新ジャンル「小便を抗う小便小僧」(44)

新ジャンル「勃起する度にえんだあああああ」
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――ここはとある街・したらばシティ。

今日もどこかを、小便小僧が往く――。

・銀行強盗

強盗「ヒャッハーーーッ! 金だ金だーーーッ! 早く金を出せーーーッ! さもなくば俺のリボルバーが火を吹くぜーーーッ!」 BANG!BANG!

銀行員「ひえええ! お助けをーー! その銃をしまってくださーーい!!」

強盗「うるせーー! 早くしねーと、客を一人ずつぶっ殺してやるからなーーー!」

銀行員「ひええええ……どうすれば、どうすればいいんだ……」

???「――ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

強盗「!? 誰だ貴様!」


――突如、天をつんざく咆哮が唸る。
苦役を圧し殺し、悲痛を圧し殺した、それはさながら魂の叫び。この世の終わりに似通った叫びだった。
涙、涙の滂沱の如く、その少年は、顔を歪ませ、号泣していた。
涙腺が崩壊し、じくじく、じくじくと大粒の涙を止めどなく。

――獣めいた、深い慟哭。
哀切が、悲業が、身を引き裂くような絶叫となって響き渡った。

少年は、股間を、抑えていた。


???「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」


――そして、終わりが始まる。




???「――ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)

強盗「ンゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)




銀行員「……! た、助かった……助かったぞ……! 我らが銀行は助かった!」

男「そうだ、我らは助けられたんだ、――小便小僧に!」

女「ええ、そうよ! 私たちは助けられたの! ――小便小僧に!」



――以来、この街の小さな英雄を称えるべく、小便小僧の像が出来上がったという……。

・バスジャック

バスジャック「ヒャッハーーーッ! 金だ金だーーーッ! 早く金を出せーーーッ! さもなくば俺のリボルバーが火を吹くぜーーーッ!」 バン!バン!

運転手「ひえええ! お助けをーー! その銃をしまってくださーーい!!」

バスジャック「うるせーー! 早くしねーと、客を一人ずつぶっ殺してやるからなーーー!」

運転手「ひええええ……どうすれば、どうすればいいんだ……」

???「――ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

バスジャック「!? 誰だ貴様!」


――突如、天をつんざく咆哮が唸る。
苦役を圧し殺し、悲痛を圧し殺した、それはさながら魂の叫び。この世の終わりに似通った叫びだった。
涙、涙の滂沱の如く、その少年は、顔を歪ませ、号泣していた。
涙腺が崩壊し、じくじく、じくじくと大粒の涙を止めどなく。

――獣めいた、深い慟哭。
哀切が、悲業が、身を引き裂くような絶叫となって響き渡った。

少年は、股間を、抑えていた。


???「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」


――そして、終わりが始まる。

???「――ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)

バスジャック「ンゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)




運転手「……! た、助かった……助かったぞ……! 我らがバスは助かった!」

男「そうだ、我らは助けられたんだ、――小便小僧に!」

女「ええ、そうよ! 私たちは助けられたの! ――小便小僧に!」



――以来、ブリュッセルでは、この街の小さな英雄を称えるべく、小便小僧の像が出来上がったという……。

・通り魔

通り魔「ヒャッハーーーッ! 命だ命だーーーッ! 早く命を出せーーーッ! さもなくば俺のリボルバーが火を吹くぜーーーッ!」 バン!バン!

通行人「ひえええ! お助けをーー! その銃をしまってくださーーい!!」

通り魔「うるせーー! 早くしねーと、人を一人ずつぶっ殺してやるからなーーー!」

通行人「ひええええ……どうすれば、どうすればいいんだ……」

???「――ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

通り魔「!? 誰だ貴様!」


――突如、天をつんざく咆哮が唸る。
苦役を圧し殺し、悲痛を圧し殺した、それはさながら魂の叫び。この世の終わりに似通った叫びだった。
涙、涙の滂沱の如く、その少年は、顔を歪ませ、号泣していた。
涙腺が崩壊し、じくじく、じくじくと大粒の涙を止めどなく。

――獣めいた、深い慟哭。
哀切が、悲業が、身を引き裂くような絶叫となって響き渡った。

少年は、股間を、抑えていた。


???「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」


――そして、終わりが始まる。





???「――ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)

通り魔「ンゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)




通行人「……! 通り魔が気絶した……! た、助かった……助かったぞ!! 我らが街は助かった!」

男「そうだ、我らは助けられたんだ、――小便小僧に!」

女「ええ、そうよ! 私たちは助けられたの! ――小便小僧に!」



――以来、ブリュッセルでは、この街の小さな英雄を称えるべく、小便小僧の像が出来上がったという……。

・クレーマー

クレーマー「ヒャッハーーーッ! 金だ金だーーーッ! 早く金を出せーーーッ! さもなくば俺のリボルバーが火を吹くぜーーーッ!」 バン!バン!

従業員「ひえええ! お助けをーー! その銃をしまってくださーーい!!」

クレーマー「うるせーー! 早くしねーと、人を一人ずつぶっ殺してやるからなーーー!」

従業員「ひええええ……どうすれば、どうすればいいんだ……」

???「――ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

クレーマー「!? 誰だ貴様!」


――突如、天をつんざく咆哮が唸る。
苦役を圧し殺し、悲痛を圧し殺した、それはさながら魂の叫び。この世の終わりに似通った叫びだった。
涙、涙の滂沱の如く、その少年は、顔を歪ませ、号泣していた。
涙腺が崩壊し、じくじく、じくじくと大粒の涙を止めどなく。

――獣めいた、深い慟哭。
哀切が、悲業が、身を引き裂くような絶叫となって響き渡った。

少年は、股間を、抑えていた。


???「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」


――そして、終わりが始まる。





???「――ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)

クレーマー「ンゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)




従業員「……! クレーマーが水圧で気絶した……! た、助かった……助かったぞ!! 我らが街は助かった!」

男「そうだ、我らは助けられたんだ、――小便小僧に!」

女「ええ、そうよ! 私たちは助けられたの! ――小便小僧に!」



――以来、ブリュッセルでは、この街の小さな英雄を称えるべく、小便小僧の像が出来上がったという……。

・ブラック企業

上司「ヒャッハーーーッ! 成果だ成果だーーーッ! 早く成果を出せーーーッ! さもなくば俺のリボルバーが火を吹くぜーーーッ!」 バン!バン!

部下「ひえええ! お助けをーー! その銃をしまってくださーーい!!」

上司「うるせーー! 早くしねーと、人を一人ずつぶっ殺してやるからなーーー!」

部下「ひええええ……どうすれば、どうすればいいんだ……」

???「――ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

上司「!? 誰だ貴様!」


――突如、天をつんざく咆哮が唸る。
苦役を圧し殺し、悲痛を圧し殺した、それはさながら魂の叫び。この世の終わりに似通った叫びだった。
涙、涙の滂沱の如く、その少年は、顔を歪ませ、号泣していた。
涙腺が崩壊し、じくじく、じくじくと大粒の涙を止めどなく。

――獣めいた、深い慟哭。
哀切が、悲業が、身を引き裂くような絶叫となって響き渡った。

少年は、股間を、抑えていた。


???「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」


――そして、終わりが始まる。





???「――ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)

上司「ンゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)




部下「……! 上司が水圧で気絶した……! た、助かった……助かったぞ!! 我らが街は助かった!」

男「そうだ、我らは助けられたんだ、――小便小僧に!」

女「ええ、そうよ! 私たちは助けられたの! ――小便小僧に!」



――以来、ブリュッセルでは、この街の小さな英雄を称えるべく、小便小僧の像が出来上がったという……。

・桃太郎

鬼「ヒャッハーーーッ! 金だ金だーーーッ! 早く金を出せーーーッ! さもなくば俺のリボルバーが火を吹くぜーーーッ!」 バン!バン!

桃太郎「ひえええ! お助けをーー! その銃をしまってくださーーい!!」

鬼「うるせーー! 早くしねーと、部下を一匹ずつぶっ殺してやるからなーーー!」

桃太郎「ひええええ……どうすれば、どうすればいいんだ……」

???「――ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

鬼「!? 誰だ貴様!」


――突如、天をつんざく咆哮が唸る。
苦役を圧し殺し、悲痛を圧し殺した、それはさながら魂の叫び。この世の終わりに似通った叫びだった。
涙、涙の滂沱の如く、その少年は、顔を歪ませ、号泣していた。
涙腺が崩壊し、じくじく、じくじくと大粒の涙を止めどなく。

――獣めいた、深い慟哭。
哀切が、悲業が、身を引き裂くような絶叫となって響き渡った。

少年は、股間を、抑えていた。


???「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」


――そして、終わりが始まる。





???「――ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)

鬼「ンゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)




桃太郎「……! 鬼が水圧で気絶した……! た、助かった……助かったぞ!! 我らが街は助かった!」

犬「そうだ、我らは助けられたんだ、――小便小僧に!」

猿・雉「ええ、そうよ! 私たちは助けられたの! ――小便小僧に!」



――以来、ブリュッセルでは、この街の小さな英雄を称えるべく、小便小僧の像が出来上がったという……。

・いじめ

DQN「ヒャッハーーーッ! 金だ金だーーーッ! 早く金を出せーーーッ! さもなくば俺のリボルバーが火を吹くぜーーーッ!」 バン!バン!

オタ「ひえええ! お助けをーー! その銃をしまってくださーーい!!」

DQN「うるせーー! 早くしねーと、人を一人ずつぶっ殺してやるからなーーー!」

オタ「ひええええ……どうすれば、どうすればいいんだ……」

???「――ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

DQN「!? 誰だ貴様!」


――突如、天をつんざく咆哮が唸る。
苦役を圧し殺し、悲痛を圧し殺した、それはさながら魂の叫び。この世の終わりに似通った叫びだった。
涙、涙の滂沱の如く、その少年は、顔を歪ませ、号泣していた。
涙腺が崩壊し、じくじく、じくじくと大粒の涙を止めどなく。

――獣めいた、深い慟哭。
哀切が、悲業が、身を引き裂くような絶叫となって響き渡った。

少年は、股間を、抑えていた。


???「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」


――そして、終わりが始まる。





???「――ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)

DQN「ンゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)




オタ「……! DQNが水圧で気絶した……! た、助かった……助かったぞ!! 我らが学校は助かった!」

男「そうだ、我らは助けられたんだ、――小便小僧に!」

女「ええ、そうよ! 私たちは助けられたの! ――小便小僧に!」



――以来、ブリュッセルでは、この街の小さな英雄を称えるべく、小便小僧の像が出来上がったという……。

・ユーチューバー

ユーチューバー「ヒャッハーーーッ! チャンネル登録数だチャンネル登録数だーーーッ! 早くチャンネル登録数をよこせーーーッ! さもなくば俺のリボルバーが火を吹くぜーーーッ!」 バン!バン!

一般人「ひえええ! お助けをーー! その銃をしまってくださーーい!!」

ユーチューバー「うるせーー! 早くしねーと、人を一人ずつぶっ殺してやるからなーーー!」

一般人「ひええええ……どうすれば、どうすればいいんだ……」

???「――ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

ユーチューバー「!? 誰だ貴様!」


――突如、天をつんざく咆哮が唸る。
苦役を圧し殺し、悲痛を圧し殺した、それはさながら魂の叫び。この世の終わりに似通った叫びだった。
涙、涙の滂沱の如く、その少年は、顔を歪ませ、号泣していた。
涙腺が崩壊し、じくじく、じくじくと大粒の涙を止めどなく。

――獣めいた、深い慟哭。
哀切が、悲業が、身を引き裂くような絶叫となって響き渡った。

少年は、股間を、抑えていた。


???「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」


――そして、終わりが始まる。





???「――ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)

ユーチューバー「ンゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)




一般人「……! ユーチューバーが水圧で気絶した……! た、助かった……助かったぞ!! 我らが街は助かった!」

男「そうだ、我らは助けられたんだ、――小便小僧に!」

女「ええ、そうよ! 私たちは助けられたの! ――小便小僧に!」



――以来、ブリュッセルでは、この街の小さな英雄を称えるべく、小便小僧の像が出来上がったという……。

なおこの動画は百万回再生され、ユーチューバーはヒカキンになったという……。

・ソシャゲ

ソシャゲ「ヒャッハーーーッ! 金だ金だーーーッ! 早く金をよこせーーーッ! さもなくば俺のピックアップガチャが火を吹くぜーーーッ!」 バン!バン!

一般人「ひえええ! お助けをーー! そのSSR★5限定キャラをしまってくださーーい!!」

ソシャゲ「うるせーー! 早くしねーと、SSR★5限定キャラを石殴りイベントランキング報酬にしてやるからなーーー!」

一般人「ひええええ……どうすれば、どうすればいいんだ……」

???「――ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

ソシャゲ「!? 誰だ貴様!」


――突如、天をつんざく咆哮が唸る。
苦役を圧し殺し、悲痛を圧し殺した、それはさながら魂の叫び。この世の終わりに似通った叫びだった。
涙、涙の滂沱の如く、その少年は、顔を歪ませ、号泣していた。
涙腺が崩壊し、じくじく、じくじくと大粒の涙を止めどなく。

――獣めいた、深い慟哭。
哀切が、悲業が、身を引き裂くような絶叫となって響き渡った。

少年は、股間を、抑えていた。


???「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」


――そして、終わりが始まる。





???「――ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)

ソシャゲ「ンゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)




一般人「……! ソシャゲが水圧でサーバー落ちした……! た、助かった……助かったぞ!! 我らが財布は詫び石で助かった!」

男「そうだ、我らは助けられたんだ、――小便小僧に!」

女「ええ、そうよ! 私たちは助けられたの! ――小便小僧に!」



――以来、ブリュッセルでは、この街の小さな英雄を称えるべく、小便小僧の像が出来上がったという……。

なお、SSR★5限定キャラはサーバー落ちのお詫びのため無料配布されたという……。

・高速道路逆走ジジイ

高速道路逆走ジジイ「ヒャッハーーーッ! 俺だ俺だーーーッ! 俺のためにどけーーーッ! さもなくば俺の逆走ドライビングスキルが火を吹くぜーーーッ!」 バン!バン!

普通の車「ひえええ! お助けをーー! 道路交通法を守ってくださーーい!!」

高速道路逆走ジジイ「うるせーー! 早くしねーと、人を一人ずつぶっ殺してやるからなーーー!」

普通の車「ひええええ……どうすれば、どうすればいいんだ……」

???「――ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

高速道路逆走ジジイ「!? 誰だ貴様!」


――突如、天をつんざく咆哮が唸る。
苦役を圧し殺し、悲痛を圧し殺した、それはさながら魂の叫び。この世の終わりに似通った叫びだった。
涙、涙の滂沱の如く、その少年は、顔を歪ませ、号泣していた。
涙腺が崩壊し、じくじく、じくじくと大粒の涙を止めどなく。

――獣めいた、深い慟哭。
哀切が、悲業が、身を引き裂くような絶叫となって響き渡った。

少年は、股間を、抑えていた。


???「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」


――そして、終わりが始まる。





???「――ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)

高速道路逆走ジジイ「ンゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)




普通の車「……! 高速道路逆走ジジイが水圧で気絶した……! た、助かった……助かったぞ!! 我らが街は助かった!」

男「そうだ、我らは助けられたんだ、――小便小僧に!」

女「ええ、そうよ! 私たちは助けられたの! ――小便小僧に!」



――以来、ブリュッセルでは、この街の小さな英雄を称えるべく、小便小僧の像が出来上がったという……。

なお、高速道路逆走ジジイは免許を取り直して、今は安全運転を心掛けているという……。

・自然派ママ

自然派ママ「ヒャッハーーーッ! デトックスだデトックスだーーーッ! 早く水素水をよこせーーーッ! さもなくば俺の赤ちゃんがはちみつを食べるぜーーーッ!」 バン!バン!

赤ちゃん「ひえええ! お助けをーー! そのはちみつ(※はちみつには「ボツリヌス菌」により、「乳児ボツリヌス症」という病気を引き起こしてしまうリスクがある)をしまってくださーーい!!」

自然派ママ「うるせーー! 早くしねーと、やけどをあたためて治してやる(※多くの場合火傷が深化して危険にさらされる)からなーーー!」

赤ちゃん「ひええええ……どうすれば、どうすればいいんだ……」

???「――ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

ソシャゲ「!? 誰だ貴様!」


――突如、天をつんざく咆哮が唸る。
苦役を圧し殺し、悲痛を圧し殺した、それはさながら魂の叫び。この世の終わりに似通った叫びだった。
涙、涙の滂沱の如く、その少年は、顔を歪ませ、号泣していた。
涙腺が崩壊し、じくじく、じくじくと大粒の涙を止めどなく。

――獣めいた、深い慟哭。
哀切が、悲業が、身を引き裂くような絶叫となって響き渡った。

少年は、股間を、抑えていた。


???「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」


――そして、終わりが始まる。





???「――ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)

自然派ママ「ンゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)




赤ちゃん「……! 自然派ママが水圧で気絶した……! た、助かった……助かったぞ!! 僕の命は助かった!」

男「そうだ、我らは助けられたんだ、――小便小僧に!」

女「ええ、そうよ! 私たちは助けられたの! ――小便小僧に!」



――以来、ブリュッセルでは、この街の小さな英雄を称えるべく、小便小僧の像が出来上がったという……。

なお、自然派ママは改心し、ホメオパシーのみに頼るのではなく、きちんと医学的な根拠を調べてからの行動を心掛けているという……。

ネタ切れにつき一旦休憩します。
こういう一発ネタしか思い付かねー……。

・花粉

杉「ヒャッハーーーッ! 春だ春だーーーッ! 俺様が春を謳歌するぜーーーッ! 俺の花粉が火を吹くぜーーーッ!」 バン!バン!

一般人「ひえええ! お助けをーー! その花粉をしまってくださーーい!!」

杉「うるせーー! 口答えすると花粉症にしてやるからなーーー!」

一般人「ひええええ……どうすれば、どうすればいいんだ……」

???「――ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

杉「!? 誰だ貴様!」


――突如、天をつんざく咆哮が唸る。
苦役を圧し殺し、悲痛を圧し殺した、それはさながら魂の叫び。この世の終わりに似通った叫びだった。
涙、涙の滂沱の如く、その少年は、顔を歪ませ、号泣していた。
涙腺が崩壊し、じくじく、じくじくと大粒の涙を止めどなく。

――獣めいた、深い慟哭。
哀切が、悲業が、身を引き裂くような絶叫となって響き渡った。

少年は、股間を、抑えていた。


???「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」


――そして、終わりが始まる。





???「――ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)

杉「ンゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)




一般人「……! 杉花粉が水圧で洗い流された……! た、助かった……助かったぞ!! 我らが街は助かった!」

男「そうだ、我らは助けられたんだ、――小便小僧に!」

女「ええ、そうよ! 私たちは助けられたの! ――小便小僧に!」



――以来、ブリュッセルでは、この街の小さな英雄を称えるべく、小便小僧の像が出来上がったという……。

なお、杉の木を植えすぎた日本政府は、花粉症が国民病になったことを重く受け止め、杉の植林を計画的に行うようになったという……。

・スマホ広告

スマホ広告「ヒャッハーーーッ! クリックだクリックだーーーッ! 早くクリック数をよこせーーーッ! さもなくば俺の丁度よくお前がタップする場所にスライドするアレが火を吹くぜーーーッ!」 バン!バン!

一般人「ひえええ! お助けをーー! その広告をしまってくださーーい!!」

スマホ広告「うるせーー! 早くしねーと、全てのサイトで一旦グレーアウトして×を押さないと画面が見れなくなる広告をやってやるからなーーー!」

一般人「ひええええ……どうすれば、どうすればいいんだ……」

???「――ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

スマホ広告「!? 誰だ貴様!」


――突如、天をつんざく咆哮が唸る。
苦役を圧し殺し、悲痛を圧し殺した、それはさながら魂の叫び。この世の終わりに似通った叫びだった。
涙、涙の滂沱の如く、その少年は、顔を歪ませ、号泣していた。
涙腺が崩壊し、じくじく、じくじくと大粒の涙を止めどなく。

――獣めいた、深い慟哭。
哀切が、悲業が、身を引き裂くような絶叫となって響き渡った。

少年は、股間を、抑えていた。


???「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」


――そして、終わりが始まる。





???「――ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)

スマホ広告「ンゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)




一般人「……! スマホ広告が水圧で洗い流された……! た、助かった……助かったぞ!! 我らが街は助かった!」

男「そうだ、我らは助けられたんだ、――小便小僧に!」

女「ええ、そうよ! 私たちは助けられたの! ――小便小僧に!」



――以来、ブリュッセルでは、この街の小さな英雄を称えるべく、小便小僧の像が出来上がったという……。

なお、スマホ広告を増やしすぎることでアクセス数が減ったアフィリエイトサイトは、異常クリックが増えることでGoogleアドセンスのクリックあたり単価が減ったことを重く受け止め、スマホ広告は快適なものになったという……。

・電車の便意

電車の便意「ヒャッハーーーッ! 便意だ便意だーーーッ! 早くトイレをよこせーーーッ! さもなくばお前のケツが火を吹くぜーーーッ!」 バン!バン!

一般人「ひえええ! お助けをーー! その便意をしまってくださーーい!!」

電車の便意「うるせーー! 早くしねーと、この場で滅びのバーストストリームしてやるからなーーー!」

一般人「ひええええ……どうすれば、どうすればいいんだ……」

???「――ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

電車の便意「!? 誰だ貴様!」


――突如、天をつんざく咆哮が唸る。
苦役を圧し殺し、悲痛を圧し殺した、それはさながら魂の叫び。この世の終わりに似通った叫びだった。
涙、涙の滂沱の如く、その少年は、顔を歪ませ、号泣していた。
涙腺が崩壊し、じくじく、じくじくと大粒の涙を止めどなく。

――獣めいた、深い慟哭。
哀切が、悲業が、身を引き裂くような絶叫となって響き渡った。

少年は、股間を、抑えていた。


???「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」


――そして、終わりが始まる。





???「――ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)

電車の便意「ンゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)




一般人「……! 便意が水圧で洗い流された……! た、助かった……助かったぞ!! 我らが街は助かった!」

男「そうだ、我らは助けられたんだ、――小便小僧に!」

女「ええ、そうよ! 私たちは助けられたの! ――小便小僧に!」



――以来、ブリュッセルでは、この街の小さな英雄を称えるべく、小便小僧の像が出来上がったという……。

なお、電車的には、便意が小便で洗い流されただけなので、どっちにせよ被害甚大だったという……。

・突然何の意味もなくキンタマが痛くなるあれ

突然何の意味もなくキンタマが痛くなるあれ「ヒャッハーーーッ! 俺だ俺だーーーッ! 早くタマポジを直せーーーッ! さもなくばお前のキンタマが妙に痛くなるぜーーーッ!」 バン!バン!

一般人「ひえええ! お助けをーー! その突然何の前触れもなく痛くなるのをやめてくださーーい!!」

突然何の意味もなくキンタマが痛くなるあれ「うるせーー! 早くしねーと、袋の中で勝手にねじれてやるからなーーー!」

一般人「ひええええ……どうすれば、どうすればいいんだ……」

???「――ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

突然何の意味もなくキンタマが痛くなるあれ「!? 誰だ貴様!」


――突如、天をつんざく咆哮が唸る。
苦役を圧し殺し、悲痛を圧し殺した、それはさながら魂の叫び。この世の終わりに似通った叫びだった。
涙、涙の滂沱の如く、その少年は、顔を歪ませ、号泣していた。
涙腺が崩壊し、じくじく、じくじくと大粒の涙を止めどなく。

――獣めいた、深い慟哭。
哀切が、悲業が、身を引き裂くような絶叫となって響き渡った。

少年は、股間を、抑えていた。


???「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」


――そして、終わりが始まる。





???「――ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)

突然何の前触れもなくキンタマが痛くなるあれ「ンゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)




一般人「……! 突然何の前触れもなくキンタマが痛くなるあれが水圧で洗い流された……! た、助かった……助かったぞ!! 我らが街は助かった!」

男「そうだ、我らは助けられたんだ、――小便小僧に!」

女「ええ、そうよ! 私たちは助けられたの! ――小便小僧に!」



――以来、ブリュッセルでは、この街の小さな英雄を称えるべく、小便小僧の像が出来上がったという……。

なお、突然何の前触れもなくキンタマが痛くなるのを放置した場合、生殖機能に甚大な被害がもたらされる可能性があるので、痛みによっては医師にかかるのが推奨されるという……。

・痴漢冤罪

痴漢冤罪「ヒャッハーーーッ! 痴漢冤罪だ痴漢冤罪だーーーッ! 早く金をよこせーーーッ! さもなくばお前の手をつかんで叫んでやるぜーーーッ!」 バン!バン!

一般人「ひえええ! お助けをーー! そうやって冤罪を被せるのをやめてくださーーい!!」

痴漢冤罪「うるせーー! 早くしねーと、駅員を呼んでやるからなーーー!」

一般人「ひええええ……どうすれば、どうすればいいんだ……」

???「――ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

痴漢冤罪「!? 誰だ貴様!」


――突如、天をつんざく咆哮が唸る。
苦役を圧し殺し、悲痛を圧し殺した、それはさながら魂の叫び。この世の終わりに似通った叫びだった。
涙、涙の滂沱の如く、その少年は、顔を歪ませ、号泣していた。
涙腺が崩壊し、じくじく、じくじくと大粒の涙を止めどなく。

――獣めいた、深い慟哭。
哀切が、悲業が、身を引き裂くような絶叫となって響き渡った。

少年は、股間を、抑えていた。


???「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」


――そして、終わりが始まる。





???「――ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)

痴漢冤罪「ンゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」(ブシブシブシブシブシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!ブシュシシブブブシシシシブシシイシブブブブシュシュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)




一般人「……! 痴漢冤罪が水圧で洗い流された……! た、助かった……助かったぞ!! 我らが街は助かった!」

男「そうだ、我らは助けられたんだ、――小便小僧に!」

女「ええ、そうよ! 私たちは助けられたの! ――小便小僧に!」



――以来、ブリュッセルでは、この街の小さな英雄を称えるべく、小便小僧の像が出来上がったという……。

なお、痴漢事件は、物証がなくても推定無罪が成立しづらく、状況証拠でほぼ有罪になりがちであり、例えば最悪なパターンとして近くの人間が「私痴漢しているところをみました!」と証人ぶって二の矢を告げるケースが存在するが、そのほとんどの場合において彼らはグルであることが多いため、「ちょっと待ってください。この女の人とその証人の間に、電話帳のつながりだとかLINEアカウントのつながりなど何らかのつながりが示唆されるものが見つかった場合、証言能力に疑問が残ります」と冷静に対応するのがいいと思われる。
また、「この痴漢を取り押さえられてください」と叫ばれて取り押さえられるなどされた場合、「このような法的トラブルが発生したとき、名前、身分、連絡先を相手にしっかり伝えた場合、その場に拘束される正当性はなくなります。そして私にはそれらを伝える意思があります。これ以上取り押さえる行為は暴行罪に該当します」と冷静に対応するのがいいと思われる。
同じく、駅員にもあなたを拘束する権利はない。駅員に引き渡します、という発言があったとしても、その旨を伝えるのがいいと思われる。
――最善なのは、その場で自分が痴漢行為をやっていないことを証言してくれる証人がいるパターンであるが、その場で証人を募ってもその善意の第三者が見つかるとは限らない。が、逆に、「誰も私の手元を見ることができなかった、ということなら、痴漢行為を目撃したという証人の証言能力には疑問が残る。そのことだけでも証言していただけたら」と頼むことは不可能ではないであろう。
――痴漢冤罪。痴漢行為の被害に遭われた女性には大変気の毒だが、一方でそれは、このような冤罪事件として男性側にも被害を大きく与えうる事件である。
それこそ、痴漢冤罪は、人一人を社会的に殺すのに十分なインパクトを有している。
末筆ながら、筆者としては、電車内の監視カメラの徹底などで、痴漢犯罪そのものが撲滅されることを望むばかりである。

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