真姫「花の日だから」 (18)

真姫「おめでとう、花陽」ドサッ

花陽「ま、真姫ちゃん、このお米どうしたの?」

真姫「約束したでしょ? 8月7日は食べきれないくらいご飯を食べさせてあげるって」フフン

花陽「た、確かに言ってたけど……」

真姫「真姫ちゃんはこう見えて約束は守るタイプなの」

花陽「誕生日でもないのにこんなのもらえないよ!」アタフタ

真姫「でも今日は花の日よ?」

花陽「花の日だからって、こんなに……」

真姫「あ、あと花の日だから花陽のために歌を収録してきたの」スッ

花陽「そこまでするの!?」

真姫「だって一年に一度の花の日だもの。本気を出さないと大天使パナヨエルに申し訳ないわ」

花陽「ね、ねぇ、真姫ちゃん、パナヨエルって……?」

真姫「花陽のことに決まってるじゃない。花陽マジ天使」

真姫「まぁ、真姫ちゃんの天使力にはかなわないけどね」フフ

花陽「折角録ってきてくれたんだし聴いてもいい?」

真姫「いいわよ、真姫ちゃんの美声に酔いしれなさい」

花陽「えへへ、じゃあ聴くね」カチッ

『愛してるはなよー! きみでよかった、私だけの天使がここにいるー♪』

花陽「っ!」カチッ

真姫「あ、あれ? もしかして気に入らなかった……?」アタフタ

花陽「え、えっと、なんだか聴いてて恥ずかしくなっちゃって……」カアアアアアアアア

真姫「私の本心を歌ったんだけど、そんなに恥ずかしい?」

花陽「恥ずかしいよ!」

真姫「花陽は私のこと嫌い?」

花陽「そ、それは、えっと……」

真姫「……」ジーッ

花陽「大好き、だけど……」カアアアアアアアアアアアア

真姫「私も大好きよ、花陽」ダキッ

花陽「ま、真姫ちゃんってみんなといるときと2人きりの時だと全然違うよね」

真姫「2人きりの時くらい甘えたいのよ」

真姫「こんなに可愛い真姫ちゃんに甘えてもらえるのは花陽だけなんだから光栄に思いなさいよね」

花陽「うん、甘えてくれてありがとう、真姫ちゃん」ナデナデ

真姫「ふわぁ……」トロン

真姫「……っ!」ハッ

真姫「な、なでないで!」カアアアアアアアアア

花陽「真姫ちゃんは花陽になでられるのいや?」

真姫「そ、そんなことはないけど……」

花陽「ごめんね、嫌ならもうなでないね」シュン

真姫「い、嫌じゃないわよ!」

真姫「むしろ好きって言うか、もっとなでてほしいっていうくらい!」

花陽「えへへ、花陽も真姫ちゃんをなでるの好き」ナデナデ

真姫「も、もう!」カアアアアアアアアアア

真姫「花陽、もう一つプレゼントがあるんだけど」

花陽「まだあるの!? もういっぱいもらったのに……」

真姫「ちょ、ちょっと準備してくるわね」ソソクサ

花陽「準備が必要なもの……?」

花陽「お米、恥ずかしい替え歌と来て次は何だろう……」ムムム

ことり「あーかよちゃんみーっけ!」

花陽「こ、ことりちゃん!? どうしたの?」

ことり「今日はお花の日だから、かよちゃんにプレゼントをあげたくて」ウフフ

花陽「花の日だから花陽をお祝いするのは普通のことなの……?」

ことり「お店で見かけてかよちゃんに似合うだろうなーって買っちゃったんだ」ハイッ

花陽「わー、綺麗な髪留め! ありがとう、ことりちゃん!」スッ

ことり「だーめ」フイッ

花陽「くれないの!?」ガーン

ことり「ことりがかよちんにつけてあげるの」ウフフ

花陽「そ、そんな、自分でつけられるよぉ!」

ことり「ことりがつけてあげたいからつけるの。動かないでねー」

ことり「うーん、よし! できた!」

花陽「に、似合ってるかな?」テレテレ

ことり「かよちゃんかわいい!」チュッ

花陽「ピャッ!?」ビクッ

ことり「ことりからのもう一つのプレゼントだよ、じゃーね、かよちゃーん」フリフリ

花陽「こ、ことりちゃんが今花陽のほっぺに……」カアアアアアアアアア

花陽「」ポケー

真姫「……ぽけーっとしちゃって、ばっかじゃないの!」

花陽「ま、真姫ちゃん!? いつの間に?」アタフタ

真姫「そんなにことりがいいならことりと付き合えばいいじゃない!」フンッ

花陽「そんな、花陽はただ……」

真姫「私よりことりがいいなって思っただけ?」ムカムカ

花陽「違うよ真姫ちゃん!」

真姫「何が違うのよ! 私がいなくなったすきに2人きりでいちゃいちゃしてたんでしょ?」

真姫「私とは遊びだったんでしょ!?」

花陽「違うってば! 話を聞いて!」

真姫「嫌よ! 勝手に1人で舞い上がっちゃってバカみたいじゃない……」

花陽「真姫ちゃん!」チュッ

真姫「んっ……!?」

花陽「花陽は真姫ちゃんのことが好き、真姫ちゃんのことだけ大好きだもん!」

花陽「ことりちゃんにチュウされてちょっとびっくりしちゃったけど好きとかそういうのじゃなくて……」アタフタ

真姫「……信じられない」プイッ

花陽「そ、そんなぁ……」ウルウル

真姫「も、もう一回キスしてくれたら信じられるかも……」

花陽「も、もう一回!?」

真姫「出来ないならしんじられ……んっ!」

花陽「真姫ちゃんになら何回だってできるよ、好きだから」

真姫「……もう一回」

花陽「うん、ちゅっ、ちゅるっ……」

真姫「ん……んん……もう一回」

花陽「ちゅぅっ、ちゅるちゅるっ」

真姫「ん、もう一回……」


――
――――

花陽「これで信じてくれる……?」

真姫「ま、まぁ? 信じてあげないこともないわね」カアアアアアアアアアア

花陽「よかったぁ……」ホッ

花陽「そういえば花陽にもう一つプレゼントがあるって言ってたけど……」

真姫「あぁ! そうだった、花陽にもう一個プレゼントがあるのよ」

花陽「さっきから気になってたんだけどそのいたるところに巻いてあるリボンとは関係があるの?」

真姫「大有りよ。あまりのすごさに腰を抜かさないでよね」フフン

花陽「……まさかとは思うけどプレゼントは真姫ちゃん、とか言わないよね?」ジトー

真姫「えっ」ギクッ

真姫「そ、そそ、そんなことあるわけないじゃない」メソラシ

花陽「ないんだ……。そうだったら嬉しいなって思ったんだけど……」

真姫「え、えと……、あー、もー、わけわかんない!」

花陽「ふふっ」クスクス

花陽「真姫ちゃんかわいい」ナデナデ

真姫「なでないで!」

おわり

まきぱな書いておいてなんだけど
ことぱないいよね
ことぱな素晴らしいと思います

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