文香「抜くにあたって、CDやライブ映像などをオカズにする方は稀でしょう」

ありす（オカズって……つまり、その……あうぅ）

文香「なかには、CDに直接ぶっかける方もいるかもしれませんが……」

ありす（ううう……文香さんの清純なイメージが音を立てて崩れていく……）

文香「そこで用いられるのが二次創作……同人誌やイラストサイトです」

文香「年齢は関係ありません。女性であればすべからくズコバコされています」

ありす「あ、あの！　せめて、えっと……オブラートに包んだ表現をお願いします！」

文香「……かえって分かりにくくなるので却下します」

文香「その内容は、イチャイチャエッチか無理やり犯されるか」

文香「いずれにせよ相手は人間である場合がほとんどです」

文香「触手について、私と一緒に学んでいきましょう」

文香「そして創作者の皆さんはもっと触手物を描いて、広めてください」

文香「ありすちゃんは生徒役として、触手に犯される心構えを学んでください」

ありす「帰っていいですか」

文香「では……代わりに市原さんか遊佐さんをお呼びして」

ありす「やっぱり私がやります！」

ありす（年下に押し付けるなんて出来ません！）

文香「ありすちゃん……ヤりますだなんて」

ありす「あーもー！　あげ足取らないでください！」

1.　触手とは



文香「触手と聞いて、どんなものか想像できるでしょうか」

ありす「うねうねしてて……え、えっちなことをするんですよね」

文香「はい、そのとおりです。触手と性行為は決して切り離すことが出来ません」

文香「触手単独で行動したり、ペットや使い魔のように人間に使役される場合もありますね」

文香「その獲物は、やはり女性が多いですが男性の場合もあります」

ありす「男性に！？　それって、あの……つまり、お、おし――」

文香「触手が妖艶な女性の姿になって、精液を搾り取ります」

ありす「ですよね！！」

文香「今何か言いかけていたような……」

ありす「なんでもありません！」

ありす「そういう……その、創作物は、普通に男性を出すのではダメなんでしょうか」

文香「先にも言いましたが、もちろん竿役は人間の方が多いです」

ありす（竿役……また知らなくていい単語を知ってしまった……）

文香「ですが、特に絵の場合は、人間より構図の自由度が高いというメリットがあります」

ありす「あらゆる形にグネグネ動かせるからですね」

文香「そしてこれが一番大きな理由ですが……」

文香「人間よりグロテスクな生物に犯される方が、陵辱性が高くて興奮するからです」

文香「女性型触手の場合は、逆レイプされたいという願望でしょう」

ありす「理解できません……」

文香「性別による違いが大きいでしょうね」

文香「男性は皆、嫌がる女性を無理やり犯したい願望――征服欲があるんですよ」

文香「ファンも、プロデューサーさんも、ありすちゃんのお父さんも」

ありす「良い笑顔でそういうこと言うの本当にやめてください！」

1.　触手とは

細長い身体、または手に相当する部位を用いて獲物を拘束し性交する
他者に使役されることも多い

大抵の獲物は人間や近縁種の女性だが、男性の場合もあり性的興奮を誘うため妖艶な美女の姿になる
逆に獲物が女性の場合に美男の姿になることは無い
獲物が女性なら孕ませ、男性なら精液を搾り取る

グロテスクにうごめく意思疎通不可な者に拘束・犯される様が醍醐味
リボンや縄、蜘蛛の糸などで拘束するのとは趣が異なる
特に人工物では、一部を除き嫌悪感がない

2.　触手の種類



ありす「先程うねうねしてると言いましたが、タコの足は触手に含まれるのでしょうか」

文香「良いところに気づきましたね。ありすちゃんが積極的に学んでくれて嬉しいです」

ありす「早く終わらせたいんです」

文香「……では、触手の種類を説明していきましょう」

ありす「種類……そんなにいっぱいあるんですか」

文香「6種類に大別しました」

文香「1つ目――A群は既存生物。ありすちゃんが言ったタコ、それからクラゲ、イソギンチャク、ヒトデなどです」

ありす「細長い腕をたくさん持っている、実在の生物ですね」

ありす「全て海の生物というのも、その……なんというか」

文香「興味深いですね……母なる海にたくさんの触手がうごめいている」

文香「やはり女性と触手は切っても切れない関係、と考えると子宮がキュンとします」

ありす「そんな表現初めて聞きました」

文香「ところで葛飾北斎を知っていますか？」

ありす「確か浮世絵の有名な人……ですよね？」

文香「北斎の作品に『蛸と海女』というものがあります」

ありす「はあ。……って、この流れで出るということはもしかして」

文香「触手学会では触手責め創作物の起源と考えています」

ありす「学会！？」

文香「タコなどは見るからに触手らしきものを持っていますが」

文香「そうではないのに触手として扱われる生物がいます。何か分かりますか？」

ありす「触手を持っていないけど触手として扱われる……？」

ありす「なぞなぞとか言葉遊びじゃないんですよね？」

ありす「うーん、全く想像もつきません」

文香「触手に触れる機会の少ない方は、触手と言われても架空生物か」

文香「先程挙げた、いかにもという既存生物しか思いつかないでしょうね」

ありす（文香さんは触手に触れる機会多いのかなぁ……怖いから訊かないでおこう）

文香「それでは創作の幅を狭めることになります」

文香「学会ではミミズ、ヒル、ヘビなども触手として扱います」

ありす「えーと、細長い身体の生物、ということですか？」

文香「はい。大量に集まれば触手と似た印象を与えます。適度に小さいほうが良いですね」

ありす「たしかに小さいものが大量に集まると、それだけで気持ち悪いです」

ありす「グロテスクな方が興奮する……でしたっけ」

ありす「タコやイカも、見た目が苦手ですし」

文香「そこは慣れるしかありませんね……」

文香「それまで経験したことのない快感を与えてくれると分かれば、きっと好きになりますよ」

ありす「経験したくないです」

2.　触手の種類

A　既存生物
A-1　タコ、クラゲ、イソギンチャク、ヒトデなど
触手責めの起源と言われる葛飾北斎「蛸と海女」に代表される

A-2　ミミズ、ヒル、ヘビなど
群体は触手に類似した印象を与える

例
グラビア撮影で南の島に行き、凶暴なタコに襲われる

文香「B群は既存生物の身体の一部が変化した場合です」

文香「もともと触手を持っているか……、という点でA群と異なりますね」

ありす「変化というと？」

文香「例えば腕や舌が触手化したり、表皮から直接生えるということです」

ありす「メデューサもここに含まれますか？」

文香「髪の毛がヘビの怪物……ですね。A-2群もふまえると触手の仲間と考えて良いでしょう」

文香「架空生物は複数の分類にまたがる場合も多いです」

文香「A群とB群にまたがるものだと、メデューサの他にラミア、スキュラなど……」

文香「B群の特徴は、普通の生物を装って獲物に接近できることです」

ありす「どういうことですか？」

文香「例えば……ありすちゃんがプロデューサーさんに近づきます」

ありす「私を例えに使うんですね……」

文香「プロデューサーさんが手をかざすと……服の裾から触手が飛び出してきました！」

文香「なんとプロデューサーさんの腕は無数の触手に変化していたのです……！」

文香「触手に捕われたありすちゃん。お気に入りの服は無残に引き裂かれ」

文香「……という具合に、服などで隠れていれば獲物に警戒されないのです」

ありす「よく……分かりました」

ありす「でも、何が原因で変化してしまうのでしょう？」

文香「手術、病気、魔法等色々考えられますが、そのあたりは作者さん次第……ですね」

文香「個人的には、設定説明に時間・頁を割くより、少しでも多くエロ描写してほしいです」

文香「もちろん、設定があることでより深いストーリーになることも……あ」

文香「触手の話から逸れてしまうので、このへんにしておきましょう」

2.　触手の種類

B　動物の四肢や舌、表皮、その他の部位
進化、突然変異、手術、感染、薬物投与、魔法などにより変化する
触手部位を隠せるなら、普通の動物を装って獲物に接近することが可能

例
文香のセリフ参考

文香「C群は植物の蔓や幹です。これはA群に近いですね」

文香「ただ、やはり待ち伏せが基本になるでしょう」

ありす「植物なのでちっとも伏せてませんけど」

文香「エロ要素はありませんが、『ゴジラVSビオランテ』は植物触手を語る上で外せません」

文香「当時6歳だったプロデューサーさん（作者）の性癖を歪ませた元凶です」

文香「花のイメージが強ければ女性型、大木のイメージが強ければ男性型の触手といえます」

ありす「女性型植物というと、よくゲームにアルラウネが登場しています」

文香「そうですね……ビオランテも花獣形態はバラのつぼみがあり、どこか女性的です」

文香「あっさり負けるほど弱いんですけど」

ありす「えぇ～……」

文香「男性型植物触手なら、種を子宮に植え付けるということで分かりますが」

文香「女性型植物触手は、受精と受粉どちらと言うべきなのでしょうか？」

ありす「し、知りませんよ！」

文香「せっかくなので、何か適当な説明をひねり出してみてください」

ありす「うう～……じゃあ、えっと、本命というか……赤ちゃんのお父さんはあくまで植物で」

ありす「人間の……ソ、ソレは赤ちゃんの肥料みたいなものなんです」

ありす「なのでどちらでもありません」

文香「不倫のようでそこはかとない背徳感がありますね……素晴らしいです」

文香「ちなみにソレ、とは？」

ありす「せ………………ぇ、き…………」

文香「大きな声で」

ありす「精液ですよ、精液！　これで良いですか！？」

文香「満足です」

ありす（ツヤツヤした顔して……！）

文香「女性としては、適度な大きさの種を植え付けられて、異物感を楽しんでみたいですね」

文香「ね、ありすちゃん」

ありす「同意を求めないでください！」

2.　触手の種類

C　植物の蔓、幹
獲物が近づくのを待ち伏せするのが基本
根も触手化している（能動的に動ける）場合は接近と待ち伏せを併用できる
大木のイメージが強ければ女性を獲物にし、花のイメージが強ければ男性を獲物にする

例
ダイスDEシンデレラ2の相葉夕美
奇妙な植物に寄生されたアイドルがアルラウネに変貌して、プロデューサーやファンに襲いかかる

文香「D群は巨大生物の内臓です」

ありす「口から触手が出てくる……ということですか？」

文香「それはB群に分類されますね」

文香「D群は獲物を丸飲みしたあとで触手の出番になります」

ありす「うわぁ……」

文香「理解できたでしょうか。胃壁が触手状なのです」

文香「なぜそんな面倒なことになっているのか」

文香「ストレートにぶち込んで犯せば良いじゃないか、と思ったでしょう」

ありす「いえ、べつに」

文香「思ったでしょう？」

ありす「……………………はい」

文香「これも作者さん次第にはなりますが」

文香「そのあたりの設定を考えて眠れぬ夜を過ごすのも楽しいですよ」

ありす「文香さんだったらどういう設定を考えますか？」

文香「そうですね……」

ありす「……」

文香「飲み込まれているので、脱出は不可能。逃げ場はありません」

ありす「剣とかも一緒に飲み込まれていればあるいは」

文香「都合のいい胃酸で、そういった物は全て溶けてしまいます」

ありす「本当に都合いい！」

文香「絶望的ですよね」

ありす「そう……ですね」

文香「最高にエロいです」

ありす「巨大生物がそうなった、生物学的な理由は？」

文香「エロければなんでも良いんですよ」

ありす「…………」

ありす（文香さんって、こんなに残念な人だったかな……）

2.　触手の種類

D　巨大生物の内臓
胃壁が触手化している
飲み込まれているため脱出は不可

例
怪しげな研究で生み出された巨大ワームに飲み込まれ、死ぬまで陵辱される

文香「E群は生物ではありません」

ありす「そんな触手があるんですか？」

文香「機械です」

ありす「それを触手と言って良いのでしょうか」

文香「これまでと趣は大きく異なりますが、暴走した機械に大量のケーブルで拘束されたら……」

ありす「たしかにそれは怖いかもしれません」

文香「胸が熱くなりますよね」

ありす「えぇ～……」

文香「文字通り機械的に、休みなく、脳波や血流を読み取って的確に責めます」

文香「『マトリックス』や『ターミネーター』の世界ならそういう機械もたくさんいそうです」

ありす「ファンに謝ったほうが良いと思いますよ」

ありす「まあ、でも機械だから……あ、いえ、なんでもありません」

文香「なんでもないことはないでしょう。そこまで言っておいて」

ありす「くっ……失言でした」

ありす「いえ、あの、機械だから……生物ではないから、妊娠する心配はないかなぁ、と」

文香「甘いですよ、ありすちゃん。美味しいから大丈夫で済まないほど甘いです」

文香「人間から搾り取った精液を使用すれば済む話です」

ありす「わざわざ機械が間に入る意味はあるんでしょうか」

文香「精液を遺伝子操作して超人類を作るのかもしれませんね」

ありす「だとしても他にやり方はあるんじゃないですかねぇ……？」

2.　触手の種類

E　機械
ケーブル、ディルド、オナホールなどを操る
非生物ゆえの恐怖と屈辱を与える

例
池袋博士の発明品が暴走して72時間ぶっとおし耐久プレイ

文香「最後の分類、F群もやや特殊です」

ありす「これで最後ですね、気を強く持とう」

文香「F群は衣服の内側に潜む、数mm程の細かい触手です」

文香「触手服と言われることもありますね」

ありす「そんな服誰が好き好んで……いえ、着るまで全く分からないんですね。そうでしょう？」

文香「その通りです。ありすちゃんも触手のことを分かってきましたね」

ありす「あはは……あまり嬉しくないです」

文香「野生には存在し得ないので、人工的に品種改良されたのでしょう」

ありす「そもそも触手は野生……どころか現実に存在しませんよ……」

ありす「現実のA群にしても、人間にえっちなことするわけじゃないですし」

文香「一度着たら、着ている本人の意志で脱ぐことは出来ません」

文香「触手は肌に張り付き全身を愛撫します」

文香「もしライブ衣装が触手服にすり替えられ、ステージに上るまで気付かなかったら」

ありす「うわっ、これまでで一番ゾクッとしました……」

文香「そう、触手の愛撫に耐えながら、何事もないように歌いきるしかないのです」

文香「涙をたたえてin factを歌い上げるありすちゃん」

ありす「ちょっと！」

文香「でも実はアヘ顔になるのを必死でこらえる涙でした」

ありす「やめてくださいよ！」

文香「真逆の心（意味深）に気付いて」

ありす「最悪です！！」

2.　触手の種類

F　衣服に擬態
数mmほどの細かい触手が内側に潜み、愛撫に特化している
野生には存在せず、使役動物として品種改良された

例
文香のセリフ参考

3.　
触手の特性



ありす「よ、ようやく終わった……」

文香「何を……言っているのですか？　これから触手の特性に関する説明があるのですが」

ありす「ええっ、もうやったじゃないですか。触手とは、って」

文香「あれは概要です。あの程度で説明できるほど薄っぺらではありません」

文香「ここからはより具体的に描写できるよう説明していきます」

ありす「もうやだ……！　私の好きな文香さんに戻ってください」

文香「……さて、現実的に考えれば、異種姦で妊娠することはありませんが」

文香「触手はあらゆる生物と性交し、子を宿すことが出来ます」

文香「そういう生物として広く認知されているので、そこの設定を気にする必要はありません」

ありす「恐ろしい……」

文香「媚薬効果の体液を飲ませたり、巧みな愛撫で確実に発情させます」

文香「また、B群は元生物の生殖器をそのまま利用できます」

文香「先程の例だと、ありすちゃんに挿入されるのはプロデューサーさんの生おち――」

ありす「わーっわーっ！」

文香「良かったですね」

ありす「ちっともよくありませんが！」

文香「中出しは精液に限りません。卵や種なら、より異種性を強調できるでしょう」

文香「鳥類の硬い卵と、カエルなどのゼリー状の卵……ありすちゃんはどちらが良いですか？」

ありす「どちらも嫌です」

文香「やはり精液が一番、と……」

ありす「したり顔でうなずくのやめてもらえますか」

ありす「……ゼリーで思ったんですが、ホイミスライムってどこに分類されるんでしょう？」

文香「すみません、ホイミスライムが良く分からないのですが……」

ありす「えっと……こういうのです。こっちは普通のスライムですね」

文香「クラゲの派生と考えればA群……スライムが変化したもの、と考えればB群でしょうか」

文香「架空生物でも動物は大抵、A群かB群になるかと思います」

ありす「なるほど」

文香「それにしてもありすちゃんがスライム姦に興味あったとは……」

文香「私、スライム姦には疎いので今度教えていただけますか？」

ありす「ち、違いますよ！　なんとなく浮かんだだけです！」

文香「子宮や腸内に寄生する触手もあります」

ありす「うええ……」

文香「ありすちゃんは触手に襲われましたが、なんとか逃げることが出来ました」

ありす「また私を例に使うんですか」

文香「翌朝目が覚めると、お腹が妊婦のように膨らんでいるではありませんか。……まあ大変」

ありす「文香さんの言い方は大変に聞こえないです」

文香「肥大化、細胞レベルで同化した触手は、もはや手術でも切り離せません」

文香「ありすちゃんはかけがえのないパートナーを手に入れました。めでたしめでたし」

ありす「めでたいどころか、そんなことになったら自殺を考えます……」

文香「腸内に寄生する触手は排泄物を食べてくれるので、お通じが良くなります」

ありす「もっとまともな方法があると思うんですけどね……」

ありす「本当ですかぁ？」

文香「触手先生の肉体改造であなたも魅惑のセクシーボディに。中出し5回から承ります」

ありす「勘弁してください」

文香「女性にとって最高の幸せとさえ言われる出産を、何度でもお手軽に体験できます」

ありす「したくありません」

文香「自分の産んだ触手に犯されたらとっても背徳的ですね」

ありす「産みませんってば」

3.　触手の特性

殆どの触手が生殖機能を供え、種の壁を超え孕ませる・孕むことが可能
強力な催淫能力を持ち、媚薬効果の体液を飲ませたり巧みな愛撫で確実に発情させる

B群は元生物の生殖器をそのまま使える
E群は適当な生物から採取した精液を用いる

精液ではなく卵や種を産み付けることもあり、適度な大きさがあれば固体ならではの感触を与える

子宮や腸内に寄生し繁殖する
気付いたときには手遅れになっている

神経毒や薬物を投与し肉体改造・洗脳・幻覚を見せる
超乳化、ビッチ化、ふたなり化、モンスター化、全身性感帯化など

産まれた子触手が母体を犯すことで近親姦の背徳を与えられる

文香「触手の形状についても説明しましょう」

ありす「形状って、うねうねしてるだけでは？」

文香「それはそうですが……凸凹の少ないシンプルなものから、ゴツゴツしたものなど様々です」

文香「個人的には、ゴムホースのような触手は気持ち悪さが足りないのでイマイチです」

文香「適度にコブがあったり、血管が浮き出ているような……魔改造された男性器、という感じが良いですね」

文香「口や目があれば、さらに不気味な印象を与えられます」

文香「E群――機械触手ならドリルや注射針も合うでしょう」

ありす「ドリルなんて突っ込まれたら本当に死んじゃいますよ……」

文香「……」

ありす「なんですか？」

文香「自分のなかにドリル触手が突っ込まれる妄想をしましたね？」

ありす「し、してません！」

文香「ありすちゃんはなんてエッチなんでしょう」

ありす「文香さんには言われたくないです！！」

4.　触手の形状

凹凸の少ないシンプルなもの
こぶ、トゲ、突起、ブラシ、ひだなど刺激、快感を与えることに特化したもの
口や目を持ち不気味な印象を与えるもの
吸盤、クリップ、ハサミ、注射針など肉体改造を行えるもの


5.　まとめ
これらを組み合わせたり、定石を逆手に取ることで嫌悪感が際立つ

例
きれいなリボンの姿で油断させグロテスクな触手に変貌する
既存生物のようだが一部が機械に置き換わっている

文香「……さて、これで終了となりますが、触手について理解は深まったでしょうか」

ありす「ええ、まあ、一応……」

文香「では最後に、ここまで学んだことを使って、自分ならどのように触手を描くか教えてください」

ありす「ええっ、私が考えるんですか！？」

文香「はい、ぜひお願いします」

ありす「うーん……」

文香「あ……そうそう。触手の出自については、あまり気にしなくて良いですよ」

文香「ストーリーを盛り上げるために必要なら考える程度で」

ありす「さっきの例を流用していいですか？」

文香「……まあ、いいでしょう。いきなりゼロからは難しいでしょうから」

ありす「じゃあ……」

ありす「プロデューサーさんが謎のウイルスに感染して、腕が触手になってしまって」

ありす「近づいた私は捕らわれてしまいます」

ありす「それで、されるがままになってしまうのですが……その、えっと」

ありす「一通り済ませると、触手化していた腕が少しだけ元に戻るんです」

ありす「何度も繰り返せば完全に治ると考えて……」

ありす「プロデューサーさんのため……乗りかかった船だから、と……」

ありす（そして絆が芽生えた2人は完治後結婚……って、こんなこと言えません……！）

ありす「こ、こんな感じで……どうでしょうか」

文香「ベタですが……とても良いと思います。特に、ありすちゃんが自分で考えて」

文香「真っ赤になりながらも話してくれた、というシチュエーションは至福のひとときです」

文香（良い話と思わせて、実は触手ウイルスがありすちゃんに乗り移っていた）

文香（というエピローグで、さらなる陵辱を予感させますね……私なら）

ありす「顔から火が出そうなくらい恥ずかしいです……」

文香「これで私も本当の自分をさらけ出すことが出来ます」

ありす「えっ、それって……」

ありす「ま、まさか文香さんの身体は……すでに触手に蝕まれているんですか！？」

ありす「道理でおかしいと思いました！」

文香「ありすちゃん……」

ありす「ああ、文香さん。きっと誰にも打ち明けられず辛かったでしょう」

ありす「でも私に教えてくれたこと、嬉し――」

文香「そんなことあるわけ無いでしょう」

ありす「えぇ～っ」

文香「私は触手が大好きな普通の人間です」

ありす「これっぽっちも普通じゃないです」

文香「一緒に触手創作物鑑賞会をしましょう」

ありす「もう帰らせてください！」

文香「プロデューサーさんも……参加されますよ？」

ありす「……いや、帰らせてください！！」

文香「ちょっと迷いましたね？」

ありす「誰か助けて～～っ！！」

おわり

触手は良いぞ、心がビョルビョルになる