ネネ「ぴょんぴょん」芳乃「もみもみ」つかさ「ずぶずぶ」 (25)


桐生つかさ「よしよし」依田芳乃「ねーねー」栗原ネネ「つっ、つーかさ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1490884705/)
↑から続いてますが、これだけで読めるようになっています。それではどうぞ。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1497520617

□「ぴょんぴょん」□


ネネ「ワン、ツー、ワン、ツー……!」ピョンピョン

ネネ「だめ……コツが掴めない……」

ガチャッ

つかさ「おは……おいおい、もう汗かいてんのかよ。何やってんの?」

芳乃「熱気むんむんでしてー」

つかさ「むんむんって」

ネネ「あ……おはようございます!」

つかさ「今日はルキトレのレッスンだろ? そんな入念にチェックするような何かは無かったよな?」

芳乃「確かにー。今日は特定の曲の振り付けなどではなくー、身体の可動域を広げたりする基礎的なものだったかとー」

ネネ「ああ、これはちょっと自主的に!」

つかさ「へー、やるじゃん。そういうとこ、アタシも見習わないとな。どんなことやってたんだ?」

ネネ「いえ、そんな真面目なことじゃ……」

つかさ「不真面目なレッスンなんてないだろ? ましてや自主レッスンだぞ?」

芳乃「一体何をしていたのですかー?」

ネネ「……その、別のアーティストのダンスを……」

つかさ「なんだなんだ、ちょっと前に流行った恋ダンスってやつか? それやるにしちゃちょっとトレンドのチェック怠りすぎなん」

ネネ「Rising Sunが踊れなくて……」

つかさ「Rising Sun」

参考動画
http://www.youtube.com/watch?v=0rDGmAqv81U

ネネ「このサビ頭、「So,Rising Sun 陽はまたのぼってゆく」ってところのステップが難しいんです……」

つかさ「悪いことは言わねーから、やめとけ」

ネネ「ど、どうしてですか? これが出来ればきっとアイドルとして」

つかさ「アイドルってか、ただのダンサーになるぞ。うち自慢のダンサブルアイドルにやらせても即興で一人出来るかどうかってレベルだから」

ネネ「でも! もう少しなんです! ほら!」ピョンピョン

芳乃「ほほー、あと少しで出来てしまいそうなー」

つかさ「マジかよ」

ネネ「ふぅ……結構練習しましたけどね」

つかさ「だろうな。一朝一夕でどうにかなる振り付けじゃねーし」

芳乃「その曲はどのように踊るものでしてー?」

つかさ「おい待て芳乃、無茶をするな」

芳乃「折角ですのでー」

つかさ「こういうのは本家本元のパフォーマーにやらせておけばいいんだって。うちの三属性はCoCuPaだけど、他のプロダクションはVoDaViで分けてる。その区分で言えばDaに特化したアイドルにだな」

ネネ「私だってDa特化です!」

つかさ「えっ」

※栗原ネネのぷちはDaが一番高い値だぞ!

ネネ「この、足の組み換えさえ上手く行けば……!」ピョンピョン

つかさ(若干形になってるのこえーな)

ネネ「はぁ……ふぅ……」

つかさ「熱中しすぎるのもダメだぜ。今日のレッスンだってまだ残ってるんだからな。リスクアプローチってわけじゃねーけど、体力のアロケーションはしっかりとだな」

ネネ「ちがう……まってちがう……この足運びは……」ブツブツ

つかさ「聞けよ」

ネネ「あと少し、本当にあと少しなんです!」

つかさ「はぁ……おい芳乃、お前からも何か」

芳乃「らーいじーんぐさーん」ピョンピョン

つかさ「オイオイオイできてるじゃねーか」

※依田芳乃のぷちもDaの値が一番大きいぞ!

ネネ「す、すごいです芳乃さん! 一体どうやって……」

芳乃「朝日の輝きを背に受けるような安心感を身につけることが肝要でしてー」

ネネ「なるほど!」

つかさ「なるほどじゃねーが」

芳乃「全ては気合い、でしてー」

つかさ「お前はそんな根性論者じゃねーだろ」

ネネ「で、出来ればコツなんかも……」

芳乃「お安い御用でしてー」

つかさ「……あんま無茶すんなよ」

ネネ「はい!」

芳乃「このようにー、飛んだ瞬間の足の組み換えが肝でしてー」ピョンピョン

ネネ「ふむふむ……」



つかさ「…………」

つかさ(Rising Sunの振り付けってどんなんだったっけ)スマホスッスッ

つかさ(……見てるだけだと何となくできそうな雰囲気にさせられるのはずるいよな。しかし、やっぱりこれは難しいぞ……)

つかさ(えーっと、飛んだ瞬間に足を……)ピョンピョン

つかさ(おっ意外とでき)ガツッ!!

つかさ「んいッ……!!」

芳乃「はて?」クルッ

ネネ「何の音……?」クルッ

つかさ「なっ、何でもない、何でもない……!」

ネネ「変な声も聞こえましたけど……というか、何で四つん這いになってるんですか?」

つかさ「そ、れは……ほら、体幹鍛えようと思ってな……」

芳乃「まるで足をそこの椅子にぶつけたような体勢でしてー」ジーッ

つかさ「じっと見んな!!」

※桐生つかさのぷちはViの値が一番高いぞ!

□「もみもみ」□



ネネ「ああああぁぁぁ……」

芳乃「ほっ、ほっ」モミモミ

ネネ「んっ、ふぅ……んっ、やっ! そこはぁ……」

つかさ「…………」

芳乃「ここなど如何でしょうー」モミモミ

ネネ「あっ、そこ……んんっ!」

つかさ「なあ、この音声CD化してみようぜ」

ネネ「ふぇ!?」

つかさ「十五歳の出す声じゃねーよ。煽情的すぎんだろ」

ネネ「そ、そんなことありません!」

つかさ「へえ」カチッ

レコーダー『んっ、やっ! そこはぁ……』

ネネ「きゃー!?」

芳乃「ほほー、いつの間にー」

つかさ「このレコーダー複製するだけで億は売れる。SNSあげたら秒でバズるぜ?」

ネネ「絶対ダメです!」

つかさ「大丈夫大丈夫、プライバシーは守るから。「15歳のアイドルN」って表記しとくし」

ネネ「なんか……なんかそれはそれでだめです!! いかがわしさがあります!!」

つかさ「それにしたってなぁ……そんな声出されたら商魂抑えきれないな」

ネネ「それはもっと他のところに活かしてください!」

つかさ「大体さ、肩もまれたくらいでそんな声は出ねーって」

ネネ「むっ、それは間違いですよ!」

つかさ「いやいや、そう簡単にはいかねーよ。ゴッドハンドと呼ばれる整体師、とかなら話は別だけどな?」

ネネ「……だそうですけど、芳乃さん」

芳乃「ほほー……そうかな? でしてー」ズアッ

つかさ「なんだそのオノマトペ」

芳乃「ばばさまの肩をほぐしてきた手腕、侮ってもらっては困るのでしてー」ワキワキ

つかさ「まさかその手つきをあの愛海以外のアイドルがするとは思いもしなかったな」

芳乃「あちらは己の快楽を追究した結果のものー。しかしー、わたくしの場合は他人への奉仕を追究したものであることを理解していただきたくー」

つかさ「ほー、言うじゃん。ただ、アタシは手ごわいぜ? このダブルワークで凝り固まった体はちょっとやそっとのテクじゃ堕ちねぇぜ? ほれほれ、やってみ?」

芳乃「それでは、リラーックスしてくださいませー」コォオオオオオ…

つかさ「ちょっと待て、なんだその呼吸は」



ネネ(私が買い物とか掃除とかで相当肩凝ってること、言った方がよかったかな……)



つかさ「あっ、あっ、あぁぁ……っ! んんんっ、すご……! あああっ! そこそこぉっ!」


つかさ「正直すまなかった……」ハァハァ

芳乃「大勝利ですー」ブイ

ネネ「ものの三分で骨抜きですね」

つかさ「ネネのボイスCDも売れると確信したけど、芳乃の整体指南書も確実に売れるわ。重版出来不可避ってやつ」

ネネ「またそんなビジネスな思考を……」

つかさ「こればっかりは職業病。変えられないし、変えるつもりもないね」

芳乃「そのようにドヤ顔をされても足腰ガクガクなのは残念ですー」

ネネ「……それじゃあ私からも新しい商品を提供しちゃいましょう」

つかさ「お、なんだなんだ、ネネのグラビア写真あたりか? それならアタシが一からプロデュ」

ネネ「えいっ」カチッ

つかさ『あああっ! そこそこぉっ!』

つかさ「うぁおおおおおおおいっ!?」

ネネ「この音声も「ばずる」こと間違いなしですね!」

つかさ「かっ、返せレコーダー!」ドタバタ

ネネ「嫌ですー♪」ドタバタ

芳乃「……平和でして―」

□「ずぶずぶ」□


つかさ「……人をダメにするソファって、あるじゃん?」

芳乃「存じ上げませぬー」

つかさ「やべぇ。早くも暗礁に乗り上げたわ」

ネネ「私知ってますよ!」

つかさ「よし、乗り越えた」

ネネ「あのビーズクッションを大きくしたようなものですよね?」

つかさ「そーそー、あのまん丸な奴な。立ち上がりにくいってのもダメにするファクターだと思うんだけど、実際だらけられるから困ったもんだ」

芳乃「むむむ、お話についていけないのでしてー」

つかさ「ああ、悪い悪い。まあ本題はこれからだ」

つかさ「ふとそれの存在を思い出して適当に調べていたら、アメリカで有名なビーズクッションの会社が馬鹿でかいやつを売っててな……思わず買ったわけよ」

芳乃「馬鹿でかい、とは……」

つかさ「これくらい」

※参考画像
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira140075.jpg

ネネ「えっ」

芳乃「これは最早寝具の類ではないかとー」

ネネ「そ、そうですよ! これソファってレベルじゃないですよ!」

つかさ「言いたいことはよくわかる。わかるけど、ソファらしい。公式サイトでもソファ扱いだからな」

ネネ「……えっ、これを買ったんですか? 本当に?」

つかさ「おう、衝動的に。これは一か月くらい待たないと手元に来ないような人気商品なんだが……ついさっき事務所に届いた」

ネネ「なんで事務所に!?」

つかさ「いや、ちょっとみんなのレビューを聞いてみたくてな」

芳乃「……そんなに魅力的なものなのでしてー?」

つかさ「あれは沼、沼だ」

芳乃「ぬ、ぬまー……」

つかさ「とりあえずっ……用意、したっ!」ドサッ

ネネ「お、おっきい……」

芳乃「とてつもない威圧感を感じますー……」

つかさ「さ、使ってみようぜ」

ネネ「えっ……ひょっとして三人同時で、ですか?」

つかさ「これだけでかいならいけるだろ。アタシら全員女だし、芳乃はちっちゃいしな」

芳乃「……」ペシッ

つかさ「いてっ」

つかさ「じゃあ左から、アタシ、芳乃、ネネでいくぞ」

芳乃「はいー」

ネネ「な、なんか緊張しますね……」

つかさ「一回あれを経験したことがあるとな……起きれるかどうか不安になるのもしかたないぜ」

芳乃「楽しみでしてー」

つかさ「よーし……せーのっ」


ボフッ


芳乃(……ほー……)ズブッ…

芳乃(ほー……ほー……これが、人をダメにする誘惑ー……)ズブブッ…

芳乃(この、沈むような感覚はー……何とも、奇妙でー……抗えませぬー…………)ズブズブッ…

芳乃「………………すぅ……」スヤァ…

……数十分後……


ガチャッ

P「ふぅ……ちひろさんも人使いが荒いなぁ……」コキコキ

P「ちょっとソファで一休みしてから業務に戻ろうかな。出張戻りだし、十分くらいなら文句は言わ――――」



つかさ「ふぅ……ん……」スヤスヤ

芳乃「……すぅ……すぅ……」スヤスヤ

ネネ「んんっ……すぅ……」スヤスヤ



P「…………えっ、何この川の字状態は」

P「ぐ、ぐっすりだなぁ……というか、この大きなクッションみたいなのはどこから……」

P「!」ティン!

P「…………」パシャッ

P「えーと、ちょこっと露出上げて……」カチカチッ



160cm台のつかさとネネが互いに向き合い、その二人に挟まれるように丸まる151cmの芳乃のお昼寝姿が、PickleSの公式ブログとTwitterにアップされた。

その数分後には三人の名前すべてがトレンド入り。当該ツイートは日を跨ぐ頃には30,000RT、40,000いいねのバズりを記録、今もなお伸び続けている。

この影響により、ただでさえ品薄だったアメリカ製の人をだめにするソファの注文が殺到。経済を短時間で大きく動かした。




ネネ「勝手に寝顔をあげるなんて酷いです!!」

つかさ「コンプラ守れよ!!」

芳乃「天罰を下すしかないのでしてー」

P「結構拡散されちゃったから我慢してください」

終わりです。

二年前くらいにYogiboというところのソファが流行ったらしいですね。一回触ったことありますけどあれは危険です。
書き終わってから思いましたが、このP最低ですね。寝顔画像なんてデリカシーのないことを……言い値で買わせてください。

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