筋肉達磨騎士「魔王ですと?」女王「う、うん……」 (60)



筋肉騎士「ほほう、確か魔王とは数百年に一度現れる災厄の王でしたかな?」

女王「まぁそんな所かな、そこでお願いしたいんだけど」

筋肉騎士「このひ弱なモヤシ騎士で良ければ、何なりと」ザッ

女王「んん?……コホン、各国の王達も既に魔王出現を感知して動き出しているらしいけど、今回の対魔王兵器『勇者』が顕現したのはどうやらウチの国みたいでね?」

筋肉騎士「ほほう? む、もしや……」ムキッ

女王「そうなんだ、君に魔王討伐の為に勇者と…
筋肉騎士「ヤァァァッパリィ、そうでしたかぁああああ!! 私めが勇者! あぁ、どぉーりで中々筋肉も付かない割に器用貧乏で中途半端だと思っておりましたが! まさかこの、私めが伝説の勇者に選ばれていたとはぁぁああ!!」

女王「いや、待っ
筋肉騎士「お任せ下さい!! この貧弱で軟弱な此の身を捧げる事で世界を救えるのであれば! 魔王など一人でも二人でも倒して見せましょぉおおお!!」

< バンッ! シュタタタタッ!!

< 「お任せを女王!! 一日で戻りまするゥゥッ!!」ダダダダッッ


女王「待って! ちょっと待って筋肉達磨ぁ!違うから! 勇者違うからぁあ!!」




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【西の国・城下町】


< 「きゃあああっ!? 誰か助けてぇえ!!」

筋肉騎士「むむ、愛すべき民の悲鳴……それも少女の声! 道を空けよ! 騎士団が一人、この貧弱な騎士が通る!!」


< 「うお!? あの兜以外は全裸の筋肉達磨……筋肉騎士様だ!」ザワ

< 「股間に何故か向日葵を咲かせている筋肉、この国で名高き筋肉騎士殿か……!」ザワ

< 「今日もなんて逞ましい筋肉なの、流石は西の国最強と言われる『騎士団長』ね!」ザワ


筋肉騎士「ぬぉおおおお!! 何処だ! 少女ォォッ!!」ダダダダッッ



少女?「やだぁぁあ! 離してよぉ!!」

ならず者「クソッ、思ったより暴れやがる娘だ……オイ!」

ならず者B「お嬢さん動いちゃダメですよー、ほら見えるこれ? 動いたらナイフでブスリと行っちゃうからねー、馬車に乗ろうねー」スチャッ

少女?「ひ、ぃ……っ!」びくっ


筋肉騎士「ぬふぉおおおお!! 滑ったぁあ!!」ドドドドォォオッ

< ドゴォオッ!!


ならず者C「ぎゃあああああ!!?」

ならず者「うわぁあぁっ!?? 馬車が粉々に!?」

ならず者B「砲弾の流れ弾か何かが飛んで来たのかぁ!?」



少女?「あの、はち切れんばかりの筋肉と股間の向日葵は……筋肉騎士卿!」パァアッ

筋肉騎士「その声は先ほど聞こえた悲鳴の少女だな! 無事で何よりだ!!」ガバァッ

少女?「……っ///」キュン


ならず者「なんだあのマッスルな野郎は……」

ならず者B「畜生舐めやがって、ぶっ殺してやる!」

ならず者C「相手は丸腰だ! やっちまえ!」


筋肉騎士「動くな悪漢共! 我等が女王の名の下に神妙にお縄につけぃ!!」ムチッ

ならず者B「ざけんな露出狂がぁあ!!」バッ

ピタァ・・・!

ならず者B「なっ……腕が、うごかねぇ……!?」ギチギチッ

筋肉騎士「それ以上動くなら私にも考えがある、他の者達も動くなら容赦はせんぞ」ムチィッ

ならず者達「…………!!」


少女?(……筋肉騎士様のポージングや筋肉の影に隠れて、殆ど見えないくらい細い金属糸が伸びてる……!?)




【数分後】


憲兵「いやはや、お手柄でしたな筋肉騎士卿。この者達は最近町で人を攫っては奴隷商に売り飛ばしていたギャング団の下っ端でして」

筋肉騎士「なんと、その様な悪質極まりない輩であったか! 何なら片手間に私がギャング団を潰してこようか?」

憲兵「それをしてしまうと構成員の把握と被害者達の救出が出来なくなりますからなぁ」

筋肉騎士「その辺りも調べた上で売られた者達を私が迎えに行けば問題あるまい、ふむ……今の時刻は九時半か、ならば四十分で終わらせよう」カチャッ

憲兵「(その時計何処から出したんだ……)い、いえ、そもそも騎士団長殿を憲兵の任務に適当に参加させ手伝わせたとあっては私もお叱りを受けてしまいますので……」

筋肉騎士「……よく言った!! 自分達の力で民を守護し救おうというその気概! 誠に感動した!! 私の留守中、町の安全は君達憲兵に任せたぞ!?」ムチィッ

憲兵「は、はい……!」ウルッ


少女?「素敵……筋肉騎士様……!」キュン


筋肉騎士「さて、では行くか」

少女?「筋肉騎士様! 何処へ行かれるのですか!」

筋肉騎士「果てしなき筋肉ロードを極める旅に出るのだ」

少女?「えっ」

筋肉騎士「ここだけの話、実は私は勇者だったのだ。そこでつい二十分前に陛下から魔王討伐の任務を与えられたのである」フンスッ

少女?「え、勇者……?」

筋肉騎士「皆まで言うな、確かに私の様な貧弱な男が勇者とは信じ難いであろう……だが恥ずかしながら戦いには自信がある! ならば私の力を全て注ぎ魔王討伐に当たるべきだと思うのだ!!」ムキッ

少女?「き、筋肉騎士様……他の方に聞こえてしまいますよ!」

筋肉騎士「はっはっ! これは一本取られたな!! さぁ、それはそうと少女よ、そろそろ家に帰るがいい」

少女?「私も筋肉騎士様の旅に連れて行って下さい!」

筋肉騎士「宜しい!! 一泊二日の魔王討伐の旅にお嬢さんも連れて行こう!!」

少女?「えっ」


少女?「その……良いんですか?」

筋肉騎士「何か思うところがあっての決断、そして少女の願い! それを無下にするなど騎士に在らず!」

筋肉騎士「なに、道中の危険は気にすることは無い。これでも四十年前は二千の竜を相手に小さな村を守り抜いた程度には防衛戦に慣れている」

少女?「それもそうなのですが、実は私……」


女装勇者「男、なのです…………それも、今回の勇者は私で…

筋肉騎士「女子の様な男を抱いた経験など幾らでもある! 一向に構わんッッ!!!」ガシィッ


女装勇者「えっ」


【一時間後】


< ドドドドドドドド!!!

筋肉騎士「どうだね乗り心地はァ!! お嬢さんの小さなお尻では少々揺れるとは思うがね、ハッハッハッハッハァッ!!」シュタタタタッッ


女装勇者「ぁぅぁぅあぁあ……!!」ガタガタガタンッ

女装勇者(いきなり馬車を買ったと思ったら、筋肉騎士様が馬車を引いて走るなんて……!! しかも何この速度!? 手を離したら馬車から投げ出されそう……!!)ガタガタガタッッ


筋肉騎士「思い出すなぁ! 私がまだ従騎士だった頃はこうやって先輩騎士達を乗せて鍛錬に励んだものだ!! 騎士団長になってからは誰も馬車に乗ってくれん!!」シュタタタタッッ

< 「そ、それっ、それはぁぁあ……筋肉騎士様に対して無礼だと思ったからではぁぁぁあああ……」

筋肉騎士「身体を鍛えるならこれが一番! 体力も筋力も魅力も身に着く!! さぁ、先ずは魔王の配下に占拠されたと報告のあった我が国最南端の辺境領に行くぞぉぅ!!」シュタタタタッッ

< 「辺境領!? こ、ここからでは一ヶ月かかるきょりですよぉぉお……っ」

筋肉騎士「もう少しスピードを出せば二時間で到着する!! しっかり掴まって、出来れば水分もこまめに摂りたまえ!!」グンッ!


< 「ひぁああああっ!?? 待っ、おち、落ちりゅぅぅうっっ!!?」

< ドドドドドドドドドドドドッッ!!!



【更に二時間後……西の国・王都から約1400km……辺境の町見張り塔】


山賊「ん……? なんだ、あれ」

山賊B「どうしたよ兄弟」

山賊「なんか森の木々が倒されて無いか?」

山賊B「どれどれ遠眼鏡で見てみるか」スチャッ


山賊B「……馬車を引く全裸の兜だけ被ったオッサンが股間の向日葵を振り回してこっちに向かって来てる」

山賊(また昼間から酒を飲んだなこいつ)


山賊B「なんだか知らんがやべぇぞあのオッサン! 警鐘鳴らせ、あのお方に知らせるんだ!」

山賊「はぁ?」


< スパンッ

山賊B「え、なんだ今の音」


警鐘< ゴトンッ!


山賊「はぁ!? なんで鐘が真っ二つに……」

山賊B「やべぇ……! 逃げろぉっ!!」バッ

< ヒュルンッ! ギチギチッッ!!

山賊「!??」
山賊B「!?」

山賊「うう、う、動けねぇ……!」ギチッ

山賊B「糸みてぇなのが絡んでやがる! おい兄弟動くな! イデデデッ!!」ギチギチッ


筋肉騎士「うむ! 辺境領の町に到着だ!」ピタァッ

< キキーッ!! ポーンッ!

女装勇者「きゃああっ!?」

筋肉騎士「む?馬車から飛び上がって降りて来るとは中々元気だな! ふはははは!!」ガシィッ

女装勇者(凄い逞しい大胸筋……//// あれだけ走り続けていたのに、汗一つかいていない鋼のように硬いのに羽根のように包まれるような温かさ……!素敵……///)キュン


筋肉騎士「それにしても、噂に聞く魔人とやらの気配を感じないな。代わりに見張り塔に居たのは山賊らしき男達だけだ」

女装勇者「はぁ、うっぷ……ちょっと酔ったかも……って、え? 筋肉騎士様はもう既に敵を発見したのですか!」

筋肉騎士「発見も何も、見張り塔でダラダラしている不届き者が視界の端の遥か彼方で見えれば当然気付く!!」

女装勇者「流石です筋肉騎士卿///」



< ガコォンッ

筋肉騎士「さて、これで町に入れる。住人達が無事だと良いが」

女装勇者「え? 今、どうやって門の閂を開けたんですか?」

筋肉騎士「なぁに! 糸でちょっと引っかければ簡単に開く! やはり糸は良いぞ、糸は!」フンスッ

女装勇者「そうですか……///」

女装勇者(胸を張る度に股間の向日葵が左右にブンブンしてる…////)

筋肉騎士「では中に入るとしよう」

< ギギィ・・・


武装兵「あん? 何で門が開いてやがんだ」ガチャッ


筋肉騎士「西の国騎士団が一人、筋肉達磨将軍である!! 領主と町長に御目通り願いたく邪魔をした!!」

武装兵「テメェみたいな格好の将軍がいてたまるか!!」


武装兵「ゴフッ……」ドサッ

筋肉騎士「暫くそこで眠っているといい」

女装勇者(あれ!? この武装した人いつの間にやられたの!?)びくっ


筋肉騎士「……ふぅむ、荒れているな。占拠している連中はマトモに統治するつもりはないらしい」

女装勇者「関所も燃やされていましたしね……さっきの人も何だかならず者みたいな雰囲気だし」

筋肉騎士「とりあえず向こうに見える教会に行って首魁と話をしてみるとしよう」

女装勇者「え、あそこにいるって分かるんですか筋肉騎士様」

筋肉騎士「勘だッ!!」

女装勇者(さすが筋肉騎士様素敵……///)キュン


< 「なんだテメェこの野郎! んほぉおおおおあああああ!!!」

< 「うわぁああっ!!? なんだよこれ! 全身に何か糸みたいなのが絡まって……おほぉおぉぉっ!!!?」

< 「畜生、何者だコイツ……ンギィィィッ!!?」


< ドサドサドサッッ

筋肉騎士「眠れ、安らかに」ムチッ

女装勇者(物凄い叫び声を上げて倒れたけど、どんな体験したんだろうあの人達……)

筋肉騎士「さぁ! 手下には休暇を取らせた! 後は私と貴公だけだぞ!! 姿を現わすがいい!!」


邪教祖「……何者だ、貴様」

筋肉騎士「貴公こそ何者だボロ切れなんぞ着おって!! その首飾りの宝石に至ってはイミテーションではないか!!!」

邪教祖「何だこいつは……」


邪教祖「その姿格好ではただの物狂いか自殺志願の気がある者だとは思うが……念の為もう一度聞こう、貴様何者だ」

筋肉騎士「見ての通り、西の国が誇る騎士団の者であり今代の勇者だ!!」

邪教祖「いつからこの国は鎧どころか衣服すら脱ぎ捨てて仁王立ちする国になったんだ……?」

筋肉騎士「そんなふざけた国は存在しない、露出の国を作りたいのなら先ずは自分が脱ぐのだな!!」

邪教祖「話が通じぬな此奴……ッ」イラッ


筋肉騎士「御託は要らん! 緑豊かなこの辺境領の町を支配しているのは貴公だな!!」

邪教祖「フ、如何にも。我等が信仰せし魔王様が遂に…
筋肉騎士「貴公達が来て、何名死んだ?」

邪教祖「……さぁな、それを知ったところで何になる? 捕らえているこの町の兵士達なら見せしめにこの後一斉に処刑する、そして貴様も此処で私に嬲り殺されるのだ。勇者なのだろう?」

筋肉騎士「道理だな。ならば私からはもう何も言うまい」

邪教祖「まずはそこの娘の前でご自慢の腕っ節を引き千切ってくれよう……!」バッ


< ピンッ

< ブシャァアッ!!
邪教祖「ぉゴッ…………カパァ……」ドサッ


筋肉騎士「すまないな、お嬢さん。少々乙女には刺激が強い光景だ」ギュッ

女装勇者(抱き寄せられて目隠し……これ、凄い/// 筋肉騎士様の胸の鼓動が耳元に……!////)ドキドキ


筋肉騎士「では急ぐとしよう、これ以上町の人々が命を奪われる前に止めなくてはな!」

女装勇者「え、あの……良いんですか?」

筋肉騎士「魔王討伐の第一歩はここからだからな! 祝杯のベッドでお嬢さんを抱くのはまだまだ先だぞ!!」

女装勇者「そうじゃありません/// あの如何にも怪しげな方、魔王について何か知っていたかもしれないのに……何も調べないで殺して大丈夫なのかと」

筋肉騎士「ハハハッ、中々賢いがその必要は無いとも! 寧ろ奴をいきなり消した事でこれから忙しくなるぞぉ!」

女装勇者「??」


筋肉騎士「とりあえず町の北西に向かってみるとしよう!! 何となく多分あっちに五十人弱の殺気の様なもんもんとした何かを感じるのだ!!」

女装勇者(……根拠は無いのに、いつも背を向けた時に見せる逞しいお尻が素敵です……///)キュン


町長「これは、何という女神のお導き……! 筋肉騎士様ではないですか!」

筋肉騎士「おお! 無事だったか町長殿!」

町長「最後にお会いしてから早三十年となりますが、貴方もお元気な様で……///」

筋肉騎士「いい歳をした中年が頬を染めるのは男として些か筋肉が足りんぞ!! 私も最近は貧弱さに磨きがかかってはいるが、未だ鍛えているというのに!!」ムキッ

町長「筋肉騎士様の魔羅をぶち込まれては流石の俺も雌の悦びを忘れられないのですわ!」

筋肉騎士「はっはっはっは!!」
町長「あっはっはっはっは!!」


女装勇者(一体、どんなご関係なんでしょう……////)キュンッ



──── ・・・


筋肉騎士「犠牲者は防衛に当たった最初の一陣、七十八名か」

町長「彼等は必死に町を守ろうとして凶刃に倒れた者達です、どうか讃えて下さい」

筋肉騎士「無論である。彼等の魂が彼の者の所へ逝ってもその誇り高き思念は我が身に宿っている! 今夜中に全て終わらせて見せよう」

女装勇者「でも筋肉騎士様……今は何の情報もありません、あの教会の男が何か知っていたかもしれませんが……」

筋肉騎士「うむ! それなのだがな、お嬢さん。これから町長殿には町の人間を全てここから退去させて欲しいのだ」

町長「な、何故にですか?」

筋肉騎士「何らかの動き、或いは『当事者』が来るという事! さぁ時間は無いぞ民達よ! 水と食料だけ抱えて早くこの町から出るのだ!」


町長「当事者とは……ま、まさか魔王ですかな!? 分かりました! ただちに……!」



【二時間後】


女装勇者「あの、町の皆さんはもう殆ど退去されました。女性や子供、お年寄りの方が遅れていますが郊外までは既に達していると思います」

筋肉騎士「走り回らせて済まなかったなお嬢さん! はっはっは! 事が全て終わったら妻直伝の疲れに効く指圧をしてやろう!!」

女装勇者「わぁ、ありがとうございます……え?」

筋肉騎士「指圧は嫌かね? それならば揉み解すような手で……」

女装勇者「筋肉騎士様、奥様がいるんですか!!?」

筋肉騎士「流石にこの歳で結婚を経験してない訳にもいかないからな!」

女装勇者「え、ぇええ……」

女装勇者(どんな人なんだろう……)


女装勇者「……ところで、あの。これから何が起きるんでしょうか」

筋肉騎士「何も無いかもしれんな!」

女装勇者「えっ」

筋肉騎士「既にあの男を殺してから数時間、反応が無いとなると望み薄なのは確かである。だが私の勘が告げているのだ……」

女装勇者「勘が……?」

筋肉騎士「魔王の手の者、それも相当な地位の者が来ると!」


< キィィインッッ!!


女装勇者「きゃ!? な、何ですか今の!? 教会に星が落ちて来た様な……!」

筋肉騎士「来たか」

女装勇者「まさか本当に!??」


筋肉騎士「はっはっは!! まぁ驚く事は無い、私は昔から勘だけは良かったからな! 軟弱ゆえの特技というものだ!!」ムキッ


四天王牙「ええい!! 何処だ、何処にいるか邪教祖め! この四天王『牙』様が来たというのに迎えも無しか!!」ズシンッ

四天王牙「……」ピタッ

四天王牙(血の臭い、だと……それも邪教祖の?)


筋肉騎士「ンマァアアアッ!!」ズゥゥウンッッ??


四天王牙「あぁ!? 何だテメェはァ!!」

筋肉騎士「見ての通り、勇者であるッッ!!!」マッスゥッ

四天王牙「テメェの様な露出狂筋肉達磨が勇者なわけねぇだろうが!!」

筋肉騎士「だが!! 此処に! ぁぁあ!! いるのだぁあああ!!!」ヒュゴッッッ

四天王牙「ちょ、速っ……< ドゴォォオオオオッ!!!



< 「ぶるるるるるぁあああっ!!?」ズシィィンッ


筋肉騎士「……む、しまった勢い余って殴り飛ばしてしまったか」

女装勇者「はぁっ、はぁっ、筋肉騎士様! ご無事ですか!? 今の音は!?」タッタッ

筋肉騎士「ちょっと私の手違いで先に殴ってしまった」

女装勇者「えぇ!?」

筋肉騎士「四天王とか言っていた様だが、無事だろうかあの虎の頭をした御仁は」

女装勇者「四天王!?」

筋肉騎士「うむ。 ん? 起き上がって来た様だぞ」


四天王牙「ヒュー……ひゅー……ヒュ-……」フラフラ


女装勇者「瀕死ですよ相手!!?」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年07月08日 (土) 20:02:46   ID: VFhw_1Ub

時速700km出てるじゃねーか

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