ナウシカ「ええ、猫バスツアーで大人三枚」ニコ(18)

電線を走る猫バス、車内

アスベル「まだ着かないのかな」ソワソワ

ナウシカ「ふふ、まだ発車したばかりじゃない」ニコ

アスベル「なんだかお腹空いちゃったなァ」

ナウシカ「じゃあおやつを食べる?」

アスベル「本当かい!?」

ナウシカ「はいどうぞ。長靴一杯食べたいって言ってたから、沢山持ってきたわ」ニコ

アスベル「あは、は。チコの実かァ……うん、とっても美味しそうだね」

大ババ様「その者蒼き衣を纏いて……その者蒼き衣を纏いて……金色の野に……」ボソボソ

ナウシカ「大ババ様もいかが?」

大ババ様「いらぬ」

クロトワ「ったくなんで俺の隣があんたかねェ。せっかくの旅行なんだから女の横に居たいもんだぜ」

ゴンザ「仕方あるまい。エボシ様が貴様の主君と話をしておられるのだ」

クロトワ「へいへい」

ゴンザ「なんだその返事は! 貴様が先に声を掛けてきたのではないかッ!」

クロトワ「分かったから落ち着いてくれよ。お前がでけェ声を出す度にそのやけに長い剣の鞘が当たってんだ」

ゴンザ「これは刀だ!」

クロトワ「どっちでもいいだろ」

ゴンザ「良くはない! 見ろ、この美しい刃紋を」

クロトワ「おいおい抜くんじゃねえよ! 危ねェじゃねえか!」

ゴンザ「しっかり見ろ!」

トンボ「はあ、どうしてもこう上手くいかないのかなァ。もう限界なのかもしれない」

パズー「そんなことないよ! 前に見せて貰った飛行機はあんなに飛んでいたじゃないか」

トンボ「そうかなァ……」

二郎「失礼。話を聞いていたのですが、翼をナイロンに変えてみてはいかがでしょうか」

トンボ「ナイロン?」

二郎「ええ。樹脂から作られるのですが、木材よりも随分丈夫ですし、軽いですよ」

トンボ「なるほどォ! おじさん飛行機に詳しいの?」

二郎「ええ。主翼の長さを教えて頂けますか?」

トンボ「うんッ! ええっと、確か旅行カバンの方に図面をつっ込んできた気が」

二郎「勉強熱心な方ですね。是非見せて下さい」ニコ

パズー「おじさん、僕の飛行機の話もしていいかな!」

二郎「もちろんです」

菜穂子「ふふ、おじさんですって」

キキ「もう、トンボったら! ごめんなさい、旦那さんに失礼なことを言って」

菜穂子「そうじゃないの。二郎さんがおじさんになってしまうくらい、一緒に居られているんだなぁって」ニコ

シータ「愛しているんですね」ニコ

菜穂子「ええ、とっても」

キキ「素敵だなァ。私も早くそういう相手を見つけたいわ」

菜穂子「あら、あの男の子と随分仲が良さそうなのに」

キキ「トンボなんて嫌! 旅行に来てまで飛行機の話をするんですもの!」

トンボ「えぇ!? そ、そんなァ」

キキ「こんな時にだけ話を聞いているのね。フンッ」

トンボ「ごめんよキキ」ガク

二郎「図面は見つかりましたか?」

菜穂子「二郎さん、程ほどにして景色を楽しみましょう? ほら、山がとっても綺麗だわ」

二郎「うん、そうだね。ところで図面は――」


サン「アシタカ! 森があんなに広いぞ!」ダン、ダン

アシタカ「サン、危ないから飛び跳ねるのをやめなさい」

サン「アシタカ! あれはなんだ! 鳥か!? 鳥だ!」ダン、ダン

アシタカ「サン、私の足を踏まないでくれ」

サン「景色が流れていくぞ! ああ、これが旅行なのかッ! 旅行は凄いなァ」ニコ

アシタカ「ああ、楽しそうで良かった。砂金を貯めておいたかいが――」

サン「あ、豚だ! 見ろアシタカ! 豚が沢山居るぞ!」ダン、ダン

アシタカ「……サン、足だ。足を踏まないでくれ」

フィオ「随分賑やかねェ。このツアーこんなに人気だったんだ」ニコ

ポルコ「ヘッ。うるさくてかなわねェ」

ムスカ「だったら今すぐ降りたらどうかね?」ズイ

ポルコ「うるせェ、黙って前を見て座りやがれ」

ムスカ「丁度養豚場があるじゃないか。停車するよう私が運転手に言ってあげよう」ニヤ

ポルコ「なんだと!? てめェ今度こそ そのサングラス叩き割ってやる!」ガン、ガン

ムスカ「なにをするッ! 座席を蹴るのをやめたまえ!」

ポルコ「がははは! 安心しろ、吐きそうになったら俺が引きずり降ろしてやる!」ガン、ガン

ムスカ「卑劣な豚め! 見せてあげよう、ラピュタの雷を!」ガタン

ポルコ「なにしやがる! 座席を倒すんじゃねェ!!」

ムスカ「ハハハハハ! 豚がサンドイッチのようだ!」

フィオ「仲良いのねー」

※書き溜め以上です。続きは明日更新します。


どこに行くのかな?


このふいんき好きだなぁ

温泉(千と千尋)旅行だろうか?
そしてお店の料理をかってに

温泉(千と千尋)旅行だろうか?
そしてお店の料理をかってに食べて豚になるポルコ…

カーチス「……ちくしょう、どの席も埋まってやがった。これじゃあ来た意味がないじゃないかッ」ウズウズ

ポニョ「変なヒゲ!」ビシ

カーチス「……お嬢さん、このヒゲは変なヒゲじゃないんだ」ピクピク

宗介「ポニョ! ごめんなさい、おじさん」

カーチス「……坊主、俺はおじさんじゃない」ピクピク

マルクル「そのヒゲの魔法、珍しいですね! どの国の魔法使いですかッ?」

カーチス「魔法じゃないッ!」

ジジ「僕のヒゲの方が格好良いと思うよ」ジー

カーチス「くそッ! なんたって俺の周りにはガキと猫しかいないんだッ!?」

ジーナ「随分人気があるみたいじゃない」

カーチス「ジーナッ! 助けてくれよォ」

ジーナ「あら、子供に好かれる人って素敵よ?」

カーチス「本当かいッ!?」

ジーナ「ええ、とても良いことだと思うわ」ニコ

メイ「変なヒゲ!」ビシ

サツキ「こらメイ! すいません」

カーチス「ハッハッハ! 変なヒゲだろう? 触ってもいいんだぞ!」キラーン

メイ「わーい!」

ポニョ「ポニョも触るー!」

カーチス「ハッハッハッハ!」

ジーナ「ふふ、元気ねェ」ニコ

タツオ「いやァ、つくづく縁がありますね」ニコ

オキノ「ははは、そうですね。今日も娘さん方とご一緒に?」

タツオ「ええ。……あ、添乗員さんですよ」

千尋「みなさんおはようございます。本日よりツアー最終日まで添乗員を勤める、荻野千尋です!」

オキノ「立派ですねェ」パチパチ

ルイ「……良い」パチパチ

シャルル「可愛いなァ!」パチパチ

ドーラ「静かにおし! まったく」パチパチ

千尋「あ、ありがとうございます。 ありがとうございますッ!」

リン「千ッ! 続き、続き!」コソコソ

千尋「ごほん。えー、右手に見えますのが、多摩丘陵です」チラ

ソフィ「綺麗な山ね」

ハウル「君の方が綺麗さ」ニコ

ソフィ「も、もう。……ハウルったら」

千尋「多摩丘陵は高尾山麓を西端とし、東は町田市の神奈川県境辺りまでにかけて広がる丘陵です。
 まだ狸などの野生動物が生息していることからも、綺麗な自然が残っていることが分かりますね」

エボシ「……なかなか感慨深いものがあるな」

クシャナ「犠牲にとらわれては発展は出来ぬ。これだけ自然を残しただけでも温情というものだ」

千尋「この後休憩で寄りますので、野生動物を探してみてはいかがでしょうか……ふう」

リン「なんだ、案外上手いじゃねーかよ」コソコソ

千尋「おばあちゃんに頼まれたから仕方なくだよ」コソコソ

リン「いい加減湯婆婆のそう呼ぶのやめろって。言われる度に凄い顔してんだぞ」コソコソ

※書き溜め以上です。後でまた更新すると思います。

あの宴会やってる画像思い出した
あたたかい素敵な雰囲気

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