【艦これ】『きたかみさん と おおいさん』 (48)




北上さんと 大井さんという、 とても仲がいい 姉妹の兵隊さんが 居ました。




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北上さんと 大井さんは 兵隊さんとして 一緒に はたらきました。


ふたりは いつも 一緒でした。





北上さんは 大井さんの事を 大井っち と呼びました。


大井さんは 北上さんの事を 北上さん と呼びました。





北上さんは 大井さんの事が 大好きだったので いつも 一緒でした。


大井さんも 北上さんの事が 大好きだったので いつも 一緒でした。





北上さんは 大井さんと ずっと 一緒に 居たいなと 思いました。


大井さんも 北上さんと ずっと 一緒に 居たいなと 思いました。







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ある日、 北上さんと 大井さんが すんでいた国で おおきな戦争が はじまりました。


北上さんと 大井さんは 兵隊さんだったため ふたりは 戦争に いかなければなりません。





ふたりは 一緒に たたかいました。





しかし、 たたかいのとちゅう 北上さんは ケガを してしまいました。


ケガを してしまったため 大井さんと 一緒には たたかえません。





びょういんで 休んでいた 北上さんは、 大井さんに しくしくと 泣きながら いいました。





「はなれたくないよ、 大井っち。」





北上さんの そのことばに 大井さんは 「わたしもよ。」と しくしくと 泣きながら いいました。





大井さんは 北上さんと はなれ ひとりぼっちで たたかいました。







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ある日、 びょういんで 休んでいた 北上さんのもとに てがみが 届きました。





そのてがみには、 大井さんが あらしの中で たたかっていた時に バクダンに 当たってしまい しんでしまったと 書かれていました。


大井さんは あらしの中で 眠るように しんでしまったと 書かれていました。





てがみを 読んだ 北上さんは わんわんと 泣きました。





戦争が おわっても わんわんと 泣きました。


大井さんと 一緒にいた おんなじ時間だけ わんわんと 泣きました。





ある日、 北上さんは 兵隊さんの おしごとを やめました。





そして、 北上さんは ひとりぼっちで 眠りました。





それから、 北上さんが 目をさます事は ありませんでした。







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「ひさしぶりね、 北上さん。」





ふと、 北上さんが だれかのよび声に 気がつくと、 そこには しんでしまったはずの 大井さんが 居ました。





北上さんは びっくりして 大井さんに 「ここは 天国かな。」と たずねました。


北上さんの そのことばに 大井さんは 「わからないわ。」と にっこりとした顔で いいました。





北上さんは 大井さんに にっこりとした顔で いいました。





「まあ、 大井っちと また一緒なら どこだって いいかな。」





北上さんの そのことばに 大井さんは 「そうね。」と にっこりとした顔で いいました。







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それから、 ふたりは いつも 一緒でした。





北上さんと 大井さんは 兵隊さんとして 一緒に はたらきました。


そのあいだに いろいろな事が ありました。





いままで 見たことないような おおきな建物が にょきにょきと 建ちました。


お月さまに ロケットが あそびにいったりもしました。


みんなを とおせんぼしていた おおきな壁が なくなったりもしました。





ほかの国では たくさん 戦争を していました。


ですが、 北上さんと 大井さんが すんでいた国では けっして 戦争を しませんでした。








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北上さんと 大井さんは たくさん 生きました。


ですが、 すべての 生きものは たくさん 生きたあとは しななければなりません。





大井さんは 北上さんに にっこりとした顔で いいました。





「平和な時代を 北上さんと 一緒に たくさん 生きることができて 楽しかったわ。」





北上さんも 大井さんに にっこりとした顔で いいました。





「わたしもだよ、 大井っち。」





そして、 北上さんと 大井さんは ひとりぼっちではなく こんどは ふたり仲よく 眠りました。





それから、 北上さんと 大井さんが 目をさます事は ありませんでした。







おしまい。




軍艦と護衛艦?

>>44

拙文ですが、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

このSSは「北上さん」と「大井っち」の軍艦時代から護衛艦時代までの軌跡を、
端的に、児童文学調で描いた作品となっております。

なお、端的に描いた作品の為、史実とは少々異なる点もございますので、何卒ご容赦下さい。

今後また、ご機会がございましたら、その時は何卒よろしくお願い致します。

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