天音「デスゲームチャンネル?」[スクストSS] (77)

スクストことスクールガールストライカーズのSS


※同じチャンネルの前作
天音「パネルクイズチャンネル?」
http://ssmatomesokuho.com/thread/read?id=342895


※別のチャンネルの過去作
ティエラ「メンタル強化特訓期間」[スクストSS]
http://ssmatomesokuho.com/thread/read?id=338043

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1495276818

天音「…ふぁぁ…」


天音「あー…よく寝た…」ググッ


天音「…って薄暗っ…」ムクリ


天音「…ん?」


















天音「…ここどこよ?」


天音(コンクリート打ちっぱなしの壁と天井と床の…部屋?)


天音(家具類は無く、窓もない…)


天音(あるのは…金属の扉が一枚と、天井から裸電球が一つぶら下がっているくらいね)


天音「何でこんなところに…?」


ほたる「いやぁ、何ででしょうねぇ?」


天音「本当、何でかし…」


天音「…ん?」


ほたる「?」


天音「…って賢宮ほたる!?」


天音「何であんたが居るのよ!?」


ほたる「お邪魔してます!」


天音「お邪魔してますじゃないわよ!」

天音「あんたこれどういう事なのよ!」


ほたる「あたしも気付いたらここに居たのでわかりません!」


天音「ええっ!?」


ほたる「でもなんだかこの状況…デスゲーム系の漫画みたいでドキドキしますね!」


天音「はぁ?デスゲーム?なによそれ?」


ほたる「簡単に言うと“生死を賭けて何らかのゲームに挑む”という漫画やアニメのジャンルの事です!」


天音「生死って…死ぬの!?」


ほたる「だいたい死にますね!」


天音「爛々とした目で物騒な事言ってんじゃないわよ!」


天音「あっ、そうよ!パトリとメモカがあれば簡単に死んだりは…」ゴソゴソ


天音「…ってパトリが無い!?」


ほたる「あっ…あたしのもありません!」

天音「どうすんのどうすんのどうすんのよこれ!」


ほたる「とりあえず一旦落ち着きましょう!」


天音「こんな状況で落ち着けるわけないでしょ!」


天音「デスゲームとかそんなの関係なくヤバい状況なのよ!?」


ほたる「あんまり騒いでると死にますよ!」


天音「なんでよ!」


ほたる「無駄にうるさかったり騒いだりする人ほど見せしめに死んだりするんです!」


天音「無駄で悪かったわね!」


ほたる「あとは真面目な話、体力を温存するためにも運動量は抑えた方がいいかと」


天音「急にマトモな事言い出すわね!?」


天音「まぁ、一理あるけども!」

天音「コホン…じゃあ気を取り直してクールにいきましょう」


天音「…さて、まずは今の状況だけど…」


天音「あたしもあんたも冬制服で持ち物は無し…と」


天音「ここに来る前の記憶は?」


ほたる「アマンドのチームハウスで夕飯を頂いたまでは覚えてるんですけどねー」


ほたる「それから気付いたらここに居たので何が何やら…」


ほたる「天音さんは?」


天音「あたしは普通にチームハウスの自室で寝て…起きたらここよ」


天音「そういえば、寝る時はおやすみウェアだったのに今は制服なのが気になるわね…」


ほたる「誰かが着替えさせたんですかね?」


天音「それか別のチャンネルに意識が跳んだか…でしょうね」

ほたる「就寝中は別のチャンネルと意識が繋がりやすいらしいですからねー」


天音「あとは…現実世界で何者かに拉致されたか…ね」


ほたる「なんだかんだそれが一番怖いですね!」


天音「…何にせよ、身体や衣服に異常が無いのを考えると…すぐにどうにかしようって事でもないでしょうけど」


ほたる「手錠や足枷も無いですし…監禁というのも考え辛いですね」


天音「そうすると、さっきあんたが言ってた…デスゲーム?っていうのの可能性が高いのかしら」


天音「…だとしたら、まずは情報が必要ね」


天音「そのデスゲームってやつについて詳しく教えてもらおうかしら」


ほたる「合点承知の助です!」


天音「ノエルか!」

ほたる「えー、デスゲームというのは先程も言ったように“生死を賭けて何らかのゲームを行う”というものです」


ほたる「作品によって多少の違いはありますが、大抵は対人戦ですので…」


ほたる「対戦相手を殺害する事で勝利、自らが死亡すれば敗北…という感じですね」


天音「物騒極まりないわね」


ほたる「小説の“バトルロワイヤル”漫画の“今際の国のアリス”実写映画の“SAW”なんかが有名どころですね」


天音「あー、バトロワね」


天音「映画版なら見たことあるわ」


天音「あの首輪が爆発するやつよね?」


ほたる「間違ってないですけど、印象的なのそこですか?」


天音「あとSAWも一作目だけなら見たことあるわ」

天音「あれは普通にサスペンスだと思って見てたけど…ああいうのもデスゲームって奴なの?」


ほたる「2以降はゴリッゴリのデスゲーム映画になってますからね」


天音「へぇ」


ほたる「因みにSAWのような物語は、正確にはソリッドシチュエーションスリラーというジャンルらしいです」


天音「…そう」


ほたる「…あっ!」


天音「なによ?」


天音「…あっ、今の“…そう”はダジャレじゃないわよ」


天音「ただ興味が無かっただけだから」


ほたる「ええー…」


天音「あたしを何だと思ってるのよ」


ほたる「ついにボケにも手を出してきたかと思ったのに…」


天音「あたしを何だと思ってるのよ!」

ほたる「さて、次にデスゲームに参加させられるプレイヤー側の人間についてですが…」


天音「切り替え早いわね!」


ほたる「大抵は何らかの理由で意図的に参加させられている人がほとんどです」


ほたる「本当に偶然巻き込まれたって人はほぼ居ないと言っていいでしょう」


天音「つまり…あんたもあたしも巻き込まれるだけの理由があるって?」


ほたる「恐らくは」


ほたる「…理由としましては個人的な恨みによる復讐が多いですね」


天音「恨みねぇ…」


ほたる「失礼を承知で言いますが、天音さん敵多そうですよね!」


天音「本当に失礼な事言うわね!」


天音「…まぁ、私を嫌ってる人間の1人や2人はいるでしょうけど」

天音「…って言っても流石にここまでされるような敵は居ないわよ」


ほたる「あたしもそうですねー」


ほたる「まぁ、あたしの場合はそもそも敵が居ませんけど」


天音「でしょうね」


天音「…まぁ、とにかく、この状況をデスゲーム的なものと仮定して…」


天音「あんたはどう動くべきだと思う?」


ほたる「この場に留まっていても進展は無いと思うので…まずはこの部屋を出る事が先決ですね」


天音「あたしも同感よ」


天音「じゃあ早速ドアを…」スクッ


ほたる「あっ!ちょっと待ってください!」


天音「なによ?」

ほたる「ドアにはトラップが仕掛けられている事が多いんです!」


ほたる「…ので、あたしが開けさせてもらいます!」


ほたる「天音さんはドア側の壁の隅に居てください!」


天音「あんた楽しそうね」


ほたる「正直凄い楽しいです!」


天音「…ほら、部屋の隅まで来たわよ」


ほたる「では…!」ソローリ


[中腰、がに股の状態で右手をドアノブに伸ばすほたる]


天音「タカアシガニか!」


天音「なんて格好してんのよ!」


ほたる「もしトラップが有ってもこの体勢ならビャッ!って跳んで逃げれるんですよ!」


ほたる「これも生き残る為です!」


天音「女として死んでるわよ!」

ほたる「では…開けます!」ソローリ


天音「さっさと開けなさい」


ほたる「…」ソロー…


ほたる「痛っ!」バチッ!


天音「…っ!大丈夫!?」


ほたる「すみません静電気が…」


天音「紛らわしいわ!」


ほたる「…では改めて…!」ソローリ


ほたる「いきます!」ドアガチャ!


ギィィィー…


天音「…」ゴクリ


ほたる「…」チラッ


ほたる「…異常ありません!」


天音「何も無かったじゃない!」


ほたる「何も無いに越した事は無いじゃないですか!」


天音「まぁ、そうだけど!」

天音「…で?外はどうなってるのよ?」


ほたる「見たところ…レンガ作りの廊下みたいですねー」


ほたる「ここと同じく照明が電球しかない様なので…先はちょっと見えないですねー」


天音「…そうね」チラッ


ほたる「では先に進みましょう!」


ほたる「…あっ!こういう廊下もトラップが仕掛けられている事が多いので、天音さんはあたしの後についてきてくださいねっ!」


天音「イキイキしてるわね」


ほたる「ドッキドキのワックワクです!」


ほたる「では!」ダンダンダン!


天音「どうしたのよ!?」


ほたる「何がですか?」ダンダンダン!


天音「その地団駄の事よ!」


ほたる「これもトラップ回避の為です!」ダンダンダン!

天音「耳障りだから一旦やめなさい!」


ほたる「わかりました!」ピタッ


天音「今の何なの!?」


ほたる「天音さんは“レイダース・失われたアーク”という映画を見た事がありますか?」


天音「急に何の話よ!?」


ほたる「あるんですか?」


天音「急にレイダースとか言われても…」


天音「…って、ああ…インディー・ジョーンズの一作目ね!」


天音「見た事あるけどそれが?」


ほたる「それの冒頭に、足で踏むと壁から矢が放たれるトラップの作動するシーンがありますよね?」


天音「あったわね」


ほたる「あれです!」


天音「どれよ!」

ほたる「ああいう足で踏むと作動するトラップは、トラップ作動のスイッチより少し先で何かが起こるものなんです!」


天音「あー、踏んでから身体が動く分も計算してるからよね」


ほたる「つまり同じ場所で二回以上足踏みをしながら進めば安全という事なんです!」ダンダンダン!


天音「理屈は分かるけどうるさいわよ!」


ほたる「危険な平穏より安全な騒音です!」ダンダンダン!


天音「二つの意味でやかましいわ!」


天音「あと体力の温存とか言ってたのはどうしたのよ!」


ほたる「それはそれ!これはこれです!」ダンダンダン!

~三分後~


ほたる「はぁはぁ…」プルプル…


天音「あんだけ足踏みしてたら乳酸地獄になるに決まってるじゃない」


ほたる「この廊下…長いですね…!」ゼェゼエ


天音「見りゃわかるわよ!」


ほたる「…すみません…ちょっと休憩してもいいですか?」ゼェゼエ


天音「もう好きなだけゆっくりしてなさいよ」


ほたる「恐縮です…」


ほたる「ふぅー…」


ほたる「…よし!休憩終わり!」


天音「“遥”か!」


天音「っていうかこの三分位でどれだけ進んだと思ってるの?」


ほたる「10m位ですかね?」


天音「そうよ!」


天音「このペースじゃ終わんないわよ!」


天音「安全に早く進める方法は無いわけ!?」

ほたる「あるにはありますが…」


天音「じゃあさっさと言いなさいよ」


ほたる「先程した、レイダースの話は覚えてますよね?」


天音「覚えてるけど、またそこに戻るの?」


ほたる「レイダースでは矢のトラップを全力で走って避けるわけですが…」


天音「矢が出る前に走り抜けてたわね」


ほたる「あれが実際に可能かどうか実証実験した番組がありまして…」


天音「とんだバカが居たものね」


ほたる「その番組…ミスバスターズでは映画のセットと同じスケールのセットを組んでトラップも作って実証実験をしたんですが…」


天音「無駄に金かかってそうね」

ほたる「実証実験の結果、踏むと作動するタイプのトラップは全力で走り抜ける事で回避出来るという事がわかったんです!」


ほたる「…ので!全速力で走れば大丈夫かと思われます!」


天音「地団駄か全速力の二択!?」


ほたる「どっちがいいですか?」


天音「…あー、もう!じゃあ全速力で走り抜けるからついてきなさいよ!」


ほたる「余裕のよっちゃんです!」


天音「ノエルか!」


天音「…じゃあ、1、2の3で行くから…いいわね?」


ほたる「バッチグーです!」


天音「ノエルか!」


天音「…大丈夫?あんた悪影響受けすぎじゃない?」


ほたる「1、2の…」


天音「あんたがカウントダウンするの!?」

ほたる「3っ!」ダッ!


天音「もうっ!」ダッ!


ダダダダダダッ!


…………


………


……

















天音「…行き止まりまで走ってきたけど何も起きなかったじゃない…!」ゼェゼエ


ほたる「…何も起きなかったんだから結果オーライですよ…!」ゼェゼエ


天音「走り損よ…!」ゼェゼエ


ほたる「それより…これ!」


ほたる「この行き止まりですよ!」


天音「…廊下を塞ぐように縦向きに二枚の大きな板が横に並んでるわね…」


天音「板の表面にはそれぞれ大きく○と×が書かれてて…」


天音「材質は…ベニヤ板かしら?」


天音「体当たり…いや、殴るか蹴りでもすれば簡単に壊せそうだけど…」

天音「…問題はその前にある立て看板の言葉ね」


[不知火ハヅキの胸は凶器である]


天音「どういう事よ!?」


ほたる「板の○×を見るに…どちらかを選べって事ですかね?」


天音「問題だか質問の意味もわからないのにどっちを選べっていうのよ!?」


ほたる「うーん…そのままの意味として捉えるなら×でしょうか?」


ほたる「確かに海外にはスイカを割ったりスチール缶を潰すような巨乳を持つ女性も居ますけど…」


ほたる「ハヅキさんの胸はそこまで大きくはないですからねー」


天音「海外の巨乳凄いわね!?」


ほたる「ただ、比喩的な意味合いでの凶器となると話は変わってきますね」

ほたる「比喩的な意味での凶器なら、ハヅキさんの胸は核ICBM級の大量破壊兵器クラスですからねー」


天音「単純なバストサイズだけなら同率も上も居るのにあの色気はなんなのかしらね?」


ほたる「色欲の具現化みたいな存在ですよね」


天音「…で、結局どっちにするのよ?」


ほたる「素直に考えるなら○の方が正解っぽいですね」


ほたる「…ので×が正解かと」


天音「なんでよ!」


ほたる「わざわざ問題にする位なので普通の答えではないんじゃないかと思うんですよねー」


天音「…確かにそうね」

ほたる「…では賢宮ほたる行きます!」ダダダダッ!


天音「ちょっ!」


ほたる「それっ!」


ダッ!


バリバリ!


バシャーン!


キャー!


天音「うわぁ」


…トボトボ


ほたる「…」ポタポタ


天音「びっしょびしょじゃない…ってうわっ!臭っ!」


ほたる「板の向こう側に牛乳の入ったビニールプールが…」ポタポタ


天音「陰湿ね!」


ほたる「ううっ…身体中がベトベトします…」


天音「っていうか何で急に飛び出してったのよ…」


天音「別に体当たりしなくても殴るなり蹴るなりすれば良かったじゃない」

ほたる「いや、状況的に考えて体当たりするしかないと思ったので…」


天音「さっきまでの用心深さはどこいったのよ!」


ほたる「時には大胆さも必要なんです!」


天音「極端すぎるわよ!」


天音「…はぁ…とにかく先に進むわよ」


ほたる「そうですね!」


ダッ!


バリバリ!


ほたる「…あっ、○の板の先には何も仕掛けられてないですね!」


ほたる「廊下もまだ続いてます!」


天音「何で言ったそばから体当たりしちゃうのよ!」


ほたる「なんかもったいなくて…」


天音「そんなもったいない精神はイベント・ホライゾンの向こう側にでも捨ててきなさい!」

~二分後~


ほたる「…次の…行き止まりですね…」ゼェゼエ


天音「…ねぇ?…もう全力疾走やめない?…」ゼェゼエ


天音「…これ…絶対デスゲームじゃないわよ…」ゼェゼエ


天音「フィフス・フォースの誰かの悪ふざけよ…」


ほたる「そう思わせておいて次で仕掛けてくるという可能性も…」


天音「トラップにやられるより先に心肺停止になるわよ!」


天音「…さて、また○×が書かれてるわね」


天音「…で、立て看板には…」


[居吹イミナの身長は罪である]


天音「まーたわけわかんない事が…」


ほたる「背が高い事が罪ですか…」


ほたる「なぞなぞか何かですかね?」

天音「でも立て看板にはこの一文しか書いてないし…」チラッ


天音「裏側には何も書かれてないのよねぇ…」


ほたる「なら単純に高身長が罪かどうか?という問題でしょうか?」


天音「もう考えるも面倒だしあんたの好きな方でいいわよ」


ほたる「…では×にします」


ほたる「背が高いだけで罪だなんて圧政にもほどがあります!」


ほたる「賢宮ほたる、行きまーす!」ダダダダッ!


天音「だから!」


ほたる「はっ!」ダッ!


バリバリ!


バシャーン!


ヒィィィ!


天音「うわぁ」


トボトボ…


ほたる「…」ポタポタ


天音「黒っ!?コーヒー臭っ!?」


ほたる「ううっ…ブラックコーヒーがビニールプールいっぱいに…」ポタポタ

ほたる「服を絞るとノンシュガーのカフェオレが滴ってきます…」


天音「お気の毒さま」


ほたる「…カフェオレ飲みます?」


天音「いらないわよ!」


天音「ほら、さっさと先に進むわよ」


天音「あっ、今回はあたしが板を蹴り破るから!いいわね!?」


ほたる「ええー…」


天音「ええー…じゃないわよ!」


ゲシッ!


バリバリ!


天音「…まだ廊下が続いてるわね」チラッ


ほたる「長い廊下ですねー」


天音「距離や造りを考えると地下道か何かかしら…?」


ほたる「大戦中に造られた地下壕とかかもしれませんね」

~三分後~


ほたる「…あっ、また○×の板が見えてきましたね!」


天音「このスパンなら走る必要はなさそうね」


天音「…さて、今回は何が…」


[賢宮ほたるの笑顔はムカつく]


天音「これは○ね」


ほたる「ちょっと待ってください!」


ほたる「ムカつくって何でですか!?」


天音「太陽とかずっと見てると目に光が焼き付くじゃない?」


ほたる「まあ…」


天音「あんたの笑顔はあれの鬱陶しさよ」


ほたる「どういう事ですか!?」


天音「じゃあさっさと○の板を…」

ほたる「そうは問屋が卸しません!」ダダダダッ!


天音「ノエルか!って、あっ!」


ほたる「とうっ!」ダッ!


バリバリ!


ジャボン!


イヤァァァ!


天音「ちょっと深かったわね」


天音「こっちから一瞬、姿が見えなくなったものね」


ザバー!


トボトボ


ほたる「…」ビチャビチャ


天音「…何よ、ただの水じゃないの」


ほたる「ううっ…これ水じゃないです…」ビチャビチャ


ほたる「これガムシロップです…」ビチャビチャ


天音「うわぁ…」ドンビキ


ほたる「私の服で甘いカフェオレが完成してしまいました…」


天音「うわぁ…」


ほたる「飲みま…」


天音「飲まないわよ!」

天音「…結局、あんたの笑顔がムカつくは○の方が正解だったと…」


ゲシッ!


バリバリ!


天音「…また廊下?終わりが見えないわね…」


ほたる「止まない雨はありません!始まりがあれば終わりも必ず来ます!」


天音「ものっ凄い普通の事を仰々しく言うわねぇ」


ほたる「さぁ、どんどん行きましょう!さぁ!」


天音「そのテンション、こっちが疲れてくるからやめてくれない?」


ほたる「かしこかしこまりましたかしこー!」


天音「ノエ…沙島悠水か!」


天音「っていうかそういうのをやめろって言ってんのよ!」

~二分後~


ほたる「…あっ、○×ボードです!」


天音「いつの間に命名したの?」


ほたる「…それと、スタンディング・プラカードです!」


天音「おとなしく立て看板って言いなさいよ」


天音「あと立て看板は英語でスタンディング・サインボードだから」


ほたる「賢宮ほたる!勉学は若干、苦手寄りです!」


天音「知らないわよ!」


天音「…えーっと立て看板には…」


[フェイは一度痛い目に遭うべきである]


天音「これも○ね」


ほたる「○ですね」


ほたる「とうっ!」ダッ!


バリバリ!


ほたる「…正解でした!」


ほたる「…あっ!廊下はここで終わりみたいです!」


天音「ようやくね!」

ほたる「廊下の突き当たりに扉がありますよ!」


天音「やっと出口ね!」


ほたる「ちなみに×の板の先には大量のスコーンが入ったビニールプールがありました!」


ほたる「いやー、危うくオシャレなコーヒーブレイクにされるところでしたねー」


天音「心底どうでもいいわ!」


天音「それより…扉、開けるわよ!」


ほたる「それならあたしが…」


天音「あの格好見てる方も辛くなってくるのよ!」ドアガチャ!


ギィィィィー…


天音「…」ゴクリ…


ほたる「…」ドキドキ


天音「…」チラッ







ハヅキ(生クリーム+イチゴジャム+練乳まみれ)「…おや、あんた達も連れて来られてたのかい?」


イミナ(醤油+鰹節+葱まみれ)「酷いザマだな」

フェイ(中華あんかけまみれ)「あはは
!ほたるちゃんどうしたのー?」


天音「あんた達こそどうしたのよ!」


ハヅキ「○×の書かれた板に飛び込んだらこのザマさ」


イミナ「アタシも同じく」


天音「何でどいつもこいつも体当たりしてんのよ!」


ハヅキ「アメリカ横断ウルトラクイズみたいなものだと思ってねぇ」


イミナ「えっ?高校生クイズだろ?」


天音「どっちでもいいわよ!」


天音「どっちでも無いだろうし!」


フェイ「わたしはこの部屋で目が覚めた時にはまみれてたなー」


天音「扱いが雑ね!」


ほたる「…あのー、もしかして皆さんもここに来るまでの記憶が無いんですか?」

ハヅキ「そうさ」


ハヅキ「アマンドと食事したまでは覚えてるんだけど…その後はさっぱりだよ」


イミナ「あたしもハヅキと一緒に食事して…気付いたらコンクリの部屋に居たよ」


フェイ「わたしも食事した後の記憶が無いなー」


天音「あんた達普通に喋ってるけど凄い事になってるわよ?」


ハヅキ「パフェみたいだろう?」


フェイ「わたしは中華丼だね!」


イミナ「アタシは…冷奴かな」


ハヅキ「刹鬼のイミナもとい“居吹冷奴”って事だね」


イミナ「椿鬼奴みたいに言うなよ!」


ほたる「ちなみにあたしはカフェオレです!」


フェイ「オシャレでいいなー」


天音「どこが?」

????「…やっと揃いましたね」コツコツ


????「うむ」コツコツ


5人「!?」















シャルロッテ「キサマら、待ちくたびれたデス!」


ターニャ「遅いです」


シャルロッテ「…さぁ、全員揃ったところでゲームの始まりデス!」


シャルロッテ「貴様らにはデスを味わってもらうデス!」


天音「デスゲームってそっちのデスかい!」


ほたる「すみません、何を味わってもらうんでしたっけ?」


シャルロッテ「デスデス!」


ほたる「フフッ」


シャルロッテ「笑うんじゃねーデス!」


天音「あんたは何で火に油を注ぐような事言ってんのよ!」

イミナ「…っていうか何でアタシ達なんだよ?」


シャルロッテ「キサマらは私をバカにしてきたからデス!」


シャルロッテ「不知火ハヅキ!」


ハヅキ「なんだい?」


シャルロッテ「キサマはその凶暴な胸を私の顔に幾度となく押し付けてきたデス!」


ハヅキ「妹みたいで、ついね」


シャルロッテ「同い年とは思えないほど大きな胸に私は絶望したデス!」


シャルロッテ「その胸は凶器デス!私のプライドはズタズタデス!」


天音「くだらないわねぇ…」


シャルロッテ「くだらなくねーデス!」


ターニャ「ダー」

シャルロッテ「居吹イミナ!」


イミナ「アタシもか!?」


シャルロッテ「キサマは会う度に私の頭を撫でてくるデス!」


イミナ「あー…可愛くてついな」


シャルロッテ「子供扱いするんじゃねーデス!」


シャルロッテ「私はキサマと同い年デス!」


シャルロッテ「同い年なのにその身長はなんなんデス!」


シャルロッテ「その身長は罪デス!」


天音「いちゃもんにもほどがあるわね!」

シャルロッテ「賢宮ほたる!」


ほたる「あたしもですか!?」


シャルロッテ「私を持ち上げて“たかいたかーい”ってやるの止めろデス!」


天音「何やってんのよ」


ほたる「いやー、つい」


シャルロッテ「子供っていうか幼児扱いするんじゃねーデス!」


シャルロッテ「あと笑顔がうぜーデス!」


天音「そこは同意するわ」


ほたる「そんなっ!?」

シャルロッテ「フェイ・リー!」


フェイ「なーにー?」


シャルロッテ「キサマはとにかく痛い目に遭ってもらうデス!」


フェイ「ええっ!?」


天音「当然ね」


ほたる「ちょっと擁護しかねますね」


ハヅキ「まぁ、仕方ないさ」


イミナ「因果応報ってやつだな」


フェイ「みんな冷たくない!?」


天音「あんたは日頃の行いが悪すぎるのよ」

シャルロッテ「杏橋天音!」


天音「なによ?」


シャルロッテ「キサマは何でここに居るデス!?」


天音「知らないわよ!」


天音「っていうか何であんたが知らないのよ!」


シャルロッテ「…まぁ、いいデス!」


シャルロッテ「この場に居るという事はキサマも多かれ少なかれ私の事をバカにしているに違いねーデス!」


シャルロッテ「キサマにもゲームに参加をしてもらうデス!」


シャルロッテ「ターニャ!」


ターニャ「はい、シャルロッテさん」スッ


シャルロッテ「うむ」


シャルロッテ「貴様らには今から…このストライカードポーカーで戦ってもらうデス!」


シャルロッテ「負け抜け制で最後の一人になるまでつぶし合うデス!」

ほたる「あたし達の絵が描かれたカードです!」


ハヅキ「トランプっていうよりタロットカードみたいだねぇ」


天音「こんなマークも数字も無いカードでどうやって戦えっていうのよ」


シャルロッテ「ターニャ、このボンクラ共にルール説明を、デス!」


ターニャ「ダー」


ターニャ「ストライカードポーカーでは、カードに描かれた人物のチームや学年、属性などの共通点を揃えて役をつくってもらいます」


ターニャ「カードは今回2セット用意しましたので同種のカードが二枚ずつの計72枚となります」


ターニャ「それ以外はチップの概念の無いポーカーと考えてください」

イミナ「アタシ達36人分が1セットだから2セットで72枚か…」


天音「役的にはポーカーというより麻雀に近いわね」


ほたる「ドンジャラですね!」


ハヅキ「…待った、そのルールだとフォールドする意味が無くないかい?」


ターニャ「フォールドが出来るのはチェンジのタイミングのみです」


ターニャ「フォールドしたプレイヤーが居た場合は、そのプレイヤー以外で勝負をしてもらい…」


ターニャ「その勝負で敗北した者がそのラウンドの敗者となります」


フェイ「フォールドした方が得…?でも強い役が出たら負けのリスクを考えても勝負した方がいいのかな…?」ブツブツ


天音「あんた意外と真面目ね」

ターニャ「…さて、これよりゲームを開始しますが…」


シャルロッテ「このストライカードポーカーは本来4人でやるものデス」


シャルロッテ「…ので、フェイはやらなくてもいいデス!」


フェイ「えっ」


天音「あんなに真面目に考えてたのに」


シャルロッテ「ターニャ!」


ターニャ「ダー」ガタッ


シュバッ!


ガッ!


フェイ「ぐえっ!」ギギギギ!


ほたる「コブラツイストです!」


シャルロッテ「キサマにはゲーム無しでデスを味わってもらうデス!」キュポン


フェイ「そっ!それだけはっ!」ギギギギ!


イミナ「あの瓶…タバスコか…?」


シャルロッテ「デスソースデス!」


天音「くだらない!」

シャルロッテ「プリンセスバーニング!」ズボッ!


フェイ「んんんん!?」グビッ!


フェイ「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!!」ジタバタ!


天音「うわぁ」


ハヅキ「デスソース一気飲みか…えげつないねぇ」


ほたる「フェイさんの目が血走ってます!」


シャルロッテ「敗者にはこれを味わってもらうから覚悟しておくデス!」


ハヅキ「…これは負けられない戦いになりそうだねぇ」


天音「…そうね」


天音「本当なら殴り倒してでも逃げ出したいところなんだけど…」


天音「あのターニャっての物理的に強いのよねぇ…」


イミナ「アタシなら勝てなくは無いだろうけど…中等部のやつに手を出すのはちょっとな…」

当初より長編になってしまったのでここで一旦休憩します


※協力戦に向けてフレンド募集中です
ID 432340ff
SS書きのナツキまで申請お願いします

ハヅキ「…まぁ、たまにはこういうのいいじゃないか」


天音「あんた随分余裕ね」


ハヅキ「要は負けなければいいってだけだろう?」


ほたる「それはそうですが…」


イミナ「いや…それが出来たら苦労しないっての」


ハヅキ「…おや、かつて刹鬼のイミナとも呼ばれたものが、この程度の勝負に怖じ気づいたってのかい?」


イミナ「あぁん?」


イミナ「…いいさ、やってやろうじゃねぇか!」


イミナ「刹鬼のイミナ、この場限りの復活だオラァ!」


ハヅキ「そうこなくっちゃ」


天音「なに焚きつけてるのよ!」


ハヅキ「どうせやるなら全力の方が面白いだろう?」


ほたる「発想がギャンブラーのそれです!」

ハヅキ「…おや、よくわかったねぇ」


ほたる「本当にギャンブラーなんですか!?」


ハヅキ「かつては夜の街で…ね」


天音「妹探してたんじゃないの!?」


ハヅキ「もちろん、それが目的さ」


ハヅキ「ただ、先立つものがなければどうにもならなくてね」


ほたる「それでギャンブラーに…」


ハヅキ「ギャンブラーの間ではこう呼ばれて恐れられたものさ」


ハヅキ「ビッグボインのハヅキ…ってね」


天音「ギャンブラー要素は!?」


イミナ「ただのハヅキじゃねぇか!」


ほたる「あたしも異名欲しいです!」


天音「勝手に好きなの名乗ってなさいよ」


ほたる「では…お人好しのほたるで!」


天音「それでいいの!?」

ハヅキ「そうなると天音にも異名が欲しいねぇ」


天音「別にいらないわよ!」


ほたる「ではツンデレの天音でどうでしょうか!」


天音「ツンデレじゃないわよ!」


シャルロッテ「キサマら、いつまで無駄話してやがるデス!」ボヤー


天音「こっちはポーカーどころじゃ…!」


天音「…ってあんた後ろ!」


シャルロッテ「後ろ…?別に何も無いデス」ボヤー


ターニャ「ダー」


天音「いや、なんか紫のオーラみたいのが出てるじゃない!」


ほたる「…?あたしには見えませんねー」


イミナ「アタシにも何も…」


ハヅキ「天音…緑内障か何かかい?」


天音「違うわよ!」

天音(さっきは気付かなかったけど…シャルロッテヴァイスの背中から紫の煙?のような物が出ている)


天音(…!まさかこいつもオブリに操られて…)


天音(…だとしたら、なおさらこの勝負、負けられない!)


天音「…いえ、ただの見間違いよ」


天音「それじゃあ、さっさと勝負を終わらせて帰りましょう」


シャルロッテ「うむ」


ターニャ「ではこちらのテーブルの席についてください」スッ


ほたる「丸いテーブルですねー」


ハヅキ「ポーカーなら席順も関係ないだろうし、好きな所に座らせてもらうよ」


ターニャ「どうぞ」


イミナ「そんじゃ座るか」ガタッ

ハヅキ「…全員席についたよ」


ターニャ「では、これより五枚のカードをお配りしますので、役になりそうなカードをステイ…」


ターニャ「そうでないカードはチェンジして役の成立を目指してください」


ターニャ「いきます…!」シャッシャッ


天音(72枚のカードをよく混ぜられるわね)


ターニャ「…」シャッ!シャッ!


天音(1人に1枚ずつ、裏面を上にしたカードがテーブルを滑るように配られる)


天音(それを5回繰り返し…各々の手札が出来るってわけね)


ターニャ「…どうぞ」


ハヅキ「はいよ」ペラッ


イミナ「おう」ペラッ


ほたる「はいっ!」ペラッ


天音「…ん」ペラッ


天音(さて…あたしの手札は…)


[美山椿芽×5]


天音「!?」

天音(ファイブカードって!)


天音(ポーカーの概念はどこ行ったのよ!)


ハヅキ「コール、一枚チェンジ」スッ


イミナ「…フォールド」


ほたる「あたしもフォールドですねー」


ハヅキ「おや、勝負しないのかい?」


イミナ「これは敗者を決めるゲームだからな」


イミナ「強い役が出来ても勝負出来なければ意味ないだろ?」


ハヅキ「そんな事をしていたらいつまで経っても勝負は決まらないよ?」


イミナ「これはそこを読み合うゲーム…だろ?」


イミナ「ちなみにアタシの手札はこれだ」ペラッ


[美山椿芽×2]
[桃川紗々]
[蒼井雪枝]
[ノエル]


天音(椿芽のカード何枚あるのよ!)

ほたる「ワンペアですか」


ほたる「これだったらあたしも勝負したほうが良かったですかねー」ペラッ


[美山椿芽×3]
[灰島華賀利]
[ティエラ先生]


天音「椿芽のカード何枚あるのよ!」


天音「1セット36枚って1人1枚じゃないの!?」


シャルロッテ「こっちはそんな事一言も言ってないデス」


ハヅキ「それより天音、勝負するのかい?しないのかい?」


天音「…コール、チェンジ無しよ」


ハヅキ「へぇ…」


ターニャ「不知火ハヅキさんはチェンジ一枚ですのでこちらのカードをどうぞ」シャッ!


ハヅキ「はいよ」スッ


ハヅキ「…ふむ」


ターニャ「ではお二方、カードオープンをお願いします」

ハヅキ「そらっ」ペラッ


[美山椿芽×4]
[東雲リョウコ]


ハヅキ「椿芽のフォーカードさ」ドヤァ…


天音「…」ペラッ


[美山椿芽×5]


天音「…椿芽のファイブカード…」


ほたる「おおっ!」


ハヅキ「なんだって!?」


イミナ「マジか!」


ターニャ「おめでとうございます、杏橋天音さんの勝利です」


ハヅキ「くっ…ひと椿芽足りなかったか…!」


天音「ひとつばめって」


ほたる「単位がボーボボVSキバハゲみたいです!」


ターニャ「このラウンド、不知火ハヅキさんの敗北で終了です」


イミナ「ギャンブラーなのに最初に負けてんじゃねぇよ!」


ハヅキ「それもまたギャンブルの醍醐味ってやつさ」

ハヅキ「…じゃあひと思いにやっておくれよ」


ターニャ「ダー」ガタッ


ターニャ「失礼します…!」ガッ!


ハヅキ「ぐっ!」ギギギギ!


シャルロッテ「その潔さは褒めてやるデス!」キュポン


シャルロッテ「これでどうだ!デス!」ズボッ!


ハヅキ「んんんっ!」グビビビ!


ハヅキ「ごっほごほっ!」ゴフッ!


ハヅキ「げっふおおっふ!」ゴフッ!


ほたる「凄くむせてます!」


ハヅキ「かー!えふっん!」ゴフッ!


イミナ「こんなに余裕ないハヅキ初めて見たな…」


ハヅキ「ごふっげっふん!」ゴフッ!


天音「…なんか悪いわね」


シャルロッテ「これが勝負の世界デス」


ターニャ「ダー」


ハヅキ「がふっえっふん!」ゴフッ!

フェイ「」ピクピク


ハヅキ「」ゴフッ!


ターニャ「では次のラウンドを始めます」


天音「あれはほっといても大丈夫なの?」


シャルロッテ「死にはしねーデス」


ほたる「死ぬのか死なないのか分かり辛い言い方ですね!」


ターニャ「ではカードを配ります」シャッ!シャッ!


天音(さっき使ったカードは山札には加えないのね)


天音(これが普通のポーカーだったら…使ったカードから残りのカードを推測できるけど…)


天音(もはや誰のカードが何枚あるか分からない現状では何のヒントにもならないわね)


イミナ「こいこいこい…」ペラッ


ほたる「むむむ…」ペラッ


天音「…」ペラッ


天音(さて、今回の手札は…)

[菜森まな]
[杏橋天音]
[雪代マリ]
[山吹楓]
[モシュネ]


天音(モシュネって!)


天音(早くもストライカー以外のカード来ちゃった!)


天音(椿芽のカードがあんなに入ってる上にモシュネのカードまであるってどういう内訳なのよ!)


天音(っていうかあの掃除機属性とかあるの!?)


天音(ターニャに聞く…?)


天音(…いや、それだと、あたしの手札にモシュネのカードがあるってわかっちゃうわね)


天音(幸い、他のカードも大した役は出来てないし、ここは大人しく…)


天音「…フォールド」


イミナ「コール、2枚チェンジ」


ほたる「コール、あたしも2枚チェンジで!」


天音(フォールドの判断は正しかったようね)ホッ

ターニャ「お二方はこちらのカードをどうぞ」シャッ!シャッ!


イミナ「どうも」スッ


ほたる「ゴチです!」スッ


天音「ゴチではないわね」


天音「…あっ、ちなみにあたしの手札はこんな感じよ」ペラッ


ほたる「あー、学年のワンペアがひとつ…ってモシュネちゃん!?」


天音「ねぇ、この掃除機のカードって誰と役が出来るの?」


ターニャ「モシュネのカードはただのスカです」


ターニャ「役はありません」


天音「そんなカードを山札に入れるんじゃないわよ!」


イミナ「そういう事は先に言えよ!」


ほたる「真面目にポーカーやろうとしてたあたし達がバカみたいです!」

シャルロッテ「ゴタゴタ言ってねーでさっさと手札を見せ合うデス」


イミナ「さっきから口悪ぃな…」


天音「ポーカーが終わったら覚えてなさいよ」


ターニャ「…ではカードオープン!」


イミナ「よしっ」ペラッ


[灰島華賀利×3]
[高嶺アコ]
[降神あから]


イミナ「スリーカードだ」


イミナ「っても、チェンジする前からスリーカードだったけどな」


天音「そればっかりは運だから仕方ないわね」


ほたる「奇遇ですね!」ペラッ


[灰島依咲里×3]
[降神小織]
[不知火ハヅキ]


ほたる「あたしもスリーカードでチェンジしましたが、何も変わりませんでした!」


天音「本当、山札のカードに偏りがありすぎるわね」

天音「…って、二人とも役はスリーカードのみね」


天音「トランプだったら数字とかマークで勝敗が決まるけど…どうなのよ?」


ターニャ「この場合、灰島依咲里がマゾ、灰島華賀利がサドですので、灰島依咲里のカードを持つ賢宮ほたるさんの勝ちとなります」


ほたる「どういう事ですか!?」


ターニャ「サドは痛みを与える相手の嫌がる姿を好むのに対し、マゾはとにかく痛みを求めています」


ターニャ「サドにとって、痛みを嫌がらないマゾは天敵」


ターニャ「よって、マゾ>サドとなります」


天音「変態の性癖とかどうでもいいわよ!」


イミナ「くっ…!なるほどな…!」


天音「今の説明で納得したの!?」

ターニャ「では、賢宮ほたるさんの勝利により、このラウンドを終了します」


シャルロッテ「うむ」


シャルロッテ「ターニャ!」


ターニャ「ダー」ガタッ


イミナ「待ってくれ!」


シャルロッテ「なんだデス?命乞いは見苦しいデス」


イミナ「命乞い…?まさか!」


イミナ「無理矢理飲まさせるぐらいなら…アタシが自分で飲むって事だよ!」パシッ!


シャルロッテ「なっ!?」


ターニャ「自らデスソースの瓶を…!?」


イミナ「見てな…これがアタシの…」キュポン


イミナ「生き様だぁぁぁ!!!」ゴクゴクゴクッ!


天音「何やってんの!?」


ほたる「文字通り自殺行為です!」

イミナ「んっんっんっ!」グヒグビグビッ!


イミナ「んんっ!」ゴクン!


ターニャ「本当に飲み干しました!」


シャルロッテ「いい根性してるデス」


イミナ「…フッ」クスッ















イミナ「]ガクッ


ほたる「イミナさーん!」


シャルロッテ「安らかな顔をしてるデス」


ほたる「真っ白に燃え尽きてます!」


ターニャ「よい最後でしたね」


天音「死んでないから!」

フェイ「」ピクピク


ハヅキ「」ゴフッ!


イミナ「」チーン


シャルロッテ「…さて、いよいよ最終決戦デス!」


天音「なんかもう死屍累々ね」


ほたる「地獄絵図です!」


シャルロッテ「ターニャ!」


ターニャ「ダー」シャッ!シャッ!


ほたる「最後はどんな手札がでしょうか…」ペラッ


天音「…そうね」ペラッ


天音(残り二人である以上、勝負が成立するのは双方に強い役が来たときだ)


天音(問題はどの程度の役で勝負にでるかだけど…)


天音(さて、今回の手札は…)

[美山椿芽]
[杏橋天音]
[李野田真乃]
[東雲リョウコ]
[降神陽奈]


天音(椿芽のカード多いわね!)


天音(…まぁ、それは置いておくとして…)


天音(斬撃・射撃属性のワンペアが2)


天音(プロキオンのワンペアが1)


天音(高等部一年のスリーカードが1か… )


天音(なかなか悪く無い手札ね)


天音(後は賢宮ほたるが勝負に出るか否か、か)


天音「コール!チェンジ無し!」


天音(さて、どうくる?)


ほたる「同じくコール!あたしもチェンジ無しです!」


天音(よし!)

ターニャ「お二方とも、コール、チェンジ無しという事ですので、カードのオープンをお願いします」


天音「ええ」ペラッ


天音「…まぁ、見ての通り、色々役が出来てるわ」


ほたる「ふっふっふっ…」ニヤニヤ


天音「その勝ち誇った笑顔、普段の笑顔の十倍ウザいわね!」


ほたる「この勝負もらいました!」ペラッ


[美山椿芽×5]


ほたる「ファイブカードです!」ドヤァ


天音「偏り!」


天音「もう1セット36枚の内、3分の1が椿芽のカードじゃない!」


シャルロッテ「そんな事、大した問題じゃねーデス!」


天音「問題大有りよ!」


天音「確実に誰かのカードが削られてるじゃない!」


ターニャ「そこは察してください」

天音「察しろってなによ!」


シャルロッテ「ターニャ!このツンデレはほっといていいから、勝敗を発表するデス!」


ターニャ「ダー」


天音「ツンデレじゃないわよ!」


ターニャ「このラウンド…杏橋天音さんの勝利により終了です」


天音「えっ」


ほたる「えっ!?」


ほたる「この場合、役の数より役の強さの方が勝るんじゃないですか!?」


ターニャ「はい、ですので杏橋天音さんの勝利となります」


天音「…は?」


ほたる「役の説明をお願いします!」


ターニャ「ダー」


天音「あんた、返事が面倒くさい時にダーって言っとけばいいやって思ってない?」


ターニャ「ニエット」

ターニャ「まず、賢宮ほたるさんの役ですが、美山椿芽のカードが5枚ですので、人物、斬撃属性、アルタイル・トルテのファイブカードが成立します」


ほたる「これに勝てる役があるとは思えませんが…」


ターニャ「次に杏橋天音さんの役ですが…」


ターニャ「斬撃・射撃属性のワンペアが2つ」


ターニャ「プロキオン・プディングのワンペアが1つ」


ターニャ「高等部一年のスリーカードが1つ」


ターニャ「そしてツッコミ属性のファイブカード、ツッコミファイブが成立します」


天音「ツッコミファイブってなによ!」


ほたる「それでも他の役を考えるとあたしのファイブカードの方が…」

ターニャ「ツッコミファイブの役を成立した者には、他者が成立した役とは関係なく勝利が確定します」


ターニャ「…ので、杏橋天音さんの勝利となります」


ほたる「封印されしエクゾディアですか!?」


天音「勝ったけど釈然としないわね!」


シャルロッテ「まぁ、そういう事デス!…ターニャ!」


ターニャ「ダー」ガタッ


ガッ


ほたる「ぐっ!」ギギギギ!


シャルロッテ「キサマの笑顔が曇る日が来るのを待ってたデス!」キュポン


シャルロッテ「シャルロッテ無双デス!」ズボッ!


ほたる「んーー!?」グビッ!


ほたる「あ”ーーーーーーーー!!!!」ジタバタ


天音「うわぁ」

ほたる「あ”ーーーーーーーー!!!!」ジタバタ


シャルロッテ「さて、これでこのゲームの勝者が決まったデス!」


ほたる「あ”ーーーーーーーー!!!!」ジタバタ


シャルロッテ「勝者のキサマには…」


ほたる「あ”ーーーーーーーー!!!!」ジタバタ


シャルロッテ「…特別にこのウルトラ…」


ほたる「あ”ーーーーーーーー!!!!」



シャルロッテ「…を味わ…」


ほたる「あ”ーーーーーーーー!!!!」


シャルロッテ「…デス!」


ほたる「あ”ーーーーーー!!!!」


天音「何言ってんだか聞こえないわよ!」


シャルロッテ「ターニャ!」


ターニャ「ダー」ガタッ


天音「待て待て待て!」

シャルロッテ「ターニャ!」


ターニャ「ダー」ガッ


天音「さっきまでの瓶と違うじゃないのよぉ!」ギギギギ!


シャルロッテ「これはウルトラデスソースデス!」


天音「どう違うのよぉ!」ギギギギ!


シャルロッテ「さっきまでのデスソースの117倍辛いデス!」


天音「死ぬわぁ!」ギギギギ!


シャルロッテ「いくデス!」ズボッ!


天音「んんっ!?」グビッ!


天音「」ゴクン!


………


……











……


………


天音「ぬはぁ!」ガバッ!


天音「はぁー…はぁー…」ゼエゼエ


天音「はぁー…」


天音「…ん?」
















天音「…って、あたしの部屋?」


天音「…あっ、おやすみウエアに戻ってる」


天音「…やっぱりあそこは別のチャンネルだったのね」


天音「…辛さのショックでこっちに戻ってきた…のかしら?」


天音「まぁ、戻ってこれて良かっ…」


ドア〈コンコン


天音「…ん、鍵なら開いてるわよ」


真乃「おはよう、天音」ドアガチャ


真乃「棗さんが朝食の準備出来たから呼んで来てって…」


真乃「…顔色悪いけど変な夢でも見た?」


天音「まぁ、そんな感じね」


天音「詳しくは下で話すわ」スクッ

………………


…………


天音「…という事があったのよ」


真乃「シャルロッテさんのデスゲーム…ふふっ」


遥「デスデス!…ふふっ」


天音「体験したら笑い事じゃ済まないわよ」


いつみ「で、それもオブリの仕業だったんだよな?」


天音「恐らくは…」


紗々「今回も天音ちゃんに興味を持ったオブリが居たんですかね~?」


天音「でしょうね」


天音「馬鹿げた話だけど…一応あの時空管理官にも報告しておくわ」


真乃「そうだね」


…………


………


……


………………


…………


天音「…って事があったのよ」


ティエラ「…なるほど」


ティエラ「恐らくそれは…インヴィディア・オブリの仕業でしょう」


天音「インヴィディア…って嫉妬?」


ティエラ「ええ、取り憑いた人間の嫉み妬みを増幅し、逆恨みをさせる事を生きがいとするオブリです」


天音「なかなか凶悪ね」


ティエラ「過去には暴力沙汰になったケースもありますし…場合によっては本当のデスゲームになっていた可能性もありますね」


ティエラ「今回はシャルロッテさんの嫉妬心が大したものでなくて良かったです」


天音「怖っ…」


天音「何でそんなやつに目をつけられたのかしら…」

モシュネ「その危険性から、かねてより監視はしてきたモシュが…、杏橋天音に興味を示したような様子は見られなかったモシュ」


ティエラ「まぁ、そんな様子があれば伝えてますからね」


ティエラ「…なので、今回は偶然巻き込まれたものだと思われます」


ティエラ「例えるなら“ラジオの周波数をいじっていたら、偶然どこかの無線を拾ってしまった”みたいなものでしょう」


天音「そんなものかしらねぇ…」


天音(何が偶然巻き込まれた人はほとんど居ないよ!)


天音(賢宮ほたるめ…)


ティエラ「服装が変わっていたのは…“外出する時は制服を着ている”という印象が強かったからでしょうね」

天音「…まぁ、確かに夢の中でも寝間着のままって事はほとんど無いわね」


ティエラ「別のチャンネルに跳んだのが就寝中だったのも理由のひとつでしょうね」


天音「今のでモヤモヤも少し晴れたし、これでゆっくり眠れる…」


悠水「天音ちゃん、また別のチャンネルに跳んだんだってー?」ニュッ


天音「げっ」


悠水「じゃあ帰還祝いとしてロシアンプチシュークリーム…やろうぜ!」


天音「“ぜっ”って!」


悠水「あっ、ちなみに外れにはクエン酸がたっぷり…モガッ!?」ズボッ!


天音「あんたが!全部!食べなさい!」グググッ!


悠水「モガガッ!?(そんなっ!?)」ゴクン!


悠水「酸っぱっ!!!」ゴフッ!


END

ようやく終了です

ストライカードポーカーのリアル商品化はまだですか?

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