京太郎「臨海高校!」智葉「麻雀部!」 (1000)



※咲-saki-のSS

※京太郎もの

※基本非安価

※のんびりまったり



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ということでのんびりまったりやってくよー

週に2、3回は投下してきたい



―――【辻垣内家】


京太郎「……」セイザ

智葉「……ふふっ」ヨリソイ


辻垣内父「……」


京太郎「……」

辻垣内父「友達、だよな?」

智葉「ああ、友達だ……な、京太郎?」ニコッ

京太郎「あ、はい」

辻垣内父「……須賀君、君に折り入って頼みがある」

京太郎「ですよね、もうちょっと友達って言っても距離が必要だと思います!」

辻垣内父「その、頼む、智葉のこと」


京太郎「おい話が違うぞ!」

智葉「?」


辻垣内父「もうもらってやってくれ」

智葉「そ、そんな、友達同士だし……な?」カァッ

京太郎(満更でもねぇ顔してるじゃねぇか!)タスケヲモトメルメ

辻垣内父「……」メソラシ

京太郎「おい!」

辻垣内父「もうな、ダメなんだ……」

京太郎「あきらめるなよ! こんな男に大事な智葉さんはやれないだろ! もっと娘大事にしろ!」

辻垣内父「ごめん、お願い」

京太郎「オォイ!」

智葉「京太郎、そんな大事に思っててくれたなんてっ」カァッ

京太郎「違ぇよ! いまどう聞いたらそうなるんだよ!」

バンッ

ハオ「話は聞かせてもらいました!」

明華「異議あり!」

京太郎「ややこしくなるから出てくんなぁっ!」


京太郎(ああ、なぜこうなったのか……数ヶ月前はもっと、こう……)



―――そして時は数ヶ月前に遡る



―――【東京駅】


京太郎「ということで、来たわけだ」

??「ん、来たね」

京太郎「おお、久しぶりですトシさん!」


トシ「ああ……2年ぶりぐらいだね。あんたの母親は着いてくると思ったんだけど」

京太郎「一人暮らしに今の内に慣れとくのもありだって」

トシ「なるほどね」

京太郎「アパートですけどね」

トシ「高校生が一軒家で一人暮らしとか事件の匂いしかしないよ」

京太郎「違いない」アハハ

トシ「とりあえず行こうか」

京太郎「ところでなんでトシさんが? 母さんからなに言われてんです?」

トシ「特になんでもないよ、ちょっと気になっただけだから」

京太郎「はぁ……」

トシ「とりあえず行くよ」

京太郎「うっす!」



―――【街中】

テクテク

京太郎「ふうむ、さすがコンクリートジャングル……暑い」

トシ「まだ3月だよ?」

京太郎「それでも暑いもんは暑いでしょうに……ほら、あの子日傘差してる」

トシ「確かに……ってあれは」

京太郎「知りあいっすか?」

トシ「いいや」

京太郎「なんで意味深なこと言ったんですか……って」


??「……」タユン


京太郎(おっぱい……)

トシ「……あいつを見てみな、どう思う?」

京太郎「凄く、おおきいです……じゃなくて!」

トシ「相変わらずだねぇ」ハァ

京太郎「相変わらずってなんっすか!?」

トシ「そのまんまの意味さね」ケラケラ

京太郎「おのれ……っていうか巨乳が周りになかったから飢えてんですよ」

トシ「あんたの母親はかなり大きいでしょ?」

京太郎「母親って……そういう目で見れないっすよ」ゲッソリ

トシ「あらそう……意外」

京太郎「トシさんの中の俺って」

トシ「酒池肉林の主」

京太郎「董卓か!?」

トシ「まぁ……うぅ~ん」

京太郎「悩むの!?」


京太郎「っていうか、女友達がぺったんこだったもんでその反動が」

ピリリリリ

京太郎「ん?」ピッ


差出人:咲
件  名:
本  文:殺すよ?


京太郎「こわっ! なに!? どっかから見てるの!?」バッバッ

トシ「こわいよ京ちゃん」

京太郎「俺のがこわいよ!」



トシ「まったく、どうせあの子だろ、咲ちゃん」

京太郎「あんたもよくわかるな!」

トシ「京ちゃんがそんな反応する相手って言えばねー」


ブワッ


京太郎「っと」

トシ「ん、風か……」

フワッ

京太郎「え、お……っと」パシッ

トシ「日傘、飛んできたね」

京太郎「で、ですね……これどうしよ」

トシ「なんていうか、さすが京ちゃん」

京太郎「え、なにが?」


??「す、すみません……それ、私のです」

京太郎「え、あ……あの、おっ」

??「お?」


京太郎(っぶねー! おっぱいって言うとこだった!)

トシ「……クッ、ククッ……」フルフル

京太郎(こいつ、気づいてる!)


??「えっと、なにか……?」

京太郎「ああ、いや……お、お綺麗ですね」ニッ

??「……」

京太郎(……あれ)

??「これがナンパというものですね!」

京太郎「違うから!」

??「え、違うんですか?」

京太郎「ああいや、なんつーか……と、とりあえずこれ」スッ

??「あ、ありがとうございます、危うく日傘が飛んで行ってしまうところでした」ニコッ

京太郎「可憐だ」

??「へ?」

京太郎「うっ」

トシ「くくっ……」プルプル

京太郎(こいつどついたろか!)


??「やはり、ナンパ?」

京太郎「違いますから! 確かに綺麗で可憐だとも思いましたけど!」クワッ

??「さ、さすがにそんな風に言われると……」カァッ

京太郎「すみません!」



京太郎「と、とりあえずナンパじゃないんです! 本当に!」

??「そ、それはわかりましたからっ」アハハ…

京太郎「うごご……」

??「日傘、本当にありがとうございました……またどこかで会うことがあれば」ニコッ

京太郎「あ、はい!」ニッ

??「では……」



京太郎「……ああ~ああいう子とお近づきになりたい」

トシ「なれるなれる」

京太郎「適当だなぁ」

トシ「バカだねぇ、根拠があるのさ根拠が」

京太郎「どんな?」

トシ「統計」

京太郎「どこの!?」



―――【じゃん壮】


京太郎「なにこの雀士のためにあるようなアパート」

トシ「ほぉ……因果だねぇ」

京太郎「なにが?」

トシ「まぁともかく……うん、帰るかね」

京太郎「なにしに来たんですか」

トシ「見に来ただけだよ、そしたらまた“麻雀を教えてあげられる”だろ?」

京太郎「そうですけど、岩手に暮らすとか言ってませんでした?」

トシ「まぁたまに来るってことさ」

京太郎「まぁ、了解っす」

トシ「そんじゃ……くれぐれも気をつけなね」

京太郎「なにが?」

トシ「刺されないように」

京太郎「俺なにすんの!?」

トシ「それじゃあね」フリフリ

京太郎「なんか不安残して帰るんじゃないよ!」



―――【じゃん壮:自室】


ガチャッ


京太郎「おお、意外と綺麗だ……にしても」チラッ

ドッサリ

京太郎「……さて、部屋作りといきますか」

ピリリリリ

京太郎「ん、電話?」ピッ

?『京ちゃん今どこー?』

京太郎「咲……迷子かい?」

咲『ちょっとした冗談だよ、そんな深刻そうな声で聞かなくても』

京太郎「聞くよ。お前の今までのことを統計した結果だよ」

咲『まったくもう、それで新しい家どうかなって』

京太郎「普通だよ普通」

咲『良いなぁ一人暮らし』

京太郎「そうだろそうだろ」ハハハ

咲『もうえっちな本隠さなくて済むね』

京太郎「おいこら」

咲『京ちゃんの隠してある場所、知ってるからね?』

京太郎「マジで!?」

咲『知ってたからね』

京太郎「えっ」

咲『貧乳幼馴染ものばっかだったね』

京太郎「嘘つけ! それ知っててなんで一緒にいた! 好きなのか!?」

咲『いや……それはちょっと』

京太郎「本気で否定すんなよ!」

咲『まぁなんていうか……巨乳のお姉さんものだよね』

京太郎「やっぱ知ってたのね」

咲『まぁね、ていうか巨乳ばっかだよね』

京太郎「あ、はい」

咲『……貧乳、嫌い?』

京太郎「えっ」ドキッ

咲『はい今ドキッとしたー!』

京太郎「ううう、うるせぇよ! ばーか!」

咲『バカって言った方がばきゃ』ガリッ

京太郎「舌噛んでんじゃねーよばーぎゃ」ガリッ



京太郎「むなしい争いだったな」

咲『だね……そんじゃまたね』

京太郎「おう、東京来い」

咲『うん……また麻雀しようね』クスッ

京太郎「おう」フッ

ピッ

京太郎「……明日から咲がいない生活かぁ、退屈だなぁ……」ハァッ


京太郎「……ま、なるようになるかぁ」



とりあえずここまで

まぁまだまだ通常テンション
臨海でなんやかんやあってヒロインたちが出てから本番……たぶん

そんじゃまたー

??「貧乳は嫌いですのだ」

ここのイッチのどのトシさんも平行世界の記憶持ってるみたいだけど
咲さんも京ちゃんに選ばれなかった時点で他の世界にループしたり
選ばれなかった平行世界の記憶が流入してたりするの?


よし、二日目だ!

監督が既婚者という情報もないし……ヒロインだよなぁ!

>>28
この妹!

>>31
平行世界の記憶? はて?(すっとぼけ)



―――数日後【臨海高校前】


京太郎(思ったよりデカい……てかやっぱ長野の中学とは比べ物にならんな)フム


???「……金髪で、大きくて」

京太郎「ん?」クルッ

京太郎(お、大人の女……胸も尻も無いが)

???「……優男顔」

京太郎(開幕ディス!?)

???「……熊倉さんの」

京太郎「え、トシさんの知りあい?」

???「そ、私はアレクサンドラ・ヴィンドハイム……まぁここの麻雀部の監督」

京太郎「え……これ俺麻雀部に入るパターン?」

アレク「そう聞いてたけど?」

京太郎「……ふむ、なるほど……」

京太郎(まぁ良いか)



???「あ、監督が男に絡んでる」

??「ホントですね……見ない顔ですし、留学生枠じゃなさそうですね」

???「意外と帰国子女だったり?」

??「それはなさそうですね」クスッ



テクテクテク

アレク「まぁ、麻雀部続ける気になるかどうかは話別だから」

京太郎「ええ~なんですかそれ、修羅の国?」

アレク「誰がカイオウよ」

京太郎「おお、わかりますね……じゃなくて、実際なんでですか?」

アレク「女子だらけだし、それなりに強い子ばかりだし?」

京太郎「大丈夫大丈夫、俺なんて魔王とババア相手に修行してましたし」

アレク「なにその微妙な難易度」

京太郎「鬼みたいな強さしてますけどね」

アレク「へぇ……とりあえず今日、始業式終わったら麻雀部の部室来て」

京太郎「うっす!」

アレク「熊倉さんの紹介だし、期待してるから」フッ

京太郎「期待にそえればなによりで」

アレク「あと熊倉さんから」

京太郎「ん?」

アレク「心配ないと思うけど二股はダメだよって」

京太郎「あのババア!」



京太郎(くっそう、てかトシさんなんで俺にこの学校紹介したんだ……なんか理由があるのか?)テクテクテク


??「新作のカップ麺を部室で食べマス」

??「なんの宣言だ、ダメだと言ってほしいのか」

??「非道な真似を!」

??「なにがカップ麺だ」


京太郎(でか、俺より……)


??「おや、男子生徒とは珍しいデスネ」

??「一年だろう」

京太郎(俺の話、だよなぁ……まぁ絡んでもしょうがないしとりあえずクラスに行くか)テクテクテク


スッ


??「……」

??「どうしました?」

??「いや、妙な感覚が……」



―――【1年B組】


京太郎(金八先生~)

ガラッ

???「坂本先生~!」

京太郎「なぜそこで苗字呼び!」

???「おおっ!」

京太郎(くそっ、咲との日常の成果でついうっかり知らない奴にツッコミいれてしまった!)

???「あ、誰かと思えば監督と話してた」

京太郎「へ、ああ、ヴィンドハイムさんのことか」

???「麻雀するの?」

京太郎「まぁ、麻雀部入るみたいな感じだったぞ」

京太郎(小さいな、髪長いけど)

???「へぇ~ナイスツッコミだったし今後を期待だねハオ!」

??「なにを期待したんですかなにを、ていうかよく初対面でそこまでぐいぐいイケますね」

???「大丈夫なオーラ出てるし!」

京太郎「それ褒めてる?」

???「褒めてる褒めてる!」アハハ

京太郎「……まぁなんつーか、そっちも麻雀部?」


???「まぁね、すでに一週間前から挨拶済みの麻雀部さ!」

??「麻雀留学ですからね」

京太郎「なにそれ」

???「とりあえず、私はネリー・ヴィルサラーゼ!」

京太郎「へぇ……なんかあれだな、新しい」

ネリー「なにが?」

京太郎「なにかが……」

??「麻雀部に入るなら一応仲間ですね……ハオ・ホェイユーです」

京太郎「一応って……」

ハオ「まだ続けるかもわからないでしょう?」

京太郎「みんな言うなそれ、こわいんだけど」

ネリー「大丈夫大丈夫」ケラケラ

京太郎「信用ならね~」



―――始業式も終わって……


京太郎「麻雀部の部室ってどこ?」

ハオ「知らないんですか?」

京太郎「今日来たばっかだからな」

ネリー「まったくしょうがない子だなぁ……教えて欲しければそれなりの報酬を」


京太郎「行こうぜホェイユー」

ハオ「そうですね」シレッ

ネリー「……無視しないでよ」

京太郎「するわ」マガオ

ネリー「真顔やめてよ! ちょっとした茶目っ気だよ!」

京太郎「本当に?」

ネリー「ちょっと本気だった」

京太郎「こいつはダメだ、置いて行こう」

ネリー「ひどっ! お金が欲しくてなにが悪い!」

京太郎「余の中ほどほどが一番だよ!」

ハオ「……ちょっと仲良すぎじゃありません?」


京ネリー「どこが!?」

ハオ「そこ」



京太郎「まぁせっかくだし、こっから麻雀部行った時とか世話になるしジュースぐらい買ってやるか」

ネリー「さすが! 神様須賀さま! 奢ってもらえるなら悪魔に魂だって売るよ!」

京太郎「お前それ早めにやめとけよ?」

ネリー「なんで?」

京太郎「……その、なぁ?」

ネリー「……やらしいこと考えてるでしょ」ジト

京太郎「多少はね?」

ネリー「ふぅーん……」

ハオ「えっと、先に部室に言ってますね?」

京太郎「お、ホェイユーはいらないか?」

ハオ「ええ、私は」フッ

京太郎「それじゃネリーに案内してもらってあとで行くわ」

ハオ「はい、それではまた」


京太郎「それじゃなー」

ネリー「あとでねー!」


ハオ「……ホント、出会って3時間ぐらいとは思えませんね」



―――【臨海高校麻雀部部室】


ハオ「というわけで新しく入る男子がさっそくネリーと仲良く」

アレク「やるなぁ、須賀……」

ハオ「智葉とメグの二人もきっと仲良くなれると思いますよ」

智葉「……特徴を聞く限り」

メグ「デスネ……」

ハオ「?」

アレク「で、その二人はどこに?」

ハオ「飲み物を買いに行ってそろそろ戻ってくるはずで」


ガチャッ


ネリー「おー! いつもの部室より低い!」

京太郎「お邪魔しまーす」カタグルマ

ハオ「思ってた三倍は距離つめてる!?」

ネリー「さぁ入れ京太郎!」

京太郎「失礼しまーす!」スッ

ネリー「へぼっ!」ガンッ


メグ「天井にぶつかった!」

京太郎「ネリーぃぃぃぃ!」

ネリー「京太郎、私が死んだら私の骨をオーストラリアの」

京太郎「長澤ま〇み気取りとはふてぶてしいぜ」ケッ

ネリー「突然冷たい!」


ハオ(しかも名前呼びに……)



京太郎「それじゃほれ、とりあえず冷やしてとけ」ピトッ

ネリー「ひゃぅっ、つめたい……」

京太郎「かわいいやつめ」

ネリー「……うわぁ」ジト

京太郎「俺の優しさをなんて目で返すんだお前」

ネリー「いやぁ、だって、ねぇ?」

ハオ「軟派な人ですね」ススッ

京太郎「距離とられた! おいどうするネリー!?」

ネリー「知らないよ」


智葉「……まずは自己紹介からはじめないか?」

メグ「同感デス」

京太郎「すみません!」



京太郎「改めまして、須賀京太郎です!」

智葉「お前が監督期待の、というわけか……辻垣内智葉だ」ファサッ

京太郎(結構、デカいな……)

メグ「メガンダヴァン、デース! 気軽にメグで結構ですヨ!」

京太郎(デカいな……)

アレク「……まぁ、とりあえず麻雀を」

ガチャッ

??「遅れました」

アレク「ああ、こっちが最後の一人」

京太郎「最後って?」

メグ「ああ!」

ハオ「それってハネクリ……じゃなくて!」

智葉「臨海のレギュラー最後の一人だ」ハァ


京太郎「で、最後の一人は……」

??「あ……」

京太郎「……こ、この間の可憐な人」

??「そ、その呼び方はやめてくださいっ」カァッ

京太郎「す、すみません」

アレク(手、早くない?)


京太郎「須賀、京太郎です」

??「明華……雀明華です」ニコッ

京太郎「す、数日ぶりです」

明華「はい!」ニコッ


ネリー「手が早いなぁ」

ハオ「やはり軟派士」ススッ

京太郎「誤解だから!」


おう、ここまで……

まぁ自己紹介自己紹介
はやくかっとびんぐしたい

そんじゃまたー


よっしゃ、再開すんで!

まだプロローグ



―――それから


京太郎「おっし、ロン!」

智葉「支配系か?」

京太郎「なにその麻雀」

ハオ「あなたが言いますか」

明華「そうですね、須賀君がいる卓の場合……」


アレク「なるほど、これが熊倉さんの言ってた」

京太郎「くそ、俺の麻雀ステータスが全部バレてら」

ネリー「なになに、京太郎ってコネ入学?」

京太郎「人聞き悪いな!」

メグ「実力で留学してきた叩き上げは伊達じゃないデス!」

京太郎「なんか対抗心燃やされてる……」

智葉「麻雀はいつから?」

京太郎「小さい時に、確かトシさんと会ったから……10年ぐらい?」

アレク「ん、結構長いな」

京太郎「まぁ……あ、でもその前にちょっとやったとかなんとか」

智葉「ともかく10年以上となれば期待だな」

京太郎「ところで一つ良いですか?」

明華「どうしました須賀くん?」ニコッ タユン

京太郎(おっぱい)

京太郎「その、俺以外の男子は……?」

智葉「いないな」

ハオ「いません」

メグ「ないデス」


京太郎(女子だらけ……き、キツいかもしれないぞこれは!)



京太郎「そっかぁ……」

智葉「となると個人戦で頑張ってもらうことになるな」フッ

京太郎「マジっすかぁ……ま、団体戦より個人戦のが得意なんだろなってとこありますけど」

メグ「そうなんデスカ?」

京太郎「まぁ団体戦で色々ありましたから……」

ネリー「麻雀?」

京太郎「違う違う、スポーツ……」

智葉「なにはともあれ、良い手際だった……少しばかり印象が変わったぞ」フッ

京太郎「マジですか!」

智葉「ああ、良い後輩ができた」

京太郎「おお~! 自慢の後輩になれるように頑張りますよ!」

明華「その息ですよ須賀くんっ」グッ タユン

京太郎(おっぱい)


ハオ「……」ジト

京太郎「ハッ!」

ネリー「どうしたのハオ?」

ハオ「……いいえ」ジト

京太郎「お、お待ちになって」

ハオ「いえ、別になにも……ただ私は印象が変わりそうにないなーと」

京太郎「ホェイユーさぁん!」


ネリー「?」

メグ「?」

アレク「二人とも……ラーメン食べに行くか?」トオイメ



智葉「ふむ……なるほど」

メグ「どうしたんデスカ?」

智葉「先ほどの須賀だ」

京太郎「俺ですか?」

明華「そうですね……こちらが本気では無かったとはいえ、ここまでとは」

京太郎「……褒められてます?」

ネリー「割とね」

京太郎「やったぜ!」

ネリー「やったね京ちゃん! 評価が増えるよ!」

京太郎「おいやめろ」

ハオ「確かに麻雀の腕は確かですね」

京太郎「“は”って……」

ハオ「当然です」ヤレヤレ

京太郎(おっぱい……)

ハオ「……っ」カァッ

京太郎「正直すまん」

ハオ「ま、まったくこれだから男は……」ボソボソ

智葉「どうした?」

ハオ「い、いえなんでも」フイッ

智葉「?」

京太郎「俺のせいなんです」ポン

智葉「っ」ビクッ

京太郎「あ、すんません」

智葉「あ、ああいや……」

アレク「処女だな」

ネリー「処女の反応だね」

メグ「バージンデスネ」

智葉「ううう、うるさいお前らもだろ!」

京太郎(女子高じゃあないんだぜ)



京太郎(にしても、麻雀麻雀麻雀麻雀だな……てか他の人たちと話してないや)

ネリー「どうしたの?」

京太郎「いや、なんかネリーたちと他の人たちってちょっと違う?」

アレク「留学枠の四人と、プラス女子個人戦三位のサトハ……そりゃ違うってもんよ」

京太郎「女子個人戦三位!?」

智葉「ん、ああ……」

京太郎「凄いっすね! いや、ほんと!」

智葉「そ、そうか?」テレッ

ハオ「おお、照れてますね」

明華「珍しい」

智葉「うるさい」


京太郎「でも、それで壁ってできるもんですか?」

アレク「麻雀部だとどうしてもね、練習にしたってあんまり他の子と打たないし」

京太郎「そういうもんですか?」

智葉「たまには打つけどな」

京太郎「ふぅむ……でも本気のみなさんと渡り合えるようになるまでは俺、こっちにいない方が良いんじゃ?」

アレク「そうね……須賀は好きにすれば良い」

京太郎「え、フリーダム?」

アレク「セクハラはダメよ」

京太郎「わわわ、わかってらぁ!」

ハオ「わかってなかった顔ですね」ジトー

京太郎「違うって!」アタフタ

ネリー「私狙われてる~!」キャー

京太郎「いや、違うから」マガオ

ネリー「あ、はい」

寝落ちかな?まあ乙
しかし序盤から仲良すぎじゃないか
はやくかっとびんぐしたいからって展開雑なのはいかんでしょ

(ちょっと外してた
>>58 雑なつもりはなかった……(震え声)


智葉「ふぅ、今日はこれで……終わりだな」

明華「今日はいつもより打ちましたね~」ノビー

京太郎(おっぱい!)

アレク「ん~疲れたぁ」ノビー

京太郎「そうですね」キリッ


ハオ「……」

ネリー「京太郎のこと苦手?」

ハオ「に、苦手とかそういう前になんというか……まだ会ったばかりですし、今日だけでネリーみたいにはなれません」

ネリー「京太郎、結構とっつきやすいと思うけど」

ハオ「まぁ明華やサトハもわりと打ち解けてはいますけど」

ネリー「まぁまぁ、これからこれから」

ハオ(やらしい目で明華やサトハや……わ、私の胸を見てますし……仲良く、なれるんでしょうか)

メグ「帰りどっち方面デスカ?」

京太郎「えっと、近場っちゃ近場なんですけど」




―――【じゃん荘:自室】


京太郎「なんか……コンビニ弁当も数日間連続で食ってると飽きるな」モグモグ

咲『なんでこのタイミングで電話? 通い妻してほしいの?』

京太郎「お前の飯うまいよなぁ」

咲『でも東京は遠いからね、無理、出直してきて』

京太郎「冷たい奴め」

咲『本音出さないだけありがたいと思ってよね』

京太郎「本音って?」

咲『なんで京ちゃんのために私が御飯作るの?』

京太郎「……ごはんがしょっぱい」

咲『面倒くさい』

京太郎「おい! 前御飯作ってくれたじゃんか!」

咲『自分のついでにね』

京太郎「うっ、うぅ……そんなんだから幼馴染のくせにヒロインになれないだっ」

咲『うっさいなぁ! 幼馴染って時点で負けフラグなんだよ!』

京太郎「え、お前それだから俺を諦めて?」

咲『ごめん、気持ち悪いから切って良い?』

京太郎「冷たいなぁ」

咲『京ちゃんのホームシックを埋めるために電話付き合ってあげてる私の身にもなりなよ!?』

京太郎「ええ~頼むよ咲~頼りはお前だけなんだよ~」

咲『全然ときめかない、やりなおし』

京太郎「ひどい」



京太郎「ていうか咲さん」

咲『なに京太郎さん』


京太郎(気持ち悪いな)

咲(気持ち悪)


京太郎「俺相手に、ときめけるの?」

咲『無理だね』

京太郎「はなから無理なこと言わないでくれる!?」

咲『あはは、京ちゃんが無謀な挑戦をするのが見たかったんだよ』アハハ

京太郎「鬼か! もう良い俺こっちにずっと住む! おっぱいもあるし!」

咲『あ? つまりはあれかな? こっちにはなかったと?』

京太郎「はい」キッパリ

咲『夏、おぼえてなよ?』ゴゴゴゴ

京太郎「あ、はい」ガクブル

咲『っていうかおっぱいがあるってなに、そんな人と知りあえたの?』

京太郎「しょうがないなぁ、聞かせてやるか」フッ

咲『腹立つなぁ』

京太郎「俺もたまには傷つくからね?」

咲『絶妙なラインを狙ってるに決まってるじゃん』アハハ

京太郎「こいついつか泣かす」



京太郎「……と、うわけだ」

咲『へぇ、まぁ仲良くなった子は巨乳じゃないってことでしょ?』

京太郎「ぐはっ!」

咲『京ちゃん、どんな人とも大抵、ある程度は仲良くなれるし』

京太郎「ほ、褒め言葉だよな」

咲『絶対それ以上はいかないけど』

京太郎「ぐはぁっ!」

咲『まぁなんていうか、ガンバッテ』

京太郎「お前、頑張らせる気ないだろ」

咲『いやぁ、京ちゃんに彼女ができていじりまわすってのも楽しそうではあるんだけどねー』

京太郎「お前に彼女は紹介しないからな!」

咲『それはしなよぉ!』クワッ

京太郎「お、おう、それはする……」

咲『しなよ……』


京太郎「……そんなに俺に彼女ができたら、興味ある?」

咲『そりゃあるよ、あの京ちゃんの彼女となったら……それにさ』

京太郎「ん?」

咲『一応心配じゃん、京ちゃんが騙されてたりしないかどうかさ』

京太郎「咲……!」

咲『ていうか京ちゃんが美人と正攻法で恋仲になれるわけがない』

京太郎「おい」

咲『一応色々報告楽しみにしてるねー』

京太郎「はいはい」

咲『あと壁ドンはしてね!』

京太郎「しねぇよ」



ここまで!
次回はそして数日後、馴染む、馴染むぞ……

まぁなんやかんやあってハオ以外のみんなとは気軽に話せるように?

そんじゃまたー


こんなスレ投下してやる!

30過ぎて処女はないだろう、とさすがに思うイッチであった



―――数日後【臨海高校:1年B組】


京太郎「おはようさん」

ネリー「あ、おはよー」

ハオ「おはようございます」


京太郎(ううむ、ネリーとは仲良くなったけどホェイユーとはいまいちか……ぐおごご、だがおっぱいを見てしまうのは男の性)


京太郎「……はぁ」

ネリー「どしたの?」ストン

京太郎「ホェイユーとな、もうちょっと距離を縮めたい」

ネリー「好きなの?」

京太郎「いや、そういうわけじゃなくてな……ただ純粋に」

ネリー「まぁ他の人とより私たちと絡んでる方が多いからね、部室でも」

京太郎「だろぉ? それを思うと五人とは仲良くしておきたいじゃん」


クラスメイトA「ねぇ須賀君にネリーさん」

京ネリー「ん?」

クラスメイトA「……付き合ってたり」

京太郎「ないない」ハハハ

ネリー(真っ向否定、腹立つ)

ネリー「まぁ付き合ってはいないけど」

クラスメイトA「なら……なんで来て早々、須賀君膝にネリーさん乗ってるの?」

京太郎「気にしてなかったわけじゃないけど、まぁ良いかなって」

ネリー「座り心地以外と良いんだよね」

クラスメイトA「そ、そうなんだ……」



ネリー「でもお昼一緒に食べてるぐらいだし」

京太郎「ネリーと一緒に食べてればそりゃハオとも一緒になるだろ」

ネリー「そうだけど、ほんとに嫌なら私と一緒でも嫌だと思うんだけどなぁ」

京太郎「そういうもんか?」

ネリー「まぁなんていうか……うん、それじゃ私が一肌脱いであげようかな!」クルッ

京太郎「へぶっ」バチッ

ネリー「ああごめん京太郎!」

京太郎「か、髪びんた……そういうのもあるのか」

ネリー「ま、まぁこれに免じて私が一肌脱いであげるって!」

京太郎「すっごい不安」

ネリー「こんな美少女が脱いであげるとまで言ってるのに……不能?」

京太郎「そんなこと言うんじゃありません!」



―――そして放課後【麻雀部部室】


京太郎「ふぅむ……」タンッ

明華「どうしたんですか須賀君」タンッ

京太郎「ああいや、ちょいと思うとこありまして」

ネリー「例のこと?」タンッ

京太郎「まぁな」

智葉「なぜ二人だけでわかりあってる。こちらに説明一切なしに」タンッ

明華「仲良しですね」クスッ

京太郎「いや、まぁなんつーか……」タンッ

ネリー「ロン、平和ドラ2で3900」

京太郎「うお、マジか」

ネリー「ま、しょうがないから私が一肌脱いであげようって話だよ」

京太郎「お願いしますネリーさまっと……ほい」ジャラ

ネリー「まいどー」


アレク「……やらしい取引現場みたいになってるわね」

明華「確かに」カァ

京太郎「違いますから!」

ネリー「ふふふ、京太郎ったら好きだなぁ」

京太郎「お前否定しろおバカ!」

明華「そ、そういう……ご、ごめんなさい、ちょっと仲良くしたいなぁなんて思ってしまって、これじゃ浮気に」

京太郎「なりません! 仲良くしましょう! お互いもっと知りあいましょう!」ガシッ

明華「ふぇっ……は、はぃ」コクリ カァッ


メグ「おお、間髪いれずに手を握るとは……」

アレク「あれは危険だな」

ネリー「どういう意味で?」

アレク「いろんな意味で」

智葉「まったく……京太郎、うちの中堅と恋仲になるのは構わないが麻雀に支障がないようにな」

京太郎「はい!」

明華「こ、こいなかっ……そ、そういうのじゃありませんからっ!」

京太郎「真っ向否定ですか」ハハッ…

明華「え、いやそのっ、別に須賀君はそのっ、カッコいいし気立ても良いし言うことはないんですけどっ」

ネリー「おー、まんざらでもない?」

明華「か、からかわないでくださいっ!」カァッ

京太郎(かあいい)



智葉「まぁお前らがどうなるのも勝手だ、私の知るところじゃあない」フッ

明華「さとはっ、変なこと言わないでください!」マッカ

京太郎(ああ~こういう清楚な感じの子は周りにいなかった、しかもおもち)

(私がぺったんことでも、ん?)

京太郎(くっ脳内に直接!)


明華「もお、からかわないでくださいっ……須賀君も迷惑なら言って良いんですからね?」

京太郎「いや、明華さんみたいな美人相手ならむしろ嬉しいぐらいで」

明華「もぉ……」

京太郎「それにほら、東京着た日に運命的な出会いしてるし!」

明華「……そ、その、須賀君」

京太郎「はい!」

明華「……な、なんでもないですっ」ウツムキ

京太郎「え、明華さん?」

明華「す、少しお手洗いにっ」タタタッ


京太郎「え、え?」

メグ「あれですネ、京太郎は……明華のこと好きなんデスカ?」

京太郎「え、普通に好きですよ?」

ネリー「のわりに今の会話、口説き落とす気満々だったよね」

京太郎「……くくく、口説くってそんなわけないだろ!」

ハオ「やっぱりそういう男なんですね」ジト

京太郎「誤解だよ!」



ネリー「でもまあ、あれだねー」

京太郎「なんだよ?」

ネリー「京太郎がハオと仲良くなったらこれは私のおかげだから」

メグ「身体をささげろト?」

ネリー「違うよ!」

京太郎「いやん」

ハオ「地獄に落ちてください」

京太郎「そんなに!?」

ネリー「だから身体をささげるとかそんなんじゃなくて!」

京太郎「でもごめんなネリー、俺お前とは付き合えない」

ネリー「え……」

アレク「ん?」


ネリー「……告白してないのに振られた私!? 人生初の振られるのがこれ!?」

京太郎「ごめんな、でも初恋は実らないって」

ネリー「勝手に初恋扱いで挙句に振られた扱い!?」

京太郎「ごめん、俺……メグさん無しじゃ生きられない体に」

メグ「ハハハ、残念でしたねネリー」

ネリー「なんかムカつく! 私はまったく関係ないけどムカつく!」



智葉「仲良いな……」

アレク「なにしみじみと……」

智葉「友達って良いな、と思いました」

アレク「……いやあんたも友達でしょ」

智葉「なんかこう、私も京太郎と友達にはなりたいんですが……男友達というのができたことがなくて」

アレク「深く考えないで良いでしょ」

智葉「そういうものです、か?」

アレク「そういうもんよ」フッ

智葉「さすが監督、伊達に歳とっているわけじゃないですね」フッ

アレク「ん、殴って良いのか? これはディスられたわよね?」

智葉「年長者の言うことには耳を傾けるべきだ、よし……明日から頑張ろう」

アレク「よし、喧嘩なら買うぞこの難聴め……というより明日からってやらない奴の常套句じゃ」

智葉「なにを失礼な、私は明日やると決めたらやるんです」コクリ

アレク(サトハ、こいつこんなんだったか……?)

アレク「ていうか後半部分は聞こえてるのね」

智葉「なんの話です?」

アレク「こいつ……」ググッ


京太郎「おいネリー、なんで膝の上に乗ってる」

ネリー「この方が教えやすい」

京太郎「別に良いけどさ」

明華「そうしてると兄妹みたいですね」クスッ

ネリー「だって京太郎、お姉ちゃんと呼んで良いよ」

京太郎「なにいってんだお前、むしろお兄ちゃんと呼べ」

ネリー「お兄ちゃん!」

京太郎「お、おおう……意外と威力高い」

ネリー「褒めてる?」

京太郎「思ったより可愛いって話だ」

ネリー「普段可愛くないみたいな言い方だね!」

京太郎「普段からカワイイよ!」

ネリー「……あ、はぃ」カァッ


今回はここまでー

次回はなにかある、なにか

そんじゃまたー


よっしゃこんな時間から!

ネリー、いいよね
てか明華ってメグのことメグちゃんって呼んでるけど他の人もちゃん付けなんかな……



―――数日後【渋谷】


京太郎(……せめてホェイユーと多少は打ち解けなければ、今後の麻雀部生活に関わる)

京太郎「たくネリーの奴、遅い」


京太郎(ネリーの作戦では、俺とネリーとホェイユーの三人で遊びに行って親交を深めようということだったが……)


京太郎「遅いなあいつ」

ハオ「あ、須賀くん……」

京太郎「ああ、ホェイユー」

京太郎(あいつ早く来て俺と作戦会議って言っただろうに)

ハオ「ネリーは?」

京太郎「遅いんだよなぁ、時間にルーズな奴だ」

京太郎(奢りなのに来ないってのは、不思議だな……)


ピリリリ


京太郎「あ、ネリーから?」ピッ

ネリー『もしもし』

京太郎「おうネリーか、お前待ち合わせの時間は」

ネリー『ごめん、しんどい』

京太郎「ファッ!?」

ネリー『てか熱ある』

京太郎「おいおいおい、元気だけが取り柄だろ!」

ネリー『そうでもないよ、ネリーはか弱い女の子なの』

京太郎「おいこら! ネリー! ネリーさん! ネリーさま!」

ネリー『健闘を祈る』

京太郎「うぉい!」プツッ


京太郎「……切れた」

ハオ「どうしたんですか?」

京太郎「え、えっとだな……」



京太郎「……ということだ」

ハオ「な、なるほどネリーが……」

京太郎「二人になるし……」

ハオ「そうですか」コクリ

京太郎「か、帰るか?」

ハオ「え?」

京太郎「ほら、俺とホェイユーだけってのもな」

ハオ「……嫌なんですか?」

京太郎「そういうわけじゃなくて、ホェイユーが」

ハオ「別に嫌ではありません」

京太郎「え」

ハオ「せ、せっかくなんですから予定していた映画でも見ますよ」

京太郎「い、良いのか?」

ハオ「なに言ってるんですか、ここで帰る方が意味が分かりません」フンス

京太郎「……お、おう!」


京太郎(良かったぁ、これでちっとは仲良くなれるように!)グッ

ハオ(……なんというか、下心が見える人ですし……ちょっと、心配ですけど)



京太郎「とりあえず映画だっけ……そもそも映画見るついでに遊ぶかって話だったんだよな」

ハオ「ですね。私の見たい映画だって言ったらネリーが一緒に行こうと」フッ

京太郎「ん、まぁ俺も気になってたけど……なんつーか意外」

ハオ「え、そうですか?」

京太郎「うん……ガッチガチのアクション映画だろ?」

ハオ「ストーリーも気になってるんですよ」

京太郎「まぁ俺も気になってたから丁度良いや」

ハオ「……須賀くんは、映画とか見るんですか?」

京太郎「ああ~ダチと良く見たよ、平日の休みとかあったら一緒に午後ローとかで」

ハオ「へぇ……」


京太郎(咲、大爆笑しながらB級映画見てたなぁ)

ハオ(仲の良い友達、ですか……こっちに来てからは麻雀部のみんな、ぐらい?)

京太郎(ま、同じ映画見れば感想言い合うぐらいはできるし……よし、頑張るぞ!)



―――【映画館】


京太郎「とりあえずポップコーンとか買うか?」

ハオ「そうですね……」

京太郎「一緒に買ってくるけどなに欲しい?」

ハオ「えっとそれじゃあ……」フム


京太郎(腕を組むハオ、たまらんな……)


ハオ「……っ」バッ

京太郎「っ」

ハオ「で、ですからっ」

京太郎「す、すまん……俺も見ないようには、そのしたいん……だが」

ハオ「も、もう良いです。とりあえずポップコーンとウーロン茶で!」フイッ

京太郎「ホント、ごめん……」ハァ

ハオ「……い、いいですよ、もう」マッカ

京太郎「うう、俺のばか……」ハァ

ハオ「……」



京太郎「と、とりあえず入ろうぜ」

ハオ「あ、お金」

京太郎「いいって奢るよ」フッ

ハオ「い、いえしかし」

京太郎「世話になってるしな」

ハオ「……せ、世話ってなんのですかっ!?」カァッ

京太郎「え、麻雀の」

ハオ「え……あ、そ、そういう」マッカ

京太郎「ん?」

ハオ「い、いえ……あ、ありがとう、ございます」

京太郎「お、おう……?」


京太郎(どうしたんだホェイユー……)

ハオ(うぅ、わ、私はなにをっ……)



―――【上映中】


京太郎(ほへー、アクションすんごい……この動き、頑張ればできそうだな)

ハオ(かっこいい……)

京太郎(使うことなんて絶対ないけどこのアクションおぼえとこ)

ハオ(へぇ……こんな感じのストーリーで、っていうかわりと難しい)

京太郎(バイクアクションかぁ、バイク……バイクの免許欲しいなぁ、取れるか)


ハオ「……ん?」

ハオ(なにやら、妙な雰囲気に……)

京太郎(定番っちゃ定番だよなぁ……濡れ場はあって当然だけど)

ハオ「っ」カァ

京太郎(なんつーか、デートコースの映画としても定番っていうか……こんなイベント望んでないんですが、気まずくなっても嬉しくねぇんだよ!)




―――【映画終了後】


京太郎(なんだかんだで濡れ場のあと、ちゃんとアクションシーンとかあったし流れ変わったな!)

ハオ「ふぅ……おもしろい映画でしたね!」パァッ

京太郎「だな、全体通して映し方が良かった気がする。ストーリー展開も……ハッピーエンドだったしなにより」フッ

ハオ「はい、恋愛物としてもしっかりしてました」

京太郎「だなぁ、王道を行きつつもって感じで」

ハオ「はい、意外と早くに、むす、ばれ……っ」カァッ

京太郎(流れ変わったな)シロメ



―――【ファミレス】


京太郎「ふぅ……落ち着いたなぁ」

ハオ「ですね」クスッ

京太郎(ちょっと、変わったかな……)

ハオ「それにしてもおもしろかったです!」

京太郎「だなぁ、ネリーも来れれば良かったんだけど」

ハオ「……そうですね」クスッ

京太郎「あいつも運が悪いっていうかなんというか……でもまぁホェイユーと来れて良かったよ」

ハオ「え、そうですか?」

京太郎「おう、こうやって話せるしな。共通の話題あると色々と楽しいし」ニッ

ハオ「……はい」フッ



京太郎「男優が好きとかじゃないのか?」

ハオ「あ、はい、特には」

京太郎「そっか……女子はそういうので行くパターンが多いらしいからな」

ハオ「そうなんですか?」

京太郎「らしい」

京太郎(咲も好きな俳優とかいなかったしなぁ、おもしろそうなら見るみたいな感じだったし)

ハオ「でもかっこよかったですよね」

京太郎「ほう、ああいうのが好みか」ニヤ

ハオ「そ、そういうことではなくって! た、たぶんアクションとか見てたからっ」

京太郎「わかるわかる」

ハオ「須賀君はあの女優さん、好きなんですか?」

京太郎「え、特にそんなことは」

ハオ「胸が大きかったので」クスッ

京太郎「うっ……い、痛いとこつくな」

ハオ「あのシーンだって結構谷間が……」カァッ

京太郎「……自爆するぐらいなら言うなよ」ケラケラ

ハオ「あぅっ……」マッカ

京太郎(かわいいな、からかい甲斐がある。とは言いつつフォローするか)


京太郎「まぁあれだな……」

ハオ「な、なんですかっ」

京太郎「ああいうの興味ある歳だもんな!」

ハオ「……も、もう知りませんっ!」フイッ

京太郎「えっ!」



―――【帰り道】


京太郎「ふぅ、電車乗って遠出ってのも久しぶりだったなぁ~」ノビー

ハオ「私もです。今日はありがとう須賀君」

京太郎「……いや、むしろこちらこそ」

ハオ「……でもお昼までご馳走になって」

京太郎「そこは男の子としてのプライドってことで……まぁ今度どっか行くとしたら割り勘かもーなんつって」

ハオ「なら今度はしっかり割り勘ですからね」クスッ

京太郎「……え」

ハオ「もう少し一緒でしたよね確か、わりと近かったはずで」

京太郎「ああいや、俺こっちに行くわ」

ハオ「そうなんですか?」

京太郎「ああ、ネリーの奴が心配だいsなぁ」

ハオ「……なるほど」フッ

京太郎「そういうこと、あいつも一人暮らしだし……」

ハオ「……優しいんですね」

京太郎「よせよくすぐったい」ハハッ

ハオ「それじゃ、ネリーのことお願いします」ニコッ

京太郎「おう、それじゃあな!」フリフリ

ハオ「はい、また学校で」フリフリ


タッタッタッ


ハオ「……ネリーが言っていた通りですね」フッ


―――【今朝】


ハオ「えっ、須賀君と二人ですかっ!?」

ネリー『ごめん、具合悪い……』

ハオ「な、なら今日は中止にして」

ネリー『京太郎のこと、嫌い?』

ハオ「そ、そういうわけじゃなくてっ」

ネリー『京太郎ってさ、まぁちょっと大きい胸が好きすぎっていうかスケベなとこもあるけど……悪い人間じゃないよ?』

ハオ「それはサトハたちを見ればわかりますけど……」

ネリー『本当に嫌がるようなこと、京太郎はしない。気も使えるしそれなりにできた人間だよ京太郎は……それはネリーが保証する』

ハオ「……」

ネリー『それにさ、ハオと普通に仲良くしたいって思ってるんだよ、京太郎』

ハオ「わ、私とですか?」

ネリー『うん、だからネリーが今日のセットしたんだけど……面目ない』ケホッケホッ

ハオ「……」

ネリー『だから今日だけでも、付き合ってあげてくれない、かな?』

ハオ「わかり、ました……」コクリ

ネリー『えへへ、ありがと……ネリーも京太郎とハオが仲良くなったら嬉しいからっ』

ハオ「……わかったから今日は大人しく寝ててください」ハァ

ネリー『うん、ネリーのことは忘れて楽しんできてね~』



―――夕方【マンション:ネリーの部屋】

ピンポーン

ネリー「うぅっ、誰だろ……勧誘だったら追い返してやろ」ピッ

京太郎『おーいネリー』

ネリー「……京太郎、なんで?」

京太郎『そりゃまぁ、普通に心配だから来たに決まってるだろ』

ネリー「移るよ、ああ移して治すってのも」

京太郎『なんでも良いから開けてくれ』

ネリー「はいはい」ズルズル


ガチャッ


ネリー「はい、どしたの?」

京太郎「看病っていうか、とりあえずお見舞い」

ネリー「ハオとのデートは?」

京太郎「成功、かな一応は……普通に友達程度にはなれたんじゃないか?」

ネリー「なんで京太郎、ネリーの家きたの?」

京太郎「そりゃ心配だったからな……ほれ早く入って寝ろ」

ネリー「起こしといて」ケホケホ

京太郎「悪かった悪かった、とりあえず……りんごでも食うか?」

ネリー「……うん」コクリ



今回はここまでー

ハオ回でしたとさ!
まだ落ちてない、誰も落ちてない!

そんじゃまたー


よっしちょっとだけど投下開始ー

一回しか出してない座薬が、伝統、だと……!
まぁ良いけど
そもそもこんな序盤で座薬……じゃなくてこのスレで座薬の出番があるかわからんだろ!



ネリー「うぅ~」フラフラ

京太郎「おいおい、大丈夫か」スッ

ネリー「……ベッドまで運んでぇ」

京太郎「……はいはい」フッ

スッ

ネリー「ありがとっ」

京太郎「お前軽いよなぁ……てか熱いなお前」

ネリー「私の膝裏に手を突っ込むなんて、へんたぃ……」

京太郎「お前が運べって言ったんだろ」ハァッ


テクテクテク スッ


京太郎「はいどうぞお姫様」

ネリー「えへへ、ありがとっ……」ポケー

京太郎「どういたしまして、ってお前……眼、赤いぞ?」

ネリー「んぅ、ちょっとしんどかったから」

京太郎「そっか、それじゃりんご切って……いやすりおろしてくるか」

ネリー「ぅんっ」コクリ

京太郎「ちゃんと寝とけよ」ナデナデ

ネリー「んっ」コクリ



―――【台所】


京太郎「……思ったより良いとこだなぁ」

京太郎(っていうか小奇麗だな、幽霊とか出なさそう)


ジャリジャリ


京太郎(りんごすりおろすの、無心でできて楽だな)ジャリジャリ

ネリー「きょぉたろぉ~」

京太郎「ん? どしたー!」

ネリー「きょーたろー!」

京太郎「どうした!」ダッ


バッ


京太郎「どうした!?」

ネリー「うぅ~」ポロポロ

京太郎「お゛ぉ゛っ!!?」

ネリー「うぅ~」ポロポロ

京太郎「どどど、どうしたどうした!」ナデナデ

ネリー「うぅ、ねりー……しぬの?」

京太郎「か、風邪で死なないって、病院行ったか?」

ネリー「うんっ、朝……熱、38度あって、一応……行って」

京太郎「おう、良い子だ」ナデナデ

ネリー「ただの、風邪だって、言われたけどっ」

京太郎(あ~風邪って夜になると辛くなるよなぁ……熱も上がるし)

ネリー「うぅ~」グスッ

京太郎「大丈夫だって、死なない死なない」ナデナデ

ネリー「……うぅっ」グスグス

京太郎(心細くなるよなぁ、てか一人だし故郷じゃないしだし色々あんのかね)

京太郎「……んっ」ギュッ

ネリー「ふぇ?」

京太郎(ついつい抱きしめてしまったが、大丈夫だろうか……)


京太郎「……大丈夫だからな」ナデナデ

ネリー「うぅっ」ギュゥッ

京太郎(なんか子供ができたような気分だ)ナデナデ

ネリー「」グスグス

京太郎「ほら、ここにいるから……な?」

ネリー「うんっ……」グスッ


ネリー「んぅ……」スゥスゥ


トサッ パサッ


京太郎(よし、落ち着いたし寝たし、りんご擦って帰るかなぁ)

カチッカチッ

京太郎「……もう7時だしなぁ、いやまだ7時か」

京太郎(とりあえずりんご擦って、9時までは待とう、うん!)

ピロリン

京太郎「ん?」


差出人:ハオ
件  名:なし
本  文:今日はありがとうございました。楽しかったです


京太郎(律儀な奴め)フッ

京太郎「こちらこそありがとうっと……」

ネリー「んっ、きょぉたろぉ……?」

京太郎「あ、起こしちゃったか……ごめんな」

京太郎(寝たばっかだったのに)

ネリー「んぅ……大丈夫、だけど……」

京太郎「とりあえずりんご擦ってくるからな」

ネリー「どこにもいかない?」

京太郎「おう、すぐそこにいる」

ネリー「かってに、かえらない?」

京太郎「大丈夫だよ」ナデナデ

ネリー「……ぅんっ」ニコッ

京太郎(かわいい)


―――少しして


京太郎「ほれネリー、りんご擦ってきた」

ネリー「ん、ありがとっ」

京太郎「起きれるか?」

ネリー「んぅ……」

京太郎「ああもう」コトッ

スッ

ネリー「あっ」

京太郎「辛いなら頼れ、上体起こしてるの辛くないか?」

ネリー「……うん」コクリ

京太郎「ならなにより……それじゃほれ」

ネリー「……たべさせて」

京太郎「は?」

ネリー「腕あげるの、つらぃ……ネリーに頼って良いって言った」

京太郎「……しょうがないな」フッ

スッ

京太郎「ほれ、あーん」

ネリー「あむっ」ハムッ

京太郎(大丈夫か……?)

ネリー「ん……おいしい」エヘヘ

京太郎「まぁただのすりおろしたリンゴだしうまくて当然なんだけど」

ネリー「うぅん、京太郎がいてくれたから、おいしい……」エヘヘ

京太郎「かわいいこと言うな」

ネリー「かわっ」カァ

京太郎「ん?」

ネリー「な、なんでも……なぃ」ウツムキ

京太郎「食べれるか?」

ネリー「う、うん」コクリ

京太郎「それじゃ、ほれ……あーん」

ネリー「あ、あーん」



京太郎「なんだかんだで全部食べちゃったな」アハハ

ネリー「うんっ、ありがと……」

京太郎「もう大丈夫か?」

ネリー「っ」

京太郎「……まだ不安か?」

ネリー「だ、大丈夫……」

京太郎「……なら俺の服の裾、離さない?」

ネリー「あぅっ……ご、ごめん」パッ

京太郎「寝るまで、寝るまでいるな」

ネリー「っ」パァッ

京太郎「たくもう、こんな甘えん坊だったかお前」フッ スッ

ネリー「んぅっ」ピクッ

京太郎「長い綺麗な髪してるよなぁ……」

ネリー「えへへ」ニコッ

京太郎「ん、とりあえず寝ろ」

ネリー「うんっ」ギュッ

京太郎「容赦なく手を握るなぁ」

ネリー「……だめ?」

京太郎「良いよ、ちょっと元気になってきたみたいだしゆっくり寝ろ」

ネリー「……うん」コクリ

京太郎「……」フッ ポンポン

ネリー「……ありがと、きょーたろ……」

京太郎「いつでも頼れ」ポンポン



―――【翌朝:自宅】


ジリリリリリリリ…バンッ

ムクッ

京太郎「……実に快晴」

京太郎(にしても、なんだかんだで10時過ぎだったなぁ帰るの)

京太郎「……一応メールしとくか、大丈夫かっと……」


京太郎(結構、罪悪感抱くかね……ちょっと茶目っ気入れとこ、怒られるかもだけど)


京太郎「出かけるかなぁ、今日も……」ノビー



―――朝【ネリーの家】


ネリー「……」パチッ

ネリー(あ、そういえば昨日……キョータロー、帰ったんだ)

ネリー「京太郎、優しかったなぁ」フッ

サワッ

ネリー「頭も、髪も、撫でてくれたし……って」カァッ


ネリー(なになになにっ!? なにいまの!? うわあぁぁぁっ! キョータロー相手になにやってんのネリー!? うわぁぁぁっ!!?)


ネリー「殺して殺して殺してぇ! いっそ死なせてぇっ!」ゴロゴロゴロゴロ

ピタッ

ネリー「うぅ~ネリーとしたことがぁっ……あ、ああ、あんなっ」マッカ



ネリー『うぅん、京太郎がいてくれたから、おいしい……』

京太郎『かわいいこと言うな』


ネリー「……はうぅっ!?」ボンッ

ネリー(お、落ち着かなきゃネリー! 次会った時、普通に、普通なように!)スーハー

ネリー「……よしっ!」グッ

ピロリン

ネリー「あ、メール……京太郎からっ、お、落ち着けネリー……」スーハー


京太郎:風邪治ったか? 昨日は可愛くって危うく好きになるところだったぞ(笑)


ネリー「……ふぇっ!?」ボンッ


ネリー(ああ……次からいつも通りに、できるかなぁ、ネリー……)




おやすみ!

次はあの人と出会う
まぁネリーの看病回は終わり

エロ方面にはまだ行かないぜ!

そんじゃまたー



アマゾン!(再開)
とかやるとスレを間違えた気分になる

ネリー回終了でどうなる京ちゃん

エロエロなのはないだろうなぁ、R板じゃないしね!



―――【街中】


京太郎(家出てきたけど、行く場所無いんだよなぁ……)

トボトボ

京太郎(ネリーは風邪引いてるし、ホェイユーは昨日遊びに行ったし、てか誘って来てくれるとも思えない)

スッ

京太郎(あとは、明華さんにメグさんに智葉さん……どうすっか)フム

??「ん、京太郎か?」

京太郎「え?」

??「あ、やっぱりか」フッ

京太郎「……智葉さん」フッ


智葉「どうしたこんなところで」

京太郎「せっかくの休みだし外に出てきたんですけどやることなくって」

智葉「目的も無く出てきたのか」クスッ

京太郎「いやぁ、いま遊ぶ相手を探してたんですけど、麻雀部の誰か誘おうかなって思って」

智葉「丁度良い、買い物に行くところなんだが一緒に行くか?」クスッ

京太郎「お、いいですね!」

智葉「……」

京太郎「どうかしました?」

智葉「いや、男友達なんて初めてだから……少し距離感がわからなくてな」クスッ

京太郎「意外ですね、なんつーか沢山いそうなもんですけど」

智葉「京太郎がはじめてだ」フフッ

京太郎(あらやだ、やらしいこと連想しちゃう)



―――【街中】


テクテクテク

京太郎「なんか新鮮ですね、智葉さんと二人でこうやって歩くの」

智葉「そういえばそうだな」

京太郎「基本的にもう一人一緒にいますもんね」

智葉「……名前呼びこそしてるが、友達の友達感があったからな」フッ

京太郎「まぁ俺も先輩ってイメージの方が強かったし……」

智葉「……よし、京太郎!」グッ

京太郎「ん?」

智葉「今日は色々遊ぼう、せっかく麻雀部に入ってなおかつ同レベルで訓練になるという長い付き合いになりそうな男だしな!」

京太郎「……ですね、親交を深めといて悪いことはないですし」フッ

智葉「そうと決まればさっさと買物をしてどこか行くぞ!」ニッ

京太郎(サバサバしててカッコいいっていうか……でも笑顔はかわいいなぁ)

智葉「いくぞ!」

京太郎(正直、異性として見ちゃうよなぁ……)



―――【ショッピングモール】


京太郎「色々入ってますね」

智葉「とりあえず私の目的を済ます」

京太郎「目的って?」

京太郎(ああ! それってハネクリ)

智葉「服だ、私服」

京太郎「ですよね、二つの意味で」

智葉「?」

京太郎「いやいやなんでも……にしても私服ですか、今もですけど智葉さんの私服って新鮮ですね」

智葉「そうか?」

京太郎「はい、なんかやっぱりズボンなんだって感じはありますけど」フッ

智葉「バカにしてないよな?」ジト

京太郎「してませんよ!?」

智葉「わかってる」ハハッ

京太郎「からかわないでくださいよ」フッ

智葉「にしても京太郎はなんというか」

京太郎「ん?」

智葉「……チンピラくさいな」

京太郎「!?」ガーン

智葉「つ、強い方のな!」

京太郎「なんのフォローっすか!」



京太郎「……」

智葉「ん~どうするか」フム

京太郎「……こう見ると、可愛い女の子ですね」

智葉「お前、私をなんだと思ってたんだ?」

京太郎「ああいや、カッコいいイメージの方が強いっていうか……」

智葉「まぁ良く言われるが」ムスッ

京太郎「不貞腐れなくても」ハハッ

智葉「……京太郎は、こっちとこっちどっちが良いと思う?」

京太郎「……こっちのカーディガンですかね」

智葉「ふむ、じゃあこっちにするか」

京太郎「良いんですか?」

智葉「せっかく、その……と、“友達”が選んでくれたものだしな」カァッ

京太郎「……はい」フッ

智葉「ところで、なんでこっちを?」

京太郎(そっちの方がおっぱいの形がわかるから)

京太郎「そっちの方が智葉さんが魅力的に見えるから、ですかね?」

京太郎(ものはいいよう!)


智葉「……そうか」フフッ

京太郎(よしよし切り抜けた!)



智葉「持ってもらって良いのか?」

京太郎「そりゃ男として当然」

智葉「……そうか、これが男友達、なるほど」ニコニコ

京太郎(異性の友達がそんな嬉しいのか……完全に脈無しだって言われてるみたいで複雑だけど)

智葉「そうだ、京太郎の服も身に行くか?」

京太郎「あ~俺はまた今度で良いですよ」

智葉「そうか、ならどうするか」

京太郎「飯でも食べに行きましょうか、せっかくですし」フッ

智葉「もうそんな時間か、なら……うん、行こうか」フッ


京太郎(智葉さん、なんか浮かれてるなぁ……まぁ一緒に遊んでて浮かれてくれてるのは嬉しいけど)

智葉(男友達か、新鮮だな……大事にしなきゃな!)グッ



―――【ファミレス】


京太郎「こんなとこで良かったですか?」

智葉「ん……友達といったらファミレスだからな」フフッ

京太郎(そんなぼっちってわけじゃないだろうに……思ったより少ないのか?)

智葉「……友達はな、少ないぞ」

京太郎「えっ」

智葉「まぁなんというか、家がその……あ、なんでもない」

京太郎(え、なになに! こわい! チンピラ絞められる!? チンピラじゃないけど!)

智葉「い、いずれ、な?」

京太郎(一体なにがあるというんだ!)


智葉「とりあえず頼もうか」フッ

京太郎「あ、そうっすね……にしても」

智葉「ん?」

京太郎「……なんか嬉しいです」

智葉「どうした改まって」

京太郎「いや、智葉さんみたいな美人の先輩と遊びにいけるなんて思わなくて」アハハ

智葉「いつでも誘われれば行くさ、友達だからな」ニコッ

京太郎「」ゾクッ

智葉「ん、どうした?」

京太郎「あ、いやなんでも……なんだろ今の」ハテ?

智葉「どうした、風邪か?」

京太郎「あ~その可能性はあるかも」

智葉「そ、それは大変だいますぐ帰るか!?」

京太郎「え、いや、大丈夫ですって心配しすぎですから」アハハ

智葉「そ、そうか……?」

京太郎「そうですよ」フッ

智葉「むぅ……本当につらかったら言うんだぞ?」

京太郎「はい、優しいですね智葉さんは」フッ

智葉「そ、それは当然、だろう……と、友達、だからなっ」カァッ

京太郎(ん? 妙な違和感……)



―――その後


京太郎(まぁ普通に食事してるわけだが……いや、俺は食べ終わったけど)

智葉「ふぅ……ごちそうさま」

京太郎(ああいうの普通にやれる女の子は好感持てるよなぁ)


京太郎「……」ジー

智葉「ど、どうした?」

京太郎「ああいや、そういえば俺って智葉さんの連絡先知らないんですよね」

智葉「え、そ、そうだったか?」

京太郎「はい、やっぱ先輩のしかも智葉さんみたいな美人には言いにくいですから」アハハ

智葉「な、なんで今は?」

京太郎「友達になってくれるって智葉さんが言ってくれたから……良いかなとか思ったんですけど、ダメで」

智葉「ダメじゃない!」

京太郎「う、うっす」

京太郎(超食い気味)

京太郎「そ、それじゃ交換しますか」

智葉「あ、ああ!」パァッ

京太郎(かわいいな……てかマジで友達少ないのか)


……


京太郎「よっし完了、おお……俺の連絡先に」

京太郎(巨乳の美人先輩……もうなにもこわくない!)

智葉「ふふっ、メアドが増えたぞっ」ニコッ

京太郎「それじゃこれから気軽にメールとかできますね」ハハッ

智葉「め、メール……気軽にメールって一体なにを話せば?」

京太郎「何気ないことで良いんですよ、それじゃ俺から送っても良いですか?」

智葉「い、良いぞ! 待ってるからな!」

京太郎「は、はい」コクリ

京太郎(そんな嬉しいのか……)

智葉(メールで雑談! そんなのもあるのか!)パァッ



―――【夕方】


京太郎(まぁそのあとはゲーセン行ったりして遊んだわけだが……)

智葉「それじゃあ、またな」

京太郎「……」

智葉「あ、うちか?」

京太郎「はぇ~すっごい大きい」


京太郎(純和風の家、門も和の匂いしかしない……っていうか今時こんなの、仕事って?)

智葉「わざわざ送ってくれて、ありがとう……」

京太郎「え、ああいや別に」

智葉「そ、そのな……ここが家なんだが、その……」

京太郎「いや、別に」

智葉「勘違いしないでほしいんだ、別にそういうことじゃなくって!」


近所の子供A「あ、おじょーだ!」

近所の子供B「おじょーおかえりー!」


智葉「……そ、その」

京太郎「まぁなんつーか、また来ます」フッ

智葉「っ……基本的に、みんな引きつった笑いで去ってそのまま来なくなる……」

京太郎「そんなの知りません、俺にとっちゃどうでもいいことですから」

智葉「……道場なんだぞ?」

京太郎「え、そうなんですか? へぇ~道場かぁ」

智葉「本当だからな?」

京太郎「別に疑っちゃないですよ」アハハ

智葉「……その、これからも」

京太郎「……智葉さん」

智葉「ん?」

京太郎「それじゃまた明日、学校で……それとまた、一緒に出かけましょうね!」

智葉「……あ、ああ!」パァッ

京太郎「それじゃ! あとメールしますね!」

智葉「ま、待ってるからな!」

京太郎「はい!」タッタッタッ


智葉「メール……待ってるからな?」ニコニコ


近所の子供A「なんかおじょーがこわい」

近所の子供B「あれはアリだろ」


智葉「ふふっ……友達……」ニコニコ



―――【じゃん荘:自宅】


ガチャッ

京太郎「さて、ただいまーっと」

カピー「カピ」オカエリ

京太郎「おおカピーよ」ナデナデ

カピー「カピ」クスグッタイゾ

京太郎「さて、とりあえず」スッ

カピー「カピ!?」モウ、ホウチカ!?


京太郎「智葉さんにメールでも……いや、早すぎか? まぁ良いか」

スススッ タンッ

京太郎「よっし、今日のデートは楽しかったですよ、で良いよな」

ピロリン

京太郎「はやっ!」

スッ

智葉:友達同士でデートになるか、あまりからかうな(笑)


京太郎「なんだ、案外普通にメールっていうかできるじゃんか」

京太郎(あれ、他からもメッセージが、ネリー?)


ネリー:熱下がったよ! 今度お礼するね♥


京太郎「ふむ……ハートなんて使うキャラだったかネリー、まぁ良いか」

京太郎(こっちもうつってなかったし問題なしだし……とりあえずお礼期待してるぞっと)

京太郎「さて、智葉さんになんて返すかな~」


京太郎(ああ~東京に来てからなんか充実してる! あんな女っ気まで±0とは違うな!)

ピロリン

京太郎「ん?」


咲:なんかよくわかんないけど、失礼なこと考えたでしょ。嶺上するよ?


京太郎「こわっ!」



ここまでー

やったぜ。智葉さんと友達に! 悪いけど重いのはNG
次回は学校パート

ネリーとかハオとか智葉とか……とりあえず一人一人色々

そんじゃまたー


おう、投下開始じゃー!

なんやかんやで仲良くお友達になった京ちゃんと智葉さん



―――翌日【臨海高校:1年B組】


京太郎「おっす!」

ハオ「あ、おはようございます」ニコッ


(なんだと、ホェイユーさんが、須賀に!?)

(須賀ァ!)

(タタカワナケレバ!)

(オルァクサァヲムッコロス!)


京太郎「ん?」ピクッ

ハオ「どうしました?」

京太郎「ああいや……なんか妙な視線が」

ハオ「ああ、ネリーと仲良くしてると良く睨まれてるじゃないですか、男子に」クスッ

京太郎「いや、でも視線が多すぎな気が……6は感じた」

ハオ「男子は3人ですし気のせいじゃ?」

京太郎「そ、そうか?」

ハオ「そうですよ……あっ!」

京太郎「ん?」

ハオ「そういえば見に行った映画なんですけど」

ガラッ

ネリー「あ、キョータローおはよ!」ダキッ

京太郎「うおっ、後ろから飛び付くな! 俺じゃなかったら首折れてるわ!」

ネリー「キョータローだからやるんだよ?」

京太郎「お、おう」

ハオ「……なんだか、変わりました?」

京太郎「え?」

ネリー「……あ、え、なんのはなしっ!?」

ハオ「……い、いえ」



京太郎「ともかく、降りろネリー」

ネリー「え~なんで?」

京太郎「お前、俺の首に腕回して背中にぶらさがってるってことは、それだけ上にいるんだぞ」

ネリー「うん?」

京太郎「パンツ見えるぞ」

ネリー「っ!」バッ

京太郎「はい、おりたな……えらいえらい」ハハッ ナデナデ

ネリー「こ、子供扱いしねいでよ!」

京太郎「わかってるって」ポンポン

ネリー「もぉ!」

京太郎「かわいいやつめ~」ナデナデ

ネリー「かわっ……うっ」カァッ

京太郎「はははっ」

ハオ(まさかこれは……いえ、まさか)フッ

京太郎「どうした?」

ハオ「いいえ、なんでも」クスッ

京太郎「?」

ハオ「二人は仲良しですねってことです」

京太郎「お、おう、ありがとう?」

ネリー「えへへっ、だってキョータロー!」

京太郎「ん? おう」フッ



―――昼【教室】


京太郎「うむ……」モグモグ

ネリー「あ、それ頂戴! あーん」

京太郎「へ? まぁ良いけど……」スッ

ネリー「あむっ……甘い!」

京太郎「たまご焼き、結構甘めに作ったからなぁ」

ハオ(さすがに、近すぎる気が……)


(どういうことだ、須賀ぁっ!)

(俺達の敵!)

(私たちの敵!)

(でも須賀君、部室でもこっちに気を遣ってくれたりと助かるんだよねぇ)


ネリー「あ、そろそろ授業はじまる」

京太郎「ん、だな、それじゃ準備するか」ノビー

ハオ「ん……今日は」

京太郎「あ、そういえばホェイユーも風邪気を付けろよ」

ハオ「え、はい……ああ、そうですね」クスッ

ネリー「ホントだよ、死ぬかと思った!」

京太郎「死なない死なない、あれぐらいで死んでたまるか」ポンポン

ハオ「あれ、どうして須賀くんがそのことを?」

京太郎「まぁなんつーか、看病に行ってな」

ハオ「へぇ……優しいんですね」クスッ

京太郎「おう!」ニッ

ネリー「むぅ……」

(あ、違う看病行くって行って京ちゃんハオとわかれてるし……安価なら跳んでた

お詫びってことでラッキースケベしてええんやで…して



ハオ「看病ってなにしてあげたんですか?」

京太郎「え、なにって……普通に」

ハオ「……ま、まさか!?」カァッ

京太郎「おいなに想像した」

ハオ「その……ざ、ざや」

京太郎「ねぇから! むしろハオは普段やってんのか!?」

ハオ「……せ、セクハラです!」カァッ

京太郎「どっちがだ!? 俺か!?」

ハオ「京太郎です!」


ネリー「……ねえ?」


京太郎「え、どうした?」

ハオ「どうしましたネリー?」

ネリー「……なにナチュラルに名前呼びに以降してるのってネリーは疑問に思う」

京太郎「え、なにその喋り方」

ネリー「そうじゃなくて、なんで突然仲良くなってるの!」

京太郎「あ、そういや勝手に名前呼び……ご、ごめん」

ハオ「い、いえ……別にその、きょ、京太郎なら嫌では、ないですよ?」

京太郎「ハオっ!」パァッ

ハオ「す、少し恥ずかしいので、慣れるまでに時間がかかりそうですけどっ」クスッ

京太郎(おっぱい!)


ネリー「なにか感じた! ネリーの運気下がってる!!」

>>153-154 イッチの信じる非安価スレはピョンピョンなんて存在しない!


―――放課後【麻雀部部室】


京太郎「大体そんな感じです」

アレク「なるほど、まぁ仲良くやってるようでなにより」


(どういう、ことだ!?)

(私は認めんぞ! ハオの腋を須賀のものにするなど!)

(須賀君、コミュ力高いなぁ)


京太郎「そして、監督」

アレク「ん?」

京太郎「俺は……なんでネリーに睨まれてるんでしょうか?」

アレク「ネリーだけじゃなくて私も心の中では睨んでるわよ?」

京太郎「マジで!?」

アレク「ついでにそれぞれ思うところはある感じだけど」ユビサシ

京太郎「え?」チラッ


智葉「ま、まぁ友達に深入りするのも……でも友達だからこそ包み隠さず」ブツブツ

明華「えっと、その……私たちじゃ、不足ですか?」カナシイカオ

ネリー「むぅ~!」ジトー

メグ「ラーメン」

ハオ「その、せっかく仲間なんですから、ね?」アハハ…


京太郎「あ~なんつーか」

アレク「ん?」

京太郎「俺が、本気出してないと?」

アレク「みんなそう思ってるみたいだけど?」

京太郎「違うんですよ、ちょっと違うんですって」

アレク「厳密には?」

京太郎「その……肉体に作用するって、いうか」メソラシ

アレク「……」



京太郎(ああ、あの日のことが思い浮かぶ……)


??『……ぷははははっ! なに肉体に作用するって!』

京太郎『事実言ったらこれか!? お前聞きたいって言ったよなァ!? オォン!!?』

??『普通の反応でしょ! にしてもっ中二病かっての……あ、中二だったね』

京太郎『この女……』グググッ

??『まぁしょうがないって、おねーさんがその能力を受けてあげるよ……まったく』ハァ

京太郎『これが普通の反応なのか……言わないようにしよ』


京太郎(ああ、黒歴史)

アレク「なるほど、そういうタイプか……昨今珍しいな」

ハオ「そういえば聞いたことがあります」

智葉「知っているのかハオ!」

ハオ「ええ、かつて麻雀で心肺停止者や怪我人が多かった理由です……見るのは初めてです!」

明華「麻雀で怪我人が出るって言うのが初耳ですよ」

ネリー「ネリーも」

メグ「ラーメン」

アレク「まぁ、一回は見せてもらうけどね……私がなんとかできる範囲なら、色々としてあげるからさ」フッ

京太郎(おっぱいないけど良い人だなぁ!)

ネリー「それじゃやろ! さぁこいキョータロー!」

京太郎「おう!」


京太郎(それに比べてあのポンコツレジェンドぉっ!)



―――??・???


??「くしゅん!」

?「どうしたの、風邪?」

??「ううん……なんだろう、イケメンが私の噂してるのかな!」

?「ハルちゃんの知りあいにイケメンなんていない」

??「ぐはっ! ひ、一人だけ! 一人だけいるから!」

?「はいはい~NTR、NTR」

??「 や め ろ 」



―――【臨海高校】


京太郎「……な?」

ネリー「……ぁっ」ピクッピクッ

アレク「こ、これは……!」

明華「お、恐ろしい能力ですっ」マッカ

ハオ「……」マッカ


京太郎「……ネリー」ポン

ネリー「ふひゃっ!?」ビクンッ


アレク(そういうプレイもあるのか!)

智葉「……京太郎」

京太郎「俺は悪くねぇ!」

智葉「……大丈夫、友達を疑ったりしない」ニコッ

京太郎「智葉さん!」パァッ

ハオ(疑うもなにも、京太郎の力でこうなったんでしょう?)チラッ

ネリー「ふぁ……」トローン

アレク「……熊倉さん、教えてくれて良かったんじゃ」

京太郎「ごもっとも!」



京太郎「まぁなんつーか、そういうわけで」

アレク「これは危険だな……使うなら好きな女相手だけにしといて」

京太郎「ふざけたこと言ってんじゃないんだよ!」

アレク「そんな怒らなくても」

京太郎「ネリーがこのザマだ!」

ネリー(きょ、京太郎が私のことを、す、好きな可能性、わんちゃっ……わんちゃんっ……)ビクンビクン


明華「きょ、京太郎くん……」ジト

京太郎(赤い顔でジト目してくるとかなにこれかわいい)

メグ「そこんどこどう思ってるんデスカ?」

京太郎「え、明華さんが可愛いってはなし?」

明華「へっ!?」カァッ

京太郎「あぁっ! すんません!」

ハオ「……」ジト

京太郎「あ~勘弁してくれ! せっかくまともな評価になってきたのに! やめてくれハオ! 捨てないでぇ!」

ハオ「!」ゾクッ

ハオ(……なんだか今、妙な感覚が)

京太郎「くっそぉ、この能力なんなんだよぉ、もう一個は普通なのに……」


(すごーい! 京太郎は女の子を絶頂させるのが得意なフレンズなんだね!)

(あれ、やられたい……)ゾクゾク

(そして蔑んで睨まれたい!)ゾクゾク


京太郎「どうしよう……」

智葉「きょ、京太郎」クイクイ

京太郎「な、なんですか?」

京太郎(服の裾引っ張るのやめてくれ、なんかクル)

智葉「……ど、どうしても今のを使いたくなったら、友達の私をその……頼っても、良いぞ?」

京太郎(わ~い、興奮してきたぞ!)グッ

智葉「ど、どうした突然前かがみになって!」

京太郎「は、腹が痛い」

京太郎(ということにしておくぜ!)

智葉「た、大変だ! 私がさすってやる。友達の出番だからな!」

京太郎(え、なにこのノリ、てかさすられるとヤバいから)



アレク「サトハ……放っておいてやれ」ポン

智葉「友達を心配するのが、なにかおかしいと?」ゴゴゴ

アレク「あ、なんでもないです」

京太郎(なんつーか、気を遣ってくれたのは嬉しいけど……俺の前かがみを理解されて辛い)

明華「大丈夫ですか京太郎くん?」タユン

京太郎「あ、はい!」

ハオ「本当ですか?」タユン

京太郎(あ、これ無理……)

ネリー「もうみんなキョータローに近づきすぎ!」

智葉「貴様のではなかろう!」

ネリー「なら雀士らしく、いただいていく!」

ハオ「雀士ってなんですか一体」

明華「ぞ、賊の一種だったんでしょうか?」

メグ「……ラーメン食べます?」

京太郎「あ、いただきます」

京太郎(なんつーか一連の流れでおさまってくれたぜ!)

智葉「体調は大丈夫か? クスリ、飲むか?」

京太郎「大丈夫ですから智葉さん、心配してくれてありがとうございます」アハハ

京太郎(おったててただけだってのが罪悪感ぱない)

智葉「……そうか」ニコッ

京太郎(なんつーか、妙な悪寒が)



―――【長野:清澄高校】


咲「むっ、おもしろそうなことが起こってる気配!」ピキーン

和「どうしたんですか?」

咲「なんでもない……はず」

優希「咲ちゃんって時々わけわかんなくなるじぇ」

まこ「たとえば?」

優希「……麻雀してる時とか」

咲「ああ~それは相手が悪いね、相手のせい」

久「へぇ、あの咲が麻雀仲間ね」

咲(あの咲……友達がいないみたいな言い方……だと!?)

久「どんな人だったの?」

咲「お調子者でデリカシーの足りない巨乳好きです」ギリリ

優希「さ、咲ちゃんがそこまで言うとは……っていうか男?」

咲「うん」

優希「……男ぉ!?」

久「こここ、これは意外なててて、展開ね」

まこ「落ち着け」

咲「いやぁ……まぁ弟みたいなもんですよ」フッ

和(どう考えても咲さんに姉を感じない……兄みたいなもんだったんでしょうか?)

咲「元気かなぁ、元気だろうなぁ……おもしろい修羅場とか作って刺されたりしないかなぁ」クスッ

優希「さらっとこわいこと言ってるじぇ」


おう、寝るよ

なんやかんやあった
なんとなくハーレム形成をしつつ京ちゃんは今日も頑張る

……ラッキースケベか、相手誰にしよ

そんじゃまたー


京ちゃんフレンズ(重)
すごーい、サトハはフレンズが増えたらフレンズを殺すフレンズなんだね!

なんてことにはならんようにしなきゃ(使命感)

とりあえずラキスケね……どんな風にすっかな



―――夕方


テクテクテク


ネリー「んぅ……あれ、外」

京太郎「おっ! 起きたか?」

ネリー「キョータロー……キョータロー!?」バッ

京太郎「うおっ、急に動くな危ない」

ネリー「えっ、なんでおんぶされてんの!?」

京太郎「その、だな……」アハハ

ネリー「……あっ」カァッ

京太郎「思い出した?」

ネリー「う、うんっ」グッ

明華「こうして見てると」

ネリー(明華いたんだ……てかハオもいる)

明華「“兄妹”みたいですね」クスッ

京太郎「あはは、確かに」

ネリー「……むぅっ!」ギリギリ

京太郎「ぐっ首しめんな!」

ネリー「……ばかっ」

京太郎「はぁ?」

ネリー「おろして!」

京太郎「大丈夫か?」

ネリー「大丈夫っ!」バッ

トンッ

ネリー「まったく!」プンスコ

京太郎「?」

ネリー「なんでもないっ!」フイッ

ハオ「女心には疎いんですね」クスッ

京太郎「え、ああ~……子ども扱いはしてないんだぞ?」

ネリー「そういうことじゃないよ!」

京太郎「?」

ハオ「やっぱり疎い」クスッ

京太郎「?」



京太郎「そういやここで駅方面か」

ハオ「はい、私たちは」

ネリー「それじゃあね!」

京太郎(智葉さんとメグさんも普段ならもうちょっと一緒なんだけどな……今日は用事あるらしいし仕方ないか)


明華「それではまた」フリフリ

京太郎「また明日な」フッ

ネリー「またね!」

ハオ「またメールしますね京太郎」

ネリー「えっなにそれは」

京太郎「またなー」フリフリ

明華「それにしても、今日は少し風が強いですね」

京太郎「ですね……雲行きも怪しいしさっさと帰りますか」

明華「ええ」クスッ



ポツ、ポツ

京太郎「とか言ってたら……」

明華「雨、降ってきましたね」

京太郎「さっさと帰らなきゃ」

明華「あ、傘持ってますけど入りますか?」

京太郎「え、良いんですか?」

明華「はい」ニコッ

京太郎(天使かと思ったぜ……)

京太郎「それじゃお邪魔して」

明華「小さいかもしれませんけど」クスッ

京太郎「いえいえ」フッ


ザー


京太郎「おお、案の定振ってきた」

明華「あ、肩濡れてますよ」

京太郎「良いですよ肩ぐらい」

明華「そういうわけにはいきません……もうちょっと寄りますか?」スッ

京太郎「う、うっす」

明華「ん、もうちょっと」ムニュ

京太郎「おっふ」

明華「あっ……」カァッ

京太郎「す、すみません」

京太郎(肘が胸に当たったら痴漢なのん?)

明華「だ、大丈夫ですっ、京太郎くんが風邪引くことにくらべたらっ」ギュッ

京太郎(あ~天使)

明華(は、恥ずかしいけど……し、仕方ありません!)カァッ

京太郎「……」

明華「っ……」ムニュムニュ

京太郎(これが天国か……)

明華(い、家までですし、恥ずかしいだけでっ、い、嫌なわけじゃありませんしっ……)バクバク

京太郎(あ~もう家につかなきゃ良いのに)



―――【じゃん荘前】


京太郎(ついてしまった)

明華「そ、それでは……またっ」ニコッ

京太郎「うっす!」

明華「大丈夫でした?」

京太郎「むしろ最高でした!」

明華「……そ、そういうことじゃなくって!」カァッ

京太郎「あ! す、すみません! おかげさまでほとんど濡れてません!」

明華「もう……」カァッ

京太郎「す、すんません……」アハハ

明華「良いですけど、前に……その、日傘、拾ってもらったお礼もかねて」

京太郎「……それじゃあまた入れてください!」

明華「ちょ、調子に乗りすぎですっ!」カァッ

京太郎「はい、ですよね」

明華「もうっ……そういうところなおさなきゃ女の子に嫌われちゃいますよ?」

京太郎「明華さんも嫌いになります?」

明華「えっ……ま、まぁその……だ、だらしないかなと」

京太郎「え~……それじゃ気を付けます!」ビシッ

明華(……えっ、それって、ままま、まさかっ!?)カァッ

京太郎「マジで気をつけよ」ウムウム

京太郎(智葉さんにはケジメつけさせられるかもしれんし、ハオからの印象をこれ以上落とすわけにもいかん!)

明華「……そ、それじゃまた明日!」タッ

京太郎「あ、ああはい」

京太郎(……あんなに急いで、そんなにダメだったかな)



―――【じゃん荘:自室】


京太郎「ふぅ~シャワーもあびてスッキリだな」ノビー

ザァー

京太郎「すげぇ雨だな……しかも風も」

京太郎(大丈夫かこれ、こんな荒れるか)

ピンポーン

京太郎「!」ビクッ

コンコン

京太郎「び、びびったぁ……はーい!」ノゾキコミ


京太郎「どちらさまでー……!?」

ガチャッ

京太郎「明華さん!?」

明華「こ、こんにちは……」ビッショリ

京太郎(おっふ、新鮮……こんな明華さんもええ)

京太郎「じゃなくて、どうしたんっすか!?」

明華「その、家の鍵を……なくしてしまったみたいで……くしゅっ」


京太郎「と、とりあえず入ってください! た、タオル! シャワー使います!?」

明華「あ、ありがとうございます……使わせてもらいます、ね」

京太郎「はい、服とか用意しときますんで!」

明華「はいっ、ありがとう……」ニコッ


京太郎(……あれ、俺とんでもないこと言ったんじゃ)



京太郎「……うむ」

京太郎(俺の家のシャワーを明華さんが使ってる……このなんとも言えぬ昂揚感よ)


『都内では豪雨により……』


京太郎「すぐ止まるなここの鉄道」

ガチャッ

京太郎「!」ビクッ

京太郎(明華さんが出た! しかしまぁ用意できたのなんて俺の服だからなぁ……)


京太郎「い、行きたい……見たい! いや落ち着け京太郎、焦るな! いや耐えろ、負けるな!」

悪魔京ちゃん『良いじゃないか、据え膳食わねばだぜ!』

天使京ちゃん『もしかしたら明華さんは俺のことを好きなのかもしれない! 和姦ワンチャンあんで!』

京太郎(くそ、天使のような悪魔の笑顔め!)


―――【脱衣所】


明華「……」フキフキ

明華(か、かなり大胆というか……すごいことを、してしまいました)カァッ

明華「……今日は厄日です」ハァ

明華(でもその、快く入れてくれたしその……しゃ、シャワーを浴びてとか言われましたしその……わ、別れ際のことを考えても……)

明華「そ、そういうこと、でしょうか……」カァッ


京太郎『明華さんも嫌いになります?』


明華「だ、だとしたら……こ、このあと」ボソボソ


京太郎『明華さんは嫌いですか?』


明華「きょ、京太郎くんと、初めて会った時からこんなことになるなんて……」


京太郎『明華さんは好きですか?』


明華「は、初めて会った時……あ、あんな運命的な……」


京太郎『明華は好きか?』


明華「運命的な出会い……まさか、風が私を導いている!?」ハッ


京太郎『明華、好きだぜ』フッ


明華「……運命の出会い! 運命の相手!」ハッ

明華(間違いありません、それに告白までされた……私も覚悟を決めますよ京太郎くん!)



―――【長野:宮永家】


咲「!」キュピーン

界「ん?」

咲「いま、言葉が走った」キリッ

界「……そういう時期があるかもしれないけどね、あとで後悔するよ?」

咲「……物置に入ってたお父さんの文字でルーンの瞳とか書かれてたノート」

界「」

咲「え、ラグナロクがなんだって?」

界「」

咲「……これ以上追いつめると亀ラップされそうだからやめとこ、あれ怖いし」

界「」


咲(にしても京ちゃん……面白い展開、間違いなくあるねこれ! 勘だけど!)


咲「カンだけに」ププッ



京太郎「……」


京太郎(座禅を組んで、ただ無心……無心、無心って?)

(ああ!)

京太郎(ただ、おっぱいのことだけを考えろ……いやダメだろ! 無心ってそういうことじゃねぇから!)

ガチャッ

京太郎「!?」ビクッ

明華「その、い、いただきましたっ」ニコッ

京太郎(ワイシャツと、だぼだぼのズボン……自分で置いておいてあれだけど、たまらん……)

明華「え、えっと……ず、ズボン大きすぎてっ」

京太郎「あ、え、ああ! す、すみません! それ以上小さいのなんてっ」

明華「いえ、穿きませんので大丈夫です」スルッ

京太郎「え?」

明華「……ワイシャツだけで十分そうですねっ」フフッ

京太郎(……なにこの展開、俺死ぬのん?)

明華「……ズボン、穿いた方が良いですか?」

京太郎「別にいらないと思います!」クワッ

明華「……そうですか」ニコニコ

京太郎(勢いあまってぇ!)

明華「っと」ストン

京太郎(と、隣に座るのか!?)

明華「彼シャツって奴ですね」クスッ

京太郎(彼じゃないけどぉ!)

明華「ふふっ」ニコニコ

京太郎(なにこれ、俺死ぬの!? マジで!?)

明華「……その、今日のところは泊まって行っても、良いですか?」ウワメヅカイ

京太郎「はい!」

明華「……えへへ、ありがとうございますっ」


京太郎(うわぁっ! やっちゃった! これは……俺、生き残ることができるか!)

明華(運命ですから、しょうがないですね!)


そう、今回は明華回!

なんてこったい

そんじゃまたー

運命なら仕方がない
ウンメイノー

読みなおしたらこの京ちゃんネリーのことイカせてるけどまさか暴しょ…
いや、俺の勝手な考えで(ry


転身だあぁぁぁ!

なんつうか色々ときたぜ
こんなことになってるのも風が吹いてるからしょうがないね

>>195
ウワァァァァ!

>>198
はて?(すっとぼけ)



明華「えへへっ……」

京太郎(一体なにがどうなってるんだ……まったくテレビに集中できないぞ!)

明華「んっ……」ギュッ

京太郎(ぐおぉ!? 俺の腕が明華さんのワイシャツ越しのパイオツにはさまれて! なんだこれは!)

明華「……よく、みてますよね」クスッ

京太郎「はい!」

明華「げ、元気が良い返事ですね」

京太郎(しまった反射で!)

明華「……見ても、良いですよ。京太郎くんなら」ボソッ

京太郎「!!?」

明華「本当です」ニコッ

京太郎(天使かな? 天使だよ……そうだよ)

明華「んぅ」


モゾモゾ


京太郎(俺の片腕をどうするつもりなんだ、パイオツにはさまれてるだけで俺の京ちゃんはギンギンで痛いぐらいだぜ! このままじゃマズイ、とれちゃう!)

明華「んっ」

京太郎(だ、抱き枕のように、俺の手をふとっ、ふとっ、太股にはさっ、はさむっ!?)

明華「……あったかぃ」クスッ

京太郎(ぐおぉぉぉ!? 著作権的にアウトぉ!)

明華「さ、さすがにはしたなかったですか?」

京太郎「全然!」

明華「良かった」ホッ

京太郎(自分で自分の首をしめた! 明華さんにはさまれすぎぃ! 下ネタぁ!)



京太郎(冷静になれ、そもそもなにがおかしい?)

明華「んっ」ギュゥッ

京太郎(一端、俺の右腕の神経をシャットダウンしよう……そんな能力ないけど)

明華「えへへっ」スリスリ

京太郎(間違ったところだ……どこだ、日傘を取ったのは良い行動)

明華「んっ……」

京太郎(麻雀部に入って知りあったのも良いことだ)

明華「……ん」スリスリ

京太郎(そのあとか? ネリーやハオと仲良くなって、いやその前に明華さんたちと打ち解けたが今後のために良いことだ)

明華「ぁっ……」スリッ

京太郎(今日? 今日は途中まで一緒に帰ってきて、そのあと鍵がないから入れてシャワーに……そこか!?)

明華「ふっ……ん」ギュゥッ

京太郎(いやだが、風邪を引いてもダメだ……いや、俺が間違ったことを一体したのか?)

京太郎「ねぇ明華さん」チラッ

明華「んぅっ」スリスリ

京太郎「……なに人の手を使ってオ〇ニーしてんだお前!?」

明華「ひぅっ……し、してません!」

京太郎「言い逃れも甚だしいわ!」

明華「き、気のせいです!」

京太郎「どこが!?」



明華「お、女の子を前にオ〇ニーとか言うなんてひどいです!」

京太郎「俺の腕使っといてそっちのが酷いわ!」

明華「し、してませんっ」

京太郎「してたわはしたない!」

明華「……し、してっ」グスッ


京太郎(な、泣かせてしまった……女の子に『オ〇ニーしただろ』と言って……)


明華「ふぇっ、し、してませんっ……」ポロポロ

京太郎「いや、でもしてたね」

明華「!?」

京太郎「してただろ?」

明華「……」グスッグスッ

京太郎「……怒らないぞ、むしろ興奮する」

明華「してました」

京太郎「このド変態が!」

明華「……っ」カァッ

京太郎「え、なにその反応は」



明華「……運命、ですよ?」

京太郎「へ?」

明華「だってあの時の風、そして……出会い」

京太郎(な、なんだってんだ突然!)

明華「それで、同じ学校で同じ部活なんて」

京太郎「確かに運命」

明華「だから私たち、結婚した方が良いと思います!」ニコッ

京太郎「それは違うよ!」ロンパ!

明華「運命は運命でしょう! 風が吹いてます。こちら側に!」

京太郎「明後日の方向じゃねぇか!」


明華「嫌いですか?」

京太郎「いや、そういうわけじゃ、むしろ好きだけど」

明華「ならっ!」パァッ

京太郎「いやでもそういうことじゃないだろ」

明華「え?」

京太郎「え、むしろなんで今の流れで『なんで?』みたいな顔できるの?」

明華「良いですか?」

京太郎「はい」

明華「私は京太郎くんのことが好きですよね?」

京太郎「え」

明華「え」

京太郎「好きなんですか?」

明華「だってそういう感じじゃないですか!」

京太郎「いままでそんなそぶりなかったじゃん!」

明華「今さっき自覚したんです! それに好きな相手にこんなことすると思います!?」

京太郎「そういう人だったのかと思ったところ」

明華「しませんよ! 大好きです!」

京太郎「あ、どうも」

明華「あ、はい……っ」カァッ

京太郎「……どう答えるのが正解でしょう、この流れで」

明華「『俺も好きだった!』と言いながら襲い掛かるのが」

京太郎「このド変態が!」

明華「あぅっ」カァッ

京太郎「だからその反応なんだよ!?」



明華「京太郎くんは、その……嫌いですか?」

京太郎「……だから嫌いじゃありませんって、ついツッコミ入れちゃうだけで」

明華「突っ込み挿れちゃうだけ!?」

京太郎「こら」チョップ

明華「あぅっ」


京太郎(すっかり気安くなってしまった)フッ

明華(なんだかこの感じ……嫌いじゃないです)フフッ


京太郎「ともかく……嫌いになんかならない」

明華「本当ですか?」

京太郎「嘘はつかない」ポンポン

明華「んっ……逃げも隠れもしませんか?」

京太郎「逃げも隠れもするけど嘘はつかない……」

明華「むぅ、逃げ隠れしないでくださいっ」

京太郎「しなかったら俺……今日は貞操なくなるだろ?」

明華「えへへっ、私もはじめてですよっ」カァッ

京太郎「ネカフェ行ってくるかなぁ」

明華「嘘です嘘です! 変なことしません!」

京太郎「……」ジロ

京太郎(その姿で言っても説得力に欠けるな……)

明華「な、なんですかそんななめまわすように見てっ」カァッ

京太郎「違うから!」

京太郎(でも谷間と裾から伸びる太股は良いぞ!)

明華「……もぉ、しょうがないですね」プチ

京太郎「ボタン外すな!」



明華「うぅっ、京太郎くん暴力的ですよっ」ヒリヒリ

京太郎(デコピンぐらいは許して欲しいもんだぜ)


京太郎「はぁ……もう寝ますよ?」

明華「っ!」ドキッ

京太郎「あ、喋る前に言っとくとなにもしませんよ?」

明華「……」シュン

京太郎(くそ、かわいいからたちが悪い!)

明華「……せ、せめて一緒のベッドで」

京太郎「俺が耐える自信がねぇわ!」

明華「……耐えてなんて誰も頼んでませんよ?」

京太郎「お前その『なに言ってんの?』みたいな顔やめろ!」

明華「まぁまぁ、ほらそっちにつめてください……向き合って寝ましょう?」

京太郎「やだよ」

明華「……後ろからされるのが好きなんですね」カァッ

京太郎「この色ボケ神が! どこが風神だよ!」

明華「い、色ボケとはなんですかっ……きょ、京太郎くんがこんな風にしたんですよっ!」

京太郎「ああもう可愛いな!」

明華「かわっ」カァッ

京太郎「ああ! また自分で首しめた!」



京太郎(その後……寝ることにした。普通に……いや、普通か?)


京太郎「……」モンモン

明華「えへへ、やっぱり京太郎くんは優しいです」ニコニコ

京太郎(なぜ俺は、明華さんに腕枕をして寝てるのだろう)

明華「えへへっ」ギュッ

京太郎(おっぱい! おっぱぁぁぁぁぁい!!)

明華「好きにして、良いんですよ?」

京太郎「結構だ、そういうのはもうちょっとあとな」

明華「あ、あと……はいっ」ニコッ


京太郎(揉みたいぃぃぃ! 俺は、揉みたいぃぃぃぃ!)

?『そう言う時は逆に考えるのですだ……揉んじゃってもいいや、と考えるのです!』

京太郎(誰だこの脳内悪魔め!)

?『ドラゴンロードだよ!』

京太郎(電撃・稲妻・熱風!)


京太郎「も、もう辛抱なら……」

明華「……んぅ」スゥスゥ

京太郎「……寝てる?」

明華「ねてなぃです」zzz

京太郎「寝てる……寝ぼけてる」

明華「……」zzz

京太郎「……寝るか」


?『いくじなし!』

京太郎(黙れ)



ピロリン

京太郎「ん、メール?」

スッ

京太郎「智葉さんとハオから……返しとくか」

スススッ、スッ

京太郎(よし、寝るか)

ピロリン

京太郎(はえーよ……智葉さん)

京太郎「男友達が初めてとか言ってたし、ちょっとはしゃいでんのかな……まぁ飽きられなきゃ良いけど」フッ

京太郎(にしても、長いな……)

京太郎「ま、返して寝るか……」ススッ、スッ

ピロリン

京太郎「はえーよ」


京太郎(まぁかわいいとこでもあるけどなぁ……)



―――そして


京太郎「……んぁ」パチッ

京太郎(明るぃ……朝か)フゥ

スッ

京太郎「よっと」ググッ


京太郎(何時かなっと……)

スッ

京太郎「なんだ10時か……10時!?」

明華「あ、おはようございます」ニコッ

京太郎「おはよう明華さん……ってなんで起きてるのに平然としてんですか!?」

明華「いえ、今日ぐらい遅刻でも良いかなと」フフッ

京太郎「真面目そうな明華さんが!?」

明華「だって……二人の初めての朝じゃないですかっ」カァッ

京太郎「まぁそうだけど……そうだけどそうじゃない!」

明華「ふふっ、朝御飯作っておきましたよ♪」

京太郎(だが……良い! 起きたら女の子が御飯を作ってくれるなんて最高だ!)


京太郎「だが一つ」

明華「なんです?」

京太郎「なんでまだワイシャツ一枚なんですか?」

明華「……朝といったらこれかと」

京太郎「昨日の夜からだし!」

明華「そうですけど、雰囲気ですよ雰囲気!」

京太郎「なにがなんだか……でも朝御飯は嬉しい!」

明華「喜んでもらえるならなによりですっ」ニコッ



京太郎「おいしぃ……」モグモグ

明華「勝手に食材使って平気でしたか?」

京太郎「ん、全然オッケーっすよ」

明華「なら良かった……あと、実は怒られるかもしれないんですけどっ」

京太郎「……話せ」ゴゴゴ

明華「え、こ、こういう時は『怒らないからー』とかじゃ?」

京太郎「内容による」ゴゴゴゴゴ

明華(こ、この凄み……でもこのぐらいなら!)

明華「ね、寝てる京太郎くんを、撮ってその持ってても、良いですか?」

京太郎「は、恥ずかしいけど……まぁその、はい」カァッ

明華「よ、良かったぁ……待ち受けとかにはしませんけどっ」エヘヘ

京太郎(目の前でスマホ弄りだしたけどまぁ……待ち受けとかにしないなら別に“寝顔”ぐらい)


明華「こっちが寝顔で、こっちが……」カァッ

京太郎(は、恥ずかしいけどまぁ……ん?)

京太郎「二枚ですか?」

明華「あ、えっと……じゅ、十枚ほど」

京太郎(は、恥ずかしいけどそれはまぁ……)


明華「可愛い寝顔ですね」クスッ

京太郎「うっ」カァッ

明華「それに適度についた筋肉とか良いですね!」エヘヘ

京太郎「ん?」

明華「そ、それにその……き、聞いたことはありましたが……」マッカ

京太郎「……」


明華「朝はやっぱり元気なんですね!」

京太郎「!」ゴッ

        ┌‐┐  r''i r'''i        ,.、
  __     |   '-┐|_,i └'';       ,./  `/
 f,  l,`' ,r ''´   _,,..!.'.,',. ; ;. ;     , '/  /
  l,  l,  |,,.. ┐  |   '.;. ;.;. ;    , ' /   '-‐-、
  l,  l,    |.  |    '., ; .;   , ' ./  , -、  |  , _
   l,  l,   |.. |     ',  ; ., ' /  /   |  |  /  /
   l,  l,   |  |       ;, '.  /  /   l   `´   ノ
    ' ´ ```└.┘‐ ‐ ‐,‐    -`-'' - - - `''‐--‐''"
        _,,.. -‐'''i´ , ' .,'., '  -   , _
    -‐ '' "  _,,.. -‐, '  ,' .' ,  _ -- `‐ '-- ..,,_
    |,_,,.. -‐ ''  , '    ,'   ' , |__ ,,.. - ..,, _    ヽ
        , '     ,'  .   ' ,         `i   i
      , '       ,'       ' ,       ノ .  |
    --- ‐一.   ̄|,'         _,,.. -‐''"   ノ

    |   _.  ─┘         l,   __,,,.. -‐'"
    '  ̄                 '''"




明華「あぅ~……な、なにも頭、ぶたなくてもっ」ナミダメ

京太郎「当然です! てか写真消してください」

明華「やです、私の大事な夜の御伴です!」

京太郎「お前頭ぶっとんでんな!」

明華「ひどい!」

京太郎「明華さんのがひどいよ!」

明華「……そ、そこまで言うなら消しますよ」スッスッ

京太郎「お、素直……」

明華「本当に嫌がってますし」

京太郎(ダレだって嫌さ……)

明華「でも良いです!」

京太郎「ん?」

明華「脳裏にやきつけましたからっ!」ドヤァッ

京太郎「おい、そのドヤ顔やめろ」


明華「なんていうか、京太郎くん」

京太郎「ん?」

明華「好きですよ。自覚したのは昨日ですけど」クスッ

京太郎「……おう」フッ

明華「えへへっ」ニコッ



京太郎「……とりあえずポケットからはみ出してる俺のパンツを返せ」ニコッ

明華「……」メソラシ

京太郎「おいこら」


ここまで書いてから酉変えてなかったことに気づく
もう寝る!

とりあえず明華がなぜこうなってしまったのか……
ち、違う! これは俺の手が勝手に!
なんだかノリと勢いで書いたらこんなことに

そんじゃまたー



今こそ私が動く時!

明華と一夜を過ごした後……VSテンション吹っ切れてる明華
かと思ったがそんなことはなかったぜ!



―――【臨海高校:三年教室】


休み時間


智葉「……」

智葉(寝たふりしようかな……)

モブ子「あ、辻垣内さん」

智葉「ん?」

智葉(わ、私に話しかけるなんて珍しい……というかこいつは麻雀部)

モブ子「須賀くん、今日来てないんだって」

智葉「なに!?」クワッ

モブ子「ひゃっ……そ、その……す、少し話をしようと思って教室行ったら、そう聞いて……」

智葉「京太郎の教室に行ったァ!?」

モブ子「ひぃっ! ご、ごごご、ごめん!?」

智葉「いや、謝る必要はない、少し驚いただけだ……」

モブ子(少しじゃない気がする)

メグ「……サトハは、最近ネジがゆるいんデス」

モブ子「あ、はい」

智葉「京太郎が休み……なにがあったんだ、昨日は雨……ハッ、風邪か!?」


メグ「にしても珍しいデスネ、サトハに喋りかけるなんて」

モブ子「まぁいつもキリッとしてて話しかけにくいから……話してみたら悪い人じゃあないんだけど」

メグ(……サトハ、ドンマイ)


智葉「風邪を引いたならちゃんとお見舞いにいくべきか……こうしていられん!」バッ

メグ「落ち着いテ!」



―――【臨海高校:1年B組】


昼休み


ガラッ

京太郎「おーっす」

ネリー「ねぇ京太郎?」

京太郎「うおっ、ネリーどうした!」

ネリー「……なんで遅刻したの?」

京太郎「え、いや別におかしなこと」

ネリー「……なんで、明華と一緒に来たの?」

京太郎「え」

ハオ「……ずいぶん手が早いんですね」ジト

京太郎「」


京太郎(し、しかし明華に『一緒に行きましょう! 誰も気にしませんよ!』とか言われたから一緒に来たが、これか!)


ネリー「……ねぇ京太郎」

京太郎(しかしまぁ、なんか怖い)

ネリー「……うぅ~」グイグイ

京太郎「なんで腕を引っ張るんだお前は」

ネリー「なんかむかつく!」

京太郎「なんでだよ!」

ハオ「……」ジト

京太郎「やめろ! そんな目で俺を見るな!」

ハオ「……私と仲良くしたいっていうのは嘘だったと、遊びだったと」

京太郎「なんで彼女みたいになってんの?!」

ハオ「別に……」フイッ

京太郎「一体どうすればいいんだ!」


ハオ(別に良いんですけど……なんていうか、おもしろくないというか、なんでしょう……)


ネリー「うぅ~明華となにしてたのぉ! 遅刻するほど夜になにしてたの!」

京太郎「なにもしてねぇ! なにもしてねぇんだ!」

ネリー「嘘なんてすぐバレるんだからね!」

京太郎「嘘じゃねぇ!」



―――放課後【臨海高校:麻雀部部室】


明華「実は私たち……昔、フランスにいた幼い頃の友達で結婚の約束をしてたんです!」

「キャー!」

京太郎「嘘なんてすぐにバレるんだからな!」


ネリー「やっぱり嘘! そりゃそうだよね!」パァッ

京太郎「喜ばれるのも嫌だな!」

ハオ「……」ジト

京太郎「なんでハオはそんなにご立腹なの?」

ハオ「別に怒ってはいませんよ?」

京太郎「そ、そうか?」

メグ「面倒なので明華の言うとおりで良いんじゃないデスカ?」

京太郎「あんた適当が過ぎるぞ!」

メグ「もうラーメン以外考えたくナイ」

京太郎「!?」


アレク「……なぁ、須賀ぁ……お前まさか」

京太郎「なにもしてない! 俺なにもしてない!」

明華「そんなっ、私の身体あんなに触ったのにっ」カァッ

京太郎「お前が勝手にひっついてきたんだろうがぁ!?」

ネリー「……イチャイチャしてたんだ、やっぱ」

京太郎「落ち着けなぜそうなる!」

智葉「なぁ?」

京太郎「ひぇっ!?」



京太郎「しゃ、しゃとはさんっ!」

智葉「」ゴゴゴゴゴ

京太郎(こここ、これは……やはり智葉さんみたいな真面目なタイプだと許されない!?)


智葉「私たちは、友達?」

京太郎「え、はい」

智葉「なら……」

京太郎(と、友達だからこそぶち怒られるとか!?)

智葉「……別に、彼女がいてもいい」

京太郎「え、そうなんっすか」ホッ

智葉「ただ……友達なら、捨てないでっ」


京太郎(なにこれ……)

明華(まさか智葉!)

ハオ(これは、間違いない!)

メグ(ラーメン)

ネリー(問題があるように見えて、問題がない……とみせかけてやっぱりある!)


智葉「友達ならっ、恋人ができても……捨てないよなっ?」


―――恋心のないところでこれほどの重さを!


京太郎「……うそやん!」



京太郎「なんだこれは!」

智葉「っ……そ、そうか、やはり恋人ができたら女友達なんて、邪魔だもの……なっ」

京太郎(なんだその切ない表情は! 初めて見る! ああかわいい!)


ネリー「ひ、卑劣な真似を!」

明華「自由業の娘が作った卑劣な展開です」クッ

メグ「ねぇハオ、広東麺でも食べにいきません?」

ハオ「いきません」

メグ「oh……」

ハオ(しかし智葉、一体どうしたっていうんでしょう……)チラッ


智葉「なぁっ! なぁ京太郎ぉ」

京太郎「捨てない! 捨てないよ! だって友達大事!」

智葉「京太郎ぉ!」パァッ

京太郎「智葉さん!」

智葉「ユウジョウ!」

京太郎「ユウジョウ!」

ネリー「え、なにそれは」

ハオ「……京太郎のなにがそんなに良いんですか?」ボソッ

ネリー「……えっ、ネリーに聞いてる!?」

ハオ「そりゃそうでしょう」

ネリー「べべべ、別に良いとか悪いとか! てか別にネリーは京太郎なんて!」

ハオ「その言い逃れは無理でしょう」

明華「私は京太郎くんのこと大好きですよ!」

ネリー「!!?」

京太郎「こじれるから黙ってろ!」



ネリー「さ、さっきから明華は冗談が過ぎるよ!」カァッ

明華「じょ、冗談なんてひどいですね」

ハオ「……ほ、本気と!? 気をやりましたか!?」

京太郎「お前酷いな!」


智葉「どうでもいいことだ、私たちの絆は不滅だからなっ」ニコッ

京太郎「う、うん……」

京太郎(この笑顔は初めて見る。可愛い……俺の友達がかわいすぎて辛い)


ネリー「ほ、本気って本気で京太郎のこと……っていうか京太郎の前でなに言ってるのさ!」

明華「昨晩、もうすでに気持ちは伝えましたよ?」ケロッ

ネリー「……へ?」

明華「そして……私たちは結ばれたんです!」
                 ,...:'.´へ\ ,..-、____

                //'"´ ̄ ̄´ ̄`ヽ、ー-、ヽ、
             _// / /  ハ   、  \ ヽヽ
        ,..-‐==ニ二ノ   / /  / }.i  i i 、 ゙、 ヽ、`ヽ
      /   _,...:'´,..イ  // / ,イ}  }.!  |.ハi i ゙、 ゙、\
      し,....:'´,...:',.イ {! i.ハ .ハハ {´` !ハ ハ|_ !ハ  ゙、 ij、 ヽ、
      /-‐'"_イ .//λ { i′-、!j__.,,  } / _!.`トjハ  }、 i | 、 i
     /'"/´  //i // i`! |     ゙̄`::::レ::..    jハi ハ|i }ノ| ヽ .!
      { /   // レ//^|! | |         :::ヽ=,、/ 人.| }ハ.!  リ
.    {(   //{ |! i 、_|!. | |    r―-.、     {ィ''" | !|  !|                         nf h
     i:! / / ! V //!|. i|   !  `V    ハ 、!||  リ                         f:| .|. ||
     ゝ' / / \V/ |.| .| |\  `ー-'′   ノ  i  iリ                           i:i | ||
   / / __./_  )メ .!.| .! !. ` 、_    ,..イ  i  i  |                       i: i ! | .!
 / /,.::┴\\、 ̄ヽ!| トi |    `T ´|  |   i  i  |                      ./:      |
'" / /::  '" ::.\\、 | | .i !、    〈-、 |  |  i   i  |                           /:       i}
./ /::     ::ヽヽ!\、!ト、.| ! \_,..---、 \_i!   丶 丶゙、                      /:     /
 /  /=\ i  :.:.:..V:.:.:.:.:.!|/i ! ̄ ̄`ヽ┴-、  ̄`ーn、丶.゙、                        /::    /
.,ハ∠===、 \ :.:.:.:.:|:.:,. -'|.!  i |   __ 、\\   ノハ`ヽ.:゙、                  i::::    /
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         /i::::              | i  ヽ   i y' /'"_,.、ゝ,     ,..:'′     ./
     _,...ィ'''" / i::::              | |   \.ノ / /' /   \ ,...:'"´      /
:、_,.::::'" / /  |::::               | ト、-、  .V / /     /          /
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  / ,..イ /    /ハ:::::. ..::           |  `i 、`'" .ハ、_>、          /
/ / ノ/    / !::::::::::            i  | |iイ . | |\\      /
./  //     i! .ノ:...                i. | /  i!゙、 ゙、 \\_,.ィ′
   //       |/:::::               リ .! /   ハ ゙、 ゙、  \ ヽ ゙、
    i !     /::::: ー===、         ○ } V   / |.| ゙、 ゙、 | \ 丶゙、-、
    ! |    /:::::::                  /   !   / | |  ゙、  ゙、 !   ヽ! ト、丶
.   | .|  /:::::::::               /    | /   ! |   ゙、  ゙、!    ゙、 ゙、 \\
   | | ノ:7ー--、             /      V /  ! .!   ゙、   !    ゙、 i  \\
   | !/:::/::  / \          / ヽ         V  | |    ゙、  |     i .|    ヽ丶
   |/:::/   /   7ヽ、      /   丶       ゙、  | |    ゙、.|    | |     ヽ丶



ネリー「えっ」ガーン

京太郎「ナチュラルに嘘つくなよ!」

ネリー「だ、だよね!」パァッ

ハオ「さては隠す気ありませんねネリー」




明華「むぅ……良いじゃないですかもう」

京太郎「良くねぇよ! 誰かなんとかしろ、救急車を呼べ、もう出てこれない奴! お前でいい!」

モブ子「わ、私ですか!?」

京太郎「早くしろ! 間に合わなくなっても知らんぞー!」クワッ

モブ子「ひっ、は、はぃ……い、良いのかな?」

メグ「ダメでしょう」

モブ子「だよね!」

京太郎「くっ! 頼れる仲間はみんな常識人!」

明華「そんなに、嫌ですか?」ギュッ ムニュっ

京太郎「なっ!?」カァッ


ハオ(抱き着いた!? 正面から!?)

ネリー(……おっぱいか)


明華「……嫌ですか? こんなにグイグイこられちゃ」

京太郎「い、嫌じゃないけどその……な、慣れてないから」

明華「ふふっ、照れ隠し、ですかね?」

京太郎「……そ、それに近い、かも……その」

明華「ん、どうしました? あっ、かたいのが……えへへっ、学校でなんて仕方ないですねぇ京太郎くんは」ニコニコ

京太郎「マジでネジ飛んでるとは思うけどね」



パソコンが不調だ
今回はここまでじゃ

まぁ明華とネリーと京太郎の三角関係がしばらく続く
一般人枠にモブを機用、めったに出ないとは思うけど……まだハオが常識人だし

京太郎は生き残ることができるか


きたぜ!

明華のエロ展開が発動したら唯一まともなネリーは押し負けちゃう!
耐えてネリー、ここを超えれば個別ENDが待ってるんだから!



アレク「でも私は思うわけだよ京太郎」

京太郎「え、どうしたんです先生?」

明華「?」ギュゥ

京太郎(明華っぱい)


アレク「……不純異性交遊は禁止だぁ! 都内なめんな!」

京太郎「あ、はい」

明華「ただの嫉妬ですよ京太郎くん、いちゃつきましょう!」

アレク「ふざけるな! いちゃつくな!」

ハオ(嫉妬は否定しないと……)

京太郎(なんかどっかのレジェンド思い出すな、なんか……)


ネリー「そ、そうだよそういうのよくないよ!」

明華「ネリーは非実在青少年なので、それに比べて私はOKですね!」

京太郎「なにが!?」

明華「18歳以上でも十分通用しますよ!」ニコッ

ネリー「ね、ネリーだって18歳以上だって言い張るよ!」

京太郎「無理だな」

ハオ「無理ですね」

ネリー「!? ど、どうでもいいよ!」

京太郎「ていうかお前なに張り合ってんだ」

ネリー「は、張り合ってないよ!」

明華「じゃあ私たちは勝手にイチャイチャしましょう♪」

京太郎「しねぇよ!」

明華「昨日はしたじゃないですか!」

京太郎「お前が勝手にくっついてきただけだろうが!?」

明華「あんなに私のおっぱい見てきたくせに!」

京太郎「そそそ、それはなぁ!」

ハオ「否定しないんですね」ジト

京太郎「ご、誤解だ!」

明華「別に私のならいくらでも」カァッ

京太郎「余計なこと言うな!」


メグ「……ラーメン」ペタ

ネリー「……」ペターン

アレク「……」スーン



明華「だって京太郎くん……胸、みてますし、ね?」クスッ

ハオ「え……まぁ、そうですね」カァッ

京太郎「バレテルよね、ですよね!」

智葉「……」

ハオ「そりゃ、ばれますよ……明華と同じです」カァッ

明華「でも見られるのが今じゃ興奮して」

ハオ「明華と全然違います!」クワッ

京太郎「わ、悪い、見ないように気を付ける……」ハァ

ハオ「べ、別にそこまで怒ることじゃないんですけど」

明華「どんどん見て下さい!」

アレク「さてはお前、頭イカれてるな?」


京太郎「それじゃ明華さんのおっぱいしか見ない!」

明華「!」パァッ

ネリー「!?」ガーン

明華「う、うふふふっ……これで両想い♪」

京太郎「いや、そういうことじゃないですけど」

明華「!?」



明華「お、おっぱいをこんな凝視しておいて両想いじゃないなんて!?」

ネリー「だったら京太郎とそこらじゅうの巨乳が両想いだよ!!」ビシッ

モブ子「へっ?」タユン

ネリー「ふざけんな!」ベチンッ

モブ子「痛い! おっぱい叩かないでヴィルサラーゼさん!」


ハオ(わ、私と京太郎が両想い、ですか……)チラッ

京太郎「……ま、また!」バッ

ハオ(りょ、両想いということは……こ、恋人になる可能性が、そ、そうなったらお互い一人暮らしだし家も近いし)カァッ

京太郎「うおぉぉ、俺は最低だぁっ!」

明華「嘘です、私は両想いですよねっ!」

京太郎「え、両想いかって聞かれたら微妙だけど……」

明華「」ガーン

京太郎「……き、嫌いなわけじゃないけど、さ」カァッ

明華「」パァッ


智葉「きょぉたろう……」ヌッ

京太郎「ひぇっ!」



智葉「……」

京太郎「さ、智葉さん……!?」

智葉「……その、お……む、胸が好き、なのか?」カァッ

京太郎「え、あ、はい」


京太郎(しまった、馬鹿正直に話してしまった!)


智葉「な、なら……その、私の胸で良ければ、良いぞ?」

京太郎「……」

明華「……」

ハオ「……」


京明ハオ「ファッ!?」



明華(まままま、まさかっ!?)

ハオ(さささ、智葉まで!?)

メグ「ラーメン」

アレク(ネリーは一体!?)バッ

ネリー「」シロメ

モブ子「あっ(察し)」


京太郎「どどど、どうしたんですか智葉さん!」

智葉「きょ、京太郎にだから……京太郎にだけ、だから……」

京太郎(こ、これは、いつの間にフラグを!?)

智葉「……友達の役に、立ちたいっ」カァッ

京太郎(と、友達の範囲!?)

智葉「友達のためになら、色々してやりたいっ……だから、良いぞ、京太郎がどうしてもというならっ」ウワメヅカイ

京太郎「ぐふっ」

京太郎(な、なんてダメージだ……)ガクッ

智葉「ど、どうした京太郎!? どこか痛いのかっ!?」ヒシッ

京太郎(さとはっぱい)



智葉「大丈夫か?」ムニムニ

京太郎(気づいてないのか!? ぐっ、そのせいで余計に立ち上がれないっ)


ネリー「……京太郎のばかっ!」ゲシッ

京太郎「ぬおっ! なんだ、嫉妬か!?」

ネリー「……」カァッ

京太郎「え?」

ネリー「しらない!」

京太郎「えぇ~」

智葉「ダメだぞネリー、蹴るなんて」

ネリー「うるさいよこのヤンデレ!」

智葉「や、やん?」


明華「私は一緒ですよ!」ギュッ

京太郎「やめろこの痴女!」

明華「えぇ~……」

京太郎「俺の下半身に悪いんだよ!」

明華「夜の御伴にぴったりですよ!」

京太郎「うるせぇよ!」

ハオ「……」ジト

京太郎「やめてくれ!」



―――【じゃん荘:自宅】


京太郎「……なんか、疲れたよ」

咲『なにが、楽しくないの?』

京太郎「楽しいし嬉しい」

咲『嬉しい?』

京太郎「なんつーかその……告白、されたのかあれは」

咲『え、京ちゃんが?』

京太郎「えっとその、お泊りして告白されて俺の腕が一人エッチに使われて」

咲『なにその面白い展開!』

京太郎「それで俺の友達と巨乳が修羅場すぎる」

咲『詳しく!』

京太郎「その友達も巨乳なんだけど」

咲『はよ!』バンバン

京太郎「急くな!」



京太郎「まぁ大雑把に伝えるとこんな感じで……」

咲『~~~~!』ダンダンダン

京太郎「お前」

咲『ご、ごめっ……~~!』ゴロンゴロン

京太郎「大爆笑してるだろ!?」

咲『そ、そんなわけっ……ぷっ、ははははははっ!』ケラケラ

京太郎「この野郎、人の苦労もしらないで!」

咲『野郎じゃないし苦労なんて知ったこっちゃないよ! 京ちゃんが面白い目にあってるんだから笑わないと失礼だよ!』

京太郎「誰に!?」

咲『ああ~おもしろい』ゼェハァ

京太郎「こいつ……」

咲『全国で会うのが楽しみだよ!』

京太郎「俺もだよ、どうしてやろうか!」

咲『うわぁ、女の子に酷い子とする気なんだぁ』

京太郎「俺がお前を女の子として扱うと思うか?」

咲『思わないね……おっぱいがないと全員男だと思うんでしょ!』

京太郎「ネリーは普通に女扱いしてるよ!」

咲『貧乳なのに?』

京太郎「あのな咲、俺はお前を貧乳だから女扱いしてないわけじゃないんだ」

咲『え、ならなんで?』

京太郎「……純粋に興奮しない」

咲『私も』


京咲「HAHAHAHA!」



ここまで!

次回……混沌に飲まれた麻雀部だったがハオが動き出す!

ハオなら、それでもハオならきっとやってくれる……!


よっしゃ、投下の時間だ!

一番普通なネリー、一番変態な明華、どこで差がついたのか……



―――朝【臨海高校:1年B組】


京太郎「ん~」ノビー

京太郎(眠い……)

京太郎「あと一限で昼休み、頑張らねば」フム

「あれ、須賀君眠そうだね」

京太郎「え、ああ……ちょっと電話してたら夜更かしをな」ハハッ

「へぇ~、彼女?」クスッ

「え、須賀君彼女いるの!?」

「麻雀部!?」


ハオ「……」チラッチラッ

ネリー「……」ピクッ


京太郎「違うって、あいつは別に彼女なんかじゃ」ハハッ

「あ、女の子なんだやっぱり」

「キャー!」

京太郎「え、あ~」メソラシ

「気になる~」

「あれ、それなに読んでるの?」

京太郎「え、ああ……麻雀の本」

「須賀君、麻雀部でも辻垣内先輩たちとやりあえるぐらい強いのに?」

京太郎「何事も基礎からっていうか、初心忘れるべからずか……」

「麻雀好きなんだね~」

京太郎「麻雀も楽しいけど……部活、楽しいし、仲間も良い奴ばっかだし」ハハッ


ハオ「っ」テレッ

ネリー「……」ニコニコ



「え~せっかく須賀君をこっちの部活に引っ張ろうと思ったのに!」

「私も美術部に入って欲しいなぁ」

「女子陸上部のマネージャーやらない!?」


ハオ「!」オロオロ

ネリー「……」グググッ


京太郎「いやいや、俺は麻雀一筋だからさ」ハハッ


ハオ「!」パァッ

ネリー「……」ホッ


京太郎(女子陸上部はかなり惹かれるが……)



京太郎(まぁ……麻雀が好きだしなぁ)

「残念だなぁ」タユン

京太郎(くっ、この巨乳の走っている姿……この巨乳が揺れる姿が見れるだと!?)

京太郎「いや、能力で揺れる場合もある……!」

「なんの話?」

京太郎「いや、こっちの話」


京太郎(なにはともあれ、トシさんに感謝だな……小さい頃から面倒見てくれたし、麻雀だってトシさんの影響だしなぁ)

??(私の影響もありえレジェンド!)

京太郎(ねぇよ!)


キーンコーン


京太郎「うお、時間か……」

「あ、それじゃ須賀君またねー」

京太郎「おーう」フリフリ


ネリー(キョータロー、盗られるかと思った……)

ハオ(ってなんで私はこんなに焦って!?)


―――昼休み


京太郎(で、昼休み……今日はどうするかな)

「須賀く~ん一緒にお昼」

京太郎「ん?」

「ひっ」

京太郎「んん?」

「ご、ごめんなんでもない!」

ネリー「きょ、キョータロー、わわわ、私と」

ハオ「今日は引きましょうネリー!」

京太郎「?」

智葉「京太郎」

京太郎「!?」ビクッ

バッ

京太郎「さ、智葉さんかっ……」ホッ

智葉「ああ、お昼……たまには一緒にどうかと思ってな」クスッ

京太郎「ああ~良いですね」


ハオ(智葉、あんな顔しますか?)

ネリー(普段はしない顔、私たちには決して見せない!)


京太郎「それじゃえっと、ハオたちも」

ハオ(っし!)グッ

ネリー(私は!? 私は!?)


智葉「その……今日は、二人きり、が」カァッ

京太郎「はい!」キリッ


ハオ「!?」

ネリー(キョータロー……)シュン


智葉「そうと決まれば、行くぞ!」ギュッ

ハオ(手を握った!?)

京太郎(やっこい……)



―――【中庭】


京太郎(まさか美人先輩と学校の中庭のベンチで御飯とは、俺も立派になったもんだ……)

??(まさにレジェンド!)

京太郎(黙ってろポンコツ!)

??(そういうとこがダメなんじゃないかねぇ)

京太郎(ババアまで!?)


智葉「京太郎、お昼は……」

京太郎「あ、そう言えば買うの忘れ」

智葉「ほら、お弁当を作って来たぞ♪」

京太郎「oh……」

京太郎(青いプラスチックのお弁当箱、中は……肉とか多めだがしっかりと野菜も入っている。完璧な……お弁当)

智葉「……ど、どうだろう?」

京太郎「幸せ」

智葉「そ、そうか……えへへっ」ニコッ

京太郎「かわいい」

智葉「かわっ!?」カァッ

京太郎(はっ、ついつい口走った!)


智葉「は、恥ずかしいが……友達に褒められるのは、悪くない」フフッ

京太郎(なんだか知らんがセーフなのか残念なのか!)



京太郎「……にしても、おいしい」モグモグ

智葉「ふふん、こう見えても家事とかはできるんだぞ?」

京太郎「こう見えてって……できそうなイメージありますけどね」

智葉「……そうか?」

京太郎「はい、いい嫁さんになりそうです」モグモグ

智葉「嫁、か……結婚、想像もできないな」フッ

京太郎「案外、早くに結婚しててもおかしくないイメージがあるんですけど」モグモグ

智葉「……そう、だな」フッ


京太郎「?」

智葉「なんというか、私の家はその……」

京太郎「ああ……なんつーか、上流な感じしましたよね」

智葉「まぁそういうこともあって、道場やらのことも……父親が、決めた相手とかになる可能性も」

京太郎「今時、あるんですね」モグモグ

智葉「あるんだな、今時」フッ

京太郎「……高校生の内に恋愛して、お見合いとかさせられる前に紹介したら」

智葉「絶対反対されるだろうなぁ、とりあえずこの学校の男じゃダメそうだ」

京太郎「そりゃ俺が父親だとしても娘には良い生活してもらいたいですよね」モグモグ

智葉「……だな」


京太郎(なんとかしてあげたい気もするけど、俺じゃどうにもならんか……)


智葉「あ、野菜を残すな京太郎」ジト

京太郎「ニンジン、いらないよ」

智葉「あんまり野菜は入れてないだろ、食べろ」

京太郎「うっ……」メソラシ

智葉「食べろ……ほら、あ~ん」スッ

京太郎「へっ」

智葉「あ~ん」

京太郎「……」

智葉「あ~ん」

京太郎「……あむ」パクッ

智葉「ん、偉い」ニコッ

京太郎(結婚しよ)



―――【物陰】


明華「イチャイチャイチャイチャと……」

メグ「なるほど、あれが友情」ズルズル

ネリー「どこが!?」

ハオ「あれは、しかし智葉、よくわかりません……」

明華「メスの顔晒してますよっ、私の京太郎くんをよくもっ!」

ハオ(あなたの方がメスの顔してますよね)

ネリー「キョータローの、馬鹿……」

明華「こうなったら私も強行策をとらざるをえないようですね」

ハオ「一体、なにを?」

メグ(どーせエロいことでしょうケド)ズルズル

明華「エロいことをします」キリッ

ハオ「な、なんてことを言うんですか貴女はっ!」カァッ

明華「勝つためなら手段を択ばない、麻雀中に歌とかグレーゾーンも良いとこですよ!」

メグ(場所によってはNGですしネ)ズルズル


ハオ「お、落ち着きましょう明華、さすがにそ、そういうことはっ」カァッ

明華「このまま京太郎くんが誰かに取られても良いんですかっ!」

ハオ「わ、私は別にそういうのは……す、好きになる理由もないですし」フイッ

明華「恋はミラクル! なにが起こるかわかりませんよ!」

ハオ「べ、別に私はっ」カァッ

明華「……まぁライバルが減るのは良いんですけど、ふふふ、覚悟してくださいね京太郎くん……!」


モブ子「……えっと、私必要ある?」

メグ「使えないモブですネ」ズルズル

モブ子「さっきからずっとラーメン食ってるし汁が私にだけかかってるんだけど!?」

明華「汁がかかってるとか卑劣な淫語を!」

モブ子「頭のネジどこに落としてきちゃったの!?」


ハオ(きょ、京太郎は、ただの仲間です……よね?)



―――【臨海高校:麻雀部部室】


京太郎「ふむ……」タンッ

「……これで!」タンッ

モブ子「ととと、通らば立直!」タンッ

京太郎「あ、ロン……」

モブ子「ひぇっ、お、おやっぱね」

「やっぱ須賀君は強いなぁ」

「辻垣内さんたちが気に入るはずだよねぇ~、うらやましいねモブ子」

モブ子「へっ、わ、私?」

「私たちももうちょっと須賀君と」

アレク(モテるなぁあいつ……男子少ないってのもあるけど)


ガチャッ


明華「おはようございま~す」

アレク「ん、おはよ」

「おはよう」

「おはようございます雀先輩!」

モブ子「お、おはよ」

明華「京太郎く……じゃなくて」コホン

ガチャッ

智葉「おはよう、さて今日も部活だ」

メグ「ラーメン食べるんでお湯わかします」


京太郎「あ」

明華「きょ~くん!」

京太郎「ん?」

明華「セッ〇スしよっ♪」

京太郎「」


モブ子(ラブストーリーが突然スギィ!)ミナミ!

アレク(また明華か、こわれるなぁ)



明華「……おかしい、これならいけるはずなのに?」

モブ子(おかしいのはあんたの頭だよ)


京太郎「みょ、明華さん?」

明華「な、なんで……チョベリバな展開ですよ!」

アレク「古いんだよ!」

明華「せっかく勉強したのに!!?」

アレク「古いんだよ、世代じゃ……ないだろ?」

明華「せ、世代?」


メグ「このカップ麺の作り方は……」クルクル

「あ~あるある」


京太郎「……ハッ、意識が飛んでいた!」

明華「九死に一生を得ました!」

モブ子(いや、死んでるよ……私の中では)

京太郎「え、でなんだって?」

明華「いえ、なんでも!」アセッ


智葉「明華ぁ……」ユラッ

明華「!?」ビクッ

智葉「……」

モブ子(これは、死刑!)

アレク(いや、私刑!)


智葉「……そ、そんな恥ずかしいことを、お、大声で言うなっ、女の子だろ!」マッカ

モブ子「なん……だと……」

アレク「卑劣な展開をっ」

明華「……あ、はい」

智葉「まったく、京太郎が変な勘違いをされたらどうする……なぁ?」

京太郎「え、なにがっすか?」

智葉「大丈夫、友達の名誉も体も私がしっかり守るからなっ♪」

京太郎「あ、はい」


モブ子(この部活こえー!)

アレク(私もそう思う)

モブ子(こいつ脳内に直接!)



ネリー「え、なにこれは」

ハオ「私もそう思います」

京太郎「……二人とも!」パァッ

ネリーハオ「!」


ネリー(京太郎が!)

ハオ(私たちを見て嬉しそうな顔を!)キュンッ


京太郎「やっぱ二人がいなきゃな!」グッ

ネリー「だね!」ニコッ

ハオ「一年の上位三人ですからね」ニコッ


明華「……京太郎くん!」

京太郎「え、なに?」

明華「……セッ」

京太郎「言わせねぇよ!?」

明華「こういうのが人気あるって!」

京太郎「昔はな!」

明華「……京太郎くんは、どういうのが、好きですか?」ウワメヅカイ


京太郎(……そういうしおらしいの、とは言えない)メソラシ

モブ子「……」メガアッタ

京太郎(やべ、たまたま視線を逸らした先に)

モブ子「……」シュバッ

ハオ「えっ、な、なんで私を前に?」

明華「……視線が、は、ハオちゃん!?」

ハオ「え?」

明華「ハオちゃんが好きなんですか!?」

京太郎「ちょ、落ち着け!」

ハオ「ふぇっ!?」カァッ

京太郎「落ち着けお前も!」

ネリー「京太郎のばかっ!」ゲシッ

京太郎「蹴るな馬鹿っ!」

智葉「と、友達だよなっ、捨てないよな?」

京太郎「もちろんです!」

メグ「……ラーメン」スッ

京太郎「ありがとう」ズルズル

アレク「なんていうか、なんか奢るか?」

京太郎「……ありがとう」シミジミ


なんていうかその……寝るか
色々あったけど、まだまだ色々あるけど

頑張って京ちゃん、フラグは建ってる!
ここを耐えれば謎展開に勝てるんだから!
次回「京ちゃん死す」


おうおう、投下開始じゃ

いま一番京ちゃんからの好感度高いのこれでも明華だぞ!
色々頑張れネリー
友情面では智葉っちゃんが咲さんに勝つために頑張ってるよ!
ハオはこれからだ!
メグはラーメン
アレクは知ら管

あ、そういやモブ子はただのモブのツッコミだから、特に出張りはしない……はず
ちなみにガイトさんのサラシはパージ状態



―――数日後:放課後【臨海高校:麻雀部部室】


京太郎「おーよしよし……」

「須賀君、サボテンに水あげてる」

「酸素欠乏症で」

モブ子「そこまで言う!?」



智葉「私が買ってきたサボテンがそんなに気にいるとは……」フフッ

明華「それは良かった、ですね」

ネリー(私もなにか買ってあげようかな?)

ハオ「……案外、優しい顔してますよね」

メグ「最初のハオからの印象は良くなかったんですか?」

ハオ「まぁ……い、今は普通ですよ? 良い友人ですし」

アレク「え」

ハオ「え」

メグ「……意外デス」

ハオ「え、どどど、どうしてですか!?」

ネリー「最近イチャイチャしてるもんね」ジト

ハオ「ふぇっ!? わわわ、私と京太郎がっ!?」

ネリー「身に覚えあるでしょ」ジト

ネリー(昼御飯一緒に食べてる時、おかず分け合ったりとか結構イチャイチャでしょ)


ハオ「ま、まさか……きょ、京太郎の膝に乗せてもらったのを見たんですか!?」

ネリー(さすがに予想外)シロメ

ハオ「まさか膝枕をしているところを見られたとか!?」

ネリー「」

智葉「膝枕、そういうのもあるのか」ブツブツ

メグ「絶対(ルート)入ってるヨネ」

アレク「ああ、間違いない」

ハオ「ま、まさかそんなとこ見られてたなんてっ」カァッ

智葉「そんなことをしていて友人とは片腹痛い! お前は確実に京太郎を異性として見ている!」

ハオ「そ、そんなっ!!?」ガーン

明華「ら、ライバルが増えた……私の独壇場だったのにっ!」

モブ子(悪い意味……いや、エロイ意味でね)



京太郎「ん、なんの話してんですか?」ヒョイ

ハオ「ひゃっ!?」ビクッ

京太郎「え、そんな避ける?」

ハオ「ちちち、違います!」

智葉「これで友達枠は私の一人勝ちだな……なぁ、京太郎っ」ニコッ

京太郎「え、あ、はい」


?(売ったのか、私を! 仲間を!)

京太郎(だーってろ!)


明華「恋人枠は私一人ですね♪」ギュッ

京太郎(腕を組むな!)

京太郎「おっぱい」

明華「触りたいなら、触っても良いんですよ?」ウワメヅカイ

モブ子(それ、セ〇レ枠じゃ……)

ネリー「キョータロー! 私は!?」

京太郎「え、えっと……い、妹的な?」

ネリー「妹……」


ネリー(妹→ヨスガ→ 完 全 勝 利 )

モブ子「いや、それ完全勝利とは言い難い気が……」

ネリー「!?」


メグ「カップ麺おいしい……やっぱレッドデーモンズヌードルが一番デス」ズルズル

京太郎「あ、あとで頂戴」

メグ「良いですよ、箱買いしましたし」

明華「箱買いして他のものを渡すなんて無粋な、私なら口移し一択です!」

ハオ「くちうつっ」ボンッ

京太郎「余計なこと言うなお前!?」



ネリー「完全勝利だね!」ニコッ

京太郎「突然どうしたお前!?」

ネリー「なんでもっ!」ストン

京太郎(膝の上、なんだろう……ネリーの安心感)

ネリー「~♪」


明華「ああっ、ずるいですよ。私もノリます!」

京太郎「お前はダメだ、性的だから」

明華「えへへっ、それほどでもっ」カァッ

モブ子(褒めてないだろ!)

ネリー「むぅ、あんなネジが外れた巨乳共のどこが良いのさキョータロー!」ビシッ

明華「ネジの外れた……っ!?」

モブ子「妥当……って、私入ってる!?」ガーン


京太郎「おっぱい」

ネリー「」シロメ

アレク「あ~あ……なんかフォローしろ」

京太郎「え? ああ~そっか、ロリ体系だもんな」

ネリー「……」ウルウル

京太郎「!?」

メグ「あ~」

京太郎「か、ネリーは可愛いだろ!」

ネリー「」

京太郎「長い髪とかさらさらだし!」ナデナデ

ネリー「んっ」

京太郎「あ~かわいいな! おっぱいなんていらねぇ!」

京太郎(嘘です!)血涙


ネリー「えへへっ、えへへへへっ……しょうがないなぁ、キョータローがそこまでネリーを好きだったなんてぇ」ニコニコ

京太郎(どうにかなったぜ!)



京太郎「てかさ、ふと思ったんだけど……いや、思ってたんだけど」


モブ子(この展開は……逃げるべし!)バッ

メグ「!」バッ

モブ子「邪魔だよ、君」

メグ「邪魔しに参った」


京太郎「好きなの?」

ネリー「へ?」

京太郎「俺のこと」

ネリー「……っ~~!?」カァッ


明華「私は京太郎くんのこと大ふきで」ガシッ

アレク「少し黙ってよう、な?」

明華「むが~!」


ネリー「ななな、なに言ってんの!? なんでネリーたキョータローのことなんてっ」

智葉「そうだな、ネリーは別に京太郎が好きじゃないようだし、降りよう」

ネリー「へ?」

智葉「私が座る。友人としてはそういうことも経験しておいて損はない、な?」カァッ

京太郎「え、あ、はい」

ネリー「だ、ダメ! 今はネリーが座ってるから!」

ハオ「わ、私もたまには」カァッ

ネリー「たまにって言った! ダメだよ!」

京太郎「おいおい、ネリーなんでまた」

ネリー「キョータローはネリーのだもん!」ギュッ

京太郎「ファッ!?」

ハオ「やはり!」

智葉「……私は友人枠だから大丈夫だな」ニコッ


モブ子「胃が痛い、なんか痛い……」キリキリ

メグ「ラーメンおいしい」

モブ子「なんで邪魔した! なぁっ!?」


京太郎「えっと……」

ネリー「……」ギュゥッ

京太郎「ね、ネリー?」



ネリー「……だ、だってあんなに、優しくするからっ」

京太郎「へ?」

ネリー「あ、あの日……」

京太郎「え、あ、あれかっ!? あれだけのことでか!?」

ネリー「ネリーにとっては死活問題だったし、きょ、キョータロー、優しかったもんっ」ギュゥッ

京太郎(耳まで真っ赤、にしてもあれだな……こいつ、こんなにかわいかったか)


明華「そ、そんなこと言うなら私だって優しくしてもらいました!」

京太郎「また君か」

モブ子「壊れるなぁ」

明華「い、良いから聞いてください! 私が泊まった日に『先、シャワー浴びてこいよ』とか言ってくれました!」

京太郎「そんなこと言ったか俺!?」


智葉「お、お泊りイベントとは友達との方が先じゃないのか!?」

京太郎「落ち着いて!」

メグ「ら、ラーメンお泊り大会とかシマス?」

京太郎「思いつかないならやめろ!」

ハオ「わわわ、私もどどど、どこかにお泊り」グルグル

京太郎「錯乱してるならだーってろ!」

モブ子「……」

京太郎「……」

モブ子「……」

ネリー「この巨乳!」ベシッ

モブ子「私がなにをした?!」タユン

ネリー「キョータロー! アイツがネリーをいじめる!」ヒシッ

京太郎(意外とやっこい)

モブ子「私がなにをしたぁ!?」

京太郎「そ、その……巨乳でネリーをいじめるのはどうかと」

モブ子「わ、私が一体……」ガクッ

アレク「おのれ巨乳……」ギリギリ

モブ子「一体なんの恨みが……」

明華「巨乳は罪じゃありませんよ……京太郎くんはおっぱい好きですもんね♪」ニコッ

京太郎「はい!」

智葉「……っ」フイッ

京太郎「やべ、やらかした」

モブ子(こいつ……!)



智葉「だ、だが……その」

京太郎「?」

智葉「と、友である京太郎がどうしてもというなら、良いぞ?」

京太郎「へ?」

智葉「わ、私の胸で……良ければ」カァッ

京太郎(揺れるママママインド)

明華「お、落ち着いてください京太郎くん!」ギュッ

メグ「明華が落ち着いてくだサイ」

モブ子「どうにかして」

京太郎「……」

ネリー「キョータロー、巨乳なんかどうでも良いよね?」ギュゥッ


京太郎「……サボテンが花をつけている」

アレク「そんな子供、修正してやる!」バキッ

京太郎「これが熟女か……」キラキラ

アレク「嫌みか!」ポカッ

京太郎「普通にゲンコツ!?」



―――【じゃん荘自宅】


京太郎「ということがあったとさ」

咲『~~~!』バタバタバタ

京太郎「おいこら、笑ってるだろ転げまわって笑ってるだろ!」

咲『こ、これはやばぃっ……』ゼェハァ

京太郎「こいつ、裏声になるほど笑ってやがった……!?」

咲『ふぅ……まぁなにはともあれ京ちゃん』

京太郎「ん?」

咲『……さっさと誰か決めて童貞卒業すれば?』

京太郎「黙れこの処女が!」

咲『処女はプレミアなんだよね!』

京太郎「俺は処女厨じゃねぇし、てかお前の処女とか奪う奴……あ、どうしよう面接してからで良い?」

咲『私だって京ちゃんの彼氏は面接するよ!』

京太郎「嫌だなぁ」

咲『私もだよ……』


京咲(でも気持ちはわからんでもない)


咲『でもこんなモテキ二度とないかもしれないよ?』

京太郎「うっ……い、今の内に一人絞れってか?」

咲『まぁありていに言えば』

京太郎「これまた難しいことを……」

咲『だよね』

京太郎「一人絞れたら苦労しないんだけどなぁ」

咲『知ってた』


明華「京太郎く~ん、御飯できましたよ!」

咲『えっ、なに今の』

明華「えっ、なんですかいまの女の声」

京太郎「またな!」ピッ

プツッ

京太郎「よし! なんでもないぞ!」

明華「そ、そうですか? それじゃあ晩御飯にしましょう♪」

京太郎(なんで、明華さんが俺の晩飯作ってるんだろう……)



(明華が)勝った!(ように見える) 第一部、完!

そんじゃまたー
とりあえず明華が自宅に来て晩御飯作ってくれたよ!
ハオやら智葉やらはまだ動かないぜ!


投下開始すると思うまい……

にしてもあれだ、東京ラブストーリーは世代じゃないぞ、本当だゾ



京太郎(まぁなぜか、明華さんが自宅にいて飯を作ってくれたわけだが……)モグモグ

明華「おいしいですか?」ニコニコ

京太郎「あ、はい」

明華「それは良かった、これからも食べることになりますからね」ニコッ

京太郎「……たまに作ってくれたら、嬉しいっす」フッ

明華「っ……そ、そう優しい返答をされるのは予想外でした」フイッ

京太郎「え、それじゃ二度と来るなって言います?」

明華「言わないでください! 泣きます!」

京太郎「え~……まぁおいしいんで助かりますけど」モグモグ

明華「ふふっ、その言葉のためなら明日も明後日も!」

京太郎「毎日は良いですけど」モグモグ

明華「……ま、今はその返答で許してあげましょう」クスッ


京太郎(にしても巨乳の美人先輩が飯を作りにくるなんて俺、幸せが過ぎるぞ)

明華「ふふっ」ススッ

京太郎(しかも割と近い、腕に胸があたるぐらいには……ハッ、これはまさか誰かの計画!)

??(それも私だよ)

京太郎(ババァ!?)


明華「ん、なんだか眠くなってきましたねー」

京太郎「あ、帰るなら送って行きますよ」

明華「……ですよね」ハァ

京太郎「……泊まらせないよ貞操が危ないし」

明華「……心配してくれてるん、ですか?」カァッ

京太郎「いや、俺の貞操の話」

明華「あ、ですよね」

京太郎「だって泊めたら……襲うでしょ?」

明華「襲います」

京太郎「帰って」

明華「はい」ガーン

京太郎「送るから」

明華「はい!」パァッ



―――【帰り道】


京太郎「にしても夜もわりと薄着で十分な時期になってきましたね」

明華「そうしたらプールとか行くのも良いですね」

京太郎「プール……」


京太郎(明華さん、ハオ、智葉さんの水着……この世に楽園は存在するかもしれない!)


京太郎「行きましょう、絶対!」

明華「はい、必ず」ニコッ


京太郎(今から楽しみだな!)グッ

明華(今から楽しみです!)グッ


ピタッ


京太郎「あ、ここですね」

明華「はい、ありがとうございます」ニコッ

京太郎「いえいえ、こっちこそありがとうですよ。晩飯」

明華「いえいえ、私は京太郎くんと同じ時間を過ごせたっていうだけで価値がありますから」クスッ

京太郎「っ」カァッ

明華「赤くなって、可愛い」フフッ

京太郎「か、からかわないでください」フイッ

明華「……」ニコニコ


京太郎「そ、それにしてもなんで、俺なんかその……好きになったんです?」

明華「……まぁ、運命ということもあって」

京太郎「う、運命?」

明華「色々とあるんです。途端に素敵に見えてきたり、もしかしたら好きだったのかなーとか思ったり」

京太郎「えっと……」

明華「まぁおかげで競争率凄いですけど」ハァ

京太郎「?」

明華「……いえ、京太郎くんは私たち以外にも女の子の友達が一杯いるんだなーと」

京太郎「まぁほとんど女子生徒ですしね、それに俺はコミュ力には自信があるんです!」エッヘン

明華「知ってます」

京太郎「あ、はい」

明華「……良いとこでもあるんですけど、困ったとこですよね」ボソッ



京太郎「え、なんて?」

明華「……教えてあげますから、もうちょっと腰落としてくれます?」

京太郎「ん?」スッ

明華「……んっ」チュッ

京太郎「!!!?」デデンッ


明華「……っ」スッ

京太郎「」

明華「素直なとことか、好きですよっ」ニコッ

京太郎(かお、あか……)

明華「そ、それじゃあまた!」タッ


京太郎「……ハッ、夢か!?」バッ

京太郎(……じゃない)マッカ



―――【明華部屋】


ガチャッ バタンッ


明華「……」

スッ

明華「……京太郎くんと、し、しちゃっ……」


明華「……~~~~っ!!?」カァッ

ストン

明華「うぁ……」マッカ


明華(よ、よっぽど恥ずかしいことしてた気がしますけど、なんでしょうこの、この感じっ……うぅっ~)


明華「穴があったら入りたぃ……~~~!」




―――【じゃん荘:自室】


京太郎「……」ポケー

ガチャッ

カピー「カピ」オカエリ

京太郎「おう、カピー……実家に置いてきたんだけどな」

カピー「カピ」キチャッタ♪

京太郎「そか……」ボスン

カピー「カピ」ドシタ?

京太郎「……キス、あれがキス……やらかい」

カピー「カピッ!?」カピッ!?



―――翌朝【じゃん荘:自室】


京太郎「さて、今日も一日頑張るか~」ノビー

カピー「カピ」ガンバ

京太郎「ん、ああそういえば来てたのか……おう」ナデナデ

カピー「カピ」ワスレテタノカ

京太郎「毎日顔あわせてたせいか一ヶ月会わないだけでしばらく会ってない感じするなぁ」

カピー「カピ」ソウダナァ


ピンポーン


京太郎「あれ、なんだろ……はーい」

ガチャッ

智葉「おはよう京太郎」ニコッ

京太郎「さ、智葉さん?」

カピー「カピ」ウソダロ…イッカゲツデ?


智葉「せっかくだし迎えに来たんだ。友達と登校というのも悪くない」フフッ

京太郎「で、ですね……てかメグさんとかネリーとか」

智葉「あっ……は、初めての男友達と登校、というべきかっ」フフッ

京太郎(な、なぜここまで男友達程度で嬉しそうなんだ!)

カピー「カピ」コレモインガカ…


京太郎「と、とりあえずあがります?」

智葉「は、入って良いのか!?」

京太郎「あ、はい」

智葉「そ、それじゃあ……お、お邪魔します」オズオズ

京太郎(しおらしい……かわいいな)



智葉「……」セイザ

智葉(京太郎、御飯作ったりもできるんだな)


カピー「カピ」ツジガイトサトハ…

智葉「っ、きょ、京太郎!」ユビサシ

京太郎「ああ、ペットのカピバラです」

智葉「こ、これが……」キラキラ

カピー「カピ」コノカンジ…

京太郎「噛んだりしませんし撫でたり抱いたりして良いですよ~」

智葉「そ、それじゃあ……」スッ

カピー「カピ」テイネイニナ

智葉「……」ナデナデ

カピー「カピ」ワルクナイ


京太郎「悪くないらしいっすよ……」コトッ モグモグ


智葉「そ、そうか……ふふっ、かわいいな」ナデナデ フフッ

京太郎「かわいいなぁ」

智葉「私もそう思う」ニコニコ

カピー「カピ」ソッチジャナイトオモウゾ モゾモゾ

智葉「んっ、嫌だったか?」

カピー「カピ」タイセイカエルダケ

京太郎「体勢変えるだけみたいです」

智葉「そうか」ムニュ

京太郎(うおっ、カピーが動いておっぱいが! ナイス!)

カピー「カピ」ソノツモリハナイ

智葉「……きょ、京太郎見すぎだ」カァッ

京太郎「またやらかしたっ!」

智葉「……い、言ってくれれば、友達だしっ」カァッ

京太郎「だめだめ! 誘惑に負けそうだから!」

智葉「が、我慢しなくて、良いんだぞ?」

京太郎「やめろ! ええい、メインモニターが死ぬ!」メカクシ

カピー「カピ」ナンギナセイカクダナ



寝るよ!

もっと早くから投下する予定だったのにPCが不調過ぎた
これいつ壊れるんじゃないかとこわい

今回は明華と智葉だけ、次回はネリーとかハオとかメグとか監督とか出してくゾイ

そんじゃなにかありゃお気軽にー


よっしゃ、投下開始DA☆

明華はなんつーかあれだよ、処女ビッチ的な?(違)



―――【臨海高校:1年B組】


ガラッ


京太郎「おーっす」

ネリー「キョータロー!」パァッ

京太郎「おう、おはよう」ナデナデ

ネリー「えへへ、おはよっ!」

京太郎「ホント、妹みたいなやつだなぁ」ナデナデ

ネリー「妹!? ホント!?」

京太郎「え、お、おう」

ネリー「……勝ったよ!」グッ

京太郎「なにが?」


ハオ「京太郎」

京太郎「おう、おはようハオ」

ハオ「おはようございます……しかし、なぜ智葉と登校してきたんですか?」

京太郎「ああいや、迎えに来てくれてな」

ハオ「なるほど……」フム

ネリー「えっ、サトハが!?」

京太郎「おう」

ネリー「……いや、でも友達、本当に?」ブツブツ

京太郎「ん、どうしたネリー?」

ネリー「な、なんでもないよっ!」

京太郎「そうか?」ストン

ネリー「うんっ!」ストッ

京太郎「……自然な流れで膝乗るな」

ネリー「うん! 妹役だからねっ!」ニコッ

京太郎「なんだそりゃ」ハハッ

「ホント、須賀君とヴィルサラーゼさんって仲良いよね」

「ネリーちゃん本当に妹みたいだし」アハハ

ネリー「だって!」

京太郎「嬉しいか?」

ネリー「うん!」ニコッ

京太郎「……そっか」フッ


京太郎(一人じゃ心細いんだろうな、しばらく兄役やっても良いか)フッ

ネリー(妹ってことは完全勝利だよね! ネットでも書いてあった!)



ネリー「あ、ちょっと出てくる!」タッ

京太郎「ん、トイレか?」

ネリー「デリカシーないな!」

京太郎「正直すまん」

ネリー「ん」タッタッ


京太郎「……なんかあれだな」

ハオ「どうしたんです?」

京太郎「膝にさっきまであったものがなくなるとこう、違和感あるな」

ハオ「……なるほど」フム

「すっかりネリーちゃん依存症だ」

京太郎「なんだそら」ケラケラ

「なんかやらしー」

「ちょ、そんなんじゃないから!」

京太郎「ハハハッ」

ハオ「で、では失礼」ストン

京太郎「」

ハオ「な、なるほど……」カァッ

京太郎「」



京太郎(な、なんじゃぁぁぁぁぁっ!!?)

ハオ「ふ、ふむ……」モジモジ

京太郎(他の奴もポカンじゃねぇか! どうする、ノリに乗ったんだよなきっと、恥をかかすわけにはいかん!)

ハオ「さ、さすがにネリーと比べると重いですよねっ」

京太郎「か、かわいいなぁハオは」ナデナデ

ハオ「~~~っ!?」カァッ


京太郎(正解か!?)チラッ

(せ、正解?)グッ

(そんな顔で見ないでよ……)

京太郎(き、きっと正解だな!)パァッ


ハオ「きょ、京太郎ぉ?」チラッ

京太郎(くっ、ダメージがデカい、いろんな意味で……この性的な感じはいかんが……当たらなければどうということはない!)ググッ

京太郎「ね、ネリーみたいに妹な感じはない、けどなっ」ハハハ

ハオ「……お、お兄ちゃん?」

京太郎「」キュピーン

ハオ「……あっ」

京太郎「」

ハオ「……」ウツムキ

京太郎「」

ハオ「そ、その……ごめんなさぃ京太郎」ボソッ マッカ

京太郎「」


キーンコーンカーンコーン



―――休み時間


ネリー「ねぇキョータロー!」

京太郎「お、どうした?」

ネリー「なんで朝、私が立ってる間にハオを膝に乗せてたの」ジトー

京太郎「……深い理由があるんだ、聞くな」トオイメ

ネリー「え~なんでハオ!」

ハオ「聞かないでください」メソラシ

ネリー「……」ジー

ハオ「……っ」カァッ

ネリー「なにがあったの本当!?」

京太郎「聞くなって!」

ネリー「聞くよ!」

京太郎「えーっと……流れで、な?」

ネリー「えぇ~キョータローの膝の上にハオが乗る流れ?」

京太郎「ま、まぁ」

ハオ「ね、ネリーがそんなに座るならどれだけ座り心地が良いのかな~っと」アハハ

ネリー「……そっか」ハァ

京太郎「どうした?」

ネリー「ううん、まさかハオまでと思っただけ」ジト

京太郎「なんだよまでって」

ネリー「自分の胸に聞きなよ!」

京太郎「憶えがないから聞いてるんだろー」

ネリー「むぅ……どうだった、ハオ?」

ハオ「え?」

ネリー「キョータロー」

ハオ「……か、硬かった、です」カァッ

京太郎「……そうだな」メソラシ

ネリー(まぁ確かにちょっとは硬いかもだけど、そんなに?)



―――【昼休み:教室】


京太郎「くる!」キュピーン

ハオ「なにがです?」

ネリー「お昼たべよー」

京太郎「私にも智葉が見える!」

ハオ「え?」


智葉「京太郎っ!」ニコッ

「え、笑顔が眩しい!」

「あの辻垣内さんがこれほどの笑顔を!」

「やめろめろめろ智葉めろ!」

京太郎「なんだこの状況は……!」

ハオ「その、テンションおかしいですよ京太郎?」

ネリー「ていうか今、なんで智葉がくるって?」

京太郎「いや、感覚だけど」

ネリー「なに言ってんのキョータロー……」


智葉「というより京太郎、いま私を智葉と呼んだか?」

京太郎「……すみません! 勝手に呼び捨てして!」ハッ

智葉「……なに、友達なんだから気にするな! むしろそのままでもいいぞ!」ニコッ

京太郎(かわいい、言ってることちょっとあれだけど)

ネリー(これ大丈夫だよね? 明華に次ぐライバルになったりしないよね?)


京太郎「ほ、ほらまだちょっとなれませんから、ね?」

智葉「……そうか、なら良いが……いつかは、な?」フフッ

京太郎「はい……」フッ

京太郎(結婚しよ)


ネリー「大丈夫だよね!?」

ハオ「……し、知りませんよ」

ハオ(なんだか、むぅ……)



―――【中庭】


京太郎「なんつーか、連日ですけど」

智葉「ん?」

京太郎「……大変でしょうし」

智葉「そんなことないぞ?」ニコッ

京太郎「……あ、いや……その、でも」

智葉「いや、か?」


京太郎(ええい、重い! だが、この暖かい感覚はなんだ!?)

智葉「……京太郎のために、できることは、なんでも、してあげたい……」ギュゥッ

京太郎(乙女!? 胸がときめく!)

智葉「はじめての、男友達だしな!」ニコッ

京太郎(ぐふっ!)


明華「ぐぬぬぅっ……」ギリギリ

モブ子「痛い痛い! 肩がっ、肩に指がめりこむ!」

ネリー「智葉ぁ……」

ハオ「このままでは智葉が落ちるより早く京太郎が落ちます!」

メグ「ラーメンマン」

ネリー「京太郎が、落ちる……!?」

モブ子「振られそう、友達だからって理由で」

明華「京太郎くんが、サトハに、告白っ!?」ギリギリ

モブ子「割れる! 肩の骨が割れるっ!」ギャー

メグ「そういえば初期のブロッケンマンを殺した時のラーメンマンって」

ハオ( 京太郎、振られる→落ち込む→慰める→エンディング一直線! )

ハオ「勝った!」グッ

ネリー「なにが?」



智葉「どうした京太郎、ほらあーん」

京太郎「あむっ」

智葉「ふふっ、良く食べる京太郎を見ていると幸せな気分になるなっ」

京太郎「そりゃ、ありがたい……」モグモグ

智葉「朝寝起きの顔や朝御飯を食べた時の京太郎や寝る前の京太郎を見て見たい気もするな」フフッ

京太郎「へ?」

智葉「……なぁんて冗談だ」クスッ

京太郎「で、ですよね!」

京太郎(死ぬかと思ったぜ! 生首ボートされるかと思った!)

智葉「でも、友達同士ならシェアハウスとかいうのもあるんだな!」ニコッ

京太郎(男女でやったら同棲になるんじゃ……いや、やめよう)

智葉「ふふふ、そういうのも良いな」

京太郎(そうなったら俺は生き残れんな……咲、俺を導いてくれ)

?(おもしろそうだから同棲しなよ)

京太郎(無理難題をおっしゃる!)


明華「京太郎くんと同棲……興奮でどうにかなっちゃいます、ね」ゴクリ

ハオ「処女膜から声でなくなります、ね」ゴクリ

モブ子「……え、同意求めないよね? 私はどーでも」

明ハオ「ね!」ギリギリ

モブ子「いだだだだ! そうそう! そう思うよ! 女の子は誰だってそう!」ナミダメ

ネリー「巨乳見せびらかさないでよ!」ベシッ

モブ子「理不尽!?」タユン

メグ「ラーメンマンがブロッケンマン倒した時というと笑い方が」

モブ子「ぐわああははは! だよ!」ナミダメ


明華「というより、ハオ?」

ハオ「はい?」

明華「あなたまさか」

ハオ「だ、誰が京太郎なんかっ!」マッカ

モブ子「なんという説得力のなさ!」



寝よう、そろそろ寝よう

ようやく全員の立ち位置がはっきりしてきたとこで

そんじゃまたー


投下の時間だ!

通常の3倍色々ある京ちゃん

メグはもうちょっとあとになりそう



―――放課後【臨海高校麻雀部】


京太郎「ふむ……結局、どうなんですかね」タンッ

智葉「なにがだ?」タンッ

ネリー「個人戦のこと?」タンッ

ハオ「京太郎ならほぼ苦戦はないと思いますけど……」タンッ

京太郎「逆だよ、逆」タンッ

ネリー「ポン……つまり、団体戦の方?」タンッ

ハオ「なるほど、集まりませんもんね……男子生徒」タンッ

京太郎「まぁしょうがないっちゃしょうがないけど……ロン」

ハオ「あ」


京太郎「いやぁその……大三元」

ハオ「……あ」

明華「ハオが飛びましたか」

メグ「奴は四天王の中でも最弱デス」

ハオ「失礼ですね!」


「須賀君って麻雀も強いし、優良物件だよねぇ」

ネリー「有料物件だよ! 京太郎を貸し出ししたければしっかり私に払ってよ!」

京太郎「いつからお前のになったんだよ」チョップ

ネリー「あぅっ」



京太郎「たく」

ネリー「むぅ」

明華「私は京太郎くんのものですよ♪」

京太郎「おいこら」

智葉「私は京太郎の友達だからな、私のものも京太郎のものだぞ」ニコッ

京太郎「……」

モブ子「やらしいこと考えたな」

京太郎「!?」

ハオ「そ、そういうのはよくないですっ」カァッ

京太郎「すまん!」

ハオ「他の人は、嫌な思いするかもしれませんし……」

京太郎「うん」

ハオ「……わ、私でならその、別に嫌でも」モジモジ

京太郎「……え」ドキッ

明華「夜の御伴には私を使ってください!」

京太郎「なに言ってんのお前!」

明華「電話してくれればいつでも行きますよ♪」ギュッ

京太郎「お、おうっ」カァッ


ハオ(くっ、やはりストレートの方が効果ありですか!)

ネリー(私が抱き着いてもああはならない……)ズーン

モブ子「デリヘルか」

アレク「それな」



ネリー「ん~」

京太郎「ん、どうした?」

ネリー「……ねぇキョータロー」

京太郎「だからどうした」

ネリー「ネリーは、可愛くない?」

京太郎「いや、可愛いだろ……」

ネリー「本当に?」

京太郎「おう」

ネリー「……」

京太郎「どうした、振られでもしたか?」ケラケラ

ネリー「違うけど……」


モブ子「どうしよう、胃が痛くなってきた」

メグ「ラーメン食べまスカ?」

モブ子「胃が痛い時にラーメン進めるのか……」

明華「いくらはどうでしょう」

モブ子「だから好きなもん言えば良いって話じゃないからね!?」

ハオ「え、えっと」

モブ子「好きなもんないなら」

ハオ「きょ、京太郎……」カァッ

モブ子「!?」

明華「!?」



京太郎「ん、ほんとどうしたネリー?」

ネリー「……むぅ」

京太郎「?」

ネリー「……ばか」

京太郎「なぜだ……助けて智葉さん!」

智葉「ネリー、友達にバカなんて言うものじゃないぞ」

ネリー「友達じゃ、やだ……」ボソッ

京太郎「え、なんだって?」

智葉「……京太郎」

京太郎「ん?」

智葉「私だけはお前の友達でいてやるからな、お前から友達がいなくなっても私だけは」

京太郎「不吉なこと言わないでくださいよ!?」

智葉「冗談だ」クスッ


明華「……なんだか、智葉が一番危険な気が」

ハオ「危機感を持つのが遅いですよ」



―――数日後・昼間【街中】


京太郎(なんか午後からネリーが遊ぼうってメール送って来たし、昼飯ここらで食うか)

京太郎「どうすっかなぁ~」

メグ「おや、キョータローじゃないデスカ」

京太郎「ん、メグさん」

メグ「お昼?」

京太郎「まぁ、この辺で食べようかと思ってたんですけど」

メグ「そういうことなら私の行きつけのラーメン屋へ招待しまショウ!」ニッ

京太郎「そりゃ期待ですね」ハハッ



―――【ラーメン屋】

カランッ

メグ「ん、二人デス」

「こちらどうぞー」


京太郎「カウンター席……まぁ二人だと妥当っすね」

メグ「ええ、ここは豚骨醤油のこってりラーメンが一押しデスヨ」

京太郎「あ、じゃあそれで……てかメグさんと一緒で」

メグ「決まりデスネ」

「ご注文お決まりですか?」

メグ「こってりラーメン、カタメセアブラシチミネギオオメアジコイメ……を二つデ」

「かしこまりました」


京太郎「……なに、呪文ですか?」

メグ「この程度呪文ですらないデス……真の呪文は向かいの店で」

京太郎「……す、スタバ」



「おまたせしましたー」

コトッ

京太郎「……凄いっすね、量は普通でうすけど威圧感」

メグ「このギットギトな感じ、まさにコッテリ!」

京太郎「あ、はい」

メグ「では……いただきます!」

京太郎「いただきます!」


ズルッ


京太郎(なんだ、スープが……濃厚すぎる! ドロッとしていて麺に絡みつくだと!?)

メグ「はふっ……んっ」ズルズルッ

京太郎(それでいてこのとんこつ醤油、これはもうスープじゃない、汁!)

メグ「んんっ」ズズッ

京太郎(光る油、レンゲですくった味玉を割れば……)

ピカァー

京太郎(黄金の黄身! 汁との融合!)ズズッ

メグ「はぁっ……んぅっ」

京太郎(美味い……この味わい深さ、それでいて……スープも、いける!)

メグ「んんっ……ぷはっ」ハァハァ

ズズゥ

京太郎「……ごちそうさま、でした」スッ

京太郎(皿のそこに『ありがとうございました』だと……)



―――【店前】


カランッ

「ありがとうございましたー!」


京太郎「ふぅ、美味かった……」

メグ「御期待に添えたようでなによりデス」フッ

京太郎「また来ましょう、にしても……ラーメン、ざび家」

メグ「良い店です」

京太郎「……君の父上がいけないのだよ」

メグ「?」

京太郎「うっ、妙な電波が」

メグ「キョータローはこのあとどこへ?」

京太郎「え、ああ、ネリーと約束してるんですけど一緒にきます?」

メグ「やめておきまショウ……馬に蹴られたくはナイ」

京太郎「なにを言ってるんです?」

メグ「さて、それじゃあまた……」スッ

京太郎「はい、また」フッ


メグ「次はどのラーメン屋に行きますカネ」

京太郎(まだ食うのか……)



―――【駅前】


京太郎「……」

ネリー「キョータロー!」

京太郎「ん、ネリーか……ってお前」

ネリー「ん?」ニコッ

京太郎「なんかオシャレだな」

ネリー「ふふん! 私を侮らないでよね!」

京太郎「侮っちゃいないだろ、元々可愛いとは思ってたし」マガオ

ネリー「……そ、そっか」カァ

京太郎「ほれ、そんなことよりどこ行く?」

ネリー「と、とりあえず」

京太郎「帰るか?」

ネリー「なんでそうなるの!?」

京太郎「冗談冗談」ハハハ

ネリー「んー買物行こ!」

京太郎「おう、なんなりと」フッ

ネリー「えへへっ!」


ネリー(キョータローとデート♪)

京太郎(俺、捕まらないよね?)


ネリー「いこっ!」ギュッ

京太郎「はいはい」フッ


寝るかな

久々にネリーのターン
ここからはネリーのステージだ

そんじゃまたー


お注射の時間だ!(再開!)

デートっていうのはね、なんていうか救われてなきゃだめなんだ



ネリー「えへへっ」

京太郎「なんか嬉しそうだな」

ネリー「わかんないの?」ジト

京太郎「え……俺と出かけるのそんな嬉しかった?」ハハッ

ネリー「……」カァッ

京太郎「……そ、そうか」

ネリー「……だって、二人なんて久しぶりだし」

京太郎「お、おう」カァッ

ネリー「ど、どこ行こっか!」

京太郎「そういや考えてなかったな、映画とかカラオケとか?」

ネリー「カラオケ!」

ネリー(二人きりになれるし!)グッ


京太郎「そっか、そうと決まれば行くか」スッ

ネリー「うんっ! 二人きりだからってネリーにえっちなことしちゃダメだからね!」

京太郎「それはどうかな」ハハ

ネリー「……」ウツムキ

京太郎「ツッコミ無しですか」

ネリー「う、うるさぃっ」


??「ちょっといいですか?」


京太郎「はい?」

警官「ちょっとだけ、お時間とらせませんので」ニコッ

京太郎(これはまさか!)チラッ

ネリー「?」

京太郎(職質だとぉ!? なんで俺が……ロリ連れてるからか!)



警官「ありがとうございます。ごめんね……一応仕事だから」

京太郎「いやはい、理解してます」

ネリー「」シロメ

警官「……うん、ほんとごめんね、まさか高校生だとは」

京太郎「まぁ気持ちはわかりますから、ね?」

警官「うん……それじゃあ、お気をつけて」

京太郎「あ、はい」

警官「いや、でも仕方ない気が……」テクテク


京太郎「……ネリー元気出せよ」ポン

ネリー「……うん」ハァ

京太郎「まぁなんつーか」

ネリー「私、そんな子供っぽい?」

京太郎「まぁな」キッパリ

ネリー「!?」ガーン

京太郎「で、でも可愛いぞ!」

ネリー「ロリコン!?」

京太郎「違う!」



―――【喫茶店】


「暇だなぁ」

モブ子「まぁ赤字じゃないならそれで……」

モブ子(今日は麻雀部に悩まされない。心が躍るな!)


カランカラン


モブ子「いらっしゃ」

京太郎「良さげな喫茶店だなぁ……あ」

ネリー「もうカラオケ行くテンションじゃないからね……ってあ」

モブ子(しらけるぜ……)



京太郎「ま、たまたまあったけど問題ないな」

ネリー「最近良く絡むよね」

モブ子「そ、そうだね……」メソラシ

ネリー「絡まれてるって方が正しいけど」

モブ子(良くお分かりで)

モブ子「それじゃごゆっくりー」ソソクサ


京太郎「……なんつーか、お前も災難だったな」

ネリー「本当だよ! ネリーはキョータローと十分ラブラブカップルに見えてたはずだよ!」クワッ

京太郎「ラブラブカップル、ね」

ネリー「……ちがっ、今のは見えてたって話で私が見て欲しいとかじゃっ」

京太郎「わかったわかった」ハハハ

ネリー「むぅ、せっかくのデートなのに」

京太郎「デートだったのか」

ネリー「……ま、まぁ京太郎はデートとかしたことないだろうからネリーが特別に」チラッチラッ

京太郎「デートの基準を教えろデートの基準を」

ネリー「そりゃ男女で色々」

京太郎「それじゃ俺、デートの百戦錬磨だわ」フッ

ネリー「」

京太郎「……いや、やっぱなし、アイツとでかけるのはデートじゃない」

ネリー(アイツ!?)



ネリー(アイツ……何者……少なからずライバル!?)

京太郎「ってなるとまぁデート回数は少ないか」

ネリー(あるにはあるの!?)

京太郎「それじゃしっかりエスコートしなきゃだな」フッ

ネリー「……そ、そうだよ!」

京太郎「おう、かわいいかわいい」

ネリー「子供扱いしないでよ!」

京太郎「じゃあ何扱いしてほしいんだよ」ジト

ネリー「……お、女扱い?」

京太郎「……なんかやらしいな」カァッ

ネリー「うっ」カァッ


モブ子「おまたせしましたー、ミルクティーとブレンドのアイスでーす」タユン

京太郎(おおう、目の前にこの巨乳……)デレ

モブ子「それじゃあごゆっ」

ネリー「こいつめっ!」ペシンッ

モブ子「最近たたくよね、むね!」タユン

京太郎「格調高くおっぱいと呼べ!」

モブ子「うるせぇよ!」

京太郎「!?」

?(胸を掴め、お義兄ちゃん!)

京太郎(風を掴めみたいに言うな!)

ネリー「巨乳なんてほろんでしまえ!」

モブ子「理不尽!」



京太郎(イントゥ・ザ・おっぱい……いかん、下ネタが過ぎる)


ネリー「ばか……」ジト

京太郎「まぁお前の胸は確かに慎ましいが」

ネリー「唐突にデリカシーどこかに投げるよね!」

京太郎「まぁ最後まで聞け」

ネリー「このおっぱい魔人が」

京太郎「もっとこう、オリジナリティある呼び方をだな」

ネリー「……なにが言い?」

京太郎「……今の俺は須賀京太郎、それ以上でも以下でもない」キリッ

ネリー「……ケーキ! 一番高い奴!」

京太郎「おいばかやめろ」

モブ子「かしこまっ!」ビシッ タユン

京太郎「やめろ、痛い」

京太郎(おっぱい)

モブ子「ぐふっ」シロメ


ネリー「で、最後までってなにかったの?」

京太郎「ああそうだった。まぁ確かに俺がおっぱい大好きなのは認める。母性がこう、良い」

ネリー「へぇ」ジト

京太郎「でもおっぱいの魅力に負けないぐらい……お前は可愛いぞ」フッ

ネリー「……」

京太郎(臭かったか?)

ネリー「~~~っ!?」ボンッ

京太郎(大激怒かな?)


ネリー「ばばば、バカッ! なに言ってんのさ!」

京太郎「ああいや、なんかこう……本心からだぞ?」

ネリー「そそそ、それは嬉しいけど!」

京太郎「よかった」

ネリー「そうじゃなくてっ……」

京太郎「そんな怒らなくても」

ネリー「そ、そうじゃ、なくて……」モジモジ

京太郎(なんだ、なんか乙女だぞ)

ネリー「……ほ、ほんと?」

京太郎「ん、おう」

ネリー「ネリー、かわいい?」

京太郎「おう!」

ネリー「付き合える?」

京太郎「おう」

ネリー「……え、えっちなこととか、できる?」

京太郎「おう……ってなに言ってんだお前!?」

ネリー「ハッ!!?」

京太郎「ハッ! じゃねぇよ!」

ネリー「ごごご、ごめん! それじゃネリー帰るね! ばいばい!」ダッ

京太郎「おおい!?」

ネリー「またね!」ダッ


カランカラン


「ありがとうございましたー」

京太郎「……なんなんだ、嵐かあいつは」

京太郎(にしてもなんつーか、可愛い。おっぱいが無い女にときめいたのは初めてだ)フム



コトッ

京太郎「……?」

モブ子「ご注文のDXジャンボ・ダス・エクストレーム・トラウリヒ・ドラッヘです」

京太郎「……これはなんだ?」

モブ子「だからさっき注文したケーキ」

京太郎「大きいな」

モブ子「大きいよ」

京太郎「……ネリー、あいつ」

モブ子「それじゃあこれで」


京太郎「……ええい、胃袋の大きさが戦力の決定的差でないことを教えてやる!」

モブ子(もっと不幸になれ……)



―――夕方【街】


京太郎(なんとか食べきったぞ、半分ぐらいであの人に押し付けて帰ったけど)

京太郎「もう晩飯はいらないな」ケプッ

アレク「ん、京太郎」

京太郎「あれ、監督……」

アレク「暇か?」

京太郎「まぁ、これから帰るとこですし」

アレク「……せっかくだし、飯でも行くか?」フフッ

京太郎「いや、俺はもう」

アレク「そうか、それじゃ今日は一人でラーメンだな」フッ

京太郎「行きます!」

京太郎(くっ、あまりの哀愁に行くと言ってしまった!)


アレク「そ、そうか!」パァッ

京太郎(こいつ、ここまで嬉しそうに!?)

アレク「なら行こう、久しぶりに一人じゃない御飯だ」

京太郎「だから未だに一人身か……」

アレク「ん、なんて?」

京太郎「なんでもないです」


今回はここまでー

長い一日だぜ

そんじゃまたー


風を掴め、プレイメーカー!(再開!)

ネリーは……良いことあるよきっと



―――【びすと家】


京太郎(さっきと違うラーメン屋で助かったぜ)

アレク「ハイボールとはらぷらすラーメン、にんにくましましで」

京太郎「あ、同じラーメンを、え、俺は酒は良いです」

アレク「……やっぱり私服だと学生に見られないんだ」ハハッ

京太郎「ちょっと気にしてるんですから」ハァ

アレク「その身長で、顔だしなぁ……」

京太郎「老けてます?」

アレク「良い意味でな……私と違って」グフッ

京太郎「いやいや、監督だってまだまだ20代で通用しますよ!」

アレク「そうか、ありがとう……そんなこと言ってくれる男はお前だけだ」トオイメ

京太郎(こりゃだめだ……)



アレク「ぷっは~!」

京太郎「うまそうに」

アレク「まぁ私が一緒にいるときに飲ませるわけにはいかないしね」

京太郎「……俺が酒を飲んでいるというような言い方しますね」ジト

アレク「まぁ、飲んでるでしょ?」

京太郎「……飲んだことはありますけど、普通でしょ高校生なら」

アレク「そうだけど」


「お待たせしましたぁ! にんにくましましですよ!」

京太郎「ましましを頼んだけど、こんな匂い……食欲がそそられるじゃないですか!」

アレク「そのために頼んだのだよ! 今後、私と共に来たくなるように!」

京太郎「大人のやり方って!」


アレク「さ、食べよ」

京太郎「あ、はい」

ズルズル

京太郎(これは、キツすぎるにんにくの匂い、だが味はしっかりと味噌の奴が主張してきやがる!)

アレク「んっ、やっぱりスープだな」プハァ

京太郎(デート中にはまず来ちゃいけないようなラーメン屋! ここをひいきにしてる女教師!)チラッ

アレク「んっ」ズルズル

京太郎(正直ときめく……!)

アレク「うまいっ」ハァッ

京太郎(色っぽい……メグさんにしろアレクさんにしろ、ラーメンのプロか!)

アレク「ん、どうした? 麺が伸びるぞ?」

京太郎「ああ、いや食べます」

アレク「ん」フッ

京太郎(ええい、このままではやられる!)



―――帰り道


京太郎(―――と思ってた時期がボクにもありました)

アレク「あはは、ごめんね~」

京太郎「はいはい、帰りますよ。うちどっちですか」

アレク「あっち~」ユビサシ

京太郎「本当っすか?」

アレク「疑ってるの~? 監督を~?」

京太郎(めんどくせぇな、うちに連れてくか? ……いや、アウトか?)

アレク「ん~」

京太郎(完全に酔ってやがる。1時間でハイボール5杯も飲めば強くもなければそりゃそうか)


アレク「いくぞぉ~」

京太郎「なんであんなに飲んだんですか」ハァ

アレク「きょーたろーと一緒だと楽しくてなぁ」アハハ

京太郎「……ま、まぁ悪い気分じゃない」

アレク「ん……ここどこだ?」

京太郎「……こりゃダメだ」

アレク「どりふ?」

京太郎「おい、世代じゃないだろ」



―――翌朝


アレク「んぅ……」

アレク(あれ、どうしたっけ……私たしか、ラーメン屋行って、あ)ハッ

ガバッ

アレク「京太郎に送ってもらっ」

キョロキョロ

アレク(あれ、ここどこ?)


京太郎「あれ、起きましたー?」

アレク「……京太郎!?」

アレク(襖の向こうから声が聞こえる、てか布団! てか服着てないし!?)

京太郎「昨日大変だったんですからねー、服着たら出てきてくださいよー」

アレク「は、はい!」

アレク(な、なにした!? ナニしたのか!?)

京太郎「とりあえず朝飯作ってありますよー」

アレク(これは……教師と生徒とってのも珍しくないしな! これは来ちゃったな私の時代!)



ガラッ

京太郎「あ、おはようございます」

アレク「おはよう」フッ

京太郎「コーヒー飲みます?」

アレク「ああ」フフフ

京太郎「二日酔いにはなってないようでなにより」ハハハ

アレク「ただ謝らなきゃいけないことが一つ」

京太郎「ん?」

アレク「……昨日のこと、いまいち憶えてないんだ」

京太郎「ああ、それで良いですよ。まぁおいおい」


京太郎(家に連れて帰ってきてそうそう脱ぎだして寝たなんて……言いにくいしなぁ)

アレク(おいおい……またいずれそういう機会もあるということか!)ハッ


京太郎「さて、まずは朝御飯食べましょ」

アレク「そうだな、そうしたら帰るとするよ」

京太郎「はい」フッ


アレク(朝帰りか……)フッ

京太郎(なんか、妙な気分だな……明華以来か、女の子が朝にうちいるの)



ガチャッ


アレク「それじゃ、また」フッ

京太郎「はい」

アレク「久々に学校とか飲み会以外で誰かと一緒にご飯たべた」ハハハ

京太郎「……いつでも来てください!」

アレク「ん、そうする」


アレク(これはあれだな、ルート入ったな)

京太郎(悲しい、悲しい……)


アレク「しっかりと、麻雀を怠るなよ?」

京太郎「わかってますよ」アハハ

アレク「それじゃあな」フリフリ

京太郎「はい」フリフリ


ガチャンッ


京太郎「さて、といっても休日……ニチアサは終わった」

ノビー

京太郎「どこか出かけるかなぁ、連日だけどネリー誘ってみるかな昨日はあんなんだったし」フム


―――【一方ネリー部屋】


ネリー「うぅ~なんで昨日あんなこと聞いちゃったんだろぉ」ゴロゴロ


ネリー(で、でも悪いのはキョータローだよね、あんなにデレデレして……でも)


ネリー「えへへっ、かわいい、かぁ……」テレッ


ネリー(ででで、でも明日どうしよう! どうやって声かけよう、いつも通りにできるかなぁ)


リンロン


ネリー「あれ?」チラッ

京太郎:昨日の埋め合わせってんじゃないけど、一緒にどっか行こうぜ!

ネリー「」

ネリー(ど、どうしよう。でも今日会って……こ、ここは一旦作戦を練って運がのった時に!)

タンッ

ネリー「あ」


ネリー:それじゃあ12時に駅前ね♥


ネリー「ち、違うこれはネリーが勝手に……ってネリーの仕業!」

ネリー(うわぁ~! どうしよう、どうしよう!)

ネリー「と、とりあえず気合入れてこ!」



―――【駅前】


ネリー「……」ソワソワ

ネリー(ど、どこもおかしくないよね、昨日より俄然やる気だしちゃったけど空回りしてないよねっ!)

京太郎「おっす」

ネリー「ふひゃっ!?」ビクッ

京太郎「おうっ、へ、変な声だすな」カァッ

ネリー「ご、ごめんっ」カァッ


京太郎「まぁなにはともあれ、悪いな急に」

ネリー「ううんっ、嬉しかった!」ニコッ

京太郎(かわいい、なんだこの感覚は……)

ネリー「?」

京太郎「いやなんでも……」ナデナデ

ネリー「えへへっ」


京太郎(自然な流れで撫でてしまった……良かった、怒られなくて)

ネリー「京太郎の、大きいね」

京太郎(やらしいこと考えました)

ネリー「あ、そういえば今日はどこいくの?」

京太郎「昨日できなかったこと、カラオケ?」

ネリー「う、うん!」

ネリー(ふ、二人きり、さっそく……これはネリーの運のためし時だね!)


京太郎「いくぞ」

ネリー「うん!」グッ

京太郎(やけに気合はいってんな)

ネリー(よし! がんばれネリー!)


ここまでにしよう(提案)

次回は帰ってきた(ジャック)デート回
無事にデート終了までいけたらいいね

そんじゃまたー


お疲れサンクス!(再開!)

まぁネリー回ですよネリー回
モブ子ももう出てこない、純粋なネリー回だ!(たぶん)



―――【カラオケ】


京太郎「二人だからかそんな広くないな」

ネリー「だね」

京太郎「……にしても近くないか?」

ネリー「ん~気にしない気にしない♪」


京太郎(なにこの子、俺のこと好きなの?)


ネリー「どうしよっかな~」

京太郎(いや、ないか……きっとない)

ネリー「最初歌う?」

京太郎「ん、ああそうだな、いいぞそっちからで」

ネリー「それじゃネリーから……」

京太郎「お前どんなの歌うの?」

ネリー「色々歌うよー、流行にのった歌とか」

京太郎「はやりんの歌?」

ネリー「歌おうか?」

京太郎「え、歌えんの? 歌って歌って」

ネリー「しょうがないなぁ」エヘヘ

京太郎「おおー期待してるぜネリーさん!」

ネリー「あんまりハードル上げないでよ?」

京太郎「いやぁ、期待大だな!」

ネリー「ちょっ!」



ネリー「~♪」

京太郎「おお~!」キラキラ

ネリー(きてる! 私の時代来てる。明華にも負けない……!!)


ガチャッ


「失礼します。お飲物お持ちしましたー」

ネリー「……」

京太郎「あっ」

「失礼しました~」

ガチャンッ

ネリー「~♪」

京太郎(わからんでもないが……)



京太郎「いやでも、上手かったぞ!」

ネリー「一番気持ちいい所歌えなかった……」

京太郎「店員に意識してるんだなって思われるのが恥ずかしい気がして普通を心がけるぞ俺は」

ネリー「そう言う考え方もあるね」

京太郎「ん、まぁなんつーか……乾杯」

ネリー「ん、乾杯……ってソフドリ同士でやるの?」

京太郎「やらないな、酒でしかやらん」

ネリー「飲むんだ」

京太郎「……ま、まぁ高校生だし多少は」メソラシ

ネリー「ちょっと前まで中学生だよね!」

京太郎「あ、いれるの忘れた。なににすっかな~」

ネリー(でもキョータローの歌なんてネリー以外聞いたことないよね!)

京太郎(女の子と二人でカラオケなんて初めてだしなぁ……咲はなんか違う、曲選も咲の趣味に寄るしなぁ)



―――【長野:清澄高校】


キュピーン

咲「京ちゃんか!」ハッ

??「なんの話してんだじぇ?」

?「オカルトオカルト、ないです」

咲「これだからオールドタイプは」ハァ

?「デジタルは最新式だと思うんですがそれは」

??「おっぱいだけの女はこれだからだめだじぇ」

?「私もそう思うわ、おっぱいだけの女」

咲「私は巨乳、好きじゃないんです」

?「なんでそんな切ない表情でそんなこと言われなきゃなんないんですか!?」


咲「にしても……これはあれるね」フッ

??「何の話じゃ」

咲「……麻雀の話ですよ」ハッ



京太郎「~♪」

ネリー(歌上手い……っていうか、カッコいいなぁ、声も)

ネリー「って声もってなに!?」

京太郎「?」

ネリー「な、なんでも!」

京太郎「~♪」

ネリー(でも、なんかこう、良い……彼女っぽい!)

京太郎「ふぃ~」

ネリー「おおー!」

京太郎「久々だったけど結構歌えたな」

ネリー「えへへ、それじゃ次はネリーこれで!」

京太郎「……はやりんか」

ネリー「ラブソングってこれ以降歌ってないんだよね、はやりん」

京太郎「なんか悲しい気分になってきたぞ。あの人なんの噂も聞いたことないし……」

ネリー「き、きっとアイドルだから」

京太郎「トシさんはたぶん恋すらしたこともないとか言ってたけど」

ネリー「アオハルこないの?」シロメ

京太郎「くればいいね……てか歌始まるぞ」

ネリー「うん、でもねキョータロー!」

京太郎「ん?」

ネリー「えへへっ、ネリーは自分の恋、しっかり成就させるからねっ♪」

京太郎「……そんな想われてる相手、幸せだな」ハハハ

京太郎(今のネリー、可愛かったな)

ネリー(な、なんか大胆なこと言っちゃった!)



―――その後【街中】


ネリー「気持ちよかったぁ!」フゥ

京太郎「てか、良かったのか?」

ネリー「ん?」

京太郎「好きな奴、いるんだろ?」

ネリー「……鈍感」ジト

京太郎「え、なに俺のこと好きなの?」

ネリー「……なんで聞こえるの!?」カァッ

京太郎「そんなこと言われましても」

ネリー「聞こえないのがお約束じゃないの!?」

京太郎「知らんし、てか、え、マジで?」

ネリー「……っ」コクリ

京太郎「え、あ……その」

ネリー「きょ、キョータローは、好きな人、いるの?」

京太郎「いや、その、いないけど……」カァッ

ネリー「そ、そっか……な、ならチャンスっ」グッ

京太郎「ちょ、え」

ネリー「明華に、負けない……負けてられないから、頑張るよ」

京太郎「なにを?」

ネリー「もう、隠さないからっ」グッ

京太郎「え、あ、はい」

ネリー「ま、またねっ……今日はカラオケだけになっちゃったけど、またデート……」

京太郎「お、おう」

ネリー「約束だからねっ!」

京太郎「はい」

ネリー「えへへっ、よろしい!」

京太郎(かわゆい)



ネリー「それじゃ……またねっ♪」

京太郎「お、おう」

ネリー「……大好きだよっ」


京太郎(ええい、このままでは落ちる!)


ネリー「~♪」


京太郎(ネリーは優しいからな、しかしこんな天下の往来で……)

ヒソヒソ

キャー

シネ…

京太郎(認めたくないものだな……自分自身の、若さゆえの過ち)



―――【公園:ベンチ】


京太郎「しかし、俺は……モテ期きちゃってるのか?」

咲『なんの話? てか部活中……ポン』

京太郎「いやな……二回も告白されりゃ」

咲『嘘乙、そもそも京ちゃんの周りなんて女の子、私しかいなかったくせに』

京太郎「そりゃそうですけど現状が違うんですよ咲さん」

咲『京ちゃんみたいな戦うしか脳の無い男に女の子がなびくなんて……』

京太郎「意外?」

咲『いやぁ、意外とそういうのがウケるのかもいねぇ』

京太郎「ウケるとかいう言い方すんなよ」

咲『だって、いやまぁびっくりだよ……でもわかることが一つ』

京太郎「なんだよ?」

咲『ロリでしょ』

京太郎「……俺が好きなのはおっぱい、それ以上でも以下でもない」

咲『否定にはなってないよ』

京太郎「……」

咲『このロリコンのマザコンのシスコン!』

京太郎「おいまて後の二つは誤解だろ!」

咲『京ちゃんみたいなやつ、生きてちゃいけないんだ!』

京太郎「そこまで言うか!」

咲『え、あ、怒ってないよ……うん、ついつい……それロン、清一色』

京太郎「ええ~」

咲『まぁなにはともあれまた報告楽しみにしてるよーおもしろい』

京太郎「なんつー奴だ」

咲『よろしくー』

ピッ

京太郎「なんつー奴だ」

??「なにがだ?」

京太郎「っ!?」ビクッ

??「どうした?」

京太郎「さささ、智葉さん!?」

智葉「ああ、私だ」ニコッ



京太郎「びっくりしたぁ」

智葉「私もだ」フフッ

京太郎「これから帰りですか?」

智葉「ん、ちょっと買い物しててな」

京太郎「へぇ~」

智葉「そっちは?」

京太郎「ネリーとデートです」

智葉「ネリーとデート……」


京太郎(言わない方が良かったか? でも別に隠す必要もないしな)


智葉「異性と出かけるのならではだな」フフッ

京太郎「ま、そうっすね」

京太郎(まさかの展開だったけど)

智葉「私もしてみたいな、京太郎とデート」クスッ

京太郎「う、うっす」カァッ

智葉「……ち、違うぞ! 友人同士でという意味だぞ!」

京太郎「わ、わかってますよ……」

京太郎(なんか、ショック……)


智葉「あ、そういえば京太郎は一人暮らしだったな」

京太郎「ん、そうですよ」

智葉「ふむ……よし!」グッ

京太郎「?」

智葉「晩御飯はどうするんだ?」

京太郎「このあと買って帰りますけど」

智葉「それじゃあ今日は……私が作ってやろう」ニコッ

京太郎「はい」キリッ

智葉「決まりだな!」パァッ


京太郎(キリッ、じゃねぇだろ俺ぇっ!)


京ちゃんサイテー

ってことでここまでネリー怒涛の進撃
京ちゃんからの好感度はトップレベルだよ!(たぶん)

というとこで友達参戦、大丈夫大丈夫、友達枠だから

そんじゃまたー


投下開始ィ!

咲さんルートもいずれ書きたいとは思ってる
学校ごとで色々書いてるから清澄だけで書こうと思ってるけど
咲さんのフラグ建った時点でそれ咲さんルートになっちゃいそうで



―――【スーパー】


京太郎(なんつーか、俺がカート押して智葉さんについてくだけなんだよなぁ)

智葉「ふむ……」

京太郎(あ~なんか彼女が欲しくなる)


智葉「今日はどうしたい?」

京太郎「え、晩飯ですか?」

智葉「ああ、肉系が良いとか」

京太郎「え~なんでも良いですよ。作ってくれるんですし」

智葉「何でも良いが一番困る」ムムッ

京太郎「ん~それじゃあ、満漢全席」

智葉「作れるか」ジト

京太郎「冗談ですよ」アハハ

智葉「……もう良い、決めた」

京太郎「お、楽しみ!」

智葉「定番といえば定番だけどな」フッ

京太郎「?」

智葉「……お、良さそうなにんじん」

京太郎(主婦か……)

智葉「ん……」ウデクミ

京太郎(おっぱい)

智葉「あとは、これと」ガサッ

京太郎(おっぱい……)

智葉「胸、見すぎだぞ」カァッ

京太郎「すみません……こんなんだからいまだに彼女ももらえん」クッ



智葉「彼女、欲しいのか?」クスッ

京太郎「まぁ……」

智葉「お前に必要なのは彼女というより嫁さんだな」ハハッ

京太郎「いまだに嫁さんももらえん……30ぐらいになったら言います」

智葉「明華やネリーがいるだろ」フッ

京太郎「……なんつーか、あれっすね」

智葉「ん?」

京太郎「いや……あ、ポテチ買ってこ」

智葉「あまり遅い時間に食べるなよ?」

京太郎「あ~」メソラシ

智葉「……」ジト

京太郎「……でも智葉さんの料理があるんで食前には食べませんよ!」グッ

智葉「ん、それはなにより」フフッ

京太郎(にしてもこう、良いなぁ……女の子と晩飯買いにスーパーとか俺そろそろ死ぬん?)



―――【じゃん荘:須賀部屋】


ガチャッ


京太郎「ただいまーっと」

智葉「お邪魔します」

京太郎(なんか不思議な気分だ)


智葉「さて、さっそく作るか」

京太郎「もうですか?」

智葉「そのために来たからな……それとも二人でなにかするか?」

京太郎(なんか過剰に変なことを考えてしまうが俺は悪くない)

??(やれやれ、これだからDTは困レジェンド)

京太郎(だーってろ!)


智葉「包丁とかは、ちゃんとあるな」

京太郎「一応、料理とかはためにしますしね」

智葉「それじゃあ今度は一緒にやるか?」

京太郎「それも良いかもですね」ハハッ

智葉「でも今日はゆっくりしていろ、私が腕によりをかけて作る」フフン タユン


京太郎(おっぱい……)

智葉「さてと……エプロンがあるな」

京太郎「ああ、母親のがまぎれてて」

智葉「使っても良いか?」

京太郎「どうぞ」

智葉「それじゃあ」ススッ

京太郎(ああ、なんか良い……後ろから抱き着きたい衝動に駆られる……やったら殺されそうだけど)

智葉「?」

京太郎「かわいいなぁ」

智葉「……か、からかうなっ」フイッ

京太郎(かわいい)



京太郎(しかしまぁ、明華も飯作ってくれたけど……これはこれで新鮮)

京太郎「ってクズの発想か俺」ハッ


京太郎「……まぁなんつーか、そういうのなかったからなぁ、求めてたのに咲は友達紹介してくれたりしないし」

咲(戦うしか脳がない)

京太郎「ごもっともだったけど」ハァ

咲(童貞)

京太郎「処女のくせにあいつ……」


智葉「待たせたな京太郎」

京太郎「待ってました!」

智葉「それはなにより」クスッ

京太郎「この匂いは」

智葉「定番中の定番……肉じゃがだ!」

京太郎「おお!」

智葉「ところで京太郎って肉じゃがをおかずにできるか?」

京太郎「ん、できますよ」

智葉「そうか、一応おかずにと思って豚キムチを」

京太郎「それはそれで良い」グッ

智葉「まぁ手間もそれほどかからないしな、ということで」コトッ

京太郎「あ、運ぶの手伝いますよ」

智葉「ん、頼む」フフッ



京太郎「それじゃ、いただきます」

智葉「めしあがれ」フッ

京太郎(なんか、良いなぁこういうの……)パク


京太郎「おお……和だ」

智葉「和食だからな、豚キムチは微妙だが」

京太郎「これも良い、米が……米が進む!」

智葉「ふふっ、沢山食べろ」ニコニコ

京太郎「はい!」

京太郎(だがなんだろう、智葉さん食べないのか?)


智葉(かわいい……ごはんたべるきょうたろう、かわいい……)

京太郎(ふむ、しかしまぁ自分が作った飯食べてる相手が気になる気持ちはわかる。咲のときがそうだった)

智葉(カワイイ……)



京太郎「ごちそうさまでしたっ!」パンッ

智葉「お粗末さま」フフッ

京太郎「いやぁ、おしいかった!」

智葉「それじゃ片付けるが」

京太郎「ああ、てかそろそろ帰る時間じゃ」

智葉「……今日は泊まるぞ?」

京太郎「」


智葉「そのつもりだったんだが……」フム

京太郎「……べべべ、別に俺は構わないんですけど」

智葉「母には友達の家に泊まると連絡したし」

京太郎「男とは微塵にも思ってないでしょうね!」

智葉「話したが?」

京太郎(終わったビングだ俺ぇ!)

智葉「洗い物をしたらシャワーを借りるな」フフッ

京太郎「あ、はい」

智葉「は、裸の付き合いというのもあるし、一緒に、は、入るか?」カァッ

京太郎「いえ、今日はやめときましょう」

智葉「そ、そうか……背中ぐらい、流そうか?」ウワメヅカイ

京太郎「はい!」

智葉「!」パァッ

京太郎(うおぉ! なにやってんだ俺ェッ!?)

智葉「そうかそうか、とりあえず先に私が風呂に入るってくる!」ニコッ

京太郎「」

智葉「その前に、洗い物洗い物」


タタタッ


京太郎(た、耐えれるのか俺……)

?(おもちの女の子が目の前にいて手を出さないなんてどうかしてるのです!)

京太郎(うるせぇ!)

??(童貞の京太郎には百年早いレジェンド)

京太郎(黙ってろ!)

?(ヤっちゃって良いんじゃない? デキたらやばいけど)

京太郎(当たらなければどうということはない……じゃなくて!)


智葉「~♪」フリフリ

京太郎(ノリノリだ……おしりも、いいな)


やべ、寝よう
次はもうちょっとさっさと書く

ガイトさんとラッキースケベあるかな、ないかな
友達枠だからやらしいことしないって

そんじゃまたー


避難する準備だ!(再開!)

すごーい(ry




―――【じゃん荘:須賀部屋:風呂場】


京太郎「……」

智葉「さて、待たせたな!」ニコッ

京太郎(うーん、後ろ向きたい……けど曰く、下は下着のみって言ってたし……)

智葉「さ、さすがに恥ずかしいな……」

京太郎「無理しなくて良いですよ!」

智葉「無理なんてしてないぞっ、それにやると決めたらやる!」

京太郎(ちくしょい!)

智葉「それに、少しは役に立ちたいんだ!」ニコッ

京太郎(十分お役にたってくれてますよ! 夜のおともに!)

智葉「……肌、弱いか?」

京太郎「え、なんでまた?」

智葉「いや、弱いなら手でやった方が」

京太郎「弱い!」

智葉「そ、そうか、ならしょうがないな」フム

京太郎(俺のバカ、どこが弱いってんだ!)



智葉「んっ……それじゃあ」

スッ ヌルンッ

京太郎「ふおぉっ!?」ビクッ

智葉「っ、だ、大丈夫か?」

京太郎「大丈夫です!」

智葉「なら、続けるぞ?」


京太郎(ええいなんだこのエロい状況は……ヌルヌルの智葉さんの手に撫でられるとか、隆起する!)カッ

?(ここでおもちチャンス!)

京太郎(ねぇよ!)


智葉「んっ」ヌルヌル

京太郎(ふおぉぉぉ!)

智葉「……あ、テガ」ツルッ

京太郎「っ!?」ビクッ

智葉「んっ」ギュッ ムニュッ

京太郎「なななっ、なんとぉ!?」

智葉「はははっ、驚いているな」ハハハッ


京太郎(なんつー、イタズラ! だがしかし、威力が高すぎる!)

智葉「えいっ」ツン

京太郎「ひゃわっ!?」

智葉「はははっ、さては腋が弱いな」クスッ

京太郎「ちょ、やめっ、ふぁっ!?」

智葉「はははっ!」ツンツン

京太郎「い、いいかげんっ!」ガシッ


ツルッ


智葉「きゃっ」

京太郎「ぬおっ!?」



京太郎「……」

智葉「きょ、京太郎……」カァッ

京太郎(い、いかん、完全に押し倒してる……俺が智葉さんを)

智葉「きょ、きょぉたろぅ……」カァッ

京太郎(これは……すんごいイベント)


智葉「……あぶなかったな!」

京太郎「え」

智葉「けがはないか?」

京太郎(おおう、この人……この状況で普通に心配しだしてるのか)

智葉「し、しかし……この体勢、いつまでもは」カァッ

京太郎(よかった意識してる! よくない!)



京太郎「……と、ともかくすんません」

智葉「だ、大丈夫……だけど……」

京太郎(ううん、太股やらかい……ナニには悪い)

智葉「あ、当たってる……」カァッ

京太郎「す、すみません」

智葉「……その、ち、知識はあるぞ!」マッカ

京太郎「なんの宣言じゃ!」

智葉「だ、だからその……や、役に立つぞ!」

京太郎「友達はそんなことせん!」

智葉「男女の友達なのに!?」

京太郎「ええい、さてはお前知識かたよってんな!」



京太郎「と、ともかく俺これ……どうすれば良いですか?」

智葉「と、友達といってもさすがに下着姿を見られるのは恥ずかしい、と思う」

京太郎「な、なら目をつむってから離れれば良いですか?」

智葉「そ、そうだな」

京太郎「では……」


京太郎(開けたい……目の前に智葉さんがいるのになぜこんな、ええい俺は阿漕なことをやっている!)

?(情けない奴!)

京太郎(ええい、黙れ!)


スッ

京太郎「離れましたよ」

智葉「あ、ああ……ふぁっ!?」

京太郎「ど、どうしました?」

智葉「な、なんでも……」

京太郎(なんだ、一体なにがどうなったという、ええい俺もニュータイプのはずだ!)キュピーン


智葉「……」ジー

京太郎「見ないでください」

智葉「ふぇっ、す、すまん!」バッ

京太郎(正直、興奮する)



京太郎「うっ……ふぅ」



京太郎「最低だ、これって」



ガチャッ



京太郎「ふぃ~」

智葉「あ、も、戻ったか」カァッ

京太郎(まだちょっと顔赤いし、俺もたぶん赤いんだろうなぁ)

智葉「……」

京太郎(くっ、気まずい!)ポタポタ


智葉「あ、しっかり拭いてないな」

京太郎「え、ああ、雑だったかも」

智葉「仕方ない、ほら……」ワシャワシャ

京太郎「わわっ」

智葉「拭いてやる」クスッ

京太郎「……うっす」


智葉(よし、なんだか変な感じだったけど普通にできてるな……大事なたった一人の男友達だからな、大事にしなきゃっ)

京太郎(なんだかお姉さんみたいだなぁ、にしても……後頭部に当たるんだよ、おっぱい)





京太郎(頭ふいてもらって、それからテレビを見て時間は11時)

智葉「さて、そろそろ寝るか」

京太郎「ん、早いですね」

智葉「お前はそんな時間までなにをすることがあるんだ」

京太郎「ネトマとか?」

智葉「なるほど、そういうのもあるか……」フム

京太郎「まぁ実際に打ってみなきゃわからないこともありますけど、ネトマじゃなきゃわからないこともありますし」

智葉「そういえばお前の能力……ネリーに一回だけ使って、そのあとネリーがおかしくなった方だが」

京太郎「ああ、あれですか……使わないですよ」

智葉「やはり体に働きかけるからか?」

京太郎「まぁ、その手の力はさすがに……最悪不戦勝狙えるようなのなんで」ハァ

智葉「……お前はしっかりしてるな」フフッ

京太郎「そうですか? 正々堂々とやりたいってだけですよ」

智葉「それで良い。そういうところが気に入ってる」ニコッ

京太郎「……う、うっす」カァッ

智葉「しかしまぁ、それを使ったからと言って卑怯という気にもならないが」

京太郎「いやぁ、今言ったこともあるんですけど」

智葉「?」

京太郎(罪悪感、あるんだよなぁ)

智葉「そもそも、あれはくらうとどういう感じなんだ?」

京太郎「さ、さぁ、ネリーに聞いてください」メソラシ

智葉「ふむ、そうするか」

京太郎(許せ、ネリー)


智葉「……さて、話はここまでにして寝よう」

京太郎「はい、それじゃ俺は床で」

智葉「二人で一つの布団で良いじゃないか」ニコッ

京太郎「!?」

智葉「友達なら普通だ! 今は添い寝フレンドと言うらしい!」

京太郎(絶対也らしい奴だそれ!)



今回はここまでー
次回はサトハキョウチャンイズフレンドパート2
色々あって翌日

まぁ特になにもないなにもない

そろそろ他の人たちのターン


どうやら投下の時間がやってきたようだな!

フレンズともっと仲良くならなきゃ(使命感)



京太郎(まぁ結果……智葉さんとベッドで寝ることに……)


京太郎「……」ギンギン

京太郎(俺が智葉さんを腕枕する感じで、なんか密着してる……お互い薄着だし、よろしくないぜ、こいつぁ)

京太郎「……」

智葉「起きてるのか、京太郎?」

京太郎「まぁ」チラッ

智葉「えへへっ、こうして寝るのも良いな……あたたかぃ」ギュッ フフッ

京太郎(かぁいい……うおぉぉ! 我慢できるのか俺ぇ!)

智葉「……んっ」スリスリ

京太郎(胸元に頬ずりしないでぇ! てか智葉さん、もっと凛々しく雄々しいキャラでしょ、キャラ崩壊!)

智葉「こうして甘えられる友達がいるというのも、良いな」ニコニコ

京太郎「そ、そうっすか?」

智葉「……ん」コクリ

京太郎「……ま、俺で良ければいくらでも甘えてください」フッ

智葉「……ありがとう」フフッ

智葉(それじゃあさっそく、お言葉に甘えるか……)ギュッ

京太郎(ぐおぉ!? 自分で自分の首を絞めるとは!)


智葉「おやすみ……」

京太郎「お、おやすみなさい……」



京太郎(冷静になれ、キョウタロウ・スガ……私もニュータイプのはずだ!)

智葉「んぅ……」ギュッ

京太郎(ぐっ、短パンのせいで生の太股が足に……ええい、智葉さんの太股はすべすべか!)

智葉「……」スゥ

京太郎(だが、肉付きの良さが戦力の決定的差でないことを教えて)

智葉「んっ……」ムギュッ

京太郎(うわあああぁぁっ!)


智葉「きょぉ、たろぉ……」

京太郎「へっ?」

智葉「……」

京太郎(寝言で名前呼ぶとかかわいすぎんよ……起きてたら告白して振られてたな)



―――【長野:宮永家:咲部屋】


咲「言葉が走った!」キュピーン

??『さてはZ見たね』

咲「さてなんのことやら、というよりなんでトシさんお電話なんて?」

トシ『いやね、京ちゃん繋がりで知りあって一応師匠なんてやってたもんで気になったんだよ』

咲「それは嬉しいんですけど、京ちゃん東京で元気やってます?」

トシ『たぶんね、そりゃもう元気すぎて』

咲「げんきげんきノンタン」

トシ『ふざけてる場合じゃないよ』

咲「ふざける以外の場合なんですか……」

トシ『京ちゃんに彼女ができ……いや、ハーレムを形成しかねない予感』

咲「なにそれおもしろそう、超かき乱したい」

トシ『さてはあんた頭のネジ吹っ飛んでるね』

咲「トシさんに言われちゃおしまいですよ」


トシ咲「HAHAHA!」



―――翌朝【京太郎部屋】


京太郎「んぅ……」パチッ

京太郎(……うお、寝てたがまだこの感触、智葉さんか!)ハッ

智葉「んっ……」

京太郎「時間時間……って七時過ぎとか」


京太郎(遅刻じゃないですかやだー!)


京太郎「智葉さん、智葉さんったら……起きてください」

智葉「んっ……んぁ、きょぉたろぉ……」

京太郎(かわいい……)

京太郎「じゃなくって、もう七時過ぎですよ」

智葉「……たまには、さぼってしまうか」アハハ

京太郎「まさか智葉さんからそんな言葉を聞くとは……」

智葉「げ、幻滅したか?」

京太郎「いいえ、なんか……悪友っぽいなって」ハハハ

智葉「!」パァッ


京太郎(あ、ここポイント高かったのね)



智葉「そ、そうか悪友か、そういうのもなんかこう、いいなっ……一緒に授業さぼったり、買い食いしたりっ!」

京太郎(別にうち買い食い禁止でもないし……)

智葉「ふふっ、これから楽しみが増えるっ!」ギュッ

京太郎「おっふ」


京太郎(……まずい! ええい、聞こえているならやめろ!)


智葉「……!?」

京太郎「……出ますか」

智葉「こ、これはその……き、聞いたことがある」

京太郎「知っているのか智葉!」


京太郎(つい咲との会話とかの癖で乗ってしまった!)


智葉「く、苦しい?」

京太郎「ちょっと」

京太郎(っておばか!)

智葉「な、なんとかしなきゃっ!」

京太郎(ですよね! 優しいけど……智葉は優しいから好きだ、けどこれはよくない!)

智葉「……た、確か……」スッ

京太郎(智葉さんの頑張りすぎだ!)



智葉「京太郎、いま、楽にしてやるからなっ」

京太郎(エロ漫画みたいな台詞はやめろ!)

智葉「……っ」フルフル ピトッ

京太郎「ぐおぉっ!?」ビクッ

智葉「ひゃっ、い、痛かったか!?」

京太郎「だ、大丈夫です!」グッ


京太郎(なにが大丈夫だ、ダイジョブじゃないだろ!)

智葉「も、もう一回……」スッ

京太郎(ぐおぉ!)

智葉「……す、すごい、おおきい、な」

京太郎(サイズ自体は平均ぐらいだと思うけどね)

智葉「……へ、へぇ……」

京太郎(エロいことをしなくても納める道があるはずだ、それを探せ!)

?(あるわけないだろそんなの!)

京太郎(子供に付き合ってられるか!)


智葉「……す、すごぃな……」ナデナデ

京太郎(しかし、これは一体どうすれば良い……誰か、俺を導いてくれ!)

?(白いのが出るわ)

京太郎(咲はかしこいな……じゃねぇわ!)

智葉「こ、こうか!」

京太郎(出撃する!)


智葉「えへへっ、なんとなくわかってきたぞ! この調子で」

京太郎「あっ」

智葉「え?」

京太郎「」

智葉「……?」



―――昼【街中】


京太郎(遅かれ早かれこんな悲しみだけが世界に広がって……それをわかるんだよ!)

ピリリリリ

京太郎「……」ピッ


京太郎「もしもし」

智葉『あ、京太郎か……その、あれから帰って学校に来てるんだがお前の姿が見えなくて、その』

京太郎「気にしないで、ください……」

智葉『あの……ご、ごめん、京太郎のためと思って』

京太郎「良かった、ああ良かったさ……気持ちよかった。最高だった!」

智葉『きょ、京太郎……?』

京太郎「しかしああも、情けない!」クッ

智葉『京太郎?』

京太郎「だから俺は宣言した!」

智葉『きょ、きょうたろぉ……?』

京太郎「ただあれだ」

智葉『え?』

京太郎「俺以外にやると大変なことになるからな!」

智葉『あ、はい……ところで学校は』

京太郎「病欠です!」ピッ


京太郎(さて、どうするかな……)トオイメ


ザッ


??(ふふふ、ついに見つけた京太郎……私の天空×字拳でお前を倒す!)シュバッ

京太郎「はっ!」バッ

??「覚悟!」

京太郎「なにをする赤土晴絵!」

??「ちょいさぁ!」

京太郎「中学生かお前は!」ポカッ

??「痛いっ!」

京太郎「ん、いま俺は晴絵と言ったのか!?」

晴絵「痛~なんで開幕げんこつ」ナミダメ

京太郎「開幕天空×字拳もどうかと思う」



京太郎「てかなんで襲撃……それよりなんで東京に?」

晴絵「いやぁ、ちょっと用があって」

京太郎「……教師、首になったんですか」

晴絵「!?」

京太郎「そうか、だからあれほど生徒には手をだすなと言ったじゃないですか」

晴絵「違うわ! 女学院って言ってるでしょ!」

京太郎「……そういうのもあるのか!」

晴絵「ないから! ていうか久しぶりに晴絵お姉さんと会ったんだからなにかないの!?」

京太郎「……トシさんの知りあいの人」ユビサシ

晴絵「距離感エグ!」


???「あれ、なんで晴絵ちゃんが男の子と喋ってるの? そういう仕事の人?」

??「Oh……行き遅れるとそんな風に」

???「なんでだろ、はやりにダメージ」


京太郎「なんだこれは」

晴絵「知りあい」

京太郎「……瑞原はやりさんと戒能良子さんが?」

晴絵「そうそう、ちょっとした関係でね」

京太郎「……さすが晴絵さんだ」キラッ

晴絵「現金っていうか、もうなんつーか、泣いて良い?」


臨海から離れたぞ!
どういうことだ一体!

とりあえずここまでー
さらっとはやりんかいのーさんとの出会いが

今日は休みなのでもんぱらやって寝る


おっし、こんな時間からこっそり投下開始

トモダチは大事にね!



―――【喫茶店】


京太郎(まぁ現状、俺の隣に晴絵さん、向かいに戒能さんと瑞原さん)

はやり「へぇ、この子が……へぇ~」ニコニコ

京太郎(なんだこのプレッシャーは!)

晴絵「まぁ弟子っていうか、京太郎です」

京太郎「俺はいつも一人の男だった」

良子「と言ってますが」

晴絵「いやがらせ!?」

京太郎「俺がそんな小さい男に見えるか」

晴絵「無駄に身長だけ伸びたよね!」

京太郎「うるせぇよ!」

晴絵「素がでたね」

はやり「須賀だけに!」

良子「ユアマムみたいでしたよ」

はやり「はやっ!?」

京太郎「えっと、とりあえずなんでこんなことに?」

晴絵「いやぁ、京太郎みつけたらからせっかくだしね」

京太郎「仕事とかじゃないのか?」

晴絵「なんつーかこれも仕事の一環、トシさん経緯で」

京太郎「ほう……」

晴絵「もうほぼほぼ終わったけど、麻雀でもする?」

京太郎「麻雀ですか」

晴絵「そうそう、京太郎にとってもプロと麻雀するのはためになるでしょ?」

京太郎「ふむ」

良子「我々の意見はノーセンキューですか」

晴絵「ほら、たまには強い男とやってみたいでしょ」

はやり「……晴絵ちゃんやらしい」カァッ

晴絵「そういう意味じゃないから!」

京太郎「やるならさっさとやりましょう、雀士は生きてる限り戦わなきゃならないんです」

晴絵「過酷な運命だな!」



―――【雀荘】


京太郎「ふぅ……」スゥ

良子「む」ピクッ

はやり「はや……ハッ」ニッ

晴絵「京太郎……あれ、使うの?」

京太郎「だから肉体にってのは趣味じゃないんですよ」

晴絵「良いよ、あれ……私は負けない」フッ


京太郎(なんだ、この自信は……プレッシャーを感じる。勝つ気か、おもしろい……!)

良子(あれ、とは?)

はやり(やっぱりトシさんの隠し玉、とんでもなさそうかな)ニコニコ


晴絵「京太郎なんかに絶対に負けない!」キリッ

京太郎「好きにはっ!」



京太郎「……」

はやり「……」

良子「……」


晴絵「きょ、きょうたろうには、かてなかったよ……」ピクッピクッ


京太郎「ちいぃ! なぜこうも上手くいかん!」

良子「いや、上手くいったからこうなったんじゃ?」

京太郎「冗談ではない!」クワッ

良子「す、すみません」

はやり「もう、おこっちゃ……めっ」ツン

京太郎「はいっ」デレッ


晴絵「ま、まだっ、まだっ……」ピクッフルフル

はやり「産まれたての小鹿みたいになってるよ……っていうか京太郎くんのそれ、絶対戦いたくないね」

良子「私も似たようなの出せますよ」

京太郎「……気に入らんな」

良子「はっきりものを言いますね」


京太郎「ならば……」

良子「いいでしょう」


京良「デュエル!」

はやり(これ、でも私も巻き込まれるよね?)

晴絵(きょ、京太郎なんかに絶対に負けないっ!)ドキドキ



京太郎「……」

良子「んぉ……はへっ」ピクッピクッ

京太郎「……」

はやり「……」

晴絵「……」

良子「おっ……」ピクッ


京太郎「こんな悲しみばかりが広がって」ツゥ

はやり「どっちが勝ってもこんな空気になる気がしたよね!」

晴絵「なんでこんなことした!?」

京太郎「これが若さか」

晴絵「そんな男、修正してやる!」バキッ

京太郎「これが大人か……」キラキラ


良子「お、おーけぃ……わ、わたしは、ぶ、ぶじです……はひっ」ピクピクンッ

はやり「無事じゃないよね! さっき一回女の子がしちゃいけないような顔してたよ!」

良子「そ、そーりー……んっ」フルフル

晴絵「京太郎!」

京太郎「これしか手はあるまいよ」フッ

晴絵「なに賢者になってんの!」

京太郎「……男には引けない時というのが」

良子「そ、そうです。これは真剣なデュエルだったんです。ルーズした私の問題、です……」ハァッハァッ


京太郎(惚けた戒能さん、なんてプレッシャーだ……)



良子「し、しかし私も女です」

はやり「女の子だよ、20代はまだ女の子だよ」

晴絵(無理がある……)


京太郎(これは、ビンタぐらいくるか)

良子「責任は取ってもらいましょう」

京太郎「……」

晴絵「……」

はやり「……」


京太郎「……せ、責任とは?」

良子「まずはお付き合いから始めて見ましょうか」

京太郎「……」チラッ

晴絵「……」フルフル

京太郎「……」チラッ

はやり「」シロメ


京太郎「……これでは道化だよ」

良子「とりあえず連絡先交換から」スッ

京太郎「ええい、ままよ!」スッ


晴絵(情けない奴!)



―――【帰り道】


京太郎「俺は阿漕なことをやっている」


晴絵『ばか! あほ!』

良子『ではまた、連絡しますね』フフッ

はやり『』シロメ


京太郎「……」トボトボ

???「あ、キョータロー発見!」

京太郎「!?」ビクッ

ネリー「今日休んだけどずる休み?」ジト

ハオ「それは良くないですね」クスッ

京太郎「ね、ネリーにハオ、どうしたこんなとこで」

ネリー「買物帰り!」

ハオ「このあと夕ご飯を食べて帰ろうかと、まだなら京太郎もどうですか?」スッ

京太郎「……」

ハオ「なにかありました?」ズイッ

ネリー(近くない?)

ハオ「京太郎ー?」

京太郎「……ハオは優しいから好きだ」ボソッ

ハオ「……ふぇっ!?」カァッ


京太郎「よし、いくか! 今日は俺の奢りだ!」

ネリー「やったさすがキョータロー! かっこいい! 大好き!」

京太郎「はいはい」ナデナデ

ネリー「もう、子ども扱いしてっ!」プンスコ

ハオ「」パクパク

ネリー「どうしたのハオ、いかないの?」

京太郎「いくぞ?」

ハオ「……あ、はい!」ハッ



―――【ファミレス】


京太郎「さぁ、好きなだけ食え!」

ネリー「嬉しいけどあんまり入らないしなぁ」

ハオ「私もそれほど」

京太郎「知ってるから言っている」フフン

ネリー「むぅ、なんかわかられてるみたいで悔しい」

京太郎「ま、気にするな、お礼お礼」

ネリー「なんの?」

京太郎「色々あったの色々……」トオイメ

ネリー「嫌なこと?」

京太郎「……嫌でもないってのがまた絶妙な」

ハオ「嫌でもないけど?」


京太郎「……つくづく女は御しがたい」

ネリー「……女難?」

ハオ「ありそうですね」

京太郎「女難……」

リンロン

京太郎「あれ、トシさんから」

トシ:因果的に女難だよ


京太郎「どっから見てやがるあのババァ」

ハオ「?」

京太郎「ああいや、ほれ頼め、ドリンクバーに行け」

ネリー「うん!」ニコッ

京太郎(あ~なんか癒される)

ネリー「あ、キョータローなに飲む? 持ってくるけど」

京太郎「アイスコーヒーで」

ハオ「京太郎、コーヒー好きですよね」

京太郎「まぁな、監督とは気が合う」フッ

ハオ「……なるほど」

ネリー「キョータローが好きならネリーも飲もうかな~」

京太郎「俺につられてどうする」

ネリー「だって長い付き合いになるなら趣味、合わせたいし」

京太郎「良い女だなぁ」ハハハ

ネリー「でしょっ♪」

ハオ(さすがネリー)



京太郎「さて、料理も運ばれて来たし食べるか」

ハオ「はい」

ネリー「あ、キョータローのそれおいしそう!」

京太郎「このドリア?」

ネリー「うん」

京太郎「ほれ」スッ

ネリー「くれるの?」

京太郎「おう、熱いからな」スッ

ネリー「いただきまーす」パクッ

京太郎「うまいだろ、一押しだ」

ネリー「うん、おいしい!」

京太郎「だろ」フッ

ネリー(あ~んはしてもらえなかったけどまあ良っか……さすがに言い出せないし)

ネリー「返す」スッ

京太郎「おう、それじゃ」スッ

ハオ「あ、私も一口もらって良いですか?」

京太郎「おう、良いぞ」

ハオ「そのままスプーンこちらに向けてもらえればいいので」ニコッ

京太郎「お、おう」

ネリー(い、いった!!?)

京太郎「そ、それじゃあ、あーん」

ハオ「んっ……」スッ


京太郎(横髪をさらっとかきあげる仕草……そ、そこはかとないエロスを感じる……)

ハオ「んっ……」ハムッ

京太郎(この場を借りて言いたい……俺は髪をかきあげる仕草が好きな男だ!)

ハオ「……んっ」ツゥ

京太郎(チーズが伸びて、な、なんだこのプレッシャーは!)

ネリー(え、エロい、ハオ……ネリーにできないことを平然と!)


ハオ「っ」ズズッ

ネリー(チーズをすすった!?)

京太郎(くっ! やるな!)グッ

ハオ「……おいしぃですね」クスッ

京太郎(京ちゃん、大地に立つ!)テテテーン



ネリー「……私ももう一口!」

京太郎「別に良いけど」

ネリー「ハオみたいにあーんが良い!」


京太郎(いまのをあーんと、平然と言いやがった……わかっても言わなかったのに!)

ハオ(ネリー、ストレートに!)


ネリー「ハオだけずるい!」

京太郎(なに、俺のこと好きなの? ……好きでしたね!)

ネリー「あーんってして!」

京太郎(かわいいじゃないか……)

ネリー「……」

京太郎「あーん」

ネリー「!」パァッ

京太郎「早くしろ恥ずかしい」カァッ

ネリー「んっ!」

京太郎「……はい」スッ

ネリー「おいしい!」

京太郎「それは聞いたって」

ネリー「キョータローが食べさせてくれたからもっとおいしい!」ニコッ

京太郎「……もう一度言ってみろ」

ネリー「キョータローが食べさせてくれたからおいしい!」エヘヘ

京太郎(刻が見えそう)

ハオ(ネリー、かわいい真似を……)


京太郎「普通に食事しよ」

ネリー「え、なんで! ネリーがんばったよ!?」

京太郎「うん、かわいかった、かなり」

ネリー「っ」カァッ

ハオ(くっ……ってなぜ私はここまでの対抗意識を!?)ハッ


ネリー「キョータローもかわいかったよ♪」

京太郎「褒めてないからなそれ」


ここまで、寝る

映画見て風呂入って寝る

そんじゃまたー


気付けばこんな時間……無情

それっぽい流れだけど別に付き合ってないよ!
責任取らされそうだけどサボテンに花がついてれば言い逃れできる!



―――【帰り道】


京太郎「それじゃあな、二人共気を付けて帰れよ」

ハオ「はい」

ネリー「キョータローもね!」

京太郎「俺になにがあるっていうんだよ」ハハハ

ネリー(刺されそうだし)

ハオ「また」フリフリ

京太郎「ああ」フッ


京太郎(さて、帰投する!)キリッ

リンロン

京太郎「ん?」スッ


智葉:なんで今日こなかったの?


京太郎「……」リンロン


智葉:私のあれ、本当は嫌だった?



京太郎「むしろ嬉」リンロン


智葉:ごめんね


京太郎「ハァッ……ハァッ……なんてプレッシャーだ」ツゥ

京太郎(こうなれば仕方ない!)

プルルッ

智葉『もしもし』

京太郎(速い! ニュータイプだとでも言うのか!)


智葉『……その』

京太郎「……嫌じゃない」

智葉『え?』

京太郎「……ともかく、気にしないでください。ちょっとした用事で行かなかっただけですから」

智葉『学校をさぼるほどの用事?』

京太郎「うっ……痛いところをつく」

智葉『いや、だったか?』

京太郎「嫌じゃないですって、むしろ良い」

智葉『え!』パァッ

京太郎「ああ~ともかく、ああいうこと俺以外にはしないでくださいよ」

智葉『京太郎以外にはしない……わかった!』


京太郎(まぁ恋人ができたりなんかしたらしてやってくださいとしか……なんかさびしいけど)

智葉(京太郎以外には絶対にああいうことはしない!)


京太郎「それじゃ、また明日」

智葉『ああ、明日はお弁当を作っていくからな!』

京太郎「楽しみにしてます」ハハッ

智葉『ん、またなっ♪』

京太郎「はい」

プツッ

京太郎「……なんだあの可愛さ、俺の心を領空侵犯してきやがる」



―――【じゃん荘:京太郎部屋】


京太郎「さて、どうすっかなー……ネトマでもやるか」

リンロン

京太郎「……智葉さんからか?」

咲:ネトマ

京太郎「……丁度良いなこいつ」



京太郎「ネトマか、久々な感じするなー」

咲『もしもーし』

京太郎「おう、聞こえてる」

咲『そりゃなにより……でも付き合ってくれるとはね』

京太郎「なんだよ?」

咲『どーせ女の子と乳繰り合ってるのかと』

京太郎「下品な女だな」ハハッ

咲『まぁとりあえず……今日は完勝といかせてもらおうかな』

京太郎「させんよ、とりあえずなんか賭けるか」

咲『いいね……じゃあ今度東京行ったとき御飯奢りで』

京太郎「おもしろい……!」

咲『ご飯は、まぁいいや……京ちゃんをやってから決めさせてもらう!』

京太郎「いいだろう、金額制限はつけないでやる……鍛えた俺の実力を見せてやる!」

咲『私だって、強くなってるんだよ京ちゃん!』



咲『くっ、さすがに強いね京ちゃん……!』

京太郎「麻雀とは常に後手を考えるものだ……!」

咲『これ、私の部活の人たち以上かもしれないぞ……!』

京太郎「それでは臨海には勝てんよ!」

咲『勝手なことを!』

京太郎「ならば今すぐ雀力を部活仲間全員に与えてみせろ!」

咲『京ちゃんをやってからそうさせてもらう!』

京太郎「ハハハハ!」

咲『あ、カン、嶺上ツモ、小三元トイトイドラ4』

京太郎「うわああぁぁぁ!」

咲『嶺上開花で勝てるよ』

京太郎「まだだ、まだ終わらんよ!」


―――ド深夜


京太郎「……俺のが一敗してる」

咲『終わったー! さて寝よ!』

京太郎「……奢りか」

咲『それじゃお疲れーなに奢ってもらおうかなー♪』

京太郎「そんな決定権がお前にあるのか!」

咲『だって金額制限つけないって』

京太郎「……サボテンが、花をつけている」

咲『昔からそうやって話逸らすよね……』


京太郎「……」

咲『……ああもうわかったよ、場所は京ちゃんに任せるからおいしいものよろしくね』

京太郎「それでこそ俺のライバルだ!」

咲『認めたくない……』


京太郎「そんじゃ、またな」

咲『あ、そういえば結局、誰か良い相手見つかりそう?』

京太郎「あ~魅力的な女の子が多いっていうか」

咲『でも京ちゃんってモテるでしょ?』

京太郎「え、今だけじゃないの?」

咲『あ、モテてるんだ』

京太郎「やられた! てかなんで最近になって」

咲『京ちゃんがチャーミングすぎるからさ』

京太郎「……え、お前、俺にどういう感情抱いてたの?」

咲『京ちゃんを倒さなきゃ死んでも死に切れるもんじゃない』

京太郎「こえぇよ!」

咲『うそうそ、まぁなんていうか……なんだろ、まぁなんでも良いけど良い結果になったら教えてね』

京太郎「俺を導いてくれ」

咲『私の役目じゃない、それじゃねアディオス!』

京太郎「投げっぱなしかよ! たくもう、おやすみ」

咲『おやすみ!』



京太郎「すっかり深夜じゃねぇかよ……はぁ、寝るか」

リンロン

京太郎「ん、咲から画像……これは、友達とのツーショット?」

スッ

咲:私の友達の和ちゃん、悪い巨乳ばかりだと思ってたけど、良い巨乳もいるんだね

京太郎「巨乳は全部良いもんさ……しかし、ノドカ・ハラムラと言ったか」ジー

コクリ

京太郎「咲、この俺にこんなものを与えるとは……なにが目的だ」

咲:オカズにしちゃダメだゾ☆

京太郎「ええい、今日会ったばかりだから顔がちらつく!」



―――そして翌朝【じゃん荘:京太郎部屋】


コンコン

京太郎「んぅ……」zzz

ピンポーン

京太郎「ん……ん?」

コンコン

京太郎「……はぁ~い」ノビー

トコトコ ガチャッ

京太郎「どちらさまで」

明華「おはようございます!」ニコッ

京太郎(……デジャヴ? いや、てか俺はいつからエロゲ次元に……)

明華「?」

京太郎「い、いらっしゃい」

京太郎(一体、なにが起こってるというんだ!)


京太郎「なんでまた朝っぱらから?」

明華「なんだか彼女っぽいかなと」クスッ

京太郎「かわいい」

明華「え、付き合います?」

京太郎「それはちょっと考えさせて」

明華「そうですか」シュン

京太郎(くっ、落ちる……!)


寝るか

なんかこう、ラブコメしてるようなしてないような
智葉さんともうちょっとラブコメさせたい、これじゃただの重いフレンズになっちまう

そんじゃまたー


本当の戦いはこれからだ!

色々やりたいことが多すぎる


投下しようと思った瞬間、PC不調でできなんだ

日曜休みだし昼間投下すっかもー


おっし、投下開始ー!

勢いでFAG買ったった


―――【臨海高校】


京太郎「ん、そういや今日はガッツリやるって言ってましたよね」

明華「え、やる?」

京太郎「麻雀な」

明華「あ、はい」


京太郎(なぜこんな残念な頭に……あの日出会ったおしとやかな感じの御嬢さんは……)


明華「まぁそろそろ大会も近づいてきましたし当然ですね」

京太郎「俺も臨海の名に泥を塗らないようにしないと」

明華「その心配はないと思いますよ、私とやれてますし……むしろ拮抗してる方が凄いかもです」

京太郎「大した自信だな」

明華「これでもランカーですよ?」

京太郎「そういやそうだ。ド変態ってイメージしかなかった最近」

明華「んっもうこんなとこで罵倒プレイなんて……後輩が見てます」

京太郎「ゲンコツ落としたい」


ネリー「朝っぱらからなにイチャイチャしてるの?」ジトー

京太郎「今のがイチャイチャに見えたか」

明華「見せつけてあげましょう!」ウデクミ

京太郎(これがおっぱいか……!)キラキラ



明華「えへへっ、これで公認カップルですね!」

ネリー「なにが公認だよ!」

京太郎「これでは道化だよ」

ネリー「キョータローはどうしたの!?」

モブ子(朝っぱらからなにやってんだろ)

京太郎(あれは……おっぱいの人)

モブ子(まずい、眼があった、いやおっぱいにね!)

ネリー「……またお前か!」

モブ子「ひぇっ、私は関係ないからっ」


ハオ「……」

京太郎「ああ、ハオじゃないか」

明華「おはようございます」ニコッ ギュッ

京太郎(ええい、フランスのおっぱいは化け物か!)

ハオ「……あ、ああ~暑いですね~」ハタハタ

明華(胸元をはたはた!?)

京太郎「……」

明華(くっ)

ネリー「……このおっぱい星人!」

京太郎「難儀な性癖だよ、これだからいまだに彼女ももらえん」

明華「私がいるじゃないですか♪」

ハオ「ど、同級生とかどうですかね!」



京太郎(なにこれ)

モブ子(なにあれ)


ネリー「……巨乳死すべし」ボソボソ

モブ子(こえぇぇぇっ!)ジワッ


京太郎「……クラスに向かうか!」

智葉「京太郎、おはようっ」ニコッ

京太郎(かわいい!!)

モブ子(こええっ!?)


京太郎(ただなんだ、この淀んだプレッシャーは)クッ

智葉「?」ニコニコ

京太郎「ああいや、なんでも……そ、そういえば留学生組って」

メグ「なんデスカ?」

モブ子(いつのまに……)

京太郎「ほら、スポンサー関係の話」

ハオ「ああ、私たちがこちらへ麻雀留学できてるのもスポンサーさんのおかげですからね」

ネリー「あっちの気に入るやりかたしなきゃいけないんだよね、大会とかだと」

京太郎「面倒だなぁ」

智葉「一応、私やお前みたいに大会に出る者は無関係じゃないからな?」

京太郎「え、そうなんっすか?」

智葉「多少は、だがな」

京太郎「うわぁ……」


京太郎(K-1に出て自分だけプロレスやらされるようなもんか……中々に厄介な戦いになりそうだ)



―――【臨海高校:1年B組】


京太郎「ああ、無情……」

ネリー「なにが?」

京太郎「勉学なんて必要ねぇ、俺はプロ雀士になるんだ……!」

ネリー「え、雀士目指してるの?」

ハオ「意外ですね」

京太郎「え、そうか?」

ハオ「はい、前は運動部だったと言っていたので……また他のことをやるのかと」

ネリー「飽き性!」ビシッ

京太郎「失礼な」

ハオ「ずっと麻雀を続けるって、スゴイですけどね」

ネリー「うん、スランプとかあるんだろうし」

京太郎「……でもたぶんだけど、俺は麻雀しかしないだろうなぁ」

ハオ「なんでそんな遠い目を……」

京太郎「戦いしかしらんからさ、雀士は生き続ける限り麻雀しなければならん」キリッ

ネリー(なに言ってんだろうキョータロー)

ハオ(京太郎、なんだか素敵)キュン



―――【放課後:麻雀部部室】

ガチャッ

京太郎「うーっす」

ネリー「朝ぶりー」

アレク「ん、最近は肩車されてこないわね」

明華(うらやましい……)

京太郎「お、久しぶりにしてやろうか?」ハハッ

ネリー「こ、子ども扱いしないで!」

京太郎「前は子ども扱いで良かったのか」

ネリー「そ、そりゃ前とは変わるでしょ……お、女の子として、見てもらわなきゃだ、し……」ボソボソ

京太郎(え、なに、おっぱいないのに可愛い)

モブ子(あいつおっぱいのこと考えてるな)


京太郎「……っと、ネリーにときめいてる場合じゃない」

ネリー「えっ!」カァッ

京太郎「麻雀やりますか、ちょっとマジで」

智葉「いつもはマジじゃないと?」

ハオ「……あ、あれを私に使うん、ですか?」カァッ

京太郎「いや、あれは封印しとく」

ハオ「そうですか」ハァ

モブ子(この淫乱チャイナめ)

京太郎「よっし、くじ退いて組み合わせ決め手やりますか」

アレク「あんたら、レギュラー陣以外じゃ勝敗なんてほとんど見えてるんじゃないの?」

京太郎「わかりませんよ?」

アレク「ま、いろんなもの見て見たら面白い展開になるかもしれないし」ニッ

京太郎「ジャイアントキリングとか見れるかも」ハハッ

アレク「良いねぇ」

京太郎「そういう相手こそ倒し甲斐がありますよ」ニッ


モブ子(こわいよアイツ)

ネリー「……負けないから!」

モブ子「なんで? なんで私は植物のように穏やかで平穏を望んで安眠したいだけなのに恨まれるの?」

ネリー「わかんない?」

モブ子「……いや、ちょっとわかる」タユン

ネリー「ばかっ!」ベシッ

モブ子「胸を叩かないで!」

メグ「……撃つ」

モブ子「こえぇって!」



京太郎「ふむ……」

ハオ「妥当ですね」

智葉「今日は二戦ぐらいしかできないがな」

明華「しかしまぁ、おもしろいぐらいの組み合わせですね」

京太郎「……だな」


ハオ(京太郎、討ち取る!)タユン

明華(なんとしても京太郎くんに……アレを使わせます!)タユン

智葉(京太郎、友達としてお前のすべてを受け止めてやるからんっ)タユン


京太郎(……この巨乳を持った女の子が俺の理性すら破壊する、それをわかるんだよ!)

?(わかってるよ、だからおもしろい修羅場期待してるね!)

京太郎(裏で俺の不幸を笑う友達が最も悪質だと気づく!)

?(不幸なの? 巨乳に囲まれてるのが)

京太郎(最高です!)

?(その通りだよお義兄ちゃん!)

京太郎(誰だお前!)



モブ子「……」

ネリー「……」

メグ「……」

(え、なにこの雀卓は)



モブ子(Oh……神は私を見捨てた、恨むよ須賀ァッ!)キッ

京太郎「……!」ニコッ グッ

モブ子(眼があったからって応援するんじゃないよ、うわっ、殺気が! ダメだ、勝てるわけないよっ!)

モブ子「はっ!」キュピーン


ネリー(巨乳だけを殺す機械)

メグ(銃身が焼きつくまで撃ち続けマス)

モブ子(こええ!)

ズズッ

モブ子「!」キュピーン


智葉「京太郎と麻雀は楽しいな!」

京太郎「友達と麻雀ぐらいしたことあるでしょうに」

智葉「男友達の京太郎とは初めてだ」ジト

京太郎「ま、冥利につきるというかなんというか」ハハハ


モブ子「……」

智葉(京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎)

モブ子(こええええぇっッッ!!?)ナミダメ

モブ子のほうは三麻でもしてるんですかね
監督入ってるのかなそれとも



―――その後……


京太郎「ぷはぁっ、どうにか勝てた」ハァ

智葉「そっちできたか……」フム

京太郎「ふふん、俺の力はあれだけじゃないっすからね!」エッヘン

ハオ「辱めを受けさせる奴ですよね」

京太郎「なに? 俺オークなの?」

明華「の、望む所です。あの力にだって負けません!」チラッチラッ

京太郎「なんで嬉しそうな顔してんの」

ハオ「むしろメスの顔ですね」ジト

明華「ハオに言われたくありませんよ!」

ハオ「!?」



モブ子「せ、接戦、頑張った、わたしがんばった」ピクピク

「お、女の子がしちゃいけないような顔してるよ!?」


ネリー「……やるねメグ」

メグ「さすがですねネリー」


アレク(ふーん、意外とおもしろい結果になったもんね)

京太郎「で、どうでした?」ヌッ

アレク「きゃっ!」ビクッ

京太郎「可愛い声だしてどうしました」アハハ

アレク「そ、そうね……これもいつかのために慣れとかないと」クスッ

京太郎「いつか?」

>>573 一応もう一人モブがいる感じで


アレク「さて、明日もまたこの続きね」

京太郎「うっす、あみだでやると普段やらない組み合わせかと思ったら結局いつもの四人でしたけどね俺」

アレク「明日は他のみんなと打てるでしょ」

京太郎「ですね……あ、そういえば監督」

アレク「ん?」

京太郎「合宿とかあるんですか?」

アレク「あ~やる?」

京太郎「別にないならないで良いんですけど、どっちにしろ泊まりなら男子一人の俺はお留守番でしょうし」

アレク「いや、そうなったら連れてく……残念ながら一人部屋になるけど」

京太郎「行けるだけありがたいっす。深夜のトークとかできないっすけど」ハハハ


明華(合宿!?)

ネリー(京太郎と一緒!?)

智葉(一人部屋だと!?)

ハオ(これはまさか!)


ネリー(深夜に部屋に忍び込んで腕枕してもらいながら寝たりできる!)

智葉(深夜に部屋に忍び込んで友達っぽいトークができる!)

明華(深夜に部屋に忍び込んで朝チュンができます!)

ハオ(深夜に部屋に忍び込んで×××ができる!)

メグ(深夜に抜け出して一緒に地方ラーメン食べたりできマスネ!)


モブ子「大きな星がついたり消えたり、彗星かなぁ」

「モブ子ぉ!?」



アレク「でも合宿かぁ、どこが良い?」

京太郎「んー温泉とか入りたいですね」

アレク「温泉か……」


アレク(ここぞとばかりに混浴で……私が二歩先を行く! 大人を舐めるな小娘共!)


アレク「伊豆とか?」

京太郎「あ~いいっすね~」

アレク「ほかはどこかあるか?」

京太郎「草津とか」

アレク「新婚旅行なら?」

京太郎「やっぱ国外に……ってなんの話ですか」ジト

アレク「冗談だ冗談」クスッ


アレク(祖国ドイツ!)

メグ(ユナイテッドステイツ!)

明華(ルーブル!)

ハオ(え、えっと……ニューホンコン?)

智葉(新婚旅行……新婚旅行、京太郎は国外が良いのか……って新婚旅行じゃ友達はどうなる!!?)



―――夜【じゃん荘:京太郎の部屋】


京太郎「って話が出てな」

咲『え、なにそれおもしろそう』

京太郎「だろ」ハハハ

咲『あ、京ちゃんが思ってるのとは違うベクトルでね』

京太郎「?」

咲『いやぁ、一緒に行けないのが残念だよ』

京太郎「まぁな、また今度いけばいいだろ」

咲『いやぁ、夏は無理でしょ。インハイが熱い』

京太郎「確かに」

咲『でも冬休みとかなるとそれはそれでなぁ』

京太郎「なんで?」

咲『京ちゃん、彼女できてそう』

京太郎「……」

咲『ほら、否定できないでしょ』

京太郎「まぁその、おかげさまで」デヘヘ

咲『彼氏は?』

京太郎「おいこら」

咲『チッ』

京太郎「こいつ……」

咲『……まぁ冗談は置いといて温泉とか久々に行きたいよね』

京太郎「ああ~そうだな、最後に行ったのが半年前の冬だろ」

咲『だね、一昨年は京ちゃんとおばさんと私とお父さんで、去年は京ちゃんとおばさんと私だったよね』

京太郎「で半年前が二人でだし……ああ~でも二人ではちょっとなぁ」

咲『なんで? 少し離れた間に私の魅力にやられそう?』

京太郎「ねぇな」

咲『私も、想像しただけで反吐が出る。血反吐が』

京太郎「そんなに!?」

咲『想像もしたくない、親の全裸みたいな』

京太郎「 や め ろ 」



咲『まぁまたなんかあったら教えてー』

京太郎「断る」

咲『ケチンボ』

京太郎「場合によってな」

咲『誰か一人決めたら』

京太郎「それに関しては連絡する」

咲『やっほい!』

京太郎「……ところで例の原村さんだけど」

咲『レズだよ!』

京太郎「お前マジで気を付けろよ!?」

咲『冗談だけど』

京太郎「心臓に悪いんだよ!?」

咲『あはは、心配性め』

京太郎「こいつ!」

咲『ま、夏には一回長野帰っておいでよ』

京太郎「インハイ前に?」

咲『どっちでも良いよ、ただインハイ終わったあとに私の顔まともに見れるかなぁ、恨み言とか言わないでよ?』クスッ

京太郎「こっちの台詞だ、ばーか」ハハッ



今回はここまで!

合宿の予感!

まぁ良いことあったりなかったり

そんじゃまたー


投下したりしなかったり

数日跳んだり跳ばなかったり



―――数日後:昼【臨海高校:部室】


京太郎(部室で飯ってのも悪くないな)

アレク「さすが京太郎、私が一人でさびしいと思って来てくれるなんて……優しいわね」ニコッ

京太郎(まったく想像もしてなかった……一人で食おうと思ってたぐらいだし)

アレク「ま、私たちだけじゃあないけど」

京太郎「みたいっすね」


モブ子(なんで須賀がここに……くっ、胃が)キリキリ

「だ、大丈夫?」

モブ子「どうってことない……はず」


京太郎「……あ、電話」

アレク「どうぞ」

京太郎「それじゃ失礼、あれトシさん」

アレク(熊倉トシ?)

スッ

京太郎「もしもし」

トシ『ん、明日から連休だろ京ちゃん』

京太郎「まぁそうですけど」

トシ『出かけるよ』

京太郎「えっ、なぜに」

トシ『特訓に決まってるだろう?』

京太郎「あ、はい」

トシ『それなりに覚悟はしときなよ』

京太郎「え、なんの」

トシ『なんでもだよ、それじゃ明日の朝迎えに行くから』

京太郎「突然」

トシ『Yes? OK?』

京太郎「い、いえす」

トシ『オッケー』

プツッ

京太郎「なんのつもりだあのババア……」

アレク「?」

京太郎「いや、特訓に行くことに」

アレク「なんていうか……少年漫画みたいだ」

京太郎「同感です」



アレク「ということは明日明後日、明々後日は京太郎なしか」

京太郎「寂しくなります?」ケラケラ

アレク「まぁ私は大人だから我慢できるわよ、束縛しない女だからね!」

京太郎「あ、はい」

アレク「だけどまぁ、やばそうなのが何人か」

モブ子「素直にあの三人と言えば」

京太郎「伝えときますね」

モブ子「鬼か!?」

(凄いモブ子、あの須賀君と平然と会話を……麻雀やったことあるとこわくってなぁ)

アレク「とりあえず自分で伝えてね」

京太郎「……うっす」メソラシ



―――そして放課後


京太郎(とはいえ、普通に伝えれば良いだけだよな)タンッ

智葉「ん……ふむ」

ハオ「これまた、わからない手を」

ネリー(あれ使っちゃおうかな、でもそしたら京太郎がなにかやってきそうだし……っていうか)

ネリー「京太郎の能力やらしい!」

京太郎「……どっちの?」

ネリー「いま使ってる方」

京太郎「ああ、お前に言われたかない」

ネリー「むぅ」

京太郎「そういや俺、明々後日まで休みますね」

智葉「え……なんでまた?」

京太郎「ちょいと修行の旅に」

明華「御伴します!」

ハオ「なっ!? ならば私も!」

京太郎「勝てる気がしないから却下」

明華「……なにに勝てる気がしないんですかぁ?」ニヤッ

京太郎「おっぱい」

ハオ「!」グッ

ネリー「正直か!」

メグ「」シロメ

アレク「」シロメ

智葉「おっ、胸が好きなら……わ、私ので良ければ」

京太郎「やめろ!」

モブ子「ほらこうなった」タユン

ネリー「黙れおっぱい!」

モブ子「私の名前おっぱいか!」タユン

ネリー「くぅ!」ベシッ

モブ子「だからおっぱい叩かないでって!」

ネリー「痛くないでしょ!」

モブ子「まぁね」

ネリー「このクーパー靭帯の化け物!」

モブ子「不名誉だからやめろぉ!?」


京太郎「仲良いなあの二人」

アレク「宿敵に見えるね私には」



京太郎「まぁともかく、あれだということだ」

ハオ「……待ってますからね!」

京太郎「あ、はい」

ハオ「故郷で待つ。それも務め……!」グッ

京太郎「?」

明華(ふふふっ、しかし三日も会わなければ……私が恋しくなりますね! これは勝てる!)

モブ子「邪念を感じる」

アレク「ニュータイプか」

ネリー「乳タイプでしょ」ケッ

モブ子「冷たい……子供はみんなニュータイプ……」

京太郎「君はニュータイプのありようを示し過ぎた……俺は君を殺す」

モブ子「おいこらヘタレ」

京太郎「……」メソラシ

メグ「殺すとか殺されるとかハードボイルでで良いですね」

京太郎「その考えはおかしい」

智葉「にしても三日か、三日会わざればとも言う……再開の日が楽しみだっ」ニコッ

京太郎(まっさきに見せに帰りたい)



―――翌日【東京駅】


京太郎「さて……時間か」

トシ「待たせたね」

京太郎「いや、五分だけですか……ら……」

トシ「さて、行くよ」

はやり「行こうか京太郎くん☆」

京太郎「……あ、はい」チラッ

トシ「行くよ?」

京太郎「……聞いてませんよ」

トシ「あ、言い忘れてたね」

はやり「サプライズだね、これからよろしくね♪」

京太郎(ええい……なんてプレッシャーだ!)



はやり(トシさんは言っていた……はやりんを落としたのが旦那様で、旦那様を落とすのがはやりんだと)


京太郎「ところで、目的地は?」

トシ「北さ」

京太郎「……北っつーといまトシさんが監督やってる?」

トシ「宮守じゃあない、もっと北」

はやり「青森?」

トシ「……最北端」フッ

京太郎「北海道?」

はやり「有名校らしい有名校は、無い気がするけど」

トシ「なるんだよ、有名校にね……予定じゃ」ハッ

京太郎「……ところでトシさんの担当の宮守じゃなくてなんで俺とはやりさん?」

トシ「あっちはあっちで修行してるから平気だよ」

京太郎「そういう問題じゃなくて」

トシ「……な、気にしないでいいよ」

京太郎(気になる……)

はやり(気になるけど、はやりはこれで決めるよ……!)


短いけどここまでっす

次回から北海道篇
臨海からちょっと離れて臨海の尊さを思い知る
そしてはやりん参戦で場が荒れる

そんじゃまたー


はやりんにも京ちゃんにもいいことあるって

キリマンジャロのあとはダカールだろ!(Z並感)



―――【車内】


京太郎「にしても北海道って……」

トシ「この時期の北海道はいいらしいよ」

京太郎「そういう問題でなくって」

はやり「楽しみだね!」ニコッ タユン

京太郎(おっぱい)

京太郎「ま、まぁ楽しみではありますけど……旭川動物園とか」

トシ「いや、行く場所はそっちじゃないよ」

京太郎「え、どこですか?」

トシ「有珠山」

京太郎「う、す、ざん……?」

はやり「中国拳法の技みたいだね」

京太郎「その発想はなかった」

トシ「……函館から近いかも」

京太郎「楽しみだ!」

はやり「デートとかに良いかも、ね?」クスッ タユン

京太郎(くっ、このおっぱい……うちのおっぱいさん以上だ!)


―――【臨海高校:麻雀部部室】

モブ子「くしゅっ!」

ネリー「どしたの?」

メグ「噂でもされてんじゃないデスカ?」

ネリー「おっぱいの話で?」

メグ「Yes!」

ネリメグ「HAHAHAHA!」

モブ子「 や め ろ 」


智葉「はぁ、どうしてるだろう、京太郎……」

アレク(恋する乙女かお前は)

明華「……追うって手もありましたよね」

ハオ「その手があったか!」



―――【長野:清澄高校】


咲「はい、嶺上開花」

優希「この化け物がよぉ!」

久「化物を殺すのはいつだって人間よ……!」

咲「酷い言われよう」

まこ「当然じゃ」

咲「それじゃあ京ちゃんも化け物かぁ」

和「咲さんと同じレベルなら化け物ですね。化け物は殺しますよ」

久(こわい)ジワッ

咲「ほう、吠えたね……私を、京ちゃんを殺すって?」ハッ

和「ええ、いずれは」ニコッ

咲「……あはは、でも言っとくけど京ちゃんには絶対勝てないね、和ちゃんは」

和「?」

咲「この中で本当の意味で京ちゃんに勝てるのは、染谷先輩ぐらいだと思うよ?」

まこ「わ、わしか?」

優希「よくわからんぜ咲ちゃん」

咲「……わからなくて良いよ、あんな男のことは」

久「結局どういう関係なのよ、その京ちゃんってのとは……」

咲「一言で言い表せれば苦労ないんですけどね……私が超えるべき相手ってとこですかね」

和(咲さんの、ライバル……)

咲「まぁ京ちゃんは私と違ってただ雀士をやってるってわけにも、いかないんだろうけど……」

優希「どういう人なんだじぇ」


咲「情けない奴!」

久「あ、はい」



―――【北海道】


京太郎「にしても北海道ってでかいですよね」

はやり「まぁ函館から札幌って本州なら隣の件行くぐらいはあるからね~」

トシ「さてと……雀荘に行くよ」

京太郎「なぜそこで雀荘!」

トシ「そりゃもちろん合流するからだよ、予定は取り付けてるし期待しときな」

京太郎「?」

はやり「はや? はやりもなにも聞いてないよ?」

トシ「痛いからやめな」

はやり「」シロメ

京太郎「なんてこと言うんだ!」

トシ「あんたも思ってたくせに」

京太郎「ちょ、ちょっとだけだよ!」

はやり「」ブクブクブク

京太郎「ああ、アイドルが!」

トシ「アイドルにさせちゃいけないような顔させて……ド変態」

京太郎「うるせぇ!」



―――【雀荘】

カランカラン

「いらっしゃ~い」

トシ「待ち合わせ」

「どうぞ、奥の二卓です」

トシ「あれだね」

京太郎(おや、美少女五人……しかも一人はかなりのおもち!)

はやり(京太郎くんの視線が釘付けに……君の視線を釘付けにする!)ガシッ ムニュ

京太郎(ええい、28のアイドルは化け物か!)


トシ「さて、こんにちは……」


?「きたな! スーパースター獅子原爽!」

??「さ、裁縫マイスター……岩舘揺杏……」

??「えっと、得意料理はオイスター……桧森誓子……」カンペミナガラ

??「ちびっこスター……本内成香……です」ウツムキ

???「アイドルマ@スター……真屋、由暉子です」シュバッ


爽「ってことで参上!」

京太郎「キャラ濃いわ!」

はやり「ニチアサでみたよ!」

トシ「やはりポンコツ……」ボソッ


ここまで、眠い

次回は北海道篇本格始動
つってもそんな尺割くつもりなり
臨海スレなので!

そんじゃまたー


レッツ再開

しかし、必ずしも進行するとは限らんがな!



京太郎(まぁ軽く自己紹介を終えて、卓を囲むわけだが)

爽「よっし、やるか!」

はやり「うんうん、楽しみだね☆」

由暉子「本物のはやりん……」ゴクリ


京太郎(……さて、どんなもんか)チラッ

由暉子「?」タユン

京太郎(くっ、強い……明華やメグじゃ負けるレベルか!? だがおっぱいさんなら、おっぱいさんならなんとかしてくれる!)

はやり「どうしたの、京ちゃん?」ニコッ タユン

京太郎(このプレッシャー奴がリーダーか!?)

誓子「部長としてしっかり勝ってよね」

爽「当然!」グッ

京太郎(奴がトップだと!?)

爽「さて、今出せるのは総出で倒す!」ニッ



京太郎(なるほど、呼ぶタイプ……ってことはかいのーさんと似たような?)

爽(見てんな……しかも視線の先、あたしの後ろだし)

京太郎(“こっち”の能力だけでもなんとかなるか? いやでも……戒能さんをやれたんだからこいつもヤれる)

爽(さて、由暉子もやる気満々だな)


由暉子「左手を使っても?」

はやり「どーぞ☆」

京太郎「ん、良いぞ」

由暉子「では、失礼……」ブォンッ


京太郎(左手に、違和感?)

はやり(ふぅん、おもしろいなぁ……)

爽(このユキを止めるのは、難しいだろ!)

京太郎(……やりたいけど、やめとこう。うん)



京太郎「ふぅ……聴牌」

はやり「聴牌」

由暉子「ノーテンです」

爽「あたしもノーテン」


京太郎「ってことで……一位は」

はやり「京ちゃんだね♪」

京太郎「……本気出してなかったくせに」ジト

はやり「それはお互いさま♪」

京太郎「いや、本気でしょ」

トシ「あれ使ってないのに?」

京太郎「だからあれは体に影響あるから」

爽「あ~気持ちはわかるかも」

はやり「まぁ獅子原ちゃんが隠してたの使われるかもってビクビクしてたけどね」

爽「あれはまぁ……」メソラシ

由暉子「?」

京太郎「まぁなんか隠してたとは思ってましたけど、身体に影響出るタイプっすか?」

爽「まぁね」アハハ

京太郎「気にもなるな」フム


爽「おもしろかった~!」ノビー

                 _       |   |
                 \ヽ_-‐=ミ、│  │
                 /_∨:.:.:.:.:.、.:.:.: |  │
               〃.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:\  │

            f ´ ̄ 7:.:.:.:./:.:.:メ、.:.:.:.:.:.:.\}   |
           从   {:.:.::{/{:.:/ _\.:.:.:.:.:|    |__
            ー=∧ .l{:.:.:.{-乂   _,,ヽ.:.:.:|   | \
            /:.∧ l{l:.:.:{ ._,,  ´⌒ }ノ)|`ー─= 7
              /_;/ :ハ八{:.ト⌒`   _ '" 从:|l     /
             {:.:/. Уヽ人''' ∨ .ノ   リ    ./}
             {:/ 〈     >‐ r<_/´}   /.:}
            ノ′  \   ( \ .|_/\_/   _丿
              _, \ >:`ー┘フ      |
              /.: .: .: .:`: 〉:/⌒ ̄ /      .|
            {;/ ̄ ̄ ̄{    .:/     /|
                   {i   \:       /.:{
                   リ    \     /.::j!
                  /__         /.:.:j!
                   〈 丿 `ー,-ミ.,_    :{!
                 _Уー─=ニ二>x、:{!

               _,.ノ⌒ニ/ニニニ/ニニニニΧ
           _, r<ニニニニ/ニニニニ/ニニニニニニニ、
        _,. r≪ニニニニニニ/ニニニニニ/ニニニニニニニニ}
    ,.  '⌒`ヽ二ニニニニ>'⌒ マ.ニニ/ニニニニニニニニリ
   '′      ー=>'"       \/ニニニニニニニニ/
  /      _,.。z'′         寸ニニニニニニニ'′
. /       / /          _,.。∨ニニニニ/
       /        _,..。s≦ニニニⅤニ/



誓子「にしても凄かったね、とてもついてけないわ」

成香「同じく」

揺杏「ま、初めてあんま経ってないし仕方ない気もするけどなー」


京太郎(なるほどね、差をつけるならこの三人の時ってわけだ……まぁうちは留学生とかまでいるからな、そうそう負けはしないだろうけど)

誓子「にしても話聞いてる限り爽も須賀君も奥の手を隠してるって感じでカッコいいわよね」クスッ

爽「え、あたしカッコいい?」

誓子「まぁ、漫画みたいでカッコいいかも」フッ

爽「奥の手パウチカムイでも?」

誓子「かっこよくない、須賀君だけカッコいい」

京太郎「え、モテ期きた?」

誓子「やっぱりかっこよくない」

京太郎「ひどい……」

揺杏「チカセンビッチ説」

成香「胸アツですね……!」

京太郎「なにそれ興奮する」

誓子「怒るわよ?」



揺杏「チカセン怒らせるとこっわいしここまでにしとこー」

誓子「もう」ハァ

爽「いやぁ、でもパウチカムイって誓子にしかやったことないけど他はどうなんだろ」

誓子「やめなさいよ!?」カァッ

爽「びっくりしたなぁあの時は」

誓子「私の方がびっくりしたわよ!」


成香「?」

揺杏「おもしろそ」

由暉子(能力とか、うらやましい……かっこいい……)

京太郎「気になるなぁ」フム


爽「あれって男にも効くのかな?」

誓子「知らないわよ」

爽「てか効いたらどうなんの?」

誓子「どうって……」チラッ

京太郎(ん、俺の方みて……いや、視線が低い?)

誓子「……し、知らない!」カァッ フイッ

爽「?」

京太郎(なんだ一体?)



―――その後


由暉子(みなさんと須賀君が麻雀をしたものの)



揺杏「……げっろ」

誓子「これが、臨海の……?」

成香「こわいです……!」


京太郎「ふぃ~」

爽「臨海高校ってさすが常連なだけあるわ」ハァ

トシ「っても臨海でもトップレベルだけどねこの京ちゃんは」

はやり「別の京ちゃんがいそうな言い方だね」

トシ「……ま、ともかくそういうことさね、良い修行相手になるだろ?」

爽「はい!」ニッ


京太郎「……って俺はライバル成長させなきゃいけないんですか?」

トシ「ま、そういうことだね」

京太郎「え~」

爽「なんか悪い気もするな」

トシ「その代わり京ちゃんは情報持って帰るけどね」

爽「参考にならないぐらいボコボコにしてやる!」

京太郎「お前は自分ってものしっかり持てよ!?」

爽「あははっ、まぁ気にすんな! でも京太郎は強いからしっかりあたしらを強くしてもらうぞ!」

京太郎「……ま、良いですけど、多少強くなった程度でうちのメンバーに勝てると思わないことですね」ハッ

誓子「ここまで言われちゃ黙ってられないわね」フッ

由暉子「じーっとしててもどーにもなりませんから」フッ


トシ(さて、あたしのこれが吉と出るか凶と出るか……)



京太郎「だぁ~さすがにトップとはいかんか!」

爽「なんとか逆転!」

由暉子「疲れました」フゥ タユン


京太郎(いいよね)

爽(いい)

?(最高のおもちだよ!)


京太郎「ま、それでも2位なだけ良いか」ハァ

はやり「……いいの?」

京太郎「よくない」

はやり「さすが男の子」クスッ



トシ「さて、帰るよ」

爽「え、もう!?」

トシ「旅館の方にね、明日もと言っておいただろう?」

爽「……そうだった!」テヘペロ

誓子「爽以外はみんな憶えてたわよ」

爽「マジで!?」


京太郎「旅館ですか、良いですね」

トシ「期待してて良いよ」

京太郎「っし!」

はやり「楽しみだなぁ~♪」



―――【旅館】


京太郎「おお、デカい」

はやり「はやぁ、ご立派!」

トシ「まぁそこそこ……で、部屋割りは二つだから」

京太郎「俺一人ですか?」

トシ「いいや」

京太郎「俺とトシさん?」

トシ「いいや」


京太郎「……」

トシ「……」

はやり「……」


京太郎「……このサイコパスがよぉ!?」

トシ「褒めんじゃないよ」

京太郎「褒めてないだろ、なんではやりさんと俺だよ! 一番いくない!」

トシ「……」

はやり「……」ニヤッ

トシ「良いってよ」

京太郎「こいつはやべぇ!」


京ちゃんにはやりんの魔の手が迫る!
どうなる京ちゃん

ここでヤられたら明華や智葉との約束はどうなっちゃうの!?
ここを耐えればはやりんに勝てるんだから!

そんじゃまたー

はやりんならありというか、飼われてもいい


始まるような始まらないような

とりあえずレッツ再開!

>>636
それゆかりんにも同じこと言えんの?



―――【旅館:自室】


京太郎「……さて、荷物も置いたし」

はやり「ん~温泉かな?」

京太郎(ババァのことだ、このパターン!)

はやり「あ、混浴だって♪」テヘペロ

京太郎(やはりな!)

?(お義兄ちゃん、ここで一発逆転のおっぱいちゃんす!)

京太郎(俺の人生が一発逆転するわ!)

?(チャンスだよ、おもちをGET!)

京太郎(この愚妹がぁ!)


はやり「ほら、早く行こ?」

京太郎(ええい……ハッ!)

はやり「ね?」

京太郎「……サボテンが花をつけている」

はやり「……サボテンなんてないよ?」

京太郎「正しいものの見方だが……それはナンセンスだ」

はやり「は、はやぁ?」



―――【ファミレス】


ネリー「ねぇねぇ」

ハオ「ん?」

明華「どうしました?」

ネリー「悪口ってわけじゃないんだけど」

智葉「京太郎の悪口は許さんぞ」ジト

メグ「まぁまぁ、そういうわけじゃないって言ってるじゃないデスカ」

智葉「……うむ」


ネリー「あのさ、たまに京太郎ってキャラブレるけど、あれなに?」

智葉「……私も気になる」

明華「シャアですよ」

ハオ「え?」

明華「シャアです」

智葉「しゃ、しゃー?」

明華「……知らないんですか?」

メグ「なぜミョンファだけ知ってるんデスカ?」

明華「京太郎くんが好きと聞いて!」エッヘン

智葉(シャア……確か、ガンダム?)

ネリー「ちょっとキョータローに電話してみる」

明華「なぜ?」

ネリー「確認」プルルルル

明華「ちょ、それはやめてあげましょう!」

ネリー「……あ、もしもし」

明華(遅かった!)



スッ

ハオ「スピーカーにしました?」

ネリー「うん」

京太郎『おう、助かった、サボテンの花だけじゃどうにもならん』

明華(一体なにが……)

ネリー「ところで、キョータローってたまに口調変わるでしょ……それって」

京太郎『君はシャ〇・ア〇ナ〇ルという男を知っているかな?』

ネリー「え」

ハオ「……っ」カァッ

明華(邪気を感じます)

京太郎『私はかつてシャ〇・ア〇ナ〇ルとよおバレタこともある男だ!』

???『え、なんの話? ガンダム?』

京太郎『ええい、このままではこちらがやられる!』

ネリー「え、ちょっといまの声なに?」

明華「女の、声……?」

京太郎『じゃあな!』

プツッ

ネリー「……どう思う?」

ハオ「京太郎、ばか……」

明華(しかし、最後に勝つのは私です!)キリッ

智葉「友達なのに、なにも聞いてない……」ズゥーン

メグ(ご当地カップラーメン買ってきてもらえるようにメールしておきまショウ)



―――【旅館:温泉】


京太郎(結局入りに来てしまった……いや、それ自体は悪くない)

京太郎「だが、しかし……」

京太郎(確実に、くる!)

ガラッ

はやり「お待たせ、京ちゃん♪」タユン

京太郎(これが現実か!)クワッ

はやり「あんま見ちゃ恥ずかしいからっ」カァッ

京太郎(ええい、どうにもならん!)



ポチャーン

京太郎「……」

はやり「ん~気持ちいぃ~」ノビー

京太郎(脇! 腋からこう……流れるようなおっぱい!)クワッ

はやり「……にゃはは、さわりたい?」クスッ

京太郎「うっ」ドキッ

はやり「なんて、ちゃぁんと覚悟決めたら……いくらでも触って良いよ?」フフッ

京太郎「……冷静になれた」ハッ

はやり「なんで!? 止め刺したと思ったのに!?」

京太郎「責任という言葉が俺を冷静にした。そんなのとりたくない」

はやり「わりと凄いこと言ってるけど大丈夫!?」

京太郎「まだ身を固めるには早い!」

はやり「うん、マイルドにはなったけど一個前のインパクト残ってるからね!」


京太郎「……」

はやり「……はやりじゃ、だめ?」

京太郎「その」

はやり「ん?」

京太郎「……重たいんです」

はやり「」シロメ



―――【旅館:廊下】


京太郎「あ、トシさん」

トシ「なんて言われるかと思ったら普通だった」

京太郎「熊倉のババァ」

トシ「ぶん殴るよ」

京太郎「ごめんなさい」

トシ「……で、どうだった?」

京太郎「あやうく落ちるとこでした」

トシ「……ふむ、良いとこまでいくね瑞原は」

京太郎「いや、ドストライクでしょうよ俺にとっちゃ……同じクラスにいたら淡い恋心を抱いてるまである」

トシ「原村枠かね」

京太郎「?」

トシ「ああ、いや……まぁなんていうかその、頑張りな」

京太郎「なにその不穏な感じ」

トシ「さてねぇ」



―――【旅館:部屋】


京太郎(まったく、なにを不安になるようなことを……)

はやり「……」

京太郎(あれから全く話していない。おのれ……俺のせいだけど)

はやり「……」

京太郎(どうしよう)

はやり「……」ポケー

京太郎(このままじゃ、いかんよなぁ)


京太郎「は、はやりさん」

はやり「はやぁ?」

京太郎「……その、俺のこと……どう思ってるんですか?」

はやり「……そ、そんなこと急に言われてもっ!」キャー

京太郎(くっ、なんだこれは)

はやり「そ、その……い、良い子だなぁ、とは、思ってる、よ?」ウワメヅカイ

京太郎(ぐはっ、か、かわいい……こ、このままではこちらがやられる!)

はやり「京ちゃんは、はやりのこと、嫌い?」

京太郎「い、いやさっきはあんなこと言いましたけど一途なことは良いことです!」

京太郎(あれ、俺こんなこと言って良いのん?)

はやり「……そ、そっかぁ」エヘヘ

京太郎(ええい、戦況を立て直さなければ……!)

はやり「あ、で、でも大胆、すぎたかな……え、エッチなお姉さんは、嫌い、かな?」

京太郎「大好きです!」クワッ

京太郎(俺の頑張りすぎだ!)

はやり「え、えへへ、そっか、そうなんだぁ」スルッ

京太郎(おい、なに浴衣はだけさせてんだこいつ……)


はやり「京ちゃん……」スリッ

京太郎(うおぉぉ! 密着下でのはやりっぱい! おっぱいさんのおっぱいでおっぱいは見慣れてはいるがさわり慣れはしてないぞ!)

はやり「ふふっ……」ペロッ

京太郎(妖艶、この感覚……!)

プルルルッ

京太郎「この場をかりて言う、私はかつてシャ〇・ア〇ナ〇ルと呼ばれたことのある男だ!」

ハオ『と、突然なに言ってるんですか!』

京太郎「この声ハオか! 聞こえているならやめろ!」

ハオ『え、え?』

京太郎「ああいや、いま状況が状況でな」

はやり「……♪」スリスリ

京太郎(密着状態はまずい、このままでは!)

ハオ『あ、そういえば』

京太郎「なんだ!」

ハオ『京太郎はバブみを感じるような人が好みなんで』プツッ

京太郎(なんでこうなる!)

はやり「……へぇ」ニコッ

京太郎(くっ、ハオ……俺を助けて欲しかった)ツゥ


ここまで、本格的にピンチ!

はやりんって性欲強そう

そんじゃまたー

>>654
……どう言い訳してBBAなんですがそれは<はやりんママ

やっぱはやりんにも某公開中の魔法少女みたいに相手をワイヤーで縛って顔面から地面に引きずるくらいの積極性がないとダメだな…


とうとう始まる京ちゃんとはやりんとの戦い!

神話が始まるよ!

>>656
正直、はやりんままこと美月さんはメチャシコ

>>658
まだ映画みてない! 早く見に行かなきゃ(使命感)



はやり「京ちゃん……」スッ

京太郎「お、落ち着けはやりんさん!」

はやり「落ち着いてられるほど余裕もないよ!」

京太郎「あなたは錯乱している!」

はやり「私は冷静だ!」

京太郎「ごもっとも!」


はやり「だからねっ!」ススッ

京太郎(ぐおっ、このままでは押し倒されたような感じに!)ドサッ

はやり「京ちゃん……」クスッ

京太郎(この妖艶な感じ、このままではこちらがやられる!)


はやり「ねぇ……」

京太郎「な、なんでしょう……?」

はやり「……」

京太郎(ま、まずい、次の言葉によっては落とされる……!!?)


はやり「……子作りしよ!」

京太郎「」

はやり「ドピュドピュ中〇しではやりんを孕ませるんだゾ☆」

京太郎「このクレイジー女がよぉ!」

はやり「え?」

京太郎「ポンコツがぁ!」

はやり「え、ポンポン(子宮)をコツコツ(ノック)?」

京太郎「サイコパスがぁ!」



はやり「サイコパスじゃないよ、乙女だよ!」

京太郎「こんなことする乙女があるか!」

はやり「28にもなって男性経験なしだよ私は!?」

京太郎「乙女だ……」

はやり「だから……」

京太郎「?」

はやり「……きょーうちゃん、セックスしよ!」

京太郎「ラブストーリーは突然にぃ!」バッ

はやり「逃がさないよ!」ガシッ

京太郎(ぐおっ、うしろから組み敷かれた、小娘がぁっ!)

はやり「ふふふっ、こうなれば私の勝ちだよ!」

京太郎「ええい、ならば!」ガバッ

はやり「えっ」

京太郎「っ!」ガバッ

はやり「はやっ!?」

京太郎「!」ギュゥッ

はやり(だ、抱きしめられたぁっ!?)

京太郎「これではどうにもできまい!」

はやり(で、でもこれ……幸せ!)

京太郎(このまま密着状態であれば……!)

はやり「……」ムニュムニュ

京太郎(もろ刃の剣、か……ごふっ)

はやり「こ、このまま耐えるの?」

京太郎「た、耐えて見せますよ……」

はやり「う、うん」


はやり(京ちゃんも結構、ネジ飛んでるなぁ)


京太郎(くっ、お互いこのまま……)

はやり(ノーガード戦法……まぁはやり的にはどっちに転んでもおいしい、むしろこのままの方がおいしい)

京太郎(はやりさんが寝るまで、これは難しい!)

はやり(けど、今日の疲れが……にゃはは、これに勝つのは、至難の業、かもね)

京太郎(耐えろ、耐えるんだ俺……!)

はやり(でも!)


はやり「これが私の、全力全開!」ギュッ

京太郎(なに、この状況下でさらに密着、しかもお互い浴衣なことにより下半身をうごかせば浴衣がずれる、ぐお!)

京太郎「は、はやりんの生太股っ……」グハッ

はやり「私は負けないよ、絶対に勝って……お話、させてもらうからっ!」

京太郎(それって性交渉的な意味じゃ)

はやり「そうだよ」

京太郎(絶対に負けられない戦いがここにある!)



―――翌朝【旅館:部屋】


京太郎「……んむ?」パチッ

ムクッ

京太郎(部屋、だよな……そういえば昨日ははやりさんを腕力で金縛りにして眠ったはずなんだが……)

京太郎「誰も、いない?」

ガラッ

はやり「あ、おはよう……部屋のシャワー使ってたんだ」

京太郎「え、あ、そうなんですか?」

はやり「うん、顔とか汚れちゃったから」クスッ

京太郎「へぇ~」

はやり「あと、髪も」クスッ

京太郎「へ、へぇ~……」

はやり「……たまってた?」ニコッ


京太郎「」シロメ

はやり「……気持ちよくなったってことは……和姦だよね♪」

京太郎「」

ガラッ

トシ「おはよう……で、昨日はどうだった?」

はやり「今朝は最高でした♪」

京太郎「」シロメ



京太郎「う、嘘だろはやりん!」

はやり「まぁ本番は大事な時にとってあるよ☆」

京太郎(な、なりふり構っているだと!?)

はやり「だから、ほどほど……やっぱり初めては京ちゃんからが良いななんて……キャッ☆」カァッ

京太郎(お、おれはどうすれば良い!?)チラッ

トシ(気合入れな、色々と私のせいだけど)

京太郎(俺の友達が病んだのも!?)

トシ(私のせいだ)

京太郎(俺があの有名アイドルに朝の一番搾りされたのも!?)

トシ(それも私だ)

京太郎(ありがとうございます!)

トシ(嬉しいのかい)

京太郎「そういう気持ちがないと言えば嘘になるな」

トシ「正直だね」

はやり「え、なんの話?」

京太郎「なんでもないで」

トシ「京ちゃんが瑞原にエッチなことしてもらって嬉しいって話さ」

京太郎「ヴォイ!?」

はやり「なぁんだ、そういうことならいつでも……シ・テ・あ・げ・る♪」

京太郎「……」マエカガミ

トシ「所詮、そんなもんさ」

京太郎「おのれぇ!」



―――【雀荘】


爽「よっし、今日は京太郎に勝つぞ!」

誓子「あれ使えば勝てるんじゃないの?」

揺杏「……変態」

成香「スケベですチカちゃん」

由暉子「……色欲にまみれし罪人」


誓子「ちょ、そういうことじゃなくてっ!」カァッ

爽「う、うう~ん、さすがになぁ」

誓子「ちょっと!」


カランカラン


爽「お、来たか!」

由暉子「しかし、雰囲気が……」

はやり「おはよ~♪」テカテカ

揺杏(なんか昨日の三倍は元気)

京太郎「おっす」

爽(昨日の三倍は元気ない)



―――【雀荘】


爽「よっし、今日は京太郎に勝つぞ!」

誓子「あれ使えば勝てるんじゃないの?」

揺杏「……変態」

成香「スケベですチカちゃん」

由暉子「……色欲にまみれし罪人」


誓子「ちょ、そういうことじゃなくてっ!」カァッ

爽「う、うう~ん、さすがになぁ」

誓子「ちょっと!」


カランカラン


爽「お、来たか!」

由暉子「しかし、雰囲気が……」

はやり「おはよ~♪」テカテカ

揺杏(なんか昨日の三倍は元気)

京太郎「おっす」

爽(昨日の三倍は元気ない)



あ、連投しちゃった
ってことでここまで

はやりん大暴走、むしろ酔いのせいでイッチも大暴走

まぁここらへんは多少改変しようとどーにでもなる
臨海勢が遅れをとってるけどここから巻き返すはず

そんじゃまたー


さぁ始まるのさ!(折れないハート感)

ちょっとはやりんが前に出てるが臨海スレだぜ!
プロスレならプロスレ建てる……そのうち建てたい



誓子「あ~」

揺杏「げっろ」ハァ

爽「弱ってる京太郎なら勝てると思ったんだけどなぁ」ハァ

京太郎「2万年早いぜ!」ビシッ

成香「麻雀になると元気になりますね」

京太郎「ま、これでも雀士だからな」フッ

トシ「けっこークレイジーな方のね」

京太郎「……ま、まだプロには負けますけど!」

はやり「良子ちゃんに勝ったじゃん」

京太郎「あ、あれは勝ったと言いますか?」

はやり「まぁ肉体に働きかけるタイプの力も使いようってことだよね」

京太郎「……」

トシ「使いたくないなら使わなくても良いさ」ポン

京太郎「うっす」

爽「あ、じゃあちょっと私はやってみるかな」ニッ

京太郎「ん、どんなんなんです?」

誓子「ちょ、爽!」

爽「まぁまぁ、一回だけ一回だけ」

京太郎「よし来い!」



トシ「これはおもしろいことになりそうだね」

揺杏「知ってるのか!?」

誓子「ちょ、爽マジでやめなさいって!」


爽「……パウチカムイ!」

京太郎(この感覚、良いものじゃあない!)

ズゥゥッ

京太郎(まとわりつく、だと?)

京太郎「……一体なにがッッッ~~~!!?」ビクッ

爽「!」ゾクッ

はやり(え?)



京太郎「お゛、おっ……んっ……うぅあぁ……」

トシ(初めて見る顔だね……)チラッ


誓子「……」モジモジ

揺杏「……」マッカ

成香「」シロメ

由暉子「……そ、そういう感情は遠に捨て去りました」フルフル

トシ(初心だね、それに比べて)チラッ

はやり(かわいいかわいいかわいいかわいい)ハァハァ

トシ(邪気しか感じない……で、獅子原は)チラッ


爽「……か、かぁいぃ」

トシ(こいつもダメだったか)

爽(よ、涎垂らしてなんか耐えてるっ!)ゾクゾクッ

京太郎「……」フゥフゥ

爽(や、やばっ、く、癖に、なりそぉ)ゾクッ


京太郎「……トイレ」ヨロッ

トシ「あ、うん」



京太郎「……」トボトボ

トシ(帰ってきた……)

京太郎「……もうお婿にいけない」

はやり「私が結婚してやんよ!」

トシ「キャラぶれてるよ」

はやり「私が幸せにしてやんよ!」

トシ「あんたは野球少年じゃあないだろ」


京太郎「はやりさん……」

はやり「……!」ニコッ

京太郎「……」

爽「ごめん京太郎……」

京太郎「あ、いや爽さんが謝ることじゃ……」

爽(戻ってこいパウチカムイ、戻ってこい、もう一回やらせろ!)


誓子「す、凄くエッチな顔してたわよね」マッカ

揺杏「……なんか嬉しそうだチカセン」

誓子「べ、べべべ、別に!?」


京太郎(ああ、東京に帰ったら癒してもらおう……誰に?)



京太郎「……ふぃ~」

爽「うわ、マジでか……なんか強くなってね?」

京太郎「なんか集中できる」

揺杏「賢者モード?」

京太郎「なんつーことを言うんだ」

トシ「いやでも、あるだろ?」

京太郎「……無いとは言い難い」

はやり「しょうがないにゃぁ~はやりが毎回お世話してあげるゾ☆」


由暉子「スクープですね」

成香「お金になりますか?」

誓子「あなたそれでいいの?」


京太郎「……帰るか」トオイメ

トシ「あ、うん、そうだね」


ってことでそろそろ帰るよ
しょうがないね、はやりんのストッパーがぶっ壊れてるから

他にも何人かぶっ壊して帰ってくる無差別兵器の鑑
なお京ちゃんもちょっとぶっ壊される模様

とりあえず次回から臨海戻るよ、やったね京ちゃん()
そんじゃまたー


パウチカムイで京ちゃん堕ちる!
いや、ギリギリセーフ

とりあえず臨海に帰るぞー!



―――【東京】


京太郎(なんやかんやあったが、帰ってこれたぜ……!)

智葉「おかえり」ニコッ

京太郎「ひぇっ」

智葉「ん?」ニコニコ

京太郎「な、なぜここに?」

智葉「帰ってくると聞いてな、監督に」フッ

京太郎(監督が……ハッ、奴はババァとつながっている!)


京太郎「……な、なるほど」

智葉「だから迎えに来たんだぞ?」クスッ

京太郎(かわいい、このまま告白して振られたい……)

智葉「さ、行こうか」ニコッ

京太郎「え、逝く?」ゾッ

智葉「ん、帰るんだろ?」ギュッ ムニュっ

京太郎(腕を組まれるとおっぱいがおっぱいがおっぱいがぁぁぁっ!)

智葉「……ん、なに考えてる?」

京太郎「おっぱい」


智葉「……」

京太郎(俺のバカ)

智葉「……と、友達として、もうちょっとお前の好きなその、お、おっぱいの感触、味あわせてやる」ギュゥッ

京太郎(まさに僥倖!)



テクテクテク

京太郎(だがどうしてこうなった、智葉さんっていうのはこう……豊かで、無愛想で、男勝りな姐御肌じゃなきゃダメなんだ)

智葉「~♪」

京太郎(なんだこの普通の女の子のような表情は、一体どういうことだ!)

智葉「晩御飯は家で食べていくと良い」ニコニコ

京太郎「あ、はい」

智葉「友達を招待なんて初めてだ」クスッ

京太郎(これもう友達がいなかった可能性……)

智葉「今日は私が作るからな!」

京太郎「ああもうかわいいな」

智葉「かわっ」カァッ


京太郎「うっ、すんません」メソラシ

智葉「……ん、別に良い」

京太郎「そ、そりゃなによりで」

智葉「か、かわいいなんて言われたのは、初めてだが……」

京太郎「え、そうなんですか?」

智葉「かっこいいとか、ばかりだからな」

京太郎「あ~なんかわかる」ハハッ

智葉「わかるとはなんだ」ムッ

京太郎「あはは」


京太郎(あ~癒されてる俺、超癒されてる!)



京太郎(ほんと、このまま終わる、終わってしまうよ俺……)

智葉「~♪」

京太郎(智葉さんルートでな! なにこれ、ありです!)

智葉「さて、入ろうか」

京太郎「はい……」


門「」ズェーン


京太郎(へっ、自由業か……忘れてたぜ)

智葉「遠慮するな」ニコッ

京太郎(遠慮したい)

智葉「さぁさぁ」ズルズル

京太郎(あ~どうなるの俺ぇ!)



―――【辻垣内家:居間】


京太郎(こうなる)

智葉母「あら、いらっしゃい、あなたが須賀君! 噂の!」

京太郎(なんの噂だろうか)

智葉母「あらあら、嬉しいわねぇ、お父さんがいないのが残念」ハァ

京太郎(やったぜ、ケジメつけなくて済む!)

智葉「残念だ、母さんにしか紹介できないとは」ハァ

京太郎(友達って紹介したりするもん? いやたまたま会って紹介とかはわかるけど、俺の思ってるのとは違う、違いすぎんよ……)

智葉「京太郎?」

京太郎「え、あ、はいなんでしょう?」

智葉「ん、ボーっとしてるから」

京太郎「ああ、すんません」ハハッ

智葉「疲れてるのか?」

京太郎「あ、いや……大丈夫です」トオイメ

智葉「……疲れてそうだが、私の部屋で少し休むか」フッ

京太郎「ん、はい」コクリ


智葉母「……」ニコニコ


京太郎(ハッ、なんだ今のは!)

智葉母「……よろしく、ね?」

京太郎(このプレッシャー、この女ニュータイプか!)


―――【辻垣内家:智葉部屋】


京太郎(ここが智葉さんの部屋か……うん、純和風)

智葉「あまりじろじろ見るなよ?」ジト

京太郎「わかってますよ」ハハハ

智葉「……」

京太郎「普段、なにしてるんですか?」


京太郎(なんだ、お見合いでもするのか俺?)

智葉「最近は京太郎とメールしてるか勉強するかだな」

京太郎(えらい、優等生の鑑みたいな人だ……そしてそんな人の時間を削ってる俺、悪い子)

智葉「京太郎とのメールが楽しいからな、お風呂でも」

京太郎「風呂に入りながらしてるんっすか」

智葉「……は、はしたなかったか? き、嫌いにならな」

京太郎「超良い! 嬉しい!」

智葉「そ、そうか……本当だぞ?」ウワメヅカイ

京太郎(え、なに……乙女だ)

智葉「あ、そろそろ晩飯を作ってくる……できたら呼ぶ!」タッタッタッ タユン


京太郎「……」

京太郎(俺は巨乳にばかり心奪われる情けない人間だ)

?(情けない奴!)リンシャン

?(おもちに心奪われるのは仕方ないことなのですお義兄ちゃん! ぺちゃぱいにはそれがわからんのです!)ドラゴンロード

?(あ?)リンシャン

?(ヒッ)ドラゴンロード


京太郎(俺の脳内の女たちが凄い……脳内の女、脳内彼女……女装娘が妊娠、うっ頭が)


今回はここまでー
PCが不調でどうにも時間がかかる

とりあえず智葉編次回完結!
とか言うとそれっぽい、とりあえず智葉とばっか絡ませてても臨海スレ感なくなっちゃうし
色々と出す(京ちゃんが)

そんじゃまたー


再開は突然に!(再開!)

もうなにがなんだか



京太郎(落ち着け俺、女装山脈も学園も関係ないんだ……問題は俺が智葉さんの部屋に一人残されてることだ)


京太郎「スマホでもいじってるか」

京太郎(しかしまぁ、智葉さんの部屋……気になる。美少女プラモとかありそう)

京太郎「いや、いかん……友達とはいえ異性だ」フム


京太郎(正直、友達としては最近距離の掴み方を間違えてる気がしないでもないけど)


京太郎「……ふむ」ノビー

京太郎(あれは、日記か? なんだ、日記から飛びだしているのは、写真?)

京太郎「……!!?」

京太郎(俺の写真、だと……一体いつ、いや部活中!)

ガラッ

京太郎(き、気になる……さ、探ってみるか? いや、だが、しかし……)


京太郎「さ、触らぬ神にたたりなし……」

京太郎(ええい、だがなんだこのプレッシャーは!)



ガラッ


智葉「京太郎、晩御飯できた……ってどうした?」

京太郎「え、あ、なんでも……」トオイメ

智葉「晩御飯できたから呼びに来たんだが……」

京太郎「いきましょ、いきましょ」

智葉「うん……?」コクリ


京太郎(友達の写真を持ってるって、普通なのかなぁ……)


―――【辻垣内家:居間】


京太郎「……」

京太郎(わりと凄い……)

智葉「さ、召し上がれ」ニコッ

京太郎「結婚しよ」

智葉「冗談もほどほどにな?」クスッ

京太郎「これ本気で言ってたら超ショックですよ」

智葉「……ほ、本気だったのか?」カァッ

京太郎「いや、冗談ですけど」

智葉「そ、そりゃそうか」フイッ

京太郎「嫁力高いなぁ」

智葉「いつでも嫁に行けるようにな」フフン タユン

京太郎(いつでもお嫁においで)


智葉母「仲良しね」クスッ


京太郎「あ、す、すみません」

智葉母「良いの良いの」フフッ

智葉「どうだ母さん、私の自慢の“友達”だ!」ニッ

智葉母「ん、良い子ね」クスッ

京太郎(なんだ、この妙な感覚)

智葉母「……」ジー


京太郎(このプレッシャーは!)

智葉母(婿にこい婿にこい婿にこい)

京太郎「……サボテンが花をつけている」トオイメ

智葉「?」



京太郎「おいしいなぁ」モグモグ

智葉「ふふっ、そうかそうか」ニコニコ

京太郎(なんでこの人こんなかわいいのん?)

?(しかしお義兄ちゃん、おもちはまだいるのです!)ドラゴンロード

京太郎(そう言う問題じゃないんだよ!)

?(一人に絞ったら修羅場が見れなくなる……それだけは絶対嫌だ!)リンシャン

京太郎(テメェ!)


智葉「な、なぁ京太郎?」

京太郎「ん?」

智葉「味噌汁、こぼれてるぞ」

京太郎「おわっちゃほわっちゃぁっ!」

智葉「京太郎ぉ!?」



―――【辻垣内家:居間】


ガラッ

京太郎「……すみません、ズボンかりちゃって」

智葉母「ん、良いのよ別に、買ってから一回も使ってないしそのままあげるわ」クスッ

京太郎「い、いやそれは申し訳ないっていうか」

智葉母「気にしないで」クスッ

京太郎「というよりあのズボンでも良かったですよ、別にそんな広く濡れたわけでもないですし」

智葉母「これからも智葉の友達でいてくれたらなによりよ」

京太郎「お母さん……」

智葉母「ついでに婿養子になってくれたら」

京太郎「サボテンが」

智葉母「シャアはいいから」

京太郎「さ、智葉さんが聞いてたらどうするんですか」カァッ

智葉母「今は洗い物中だから平気……それとも智葉は好みじゃない?」

京太郎「ドストライクです!」

智葉母「あら、それはなにより」ニコニコ

京太郎(くっ!)

智葉母「まぁそれは置いといて、また来てね……智葉、嬉しそうだから」フッ

京太郎「……はい」フッ

智葉母「婿養子にも来てね」

京太郎「置いとけよ!?」



―――【辻垣内家:正面】


京太郎「それじゃ、今日はごちそうさまでした」ペコリ

智葉「気にするな、いつでも来い」ニコッ

京太郎「はい」ニッ

智葉「あ、呼んでくれればいつでもご飯つくりに行くからっ♪」

京太郎「……はい」

京太郎(付き合お)

智葉母「いつでも(婿養子に)来てくれて良いからね♪」



―――【街中】


京太郎(にしても美味かったぁ)フゥ

テクテクテク

京太郎「嫁さん、欲しいな……」

?(その前に彼女でしょお義兄ちゃん!)

京太郎(あ、はい)

?(おもちのね!)エッヘン

京太郎(なんだこいつ……おおよそ同意だけど)


京太郎「たく、コンビニよって帰るか……って」

モブ子「え?」

京太郎「……」

モブ子「……」

京太郎「ど、どうも」

モブ子「あ、どうも」



京太郎(なぜか知らんが一緒に帰ることになってしまった)

モブ子「……えっと、こ、こっちなんだね」

京太郎「あ、はい」

モブ子(うぅ、この状態が誰かに見つかればどうなるか)キョロキョロ

京太郎「……にしてもあれですね、モブ子さんとこんなことになるなんて」アハハ

モブ子(一緒に帰ってるだけだろ! まぁ私としても意外だけどこの状態は良くないんだって……ハッ!)キュピーン

バッ

モブ子(あ、あれは……)


ネリー「……」ゴゴゴゴ


モブ子(ああ、また私のおっぱいが幼女に虐待される……文体やべぇな)

京太郎「どうかしました?」

モブ子「なんでも」ツゥ

京太郎「……なんで泣いてるんですか」

モブ子「あんたのせいだよ」

京太郎「俺ったら女泣かせ♪」

モブ子「ひきちぎるよ!?」

京太郎「こわっ!」



―――【じゃん荘:京太郎部屋】


京太郎「ただいま~っと」

カピー「カピ」オカエリ

京太郎「よ、なんか癒されそうで癒されなかった気がしてやっぱ癒されたわ」

カピー「カピ」タラシメ

京太郎「なんでそうなる」

カピー「カピ」ジブンノムネニキケヨ

京太郎「?」

リンロン

京太郎「あ、メッセージだ。誰だろ」


良子:そろそろデートの時期ですね

京太郎「そんなことないですっと」ススッ

カピー「カピ」オニダナ

京太郎「……してきた方が良い?」

カピー「カピ」ヤメトケ

京太郎「あ、はい」


今回はここまでー

どんどんおかしくなっていくぞい
サボテンが花をつけている……って俺が最初に言ったことになんねーかな

そんじゃまたー


よっしゃ、投下の時間だ!

このままじゃ誰かしら死ぬぅ!



―――朝【臨海高校】


京太郎(今日も今日とて部活かぁ……休日なのに、まぁあいつらは生活とか将来かかってるしな)

ネリー「おはよキョータロー!」ニコッ

京太郎「おう、おはよ」フッ

ハオ「おはようございます」クスッ

京太郎「ん、ハオもか」

ハオ「はい、久しぶりな感じですね……」

京太郎「だなぁ」

ハオ「寂しかったんですよ?」

京太郎「お、おう……」


京太郎(なにこれ、照れる……)


ハオ「?」タユン

京太郎(くっ、強い!)

ハオ(ふふふ、京太郎がおっぱいに弱いのは理解しています……この勝負、私が制す!)

ネリー(くっ、ハオめ汚い真似を)

京太郎「あ、おはようございます」


モブ子「ひぇっ!」ビクッ

京太郎「なんでビビってんですか」

モブ子「そ、それはその」メソラシ

ネリー「……」

モブ子「……」

ネリー「……狩る!」ダッ

モブ子「ひぃっ!」ダッ

ネリー「待てェッ!!?」

モブ子「いやぁぁぁっ!」


京太郎「なにあれ、仲良し?」

ハオ「私は京太郎ともう少し仲良くなりたいです」ニコッ

京太郎「う、うっす」カァッ

ハオ(ふふふ……勝てる! って私はなにに勝つつもりで!?)カァッ



―――【麻雀部部室】

ガチャッ


京太郎「おはようございまーす!」

智葉「ああ、おはよう京太郎」ニコッ

メグ「ん、オハヨウ!」

アレク「よし来た」

ハオ「ネリーは、先についてたんですね」

ネリー「うん!」ニコッ

京太郎「……」チラッ


モブ子「」ズーン

「ほ、ほらモブ子元気だしなよ」

「ね? あんたも嬉しそうにしてたじゃ」

モブ子「」グスッグスッ


京太郎「高3ガチブルーにするとはなにをした!」

ネリー「乳をもぎとらんばかりに揉みしだいただけだよ!」

京太郎「くぅ、うらやましい!」

明華「……どうぞ」ニコッ

京太郎「くっ」ガクッ

ネリー「おのれおっぱい!」



京太郎(あれから少し、麻雀を打ってるわけだが)


京太郎「しかし、なるほど……」

明華「どうしました?」

京太郎「いや、やっぱ人によって癖とかって全然違うし……能力に関しては色々と対策練ったりは必要だなって」

ハオ「練れないのもありますけどね、京太郎のみたいに」

京太郎「俺は強制発動だからな、許せ」フッ

ネリー「でも扱い上手だよね」

京太郎「ま、長いこと使ってるし……」


そこでふと、表情を変えた

牌を一つ右手に持って、その中で転がす

すぐにその牌を捨てると再開


京太郎「セーフか」ホッ

明華「あ、あれは使わないんですかっ!?」ソワソワ

京太郎「使うか、特に明華さんには」

明華「なんでですか!?」

ハオ「わ、私に使う気ですね……は、辱めを受けるぐらいならっ」

京太郎「やらねーよ!」

ハオ「え!?」

京太郎「え?」



アレク「やらないんだ、あれなんだっけ……熊倉さんから話聞いたけど」

京太郎「言わないでください、名前はやめて!」

アレク「……そう?」

京太郎「そう!」

アレク「……そう」コクリ

京太郎「ふぅ」ホッ


アレク「暴食」

京太郎「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」ゴロゴロゴロ

ネリー「きょ、キョータロー!?」

モブ子「可哀想に、古傷が」

メグ「知っているのかモブ子!」

モブ子「まぁその、放っといてあげて」メソラシ


智葉「大丈夫か京太郎!」

京太郎「あ゛あ゛あ゛あ゛」ゴロゴロゴロッ

智葉「あっ」

ドンッ

京太郎「ふぉ!?」


ドタドタバタン


ネリー「きょ、キョータロー! 智葉!?」

明華(くっ、あれを受けてそのままの流れで京太郎くんとなぁなぁの関係に持ちこむ計画が!)

ハオ(くっころならああいう技を受けられると聞いたのに!)

メグ(なんか全員まとめて撃ちたいデス)



京太郎「……」

智葉「……」


モブ子(え、なんでガイトさんが須賀の上に……てかあれ完全に入って)


京太郎「……」カァッ

智葉「……す、すまない!」バッ

京太郎「い、いえ」フイッ

智葉「そ、そのっ……」カァッ


ネリー「……友達なんだよね?」


智葉「と、当然だ、友達でもあんなふうになれば動揺ぐらいする!」クワッ

ネリー「……なら良いけど、平気? キョータロー」

京太郎「お、おう平気!」グッ

ネリー「あんな風に暴れちゃダメだよ?」

京太郎「それは無茶」


明華(くっ、最近……上手く押せない!)

ハオ(こうなれば容赦できなく……って私はなにを目指してるんですか!)

メグ「ラーメン食べにいきマス」

京太郎「あ、俺も~」

アレク「私も」

智葉「なら私も!」

ネリー「良いねラーメン!」

ハオ「はい!」バッ

明華(あんま量は食べられませんが、京太郎くんと少しでも一緒に!)


モブ子(ラーメンか、頭がラーメンになってきたしラーメン行こう……アイツらが行かなさそうなとこ)



―――【ラーメン屋:あすの家】


「あっさりはラーメン界のガンだ!」

「父さんはそうやって!」

「やめてよ二人共、こってりにもあっさりにも美味しいラーメンがあるはずだよ!」


モブ子(騒がしい店員、それはまだ良い、良いが……)ズルズル



京太郎「そろそろ地区予選かぁ」

智葉「不安か?」クスッ

京太郎「まさか、全国に行って戦いたい相手もいるんで」フッ

明華「へぇ、男子生徒で京太郎くんが目を付けてる相手がいたなんて」

京太郎「なんだその言い方は」

明華「だって……おっぱいしか興味ないと思って」

京太郎「事実なだけに否定しずらい」

ネリー「……」ジトー

京太郎「な、なんだよ……しょうがないでしょ性癖なんだから!」

ネリー「……ネリーにえっちなことできるって言ったくせに」

京太郎「なっ!?」カァッ

ハオ「ななな、なんて破廉恥なことを聞いてるんですかネリーは!?」

ネリー「ネリーも守備範囲ってこと、おっぱいだけが有利じゃないね」ニヤリ

明華「くっ!」

ネリー「キョータローはロリコンの気もあるんだよ!」

京太郎「 や め ろ 」

アレク(ロリでも巨乳でもない私は、一体どうすれば……)トオイメ

メグ「替え玉!」


モブ子(ええい、なぜあいつらが……でも私はここ、カウンター席で黙ってラーメンをすするのみ!)



京太郎「くそっ、俺の株がだだ下がりだ!」

明華「大丈夫、これ以上下がることなんてないですよ♪」

京太郎「おい、フォローか? フォローなのかそれは?」

明華「京太郎君が隣にいるだけで〇宮がきゅんきゅんおりてきて」

京太郎「どうした明華、頭のネジが飛んだか!?」

ネリー「最近ずっとそうじゃん」

京太郎「くっ、フォローできねぇ!」

明華「なんでそんなこと言うんですか、赤ちゃんを作るという行為は至極まっとうで聖なる行為のはず!?」

京太郎「変態はみんなそう言うんだよこのド変態!」

明華「あぅっ」カァッ

京太郎「ええ~」

明華「京太郎くんは、そういう子は嫌いですか?」ウワメヅカイ

京太郎「大好き」

明華「えへへ」ニコニコ

京太郎「しまった!」

ネリー「しまったじゃないよ!」


クイクイ

京太郎「ん?」

智葉「京太郎……わ、私は、どうだ?」

京太郎「へ、ど、どうだとは?」

智葉「……え、えっちなこと、できるか?」カァッ

京太郎「はい!」

ネリー「この豆腐理性!」

京太郎「ガッデム!」



ネリー「このド変態!」

明華「残念でしたねネリー、あなたの罵倒じゃ興奮しません!」ビシッ

ネリー「そんなの求めてないよ!」

ハオ「京太郎に、変態って言われる……くぅっ!」

メグ「これももうダメデスネ」ヤレヤレ

アレク「なんだこの状況は……流れに乗る!」

京太郎「やめろ!」

キュピーン


京太郎「ハッ、モブ子か!」バッ

モブ子「……」ズルズルズル

モブ子(見られた、死にたい……)


京太郎「……私もよくよく運の無い男だ」

ハオ「そうなんですか?」ムニュ

京太郎「嘘、超嘘」

ネリー「キョータローはロリコンでシスコンでマザコンだもん!」

京太郎「おいこら」



モブ子(シ〇アじゃん!)


京太郎「……違うぞ」

ハオ「ま、ママって呼んでも良いんですよ?」

京太郎「!!?」

?(お母さん、同級生が!?)リンシャン



明華「お、お兄ちゃん?」

京太郎「」

?(起訴! 侵害なのです!)ドラゴンロード


ネリー「え、えっと……わ、私に母性を、求めるの?」ソワソワ

京太郎「一言もそんなこと言ってない」シロメ


モブ子(た、たったの二ヵ月……二ヵ月で麻雀部の主力3人を完堕ち……ば、化け物か)ズルズル


智葉「……わ、私は友人だからそういうのとは、違うか」

モブ子(あんた今さっきまでエッチなことされたそうにしてたじゃんかスケベ! 智葉さんのエッチー!)


智葉「……で、でもその……は、母親や妹が欲しいというなら!」

京太郎「落ち着け智葉っちゃん!」

智葉「京太郎がその、よ、幼女趣味だというならコスプレもじさない!」クワッ

京太郎「……」


京太郎(ツインテ幼児服の智葉さん……ぐはっ! いろんな意味でダメージがデカい!)

智葉「ゆ、友人のためならば、辞さない!」

メグ「サトハ、辞した方が良いデスヨ」

京太郎(さすが常識人!)



―――【帰り道】


京太郎「疲れた、てか大騒ぎしてしまった……」ハァ

メグ「あそこは店員が大騒ぎしてるんで気づいてないと思いマスヨ」

京太郎「そういうもんっすかねぇ」

メグ「そういうもんデス……またおいしいラーメン屋連れてってあげマスヨ」ニッ

京太郎「……うっす」フッ

ネリー「私もいく!」

京太郎「自分で金払えよ?」

ネリー「きょ、今日はキョータローが勝手に食券買ってくれただけだもん!」

京太郎「はいはいそーですね」

ネリー「でも……ありがと」

京太郎「……おう」ナデナデ

ネリー「こ、子供扱いしないでよ! ネリーはしっかりキョータローの彼女になるんだからっ……あ、ロリコンだから子供扱いされた方が」

京太郎「最初の方でキュンとさせといてそれかおいこら」

ネリー「キュンとしたの!?」

京太郎「あ~どうでも良いだろ」

ネリー「よくない!」ムゥ


明華「なんですかこの圧倒的な敗北感……なぜ私はああならないんですか」

モブ子「捨て去ったでしょ、恥じらいとか」

明華「余計なお世話です!」ググッ

モブ子「お、おっぱい強く掴まないで!」

アレク「……脳みそ全部おっぱいにつまってんじゃないの?」ジト

モブ子「それが監督の言うことか!?」


京太郎「後ろは後ろで楽しそうだな」

ネリー「あのおっぱい」ギリギリ

京太郎「なんでお前はそんなに敵意むき出しなのか」

智葉「……」

京太郎「智葉さん、なんか近くない?」

智葉「……」クンクン

京太郎「てい」チョップ

智葉「きゃっ」


京太郎(きゃって……かわいいじゃねぇか)


京太郎「なにやってんですか」ジト

智葉「ああいや、なんだか良い匂いがしてなにか使ってるのかと」

京太郎「いや、別になにも……」

智葉「そう、なのか?」

京太郎「?」

ネリー「ナチュラルに人の匂い嗅ぐって中々智葉も変人だね」

智葉「なっ!?」ガーン


ここまで!

長い一日だったぜ……
そろそろ本筋進めていきたいとこよね

このままダラダラと日常回なんて続けてたら誰かしら膜なくなりそうだし

そんじゃまたー


今こそ時は極まれり!(投下開始!)

ってことで愉快な仲間たちの暴走は終わらない



―――【辻垣内家:智葉部屋】


智葉(今日も楽しかった……にしてもそろそろ、個人戦か)ハァ


智葉「あ、そういえば京太郎にこのシャツ返してな……というより洗濯して返さないと」

ピタッ

智葉「……」スンスン

智葉(京太郎の、匂い……)スンスン


グイッ

智葉「……」スンスン

ギュッ

智葉「京太郎の、匂い……」スンスン



―――【じゃん荘:京太郎部屋】


京太郎「モテすぎて怖い」

咲『あ、そっ……で?』

京太郎「塩対応すんな」

咲『いやね、モテてるなんて話どーでもいいわけ』

京太郎「はい」

咲『……修羅場は?』

京太郎「ないな」

咲『けっ、それじゃ寝るね』

京太郎「なんだお前!?」

咲『もぉ、そんなに私とお話ししたいの~しょうがないにゃ~京ちゃんは~』

京太郎「はっ倒したい」

咲『え、押し倒す? 警察呼びます』

京太郎「この野郎!」

咲『野郎じゃないよ』

京太郎「くっそう、どうにもならん」

咲『なにが?』

京太郎「もう良い、寝る」

咲『あ、そう……ま、これから先楽しみにしてるよ』

京太郎「なにがだっての……」

咲『そんじゃねー』

京太郎「おう、おやすみ」

咲『おやすみー!』


京太郎「……あいつも楽しそうで良かったけど、インターハイ……咲と当たったところで、ネリーはアイツに勝てんのか?」



―――【数日後】


京太郎「……きたぜ、明日からインターハイ団体戦!」

明華「個人戦はそのあとですね」

京太郎「……そういえば五人はインタビュー受けてましたね」

智葉「伊達に常連校じゃないさ」フッ

ネリー「それに智葉は3位の女だし」

智葉「3位って言うな」

京太郎「気にしてんですか?」

智葉「そりゃ、多少は……」フイッ

京太郎「可愛いやんけ」

メグ「京太郎、ブレてマスヨ」

智葉「か、かわっ……」フイッ


アレク「個人的には京太郎も取材してほしかったんだけどね」

京太郎「ええ~」

アレク「うちの隠し玉、五人と同レベルってのはかなり稀だしね……」

京太郎「うっ、でもなぁ……」

ネリー「どの道、取材受ける日は近いと思うけどねー」

京太郎「なんでまた?」

アレク「個人戦、勝つでしょ?」

京太郎「……勝ちますけど」

メグ「臨海で男子のエースがいればそりゃ人気にもなるデショウ」

京太郎「あ~……ダル」



明華「まったくもう、ほら……しっかりしないとだらしないって全国にしれちゃいますよ?」

京太郎「むぅ……」

明華「ほら、口元におかしついてますから」フキフキ

京太郎「……俺の代わりにあの人に頼みましょう」ユビサシ

モブ子「ぶへっ、わ、私!?」

ネリー「アイツはだめ、おっぱい大きいから」

モブ子「そこじゃなくて代わりってとこからおかしいんだよ!」

京太郎「確かに大きい」ジー

モブ子「あんた私相手遠慮ないよね!」

京太郎「ああ!」

モブ子「それってハネクリボー!」


ネリー「……」ジトー

モブ子「くっ、嫉妬の視線を感じる……乗っただけなのにっ!」

京太郎「ダルいな~」

アレク「頑張ったらラーメン奢ってあげるから」

京太郎「……うっす」

アレク「よし」ニッ


京太郎「あ~ここ数日で割と強くなった気もするし頑張るか!」グッ

ネリー「ホントここ数日で凄いよね、てかパターン掴んだ?」

智葉「調子が良いと蹂躙されるからな」ハァ

ネリー「私はされないけどね! むしろする側!」

京太郎「された覚えはねぇなぁ? むしろ俺の方が勝ちこしたまである!」ニッ

ネリー「なにおう!」

モブ子(私のおっぱいは蹂躙されたけどね……ひどい……)



ハオ「……本当におっぱいしかない人ですね」

モブ子「唐突な毒舌!?」

京太郎「おっぱいがあれば良いじゃないですか」ポン

モブ子「お前慰めてんのか!? なぁ!?」

ハオ「京太郎、わ、私はどうですか?」

京太郎「かわいいぞ!」

ハオ「えへへっ」

モブ子「やめるぞ! その内やめるぞこら!」

京太郎「と言いつつ~?」

モブ子「やめないんだよなぁ~……ってなにこれ!?」


「凄いねモブ子、一軍に解け込んでる」

「解け込んでるっていうか……ううん、楽しそうだからいいや」


ネリー「嬉しそうな顔してるもんね、おっぱい揉まれて」ジト

モブ子「してねぇよ! 揉むだけじゃなくてあんたら叩いたり挟んだりするでしょ!?」

明華「下ネタとは」

モブ子「私は地味で目立たないキャラで生きてくはずだったのにぃ!」タユンタユン

京太郎「それは無理だ」ジー

モブ子「シパッ!」ポカッ

京太郎「ぐぼぁっ!?」



今回はここまでー

いかん、モブ子が主張をはじめた
こいつはモブだ自重せねば

次回は団体戦、ってもスキップみたいなもんだけど

そんじゃまたー


一歩間違えればバッドエンドだゾ

そんじゃ投下開始ー



―――【インターハイ予選会場:前】


ザッ

京太郎「きたぜ!」

智葉「向かうところ敵なし、だ」フッ

ハオ「すべて、蹴散らします」

明華「どの程度楽しませてくれるでしょうか」クスッ

メグ「別に副将戦で倒してしまって構わないんでしょう?」


ネリー「どうしたの? メグまで一緒になって」

アレク「舞い上がってるんだろ、カッコつけて無様なことにならなきゃ良いけどな」

モブ子「スポンサー様もいますしね」

アレク「それな、一番がそこなんだなぁ」ハァ


智葉「わざとやられたふりをするのは趣味じゃない」

京太郎「智葉さんはスポンサーとかそんな気にしなくて良いんじゃ?」

智葉「私はな……ただ留学組は、なぁ?」

ハオ「まぁ、しょうがないんですけど」ハァ

京太郎「相手によっちゃ普通に打ってても苦戦は強いられるでしょうけどね」

明華「そうですね」

智葉「願掛けに火打石でも持って来れば良かったか?」クスッ

京太郎「願掛け、それはありかも」ハハハ

明華「じゃあ願掛けに京太郎くんが私に顔かけってことで」

ゴツッ

明華「痛ぁい……」ナミダメ

京太郎「お前が悪い」

メグ「ゲンコツとは、容赦なくなってきマシタネ」

京太郎「明華さんには必要ないと」

明華「仲良くなってきた証拠ですね!」

京太郎「なんでこうなった……」



明華「そういうことじゃないんですか?」キョトン

京太郎(かわいい)

京太郎「……まぁ仲良くなってきた証拠なんだろうけどさぁ」

明華「たまにタメ口も出るぐらい仲良しですね!」エッヘン

京太郎(おっぱい)

京太郎「いや、それは俺が舐めてるだけです」

明華「舐めっ……」カァッ

京太郎「ああもう、全部こうなる!」ウワー

ギュッ

京太郎「へ?」

智葉「……」ギュゥッ

京太郎(なんで智葉さん、俺の腕に抱き着いてんですかねぇ……)

智葉「わ、私たちだって仲良くなった、よな?」ウワメヅカイ

京太郎(おおう、友達飛び越えそう)

京太郎「う、うっす!」カァッ

智葉「ん……友達、友達……」クンクン

京太郎「だから匂いかぐのやめましょうよ」

智葉「ハッ! か、かいでないぞ!」

京太郎(かいでたよ)



―――【インターハイ会場:観戦室】


『インターハイ東東京予選、開始です!』

『今回も臨海高校が……』



京太郎「うおお、始まった……」

アレク「なに緊張してんの」

京太郎「す、するでしょうよ……」

アレク「負けたら色々大変だかねあの子ら……智葉に関しちゃ京太郎が慰めてあげれば?」

京太郎「まぁ友達として当然ですけど」

モブ子「いやその流れで友達だからって言われながら押し倒されて断れない流れが見える」

京太郎「……」

モブ子「……なんか良いなよ」

京太郎「……距離、置いた方が良い?」

モブ子「死ぬよ、君」

京太郎「あ、はい」

アレク「……距離置きたいの?」

京太郎「いや、そんなことは……ああいや、ただ智葉さんの将来のこと考えると距離置いた方が良いのかなぁ」ムム

アレク「優しいんだ」フッ

京太郎「だってほら、彼氏とかできて智葉さんが俺にあんな調子だったら男に申し訳ないというか」

アレク「それは大丈夫な気がしないでも……」

モブ子「いや、大丈夫じゃない」

京太郎「でしょう?」

モブ子「……とりあえずなにかあっても私には被害がないように」

京太郎「真っ先に連絡しますね」

モブ子「私に容赦ないよね!」

アレク「ちょっとあんた前出過ぎ」

モブ子「理不尽!」

京太郎「おおー智葉さんつえー」

モブ子「こっち気にしろ!」



―――【インターハイ会場:ホール】


京太郎「今日の分は終わりかぁ」

アレク「見ろ、取材受けてる」

京太郎「予選一日目終了で?」

アレク「それでも、だよ……うちはそれだけ目をつけられてるってこと」

モブ子「覚悟した方が良いんじゃない?」

京太郎「……うへぇ」

アレク「そんな面倒そうな顔しない」ハハッ

京太郎「……でも勝ったら取材ですよね?」

アレク「京太郎ぐらいの歳ならテレビって喜ぶもんじゃないの?」

京太郎「面倒っていうか、色々こわい」

モブ子「全面同意」

京太郎「だよね!」

モブ子「だよ!」


智葉「ずいぶん仲良さそうだな」ジト

モブ子「ひぇっ」

京太郎「智葉さん! おめでとうございます!」

智葉「あ、うん……その、お前の応援のおかげだな」ニコッ

京太郎「そ、そうですか?」アハハ

智葉「やっぱり最高の友達だっ」ギュッ

京太郎「ファッ!?」


アレク「マズイ、まだ記者がいる!」

明華「煙玉を、ハオ!」

ハオ「はい! ……ってそんなもの持ってないですよ!」

ネリー「え~」

メグ「NINJA!?」

ハオ「違いますから!」

智葉「?」ギュゥッ

京太郎「死ぬ……社会的に」



―――【帰り道】


京太郎(にしても、明日も団体戦……今日の見てる限りなにも問題なさそうだな)

智葉「~♪」

京太郎(にしてもなぜ二人で、どういう経緯で二人で帰ることになったんだったか)

智葉「二人きりで話したいことと言うのはな」

京太郎(ああ、そんなことがあったんだったか)


智葉「父がお前に会いたいと」

京太郎(嘘だろ智葉さん!)

智葉「だから、晩御飯に招待しようと……な?」ニコッ

京太郎「……」


京太郎(だが待てよ、俺にはできなかったが……智葉さんのお父さんならばハッキリとおかしいと言うかもしれない!)パァッ


智葉「その、断れる雰囲気じゃなくて」

京太郎「行きましょう!」

智葉「ほ、本当か!」パァッ

京太郎(俺がぼろくそ言われてぶん殴られる可能性もある……が、智葉さんに一般的な異性の友達を教えるためだものな!)


智葉「ふふっ、そう言ってくれて良かった……きっと父も君に会えばッ、痛っ……」

京太郎「え、どうしました?」

智葉「め、眼にゴミが……」ポロポロ

京太郎(泣いてる智葉さん、良い……)

京太郎「じゃなくて、ハンカチどうぞ」

智葉「ハンカチどうも」



智葉「んっ……ありがとう、助かった」

京太郎「はい」

智葉「いや、洗って返す」

京太郎「良いですよ別に」フッ

智葉「いや、洗って返す……」

京太郎「……なんでずっと顔にハンカチ押し当ててるんですか」

智葉「あ、いや別に」クンクン

京太郎「……返せ」

智葉「わ、わかった……わかったからあと十秒」クンクンクン

京太郎「十秒じゃなくて重病だよあんた! どうした!? なんでそうなった!?」

智葉「な、なんの話だ、私はまともだ!」クンクン

京太郎「ええい、聞こえているならやめろ!」

智葉「?」クンクン

京太郎「だぁ~! もうくれてやるよ!」

智葉「え、ほんとっ!?」パァッ

京太郎(かわいい)



―――【じゃん荘:自室】


京太郎「かわいかった……けど、なんとかせねば」

カピー「カピ」ナントカッテ?

京太郎「このままでは危険が危ない」

カピー「カピ」ナンノ?

京太郎「……なんか、こうね」

カピー「カピ」イツモノコトカ

京太郎「いつもってなんだ!?」

プルルルル

京太郎「スガだ」

咲『モシモシモシモシモシ』

京太郎「こえーよ」

咲『ハァイ京ちゃん』

京太郎「あ~ハァイ咲」

咲『勝った?』

京太郎「まぁ」

咲『Yes!』

京太郎「なんでそんなテンション高いのお前」

咲『いやぁ、テンション上げなきゃやってらんないぐらいヤバいことがあってね』

京太郎「ん?」

咲『……ヤバい、このままじゃ女に貞操奪われる!』

京太郎「良かったな」

咲『良くないよ!?』

京太郎「じゃあ誰なら良いの」

咲『……きょ、京ちゃんだゾ☆』

京太郎「大嘘つくな」

咲『まぁね~』

京太郎「なんだお前、てか大丈夫か色々」

咲『良い友達ではあるんだけどねぇ~いや、向こうも友達って言ってるけど近い気が』

京太郎「……それだ」

咲『ん?』

京太郎「……それだよなぁ」

咲『?』



よし寝るぞ!

審判の時は近い

そんじゃまたー


よっしゃStart!

智葉の快進撃が始まる……たぶん!



―――二日目【予選会場:観戦室】


京太郎「まるで危な気無いですね」

アレク「まぁそのように育ててきたからね……あんたとやらせたのも十分」フッ

京太郎「買い被りすぎじゃないですか?」

アレク「そんなことない、これでも京太郎のことは信頼してるの」クスッ

京太郎「……うっす」

アレク「照れた?」ニヤリ

京太郎「照れてない」

アレク「嘘だ~」ウリウリ

京太郎「茶化すなよ、モブ子が見ている」

アレク「見せつけちゃおうよ~」ツンツン

京太郎「や、やめっ」


モブ子(あ~死なないかな全員)



アレク「そういや修行って、どうだったの?」

京太郎「ああ……修行」トオイメ

アレク「ん?」

京太郎「色々、ありましたよ、色々、ね……」トオイメ

アレク「そ、そう……」

京太郎「……」

アレク「京太郎?」

京太郎「はぁ~」

アレク「?」


モブ子(そうだ、もっと不幸になれ須賀ぁ……)



―――【予選会場:メインホール】


京太郎「あっさりでしたね」

アレク「あっちでインタビュー中か、私も行ってくる」

京太郎「監督もそりゃ取材ぐらい受けますよね」

アレク「そりゃそうよ……そんじゃ待っといて」

京太郎「うっす」


モブ子(まずい気配がする……ここは一旦距離を取)


???「あ~!」

京太郎「このプレッシャー!」

モブ子(大佐ぁっ!)

京太郎「はやりか!」キュピーン


はやり「見つけたゾ☆」

京太郎「私もよくよく運の無い男だ」

モブ子(知ってた!)

はやり「京ちゃぁ~ん♪」ダキッ

京太郎「ぐわっ!」



京太郎「なぜきた!」

はやり「だってしょうがないじゃない……はやりの身体が、心が京ちゃんを求めちゃってるんだゾ☆」

京太郎「ええい、誤解ばかりが広がって!」

モブ子(一体どういうことだ、逃げなきゃ!)

京太郎「逃げるなモブ子ぉ! 戦えぇ!」

モブ子「私にどうしろと!?」

はやり「はっ……わ、私に迫る勢いの巨乳!」

モブ子「やめろ! 私は関係なぁい!」

はやり「ダメ、京ちゃん! あの娘に惹かれないで!」

京太郎「あ、それは無いっす」シレッ

はやり「あ、はい」

京太郎「でもおっぱいは良い」デレッ

はやり「だめぇ! この駄乳!」ジト

モブ子「なんだこの扱いはぁ!」



「なんだ? なにごとだ?」

「あれは、はやりん!」

「そしてあの制服、臨海の男子生徒!」


京太郎「見ての通り軍人さ」フッ

はやり「見ての通りの学生だよ」

京太郎「ですよね」

はやり「もう、なんで邪見に扱うの?」

京太郎「いや、そういうつもりは……ただ色々と面倒なことになりそうな気配が」

はやり「面倒なことになりそうな予感って?」

京太郎「その、なんつーか……」


はやり「はやりの身体は京ちゃんを忘れられないって言ってるよ!」

京太郎「そういうことだよぉぉ!!」


「な、なんだってー!!!」

「京太郎! お前は、俺のぉぉぉぉ!」

「驚いたぞ!」


ざわざわ ざわざわ


京太郎「このままではこちらが(社会的に)やられる!」

モブ子「へへっ、そそっかしいからよ、こういう時、目立った方の負けなのよね」

はやり「おっぱいはまだ負けてないからね!」

モブ子「それ以外もあんたの勝ちで良いから話しかけんな!」

はやり「若さで勝ってるからって調子乗らないでよね!」

モブ子「乗ってないよ!」


明華「どういうことですかー!」

ネリー「キョータローのバカ」ゲシッ

ハオ「……」ジトー

智葉「……京太郎ぉ」


京太郎「俺に一体どうしろっていうんだ!」

はやり「はやりんのお婿さんになれば良いんだゾ☆」

京太郎「もう黙れよ!」



はやり「きょ、京ちゃん……」

京太郎「あ、す、すみません強く言いすぎ」

はやり「関白亭主なんだから♪」

京太郎「(暴言が)ちょ、直撃のはずだ……化け物か!」

モブ子「一体どこにそれほどのメンタルが……!」

はやり「愛だよ!」

京モブ「なぜそこで愛!?」

はやり「さて……仕事があるし行こうかな」

京太郎「なにしにきたんだよ!」

はやり「所有権主張だよ!」

京太郎「とんだありさまだよ!」


―――【帰り:電車】


ネリー「誰か、声かけてよ」

智葉「なら私が」

メグ「やめましょう、逆に惨事です」ガシッ

明華「なら私が」

メグ「同じく」ガシッ

ハオ「で、でしたら私が、ふ、不本意ですが仕方ない、ですね」フフッ

メグ(しまった、私の腕はジャパン! ニホンだけに!)


京太郎「……」

ネリー(黄昏てる、なんとかしてあげたいけど……)


ハオ「京太郎、どうしたんですか?」

京太郎「……」

ハオ「京太郎?」

京太郎「……俺は、これからどうなってしまうんだろう」

ハオ「え?」

京太郎「小さな星が、ついたり消えたり……ははっ、彗星かなぁ」

ハオ「京太郎ぉ!?」

明華「酸素欠乏症となれば私が酸素を送り込むしか」

メグ「黙りなさい痴女」

明華「……わ、私が、痴女!?」

メグ「oh……自覚無し」


ここまで!

次回は個人戦、そして伝説へ……

もうなにがなんだか


駆けだせデータストーム!(再開)

ある程度みんなネジが飛んでるのはデフォだよ



―――翌日【インターハイ予選会場】


京太郎「きたぜ!」

アレク「昨日とは大違いのテンションだな」

はやり「きたよ☆」

智葉「くるな!」グルルル

はやり「うっ、なぜか威嚇されてる!」

ハオ「身に覚えはあるでしょうに」

はやり「ハッ、まさか京ちゃんを狙う刺客!?」

ハオ「だ、誰が京太郎なんかっ!」カァッ

智葉「わ、私は友達だもの、な?」ギュッ

京太郎「ふぁ、ふぁい」カァッ

はや明華「はいはい、嘘乙!」


明華(瑞原はやりとかぶった……!?)

明華「……死にたい」ガクッ

はやり「なんか喧嘩売られた気がする……ちょっと頭冷やす?」

明華「ひぇっ」


京太郎「あ~えっと、みんな頑張って! 俺は男子個人戦の方行ってくるからさ!」ダッ

アレク「みんなおっかけちゃダメだからね。出場するんだから……だから、私が行く!」ダッ

はやり「私も行く!」ダッ


智葉「くっ、非力な私を許してくれ……!」

明華「辞退しますかね」

ネリー(勝ったら京太郎喜んでくれるかな……!)グッ



―――【男子個人戦会場:廊下】


京太郎「さてと、俺は……」

アレク「あっちだな」

京太郎「……なんでいるんっすか監督」

アレク「お前の監督でもあるからね」フフン

京太郎(胸を張っても胸が張らない……ああ、無情)

アレク「失礼なこと考えただろ」

京太郎「めっそうもない」

アレク「ちなみに瑞原プロは女子の方の解説があるから帰った」

京太郎「うん……この会場であの距離感だったら殺されるからね、睨み殺される」

アレク「またまた」

京太郎「マジで、嫉妬と殺意で人は死ぬ」

アレク「そ、そう」

京太郎「そうだよ」


??「おや、そこに居るのは京太郎ボーイ」

京太郎「うぇ、うぇ、Welcome to this crazy Time!」

??「このイカれた時代へようこそ!」

京太郎「俺はタフボーイじゃなーい!」

??「ふふっ、またまた、私にあんな辱めをうけさせておいて……責任、とってくれるんですよね?」

京太郎「ひぇっ、じょ、冗談は良子さん!」

良子「私はジョークは嫌いです」キリッ

京太郎「ま、待て! 話せばわかる!」

良子「ではゆっくり話しましょう、今から……マイホームで!」クワッ

京太郎「どうしてこうなる!」

アレク「……女難の才だな」

京太郎「災だろ!」

トシ「いや、才だね」

京太郎「どこからわいたババア!」



京太郎「くそっ、予選前にこんなにも疲れる……!」

良子「では、癒してさしあげます」ピトッ

京太郎「くっつくな!」

京太郎(おっぱい!)

良子「な、なぜ……京太郎は発情させた私のおっぱいを舐めるように見てたはず!」

京太郎(人聞きが悪いんだよ!)

京太郎「ストッキングに包まれた足も見てたよ!」

良子「……」

京太郎「……」

アレク「……」ジト


京太郎「……どうした俺!?」

トシ「若いねぇ」クスッ

良子「良いんですよ? 破いても?」

京太郎「……どうしよう」

アレク「さぁ」ジト

トシ「……そろそろ試合だよ」

京太郎「アディオス!」

良子「死にゆく男の帰りを待つ故郷の女ですね!」

京太郎「ん~哀戦士!」



京太郎「ロン!」


京太郎「ロン!!」


京太郎「ツモォ!!」



―――【男子個人戦予選会場:廊下】


京太郎「はぁ、はぁっ……」

トシ「お疲れさん」

京太郎「と、トシさん、自分の学校は?」

トシ「そっちも見てきた」

京太郎「なにいってんだこいつ……」

トシ「ワープが成立する世界なんだからこの程度造作もないさ」ケラケラ

京太郎「ネジが飛んだか」

アレク「こわいぞ」

良子「え、ワープってあそこしかできないはずじゃ……こわ」

京太郎「その発想もこわい」

良子「まぁそんなことは置いといてデートでもしましょう」

京太郎「やめろ、周りからの視線が痛い!」

良子「初体験の時は私だって痛い思いしますよ!」

京太郎「なに言ってんのテメェ!?」

智葉「京太郎ぉ!」ダキッ

京太郎「なんじゃぁぁっ!?」

良子「ここにきて新ヒロイン!? 新顔は下がっててください!」

明華「こっちの台詞です、ポッと出!」

良子「!!?」


京太郎「えっと……」

明華「問題は明日ですなので……勇気、くれますか?」ギュッ

京太郎(なぬっ!?)

ハオ「そんなエロゲのヒロインみたいな台詞を! させません!」ガシッ

明華「なっ、はなしてくださいハオちゃん!」



京太郎「……帰るか」トオイメ

ピトッ

京太郎「ひゃわっ!?」ビクッ

メグ「お疲れさまデス」フッ

京太郎「め、メグさん……」

メグ「はい、缶コーヒー」

京太郎「あ、ありがと……」フッ

ネリー「ねぇねぇキョータロー! 勝ったよ!」ニコッ

京太郎「おう、みんなだろ」ナデナデ

ネリー「むぅ、そうだけど……ほ、褒めてくれても良いじゃん」

京太郎「褒めてるだろー」ナデナデ

ネリー「むぅ……じゃあ、許す」フイッ

京太郎「おう」ニッ

メグ「ほほえましいですね」クスッ


良子「置いてかれてる……」

智葉「なん……だと……」

明華「ばかなっ!」

ハオ「わ、私はまともなはずなのにこっち側に……」シロメ



アレク「しかしあれだ、なんでお前……戒能プロと?」

京太郎「うっ」メソラシ

良子「あの日、私は京太郎に落とされました……いえ、堕とされました!」クワッ

京太郎「二度も、言うことかっ……」

良子「だってあれ以来、私の身体は京太郎を覚えてしまって」カァッ

京太郎「だからなんでそんなこと言うんですかあんたは!」ガシッ

良子「んっ、京太郎、こんなに強く、肩、つかまれては……」

京太郎「肩しか触ってねぇよ!」

良子「京太郎に触られただけで感度3000倍!」

ハオ「対魔忍!?」

京太郎「え?」

良子「え?」

ハオ「……えっ!?」バッ

明華「いや、私見られてもなにがなんだか」

ハオ「……えっ!」

京太郎「へぇ~」

トシ「そうきたか……誰か、アイツを呼んできな!」

アレク「なんの話です?」

トシ「うちの隠し玉……って京ちゃんいないし覚醒もない、か」チッ

アレク(そろそろ歳だしこういうこともおかしくないか……)


京太郎「……疲れた、帰ろう」

良子「そうですね、私と一緒に!」

京太郎「もっと疲れるわ!」

良子「一緒にお風呂入って寝ましょう」ニコッ

京太郎「寝れないパターンの奴だこれ!」


はやり「……置いてけぼり、なの?」

明華「その歳で語尾が『なの』ってのはちょっとは」

はやり「ディバインバスター!」ゴッ

明華「まおうっ!?」バタッ


進んでないようで進んでる

さて、寝るか

そろそろネリー回がくる……はず


よっしゃ再開!

色々ネジが飛んでる面々の中、正気でいられるなんて運が良いぜって感じで



―――【じゃん荘:京太郎の部屋】


ガチャッ


京太郎「ただいまー」

カピー「カピ」オカエリ

京太郎「おお~ただいまカピー!」モフモフモフ

カピー「カピっ」アッヤンッ…ダメッ

京太郎「すまんすまん」ナデナデ

カピー「カピ」バカッ…

京太郎「今日は疲れたよ」

カピー「カピ」タノシソウダッタゾ

京太郎「ま、まるで見てきたように言う」

カピー「カピ」ミテタゾ

京太郎「……だって、おっぱい大きいんだもん」

カピー「カピ」クソダナ

京太郎「!?」



京太郎「俺は……どうすれば良い?」

カピー「カピ」ドウシタインダ…

京太郎「こう、強くなりたい……」

カピー「カピ」キタエレバ?

京太郎「……映画見て飯食って寝るか!」

カピー「カピ」マジデツヨクナルカラヤメロ

京太郎「よっしゃぁ! やるぞぉ!」

カピー「カピ」ヤメロォ!

プルルル

京太郎「電話か……ほう」ピッ

カピー「カピ」セーフカ?

京太郎「俺だ」

咲『個人戦ぶっちぎりの一位だぜ!』

京太郎「俺も!」

咲『やったね!』

京太郎「おう!」


咲『公式戦で京ちゃんをやらなきゃ死んでも死にきれない!』

京太郎「それでこそ俺のライバルだ」



咲『私が圧倒的な強さで勝ってるのにずいぶん余裕だね』

京太郎「情けない咲に勝っても意味がないなからな」ハッ

咲『やっぱ戦うしか脳がないなぁ……でさ、もっと聞きたいことが』

京太郎「どうした?」

咲『瑞原はやりと戒能良子との関係について』

京太郎「サボテンが花をつけている」

咲『そんな年中サボテンは花つけないよ』

京太郎「ええい、サボテンを使いすぎた……!」

咲『で、どうなってるの?』

京太郎「……おっぱい、今はそうとだけ言っておく」

咲『情けない奴』

京太郎「笑いたければ笑え」

咲『……はっ』

京太郎「その笑い方むかつく」

咲『この巨乳好き、死ね』

京太郎「ちょっと待って傷つく!」



京太郎「待てよ、俺がもし巨乳好きじゃなかったら」

咲『京ちゃんが母性を求めるマザコンじゃなかったら?』

京太郎「変に歪曲すんな……まぁおっぱいが好きじゃなくてちっぱいが好きだったらの話だけどな」

咲『ほう、ちっぱいはおっぱいではないと申す』

京太郎「話を折るなよ」フッ

咲『今は許しといてあげる』

京太郎「ありがとう……でだ、ちっぱい好きだったとしたら、お前に欲情すんのかね?」

咲『……気持ち悪』

京太郎「真面目に傷つく反応やめろ!」

咲『いやだって……えぇ、京ちゃんが私にやらしい目向けてくるとか……えぇ』ドンビキ

京太郎「お前いつかしばくからな」

咲『……いやでも、えぇ~』

京太郎「泣くぞ」

咲『ごめん』

京太郎「いいよ」


咲『ともかく、想像できないでしょって話』

京太郎「まぁ……」

咲『ともかく、ネットニュースになってたからね』

京太郎「え、なにが?」

咲『私がはやりんと戒能プロと京ちゃんのこと知ってたのなんでだと思う?』

京太郎「……嘘でしょ?」

咲『そう思いたいならどうぞ』

京太郎「……アクシズ落とす」

咲『絶望しない絶望しない』



―――翌日【インターハイ予選会場】


京太郎「……」

智葉「眠そうだが、大丈夫か?」

京太郎「え、ああ、たぶん……」

智葉「今の内に少し休むか?」

京太郎「ん~……」

アレク「夜更かしでもしたか?」フッ

京太郎「まぁ、ちょっと」

はやり「そう言う時は、はやりを呼んでくれたらいいのに♪」

京太郎「そういうことしてないっすから」

はやり「またまたぁ、男子高校生が夜更かしといったら」

良子「ハッ、処女の発想ですね」

はやり「しょしょしょ、処女ちゃうわ!」

明華「そういう戒能さんは処女じゃないと」

良子「処女です」ドヤッ

明華「寂しい青春だったんですね」

良子「ウーロン茶!」ゴッ

明華「こうしろうはんっ!?」ゲフッ



明華「そろそろ腹筋が割れそうですね!」

良子「軍隊仕込みの鉄拳を喰らって僅か10秒で……」

はやり「素質あるんじゃない?」

明華「私はおしとやかキャラで通ってるんですよ?」プンスコ

ハオ「明華……あなたはもうそういうキャラじゃないです」

明華「……!!?」

ネリー「いやそんな顔しても」


京太郎「なんの話だ?」

明華「京太郎くん私はっ、私はおしとやかキャラですよね!?」ヒシッ

京太郎(おっぱい!)

京太郎「……おしとやかキャラじゃないなぁ」

明華「!?」ガーン

ネリー(本当に気づいて無かったんだ)

明華「そ、そんな……」フルフル

京太郎「で、でも明華さんのことは好きですよキャラとかどうでもいい!」

明華「京太郎くんっ!」パァッ

京太郎「いや、マジで綺麗だし自信もって!」

明華「……ふふふ、あと10年は戦えます」

クイクイ

京太郎「ん?」

ネリー「ね、ネリーは?」

京太郎「……かわいいぞ」ナデナデ

ネリー「えへへっ……」ギュッ

京太郎「お、おう……」

京太郎(くっ、こいつが俺のことを好きってことも知ってる……ダメージが高い! ロリが相手なのにっ!)



―――【予選会場:対局室】


京太郎「……」

モブ男A「くっ、生意気にガイナ立ちしやがって!」

モブ男B「なんでこんな奴に戒能プロが」

モブ男C「はやりんはどうでもいい、戒能プロがどうしてこんな奴に……」

モブ男A「早く誰かもらってやれよはやりんのこと」

モブ男B「お前がもらってやれ」

モブ男C「いやお前が……ハッ!」


「須賀、お前がはやりんをもらってやれ!」

京太郎「断ぁる!」



―――【廊下】

モブ子「やめたげてよぉ……」

メグ「まぁその……しかたないデスネ」



京太郎「……俺に勝てるはずがない!」

モブ男A「おのれ!」

モブ男B「だが俺はモブ学園の中でも最弱!」

モブ男C「そして俺が最強!」

京太郎「……あれ、制覇しちゃった?」

モブ男C「……おう、お前がナンバーワンだ!」


京太郎「や、やったぜ?」



良子「さすが私の京太郎です」フフン

裕子「……えっと、問題発言です」

良子「いえ、問題ありません」

裕子「問題しかありません」



京太郎「……俺に勝てるはずがない!」

モブ男A「おのれ!」

モブ男B「だが俺はモブ学園の中でも最弱!」

モブ男C「そして俺が最強!」

京太郎「……あれ、制覇しちゃった?」

モブ男C「……おう、お前がナンバーワンだ!」


京太郎「や、やったぜ?」



良子「さすが私の京太郎です」フフン

裕子「……えっと、問題発言です」

良子「いえ、問題ありません」

裕子「問題しかありません」



―――【インターハイ予選会場:廊下】


テクテクテク

京太郎「……終わったぜ」

モブ子「お疲れさん」ポイッ

京太郎「っと、サンキューっす」カシッ

アレク「おお、ほんとにあのアイスコーヒーで喜んだ」

モブ子「あいつ部室で淹れたのかこの缶コーヒーばっか飲んでるじゃないですか」

アレク「へぇ~」

京太郎「よく見てますね」ズズッ

モブ子(マズイ……余計なことを言った……誰にも見られてなければ私の勝ちだ!)キョロキョロ


良子「……」

モブ子(見られてたぁぁぁっ!)

良子「さすが京太郎……私以外も堕としていたとはっ……まさに魔王っ」ポッ

モブ子(うえぇぇぇっ! 怪しまれるよりこの展開まずぅぅぅい!)



記者A「須賀君、予選突破おめでとう!」

記者B「さっそくなんだけどインタビュー良いかな!」

京太郎「あ、はい」


モブ子(まずい、この輪の中から早く抜け出さなくては……)ガシッ

モブ子「なにをっ」

アレク「逃げるな……私とお前しかこっちには来てない」

モブ子「そういえば、なぜ私だけ、他のみんなは!?」

アレク「女子の方」

モブ子「なんで私だけ連れてきたんです?」

アレク「お前なら許されると思って」

モブ子「ああ、もう……」ツゥ


京太郎「えっと……」

記者A「まず……戒能プロと瑞原プロとの関係なんだけど!」

京太郎「ちょっとは麻雀の話聞け!」

記者B「いいからいいから」

京太郎(くっ、やはりインパクト強いからな……てかそっちの方がみんな気になってんのか、さすがあの二人の人気故か!)

アレク「あ~あんまりその話題は勘弁していただけませんか?」

記者A「みんなこれしか興味ないぞ!」

アレク「あ、はい」


京太郎(そこで負けんなよ!)

モブ子「……なんとかしろ、おもに私を助けろ」ボソボソ

京太郎「そんなデカいおっぱいしてるから間抜けて逃げれねぇんだよっ」ボソボソ

モブ子「私のおっぱいばっか見てるからそうなるんだよ!」

京太郎「お前距離感近いんだよ!」

モブ子「私は目立ちたくないんだよ!」

京太郎「プロ志望なら努力しろ!

アレク「そうだよ!」

はやり「そうだよ、胸にばっかり脂肪つけてさ! しぼうなだけに!」

京太郎「うわぁ……」

良子「ユアマムのブラッドですね……」

はやり「」シロメ

モブ子「……なんでいるのさ!?」


はやり「どこでも駆けつけるよ!」シュバッ

良子「京太郎のピンチとあらば!」シュバッ

モブ子「プリキュアみたいに構えんな!」



京太郎「逃げなきゃ(使命感)」

モブ子「あんたが囮になるんだよ!」ガシッ

京太郎「離せモブ!」

モブ子「絶対離さない!」

京太郎「ええい、誰かなんとかしろ!」

はやり「私の京ちゃんに!」

良子「いいえ私の京太郎です!」


京太郎「カオスか! なぜこうなった!」

アレク「……大体自分のせいじゃない?」

京太郎「そうでした」



―――その後【予選会場:外】


京太郎「……俺は、どうしたんだったか」トオイメ

メグ「あまりのことに記憶障害」

ネリー「きょ、キョータロー大丈夫?」オロオロ


ハオ(記憶障害!?)

明華(すなわちチャンス!)

モブ子(チャンスとか考えてるんだろうなぁ)


明華「私と婚約したんですよ」ニコッ

ハオ「私と一緒に故郷に帰る約束を!」

智葉「私が一番の親友、いや、私以外友達がいないまである」

京太郎「……なに言ってんのこの人たち」

モブ子「チャンスが目の前に転がってたらどうする?」

京太郎「チャンスは最大限に生かす、それが俺の主義だ」

モブ子「こいつはもうダメだ」



智葉「あ、京太郎」

京太郎「ん?」

智葉「その、今日……うち、来るか?」

京太郎「あ~良いですけど」

智葉「そうかそうか、晩御飯を一緒に食べよう」ニコニコ


明華(なんと!)

ハオ(とんでもないことになってきました……!)

ネリー(私も今度、一緒にご飯誘ってみよっかな……で、デートとかも、したぃし)カァッ

メグ(ラーメン食べたい)

アレク(ラーメン食べたい)

モブ子(ラーメン食べたい)


ここまで、寝る!

色々あったけどそろそろ平和を……
平和をこのスレに……

そんじゃまたー


さぁ、実験をはじめよう!(再開!)

さてさて、とうとうここまで来た……長かったような身近かったような



―――【辻垣内家】


京太郎(やっぱ家っていうか屋敷って感じだよなぁ)

智葉「さぁ、遠慮なく入ってくれ!」ニコニコ

京太郎(くっそう、これでまともな友達だったらどれほど良いことか……いや、こくって振られるな!)

智葉「今は、母親が出かけててな……晩御飯の食材で足りないのがあったから買ってくるとかなんとか」

京太郎「へ、へぇ~」

京太郎(親がいない家で智葉さんと二人だって!? おっぱいに! おっぱいに殺される!)

智葉「さぁさぁ!」


ガラッ


京太郎「お、お邪魔します……」

智葉「ん」コクリ

京太郎(なんかこう、いけない気分になりそうだぜ……)

テクテク

智葉「私の部屋で、良いか?」

京太郎「あ、はい」

智葉「晩御飯ができるまではもう少し時間がかか……」

ガラッ

????「……」

京太郎「え、えっと……」

智葉「父さん」

辻垣内父「君が」

智葉「紹介も兼ねたし、丁度良いな!」ニコッ

京太郎(こんなことならおっぱいに殺されたかったぜ……)

辻垣内父「どうぞ」

京太郎「あ、はい」



―――【辻垣内家:近辺】


明華「阻止しようとは思ったものの」

ハオ「無理ですね……」

明華「諦めますか、どうせ京太郎君が今日一日で決着をつけるとも思えませんし」

ハオ「妙な信頼ですね……ですが私は」

明華「ハオ?」

ハオ「強行突破をしてでも!」グッ

明華「ちょっと本気がすぎないですか!?」

ハオ「な、なんの話ですかっ!」フイッ

明華「苦しい! 素潜り2分ぐらい苦しい!」

????「あら……」

ハオ「あ、あなたは!」

明華「サトハちゃんのお母さん!」

辻垣内母「?」


―――【辻垣内家:居間】


京太郎「……」セイザ

京太郎(だがこれはチャンスでもある……智葉さんに異性の友達との距離感を理解させるための)

智葉「……ふふっ」ヨリソイ

京太郎(そのためなら俺は、彼女の父の怒りも受け止めよう……さぁ来い! 怒れ!)


辻垣内父「……」


京太郎「……」

辻垣内父「友達、だよな?」

智葉「ああ、友達だ……な、京太郎?」ニコッ

京太郎「あ、はい」

辻垣内父「……須賀君、君に折り入って頼みがある」

京太郎「ですよね、もうちょっと友達って言っても距離が必要だと思います!」

辻垣内父「その、頼む、智葉のこと」


京太郎「おい話が違うぞ!」

智葉「?」


辻垣内父「もうもらってやってくれ」

智葉「そ、そんな、友達同士だし……な?」カァッ

京太郎(満更でもねぇ顔してるじゃねぇか!)タスケヲモトメルメ

辻垣内父「……」メソラシ

京太郎「おい!」

辻垣内父「もうな、ダメなんだ……」

京太郎「あきらめるなよ! こんな男に大事な智葉さんはやれないだろ! もっと娘大事にしろ!」

辻垣内父「ごめん、お願い」

京太郎「オォイ!」

智葉「京太郎、そんな大事に思っててくれたなんてっ」カァッ

京太郎「違ぇよ! いまどう聞いたらそうなるんだよ!」

バンッ

ハオ「話は聞かせてもらいました!」

明華「異議あり!」

京太郎「ややこしくなるから出てくんなぁっ!」



京太郎「てかなんでここに!」

ハオ「愛です!」

智葉「なぜそこで愛!」


辻垣内父「どどど、どういうことだ!」

明華「そういうことです」キリッ

京太郎「だからややこしくなるからお前ら二人はだーってろ!」

智葉「そ、そもそもなんで二人がここに!」

辻垣内母「どうせだから晩御飯、招待したのだけれど……」

智葉「わ、私は京太郎と二人きりで……」カァッ モジモジ

京太郎(告白して振られたい)

智葉「……と、ともかく、二人と違って私は京太郎と、そ、そう言う関係になりたいとか、じゃっ……」マッカ

辻垣内父「智葉、とりあえず俺と須賀君……二人で話をして良いか?」

智葉「そんなこと許され」

辻垣内父「……な?」

智葉「むぅ……仕方ない、行くぞ明華、ハオ」

明華「ちょ、私はまだ納得してな」

ハオ「ここは下がりましょう……もしかしたら智葉と京太郎があんなことやこんなことにならないように言うのかもしれません」ボソボソ

明華「なるほど!」

智葉「それじゃごゆっくり!」

辻垣内母「私も晩御飯の支度してくるわね~」


パタン


京太郎「……えっと、お、お話とは?」

辻垣内父「重ね重ね、智葉を頼む」

京太郎「落ち着いて!」



辻垣内父「なんでダメなんだ、かなり優良だと思ってるんだが」

京太郎「ととと、友達って聞いてるでしょ!」

辻垣内父「え、あれ友達の距離感?」

京太郎「いや、うん、違います」

辻垣内父「それにな、もうダメなんだ……」

京太郎「えっ」

辻垣内父「……」トオイメ


京太郎(まさか、なんか理由があって……先が、長くないとか?)


辻垣内父「もうだめだ……智葉はもうダメだ」

京太郎「そっちか!」

辻垣内父「ダメなんだよ……」

京太郎「お前の大事な娘だろうがっ!」

辻垣内父「見ちゃったんだよ」

京太郎「え、な……なにを?」

辻垣内父「あれは昨日のことだ」

京太郎(ド最近)



―――昨晩【辻垣内家:廊下】


辻垣内父(こんな時間に目を覚ますとは、我ながら珍しい……)

辻垣内父「ん?」

辻垣内父(智葉の部屋から声が)


智葉「んにゃぁ♥ きょぉたろぉのにおいでいっぱぃだよぉっ♥」


辻垣内父「」シロメ


智葉「らめぇっ♥ 友達っともだちにゃのにぃっ♥」


辻垣内父「」ガクガクガク


智葉「えへへっ、きょぉたろぉのにおぃで一杯だぁ♥」


辻垣内父「」ブクブクブク



―――【辻垣内家:居間】


辻垣内父「ということが」ツゥ

京太郎(血涙出てる……てか智葉ァ! お前聞かれてんぞォ!!?)

辻垣内父「もうダメだ、君に頼むしか救われない!」

京太郎「俺が救われてねぇぞ!?」

辻垣内父「俺が救われてる!」

京太郎「ドン引きだよ!」

辻垣内父「智葉のなにがいけない!?」

京太郎「いやそうじゃなくて……友達だから!」

辻垣内父「今の話を聞けば無理だろ!」

京太郎「あ、うん」

辻垣内父「……頼む、頼む」

京太郎「こ、このプレッシャーはなんだ……」


辻垣内父「智葉が可愛くないのかぁっ!?」

京太郎「可愛いわぁっ!」

辻垣内父「エッチなことしたくないのか!?」

京太郎「できるならしたいわぁっ!!」

ガチャンッ

京太郎「え?」

辻垣内父「ハッ!?」ガラッ


智葉「そ、その……お、お茶を、も、もってきたら、そのっ……」カァッ モジモジ

京太郎(oh……)



京太郎「……」チラッ

辻垣内父「……」ダラダラ

京太郎(すげぇ発汗してる)


辻垣内父「……」チラッ

京太郎「……」ダラダラ

辻垣内父(すげぇ発汗してる)


智葉「わ、私、そのっ……」カァッ

京太郎「さ、智葉さん、これは1」

智葉「と、友達、だったのにっ……は、はじめての、異性の、友達っ」フルフル

京太郎(き、傷つけてしまった)

智葉「……で、でも、京太郎が、どうしてもと、言うなら……私は、その」

京太郎「え」

智葉「ふ、不束者、ですが……お、お願い、します」ナミダメ マッカ

京太郎(え、なにこのかわいい生き物)


辻垣内父「」

京太郎(……し、死んでる)


今回はここまで

よーやく話が進んだぜ
友達卒業ルート、友達続行ルートもたぶんある

ハッピーエンドが見えないのは言わないお約束

そんじゃまたー


満足しようぜ! 再開!

はやりんを倒さなければこのスレに満足は訪れない!




智葉「そ、その……も、もう友達じゃ、ないということ、だよな?」モジモジ

辻垣内父「」

京太郎(どうしよう……いや、これはチャンスだ!)


京太郎「それは違うよ!」ロンパ!

智葉「えっ」

京太郎「オレ、サトハサン、トモダチ」


京太郎(くっ、あまりの緊張にカタコトに、初期のアマゾンに!)


智葉「え、で、でも……その、えっちなこと、したいって……」モジモジ

京太郎「トモダチ!」

智葉「え、えっちなこと、考えるのか? 友達で?」

京太郎「それが異性の友達と同性の友達の違いです!」

智葉「あ……な、なるほどっ」

京太郎(勝ってる勝ってる! たまに同性でもそういう感情ある人いるから気を付けろよ!)

智葉「そ、それじゃあ、私と京太郎はまだ……友達?」

京太郎「そういうことです!」クワッ

京太郎(押し込める!)



智葉「そうか……えっちなことする、友達なのか……」カァッ

京太郎「ち、違う!」

ドタンッ

明華「なんとぉ!?」

ハオ「聞き捨てなりませんよ!?」

京太郎「落ち着けお前らも!」

智葉「だ、だってそういうこと、したいんだろ……?」チラッチラッ

京太郎「思うのとするのは違うから!」

智葉「……じゃぁ、しないのか?」

京太郎( し た い ! ! )

明華「顔にしたいって書いてありますよ」

京太郎「おのれぇ!」



京太郎「ともかく、俺は……えっちなことなんて絶対にしない!」

辻垣内父「」

京太郎「と、とりあえずまだ話がありますから、ほれほれ!」

智葉「ちょ、京太郎!」

京太郎「ちょっとだけ、ちょっとだけだから!」

明華「まったく、行きましょうサトハちゃん」

智葉「むぅ……」

ハオ(このままではこちらがやられます!)


パタンっ


京太郎「ふぅ……さぁ、話を続けましょう」

辻垣内父「」

京太郎「死んでる場合か!」

辻垣内父「ハッ!?」ビクッ

京太郎「よしかえってきた!」

辻垣内父「……サトハ、キョウタロウ、コンヤク」

京太郎「帰ってこい!」ゴッ

辻垣内父「ぶふぉっ!」



辻垣内父「あ、ああ……悪い」

京太郎「良かった……」

辻垣内父「……で、智葉のことをよろしくたのむ」

京太郎「良くない!」

辻垣内父「繰り返すか! 今の件繰り返すか!?」

京太郎「チィッ!」

辻垣内父「こちらの勝ちだ!」

京太郎「まだだ、まだ終わらんよ!」

辻垣内父「智葉のあんな姿を見てしまったからにはどうにかする!」

京太郎「言葉が重い!?」

辻垣内父「このままじゃ埒が空かん……」

京太郎「……」

辻垣内父「ならば……今日、泊まってかない!?」


京太郎「……やだ!」

辻垣内父「 な ん で ? 」

京太郎「魂胆が丸見えなんだよぉ!」

辻垣内父「さ、さぁ~なんの話やらぁ~?」

京太郎「だが残念だったな、智葉さんはお友達という話で決着がついたんだ!」

辻垣内父「……セ〇レ!!?」

京太郎「違うわ!」



―――その後【辻垣内家:居間】


智葉「おいしいか?」ニコニコ

京太郎「はい!」ニコッ

明華「ふむ、和食の味の濃さはこのぐらいで……」

ハオ「おいしい!」

智葉「ん、お前達の口にもあって良かった」フフッ

京太郎(平和に終わりそうだ……)ホッ


智葉「……泊まっていくか?」

京太郎「いや、やめときます」

明華「ですよね!」

智葉「そうか……」シュン

京太郎(くっ、気を抜けば落ちてしまう!)

ハオ(頑張ってください京太郎、ここを耐えれば智葉に勝てるんですから!)



―――【辻垣内家:玄関前】


智葉「それじゃあまたな」フフッ

京太郎「はい」フッ

明華「……さ、帰りましょう京太郎くん」ギュッ

ハオ「ですね」ニコッ ギュッ


京太郎(両腕におっぱい!)

智葉「……ま、またなっ」ギュッ

京太郎(正面からおっぱい!)

明華「な、なにしてるんですかサトハちゃん!」

ハオ(あなただって抱き着いてるじゃないですか)

智葉「と、友達の挨拶!」

京太郎(友達はこんな抱き着いたりしない……いや、するか? いやしかし……ぐっ、友達ってなんだ!)



―――【帰り道】


京太郎(ハオとは別れたが、明華とは方向一緒だしな)

明華「こういう時はアドバンテージですね」クスッ

京太郎「そういうもんか?」

明華「そういうもんです!」ムゥ

京太郎「そっか」ハハッ

明華「もう、京太郎君は誰かを好きになったことないんですか?」ムゥ

京太郎「ん~」

明華「それともサトハちゃんのこと、好き、ですか?」

京太郎「好きだけどそれはきっと、みんなに対してのものと一緒だからな」ハハッ

明華「……」

京太郎「ん?」

明華「やはりマザコンでシスコンでロリコンだから……!」

京太郎「違うわ!」



京太郎「認めたくない……」

明華「性癖を?」

京太郎「違うって」

明華「……私たちに、ちゃんとえっちな感情、抱いてくれます?」

京太郎「何の質問だよ、抱くよ……俺は普通なんだ」

明華「……本当ですか?」

京太郎「嘘はつかんさ」ハハッ

明華「なら良いですけど……わりとロリコン疑惑はありますよ」ジト

京太郎「俺をそういう人もいる……けど好みは明華さんみたいな子ですから」フッ

明華「なっ……そ、そういうの、ズルイです」カァッ

京太郎「ハハハハ!」


ネリー「あれ、キョータローじゃん」

京太郎「ネリー!」ダッ

ネリー「ふぇっ!?」



京太郎「ネリーじゃないか!」ガシッ

ネリー「なにっ!? なにっ!?」

京太郎「はははははっ!」グルグル

ネリー「ひゃわぁっ!? 足っ! 足ついてなっ、ひあああぁぁぁっ!!?」


ストン


京太郎「ふぅ、楽しかった」

ネリー「こっちはびっくりだったよ!」ポカポカ

京太郎「ははは、妙にじゃれつきたくなってな」ナデナデ

ネリー「むぅ!」

京太郎「許せ」フッ

ネリー「……でも、いいの?」

京太郎「ん、なにがだ?」

ネリー「……明華」ユビサシ

京太郎「ハッ!」バッ


明華「……きょ」

京太郎「きょ?」

明華「京太郎くんのロリコンー!!!」ダダダッ

京太郎「ま、待て違う! 誤解だぁっ!」



京太郎「くっ、このままではロリコンにされる!」

ネリー「もうロリコンで良いじゃん」

京太郎「よくないの! 俺はおっぱいが大きいおねーさんが好きなの!」

ネリー「知らないよそんなの」フンッ

京太郎「くっそう」

ネリー「ネリー、帰るからね」

京太郎「あ、おう」

ネリー「あ、キョータロー」

京太郎「ん?」

ネリー「そ、そのさ……」モジモジ

京太郎「?」


ネリー「明日、デート……しよ?」カァッ

京太郎「了解した」キリッ


さて、寝るか

こんなんじゃまだまだ満足できねぇぜ

乙でした
ノリが「僕たちがやりました」を彷彿させる


合法ロリですよ、こいつぁ(再開するよん)

ネリーの快進撃が始まる! はず!


>>861
見てないのよね、見てみようかな



―――朝【じゃん荘:京太郎の部屋】


京太郎「ん、こんなもんか……」フム

ピリリリリッ

京太郎「誰だ……お前か」

ピッ

京太郎「おう」

咲『ネトマしよー』

京太郎「朝っぱらなんだなんだ」

咲『いやぁ、早起きは三文の得って言うでしょ』

京太郎「さてなぁ、お前が早起きが三文の得なんて言うとは」

咲『まぁなんでも良いから、ぶっ飛ばしてあげるからさぁ!』

京太郎「無理無理」

咲『ほう、その自信はどこから?』

京太郎「そういうことじゃなくて、今から用事あるんだよ」

咲『用事ねぇ』

京太郎「デートだよ」

咲『……なんで青春してんのさ!? 私には青春の「せ」の字もないのに!』

京太郎「ガンバ!」

咲『ぶっとばすよ!?』

京太郎「ハハハッ、嫉妬はよせよ」フッ

咲『こいつ……!』

京太郎「そんじゃな~」

咲『どーせロリでしょ!』

京太郎「……」

咲『あ、図星なんだやっぱ』



―――【池袋:東口】


京太郎「……」

京太郎(まぁ、ちょっと早かったか……)

ネリー「あ、キョータロー!」

京太郎「ん、あ、お……」

ネリー「えへへっ、おはよっ♪」

京太郎「……ね、ネリーさん?」

ネリー「?」

京太郎「ず、ずいぶんおめかししていらっしゃる」

ネリー「えへへっ、前よりねっ……」

京太郎「か、髪、な、流してんのな、今日」

ネリー「ちょっとは、大人っぽい?」

京太郎(それはねぇ、ねぇけど……)

ネリー「んっ、惚れ直した?」クスッ

京太郎「うん」

ネリー「……ふぇっ!?」カァッ

京太郎(ろ、ロリコンにされる! このままではロリコンにされてしまうぅぅっ!!)



ネリー(ほ、惚れ直したって、どういう……)

京太郎「い、いかんノリと勢いで変なことを口走った」クッ

ネリー(の、ノリと勢いだったんだ……でも、うん……かわいいとは思ってくれてるの、かな?)

京太郎「ともかく……いくか!」

ネリー「んっ……ねぇ」

京太郎「ん?」

ネリー「……手、つないで良い?」

京太郎「……おう」フッ

ギュッ

京太郎(やっこい)

ネリー(かたい……けど、あったかぃ……)エヘヘ


京太郎(くそ、俺は俺は……おっぱいの大きなおねーさんが好きなはずだっ!)

ネリー「えへへっ」

京太郎「と、とりあえずどこ行きたいとかあるか?」

ネリー「んっ……ネリーはキョータローと一緒ならどこでも良いよっ」

京太郎(もうなんか、ネリールートいっちゃいそうだぜ)

ネリー「いこっ!」

京太郎(同級生の合法ロリに腕を引かれる……心が躍るな!)



――― 一方その頃【臨海高校麻雀部】


アレク「そういえば」

モブ子「なんです」

メグ(今日は出席者が少ないデスネ)

アレク「……そろそろ出るのよね」

モブ子「……わかった、これ私の胃がまた痛くなる奴だ、黙って」

アレク「……WEEKLY麻雀TODAY」

モブ子「……」トオイメ

メグ「なんかヤバいことありまシタッケ?」

モブ子「シタッケ!」ハハハ

メグ「現実逃避してマスネ」

アレク「とりあえず京太郎……色々書かれてるんだろけど」

メグ「へぇ~京太郎も人気者になりそうデスネ」ケラケラ

アレク「……さて、色々邪推もされるだろうけどね」

メグ「ネリー、明華、ハオ、智葉……」

モブ子「まぁあたしに被害なきゃなんでも良いよ」

アレク「……修羅場にならなきゃ被害ないんじゃない?」

モブ子「……想像しただけで胃が」タンッ

メグ「ロン」ズドン

モブ子「ぐはっ!?」

アレク「なにやってんのあんたは」

モブ子「いや、撃たれたんですって」

アレク「……わかるけど、そんなリアクションしなくても」

モブ子「ええー……」

メグ「さて、続けマスカ」

モブ子「バイトまでは付き合うけど」

アレク「……で、なんでだんまりなのもう一人」

智葉「……」

モブ子「気にしないことにしましょう」キリッ

智葉(京太郎と噂が、京太郎と……と、友達から、上に……)


智葉「このままではマブダチになってしまう!?」

モブ子「なにこれこわい」



―――【池袋】


ネリー「ゲーセン?」

京太郎「学生のデートと言えばゲーセンかなって……ファミレスとかでも良いんだけどな」

ネリー「ん~でもネリーが言ったからね」

京太郎「ん?」

ネリー「キョータローと一緒ならどこでも良いって」エヘヘ

京太郎(このままでは告白して振られる!)

ネリー「んーなにしよっか、スカートだから踊ったりは無理だよ?」

京太郎「わかってるわ」

ネリー「でもキョータローが見たいなら、べ、別かも……」モジモジ

京太郎「……他の奴も見るからやだな」

ネリー(ど、独占欲?)

京太郎「……独占欲とかじゃないからな、付き合ってるわけでもないし」フイッ

ネリー「わかってるよーだ」

京太郎「無難に音ゲーとかUFOキャッチャーとかで良いんじゃないか?」

ネリー「あとプリクラ!」

京太郎「顔変わるぞあれ」

ネリー「んーそれでもデートっぽいことしたいじゃん」

京太郎「……ま、やりたいなら付き合うよ」フッ

ネリー「えへへ、ありがとっ」ギュッ

京太郎(手を握る力が強くなったがあれだな……やっこい)



ポトッ

ネリー「あ~おしい」

京太郎「UFOキャッチャーな、これ俺も得意ってわけじゃないしなぁ」

ネリー「やってやって!」

京太郎「カッコいい男ならここで取れるんだけど」チャリン

ネリー「ガンバッ!」


ウィー ポトッ


京太郎「くそう」

ネリー「ん~あのちっちゃいのカワイイから欲しかったんだけど」

京太郎「ええい、ここで諦めるわけにはいかん!」

ネリー「別に良いのに」

京太郎「男の子には意地ってのが……」

ウィー ポトッ

京太郎「フ〇ック!」

ネリー「そ、そんなに?」

京太郎「まだだ、まだ終わらんよ!」チャリン

ネリー「が、頑張るね」

京太郎「この一撃で歴史が変わる!」ポチッ

ネリー(そ、壮大……)

ウィー ストンッ

京太郎「シャアッ!」

ネリー「おー!」

京太郎「ほれ……!」スッ

ネリー「えへへっ、ありがと! カバンにつけとこ!」

京太郎「ま、カッコよく一発でとかは無理だったけどな」ハハハッ

ネリー「ううん」

京太郎「ん?」

ネリー「……ネリーにとっては、一発だとか関係なしに、キョータローはカッコいい、よ?」カァッ

京太郎(え、なに、キスするよ?)



京太郎(結局、ネリーが撮りたいって言ったんでプリクラに入ったわけだが)

ネリー「んーっと、どうやって撮ろっか!」

京太郎(てかなんだこれ……情報量が多すぎる)

ネリー「これで……こ、これ使ってみよ」ピッピッ

京太郎(あれがフレームか、って……)


京太郎「ば、バカップルが使ってそうなハート型のフレームはなんだ」カァッ

ネリー「せ、せっかくデートなんだからっ、い、良い、でしょ?」

京太郎「まぁ、ダメじゃないけど……」

ネリー(よ、よし!)

京太郎(ええい、このままではこちらがやられる……)

ネリー「と、撮る時は近づかなきゃだよっ」

京太郎「お、おう……」ズイッ

ネリー「は、早いよっ!」カァッ

京太郎「お、おう」スッ

ネリー「べ、別に良いけど……」フイッ

京太郎「?」

ネリー「ほら、カウントはじまるよっ!」

京太郎「お、おっす!」ズイッ

ネリー「ち、近いよ!」

京太郎「どうしろと!?」スッ

ネリー「離れすぎだからっ」

京太郎「ええい、わけがわからん!」

ネリー「え、ええと!」

ガバッ

京太郎(なにぃ!? 抱き着いてきた!?)

ネリー(い、勢い余ってなにしてるのネリー!? で、でもキョータローも腰しっかりつかんでくれてるしこれはあり、じゃなくてっ!)

ネリー「カメラの方!」

京太郎「はい!」バッ


カシャッ

京太郎(な、なんとかクリアしたぜ!)

ニマイメ、イクヨー


京太郎(なにぃ!?)

京太郎「ど、どうすれば良いネリー!」バッ

ネリー「ふぇっ!?」バッ

京太郎(ちょ、バカこのほぼ密着状態で顔同時に向き合ったら!)


ネリー「んっ!?」

京太郎「んん!?」

カシャッ



今回はここまでー寝る!
なぜか普通にラブコメっぽいなにか

ネリーの快進撃、智葉明華ハオに迫る負けヒロインの危機
そしてモブ子に迫る胃痛の危機

そんじゃまたー


駆けだせデータストーム!(再開!)

ハプニングキッスからどうなる京ちゃん、生きれ


―――【ゲーセン】


京太郎「……」

コトッ

ネリー「あ、で、出てきた……」

京太郎「お、おう」

スッ

ネリー「……っ~」カァッ

京太郎(あ~やっぱチュープリしちゃってるよ)

ネリー「……ご、ごめんねっ」

京太郎「あ、いや、良いんだけど……」

京太郎(ファーストキスとか気にするタイプでもないし、ファーストキスでもないし)

京太郎「気にすんな」ナデナデ

ネリー「ん、そ、そうじゃなくて……」

京太郎「ん?」

ネリー「……ネリーね、ちょっと、嬉しいんだっ」エヘヘ

京太郎(いかん、結婚したくなってしまう!)

ネリー「キョータローと、キス……」スッ

京太郎(そんな表情で唇に触れるな! くぅっ、絶対に結婚しようとか言っちゃだめだ、言っちゃだめだ!)

ネリー「んっ、いる?」

京太郎「……い、いらなぃ」

ネリー「そっか……」シュン

京太郎「……嘘だって、欲しい。超欲しい、10年後ネリーと一緒に見たい」

ネリー「ふぇっ!?」カァッ

京太郎(余計なこと言ったな俺)

ネリー「そ、それじゃあ……はい、あげるっ」スッ

京太郎「……」

ネリー「それにネリーはもうスマホに張っちゃったしっ♪」ニコッ

京太郎(ああ、我が愛しきロリよ……)



―――【物陰】


明華(ちょっとした用事で歩いていたらとんでもないものを見てしまいました……あれは、デート中!?)

ハオ(ちょっとした用事で歩いていたら明華を見つけて視線の先にとんでもないものを……)

明華(ん、あれはハオちゃん!?)

スッ

ハオ「……静かに、状況は?」

明華「たった今、見つけました……どうやら対象はぷ、ぷぷ……ぷ、プリクラを撮ったようですっ」

ハオ「っ……ふ、不潔です」カァッ

明華「ごもっとも……しかしマズイ」

ハオ「え?」

明華「このままでは、所謂……負けヒロインルート」

ハオ「……!!?」

明華「どうすれば」

ハオ「このまま尾行を続けますよ!」ガシッ ブンブン

明華「う゛あ゛あ゛あ゛」グワングワン


明華(尾行って時点で、割と負けヒロインルートですよ……)



―――【外】


京太郎「次はどこいく?」

ネリー「ん~まだ時間あるね、お昼?」

京太郎「そうだなぁ、昼食いながら考えるか」

ネリー「どこ行こっか」

京太郎「ファミレスとかで良いんじゃねーの」

ネリー「せっかく池袋まできたのに?」

京太郎「特に遠くもないだろ」ハハハ

ネリー「まぁそーだけど」

京太郎「ほら、学生デートっぽいだろ」

ネリー「……まぁ、なら、良いけど」ギュッ

京太郎「ん、そんじゃ行くか」フッ

ネリー(せっかく手、つないだのに……無反応?)

京太郎(やっこいやっこいやっこい……)



―――【ファミレス】


京太郎(所謂雑居ビル、その四階……本来、ファミレスに行く予定だった俺とネリーが入ったのは喫茶店)

カランカラン

「いらっしゃいませー」

京太郎(雑居ビル四階という位置にあるこのレトロな雰囲気醸し出す喫茶店、通常ならば違和感……)

「こちらのお席どうぞ」

京太郎(だが俺の生きてきた15年という感覚、それがこの店を選ばせた)

ネリー「へぇ~良さそうだね」ニコニコ

京太郎「だな……」チラッ

「お待たせしました、ランチセットAです」コトッ

京太郎(おかれたオムライス……これには俺も生唾を飲んだ)ゴクリ

ネリー「んーランチセットAおいしそうだね」

京太郎(他人の頼んでいたものを見てついついそう思ってしまうのは仕方のないこと、しかし……同時にある屈辱!)

ネリー「ネリーはAにする」

京太郎(俺はどうする? Bはオムライスではない……カレー? ここにきてカレー、デート中にカレー、そして俺は白い服、これは挑戦……まさに挑戦)

ネリー「あ、でもカレーも……んー」

京太郎(そう、悩む……不幸にも隣の席がAを頼んでしまった故の迷走)

ネリー「あ、Cはビーフシチューだ」

京太郎(ビーフシチュー……!!?)

ネリー「これにしよっかな」

京太郎(夏場、冷えた店内、ビーフシチュー……悪魔的な魅力……!!)



京太郎(いや、待て……!)


ここで、冷静さを取り戻す


京太郎(『ビーフシチュー』という単語にやられた、夏場の冷えた店内であれば……オムライスとカレーだって十分強い!)

ネリー「あ、三日間熟成させた牛肉が」

京太郎「!!?」

京太郎(悪魔的、いや……殺人的な単語!! これを頼まない手はない、しかしなんだこの感覚は……!)

ネリー「ん~でもオムライス、昔ながらの……」

京太郎(そうだ、こんな頼まない手を、断った客がすぐ傍にいる……奴は!)チラッ

?「……」フッ

京太郎(わ、笑いやがった……葛藤している俺を、わかっている!? ならば奴は、この店を知っている者!!?)

?「……」モグモグ

京太郎(ならば、オムライスか……どうする。ビーフシチューは思う壺、奴らの……この店の奴らの思うツボ……!!)

?「……」ククク

京太郎(く、どうする……どうする!)


ネリー「そろそろ決まった?」

京太郎「え、ああ」コクリ

京太郎(しまった……勢いでっ!!)


ネリー「すみませーん」

「はい、ご注文は?」

京太郎(くぅ、せめて、せめて……AかCのどちらかで、妥協っ……!)

ネリー「AとCを一つずつ」

京太郎(なに……?)

「はい、AとCを一つずつで、セットのドリンクはどうなさいますか?」

ネリー「アイスコーヒーとコーラで」

「はい、かしこまりました」ニコッ

テクテクテク

京太郎「ね、ネリーお前……!」

ネリー「悩んでたみたいだから、分け分けして食べれば良いじゃん」ニコッ


京太郎(圧倒的、圧倒的、女子力……! シェア、それが俺にはなかった……! まるで、一ミリも……!!)

?「っ……!!?」

京太郎(“ざまぁみろ!” 俺は勝った! すべてにおいて、勝利……! 圧倒的勝利……!!)


ネリー「キョータローどっち食べる?」

京太郎「C!」

ネリー「ん、けどちゃんとくれなきゃダメだよ?」

京太郎「もちろんさ!!」



「おまたせしましたー、こちらランチセットCです」

京太郎「はい」スッ


顔の横程度まで上げた腕、しかしながら揃えられた指……!

整った顔、そしてキリッとひきしめられた表情……まさに、悪魔


「こ、こちらランチセットAですっ」カァッ

ネリー「あ、はい……」ジト

「ではごゆっくり!」タタタッ


京太郎(さて、食うぞ、ビーフシチュー……肉、初心者はまず肉、だが俺は違う。まずは米もない、ただ素直にそのビーフシチューを……飲む!!)

ズズッ

京太郎「!!?」ビクッ

ネリー「え?」

京太郎(舌鼓! 腹の虫が一気に獲物を欲しがる! まさに悪魔的、判断は正解……しかし、どちらにしろ俺の勝ち……!)


京太郎「……」ホッコリ

ネリー「そんなにおいしいんだ、もらうね?」

京太郎「……」スッ

ネリー「えっ」


無意識……! だが“あーん”……!


ネリー「……んっ」パクッ

京太郎(そしていただく、そのオムライス!)

ネリー「わっ、おいし―――」

シュバッ

京太郎「!」パクッ

ネリー(ね、ネリーが口付けたスプーンそんな早く口に入れられたらその、意識……しちゃうっ)カァッ


京太郎「す、すばら……!」

ネリー「えっ」カァッ


京太郎(しっかりとしたオムレツ、その中に入ったケチャップライス……上にかかったケチャップは控えめ……!)

ネリー「ん、でもここで正解だったね、キョータローやるねっ」エヘヘ

京太郎(……中のケチャップライスと共に食べても濃すぎない!!)

ネリー「も、もう一口もらっていい?」

京太郎(次は肉……ネリーにやってから、この三日の調理過程を超えた肉……!)スッ

ネリー「んっ、おいしっ♪」

シュバッ

京太郎「……!」


京太郎(やはり……この肉は“飲める”……!)



京太郎(口に入れて、舌で押すだけで崩れ……飲める……なんていうことだ、雑居ビル、他の階層のファミレスや居酒屋に埋もれ、こんな……!)

ネリー「キョータロー?」

京太郎(だが、だからこそ良い。故にここの飯が、美味い……!!)

ネリー「おーいキョータロー?」


京太郎「最高のデートだ」フッ

ネリー「あ、うんっ……あ、あり、がと……?」カァッ



コトッ

京太郎「ふぅ、ごちそうさま……」

ネリー「ん、もうちょっとゆっくりする?」

京太郎「そうだな」フッ


?「……」スッ


京太郎「……」チラッ

?「そう来るとは思わなかったよ……京ちゃん」

京太郎「そうですね。だがまさかこんなところで会うとは思わなかった……」

ネリー(な、なに?)


京太郎「……照さん」フッ

照「……」

京太郎「……」

スッ

照「……」ピース

         /:. : : : : :/: : : : |: : :||i: : : : : : ::.:.:|: : { : {: : : {:. : : : : : :.:.:.i|: : : : : : : : :|
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     /: :/  |: : {   ∨:.:.:.:.:.{   /⌒'.:.:.:.|   ,ィ竓芋圷㍉:.:.:.:.:./ ⌒ ∨.: : : :|
.   //    .i: : {   ∨:.:.八}芋′  } : :|    _)乂 ノ| |:.:.:.:./|. __ノ }.:.:.:. : |
.    ´      .| : :. __, ;.:.:.:{ _)::::′__ j \|   乂::::::ソ |:.:.:/ .i ′.イ:.: : : : |
            |: :ハ.   ’\} 弋::;   !           |:./   /.: : : : : : :|
           |/ i:   :,:.:ハ   ;    | ,           :/   イ.:.: : : : : : : :|
            | :, __, :,:.:ハ  ! ___ l               {.: : : : : : : : :|
            |:.,     :,:.:.ト、j   ; ‐ --       /   人: : : : : : : : |
            |: : :'   :,:.:j ,′   ′        /   /  ヽ: : : : : : |
             --ヘ   Vノ ____ {`  .,_____  イ    /     \.:.: : :|
          〈    '.  '"       :,   //       /        ヽ.: :|
            ‘,    '. ____      :,./ /     /         / .へ|
         /⌒ヽ   / /ヽ\__,ノ  }ィ:γ⌒ヾ;/         //  ヘ



京太郎「くっ、緊張感の欠片もない……!」

ネリー「へぇ~宮永照……ミヤナガテル!!?」

照「ミヤナガッテル? 動詞?」

京太郎「違うわ!」

照「ん……帰ろ」

京太郎「自由かポンコツ姉!」


まるで進まなかった……!!

痛恨のミス……!

ノリと勢いで良く分かんない感じになった

そんじゃまたー


走りだせ、その足で!(再開!)

ネリーとのデートが長いんじゃ~

京ちゃんが孕むだって? 知らんなぁ(すっとぼけ)



―――【池袋】


京太郎(あのあと、照さんは颯爽と去って行った……久しぶりに会ったというのに余韻もなにもない。ただしっかりわかる……)

京太郎「奴は、ポンコツだ」

ネリー「え?」

京太郎「あ、いやなんでもない……」

ネリー「?」ギュッ

京太郎(くっ、なんだこの感覚……ネリーめ、隣にいるだけで妙な感覚を……手をつなぐと言う行為が、悪魔的……! やはり……!)


ネリー「そういえば池袋っていえば」

京太郎「ん?」

ネリー「西口って言ったことないんだけど」

京太郎「やめとけ、池袋のウエストはこわいぞ」

ネリー(なんで英語?)

京太郎「窪塚〇介に殺されるぞ!」クワッ

ネリー「あ、うん……そ、それじゃデートの続きはここらへんにしよっか♪」

京太郎「ああ、ネリーは物分りが良くて好きだ」フッ

ネリー「すっ……そ、そう……っ」フイッ



テクテクテク


京太郎「そういやネリー」

ネリー「ん?」

京太郎「映画見る?」

ネリー「……デートっぽいね」エヘヘ

京太郎「デートっぽいといえば水族館もあるぞ」

ネリー「ん~どっちにしよっかな」

京太郎「まぁどっちでも良いけど」

ネリー「そういうのが一番困るんだよ?」ムゥ

京太郎「そりゃそうか」フッ ナデナデ

ネリー「んっ、子ども扱いしないでよ?」カァッ

京太郎「子ども扱いじゃないだろ別に……きっとおねーさん系の彼女ができてもこういうことする」ウム

ネリー「か、彼女っ……」カァッ

京太郎「……変なこと言ったわ」カァッ

ネリー「んっ、変なことじゃないよ、嬉しい、し……」エヘヘ

京太郎(ああ~やめろ! 俺をこれロリコンにしないでくれぇっ!)



明華「……」

ハオ「す、水族館に行くようですね」

明華「追いましょう……ここまで来て引き下がれません……!!」

ハオ「く、暗がりにかこつけて、京太郎に一体なにをしようというのですかネリー……!」マッカ

明華(普通は京太郎くんがネリーちゃんになにするか心配するんでしょうけど……)

ハオ「ゆ、許しませんよ……暗がりにかこつけて×××や×××をしようなどっ!!!」マッカ

明華「ちょ、公然の場でなんてこと言うんですかっ!」ガシッ

ハオ「ええい、行きますよ明華!」

明華(なぜこんなことに……もっとこう、ハオは普通な……ハッ、私のポジションが危うい!!?)

(いかん、寝落ちしかけた


―――【水族館】


京太郎「長いなぁ、リュウグウノツカイ」

ネリー「長いねー」

京太郎「ふむ、最近は割と発見されることも増えてきたらしいぞ」

ネリー「へぇ~でも海の中でこれ見たら……」

京太郎「正直ビビる」

ネリー「うん」コクリ

京太郎「……色々見るか」スッ

ネリー「あ、うん」ギュッ


ネリー(キョータローから手、出してくれたよね……ネリー、頑張ればキョータローゲットも夢じゃない!?)

京太郎(動物園とかも楽しそうだよなぁ……今度上野いくか)



京太郎「おおーイワシ」

ネリー「綺麗だよねー」

京太郎(寿司食いたくなってきた……)

ネリー「ん~」

京太郎「ん、ベンチだ」ストン

ネリー「私も座ろ」

京太郎「おう」

ネリー「……えぃっ」ストン

京太郎「ネリー」

ネリー「ど、どうしたの?」

京太郎「なんで俺の膝の上なんだ?」

ネリー「……ここが、良いから……」

京太郎「そ、そうか」

ネリー「……んっ」コクリ

京太郎(反論できねぇ……)

ネリー「……ばかっぷるみたいだねっ」

京太郎「バカップルそのものだろ」

ネリー「……ネリーは、キョータローとなら、ばかっぷるでも良いかな」エヘヘッ

京太郎「お前、今日、スゴイな……」

ネリー「決める気で来てるからねっ」ウツムキ

京太郎(この角度からじゃネリーの顔は見れないな……まぁ、色々と俺も酷い奴だからなぁ)

ネリー「ん……ウミガメ」

京太郎「だな」ギュッ

ネリー「ふぇっ!?」カァッ

京太郎「どした?」

ネリー「う、後ろから、と、突然抱き着かれたら、そりゃっ……」

京太郎「……」

ネリー「も、もぉ……」ニヘラ

京太郎(さて……しかしまぁ、なんであいつらがここにいるのか……)チラッ


明華「……」マッカ

ハオ「……」シロメ



ネリー「ねぇキョータロー! ペンギン!」

京太郎「おーペンギン」

ネリー「やっぱいいなぁ~ネリー動物飼いたい!」

京太郎「動物飼うってのは大変なんだぞ」

ネリー「飼ってたことあるの?」

京太郎「カピバラ飼ってる」

ネリー「……今度キョータローの家、行く」

京太郎「おう、良いぞ」ハハハ

ネリー「……い、良いんだ……」

京太郎「ん」コクリ

ネリー「やった……!」グッ

京太郎(なにこのこ可愛い)

ネリー「でもカピバラなんて珍しいねー」

京太郎「まぁ家のカピバラはなんでも自分でやるし飼うの楽だけどな」

ネリー「……え」

京太郎「ん?」

ネリー「う、ううんなんでも」

京太郎「おう」

ネリー「……でも、ペットかぁ、ネリーもペット欲しいなぁ」

京太郎「俺もなんかこう、カピーとは違うもっと従順なペットが欲しいよ」

ネリー「……ね、ネリーが代わりになってあげよっか、ペット……」

京太郎「」

ネリー(……ってなに言ってるのネリー!!?)



ネリー(うわぁ、幻滅されたっ……絶対っ……)

ポンポン

ネリー「ふぇ?」

京太郎「き、気持ちだけもらっとく……」カァッ フイッ

ネリー「……て、照れてるし」ツンツン

京太郎「うっせ」マッカ

ネリー「……えへへっ」

京太郎「……はっ」フッ

ネリー「ん、それじゃ次行こっ!」

京太郎「おう」フッ


ネリー(やっぱり好き……キョータロー)

ネリー「~♪」

京太郎(なんつーか、ほんと、おっぱいとかどうでも良いかな……って気になってきたぞ……)



―――【池袋】


京太郎「ふぅ、楽しかったな」フッ

ネリー「ん、今度は動物園とか行ってみたいね!」

京太郎「俺も思ってた」ハハッ

ネリー「それじゃ約束、ね?」

京太郎「おう」


京太郎(もうおっぱいなんてなくて構わない……かわいいが正義なんだ!)

京太郎「……ん、あれ」

ネリー「え? ……ええっ!!?」

モブ子「……ええ~」


モブ子(くっそぉ、アニ〇イトから出た瞬間遭遇とかどういうことだ! 神は私になんの恨みがっ!!?)

ネリー「も、モブ子ぉ……」

モブ子「ひぇっ」ビクッ タユン

京太郎(おっぱい)


??「おや、そこにいるのは」

ネリー「!?」バッ

良子「京太郎じゃありませんか」ニコッ シュバッ

京太郎(早い!?)

良子「これから御飯でも、どうですか?」ギュッ ムニュっ

京太郎(おっぱいくぁwせdrftgyふじこlp)


ネリー「……」

モブ子「わ、私は帰」

ネリー「ばかっ!」ペチンッ

モブ子「なんでおっぱい叩く!」

ネリー「憎いからだよ!」ナミダメ

モブ子「ホント申し訳ない!」

ネリー「それもムカつく!」

モブ子「どうしろと!?」



京太郎「と、とりあえず離れてください良子さん!」

良子「んっ……仕方ありません、さすがに節度が足りませんでしたね大人として」フフン タユン

京太郎(なんて強力無比な巨乳だ……気を抜けばもっていかれる)

良子(気を抜けば抜かれるの方がビンゴです)

京太郎(くっ、この痴女、脳内に直接)


ネリー「キョータロー! 早く帰ろ、こんな痴女二人と関わってたらろくなことにならないよ!」

良子「……痴女!?」

モブ子「今更!? てか私も入ってないそれ!?」

ネリー「当然だよ!」

モブ子「なぜ……」ガクッ


京太郎「そ、そのほら……ネリー」

ネリー「……ハッ!」

ネリー(し、しまった……今日はこんなことならないようにって思ってたのに、ネリーのバカ! いやモブ子のバカ!)

モブ子(なんだか知らないがディスられた気がする)


ネリー「……ご、ごめんねキョータロー」

京太郎「大丈夫だって」ナデナデ

ネリー「んっ……」

良子「くっ、この後仕事がなければ……仕方ありません、ではまた今度会いましょう京太郎!」ニコッ

京太郎「あ、はい」

良子「約束ですよ!」ダッ

モブ子「私も帰ろう……」トボトボ

京太郎「……か、帰るかネリー」

ネリー「ん」コクリ



―――【電車内】


ガタンゴトン

京太郎「……」

ネリー「……」zzz

京太郎「寝ちゃったなぁ」

モブ子「……」

京太郎「そりゃ同じ方向に帰るんだからこうなるよなぁ」

モブ子「なんで私がいた車両に乗ってきたのかな……?」

京太郎「いや、空いてたから」

モブ子「くっ、合理的……」

ネリー「んぅ」コテン

京太郎「ん……こりゃおぶって帰るか」

モブ子「まぁその、頑張って」

京太郎「軽いから良いけど」母

モブ子「……」ナデナデ

ネリー「んぅ……えへへっ……」zzz

モブ子「えへへっ」デレッ

京太郎「……ロリコン」

モブ子「!!?」



テクテクテク


ネリー「んぅ?」

京太郎「……」テクテクテク

ネリー(あれ、なんでネリー寝て……揺れて、これ……)

ネリー「……キョータロー?」

京太郎「起きたか」

ネリー「ん」

京太郎「……送ってくから寝てて良いぞ」

ネリー「んぅ……あれ、キョータロー買った荷物とか、あったんじゃ?」

京太郎「あ~通りすがりの人に持ってってもらった、的な?」

ネリー「?」

京太郎「とりあえず気にすんな、つくまで寝てて良いぞ」ハハッ

ネリー「……ん、ねぇきょーたろー」

京太郎「ん?」

ネリー「好き……」

京太郎「……ありがと」

ネリー「ん……えへへっ」

京太郎(顔、あつ……)

ネリー「んぅ」zzz

京太郎「……にしても、悪魔と契約してしまった感じだ」


ここまでー
寝る!

今回はまともと見せかけて
最後までまともにやっちゃったらネリーエンドになっちゃうからね
オチはつけとかないと

そんじゃまたー


おっと京ちゃんが母に成っちまったぜ! HAHAHA!
あれはね、危険なものだ。生半可な気持ちで見るもんじゃない

とりあえず再開



―――【ネリー宅前】


京太郎「おっし、起きろネリー」

ネリー「んぅ?」

京太郎「ほれ、鍵」

ネリー「ん」ゴソゴソ

京太郎「……」

ネリー「はぃ」スッ

京太郎「おう」

ネリー「あげる」

京太郎「ありがとう?」

ネリー「開けて」


ガチャッ


京太郎「どうぞお姫さん」

ネリー「ん~」

京太郎(ちゃんと起きてんのかあれ?)

ネリー「ん」テクテク

京太郎「おい、カギ閉めろよ」

ネリー「ん、鍵あげた、でしょ」

京太郎「え、あげるってマジで!? え!?」

ネリー「寝るから、あと好きにして……」パタンッ

京太郎「……お、おう」

京太郎(とりあえずベッドに運んでから……帰るか)



―――【じゃん荘:京太郎の部屋】


ガチャッ

京太郎「ただいまーっと」

明華「おかえりなさい、お風呂にします? ご飯にします? それとも」

京太郎「ハウス!」

明華「帰って早々辛辣なお言葉!」ガーン

京太郎「ほれ、荷物持って帰ってきてくれたのはありがたかいけど帰れ帰れ」

明華「なんでそんなこと言うんですかぁっ!」

京太郎「はいはい、ハオは?」

明華「あ、いまお風呂に」

京太郎「なに、お前らの自宅なのここ?」

明華「……未来のっ」カァッ

京太郎「同棲するならもうちょっといい家探すよ!」クワッ

明華「ありがとうございます!」

ガラッ

ハオ「明華、なにを一人で騒いで」

京太郎「oh……」

明華「……」

ハオ「きょ、きょぉたろぉ!!?」マッカ

京太郎「おっぱい」



―――【数十分前:駅】


京太郎「なんとか降りたけど……」

モブ子「この荷物どうすんの、てかなんで私が持ってんの」

京太郎「ありがと」

モブ子「どういたしまして、はい持って」

京太郎「俺の背中で寝息を立てるこいつを起こせと? 見ろこの無垢な姿を!」

モブ子(見えてないだろお前)

モブ子「あ、涎垂らしてる」

京太郎「マジで? 落として良い?」

モブ子「この鬼畜ヤンキーが」

京太郎「ヤンキーじゃねぇ……しょうがない、こうなれば」

モブ子「?」

京太郎「明華! ハオ! 手伝ってくれ! なんでもしますから!」

明華「なんと!?」シュバッ

ハオ「別に私はどっちでも」シュバッ

モブ子「なんじゃぁぁっ!!?」ビクッ


京太郎「ずっとつけて来てた」

モブ子「おっふ、ストーカーさん」

明華「いや、ストーカーじゃなくてその……ど、動向調査?」

ハオ「探偵?」

モブ子(いや、あんたらのそれはストーキングだよ)

京太郎「荷物任せた、ちなみに俺の家の鍵も入ってるから荷物置いて帰っても良いぞ」

明華「待ってますね♪」

京太郎「荷物は家の前に置いて帰っても良いぞ」

ハオ「いえ、家で待ってますね♪」

京太郎「あ、はい」

モブ子(なんつー)



―――【そして京太郎の部屋】


京太郎「……その、すまんな」

ハオ「い、いえその……わ、私が悪かった、ですからっ」マッカ

京太郎「し、しかしだな」

明華「そうですよ、乙女の柔肌を見るなんて」プンスコ

京太郎「……責任」ボソッ

明華「!!?」ハッ

京太郎「は、ハオ、本当にすま」

明華「不公平なので私の柔肌も見てくだ、う゛っ」

京太郎「……」

明華「ふ、服をがっちり押さえること、な、ないんじゃ……」

京太郎「落ち着け、な?」パッ

明華「……うぅっ、私の扱いに断固抗議しますっ」

ハオ「みょ、明華、元気出してください」

明華「ハオちゃんに慰められても嬉しくないっ」

ハオ「ええ~」

京太郎「……その、すまんハオってのとは別に、なんか明華……ごめんな」

明華「なんですかその憐れみの眼はっ、最初はこんなんじゃなかったじゃないですか!」

京太郎「人の手使ってオ〇〇ーしてた奴に言われたかねぇわ!? あそこからおかしくなった!」

明華「そ、それはどうかな」

京太郎(なぜに不敵な笑み……)

京太郎「てかそれまではおしとやかで運命的な出会いした素敵な先輩だと思って」

明華「……や、やりなおしを要求します。一月前から」

京太郎「無理だね」

明華「……」ガクッ

京太郎「……ま、今の明華さんも好きだぜ」

ハオ(これは……最悪の一手!!)

明華「私もです結婚しましょう!」

京太郎「話飛びすぎだから」

明華「順序を追えば良いと?」ニヤリ

京太郎「……まぁね」

明華「……ふぇっ!?」カァッ

京太郎「くっ、あざとい」

京太郎(これが処女ビッチか!?)

カピー「カピ」シルカ


眠い、全然進めてないのに……

今回はここまで
次回、ようやくこの日が終わる
長い一日だった

宮守の葵、臨海のモブ子、京太郎母はみんな巨乳、そして憧もリッツのおもち補正入って大きかったし、>>1は京太郎と同様に大きいおもち好き?
もし、千里山の話書いたら、怜はアニメのおもち補正入りそうだね。
私はおっぱい星人なので、そうしてほしいです。


レッツ再開!

京ちゃんはナチュラルボーンビッチなのでしょうがないのです……たぶん

>>937
もちろんさ!



京太郎「ていうか……帰らないのか?」

明華「帰りません」

ハオ「明華が帰らないなら私も帰りません」

京太郎「明華のこと好きなの?」

ハオ「京太郎が好きなんですっ!」


……


京太郎「……え?」

明華「あ~」

ハオ「……っ~~!!?」マッカ

京太郎「え、あ、その」

ハオ「ち、違います! 今のはなにかの間違いです!」

京太郎「あ、はいそうですよね」コクリ


ハオ「……」

明華「そりゃそうなります」ボソッ



京太郎「さて、明華も帰れ帰れ」

明華「ちょっとなんで私だけ雑なんですかー!」

京太郎「そりゃ……まぁなんつーか、心許すから?」

明華「まっ、京太郎くんったら」カァッ

ハオ「このチョロイン」

明華「ハオに言われたかないですよ!」

京太郎「お前らちょっと落ち着け、とりあえず二人共寝かせる場所なんてないからな、俺が床で寝ても無理だわ」

ハオ「では明華は床で、私と京太郎がベッドで寝ます」

明華「容赦ないですね!!?」


京太郎「……いや、冷静に考えて泊まってくなら二人ベッドで寝ろよ、俺は床で寝るから」

明華「家主の京太郎くんにそんなこと、申し訳ないです!」

ハオ「そうですよ!」

京太郎「でも女の子と寝るなんて良くないし」

明華「私と前に寝たでしょう!」

ハオ「な、なんですかそれは」

京太郎「……」

ハオ「せ、説明を」

京太郎「……深い理由が」

ハオ「なるほど、明華が全部悪いんですね」

明華「ハオちゃん!?」ガーン



京太郎「自分は悪いこと一切しておりません」

ハオ「信じます」ニコッ

京太郎「ハオ!」パァッ

明華(なんかもう……どうにでもな~れ)

ハオ(ふっふっふっ……勝った! 正義の勝利です!)

明華「あ、もういっそのこと私とハオが床で寝ますか」

京太郎「それだな」

ハオ「え」

明華「え」


……


京太郎「……冗談だよ」

ハオ「別に構いませんけど」

京太郎「冗談だから、婦女子を床に寝かせれるか」

明華「……でも私たち寝間着もないですよね」

ハオ「確かに」

京太郎「スウェットがあるぞ」

明華「前みたいに裸Yシャツになってあげても」

京太郎「結構だ」

明華「……京太郎くんちめたい」イジイジ

京太郎「寝ろ寝ろ」

明華「ホント冷たいですね!?」

京太郎「だって暖かくしたらえぐい迫り方するだろ?」

明華「えぐいって……」シロメ

ハオ「わ、私は……せ、誠実な」

京太郎「そんじゃ疲れたから寝るわ」

明華「ちょっ!」

ハオ(話を、聞きなさい……)



京太郎「……おやすみー消灯」

明華「おやすみなさい」

ハオ「ん、おやすみなさい」


パチンッ


京太郎(さて、寝るか……あ~それにしても、ネリーが異常に可愛かったなぁ今日は)


ネリー『きょーたろー!』

ネリー『……ネリーは、キョータローとなら、ばかっぷるでも良いかな』エヘヘッ

ネリー『……ね、ネリーが代わりになってあげよっか、ペット……』


京太郎(いかん、むらむらしてきた……寝よう)


明華(このまま京太郎くんの方にっ……って離しなさいハオ!)

ハオ「んぅ……」zzz

明華(寝ている!? このホールドをしながら!?)

ハオ「んっ……」グググッ

明華(い、いけない! 痛い痛い! 折れる折れる! なんでこんなことにっ!)

ハオ「えへへぇ……きょぉたろっ」ギュゥッ

明華(あ゛~……な、なんで私がこんなめに合うんですかぁっ!!)


京太郎(勝手に元気になりやがって……二人がいなけりゃ今日は賢者モードになるとこだったぜ)

明華(い、いま迫れば一線を超えられる、超えられるはずなんです!)

京太郎(二人に変な感情抱いてもあれだし……寝るか)

明華(一線を超えて……!)



―――翌朝


ハオ「ん~良く寝ました!」ノビー

京太郎「おう、おはよう……朝飯できてるぞー」

明華「お、オフホワイト……なぜ、なぜ……」

京太郎「明華さん、いつにもましておかしい」

明華「ましてって……私、こういうキャラじゃない気が」


ハオ「京太郎の匂いで、一杯です」クスッ

京太郎「は、恥ずかしいこと言うなっ」カァッ

ハオ「好きですよ、この匂い」ニコッ

京太郎「……ぉ、ぉぅ」フイッ


明華(あ~もうなんか、一月前あたりからロードしたい気分です)トオイメ

京太郎「ん、ほんとどうしました明華さん」

明華「別にタメ口でも良いですよ、昨晩そうでしたし……」ハァ

京太郎「……どうした、明華?」スッ

明華「ちょ、顔近っ」

京太郎「あ、ああすみません」

明華(私に対する口調、安定しませんね)

京太郎「……本当に大丈夫ですか?」

明華「ああ、はい」コクリ

京太郎「ん、なら良かった」フッ

明華(ああもう、ちょっと優しくされただけで割と嬉しくなってしまうなんて……)

京太郎「?」

明華「……チューしてくれたら治るかもしれません!」キリッ

京太郎「しない、早く飯食え」


明華(ああもう! なんで私はこう!)

ハオ「……あ、明華、さては照れ隠」ガシッ

明華「御飯食べましょうそうしましょう!」マッカ

京太郎「?」



―――その後【じゃん荘前】


京太郎「そんじゃな二人とも、気を付けて帰れよ」

明華「御飯、おいしかったです」ニコッ

京太郎「ん、そりゃなによりです」フッ

明華「その……また、食べに来ても?」

京太郎「ん」コクリ

明華「約束ですよ?」

京太郎「別に約束なんてしなくてもいつでもどうぞ」フッ

明華「……はいっ」エヘヘ

京太郎(普通にかわいいやんけ……)

ハオ「むぅ、私も来ますからね!」

京太郎「ん、待ってる」フッ

ハオ「今度は私の手料理もふるまいますから」フフッ

京太郎「そりゃ楽しみで」

ハオ「京太郎はこれから出かけるんですか?」

京太郎「おう、ちょっとな……だから戸締りとかもしてきたし」


明華「私の家ですか!?」

京太郎「かわいいと思った矢先にこれですか明華さん」

明華「かわっ……お、おもっ……っ」フイッ

ハオ「……」

京太郎「とりあえず、そんじゃな二人とも」

明華「は、はいっ、また学校で!」

ハオ「それではまた」クスッ


京太郎(さて、家の前で待ってろって指示がトシさんからあったがこれは一体……)





京太郎「ん? 車……って」


キキィッ


京太郎(お、俺の前で止まっただと?)


ガララッ


京太郎「へ?」

???「一緒にイこう☆」

京太郎「……は?」

??「うるせー! いこー!」

京太郎「ちょ、どういう」ガシッ

京太郎(掴まれた!?)

???「よっ!」グイッ

京太郎「のわっ!」ドサッ

???「出しちゃって☆」

バタンッ

??「諒解!」グンッ


京太郎「のわぁっ人さらい!!?」

はやり「わんぴーすだゾ☆」

京太郎「車で攫ってからそれ言うなぁっ!!?」

晴絵「待たせたね京太郎!」グッ

京太郎「なんじゃぁっ!?」

晴絵「……行くよ、あんたにはやるべきことがあぁる!」

京太郎「わけわかんないけど……やだぁぁぁっ!」

ピロリン

京太郎「あれ、メール?」

はやり「見た方が良いんじゃない?」

京太郎「あ、はい」スッ


トシ『レジェンドが迎えに行くよ!』


京太郎「……遅いわ! こわかったわ!」ナミダメ

はやり(涙目の京ちゃんかわいいっ……はややぁ)ゾクゾク


不幸な事故だったんだ、誰も悪くない……たぶん

とりあえずここまで、次回新章突入
先に言っておくけど「またか!」って言わないであげて

そんじゃまたー


おっし、開始だー!

ハイエースされた京ちゃんはどうなる



―――【車内】


京太郎「にしても、突然なんなんっすか」ジト

はやり「まぁちょっとあってねー」

京太郎「ちょっとって?」

晴絵「別に瑞原さんはいらなかったんだけど」

はやり「ん?」

晴絵「いえいえなんでも……とりあえず京太郎を使って修行をね」

京太郎「レジェンドそんなに弱かったのか」

晴絵「弱かないわ! 私じゃなくて私の生徒たちの修行!」

京太郎「……インハイに出るっていう?」

晴絵「そ」

京太郎「……俺、臨海の生徒なんですけど?」

晴絵「わかってるけど」

京太郎「……情報、ばらしちゃうよ?」

晴絵「良いけど?」

京太郎「えっと、手を抜いて修行じゃなくさせ」

晴絵「あんたがわざと負けるなんてできるとは思えないけど?」ニヤリ

京太郎「くっ……悔しいっ」

はやり「でも?」

京太郎「でも、じゃねぇわ!」



京太郎「てか、え、マジでこのまま連れてかれるの?」

晴絵「うん、うちに泊まれば良いでしょ」

京太郎「良くない」

はやり「良くないよ」

晴絵「……ダメ?」

京太郎「いや、別に問題無い気もしてきた」

はやり「はやぁっ!?」

晴絵「……」フッ

京太郎「だって……絶対なにもしない自信あるし」

はやり「はやぁ……」

晴絵「……」トオイメ

京太郎「おい、ちゃんと前見て運転しろバカ」

晴絵「京太郎がかわいいって言ってくれたら前見るようなそうでないような」

京太郎「ハルちゃんかわいい! レジェンドかわいい! 世界で一番かわいいよ!」

晴絵「録音した」スッ

京太郎「ちくしょうめ!」

はやり「京ちゃん私も!」

京太郎「いっつも言われてるでしょ!」

はやり「はやぁ……」トオイメ



京太郎「にしても奈良から東京来てまたUターンか」

晴絵「まぁ、かなり疲れてるよね!」

京太郎「はやりん運転変わってやりなよ!」

はやり「マネージャー呼んできて!」

京太郎「自分で運転せい!」

はやり「京ちゃんが運転すれば良いじゃん!」

京太郎「持ってないんだよ! 免許!」

晴絵「まだ取れないしね」

京太郎「まぁな~どっかで休憩してく?」

晴絵「とりあえずパーキング寄った時ぐらいかな」

京太郎「それじゃ疲れ取れないだろ」

晴絵「ん~心配してくれてる?」ニヤリ

京太郎「まぁな」

晴絵「……そっか」フフッ

京太郎(俺の命が危ない)

晴絵「それじゃパーキング寄ったらちょっと仮眠とるわ……」

京太郎「おう」

はやり「私も疲れたな~」ギュッ

京太郎「はいはい、お疲れ様……なんも疲れてない気もしますけど」

はやり「疲れたよ、芸能界の荒波……」

京太郎「お、おう」


―――【パーキング】


晴絵「ついた~」

京太郎「ん、小雨……」

はやり「お昼行こー」

京太郎「ん、買ってきましょうか?」

はやり「いや~こういうパーキングエリアは入ってこそ意味があるんだよ!」

京太郎「そういうもんっすかね、てかそのまま入ったら騒ぎになりますからね」

はやり「グラサン~」

京太郎「それじゃまだだな」

はやり「ポニテー」

京太郎「うむ、わからないかもしれない」

はやり「さらし~」

京太郎「それはやめろぉ!」クワッ

はやり「はやぁっ!?」ビクッ

京太郎「それは、やめるんだ……」

はやり「う、うん」

京太郎「……」

はやり「そ、それじゃ途中までこの服装で行くけどトイレで着替えるよ」

京太郎「それが良い……その服でトイレまで行く間にバレなきゃ良いけど」

はやり「目立つ?」

京太郎「まぁ」

はやり「ふりふりしたのダメなのかなぁ」

京太郎「目を引く」

はやり「……好き?」ウワメヅカイ

京太郎「はい!」

はやり「えへへっ」ニコッ

京太郎(くっ、強い!)


晴絵「いい加減行くよ」

京太郎「あ、はい」



―――【フードコート】


京太郎「服屋とかまであるんだなぁ」

晴絵「あっちにはコインランドリーあったよ」

京太郎「もうここで暮らすか」

晴絵「やだもう、同棲宣言なんてまだ子供には早いゾ☆」

京太郎「痛い……痛い……」

晴絵「ぐはっ!」

はやり「なにやってるの二人共?」

京太郎「あ、きた」

晴絵「……」

はやり「完璧な変装だよ!」タプン

京太郎「おっぱい」

晴絵「こいつストレートに口に出した」

京太郎(はやりんがいつも着ないようなジーンズに、ワイシャツ……どことなくボーイッシュな服装ではあるが隠しきれない女性らしさたるおっぱい!)

晴絵「京太郎?」

京太郎(そしてポニーテールにサングラス、良い……ふりふりの女の子らしい衣装じゃなくこういう、良い、良い!)


京太郎「タイトなジーンズにねじこむぅ!」

晴絵「はやりという名の戦うボディ!」

はやり「ちょっ、せっかくの変装無駄になっちゃうからっ!」



京太郎「あぶねぇ、危うくバレちまうとこだったぜ」

晴絵「まったく、京太郎はダメだなぁ」ヤレヤレ

京太郎「おいこのダメ女のレジェンド」

晴絵「なっ!? ダメ女のレジェンドってことはないでしょ! まだダメ女っぽいことやってない!」

京太郎「たとえば?」

晴絵「え、えっと……だ、ダメ男にみついだりしてない、し?」

京太郎「男がいたことがない、はい論破!」

晴絵「」シロメ


はやり「……イチャイチャするのやめてよ」ムゥ

晴絵「どこが!? いまの完全に攻撃されてたよ! イチャイチャっていうかボコボコだったよ!」

はやり「……ていうか、なんで京ちゃん晴絵ちゃんにはタメ口なの?」

京太郎「え、感情的になると割とはやりさんにはタメ口じゃないっすか?」

はやり「そうなんだけど、晴絵ちゃんの場合常時でしょ?」

京太郎「……まぁその、そういうことも、てか小さいころに知り合ったんで」

はやり「……え、そうなの!? 逆源氏物語計画!?」

晴絵「よおこそ~ここへ~」

京太郎「それは光源氏」

晴絵「そうだった」テヘッ

京太郎(手が出そう……)

晴絵「じゃなくて、まだそのとき高校生だよ私! そんな邪な計画建てると思う!?」

はやり「ちょっと」

晴絵「私って……」ガクッ



はやり「それよりどういう経由で知り合ったの?」

京太郎「ババげふん……熊倉トシさんの紹介で」

はやり「……あの人、なにたくらんでたんだろう」ムムッ

京太郎「あ、やっぱそういう認識なんだ」

晴絵「そりゃね、あの人は謎が多くて一週回って信用してるけど」

京太郎「まぁあの人のおかげでとんだサプライズにかけられたけど」ハハッ

晴絵「ま、まぁ突然誘拐したのは謝るって、許してニャン♪」

京太郎「きつ」

晴絵「」

はやり「にゃはは、晴絵ちゃんもしっかり女子力磨かなきゃニャンはきついニャン♪」

京太郎「きっつ」

はやり「」


京太郎「……な、なぁ~んちゃって、二人共可愛いよ!」

晴絵「……」シロメ

京太郎(ダメだこいつ)

はやり「もぉ、かわいいなんてお姉さんをからかっちゃダメだゾ☆」カァッ

京太郎(メンタル強いなはやりん)

はやり「もっとフリフリの服着ればニャンも似合うよね♪」

京太郎「ニャンニャン言わなくてもはやりんはかわいいだろ!」クワッ

はやり「あ……は、はぃ」マッカ

京太郎(しまった!)



―――【車内】


京太郎(地獄絵図はすぐに終わった、よって再び奈良への道を行くわけだが……)

京太郎「あっちを見てもこっちを見ても……山か」

はやり「うん、山だね。山しかないね」

京太郎「……ですね」

晴絵「ちょっと運転手的にも辛いんだからね、景色が変わらないし一本道をただ走るだけって!」

京太郎「休日の父さんか」

晴絵「それじゃ助手席に座ってる京太郎は母さん」

京太郎「……はやりさんは子供枠か」

はやり「ママー」

京太郎「……」

はやり「京ちゃんがママになるんだよ!」

京太郎「なんの話だやめろ!」

晴絵「京太郎が嫁だったら楽だろうな色々~」

はやり「でも誘い受けなとこあるしすぐ寝取られそう」

晴絵「わかる」

京太郎「わけわかんない会話で同意しあうのヤメロォ!!」


―――【奈良:吉野:晴絵宅前】


京太郎「ようやく着いた! って実家じゃないだと!?」

晴絵「そりゃ一人暮らしぐらいするさ、大人の女だからね!」

京太郎「実家まで徒歩15分もねぇだろ!」

晴絵「黙らんと泊めないぞ!」

京太郎「望さん助けてー!」

晴絵「なんで私は呼び捨てで望だけちゃんとさん付けなのさ!?」

京太郎「……人間のデキ、かな?」

晴絵「」シロメ

はやり「はやぁ、ついたぁ?」

京太郎「寝ぼけてないでいきますよ、ほら涎ふいて」スッ

はやり「んっ……」

京太郎(しかしまぁ、良いなぁこの無防備さ……い、いや落ち着け俺! 俺には心に決めた人が…… い な い ! )

晴絵「とりあえず入りなよ」

京太郎「おう」

はやり「ん~ねむ~」

晴絵(瑞原さんが混ざったのは予想外だったけど……ここは私のフィールド、私に分がある!)


臨海スレのりの字もねぇ!

イッチのスレは毎回この手のパターンはあるけどね

耐えてハルちゃん! ここを耐えきればハルちゃんルートが開かれるんだから!

そんじゃまたー


よっしゃ、開始じゃ!

はやりんルート?
臨海スレにそんなものあるわけないだろ!

大人勢は次な!


あと次スレー

京太郎「臨海高校!」智葉「麻雀部!」明華「その2!」
京太郎「臨海高校!」智葉「麻雀部!」明華「その2!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1506966819/)




ガチャッ


晴絵「よーこそ」

京太郎「お邪魔しまーす」

はやり「んぅ、お邪魔します」

パチンッ

京太郎「まぶしっ」

晴絵「そんなにじゃないでしょ」

京太郎「てか、おお……普通に綺麗!」

晴絵「なに、あたしが汚い部屋の印象あった?」

京太郎「ちょっと!」

晴絵「正直でよろしい」

はやり「ねむぅ~い」ヌギヌギ

京太郎「ちょ!」

晴絵「しまった裸族!」ガシッ

はやり「もぉ、寝れないよぉ」

晴絵「京太郎いますから!」

はやり「……あ」カァッ

京太郎(くっ、大人の女が顔赤らめてるってのもまた……)

はやり「あぅっ……」

晴絵「寝るなら服着て早く寝れ!」

はやり「あ、はい」



はやり「目、覚めちゃった」

京太郎「そりゃしょうがない」

晴絵「そういや晩飯どうしよっか」

京太郎「……買って来れば良かった」

晴絵「しょうがない、行くかなぁ」スクッ

京太郎「ですね」スッ

晴絵「え、京太郎も?」

京太郎「そりゃ一人で行かせるのも悪いですし」

はやり「それじゃはやりも!」

晴絵「いや、残っててくれて良いですよ」

はやり「なんで!?」

晴絵「ほら、眠いでしょ?」

はやり「だから眠気冷めたって!」

晴絵「……チッ」

はやり「舌打ちした! ねぇ京ちゃん今舌打ちした!」

京太郎「まぁほら、はやりさんがバレたら大変でしょうし」

はやり「え~」

京太郎「それになんかあっても二人は守れませんから」アハハ

はやり「……もぉ、しょうがないなぁ」

晴絵「いくよ~」

京太郎「うっす」

晴絵(そんな治安悪くないけどね……ま、いいか)



―――【スーパー】


京太郎「11時までやってる……」

晴絵「どんだけ田舎だと思ってんのさ、一応若者は多いんだよ?」

京太郎「あ、なるほど……」

晴絵「まったく、つってもまだ20時だし」

京太郎「夜に備えて色々買っときますか」

晴絵「いざとなればコンビニ行けばいいけどね」

京太郎「まさか、24時間……!!?」

晴絵「どんだけ田舎だと思ってんのさ!? ちょくちょく来てるからねあんた!?」

京太郎「最後に来たの数年前だし!」

晴絵「まぁ、最近は熊倉さんに連れられてそっち行ったりの方が多いかってともかく……なに食べる?」

京太郎「晴絵さんの料理?」

晴絵「うん」

京太郎「嘘だろ……!!?」

晴絵「食ったことあるでしょ!?」

京太郎「まぁそうだけど」

晴絵「まったくもぉ」

京太郎「晩飯なぁ、二人は酒飲むしツマミで良いんだろ?」

晴絵「まぁ」

京太郎「だったらツマミにも使えそうな麻婆豆腐とか?」

晴絵「適当に肉炒めるだけでもツマミになるけどね」

京太郎「そりゃそうだ」


?「せ、先生?」

?「へ?」


京太郎「ん?」

晴絵「あ、宥と玄」

京太郎(おっぱい)



晴絵「あ、京太郎……うちの教え子二人」

京太郎「あ、ああ……例の五人中の二人?」

晴絵「そうそう」

京太郎「なるほど……」チラッ


宥「ど、どうもこんにちはっ、松実宥です」ペコリ

玄「ま、松実玄です!」ペコッ


京太郎「え、ああ大丈夫大丈夫、かしこまらないで良いから」

玄「は、はい!」タユン

宥「せ、先生……その」タプン

京太郎(おっぱい……たぶん姉の方、スゴイおっぱい)


晴絵「ちょっと、いくら可愛いからって鼻の下伸ばさないの」グイッ

京太郎「わ、悪い……」

晴絵「まったくもう、わ、私だってそれなりに……」

京太郎「?」

晴絵「と、ともかく……二人は、帰り?」

玄「あ、はい」コクリ

宥「えっと、買い物終わったので……」

晴絵「そっか、それじゃまた明日ね」

玄「は、はい」

宥「……」



京太郎「たく……てか腕組んでるな恥ずかしい」

晴絵「な、恥ずかしいってなにさ……私が普通高に赴任してたらそりゃもう男子の視線釘づけの」

京太郎「あ~それはありそう」

晴絵「……え、褒められてる?」

京太郎「褒めてる」

晴絵「……でも京太郎は玄とか宥ぐらいのおっぱいじゃなきゃ満足しないんでしょうね」

京太郎「軽い気持ちで使ってんじゃねぇよ、満足って言葉をよぉ!」

晴絵「変に熱くなるのやめてよ」

京太郎「てかあれだな、おっぱいはもちろんあるに越したことないけど……別に好きになる相手がおっぱいあるとは限らないし」

晴絵「……イケメンっぽいこと言ってる」

京太郎「うっせ」カァッ

晴絵「かっこいいじゃん~うりうり」

京太郎「やめっ、やめろばかっ!」

晴絵「なにさ~ハルちゃんのこと好きになっちゃだめだぞ~」

京太郎「うっせ! うっせばーか!」


……物陰


玄「せ、先生が男の人と……」

宥「し、しかもカッコいい男の人と……」

玄宥「イチャイチャしてる……」



京太郎「で、結局どうする?」

晴絵「まぁ普通の女なら、ここで肉じゃがとかカレーとかだろう」

京太郎「まぁな」

晴絵「しかし、麻婆豆腐にする!」

京太郎「俺の提案通りじゃないか」

晴絵「ま、それに割と簡単に作れるしね」

京太郎「そんじゃ、とりあえずそれで」

晴絵「明日はビーフシチューで」

京太郎「肉じゃがカレーとあんま変わらないし」

晴絵「一応、お約束はやっといた方が良いかなって」

京太郎「まぁなんでも良いけど」

晴絵「なんでも良いとは……ってことで材料買っとこー」

京太郎「……」

晴絵「ん~……」

京太郎(ああやってると、主婦っぽいな……)

          /: : : : : : : : : : : : ,,: : : : : :、: : : : :/}!
         /: : : : : : : : : : /: : : : : : : : i: :_:/ヽ: :}!
         /: : : : : : : : /: : : /: : : : :/ : ": : : :: :!: :}!
        /: : : : : : : /: : : : /: : : : /: : : : : : : : :}: リ
        /イ: : : : : /: : : : : : /: : : : /: : \/: : : : :V
       i{ i{: : : : :/: : /ヽv: : : : :/ `''''イ7: : : : :/

         ヾ: : /: : i{  /: : : : :/ r"`ゞ ゝ; : ://
         _,,ゝj: : : /\{: : : : :/   ア"/: : :}: /
        r ゝ j:/、::::::i: : : : /   " (: : :/: / 人 *
      <"   \  ヽ:::::.!: : : i     ゝ:/: :/ * .Y
  <       ー-ゝ ヾ ヽ'.: : {  ヽ / /: :/
"      /     ヽ `,  ゞ: ト"ゞ<、ノ: :/
     /    ヾヾ  i !  < `  "ゝ-''"
   、 i     !  ヾ / !  `,    i
    \.j      ',   〉 ノ   `,__   /
     Y     ',  イ7    /   /
      !     ', ! /   /   ./
      }      ヾイ  /   /
      '!       〉^ヽ   ./
        'i      /   \/
      j       /'ヽ   ゝ
\   /∧    /  ゝ /
  ` " / !      /"



―――帰り道


晴絵「んっ」

京太郎「……」スッ

晴絵「へ?」

京太郎「ほれ、手離せ」

晴絵「あ、うん」

京太郎「ん……」テクテクテク

晴絵「全部持ってもらっちゃって悪いね」

京太郎「良いよ別に、金は出してもらってるし」

晴絵「あはは、試食のところでまさか奥さんとか京太郎のこと旦那さんとか言われるとは思わなかったけど」アハハ

京太郎「なんで焼き肉用の肉を2つも買ったよ」

晴絵「あ~ほら……えへへっ」

京太郎「まぁ良いけど……悪い気はしなかったし」

京太郎(大人の男に見えるんだなーとか)

晴絵(つ、つまり私と夫婦に見えても悪くはないってこと!?)

京太郎(たぶん臨海のみんなとスーパー行ってもそうはならないしなぁ……みんな高校生に見えるし、ただネリーは違う、俺がお父さんにされる)

晴絵「結構買ったから一杯食べてよね♪」

京太郎「おう」フッ


晴絵(夫婦っぽくて良いなぁ~♪)



ガチャッ


はやり「あ、おかえり京ちゃん~♪」

京太郎「ん、戻りました」

晴絵「忘れてた……」ガクッ

京太郎「?」

はやり「さぁさぁ、入って入って」

晴絵「あたしの家だから!」ビシッ

はやり「わかってるよ~お酒は!」

晴絵「買ってきましたけど!」

はやり「わ~いさすが晴絵ちゃん~お酒お酒~」

京太郎「お酒お酒~」

晴絵「私の眼が黒いうちは飲ませないからね!」

京太郎「白目にすれば良いと」フム

晴絵「……へ、変態っ!」マッカ

京太郎「そっち連想する奴の方が変態だよ!」

はやり「……ああ、それってアh

京太郎「スタァァァップ!」



―――【その後】


京太郎「ふぅ、美味かった! ごちそうさま!」

晴絵「ふふん、どうよ!」
       __ィヽ__,,,ィ: : : : : : : :>- 、
      i: : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : : : : : : \
      i〉: : : : : : : : \: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      レ\: : : : : : : : : \: : : : : : : : : : : : : :ヽ
     /: : : : ス: : : : : : : : : \: : : : : : : 、: : : : `,
     /: : : : /: : : \__: : : : : : : :` - 、: : : : : : :!
    /: : : : :イ}: : : : :}` ー7:>-、: : : : : :` - 、: :i
    i: : : : : :! ヽ: : :リ        >、: : : : : :ヽj、
    !: : : : : !ヽ        ミ三ニ i: `-ト: : : : :ヽ

    !: : : : :j: : ', ミ三          }: :/ ゝ: :!ヾ}!
    !: : : : :!: : :`,    '        "r-イ: !ヾ)
    ヾ: : : ハ: ヾ`,    r  "`,    /: : : リ リ
     ヾ: :! ヾ{! ト、   v  ノ   /i: : : リ
      ヾ!     \      /  .|イ
               ヾ-t- "     i/
                 `,      ゝ、
                 ノ',       >彡ニ>、
            __,,,,<_   rー<三彡''""    >、
          <三ミ、_`__,,,",ィf彡"       /  ヽ
        rt"  `マニ三三ニ彡"      /  /:::!   i}



京太郎「美味い!」

晴絵「そうだろそうだろ! もっと褒めろ!」

京太郎「最高! ハルちゃんさすが! かわいい!」

晴絵「……」フルフル マッカ

京太郎「自分で褒めろって言ったくせに」

晴絵「う、うっさぃ」

京太郎「体勢ねぇなぁ……」

はやり「京ちゃん、なんか女の子口説きなれてるね」

京太郎「今のは口説いてないだろ!」クワッ

はやり「え~臨海でもそうなんじゃないの~? モテモテだったりして」


京太郎「そんなバカな……ばか、な……」

ネリー『キョータロー!』

ハオ『京太郎……』フフッ

智葉『京太郎!』ニコッ

明華『松葉崩し』

メグ『ラーメン』


京太郎「……あ、いやなんかよくわかんないのも混ざった」

はやり「?」

晴絵「モテモテだって噂だからね、もう」ジト

京太郎「うっ、ち、違うのに……」

晴絵「WEEKLY麻雀TODAYあるからね」

京太郎「こわくて読んでないのに」



―――さらにその後


はやり「はやぁ~」

晴絵「やっぱり私は思うわけだ、レジェンド返り咲きも夢じゃないって!」

京太郎「酔ってる……」

はやり「むぅ、酔ってないよ!」

晴絵「酔わないで酒飲んでて楽しいかっての!」

京太郎「ええい、なぜこうなった!」

晴絵「ん~京太郎く~ん、結局臨海では誰が本命なのさぁ~」ガシッ

京太郎「肩組むな!」

京太郎(ハルちゃん、普通におっぱいあるじゃない!)

はやり「京ちゃんは~はやりだよね~♪」コテン

京太郎(ええい、お前は膝の上に頭を……なぜ乳を当ててこないっ!!)

晴絵「やっぱおっぱいだから雀明華か郝慧宇か辻垣内智葉か……って五分の三じゃん!」

京太郎「おっぱいの大きさが好感度の決定的差ではない!」

晴絵「ならお姉さんのおっぱいはどうだ~♪」

京太郎「嫌いじゃない」キリッ

晴絵「あ……う、うんっ」スッ

京太郎(急にしおらしく……くそ!)

はやり「京ちゃんも飲みなよ~♪」

京太郎「いや、晴絵さんに止められて」

晴絵「ちょ、ちょっとぐらいなら、良いよ?」

京太郎(おい教師、お前の目はまだ黒いぞ)



―――翌朝


京太郎「ハっ……」バッ

晴絵「んぅ……」

京太郎(なんで腕枕してるんだ俺……)スッ

晴絵「ぁぅ……」

京太郎(腕の代わりに、まくらさしこんどいて)

ポスッ

京太郎「よっし……結構飲んだな」ノビー

京太郎(朝、時刻は……でもまだ7時半か)


京太郎「あ、WEEKLY麻雀TODAY……」

ペラッ

京太郎「モブ子、ツーショット乗ってんぞ……」

ペラッ

京太郎(インハイ常連臨海高校、期待の男子須賀京太郎……まさかここまで大々的とは)

晴絵「んぅ、えへへ、おかえりぃ」

京太郎(にしても、レギュラーメンバーともかなり親密とか書かれてるし……みんなと集まってる時の写真もあるし)

京太郎「ただツーショットはモブ子さんだけ、あの人の胃が心配だ……」

晴絵「それともぉ、は・る・え……?」

京太郎「……晴絵で」

晴絵「もぉ、えっち……」デレッ

京太郎(おもしろいな……)

京太郎「トイレ行こ」スクッ

京太郎(洗面台でついでに顔洗うか)

ガチャッ

はやり「んん~♪」

京太郎「……」

はやり「ん~……あ」

京太郎「……」

はやり「……~~~っ!!?」カァッ



バタンッ

京太郎「すみませんでした」

はやり「だだだ、大丈夫だよっ! う、うんっ!」

京太郎(驚くほど冷静な俺がいる……)

京太郎「えっと……」

はやり「そ、そのっ……」

京太郎「と、とりあえずすみません」

はやり「い、いえいえっ……」

はやり(見られちゃった……お、男の人にっ……)


京太郎「本当にぶしつけで申し訳ないんですけど」

はやり「ど、どうしたの、かなっ」

京太郎「……トイレ入りたいんで、洗面所入っても良いでしょうか」

はやり「……ど、どうぞ、お、お風呂場に入ってるから」

京太郎「ごめんなさい」

はやり「う、ううん……」


京太郎(なんつーか、それでもこう……おい、沈まれ京ちゃん!)

はやり(こ、こうなったらこれをプラスにするしかないよね!)



ガチャンッ


京太郎(はやりさんが洗面所から出て行った後に、トイレから出たわけだが……)

スッ

はやり「あ……お、おはよう」

京太郎「お、おはようございます」


京はや(なぜこのタイミングで……って自分もか)


京太郎「晴絵さん、まだ寝てるのか」

はやり「み、みたいだねっ」アハハ

京太郎(ええい、どうする!)

はやり(い、言うよはやり! 頑張れはやり! 天国のお父さんも真深さんも応援してくれてるよ!)

真深(私は死んでないよ)

はやり(よし、はやりは真深さんみたいに未婚のまま死なない! そのために!)

真深(オイコラ)


はやり「……み、見ちゃった?」

京太郎「え、あ……せ、僭越ながら」メソラシ

はやり「……み、見たい?」

京太郎「ふぇっ!?」

はやり「もっと、見たい?」

京太郎「……み、見れるんですか?」ゴクリ

はやり(いまだ!)


はやり「結婚すれば見れ」

京太郎「断ぁる!」

はやり「」

京太郎「あ」



はやり「……そ、そんな嫌なんだ」ガクッ

京太郎「い、嫌とかじゃなくてほら!」

はやり「なに? この愚かで全力全開でお話しを聞いてもらうことしかできないはやりになに?」

京太郎(い、一瞬でやさぐれた……)

京太郎「俺にはまだ、そういうの早いかなって……」

はやり「は、早いってことは、その内!?」

京太郎(なんだこの食いつき、池の主か!)


京太郎「えっと……なんつーか、は、裸は見てしまったけど、や、やっぱりお互いの気持ちが大事だと思うんですよね」

はやり「はや……た、確かに」

京太郎(このまま追撃をかける!)

京太郎「裸見たからって、責任とか……言い逃れかも、しれないけど本人の気持ちを大切にしたいっていうか」

はやり「……うん、わかるよ」コクリ

京太郎(まだだ、まだ終わらんよ!)

京太郎「だから、これからも付き合いはあるでしょうし……本当に好きなれたら、で良いじゃないですか」フッ

京太郎(決まったー! なんか危ない気もするけど、俺がクズっぽい気もするけどもうなんでも良い!)


はやり「……うんっ」コクリ


京太郎(これも、はやりんを俺みたいなクズとくっつけないためだ! きっとそうなんだ!)

はやり(これは……はやりの魅力で京ちゃんを骨抜きにしろってことだね!)

京太郎(きっと俺みたいなやつより良い男がすぐに現れるだろう、からな!)

はやり(京ちゃん、絶対手に入れて見せるよ。これでも高校生で通じるとか言われてるんだから!)


京太郎(これでこの件は解決だな!)

はやり(この件をきっかけにはやりんは登り始めるよ、この婚活坂を!)


晴絵「ん、あれ……ああ、そうだった……おはよー」

京太郎「おはよう晴絵さん」

はやり「晴絵ちゃんおはよっ♪」

晴絵(なんかはやりさん上機嫌だなぁ)


ここまでー

アラフォーっていうかハルちゃんとはやりんのターンでした
ぱぱっと終わらせるはずが長い

けど最近は投下回数増やしてるしいけるかも

それと、これは埋まるかな?
>>1000でなにかあったらーできる限り頑張る

そんじゃまたー

乙でした!次スレでも期待してます!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年08月23日 (水) 08:09:22   ID: bay0rent

見てるよ

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