法子「ドーナツ!」有香「うーん……」 (24)

【モバマスSS】です


――――事務所

有香「分かりましたっ! おなかがすいた、ですね?」

法子「ドーナツ」フルフル

ゆかり「違うみたいですよ有香ちゃん」

有香「うっ……だったら、今日は何食べようかな、でしょう!?」

法子「ドーナツ」ガックリ

ゆかり「それも違ったようですね……もしかして有香ちゃんがお腹空いていたりしますか?」

有香「え、いやそんなことはっ! しかし……すみません降参です。法子ちゃん、なんて言ったんですか?」

法子「……」カキカキ ペラ

【有香ちゃんっていっつも可愛いよね!】

有香「なるほど、有香ちゃんはいつもかわい……ってええ!?」

ゆかり「はい、有香ちゃんは毎日可愛くて、見ているだけでとても癒やされます。いいですよね」ウンウン


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※椎名法子
http://i.imgur.com/xGu1dDa.jpg

※中野有香
http://i.imgur.com/1qhLvSm.jpg

※水本ゆかり
http://i.imgur.com/0HTgyI2.jpg


法子「ドーナツ」コクコク

有香「あ、ありが……ってあたしのことはいいんです、今は!!」///

ゆかり「いえいえ、有香ちゃんが可愛いということはいつでも言っておきませんと」

法子「ドーナッツ」

有香「うぅ……と、ともかく次! 次です! 今度はゆかりちゃんの番ですよっ!」

ゆかり「分かりました。では法子ちゃん、私に何か言ってみて下さい」

法子「ドーナツ!」

ゆかり「……ふむ、ばっちり分かりました、今日はいい天気です、と言いましたね?」キラーン

法子「……ドーナツ」フルフル

有香「違ったみたいです。というか今日は外、曇り空ですよゆかりちゃん」

ゆかり「あれれ?」

有香「いやそんな首を傾げられても」

ゆかり「ではもう一つ、なにかいい音楽が聴きたいな、と法子ちゃんは言ったと考えたのですが、そちらが正解でしょうか」


法子「ドーナツ!」

有香「あ、今のは少し分かっちゃいました、全然違う! でしょう!?」

法子「……」コクン

有香「やった正解っ!」グッ

ゆかり「むぅ……有香ちゃんに横取りされてしまいました……」プクー

有香「あ、いえそんなつもりは……そ、それはそうと法子ちゃん、ゆかりちゃんに最初に言った言葉はなんでしたか?」

法子「……」カキカキ ペラ

【ゆかりちゃんはいつも綺麗だよね!】

ゆかり「わぁ、嬉しいです法子ちゃん」

有香「あたしもすごく同感ですっ! 正直時々羨ましくなるくらいで……」

ゆかり「そうですか? 私は有香ちゃんだってとっても綺麗だと思いますよ」

法子「ドーナツ」コクコク

ゆかり「ほら、法子ちゃんもこう言っていますし」


有香「え、待って、今の通じ合ったんですか!?」

ゆかり「はい。有香ちゃんはとっても可愛い上に綺麗で、その上強いなんてすごいなあって」

法子「ドーナッツ!?」ブンブン

有香(あっ、法子ちゃんがそこまで言ってないのは分かりました)

有香「コホンっ、ともかくこうして色々試してみましたが困りましたね……」

ゆかり「はい、私達では法子ちゃんの話している内容がほとんどわからないみたいですね……悲しいです」ションボリ

法子「ドーナツ……」カキカキ ペラ

【ごめんねゆかゆか、あたしが変なことになったばっかりに】

有香「そんなっ、法子ちゃんのせいじゃありませんよ! 悪いのはあたし達の力不足ですっ!」

ゆかり「もっとしっかりアイドルとしてのレッスンをしていればこんなことには……」

有香「や、流石にそれはないと思いますけど」

法子「ドーナツ?」カキカキ ペラ

【でももしかしたら?】


ゆかり「はい、もしかするかもしれませんよ?」

有香「えぇ……で、でも二人にそう言われると確かにレッスンをもっと増やしておけば良かったような……いやいや」

ゆかり「ですが反省は後にして、一先ずこの後をどうするべきか考えませんと……法子ちゃんもこのままは不便でしょうし……」

有香「それはそうですけど……しかしこういう事は誰に相談すれば……」

ゆかり「やはりプロデューサーさんに話してみるというのはどうでしょう」

法子「ドーナツ」カキカキ ペラ

【でもプロデューサー、今日は出張でいないってホワイトボードに書いてあるよ】

有香「あっ、本当ですね……弱りました。他に相談できそうな人は……」

――……スタスタスタッ

法子「!」パァァ

ゆかり「あれ、法子ちゃんどうしましたか?」

時子「……相変わらず賑やかそうね貴女達」

有香「わっ!? 時子さん!? どうしてここに!?」

※財前時子様
http://i.imgur.com/j3cjKGA.jpg


時子「……ここは事務所よ、私がいてもいいでしょう。なにをそんなに驚くのよ」

有香「い、いえ、法子ちゃんにはともかく、あたし達にまで話しかけてくれたのが意外だったものですから」

時子「私も用がなければ話しかけないわよ。貴女達、ちひろを知らないかしら」

ゆかり「ちひろさんですか……? そういえば、今日は見ていない気がします」

時子「チッ……少し手を借りたかったのに仕方ないわね。まぁ、いないのなら別にいいわ。とりあえず、私はこれでしつれ――」

ガシッ

時子「アァ?」

法子「ドーナツ!」ニコニコ

時子「なによ法子、離しなさい」

法子「ドーナツ!」

時子「そんなこと言わずにちょっとくらいお話しようよ、ですって? 私は忙しいのよ、今度にしなさい」

法子「ドーナッツ!!」

時子「美味しいお菓子もあるから、っと言ったところでいつものドーナツでしょう、いらないわよ」


法子「ドーナツ……」シュン

時子「せっかく新作買ってきたのに……? そんなことは私の知ったことではないわ。そこの二人に食べさせたらどうなの」

法子「ドーナッツ!」グイグイ

時子「どうしても私に最初に食べさせたい、なんて言われても困るわよ。そんな事情を私が」

有香・ゆかり「「ちょっと待って下さい!!」」

法子「ドーナッツ!?」ビクッ

時子「なに、突然大声を出して。はしたないわよ」

有香「い、いえでもこればっかりは大声も出しますって!!」

ゆかり「あの……時子さん、法子ちゃんの言っていることが全部分かるのですか?」

時子「……? なにを意味の分からないことを。むしろ貴女達のほうが大丈夫かしら」

有香「だ、だってですよ! 今日の法子ちゃんずっと『ドーナツ』か『ドーナッツ』としか喋れなくなってるのに……!」

時子「はぁ……この子がドーナツかドーナッツのことしか喋らないのはいつものことでしょう? それがな……に、か……」ハッ

法子「?」ニコニコ


時子「…………法子、試しに昨日一緒に観た映画のタイトルを言ってみなさい」

法子「ドーナツ!」

時子「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーリミックス……ええ、合っているようね。合っているようだけれど……」

ゆかり「今のドーナツにそんなに長い意味が圧縮されているなんて……とても不思議ですね」

有香「えっ、その前に時子さん昨日法子ちゃんと一緒に映画を見たって……えっ!?」

法子「ドーナッツー!!」

時子「ええ、法子が無料チケットを貰ったとかで、昨日私を無理やり映画に連れて行ったのよ……そんなことより」

有香「そっ、そうです! 時子さんはやっぱり法子ちゃんの言っていることがちゃんと分かるんですねっ! よかったこれで――」

時子「………………」ズーンッ

有香「時子さん!? そんなこの世の終わりみたいに落ち込んだ顔してどうしたんですかっ!?」

時子「こんな意味の分からない状態になっている法子と、当たり前のように会話してしまった事実に落ち込んでいるのよ」

ゆかり「そうですか? 私は法子ちゃんと時子さんはとっても仲の良いのだと思ってぽかぽかした気持ちになりましたけど……」

時子「……その考えを改めないとお仕置きするわよゆかり」


有香「だ、だめですゆかりちゃんにそんなことはさせませんっ!! それならあたしが代わりに」

ヒュパッン!!

有香「ゃアンッ!?」ビクンッ

ゆかり「あっ……」

時子「……さて、それでいつから法子はドーナツ以外の言葉を話せなくなったのかしら?」(←取り出した鞭を片付けながら)

ゆかり「そうですね……私達が事務所に来た時にはすでにもう今の状態で……あの、有香ちゃん大丈夫ですか?」

有香「ちょ、ちょっと変な感情が芽生えかけたけど大丈夫ですっ! 痛みは少なかったですから!」

ゆかり「そうですか……」

時子「貴方達に本気で鞭を振るう訳ないでしょう、まったく」

法子「ドーナッツ」ニコニコ

時子「煩いわよ法子。それより、事務所に来る前はどうだったの?」

法子「ドーナツ……」

時子「朝起きたらもうこうなっていた……ね。なにか原因に心当たりはないの? 妙なものを食べたとか、薬を飲んだとか」


法子「ドーナツ!」

時子「ハッ、どうだか。貴女のことだから、ドーナツならどんなに妙な物が混ざっていても食べてしまうのでしょう?」

法子「ドーナッツ!!」プクー

時子「ククッ……はいはい、冗談よ。そんなに真に受けないの」

有香「……あ、あの時子さん」

ゆかり「できれば私達にも法子ちゃんが何を話しているのか通訳してくれないでしょうか? このままだとちょっと寂しくて……」

時子「……チッ、そういえば今の法子と話が出来ていたら変な人間じゃない。私としたことが。第一通訳? 嫌よ」

有香「そ、そんな! このままだと法子ちゃんとちゃんとした会話が出来なくて困るんです! そこをどうか」

時子「貴女達、その前にまずこの子の状態を治すことを考えなさい。会話なんて状態が治ればいくらでも出来るでしょう?」

ゆかり「それはそうなのですが、先程まで誰に相談すればいいかで悩んでいましたから……」

時子「……そうね、この場合、豚がいないなら相談する相手なんてほぼ決まっているでしょう。ちひろを探してきなさい」

有香「そ、そっか! プロデューサーさんがいないならちひろさんに言えば良かったんだっ!」

時子「仮にちひろがいないなら、志希なり芳乃なり、最悪裕子でも、とにかく他にもなんとかできそうな連中はいるでしょう?」


ゆかり「つまり、全員呼んでくればなんとでもなると……」

時子「一人でいいわよ一人で。とにかく貴女達はちひろを最優先で探してきなさい、いいわね?」

有香「よーし、分かりました! あたしとゆかりちゃんは今からちひろさん達を探してきますっ!」タタッ

ゆかり「すぐに呼んできますから待っていて下さいね、法子ちゃん」スタスタ

法子「ドーナツー」ヒラヒラ

時子「まったく、ちひろを探しに来なければ良かったわ……まさかこんな面倒なことが起きているなんて思わなかったもの」

法子「ドーナツ」

時子「それでも手を貸してくれてありがとう、ですって? ハッ、礼はあの二人に言いなさい。私はなにもしていないでしょう」

法子「ドーナツ!」ブンブン

時子「相変わらず妙な所で頑なね貴女……無駄話はともかく、そうなった原因は思い出せたの法子?」

法子「……ドーナツ?」

時子「昨日の会話が原因かもしれないですって? そんな会話をした覚えはないのだけれど?」

法子「ドーナツ」


――――回想、映画館ロビー

法子「ん~~っ!! 楽しかったーっ!!」

時子「……法子に無理やり連れて来られた時は心底うんざりしたけれど、まぁ、ええ、悪くなかったわね」

法子「奏さんが楽しい映画が公開されたからってオススメしてくれて、チケットまでくれたのも納得しちゃうよね!」ニコニコ

時子「あら、奏が貴女に勧めたのね。どうりで、法子らしくない珍しい場所に連れてくると思えば」

法子「えへへ、ちょっとは大人っぽかった時子さん?」

時子「映画館に連れてきたくらいで調子に乗る時点で程遠いわよ。それにしても、奏はどうして二枚もチケットをくれたのよ」

法子「うーん、良く分かんないけどやっぱり楽しいことは誰かと一緒に楽しみたいよねっ!」

時子「それで私を誘ったの」

法子「うんっ!」ニコッ

時子「……呆れた子」

法子「だって二枚しかなかったから他の人も思いつかなくて……そんなことより映画ほんと良かったよね!」

時子「そうね、特に木の子供みたいなキャラクターは少し法子を思い出したわ」


法子「そうなの? どの辺りが似てたかな時子さん!」

時子「特定の言葉だけを繰り返す辺りよ。あれは自分の名前、貴女はドーナツをよく繰り返すでしょう? それで思い出したのよ」

法子「えっ、あたしそんなにドーナツって言ってるかなぁ?」

時子「言っているわよ……自覚がない辺り、法子らしいけれど」

法子「そっかぁー……ねぇ時子さん」

時子「なによ」

法子「あたしがもし本当にあの木の子みたいにドーナツとしか喋らなくなった時は、時子さんどうするの?」

時子「どういう質問よ、頭までドーナツにでもなったの?」

法子「いいからいいから! 答えてよっ♪」

時子「……そうね、そんな意味の分からないことになったとしたら」

法子「したら?」

時子「情けとして、あのアライグマのキャラクターのように言葉を理解するくらいはしてあげるわよ」

――――回想終了


時子「……確かにそんな会話もしたかしらね。つまり、なに? 今の貴女の状態はその会話をしたせいだと。冗談かしら?」

法子「ドーナツ!!」

時子「分かっているわよ、本当に冗談なら貴女があの二人に迷惑なんてかけるはずないもの。けれど……全く」

法子「ドーナツ……」

時子「ええ、ただの会話をいちいち現実にされては困ったものよ。事態が改善したらちひろに対策を考えさせてあげるべきね」

法子「ドーナツ♪」

時子「アァ? それはそうと私が本当に話してる内容を理解してくれてうれしいですって?」

法子「ドーナッツ!」

時子「私とまで筆談する必要があったら泣いてた、って大げさね。少し我慢すればきっと元に戻るわよ」

法子「ドーナツ」

時子「そうじゃなくて昨日話してたこと……ああ、私が言葉を理解してあげるってことね」

法子「ドーナツ」コクコク


時子「あら、つまり私が理解する素振りをしなければ、貴女を躾けられたかもしれないのね。勿体無いことをしたわ」

法子「ドーナツ!」

――ダダダダッ

――……ス

――……サイ!

時子「騒がしいわねなにかしら……それで法子、なにか言った?」

法子「ドーナッツ!」

時子「アーッハッハッ! そうね、私は約束を破らないかもしれないわね。でも法子、どうしてそんなに私を信じるのかしら?」

法子「ドーナツ」

時子「……ハッ、よくもまあそんな恥ずかしいことを……やっぱり脳みそまでドーナツのように甘いようね」

法子「ドーナツ!」

時子「そんなことない? それに……?」

――タタタッ


パチンッ!!

法子「あたしが時子さんのことだーい好きだからっ!!」

時子「…………ンンッ?」ピクッ

法子「時子さんのことを信じる理由なんてそれだけ――あれ?」パクパク

法子「…………元に戻ってる?」

時子「ええ、戻っているわね」

法子「どうして?」

時子「どうしてって」チラッ

有香「……ひゃぁ……」///

ゆかり「なるほど……!」

ちひろ「……なにか、その……タイミングがまずかったですかね?」

法子「あれ、あ、あれ? じゃあいまの、みんなに、きかれて……」カァァァ///

時子「……ん、そう、とりあえず、法子を元に戻したのはちひろってことでいいのかしら?」

※千川ちひろ
http://i.imgur.com/TjheXoP.jpg


ちひろ「あ、はい、そうです。どうやら時子ちゃんに躾けられたくて少し厄介な存在がですね悪戯を――」

時子「そのあたりはどうでもいいの。それで、貴女達はどうしてこんなにすぐ戻って来られたのよ」

有香「え、ええと、それはですねっ!」

ゆかり「探しに出てすぐに、丁度事務所に戻ってくる所のちひろさんと出会えたので、こうして早く戻って来れました……♪」

時子「なるほど、理解したわ。そして貴女達三人共ここではなにも聞かなかった。いいわね?」

有香「そ、それは、その」

時子「い い わ ね」ピシィッ

三人「「「はい!」」」

時子「それと法子」

法子「な、なに時子さん!」

時子「…………今度から気を付けなさい」

法子「……うん♪」

〈終〉

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーリミックスを見て思いついたネタ
時子様とドナキチの絡み増えて欲しいな
読んでくれた方ありがとうございました

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