奈緒「おつかれ、智絵里。レッスンあがりか？」
智絵里「あっ、奈緒ちゃん、お疲れさまですっ、今日はこれで終わり、ですよ……？」
李衣菜「やっほー、智絵里ちゃん、この後暇だよね？」
智絵里「李衣菜ちゃんまで……あっ」
奈緒「そういうこと。よしっ」
李衣菜「じゃあ」
智絵里「……はいっ！」

智絵里「うーん、何にしようかな……」
奈緒「あたしはこれ、キャラメルフラペチーノで」
李衣菜「私はこれかな、メロンソーダフロートで！」
智絵里「二人とも、決めるの早い……」
李衣菜「いいよいいよ、ゆっくり決めてくれて」
奈緒「別に何も急がないしな」
智絵里「ありがとう……うーん」
李衣菜「色々あるから迷うよねー」
智絵里「だよね……んーと、じゃあこれにしよっかな、アイスカフェラテで」
奈緒「よし、じゃあ店員さん呼ぶね。すいませーん」

～店員さんに注文～
ｼｮｳｼｮｳｵﾏﾁｸﾀﾞｻｲﾏｾｰ

ｵﾏﾀｾｼﾏｼﾀｰ

奈緒「いやー、しっかし今日のは頭使ったなー……」
智絵里「何だったの？」
奈緒「演技レッスンでさー、いまいち指示が何言ってるのかわからなくて……」
李衣菜「そーそー、指示の意味を読み取るのにかなり手こずってさ」
奈緒「どうしてあんなぼやっとした言い方になるんだろ……いまだに何言ってたのかわかんねーし」
李衣菜「まあ及第点はもらえたんだけどね。でも本当にあれで合ってたのかな」
智絵里「うーん……大丈夫って言われたんだったら大丈夫なんじゃない？」
李衣菜「……だと思いたいね」

智絵里「ちなみに、なんて言われたの？」
奈緒「ごめん、それすら思い出せないくらいわけがわからなかった」
智絵里「飛鳥ちゃんとどっちが分かりやすかった？」
奈緒「間違いなく飛鳥」
李衣菜「飛鳥ちゃんはちょっとまどろっこしいだけだからね」

～～～～～

飛鳥「……ッ！今、セカイがボクを呼ぶ声が……」
蘭子「其方も選ばれし者……時は満ちたようね（何か思い付いたの？）」
飛鳥「ふふ、恥じらい顔で竪琴を弾く天使が迎えに来たよ……」
蘭子「ふぇっ！？飛鳥ちゃん！？（驚天動地よっ！？）」
未央「らんらん、逆」

～～～～～

李衣菜「先に言っておくけど、蘭子ちゃんとかとは方向性が全然違うからね？」
奈緒「なんだろ、そもそも単語しか言わない上にその単語同士がどう繋がってるのかわからないんだよ」
智絵里「……なかなか大変な人に当たっちゃったね」
李衣菜「そうそう、それで甘いものが欲しくて」
奈緒「なんて話をしてたら、ちょうど智絵里に会ったってわけ」
智絵里「それは行くしかないね……」
奈緒「そういえば智絵里は何だったんだ？」
智絵里「私は今日は新曲のレッスンで……」
李衣菜「ああ、前に言ってたあれね。どうだった？」
智絵里「まだ音がうまく取れてないけど、全体の雰囲気はわかったかな？」
奈緒「おおおよかったじゃん！」

李衣菜「いつ出る予定なの？」
智絵里「いつ……だっけ、次のクールのドラマの主題歌だから、十月くらい……かな？」
李衣菜「ドラマの！？すごいじゃん！」
奈緒「この天使の歌声がテレビで流れるのか……予約しなきゃ」
智絵里「そ、それは言いすぎだよっ……でも、ありがとう……！」
李衣菜「だって可愛いんだもん。そういえば、なんてドラマ？」
智絵里「ええっと、それはまだ言っちゃだめみたいで……」
奈緒「情報解禁を待て、ってところか。まあそうだよなー」
智絵里「うん……ごめんね？」
李衣菜「いやいや、いいって。出されたらまた教えてね？」
智絵里「はいっ！えへへ……」

奈緒「しかし智絵里がドラマの主題歌か……すげーなー……」
李衣菜「でも奈緒ちゃんもこの前アニメの主題歌やったじゃん」
奈緒「まあな。あれはあたしが声優として出演したのもあって、曲も歌わないか？ってオファーされたんだよ」
智絵里「あのお仕事のときの奈緒ちゃん、すっごく楽しそうだった……」
奈緒「大好きな漫画のアニメ化だからな……そりゃ楽しみだったよ。でも、大好きな漫画のだからこそ、あの世界を壊したくないって、すっげー緊張したんだよ……」
李衣菜「一度収録のあと帰ってきたとき、そのままソファーに倒れこんだことあったよね」
奈緒「あ、あれは……うん、あの回は、な？」
智絵里「……ハード、だね」

奈緒「あ、いや、うん、まああれは、うん」
李衣菜「奈緒ちゃん？」
奈緒「……あっ、あれはっ！」
智絵里「どうしたの……？」
奈緒「あぅ……ダメだ、思い出すだけでダメになりそう……」
李衣菜「えっ……？」
智絵里「……何かひどいこと言われたの……？」
奈緒「あーいやいやいや、そういうわけじゃなくって！」
智絵里「……？ならいいんだけど……」

奈緒「あー、あれだ、うん。……あのさ、あたしの大好きな声優さんが、あの回はゲスト出演しててさ……」
李衣菜「……それで緊張しまくってたのね」
奈緒「うん……」
智絵里「……むしろ、嬉しすぎた……？」
奈緒「そう、だな……」
智絵里「よかった……」
奈緒「あの……なんだ、心配かけてごめん……な？」

智絵里「大丈夫だよっ、奈緒ちゃんがひどいこと言われたら、私が四つ葉の魔法で直しちゃいますっ！」
奈緒「」
李衣菜「」
智絵里「……あ、あの、二人とも……？」

奈緒「ちえりんまじ天使」
李衣菜「ちえりんまじ天使」
智絵里「えっ……えっ……！？」

奈緒「ごめん、智絵里……もっかい、やってくれないか……？」
李衣菜「うん……今度は、私にも……」
智絵里「えっ、あっ、はいっ……」

智絵里「二人が落ち込んでたら、私が四つ葉の魔法で直しちゃいますっ！えいっ！」

智絵里「……あの……これで、いいのかな……？」
奈緒「尊い」
李衣菜「尊い」
奈緒李衣菜「ありがとうございます！！！！！」
智絵里「あ……あぅ……ええっと、あの……ありがとう、ございます……？」

智絵里「あ……そろそろ、寮の晩ごはんの時間だ……」
李衣菜「もうそんな時間なんだ……」
奈緒「早いもんだなー……じゃあ今日は解散するか。付き合ってくれてありがとな」
李衣菜「そうだね。二人とも、ありがとね」
智絵里「ふふっ、そっちも、ありがとう」

～お会計～
ｾﾝﾊｯﾋﾟｬｸｴﾝﾆﾅﾘﾏｰｽ

ｺﾞﾁｿｳｻﾏﾃﾞｼﾀｰ

奈緒「じゃ、あたしたちは駅のほうだから。気をつけてな」
李衣菜「気をつけてね。寮のみんなによろしく」
智絵里「うん、気をつけてね、また行こうねっ」
奈緒「ああ！」李衣菜「うん！」

以上です。
空行入れるの忘れたスマン
3人とも担当なのでとにかく可愛く楽しく書きました。


ちなみに、本日6月11日は、地上に舞い降りたアイドルのような天使こと緒方智絵里の誕生日です。
というわけで、

智絵里ちゃんお誕生日おめでとう！！！！


ありがとうございました。依頼出してきます。