【ミリマス】如月優と千早の思い (23)

SSスレ建てるのは初めてですのでお見苦しい点が多々あると思いますがご了承ください。

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育「ねぇ?あなた?育とごはん、どっちがいい?」

P「いくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」

育「やったぁ!じゃあ一緒にお風呂に入りましょうねぇ」

P「はいりゅぅぅぅぅぅぅ!!!」

小鳥「プロデューサーさん!みんなではからってる時に何バカなことやってるんですか!」

P「バカとはなんですか!育ちゃんと新婚1ヶ月イチャイチャごっこやってたのに何邪魔してるんですか!団地妻の小鳥さん!」

小鳥「誰が未亡人寝取られ団地妻ですか!!」

P「あ、いや、そこまでは言って…なんかすんません…」

小鳥「それよりも!今日職業体験に来る子がいるって聞いてましたか?」

P「職業体験?あーもうそんな時期ですか。俺も中学の頃飲食店で抜けたバイトの代わりに8時間働かされましたね。あくまで体験だからバイト代出ないしこんな社会で2度と働きたくないと思いましたね。」

小鳥「プロデューサーさんのことじゃありません!てか中学生にその時間とかブラックじゃないですか…でも変なんですよ。普段なら学校なんかの団体から連絡が届くはずなんですが置き手紙だけがあって
『今日1人職業体験に来ます』って」

P「俺もそういった業務の連絡は聞いてないですね。なんせ今初めて聞いたばかりですし。でもなんか妙ですね。アイドル事務所に職業体験って俺の時期にはありませんでしたよ。」

育「Pさん、職業体験ってなに?」

P「そうか、育ちゃんはまだなんだね。職業体験は学生の間に様々なお仕事の中から1つ選んで1日体験する実習みたいなもんだね。まぁ純粋な育ちゃんにはこの業界以外のドス黒い社会は見て欲しくないんだけども。」

小鳥「もうプロデューサーさん!プロデューサーさんの言うことを間に受けないでね。育ちゃんの好きなお料理を作れる仕事なんかもあるのよ。」

育「そうなんだ!職業体験かぁ…楽しみになってきた!」

P「ああ…俺たちの純粋な育が…」

奈緒「(ガチャ)プロデューサーはーん?なんか事務所の前にお客さん来とるで~?なんや職業体験らしいんやけど。」

P「来た!!やはり女の子かな。小鳥さん!お菓子!お菓子持って来て!」

小鳥「可奈ちゃんが昨日お菓子全部食べちゃってホワイトロリータしかありません!」

P「それは…それはなんかまずいだろ!名前的にまずいだろ!小鳥さんなんか買って来て!」

奈緒「それが女の子とちゃうねん。…男の子やねん。」

P「それ絶対315プロの仕事じゃん!俺たち765は専門外じゃねぇのか!?」

奈緒「ほら、隠れとらんと入ってきぃ」

優「ど、どうも。本日765プロダクションでお世話になる如月優と言います。1日限りですがよろしくお願いします。」

小鳥「き、如月…」

P「優くん!?いやだってその…あ、まぁ同姓同名もあるよな。」

優「いえ、僕は正真正銘如月千早の弟、如月優です。」

P「ほ、ホンマかいな…」

奈緒「プロデューサーはん、方言、方言。それにしても優くんって確か千早の弟さんやんな?でも千早が子供の頃に事故で亡くなったとかなんとか…」

優「はい。今回は天国の学校の実習で下界に降り、現世の仕事を体験するために半日ですがこうして生き返ることができました。」

育「天国にも学校ってあるんだね!」

P「育ちゃんは飲み込みが早すぎないか…?」

優「天国といえど最低限の知識は必要ですからね。学校を最後まで行けずじまいで他界してしまった人たち向けに用意されているんです。」

P「まぁそこまでは理解できたよ。でもなんで女性ばかりのウチのアイドル事務所に?」

優「歌自体は生きていた頃から千早おねえちゃんが楽しそうに歌っているのを見て興味を持っていたんです。」

P「男の子アイドル…やはりこの案件は315プロなのでは…?」

優「僕もそう思って先生に言ったんです。そしたら
『君はここの事務所に行きなさい』と言われ」

奈緒「千早に会わせるためやろか…」

小鳥「でも千早ちゃん、今日は番組の撮影でいないんじゃなかったかしら?」

優「それは良かったです。」

P「お姉ちゃんに会いたくなかったのか?」

優「確かに今の楽しそうな千早おねえちゃんに会いたいという気持ちもあります。約束のライブ以降千早おねえちゃんが僕が生きていた頃のように心から笑う機会も増えましたと思います。でも…」

P「…千早が優くんの死を悔やんでいるんじゃないかって思ってるのか?」

優「…はい。僕のせいでおねえちゃんは心に深く傷を負いました。更にそれによって父や母と喧嘩し仲が悪くなってしまいました。今は笑っているけどまだ心のどこかで僕の死のことで悔やんでいたり、恨んでいるんじゃないかって思うと会わないほうがいいんじゃないかって。」

育「そんなことないよ!千早さんも『今が楽しい』っていってたよ!」

奈緒「せやで優くん。自分を責めることないんや!」

優「皆さんありがとうございます。でも…」

P「…小鳥さん、確か今から番組のクライマックスでしたよね?」

小鳥「え、えぇそうですけど…」

P「…よし、会いに行くか!」

仕事が忙しく途切れ途切れの投稿になってしまって申し訳ないです。
ですが話はきちんと完結させますので読んでいただければ幸いです。

P「優くん、ウチの765プロがどんな仕事をしてるか知ってるか?」

優「え?そりゃライブや舞台やドラマなんかのお仕事じゃないんですか?」

P「まずはタイムスリップする」

優「え」

P「無人島で9日間過ごさせる」

優「ここは何をしてるんですか?」

P「地球を救うために立ち上がる」

優「おねえちゃん大丈夫なんですか!?」

P「大丈夫だよ。"その仕事"は千早は担当してないからな」

優「"その仕事"って言葉にやたら引っかかるんですけど…」

奈緒「慣れたらそんなもんやで優くん。私も魔法少女やコンパニオンの仕事ほったらかしてゲームしとったで。」

P「おい待て奈緒。その案件は初耳なんだが後でちょっと来い」

優「じゃ、じゃあ今おねえちゃんはどんな仕事をしてるんですか?」

P「優くん安心しろ。今から向かう現場は難攻不落の城、人呼んでアイドルキャッスル!それじゃあ乗り込め~!!」

優「名前からして不安なんですがぁぁぁぁ!!」

P「お、やってるやってる。」

優「血の池綱渡り、○×大砲クイズってなんですか!?」

P「大丈夫だ優くん、これはまだ通常運転だぞ。」

育「あ、ほら見てみてあそこ!千早さんがいるよ!」

千早「皆さん、今回チャレンジャー側軍司令官を務めさせて
いただく如月です。今度こそ、勝利を掴み取り
ましょう!皆さんの命、私に預けてください。」

優「あ、おねえちゃん…みんなを指示してる…」

P「千早は今回の風雲アイドルキャッスルのチャレンジャー側のリーダー格でいるんだ。おかしいだろ?一昔前の千早ならこんなこと進んで絶対しなかったんだぞ?でも今はノリノリでやってる。何故だと思う?」

優「過去に囚われず…前を向いていて生きてるから…」

P「もちろん、だからって優くんのことを忘れたことだってないはずだ。月に1回お墓参りに行ってるしその時にお母さんと仕事の出来事を話し合っている。優くんもそれを知ってるはずだろ?」

まつり「あ"あ"あ"あ"ま"つ"り"ひ"め"の"お"し"ろ"が"ぁ"ぁ"」

千早「やった…!私達の勝利です!」

ディレクター「お疲れ様でした~」

P「ほら、行ってきなよ。仕事も終わったようだよ。」

優「でも一体どんな顔して会えば…」

育「わたし一人っ子だから上手く言えないけど…せっかく姉弟会えるチャンスを逃したら一生後悔すると思う!優くんも、千早さんも。大丈夫、困った時は笑顔だよ!笑顔!」

奈緒「せや!素直な自分の気持ち、ガツンと千早にぶつけてき!影から応援してるで!」

優「みなさん…ありがとうございます。」

P「千早、見てたぞ。大活躍だったな」

千早「プロデューサー!?見てたんですか!?あ、ありがとうございます。これは皆さんで掴んだ勝利ですから喜びもひとしおです。でもなんでプロデューサーが?今日は事務所でいるって聞いていたんですが…」

P「お前に会わせたい人がいてな。」

千早「会わせたい人?」

P「ほら、出てきなよ。」

優「ど、どうも…久しぶり…だね。千早おねえちゃん」

千早「……優?…え、なんで…?」

優「下界の職業体験で少しだけだけど765プロの皆さんのおかげもあってこうして来ることができたんだ。」

千早「職業体験???理解が追いつかないわ…それにしても優…大きくなったのね」

優「天国にいっても成長しないってことはないからね…ある程度は大きくなるよ。」

千早「そうなの…何が何だかよく分からないけどお姉ちゃん、大きくなった優に会えて本当に嬉しい…嬉しいわ」

優「おねえちゃん…楽しそうに歌ってた。楽しそうに笑ってた。僕が憧れていたあの頃の千早おねえちゃんに戻った。だけど心のどこかで負い目を感じていないのか?そのせいで一家をメチャクチャにした僕を恨んでいるんじゃないか?そう思っててずっと謝りたいと思ってたんだ。」

千早「優…そんなに自分を責めないで。むしろ私こそ、ずっと謝りたいと思っていたの。優が亡くなって光が閉ざされた私は歌い続けることが優のためにできるせめてもの償いだと勝手に思い込んでいた。でも違った。優がいつだって好きだったのは"歌"だったんじゃなくて
"私が笑顔で歌う姿"だったのよね。そんな歌そのものの楽しさを気づかせてくれたのは春香や他のみんな、そして優のスケッチブックのおかげよ。本当に、本当にありがとう。そしてごめんね。過去に囚われたままのカッコ悪い姿を見せてしまって。」

優「ううん、千早ねえちゃんの口から聞けて良かった。僕のために歌を歌うんじゃない。自分の思うがまま歌って欲しい。僕はそう思ってるよ」

千早「私も優の口から聞けて良かったわ。なら私も自分の思うがまま、世界中のみんなに私の声を届けたい、私の好きな歌を届けたいと思う。もちろん優、貴方もよ?」

優「はは、じゃあ千早お姉ちゃんの最初のファンは僕ってことかな?」

千早「フフッ、そうね。いつだってあの頃から今まで優はいつも私を応援してくれてたものね。」

P「やっと笑ってくれたな」

千早&優「プ、プロデューサー(さん)!?見ていたんですか!?」

育「本当によかった…本当によかったよぉぉぉぉ」

奈緒「優くぅぅぅん!!よう頑張った!えらい!えらいなぁ!」

優「な、奈緒さん…くっ苦しいです…でも皆さんのおかげでこうやって千早おねえちゃんに自分の想いを伝えることができました。本当にありがとうございました。」

P「で、どうだ?お姉ちゃんの働く姿を見てアイドルになりたいと思ったか?」

優「はい!とても楽しそうに、だけどかっこよくてやりがいのある仕事に見えました!」

P「765プロは女性アイドル事務所だしダイナマイトの取り扱いができないと仕事に困る職場だ。
しかし、俺はそんな優くんにあるプレゼントを用意した。」

優「プレゼント…ですか?」

P「315プロのプロデューサーと旧友でな。掛け合ってもらって枠を取ってきてもらったんだ。事情を話したら斎藤社長が泣いてOKしてくれたらしく
『もし生まれ変わったらぜひきてくれたまえ!315プロは君を心から歓迎するぞ!』って」


優『生まれ変わったらって…wでも嬉しいです。ありがとうございます!」

優「あ…体が…そろそろ時間のようです。」

奈緒「ホンマかいな!なんかえらい早いなぁ…もっと居ればええのに。」

優「そうはいきません。長居すれば長居するほどこの世界に影響を与えてしまうので。」

千早「優…もう行くのね。」

優「うん。お母さんにもよろしくね。言って通じるか分からないけど。」

千早「ええ、伝えておくわ。母さん、私が優と話したって聞いたら気絶しちゃうかも。」

優「最後に1つだけ。千早ねえちゃんは、アイドルはどんな仕事だと思ってる?」

千早「…アイドルは自分の歌で人々を笑顔にできる、そんな素敵な仕事だと思うわ。」

優「…それでこそ、僕の知ってる千早ねえちゃんだね。さようなら、皆さん。さようなら、千早ねえちゃん。」

千早 (私からさよならは言わないわ…だっていつもそばにいてくれてるものね…優)

P「せけんがちゅらいよぉぉぉぉぉぉ育ママぁぁぁぁぁぁぁぁ」

育「あらあら、大変なのねプロデューサーさん。」

小鳥「もう!業務サボって何してるんですか!それに育ちゃんも乗っからない!せっかく久々にまともなプロデューサーさんを見たっていうのに次の日にはこれ…」

P「今日は昨日と違って新婚じゃなくて親子関係だもん!一刻◯の未亡人妻の小鳥さん!」

小鳥「それめ◯ん一刻じゃないですか!」

P「しかし親子で男1人となると姉妹が欲しくなるな…環、千早!時間が空いているなら姉と妹役で育ママとバブみに満ちたおギャルおままごとに参加しないか?」

環「おー!環、タイトルはなんかよくわかんないけど妹の役やりたいぞ!」

千早「やりません!なんてものに誘うんですか!てか今までずっと育と2人でやってたのにどうして急に姉妹が欲しくなったんですか?」

P「あーいや、俺も一人っ子だったし…昨日の見て俺もお姉ちゃんに甘えてみたいなぁ…と」

千早「…フフッ、もう。プロデューサーさんはいつも少年のようですね。ホラ、プロデューサー。休憩はこの書類を終わらしてからよ!終わったらいっぱい遊んであげるからね。」

P「がんばるぅぅぅ千早おねえちゃんしゅきぃぃぃぃぃぃぃ」


拝啓 優 お姉ちゃんは今日も元気です。


ー終ー

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