ガヴ「び〜ねぇ〜...」

ヴィーネ「はいはい、どうしたの」

ガヴ「さ、さむい...」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

ヴィーネ「あっ...困ったわね、この家布団一つしかないのよね...」

ガヴ「うぅ...へっくし！」ﾌﾙﾌﾙ

ヴィーネ「...ちょっと待って、あったかいもの作るから」

ヴィーネ「私の上着貸すから、それ着て布団入ってて」

ガヴ「うん...」ﾌﾗﾌﾗ

ガヴ(今日は雨が降ってた)ｲｿｲｿ

ガヴ(夜中に食料調達しに行ってたら、帰り道で雨が降った)

ガヴ(めんどくさいから濡れたまま帰って、着替えてネトゲをした)

ガヴ(だから、そのせいで風邪をひいてしまったようだ)

ガヴ「...びーね」

ヴィーネ「ん～？」ｾｯｾ

ガヴ「きっさてん、行きたかった？」

ヴィーネ「...行きたかった、かな」

ガヴ「...ごめんな」

ヴィーネ「...なによ、しおらしいじゃない」ｸｽｯ

ガヴ(今日は、ラフィの誘いで４人で喫茶店に行く予定だった)

ガヴ(それが、私のせいで行けなくなってしまった)

ガヴ(私はいいからって言ったけど、ヴィーネが「看病する」って言い出したから、結局ラフィとサターニャが行くことになった)

ヴィーネ「はい、お粥食べれそう？」

ガヴ「たぶん」

ヴィーネ「はい、あーん」

ガヴ「ひ、一人で食える」

ヴィーネ「まあまあ、いいじゃない」

ガヴ「はぁ...あーん」ﾊﾟｸｯ

ヴィーネ「どう？」

ガヴ「ん、美味」

ヴィーネ「よかったわ」

ガヴ「ごちそうさま」

ヴィーネ「お粗末さまでした」

ヴィーネ「置いてくるわね」ｶﾞﾀｯ

ガヴ「うん」


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ガヴ「...」

ガヴ(そういえば、雨降ってきたな...)ﾁﾗｯ

ヴィーネ「雨、強いわね」ｽﾄｯ

ガヴ「うん...」





ガヴ(そういえば、天界にいた頃って雨の時何してたっけ)




ガヴ(あの頃は雨が苦手でタプリスやラフィと一緒に遊んでたな...)ﾎﾞｹ-











ヴィーネ「雨の日の天使って、なんだかしおらしいわね」

ガヴ「え？」

ヴィーネ「ふふっ」ﾆｯｺﾘ

ヴィーネ「いうじゃない、雨は神様や天使様の涙って」

ガヴ「幼稚園かよ」

ヴィーネ「なによ〜」ﾌﾟｸ-

ヴィーネ「でもまあ、私は雨は好きよ」

ガヴ「え、意外」

ヴィーネ「そう？」

ガヴ「だって、晴れてたら外遊び行けるし洗濯もしやすいって思ってそうだもん」

ヴィーネ「確かに、晴れの方が好き」

ヴィーネ「でも、雨の日も好き」

ヴィーネ「リラックス出来るし、静かだし」

ガヴ「うん...」

ヴィーネ「…」

ヴィーネ「それに...雨だったら外連れ回したりしなくても、一緒にいれるでしょ」ﾎﾞｿｯ




ガヴ「びーね?」

ヴィーネ「な、なんでもないわ」

ガヴ「のどかわいたー」

ヴィーネ「水持ってくるわね」ｺﾂｺﾂ

ガヴ「うぃー」







ガヴ「...」

ガヴ「...聞こえてたっつーの///」ﾎﾞｿｯ

ガヴ(にしても、人は病にかかると弱くなるって聞くけど、天使でも同じなんだな)

ヴィーネ「はい、お水」ｺﾂｯ

ガヴ「あんがと…」












ガヴ「...ヴィーネ」




ガヴ(あぁダメだ、こんなの私のキャラじゃないのに)







ヴィーネ「ん〜？」



ガヴ「その、いつも...」ﾌﾟｲｯ

ガヴ(でも、今日は雨が降ってるし風邪で調子悪いから)









ガヴ「...ありがとな///」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ












ガヴ(ちょっとくらい、キャラ違ってもいいよね)






ヴィーネ「...どういたしまして」ﾆｯｺﾘ





―――完