ヴィーネ「優しい束縛」 (42)

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ーガヴの部屋ー

ヴィーネ「はい、明日の宿題おしまい」

ガヴ「あ~やっと終わった......超疲れた......」

ヴィーネ「それはこっちのセリフよ...。何度ガヴの宿題手伝えばいいのかしら」

ガヴ「嫌ならしなくていいんだぞ」

ヴィーネ「そういうわけにはいかないでしょ。ガヴの面倒は私が見なくちゃ」

ガヴ「.........ねぇヴィー「えっもうこんな時間!?帰らなくちゃ!」ガタッ

ヴィーネ「で、でもこんな夜遅く怖いし、うー......」

ガヴ「なら泊まってく?」

ヴィーネ「うーん......着替え持ってきてないし......神速通で戻れない?」

ガヴ「私のパンツだけが飛んでいくだけだ」

ヴィーネ「ごめん。やっぱりいい」

ガヴ「じゃあ泊まっていきなって。朝早く家に戻ればなんとかなるさ」

ヴィーネ「あんたがそれ言うか」

ヴィーネ「本当にベッド使っていいの?」

ガヴ「へーきへーき。いつもゲームしながら寝落ちしてるし」

ヴィーネ「もう......だったら一緒に寝ましょ?」

ガヴ「...っ......や、いい」プイッ

ヴィーネ「ガヴも早く寝なさいよ。おやすみなさい」

ガヴ「うぃーっす。おやすみー」

カチッ(消灯)











ガヴ「ごめん。ヴィーネ」

チュンチュン...

ヴィーネ「......ん、んーっ.........ん?」グッ

ヴィーネ「なに......これ?」ピカー

ヴィーネ(私の右手首に光の.........輪? ベッドの中に線?が伸びてる...?)

ヴィーネ「とりあえず起きないと」グイッ

ドサッ

ガヴ「いっっったぁ~~~.........」

ヴィーネ「ガ、ガヴ!?」

ガヴ「...ん?あぁ、おはようヴィーネ」

ヴィーネ「おはよう......じゃなくて大丈夫?」

ガヴ「もー引っ張るなよ。頭思いっきりぶつけたじゃないか」

ヴィーネ「ご、ごめん、引っ張ったつもりはなかったんだけど......あ、それ」

ヴィーネ(ガヴの左手首にも光の輪っかが......私のと繋がってる?)

ガヴ「これで引っ張られて落ちたのか。......少し短すぎたな」ボソッ

ヴィーネ「ガヴ、これって一体何?光ってるから天使のあなたなら知ってるんじゃない?」

ガヴ「これ?これは神速通と同じ天使のの能力の一つで、光で相手を拘束することが出来るんだ」

ヴィーネ「天使ってなんでもありね......」

ガヴ「普通なら複数出して相手の四肢を封じたり、姉さんなら全身がんじがらめにすることが出来る」

ヴィーネ「じゃあこれは天使の仕業なのね。思い当たる節がラフィしか思い浮かばないけど...」

ガヴ「まぁ私は能力が衰えすぎてこれくらいしかできないけど」ハァ…

ヴィーネ「......ん?つまりお前かーーー!!!」

ガヴ「そうだ。わたしだ」ドヤァ

ヴィーネ「なんで偉そうなの!?」

ガヴ「いやーあのヴィーネも私の力の前にはなすすべがないと思ってね」

ヴィーネ「いいから外しなさい!」

ガヴ「やだ」

ヴィーネ「や、やだって...どうして...」

ガヴ「.........じゃあさ、どんな理由があっても私のこと嫌いにならないでほしい。それでいいなら」

ヴィーネ「うえぇ...?」

ヴィーネ(何その条件......でも、どんな理由でもガヴのことが嫌いになるわけない!)グッ

ヴィーネ「わ、わかったわ」コクリ

ガヴ「すぅー......はぁー......」ドキドキ

ガヴ「私...さ、ヴィーネの事が.........す、好きー......なんだよね」

ヴィーネ「...ガヴが、私のこと......」

ガヴ「.........驚かないんだな」

ヴィーネ「が、ガヴこそ落ち着いてるじゃない...」

ガヴ「...............」ドキドキ

ヴィーネ「...............」ドキドキ

ヴィーネ(そうなんだ......ガヴは私のことが好き......)

ガヴ「ヴィーネは」

ヴィーネ「っ! な、何?」

ガヴ「ヴィーネはどう思ってんのさ。私の......その...」ゴニョゴニョ

ヴィーネ(私は、ガヴのこと......)

ヴィーネ「ん、と......ガヴのことは駄天する前からずっと友達だと思ってた」

ヴィーネ「だけど改めてガヴから告白されて、自分の気持ちがよくわからなくなったの」

ヴィーネ「だってガヴのことそういう目で見たことなかったし、恋愛経験なかったし......」

ガヴ「...私のこと嫌いになったか?」

ヴィーネ「ガヴのことを嫌いになんてなるわけない!これだけは言える!」

ガヴ「そっか。嬉しいよヴィーネ」ギュッ

ヴィーネ「が、ガヴ......恥ずかしいってば......」モジモジ

ガヴ「だったらさ、何をしても嫌いにならないよな?」ニコッ

ヴィーネ「何をしてもって...どういうこと?」

ガヴ「私さ、ヴィーネが大好き」

ヴィーネ「それはもう十分聞いたわよ......」

ガヴ「十分なんかじゃない。ヴィーネはどれくらい私が好きなのか知らないよ」

ガヴ「どこにも行かないでほしい。ずっと私の傍にいてほしい」

ヴィーネ「......それって単に私に世話してほしいだけじゃないの」ジトー

ガヴ「ち、違っ!そんなこと...!」アタフタ

ヴィーネ「じょーだん♪もーガヴったらかわいいんだから」クスクス

ガヴ「~~~っっ」

ガヴ「拘束されてるのに随分余裕だな」

ヴィーネ「あぁそういえば...」ピカー

ガヴ「理由はさっき話した通り、ヴィーネが私から離れられないようにするため」

ガヴ「これで私とヴィーネはずっと一緒だ」ニコッ

ヴィーネ「.........あ」

ガヴ「これは私の意志でしか消せないからな。無理に外そうなんて思「ねぇガヴ今何時」

ガヴ「今?8時前だけど......」

ヴィーネ「大変!!早く家に戻って支度しなくちゃ!!」ダッ

ガヴ「ちょっ!おいヴィーネ!待っぶっ!!」ガツン

ヴィーネ「あ...繋がってたんだっけ。ごめんガヴ」

マジで更新遅くて申し訳ない

ヴィーネ「早く走ってガヴ!このままじゃ学校に遅れちゃうわ!」タッタッタッ

ガヴ「はっ...早くって.........私のたい、りょく......知って......でしょ.........」ゼーハー

ヴィーネ「じゃあ神速通使って!」

ガヴ「今めっっっちゃ疲れてるし、別の能力使ってるから無理ぃぃ......」

ヴィーネ「もー!ほら!背中に乗って!」

ガヴ「え、やっそれはちょっと」ドキッ

ヴィーネ「いいから乗れ」シャキン

ガヴ「お、おう」ギュッ

ヴィーネ「はぁ~...ガヴが軽くて本当に良かった」タッタッタッ

ヴィーネ「帰ってシャワー浴びて着替えて......ご飯は我慢するしか」ブツブツ

ヴィーネ「.........ガヴ?」

ガヴ「へぁ!?な、何?」アセアセ

ヴィーネ「いや、さっきから黙ってるからどうしたのかなって」

ガヴ「いや、なにも、してない、けど」

ヴィーネ「.........ならいいんだけど」

ガヴ「ほっ」

ヴィーネ(首元になにか違和感があるけど、ガヴの吐息が当たってるから...?)

ガヴ「」スンスン

ヴィーネ「つ、着いた......」ハァハァ

ガヴ「お疲れ。シャワーでも浴びたら?」

ヴィーネ「あんたが言うな......言われなくてもそうするわよ......」スルッ

ガヴ「わ、わーーー!!!ちょっとタイムタイム!!」

ヴィーネ「な、何よ急に」ビクッ

ガヴ「.........もういいよ」

ヴィーネ(そっぽ向いて目を閉じた?)

ヴィーネ「あ、ガヴもしかして~私の体見ないようにしてるんだ」ニヤニヤ

ガヴ「だ、だからなんだよ」ドキドキ

ヴィーネ「ふふ♪」ギュッ

ガヴ「ひっ」ビクッ

ヴィーネ「ガヴ......私今何も着ていないの」ボソッ

ガヴ「っ...そりゃ、そうだろ」

ヴィーネ「私...ね。ガヴにだったら全部見せてもいい」

ガヴ「うぅ、この悪魔...」

ヴィーネ「ほらガヴリール......こっち向いて」

ガヴ「...............あのさぁ」

ガヴ「目を瞑ってもその光が入ってきてバレバレだからなっ!!!」ベシッ

ヴィーネ「いたっ」

ヴィーネ(結局、からかってたら時間がなくなって着替えだけに......)

ヴィーネ(学校にもガヴを背負いながら走り朝から汗でベトベト)

ガヴ「バカヴィーネ」

ヴィーネ「誰のせいよ」

サターニャ「なーっはっはっは!!随分
遅かったわねあんた達」ビシッ

ヴィーネ「おはようサターニャ」

ガヴ「うわっ出たよ」

サターニャ「出たよって何よ!ま、どうせガヴリールが寝坊したんでしょうけど」ケラケラ

ガヴ「あーうん......」

ヴィーネ「そんなところね......」

サターニャ「な、なによその中途半端な反応。ヴィネットまで誤魔化さなくていいじゃない」

ヴィーネ「ほ、本当になんでもないのよ!」

サターニャ「ふーん......うっ!」

ガヴ「どうした、死ぬのか?」

サターニャ「な、なんかあんた達に近づくと気分が悪くなるんだけど......」ウプッ

ヴィーネ「え゛っ」

サターニャ「ガヴリール......あんた盛ったわね......」

ガヴ「何に何を盛るっていうんだ。いいから席戻れ」

サターニャ「今日のところはそうさせてもらうわ......うぅ......」

ヴィーネ「」ズーン

ガヴ「......なんでヴィーネが落ち込んでるんだよ」

ヴィーネ「だって...だって......私の体が汗臭いから、サターニャがっ......」グスッ

ガヴ「っ...ヴィーネのせいじゃないだろ。多分これのせい」クイッ

ヴィーネ「これ...?」

ガヴ「この私たちを繋いでる光。あいつ悪魔だから拒否反応が出たんだろう」

ヴィーネ「私も悪魔よ?」

ガヴ「ヴィーネは悪魔じゃないだろ」

ヴィーネ「」ズーン

ガヴ「あっ!いや、ヴィーネは悪魔だけどさ!光纏ってたり聖書に抵抗なかったじゃんか!」アセアセ

ガヴ「だから、私の力程度の光なら大丈夫なんだよ」

ヴィーネ「ほんと?」ウルウル

ガヴ「う、うん......ヴィーネ汗くさくないし、むしろ...」

ヴィーネ「むしろ?」

ガヴ「.........なんでもない」

アニメ知識なので本当に効くかどうかわかりません
このペースでいつ終わるのやら

ー別教室ー

ピコーン!

ラフィ「」ハッ

ラフィ「せ、先生、少しお手洗いに行ってもよろしいですか?」

先生「えぇどうぞ」

ガラガラバタン

ラフィ(ふふっ今私の面白センサーがひときわ敏感になっています!)

ラフィ(授業中だというのにいったい……サターニャさんでしょうか?)

サターニャ「うぅ~……気持ち悪い……」ウプッ

ラフィ(やはりサターニャさん…!)

まち子「胡桃沢さん大丈夫?」

ラフィ(と、あれは、サターニャさんと同じクラスの……)

ラフィ「どうかしましたか?」ウキウキ

まち子「あなたは白羽さん…?どうしてここに」

サターニャ「なんでウキウキしてるのよ……」

ラフィ「私はお手洗いに……サターニャさん、随分具合悪そうですね?」

サターニャ「あんたには関係ないわよ……おぇぇ」

まち子「朝からずっとこの調子で…」

ラフィ「……うふふ、では私がサターニャさんを保健室に連れていきましょうか?」

サターニャ「え゛っ」

まち子「え?でも白羽さんはお手洗いに」

ラフィ「勘違いだったようです」ニコッ

まち子「じゃあ……お願いしていいかしら?」

サターニャ「ま、待って委員長!私まだ死にたウ゛ッ!」ゴスッ

サターニャ「」クター

まち子「く、胡桃沢さんっ!?今一瞬みぞおちになにか…」

ラフィ「あとは私に任せてください、委員長さん♪」ニコニコ

まち子「………はい」

ガラガラ

グラサン「お、早かったな」

まち子「途中で白羽さんに引き渡しました」

グラサン「? そうか」

ヴィーネ「……ごめんなさいサターニャ、私が連れていけたら……」ナム

ヴィーネ(……それにしても)チラッ

ガヴ「」カリカリ

ヴィーネ(あのガヴが真面目に授業受けてるなんて……あ、気づいた)

ガヴ「」プイッカリカリ

ヴィーネ(ふふっかわいい)クスクス

ガヴ『これで私とヴィーネはずっと一緒だ』

ヴィーネ(……………)

ヴィーネ(私たちはいつも、これからも一緒じゃないの?)

ヴィーネ(こうでもしないと満足できないの?)

ヴィーネ(ガヴの好きがわからないよ………)

ヴィーネ(私もガヴのことどう思ってるの…?)

キーンコーンカーンコーン

ガヴ「ヴィーネ、学食行かないか?」

ヴィーネ「そうね。サターニャはいないし、じゃあラフィも…」

グイッ

ヴィーネ「っとと…もー引っ張らないでよガヴ」

ガヴ「ふ、二人が……いい」

ヴィーネ「二人で?どうして?」ニヤニヤ

ガヴ「……わかってて聞いてるだろ」プイッ

ヴィーネ「もーガヴ、可愛いんだから」ナデナデ

ガヴ「……………」

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