兄「妹に媚薬を飲ませた結果」続続 (25)

兄「……何だって?」

妹「だからさー、DLに連れてってよ」

兄「金がないから無理」

妹「お兄、バイトしてるじゃん」

兄「お前なあ……大学生の貯金舐めすぎ」

妹「DL行くくらいならあるっしょ」

妹「前、お兄の通帳見たけど……」

兄(こいつ……マジか)

兄「……DLってなんだっけー? お兄ちゃん、分かんないなあ」

妹「何言ってんの? DLって言ったら、あそこしかないじゃない」

兄(あんな人の多い所に行ってたまるかっつーの。疲れるのはごめんだ)

妹「……もしかしてお兄、本当に知らないの?」

兄「知らん。省略されたら全然わかんねーよ」

妹「……DLって言ったら、ディズ……むぐっ」

兄「ああ分かったあ! お兄ちゃん、思い出したよ!」

兄(流石にSSにまで手が回るとは考えられないが……リスクを冒さないに越したことはねえ!)

妹「……ぷはっ……このバカ!」ゴッ

兄「いってえ! グーで殴んじゃねえよ!」

妹「いきなり口塞ぐとか……マジあり得ないし……////」

兄「……なんで照れてんの?」

妹「う……うっさい!」

妹「それよりお兄、今言ったよね? ちゃんと思い出したって言ったよね?」

兄「うっ……」

妹「はい、決定ー。今週末連れてってよね」

兄「マジかよ……俺のなけなしの貯金が……はぁ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1496242372

今回から酉をつけていきます。
↓前作もよろしくお願いします。

兄「バブみを感じてオギャりたい」妹「は?」
http://elephant.2chblog.jp/archives/52200294.html

兄「妹に媚薬を飲ませた結果」
http://elephant.2chblog.jp/archives/52199930.html

↓R版に興味がある方はどうぞ
兄「妹に媚薬を飲ませた結果」続
http://minnanohimatubushi.2chblog.jp/archives/1977997.html


妹「ねーお兄ー! 早く―、こっちこっち!」

兄「ちょ……ちょっと待ってくれ……」

兄(2時間も並んで、肝心のアトラクションは5分って……ふざけてんのか)

妹「もー、情けないなあ。それでも男?」

兄「……お前は、昨日のベッドの上での俺を忘れたのか?」

妹「なっ……!////」

妹「信っっっじらんない! そういうこと、普通こんなトコで言う!?」

兄「俺はどこだろうと、お前への愛は口にできるさ」

兄「愛してるぞ……妹よ」

妹「……!」

妹「この変態! スケベ! シスコン! ド変態!」

兄「変態とか連呼するんじゃねえよ……」

妹「ねえ……お兄」

兄「なんだ、妹」

妹「その……こういう、たくさん人がいる所だとさ」

妹「お兄のこと……《お兄》って呼ぶの、なんか変だよね」

兄「そうか? 俺は別に気にならないけど」

妹「私は気になるの! だから……その……」

妹「次からは、お兄のこと……兄って呼ぶから」

兄「お……おう、分かった」

兄(心なしか何も変わってないように感じるが……気のせいか)

妹「ねえねえ、今度はこっち!」

兄「おいおい、あんまりはしゃぎすぎてこけんなよ?」

妹「ちょっと、子ども扱い? ありえないんですけど」

兄「子供だろうが、まだ高校生なんだから」

妹「むー……あ!」

妹「兄! あれ見て!」

兄(妹に名前呼びされるの、何だか新鮮だな)

兄「……あれって?」キョロキョロ

妹「フフ……」

妹「バーカ」ギュー

兄「うええ!」

兄(腕に……腕に……妹の胸が!)

兄「お前……いきなり抱き着くなよ!」

妹「別によくない? 減るもんじゃないしー」

兄「……くそ、好きにしろよ」

妹「うん! 好きにする―!」ギュウッ

兄(妹の柔らかな身体が……俺の右半身に密着している)

兄(家ではもう日常茶飯事だが……こうも人目が多いとなあ)

兄(……いや、どいつもこいつも、隣の異性にばかり気がいって、俺達の事なんか気にしちゃいねえか)

妹「……ねえねえ、兄」コショコショ

兄「ん? なんだ、妹」

兄(耳元で囁くなんて……周りには聞かれたくない話ってことか?)

兄(耳に、妹の吐息が掛かってる)

兄(なんだか、少しくすぐったい)

妹「……私達、周りの人達には、本物のカップルに見られてるのかな?」

兄「……!」

兄「バカッ! 何言ってんだよ!」

妹「イヒヒッ、どーなんだろーねー?」

兄(悪戯みたいに笑いやがって……可愛いな、くそ)

兄(さて……どこかでタイトルを回収しないといけないわけだが)

兄(一応、懐に媚薬を忍ばせているけれど)

妹「ねーねー、兄! 次はアレ乗ろ! アレ!」

兄(昼食にはまだ早いし……)

兄(どうしよう……飲ませるタイミングがさっぱりわからん)

兄(……あ! 閃いたぞ!)

兄(>>8の方法で飲ませる事にしよう!)

美味しそうなドリンクに混入

http://info.tokyodisneyresort.jp/menu/recommend/detail_981682036f406821e80a42e82f1e2335.html

野暮かも知れんが、略すならDLじゃなくてTDLかと

ペットボトル飲料に入れる

>>8
確かにそうですね、指摘感謝します

兄(よし、何か飲み物を買ってきて飲ませる事にしよう)

兄(……とは言ったものの)

兄(朝に比べて、大分気温が上がってきた)

兄(妹も、流石に歩き疲れたようで、木陰で休んでいるのだが……)

妹「あー、あっつーい」バタバタ

兄「手の平で仰ぐくらいなら、こんな暑い日にTDL来ようとか言うなよ……」

妹「いいじゃん、来たかったんだから!」

兄「ったく……何か、飲み物とか買ってこようか?」

妹「えっ、いいの?」

兄「ああ、そこらへんでペットボトルとか……」

妹「じゃあ私、バニラスムージーがいい! コーヒーゼリーが入ってるやつ!」

兄「バニラスムージー? ……分かった、買ってくるよ」

妹「私もついてく!」

兄「いいよ、お前はそこで座ってな」

妹「う……うん、分かった」

兄(ついてこられたら、入れる所を見られるかもしれないからな)

妹「あの……兄」

兄「ん? なんだ」

妹「……ありがとね」

兄「ぐっ……!」キュン

兄「お、おう……任せろ」

店員「ありがとうございましたー」

兄(くそっ、一つ500円とか、なんて高いんだ……これがTDLブランドか)

兄(さて、これに媚薬を入れるわけだが……)

兄(何だか……罪悪感が込み上げてきたぞ)

兄(ええい、しっかりしろ俺!)

兄(一度決めた事だ! 何が何でも盛ってやる!)

兄(……でも、今回は一滴くらいにしておこう、うん)

兄「おい、妹。勝ってきたぞ」

妹「わあー! ありがとー!」

兄(これくらい、そこら辺のカフェでも売ってるだろうに)

兄(本当、いい顔で喜んでる)

妹「ありがとね、兄!」

兄「お、おう。どういたしまして……」

兄(後ろめたい……)

兄(ていうか、たった一滴で効果あるのだろうか?)

兄(以前は、三滴でやたら懐いてくるくらいだった)

兄(……それは、今と違ってツンツンしてる状態だったからか?)

兄(なら……今のツンツンデレくらいの状態で飲ませたら、どうなるんだろう)

妹「……何見てんの?」

兄「いや、別に……」

妹「ふっふーん? 飲みたいんだあ?」

兄「バカ、それじゃあ……」

妹「間接キスになっちゃうねえ?」

兄「俺は、これがあるし……」

妹「ただのアイスコーヒーじゃん。折角ここにきてそれじゃ、何かもったいなくない?」

兄「そんなことねえよ、俺はこれで十分だ」

妹「ふーん……」

妹「……えいっ」チュー

兄「おまっ……俺のコーヒー!」

妹「ぷはっ……いいじゃん別に。甘いの飲んだ後だし、飲みたくなったの」

妹「……それよりさあ」

妹「しちゃったね、間接キス」ニヤニヤ

兄「お前なあ……」

妹「私のも飲みなよ。ほら、交換っこ」

兄「……仕方ねえなあ」ズー

兄「……意外といけるな」

妹「でしょでしょ!? 美味しいでしょ!」

兄「ああ。案外馬鹿にできないもんだな」

兄(……あれ? なんか忘れてるような……)

兄(……まあいいか)

妹「……ねえ、何だか暑くない?」

兄「ああ、暑い」

妹「どうしてみんな、あんなに涼しそうなのかな?」

兄「……室内だからだろ」

妹「私達は、こんなに暑いのに?」

兄「……」

妹「ああもう、あっつい」ヌギヌギ

兄「お前……露出多すぎだろ」

妹「兄、これ持って」

兄「自分で脱いだのくらい、自分で……」

妹「兄……お願い?」ウルウル

兄「……!」ドキッ

兄「ああ、分かったよ」

妹「ありがと、兄!」パアー

妹「兄、大好き!」ギュー

兄「バカッ……こんなとこで抱き着くなよ!」ドキドキ

兄(やべえ……鼓動が激しくなってる)

兄(どうしちまったんだ……俺も、妹も)

妹「えへへ……兄ー」スリスリ

兄(いつもの妹じゃない)

兄(ああ、そういえば……媚薬、入れたんだっけ)

兄(……媚薬?)

兄(……ああっ!)

兄(完全に忘れてた! 飲んじまった!)

妹「ねえー、兄?」

兄「な……なんだよ」ドキドキ

妹「わたしー……喉渇いちゃったなあ」

兄「お、おう……それで?」

妹「……口移しで、飲ませて?」

兄「口移しっ!?」

兄(こっ……こいつ、マジか!)

兄(やべえ……なんでこんな時に……こんなに妹が可愛く見えるんだろう)

兄「……頼むから、勘弁してくれ」

妹「えー、嫌だあ」

兄「ほら、持っててやるから」

妹「むー……仕方ないなあ」チュー

妹「んっ……ふぅ……ぷはぁ」

妹「えへへ……おいしい」

兄「……良かったな」

兄(一言一行が、一々エロ過ぎなんだよ!)

兄(……今、気が付いたけど)

兄(……周りの人の視線が痛い)

兄「あの……妹? そろそろ……」

妹「……」スッ

兄「……?」

兄(やけにあっさり離れやがった)

妹「……ねえ、兄」

兄「なんだ?」

妹「あとで覚えといて」

兄「……」サー

兄(ああ……そうか)

兄(量が少ない分……効果も短かったんだ)

兄(そういえば俺も、いつの間にか体の火照りが収まってる)

妹「……」

兄(さっきまでと一転、沈黙が痛い)

兄「な、なあ妹、このアトラクションはどんなやつなんだ?」

妹「……知るか、バカ」

兄「はい、すいません」

兄(メッチャ怒ってるよ……)

兄「申し訳ございませんでしたあー!」

妹「……言うことはそれだけ?」

兄「調子に乗ってすいませんでしたあー!」

兄(あれから結局、帰りの電車でもずっと怒ってたから)

兄(帰ってきて、開口一番に謝ったわけだが……)

妹「……それで、許すと思ってんの?」

兄(ですよねー……)

兄「いや、ホント……ごめん、調子乗った」

妹「お兄さあ……最近ホント、やり過ぎじゃない?」

兄「はい……」

妹「この間のやつ、規程の分量以上盛ったでしょ」

兄「はい……」

妹「初めて盛られた時より、全然感覚が違ったしさ」

兄「はい……」

妹「そもそもさあ、あんな公共の場で媚薬使うとか正気? マジあり得ないんですけど」

兄「すいません……」

妹「……もういいよ、頭上げて」

兄「あ、ああ」

妹「謝るんじゃなくてさあ……ちゃんと、行動で示してよ」

兄「行動?」

妹「お兄……明日一日、私の奴隷ね」

兄「どれ……奴隷だと!?」

妹「何? 文句あんの?」

兄「……いえ、ありません」

妹「じゃ、そーゆことだから」

妹「明日一日、よろしくー」

兄「……マジかよ」

兄(一日、妹の奴隷って……どんなプレイだよ)

兄(まあ、それでアイツの気が晴れるってんなら……やってやるさ)

今回はこれで終わりです
次回、この続きをR板に建てる予定です

初めからR板に建てろよ……とは言わないでください(それは俺も思った)

期待

スレ乱発しないでさ同じスレ使いなよ
短いんだしさ。

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