ナウシカ「ゴホッ、ゴホッ……ちょっと熱があるみたい」 (17)


ナウシカ「ゴホッ、ゴホッ……ちょっと熱があるみたい」

テト「キィ……!」

ナウシカ「大丈夫よ、テト。すぐ元気になるから……」

テト「キィィ……」


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ユパ「ナウシカ、熱を出したと聞いたが、大丈夫か?」

ジル「働きすぎたのだろう……あまり無茶はするな」

ミト「姫様、たっぷり養生してくだされぇ!」

大ババ「皆が心配しておる……少し休息を取ることじゃ……」

テパ「姫姉さまが休んでる間は、あたしが頑張る!」

ナウシカ「ありがとう、みんな……」


アスベル「ナウシカ、見舞いに来たよ!」

ラステル「兄さんったらナウシカさんのことを聞いたら、すぐお見舞いに行こうって……」

ナウシカ「アスベル、ラステル……二人も来てくれたのね」


クシャナ「しっかりしろ、ナウシカ!!!」

クロトワ「殿下、あまり大きい声を出しちゃいけませんよ。相手は病人ですぜ」

ヴ王「朕がわざわざ見舞いに来るなど、めったにないことだ。光栄に思うがよいぞ」

道化「ヒヒヒ、本当に見舞いが必要なのは陛下だもんねえ。あ、もう手遅れか」

第一皇子「お体の具合はよろしそうですな」

第二皇子「我々こう見えて音楽的センスはあるので、後でなにか演奏いたしますよ」

第三皇子「ホホホ、私は生意気で顔の良い女は嫌いだが、考え直すことにしますよ」

クシャナ母「あなたの体調が悪いと知ったら、なぜか驚いて正気に戻れました」

ナウシカ「トルメキアの皆さん……どうもありがとう」


ミラルパ「土鬼(ドルク)諸侯国連合を代表して、見舞いに来たぞ」

ナムリス「ククク、お前のような恐ろしい小娘でも熱を出すことがあるんだな」

マニ族僧正「とりあえず命に別状はないようじゃな、青き衣をまとう者よ……」

チクク「チククも来たぞ。ナウシカゆっくり休め」

チヤルカ「わしも来たぞ、ナウシカ。さして嬉しくもないだろうが」

ケチャ「しっかりして、ナウシカ! みんな心配してる!」

ナウシカ「土鬼の皆さんも……本当に嬉しいわ」


セルム「ナウシカ、あなたが倒れるなんてよほど無理をしていたようですね」

蟲使い「あなた、死んだらいけない。心配だから、見舞い来た」

ナウシカ「腐海に住む方たちも……ようこそ」

セルム「一族に伝わるよく効く薬を持ってきました」

ナウシカ「セルム、ありがとう」


王蟲「見舞イニ……来タ……」ウネウネ

ナウシカ「王蟲……来てくれて嬉しいわ」

王蟲「森ノ蟲タチモ、コレカラハ人ト共存シタイソウダ……」ウネウネウネ

ナウシカ「そう……よかった……」


オーマ「母さん……大丈夫……?」ズシン…

ナウシカ「あなたも来てくれたの? でもあなたが出す光って人体に有害じゃ……」

オーマ「害にならないようコントロールできるようになったから平気」

ナウシカ「コントロールできるんだ……」

オーマ「兵器だけに」

ナウシカ「……ぷっ」


庭園の主「大丈夫かね、ナウシカ? そなたが心配でね……」

墓所の主「お前は闇の子だが……体調を崩したとあらばお見舞いせねばならん」

ナウシカ「この世界の核心を握ってる人たちまで来てくれるなんて……」


新人類「こんにちは」

ナウシカ「あなたたちは……!?」

新人類「この世界が浄化されたら産まれる予定だった、音楽と詩を愛する汚れなき新しい人類です」

ナウシカ「まだ浄化されてないけど、大丈夫なの?」

新人類「根性でわりとどうにかなりました」

ナウシカ「なるんだ……」

新人類「じゃあさっそく、このエレキでロックを一曲……」ギュィィィィン

ナウシカ「うるさいからやめて!」


クシャナ「ナウシカが体調を崩し、皆が心配することで、世界が一つになったようだ」

クシャナ「よし、皆の者、ナウシカが元気になることを祈ろうではないか!」

オオーッ!!!





ナウシカ(ありがとう……ありがとう、みんな……)


ナウシカ「あ……おかげでだいぶ熱が下がってきたみたい」

ナウシカ「だけど、体がよくなったら、また風使いとして頑張らないと……」

ナウシカ「生きねば……」







                          ~ 風邪の谷のナウシカ 完 ~


クロトワ「ひでぇオチだ……」

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