早い連撃!       【オウガの闘力-24】

※「02(11)」と「20(00)」は+-の修正を受けない。
――――――――――――――――――――――――――――


【最終結果】―――――――――――――――

オウガ
―56/80 闘力

シャド
―09/45 闘力

【判定】 〔1+4=5……オウガの攻撃が直撃〕
――――――――――――――――――――


「オウガさ……もう、無理です。……参りました」

「なんでぇ、だらしない」

「すみません」

「あと一歩だったろうが、もう少し踏ん張れねぇのか?」

「恥ずかしながら……」

「まあいいだろう。お前の実力は大体解ったしな」

「少し休んでおけ、後で気になった所を指摘してやる」

「解りました……」


君は打撲痕をさすりながら、日陰へと移動する。

水にでも晒したほうが良いだろうか……。


下1 自然回復 〔2D10/4で判定〕


【現在値】――――――――――

シャド
―12/45 闘力 〔09→12〕
―05/10 GP
―33/33 TP

【自然回復】 (〔6+6〕/4=3)
――――――――――――――


休んだおかげか、少し気分が良くなった。

これで小突かれた拍子にあの世生き、なんて事も無い筈だ。


「ちったあ休めたか?」

「少しは」

「じゃあ、闘ってて気になった所を言うぞ」

「……お願いします」



「まず、一つ目。お前は【相手の攻撃をあまり受け流さない】点だ」

「自分の力量に自信があるんだろうが、実戦で回避に頼りすぎるのは良くない」

「それは何故ですか?」

「回避ってのは、無理な体制で相手の攻撃を避ける事が多い。それが返って継戦能力を下げちまうって訳で」

「要は身体に優しくない闘い方をお前はやってんだ、年を取ってもやり続けられる戦闘スタイルじゃねえ」

「なるほど……では、どういった修正をすれば?」

「俺が言えるのはそうだな……【軽い攻撃は極力受け流す様に】しろ」

「それを見極める方法は?」

「正直無い! 【バシクスならハッキリと解る】んだろうがな」


オウガはそう言って大笑いする。

彼の話は参考になるんだか、ならないんだか……。



「さて、二つ目だが……」

「なんでしょうか」

「体格差がある相手に対してちょいと攻め過ぎだ。もうちょっと【様子を見る様に】してみろ」

「それをする利点は?」

「重武装な奴だったら、一方に【重心が寄ってたり】するからな。その【弱点を見極める時間】を作るって訳だ」

「ほうほう……」

「極端な奴だったら、牽制程度の攻撃しか自分からは振らない奴も居るからな」

「癖を見抜くのも大事なんですね」

「俺が言いたい事はまさにそれだ! 解ってくれるか?」


前言撤回。

やはり、オウガは戦闘において参考になる。

何度か打ち合っただけで、良くない点を見抜いたのは流石と言うべきか。



「最後にもう一つ言わせてくれ……」

「はい?」

「お前、女が出来たな?」

「!?」

何故解ったのか。

彼には言っていない筈なのだが……。



「足に力が入りすぎてるので解った。……その調子だと、出来たのは最近だろ」

オウガは君を見て、ほくそ笑んでいる。

何だか顔がむかつく、何か言い返してやろうか。



……オウガに言いたい事を考えてくれ。


下1~2 自由記述

(はぐらかす、肯定する、嘘を吐くなど。結果を求めなければ何でも構わない……)


〈このレスでオウガの君に対する印象〉 2D10/4、2D10/2、2D10+2のいずれか


【印象判定―オウガ】   (5+10+2=17    感触……良好)
―――――――――――――――――――――――――――


「その様子だと、当たりか?」

「……その足に力が入っている事と、女が出来た事にいったいどういう関係があるんです?」

「あまり話し続けると下種な話になるから、簡単にいうぜ?」

「ええ。どうぞ」

「受付で見た時と比べて、お前の足が張っているからだ」

「別に珍しいことでもないと思いますが」


彼の若干苦しい理由に君は辛辣な言葉を述べる。

オウガは気にせず、そのまま喋り続けた。



「筋肉ってのは鍛えて直ぐに見える物じゃない、長く続けて漸くさ」

「出来るまでの間はどうなるか。個人差はあるが、疲労物質が溜まってその部位が凝り固まる」

「最初に俺が言った事と照らし合わせると、『お前は足が何時もより張ってる=何かトレーニングをした』ってならないか?」

「僕は昨日試合でしたし」

「一日で消えない程、激しいトレーニングだったらどうだ?」

「…………」


君には心当たりがある。

二日前の【アレ】は確かに負担が大きかったような。



「……まあ、ここまで言った話は全部ブラフだがな?」

「オウガさーん!!」

「おお、怖え怖え。ちっとは元通りになったようだな」


確かに力が湧いている。

オウガにカマをかけられた怒りによって、幾らか闘力が戻ったのだろう。


下1 闘力回復 〔2D10/4+5で判定〕


【現在値】―――――――――――――――――――

シャド
―20/45 闘力 〔12→20〕
―05/10 GP
―33/33 TP

【自然回復】 (〔9+4〕/4+5=8) 【端数切捨て】
―――――――――――――――――――――――


「さて、以上を踏まえてお前は何を伸ばしたい?」

「え? えーっと……」



急に話を振られたが、どれを選択する?

強くなる方向性を君が決めると良い。



下1~3 自由記述or選択肢 〔一番コンマの高いものを採用〕


―【選択表】―――――――――――――――――――――――――――――――

★―軽い攻撃は受け流す練習。 .【見切りの基礎性能を向上させる】

■―オウガの話術を学ぶ。      【騙し討ちの基礎成功率、性能を上げる】

●―何かまだイライラするよ。   .【激昂を性質変化させる】

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【自由記述で、選択肢以外を提案されても構いません。上昇率はこちらで調整します】


安価を投げた所で今日はここまで。

提案事項や質問があれば何でもどうぞ。安価、コンマ範囲なら下とさせていただきます。



「【軽い攻撃は受け流す】……これを身に付けたいです」

「良いだろう。ならば構えろ!」

「はいっ!」

「俺はドンドン攻撃を行う。捌ききってくれよ!」


君達は武器を構え、訓練を再開した。



……訓練の結果を判定するとしよう。

今回は実戦の結果を考慮し、成長率を少々悪目にしてある。


下1 闘力+TP成長 〔2D10 それぞれで判定〕

下2 特殊技能強化


―【成長判定】――――――――――――――――――――――――――――――――

1~3 … 「1点」上昇
4~6 … 「2点」
7~9 … 「3点」
0    .… 「4点」

―【特殊技能】――――――――――――――――――――――――――――――――

奇数 … 「見切り」の補正値と最低保証が「2点」に上昇

偶数 … 【軽い攻撃】を受け流した場合、次の相手の攻撃判定に「-1点」の修正を加える

ゾロ .… 偶数ゾロ目は「上二つ」の効果

    .    奇数ゾロ目は特殊技能の「性質変化」


性質変化した場合の「見切り」

・TP消費「8点」
・従来の効果に加え、盾を確実に吹き飛ばす事が出来る。
・軽い攻撃を受け流した時、次の相手の攻撃判定に「-1点」の修正を加える。
・自分の攻撃判定が「GP以下」だった場合、さらに「+2点」の修正を加える。

オウガの指導によって、より攻撃的な効果に変化した。……燃費はちょっと悪くなったけど。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【現在値】―――――――――――――――――――

シャド
―20/48 闘力 〔45→48〕
―05/10 GP
―33/36 TP   .〔33→36〕

【成長判定】 〔9と8〕 【特殊技能】 〔25=奇数〕
―――――――――――――――――――――――


【見切り】 変化前―――――――――――――――――――――――――

・相手の防護点を無視。攻撃判定に1点上乗せして最低保証1点を付ける。
・回避、防御の為に使うことも出来る。
・盾持ちは上手くいけば、弾き飛ばすことが可能。
・TP消費「5点」



【見切り】 変化後―――――――――――――――――――――――――

・相手の防護点を無視。攻撃判定に2点上乗せして最低保証2点を付ける。↑
・回避、防御の為に使うことも出来る。
・盾持ちは上手くいけば、弾き飛ばすことが可能。
・TP消費「5点」



「こんなもんか。俺が教えられるのもここまでだな」

「ぜぇ……ぜぇ……」

「後は他の奴に聞くなり、自分で試行錯誤するなりしろ」

「はひ……解りました」


熱心に指導してくれたおかげで力は付いた。

……だが、消耗が激しすぎる。

こんな訓練を続けてたら3日と持たないだろう。



「……シャド。ちょっと聞きてえ事がある」

「はあ、なんでしょう」

「実戦訓練の時に、お前を見ている奴が近くに居たんだが知ってるか?」

(僕の訓練を? わざわざ見に来るような人が居たかな……)



……君はオウガに何と答える?

下1~2 自由記述 〔このレスのコンマに近い方を採用〕


【男でも、女でもオウガに言うのは誰でも構わない】



「心当たりが無い訳ではないですけど……どんな人でした?」

「そうだな……【胡散臭そうな見た目】をした男だったか」

(なんか、そいつに心当たりがあるんですが……)


三白眼の「あの男」だろうか。

いや、まだ確定した訳では無いのだが……。



……君はオウガに何と答える?

下1~2 自由記述 〔このレスのコンマに近い方を採用〕


【出番の多い人物は、人知れずひっそりと消える事が無い】

――――――――――――
  〈前回までのあらすじ)
――――――――――――
【】は重要項目!


ラディーと【一夜を共に】したシャド。

激しい闘いの末、その日の【試合でも勝利】を手にする。


翌朝、自分の荷物の中から【不気味な置物】が消えている事に気付く。

……それはさておき、午前中の間を【オウガと訓練】する事にした。

オウガとの訓練は【命の危険を感じる】凄絶なものだった……。

からかわれたりしたが、指摘された点を修正する事によって【シャドは強くなる】。


実戦訓練を行っている際中に、【誰かが君を見ていた】ようだ。

そいつは【胡散臭い見た目】をした男らしいのだが……。


そして現在に至る――



「もしかしたら、以前手合わせした剣闘士……かもしれないです」

「ほう」

「…その男は今どこに?」

「さぁな、実戦訓練が終った時には姿を消していた」

「そうですか…ところで、何故僕を見ていたんですかね?」

「解らん。お前の実力でも探りに来たんじゃないか?」


君を見ていた男は、既にこの場から離れているらしい。

何を目的として見ていたかは不明だが、想像通りの男であるならば碌でもない事に違いない。



「……それじゃあ、訓練は終りだ! 傷が残っている様なら医務室で治療を受けろ」

「はい。今日はありがとうございました!」


オウガは近くで訓練をしていた剣闘士に、自身の装具を押し付けて部屋を立ち去った……。

君も装具を片付け、不運にも押し付けられた剣闘士の横を通り、その場を後にする。

―――



色々あったが、オウガとの訓練は終った。

訓練中、こちらを見ていたであろう人物が君は少し気になった。

……【三白眼の男】に、自分の方から接触してみるべきだろうか……。



君は豚肉の燻製を齧る事で昼食を簡単に済ませる。

そういえば、朝に【妙な事】があった様な……。

―――



君は部屋へと戻って来た。

やはりと言うべきか、荷物からは【不気味な置物】が消えている。


「高かったんだけどなぁ……失くしたままじゃアレだし、少し探してみるか」



【不気味な置物】の捜索だ。

……君が気になる場所を探してみてくれ。


下2 自由記述or選択肢+ダイスロール 〔2D10で判定。「4、9、13」で発見〕



―【選択肢の場合】―――――――――――――――――――――――――――

★―「【自室】の何処かにあるだろ……あるよね?」

■―「一晩は宿で過ごしたし、あの【宿屋】で失くしたかもしれない」

●―「関係ないとは思うけど、【胡散臭い男】の所へ行ってみるか……」

▼―「【通路で】歩いている途中に落としたのかなぁ……」

◆―「解った! 僕はそもそも置物を買ってなかったんだ。うんそうだ!」×


×……捜索を諦める
―――――――――――――――――――――――――――――――――――



君は置物を購入した日の行動を振り返る。


「一晩は宿で過ごしたし、あの【宿屋】で失くしたかもしれない」

「うっかり蹴飛ばした可能性もあるな……」


そう考えた君は、ティトス食堂の宿屋へと向かった。

――――

――

――――――――――――
     〈ティトス食堂〉
――――――――――――


「あら~いらっしゃい。今日はお一人様?」

「いえ、ちょっと失くし物をしたので探しに」


店主はにこにこしている。

君の要件を聞くと『ご自由にどうぞ~』と鍵を貸してくれた。

あっさりと貸してくれたが、大丈夫……なのだろうか?


――――――――――
     〈69の部屋〉
――――――――――


君は【あの日】に使った、部屋に立ち入る。


「んーと、確かここら辺に荷物を……」

「……ないなー」

「誰かが、持ち帰ったとかあるだろうか?」

「いや、そもそもこの部屋にあった訳じゃ……ん?」


何気なくベッドの下を覗くと、目が合った。

……不気味な置物がこちらの両目を見ていたのだ。


「!?」

「あったーーー!!」

「…ん? こんな所に金貨が……」


探し物は無事見つかった。

置物の近くに【綺麗な金貨】があったので、君はついでにそれも拾う。




「探し物は見つかりました?」

「ええ、お陰様で」

「いいのよ、また今度利用して頂戴ね~」

「機会があれば」

「………一人でもいいのよ?」


店主は君を上目遣いで見ている。

……なんだろうか、妙な汗が出て来たな。



(そういえば、さっき拾った【金貨】はどうしよう……)


部屋で見つけた物ではある為、店主に渡した方が良いか。

はたまた、自分の懐へ入れておく方が良いか。

……自由な行動を君に取ってもらおう。



下2 自由記述or選択肢


―【選択肢の場合】―――――――――――――――――――――――――――

★―「あの、探している時に部屋でコレを見つけたんですが……」

■―(僕もそろそろ金が厳しい。ここは黙っておくか……)

●―「少し気になったんですが、金貨ってどれぐらいの価値があるんですかねー」

▼―(今はちょっと……誰かに相談してみるか?)

◆―(宿屋はそういう側面があるらしい……この人を【買って】みようか)×


×……選択する時点で察して下さい
―――――――――――――――――――――――――――――――――――


短いですが、きょうはここまで。

提案事項、質問があれば何でもどうぞ。安価範囲なら下とします。


―【余談】―――――――――――――――――――――――――――

金貨は【1枚】でも相当な価値を持ちます。

その価値は銅貨で換算すると、おおよそ【400枚近く】にもなります。

金というのは、時に命よりも大事な時があるかもしれません。

……安価は気にしないで取ってくださいね。

―――――――――――――――――――――――――――――――



「あの、探している時に部屋でコレを見つけたんですが……」

君はそう言って、女店主に【綺麗な金貨】を差し出す。

「え! 部屋に金貨が!?」

「はい。ベッドの下にあったんです」

「ああ~どうしましょう。……取り敢えず預かっておこうかしら?」

「お願いします」


店主は扱いに困っている様子を見せているが、口元が僅かに歪んでいた。

(……あの人、たぶん着服しそうだな)

そんな事を思いながら、君は自室へと帰った……。


【綺麗な金貨を失った】



部屋に戻って来た君は、平らな台の上に【不気味な置物】を飾る。


「たぶん……これは夜中に見たら怖いな」

「もうちょっと角度を付けて、目っぽいのがこっちに向かない様にしておこう」


置物を寝台から見て目が合わない様に配置した。

今は別に何ともないが、暗くなってからこんな物を見ると不安になってしまう気がする。

自分の事ながら、どうして買ってしまったのやら……。



「置物は無事に見つかったし、さて……何かしようか」


シャドの物語は長くても、あと【4日】しか無い。

流れとしては【試合→休日→試合→エピローグ】、もしくは【試合→休日→エピローグ】のどちらかだ。


……以上を踏まえた上で、彼の行動を決めてくれ。



下1~2 自由記述

(自分から関わらなければ、無難に終わる。変化を望むのなら積極的に動く事だ……)



(やっぱり、オウガさんが言ってた男が気になる)

(……少し探ってみるか)


君は訓練を見ていたであろう【胡散臭い男】を探す事にした。


―――



「…という訳なんですよ」

「何が、という訳なの?」

「よくよく考えてみたら、僕は彼の居場所を知らなかったので」

「私は医者だから知っているだろうって?」

「はい」

「それで此処に……なるほどね」


君は女性の医師であるサビニアを訪ねていた。

闘士の治療をしているから恐らく知っているだろうと考えた為だ。



「でも、私の所に来たのは良い判断ね」

「……という事は」

「ええ、知っているわ。今の時間なら【人気の無い通路】に居るんじゃないかしら」

「助かりました。ありがとうございます」


その場所を詳しく聞いて、ここからそう遠くない場所だと思い至る。

お礼をサビニアに告げ、君は【人気の無い通路】へと向かった。

―――



(サビニアさんに聞いたのは……確かこの辺りか)

「全く人が居ないけど、こんな所に居るのかな……」

「………誰か、お探しですかぃ?」


通路脇の細道から男の声が聞こえて来た。

敵意は無さそうだが、こちらからは顔が見えない。相手は何者だろうか?



下2 自由記述+印象判定 〔2D10/4、2D10/2、2D10のどれかで判定〕

(質問をする、無視を決め込むなど、考えられる中で行動を起こすと良い。相手はそれを元に君の印象を決める……)


【印象判定―姿の見えない男】   (3+9=12    感触……良好?)
――――――――――――――――――――――――――――


君は声が聞こえた方に声をかける。


「【胡散臭い見た目】をした男を探してるんですが、何かご存じでしょうか」

「…知らない訳じゃねぇですが、その男は何かやらかしたんですかぃ?」

「いえ、特には」

「へへぇ、そりゃよ…見つからなくて大変ですなぁ」


彼は何かを口に出しかけてから言い直した。

姿が見えない為に断定は出来ないが、声の調子が弾んでいる様にも聞こえる。

……何か相手の気分を良くする話題でも振ったか?



彼は姿を見せない。

もう少し話題を振ってみるか、それともこの場を去るか。


下1 自由記述+印象判定 〔2D10/4、2D10/2、2D10のどれかで判定〕

(相手と会話をするなら「話題」を、離れるなら「行先」を示してほしい)


【印象判定―姿の見えない男】   (6+9=15    感触……良好?)
――――――――――――――――――――――――――――


「今言った男なんですが、どうも僕の知っている人なんじゃないかと思いまして」

「ん? 知っているからこの場所へ来たんじゃ……なるほどなぁ、そいつの事をよく知らない訳ですかぃ」

「ええ、お察しの通りその程度の間柄です」

「……因みに、アンタはその男と何を話したいんで?」

「それは、姿を見せない貴方に答える必要が?」

「いや失敬、ちょいと……人様に見せられる姿じゃないんでね」


男は頑なに姿を見せない。……相手の方が立ち去る気配は今の所無い。

別の話を振ってみるか、それとも声がする方へ足を進めるか、はたまたこの場を立ち去るか。



下1 自由記述+印象判定 〔2D10/4、2D10/2、2D10のどれかで判定〕

(相手は間違いなく「君の姿」を認識している。君は相手の姿が見えないが……)


【印象判定―姿の見えない男】   (7+4=11    感触……良好?)
――――――――――――――――――――――――――――


男に対して、君は少しだけ苛立ちを見せる。


「それでどうなんです? あなたはその男を見た覚えがあるのか無いのか」

「おっと、こりゃまた失敬。もちろん覚えがありますねぇ」

「でしたら、”早く”教えて頂けますか」

「タダで言うのはちょっと……ねぇ?」

(………言えよ)


そう言って渋る彼に、君は益々苛立ちを募らせる。

回りくどい言い回しといい、食えない態度といい【胡散臭い男】を思い出す。



「ふぅ、まあ構わないです。……そちらの要求は?」

「そうっすねぇ……何があっても、こっちに【危害を加えない】事」

「……こちらからも一つ。あなたの【姿を見せて】下さい」

「こっちが言ったのを約束してくれるなら幾らでも」

「………」

(……全く意図が読めない)

(相手がそうされる様な人物か、単に非力で暴力を振るわれたくないだけなのか……)


彼は妙な要求を君に出している。

恐らく、この条件は第一の要求だ。次に別の何かが来るに違いない。

……そこまでしてこの男から聞き出す必要があるだろうか?



下1 自由記述+印象判定 〔2D10/4、2D10/2、2D10のいずれかで判定〕

(この男は【君の探している男】を間違いなく知っている。 少々面倒な相手の様だが……)


【印象判定―姿の見えない男】   (4+3=7    感触……良好?)
――――――――――――――――――――――――――――


「……解りました。危害を加えない事を約束しましょう」

「交渉成立。では姿を見せましょう」

「……! お前は!」


男が通路から出て来た瞬間、君は少し驚いた。

何故ならば、姿を見せた本人が【君の探していた男】だったからだ。

――いやぁ、そんな怖い顔しないでほしいっすよ。

そう言って軽口をたたく男は、君の正面へとゆっくり進み出る。



「久しぶりでさぁ、シャドのニイさん」

「話していた相手はお前だったのか。カンジ」

「へへぇ、そうでございやす。……今日はあっしに何の御用で?」

「午前中に見ていただろう」

「はて? 何のことやら」

「とぼけるなよ」

「冗談ですよ、冗談。ちょいとニイさんが強くなったって噂を聞きまして」



「その噂は何処から流れた?」

「本人が知らないたぁ……もちっと周囲を見た方が良いんじゃねぇですかぃ?」

「余計なお世話だ」

「ありゃま。さっきの質問、噂の出所はオウガの兄貴ですぜ」

「…オウガさんが?」

「嘘でございやす」

「は?」

「と言うのが、嘘でございやす」

「…………」


さっきも思ったが頭に来る話し方だ。

まあそれはともかく、情報をオウガさんが流した?

……よく解らない。なぜ彼がそんな事をする必要がある。

もう少しこいつから話を聞いてみるか……。



「別の理由があるんじゃないのか」

「さぁ? どうでしょうねぇー」

「答える気は無いのか?」

「無い事もないっす。……コレをくれれば」


カンジは親指と人差し指で輪を作る。

……金銭の要求だな。

手持ちがない訳ではないが、コイツに払うのか……。



下1 自由記述or選択肢


―【選択肢の場合】―――――――――――――――――――――――――――

★―「断る。タダで教えろ」

■―「幾らなのか言ってみろ」   カンジ「へへぇ、銀貨一枚って所っすか」

●―「急に身体を動かしたくなって来た。……ちょっと相手してくれるかな?」×

◆―「出世払いで頼む」


×……実力行使
―――――――――――――――――――――――――――――――――――



「幾らなのか言ってみろ」

「へへぇ、銀貨一枚って所っすか」

「今すぐ必要か?」

(……直ぐに必要じゃないなら、宿屋で渡した金貨を使っても良いかもしれない)

「うちらは即金がモットーっすからねぇ」

「チッ…銀貨だ、受け取れ」

――キーン

君は懐から銀貨を一枚取り出し、指で弾いてくれてやる。



「へへ! 毎度ぉ」

「さあ、さっさと話せ」

「そう焦らないでくだせぇ」

「……あっしが見ていた理由は依頼されたからっすよ」

「依頼?」

「そっす。ニイさんがどれぐらい強いか、何が弱点か、とかね」

「依頼をした人物は誰だ」

「おっと! そいつは言えねぇ! 守秘義務って奴でさぁ」

「………」


驚いた。コイツにそんなポリシーが存在したとは。

……何か質問して、反応でもみるか?



下1 自由記述or選択肢


―【選択肢の場合】―――――――――――――――――――――――――――

★―「【弱点】って言ったな、周囲の人間も調べたりしてるのか?」

■―「もう1枚でどうだ」   カンジ「銀貨1枚? いやぁ!【5枚でも】たりなぃですぜ」

●―「こっちも【依頼する】って言ったら?」×

◆―「それで、僕を見て何か【収穫は】あったか?」   カンジ「もちろんでさぁ」


×……交渉
―――――――――――――――――――――――――――――――――――



「【弱点】って言ったな、周囲の人間も調べたりしてるのか?」

「へへっ! あまり言いたかねぇですが、まさにその通りでございやす」

(……嫌な予感がする。気のせいだと思いたいが……)

「男なら妻子から友好関係に嫌いな食べ物まで。女なら身分がどれくらいか、後ろ盾はあるかとか」

「…………」

「こんなのうちらにおいては常識ですし、言い出したらキリがねぇですぜ?」

「そうか……やっぱり最初の印象通り、お前は碌な奴じゃないな」

「”仕事熱心”と言って欲しいっすねぇ?」


どうやら金を積めば、コイツは何でもやるようだ。

当然だが、君にとってあまり好ましくない人間に感じる。

……もう少し話を聞いてみるか?



下1 自由記述or選択肢


―【選択肢の場合】―――――――――――――――――――――――――――

★―「僕を見ていたのは、あの時だけか?」

■―「もう1枚でどうだ」   カンジ「銀貨1枚? いやぁ!【5枚でも】たりなぃですぜ」

●―「こっちも【依頼する】って言ったら?」×

◆―「それで? 僕を見て何か【収穫は】あったか」   カンジ「もちろんでさぁ」


×……交渉
―――――――――――――――――――――――――――――――――――



「それで? 僕を見て何か【収穫は】あったか」

「もちろんでさぁ」

「言うとは思わないが……それは何だ?」

「もちろん言わねぇ……と言いてぇですが、一つだけ」

「……言ってみろ」

「【恋人は大切に】されてくだせぇ……へへへッ」

「……もういい、失せろ!」

「おお、怖い怖い。……あっしはこれで失礼しやす」


カンジは小物臭い台詞を吐き捨て、この場から消えた。

後に残されたのは一人。

……君も静かにその場を去った。



君の足は自然とラディーの部屋へと進む。

(今日はラディーさんと過ごそう。……あいつの言葉も気になるし)


―――



(………ふぅ、取り敢えず部屋の前に来たけど……居るかな?)

君はノックを三回した後、中へ声をかけた。


……君は彼女に、開口一番で何を口にする?



下1 自由記述

下2 ダイスロール 〔2D10で判定。【2、12、20】なら居ない〕


【作中の人物は良識のある者ばかりではない。汚れ仕事を進んでやる者も居る……】



「シャドか? 今開ける、待っててくれ」


室内から彼女の声が返って来る。……内心ホッとしたのは秘密だ。

鍵が外れる音がして部屋が開く。

君は彼女に促されるまま、室内へと進んだ。



「……突然すみません。ラディーさんの声が聞きたくて来ました」

「な、なにを急に言い出す! その言葉は嬉しいが、少し……恥ずかしいぞ」

「好きだから言うんです」

「うっ……そんな顔で言わないでくれ。顔が熱くなる」

「止めません。大好きです」

「もう……///」


彼女はとても可愛らしい反応を君に見せている。

……君が望むのなら、何か話す事も出来るだろう。



下1 自由記述or選択肢


―【選択肢の場合】―――――――――――――――――――――――――――

★―「最近物騒な話を聞くので、ラディーさんも気を付けて下さいね」

■―「もう、何か食べたか?」   シャド「いや……まだですね」

●― 腰に手を添えて彼女を抱きしめる。 ×

▼―「オウガさんとの訓練ですけど、正直危なかったです」

◆―「顔が真っ赤ですよ?」   ラディー「……うう」


×……無言の一時をお楽しみください
―――――――――――――――――――――――――――――――――――



君はラディーの腰に手を添え、彼女を抱きしめた。


赤くなった彼女を近くで見ると、愛おしさが込み上げてくる。

……君は彼女の頬を手の甲で撫でた。

彼女の肌は滑らかで、女性闘士として闘技場で活躍している事が嘘のようだ。



さらに強く抱きしめ、彼女の匂いを確かめる。

……君はうなじの辺りで息を吸い込んだ。

鼻腔に広がるのは果実の様な甘酸っぱさ。

君にとって、彼女の匂いはとても心地が良い物だった。


存分に堪能した君は、彼女から離れる。



……さて、空気を変えよう。 君は彼女と何を話す?


下1 自由記述or選択肢


―【選択肢の場合】―――――――――――――――――――――――――――

★―「最近物騒な話を聞くので、ラディーさんも気を付けて下さいね」

■―「もう、何か食べたか?」   シャド「いや……まだですね」

▼―「オウガさんとの訓練ですけど、正直危なかったです」

◆―「顔が真っ赤ですよ?」   ラディー「……うう」


×……楽しめましたか?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――



「どうしたんですか、顔が真っ赤ですよ?」

「……うう、私をこうしたのはお前だぞ」

「責任はとります」

「…絶対だぞ?」

「ええ。約束します」

「……言質は取ったからな?」

「本望ですから構いません」

「あぁ……私は幸せ者だ」


彼女は今にも天に昇りそうな顔をしている。

君は微笑を浮かべ、彼女をもう一度だけ抱きしめた。



……会話を望むなら、好きなように動くと良い。

危ない時はこちらが止める。危ない行動ならば……。



下1 自由記述or選択肢


―【選択肢の場合】―――――――――――――――――――――――――――

★―「最近物騒な話を聞くので、ラディーさんも気を付けて下さいね」

■―「もう、何か食べたか?」   シャド「いや……まだですね」

▼―「オウガさんとの訓練ですけど、正直危なかったです」

◆―「午前中はオウガさんに大分扱かれまして……」   ラディー「」×


×……選びたければどうぞ、▼とは別の反応がみれます。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――



「シャドはもう、何か食べたか?」

「いや……まだですね」

「なら、私がお前の為に料理を作ってやろう!」

「え!? ラディーさん料理が出来るんですか?」

「当然だ。自炊が出来なくて何が闘士か」

「では、お願いします。僕の為に料理を振舞って下さい!」

「……待っていろ。直ぐに用意してやるからな」


ラディーは隣の部屋へと移り、君の為に料理を作っている。

彼女の腕前をここで判定しておこう……。


下1 ダイスロール 〔2D10+2で判定。【02と20】は補正無しで出さないと無意味〕


―【結果表】―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  02   ― 「……これは、なん…『ミールだ』……え? いやどうみても黒こg…『何か言ったか?』……」

03~08 ― 「控えめに言っても塩気が足りないですね」

09~12 ― 「味は普通ですけど、とろみがある……何か入れました?」   『入れたな。私の愛を沢山』

13~19 ― 「美味しいですね、これは食堂より美味しいかも……」

  20   ― 「美味い……美味すぎる! これは……犯罪的だ!!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



君の目の前に出されたのは大麦を使った穀物粥。

湯気を立てている内にすくって口に運ぶ。


「美味しいですね、これは食堂より美味しいかも……」

「ふふ、そうか。そう言ってもらえて嬉しい」

「……うん…んぐ、もぐもぐ……美味しい」


君はまるで動物の様に頬張っている。

頬が膨らんでいるのを見て、ラディーはクスクスと笑いを上げた。



彼女の料理が思った以上の出来だったので、あっと言う間に平らげる。

おかわりもあったので、三杯も食べてしまった。


「ご馳走様でした。……美味しかったです」

「どうだ、私を見直したか?」

「ええ。てっきり料理とは名ばかりの、よく解らない物を出されるのかと思ったので」

「私は傷付いていいか?」

「あはは、冗談ですって」


談笑する事により、穏やかな時間が過ぎていく……。

窓を見ると、もう陽が沈みそうだ。

君は自室で寝るか、それとも彼女の部屋へ泊まっていくか。


下1~2 自由記述 〔このレスに近いコンマの方を採用〕

下2 ダイスロール 〔2D10で判定。【4、9、13】だった場合……〕


【イベントが追加されるかどうかの違いです。気軽にどうぞ】


【??判定】   (2+9=11   結果……)
――――――――――――――――――――――――――――


「それじゃあ、僕は自室に戻ります」

「ああ、それじゃあな」

「ラディーさん。夜は気を付けて下さい」

「私がそこらの男に負けるとでも思っているのか?」

「そうは思いません。…でも、強いと言っても女性ですから」

「……解った。そこまで言うなら気を付けよう」


君はカンジとのやり取りを伝えて、注意するように促す。

一通り言い終えた後、ラディーと別れの口づけをしてから帰った。


―――




部屋へと帰った君は、軽く禊を済ませる。

身体から滴る水を布で拭き取り、新しい服へと袖を通す。

「つかれたな……寝るか」

君は寝台で大きく息を吐いて横になる……。


「……………」

「……やっぱり、あれが気になるな」


寝台で横になった君の目に不気味な置物が映る。

心なしか、こちらを向いているような……。



下1 シャドの闘力+TP回復     (2D10で判定) 【端数切捨て】

下2 夢を見るか             (2D10で判定、目標値は【18以上】)


【現在値】――――――――――

シャド
―24/48 闘力 〔20→24〕
―05/10 GP
―36/36 TP   .〔33→36〕

【自然回復】 (2+2=4)
―――――――――――――――


君は思いのほか深く眠る。

……オウガとの訓練で今日は疲れていたようだ。



夜が明けるにつれ、部屋の中に陽が差し込む。

……朝だ。

今日は試合がある。


君は寝台の上で伸びをしてから身体を起こす。

そして水で顔を濡らし、部屋の窓を開けて深呼吸。

未だ寝ぼけた身体に、新鮮な空気を入れる。


「スーーーーーーッ……フーーーーーー」

「………よし! 今日も1日頑張りますか」


とは言え、傷を負った状態で闘うのは少々不味い。

君は朝早くだが、医務室へと向かった……。


―――――――――――
      〈医務室〉
―――――――――――


入室した瞬間、嗅ぎなれた不思議な臭いが君の鼻腔を擽る。

不快ではないが、気分が良くなる物でもない。

……この部屋にサビニアは居るだろうか?



君は彼女を探す為にどんな行動を起こす?

(君が起こした行動によって状況も変化するだろう……)



下1 自由記述

(自分で治そうとしたり、部屋を漁ったり。果ては関係のない独り言でも構わない。 ※自分で治す場合は2D10/4で回復)


このレス 状況変化ダイスロール

(2D10/4、2D10/2、2D10のいずれかで変化判定。 ※端数切捨て2~20の値で判定、「目標値は08」)


【起こした行動によって、ダイスは変化する。 あまり変な行動は避けた方が”試合”も辛くならずに済む……】


【状況変化】   (〔4+2〕/2=1   結果……目標値は超えず)
――――――――――――――――――――――――――――


君は何時もと同じように彼女の名を呼ぶ。

……………。

……程なくして彼女は現れた。

嫌な予感が頭の中で一瞬よぎったが、彼女は”普段通り”の顔を見せる。


「珍しいわね。どうかしたの? こんな朝早くに」

「昨日オウガさんと訓練をしたんですけれど、傷があまり癒えなくて……」

「なら、なんで昨日の内に来なかったの?」

「これぐらいなら、大丈夫だと思ったので……」

「……………」


サビニアが無言の圧力を放っている。

医者の立場から言えば非難されてもおかしくないのは解る。

解る……が、何か言ってほしい。何も言わない事に僕は恐怖を感じた。



「まあいいわ。見てあげるから、傷を見せて頂戴」

「……解りました」


沈黙は長く続かなかった。

変な汗が背筋を伝う感触が実に気持ち悪い。

さっきの会話の中に、彼女が嫌うものがあったかも知れない。

……少し気を付けよう。



下1 自由記述

(治療してもらってる間に彼女へ振る話題)


このレス 治療結果

〔2D10/4-3、2D10/2【+or-】3、2D10+?のいずれかで判定〕

【】と?は話題によって変化。 2D10のみ最低回復「8点」を保証。


【現在値】――――――――――

シャド
―24/48 闘力 〔24→34〕
―05/10 GP
―36/36 TP

【医師の治療】 (6+1+3=10)
―――――――――――――――


君はカンジと接触できた事について口にする。


「サビニアさんのおかげで無事に見つかりました」

「ああ……探し人の事ね。それでどうだった?」

「何やら僕を、色々と嗅ぎまわっていたみたいです」

「そうなの? ”彼”も大変ね」

(…………)


おかしい。

普通なら『”貴方”も大変ね』……と言う気がする。

だけど、何でサビニアさんは僕ではなくカンジに同情しているんだ?

僕の聞き違えか、それとも考え過ぎだろうか……。


>>538 一部修正

【状況変化】   /2→/4に


>>541 一部修正

―34/48 闘力 〔24→34〕



……色々疑問が湧いたが、心の中に押しとどめておく。

治療が終わったので、君はサビニアと雑談を幾つか交わしてから医務室を去った。

―――



試合まで大分時間がある。

概ね自由行動【1回】分ぐらいか。


……君はこの空き時間をどのように使う?


下1 自由記述

(飯を食べ英気を養うもよし、開けた部屋で一人特訓に励むもよし、自由にして構わない)



「治療を受けたけど、まだ痛む部分があるな……」

君はさらに闘力を回復させるべく、仮眠をとる事にした。

―――



室内の窓を閉め切り、布を被って横になる。

自室の中は、音が全くない静寂に包まれていた。


……目を閉じて脳裏に浮かぶのは今日の試合。

今日を勝って、次も勝って……その後に残るのは何だろうか。

自問自答をしている内に、君の意識が途切れた。



下1 仮眠による自然回復+夢を見るか

〔2D10/2+1で判定。目標値は【19】以上〕


【現在値】――――――――――

シャド
―41/48 闘力 〔34→41〕
―05/10 GP
―36/36 TP

【自然回復】 (〔10+3〕/2+1=7)
――――――――――――――


……ふと目が覚める。

君は身体を起し、寝台の上で背伸びをした。

意識を覚醒させる為に、朝と同じ行動を取る。


……幾らか身体も動く様になっている。

やはり医者の治療は、素人とは訳が違うようだ。



水を口に含み、パンを齧る。


……君は今、試合前の食事を摂っているようだ。

簡素な物だが、胃の負担を考えて軽めにしているらしい。


君の近くのテーブルから、耳を疑う様な内容が聞こえてきた。



「……なあ、知ってるか?」

「なんだ、急に」

「いや、最近さ……見かけねぇだろ?」

「ココは人の入れ替わりが激しいのに何を今更……誰がどうしたって?」

「お前それ……俺が言ってる奴が【バシクス】でも言えるか?」

「はぁ!? バシクスってあの? 冗談だろ?」

「俺も最初は気のせいだと思ってた。でもどうやら違うらしい」

「まさか、誰かにやられたって訳じゃないだろうな……」

「そこまでは解らん。でも姿が見えないのは本当だ」

「あまりいい話じゃなさそうだな。俺も気を付けるか……」

「ああ。そうした方が良い……」


(………そういえば僕もバシクスさんを見かけていない……)


彼らの噂話では、【バシクスの姿が消えた】らしい。

火のない所に煙は立たぬと言うが、どこまで信じていいものか。


君は食べ終えた料理を静かに片付け、食堂を後にした……。


――――
――



受付へと着いた君は、大男が居るカウンターへと真っ直ぐ向かう。


「オウガさん」

「おう! シャドか。今日も試合だな?」

「はい。……早速ですが、相手の情報を見せてもらえますか?」

「待ってろよ。今出してやるからな」


オウガは用紙を数枚取り出して君に手渡す。

……今回の対戦相手は次に記す通りだ。


―――――――――――――――――――――――――――
【ガリア闘士 ジェロウム】 男

―40/40 闘力
―04/10 GP
―24/24 TP

―【特徴】―――――――――――――――――――――――

女性的な喋り方
女性の様な仕草
どう見ても男     【凄く小さい字で書かれてある……】

―【装備】―――――――――――――――――――――――

スクラマサクス (4)
スクトゥム※  (3) 【※長方形の大盾】

―【特殊技能】―――――――――――――――――――――

「鉄の意志」、「倍返し」、「鋼の意志」

―――――――――――――――――――――――――――


これが今回の対戦相手の情報だ。

……この人物について何か気になる点はあるだろうか?


下1~2 自由記述

(特徴、装備、特殊技能。何でも構わない)



君は対戦相手の特殊技能に着目する。


(鉄の意志と、鋼の意志……どんな効果だったかな……)

(思い出した。 >>7の効果だな……)



全体を見て何かを悟ったのか、君はオウガに問いかけた。


「……オウガさん。相手との【相性が】悪そ…【最悪】な気がするんですが……」

「基本に忠実な奴が相手だからな。……お前じゃあ、ゴリ押しは無理かもしれん」

「対処法は何かありませんか?」

「さぁな。【盾でも弾けば】良いんじゃないか」

「……大盾ですよ?」

「頑張れ」

「えぇ……」


オウガの投げやりな言葉で一気に脱力する。

一応、【それらしい助言】はもらえたが……。



「……ともかく、ありがとうございました。僕は控室で待機しておきます」

「おう! 頑張れよー」


情報を聞き終えた君は、控室へと移動する。

―――



君はまだ装具を着けていない。

時間は……少しだけある。

試合に出る前に、君がしておきたい行動を聞こう。



下1 自由記述

(提案するだけなら何だって構わない……)



(ふぅ……気持ちを落ち着けよう)


暗い闇の中で、君は静かに呼吸を行った……。

今の僕なら【明確な危険】を察知する事が可能かもしれない。


【君は死亡する攻撃判定を【1度】だけ回避する事が出来る】



係員が君の名前を呼ぶ。

どうやら、もうすぐ試合が始まるようだ。

(……行くか)

君はいつも通り、肩当と籠手を装着し、剣を携えて体調を確認する。



―【現在値】――――――――――――――――――――――――――――――――

【二刀闘士シャド】 男

―41/48 闘力
―05/10 GP
―36/36 TP


―【装備】―――――――――――――――――――――――――――――――――

グラディウス(3) 〔左手=コンマ十の位〕
セミスパタ (4)   〔右手=コンマ一の位〕

―【特殊技能】―――――――――――――――――――――――――――――――

「見切り」、「激昂」、「騙し討ち」、「追撃」、「痛覚遮断」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
二刀闘士の攻撃は、2D10の【良い値片方ではなく】、2D10で【出た値それぞれ】で行う。


――――



……通路にまで声が聞こえる。これは君の事を言っているようだ。


「さぁ!出場選手の紹介だ!!まずはこの男!」

「初戦から連戦連勝! 今回も勝ってしまうのかぁ!?」

「俊敏のォ二刀闘士ィ!シャドォォオォォオ!!」


大声が響く選手用の通路を抜け、階段を駆け上がった君の目に光が満ちる。

丸型の競技場の中には多数の観客が存在し、君の姿を認識するとワッと歓声が沸く。


「「シャドァ!」」「「シャド!」」「「シャド!!」」「「シャド!」」「「シャド!?」」「「シャド!!」」


……場内に君の名前を呼ぶ声が木霊する。



君が出て来てから間を置かず、対向から駆け上がってくる”男”が見えた。


「続いて紹介するのはァ!! あたしは女! いやいやお前は男だろ!?」

「美しき(自称)ガリア闘士ィイ! ジェローーウム!!」


(……今回の相手は何か凄いな)


相手の得物は、比較的短い剣と長方形の盾。

……何よりも目を引くのが、女の様な歩き方だ。

控えめに言っても筋肉の目立つ男がする歩き方じゃない。



君達に審判が近づき、試合前の注意点を口にする。


「試合開始後はどちらかが降参するか再起不能になるまで続ける。……良いな?」

「解りました」

「ええ。モチのロンよぉ」

審判はジェロウムから目を露骨に逸らしつつ、互いが了承したことを確認する。


……お互いに距離を取り、試合開始の宣言を待つ。


―【現在値】――――――――――――――――――――――――――――――

ジェロウム
―40/40 闘力
―04/10 GP
―24/24 TP

「鉄の意志」、「倍返し」、「鋼の意志」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

シャド
―41/48 闘力
―05/10 GP
―36/36 TP

「見切り」、「激昂」、「騙し討ち」、「追撃」、「痛覚遮断」


―【目的】―――――――――――――――――――――――――――――――

”シャドが「瀕死の状態で見切り」を使う”×

”シャドの「闘力を半分以下」に減らさない”×

”シャドの攻撃判定で【00】を出す”

”ジェロウムのTPを「5点以下」にする”

”ジェロウムの「倍返しを受けた上で」倒す”×


×……同時に満たす事が難しい、または不可能な条件。


―【各種説明】―――――――――――――――――――――――――――――


◆戦闘の説明は>>5


◆特殊技能の効果は>>6>>7 〔見切りを修正。攻撃補正と最低保証が「2点」に〕


            条件は>>8>>10のA1


◆シャドの基本戦術は>>9


◆対戦相手の考察は>>555-556

―――――――――――――――――――――――――――――――――――



「……始めッ!」


審判が合図を出したが、相手は動かない。

彼女?は自信満々の顔で盾を構えている。


……君は相手に対してどのような行動を取る?


下1~2 自由記述

(対応がよければ攻撃判定に+ボーナスを入れます。良ければ考えて下さい)


下2 ダイスロール 〔2D10で判定〕


【このレスの2桁で、ジェロウムの攻撃判定】


安価を投げた所で今日はここまで。 安価、コンマ範囲であれば下とします。

質問や提案事項があれば何でもどうぞ。


(ジェロウムのダイスは「4」 4-4=0点) 〔シャドの闘力を4点削る!〕

(シャドのダイスは「1と1」 1-5+1-3=0点、1-5+1-3=1点) 〔闘力を全く削れない!〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


君は先手を取り、右手の剣で攻撃する。


「そらっ!」

「んっふ。甘いわね」


相手にとっては温い攻撃の様で、容易く防がれてしまう。

君は反撃を警戒して、盾を持っている側に回り込もうとしたのだが……。


「見えてるわよ!」

「な!?」


武器を振り辛い方へと動いた筈だが、相手の剣が目の前を横切る。

どうやら盾で防いだ後に、反転して斬りかかって来たようだ。

……厄介な相手だ。

君は間合いを少し取り、相手の様子を窺う。



彼女は盾を腰だめに構えて【君を正面に】据えている。

気のせいだと思うが、盾の上から見える両目がやけに情熱的だ。


……君は相手に対してどのような行動を取る?


下1~2 自由記述

下2 ダイスロール 〔2D10で判定〕


【このレスの2桁で、ジェロウムの攻撃判定】 〔攻撃成功時、次のターンに+2の修正〕


(ジェロウムのダイスは「5」 5-4=1点) 〔シャドの闘力を5点削る!〕 【次回の攻撃に「2点」の修正】

(シャドのダイスは「8と10」 8-5+1=4点、10-5+1=6点) 〔闘力を17点削る!〕 【防護点無視!】
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


君はジェロウムをじっと見た。


「あら~。熱い視線ン~! ジェローム困っちゃーう!」

(………おえっ)


観察した結果、彼女の重心は内側に寄っている事が解る。

それに加えて、【上半身】の筋肉【に対して下半身】の筋肉【がやや貧弱】にも見える。

弱点になりそうな所も解ったので、君はこの不愉快な男を始末する事にした。



「そこぉ!! そこ弱いの!」

「やめろ! ”気味が”悪い!」

「え? なんですって? ”君が”悪い?」

「あらーん、私の美貌に引っかかっちゃった?」

「………さっさと倒れろ」


下半身に対するシャドの猛攻によって、ジェロウムは歓喜していた。

闘技場での闘いなのに、君は妙な【薄気味悪さを感じ】る。

……奴は防御が甘い。むしろ【甘すぎる】。

【何時もなら】ば、相手の攻撃も【難なく躱せられる】筈なのに、一部を【掠められている】し……。



彼女は【痛めつけられた所を恍惚とした表情で】さすっている。

……【背筋が冷える】。

気のせいかもしれないが、何か【不味い事が】起きる様な……。



……君は相手に対してどのような行動を取る?


下1~2 自由記述

下2 ダイスロール 〔2D10で判定〕


【このレスの2桁で、ジェロウムの攻撃判定】 〔次のターン……〕


一応”警告”はしておきます。 ジェロウムは【大技】を出す気満々です。

【シャドが与えたダメージ……「17点」】


このレスが安価、コンマ範囲なら下とします。



君は背筋が冷える感覚に恐怖した。

……何か不味い事が起こる。


咄嗟に見切ろうとしたその瞬間――



このレスで倍率判定 〔1D10で判定。コンマ一桁〕

1~4 ……1倍
5~8 ……1.5倍
9~10.……2倍


(ジェロウムのダイスは「10」 10-4+2+〔17*2〕=42点……【回避】)

 〔地面が変形する程の一撃を目の当たりにした事によって、シャドの闘力が「5点」減少!〕


(シャドのダイスは「1と4」 1-5+1=0点、4-5+1=0点) 〔相手の強烈な一撃により、攻撃不能!〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「ふふ。あなたの”愛”しかと受け取ったわ……」

「今度は……私が愛す番ッ!!」


――バゴォッ!!


何が起きたのか一瞬解らなかった。

……否、理解したくなかったのだ。

まさかこの男が、君が居た【地面ごと破壊】するとは……。

咄嗟に飛び跳ねたおかげで、幸いにも【大事には至らなかった】が、君は動揺を隠せない。

―【現在値】―――――――――――――

ジェロウム
―23/40 闘力
―04/10 GP
―09/24 TP
――――――――――――――――――

シャド
―32/48 闘力
―05/10 GP
―26/36 TP
――――――――――――――――――


……危なかった。

あそこで「アレ」を喰らっていれば、そのまま土葬されていたかも知れない。

奴の【大技はもう無い】筈。……これからが本番だ。


ジェロウムは【驚いた顔】をしている。

【今が好機】かも知れない。仕掛けるなら今の内だ。


……君はこの状況でどんな行動を取る?


下1 自由記述+ダイスロール 〔2D10で判定〕


【このレスの2桁で、ジェロウムの攻撃判定】

>>584 一部修正

シャド
―32/48 闘力 → ―27/48 闘力
―05/10 GP
―26/36 TP


安価、コンマ範囲なら下とします。


(ジェロウムのダイスは「8」 8-4=4点……見切りにより無効!)

(シャドのダイスは「3と5」 3-5+1=固定値1点、5-5+1=1点) 〔闘力を5点削る!〕 【防護点無視!】
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


君は棒立ちの相手に斬りかかる。


「そ……そんな、私の全力が…あり得ない……」

「どうした? 僕はまだやれるぞ!」

「きぃ~~っ! くやしい、悔しいわ!」


盾を持った剣を削ぎ落そうと君は剣を振る。

ジェロウムは無理な体勢で攻撃を避けようとしたからか、大盾の持ち手を放してしまった。

……怒りに身を任せて振るった彼女の剣は、君の身体を掠りもしない。


【次のターンから相手の防護点が「0点」に変化】


―【現在値】―――――――――――――

ジェロウム
―18/40 闘力
―04/10 GP
―09/24 TP
――――――――――――――――――

シャド
―27/48 闘力
―05/10 GP
―21/36 TP
――――――――――――――――――


ジェロウムは【怒りで顔を赤く】している。

……今なら単純なフェイントにもかかりそうだ。


下1 自由記述+ダイスロール 〔2D10で判定〕


【このレスの2桁で、ジェロウムの攻撃判定】 〔次のターン「鉄の意志」の使用を宣言します〕

>>588 一部修正

盾を持った”剣”を削ぎ落そうと君は剣を振る。

盾を持った”手”を削ぎ落そうと君は剣を振る。


今回の進行も結構ガバガバだったので、試合後に何かしらボーナス入れます。

安価、コンマ範囲なら下。


(ジェロウムのダイスは「9」 9-4=5点……見切りにより無効!)

(シャドのダイスは「5と9」 5-5+1=1点、9-5+1=5点) 〔闘力を「13点」削る!〕 〔鉄の意志により「2点」軽減!〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「当たって! 当たりなさいよぉ!」

「それは無理な相談だ」

「私が負けるなんてあり得ないのォ~~!」


彼女の攻撃はもう当たらない。

君の目には単純な剣線しか見えないからだ。

……「あの攻撃」を避けたのが、余程効いたらしい。



「……降参しろ。今なら五体満足で帰してやる」

「ウッ…グス……冗談じゃないわ」

「もう一度言う、”今なら”五体満足で帰してやる」

「………降参よ、降参! あたしの負け!……これでいいでしょ!?」

「それで良いです」


一波乱あったが、ここで決着。


……君の勝利だ。


―【最終結果】――――――――――――――――

ジェロウム
―07/40 闘力
―04/10 GP
―05/24 TP
――――――――――――――――――――――

シャド
―27/48 闘力
―05/10 GP
―16/36 TP

―【目的】――――――――――――――――――

×―”シャドが「瀕死の状態で見切り」を使う”×

○―”シャドの「闘力を半分以下」に減らさない”×

×―”シャドの攻撃判定で【00】を出す”

○―”ジェロウムのTPを「5点以下」にする”

×―”ジェロウムの「倍返しを受けた上で」倒す”×



―【成長判定】――――――――――――――――

00~25 … 1点
26~50 … 0点
50~75 … 2点
76~99 … 0点


下1 「闘力」成長判定

下2 「TP」成長判定

ちっとも成長してない…これは辛い。

ところで、倍返し食らったのに回避してるのは?多分何か見落としてるんだろうけど。


【キャラシート】――――――――――――――――――――――

【二刀闘士シャド】 男

―27/50 闘力↑ 〔46→50〕

―04/10 GP↑   .〔05→04〕
―16/40 TP↑   .〔36→40〕

【特徴】

動体視力が高く俊敏
運が良い(奇数)
並より大きい胃袋(81)
身体が頑丈


【特殊技能】

「見切り」、「激昂」、「騙し討ち」、「追撃」、「痛覚遮断」


【目的】

”幼い頃に生き別れた唯一の肉親である双子の兄ライトを見つける”
―――――――――――――――――――――――――――――

成長判定を行ったところで、今日はここまで。

提案事項や質問があれば何でもどうぞ。(更新の励みになります)


【ボーナスは闘力とTP上昇値+2とさせて頂きました。ご不満があればお申し出ください】


【質問への回答】

>>598 以下の通りです。

この理由は>>559でご覧いただけます。

ラディーとバシクスって歳どれくらい離れてるんだっけ


各キャラの寸評を更新。
重複する箇所は削っていますので>>2をご覧ください。


【シャド】
このスレにおける主人公。
作中内で恐るべき成長力を見せている。
……ラディーと宿屋でいっぱい特訓をした。


【ライト】
双子であるシャドの兄。
……会えると良いですね。


【バシクス】
彼は今、何処にいるか解らない。
腕は立つのでそうやられはしない筈だが……。


【ラディー】
シャドを大事な人と認識している。
このスレでは彼女が薄い展開になる事は無い。(断言)


【ズルー】
彼の遺体は何処にも埋葬されていない。


【サビニア】
彼女はその日に受けた傷を、出来るだけその日に直させたい派。
医務室に漂う臭いが知りたいなら、仕切られた部屋を開けるといい。
……彼女が居る時は絶対に開けない事をお勧めするが……。


【オウガ】
全力で戦闘したら駄目な人。
ミンチになりたいなら彼を煽ってみると良い。
この人に敵意を向けられるとスレ進行が不可能になるぞ!


【カンジ】
依頼を受けてシャドの近辺を嗅ぎまわっていた。
その中にラディーの名前があった事にシャドは怒りを覚えている。


【ダブリン】
作中でしばらく出ていない。
……人知れず消えるのも遠くないだろう。


【アイガ】
彼は競技場に絶対居る。
人の姿が見えない所では研究を行わないからだ。


【セイリス】
一人で蒸し風呂へ行くと会える。
自分の身体を人に見られるのが好き。



【ワン】
犠牲者第一号。
彼が持つ【一点集中】は、TPが持つのならば最強の倍率を誇る。


【サン】
犠牲者第二号。
作中で披露しなかった技能は、生存する事に特化した技だ。


【テアトル】
犠牲者第三号。
発狂したけれど、シャドに勝てませんでした。
……彼の遺体は埋葬されていません。


【ジェロウム】
犠牲者第四号。
性別は男だが、心は女として生きている。
来て早々、集団部屋の闘士から苦情が出たので、個室にされた経験を持つ。


【↓は作中に登場していない人物】――――――――――――――――――


【ユウリ】
競技場での選択肢の中に居た。
一人称は僕の女性。


【レスラー】
競技場での選択肢の中に居た。
試合で出したドロップキックに反応した男もコイツ。


【オルフェ】
何度か会話だけはしている。


本編の進行は無しで、今日の1100ぐらいから更新します。
1100に出来なかったら1900ぐらいに再開。


質問や提案事項があれば何でもどうぞ。

むしろ色々突っ込んでくれた方が、こちらも修正をかけやすいです。



ジェロウムは落ち込んだ様子で去っていった。

………何も言うまい。

君は場内に捨て置かれた一振りの剣を手に取り、その場を去った。



★武器「スクラマサクス」入手!


―〔スクラマサクス〕―――――――――――――――――――――

刃渡りは短く、鉈の様な外見を持つ片刃の直刀。
スクラマは深い切り傷を負わせるという意味を持つ。
後に続くサクスは刃やナイフを指し示す。

・攻撃値 「4点」
―――――――――――――――――――――――――――――



……控室に戻った君は、装具を脱いで木箱に押し込む。

君は椅子に座って溜息を吐き、身体を弛緩させる。


一時はどうなるかと思ったが、無事に勝利を収める事が出来た。

これは長らく続けていた訓練の成果に違いない。

―――



君は傷を癒す為に控室から立ち去る。

去り際にオウガから聞いた話によると、【2日後】に試合があるようだ。



君は試合で受けた傷を癒す為に、医務室へとやって来た。


……薬品の臭いが鼻を刺す。

室内はどんよりと暗く、「彼女」は見当たらない。


君はこの医務室において、どんな行動を起こす?



下1 自由記述
(声をかけたり、自分で治療を試みてもいい。 自分で治療するならば「2D10/4」で判定)


【このレスで状況判定。「2D10/4、2D10/2、2D10」のいずれか、結果は2~20の範囲。目標値は「15以上」】

登場していないキャラクター一覧のユウリとかってシャドの次の主人上の時に出てくるんだろうか


【目標値】   〔4+10=14 ……超えず〕
――――――――――――――――――


君はこの部屋に対して居心地の悪さを感じた。

その為かは解らないが、彼女が来るまで待つ事を選択する。


「……………」

「いらっしゃい。私が来るまで待つなんて律儀ね」

(何時の間に!?)


一体何時から居たのだろうか。

君の背後から彼女がぬっと身を乗り出してきた。

二度目なので声は上げなかったが、それでも心臓に悪い。



「居るなら普通に出て来てくださいよ……」

「それは無理な相談ね」

「あはは……そうですか」

「それで? 今日はどんな風に痛めつけられたのかしら?」

「えっと……」


彼女は君の容態を聞いている。どう返すか……。


下1 治療判定 〔2D10/4-3、2D10/2+1、2D10+3のいずれか〕

下1~2 自由記述


【受けた傷について詳しく説明すると、治療結果も良くなるだろう……】



君は冗談を交えてサビニアに伝える。


「いやぁ右肩を叩き斬られたんですよ」

「……その割には元気そうね? もし良かったら、私が今叩き落としてあげるわよ?」

「じょ、冗談です。言ってみただけです」

「本当は、相手の大技を掠めたぐらいなんで……」

「ハァ……なら、最初からそう言いなさい。いい加減な処置をされたいの?」

「……返す言葉もありません」


彼女に軽口を窘められた。

忙しい中、わざわざ君を優先的に見てくれているのに、この態度は良くなかったか。


【治療判定】 (〔6+10〕/2+1=9)

シャド
―36/50 闘力 〔27→36〕
―04/10 GP
―25/40 TP   .〔16→25〕
――――――――――――――――――――――――――


治療はあっと言う間に終わった。


(なんか…いつもより包帯の巻き方が甘いような気が……)


君は包帯に手を当て、それが思い過ごしでない事を確信する。

……間違いない。治療の際にこの人は手を抜いた。


とはいえども、この事を”今”言及するわけにもいかない。

試合の治療もこの人に依存しているからだ。


君はサビニアに感謝の言葉を述べ、その場を立ち去った……。


――――
――


今は午後の【3時】頃。君は通路で人の往来を見ている。

今日はもう試合が終わったので、これからは好きに動けそうだ。

概ね【1.5回】程の時間を自由に過ごせるだろう。


……君は余暇をどうやって過ごす?


下1~2 自由記述

(自由に動いて構いません。もう三日もないでしょうが……)

バシクスを探してみる

複合施設の風呂に行ってリラックスしてみる


>>622>>623のどちらを重視しますか?


下1



「バシクスさんは、何処へ消えてしまったんだろうか……」

「………探してみよう」


君は行方の解らなくなったバシクスを探そうと決心する。

……手始めに、心当たりのある場所を幾つか当たってみた。

―――


―――――――――――
    〈開けた部屋
―――――――――――


「バシクス? ああ、何か最近忙しそうに見えたが……」

「そうだよなー、なーんかいっつも一人で残ってやってたもんなー」

「……そうですか。ありがとうございます」

「いや、別に構わないさ。俺達もバシクスが居なくて、少し訓練が温いと思ってた所だ」

「なあなあこの訓練団、戦闘狂多くね? つーかあんたも闘い上手いよね?」

「その話は別に今じゃなくていいだろう……」

(………うーん)


二人の男から聞いた話によると、バシクスは【遅くまで何かをしていた】ようだ。

この話は君にとって有用か、はたまた無用なものか……。


―――――――――――――
    〈人気の無い通路〉
―――――――――――――


「なーんであっしん所に来るんでしょうかねぇ?」

「お前も一応、バシクスさんの指導を受けている筈だ」

「まあそりゃそうっすけど……ニイさん何か誤解してません?」

「誤解かどうかはお前に聞けば解る事だ」

「怖いなぁ……別にあっしじゃないのに」

「何か知っているなら早く言え!」

「……んじゃ一つだけ。なんでもどうぞ」


カンジは君を試すような顔で見ている。

答えるのは一つらしいが……。


下1~2 自由記述 〔このレスに近いコンマを採用〕

下2 君に対するカンジの印象 〔2D10で判定〕


【印象判定―カンジ】 (7+1=8 感触……良好?)
―――――――――――――――――――――――――――


「バシクスが居なくなったのは、先日言っていた件に関係があるのか?」

「だからさっき言ったでしょ? あっしは関係ないって」

「……しかもそれってあっしの仕事内容が解っちゃう質問じゃないですかぃ」

「それはあっしの性格的に答えないでしょう。ニイさんも物分かりの”悪い”人だなぁ……」

「……質問は一回だったよな?」

「今のはノーカンでもいいですぜ? あっしとニイさんの仲だ」

(助かる……が言い方がむかつくな)


カンジは君をおどけた顔で見ている。

今の質問はカウントしないらしいが……。


下1~2 自由記述 〔このレスに近いコンマを採用〕

下2 君に対するカンジの印象 〔2D10で判定〕

>>630 一部修正

バシクスが→バシクスさんが

安価、コンマ範囲なら下


【印象判定―カンジ】 (7+4=11 感触……良好)
―――――――――――――――――――――――――――


「バシクスさんはいつも遅くまで、何をしていたかを知っているか」

「んんっ? そうっすねぇ……」


カンジはわざとらしく顎に手を当て、考える素振りを見せる。

……本当に考えているのだろうか。


「! 思い出しましたぜ、ありゃあ自分の荷物を纏めてたんだ」

「……荷物を? 何の為に」

「さあ? 稼いだ金で隠居暮らしでもしようとしたんじゃないっすかね」

(……まだよく解らないな)


『質問は答えたからあっしはこれで』とカンジは去っていた。

詳しく聞きたかったがしょうがない…別の人に当たるとしよう。

……君もこの場から離れる事にした。


―――――――――――
   〈ラディーの部屋〉
―――――――――――


「バシクスの姿が消えた?」

「ええ、そうです。今探している所で……」

「あの人が急に居なくなるなんて、珍しい事もあるんだな」

「ラディーさんも、そう思いますか?」

「そうだ。隠居暮らしがしたい年には見えないからな」

(………ラディーさんにも何か聞いてみるか?)


下1~2 自由記述 〔このレスに近いコンマを採用〕

下2 君に対するラディーの印象 〔2D10で判定〕


【印象判定―ラディー】 (10+1=11 感触……良好)
―――――――――――――――――――――――――――


「バシクスさんはラディーさんのファンだと聞いたんですが」

「ん? 何だそれは」

「いえ、僕もちょっと。本人が言っていた事なので」

「バシクスが……」


ラディーは悩む様子を見せた。

程なくして開いた彼女の口からは、何かを確かめる言葉が発される。



「いや、待て。……もしかして、妙なぐらい私に気を使ってくれたのもそれが理由……」

「何か心当たりが?」

「……ある。私が試合の時は”何時も”観客席に居た」

「それに、評判の悪い男とは共に訓練をした事が今までに一度もない」

「あと、男だけが使用していた諸々の場所から、私が使えるだけのスペースを確保してくれた」


ほんの少しだけ君は驚いた。

バシクスがそこまでやっていたとは知らなかったからだ。



「……ラディーさんとバシクスさんは親しかったんですか?」

「別に親しいと言う程ではなかったが、私の性別に配慮をしていたんだと今なら思う」

「なるほど……」


男ばかりの世界に来た女は、指導者として気を使う事が多かったに違いない。

バシクスからラディーのファンだと聞いた時に、妙な事を想像したのは失礼だったかもしれない。

あの時に見せた彼の反応は、混じり気の無い純粋な気持ちだったようだ。




……まだ何か聞けそうだ。

彼女に聞きたい事があれば、口に出すと良い。


下1~2 自由記述 〔このレスに近いコンマを採用〕

(知っている事、知らない事、推測で聞くのも悪くはない……)


下2 君に対するラディーの印象

(2D10/4、2D10/2、2D10のいずれかで判定)


【印象判定―ラディー】 (7+3=10 感触……良好)
―――――――――――――――――――――――――――


「ラディーさん。そういえば」

「何だ?」

「…僕と初めて会った日から、今までで何回ぐらい試合をしたんですか?」

「シャドと会ってからは一度も無いな。……それがどうかしたか?」

「いえ、大分期間が空いてるんだなーと思いまして」

「……それは前にも話したが、今の頻度がそもそもおかしいんだ」


君は以前の会話を思い出す。

闘士の数が増える理由には、暗い背景が付きものだという事を。



……少し空気が悪くなってしまったか。

彼女と話したい事があるなら今の内に喋ると良い。



下1~2 自由記述 〔このレスに近いコンマを採用〕

(知っている事、知らない事、推測で聞くのも悪くはない……)


下2 君に対するラディーの印象

(2D10/4、2D10/2、2D10のいずれかで判定)


【印象判定―ラディー】 (10+2=12 感触……良好)
―――――――――――――――――――――――――――


君は沈黙を破るべく彼女に質問をする。

質問内容は【彼と交流の多かった】人物だ。


「ラディーさん。バシクスさんと交流の多かった人物は知りませんか?」

「バシクスと? そうだな……【専属医師】と【オウガ】のどちらかじゃないだろうか」

「専属医師とオウガさんですか?」

「ああ。【専属医師】の誰と仲が良かったかまでは知らないが、バシクスは【オウガ】とよく話していたのを覚えている」

「……開けた部屋に来て、目立つ様に話していたからな。それだけは間違いないぞ」

「なるほど。変な事を聞きますが、その…仲の良いと言った専属医師は【男性】ですよね?」

「何を言っている。専属医師は【男しか】居ないだろう?」

「……ラディーさん【も】、そう言うんですね……」

「?」


彼女はそれが当然の様な顔をしている。

やはり、バシクスから聞いた【表向きの人数と違う】事に何らかの関係があるのか。



彼女からはこれ以上の進展が無さそうだ。

君はラディーにお礼を告げて、その場を立ち去った……。

――――――
――


「……シャド」

「あの反応は……もしかして私の知らない医師が居るのか?」

「………少し調べてみるか……」


――――――――――――――――
      〈公衆浴場〉
――――――――――――――――


君は試合と考え事で溜まった疲れを解す為、公衆浴場へとやって来た。

脱衣場で裸になり、タオルとサンダルを準備する。


(さて、今日は手始めにどこから回るとしようか……)

(……もしかしたら知り合いと遭遇するかもしれないけど)


下1 選択肢+ダイス 〔2D10+2で判定。12以上で知り合いが居る〕

下2 闘力減少 〔追加ダイス選択肢のみ判定〕


――【選択肢一覧】――――――――――――――――――――――――――


★ ― 「蒸し風呂に行こう。なんだかんだ言ってもあそこが一番さ」×

■ ― 「よし、【温浴】に直行して身体を温めよう!」

▼ ― 「【微温浴】だな。あそこは傷があっても負担が無さそうだし……」

● ― 「【冷浴】に行こう。頭が冷えて冴え渡るかもしれない……」×


×……追加ダイス〔2D10/4〕
――――――――――――――――――――――――――――――――――


【遭遇判定】 (8+3+2=13 結果……遭遇)
―――――――――――――――――――――――――――


君は【微温浴】室で偶然にも知り合いと遭遇する。


遭遇したのは、筋肉の凄い高慢な【男性】か?

それとも、慎ましやかな身体をしている【女性】か?


……これを見ている者に選んでもらおう。


下1 選択肢 (【】のどちらか)

あの女性は医者じゃないのかな
ネクロマンサーとかかな



君が遭遇したのは、筋肉の凄い高慢な【男性】。


「フッハハハ!」

「さあ従者よ! 我に奉仕するがいい!」


大きな声が聞こえて来たので誰かと思ったら、筋肉の研究者(自称)アイガがそこに居た。

相変わらず変わった喋り方をしている。



「む? 貴様は何時ぞやの……」


アイガがこちらに気付き、椅子に腰かけたままで話しかけて来た。

従者と呼ばれていた人達は、アイガの腕に今もオリーブの油を塗布している。



君は周りの従者達への自己紹介も兼ねて、素早く名乗りを上げた。


「シャドです。以前、競技場でお会いした」

「ああ、貴様の事はよく覚えているぞ」

「記憶して頂いて光栄です」

「ふはは! 我の行動に理解を示した数少ない者だからな。当然の事だ!」


君に心を許しているのか、彼はとても上機嫌だ。

望むのならば、彼と幾つか話す事も出来るだろう。


……君はこの場でどんな行動を起こす?


下1~2 自由記述or選択肢

(選択肢以外の話題は、自由記述でどうぞ。重要そうな話題は積極的に自由記述で振る事をお勧めします)



――【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


★ ― 「この場所には、よくいらっしゃるんですか?」   従者「日に二度は」

■ ― 「従者の方々も素晴らしい体付きですね」   アイガ「無論だ! 我の所有物に欠点など要らぬ!」

● ― (うわ……従者の中に凄いおおきな人がいる……これはラディーさん並か!?)×

▼ ― 「つかぬ事をお伺いしますが、資産は如何ほどお持ちで?」   従者「金貨で換算しますと400枚程でしょう」

◆ ― 「貴様は従者を連れていないのだな?」   シャド「はい。金銭も少ないですし、自分の事は自分でやりたいので」


×……煩悩
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>656 一部修正

下1~2 自由記述or選択肢 (コンマが>>656に近いほうを採用)


安価範囲なら下

黒い四角って打ったはずなのに??になってる
黒い四角でお願いします



君はアイガの従者を褒めちぎる。


「従者の方々も素晴らしい体付きですね」

「無論だ! 我の所有物に欠点など要らぬ!」


……アイガは君の言葉に機嫌を良くしている。

彼の背中を流している従者も満更ではなさそうだ。



「ふはははは! 我は今、最高に機嫌が良い!」

「は、はぁ……」

「我が使っている油を、貴様にも使わせてやろうではないか!」

「え、いいんですか?」

「勿論だ! 貴族に二言は無い!」


……どうやら、彼と同じ油を使っていいらしい。

ここは彼の好意を素直に受け取っておくべきだろうか。



君は油の入った容器を貸して貰おうと従者に声をかけた。


「すみません。油を分けて頂いてよろしいですか?」

「それには及びません。私が貴方様にご奉仕いたしますので」

「えぇ!?」


返って来た答えに思わず変な声が出てしまった。

言い終えるや否や、従者の一人が君の身体に油を塗りつける。



「冷たっ!?」

「これは……失礼しました。すぐに温めさせて頂きます」

「へ? ちょっと何してるんです! 止めて下さいよ!」


……ああ、何という事だろう。

君の身体に油を塗りつけた従者が、全身を使って君の身体を温めようとしているではないか。

しかも準備の良い事に、大量の油を自身の身体に塗りつけているのだ。色々と効果は抜群に違いない。


「アイガ様……よろしいので?」

「構わん。放っておけ」


しばらくの間、君は未知の体験(垢すり)を味わったのだった……。



「あ~効く~~」

「お気に召したようで何よりです」

「気に入ったようだな?」

「はい。もうこれは自分ではやれませんね~」

「そうだろう、そうだろう。奴の手にかかれば、落ちない垢と抜けない疲労など無いからな!」


彼女のマッサージによって、君の身体は血行が改善された!


【シャドの闘力、TP回復の際、永続的に「+1点」の修正を加える!】



垢を綺麗に落とした君達は現在、湯船に浸かっている。

従者の人達は、アイガの近くで控えていたり、一緒に浸かっていたりとまちまちだ。



……君はこの状況でどのような行動を起こす?


下1~2 自由記述or選択肢 (コンマがこのレスに近いほうを採用)

(選択肢以外の話題は、自由記述でどうぞ。重要そうな話題は積極的に自由記述で振る事をお勧めします)



――【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


★ ― 「この場所には、よくいらっしゃるんですか?」   従者「日に二度は」

■ ― 「どうだ貴様も従者が欲しくならんか?」   シャド「ですねー。少し羨ましくなりました」

● ― (うわ……従者の中に凄いおおきな人がいる……これはラディーさん並か!?)×

▼ ― 「つかぬ事をお伺いしますが、資産は如何ほどお持ちで?」   従者「金貨で換算しますと400枚程でしょう」

◆ ― 「汗を掻くと喉が渇きますよね?」   アイガ「その為の従『こちらをどうぞ』者だ………水だ、飲むがいい」


×……煩悩
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



君は湯船に浸かっているアイガに質問をする。


「この場所には、よくいらっしゃるんですか?」

「………フゥ」

「あのー?」

……無視をされた。

アイガは溜息を吐き、空を眺めている。


「日に二度はここへ」

「……へえ! そうなんですね」

君の質問は、近くで控えていた従者が代わりに答えてくれた。

何やらアイガには気難しい部分が……いや、前からだったか。



空を眺めていたアイガの首がゆっくりと下りてくる。

青色の瞳は生気に満ちており、君に対して何か言いたげそうな顔をしている。

それを見た周りの従者が何やら複雑な顔をしている事が気になるが。


口を開いたアイガが語りだす。

……彼は一体何を僕に伝えたいのか。



「聞くがいい。我の日常の事だ」

「我はいつも通り競技場で、我が一番美しく見える姿を研究していた」

「変化の無い代り映えのしない毎日。そこに我に口出しするような不届き者が現れた」

(………それって僕だよな)


「その男は他と違い、我に物怖じをせず堂々としていた」

「我は少し驚いた。…この場所でそんな態度を我に向ける者が居るとは夢にも思わなかったからだ」

「しかも男は、我が気を抜いた瞬間を含めたありのままの姿を褒めちぎったのだ」

(いや、良いですねと言ったけど……そこまでは……)



「そこでまたも我は驚いた。我は少ない理解者である男に礼をしたいと思った……」

「だがその者は謙虚だった。我の研究成果を見るのは恐れ多いと」

「…恐らく、忙しい我に気を使ったのだろうな……」

(単に見たくなかっただけです……)


「その男がシャド。貴様なのだ」

「えぇ……」


違うと言いたいが、彼の中で話が飛躍しすぎていて何処から突っ込めばいいか解らない。

従者の人が気の毒そうな顔を僕に向けているのはなんだ。これが原因か?



アイガの長い口上が終った。

君は彼の話しに踏み込んでも良いし、別の話題を振っても良い。



……君はこの状況でどんな選択を選ぶ?


下1 自由記述or選択肢

(選択肢以外の話題は、自由記述でどうぞ。重要そうな話題は積極的に自由記述で振る事をお勧めします)



――【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


★ ― 「筋肉凄いですね」   アイガ「それほどでもないぞ」

■ ― 「どうだ貴様も従者が欲しくならんか?」   シャド「ですねー。少し羨ましくなりました」

● ― (うわ……従者の中に凄いおおきな人がいる……これはラディーさん並か!?)

▼ ― 「つかぬ事をお伺いしますが、資産は如何ほどお持ちで?」   従者「金貨で換算しますと400枚程でしょう」

◆ ― 「汗を掻くと喉が渇きますよね?」   アイガ「その為の従『こちらをどうぞ』者………水だ、飲むがいい」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「シャドよ! 貴様が望むことを一つだけ叶えてやろうではないか!」

(うわ……従者の中に凄いおおきな人がいる……これはラディーさん並か!?)

「……どうした? 願いを叶えてやるといっているんだぞ?」


アイガが何か言っているが、君は入浴している従者の一人に目を付ける。

二つの丘が大きく存在を主張していた。……とても高い丘だ。

当然の事だが、君達の身体には薄布一枚すらない。


「あの……そんなに見つめられますと、照れてしまいます//」

「あっ! いえ、すみません」

「………見る方は大好きなんですけど…」

「…? 何か仰いましたか」

「いえ、こちらの話です」


君は彼女の身体をじっくりと目に焼き付けるのだった……。



アイガがじっとこちらを見ている。

君は彼と話したり、無視を決め込んでも良い。



……この状況でどんな選択を選ぶ?


下1 自由記述or選択肢

(選択肢以外の話題は、自由記述でどうぞ。重要そうな話題は積極的に自由記述で振る事をお勧めします)



――【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


★ ― 「筋肉凄いですね」   アイガ「それほどでもないぞ」

■ ― 「どうだ貴様も従者が欲しくならんか?」   シャド「ですねー。少し羨ましくなりました」

● ― (目の保養になった……)   アイガ「…………」

▼ ― 「つかぬ事をお伺いしますが、資産は如何ほどお持ちで?」   従者「金貨で換算しますと400枚程でしょう」

◆ ― 「汗を掻くと喉が渇きますよね?」   アイガ「その為の従『こちらをどうぞ』者………水だ、飲むがいい」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【このレスで2D10の判定。目標値「13以上」で以前との変化に気付く】



(目の保養になった……)

「さてと、そろそろ……」

「…………」

「帰ろ……」

「………………」

「うっ、もう少し居ようかなー?」

「……」


アイガが無言の圧力をこちらにかけてきている。

耐え兼ねた君は自分から話を彼に投げかけた。



「その……どうしました? さっきから僕をじっと見ている様ですが」

「……さっきから言っていただろう。望みを叶えてやると」

「ああ、すみません。考え事をしていたので……」

「従者と話していただろう……まぁいい。貴様の願いをこの場で言え」

「【何でも】良いんですか?」

「無論だ。我が【理解できる範疇であれば】何でも構わぬ」


彼がこう言っているのだ、遠慮はしない方がいいだろう。

……とはいえ、【資産を全部寄越せ】といった無茶は言うべきではないが……。


下1 自由記述

(言うだけなら冗談で済む事もある。それを踏まえて行動するといい……)



「では、その筋肉になるまで鍛えたトレーニングの仕方を教えて頂けますか?」

「ほう? 我が最も得意とする分野だな……よかろう、心して聞くがいい!」

「お願いします」

アイガは自信満々の笑みを君に向けている。

彼からどんな鍛え方が聞けるのやら……。


「まずは、脂肪を作る為に食事を行う!」

「食事……ですか?」

「そうだ! 普段の食事とは別に、間食を二度入れる」

「…食べる物は「麦、乳、肉」などの動植物から摂取するのが望ましい」

「魚の類は駄目なんですか?」

「調理の手間と消化吸収の点から見ると良い選択肢ではない。運動の前後に食べて吐きたいならばそうしろ」

「……解りました」



「次に説明するのは睡眠。これが一番大事だ」

「へ? 寝る事が重要なんですか?」

「そうだ。休息をきちんと取る事には意味がある」

「…意識が覚醒している時よりも、身体の生育や傷の修復がより早まるからだ」

「個人差はあるが、一日におおよそ6~8時間の睡眠を取るべきだと我は考えている」

「なるほど……」


彼は存外脳筋では無かったようだ。

口にする言葉からは、普段の唯我独尊的な態度は窺えない。



「それでは鍛え方に入ろう」

(…………)


アイガはこれ見よがしに勿体付ける。

果たして、彼はどんな方法で鍛え上げたのだろうか?



「勿体付けたが、特定の方法がある訳では無い」

「…強いて言うならば、我は重りを使って鍛えている。それはどんな人間でもやれる方法だがな」

「え? じゃあ、それを詳しく教えて……」

「待て、貴様に伝えたいのはそういう事では無い」

「……?」

「何か一つをするのではない。競技場に居た貴様なら解るだろう?」

(競技場に?……そういえば、400mトラック以外もあったような……)

「…取っ組み合いや全力走もやれ……という事ですか?」

「そうだ。全てを経験する事によって、理想の身体へと近づく事が出来る」

「一つの方法に傾注すると、偏った身体になりがちだからな」

「……そうですか、難しいですね」


アイガは頻りに頷き、『我がぶち当たった壁の一つだからな、貴様では無理もない』と言っている。

この人物に言われるのは何とも言えない気持ちだが、それだけ彼が苦労した事なんだろうと君は思った。



「……最後に言っておくが、先に言った二つの方法が貴様に合うかは知らん!」

「全ては自己の責任においてやる事だ」


アイガは一頻り喋ると、従者から飲料を受け取り、満足そうな顔でそれを飲み干した。

彼が飲んでいるのは琥珀色の液体だが、一体なんだろうか。



……君は彼とまだ話を望むかい?


下1 自由記述or選択肢

(選択肢以外の話題は、自由記述でどうぞ。重要そうな話題は積極的に自由記述で振る事をお勧めします)



――【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


★ ― 「筋肉凄いですね」   アイガ「それほどでもないぞ」

■ ― 「どうだ貴様も従者が欲しくならんか?」   シャド「そうですね。少し羨ましくなりました」

▼ ― 「つかぬ事をお伺いしますが、資産は如何ほどお持ちで?」   従者「金貨で換算しますと400枚程でしょう」

◆ ― 「汗を掻くと喉が渇きますよね?」   アイガ「その為の従『こちらをどうぞ』者………我の時よりも用意がいいな」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【このレスで2D10の判定。目標値「13以上」で以前との変化に気付く】


安価を投げた所で今日はここまで。 安価範囲なら下とします。

この物語に対する疑問、質問、指摘事項がございましたら、なんでもどうぞ。


次回の更新は 08/05 1100~

               or
             08/05 1900~ を予定しています。


兄見つけられる気がしないな



君は思ったことを何気なく口にする。


「汗を掻くと喉が渇きますよね?」

「その為の従『こちらをどうぞ』者………我の時よりも用意がいいな」

「これは…貰っても?」

「構わぬ。貴様にもくれてやろう」

(”彼の為に私が”用意したんですけどね……)


従者はアイガの態度に溜息を吐く。

表面上はにこやかにしているが、この主人にはいつも苦労させられるのだ。

偶には『こうやって』ガス抜きをさせてもらっても罰は当たらないだろう。



「……癖のある味ですね。苦みの中に酸味があるような……」

「シトロンの葉を乾燥させて水で煮出した物でございます」

「へえ、変わった飲み物ですね」

「驚いたか? だが驚くところはそれ以外にもある、代謝を上げる効果などな!」

「そうなんですか……」


君が飲んでいる物は、アイガが独自に作った物らしい。

この変人は何をやっている時にこんな物を開発したのか……。

そうした微かな疑問を抱きながらも、君は琥珀色の液体を飲み干した。



(何だろう。他の場所と比べて、水が泡立っている様な……)


君は微かな変化に気付く。

以前は気付かなかったが、微温浴の水質は他と違う気がする。



……君は変人とまだ話を望むかい?


下1 自由記述or選択肢

(選択肢以外の話題は、自由記述でどうぞ。重要そうな話題は積極的に自由記述で振る事をお勧めします)



――【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


★ ― 「筋肉凄いですね」   アイガ「それほどでもないぞ」

■ ― 「どうだ貴様も従者が欲しくならんか?」   シャド「そうですね。少し羨ましくなりました」

▼ ― 「つかぬ事をお伺いしますが、資産は如何ほどお持ちで?」   従者「金貨で換算しますと400枚程でしょう」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



アイガはしたり顔で君に問いかける。


「どうだ。貴様も従者が欲しくならんか?」

「そうですね。少し羨ましくなりました」

「ならば、貴様もそうするがいい。市場に行って気に入った者を雇う事だ」

「市場ってすぐ近くにある、あの場所ですか?」

「そうだ。我はそんな場所に行かずとも手に入れられるがな」

「はぁ…そうですか」


君はこの場所で、人身売買が行われている事を改めて理解する。

結局のところ、彼が言っているのは奴隷を売っている場所がここにはあるという事だ。



長く話した事で、大分身体も温まった。

君はアイガとその従者にお礼を告げ、その場を去った……。

―――



君は公衆浴場の通路に居る。

これから別の場所に行っても良いし、外に出て何かを探しても良い。


……物語の終りは君の行動によって変化する。

今はその過程にあるという事を忘れないでほしい。


下1 シャドの行動 (自由記述)

(今の作中時間ならば>>649の別選択肢を選ぶ事や、外に出て誰かの行方を追う事だって可能だろう)



君はオウガと話をしようと思い至る。

通路を抜け脱衣場へと戻ると、速やかに着替えて外に出た。

―――



「オウガさん居るかな……」


君は受付へと足を運ぶ。オウガはその場に居た。

オウガは紙の束を捲り、何やら書き出している途中だった。


「オウガさん!」

「…ん?」

オウガは顔を上げて君の顔をじっと見る。

「シャドか。どうした、訓練はもうしてやらないぞ?」

「いえ、それとは別の件で……」


……さて、彼と何を話すか。


下1 オウガに振る話題 (自由記述)

(バシクスの件、仕事の事など何でも構わない)


【このレスでオウガの君に対する印象判定。2D10/4、2D10/2、2D10のいずれか】


【印象判定―オウガ】 (〔4+5〕/2=4 反応……薄い)



「相手の裏をかく秘訣を教えてくれませんか?」

「ああ? 今書類纏めてるから、長くなる事は止めて欲しいんだが……」

「手短に済ませますんで、お願いします」

「……そこまで言うなら解った。話してやる」


オウガは少々めんどくさそうな顔をしながらも、話をしてくれるようだ。

君は彼の話の中で、興味が引かれたものを纏める。



一つ目は【精神攻撃】だった。

オウガからそう言った事を聞くのは少し驚いたが、中々有効的に使える場面があるのだとか。

相手が気にしている事や、思考の誘導を行う発言をする事によって、試合を有利に導くらしい。


二つ目は【相手の癖や弱点を知る事】だ。

金を積めば調べてくれる者が闘士の中にも居るらしい。

オウガは『この方法に頼る奴が大嫌いだ』、とその場で吐き捨てていたが。


最後は【利き手と逆の方向から攻撃をする】というものだった。

利き手とは逆からの攻撃だと、どんなに経験を積んだ相手でも反応が僅かに遅れるらしい。

オウガの経験則に基づいて話していたので、少なくとも嘘では無さそうだ。



「まあ……こんな所か」

「ありがとうございます。為になりました」

「それなら良いが……別にお前は、足回りを強化すれば今のままで事足りそうだがな」

「そうでしょうか?」


オウガは書類を立てて均一に揃えると、カウンターの中にしまい込んだ。

彼が何の書類を取り扱っていたのかは解らない。

横目で見ていた君には、書類の線がのたくっているようにしか見えなかったからだ。



「……それで、まだ何か用があるのか?」

「そうですね……」


オウガは君に問いかけている。

君にシャドの行動を決めてほしい。


下1 オウガに振る話題 (自由記述)

(バシクスの件、仕事の事など何でも構わない)


【このレスでオウガの君に対する印象判定。2D10/4、2D10/2、2D10のいずれか】


【印象判定―オウガ】 (9+1=10 反応……良好) 【自由記述が77の奇数ゾロ】



「バシクスさんが、姿を消した件についてです」

「………」


オウガが眉を顰めた。

露骨な反応を見せた事により、君は話を続ける。



「噂になってますよね。……オウガさんは何か知りませんか」

「…あまり首を突っ込まない方が良い」

「それは、何か知っていると判断しても?」

「……忠告はしたぞ」


彼と君の間に少し不穏な空気が漂っている。

君はこのまま彼との話を続けるか。それとも別の話題を振ってこの空気を変えるか。



下1 君の行動 (自由記述)

(話を続けたり、この場を離れたりと何でも構わない)


【話を続ける場合、このレスでオウガの君に対する印象判定。2D10/4-2、2D10/2、2D10+1のいずれか】


【印象判定―オウガ】 (〔8+8〕/2=8 反応……薄い)



「もしかしたら、不貞腐れちゃって里帰りしたのかもしれませんね?」

「………」

(あまり反応がないな……駄目か)

「……そうだとしたら良いな」

「! やっぱり知ってるんですね」

「……ただの独り言だ。別にお前に言ったわけじゃない」


そうは言っても、君が言った内容に反応をしている。

オウガは何らかの情報を知っているに違いない。

君はオウガには顔を向けず、色々と呟いてみた。



「実は僕、今付き合っている人が居て……」

「……」

「バシクスさんって、ラディーさんのファンだったんだよな……」

「………」

「悪い事したなぁ……本当」

「……」

「僕が付き合ってるのが、ラディーさんって知ったからバシクスさん居なくなったのかなー」

「…………」

「違うならどこ行っちゃったんだろう、本人の前で言いたかったんだけど」

「仕事の邪魔をするなら何処かへ行け」

(……どうするかな)


オウガは君に対して威圧感を躊躇いなく発している。

……これ以上何か聞いたり、喋ったりするのも、【あと一度だけ】にしておいた方が良さそうだ。


下1 君の行動 (自由記述)

(話題を振ったり、この場を離れたりと何でも構わない)


【話を続ける場合、このレスでオウガの君に対する印象判定。2D10/4-2、2D10/2、2D10+1のいずれか】


どうでもいい話ですが、このスレで危ない目に遭えば番外編も変わります。

こっちじゃ出来ない話なので本当にどうでもいい事ですが。


【印象判定―オウガ】 (2+7+1=10 反応……良好)


「バシクスさん……もしや、ラディーさんを護ろうとしているんじゃないですか」

「………」

「そして、それは僕にも絡んでいる事……違いますか?」

「何処にそんな証拠がある」

「……オウガさんの態度ですよ」

「………」

「………」

「ふぅ、忠告はしたんだがな……」


オウガはやれやれといった表情をしている。

顔がいつも通りに戻ったので、君は安心して話を続けた。



「だとすれば、なおさら教えてください。バシクスさんがどこにいるかを」

「……僕にも関係する問題なら、バシクスさんを助けたいですから」

「バシクスがそれを望んでいなかったらお前はどうする?」

「そ、その時はその時です!」

「………」


オウガは君の目をじっと見ている。

君は唾を飲み込み、彼の返答を静かに待った。



「はぁ……良いだろう。お前の目は他と比べて曇ってもいない。特別に教えてやる」

「ありがとうございます!」

「だが! お前の【質問】に答えるだけだ」

「それも【3回】だけ。無駄撃ちしようが、1回は1回だ。……いいな?」

「……解りました」


オウガは君の質問に答えてくれる。

回数はおよそ【3回】。質問の内容は何であれ1回とみなすようだ。



……君はオウガに何を聞く?


下1~2 オウガに聞く内容 (自由記述)

(聞く内容は、具体的であればあるほど良い。質問した相手が知っているとは限らないが……)


【このレスでオウガの君に対する印象判定。2D10/4、2D10/2+1、2D10+2のいずれか】


何だこの勢いはぁ!?(驚愕)

何時もの数倍ぐらいの速さでレスついてて、ちょっと目が飛び出そうになりました。

2300まで休憩しますのでご了承くださいませ。



君はかつて読んだ〈オレン闘技場 歴代の闘士〉の一節、【第二回 ・・・・・・】をふと思い出す。

運営側であり、強者でもあるオウガに聞いておこうと君は思い至ったのだ。


「【忘れられた名選手】なんてのが”この世界”にもいるんでしょうか?」

「……その質問は今すべきか?」

「すみません」

「…まあいい、答えるとするならそれは勿論いる」

「……が、消えた者は総じて民衆に支持されなかった奴ら」

「もしくは歴史を編纂した、身分の高い貴族様に嫌われていたか……そのどっちかだ」

「………」

「この闘技場で【第二回を制覇した男】をお前が指し示しているのかは解らんが、概ねそんな扱いだ」

「……ありがとうございます」


オウガは思った以上に丁寧に教えてくれた。

それを見て来たかの様な顔をしていたのが少し引っかかるが……。



君は二つ目の質問をオウガに投げかける。


「…バシクスさんは今一体何処に居て、どんな相手からラディーさんを守ろうとしているんですか」

「相手は個人じゃない。……強いて言うならば【権力者】だ」

「【権力者】?」

「そうだ。そしてバシクスは、その権力者の要求を満たす為に動いている」

「場所はそう遠くないだろうが、今も【嫌がらせを受けている】に違いない」

「バシクスさん……」


君はバシクスの身を案じた。

彼がそう易々死ぬとは思わないが、それでも心配になる。



君は最後の質問を使って、長らく疑問に感じていた事を含めて質問する。


「バシクスさんと専属医師の関係は、何か裏がありますよね?」

「驚いたな。それをお前が知っているとは」

「……専属医師と多くの交流があったと聞きましたから」

「そうだな。それは間違いない」

「なら、その人を辿れば……分かる筈です」

「探るのか?」


オウガは珍しく妙な顔を君に向ける。

……彼が君を心配してくれているとでもいうのだろうか。



「はい。それと…その人は、恐らく女性ですよね? ……僕の直感では何かある気がするんです」

「………」

「そして、その人は多分…僕が一番会っているのではないかとも……」

「………そこまで知っているのなら、言うしかないな……」

「!」

「……聞いて後悔するなよ?」

「お願いします!」


君はオウガの説明を受けて【サビニア】がバシクスと関係が深かった事を知る。

それと同時に、サビニアは最近になってから【専属医師紛いの事】もやる様になったらしい。



「それとだな……」

「はい?」

「……あの医務室には、闘士がよく運ばれている」

「”なぜか”その悉くが”重体を負った者”だ」

「そして運ばれた者は、その日を境に姿を消す。……これがどういう事か解るか」


……オウガから、これだけの情報を聞くことが出来た。

君にとってこの情報は有用な物だったか。それとも、全く使えない情報か。

物語が進む事で、明らかになるだろう……。



オウガはきちんと【3回】答えてくれた。

君はそんな彼に対して、どのような言葉を返す?


下1~2 オウガに返す言葉 (自由記述)

(好きにするといい。君は考える事の出来る人間なのだから……)


【このレスでオウガの君に対する印象判定。2D10/4、2D10/2+1、2D10+2のいずれか】


話しの途中ですが今日はここまで。 安価範囲なら下とします。

この物語に対する疑問、質問、不満、指摘事項がございましたら何でもどうぞ。


次回の更新は 08/06 1100~

               or
             08/06 1900~ を予定しています。

裏で結構やばいことになってたんやね(´・ω・`)



【更新前に過去の質問等への回答、言及】


>>605
12歳以上は離れていると明言します。


>>613
次の時に”生きていれば”そうでしょうね。


>>653
………察しの良いg……方ですね。

>>659
そういった場合は、「万人が見ても解る選び方」をして頂ければ助かります。

>>687
このままでも感動的な再開が出来るでしょう、全くご心配いりません。(^U^)



【質問等~続き】


>>690
シャドが気付いたのは、水に【炭酸ガス】が含まれている。……という事でした。
効能として美肌効果があり、水温が高いとガスが抜けやすい特徴を持っています。

……【今日の睡眠時に自然回復量が+】されます。


>>731
バシクスとオウガ、サビニアとカンジ辺りが大分関わっていまして……
それが解る場面もあったのですが、悉く回避(無難な会話などで)された為に今まで露見しませんでした。


【印象判定―オウガ】 (1+3+2=6 反応……良好?)


「オウガさん。本当にありがとうございます」

「……俺はただ、質問に答えただけだ」

「それでもです。……オウガさんの立場上、話すのが難しかったかもしれませんし」

「やれやれ……律儀なこって」

「このお礼は、必ずさせてもらいますから」

「ほう? じゃあ今度、【飯でも奢って】貰うとするか」

「ええ。また今度、美味しい物を食べに行きましょう!」


オウガはニヤリと口角を歪ませ、君に飯を奢って貰うと言った。

……やはりオウガは飯の事になると良い顔をする。


何時もの調子に戻ったオウガと幾つか雑談を交わし、君はその場を去った……。



君は部屋へと帰って来た。

少し疲れているのか足が少しふらつく。

君は寝台に転がり、大きく息を吐く……。


「もう寝る……」

(……………)

(……あの置物…少し動いてる?)


寝台で横になった君の目に不気味な置物が映る。

心なしか、昨日よりも出入口に近づいているような……。



下1 夢を見るか                  (2D10で判定、目標値は【18以上】)

このレスでシャドの闘力+TP回復     (2D10/2+4で判定) 【端数切捨て】


―【現在値】――――――――――――

シャド
―47/50 闘力 〔36→47〕
―04/10 GP
―36/40 TP   .〔25→36〕

【自然回復+】 (〔7+7〕/2+4=11点)
―――――――――――――――――


君は深く眠る。

……頭をよく使った事で、今日は疲れていたようだ。



夜が明けるにつれ、部屋の中に陽が差し込む。

……朝だ。今日は【試合が無い】。


君は背筋を伸ばしてから身体を起こす。

水で顔を濡らして部屋の窓を開け、深呼吸。

寝ぼけた身体に、新鮮な空気を入れる。


「スーーーーーーーッ……フーーーーーーー」

「よし! 今日も1日頑張りま……ん?」



以前買っておいた不気味な【置物が床】に転げ落ちている。


「おかしいな……揺れて落ちる様な場所じゃないのに……」


置物を平らな机の上に移動させ、目に当たる部分を寝台から見えない様にした。

……これでもう、何かが起きない限り【落ちない】だろう。


目に見えた変化を直した君は、満足気に部屋から出て行くのだった……。

―――



「…」



……次の対戦まで【1日】ある。

具体的に午前が【1度】、午後が【2度】動けそうだ。



刻一刻と物語の終りが迫る中、君は今日をどう過ごす?

……まずは午前の行動を聞こう。


下1~2 自由記述

(食事をする、誰かと話す、一人特訓に励む、気になる謎を解明するなど、自由にして構わない)


――――――――――――
   〈医務室)
――――――――――――


君は医務室へとやって来た。

相変わらず部屋はどんよりと薄暗く、薬品の臭いが鼻を刺す。


(誰も居ないのか……?)


……医務室に人の気配がしない。

君はサビニアを呼ぼうとしたが、冷静に考えて止めた。

彼女が居ないのならば、取れる選択肢が増えると思い至ったからだ。



この場で、君はどんな行動をするのか教えてほしい。


下1 状況変化

(部屋を漁った場合2D10で判定。「4、9、13」の時、何時の間にかサビニアが無言で君の真後ろに居る)


下1~2 シャドの行動 (自由記述)

(仕切られた部屋を漁ったり、思い直して彼女を呼んだり、薬品の臭い元を探したり……)


シャドの居る医務室はこの部屋のベッドに厚手の仕切りを付けて、もう二倍ぐらい広くしたようなイメージです。

http://i.imgur.com/3eZLwMa.png


コンマならこのレスでも一応判定をしておきましょうか。



君は好奇心で仕切りの裏を覗いて見た。

なんと、君が見た「そこ」には闘士の遺体が――



……という事もなく、ただの寝台を仕切った空間だけしか無かった。


(怪しいけれどこれ以上はサビニアさんの知らぬ間に勝手は出来ない……この辺で止めておくか)


本人から直接聞くことを君は心に決め、入口周辺にある椅子に腰かけて待つ事にした。


―――



……数分後。

サビニアは、君が見た仕切りの二つ隣から現れた。

彼女が予想外の場所から現れた事に君は鼓動が早くなる。



(気配はしなかった筈なのに!……何であの場所から!?)


「……いらっしゃい。今日は何をしに来たのかしら?」

「え、ああ……今日はバシクスさんの件でお話を伺いに……」

「大変そうよねぇ、バシクスさん。……私、同情しちゃうわ」

「その様子だと、何かご存知の様ですね」

「そうね、それに私が関係しているから聞きに来たんでしょう?」

「その通りです」

「質問しても良いわよ。答えるのは【2回】までね?」

(……やけに素直だな…何かあるのか……)


サビニアは余裕たっぷりの表情で君を見ている。

彼女は君の質問に【2回】まで答えてくれるようだ。



……君はサビニアに何を聞く?


下1~2 問いただす内容 (自由記述)

(聞く内容は、具体的であればあるほど良い。質問した相手が知っているとは限らないが……)


【このレスでサビニアの君に対する印象判定。2D10/4+2、2D10/2、2D10のいずれか】


【印象判定―オウガ】 (4+5=9 反応……良好?)


「専属医師について色々な人に聞いたんです」

「………」

「誰もが口を揃えて【専属医師は男しかいない】と言うんです」

「……あなたは一体”何者”なんですか?」

「一つ目の質問はそれで良いのね?」

「構いません」


サビニアは深呼吸をする。

君は静かに彼女の言葉を待った。



「私は【医師】よ」

「は? 何を今更……」

「待ちなさい。……医師とは言っても、【闇医師】だけれどね」

「…その言葉に偽りは無いんですか?」

「ええ。それに私は貴族お抱えの【闇医師】だから、嘘を吐く所でもないわ」

(………本当に嘘を言ってないのか?)


疑わしいのだが、彼女が何も動じていない様子なので、いまいち疑いきれない。

君は彼女の言う事を、少なくとも今は信用する事にした。



「僕がバシクスさんや貴女の為に出来る事はないでしょうか」

「それは質問では無いわよね?」

「力になりたいんです。……僕だけ蚊帳の外なのは嫌なので」

「ふーん? そうねぇ……」

(ここでブラフをかける。何か手に入れば上々だ……)


君は本心も交えた内容を口にした。

彼女が重要な事を口にしてくれれば良いのだが……。



「どうですか。僕に何か…『闘士のままの貴方じゃ無理ね』……え?」

「聞こえなかったの? 【身分の低い】貴方じゃ無理なの」

「それは……どういう」

「さあ? 命が惜しいなら止めた方が良いとだけ言っておくわ」


彼女が何を言いたいのか理解が出来なかった。

だが、君が後に言った分が質問にカウントされていない事だけは辛うじて解った。



……君はサビニアに何を聞く?


下1 問いただす内容 (自由記述)

(聞く内容は、具体的であればあるほど良い。質問した相手が知っているとは限らないが……)


【このレスでサビニアの君に対する印象判定。2D10/4+2、2D10/2、2D10のいずれか】

これは読者が協力して考える形式にした方が良いのでは?
一人一人で考えるにしては難しいから安価が来ないのだと思う
>>1さん、皆んなで相談するまで安価は保留していただけないでしょうか
安価下


>>757

なるほど難しい……そうですか。貴重なご意見ありがとうございます。

ですが、一人の意見で決めてしまうのも悩み所なので、もうお一方が(理由付きで)賛同して頂けたら、私は悩まずに承諾します。


2340まで休憩しますので、どうぞごゆっくり。

もし決まらなければ明日の更新にでも持ち越しますので気軽にどうぞ。


スレを見ている皆様に【提案事項】や【質問】、【疑問】に【不満】などがございましたら

>>757様のように、進行役の>>1に対して何なりとお申し付けください。


それによって、私の更新に対するモチベーションの向上と

悪い部分の改善を試みる事ができます故、どうかよろしくお願い致します。


話しは途中ですが今日はここまで。

安価はまだ取っていませんので考察して頂けますと助かります。

再三申し上げますが、この物語に対する【疑問、質問、不満、指摘事項】がございましたら何でもどうぞ。


次回の更新は 08/07 1100~

               or
             08/07 1900~ を予定しています。


【どうでもいい長い話】


Q1.
闘士ってどれくらいの身分なの?

A1.
闘士は「奴隷」に位置します。そして作中における身分にはかなりの差があります。

奴隷→平民→貴族→王族 ……大まかに4つに分類され、力は右に行くほど強いです。

なので、奴隷が平民や貴族の主人に反抗しようとしても、直ぐに○される事になります。


Q2.
ティトス食堂と比べてフラウィウス食堂高すぎじゃね?

A2.
奴隷か平民が使うかの違いです。
ただし、フラウィウス食堂の料理は他と違い手を抜かれていません。


Q3.
本当に物語は終盤なの?

A3.
はい。シャドがお亡くなりにならないよう、慎重に進めているので遅くなっています。


【どうでもいい長い話】


A1. の補足
平民や貴族の「力が強い」というのは、「奴隷に市民権が無い」為です。

こちらに非が無くとも、裁判を起こされれば有罪にされたりと、あらゆる方法で(社会的、物理的に)○しにかかられます。

所詮、平民以上の人間にとって、奴隷は使い捨ての物扱いという事なのであります。……悲しいですね。


Q4.
シャドの手持ち幾らあるの?

A4.
働かなくても、ティトス食堂で一月食べれるぐらいあります。


Q5.
ぶっちゃけ話しの何処が大事なのかも解らない。

A5.
安価を遠目に飛ばしたり、複数選択系の物が重要な所だったりします。

ヒントを差し上げるとするなら、【カンジ、サビニア】と【バシクス、オウガ】が多いです。


Q6.
あとどれくらいで物語は終わんの?

A6.
こんな感じ↓


今日(試合無し)

明日(試合有り)→明後日(エンディング)


>>756の安価考察の為、一旦上げさせて頂きます。

次の更新は 08/07 1900~ を予定。

昨日から議論すらないとなると、こちらもどうしたらいいか解りませんね……


解りました。では現在出ている案の中からお選びください。


ここから下 二票先取したものに決定


―【選択肢一覧】――――――――――――――――――――

★ ― 重傷者がこの場所で消えている事

◆ ― 闘士である事が何に関係するのか

● ― サビニアを抱えている貴族とは誰か

▼ ― バシクスが姿を消した理由

―――――――――――――――――――――――――――


【印象判定―サビニア】 (3+9=12 反応……良好?)


「……バシクスさんが姿を消した理由は何なんです?」

「彼は栄光ある勝者の務めを果たしているのよ」

「務め?」


君はサビニアが口にした言葉を聞き返す。

……勝者の務めとは何なのか、ただその一点を。



「バシクスさんはこの闘技場を制覇した事がある。……貴方はその過去を知っているかしら?」

「ええ、まあ……」

「……ふぅん?」


君はオレン闘技場を制覇した人物の中に、【バシクスの名】があった事を思い出す。

恐らくだが……この【情報を知っていなければ】、サビニアは君に対して【はぐらかそうとした】に違いない。



「…彼はそんな過去があっても奴隷と同じ、市民権の無い一人の人間……」

「いわゆる【解放奴隷】って扱いね」

「それは、今の話と何の関係が…『そう慌てないの』…」

「貴方が受け取った賞金もそうだけど、闘技って儲かるの。それには裏があって……」

「…継続して開催する為に、闘士を意図的に増やしているの」

「は!? それって……」

「そして優勝者には、闘技場の運営を一部任される……知ってた?」

(……どういう事だ)

(…闘士を意図的に増やす? バシクスさんは一体何をして……駄目だ、解らない事が多すぎる)


君の脳裏に嫌な予感がよぎる。

まさか、バシクスさんは……。



「受付の大男も、【第二回の優勝者】もそう。 大男の場合は強いから用心棒扱いにしている訳だけど」

「大男や【非協力的な男】と違って、バシクスさんは従順だし柔軟」

「貴族へのご機嫌取りが上手な、歴代の闘士と比べれば素晴らしい人よ」

「……それで」

「? 何かしら」

「…バシクスさんは今”何をさせられている”んですか……」

「今はそうねぇ……【軍に混じって戦争でもしてる】んじゃないかしら?」

(……………)


君の嫌な予感は外れてくれなかった。

バシクスは彼女が言っている以上に酷い環境に居るに違いない。



「まだ何か聞きたいんじゃない?」

「……はい」

「でも、駄目よ。最初に【2回】しか答えないって言ったから」

「…………チッ」


サビニアは君の舌打ちを聞いて、愉快そうな顔をしている。

彼女に聞いた事で、疑問が増えただけの様な気がするがどうしようもない。


君はサビニアに対して無言でその場を去った……。


―――――――――――
   〈開けた部屋〉
―――――――――――


君は苛立ちを発散する為に、開けた部屋へ訓練をしに来た。


(……サビニアさんが言っていた事、今は一旦置いておく)

(少し気晴らしに振るうだけだ……)


こんな状況で、訓練に身が入るだろうか?

今は何も考えず君は武器を振るう……。


下1 闘力上昇   〈2D10/4で判定。奇数ゾロのみイベント追加〉

このレス TP上昇 〈2D10/4で判定。奇数ゾロは同上〉

何だぁ!このゾロ目率はぁ!?(驚愕)


【上昇判定―闘力】 .〔3+3=6 ……ぞろ目により、除算補正を排除〕
【上昇判定―TP】   〔1+1=2 ……ぞろ目により同上〕


※イベントを二つ追加
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


武器を振るっていた君は、自分の剣線が何時もより鋭い事に気付く。


「これは……何だ?」

「……まるで自分じゃない感覚だ」


君に映る光景も明らかな違いがある。

……開けた部屋に舞う砂の粒がハッキリと目に見えるのだ。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「見切り」がさらに性質変化した!


性質変化した後の「見切り」

・TP消費「6点」
・従来の効果に加え、遠隔攻撃も確実に避ける事が出来る。
・相手の攻撃値が「10、9」の時、最終値から「-2点」の修正を加える。
・自分の攻撃判定が「GP以下」だった場合、さらに「+1点」の修正を加える。



「ん? ……妙な視線を感じるぞ」

「ここには僕以外にも闘士が居た筈だが……」


君は他者が自身を見る目が変わっている事にも気付く。

……周囲で訓練をしていた闘士が、近寄り難そうにしていたからだ。


―――――――――――――――――――――――――――――
特徴「威圧感」を会得した!


「威圧感」の効果

相手の行動によって簡単に動揺しない。

これを放つ者には下手な小細工を仕掛けようと思わなくなる。


【キャラシート】――――――――――――――――――――――

【二刀闘士シャド】 男

―47/56 闘力 〔50→56〕
―04/10 GP
―36/42 TP   .〔40→42〕


【特徴】↑

動体視力が高く俊敏
運が良い(奇数)
並より大きい胃袋(81)
身体が頑丈
威圧感


【特殊技能】↑

「見切り」、「激昂」、「騙し討ち」、「追撃」、「痛覚遮断」


【目的】

”幼い頃に生き別れた唯一の肉親である双子の兄ライトを見つける”
―――――――――――――――――――――――――――――

成長判定を行った所で、少し休憩を頂きます。

再開は 2230 頃を予定。

>>786 一部修正

君に映る光景も明らかな違いがある。

目に映る光景にも明らかな違いがある。

中断すると言いましたが、直ぐに安価飛ばすのでその部分だけ描写しておきます。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


君は訓練を終えた事により一段と強くなった。

まるで、世界が変わったかの様な気分だ。


そして今は【正午】、午後は概ね【二回】動けるだろう。

……君は何処で何をする?


下1~2 自由記述

(作中での食事は明確に行動しなくても何か食べています。その点について”は”安心して下さい……)

複合施設で筋肉モリモリマッチョマンに話聞けないかな
もういないか

ラディーに会いに行く。多分厄介ごとに巻き込まれてそう。


>>792>>793のどちらを優先しますか?


下1 選択肢


★ ― 複合施設へ筋肉モリモリマッチョマンの変人を探しに行く

▼ ― ラディーの部屋へ行く



「突然だけど、ラディーさんの顔が見たくなってきた」


君は空に向かってそんな言葉を吐く。

そして足は彼女の部屋へと向かうのだった……。

―――



――――――――――――
  〈ラディーの部屋〉
――――――――――――


部屋の前に着いた。

君はノックを三度した後に声をかける。


彼女はこの部屋に――


下1 ラディーが居た場合、開口一番で何を話すか


このレスで2D10の判定

(「2、20」の場合は居ない。「4、9、13」の場合は物音がしながら、ラディーに帰ってくれと言われる)



「……誰だ?」

「僕です。ラディーさん」

「ま、待っていろ……直ぐに開けるからな!」


部屋を訪ねた相手が君だと解った途端、彼女の声に喜色が混じる。

……彼女が判り易い反応を示すので、君は思わず口角が吊り上がった。



「待たせたな! ほら、入っ……」

「無事で良かった……」

「お、おい? まだそんな時間じゃないぞ」

「……今はこうさせて下さい」


扉が開いて直ぐにラディーを抱きしめる。

……彼女は君の行動に困惑していたが、今は心地よさそうな顔をしている。

君達は数分もの間、無言の時を共有するのだった……。



「すみませんでした。……離れますね」

「……///」

「そ、それで! 今日は何の用だ?」

「えっと……」


さっきまでの空気をかき消すように彼女は言った。

……君は彼女にどんな話しをしようか。


下1~2 ラディーと話す内容 (自由記述)

(話す内容は、具体的であればあるほど良い。君が話した内容を相手が知っているとは限らないが……)


【このレスでラディーの君に対する印象判定。2D10/4+1、2D10/2+2、2D10+3のいずれか】


どうでもいい話を一つ。

物語の終りは近いので、残りの行動を【適当】にやっても【EDには到達します】(暴論)

……それが誰にとっても良いEDかは知りませんが。


話しの途中ですが今日はここまで。

安価は【まだ一つ】枠がありますので、考えて頂けますと幸いです。

再三申し上げますが、この物語に対する【疑問、質問、不満、指摘事項】がございましたら何でもどうぞ。


次回の更新は 08/08 1100~

               or
             08/08 1900~ を予定しています。


【印象判定―ラディー】 (〔2+7〕/2+2=6 反応……薄い)


「実はですね……」

「…?」

君はオウガやサビニアから聞いた話を含みつつ (オウガ>>722-723、サビニア>>753-754)

自分が危険な事に首を突っ込んでしまったのを話した。


――



「そうだったのか……」

「ええ。僕が知ったのは、まだその程度ですが」

(バシクスさんが何処で何をしているか正直に言った方がいいだろうか……) >>778


ほんの少しだけ君は躊躇する。

この情報を彼女に喋る意味はあるのだろうか。


下1 自由記述

(君の行動が他人に一番影響するのはこういった時だ。好きにするといい……)



(これは…隠し通した方がいいだろうな……たぶん)

「シャド、黙り込んでどうしたんだ?」

「いえ……少し考え事をしていました」

「………」


君を見るラディーの顔が変わる。

その表情は少し悲しそうでもあり、不安そうにも見える。



「……あまり一人で抱え込まないでくれ」

「お前には……私がいるんだから」

「…すみません」

「良いんだ。私に話す事でもなかったんだろう?」


ラディーはその言葉を口にした後、君に対し元の調子で話し始める。

彼女の表情が変わった時、何故かは解らないが……君の胸にモヤモヤした感情が込み上げた。



「それで、その時会ったのが――」

「そんな場所で会ったんですか!?」


……君は彼女と雑談をしている。

今二人で話す事、考えるべき事は何だろう。


(………考えろ、今僕が出来る事は……)



下1~2 シャドの行動 (自由記述)

(話すならば、具体的であればあるほど良い。君が話した内容を相手が知っているとは限らないが……)


【このレスでラディーの君に対する印象判定。2D10/4、2D10/2+1、2D10+2のいずれか】

僕のこの気配、どうですか?何時の間にか出せる様になってたんですけど


【印象判定―ラディー】 (〔1+2〕/2+1=2 反応……微妙)


君は訓練で習得した威圧感を、彼女に向けて唐突に放った。


「僕のこの気配、どうですか?何時の間にか出せる様になってたんですけど」

「お、おう……凄い…と思うぞ」

「どの辺りがですか?」

「あえて言うなら……お前に近寄り難いな」

「そうですか……」


少しはしゃいでいたのか、無駄な事をしてしまったようだ。

……気を取り直して、君は別の話題を彼女へ振った。



「ラディーさん。戦争に従事する剣闘士って多いんですか?」

「何だ? 急にそんな事を聞いて」

「いえ、少し気になったので……」


君は努めて平静を装い、彼女へと聞く。

ラディーは少しだけ訝しんだが、何事もなく話し始める。



「居ない訳ではないぞ? ……過去には、剣闘士が戦争を起こした事例もあるからな」

「それはどの程度の規模だったんですか?」

「最初は70人だったらしい。それから各地を移動する際、徐々に増えて最終的には12万人近くになったそうだ」


初めて聞く内容に、君は興味深く耳を傾ける。

彼女は少し咳ばらいをして話を変えた。



「……話しは逸れたが、日頃から訓練している私達と正規軍では、剣闘士の方が強かったとも聞く」

「あまり公にはされていない様だが、【そういった経緯から剣闘士を軍に招き入れる者も居る】んじゃないだろうか」

「そうですか……因みにさっき言った剣闘士の反乱はどう終ったんです?」

「……剣闘士側の人間が、軍の兵士によって殲滅された」

「統率していた人は……」

「【スパルタ】と言う名の男だな、彼も戦死した。……遺体は見つからなかった様だが」

(スパルタ?……どこかで聞き覚えがあるような………)


君は反乱軍のリーダーに心当たりがある。

何時だったか、図書館で見た中にそんな名前があった気が……。



思った以上に難しい話だった。

ともかく、剣闘士は一定数【軍にも居る】らしい。話しは長かったが、概ねそういった内容だ。


彼女はグラスに液体を注いでいる。

……ラディーとはまだまだ話せそうだ。


君は彼女とどんな話をする?


下1 自由記述or選択肢

(選択肢以外の話題は、自由記述でどうぞ。重要そうな話題は積極的に自由記述で振る事をお勧めします)



――【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


★ ― 「ラディーさんは、どうして剣闘士になったんですか?」

■ ― 「また難しい顔だな。……ほら、葡萄酒だ。飲め」   「あ、ああ……すみません。頂きます」

● ― (そういえばラディーさんは、なんで何時もより薄着なんだ?)×

▼ ― 「言及したくはなかったんだが、やはり駄目だな。……お前から別の女の匂いがする。誰の匂いだ?」   シャド「」

◆ ― 「奴隷って身分は、何の為にあるんでしょうか」   ラディー「………」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【このレスでラディーの君に対する印象判定。2D10/4、2D10/2+1、2D10+2のいずれか】


【印象判定―ラディー】 (4+5+2=11 反応……良好)


君は遠慮の無い疑問を彼女にぶつける。

「ラディーさんは、どうして剣闘士になったんですか?」

「…生きる為だ」

「生きる?」

「……質問に質問を返すが、お前は今日を生きる為の【食べる物が無かったら】どうする?」

「痩せた土地しか無くても【作物を育てる】か?」

「…身分が原因で待遇が悪かろうと【労働】をする?」

「……それとも誰かの【庇護を求める】?」

「その中なら……僕は>>820を選びます」


下1 選択肢 (【】の中から三択)

(返答によって、ラディーの君に対する印象補正が次から変わります)

労働……というより、生きるために戦うしかないでしょうね。



「その中なら……僕は【労働】を選びます」

「そうか。お前がさっき言った質問だが、生きる為に私も【それ】を選択した」

「……剣闘士以外に選択肢は無かったんですか?」

「身体を売る【仕事ならあった】さ。……だけど、私はそれを選びたく無かった」

「それは……」


ラディーは女性だ、酷な二択だったに違いない。

……君は慎重すぎるくらいに次の言葉を選んだ。



「なら、闘士を選んで生きるために戦うしかないですね……」

「ああ。だけど悪い事ばかりじゃなかった」

「何か良い事が?」

「……お前と巡り会えたから」

「えっ」

「辛い時を強く生きたからこそ、今が……幸せなんだ」

「ラディーさん……」


彼女は満面の笑みで君を見ている。

君への対応をみるに、彼女への返答は良い選択を出来たようだ。


……ほっと胸をなでおろす。

もし、意見の食い違いがあったなら彼女は【不機嫌】になったかもしれない。


【次からラディーの印象判定に「+1」の修正を加える】



思った以上に神経を使う話だった。

過去を明かしてはくれなかったが、彼女をまた一つ知る事が出来た。


君は彼女からグラスを受け取り、また雑談を再開する。

……ラディーとはまだ話せそうだ。


君は彼女とどんな話をする?


下1 自由記述or選択肢

(選択肢以外の話題は、自由記述でどうぞ。重要そうな話題は積極的に自由記述で振る事をお勧めします)



――【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


★ ― 「シャド。子供は欲しいか?」   シャド「……えっ?」

■ ― 「お前に渡したのは私のお気に入りなんだ。美味しいか?」   シャド「そうですね、甘みが強くて……」

● ― (そういえばラディーさんは、なんで何時もより薄着なんだ?)

▼ ― 「言及したくはなかったんだが、やはり駄目だな。……お前から別の女の匂いがする。誰の匂いだ?」   シャド「」

◆ ― 「奴隷って身分は、何の為にあるんでしょうか」   ラディー「………」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「お前に渡したのは私のお気に入りなんだ。美味しいか?」

「そうですね、甘みが強くて……んっ?」

「……どうした?」

「何だかこの葡萄酒、味が変わっている様な……」


舌で感じる味が何時もよりも濃い。

君の疑問に対し、彼女は即座に答えてくれた。


「あまり薄めていないからな、それでだろう」

「なるほど。それで……」


薄めていない物はあまり飲まない君は、葡萄酒をゆっくりと味わった。

……彼女がやたらとチラチラ見てくるのが少し気になったが。



「話しは変わりますけど……ラディーさんは、貴族に誰か知り合いはいますか」

「……そんな繋がりが私にある訳がないだろう。それに貴族と繋がってどうする?」

「いえ、聞いてみただけです。気にしないでください」

「………」


ラディーの視線が少しだけ鋭くなったので、君は目を逸らす。

溜息を一つ吐き、彼女は元の表情に戻った。



……ラディーとはまだ話せそうだが、君はどういった内容を彼女と話す?


下1 自由記述or選択肢

(選択肢以外の話題は、自由記述でどうぞ。重要そうな話題は積極的に自由記述で振る事をお勧めします)



――【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


★ ― 「シャド。子供は欲しいか?」   シャド「……えっ?」

■ ― 「ふわぁ……なんだか眠くなってきました」   ラディー「そ、それなら今日は泊まっていくか?」×

● ― (そういえばラディーさんは、なんで何時もより薄着なんだ?)

▼ ― 「言及したくはなかったんだが、やはり駄目だな。……お前から別の女の匂いがする。誰の匂いだ?」   シャド「」

◆ ― 「奴隷って身分は、何の為にあるんでしょうか」   ラディー「………」


×……残りの自由行動を全消費
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【このレスでラディーの君に対する印象判定。2D10/4+1、2D10/2+2、2D10+3のいずれか】


安価を投げた所で今日はここまで。 安価範囲なら下とします。

この物語に対する【疑問、質問、不満、指摘事項】がございましたら>>1へ音速で投げて下さい。悦びます。


次回の更新は 08/09 1100~

               or
             08/09 1900~
               or
             08/09 2100~ を予定しています。

おつ
そういやこれシャドくん死んだらコンティニューなし?


【質問等への回答】


>>829

シャドが倒した相手とズルーに対する>>1の取り扱い方を見返して頂ければ、何となく想像は付くかと思います。

あと、そうなった時に【残された人間】の描写を望むなら、多少はしますが期待はしないで下さい。


【印象判定―ラディー】 (7+3+3=13 反応……良好)


「シャド。子供は欲しいか?」

「……えっ?」

彼女が急にそんな事をいうので君は焦る。


「……私は、お前との子供が…欲しい」

「僕は――」


(……どう返すべきか……)


君は悩む。

剣闘士では若い内しか収入が無い事を。

生まれた子供が、育つまで自分が生き残れるかを。



下2 シャドの選択


――【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

★ ― 「…もちろん欲しいです。」   ラディー「ほ、本当か!」

■ ― 「今は考えられないです……」   ラディー「……そうか、そうだよな」

● ― (待て……ここで欲しいと答えたら、絶対今日は返してもらえないぞ……いいのか?)×


×……肯定も否定もしない
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「僕は――」

「…もちろん、欲しいです」


君が口にしたのは、肯定の言葉。

その言葉に、彼女は目を輝かせて君に飛びついた。


「ほ、本当か!」

「はい。ラディーさんとの子供を、欲しくない訳がないです」

「あぁ……嬉しいぞ…///」


彼女は君の胸に顔を埋め、恍惚とした表情を浮かべている。

……恐らくだが、今日の君は自室へ帰る事が出来ない。



ラディーはふにゃけた顔をして君に寄りかかっている。

真っ赤に染まった頬が、熟れた果物の様だ。


……ラディーとはもう少し話せそうだが、君は彼女と話すかい?


下2 自由記述or選択肢

(選択肢以外の話題は、自由記述でどうぞ。重要そうな話題は積極的に自由記述で振る事をお勧めします)



――【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


★ ― 「頬を真っ赤にして、何を考えてるんです」   ラディー「お前の事を考えているんだ」

■ ― 「ふわぁ……眠くなってきましたね」   ラディー「そ、それなら……私の部屋に泊まれ!」×

● ― (そういえばラディーさんは、なんで何時もより薄着なんだ?)   ラディー「そんなにじっと見ないでくれ……///」


×……残りの自由行動を全消費。 選択しなくても最終的には……
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【このレスでラディーの君に対する印象判定。2D10/4+1、2D10/2+2、2D10+3のいずれか】


【印象判定―ラディー】 (4+9+3=16 反応……とても良好)


「頬を真っ赤にして、何を考えてるんです?」

「お前の事を……考えているんだ」


手を彼女の首筋へと当てる。

彼女の肌は、太陽に照らされ続けたかのように熱を帯びていた。


「熱いですね。……もしかして、何か想像していたり?」

「………///」


君の言葉に彼女は小さく頷く。

その後すぐ目を伏せたので、口に出す事が憚られる内容なのだろうか。

アカン……間違えた。
ちょ、ちょっと書き直しますね



(そういえばラディーさんは、なんで何時もより薄着なんだ?)

「そんなにじっと見ないでくれ……///」

(ゴクッ……仕草もそうだが、妙に艶めかしい……ええい。聞いてみるか)

「そう言えば今日は薄着ですよね?」

「……こういうの、お前は嫌いか?」


彼女が上目遣いで見ている。

君は辛抱たまらなくなるのを抑え、彼女へ言葉を返した。


「そんな事はありません。むしろ大好きです」

「……すけべ」

「あ、いえ、その…大好きと言っても、それはラディーさんだからであって……」

「もう……何を言っているんだ///」


そんな調子でしばらくの間、彼女と君はいちゃついた。

……壁を殴る様な音が微かに聞こえたが、気のせいだろう。



長く話したことにより、君は睡魔に襲われる。


「ふわぁ……眠くなってきましたね」

「そ、それなら……私の部屋に泊まれ!」


ラディーが君に提案をしてきた。

彼女の目から絶対に帰さないという意思を感じる。


「そ、そう、ですね……今日”は”泊まっていきます」

「今日は?」

「いえ。喜んで泊まっていきます」

「……よし」


何か圧力を感じたが、勘違いだと思う。……そう思いたい。




「ハァ……ハァ……」

「ラディーさん。何故そんなに息が荒いんですか」

「フー……わ、解ってる癖に。私に言わせるつもりか?」


寝台に横になった途端、ラディーは君に覆いかぶさって来た。

……とても良い匂いだ。そして柔らかい。



…………。

このまま二人の事を描写し続けても構わないが、ここは全年齢版。

彼らが起こした行動の結果だけを判定しましょうか……。



下1~ ダイスロール 〔2D10で判定〕


――【ダイス表】――――――――――――――――――――――――――――――――――


  02     ラディーに新しい命が二つ宿りました……。×

03~09   壁に押し付ける様にやりました。

  10     上手にできました。▽

11~16   がんばれ!がんばれ! (意味深)

  17     ヤればデキる。▽

18~19   外から見える場所でしましょう! (提案)

  20     君の生きた証が、彼女の身体に刻まれた……。□


×……双子、□……男子、▽……女子
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【×、□、▽の結果が出るまでコンマの判定。判定した回数「*3」%の値を闘力、TPから減らす】

一発で自摸ってやるから覚悟しろ

記載しわすれてましたが、連投あり歓迎です。 むしろないとデキませんし

がーんばれ❤がーんばれ❤

たぶん、女性が上だからだとおもうんですけど……(謎推理)

驚異の減少スピードだぁ……
二人は外でやればいいんじゃね(適当)

あかん……このままでは不名誉な死を遂げてしまう……


シャドの残20%を切ったら流石に終りにします。

今回はご縁が無かったという事で……。

868で着床してますよー。



――【集計結果】―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【壁】 〔10回〕

6+2=8、3+1=4、5+2=7、5+4=9、4+5=9、1+6=7、3+3=6、5+3=8、5+4=9、3+1=4、


【騎乗】 〔12回〕

2+10=12、4+8=12、4+7=11、10+6=16、10+2=12、7+4=11、9+4=13、6+9=15、7+9=16、7+5=12

2+9=11、10+7=17【!】


【外】 〔1回〕

9+9=18


【総計】 〔23回!〕

【減少量】 〔63%!!〕

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


……最初は彼女の身体を、壁に押し付ける様に【激しく】やりました。

攻守逆転してからはがーんばれ!がーんばれ!と声援をいっぱい受けたようです。

一度だけ外に出てみたようですが、彼女が強い反応を示したので一度きりにしました。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



NKT……本日の更新にお付き合い頂きありがとうございました。

今日はここまでとします。 質問や提案事項があれば、何でもどうぞ。


どうでもいいんですけど、この話でRの需要はあるんでしょうか?

おつ
いくらなんでもこのまま試合に臨むのは無理ゲー過ぎるわ…


>>875 修正

【減少量】 〔63%!!〕

【減少量】 〔69%!!〕


>>874 助かりました。ありがとうございます。


>>877 そんな不安な方に提案を。

……作中の朝一でサビニアの治療をどうぞ。凄く回復すると思いますのでおススメします。



次回の更新は 08/10 1100~

               or
             08/10 1900~ を予定しています。


【キャラシート】――――――――――――――――――――――

【二刀闘士シャド】 男

―14/56 闘力 〔47→14〕
―04/10 GP
―11/42 TP   .〔36→11〕


【特徴】

黒髪
動体視力が高く俊敏
運が良い(奇数)
並より大きい胃袋(81)
身体が頑丈
威圧感


【特殊技能】

「見切り」、「激昂」、「騙し討ち」、「追撃」、「痛覚遮断」

―――――――――――――――――――――――――――――

【二刀闘士 ホリィ】 男

―55/55 闘力
―04/10 GP
―30/30 TP


【特徴】

金髪
兜着用
不屈の意志

【特殊技能】

「再起」、「追撃」、「挑発」

【装備】

マインツグラディウス 〔5〕 ※特殊武器
ポンペイグラディウス 〔5〕 ※特殊武器
―――――――――――――――――――――――――――――

現在値と何かの比較参照


>>876
Rスレはエロさがあれば原作知らなくても、需要もあるしここはROMが多いと思う

>>882-883
なるほど……参考にさせていただきます
あんまりえっちくないかもですが、週1~2位の更新でやってみますね



……その日の朝は、とても苦しいものだった。


「ぐっ!? こ、腰が……」

「……駄目だ、足にも力が入らない」


激しく動いたからだろうか、関節は軋み、身体は悲鳴を上げている。

そんな君とは対照的に、横に居るラディーはすやすやと安らかに眠っていた。

……その顔は艶々していて、肌はしっとりとしている。


(……裸だ)

(そうか、僕はラディーさんと……)


夜の事を思い出したからか、もう一人の君が激しく主張をする。


「ゴクリ……ちょっとだけ……」


身体にいたずらをしていたシャドが、目を覚ました彼女にこってりと搾られたのは言うまでも無い……。



「そんな場所……触るな…///」

「そんな所って…どんなとこです?」

「もう……///」


起きてからは、より一層彼女と触れ合った。

最後に身体を洗いあった後、君達はそれぞれの生活へと戻る。


――――――
――


――――――――――
     〈自室〉
――――――――――


「満足したな……何がとは言えないが」

(……流石にこの身体じゃ試合が不味いよな……)


今日の対戦まで、まだ時間がある。

具体的に午前の間に【1.5回】ほどだろうか。


……君はどのようにして試合を迎える?


下1~2 自由記述

(食事を摂る、誰かと話す、治療をする等、自由にして構わない)

――――――――――――
   〈医務室)
――――――――――――


君は医務室へとやって来た。

相変わらず部屋はどんよりと薄暗く、薬品の臭いが鼻を刺す。


(誰も居な……いや、今日は居るな…)


何時もと違い、医務室には人の気配があった。

君はサビニアの名を呼ぶと、椅子に座って待つ。


……彼女は直ぐに仕切られた部屋から出て来た。



「…いらっしゃい。今日は急ぎの治療かしら?」

「そんな所です」

「解ったわ。それなら服を脱いで頂戴」


サビニアは君の身体に手を這わせて触診を始めた。


……治療の際中に、君はどんな話を彼女にする?


下2 話す内容 (自由記述)

(仕切られた部屋に何があるのか聞いたり、薬品の臭いは何か……など)


【このレスと下1のコンマで治療判定。〔2D10+2D10/2〕+2の値、闘力とTP回復】


【現在値】―――――――――――――――――――――――――

シャド
―26/56 闘力 〔14→26〕
―04/10 GP
―23/42 TP   .〔11→23〕

【治療判定】 (4+2+〔1+7〕/2+2=12……「12点」回復)
―――――――――――――――――――――――――――――


「サビニアさん」

「……何かしら?」


治療をしてくれている彼女に君は話しかけた。

彼女は顔を向けず君に返答をする。



「僕は新しく戦う理由ができました」

「そのためにも……死ぬわけにはいかないんです」

「そう……」

「なので……『不安を取り除いてくれって言うの?』………はい」

「……ハァ、解ったわ。どうにかしてあげる……【条件を一つ】飲んでくれるなら」

「あと、どうにかならなくても責任はとらないけど、いいわね?」

「……ありがとうございます」


君は彼女の治療をさらに受けた。

その結果―――


このレスと下1のコンマで治療判定。 (〔2D10+2D10〕/2で、闘力とTP回復。ぞろ目なら固定値「5点」追加)


【現在値】―――――――――――――――――――――――――

シャド
―36/56 闘力 〔26→36〕
―04/10 GP
―33/42 TP   .〔23→33〕

【治療判定】 (〔7+2+4+8〕/2=10……10点回復)
―――――――――――――――――――――――――――――


サビニアは乱れた服を整える。


「……私が出した条件はこれでいいわ」

「ハァ……ハァ……治療の方は…」

「そっちは大丈夫よ」

「ただ……栄養が足りてないようだから、食事を欠かさない事ね」

「ありがと……ございます」


君は息を荒く吐きながら、医務室を後にした。



食堂へと歩みを進める君だったが、途中で足を止める。


(……フラウィウス食堂とティトス食堂、どっちにしようか……)

(フラウィウス食堂は【銀貨1枚】と高いが、変った料理が多い)

(ティトス食堂は【銅貨5枚】だけど……普遍的な料理が多い)


味は然程変わりは無いが、高い分【フラウィウス食堂】は出来立てが多い。

正直の所、安さで争うなら【ティトス食堂】に軍配が上がるのだが。


……君はどちらの食堂を利用する?


下1 【】の選択

(イベントが多少変わる程度です。お好きにどうぞ……)


【このレスで状況判定。2D10+2で、目標値は「12」以下】


【状況判定】 (2+8+2=12 結果……目標値以下)


誰か出るかの判定をした所で、ちょっと休憩。

再開の予定は 08/10 2130頃とします。



……これはどうでもいい事なんですけれど

Rスレのリンクってこっちに張ったりしたら不味いんでしたっけ?


――――――――――――――
    〈フラウィウス食堂〉
――――――――――――――


君はフラウィウス食堂へとやって来た。

……ここに来るのも久しぶりな気がする。


料理を取り分けようとしたその時だ……。


「あら? 奇遇っスねぇ! シャドのニイさん」

「……カンジか」

「んー素っ気ねー返事だ」


胡散臭い印象の男が現れた。

この場に居なかった筈だから、後から来たのだろう。

カンジの性格を考えるに君の姿を確認したから、わざわざ目の前まで来たに違いない。

今もコイツはヘラっとした態度を君に示している。



「それで……何のようだ」

「おお怖い。単に飯を食いに来たに決まってるじゃないですかぃ」

「………チッ」

「舌打ち!? ……いやぁ、本当にあっしの事を嫌ってるようで」

「……ニイさん。一緒に飯食いやしょうよ」

「断る」

「ありゃ、駄目か。……そんなら、勝手に座らせてもらいやすぜ」


君が水を置いて陣取っていた席の斜め横にカンジは座った。

勝手に座った男は、ニタニタしながら待ち構えている。

……客が少なくも無い為、君は仕方なく料理を取り分けて席に戻った。



「へへへ……ニイさん、知ってやすか?」

「……何がだ」

「ニイさんが闘う、次の相手っスよ」

「………」

「無反応っスか。そんなら、勝手に話させてもらいやす」

「次のお相手は……二刀闘士の【ホリィ】ですぜ」

(!?)

「おっ、表情が変わりやしたね。……こりゃ面白そうだ」


君はカンジから聞いた情報に耳を疑った。

【ホリィ】とはズルーを亡き者にした奴ではないかと。



食事の最中でこんな情報を聞くとは思わなかった。

……君はこの胡散臭い男から何か聞いてみるか?


下1 シャドの行動 (自由記述or選択肢)

(さっさと食事を済ませてこの場を離れたり、質問をしてみたり……)


―【選択肢】―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


★ ― 「その対戦相手がどうした」   カンジ「あっしが役に立ちそうな事を教えようかと思って」

 →【★を選んだ場合。下2でホリィの知りたい情報の方向性を記載されたし】

■ ― 「お前から何かを聞こうとは思わない」   「そんならいいや。精々頑張れると良いっスねぇ」×

▼ ― 「スンスン……ニイさん、何か変な臭いがしやすね」   シャド「それについてはノーコメントだ」

● ― 「ラディーのネエさんは元気ですかぃ?」   シャド「……当たり前だ」


×……話をせずこの場から離れる
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「こっちも【同じ二刀】だ。……相手にとって不足はない」

「おぉ! 勇ましくてすげぇや」

「でも、こうして【情報を教える】って言ってるんすよ?」

「……ニイさんは【なーんも聞かない】んすか?」

(確かにホリィの情報は何も知らない……だが、こいつから聞くのは少し【抵抗がある】……)


……胡散臭い男に対して君はどう動く?


下1 シャドの行動 (自由記述or選択肢)

(さっさと食事を済ませてこの場を離れたり、質問をしてみたり……)


―【選択肢】―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


★ ― 「…で? その対戦相手がどうした」   カンジ「おっ!? 聞くんすね? 情報一つに付き【銀貨1枚】っス」

 →【★を選んだ場合、下2でホリィの知りたい情報の方向性を記載されたし】

■ ― 「お前から何かを聞こうとは思わない」   「そんならいいや。精々頑張れると良いっスねぇ」×

▼ ― 「スンスン……ニイさん、何か変な臭いがしやすね」   シャド「それについてはノーコメント」

● ― 「ラディーのネエさんは元気ですかぃ?」   シャド「……当たり前だ。元気すぎるくらいにな」


×……話をせずこの場から離れる
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



気が進まないながらも、君はカンジに質問をした。

カンジは目に見えて顔を綻ばせる。……何故コイツは憎たらしい顔をするのか。


「…で? その対戦相手がどうした」

「おっ!? 聞くんすね? 情報一つに付き【銀貨1枚】っス」

「………チッ!」


懐から銀貨を取り出し、彼に向って弾いた。

――キーン。



「へへぇ! 毎度ありイ!」

「……ホリィの【癖や弱点】を教えろ」

「あいあい。……【明確な弱点は無い】っスね」

「あぁ!?」

「ちょ、ちょっとニイさん待った。情報はまだあるから落ち着いて!」

「………」

「流石にあっしもコレで金を取らねぇって! や、ホント!」


【弱点が無い】と言った時、一瞬コイツを切捨てようかと思った。

カンジは相当に慌てている。……君が威圧感を放ったからだろうか。



「ホリィには【癖がある】んす。ただ、それが【弱点に繋がるかは微妙】なだけで……」

「言ってみろ」

「あい。……何やら【兜が外れる事を常に気にしている】みたいですぜ」

「試合以外の日にゃ、【布で顔を覆い隠して】見えなくしてるとかなんとか」

「ふーん……そうか。他には?」

「【下種が嫌い】らしいですぜ」

「お前の事か」

「あっははっ、面白い冗談っすなぁ」

「…どう取るかは、お前次第だ」

「………」サー


一度は笑ったカンジだが、威圧感を気取った事で顔が青ざめる。

『冗談っすよね?』……とやたら聞き返してきたのが笑える。



料理はまだ残っている。

残念な事に食べきるまでの間は、この男と同じ場所に居なければならない。


……君は胡散臭い男に対してどう動く?


下2 シャドの行動 (自由記述or選択肢)

(さっさと食事を済ませてこの場を離れたり、質問をしてみたり……)


―【選択肢】―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


★ ― 「もう一つ聞かせろ。……それもタダで」   カンジ「……あい。解りやした」

 →【★を選んだ場合、下2でホリィの知りたい情報の方向性を記載されたし】

■ ― 「お前から何かを聞こうとは思わない」   カンジ「精々頑張れると良いっスねぇ」×

▼ ― 「スンスン……ニイさん、何か変な臭いがしやすね」   シャド「それについてはノーコメントだ」

● ― 「ラディーのネエさんは元気ですかぃ?」   シャド「……当たり前だ。元気すぎるくらいにな」


×……話をせずこの場から離れる
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



安価を投げた所で今日はここまで。 安価範囲なら下とします。

この物語に対する【疑問、質問、不満、指摘事項】がございましたら>>1へ死球になるくらいの勢いで投げて下さい。悦びます。


次回の更新は 08/11 1100~

               or
             08/11 1900~ を予定しています。


ついでにRのリンクをこそっと張っておきます
剣闘士の休息 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1502294174/)


私用により2時間繰り下げさせて頂きます

再開は 08/11 2100~ を予定



「もう一つ聞かせろ。……それもタダで」

「そんな無茶な……」

「じゃあ今から聞いたの全部で銀貨1枚払ってやる」

「……あい。解りやした」


流石に銀貨1枚を聞く度に支払うのはあまりに高すぎる。

君が威圧した事によって、カンジは素直に承諾した。



「僕が知りたいのは……」

「ホリィの【戦歴】や【怪我の有無】、【普段の生活】や【過去に何があったか】を教えろ」

「嫌がらせのように質問が多いっスね……」

「何か言ったか?」

「いえ、何も」


カンジは肩を竦めてから、気が進まない様子で話し始めた。


「【戦歴】について先ずはお話ししやしょう」

「ホリィは今の所は、【どんな相手にも負けてない】んす。……【無敗の男】とも呼ばれてるっすね」

(強いだろうとは思っていたが、まさかそれほどとは……)


君も今の所は無敗。

ホリィの方が戦闘経験が多い筈なので、少し不利とも言える。



「次は【怪我】について話しやすが……」

「先に言った通り、試合で負けた事が無いので、【目立った傷はない】みたいですぜ」

「噂では、【片目が見えない】って話しもあるんすが……あっしは見た事がねぇんで解んねえや」

「……そうか」


目が見えないという事は、闘いにおいてこちらが有利になる可能性がある。

この情報を聞けたのはかなりデカいだろう。



「【普段の生活】は……そうっすねぇ」

「【闘士とは絶対関わらない】と聞きやした。……何があるんかは知んねぇっス」

「食事する様子を見るに、【乳製品が好き】みたいっス。案外子供舌なのかもしれやせんね?」

「………へぇ」


意外な一面を知った君は、ホリィに親近感が湧く。

君もチーズがあれば食べるぐらいには乳製品が好きだからだ。



「最後に話すのは、【過去に何があったか】っスけど……」

「どうやら、住んでた【村が襲われた】みてーですぜ?」

「…………」

「あっしからしたら、よくある事なんでどうでもいい情報っス」

「別にお前の意見はいらん」

「へへっそりゃ失礼。いやー失礼しやした」


カンジは全然謝る気が無さそうな態度で君へ返した。

……コイツは情報を確かにくれた。かなりイライラさせられたが。



「ニイさん。話したからには、代金をさっさとよこしちゃくれやせんか?」

「……銀貨だ。受け取れ」


――パチリ。

銀貨を懐から取り出して、音がするようにテーブルへと置いた。

カンジはそれを自分に引き寄せると、シャドに一言残してその場を去った……。



「ニイさんがうっかり”やっちまう”事を、あっしは期待してますぜ。……ひへへっ」



……もうそろそろ試合が近い。

君は水を飲み干し、食堂から離れる事にした。


―――――
――


受付へと着いた君は、大男が居るカウンターへと真っ直ぐ向かう。


「オウガさん」

「今日が試合だったか。シャド」

「はい。早速ですけど、相手の情報を見せてもらえますか?」

「待ってろ。今出してやる」


オウガは用紙を数枚取り出して君に手渡す。

……今回の対戦相手は次に記す通りだ。

―――――――――――――――――――――――――――

【二刀闘士 ホリィ】 男

―55/55 闘力
―04/10 GP
―30/30 TP

―【特徴】―――――――――――――――――――――――

金髪
兜着用
不屈の意志

―【装備】―――――――――――――――――――――――

マインツグラディウス 〔5〕 ※特殊武器
ポンペイグラディウス 〔5〕 ※特殊武器

―【特殊技能】―――――――――――――――――――――

「再起」、「追撃」、「挑発」

―――――――――――――――――――――――――――


これが今回の対戦相手の情報だ。

……この人物について何か気になる点はあるだろうか?


下1~2 自由記述

(最後に君が出来る準備だ。悔いの無いようにしてくれ……)



君は気がかりな点をオウガに質問をした。


「この【再起】とは…なんですか?」

「そいつの十八番だな」

「……コイツは【倒されても直ぐに立ち上がる】」

「俺はホリィが不死身なのかと思って試合を見てみたが……それは違った」

「異常な程の【精神力】が、奴を立ち上がらせている事に気付いたからだ」

「……」

「コイツが【三度倒れた】試合を、俺は見た事が無い」

「今日はそれを見れると期待しているぞ」

「…やってみせます」


どうやらホリィは、凄まじい【精神力がある】ようだ。



「この男が持つ【剣】はどういった物ですか」

「【ポンペイグラディウス】と【マインツグラディウス】の事だな?」

「はい。普通の【グラディウスとは違う】んでしょうか」

「どちらも業物だからな違うと言って良いだろう」

「武器の威力についてだが……」

「ポンペイグラディウスは、掠めたとしても血が垂れる程切れ味が鋭い……【直撃は避けろ】」

「マインツグラディウスは、一度斬られた箇所を止血しなければ【出血が止まらない】」

「……斬られようと、斬られなかろうと、試合が終ったら【絶対に医務室へ行け】」

「解りました……覚えておきます」


オウガはかなり強い口調で君に助言する。

とりわけ、【最後の部分が強調されていた】様にも感じるが……。



「ありがとうございました。……僕はそろそろ、控室で待機します」

「おう。リラックスしとけ」


情報を聞き終えた君は、そのまま控室へと移動した。


「……死ぬなよ。シャド」

―――



君はまだ装具を着けていない。時間は少しだけある。

試合に出る前に、君がしておきたい行動を聞こう。



下1~2 自由記述

(時間のかからない事のみ)



君は己の理想像を思い描き、あらゆる敵に勝てる光景をイメージする。

想像をしていくうちに自分の気持ちが昂っていく事が解った。


(少し気持ちが昂ってるな……気持ちを落ち着けよう)

(……すぅ……はぁ……)


暗い闇の中で、僕は静かに呼吸を行った……。

今の僕は【明確な危険】を察知する事が出来る筈だ。


【君は【死を一度回避】する事が可能、そして【危険な判定に気付く】事が出来る】



係員が君の名前を呼ぶ。

どうやら、もうすぐ試合が始まるようだ。

(……行くか)

君は肩当と籠手を装着し、剣を携えて最後の確認をする。



―【現在値】――――――――――――――――――――――――――――――――

【二刀闘士シャド】 男

―36/56 闘力
―04/10 GP
―42/42 TP


―【装備】―――――――――――――――――――――――――――――――――

スクラマサクス(4) 〔左手=コンマ十の位〕
セミスパタ (4)     〔右手=コンマ一の位〕

―【特殊技能】―――――――――――――――――――――――――――――――

「見切り」、「激昂」、「騙し討ち」、「追撃」、「痛覚遮断」、【※危険察知】

※……戦闘の際に自動で使用
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
二刀闘士の攻撃は、2D10の【良い値片方ではなく】、2D10で【出た値それぞれ】で行う。


――――――
――



……通路にまで声が聞こえる。これは君の事を言っているようだ。


「さぁ! 出場選手の紹介だ!! まずはこの男ォ!」

「向かう所敵無しッ! 奴にも勝ってしまうのかぁ!?」

「俊敏のォォオ!! 二刀闘士ィイ! シャドォォオォォオ!!!」


大声が響く選手用の通路を抜け、階段を駆け上がった君の目に光が満ちる。

丸型の競技場の中には多数の観客が存在し、君の姿を認識するとワッと歓声が沸いた。


「「シャドォ!」」「「シャドァ!」」「「シャド!!」」「「シャド!」」「「シャド!!」」「「シャド!!」」「「シャド!」」


……場内に君の名前を呼ぶ声が大きく木霊する。



君が出て来てから間を置かずに、対向から駆け上がってくる金髪の男が見えた。


「続いて紹介するのはァ!! オレン闘技場の最強候補!」

「初戦から今まで負け無しッ! またしても連勝の記録を更新するかァ!?」

「無敗の男ォ!二刀闘士のォォオォ!! ホリィイイィッ!!」


「「ホリィ!」」「「ホリィ!」」「「ホリィ!!」」「「ホリィ!」」「「ホリィ!」」「「ホリィ!!」」
「「ホリィ!」」「「ホリィ!」」「「ホリィ!!」」「「ホリィ!」」「「ホリィ!」」「「ホリィ!!」」


……場内に奴の名を呼ぶ声が大きく響く。



君達に審判が近づき、試合前の注意点を口にする。


「試合開始後は、どちらかが【降参するか再起不能になるまで続ける】。……良いな?」

「ええ。解りました」

「………無用だ」

審判はホリィに対してやり難そうにしながらも、互いが了承したことを確認する。


……お互いに距離を取り、試合開始の宣言を待つ。


―【現在値】――――――――――――――――――――――――――――――

ホリィ
―55/55 闘力
―04/10 GP
―30/30 TP

「再起」、「追撃」、「挑発」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

シャド
―36/56 闘力
―04/10 GP
―42/42 TP

「見切り」、「激昂」、「騙し討ち」、「追撃」、「痛覚遮断」、、【危険察知】


―【目的】―――――――――――――――――――――――――――――――


”シャドが「瀕死の状態で見切り」を使って「ホリィを倒す」”

”シャドの闘力が【5%を下回らない状態で勝利】する”

”シャドの「TPを12以下」にしない”

”シャドの攻撃判定で【奇数ゾロ目】を出す”

”ホリィの【闘力が-7を下回らない様に】して倒す”

”ホリィの「再起を二度」見る”

”ホリィの「挑発に2回」かかる”


×……同時に満たす事が難しい、または不可能な条件。


―【各種説明】―――――――――――――――――――――――――――――


◆戦闘の説明は>>5


◆特殊技能の効果は>>6>>7

 →〔見切りを修正。攻撃補正と最低保証が「2点」に。その効果に>>786を追加〕


            条件は>>8>>10のA1


◆シャドの基本戦術は>>9


◆カンジから聞いた情報は>>915-916、>>922-925

◆オウガから聞いた助言は>>930-931

―――――――――――――――――――――――――――――――――――



「……始めッ!」


審判が合図を出したが、相手は動かない。

そんな彼に対して君は言葉を投げかけた。


「【ズルー】という男は知っているか」

「知らんな」

「お前が試合で殺した男だ」

「……生憎だが、俺は試合で葬った奴など覚えてない」

「!」

「貴様もそうなるだけだ。……安心しろ、直ぐに同じ場所へ送ってやる」

「……」ギリギリ


ホリィは君を【挑発】している。

君は奴に対して、このまま突撃したくなる気持ちに襲われた。



……君はホリィに対してどのような行動を取る?


下1~2 自由記述

(対応がよければ攻撃判定に+ボーナスを入れます。良ければ考えて下さい)


下2 ダイスロール 〔2D10で判定〕


【このレスの2桁で、ホリィの攻撃判定。……ホリィの攻撃判定は君と同じである事を忘れてはならない】


話しの途中ですが、ちょっと休憩を頂きます。

再開は2400頃を予定。


新スレ

【安価】闘士グラディエーターーー

【安価】闘士グラディエーターーー - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1502460226/)


(ホリィのダイスは「5と9」 5-4=1点、9-4=5点) 〔闘力を16点削る!……が見切りにより無効!〕

(シャドのダイスは「8と7」 8-4+2=6点、7-4+2=5点) 〔闘力を19点削る!〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


(奴は確か……片目が見えないって聞いたな)

(左右に回って攻撃を仕掛けてみるか……)


君は突撃したくなる気持ちを抑え、武器が届くギリギリの間合いで攻撃を仕掛ける。


「せいっ! はっ!」

「……くそっ! なんだこの避け辛さは!?」


ホリィは君が冷静に攻撃をしてきた事に少し動揺をする。

その為か、何時もなら早々に当たる攻撃が当たらない。

あまつさえ、自分が大きく削られてしまう有様だった。



「……確かに早い。貴様の【見切り】は厄介だな」

(こいつ!? ……まさか僕の技を……)

「もう一度見せてみろ。……今度は俺が【見切ってやる】」


ホリィは君をさらに【挑発】している。

君はその行動に対し、言い表せない【恐怖を覚えた】。


……ホリィに対してどのように動く?


下1~2 自由記述

下2 ダイスロール 〔2D10で判定〕


【このレスの2桁で、ホリィの攻撃判定】 〔次ターンで何らかの特殊技能を使用時、反撃を行う事を宣言します〕


話の途中ですが、今日はここまで。 このレスが安価範囲なら下とします。

この物語に対する【疑問、質問、不満、指摘事項】がございましたら>>1へどうぞ。


次回の更新は 08/12 1100~

               or
             08/12 1900~ を予定しています。


皆さん、もっとこう……攻撃判定で特殊技能を記述して良いんですよ?

追撃を普段から使うとか、自由記述で騙し討ちとか、激昂で一発逆転とか……


(ホリィのダイスは「6と6」 6-4-3=0点、6-4=2点) 〔シャドの闘力を7点削る!〕

(シャドのダイスは「7と6」 7-4=3点、6-4=2点) 〔ホリィの闘力を13点削る!〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「どうした、今度の攻撃は【見切らない】のか?」

(…挑発が露骨すぎる。……今使うのは止めておくか…)

「……大きな、お世話だっ!」


君はホリィの挑発には乗らなかった。

相手の左右を揺さぶる様に動き、極力攻撃を受けない立ち回り方を見せた。

その為か、こちらの攻撃は十分な威力で相手に与える事が出来た。


「フフッ……掠めた」

「ッチ……くそっ!」


しかしホリィもタダではやられない。

右手に持つ剣でシャドの腕を掠めた。掠めた部分の出血は少ない。

……だが、どうにも違和感を感じる。

こちらの浅く斬られた右腕は、力が込め辛くなっていたからだ。


―【現在値】―――――――――――――
ホリィ
―21/55 闘力 -2 (出血小)
―04/10 GP
―30/30 TP
――――――――――――――――――
シャド
―28/56 闘力 -1 (出血小)
―04/10 GP
―36/42 TP
――――――――――――――――――


「……来ないのか?」

(相手の要領が図れない……)

「スーッ……フーッ……」


ホリィは少しだけ手を緩めて、剣を構え直した。

……何故かは解らないが、それを見た君に【焦り】を感じる。


――ホリィに対してどう動く?


下1~2 自由記述

(今の出血量はそれほど多くは無いが、後々を考えると軽視すべきではない)


下2 ダイスロール 〔2D10で判定〕


【このレスの2桁で、ホリィの攻撃判定】 〔次ターン、特殊技能の使用を宣言します〕


(ホリィのダイスは「7と3と5」 7-4=3点、3-4=0点、5-4=1点) 〔シャドの闘力を「14点」削る!〕

(シャドのダイスは「6と9と5」 6-4=2点、9-4=5点、5-4=1点) 〔ホリィの闘力を「20点」削る!〕

 →「追撃」、「痛覚遮断」を使用!【自ターンからの出血ダメージ無効!】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「貴様が来ないなら……こちらから行くぞ!」

「……!」

「かぁあああ!」


ホリィは弛緩させた筋肉を一気に締め上げ、こちらへと吶喊してきた。

それは、君が全力を出した時にも勝るとも劣らない勢いだった。


(だけど……僕の方が!)

「なにッ!?」

「僕の方が……早いっ!」


君はホリィよりも早く駆け抜けた。

切り刻む相手の身体からは鮮血が流れ堕ちていく……。


―【現在値】―――――――――――――
ホリィ
―00/55 闘力 【-1】
―04/10 GP
―26/30 TP
――――――――――――――――――
シャド
―14/56 闘力
―04/10 GP
―36/42 TP
――――――――――――――――――


――ドサッ。

ホリィの身体が音を立てて、地面に倒れ伏す。


(……やったか)


それは君が勝利を確信して後ろを向いた瞬間だった。



「…まだ、俺は負けちゃいない……」

「……!?」クルッ


振り返ると、致命傷を与えて倒れた筈の男がそこに立っていた。


「そう、驚く様な事か?……フフッ」

「……さぁ、来い。まだ俺は…闘えるぞッ!」

(………これが一度目)


奴は全然堪えた様子を見せていない。

間違いなくダメージは残っている。そうには違いないが……。


―【現在値】―――――――――――――
ホリィ
―27/55 闘力 -3 (出血中)
―04/10 GP
―13/30 TP
――――――――――――――――――
シャド
―14/56 闘力
―04/10 GP
―36/42 TP
――――――――――――――――――


ホリィは不敵な笑みを浮かべてこちらを見ている。


……君の背筋を汗が伝う。

このまま試合が長引けば、君の勝利は危うい。

何故ならば、自分の容態が芳しくない事を君は理解しているからだ。


――君はホリィに対してどう仕掛ける?


下1~2 自由記述

(危ない状況ではあるが、勝ちの目は確かにある。一番負けない戦術を選ぶのだ……)


下2 ダイスロール 〔2D10で判定〕

【このレスの2桁で、ホリィの攻撃判定】


(ホリィのダイスは「3と8」 3-4=0点、8-4-2=2点) 〔シャドの闘力を「7点」削る!……が見切りにより無効!〕

(シャドのダイスは「9と1」 9-4+2=7点、1-4+2+1=0点) 〔ホリィの闘力を「15点」削る!〕

 →「見切り」を使用!【攻撃判定がGP以下により、さらに「+1点」の修正!】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「貴様の命もあと少しだな?」

「言ってろ」

(……だが、危ないのも事実。短期決戦を狙うしかないな……)


君は相手の傷に狙いを定める。

……出血している所を抉れば立ち上がる事も出来なくなるに違いない。

そう考えた君は、相手の攻撃を避ける事に専念した。


―【現在値】―――――――――――――
ホリィ
―07/55 闘力 -5 (出血中)
―04/10 GP
―13/30 TP
――――――――――――――――――
シャド
―14/56 闘力
―04/10 GP
―22/42 TP
――――――――――――――――――


「……余裕そうな顔も、随分と崩れて来たな」

「ハァーッ……ハァ……貴様の事か!?」

「――ハッ!」


――キーン。

ホリィの剣線は君によってことごとく弾かれた。

最初に見せていた【余裕も】何時の間にか【消えている】。

……ココが【正念場】だ。



――君はホリィに対してどう仕掛ける?


下1~2 自由記述

下2 ダイスロール 〔2D10で判定〕

【このレスの2桁で、ホリィの攻撃判定】 〔次ターン、シャドが追撃を使用した場合に対し、追撃で対抗する事を宣言します〕


(ホリィのダイスは「4と8」 4-4-1=0点、8-4-1=3点) 〔シャドの闘力を「8点」削る!……が見切りにより無効!〕

(シャドのダイスは「5と10」 5-4+2=3点、10-4+2=8点) 〔ホリィの闘力を「19点」削る!〕

 →「見切り」を使用!【攻撃判定に「+2点」の修正!】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


君が繰り出す剣戟は緩められるが事ない。

その凄まじい攻撃は、ホリィに対して出血を強要した。


「ガッ……ハ!?」

(立ち上がらせる隙は与えない。……ここで奴を倒してやる!)


君は膝を着いたホリィの頭を狙った。


―【現在値】―――――――――――――
ホリィ
―00/55 闘力 【-17】
―04/10 GP
―13/30 TP
――――――――――――――――――
シャド
―14/56 闘力
―04/10 GP
―16/42 TP
――――――――――――――――――


その瞬間、君の頭に何かがよぎる。


(……本当に、このまま【武器を振りぬいて構わないか】?)

(今振り抜けば、再起を許す事なくホリィの【首を両断できる】が……)


下1 武器を振り抜くor振り抜かない
(振り抜かない場合は攻撃値を固定ダメージ1点に変更した後、ホリィが再起を使用)



(いや……待て! 何も命を取らなくても……)


――ガシャン。

首を狙った攻撃を逸らした事で、ホリィの被っていた兜に当たる。

君の攻撃によってホリィは後ろへ吹き飛び、隠されていた素顔が露になった。



倒れた男の頬に星型の痣。

……何という事だろう。彼は君が探していた【兄に酷似している】。


「そんな……嘘…だろ……」


目の障害を患っているのか、彼の瞳は変色していた。

周辺の焼けた様な皮膚が、痛ましさをより協調している。


「……片目どころか、両目が見えて無かったのか……?」



呆然としていた君に、倒れた状態で声をかけるホリィ。


「ハァッ……ハッ……強く…なったな……シャド」

「! ……お前は僕の兄さんなのか!?」

「……そうだ」

「う、嘘だ!」

「嘘じゃ…ない」


彼は苦しそうに声を絞り出す。


「名前……耳に聞こえる声……一瞬の迷い……それで…弟だと解った」

「………そんな」

「聞け……村を襲った奴は…もういない…」

「ど、どうして! なんでだ!?」


『自分は君の兄だ』と言った男が、小さく言葉を発する。

……君は掠れている彼の声を静かに聞いた。



村を襲撃した奴を追い続けて、兄はこの場所に来たらしい。

兄はこの場所で胸の悪くなるような話を聞いた。

それは闘士を増やす為に、金で雇った者を利用して村や領地を襲わせていたという話だった。


……闘技場に出る選手を補充する。その為だけに故郷は襲われたのだ。

誰がこんな事をしたか探っていた所で、兄はこの国の貴族達に捕まえられたらしい。

目を焼かれた兄は私刑を免れる事を条件に、その日からずっと闘う事を強制されたと。

事の発端に国も関わっている事が解った兄は、ただ無我夢中で闘い続けた。



「このまま…生きていても……どんな目に……遭うか…解らない」

「……ならばいっそ……お前の手で俺を殺してくれ」

(兄さん……)



下1~ 君の決断 【2票先取】


―【選択肢】――――――――――――――――――――――――

★ ― 「……解った。出来るだけ、苦しくないようにする」

◆ ― 「そんなの……出来る訳ないだろッ!」

―――――――――――――――――――――――――――――



話の途中ですが、今日はここまで。

このスレの残りは、雑談や質問などにどうぞ。


次回の更新は 08/13 1100~

               or
             08/13 1900~ を新スレで予定しています。


リンクは>>944に張ってあるのでそこからどうぞ。



夜が明けるにつれ、部屋の中に陽が差し込む。

……朝だ。【試合は当然無い】。


君は背筋を伸ばしてから身体を起こす。

水で顔を濡らして部屋の窓を開け、深呼吸。

寝ぼけた身体に、新鮮な空気を入れる。


「スーーーーーーーーッ………フーーーーーーーー」

「よし! 今日も1日頑張りますか!」

>>987
あかん、投下する場所間違えた


【舞台裏の話的な奴】

・ラディー
彼女が物語にこんなに関わるとは全然思ってませんでした
最初の出会いを提供してくれた、安価取得者の方にはホント感謝しています

・ズルー
作中ではあっさり死んでしまいましたが、本当は助命を受けるストーリーを書いてました。
Rスレの方に少しだけ生きていた場合の話を載せてますので良かったら見て下さい。

・ダブリン
彼は作中に全く出ませんでした。やっぱりスキンヘッドで小太りだったのが悪かったのか……。

・シャドの村を襲った奴
剣闘士の一人だったようです。兄のライトが死亡を確認済み。

・食糧事情
都市部であれば、一部の貧困層を除き2~3食毎日食べれています。


・兄の使った再起の効果

【再起】―――――――――――――――――――――――――――――――――

闘力が「0点」を下回ると自動使用。2回まで使用できる。
消費TPは「現在値の半分」。2回目の消費量は「現在値の全て」。

回復量は「最大値のおおよそ半分」。2回目の回復量は「そこから-5点」の値。
相手が追撃を使用していた場合、対抗判定に失敗すると不発して死ぬ。

……戦闘終了時に「闘力、TPの最大値を永久的に減少」させる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



暇なので埋めついでにどうでもいい話を一つ


クリアまでに与えられた時間で【起こした行動は】、次回以降に変化が増えるのでけして【無駄にはなりません】。

微々たるものかもしれませんが、別キャラの【状況が良く】なったり、【初期ステータスが増加】したり……。

【そんな物は要らない】、俺はさっさとクリアしたいんだ!……【と言う方は選択肢からエンディングを選ぶと良い】です。

面倒な過程をすっ飛ばして【エンディングがすぐ見れます】。

その場合、違和感が多少どころじゃないぐらいあるでしょうが。


このスレも>>1000ボーナスはあります。

良ければ、雑談ついでに取ってみてください。

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うめうめ

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うめ

>>1000 なら
領地に鉱物資源を発見

>>1000なら 他の領主にばれていない状態で>>998

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