【ガルパン】 赤星「なかよし作戦です!」 (25)

キャラ崩壊注意
モブ程度のオリキャラ有り
時系列は大学選抜チーム戦後


大学選抜チーム戦後

みほ「逸見さん、今日は本当にありがとう」

エリカ「ハッ!別にあんたのためじゃないわよ」

エリカ「ノープレッシャーで大学選抜チームと手合わせできるんだもの、やるに決まってるわ」

エリカ「別に私たちは負けたって構わないんだから」

エリカ「まさか、勝てるとは思わなかったけどね」

みほ「それでも、ありがとう」

エリカ「……ふんっ」プイッ


赤星「(以前ほどじゃないけど、ちょっと険悪だなあ)」

赤星「(……やっぱりまだ、一年前のこと気にしてるのかな)」

赤星「(私のせい……だよね)」

赤星「(私がなんとかしなきゃ……)」

赤星「なかよし作戦開始です……なーんて、はは」ハア

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後日、黒森峰

まほ「大洗と練習試合がしたい?」

赤星「はい。学ぶ所の多いチームです。それに……」

まほ「一度負けている……か」

赤星「はい」

まほ「分かった。検討してみよう」

赤星「ありがとうございます!」

赤星「(数週間後に練習試合が決定した)」

まほ「それで作戦指揮についてなんだが」

赤星「はい」

まほ「エリカに一任しようと思う。来年度のことを考えての結論だ」

エリカ「はいっ!お任せください!」

練習試合当日

まほ「天気が荒れてるな……」

赤星「逆にイレギュラーが発生しやすく、良い練習になるかもしれません」

まほ「そうだな」

みほ「今日はよろしくね、お姉ちゃん」

まほ「ああ」

エリカ「ふんっ。8対8の殲滅戦なんて小規模な試合やる意味あるのかしら」ジロリ

みほ「…………」ショボーン

赤星「(大会後は割りと良い雰囲気だったんだけどなあ……)」

審判「それでは試合を開始します!」

エリカ「……結構雨が強いわね」

赤星「気をつけていきましょう。今日は私たちがチャレンジャーですし」

エリカ「ハッ、チャレンジャー?冗談でしょ」フンッ

赤星「(……少し煽っておこう)」

赤星「足元をすくわれてしまいますよ?実際に一度負けているわけですし」

赤星「あの時はエリカさんも翻弄されて……」

エリカ「うるさいわね!あんな、戦車道をやめたり再開したりしてる子に何度も負けないわよ!」イライラ

赤星「……そうですか」

エリカ「電撃作戦でいくわよ!実力差ってものを分からせてやるわ!」

赤星「ですが、森側から周りこんでは気づかれるんじゃないでしょうか?決勝でも似たようなことをしましたし、警

戒されているかと」

エリカ「っ……」

エリカ「ガケ側から周りこむわよ!あそこを高速で駆ければ多少は意表をつけるわ」

赤星「確かに、あそこは道も狭いですから……。でも、あのみほさんのことですから、ある程度は予想してるのでは

?」

エリカ「(何よ……みんなしてみほ、みほって!私だって!)」

赤星「ガケ通過に時間を掛け過ぎると、退路を失って負け……」
エリカ「私が先導するから全力で付いてきなさい!」

赤星「(良い感じに盛り上がってるなあ……)」

キュラキュラキュラキュラ

エリカ「(くっ……雨でぬかるんで想像以上に速度が出せない)」

赤星「エリカさん。このままだとマズイのでは?」

エリカ「(この作戦を中止して、一旦退くなら今しかない……)」

赤星「エリカさん?諦めて撤退するというのなら早い方が」

エリカ「前進よ!背を見せるはずないでしょ!」

赤星「(ふふ、さてと……後は……)」

エリカ「(よしっ!後少しで抜けられる。敵もこの速さは予想してないはず!)」

赤星「(ふふ、安心したのか速度が少し緩みましたね)」

赤星「隊長車速度を上げました、離されないように速度を上げてください」

赤星車操縦士「了解!」

エリカ「ちょっ!そんな速度出したらぶつか……」

ドガッ

グラグラ

エリカ「嘘でしょ!?このままじゃ、ガケから落ち……」ゾッ

赤星「ブレーキ!ブレーキを!」アシデアクセルシジ

赤星車操縦士「えっ、あっ、ええと」アクセルゼンカイ

ガツン

赤星「(……やっぱり私たちのチームはパニックになると弱いなあ)」ニヤリ

エリカ「何やってんのよ!」グラッ

赤星「あっ」

エリカ「えっ」

バッシャーーーン

赤星「エ、エリカさーーーーん!」

赤星「西住隊長!エリカさんがガケから落ちて川に!」

まほ「なんだと!?」

赤星「(今日は大雨。試合も小規模なものだし……さて、救助隊がくるまで何分かかるやら)」フフフ

みほ「んー……?」

優花里「どうかしましたか?」

みほ「流石に、未だに1輌も発見できないのはおかしいなって」

沙織「そう?アンツィオの時とかもこんなじゃなかった?」

みほ「うん。でも、黒森峰は電撃戦を得意としてるから」

華「方針を変えて来たのでしょうか?」

麻子「何かの罠かもしれない」

みほ「うん。少し慎重にいこうか」

沙織「ん!?ちょっと待ってみぽりん!」

みほ「?」

沙織「黒森峰から通信が来た!」

みほ「つないで下さい」

まほ『こちら黒森峰フラッグ車』

みほ『お姉ちゃん……?どうかしましたか?』

まほ『こちらのミスで1輌ガケから転落した。身勝手な申し出ですまないが、休戦させて欲しい』

みほ『っ!?』

みほ『ば、場所はどこですか?』

まほ『大洗の開始地点から北側のガケだ』

みほ『分かりました』プツン

みほ「これから救援に向かいます!」


………………
………


操縦士「逸見さん、戦車って本当に安全なんだよね?」

エリカ「(今日は大雨。試合の規模もちっさいし、救援部隊が編成されてるかは微妙な所)」

エリカ「(そりゃあ、何かしらの備えはあるでしょうけど川に転落は流石に……)」

操縦士「ねえ、逸見さん!」

エリカ「うっさいわね!知らないわよ!」

砲手「ちょ、ちょっと。不安なのは分かるけどさ、やめようよ」

通信手「寒いし、暗いし、戦車からは偶に異音が鳴るし……怖い……」

エリカ「浅い川なら何度も戦車で渡ったことあるでしょ?ある程度は平気よ」

操縦士「”ある程度”を完全に超えてる気がするけど……」

エリカ「…………」

エリカ「(気になるのはガケから落ちる際に強い衝撃があったこと。水面に当たる以外にもどこかにぶつかってる可

能性が高い……。穴とかあいてなきゃいいけど)」フラフラ

砲手「ちょ、エリカさん血……」

エリカ「え?」

操縦士「頭ぶつけてるじゃない!?意識はある?視界は大丈夫?」

エリカ「見りゃ分かるでしょ。視界も問題ないわ」ハアハア

通信手「最悪、脱出すれば良いと思ったけど無理そう……。私も足、ちょっとおかしい」

エリカ「(マズイわね……)」クラクラ

エリカ「(今のところ浸水は無し……。戦車って頑丈ね)」

通信手「……ハァハァ」マッサオ

エリカ「ちょ!?あんた足が折れてるじゃない!言いなさいよ!」

通信手「最初……あんまり痛くなかったから……試合でアドレナリン出てたからかな……」

エリカ「喋らなくていいわ。辛いでしょ?」

通信手「ごめん……」

エリカ「…………」

砲手「ね、ねえ、エリカさんもヤバいって。血が全然とまってないし!」

エリカ「ん……」ダラー

エリカ「血は派手だけど、浅く切っただけよ。……たぶん」

操縦士「ね、ねえ。もしかして上では試合してて救助が来ないとかないよね……?」

砲手「え?」

操縦士「だって、戦車でドンドンやってる所に救護車とか何やらが来ると思う?」

砲手「そ、そうかもしれないけど。そうだ!試合だって中断してるに違いないよ!」

操縦士「そ、そうよね……!」

エリカ「私たちは黒森峰よ?試合が止まると思う?」

操縦士「でもっ……!」

エリカ「私たちがガケから落ちなければ作戦は成功していた……と思うし、たぶん」

エリカ「休戦を願い出てゴタゴタするよりも勝った方が早いって考えるかもしれないわ」

砲手「…………」

………………
………


エリカ「(何か……寒気が……)」ブルッ

エリカ「(血を流したせいかしら……)」

砲手「救助遅いね……」

操縦士「うん……」

エリカ「(怖い……怖い……!)」

エリカ「ヒッ……」ガタガタ

砲手「え、エリカさん?」

エリカ「こ、怖いの……。急に…不安に……私……怖くて」

操縦士「逸見さん……」

操縦士「大丈夫!みんな一緒だから」ダキッ

エリカ「う、うん」

………………
………


エリカ「ヒック……ヒック……」ポロポロ

操縦士「ウウ…………」ポロポロ

砲手「…………」ポロポロ

操縦士「タスケテ……ダレカ、タスケテヨ……」

砲手「タスケテ……」

エリカ「タスケテ……タスケテ……」

………………
………


エリカ「…………」

操縦士「…………」

砲手「…………」

エリカ「…………」

操縦士「…………」

砲手「…………」

………………
………


キィ キィ ガチャ

みほ「皆さん、大丈夫ですか!」

エリカ「えー?なんで、みほがいるの?あはは」

砲手「げんかくじゃないっすかー。ははは」

操縦士「ふくたいちょーだあ」

みほ「(ケガ人も居るし、みんな混乱してる……)」

みほ「もう大丈夫だからね」ニコッ

エリカ「……うん」キューン

赤星「(とりあえず順調みたいですね)」

赤星「さて、私はもう一仕事……」


prrrrr prrrrr

しほ『はい。西住です』

赤星『あの、私、黒森峰の赤星小梅と申します』

しほ『あら、赤星さん?どうしたの、練習試合ではなかったかしら?』

赤星『実は、試合中に"みほさん"がガケから転落して川に落ちてしまいまして』

しほ『っ!無事なの!?』

赤星『はい!試合は無事、黒森峰の勝利で終わりました!』

しほ『そんなことじゃなくて!みほは大丈夫なの!?』

赤星『さあ?私たちは試合をしていましたから容態は……。大洗の病院に搬送されたみたいなので、一応連絡をと思

った次第でして』

しほ『みほがガケから落ちたのに暢気に試合してたって言うの!?」

赤星『え?何かおかしいですか?』

しほ『っ……』

しほ『知らせてくれてありがとう』ガチャ

赤星「ふふ、やっぱり娘は大切に思ってるんですね。良かった」

病院

エリカ「みほ。食べさせて」

みほ「え?うん、いいよ。あーん」スッ

エリカ「あーんっ」パクッ

エリカ「美味しいっ!味気ない病院食もみほと一緒だと華やかに見えるわ!」ニコニコ

みほ「あはは、逸見さんは大げさだなあ」

エリカ「むぅ……エリカって呼んでよ……」

みほ「……いいの?」

エリカ「うん!当たり前じゃない!」ニコッ

みほ「ありがとう、エリカさん」

エリカ「助けてもらったのは私じゃない?あはは、変なみほー」

みほ「うん……そうだね」

しほ「でも、みほも休まなきゃダメよ?結構なムチャをしたんだから」

みほ「うん……」

しほ「川に落ちたのが逸見さんだって知った時は混乱したけど、二人が無事で良かったわ」

みほ「…………」

しほ「ごめんなさい、みほ」

みほ「えっ?」

しほ「一年前、追い出すようなことをしてしまって後悔してるわ。あなたは何も間違っていなかったのに」

みほ「…………」

しほ「許してくれなんて言わないわ。恨んでくれて構わない」

みほ「恨んでなんかないよ。大洗での生活も楽しいし、友達もいっぱい出来たんだ」

しほ「みほ……」

みほ「だから、謝らないで?お母さんの言ったことも分かるから」

しほ「ごめんなさい…ごめんなさい、みほ」ポロポロ

しほ「いつでも家に帰って来てちょうだい。ダメな親だけど、あなたのことを大切に思っているから」ポロポロ

みほ「……良いの?家に行っても」

しほ「当たり前じゃない!あなたの、私たちの家なんだから」

みほ「うん!」

エリカ「短期転校とかじゃなくて本当に大洗に入っちゃおうかしら」アハハ

しほ「あら、良いわね。私も大洗に引っ越そうかしら」ウフフ

みほ「もー、二人ともそんなムチャ言っちゃダメだよ」

エリカ・しほ「はーい」アハハハ


まほ「な、なんだこれは。なんなんだ一体!?」

赤星「ふふっ」

赤星小梅の策略により、ノンナが川に沈む。カチューシャが混乱して何もできなかった所をみほが救出。
そして、カチューシャは「一年前は勝たせてくれてありがとう」などとみほをバカにしたことを猛省する。
それ以降、カチューシャはみほに頭が上がらなくなってしまう。

というゲス赤星さん2もあったけど、1がハッピーエンドで終わったので断筆しました

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