『何にもない』

P「雨、まだ上がりませんね」

卯月「ええ、激しさは無くなりましたけど、まだ少し止んでないみたいです」


少女「がんあっえうぢゅきちゃん！！」

卯月「・・・？！」

少女「ぅけぉっえくぁしゃい！ 」ペコッ

卯月「あっ！待ってください！ 」

タッタッタッ


卯月「ファンレター・・・」


『はじめまして少女と言います。私は耳が聞こえません。だから不可能な事なのかもしれません。だけど、卯月ちゃんの元気な笑顔を見てアイドルになりたいという夢を持つようになりました。勇気を持つ事ができました。本当にありがとうございます！』

涙が止まりませんでした

P「島村さん・・・」

卯月「プロデューサー。私、手話ができるようになりたいです」



ちひろさん「聾唖学校でのソロライブですか？」

P「はい。島村さんにとってとても大きな意味を持つイベントになると思っています。」





私にできる事だけを重ねて、笑顔を、心を伝えたい！

卯月「聴いてください！“お願い！シンデレラ” 」




卯月「あの時、手紙ありがとう！とっても嬉しかったよ！」

少女「どうして・・・手話できるの・・・？」

卯月「私の気持ち、手紙の返事、直接伝えたくて・・・えへへ」

卯月「今はまだまだだけどね、これから私、頑張って頑張って、天海春香ちゃんにも、楓さんにも、他の誰にも負けない凄いアイドルになります！そして少女ちゃんと同じステージに立てる日を、待ってます！」

少女「・・・」

少女「ぁぃがぉう・・・！！」




卯月「ねえプロデューサー、何で私の事を選んでくれたのかもう一度教えてくれませんか？」

P「笑顔です」

卯月「・・・えへへ」

P「空、良く見えますね」

卯月「はい、雲一つないみたいです」

おわり