ルパン「シティーハンター?」【クロスオーバーss】 (60)

シティーハンターとルパン三世のクロスオーバーです。
出来るだけキャラ崩壊しないにしてますが、結構前のキャラとか出すので設定がおかしい可能性もありますのでご注意お願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1495973098

~???~

次元「おいルパン。財宝はあったか?」

ルパン「いいや。この屋敷には何もねえ。だけど手がかりはあったぜ?」

次元「なに?」

ルパン「まさかここでお目見えするとは思わなかったぜ…」

ルパンが広げた紙は書物だった。
そこには立て続けに名前が書かれていた。

ルパン「真ん中のところにある名前…ミラ・ジュリエッタ・ブェスパランド…懐かしのブェスパランド王国の王女様だ」

次元「なんだと!?あのおてんば王女様か!」

ルパン「あぁ。そして今回もまた…あのおてんば王女様が狙われるかも知れねえぜ」

警備員「いたぞ!ルパンだ!!」

ルパン「やっば!逃げよ!」ダダダダ

ルパン(2度目の盗みもこりゃあ大変そうだわ)

“ル”

“パ”

“ン”

“は”

“二”

“度”

“盗”

“む”

“ルパンは二度盗む”

~新宿駅前~

“彼女募集中”
“今夜の合コンは3x3で新宿待機”
“君の心を盗むぜ…Yahooooo!
“最高だったぜ! 乙~!
“ハチ公前

香「今日も仕事なしか…ここんところ書き込みないなー…」

リョウ「そうだなー…」

リョウ「その綺麗な顔…どこかでモデルでもされてたのですか?どうです?今夜私と一晩だけでも」

女の子「いや…ちょっと…」

リョウ「ちょっとだけだって~!おねがーい!」

香「少しは真面目になりなさい!」(100tハンマー)

リョウ「はひ…」

香「はぁ~…今月の収入ゼロはさすがにまずい…」

タッ…

冴子「仕事ならあるわよお二人さん」

香「冴子さん!」

冴子「しかも結構大きな仕事よ。あなた達しかできないぐらいの」

香「で、ですが肝心の奴が…」

リョウ「フン…」

冴子「なんで拗ねてるのよリョウちゃん」

リョウ「ヘン!どうせいつもみたいに適当に理由つけて断るんだろ…」

冴子「…?今度は本当よ。そうねぇ…3発…いえ…4発は約束するわ」

リョウ「ムム!」

香「バカレーダーに反応が…」

リョウ「4発…?それだけじゃこのオレは引き受けないぜ?」

冴子「そう言うと思ったわ。サービスでもう1発つけちゃおうかな~?」

リョウ「リョウちゃん復活!!」

香「この性欲ゾンビめ…」

冴子「うふふ…」

~喫茶キャッツアイ~

美樹「どうぞ」コト

香「ありがとうございます」

海坊主「……」フキフキ

リョウ「それで?依頼ってのは?」

冴子「重要任務よ。超大物のね」

香「誰なんですか?」

冴子「ブェスパランド王国の王女様」

香「王女様ぁ!?」ガタン

冴子「しぃー!そんな大声で言わないで!」

香「すみません…」ショボン

香「そ…それでどんな内容で?」

冴子「近々その王女様が日本に来日するの。何年か振りらしいけど」

美樹「あ!知ってるわ。ミラ王女よね。何年か前にも話題になってたわね。確か凄く可愛か…」

海坊主「……」ツンツン

美樹「!」

(トンボ)………

リョウ「ム…!」もっこ…

香・冴子「ゴホゴホ…」

美樹「失礼しました…」

冴子「話に戻すわね。実はそのミラ王女宛に予告状が届いたの」

“明日の夜…ブェスパランド王国の隠された財宝を頂きに参ります。ルパン三世”

冴子「ルパン三世。名前ぐらい聞いた事あるでしょ?」

香「ええ!?あの神出鬼没の大泥棒の!?」

冴子「そう。あの大泥棒」

リョウ「つまり…その大泥棒から財宝を守れって事か」

冴子「ビンゴ!」

リョウ「5発か…なかなか安い報酬のような気も…」

冴子「ちなみにこの子がミラ王女よ。意外と胸もデカイらしいわ」

写真チラァ~

リョウ「ヌッホ!かわぁいいいいい!!」

香「こりゃあ王女様にも護衛をつけなきゃ…」

リョウ「しかし相手がルパンか…一筋縄ではいかないな…」ザッ

香「どこ行くの?」

リョウ「早速準備だよ。香はルパンの情報を調べといてくれ。また連絡する」

カランコロン

香「珍しい。なんか本気みたい」

冴子「相手があのルパンだからじゃないかしら。過去に会った事もあるらしいし」

冴子「さてと…私も仕事に戻るわね。今日は私のおごりだから安心してね」

カランコロン

美樹「ルパン三世か~。どんな人なんだろ」

海坊主「昔会った事はある。あの男はかなり厄介だぞ」

美樹「そうは言ってるけど手も足も出なかったんじゃ…」

海坊主「ムッ…」

美樹「怒らないでよ!」

香「私なりにルパンを調べてみるか」

~クニトー出版社~

まりや「ミラ王女に興味が湧きません編集長~」

編集長「やれと言ったらやりたまえ」

まりや「はーい…編集長…」

ドスッ

まりや「はぁ~ミラ王女が来日…やる気が起きないな~」

雑誌ペラペラ~

まりや「お?ミラ王女の財宝を過去にルパンが狙ってた…?そして今回も…これはもしや…ルパンある所にあの人の予感…」

プルルルル…

まりや「あ!ちょうどその人からだ!」

まりや「もしもし…え?間違い?やめてくださいよー!」

まりや「え?切るの?ちょっと待ってちょっと待って!」

まりや「今度ルパンがミラ王女の財宝を狙っているらしいんですけどミラ王女の警護とかしないんですか?…そうですよね~しますよねえ~…ってえ!?するの!?あ!今から行きます!空港ですね!!言っときますけど無理って言っても行きますから!」

ピッ

まりや「久しぶりに会えるわ!」

ズキン

まりや「うっ…」

『パァーーーン』

銭形『う…!』

『パァーーーン』

『パァーーーン』

まりや「最近収まったと思ったんだけど…今の映像は…」

~バー~

香(あのバカ…ルパンの情報を調べておけとかほざいてたけどいつになったら連絡くれるのかしら…)

香(こうなったらヤケ酒よヤケ酒!後のことなんか知るかぁ!)ゴクン

不二子「ヤケ酒…?ヤケ酒は肌が荒れるわよ?」

香(うわっ!スタイル抜群!!)

不二子“ボンキュッボン”

香“ショボォ~”

香「ご忠告どうも」

不二子「何か嫌な事でもあったのかしら?」

香「あ…わかります?」

不二子「顔に出てるもの」

香(う…)

不二子「私の名前は不二子。あなたは?」

香「ま、槇村香です!」

香(どっかで聞いた事あるような…)

不二子「相談なら乗ってあげるわよ。あなたより経験豊富だから」

香「は…はぁ…」

~しばらくして…~

香「でね!!その男私の体見ても何も反応しないんです!!他の女性の体はモッコリするくせに!!」

不二子「ドスケベね」

香「そうなんです!!その男本当にドスケベなんですよぉ…目を離した隙に美人を口説いてるしぃ…」

不二子「あら…私にも似たような男がいるわ」

不二子「ドスケベでいつも女性を襲うような変態がね」

香「同じですね…」

不二子「けど、嫌いじゃないんでしょ?」

香「そりゃあ…」

不二子「スケベだけどやる時はやる男。そしてそこがカッコいいからほっとけない…ってとこ?」

香「…えぇ…まぁ…」

不二子「うふふ…でも気をつけて。その男をあなたが守らないといけない時が来るから」

香「…」

不二子「もしもの話だけどね。じゃあまた会いましょう香ちゃん」

香「不二子さん」

不二子「なにかしら?」

香「ありがとうございます。相談に乗ってくれて…」

不二子「大丈夫よ。慣れてるから」

香「お礼と言ってはなんですが…これ渡しときます」

不二子「なにこれ?」

香「護身用です。その変態から襲われた時の」

100tハンマー

不二子「あ…ありがとう…使えたら使うわ」

ザッザッ

香(カッコいいな不二子さん…私もああいう女性になりたいなー…)

香「それよりあのバカいつになったら連絡よこすのよ!ルパンの情報探しとけって言ったくせに…ルパン…?」

香(ルパン…ルパン…確かその一味の中に…峰不二子ってのが…不二子!?)

香「しまったーーー!!!」

不二子(可愛らしい子…うふふ…)

~高速道路~

銭形「はぁ~…車の中まで押しかけるのはやめたまえ。ワシじゃなかったら即逮捕だぞ」

まりや「銭形警部だから別にいいでしょ?」

銭形「まったく…」

まりや「それより!ミラ王女の護衛って本当なんですか?」

銭形「ああ。口を滑らしたが本当だ」

まりや「キャァァァァァ最高ォォォ!銭形警部大好き!」

銭形「こらやめんか!運転中だ!」

まりや「大丈夫。事故る未来は見えていませんから」

銭形「便利なもんだなその能力も」

まりや「好きでなったんじゃないですから…」

銭形「…すまん」

まりや「なーんて!冗談ですよー!」

銭形「ヒヤヒヤさせるなバカモン」

まりや「またルパンに会えるのかー…楽しみだなー」

銭形「今回こそ逮捕してやるから楽しみにしておきなさい」

まりや「空回りにならないように祈っておきます」

銭形「それから…これがミラ王女の資料だ」ペラ

まりや「わぉ。私のために用意してくれたんですかー?」

銭形「バカモン。ルパン逮捕のために下調べをしとっただけだ。勘違いするな」

まりや「はいはい」

まりや「えーと…なになにー…」ペラペラ

まりや「現在22歳で3年前に日本に来日。寿司が好物で喫煙者…なんだか凄いプロフィール…でも家族関係は書いてないですね」

銭形「色々と複雑な家庭環境だからな。そこはさすがに教えられん」

まりや「さすが銭形警部。女性には優しい」

まりや「あれ?これはなんですか?」

銭形「それが今回ルパンが盗むと予告した巻物だ」

まりや「こんなショボそうなのに?」

銭形「そこにはとんでもない秘宝が記されているとされている。2年前に発覚した書物で厳重に保管されておる」

まりや「それをわざわざ日本に持ってくるんですか?」

銭形「それがだな。今回日本に再来日するのには理由があってその書物解読が難しいらしくて日本の鑑定士に見てもらうのが理由らしい」

まりや「…それだったらブェスパランド王国に鑑定士を呼んだら良い話じゃ…」

銭形「残念だが最近になってブェスパランド王国の入国審査は世界一厳しくなり鑑定道具を持って行くことが出来んのだ。そこで親交の深い日本の鑑定士に見てもらうという訳だ」

まりや「都合が良すぎでしょ!」

銭形「ワシに言うな!」

まりや「とにもかくにも!今回は再び銭形警部に密着させてもらいますからね!」

銭形「勝手にしろ」

ズキ

まりや「あ。銭形警部。頭に注意してください」

銭形「なに?」

まりや「ちょ!前前!前見て!」

前の車両が突然止まる。

銭形「ぬお!」

キキィィィィ(ブレーキ踏む)

ガツン(反動で頭をぶつける)

銭形「イタ!!!」

まりや「だから頭に注意してって言ったのに!」

銭形「もう少し早く言え!」

~新宿~

リョウ「フゥ~…」

リョウ「わざわざあんな遠回しに新宿を指定場所にするなんてどう言う訳だ依頼人さん」

“今夜の合コンは3【x】3で新宿待機”
“君の心を盗むぜ…【Y】ahooooo!
“最高だったぜ! 【乙】~!

ルパン「そうじゃないと他の人にバレちまうと思ってな」

リョウ「天下の大泥棒様がオレに依頼する事なんてないだろ」

ルパン「こりゃあまた随分な評価で」

ルパン「それにあいにくオレは女以外の依頼は受けないんだ」

ルパン「せっかく美女を紹介しようと思ったんだがな~」

ルパン「こんなスタイルなのに…」(写真チラッ←峰不二子)

リョウ「その依頼引き受けた」

ルパン「あらま」(ズッコケ)

リョウ「…そんでもって依頼は?」

ルパン「依頼だが…オレ様は明日ミラ王女の秘宝を盗みに行く。そこであんたにはミラ王女を護衛して欲しい」

ルパン「ここ最近ミラ王女のボディーガードや側近が立て続けに狙われているらしい。犯人は今度オレが盗みに入ったタイミングで今度こそ王女を狙う…その罪をオレになすりつけるためにな」

リョウ「盗みに入らなかったら解決…って訳にはならないか」

ルパン「狙った獲物は必ず奪う神出鬼没の大泥棒だかんなオレ様は」

リョウ「残念だがあの女性はオレの依頼人だ。近づけさせないぜ」

ルパン「…下半身が凄いことになってるけど…」

リョウ「こりゃ失敬」モッコリ

ルパン「そんじゃま王女の護衛よろしく~。秘宝は山分けできねえがちゃんと報酬は届けるからよ」

リョウ「待て…残念だがオレはミラ王女に秘宝を守るって依頼されてんだよルパン」

ルパン「王女も守るが秘宝も盗ませない…依頼はどっちも成功させるってか?」

リョウ「ご名答」

ルパン「それがシティーハンターか…楽しみにしてるぜ」

リョウ(明日の夜…ルパンが盗みに入る…そこで姫を守り犯人を捕まえ秘宝も守る…任務は完璧に遂行するぜ…)

リョウ(そんでもってミラ王女にプロポーズ!!ヌフフ!完璧な作戦だぜぇ!!)

~喫茶キャッツアイ~

香「ハクション!」

美樹「大丈夫?酒の飲み過ぎじゃない?」

香「そうかも…うぅ…なんだかバカが変な考えをしてる気が…」

海坊主・美樹(多分正解…)

一旦休憩…
今日中に書き終わります

~明日~

アナウンサー「本日ブェスパランド王国のミラ王女が日本に来日しました。空港にはたくさんのマスコミとファンが駆けつけ、混乱が起きています」

銭形「お久しぶりですミラ王女」

ミラ「お久しぶりです銭形警部。ルパン逮捕応援してますね」

キース「またよろしくお願いいたします」

銭形「気を使わんでください。必ずやあの憎っくきルパンを逮捕してみせます」

銭形「ちなみにこの鑑定士は先ほど私がチェックしましたがルパンではありませんのでご安心を」

まりや「すっごい綺麗…」

銭形「こら!失礼のないようにしなさい」

まりや「は、はい…」

リョウ「厳重な警備だ事。ありゃあ近づけねえな」

香「ねえ…謝罪の一言もないの?」

リョウ「だから言ったじゃんか。昨日はすごく忙しくて連絡するの忘れてたって」

香「謝罪」

リョウ「ご…ごめんちゃい」

香「それでよろしい」

冴子「お二人さん。私達も合流するわよ」

冴子「と言っても少し離れてになるけどね」

~道路~

リョウ「ルートとしては…このまま駐日ブェスパランド大使館に書物を護送する流れか…」

香「つまりルパンは今夜大使館に現れるという訳だ」

冴子「そう。だけど流石のルパンでも今回ばかりは無理よ」

冴子「だって本物の書物は別の屋敷に護送されてるもの」

香「え!?」

冴子「つまりこの厳重な警備はフェイク。本物は別の場所で保管されるって事」

冴子「この作戦は銭形警部考案なのよ。後で銭形警部もミラ王女と一緒に本当の隠し場所に移動する予定よ」

香「なるほど~…いくらルパンでもここまでややこしくなれば失敗するかも…」

リョウ「それはどうかな…」

香「あんたねぇ~…他人事みたいに言ってるけど財宝守らなきゃ報酬無いんだからね!」

リョウ「当たり前だよ!だけどあのルパンの事だ。きっとその裏読みも事前に調べてるかも知れねえって言いたいんだよ!」

冴子「あら?リョウちゃんにしては相手の事を警戒してるわね」

リョウ「知り合いに尻が綺麗な美女泥棒がいるから何となく分かるんだ。そう上手くはいかないってね」

~???~

かすみ「ふぇっくしゃん!!」

かすみ「うぅ…誰かが噂でもしたかな…」

~隠し場所の屋敷~

ミラ「護衛ありがとう銭形警部」

銭形「とんでもございません」

ミラ「先ほどの女性の方は来ないのですか?」

銭形「女性?あぁ…あの子は大使館に置いてきました。あの子にこの作戦を知られるとすぐバラしますからな」

執事「お嬢様。部屋までご案内します」

銭形「それでは。私は屋敷の周りをチェックしてきます」

ミラ「お願いします」

ミラ(またルパンに会えないかな~。なんて!)

メイド「……」

執事「……」

リョウ「お?」

ミラ「あ。野上刑事。今日は警備お願いします」

冴子「任せてください。すみません。紹介が遅れたんですが…」

リョウ「冴羽リョウ…独身です。あなたのような王女様には煌びやかな宝石がお似合いてす。どうです?このまま2人で母国で婚式…」

ドス(5tハンマー)

ドスゥ(10tハンマー)

ドスゥン(50tハンマー)

香「国際問題はやめんか!!!」

冴子「冴羽リョウさんと槇村香さんです。こう見えて凄腕のボディーガードなので頼りにしててください」

ミラ「はぁ…」

リョウ「そんな暗い顔しちゃ可愛い顔が台無しだぜ?」

ミラ「へ?」

リョウ「ここに一枚のハンカチがあります。これを手の中に詰め込むと…」

パッ

リョウ「香のパンツになります!」

ドスゥーン(100tハンマー)

リョウ「ドスケベ泥棒め…!!」

ミラ「うふふ…」

リョウ「そう。そうこなくっちゃ」

冴子(リョウちゃんなりに気を遣ってるのかしら…)

~数時間後~

リョウ達はは銭形警部と同じく外の警備に当たる。

冴子「銭形警部。こちらボディーガードの冴羽さんと槇村さんです」

リョウ・香「初めまして」

銭形「これはこれは。私はインターポールの銭形であります。ルパン逮捕のためにご協力お願いします」

冴子「銭形警部は単独で動いてるんですね」

銭形「えぇ。ルパンはいつどこに現れるか分かりません。固まって行動するよりかはこうして単独で動いてる方が探しやすい。なによりルパンの行動は私が誰よりも詳しいですからな」

香「さすがルパン専属警部なだけあるわね…」

リョウ「だけどいつも取り逃がしてたら意味ないけどな…」

銭形「ゴホン!聞こえてますぞ…」

冴子「すみません2人が失礼な事を言いまして!」

リョウ・香「失礼しました!」

銭形「慣れっこですから構いません」

冴子「失礼すぎよ二人とも」

香「すみません…」

リョウ「…なぁ。一つ聞きたいんだがこの屋敷の警備はどうなってるんだ?」

冴子「屋敷内の警備は意外と手薄よ。屋敷内には銭形警部と私達3人。だけど屋敷外はブェスパランド王国の屈強な警備員が数十人屋敷の周りをうろついてるわ」

リョウ「それ以外で人は何人いる?」

冴子「ミラ王女に執事とメイドが数人ほどいるはずだけど…」

リョウ「なるほどね…」

銭形「あの天才大泥棒ルパン三世だ。外の警備を完璧に固めても上手くいくかは微妙なところだな」

リョウ「随分ルパンを高く買ってるんですね」

銭形「あいつを逮捕できるのは私ぐらいのものですから」

ダダダダ

冴子「銭形警部!!ルパンが大使館に現れました!」

銭形「なんだと!?」

~大使館~

まりや「もう!ルパンが現れたってのにどこにいるのよ銭形警部~!」

ルパン「お宝は頂いて行くぜー!」

ズキ

まりや「う…またあの映像…これは…銭形警部が撃たれてるの…?」

~隠し場所の屋敷~

冴子「作戦通り偽物の書物を盗んでいきました」

香「よし!これで一件落着!」

リョウ「本当にそうかな…」

冴子「?」

香「どういう事?」

銭形「……」

リョウ「大使館に現れたルパンは本物なのか誰も確認していないよな?じゃあまだ安心は出来ないな」

香「確かに…ミックに聞いた情報だと…」

ミック『ルパン?あぁ…海外で何回も遭遇したよ。殺しの対象じゃなかったから何もしなかったが、苦労するぞあいつは』

ミック『たとえルパンを見つけたとしてもそれがルパンだとは限らない。変装の名人だから別の人物になりすましてるかもしれないな』

ミック『そんな事よりオレとデート…』

香「リョウの言う通りだわ。まだこの目でルパンを見るまでは安心できないわ」

銭形「その通り。ルパンは必ずこの手で逮捕してみせます」

リョウ「そう…こんな簡単な作戦を作るほど銭形警部もバカじゃないと思うんですがね…」

銭形警部「…!」

香「ちょっと!何バカな事言ってんのよ!!」

パァーーーン

ミラ「キャアアアアアアア!」

冴子「ミラ王女の悲鳴!?」

リョウ「香!!お前は裏口から回れ!!一応銃は持っとけ!」

香「分かった!」

冴子「銭形警部。私は増援を呼んできます」

銭形「頼んだ」

ザッザッ

銭形「冴羽リョウ…か」

~屋敷内~

ミラ「こら!離しなさいよこの変態!」

執事「うるさい!!おとなしくしろ!財宝はどこに隠した!」

ガチャ

リョウ「ミラ王女の手を離せ!」

執事「フン!ルパンじゃないなら怖くねえぜ」

香「何が目的なの!」

執事「目的?そんなもん財宝に決まってんだろ!2年前からこっちは計画してんだよ!!」

リョウ(なるほどな…ルパンが護衛しろと言ってたのはこいつの事か)

執事「ルパンが盗みに来るのは分かってた。それじゃあルパンが盗みに来るタイミングで財宝のありかはハッキリするだろ?そこでミラ王女から直接財宝を聞き出せばルパンより先に盗み出せるって計画だったのによ!」

ミラ「離せよ!」

執事「おいおい。王女がそんな乱暴な言葉遣いで良いのかなー!」

ミラ「生まれつきだよ!」キッ

執事「こいつ…!!」

カチャ

リョウ「マズイ…!」

パリィーン(窓が割れる)

執事「!」

ミラ「!」

香「あなたは…!」

銭形「ミラ王女には手出しさせんぞ…!」

ミラ「銭形警部!」

パァーーーン

グサ

銭形「う…!」

香「銭形警部!!」

パァーーーン

パァーーーン

銭形警部「…!!」

執事「ハッハッハッ!みんなまとめて殺してやるよ!!」

タッ…

銭形「ワ…ワシを舐めるなよ…!」

ミラ「!」

執事「嘘だろ…!3発も撃ったのに」

銭形「このぐらいでへこたれてるようじゃルパン逮捕なんて遠い夢の話だ…!!」

執事「く…!」

リョウ「……そろそろ格好つけんのもいい加減にしとけよ銭形警部。いくら王女様の目の前だからってよー」

香「え?」

銭形「………はて…どう言う意味だ?」

リョウ「ついさっきオレはあんたほどの男がこの作戦を考案するほどバカじゃないと言ったよな?」

銭形「あぁ。言ったな」

リョウ「そしてアンタはルパンの事を憎むほど認めている。そんなアンタがだ。こんなおマヌケな作戦を考案するとは考えにくい」

リョウ「となると、考えられる可能性は二つ。一つは銭形警部がバカだった。もう一つは…」

リョウ「ルパンが盗みやすい環境を作るため…だ」

銭形「ほぉ~…」

執事「お、おいお前ら!好き勝手に喋ってるんじゃ…」

ガシッ

執事「へっ?」

スッ

ズドーン(銭形一本背負い)

執事「グハッ!」

銭形「今良い所だ。黙っときなさい」

リョウ「香。今のうちにミラ王女を屋敷の外へ」

香「わ…分かった」

ザッザッ

リョウ「…そしてこの屋敷内の警備の薄さ。屋敷外が警備が厚いのはルパンを侵入させないため…ってのは形だけだ。実際ルパンは警備が薄い屋敷内にすでに潜入してるからな」

リョウ「大使館に現れたルパンはどうせ仲間に変装さしたんだろ?おそらく」

リョウ「最後にトドメにだ。ルパンは昨夜オレにミラ王女の護衛を頼んできた。それは警備を薄くした事によってミラ王女が狙われるのを守るためだ」

銭形「まるで昨夜にルパンは警備の状態を知ってたかのようだな」

リョウ「そうみたいだな」

銭形「フッ…」

リョウ「姿を現しな。神出鬼没の大泥棒さんよぉ…」

ペリッ

ルパン「呼ばれて飛び出てジャジャジャーンと…」

リョウ「財宝は見つかったのか?」

ルパン「もっちろーん!まんまと盗まさせていただきましたー!」

リョウ「ったく。状況が状況だ。今はミラ王女の護衛で手一杯だ。そのお宝は持ってきな」

ルパン「ではお言葉に甘えて」

サッ(ルパン窓から華麗に逃走)

リョウ「…クソ~!ミラ王女にプロポーズ作戦がー!」

パァーーーン

リョウ「!」

リョウ(また銃声…!屋敷の外からだ。香とミラ王女が危ない!)

執事「ふへへ…犯人はオレだけと思ってたか…?」

リョウ「なに?」

執事「この屋敷に配備されているオレの他の執事やメイド…それにこの屋敷外の警備員は全て雇われの身だ。全員金で裏切ったよ…」

執事「お前らはこの屋敷から逃げ出す事は出来ないんだよぉ!!皆殺しだ!」

ガツン

執事「ほへ」ガクッ

リョウ「クソ!!」ダダダダ

~一方その頃大使館~

まりや「銭形警部遅いな~。トイレにしては長すぎないかな~」

ズキ

まりや「ん…?今の映像…まさか銭形警部!?」

ダダダダ

ドンドン!

まりや「銭形警部!!いたら返事してください!」

銭形「ううう!!」

まりや「し…失礼します!!」

ガチャ

そこには縄で体を縛られ、口をタオルで隠された銭形警部がいた。

まりや「やっぱり縛られてたかー…」

まりや(って事はさっきの銭形警部が撃たれてたシーンはルパンの変装…?やられたぁ…)

スッ…(タオルを外す)

銭形「ぶは!クソ~!ルパンめ!不意打ちとは卑怯な手を使いおって!!」

まりや「だから気をつけてって言ったじゃないですか!」

銭形「こうしてはおれん!!早く向かわねば!」

銭形「待てぇ~ルパン!」ぴょんぴょん“うさぎ跳び”

まりや「ちょっと銭形警部!縄ほどかないと!」

~屋敷外~

リョウ「香!!ミラ王女!!」

メイド「ひゃっひゃっ!早く財宝の場所を言いなさいミラ王女!」

ミラ「あなた達…!なんで…」

メイド「金よ金。決まってるでしょそんなの」

執事「オレ達は今までお前の生意気な態度に目を瞑ってきた。最近はマシになっては来たがもう遅い。財宝が手に入れば寝て暮らせるぜ」

ミラ「そうですか…私が悪かったのですね…」

リョウ「アンタは悪くないぜミラ王女」

ミラ「冴羽さん…?」

リョウ「若かりし頃の誤ちは誰にだってある。それを直そうとしてるアンタはこいつらよりマシだ」

ミラ「……」

香「リョウ!そろそろ…」

執事「おっと!動いたら撃つぜ?」

カチャ

リョウ「……」カチャ

メイド「撃てるものなら撃ってみなさい!!王女とこの女!2人とも殺すよ!」

リョウ「そうか。じゃあ撃たしてもらう」

ミラ「え!?」

メイド「頭がバカなのかしら…?死ぬのよ。あんたのせいで」

執事「分かりやすく説明してやるよ。この距離で俺がこの女…彼女が王女を撃つ。どう考えても助からねえぞ?」

リョウ「殺させやしないさ」

メイド「どうやら本物のバカみたいね!」

ミラ「ちょっと!冴羽さん!!」

香「大丈夫よミラ王女。安心して」

ミラ「え?」

香「こういう時のリョウは誰よりも信頼できるから」

香「目を瞑ってて」

ミラ「はい…」

メイド「カウント3秒前!」

執事「3…」

メイド「2…」

ミラ「う…」

執事・メイド「1…」

リョウ「0…」

カチッ

バキューーーーーン

ミラ「……あれ?」

メイド「な…なんで銃が弾かれてるの…?」

執事「くそ…」ガクッ

メイド「なんでよ!!なんで2人同時に銃が…」

リョウ「言っただろ?殺させやしないって」

次元「危なっかしいなまったく」

リョウ「さすがだ次元大介。タイミング完璧だ」

次元「オレが撃つタイミングに銃を合わせたお前に言われたかねえよ」

メイド「く…」

次元「おっと動くな。動くと撃つぜ」カチッ

執事「クソッタレ!!」ダダダダ

香「逃すかぁ!」

リョウ「待て香」

香「でも…」

リョウ「もうすでにあいつらはチェックメイトだ」

~建物の中へ~

ダダダダ

執事「せめて財宝だけでも盗んでやる!!」ダダダダ

ガチャ

キース「どこへ行かれるのです?」

執事「キ…キース様?い…いや…ルパンが財宝を…」

キース「そうですか。この財宝を?」

執事「そ、それは!」

キース「もう既にルパンが盗んでますが…どうします?」

執事「おい!誰かいないか!!」

キース「残念だがお仲間の執事達は全員こいつが片付けちまったようだ」

スッ…

シュピッ

シュピッシュピッシュピッ

カチャン…

五右衛門「またつまらぬ物を切ってしまった…」

ストン

執事「て…天井が落ちて来る!!」

ドシィーン

執事「ぐわぁ!!」

キース「外は今頃あの美人警官が逃走手段の車を確保してるぜ」

~木陰~

冴子「この車ね。人使い荒いんだから」

~さらに木陰~

何十人もの敵が倒れている

美樹「そこまで武装しなくても良かったんじゃない?」

海坊主「念には念を…だ」

美樹「あらそう…」

~元に戻る~

執事「お…お前はキースじゃないな!」

キース「ヌフフフフ…」

ペリッ

ルパン「俺の名前はルパン三世。神出鬼没の大泥棒さ」

執事「け…計画が…2年越しの計画が…」

ルパン「お前達には一生無理な計画だよバーカ」

ウーーーーーー

ルパン「おっと…とっつぁんだ!逃げるぞ五右衛門!」

~リョウサイド~

キース「ご無事ですかお嬢様!!」

ミラ「えぇ…何とか」

銭形「王女様は無事だ!ルパンを探せ!!」

ミラ「冴羽さん…」

リョウ「何だ?」

ミラ「どうして…あそこまで撃つのに自信があったんですか?」

リョウ「外す事を考えてなかったから。それだけさ」

ミラ「それだけ…」

リョウ「そう。それだけ」

ミラ「うふ…うふふふ…」

リョウ「その笑顔を見るためにオレは撃てたのかもな」

香「なにキザな事言っとるんだこいつぁ!」

ドスゥン(100tハンマー)

リョウ「たまには格好つけさせてよ…」

ミラ「あははははは!」

ミラ「仲良いんですね2人とも」

リョウ・香「どこが!!」デカァ

銭形「ルパンはどこだぁぁ!」

ルパン「トンズラこきますか」

次元「はいよ」

五右衛門「うむ」

キキィィィィ

ルパン一行逃走!

~空港~

ミラ「今回は助けていただいてありがとうございました」

香「いえいえ!とんでもない!こちらこそウチの変態がご迷惑をおかけしました!」

リョウ「また何かありましたら私に依頼してください。国関係なく駆けつけますから」

ミラ「検討します」

リョウ「ありゃ…」(ズッコケ)

冴子「振られちゃったわねリョウちゃん」

リョウ「とほほ…」

キース「お嬢様時間です」

海坊主「……」

リョウ「おい海坊主。お前さっきから黙ってるけど風邪か?」

海坊主「あぁ。軽い風邪だ」

リョウ「あ、そう。てっきりルパンが変装してるからだと思ってたぜ」

海坊主「甘いな。ルパンは声まで完璧に変装するぞ」

リョウ「へぇ…まるでルパンみたいだな」

海坊主「そりゃあ…」

ペリッ

ルパン「本物ですから」

香「えええ!?」

ミラ「ルパン!」

ルパン「これはこれはミラ王女様。お久しぶりです」

ミラ「えぇ…」

ルパン「すっかり王冠が似合う立派な王女様になられたようで…」

ミラ「そう…ね……」

ルパン「今度はもっと王冠が似合うようになってからその王冠を盗みに行きます。その日まで」

ミラ「…楽しみに待ってるわ」

ブロロロロロ

ミラ「冴羽さん、香さん、冴子さん。また遊びにきます。その時は観光案内してくださいね」

香「もちろん!」

冴子「うふふ」

リョウ「待ってマァーーース!」

シューーー

香「行っちゃった」

ルパン「あれれ?捕まえないのオレを?」

冴子「別に。あなたを捕まえれるほど自信はないわ」

ルパン「それじゃあオレ様が捕まえちゃおうかなぁ~!!」

冴子「いや~ん!」

リョウ「待て!それより先に4発やらせろー!」

香「地獄絵図だわ…」

次元「おいルパン!冗談は程々にしとかないとまたとっつぁんが来るぜ」

五右衛門「早くしろ」

ルパン「へいへい」

ブロロロロロ…

リョウ「な…なんだ?」

香「自家用飛行機?」

ガチャ

不二子「ハーイ!ルパン!報酬をくれるって本当?」

香「不二子さん!!?」

ルパン「不二子!!」

香「マズイ…!不二子さんとリョウを会わせたら…」

リョウ「!!」

リョウ「ルパン。まさかあれが…」

ルパン「そう…峰不二子だ」

リョウ「上から99.9…55.5…88.8…パーフェクト…」

ルパン「ただし…不二子は渡せねえぜ?オレの女だ」

リョウ「残念だが…狙った獲物は逃がさないのはオレも同じなんだルパン」

不二子「ルパン…?なんか目が怖いんだけど…それに隣の人も…」

香「不二子さーん!!その乗ってきた飛行機で早く逃げてくださーい!!」ダダダダー

不二子「え?えぇ…なんか怖いから飛行機で先に行くわね…」

シュッ…

リョウ「モッコリパワーーーーー!!!!」

ルパン「不二子ちゅわぁぁぁぁん!!」

不二子「キャァァァァァ!!」

バタン

リョウ・ルパン「!!!」

リョウ(も…モッコリが扉に…)

ルパン(挟まっちまった…)

ギュイイイイイイイン

リョウ・ルパン「イタタタタタタ!!」

次元「オレしーらね」

五右衛門「拙者もだ…」

ルパン「走らないで不二子ちゃ…!」

リョウ「オレのモッコリを舐めるなよ…!」

リョウ「フン!」

ガゴ

ルパン「うお!モッコリで扉が開いた!」

不二子「どんな下半身を持ってるのよぉん!!」

バタン

リョウ「おおおおおおおおう!!」

ルパン(悪いが犠牲になってもらうぜ)

ルパン「スキアリだぜ不二子ちゅわぁぁぁぁん!!」

ガツン(100tハンマー)

ルパン「もぅ…ルパンったら!」

ルパン「ふぇぇぇ」ピヨピヨ

不二子「それにしても便利ねこのハンマー」

香「冴子さん!あのバカを回収してくるんで待っててください!!」ダダダダー

冴子「あ…うん」

キリリリリリリ

冴子「今度は車…?」

バタン

まりや「銭形警部!着きました!!」

銭形「見つけたぞルパァーーーーーーン!」

冴子「銭形警部!?」

銭形「ここは私に任せてください!!待てぇぇぇぇぇ!」

冴子「凄い…飛行機と同じスピードで走ってるあの2人…」

銭形「待てぇいルパーーーーン!!」

香「こらぁぁぁぁぁ!飛行機から降りなさいリョウーーーーー!!」

冴子「あの2人に追われたら逃げ切れないわね…」

続…?

これでおしまいです
またアイデア浮かんできたら書きます
シティーハンタースピンオフ楽しみにしてます

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