【モバマスSS】モバP「ABCD包囲網…再び!」 (33)

…9連敗。5月は夢だったに違いない…

この作品は【モバマスSS】由愛「ABCD包囲網ってなんですか?」 という作品の続きでございます。

作品自体を見なくても楽しめるものとなっておりますので、お時間がありましたらご覧ください。

【モバマスSS】由愛「ABCD包囲網ってなんですか?」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1495109278/)


杏「ねえ。プロデューサー」


モバP「んー?どうした?」


杏「杏が考えた、最強のABCD包囲網があるんだ。聞いてよ」


モバP「やだ」


杏「なんでさ。減るもんじゃないし」


モバP「お前のその類は絶対にまともじゃないからだ」


杏「じゃあ、発表しまーす」


モバP「無視かよ!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1495888124

杏「まずAは愛梨。アップルパイ美味しーよね」


モバP「まあ、否定はしない。お菓子作りは本当に上手いよな」


杏「そして次は雪乃さん。紅茶美味しーよね」


モバP「ん?Bはどこ行った?雪乃にはBはつかないぞ」


杏「次は紗南。一緒にやるゲーム相手欲しいよね」


モバP「…」


杏「最後は響子!やっぱりおいしいご飯作ってくれる相手欲しいよね」


モバP「Go To トレーナールーム」パチン


杏「いやだー!杏はただ自由を謳歌していたいんだ!」


モバP「自由はきちんとやり遂げた奴が手にする権利だ。それが出来ない奴にそれは無いんだぜ…」

愛海「プロデューサー!私ね!すっごい技を身につけてもらったんだ!」


モバP「なんだよ。藪から棒に…。まず、誰から、どんな技を教わったんだ?」


あやめ「あやめでございまする。愛海殿は忍の素質があります!」


愛海「まさか私もそんな素質があったなんて思わなかったよ!」


あやめ「これは愛海殿の努力と向上心のたまものですぞ!」


モバP「おいおい。二人で盛り上がらないで、俺にもわかるように頼む」


あやめ「これは見てもらった方が早いかと」


愛海「私のこれを見て驚いてね!群狼作戦!」


愛海「愛海が1人」


愛海「愛海が2人」


愛海「愛海が3人…」


モバP「すごい…。愛海が分身している…」

愛海「すごいでしょ!これならいくらガードの固い女の子でもお山を堪能し放題だよね!」


???「看護師が1人」


???「府警が1人」


???「超人が1人」


モバP「!?」


愛海「!?」


???「そう言う目的であれば許されないわよ(ぞ)(ですよ)」


モバP「看護師、府警、超人が一人ずつ愛海を捕まえた…」


???「さあ、素敵なパーティの始まりよ(だ)(ですよ)」


愛海「んほーーー!」


モバP・あやめ「…」


モバP「あの3人の方が忍に向いてないか?」

訂正 ×府警 ○婦警です。


未央「ねえ。しまむー。しぶりん。今度のお休みで映画に行かない?」


卯月「いいですね!映画なんて久しぶりです!」


凛「まあ、あたしも予定ないし良いよ。付き合うよ」


卯月「それでどんな映画を見るんですか?少林サ○カーですか?七人のマ○ハ!!!!!!!ですか?」


凛「…なにそれ?少○サッカーはしってるけど、○人マッハ!!!○!!!はしらないよ…」


卯月「がーん!奏ちゃんから『これは面白いんですよ!』って言われたんですけど…」


未央「それは私も知らないなぁ…。それはレンタルで見たらいいんじゃないかな?でさ、私たちだけじゃなくてさ、もう一人連れて行きたいなーって思ってるの?」


卯月「あと一人ですか?」


未央「その名もMO作戦!ニュージェネとプラスアルファ『も』という意味だよ!」

凛「なんか未央、あずきみたい。『○○大作戦!』の真似?」


未央「まあ、そんなところだけどさ。みんなで協力してさ『ある人を』連れていきたいんだよね」


卯月「そのある人って誰ですか?加蓮ちゃん?奈緒ちゃん?茜ちゃん?藍子ちゃん?」


未央「違うんだよなー。この4人は結構遊んでいるから特別感ないでしょ」


凛「確かに」


未央「今回は、プロデューサーなんです!」


卯月「ええ!プロデューサーさんですか!?」


未央「しまむー!声が大きいよ!誰かに聞かれたら、みんな混ぜて混ぜてで大所帯になっちゃうでしょ。そしたらせっかくのおやすみの意味がないでしょ」


凛「…それだったらさ、一人にしてあげた方が休めるような…」


未央「これはね。誰でもないちひろさんのお願いなんだよ」


ちひろ「プロデューサーさんは、休みの日でも当たり前のように事務所にやってきて仕事をするんです。何とかなりませんかね?」


未央「ということなんだよ」

凛「プロデューサーを事務所に来させないっていうことなんだね」


未央「簡単に言えばそう言うこと。それで三人で色々プランを考えて1日お仕事のことを忘れてもらおうって!」


卯月「プロデューサーの好みって何でしょうか?野球は好きなのは知っていますが…」


凛「アタシたちが野球知らないからねえ…」


未央「好きな食べ物も何だろう?何食べてるのかな?」


3人「うーん?」


モバP「どうしたんだ?3人そろって何を考えてるんだ?」


3人「わぁ!プ、プロデューサーさん!」

モバP「どうしたんだ?3人そろって?」


卯月「あ、あの…。その…」


モバP「どうした?落ち着いて、はい。深呼吸」


卯月「すー。はー。すー。はー」


モバP「落ち着いたか?」


卯月「は、はい!大丈夫です」


モバP「そうか。なら良かった。――で?3人は何話していたんだ?今度の休みの相談か?」


未央「――来た!」


凛「向こうから振ってきた…!これは願ってもない大チャンス…!千載一遇…!」


未央「そう!それでさー。未央ちゃん情報によると~。今度のおやすみは何と!プロデューサーも一緒らしいって」


モバP「ああ、そうだったな。だが、俺は事務所で仕事が――」


卯月「それは駄目です!」


モバP「え?」


卯月「毎日、毎日遅くまでお仕事しているのに、お休みの日までお仕事じゃ身体を壊してしまいます!私たちはプロデューサーさんのおかげでここにいるんですよ!」


凛「そうだよ。プロデューサーが倒れちゃったら、あたしたちがどれだけ悲しむか…」

未央「――なまじ劇もやってるから、本気の二人の演技は迫力あるなー」


卯月・凛「――未央(ちゃん)もやってよ(ください!)」


未央「!!――目で訴えてきた…。わかったよ…」


未央「プロデューサーの身体はさ、もう自分一人じゃないんだよ?」


モバP「え…。あ、ああ。そうだな。気を付けるよ」


未央「だーかーらーさ!」ギュッ


未央「今度の休みはあたしたちと一緒にゆっくり映画とか美味しいものを食べに行こうよ!ね、みんな!」


卯月「はい!賛成です!」


凛「まあ、しょうがないよね。プロデューサーが仕事しないように監視しないと、すぐ仕事モードは入っちゃうし」


未央「賛成多数によって、今作戦は可決されました!パチパチ~」


モバP「なんだ作戦って?」


未央「みんなで楽しく遊ぼうって作戦だよ!」


モバP「なるほど、そういうことか。それじゃ次の休みは楽しむか!」


3人「わーい!」

――オフの日


モバP「うーっす。もう揃っていたか」


卯月「はい!実は3人で遊ぶのも久しぶりなんですよ。だから、嬉しくて」


凛「二人は結構あったんだけどね。3人となると、なかなか難しいね」


モバP「言われてみれば、3人そろってのオフはたしか――」


未央「はーい!そこまで!お仕事のは話は今日はしないこと!良いね!」


モバP「分かったよ…。それで何の映画を見るんだ?」


未央「それは未央ちゃんセレクトで、リ・ライ○って映画だよ!」


モバP「あー。人生やり直し出来るってやつか。あれは絶対に――」


凛「そこまで。今は楽しんで映画観ようよ」


――リ・○イフ上映中


モバP「…いい映画でした」


卯月「…素晴らしい映画でしたね」


未央「さ、次は美味しい料理を食べに行こう!」

――レストラン


凛「さっきの映画だったけどさ。あの場面すごくぐっと来たよね」


未央「うん!あたしもああいう演技が出来るアイドルになりたいな」


モバP「おいおい。それじゃアイドルじゃなくて女優じゃないか」


卯月「でも、出来ないよりはできた方がいいですよね?」


モバP「まあ、それはそうだ」


凛「アイドルだったら、歌。だよね?」


モバP「そうだな。歌も踊りも出来てほしい」


卯月「はい!島村卯月。みんなでアイドル頑張っちゃいます!」

――次の日


ちひろ「おはようございます。昨日はお休み満喫できましたか?」


モバP「ええ。――ありがとうございました」


ちひろ「…何がですか?」


モバP「あの3人に入れ知恵をしてくれたんでしょう?」


ちひろ「…さあ?なにを言っているのか分かりません…」


モバP「まあ、そう言うことにしておいてください。――さあて!今日からまたバリバリ働くぞー!」


ちひろ「――お見通しでしたか」

――MI作戦


あずき「あれ?ネネちゃん。雑誌なんか読んで珍しいね」


ネネ「あ、あずきちゃん。お疲れ様です」


あずき「あずきも見てもいいかな?となり座っていい?」


ネネ「はい。どうぞ」


あずき「ありがと!――あ、水着かぁ~。もうすぐ夏だもんね。今年は新しいの買うの?」


ネネ「まだ決めていませんが、その予定なんです…」


あずき「お~。良いねえ。あずきも新しいの欲しいな~」


ネネ「あ、あの…。良かったら、一緒に買いに行きませんか?」


あずき「いいよ~。水着で悩殺大作戦だね!他に誰か来るの?」


ネネ「えっと…。プロデューサーさん…」


あずき「!!??」

あずき「え?本当なの?」


ネネ「はい…。この間の撮影の時に、学校で使う水着しかもっていなくて、今度選んでくださいって…」


あずき「…」ボー


ネネ「あずきちゃん?」


あずき「ネネちゃんって結構積極的なタイプ?」


ネネ「違います!」


あずき「ふーん。でも、新しい水着を買うって言うことは、アイドルとしても女の子としても意識し始めたってことだよね?」


ネネ「そうですね。またお仕事で水着を着なくちゃいけない時、自信持っていきたいですから!」

ネネ「あずきちゃん。私は水着のことよく分からないので、色々アドバイスしてくださいね」


あずき「おっけー!水着大作戦、MI作戦だね!」


ネネ「???」


――後日


モバP「おーい。待たせてすまなかったな」


ネネ「お疲れ様です。プロデューサーさん」


モバP「お疲れ様はいらないよ。今日は仕事じゃないんだからな」


あずき「女の子にとって、水着を買うことは戦場に向かうことなんだよ!」


モバP「そ、そうか…」


モバP「――数日前から、あずきが妙にテンション高かったけど、今回に向けてだったのかな?」


――お店


店員「いらっしゃいませ~」


ネネ「うわぁ~。新しい水着がいっぱい…」


あずき「ここがあずきが知っている中で一番品ぞろえがあるお店だよ!」


モバP「…これは凄いな。スタイリストさんが教えてくれた店かと思った」

あずき「選ぶなら本気でしょ。作戦を成功させるためだからね。――まずはこっちのコーナーから!いこ!ネネちゃん!」


ネネ「あずきちゃん引っ張らないでください!」


モバP「あずき。急がなくても、水着は逃げないって…」


あずき「可愛い水着を見たいんだもーん!」


モバP「全く…大人ぶってはいるが、やっぱり年相応だな…」


???「あら、奇遇ね」


???「心はいつも若々しく、わかるわ」


???「プロデューサーさんにも、私の水着…。見てもらいたいです…」


モバP「あれ?皆さん、俺は若い2人の水着選びがあるんですけど…」


???「後は若いのにまかせて、いくぞ☆ほら、そんな顔すんなよ☆」


モバP「いや、ちょ、まっ――」


モバP「んほーーーーーー!」

――おまけ


事務所


ちひろ「…あのー。もう帰りましょうよ…」


友紀「待って!ちひろさん、あと一人でキャッツが勝つんだから勝利の瞬間まで待って!」


モバP「まだだ…。まだわからんぞ…。野球は2アウトからって言うだろ…」


友紀「ムリムリ。4-1の9回2アウトだよ?ここから追いつくなんて…」


――バッター、シュンタにかわりまして、ろめろ。バッターはろめろ。背番号9


モバP「ろめろ!何とか塁に出てくれ!」


友紀「ちひろさん。ろめろはショートゴロで終わるから、準備してて良いよ」


ちひろ「ほんとうですか?」


友紀「ほんと。ましそんだし、剛速球でグイグイ――」カキーン


実況「どうだ。ここはレフトへ。ろめろの打球は放物線を描いて、スタンドに入った超特大のホームラン!」


モバP「よーっし!いいぞろめろ!これで2点差だ!」

ちひろ「…友紀ちゃん?」ジトー


友紀「い、今のはたまたま!ほら言うでしょ!『1発だけなら誤射かもしれない』って!」


モバP「明日のためにももっと点が欲しいぞ!ここからニシノが出ればいいんだ!」


――バッターは2番セカンド、ニシノ


友紀「大丈夫、大丈夫。次のニシノは脚はあるけど、非力だからさ。ましそんの剛速球で――」カーン


実況「ニシノの打球はピッチャーの頭上を越えてセンター前へ。おりっくす粘ります」


モバP「よしよし!まだまだ諦めないぞ!クリーンナップだ!」


ちひろ「はあ…」ストン


友紀「まだ1塁なだけだし、次のアダチは打率最下位でしょ?もうセカンドゴロで終わるから!」


ちひろ「本当ですか?」


友紀「い、嫌だなあ…。ちひろさん目がマジだよ…ははは…」


ちひろ「――せっかく9時前に仕事終わって、完全消灯できるというのに!この野球バカども!」

――3番 ショート アダチ


モバP「あだっちぃぃぃぃ!」


友紀「プロデューサー。良い夢見たでしょ?ろめろのホームラン。さ、今日は連敗ストップを祝して――」カキーン


実況「打球はセンター。チョウノが走る。走る!飛び込んだ―!取れない!ボールは転々と転がっている!ハシモト今、バックアップして中継!ホームは――間に合いません!ニシノ生還!4対3!アダチは2塁に達しております!」


モバP「キタキタキタ!遂に1点差!行ける!追いつけるぞ!」


友紀「…ましそん。かみねろがいないんだから…。頼むよ…」


ちひろ「早くこの2人をテレビの前から引っぺがしたいんですけど…」


実況「大変申し訳ありませんが、間もなく野球中継を終了とさせていただきます」


ちひろ「――来た!いやあ、良い展開で申し訳ありませんが、この辺で――」


モバP「友紀!リモコン!」


友紀「うん!BS4チャンネル!」


実況「ここで迎えるのは4番のコヤノです。にちはむ時代の2010年に打点王を――」


モバP「いえーい!」パーン


友紀「キャッツ最高!」パーン

ちひろ「――はぁぁぁぁ?延長なしでやっと終わると思ったのに、BSでやってるってー!?」


ちひろ「――最大延長は?」


モバP「えーっと、21時54分です」


ちひろ「…どうぞ。ごゆっくり…」フラフラ


モバP「さあー!ウシオトコだ!あつき~♪」


ちひろ「――歌い始めたよ!」


友紀「――早く終われ早く終われ早く終われ」ブツブツ


実況「この打球は――右中間!右中間を破ったぁ!」


モバP「よーし!アダチまわれまわれ!――いよっしゃー!追いついた―!すごいぞ!すごいぞ!追いついたぞー!」


ちひろ「――そうだ。パワプロのアプリのドロイド高校駆逐しとこ…」


友紀「まし、そん…。何でかみねろがいないんだよぉー!」


モバP「なんで、抹消しちゃったんだろうなー。今頃終わってたかもしれないのになー。なんで8回からましそん出てきちゃったんだろうなー?」


友紀「ちひろさーん…」


ちひろ「――チッ。ゴミチップしか出ない。なんだよ。チームプレイ×とか誰が付けるんですか…」

実況「ナカジマは空振りでスリーアウト。しかし、この回オリックス。2アウトから3点差を追いつきました」


モバP「良いぞ!良いぞ!バファローズ!こうなったら絶対勝つぞ!」


友紀「――これは悪い夢。悪い夢なんだ…」


実況「ピッチャーはクローザーのヒラノが出て参りました」


モバP「ここ抑えて、延長行くぞ!」


友紀「本当にサヨナラ。ここで勝たないと…」


ちひろ「どーですか?まだ終わりませんかぁ?」


モバP「残念ながら延長に入りそうですね。先頭のコバヤシは打率最下位――」カーン


実況「レフト前に運びました!サヨナラのランナーがノーアウトで出ました!」


友紀「よーっし!コバヤシナイバッチ!代打!誰?ワキヤ?テラウチ?」


――バッターましそんにかわりまして、アイカワ


友紀「アイカワ!最悪コバヤシを2塁に入れて!」


モバP「というよりも、コバヤシ代走の方が良くない?」

友紀「え?」


モバP「コバヤシよりは足あるでしょ?2塁に到達してから変える?」


友紀「た、多分…。アイカワは送りバントようい――」カキーン


実況「一二塁間抜けたー!打球はライト前へ!コバヤシは2塁で止まりました!」


友紀「いいよいいよー!最高の形でサカモトだ!これでサヨナラ!連敗脱出!」


モバP「まだだ!ヒラノはここから抑えるぞ!」


ちひろ「――どうでもいいから、サクセスで選手つくろ…」ポチポチ


実況「ノーアウトで12塁。サヨナラの大チャンスで頼れる男サカモトです」


友紀「だからさ、代走入れないの?一本でサヨナラとは言え、コバヤシじゃ厳しいって!」


友紀「なんで動かないんだよー!ヨシノブー!テラウチでもいいから代走出してよー!」カーン


実況「センター前!前を守っていたオオシロが取った!これではコバヤシは帰ってこれません!」


モバP「助かったー!」


友紀「あああああ!サヨナラの最高のチャンスが―!」


ちひろ「――マジでゴミパーツしか出ねえ…。変化球ばっかでも、コントロール40台じゃ…」

テイセイ コバヤシは2アウトで出塁しておりました。申し訳ありません。

――バッターハシモトにかわりまして、カメイ背番号9


友紀「神様、仏様カメイ様!サヨナラ打って!」


モバP「抑えるんだヒラノ!何とかこらえてくれ!」


実況「初球!大きく外れたフォークをイトウが何とか取りました!」


モバP「あぶねー」


実況「フォークが入ってストライク。1ボール1ストライクです」


モバP「そうだ。そうだ!入れてけ入れてけ!」


友紀「ここで決めないと…」ガタガタ


実況「3球目!低めのフォークを打ってファール!2ストライク。先に追い込まれたカメイです」


友紀「カメイ!どうしてそんな球振るのさ!」


モバP「よーし!追い込んだ!儲け儲け!」


実況「第4球!フォーク!カメイが空振り!天を仰いだカメイ!サヨナラの大チャンスを生かすことが出来ませんでした!4対4延長突入です!」

――回は進んで11回。


実況「BSでの野球中継を終了と――」


ちひろ「来た!これで帰れ――」


モバP「友紀!」


友紀「うん!リモコン!」


モバP「CSにチェーンジ!」


ちひろ「はぁ!?」


実況「さあ、11回表。オリックスは2番からの好打順です」


ちひろ「あの。この放送はいつまで?」


モバP・友紀「試合終了までですよ(だよ)」


ちひろ「なんだと…」


モバP「引き分けか、決着か…最後まで」


友紀「見届けなくちゃ!」


ちひろ「(スマホのバッテリー)逝きましたわー」

モバP「ニシノは5球目を打ってレフトフライか…」


友紀「もう、イマムラしかいないんだから頑張って…」


――3番ショート アダチ


モバP「あだっちぃぃぃぃ!」ウラゴエ


ちひろ「もう。夜遅いんですから!うるさくしないでください!」


モバP「このビルには我々しかいませんから」


ちひろ「モラル的な問題です!」


カキーン


実況「ライトへ。打球が伸びて、伸びてライトが、見送ったー!ホームラン!アダチ、値千金の勝ち越しホームラン!5対4!」


友紀「あ…」


モバP「良くやったアダチ!これで勝てる!勝てるんだ!」


ちひろ「――ふて寝しよ」

――おりっくすはその後、コヤノ、ナカジマがヒット。オカダがフォアボールで満塁です。


実況「タケダが打った!ファーストの横を抜けてライト前へ!おりっくす更に突き放す6点目!」


モバP「いよっしゃー!これはでかい!デカいぞ!よくやったタケダ!」


友紀「」ボーゼン


モバP「このままいけば交流戦4連勝!行けるぞ!」


ちひろ「Zzz…」スヤァ


――そして11回裏


友紀「この回取らないと、8連敗…。大正義キャッツには到底許されない!」


モバP「おいおい。おりっくすやろっては良いのかよ…」


実況「イシカワの打球は力ないセンターフライ。オオシロが取って1アウトです」


友紀「あああああ…」ガックシ


モバP「コンドウナイピッチ!あと2人だ!」


友紀「よりによって後2人は打てないチョウノと、更に打てないコバヤシ…。代打はいないのー!?」

モバP「万策尽きたな…。勝負の世界、その勝負どころを見間違えたな…」


友紀「なんで、7回裏のコバヤシのバントとサクライの降板が早いせいだ…」


モバP「無駄な抵抗は辞めて、8連敗を享受――」カキーン


実況「チョウノの打球はレフトスタンドへ、入ったーー!反撃ののろしを上げるホームランで1点差!」


友紀「いよっし!これで1点差!まだまだ勝負は分からないよ!」


モバP「(点差が)2点あってよかった。1点差なら大変なことになっていた…。切り替えていけコンドウ!」


――バッターコバヤシに変わりまして、シゲノブ


友紀「機は熟したよ!一気にサヨナラだよ!」


実況「フォアボール!シゲノブ、粘り勝ち!同点のランナーが塁に出ました!」


モバP「大丈夫だ!次でゲッツー終了だ!」


友紀「行ける!行ける。このまま勝利だぜ!」


ちひろ「――うるさくて眠れない」

――バッター、ニシムラにかわりましてテラウチ


友紀「おおおお!送ってサカモトサヨナラ!」


モバP「ぐぬぬぬ…」


実況「初球からバント!これはファールです!」


友紀「だああああ!一発で決めろよー!テラウチィー!」


モバP「よっし!いいぞいいぞ!」


実況「第2球。バントし、ああっと!打ち上げてしまった!イトウが追いかけるが、バックネットに当たってファウル。これでテラウチ追い込まれました」


モバP「いよぉぉぉぉっし!」


友紀「バントも出来ないのかよ!何のために1軍にいるんだよぉ!」


実況「さあ、3球目。テラウチは――バントだ!打球は1塁線を割ってしまったぁ!スリーバント失敗!これで2アウトです!」


モバP「よし!よし!よぉぉぉし!コレで2アウト!」


友紀「」

――1番ショート サカモト


友紀「お願い…。サカモトしか頼れるのいないんだから…」


モバP「あと1人!ゆっくり行こう!」


ちひろ「――ようやく終わるかな?」カキーン


実況「引っ張った打球は長打コース!サカモトは2塁!シゲノブは3塁ストップ!2アウトで1打サヨナラ!」


友紀「きたきたきたー!最後の最大のチャンス!」


――2番ライト カメイ


友紀「カメイ―!さっきの汚名を返上するチャンスだぞー!」


モバP「…」


実況「これで決まるか!打ち上げた!ライトタケダが構えて、取りました!試合終了!キャッツ11年ぶりの8連敗です!」


友紀「」ペタン


モバP「かなりイカスゼばふぁろーず!」

モバP「交流戦は良い夢見れそうだなー!」


友紀「悔しいよぉ!大正義キャッツが8連敗もするとか、ヨシノブ~!」


モバP「いや~。これで良い酒が飲めるぞ!」


友紀「…いいもん。今日はヤケ酒だよ…。キャッツのことは今夜はもう忘れる!」


モバP・友紀「ちひろさん!飲みにいきましょう!」


ちひろ「…今何時だと思っているんですか?」ゴゴゴゴ…


モバP・友紀「え?――ああ!もう10時半すぎてる!」


ちひろ「今から飲んでも、十一時ですから大して面白くありませんし!お二人の話を聞く私の身にもなってください!」


モバP「え~」


友紀「ぶーぶー!」


ちひろ「そこまで言うんだったら、お二人だけで飲んでください!私はもう帰ります!せっかく定時に上がれると思ったら…」


ちひろ「この分はきちっと残業代出してくださいね!」


モバP「え~」


友紀「ぶーぶー!」


ちひろ「…この残業代はお二人の翌月のお給料から天引きで、プラススタドリ・エナドリW50本セットお買い上げにしておきます!」バタン


モバP「…どうするよ友紀」


友紀「こうなったらあれしかないよね?」


モバP・友紀「んほーーーー!」


劇終!


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