娘「大きくなったらパパのお嫁さんになる―」 (12)


男「な、なんてことだ……娘がフラグを」

男「許さん…!パパ絶対許しませんよ!例え見た目は平凡だけどわけ隔てなく優しくいざというときはやるタイプの勇者系青年でハーレム状態なのに一途でエンディングではヒロインと結婚する王道ギャルゲ主人公タイプだったとしてもパパ絶対に認めませんからねッ!」

妻「あなた、心配し過ぎじゃないかしら…」

男「いや絶対に間違いなくフラグが立ってしまった、こうしちゃおれんぞなんとか早急に解決策を考えねば……」



しばらくの後、平和だった世界に魔王が誕生した



魔王「この世の好青年を駆逐しろ!」

妻「あなた、娘がいきおくれちゃいますよ?」

魔王「NTRよりはましだ!私の目が黒いうちは絶対誰にも渡さんッ!」

妻「でも娘ももう年頃ですし……」

魔王「な、わが娘が恋に恋しているというのか…?ま、まさかそんな筈」

娘「パパー指輪欲しいなー」

魔王「よーしパパ腕によりをかけて作っちゃうぞー!」

妻「娘?パパをからかうのも程々に……」

娘「いつまでも母親ぶらないでよね、ちょっと早くパパと出会ったからって調子乗ってんじゃないわよ」

妻「!?」

娘「もう年なんだから自重したら?ネグリジェ着てスルーされたとか笑い話にもならないよ」

妻「」


妻「あなた?そろそろあの子も弟か妹が欲しいんじゃないかしら?」

魔王「新しい子どもだと!?」


「パパキャッチボールしよー」

「お勉強教えてー」

「ご本よんでー」


魔王「」

魔王「いかんトリップしてた」

魔王「素晴らしい案だな、では早速今夜にでも」

妻「~♪」

魔王「いやしかし待てよ…そうすると娘が寂しがるかもしれん……」

妻「あの子ももう大人ですよ?そんなことないと思いますけど」

魔王「それはそれで私も寂しいしなぁ、私の体がもう一つあれば……」



その日、魔王は分身を覚えた



魔王「これで何人いてもお世話できるぞ!」

妻「あなたどこでそんな魔法を……」

魔王「細かいことは良いだろう」


魔王「では早速分身するぞ!ぬんッ!」

魔王1「ハッハッハ成功だ」

魔王2「うむ、では私は娘と遊んでこよう。あ、子どもができたら私に任せろ完璧に育て上げてやる」

魔王1「は?何言ってんの貴様?逆だろ」

魔王2「は?そっちこそ何言ってんの?お前は悪い虫がつかないように勇者狩りでもしてこいよ」

魔王1「やんのかテメェ!」

魔王2「上等だコラッ!表出やがれ!」

妻「私の相手が分身とか流石に怒りますよ?」

魔王「ごめんなさい」

娘「パパ今日は一緒に寝て良い?」チラ

魔王「ああ良いぞ!今日は久しぶりに川の字で寝ような!」

妻「!」

娘「………」フッ

妻「」イラッ



妻「世界中から勇者候補を探し出して育て上げなさい、いいわね?」

国王達「かしこまりました必ずや……!」



この日、勇者を導く女神が誕生した



勇者「貴様がこの世界を脅かす魔王か!」

魔王「遂に来やがったな娘を誑かそうとするクソ鬼畜ド外道!消し炭にしてくれるわ!」

娘「パパどうしたの?」スッ

勇者「なっ!貴様!いたいけな少女を誘拐しあまつさえパパなどと!許さん!」

勇者(……しかし可憐だな)

魔王「お前はもう塵も残さん」

魔王2「いやまて私よ、こいつは殺しても平気で蘇る」

勇者「ぶ、分身しただと!?」

魔王2「私に良い考えがあるんだ」

魔王1「今わかったぞ、そういうことだな」

魔王2「とりあえずやってしまおう」

勇者「く、やってやるさ!」


魔王「貴様は今まで何をしてきたのだ」

勇者「くそ、こんなにも実力の差があるなんて……」

魔王「私は娘を守るためだけに魔王になった」

魔王「お前は何だ?国王に言われたから戦うのか?平和のため?勇者に選ばれたから?」

勇者「お、おれはみんなの幸せのために……」

魔王「陳腐だな」


魔王「貴様には」パチンッ


ズシンッズシンッ


ボストロール1「」フシュ-

ボストロール2「」フシュ-

ボストロール3「」フシュ-

ボストロール4「」フシュ-


魔王「白濁液の底がお似合いだ」

勇者「」

勇者「ま、待ってくれ!何でもする!何でも言うことを聞くから!だからっ!」

魔王「貴様には失望したよ」バサッ



バタン「あ、あ、ぁ、あ、まって、まっごめんなさいッごめ゙ェ!?っ」



「アーッ!!!!!」



妻「だめでしたか、まぁ第二第三の勇者に期待しましょう」


翌日、世界中に勇者のアへ顔ダブルピースが流され魔王は家族と平和に暮らしたとさ


end

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