～工廠～

提督「えーと、燃料300、弾薬30、鋼材400のボーキサイト300で…」

提督「ほい、頼んだ」

妖精「！」ﾋﾞｼｯ!

明石「…また空母ですか？」

提督「うっ…」小破

明石「イベント海域が終わって、やっと資源が回復してきたというのに…」

提督「ううっ…」中破

明石「基地航空隊でボーキサイト危ういんじゃないですか？」

提督「ぐふっ…！」大破

明石「駆逐艦の子達はどんな思いで遠征に行ってるんですかねぇ」

提督「がはぁ！」轟沈

明石「…まあ、この前翔鶴さんの改装が終わったばかりで…早く妹に会わせたいという気持ちは分かりますけど…」

提督「明石ぃ…」

明石「はいはい、焦らずゆっくり待ちましょう。ね？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

提督「…ああ」

明石「あっ」

提督「ん、どうした明石」

妖精「」ﾆｼﾞｶﾝｺﾞｼﾞｭｯﾌﾟﾝｰ

明石・提督「…」

提督「…」ｽﾞｽﾞｰﾝ

赤城「提督、どうしてそんな暗い顔をされているのですか？」

提督「そんな暗い顔してたか？　すまない」

加賀「…どうせまた五航戦のことでしょう？」

提督「鋭いな、加賀…」

加賀「何故五航戦に執着するかは分かりませんが…主力の空母は何隻もいるというのに」

提督「いや、瑞鶴も主力の空母になるだろう。しかしその前に…翔鶴、がな…」

赤城「そういえば前からでしたけど、最近は特に瑞鶴という子の名前ばかり呼んでいますね。あたかもすぐそばにいるように」

提督「執務中もそうなんだよなぁ…どうにかしてやりたいが…」

加賀「…」

提督「加賀？」

加賀「どうせ、建造でもしたのでしょう？」

提督「うぐっ」

加賀「まだボーキサイトの貯蓄が出来ていないというのに…頭にきました」

提督「お、落ち着け…ちゃんとお前たちの分はあるから…大本営から送られてくる資源で建造試してるだけだから！」

加賀「…そうですか」

赤城「ならもっと食べても大丈夫ですね♪」

提督「ああ…いっぱい食べろ…」


提督（まるで解決策が思い浮かばない）

提督「それから珊瑚諸島沖に出撃したのだが…」



翔鶴（出撃）「いい、瑞鶴？　遅れないで。機動部隊、出撃！」


翔鶴「瑞鶴瑞鶴瑞鶴…」ﾊｲﾗｲﾄｵﾌ


RJ「アカン…翔鶴もうアカンて…」


祥鳳「こんにちはー」

祥鳳2「こんにちはー」

山城「姉さま？」

比叡「ひえー」



提督「全く瑞鶴が来る気配もなく…」



翔鶴（夜戦）「あら？　またスコールかしら？　瑞鶴、少し進路を変える？」



提督「時間は過ぎていった…」



翔鶴（入渠）「私って、怪我しやすいのかしら…ねぇ、瑞鶴？」


提督「これ使って」っ友永隊

翔鶴「瑞鶴…いいの？」

提督（無論、村田隊なんか持ってない）

提督「捕鯨すら出来ないな…」ｶﾁｶﾁｯ

提督（成程、サーモン海域か…）

提督「また熊野にドラム缶ぶん回してもらうかな…」


翌日

～工廠～

提督「デイリーで空母回すぞー」

提督「昨日と同じレシピで…」

妖精「」ﾛｸｼﾞｶﾝﾀﾞﾖｰ

提督「うおっ！　マジかよ！　高速建造材はよ！」

妖精「！」ﾎﾞﾎﾞﾎﾞｰ!


？？「ひえー！」SNB（翔鶴になるビーム）


しょうかく「瑞鶴と一緒に頑張ります」

提督「うわああああああ！！！」

提督（金剛の時もそうだったな…）

提督（うちの鎮守府に榛名が来ないまま、金剛は改二になっていた）

提督（でもあいつはまだ依存はしてなかったし、なにより改装してくれたことを喜んでくれた）

翔鶴「瑞鶴、今日の晩御飯は何にする？」ﾊｲﾗｲﾄｵﾌ

提督（…翔鶴だって改装を決めたときはとても嬉しそうにしていた）

提督（だが、翔鶴は妹に明らかに依存している）

提督（皆が見て分かるほどに）

翔鶴「ふふっ、そうね。提督と一緒にいただきましょうか♪」

提督（翔鶴を見ていると、妹にすら会わせてやれない自分が情けなくなる…）


提督「…はぁ…」

翔鶴「てい、とく…？」

提督「…どうした、翔鶴」

翔鶴「…」

翔鶴「…」

翔鶴「…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

提督「…翔鶴？」

翔鶴「…ごめん、なさい…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

提督「…！」

翔鶴「本当は…わ、分かって…分かってたんです…瑞鶴…が…い、いないって…」ｸﾞｽｯ

翔鶴「で、でも…気がついたら…あの子の名前を呼んでて…あの子の姿が見えて…」

提督「…」

翔鶴「迷惑…でしたよね…失望…しましたよね…折角、ここまで私を…改装してくれたのに…」

提督「…馬鹿。誰がいつお前を迷惑だと言った。誰がいつお前に失望したと言った。翔鶴…俺こそお前に対して、本当に申し訳ないと思ってる」

提督「他の姉妹艦達が仲良くしている中、俺は翔鶴に妹すら会わせてやれていない…」

翔鶴「…もう、いいんです。提督が私の為に出撃する海域を決めたり、建造していることは知っていましたから…」

提督「なっ…知ってたのか…」

翔鶴「提督のその気持ちだけで、なんだかもう…いっぱいになりました♪」

提督「翔鶴…」

翔鶴「提督…」

翔鶴「私も一緒に待っていますよ…」

提督「…」ｷﾞｭｯ

翔鶴「あぅっ…///」

提督「ああ…一緒に待ってよう。着任したら盛大に祝ってやろうじゃないか」

翔鶴「加賀さんはなんと言うんでしょうね…」

提督「憎まれ口を叩きながら、心の奥で嬉しがるだろうな」

翔鶴「ふふっ…そうかもしれません…ね♪」




明石「ん？」

妖精「！」ﾛｸｼﾞｶﾝﾀﾞﾖｰ!


～艦～

短いですけど、これで終わりにします。
いない艦の名を呼ぶ病ネタは沢山あったかもしれませんが、翔鶴を改二甲にしたところで我慢できずに書いちゃいました。

ずいずいよ、早く来い！