莉緒「私…… 男に生まれてたらモテてたかもしれない……」【ミリマス】 (30)

飲み屋


このみ「……」

莉緒「私…… 男に生まれてたらモテてたかもしれない……」

このみ「言い直さなくてもちゃんと聞こえてるわよ」

莉緒「じゃあ何か言ってよ!」

このみ「どうしたのよいきなり」

莉緒「だってそうじゃない! 私一応アイドルやってて、それなりにイケてるはずでしょ? それなのに…… それなのに……!」


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このみ「性格じゃない?」

莉緒「そうよ、きっと性格なのよ、セクシーなんてもう古いわ」

このみ「ふーん」

莉緒「私はきっと男らしいサバサバした女子になるべきなのよ」

このみ「へー」

莉緒「その為にはまずは見た目から! 真ちゃんみたいなイケメン女子になればきっと私だって……」

このみ(面白いからこのまま様子見しよ)

後日


莉緒「おはよう」

このみ「おはよ莉緒ちゃ…… ぶっ」

このみ(え、何…… それ莉緒ちゃん的にかっこいい服装なの?)

このみ(まぁジャケットにパンツスタイルなのはいいでしょう、メイクも地味目だしそこは大丈夫)

このみ(でもなんでブラウスのボタンそんな開けてるの…… 胸強調してたら男装にならないじゃない…… ぷふーっ……)

莉緒「どうかしら? このみ姉さん」(イケボ)

このみ「に、似合ってる似合ってる……」

このみ(この子はなんでいつもこうなるのかしら……)

雪歩「おはようございます」

百合子「おはようございます!」

莉緒「おはよう、二人とも」(イケボ)

雪歩「はぁっ…… !」

百合子「えっ…… !?!?」

このみ(え、何このリアクション 何で百合子ちゃんも雪歩ちゃんも照れてるの)

莉緒「どうしたの、二人とも」(引き続きイケボ)

百合子「え、いや…… その……」

雪歩「ど、どうしたんですか…… その格好」

莉緒「ああ、これ? ちょっとしたイメチェンかな、似合ってる?」

雪歩「え、えっと……」

百合子「に、似合ってます! とっても!」

莉緒「そう、ありがと」

このみ(何か超面白くなってきた)

雪歩「……」

百合子「……」

雪歩、百合子(お、落ち着かない……)

百合子(あ、ああいう人にエスコートされたら…… って莉緒さんは女の人よ! 変な考え起こしちゃダメ!)

百合子(でも…… 私もかっこいい服着たら杏奈ちゃんが私のこと意識して…… ってそうでもなくて!)

雪歩(うぅ…… 真ちゃん以外の人にこんなにときめいちゃうなんて…… 浮気ものは穴に埋まってるですぅ……)

莉緒「♪~」

このみ(莉緒ちゃんわかりやすく上機嫌ね~)

莉緒「ねぇ百合子ちゃん」

百合子「は、はいっ!」

このみ(お、莉緒選手自ら席を立ちました)

莉緒「今夜…… 空いてる?」

このみ(なんでそうなるー! 相手中学生よー!)

百合子「えっ、あっ、その…… お母さんに聞かないと……」

莉緒「そ、いい返事を待ってるわ」

このみ(むしろいい返事返ってきたら貴女捕まるわよ)

莉緒「……」

このみ(ん、どした?)

莉緒「こ、こ…… 子猫ちゃん……?」

このみ「ぶっ!」

このみ(こ、『子猫ちゃん』て…… しかも照れ入ってるし! そこは頑張りなさいよ!)

百合子「え、あ、ここここ……」

このみ(効いてるんかーい!)

莉緒「ぐっ!」

このみ(ちっちゃくガッツポーズしてる…… 普段より可愛いんじゃない? 今の莉緒ちゃん)

莉緒「私…… イケるわ……」

このみ(どこが?)

莉緒「雪歩ちゃん♪」

このみ(あ、語尾が跳ねてる て言うかもうイケボ忘れてるけど大丈夫?)

雪歩「はいっ!」

莉緒「私の格好、どう?」

このみ(おーっと、露骨に承認欲求を満たしにきました)

雪歩「に、似合ってる…… と…… 思います……」

莉緒「ふふ…… もっと私の目を見て言って…… ?」

このみ(あれ? 一周回って今の莉緒ちゃん結構セクシーなんじゃない?)

雪歩「はうぅ……」

莉緒「ね、私の目を見て」

このみ(出たーーーーーー! 顎クイだーーーー! 顎クイして強引に目線を合わせたーーーーー! 漫画の読みすぎーーーーーーー!)

雪歩「や、やっ! え、あ!?」

このみ(そして雪歩ちゃんはちょろーい! 真ちゃーん、早く来てー!)

莉緒「ね、目…… 閉じて?」

このみ(何する気だー)

雪歩「は、はい……」

このみ(あっさり応じたー! て言うかさっきは『目を見て』って言ったのに今は『目を閉じて』ってどういうことだー)

雪歩「ん……」

莉緒「ん……」

このみ「はい、ストップ」

莉緒「こ、このみ姉さん!?」

雪歩「わ、私何を……」

莉緒「ねぇこのみ姉さん、私ってこの路線でイケるんじゃないかしら?」

このみ「そうねー 取り合えずここ2週間くらいの中で1番面白い日になってるわ」

莉緒「そうだ! プロデューサーくんにも今の私の姿見てもらおっと」

このみ「あ、ちょっと待て! それはまずいわよ!」

莉緒「プロデューサーくんも私の新しい魅力に気付いてメロメロになってくれるはず~♪」

このみ「莉緒ちゃーん! 戻ってこーい!」

20分後


莉緒「ただいま……」

このみ「露骨にテンション落としてきたわね……」

莉緒「……」

このみ(『辛いことがありました慰めてください』オーラ出してるわ…… めんどくさっ!)

このみ「な、なにがあったのー?」

莉緒「うぅ…… 聞いてよこのみ姉さん!」

このみ「聞くからはよ話せ」

莉緒「プロデューサーくんに会いに行ったら…… 『何その格好?』って……」

このみ(うん、私も同じこと思ってた)

莉緒「『何で中性的イケメン女子風なのに胸強調してるの?』って……」

このみ(わかるー)

莉緒「私のイケメンっぷりを見せようと壁ドンしたら……」

このみ(壁ドンしたんかい)

莉緒「『えっと…… 胸のボタン閉めた方がいいですよ……』って……」

このみ(おっぱい強調する壁ドンって斬新ねー)

莉緒「私の何がダメだったのよー!」

このみ(今朝の準備からやりなおせー!)

莉緒「しかも近くに居た志保ちゃんにゴミを見るような目で見られた」

このみ「まぁ志保ちゃんは難しい年頃だからね」

莉緒「このみねぇさぁん……」

このみ「はいはい、お酒で嫌なこと全部忘れましょ」

飲み屋


莉緒「もー! どうしてこうなっちゃうのよー!」

このみ「あのね、男装女子って女の子にはキャーキャー言われるかもだけど、男の人にモテるわけないじゃない 真ちゃんだって女の子のファン多いでしょ?」

莉緒「はっ!?」

このみ「今更気付いたの……」

莉緒「じゃあ私は何をやってたの……」

このみ「……」

このみ「あのね、莉緒ちゃん」

このみ「変なことしなくても莉緒ちゃんはそのままでとっても可愛くて、かっこよくて、セクシーよ」

莉緒「ほんと!?」

このみ「ほんとよ」

莉緒「ね、ね! もう一回言って!」

このみ「変なことしなくても莉緒ちゃんはそのままでとっても可愛くて、かっこよくて、セクシーよ」

莉緒「わぁ! 本当にもう一回言い直してくれた! このみ姉さん大好き!」

このみ「はいはい」

莉緒「愛してる!」

このみ「はいはい」

莉緒「結婚して!」

このみ「嫌」

莉緒「今日こそはプロポーズ受けてもらえると思ったのに……」

このみ「私を落としたいならアルコールの力なんて借りずに、思いきり正面からぶつかってきなさい」

莉緒「……」

このみ「……」

莉緒(『好き』だなんて素面で言えるわけないじゃない……)

このみ(ちゃんと言ってくれたら今すぐにでも結婚してあげるんだけどねぇ……)

莉緒「ねぇこのみ姉さん……」

このみ「何?」

莉緒「私…… まつりちゃんみたいなお姫様キャラになったらモテるかもしれない……」

このみ「は?」


おわり

読んでくれた人ありがとうございました

両思いだと……今後が楽しみだな
乙です
>>1
百瀬莉緒(23)Da
http://i.imgur.com/Rw3h880.jpg
http://i.imgur.com/gCdrd41.jpg

馬場このみ(24)Da
http://i.imgur.com/nvVe5ru.jpg
http://i.imgur.com/RXWGcYk.jpg

>>4
七尾百合子(15)Vi
http://i.imgur.com/MeJaqUS.jpg
http://i.imgur.com/cOBTJeA.jpg

萩原雪歩(17)Vi
http://i.imgur.com/loeYBzQ.jpg
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