サターニャ「……」モフモフ ガヴ「……」 (28)


-ガヴリール宅-



サターニャ「……」モフモフ

ガヴ「……」

サターニャ「……」モフモフ

ガヴ「……おい」

サターニャ「なに」モフモフ

ガヴ「やめろ」

サターニャ「何を?」モフモフ

ガヴ「髪さわんな」

サターニャ「え?」モフモフ

ガヴ「さわんな」

サターニャ「……」

ガヴ「……」



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サターニャ「……」モフモフ

ガヴ「おい」

サターニャ「何よ」モフモフ

ガヴ「やめろって言ったよな?」

サターニャ「いいでしょ別に」モフモフ

ガヴ「よくない」

サターニャ「なんで」モフモフ

ガヴ「うっとおしいんだよ」

サターニャ「……」モフモフ

ガヴ「あと暑い」

サターニャ「……」モフモフ

ガヴ「だから離れろ」

サターニャ「……」モフモフ

ガヴ「……」



サターニャ「……」モフモフ

ガヴ「……おい」

サターニャ「……」モフモフ

ガヴ「シカトすんな」

サターニャ「……」モフモフ

ガヴ「おいサターニャ」

サターニャ「……シカトしてんのはあんたの方でしょ」モフモフ

ガヴ「はあ?」

サターニャ「せっかく勝負しに来たのにずっとネトゲしてるし」モフモフ

ガヴ「いや、そもそも呼んでないから」

サターニャ「そんなにネトゲが楽しいの?」モフモフ

ガヴ「お前と勝負するよりはよっぽどな」

サターニャ「ふーん……」モフモフ

ガヴ「……」

サターニャ「……」モフモフ



サターニャ「……」モフモフ

ガヴ「……なあ」

サターニャ「なに」モフモフ

ガヴ「それ面白いの?」

サターニャ「え?」モフモフ

ガヴ「私の髪」

サターニャ「うーん、そうねー……」モフモフ

ガヴ「……」

サターニャ「まあ、触ってて飽きないわね」モフモフ

ガヴ「はあ」

サターニャ「ふわふわで気持ち良いし」モフモフ

ガヴ「私はむしろ不快だけどな」

サターニャ「いいじゃない。減るもんじゃないし」モフモフ

ガヴ「私のストレスが増えるんだよ」

サターニャ「へー。大変ね」モフモフ

ガヴ「こいつ他人事のように……」

サターニャ「……」モフモフ

ガヴ「……」



サターニャ「……というか」モフモフ

ガヴ「……」

サターニャ「あんた、ヴィネットにもやらせてあげてるんでしょ?」モフモフ

ガヴ「何を」

サターニャ「これ」モフモフ

ガヴ「……あー」

サターニャ「……」モフモフ

ガヴ「いや、あれはやらせてあげてるというか」

サターニャ「……」モフモフ

ガヴ「ヴィーネが勝手に触ってくるんだよ」

サターニャ「そうなの?」モフモフ

ガヴ「そうだよ」


サターニャ「でも触らせてあげてるんでしょ?」モフモフ

ガヴ「……まあ、あいつには世話になってるし」

サターニャ「……」モフモフ

ガヴ「私の髪程度で満足してくれるなら安いもんかな、と」

サターニャ「じゃあ私が触ってもいいわよね」モフモフ

ガヴ「なんでだよ」

サターニャ「だって私とヴィネットは同じ悪魔でしょ」モフモフ

ガヴ「お前私の世話しないだろ」

サターニャ「当たり前じゃない。なんで私が天使の世話なんかしなきゃいけないのよ」モフモフ

ガヴ「じゃあ触んな」

サターニャ「嫌」モフモフ

ガヴ「ざっけんな」

サターニャ「やめて欲しいなら私と勝負しなさい」モフモフ

ガヴ「……」

サターニャ「……」モフモフ



ガヴ「つーか」

サターニャ「……」モフモフ

ガヴ「なんでお前が私とヴィーネの話知ってんだよ」

サターニャ「何が?」モフモフ

ガヴ「髪の話」

サターニャ「これのこと?」モフモフ

ガヴ「そう」

サターニャ「ヴィネットが自慢してきたのよ。『ガヴの髪ってふわふわなの!』って」モフモフ

ガヴ「マジかよ……余計な事を」

サターニャ「まあそのときは別に触りたいとは思わなかったんだけど」モフモフ

ガヴ「……」


サターニャ「さっきからあんたがずっと無視するから暇になって」モフモフ

ガヴ「……」

サターニャ「それで、たまたま思い出したからやってみたら……」モフモフ

ガヴ「ハマったと」

サターニャ「うん」モフモフ

ガヴ「迷惑この上ないな」

サターニャ「私は楽しいわよ」モフモフ

ガヴ「お前の感想は聞いてない」

サターニャ「聞かれなくても言うわよ。悪魔だもの」モフモフ

ガヴ「意味わからん……」

サターニャ「……」モフモフ

ガヴ「……」



サターニャ「しっかし、あんたの髪ってほんとふわふわねー」モフモフ

ガヴ「そーですか」

サターニャ「これで昔は真っ直ぐだったんでしょ? 信じられないわね」モフモフ

ガヴ「私は元々癖っ毛なんだよ」

サターニャ「そうなの?」モフモフ

ガヴ「ちゃんと手入れしないとすぐこうなるの」

サターニャ「へー」モフモフ

ガヴ「結構大変なんだぞ」

サターニャ「でもやってないじゃない」モフモフ

ガヴ「面倒だからな」

サターニャ「流石ガヴリールね」モフモフ


ガヴ「髪の手入れだけで何時間もかかるんだぞ? やってられるか」

サターニャ「ふーん」モフモフ

ガヴ「それに、見た目とか別にどうでもいいし」

サターニャ「まあ、私はこっちの髪の方が好きだけどね」モフモフ

ガヴ「……やっぱりちゃんと手入れしようかな」

サターニャ「どういう意味よ!」モフモフ

ガヴ「そのまんまの意味だよ」

サターニャ「ぐぬぬ……」モフモフ

ガヴ「……」

サターニャ「……」モフモフ



ガヴ「……」

サターニャ「……」モフモフ

ガヴ「……なあサターニャ」

サターニャ「なに?」モフモフ

ガヴ「……」

サターニャ「……」モフモフ

ガヴ「……」

サターニャ「何よ。早く言いなさい」モフモフ

ガヴ「……やっぱ何でもない」

サターニャ「はあ?」モフモフ

ガヴ「……」

サターニャ「何よそれ。気になるじゃない」モフモフ

ガヴ「……」


サターニャ「言いなさいよ」モフモフ

ガヴ「……」

サターニャ「言ーいーなーさーいー」モフモフモフモフ

ガヴ「うっせぇしつこい」

サターニャ「あんたが言い出したんでしょうが!」モフモフ

ガヴ「だから何でもないって言ってんだろ」

サターニャ「何でもないかどうかは私が判断するわ。言いなさい」モフモフ

ガヴ「やだよ」

サターニャ「言いなさい」モフモフ

ガヴ「言わない。大体お前いつになったら帰るんだよ」

サターニャ「え?」モフモフ

ガヴ「そろそろイベント始まる時間だから帰って欲しいんだけど」


サターニャ「なんで私が帰らなきゃいけないのよ」モフモフ

ガヴ「邪魔だからだよ」

サターニャ「この私に向かって邪魔とはいい度胸ね」モフモフ

ガヴ「だって事実だし」

サターニャ「なら帰らないわ。天使の邪魔なんて悪魔的じゃない」モフモフ

ガヴ「家主に逆らう気か?」

サターニャ「それもまた悪魔的ね」モフモフ

ガヴ「……」

サターニャ「どうしても帰って欲しいなら私と勝負しなさい」モフモフ

ガヴ「……」

サターニャ「それでもし私が負けたなら、考えてあげてもいいわ」モフモフ

ガヴ「お前私に勝った事あったか?」

サターニャ「今回は負けないわよ!」モフモフ

ガヴ「いっそ清々しいな……」

サターニャ「……」モフモフ

ガヴ「……」




ガヴ「……はあ」



ガヴ「仕方ないな」クルッ

サターニャ「!」

ガヴ「1回だけだぞ」

サターニャ「ほんと?」

ガヴ「これ以上居座られても困るからな」

サターニャ「ふふん、ようやく覚悟が出来たようね!」

ガヴ「私が勝ったらさっさと帰れよ」

サターニャ「帰らないわ! 私が勝つもの!」

ガヴ「はいはい。で、何で勝負するんだ?」

サターニャ「今日は囲碁で勝負よ!」

ガヴ「囲碁? うち碁盤ないぞ」

サターニャ「安心しなさい。私が持ってるわ」スチャッ

ガヴ「あー、マグネットのやつか」


サターニャ「私はもちろん黒石を使うわ。いいでしょ?」

ガヴ「……まあいいけど。ルール分かってんのか?」

サターニャ「当然よ!」

ガヴ「なら互先で、コミは六目半でいいな」

サターニャ「え、コミ?」

ガヴ「……」ジーッ

サターニャ「あ、あー! コミね! 知ってるわよもちろん!」

ガヴ「お前やっぱり分かってないだろ」

サターニャ「そんなことないわよ!」

ガヴ「めんどいからコミは無しでいいや。ほら、石よこせ」

サターニャ「はい」ジャラッ

ガヴ「ん」

サターニャ「……」ジャラジャラ

ガヴ「……」ジャラ…



ガヴ「それじゃ、始めるか」

サターニャ「あ、ちょっと待ちなさい」

ガヴ「なんだよ」

サターニャ「私が勝ったときの報酬をまだ決めてないわ」

ガヴ「どうせ負けるんだから関係ないだろ」

サターニャ「あるわよ!」

ガヴ「じゃあお前が勝ったら家に帰っていいってことで」

サターニャ「それ結局同じでしょうが!」

ガヴ「うるさいなー……何がいいんだよ?」

サターニャ「そうね、もし私が勝ったら……」

ガヴ「……」

サターニャ「あんたの髪を好きなだけ触らせて貰うわ!」

ガヴ「は?」


サターニャ「いつでもどこでも、好きな時にね! いいでしょ?」

ガヴ「……マジかよ」

サターニャ「ふふん、怖気づいたかしら?」

ガヴ「……いや別に。どうせ負けないし」

サターニャ「ふん、そうやって余裕ぶっていられるのも今のうちよ!」

ガヴ「分かった分かった。いいからさっさと始めろよ」

サターニャ「いいわ、見てなさい! 我が悪魔的囲碁(デビルズストーン)!」バチッ

ガヴ「え」

サターニャ「ククク……世界の中心は私が頂いたわ。これでもう勝ったも同然ね!」

ガヴ「……」

サターニャ「驚いて声も出ないかしら?」

ガヴ「……お前さ」

サターニャ「なに?」

ガヴ「やっぱ分かってないだろ」

サターニャ「何がよ」

ガヴ「なんでいきなり真ん中なんだよ」

サターニャ「大悪魔だからよ!」

ガヴ「……」


サターニャ「ほら、次はガヴリールの番よ。早くしなさい」

ガヴ「……はいはい」パチッ

サターニャ「あら、そんな端っこでいいの?」

ガヴ「いいんだよ」

サターニャ「そんな弱気じゃ私には勝てないわよ!」バチッ

ガヴ「……」パチッ

サターニャ「ふふん、悪魔の翼がどんどん広がっていくわ!」バチッ

ガヴ「……」



ガヴ「……」パチッ



バチッ




ガヴ「……」



ガヴ(……イベント、始まったな)



ガヴ「……」

サターニャ「どうしたのガヴリール。次はあんたの番よ」

ガヴ「……ああ」パチッ

サターニャ「さあ、私の実力にひれ伏しなさい!」バチッ

ガヴ「……」



ガヴ「……」パチッ



バチッ



ガヴ「……」




ガヴ「……」パチッ



バチッ



ガヴ「……」



ガヴ「……」パチッ





ガヴ(……まあ、いっか)


-おしまい-

一度でいいからあの髪をモフりたい。


HTML化依頼出してきます。

一度でいいからあの髪をモフりたい。


HTML化依頼出してきます。

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