キャンディアイランドの常に毒にも薬にもならないおしゃべり (19)


・「アイドルマスター シンデレラガールズ」のSSです
・概ねアニメ寄りの世界線ですが、その他のコンテンツの要素や独自の解釈を含むことがあります



-----事務所-----

ガチャ
かな子「おはようございますー」

智絵里「おはようございますっ」

杏「おはようございまー」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1496886619

智絵里「ふふっ。杏ちゃん、今の言い方、薫ちゃんみたいだったね」

杏「……ん、そうだった?」

かな子「元気の良さは、薫ちゃんには勝てなさそうだけどね……」

杏「いや、そりゃそうでしょ。オフであんなテンション出すの、五分……いや、三分も耐えられないよ」

智絵里「薫ちゃんはいつも、とときらの撮影の時、休憩中も他のみんなと楽しそうに遊んでるもんね」

杏「子供達が元気なぶん、私達JK組はのんびりまったりいこうよ、ね」

智絵里「う、うん」

かな子「あはは……まぁ、いいか」

かな子「あっ、そうだ。二人とも、ちょっと聞いてよ~!」

杏「どしたの? またデザートがおいしい喫茶店でも見付けた?」

智絵里「新しいケーキ作りのレパートリーが増えた、とか?」

かな子「えっ……と、その、スイーツの話じゃなくって……」

杏「……マジで?」

智絵里「そう……なんですか……?」

かな子「そ、そこまで意外そうな反応しなくてもいいんじゃないかな!?」

智絵里「あっ、いえ、その……」アセアセ

杏「ごめんごめん。で、どしたの?」

かな子「うぅ……そうやって改めて真剣に耳を傾けるほどの話でもなかったんだけど……」

かな子「昨日、両親が急に、テレビを買い替えようって言いだしたの」

智絵里「テレビ、壊れちゃったんですか?」

かな子「ううん、全然。だから、どうして? って、聞いたんだ」

かな子「そしたら、『かな子がテレビに出るようになったんだから、もっと大画面で見られるようにしよう!』なんて言い出して……」

杏「あ、親バカのパターンだこれ」

かな子「嬉しくはあるんだけど、それ以上になんだか気恥ずかしくて……」ハァ

智絵里「でも……いいなぁ、そういうの。愛されてる、って感じで」

かな子「そうだとしても、盛り上がり過ぎだと思うなぁ」

杏「今日家に帰ったら、テレビどころか家庭用のプロジェクターが置いてあったりしてね」

かな子「えぇぇ……そんなに本格的にされても、困るよぉ……」

智絵里「でも、映画とか見るときにはいいかも」

杏「ゲームやるのもいいね」

杏「……そういえば、テレビの話つながりなんだけど」

智絵里「うん」

杏「昨日、きらりがうちに遊びに来ててさ、一緒になんとなくテレビ見てたんだ」

かな子「相変わらず仲良しだね、きらりちゃんと杏ちゃん」

杏「まぁねー」

杏「でさ。なんかのバラエティ番組で、若手芸人がバンジージャンプのロケやっててね。そのうちの一人が超怖い超怖いって、挙句に泣いちゃって」

智絵里「き、気持ちわかるなぁ……私も、すっごく怖かったもん」

かな子「そうだよね……」

杏「それを見たきらりが、言うんだよ。『芸人さんって、大変だにぃ……』って」

智絵里「…………えっと」

杏「うん、内心思うよね。芸人が泣くほど大変な仕事を、仮にもアイドル、しかも新人の時点でさせられる私達って、何なんだろうって……」トオイメ

かな子「あぁ…………」

智絵里「今思うと私たち、すごいことやってたんだね……。あの時は、ただお仕事をこなすことでいっぱいいっぱいだったけど」

かな子「逆に、最初のうちに大変な体験をしておいてよかった……のかも?」

杏「いやまぁ、そういう考え方もできるけど」

杏「いくらデビュー曲で『なんでやねん!』とかやっちゃってるとはいえ、プロデューサーももう少しアイドルっぽい仕事を持ってきてくれればいいのにねぇ」

智絵里「アイドルっぽい、かぁ」

杏「……あ、いや、ホントの理想は仕事そのものがノーセンキューなんだけど」

かな子「バラエティのお仕事も、みんなでわいわいできて楽しいけどね」

智絵里「ですね。……罰ゲームとか、怖い感じの企画は、まだちょっとだけ尻込みしちゃうけど……」

智絵里「でも、それも新しいことへの挑戦って思えば、なんとか乗り切れる、から」

杏「二人は前向きで偉いなぁ」ナデナデ

かな子「わっ、あはっ。ちょっと、どうしたの杏ちゃん?」

智絵里「……く、くすぐったいよぉ」

杏「たまには年上らしく、褒めてあげようかと」ナデナデ

智絵里「えへへ……♪」

かな子「私、同い年だけど……?」

杏「細かいことは気にしない、気にしない」ナデ

杏「……腕つかれた」ダラーン

智絵里「あっ、終わっちゃった」

かな子「なんというか、台無しだね……」

杏「今甘やかした代わりに、今日の仕事は杏の分まで二人に頑張ってもらおうっと」

智絵里「ふぇっ!? そ、そういうことだったの!?」

かな子「むー、そうはいかないよっ! それっ!」ワシャワシャ

杏「うわぁ!? ちょ、ちょっと! やめろぉ!」ジタバタ

かな子「はい! なでなでし返したから、プラスマイナスゼロだよ!」ムフー

杏「くそぅ……なんか雑に仕返しされた……」

智絵里「だいじょうぶ? 杏ちゃん」ナデナデ

杏「ぅわー、智絵里ちゃんまで杏に働かせようとするー」

智絵里「えっ……そ、そんなつもりじゃ……」

かな子「ふふふ♪ 杏ちゃんも、そろそろ降参かな?」

杏「……まだまだぁ! くらえ、かな子ちゃーん!」ワシャワシャ

かな子「きゃあっ」




ガチャ
みく「おっはにゃー!」

みく「……って、三人して何をじゃれあってるにゃ」

かな子「あっ。みくちゃん、おはよう~!」

智絵里「……!」ティン

智絵里「あ、あの、みくちゃん! 少し、こっちに来てもらっても、いいですか?」

みく「えっ? いいけど……」トコトコ

智絵里「……」チラッ

杏「……♪」ニヤリ

智絵里「……せーの、えいっ!」ワシャワシャ

杏「そりゃー!」ワシャワシャ

みく「ふにゃぁぁぁっ!? ちょ、ちょっと! 何するにゃあ!」

かな子「あっ、二人ともずるい! わ、私も……!」ワシャワシャ

みく「かな子ちゃんまで!? 何これ、どーゆーコト!? わわっ、ねこみみ! ねこみみがズレるにゃあ!」ワタワタ

智絵里「ふぅ……堪能しちゃいましたっ」ツヤツヤ

杏「智絵里ちゃんが楽しそうでなによりだよ」

かな子「そういう杏ちゃんだって。疲れたんじゃなかったの?」

杏「いやぁ、全力で悪ノリするのは嫌いじゃないし」

みく「もー、ワケわかんないにゃあ……」ボサボサ

かな子「あはは……ごめんね、みくちゃん」

みく「ゴメンで済んだら警察はいらんにゃあ!」プンスコ

みく「一体何事なの? 今日の三人のテンションは」

智絵里「あの、私もたまには年上らしく、みくちゃんを可愛がってあげよう、って」

杏「ねー♪」

みく「あんな雑な可愛がりで許されるのは幸子チャンぐらいだにゃ……」

かな子「そ、そうなの……かな?」

みく「というか、かな子チャンはともかく、あとの二人はあんまり年上って感じがしないにゃ」

智絵里「あぅっ」

杏「なにをう」

智絵里「でも、そうだよね……。みくちゃん、私なんかよりも全然、しっかりしてるし……」シュン

みく「あわわっ、違うにゃ智絵里チャン! そういう意味で言ったんじゃなくって……!」

みく「ほら、智絵里チャンってちょっとした仕草なんかがすっごくキュートで、そう! まるで子ネコチャンみたいだってこと!」

かな子「智絵里ちゃんは猫っていうより、うさぎさんだよね」

杏「じゃあ杏は?」

みく「あー……杏チャンは……杏チャンだし……」

杏「何それ」

智絵里「杏ちゃん、意外としっかりしたお姉さんっぽいところもあるんですよ?」

みく「しっかりしたお姉さんは、人のハンバーグ弁当を勝手に持ってったりしないにゃ」

杏「えー、いつの話してるのさ、もう……」

杏「猫は執念深いって、本当なんだね。猫を殺せば七代祟る、とも言うし」

みく「ちょっと! みくは可愛いネコチャンアイドルなの! 殺すとか祟るとか、物騒なワードはやめて欲しいにゃあ!」

かな子「ハンバーグかぁ……たまには、手作りしてみようかな?」

智絵里「えっ……と、ハンバーグのケーキとかじゃない……よね?」

かな子「ち、智絵里ちゃん……さすがにそんな創作料理はしないよ……」

杏「でも、回転寿司でハンバーグがシャリに乗ってたりもするワケだし、作り様によってはアリだったりして」

みく「お米とケーキを一緒にしちゃダメだと思うにゃ……。回転寿司のハンバーグは、好きだけど」

杏「……それ、単に魚を除外した消去法でじゃないの」

智絵里「でも、ライスケーキって、聞いたことがあるような……?」

みく「確か、おもちを英語でそう言うんじゃなかった?」

かな子「へぇ~。……じゃあまさか、もち米はライスケーキライス、になるのかな?」

杏「ややこしいことに」

智絵里「ライスケーキライス……なんだか cherry*merry*cherry みたい……えへへ」

みく「カロリー高そうなおまじないだにゃぁ……」

かな子「それじゃあ、智絵里ちゃんの次の新曲のタイトルはこれで決まりだねっ♪」

智絵里「えぇっ!? せ、折角なら、私たち四人で歌おうよ……!」

みく「ちょっと待つにゃあ! キャンディアイランドは三人のユニットでしょー!? みくまで巻き込まないで欲しいにゃ!」

智絵里「みくちゃん……私たちと一緒だと、やっぱり、やり辛いのかな……?」

みく「そうじゃなくって! ……あぅ、そんな目で見ないで~!」

杏「じゃあ、かな子ちゃんと智絵里ちゃんと杏がケーキ担当で、みくちゃんがライス担当ね」

みく「いやいやいや! 何なの、その謎のパート分け!? しかもバランス悪いし!」




ガチャ
卯月「おはようございます!」



みく「どうせなら、みくもケーキのほうがいいにゃ! 杏チャン、みくのライスと交換するにゃー!」

杏「えー? 杏もケーキのほうがいいしなー」

卯月「わわっ! 二人とも、またお弁当の取り合いですか!?」



おわり


以上、お付き合いありがとうございました。
……やはり明確なツッコミがいると、途端に会話のテンポが上がりますね


前回
キャンディアイランドのとことん毒にも薬にもならないおしゃべり

も、よろしければどうぞ。

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