凛「バブみを感じてオギャる」【モバマスSS】 (28)

※キャラ崩壊注意



事務所のソファーで、ありすが文香に質問している。



ありす「文香さんは、『バブみを感じてオギャる』って知ってますか?」

文香「『バブみを感じてオギャる』・・・ですか。知らないですね・・・」

文香(本を読んでばかりの私ですから、語彙力と呼ばれる物には多少の自信が有ったのですけれど。私もまだまだですね)

文香「ありすちゃんは、どこでその言葉を知ったのですか?」

ありす「テレビで偶然、橘ありすにバブみを感じる。という発言を耳にして・・・タブレットで調べようとも思ったのですが・・・」

文香「自分の評判をあまり調べるな。と、プロデューサーさんが言っていましたからね・・・」

文香(そういった配慮は、ありすちゃんのような小さい娘にこそ必要なのでしょう)

文香「・・・では、先に私だけ調べましょう。内容に問題がなければ、それを私からありすちゃんに伝えましょう」

ありす「分かりました。お願いします」スッ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1497112722

文香「えー・・・と、ふむ。別に悪い意味ではないようですね」

ありす「どういう意味なんですか?」

文香「要約すると・・・『バブみ』は『母性』、『オギャる』は『過剰に幼児退行し、甘える』と言ったところでしょうか・・・」

ありす「・・・なるほど。よくわかりました」

文香「よかったです」

文香(そこで私がタブレットをありすちゃんに返そうとすると、ありすちゃんはそれを押しとどめました)

文香「ありすちゃん?」

ありす「少し待って下さい。私は勘違いしているかもしれません」

文香「勘違い?」

ありす「ええ、文香さんの説明を、知らず知らずに曲解しているかもしれません。何せ初めて知る言葉ですから」

文香「・・・確かに、私も今し方知ったばかりで、うまく説明できていなかったかもしれません。では、どうしましょう」

ありす「実演してください」

文香「実演」

ありす「私に対して、バブみを感じてオギャって下さい。そうすれば勘違いしているかどうか分かるはずです」

文香(正直に言えば、私はここでためらいを覚えました。恥ずかしいのです)

文香(しかし、このままではありすちゃんは勘違いをし続けてしまうかもしれません。そしてなにより)

文香(私は既に、ありすちゃんに対して、余りあるほどの『バブみ』を感じていたのです)

文香「・・・わかりました。実演しましょう」

ありす「ありがとうございます」

文香「そ、それでは・・・・・・あー、ありすちゃんは包容力があって、私を実の娘のように甘やかし、受け入れてくれそうだなー」

ありす「」ウンウン

文香「ま、ママァ・・・しゅきぃ・・」ギュッ

文香(私は倒れこみ、ありすちゃんの暖かいお腹に、顔を押し付けました)

ありす「・・・」

文香「・・・」

ありす「・・・よしよし♡」

文香「ママァ♡」

凛「これだッ!」

凛(同じソファーの上で、隣の一部始終を見届けた私は、ついそう叫んでしまった)

凛(しかし、そう叫んでしまうくらいに、素晴らしい作戦を思いついた)

凛(プロデューサーの前でバブみを漂わせる↓)

凛(プロデューサーが私にオギャる↓)

凛(依存するまで繰り返す↓)

凛(幸せな家庭を築ける。という訳だ)

凛(早速実行。私は仮眠室で仮眠しているプロデューサーの下へ走った)

P「・・・あ~よく寝た」スッ

凛「プロデューサー」バァァァン

P「お、凛も仮眠か?丁度俺も起きた所だから、すぐにベッドを」

凛「プロデューサー、最近疲れてない?」

P「ん?」

凛「私達のために頑張ってくれるのは嬉しいけど・・・それでプロデューサーが倒れちゃったりしたら、私、嫌だよ」

P「心配してくれて、ありがとうな。でも大丈夫だよ。今だって仮眠したばっかりで・・・」

凛「仮眠はあくまで仮眠でしょ?やっぱり、不安だよ・・・」ズイッ

P「お、おい凛。何か近・・・」

凛「ねぇ、何か私にして欲しいことがあったら何でも言ってね。私ならいつでも甘えさせてあげるから・・・」

P「凛・・・いや、でも、年下の女の子に・・・」

凛「もう。そんなこと気にしなくていいんだよ。ここにはプロデューサーと私しか居ないし、私はどんなプロデューサーでも受け入れるから」

P「・・・・・・じゃあ」

凛「・・・うん」

P「おいで」

凛「パパァ♡しゅきしゅきぃ♡」



・・・・・・

・・・・・・



凛「そんな訳で、甘やかそうと思ったら甘やかされてたんだよ」

未央「何してんのさ」

凛「すっごいふわふわした」

未央「うん、まぁ、それでプロデューサーも癒されてるなら、いいのかな?」

凛「でも私は甘やかしもしたいんだよ!!」

文香「静かにしてください。ありすちゃんが起きちゃいます」ヒザマクラ

ありす「」スヤスヤ

凛「ああ、ごめん」

未央「あれ?昨日と逆だ」

凛「交代制なんだって」

未央「それはそれは」

凛「あの二人みたいに、今日こそは私が甘やかしてみせる」ダダッ

未央(一応、着いて行ってやろう)

凛「パパァ♡しゅきっ♡しゅきなのぉ♡」

未央「だよなぁ」



・・・・・・

凛「・・・うん。そうだね。ひとまずは認めよう。今の私には、バブみが足りない」

未央「パワーワードだなぁ」

凛「では、どうやって更なるバブみを身に付けるか?」

未央「ふむ」

凛「私は、先人に学ぼうと思うんだよね」

未央「ふむふむ」

凛「入って」

雫「どうも~」ガチャ

未央「ミルク」

凛「まず、雫がプロデューサーを甘やかせるか試して、成功したら、それを学んで行こうと思う」

未央「成功するとしてもしぶりんには真似できないと思うなぁ」

雫「頑張りますぅ」ドタプーン

雫「プロデューサーさん。最近お疲れじゃありませんかぁ?」

P「うん?そんな事ないよ。可愛いアイドルの笑顔を思えば、疲れなんてぶっ飛ぶさ」

雫「ぶっ飛ばす必要が有るくらいには、疲れてるって事じゃないですか?」

P「う、確かに、ちょっと言い返せないかもな」

雫「だから、今日は私がプロデューサーさんを甘やかしてあげますよ?」

P「いや、いいよ。だって甘えたいのは、きっと雫の方だろう?」

雫「私が、ですか?」

P「上京してから結構経つし、他のアイドルの助けも有って、都会での生活にも随分慣れてきただろうけど、その分、故郷の家族が恋しいんじゃないか?」

雫「はう。恋しいです」

P「ほら、おいで?」

雫「・・・Pさん?」

P「俺なんかじゃ役不足かもしれないけどさ。今日は俺が雫の家族になって、いっぱい甘えさせてやるよ」

雫「パパァ♡」ギュッ

凛「はい。雫が無理だったので、今度は雫と正反対のアイドルを連れてきました」

未央「ふむ」

凛「入って」

藍子「こんにちは。凛ちゃん、未央ちゃん」ガチャ

未央「正反対。正反対って」

未央(けど、あーちゃんの持つゆるふわフィールドが有れば、何とかなるかも)

藍子「プロデューサーさんの事、癒してあげられたらいいな」ペターン

藍子「プロデューサーさん。お疲れ様です」

P「藍子。お疲れ様」

藍子「はい。それから、Pさん」

P「うん?」

藍子「えいっ」ギュッ

P「・・・あ、藍子?」

藍子「えへへ。私の心臓の音、聞こえますか?」

P「あ、ああ、(藍子の可愛い胸が小っちゃくて密着度が高いから)よく聞こえるよ」

藍子「知ってますか?人の心臓の音は、人を癒す効果があるんですって」

P「へぇ、そうなのか」

藍子「はい。ですから、これでプロデューサーさんの疲れも、少しは取れたらいいなって思うんですけど・・・どうでしょうか?」

P「うん。すっごく癒されるよ。ありがとう。藍子」

藍子「えへへ。私も嬉しいです。プロデューサーも、私にギュッてしていいんですよ?」ギュウッ

P「そうか・・・よし、じゃあ」スクッ

藍子「わわっ」

P「今度は、俺が藍子に心臓の音を聞かせてやるよ」ギュッ

藍子「んん・・・」

藍子(Pさんの心臓の音・・・Pさんの胸・・・暖かくて、安心する・・・)

P「好きなだけ、甘えていいからな」

藍子「パパァ♡」

凛「そもそも、高校生で大の大人を甘やかそうっていうのが間違いだったのかもね」

未央「まぁ、ちょっと引くよね」

凛「という訳で、大人のアイドルを呼んできたよ。入ってください」

亜里沙「こんにちは~」ガチャ

凛「お母さんオブお母さん。持田亜里沙てんてーだよ」

未央「お母さんのお母さんってそれただの祖母じゃないかな」

未央(でも、確かにてんてーの前では子供に戻っちゃうっていうか、そういう力があの人には有るからな・・・)

亜里沙「プロデューサーくんにも、お休みをあげなきゃね」

ウサコ「甘えさせてあげるウサ!」

亜里沙「プロデューサーくん。おはよう」

ウサコ「おはよウサ!」

P「亜里沙さん。おはようございます」

亜里沙「・・・プロデューサーくん。昨日、家帰った?」

P「あれ・・・ちゃんとシャワー借りたんだけどな・・・匂いますか?」

亜里沙「そうじゃなくて・・・もうプロデューサーくん働きすぎよ?」

ウサコ「ぶっ倒れるのも時間の問題ウサ!」

P「いやいや、まだまだ行けますよ」

亜里沙「ダメよ?ちゃんと休まなきゃ。ほら、ママと一緒にとおねんねしましょ?」

P「そ、そこまで言うなら・・・」

亜里沙「はい、ごろーん」

P「ごろーん」

亜里沙「よし、ママがなでなでしてあげる」

P「ママー」

亜里沙「よーしよしよし」ナデナデ

P「うーん。ママは可愛いなぁ。娘が羨ましい」

亜里沙「娘?」

P「仕事が忙しくって、子育ては全部ママに任せてるからなぁ。ごめんな、いつも」

亜里沙「いいのよ。その分パパは私達のために働いてくれてるんだから」

P「そう言ってもらえると、救われるよ。ありがとう」

亜里沙「うふふ、お仕事お疲れ様。パパ」

P「・・・あいつはもう寝たろ?もっと甘えてもいいんだぞ、亜里沙」

亜里沙「うん、じゃあ・・・えいっ」ギュウッ

P「・・・お疲れ様」ギュッ

亜里沙「んぅ・・・」

P「甘えん坊だなぁ、ママは」

亜里沙「あのね、パパ。あの子、欲しいものがあるんですって」

P「欲しいもの?」

亜里沙「弟が欲しいって言ってたわ」

P「・・・今日のママは積極的だなぁ。それじゃあ・・・」

亜里沙「パパァ♡」

凛「はいストーップ!」

凛「母性が受け流されてしまった」

未央「受け流されてたね」

凛「そもそも、バブみ=母性っていうのは文香の意訳で、本質は似て非なる物だからね」

未央「専門家っぽいね。しぶりん」

凛「という訳で、今度はもう少しトリッキーな人を連れて来たよ。入ってください」

心「スウィーティー☆」ガチャ

未央「トリッキー」

凛「もしかしたらこういうキャラの方がドツボにハマるかも知れないしね」

心「どういう意味だコラ☆」

未央「嫌な予感しかしない」

心「えぇい☆はぁと張り切っちゃうゾ☆」

心「おいプロデューサー☆」

P「あ、はぁとさん。おはようございます」

心「そおい☆」ナデナデ

P「・・・はぁとさん?」

心「いつもはぁと達のために頑張ってくれてるプロデューサーに、はぁとからの謝恩のなでなで☆ありがたく受け取れ☆」

P「はぁとさん・・・ありがとうございます」

心「プロデューサーがいつも頑張ってくれてるの、はぁとは知ってんだかんな☆大好きだぞこの野郎☆」ギュッ

P「はぁとさん・・・」

心「今日はいっぱい甘やかしてやるからな☆はぁとのスウィーティーなお胸に飛び込んでみ?」

P「・・・優しいですね。はぁとさんは」

心「え?」

P「はぁとさんもアイドル頑張ってるのに・・・俺の事まで気に掛けてくれて・・・」ナデナデ

心「ちょっ、おい☆」

P「俺も心さんのそういう所、好きですよ」ギュッ

心「名前で呼ぶなぁ・・・♡」

P「心、今ここには俺と心しか居ないから。好きなだけ甘えていいぞ」

心「パパァ♡」

P「よしよし」ナデナデ

心「パパッ♡しゅきしゅきぃ♡もっとぎゅってして♡ぎゅうー・・・♡」ギュウッ

P「いいぞ・・・いっぱい抱きしめてやるからなぁ・・・」ギュウッ

心「ねぇ、パパァ、何か、変なのぉ・・・♡」

P「どうした?心」

心「体熱くってぇ・・・おまたムズムズするのぉ・・・♡ねぇパパァ・・・♡どうしよぉ・・・♡」

凛「はいストーップ!!」

凛「ドツボだったね」

未央「逆にね。逆に」

凛「次は趣向を変えて、もっとキリッとした人を呼んだよ。入ってください」

留美「こんにちは」ガチャ

未央「しぶりん。この人はやめよう。この人だけはやめとこう」

凛「何でさ。やってみなくちゃわからないでしょ」



留美「パパァ♡」

凛「うっわキッツい」

未央「ほらぁ」

凛「あの子だけは使いたくなかったけど・・・ここまで来たらもうあの子しかない」

未央「まさか」

凛「入って」

桃華「ごめんあそばせ」

未央「バブみ・ジ・オリジン」



桃華「パパァ♡」

凛「馬鹿な」

未央「十二歳なんだから当たり前だと思うなぁ」

凛「くっ・・・桃華でもダメなんて、一体どうしたら・・・」

未央「もう諦めたら?」

P「そうだよ。もういいだろ?」

凛「うぐぐ・・・何・・・?私達に何が足りないの・・・?」

菜々「こんにちは!今日も元気なウサミンです!」ガチャ

P「・・・」

菜々「? どうしたんですか皆さん。一体何の話を・・・」

P「ママァ♡」ギュッ

菜々「ほわあああっ!?な、何してるんですかプロデューサーさん!」

凛「歳か・・・」

未央「歳だね・・・」

菜々「だ、黙って見てないで助けてくださいよ!菜々はこんな大きな息子がいるような歳じゃありませんーっ!!」



         ーおわりー

藍子に甘えたり甘えられたりしたいだけの人生だった・・・。

ありがとうございました。

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