P「彼女がほしい……」まゆ「え?」 (67)


モバマスssです。

安価あり。

クロスオーバーの要素あり。

間違いがあったらごめんなさい。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1497338470


P「わぁ!まゆ!?いつからそこに……?」

まゆ「まゆはいつでもプロデューサーさんのそばにいます」

P「ええー!」

まゆ「それより彼女がどうとかボヤいてましたけど、もしかして私を差し置いて……恋人を……?そんなわけないですよね?ねぇ??」

P「いや別に今はいないけどさ、そろそろ恋人がほしいなぁなんて。仕事も落ち着いてきたし」

凛「へぇー意外だなぁ。私はてっきり彼女さんの1人や2人いるのかと思ってたけど」

P「あ、凛」

凛「ごめんね。つい聞いちゃって」

未央「ついでに私も~」

P「別に気にしないけど。僕って彼女がいるように見えるのか?」



凛「うん。だって女の子の扱い方とか手慣れてるし」

P「そんな人聞きの悪い……」

未央「学生時代とか女を泣かせてきたんじゃないの~?」

まゆ「プロデューサーさん。学生のときに恋人とかいたんですか……?」

P「つくろうと頑張ったことはあるし、それなりに仲の良かった子もいたけど……結局、恋人同士とまではいかなかったなぁ」

まゆ「……」ホッ
未央「……」ホッ

凛「なんで未央までほっとしてるの」

未央「しぃ!してないし!」/////

P「でも僕ももうすぐ20代後半を迎える……。独り身は辛いんだ!これからはアイドルのスカウトじゃなく、恋人のスカウトを……」

凛「それってただのナンパ」

P「君の着眼点には驚かされるばかりだ」

凛「なんなら私が恋人になってあげようか」

まゆ「!?」
未央「!?」

P「>>4

ゴミムラ



P「ゴミムラ」

未央「ゴミムラ?」

まゆ「途中で投げ出したり同じようなことばかりするアレですか?」

凛「プロデューサー話題すり替えようとするの下手すぎ」

P「だって最初の安価が予想外すぎて……」

凛「なんの話?」

P「お花屋さんは継げないからちょっとなぁ。の方がよかったかな?」

凛「いやどうでもいいけど、冗談だからね?分かってる?」

P「分かってるって。凛の恋人はハナコだけだもんね」

凛「いや。私をすごいかわいそうな人みたいにいわないでよ。それに冗談だって分かってほしいのはプロデューサーじゃなくて、そこの殺気だってる2人にだよ」

未央「……え?」
まゆ「うふふ……」


未央「で、でも!この前プロデューサーが彼女みたいな人と街で歩いてるのみたけど!!」

凛「そうなの?」

未央「いままで何か怖くて聞けなかったけど!この勢いで聞いちゃうよ!」

まゆ「他のアイドルの方じゃないんですか……?」

未央「ううん!若くて可愛かったけど、事務所の人じゃなかったよ!!」

まゆ「プロデューサーさん?詳しく聞かせてくれますかね?」

凛「まさか二股かけようとしてるの?」

P「いや違うよ!あれは……>>10


妹(のような奴)だ




P「妹だよ」

未央「プロデューサー、妹なんていたの!?」

P「ひとつ下だから……23歳のね」

凛「女たらしの常套句にも思えるけどね」

P「そんなぁ」

凛「うそうそ。ごめんごめん。プロデューサーって犬みたいでついついからかいたくなるんだよね」

P「ハナコがおもいやられるよ」

凛「ハナコには優しくしてるよ」

P「くそ!ハナコめ!」

凛「バカなの?」


P「あ、3人とも、そろそろレッスンのだよ」

凛「はーい」
未央「はーい!」
まゆ「はいっ」

P「頑張ってね」



P「さて僕も仕事を……」

P (あ。特番の企画書のこと忘れてたぞ)

P (女芸能人の水泳対決ね……。心踊る題名だなぁ。予約必須だぞ)

P (えっと……この日。まだ予定が空いてるのは……)


【1週間後】



凛「おはよう」

未央「おはよー!」

まゆ「おはようございます」

P「3人ともおはよう!」

凛「えっと色々聞きたいことがあるんだけど……なんでスクール水着で室内プールに集まらなきゃいけなかったの?」

未央「いいじゃんプール!しかも貸し切り!」

まゆ「プロデューサーさんの個別レッスンですかあ」

P「まぁそんなところだよ。この前話した特番の番組プロデューサーが全然泳げないのは困るっていうからさ。事前練習しといたほうがいいかなって」

凛「別に泳げないわけじゃ……」

P「もうすぐ来る2人がちょっと問題なんだよね」

未央「まぁまぁ!泳ぎがうまくなるにこしたことはない!目指せ水泳特番1位!」

まゆ「プロデューサーさんはスーツ着てますけど泳がれないんですか?」




P「まゆがそう言うなら泳ごうかな」ヌギヌギ

凛「下に水着履いてたの!?泳ぐ気まんまんだよね!誘われるの待ってたよね!」

まゆ「プロデューサーさんの水着姿……」

まゆ「……ハッ」

まゆ「ちょっとまゆ。ロッカーに忘れ物を……」

ガシッ

凛「どこに行くつもりだ。いや何を盗むつもりだ」

未央「残念ながらロッカーにブツはないよ。プロデューサーは自宅から水着を履いてきたみたい」

凛「おい」
P「おい」


「ずいぶん賑やかですね~」



幸子「超絶可愛いボクが来たんですから、さらに盛り上がっていいんですよ~!」

みく「みくもいるにゃあ!」

P「2人とも来たか」

凛「問題のある2人って幸子とみくなの?」

幸子「いぬかきでなら泳げますよ」

みく「ねこかきなら泳げるにゃ」

凛「猫かきってなに?」

P「それじゃあ早速、泳ぐ練習しよう」



ザブーン

未央「うおおお!!」

凛「未央……子どもみたい」

みく「水は苦手ってキャラにしたほうがいいかな?」

幸子「ちょっ!ギリギリ足が……うぶぷ……。とどかないんですけどぉ!」

まゆ「大丈夫ですかぁ」

ギュ

幸子「た、助かります~……」

P「よーしそれじゃあそれぞれ泳ぎの練習をしようか」

P「じゃあまず幸子は>>22の練習だ!」

プラットフォームダイビング



P「じゃあまず幸子はプラットフォームダイビングの練習だ!」

幸子「プラット……何ですって?」

P「プラットフォームダイビング。ようは飛び込みだよ」

幸子「飛び込み!?あの特番でそんなことするんですか!?」

P「いやしないよ?基本は泳ぐだけだと思う」

幸子「じゃあなんで飛び込みなんて!」

P「……余興?」

幸子「はいいいいい!?」



まゆ「頑張ってくださいねっ」

みく「みくも応援してるにゃあ!」

未央「ナイスな食い込みを期待してるよー」

凛「幸子ならできるよ。そういうの得意でしょ」

幸子「ちょ!ちょっと!ちょっと!」

P「ザ・たっちだ」

幸子「いやまじで飛び込みなんてしたら幽体離脱しちゃいますよ!」

幸子「ていうかみなさんもツッコんでくださいよ!!」

未央「え?ツッコみどころなんてあった?」

凛 「ないない」
みく「ないない」
まゆ「ないない」

幸子「おいいいい!!」



幸子「ていうか飛び込み台なんて、ここのプールにはありませんし!」

まゆ「ヘリコプターが必要ですね」

幸子「それただのスカイダイビングじゃないですか!」

未央「ヘリから飛び降りて、そのままプールに着水すればいいじゃん!」

幸子「五臓六腑が弾け飛びますよ!?」

幸子「みみみみくさんならいけるんじゃないですか!?」

みく「うぇ!?」

幸子「猫はどんな高いところから飛び降りても大丈夫って言うじゃないですかぁ!」

みく「身体能力まで猫を模してるつもりはないよ!それに猫でも下が水だったら死んじゃうにゃあ!!」

凛「はいはい。もう漫才はいいから早く練習しよう」

幸子「じょ、冗談だったんですね……よかった……」

未央「それでー?私たちどうすればいいの?」

まゆ「どんな練習をすればいいですか?」



P「それが僕ってあんまり泳ぐのとか詳しくないんだよね……」

凛「あれ?水泳部とかじゃなかったんだ」

P「僕は覗くの専門だったからさ」

凛「覗くの専門ってなに」

幸子「じゃあどうするんですか。本当無能なんですからプロデューサーさんは!ふん!」

P「安心しろ幸子。コーチを呼んであるんだ」

まゆ「コーチ……ですか?」

P「コーチ!お願いしまーす」

「もー先輩。コーチだなんてやめてくださいよ……」



未央「私、あの人しってるよ!有名な人!」

まゆ「オリンピックで見ました……」

みく「金メダルとった人だ!」

凛「七咲選手……?」

七咲「はい。七咲逢です。今日はよろしくお願いします」

未央「よろしくお願いしまーす!」
まゆ「よろしくお願いします……」
みく「よろしくお願いしますです!」
凛 「よ、よろしくお願いします」
幸子「よろしくお願いしますっ!」

P「七咲ありがとう!本当に助かったよ!」

七咲「気にしないでください。この時期は割りと暇ですし」

未央「質問!質問!しつもーん!」

P「ん?どうしたんだ未央」

未央「“どうしたんだ未央”じゃないよ!なんでプロデューサーがこんなすごい人と知り合いなの!?」



P「高校が同じで先輩後輩だったんだよ」

凛「それだけでわざわざ来てくれるものなの?」

七咲「まぁ少しは特別な仲だったかもね」

まゆ「とくべつ……?」

七咲「高校生のころは男の人と話す機会なんてあんまりなかったし……私愛想悪かったから先輩とは特別……というか特殊な関係だったかな」

P「確かに初めて会ったとき七咲、サバサバしてて猫みたいだったからなぁ」

みく「キャラかぶりにゃ!」

P「いや。みくは人懐っこくて可愛い猫だけど、七咲は人に媚びないクールな猫って感じだから、ある意味正反対だよ」

みく「そ、そうなの?」

七咲「お話はこれくらいにして。早速練習を始めようか!」

凛 「はい!」
未央「はい!」
まゆ「はい!」
幸子「はい!」
みく「はい!」

七咲「ほら先輩も!」

P「え?」

ガッ! バシャーン!!

七咲「久々だなぁ。この感じ」

七咲「それじゃあまずはストリームラインからです!」



【夕方】

七咲「せんぱーい」

P「ん?どうした?」

七咲「そろそろ暗くなってきましたし。終わりですよね?」

P「うーん。そうだね。みんなも疲れてきたみたいだし」

P「それに、全員がちゃんと泳げるようになってるし!いやー流石七咲だよ」

七咲「いえ。みなさんが頑張ったからこそですよ」

凛「でもすごく分りやすい教え方で助かったよ」

未央「次の水泳の授業で先生に驚かれちゃうな~」

P「うん。みんなもよく頑張った!今日は僕のおごりでなにか食べに行こう!」

みく「やったー!」
まゆ「うれしい……」

P「七咲も来れるかな?」

七咲「は、はい!」




【寿司屋】

みく「ずぅぅぅーん……。喜び損にゃ」

P「そんなに落ち込んでどうしたんだ?」

みく「Pちゃん知ってるでしょ!?みくが魚苦手なの!」

P「えー仕方ないなぁ。じゃあ僕のお寿司のシャリだけあげるよ」

みく「ネコパーンチ!」

ガツン

P「」チーン

未央「いいのが入ったね……」

まゆ「だ、大丈夫ですか?」

凛「放っておけばいいよ」

みく「自業自得にゃ」

七咲「先輩は、もうわさびだけでいいですね」

P「待って待って!大丈夫だから!安心して!もうそろそろ……」

みく「?」

「はいはーいお待ちどー」




梅原「大将に頼まれて作ってきたぜい」

幸子「おお……これは……」

みく「ハンバーグにゃ!」

七咲「美味しそうじゃないですか。梅原先輩ハンバーグも作れるんですね……」

梅原「いや。これは香苗が作ったんだ。けど味は保証するぜー!」

みく「いただきまーす!」

幸子「みくさん、ボクにも一口くださいよ~」

みく「ん、いいよ~」

バシッ! ポロッ

幸子「な!何するんですかプロデューサーさん!」

P「幸子にも特別料理を用意してあるから大丈夫だ!」

幸子「??」

P「梅原あれを頼む」

梅原「おうよ!」

ガラガラ

P「これが幸子のために作らせた料理……」

P「>>35だ!!」

フラッペ寿司

>>36
マイナーなもんで悪いけどデザート寿司だよ
餅米を使って酸味と温度を抑えたシャリにして握る
その上からかき氷を降らせてきなこと黒蜜で食べる
豪華になるとクレープ生地で軍艦にしてあんこやところてん乗せてから氷だったりする
罰ゲームに見えて実は新境地、みたいな



P「フラッペ寿司だ!」

幸子「ふ……フラッペ?」

幸子「ボクには赤いかき氷にしか見えませんけど……」

P「とりあえず一口!」

幸子「え?食べられるんですか?」

P「それは、僕も分かりません」

幸子「ええええええ!?」

P「大丈夫!死にはしないから!」

幸子「大抵のものは食べても死にませんよ!?」

P「はい幸子。あーん」

幸子「むぅ。仕方ないですねぇ」

パクッ

幸子「ぶっ」

P「!?」

バッ

幸子「んんんんんー!!」

P「出しちゃだめだから!飲み込んで!!」

幸子「んんんんんんんんっ!!!」

ゴクリ

幸子「まぁぁぁ↑ずぅぅぅ↑いいいい!!」

P「どうだった?」

幸子「まずいって言ってるじゃないですか!!」



P「いやまずいことは分かってるよ?どうまずかったの?」

幸子「生臭過ぎます!吐き気がするほど!」

梅原「マグロの赤身と酢飯を凍らせてかき氷機にぶちこんだだけだしなぁ」

幸子「なにやってんですか!?>>38みたいないい感じのやつじゃないんですか!フラッペ寿司って!」

P「東寿司はセンセーショナルなんだよ」

幸子「ふざけてるだけですよね!?」

P「まぁまぁ。ちゃんとしたフラッペ寿司を用意してあるんだよな?」

梅原「ったりめぇよぅ!」

ジャン!

幸子「最初からそっちにしてください!」



未央「おおこれまたずいぶん。美しいお寿司ですなぁ」

まゆ「可愛らしいですねぇ」

幸子「そーですよ!これです!可愛い僕には、こういうお寿司が似合ってるんですっ!」

パクッ

幸子「いやシンプルに不味いですぅ!!」

梅原「好きな人は好きなんだぜ?」



幸子「ホントなんですかぁ?」ブツブツ

未央「ねーねー七咲選手!」

七咲「ん?どうしたの?」

未央「プロデューサーとはどうやって出会ったの?」

凛「あっちょっと気になるかも」

まゆ「ちゃんと取り調べなきゃあ……」

みく「取り調べ?」

七咲「初めて会ったときは先輩にスカートの中を覗かれたんだ。ですよね?先輩」

凛 「!?」
未央「!?」
まゆ「……」
みく「!?」
幸子「!?」
P  「!?」

凛「最低」

まゆ「言ってくれれば、まゆだってスカートの中身くらい……」

幸子「うすうす勘づいてましたけどプロデューサーさんって変態なんですね」

P「待って!待って!」

P「あれは誤解だって何度言えば……。それに!スカートの中は水着だったからセーフだもんね!僕の中の紳士は死んでないもんね!」




凛「水着って分かるくらい凝視したの」

P「いやそれは七咲が教えてくれたんだよ!」

七咲「え?」

P「えええええ!!知らないフリしないで!」

七咲「あはは。すみません。そうでしたね。確か後日スカートを捲り上げて見せてあげたんですよね」

未央「ええ!七咲選手大胆……!」

P「いや結局は水着見ただけなんだから。驚くことじゃないでしょ」

七咲「そんなこと言って顔まっ赤にしてたのはどこの誰だったんです?」

P「あの頃は僕も若かったんだ……」



みく「スカートの中、覗かれて仲良くなれるものなの?」

七咲「ふふ。先輩からかいがいがあったから」

凛「あ、分かるかも」

P「分からないで」

七咲「それにちょっとだけ頼もしいところもあったし……」

七咲「……」/////

P「七咲……」/////


まゆ「……」ゴゴゴゴ

凛「落ち着こう。うん。まずは落ち着こう」

未央「我慢だよ……!さくまゆ!」



凛「つ、付き合ったりとかはなかったんだよね?」

P「ないない!」

七咲「うん。なかったよ」

まゆ「」ホッ

未央「でも……なんで?仲良かったんでしょー?」

P「なんでってそれは……」

七咲「私、けっこうお酒が好きなんだけどね」

P「?」
未央「?」



七咲「でももう飲まないんだ」

七咲「何でだと思う?」

未央「次の日とかの競技に影響しちゃうから?」

凛「少量なら問題ないんじゃないかな」

みく「あとそんな連日、競技は続かないんじゃないかな?」

未央「え?じゃあなんで……」

七咲「それはね依存しちゃうからだよ」

七咲「例えば大会でいい結果が出せなかったとするでしょ?」

七咲「普通ならその悔しい思いをバネにして練習する」

七咲「でもお酒に頼ったら、その悔しい思いを練習に費やさなくなっちゃうの。お酒で解消できるようになる」

七咲「そうなったら水泳どころじゃなくなっちゃうでしょ?」

七咲「まぁ、両立できる人もいるんだろうけど……。少なくとも私は……ね?」



まゆ「七咲さん……」

凛「なるほどね」

七咲「それじゃあ先輩ごちそうさまでした」

P「もう帰るの……ってもう結構いい時間だね」

七咲「はい。オフシーズンでも体調管理……つまり早寝早起きはかかせませんからっ」

P「じゃあまたね。今日はありがとう!」

七咲「どういたしまして。みんなもじゃあね」

凛「うん」

未央「ありがとうございましたぁ!」

まゆ「それでは」

幸子「さよならですー」

みく「またにゃー!」

七咲「ふふ。特番頑張ってね」




P「それじゃあ僕らもそろそろ……」

P「梅原ー。お会計おねがーい」

梅原「あいよっ」


【車内】

P「みんな乗ったー?」

凛「うん」
未央「はーい」
まゆ「ちゃんといますよぉ」
幸子「ハイです」
みく「いるにゃー」

P「幸子は走って帰らないの?24時間マラソンのオファーくるかもよ?」

幸子「きませんよ!きたとしても走りません!」

P「あはは。ごめんごめん」

P「可愛い幸子を1人おいてくことなんて何人もできないから安心して」

幸子「お!たまにはプロデューサーさんもいいこと言いますねぇ!」

ブーン



凛「ねぇ。プロデューサー」

P「ん?なに?」

凛「もしかしたらって話で悪いんだけど、七咲さんって昔、プロデューサーさんのこと好きだったんじゃない?」

凛「ひょっとしたら今も……」

P「ええ!?それはないと思うけどなぁ」

未央「でもプロデューサーと話してるときの七咲選手嬉しそうだったよ…!」

まゆ「雰囲気もテレビでみるときとは違ってて……」

幸子「ボクももっと怖い人なのかと思ってました」

みく「Pチャンはどうおもってたの?七咲さんのこと?」




P「いや……。好きだったけど、それが恋愛感情だったのかどうかは……」

P「仲良くなり始めたら、七咲とは一定の距離をおくようになったし」

凛「たぶんそれは……」

未央「?」

P「まぁ例えそうだったとしても、七咲は水泳をとったんだ。そして世界で活躍する選手になった」

P「距離をおいたのは正しい判断だったと思うよ」

P「それに何となくだけど、僕が近寄ると人を不幸にしちゃうんじゃないかって……。そんな気がするんだ」

P「だから本当は彼女なんて作らないほうがいいのかもね」




まゆ「そんなことありません!」

P「……!」 

まゆ「まゆは……まゆはプロデューサーさんに出会えて、一緒にいれて幸せです!」

幸子「そうやって落ち込むのはらしくありませんよ!ほらぁ!隣にいるカワイイボクをみてください!」

みく「みくもいるにゃあ!にゃーん!」

未央「見とれて事故らないようにね!」

凛「うん。私たちプロデューサーと一緒にいれて幸せだよ。正しい判断をしたから幸せになれる、間違った判断をしたから不幸になるとは、限らないんじゃないかな」

P「そっか……。そうかもね……」

P「よし!じゃあ頑張って彼女つくるぞ!」

凛 「いやそれはいいよ」
まゆ「それはダメです」
未央「却下だね」
幸子「ボクを見るだけで満足でしょう」
みく「諦めも肝心にゃあ~」

P「えーっ!?」





【数日後】

「はいっ収録終わりでーす!お疲れしたー!」

凛 「お疲れさまでしたー」
未央「お疲れさまでしたっ!」
まゆ「お疲れさまでしたぁ」
幸子「お疲れさまでした」
みく「お疲れさまでしたにゃあ!」

P「お疲れさまー。みんなよく泳げてたよ!」

P「ハイレベルな戦いで、思わず見いっちゃったよ」

凛「ありがとう。それじゃ私たち着替えてくるね」

P「うん」

スタスタスタ


七咲「先輩が見いってたのは水着姿なんじゃないですか?」

P「あっ七咲」




七咲「どうも。また会いましたね」

P「まさか七咲が特番のゲストとして現れるなんて思わなかったよ」

七咲「出演者にも内緒のサプライズでしたから」

P「なるほどね」

七咲「……」

七咲「こうしてると高校時代を思い出しますね」

P「え?」

七咲「先輩は制服からスーツになってますけど。私はあいかわらず競泳水着のままです」

P「うん。そうだね」

七咲「先輩がアイドルのプロデューサーになるなんて予想できなかったです。もしかして桜井先輩の影響ですか?」

P「キッカケはそうだったのかもね」

七咲「最近テレビで見かけませんけど……。なにかあったんですかね?」

P「さぁ?事務所違うし……」

七咲「……そうですか」



七咲「高校時代とは色々変わりましたね」



P「僕らは大人……。同じように輝いてるとは限らないよ」






P「でもどこかで別の光を放ってるのかも。誰かに光を与えてるのかも」

七咲「先輩は光を与えてるんですか?プロデューサーとして」

P「どうかなぁ。光を探してるだけだとおもうよ」

七咲「きっと先輩に光が集まるんですよ」

七咲「そういう魅力ありますし」

P「んー?嬉しいこと言ってくれるんだね」

七咲「……ふふ」

七咲「水泳選手って打ち上げ花火みたいだと思いませんか?」

P「水泳も花火も夏の風物詩だね」

七咲「それに選手が勢いおく飛び出すところなんかも、花火が打ち上がるときと似ている気がします」

七咲「次のオリンピック……私輝きます。また見に来てくれますか?先輩」

P「うん。見に行くよ絶対」

七咲「それまではさようならですね」

P「うん。バイバイ」




コソコソ

幸子「着替え終わったと思ったら……」

凛「なんでこんな風に隠れてるの?」

未央「気になるじゃん!七咲選手とプロデューサーが2人きりになったらどんな話をするのか!」

みく「いい感じの雰囲気にゃ……」

まゆ「あ、でも普通に別れましたね……よかった」

未央「花火がどうとか言ってたけど……」

凛「たぶん。あの2人が恋人同士になることはないんじゃないかな」

未央「え?なんで!?」

凛「花火には手が届かないでしょ」

凛「あくまで観測する人と観測される人なんだよ」

幸子「でももし……七咲さんが水泳じゃなく、プロデューサーさんを選んでたら……」

凛「2人仲良く並んで花火を見てた……。なんて未来もあったかもね」


ーーー


P「頑張れよ。七咲……!」




おわり。



別のヒロインのは新スレ立てて書こうと思います。それなら全ヒロイン書かずに終わっても大丈夫かななんて。誤字などがあってすみませんでした。意見、感想、指摘、本当にありがたかったです。よければ次のssも見に来てください。てか見ろ☆

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