勇者「この世界に救いなんてないさ」 (18)


勇者「神託を受けてからはや2年。旅に出ないといけなくなった」

王「勇者よ今こそ魔王を打ち倒すべく旅に出るのだ!」

勇者「なんで…俺が…」

王「チームは少数精鋭部隊として4名ほどで行くのだ。酒場で仲間を集めよ」

勇者「…わかったよ、仲間になるやつがいればな」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1496831664

勇者「魔王を倒す旅に出るメンバーを探しているんだが」

受付「いま呼び込んでみますね」

クスクス…ユウシャガ?ダレガナルカ

勇者(ああそうだ。俺はいつも1人、いじめられるように逃げるように生きてきた。特別な力なんてないし勇者なんて俺には務まらない)

受付「すいません…賛同者がいないみたいで…」

勇者「ですよね、大丈夫です。」

プ-クスクスヤッパダレモイネェクズダモンナアイツ

???「ふむ、随分寂れた酒場だな。勇者の街と聞いて期待していたのだが」

男「おうアンタこの酒場に何のようだ?」

???「挨拶遅れたな、俺は戦士。東からきた。勇者が魔王を倒す旅へ出ると聞いてな」

男「とんだ物好きだな。悪いことは言わねぇ、やめておけ」

勇者(そうだ、やめておけ。俺は勝手に行く)

戦士「断る。俺は勇者と共に行きたい。勇者はどこだ」

勇者「ここだ」

戦士「おお、あなたが…私も仲間に加えてもらえないだろうか」

勇者「も、というがそもそも仲間は一人もいない」

戦士「なんと?勇者に仲間がいない?」

勇者「本当に来るのか?」

戦士「勿論ですとも。この身は勇者の為に」

勇者「そうか…着いてきてくれ」

ザワザワアイツニナカマ?バカダナアイツ

戦士「勇者に対しバカとはなんだ不届き者め!」

勇者「戦士、いいから来て」

戦士「はい、すいません…」

一旦ここまで

再開

宿屋にて

戦士「なぜ何も言い返さないのですか?」

勇者「その前にその敬語どうにかして欲しいかな」

戦士「すいません、恩人である勇者様ですので…」

勇者「やっぱりか見たことがあると思った」

勇者「二年前森で倒れてた人だよね」

戦士「はい、そうです」

戦士「あの日獣に襲われて倒れていた私を引き連れて街まで護衛してくれました」

勇者「救う方が好きだからね」

戦士「あの姿に憧れたのです。輝いて見えました」

勇者「憧れるほどのものじゃないよ」

戦士「今度はあなたの助けになりたいと思い、修行を積んで来ました」

勇者「ん、わかったよ君の力を借りよう」

勇者「ただこれだけは守ってくれ」

ーーー死を感じたら即逃げる。とーーー

戦士「いや、勇者様の為にこの命を使うと「ダメだ」」

勇者「俺は文字通り命をかけて戦う。だが守れる保証はない。俺は弱いから」

戦士「納得は行きませんが…わかりました」

勇者「それと、仲間がいない理由も」

勇者(そして俺はこの特異な力のせいで怖がられて避けられたことを話した)

戦士「そんな…ですが私は…」

勇者「それでも来るっていうなら来なよ」

戦士「それでも私はついて行きます」

勇者「わかった。よろしくな戦士」

仕事があるのでまた明日

戦士「にしても2人ですか…」

勇者「しょうがない。次の街までは比較的安全だし早めに移ろう」

戦士「勇者様は他にどんな役職の仲間をお探しなのですか?」

勇者「そうだな…後衛職は確定だな。あとは任せる。前衛が来れば俺が後方支援に回ればいい」

戦士「後方支援まで可能なんですか?」

勇者「勇者だからな。魔法職と僧侶職は少し学んでる」

戦士「回復と…どの系統の魔法を?」

勇者「代々勇者に受け継がれる雷属性の魔法だ」

勇者「ほかは細かいコントロールになると魔法使いには負けるだろうな」

戦士「その上剣技も国トップ素晴らしいですね」

勇者「嬉しくもない勲章だ」

戦士「なぜ、ですか?」

勇者「また今度詳しく話すが特異な力に頼っていた部分が大きい」

戦士「そうでしたか」

勇者「では、旅立つとしよう」

道中

勇者「?」

戦士「おかしいですね」

勇者「ああ、小型の動物や魔物が一切いない」

戦士「気をつけながら進みましょう」

勇者「完全にフラグだなこれは」

戦士「え?」

勇者「お出ましだ、なんだあれは」

戦士「エンペラータイガーですね、こんなところには生息しないはずじゃ…」

勇者「とにかくやるぞ。街に来たら面倒だ」

戦士「わかりました。討伐します」

戦士は勇者の指示を聞く前に突撃を開始した。
勝負は一瞬だった。
戦士は意図も簡単に切り裂いた。

勇者(強いな、仲間の力を図るのはいい機会だと思ったが想像異常だな)

勇者「10段階でこんなものか」ボソッ

戦士
ステータス
力7
早さ5
硬さ6
魔翌力0
戦闘技術9

戦士「終わりました、私で勇者様の力になれますでしょうか」

勇者「充分すぎるほどに」

戦士「光栄です」

戦士「ですがなぜこんなところにエンペラータイガーがいたのでしょう」

勇者「餌が尽きたか、さらに強大ななにか……お出ましか」

戦士「オーガ!?あれから逃げていたのか」

勇者「今度は俺がやろう」

勇者「カッコつけることはできないが」

勇者はオーガへと突撃する。
オーガは棍棒を持ち敵を薙ぎ払うスタイルを取る
普通ならば遠距離から戦うのにも関わらず
勇者は突撃した。
無情にもその勇者をオーガは一撃で薙ぎ払う
人間には、耐えられない一撃を

戦士「勇者様!」








ーーーーpart1 世界を救う最弱の勇者ーーーー





今回はここまで
ダラダラ書いてくから気長に待っててください

結論から言おう。
勇者は勝った。
何度も地面を転がり何度も骨の折れる音が響き
血も飛び散った。
だが勇者は勝った。
そして勇者はポツリと呟く。
「また、勝ってしまった」と


戦士「勇者様!お怪我は!?」

勇者「いや、大丈夫。傷はないから」

戦士「なぜ…あんな戦闘を…?」

勇者「だから言ったろ?カッコよくは戦えないって」

勇者「ある意味呪いじみた力だよ」

戦士「それが…その特異な力、ですか?」

勇者「ああそうだ。これが俺だ」

勇者「俺は最弱だ。剣技なんて得意でもない。」

戦士「で、ではなぜ国トップなのですか?」

勇者「倒れないからだ」

戦士「倒れない…」

勇者「文字通り、俺は死なない。おそらく目に見えない微粒子レベルでもこの世に存在すれば再生する」

勇者「ただ、年齢と病には勝てないらしくてな、寿命で[ピーーー]るというのは楽なもんだ」

戦士「そんな、なぜ…」

勇者「寿命でも[ピーーー]なかったら延々とこの世界をさまよう事になるな」

戦士「…」

勇者「さぁ、街についた。仲間になる物好きを探そう」

酒場にて
勇者「仲間を探してる。後衛を2人探しているんだが」

受付「僧侶が1人居りますが魔法使いはここにはいないのです。」

勇者「そうか、その僧侶を呼んでくれ」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom