【安価】魔法学校の不良生徒を更生させろ! (343)

ここではないどこかの世界。そこには一つの、少し特殊な魔法学校が存在する。

その魔法学校とは過去に何らかの問題を起こし、どの学校にも受け入れを拒否された不良達が集う魔法学校であった。

この世界では魔法学校を卒業しない限り、魔法を使えても魔導師として認められることはない。

故に、彼らが魔導師として生きていくにはここで更生を果たし、無事に卒業するしか道は無いのだ。

そしてそんな学校に、ある一人の魔導師が教師として赴任してくることとなる。

――物語は、これより始まる。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1494504185

教頭「ええい、遅い!例の魔導師はまだ着かんのか!?」

校長「まあまあ教頭先生、少し落ち着いて…」

教頭「これが落ち着いていられますか!まったく、凄腕の魔導師というから期待していたのに初日から遅刻とは…」

校長「き、きっと何か事情があるんですよ」

教頭「フン、まったく癪に障る!ロクに時間も守れんような人間の力を借りることになるとはな!」

校長「…まあ遅刻の件はともかく、私は彼のことは大いに期待していますよ」

校長「彼ならばきっと変えてくれる。我々教師ですら手を焼く2年4組の生徒達を。そして、この…」

学校名↓1~3のどれかを採用

校長「アスディバインをね」

教頭「やれやれ、なぜ校長先生がそこまで彼に入れ込むのか、私にはさっぱり分かりませんな。ところで…」

校長「どうしました、教頭先生?」

教頭「校長先生、もう一度彼の履歴書を見せていただいてもよろしいでしょうか?」

校長「それは構いませんが、一体どうして?」

教頭「なに、彼が本当に教師として相応しい人物なのかどうか、改めて確認したくなっただけですよ。」


主人公のプロフィール↓1~3のどれかを採用
(あまりふざけたプロフィールの場合は再安価)

名前:
年齢:
性別:(主人公のみ男性で固定)
容姿:
備考:

教頭「ハルトマン…確かに優れた魔導師なのは確かなようですが、彼にはどうも経歴に不自然な点が多すぎる」

教頭「やはり私には信用できませんな」

校長「そうでしょうか?彼が4組の生徒と関わった時、どのような化学反応を起こすか私には非常に興味があるのですが…」

ハルトマン「…失礼します」

校長「おっと、噂をすれば」

教頭「ようやく来たか…遅いぞ!今まで何をしていたんだ!?」

ハルトマン「…」

ハルトマンの言い訳↓

ハルトマン「急に倒れたお年寄りを病院へ運んでいました」

教頭「…本当だろうな?」

ハルトマン「ええ、僕のキャッチフレーズはお年寄りに優しい魔導師ですので」

教頭(う、胡散臭い…!)

校長「ハルトマン先生、お待ちしておりましたぞ」

ハルトマン「これは校長先生、こちらこそ遅れてしまい申し訳ありません」

校長「すでに聞いていると思いますが、貴方には2年4組の担任を務めていただくことになります」

ハルトマン「はい」

教頭「この2年4組は不良揃いの我が校でも、特に問題のある生徒を集めた特別なクラスでな。我々も手を焼いているのだ」

校長「彼らは素行こそ悪いですが、魔導師としての才能はある。だからこそ潰すには惜しい思ってこの学校に招き、更生させようとしたのですが…」

ハルトマン「上手くいかなかったと?」

校長「ま、まあ、そういうことです」

教頭「あー、ゴホン!…話は変わるがハルトマン先生、そういえば君が使う魔法はどんなものだったかね?」

ハルトマンが使う魔法↓1~3のどれかを採用
(どんな魔法かを出来るだけ詳しく書いてください)

ハルトマン「僕が使う魔法ですか?呪術ですよ」

教頭「フン、呪術か…その陰気な見た目にはお似合いだな」

ハルトマン「え、呪術を体験してみたいですって?しょうがないなぁ、では教頭先生の熱いリクエストにお答えして…」

教頭「んなっ…!?よ、よさんか馬鹿者!誰もそんなことは言っておらんだろうが!」

校長「…どうです、なかなか面白い方でしょう?」

教頭「面白いどころか恐ろしいですよ!」

校長「えー、それでは話を戻しますが…ハルトマン先生、こちらが4組の生徒名簿になります。お受け取りください」

ハルトマン「これはこれは、ありがとうございます」

4組生徒↓1~10まで
(あまりふざけたプロフィールの場合は以下略)

名前:
年齢:
性別:
容姿:
備考:(生い立ちや使う魔法などを出来るだけ詳しく)

10名ほど集まった時点で今日は終わりにします

>>20
天才肌のため大体の魔法は並み以上に扱う事ができるが、強いて言うならば風魔法が得意。

安価下

名前:エリザリーナ
年齢:250
性別:女
容姿:ドヤ顔銀髪ロング美人
備考:実は魔法学校第一期生
大昔から留年し続けて現在に至る
魔法は常時発動型の強大な不死性
あらゆる手段を高じても彼女は死なない、それは寿命すら同じこと
学校で寝泊まりしていて、決して外の世界に出ようとしないのは時間が止まった自分にとって、外の世界はあまりにも眩しすぎて、無くしたときの恐怖感から積極的に交わろうとしない
それを隠すように教室での普段の彼女は、努めて明るく振る舞っている

10名以上揃ったので、ここで一旦締め切らせていただきます
とりあえず生徒はこの中から選ぶことになりそうです(不良っぽい生徒が少なかったのは意外だった)
それでは、また次回にお会いしましょう

うわーギリギリまでめっちゃ設定考えてたら間に合わなかった残念だ…
乙です

>>38
いや、大丈夫ですよ
これからもキャラ募集の機会は設けるつもりなのでその時にでも使っていただければ

かなり凝った背景あったり普通に実はいい子が多くて自分の採用されるか心配だ

>>40
自分も誰を採用しようか非常に迷ってますw

まだかな

>>44
お待たせ

えー、ストーリーを再開する前に、まずはちょっとお知らせと説明をさせてください

1:皆さんからいただいた生徒キャラ案ですが、いまいちイメージが掴みにくかったキャラが何人かいまして…
もしかしたら、思ってたのと違う!と思うこともあるかもしれません。ご了承ください

2:採用されなかったキャラも別の機会に登場する可能性があります
ただその場合、こちらの方で設定を少し変えさせていただくことがあるかと思います

3:今回はストーリーの展開を決めるような安価はありません
今はまだプロローグ的な段階と考えており、それが終わったら本格的に安価を出していくつもりです
その代わり最後の方でハルトマンの同僚となる先生キャラの募集をしますので、もし良ければプロフィールを考えてみてください

4:報告するほどのことではないかもしれませんが、ハルトマンの一人称を僕から私に変更しました

以上
それでは、始めたいと思います

ハルトマン「ふむふむ…ほうほう。なかなか面白そうな子達が揃ってるじゃないですか」

教頭「面白そうだと?遊びではないんだぞ!」

ハルトマン「これは失敬。ですがこの名簿を見る限り、凶暴な生徒ばかりというわけでもなさそうですね?」

校長「ええ、問題のある生徒だけではなく、中には止むにやまれぬ事情でここに来た生徒達もいます」

校長「ですからハルトマン先生には、是非とも彼らを卒業まで導いてやってほしいのです」

ハルトマン「いやぁ、これは責任重大ですねぇ」

教頭(フン…まったく校長の甘さには反吐が出る)

教頭(どんな事情があろうと、どれだけ才能があろうと、元いた魔法学校を退学になるような真似をした時点でただのクズなのだ!)

教頭(そんな連中が立派な魔導師になどなれるわけがない。だから私はさっさと退学にしろと…)

ハルトマン「…」

教頭「なっ…何だ、その目は!何か私に言いたいことでもあるのか!?」

ハルトマン「いえ、来たばかりで肝心の2年4組の場所が分からないのものですから。案内していただけないかなと」

校長「おお、それもそうですな。教頭先生、お願いします」

教頭「チッ…付いてきたまえ」

一方その頃、2年4組では

バックス「おい、聞いたか?新しい先公が来るって話」

エルフィール「ああ…確か今日からだったっけ。どんな人なの?」

バックス「さあな。野郎だってこと以外は俺も詳しくは知らねぇよ」

フリックス「なーんだ男かよ…テンション下がるわー」

フェリシア「男の人…ちょっと不安だな」

ナシム「そう?僕はとっても楽しみだよ。新しい先生、イケメンだといいなぁ…フフフ」

フリックス「ったく、相変わらずだなこの変態は。マジ引くわ…」

ナシム「ええっ、ひどいよフリックス!初めて会った時、僕のこと女の子だと思ってナンパしてきたくせに!」

フリックス「ばっ…お前!俺の黒歴史を掘り返すなっつーの!」

フェリシア「はぁ…あと、相変わらずといえばもう一人」

フジワラ「せいっ!はあっ!とりゃあっ!…フッ、またつまらないものを斬ってしまったでござる」

エルフィール「ええ…魔法学校なのに、何故か刀を振り回してるお馬鹿さんがね」

ロキ「おい、うるさいぞ貴様ら!少し静かにしたらどうだ!」

バックス「お、何だよ。いたのかお坊ちゃん」

ロキ「坊ちゃんはやめろ!大体、家柄なら貴様の方だって…」

バックス「ああ?おいテメェ、家の話はすんなって言っただろうが!」

エルフィール「まったく…この二人も相変わらずね」

フリックス「…あ、そういやすっかり忘れてたけど、アベイトは新しい先公のことどう思ってんだ?」

アベイト「僕かい?まあ、とりあえずは様子見かな。でも気に入らないヤツだったら…」

エルフィール「…また教師イジメ?」

アベイト「クックック…まあ、そういうことだよ」

フリックス「うわぁ…すげー悪い顔してるぞお前」

アベイト「ククッ…さぁて、今度は一体どんな先生が来るんだろうねぇ?楽しみだよ…」

教頭「何度も言いますが、4組の生徒は一筋縄ではいきませんぞ」

教頭「今まで何人もの魔導師があのクラスの担任を務めてきましたが、その全てが一週間も経たない内にこの学校を去っているのですからな」

ハルトマン「ほほう、一体その先生方に何があったんでしょう?気になりますねぇ」

教頭「その余裕がいつまで保つか楽しみですよ…さあ、着きましたぞ」

教頭「入るぞ!」

バックス「ああ?何だよ教頭じゃねーか。またフェリシアにセクハラでもしに来たか?」

フェリシア「ば、バックス…!」

フジワラ「セクハラだと!?教師の風上にも置けない輩でござる!」

教頭「な、何のことだね?私はセクハラなどしておらん!」

バックス「とぼけてんじゃねぇぞテメェ!」

教頭「おっと…!いいのかね?私を殴って退学になっても」

バックス「ぐっ…!」

教頭「戦闘訓練以外で教師に手をあげることは禁止されている。つまりここで私を殴れば、君は確実に退学だ」

教頭「ここも退学になれば、君の魔導師としての道は永久に閉ざされることになるぞ。それでもいいのかね?んん?」

フェリシア「バックス、フジワラさんも…私なら大丈夫だから」

バックス「チッ…わかったよ」

フジワラ「無念でござる…」

教頭「分かれば良いのだ。では今日からこの新しい先生の下で更生に励むが良い」

ハルトマン「どうも皆さん、初めまして。ハルトマンと申します」

教頭「では、後はお任せしましたぞハルトマン先生」

ハルトマン「ええ、かしこまりました」

フリックス「…おい、あいつが例の新しい先公か?」

ロキ「…そのようだな」

エルフィール「何だか冴えない人ね…」

ナシム「えっ、そうかな?僕はかっこいいと思うけど」

アベイト「…」

ハルトマン「えー、そういうわけで今日から私が皆さんの担任を務めることになりました」

ハルトマン「では早速授業を始めたいので、まずは皆さんに席に着いてほしいのですが…」

バックス「嫌だね」

ハルトマン「はい?」

バックス「俺は自分より強ぇヤツにしか従うつもりはねぇ。テメェみたいな、いかにも弱そうな先公の言うことなんざ誰が聞くかよ」

ハルトマン「ほう…では私が君より強いと証明したら言うことを聞いてくれるんですか?」

バックス「あ?…あ、ああ、まあな」

ハルトマン「では予定を変更して、一時間目は戦闘訓練にしましょう。訓練であれば生徒と教師が戦っても、何の問題もないですしね」

バックス「お、おい、ちょっと待てや!勝手に…」

ハルトマン「おや、どうしましたバックス君。もしかして大口を叩いておきながら怖じ気づいたんですか?」

バックス「…」ピクッ

バックス「上等だ…!俺を怒らせたことを後悔させてやるぜ、このモヤシ野郎が!」

ハルトマン「モヤシを馬鹿にしてはいけませんよバックス君。モヤシには素晴らしい栄養が…」

バックス「うるせぇ!いいからさっさと校庭(おもて)出ろや!」

ロキ「…何だか妙な事態になってきたな」

フリックス「ああ。でもちょっと面白そうじゃね?」

フジワラ「拙者たちも見に行ってみるでござる!」

フェリシア「あっ、待ってみんな…!」

ナシム「いいなぁバックス…僕も先生とヤりたかったのに」

エルフィール「あなたが言うと変な意味にしか聞こえないんだけど…ってほら、私たちも行くわよ!」

アベイト(…あの教師、まさか…)

~校庭~

ハルトマン「始める前に先生と握手をしましょう。お互い全力で戦うという意味を込めて」

バックス「フン…当たり前だ。俺は絶対に手加減なんかしねぇからな」

ハルトマン「そういえば、バックス君はどんな魔法を使うのですか?」

バックス「俺が使うのは肉体強化魔法だ。身体に魔力を注ぎ込むことで、パワーやスピード、防御力を強化することができる」

バックス「こんな風にな!」ビュンッ!

ハルトマン「ほう、すごいスピードですねぇ。一瞬で私の背後に回り込むとは」

バックス「速さだけじゃねぇ。今の俺はパワーも防御力も強化済みだ!」

バックス「テメェがどんな魔法を使ってこようが、そう簡単にはやられねぇぞ!」

ハルトマン「大した自信ですねぇ。…ちなみに先生の使う魔法って何だと思います?」

バックス「ハッ、知るかよ!テメェみてぇなモヤシ野郎の使う魔法なんか興味ねぇな!」

ハルトマン「そうですか。では教えてあげましょう。先生が使う魔法は…」

ハルトマン「呪術なんですよ」

バックス「…ッ!?な、何だ、急に体が重く…!?」

ハルトマン「いやぁ、すみません。実は君の身体には呪いをかけさせてもらいました」

バックス「の、呪いだと…!?」

ナシム「えっ…ちょ、ちょっと待って!呪いって、一体いつの間に…」

エルフィール「そうよ!私たちずっと見てたけど、そんな素振りは…」

アベイト「…握手の時、でしょ?」

ハルトマン「おや、アベイト君にはバレていましたか。その通り、あの握手を通じてバックス君に呪いをかけさせてもらったのです」

バックス「ふ、ふざけんなオッサン…何が全力で戦うだ…!」

ハルトマン「ええ。ですからちゃんと、全力で呪いをかけましたよ。…それと、私はまだ20代です」

フリックス「お、おいバックス、もうやめといた方が…」

バックス「うるせぇ!俺はまだやれる!」

ハルトマン「その意気は立派ですが、これ以上やっても呪いが君の身体を蝕んでいくだけですよ?」

バックス「うぐ…」

フジワラ「バックス殿、時には引き際を見極めることも必要でござるぞ」

バックス「チッ…わ、わかった。参ったよ…俺の負けだ」

ハルトマン「はい?…すみませんが最近耳が遠くて。何しろオッサンですので」

生徒たち(根に持ってる!)

バックス「だ、だから参ったって言ってんだよッ!俺の負けだ!」

ハルトマン「はい、よく出来ました。…まだ時間はありますが、他に先生と戦ってみたいという人はいますか?」

生徒たち「…」

ナシム「はいはい!僕、先生とヤり…じゃなくて戦いたいです!」

ハルトマン「…いないようですね。ではちょっと早いですが一時間目の授業はこれで終了とします。皆さん、お疲れ様でした」

ナシム「ええっ!?そ、そんなぁ…」


こうして魔導師ハルトマンの記念すべき最初の授業は、幕を閉じたのだった。


バックス「おい…俺の呪い解くの忘れてねぇか…!?」

今回はここまで。最後にハルトマンの同僚となる先生キャラの募集をしたいと思います。
プロフィールはこちら

名前:
年齢:
性別:
容姿:
備考:(生い立ちや使う魔法などを出来るだけ詳しく)

今から30分ほど募集時間を設けますので、その間にプロフィールを考えて書き込んでください
その中から5~6名ほど選びたいと思います
もちろんふざけたプロフィールを書いた場合は無効となりますので夜露死苦

30分経ちましたので、ここで募集を締め切らせていただきます
皆さんすごい凝ったキャラ考えてくれて感謝感激
それでは、また次回にお会いしましょう!

おっとおわってたかすみません

若い人ばっかだな…
年齢高い人もモブでいるけど話には事なかれ主義のモブとかでいる感じならいいかな

生徒は全部で8人か

わかりやすいように採用された生徒全員の簡易的プロフィールをのせてくれたら嬉しいな

生徒や教師候補見たが、これ教頭が一番更生すべきなんじゃないですかねぇ…?
キャラ設定見る限りだとセクハラの代償にかなりのカウンターは貰ったみたいだけど

今回のお知らせ&説明

1:今回でプロローグは終わり。次からは本格的に安価で進めていくことになります
その際の説明を最後の方でするので、ぜひ聞いてください

2:今回から他の先生達が登場します
当初は5~6名と考えていましたが、枠を1人増やして7名にしました

>>67
キャラを考えていただき、ありがとうございます。まさか校長先生のご夫人を考えてもらえるとは思いませんでした
時間に間に合わなかったり、選考から外れても、作者の気分で登場させる場合があります(実際、今回もそういうキャラが出てきます)
ですが必ず登場させると約束は出来ませんし、都合により少し設定を変えさせていただく場合がありますのでご了承ください

>>68
今回からだいぶ平均年齢が上がったと思います

>>69
いろいろ考えた結果、この8人でいくことに決めました

>>70
そうですね。ハルトマン+4組生徒、そして教師陣のプロフィールを後半に載せておきます
たぶん、後で役立つことになると思います

>>71
まあ教頭先生がクソ野郎なのは学園物のお約束ですので
問題児クラスという設定だったのに生徒達も割といい子ばかり集まったので、おかげで教頭のクソさが更に際立つ羽目に…

以上です
では始めたいと思います

~職員室~

教頭「…というわけで、本日から2年4組を担当していただくことになったハルトマン先生です」

ハルトマン「皆さん、よろしくお願いします」

パチパチパチパチ

教頭「えー、では先生の席ですが…」

リサ「私の隣へどうぞ、ハルトマン先生」

教頭「!?」

ハルトマン「おや、そうですか。ではお言葉に甘えて…」

教頭(お、おのれぇぇぇぇぇ!よりによってリサ先生の隣に座るとは!陰気な呪術使いの分際で!)

教頭(あんな奴、あのジジイの隣にでも座らせておくつもりだったのに!)

オーレント「おやおや、どうしました教頭先生?わしに何かご用ですかな?」

教頭(ギクッ!)

教頭「い、いえ、その…いつも自室で研究されていることが多いオーレント先生が、職員室にいるのは珍しいと思いまして…」

オーレント「ふぉっふぉっふぉっ、さすがに新しい先生が来るというのに顔を出さないわけにはいきますまい」

オーレント「今日から同じ学校で働く仲間として、しっかり挨拶しておかねばなりませんからのう」

教頭「私はあんたのシワだらけの顔など見たくもなかったがね…」ボソッ

オーレント「おや、いま何か言いましたかな?」

教頭「な、何でもありません!」

ハルトマン「よいしょ…っと。どうも初めまして、ハルトマンと申します。これからよろしくお願いします」

リサ(初めまして…か。やっぱり覚えてないのね)

ハルトマン「…?あの、私の顔に何か付いてます?」

リサ「い、いえ!私はリサ・エッセンシアです、こちらこそよろしくお願いします!」

ハルトマン「リサ先生ですか。可愛らしいお名前ですねぇ」

リサ「そ、そんな…」

リツカ「ゴホン!…新任の先生とイチャイチャする暇があったら少しは仕事したらどうですか、リサ先生?」

リサ「り、リツカ先生。そんな、イチャイチャだなんて私…!」

ハルトマン(これはまたキツそうな先生ですねぇ…)

リツカ「…それと、ハルトマン先生でしたか」ギロリ

ハルトマン「は、はい、何でしょう?」

リツカ「あなたが4組のバックス君を打ち負かしたという噂、もう学校中に広まっていますよ」

ハルトマン「そ、そうですか。まあ、あれだけ校庭で派手に騒げば…」

リツカ「あなたが勝てたのは、卑怯な手段を使ってバックス君に呪いをかけたからだとね」

リサ「り、リツカ先生…!」

リツカ「確か、彼が握手に応じた瞬間に呪いをかけたんでしたっけ?」

ハルトマン「ええ、まあ…」

リツカ「確かに彼を更生させるために、教師の力を示すことは必要だったかもしれません」

リツカ「でも、だったら卑怯な手段など用いず、正々堂々正面からぶつかり合って勝つべきだったのではありませんか?」

ハルトマン「あ、あのー…お言葉ですが、私の様なタイプの魔導師がバックス君の様なタイプの魔導師に勝つには、色々と策を講じる必要が…」

リツカ「言い訳ですか?男らしくありませんわね」

ハルトマン「うぐ…」

リカルド「はっはっはっ!そこまでにしてあげたらどうですか、リツカ先生!」

アキ「フフッ…そうですよ、リツカ先生。そんな怖い顔をされては、せっかくの美貌が台無しじゃないですか」

リツカ「リカルド先生、アキ先生も…」

アキ「初めまして、ハルトマン先生。ロキの兄のアキです。弟がお世話になっております」

ハルトマン「ああ、ロキ君のお兄さんだったのですか!どうりで似ていると思いましたよ!」

アキ「フフ、よく言われます。僕自身もあいつを見ていると、何だか昔の自分を思い出してしまって…」

ハルトマン「ほう…ではもしかして、アキ先生も昔は結構やんちゃしていたとか?」

アキ「まあ、そんなところです。だから若さゆえの青臭い反抗を繰り返すあいつを見ていると、もう可愛くて可愛くて…」

ハルトマン「…」

アキ「し、失礼しました。…そうだ、リツカ先生のことですが、あまり気に病む必要はありませんよ」

アキ「僕はハルトマン先生の行動は立派な戦略だと思いましたが、彼女はちょっと生真面目な所がありますからね。受け入れ難かったのでしょう」

リカルド「真面目なのはリツカ先生のいい所ですが、確かにもう少し融通を利かせてくれても良い気はしますな」

リカルド「実は自分、何度か彼女を食事にお誘いしたことがあるのですが、いつもすげなく断られてしまって…」

アキ「ははっ、リカルド先生はストレート過ぎるんですよ!」

アキ「彼女の様なタイプは、僕みたいにスマートに…」

リツカ「…お二人とも、さっきから聞こえていますよ」

リカルド、アキ「!?」

リツカ「ついでなので言っておきますが、私、リカルド先生の様な暑苦しい男性も、アキ先生の様なチャラチャラした男性も、全然タイプじゃありませんから」

リカルド、アキ「…」

リカルド「…そ、そうだ!実は自分の弟子も先生のお世話になっているのですが、誰のことか分かりますかな?」

ハルトマン「リカルド先生の弟子…もしかしてフジワラさんですか?」

リカルド「はっはっはっ、残念!正解はエルフィールですよ!」

リカルド「ちなみに先生が間違えたフジワラですが、彼女はよくガオン先生に稽古をつけてもらっているようですな」

ハルトマン「ガオン先生というと、あちらの?」

リカルド「ええ、あの狼の様な耳をした先生ですよ」

ガオン「…」

ハルトマン「えーと…初めまして、ガオン先生。何でも、うちのフジワラさんに稽古をつけていただいているようで」

ガオン「…ああ」

ハルトマン「…」

ガオン「…」

ハルトマン(か、会話が続きませんねぇ…えーと、こういうタイプの人に効果的な話題といえば…)

ガオン「…フジワラのことだが」

ハルトマン「は、はい?」

ガオン「あいつは魔法の才能こそ無いが、剣術の腕には目を見張るものがある」

ガオン「だから彼女に稽古をつけることは、俺にとってもいい修行になっている。…それだけは伝えておく」

ハルトマン「そうですか…それ、フジワラさんに直接伝えてあげたらどうですか?きっと喜ぶと思いますよ」

ガオン「それは…照れる…」

ハルトマン「そ、そうですか…」

ハルトマン「さて、同僚となる先生方はこれで全員ですかね」

ゼル「…」

ハルトマン「おや、あんな所にも先生が。あやうく挨拶をし忘れるところでした」

ハルトマン「初めまして、ハルトマンと申します。ご挨拶が遅れてしまってすみません」

ゼル「…ッ!?い、いえ…ゼルです、よろしく」

リサ「ゼル先生はすごい方なんですよ。何といっても最高位の魔導師として国家指定されているんですから」

ハルトマン「ほう、そんなにすごい方なのですか!?」

アキ「しかも様々な魔法を使いこなす天才魔導師なんですよ!いやぁ、憧れるなぁ」

ガオン「ああ…いずれ手合わせ願いたいものだ」

ゼル「い、いえ、それほどでも…」

リカルド「おお、さすがはゼル先生!最高位の地位を得ても、謙虚さを忘れないとは!」

オーレント「最近の若い者も捨てたものではありませんな。ふぉっふぉっふぉっ」

リツカ「私はとてもそうは見えないけどね…」ボソッ

ゼル(ああぁ…どうしてこんなことになっちまったんだ!)

ゼル(そもそも俺は魔導師でも何でもねぇ、ただの詐欺師だったんだ)

ゼル(ある日ガラクタをどんな病でも治すマジックアイテムとして売りつけていたら、たまたまその売りつけた奴の病気が本当に治っちまって…)

ゼル(それからはあっという間だ。俺は大魔導師だ何だと祭り上げられ、気がついたらこんな学校で教師なんかやる羽目に…)

教頭「元々ゼル先生のことは、2年4組の担任を務めてほしくてお招きしたのだ。しかし、4組だけはどうしても嫌だと断られてしまって…」

ゼル(当たり前だろ!あんなヤバいガキどものいるクラスの担任なんか誰がするか!)

ゼル「わ、私などより相応しい人間は、たくさんいますから…現にこうして、ハルトマン先生が来てくれたではありませんか」

教頭「…フン、買いかぶり過ぎだと思いますがね」

教頭「だが、せっかくゼル先生に直々に認めていただいたのだ。これからしっかり励みたまえよ、ハルトマン先生」

ハルトマン「は、はぁ…頑張ります」

校長「どうですハルトマン先生、上手くやっていけそうですかな?」

教頭「こ、校長先生…!」

ハルトマン「ええ、皆さんいい方ばかりなので。何とかやっていけそうですよ」

校長「そうですか。それは良かった」

校長「ハルトマン先生が優秀な魔導師であることはもちろん承知しています。ですがこれから4組の生徒達を指導してゆく際、もしかしたら行き詰まることもあるかもしれません」

校長「そんな時は、どうぞ我々を頼ってください。可能な限り力になりますので。…ねぇ、教頭先生?」

教頭「はっ!?え、ええ、そうですな…(チッ、何で私がこんな奴に協力なんか…)」

校長「それと、教員棟にハルトマン先生の部屋を用意しておきました。基本的に教職員は、この教員棟にある自室で生活してもらうことになるわけですが…」

ハルトマン「校長先生?どうかされましたか?」

校長「その、あそこには…いや、こればかりは御自分の目で確かめられた方がよろしいでしょうな」

ハルトマン「???」

~教員棟・ハルトマンの部屋前~

ハルトマン「ふむ、どうやらここが私の部屋のようですね」

ハルトマン「あの後皆さんから色々質問攻めにあったりして、すっかり遅くなってしまいました。今日は早めに寝るとしましょう」

ガチャ…

???「お帰りなさいあなた!ご飯にする?お風呂にする?それとも…」

バタン!

ハルトマン「…おかしいですね。部屋を間違えたでしょうか?それとも疲れて幻覚でも…」

???「ちょっとあんた!せっかくこの私が出迎えてやったのに何よ、そのつまらない反応は!?」

???「部屋を間違えたわけでも幻覚でもないから、さっさと入って来なさいよ!」

ハルトマン(むしろ、そっちの方がまだマシだった気がするのは気のせいでしょうか…)

ガチャ…

女性の幽霊「ふふん、よく来たわね!」

ハルトマン「よく来たも何も、ここは私の部屋なんですが…あなたは一体?見たところ、アンデッドの類とお見受けしますが?」

エリザリーナ「私はエリザリーナ。このアズディバイン魔法学校の一期生…だったんだけど…」

エリザリーナ「成績が悪くて留年を繰り返しててね。おまけに階段で足を滑らせて…気づいたらこんな姿になっていたの」

ハルトマン「つまり、卒業出来なかった未練で地縛霊になってしまったと?それはお気の毒に…カルボナーラさん」

エリザリーナ「いや、エリザリーナだから!何よ、その無理のある間違い!?」

エリザリーナ「…まあでも、気の毒ってほどでもないわよ。この姿ならイタズラし放題だし、何より若くて美しい姿のままで死ねたんだからね」

エリザリーナ「どう?あんたも私のような美人を拝めて嬉しいでしょう!」ドヤァ

ハルトマン「ここの一期生ということは、あなたも生前はかなりの不良だったのですか?」

エリザリーナ「ちょ、無視!?…いいえ、ちゃんと真面目に勉強してたわよ。まあ、成績は良くなかったけどね」

エリザリーナ「て言うかここって、昔はちゃんとした魔法学校だったのよ。不良や問題児どもが来たのは、今の校長になって方針が変わってからね」

ハルトマン「なるほど…校長先生はお優しい方ですからね」

エリザリーナ「ただのお人好しとも言うけどね…」

エリザリーナ「…というわけで、霊になったうえにここから出られない私は、しょうがないからここで暮らしていくことにしたの」

エリザリーナ「今じゃここの連中にイタズラするのが一番の生きがいよ!」

ハルトマン「死んでいるのに生きがいというのも、ちょっとおかしな気がしますが…」

エリザリーナ「うるさいわね!…て言うかあんた頼りなさそうだけど、本当にあいつらを更生させるなんて出来るんでしょうね?」

ハルトマン「まあ、どこまで出来るかは分かりませんが、やれるだけやってみるつもりです」

エリザリーナ「ふーん…じゃあ、何かあった時は私のことも頼ってくれていいわよ。どうせ暇だしね」

ハルトマン「正直、あまり頼りにはならなそうな…」

エリザリーナ「何か言った!?」

ハルトマン「いいえ、何も。ではこれからよろしくお願いします、カルボナーラさん」

エリザリーナ「エ・リ・ザ・リ・ー・ナ!!」

こうしてハルトマンの教師生活1日目は慌ただしく終了した。

果たしてこれから、彼にどのような出来事が待ち受けているのだろうか?

(アズディバイン魔法学校・2年4組)

名前:ハルトマン
年齢:26
性別:男
容姿:背が高く細い、不健康な印象
備考:4組担任。経歴に不自然な空白が複数ある
得意魔法は呪術で、どことなく掴みどころのないひょうひょうとした雰囲気がある

名前:フリックス
年齢:17
性別:男性
容姿:背中まで伸ばした黒髪をうなじあたりで束ねた赤目のイケメン。
備考:常にヘラヘラとした気さくな人物。根っからの天才肌で、学園での成績は優秀。しかしそれゆえに努力という行為に意味を見いだせず、授業をサボって屋上で昼寝をしている事がほとんど。

名前:フジワラ
年齢:16
性別:女
容姿:黒髪のポニーテール。どうみても武士。
備考:真面目だが馬鹿。ござる口調。自分に魔法の才能があると信じているが魔法はまったく使えない。
退学させようとすると暴れる。剣豪としては滅茶苦茶強いので非常に面倒。何故入学した。

名前: バックス
年齢: 17
性別:男性
容姿:逆立った金髪、筋骨隆々で高身長
備考:荒々しい性格をした不良らしい男。実家は名家だが、その中でも落ちこぼれでぐれた。肉体強化魔法と錬金術による武器生成を主に使い、肉弾戦に持ち込む。

名前:フェリシア
年齢:17
性別:女
容姿:白金色の長髪、低めの身長ながら中々の巨乳
備考:大人しめの性格であり、複数の魔法を同時発動できるなど才能もある。基本的に問題行動は自らは起こさない
しかしながらその容姿のためよくセクハラにあい、その際の反撃魔法で怪我人を量産してしまう。要魔翌力操作技術
なお最初の被害者は教頭らしい

名前 ナシム
年齢 17
性別 男
容姿 金髪のゆるふわヘアーで女性にしか見えない
備考:同性愛者。攻めも受けもどっちもいける。
使用する魔法はいわゆる魅了であるが、以前通っていた学校ではその魔法を悪用して多くの男子生徒をそっちの道に引きずりこんだ。卒業までに「女性」の恋人を見つけないと勘当にすると父親から言われているが、一向に気にしてない

名前:エルフィール
年齢:16
性別:女
容姿:ブラウンのロングヘアーと黒い目を持つ、凜とした美少女。
備考:ハキハキとして意志の強い、けどお人好しで優しい女の子。
常に努力と研鑽を忘れない、頑張り屋さん。
一昔前に私財を投げ打って民を救い、没落した元貴族の長女。
両親や今も付き従ってくれている僅かな従者のため、家を復興させてたいと思っており、また没落してまで人々を救った先祖を誇りに思っている。
以前の学園で魔翌力を暴走させた友人を救うためにに大立ち回りを演じ、不可抗力で自分のいた学園の校舎を一部破壊。結果的に転校を余儀なくされた。
得意な魔法は光の精霊を媒介とした治癒と強化。

名前:アベイト
年齢:17
性別:男
容姿:笑顔が印象的な優男
備考:誰かを虐めないと気が済まない。陰湿で精神にくる手法を使う
正義感の強いものには隠すし、弱みに付け込んだ脅しも上手なので知っていても言い出せない
学外の年上の女と仲が良く貢がせて金を得ている
精神系の魔法が得意

名前: ロキ
年齢: 16
性別: 男
容姿: 黒髪赤目でフードを被っている美少年で男女関係なしにファンがいる
備考:ツンデレな性格で基本ツンツンしているがデレルと誰にでも優しくする。家がお金持ちでお坊ちゃまとして甘やかしてくる両親が嫌で少しぐれている。
魔法はシンプルな物からハイレベルなものまで親が幼いころから教育してきたからできる。得意魔法は描いた絵や奏でた音を具現化させる魔法

(教職員+その他)

名前: ガオン
年齢: 21
性別: 男
容姿: 黒髪短髪で黄色い目と緑の目のオッドアイ。狼の耳みたいなのが生えてる
備考:使う魔法は狼に変身して鋭い爪や牙で闘ったり優れた嗅覚が使える。狼が主流だが基本変身魔法ならなんでも使える。
クールな一匹狼(周りからの評価)って性格だが生徒の悩みにいち早く気が付いて厳しく指導したりたまに優しくしたりと飴と鞭をしっかりつける性格。
生まれも育ちも貧乏だがその分モノのありがたみや人との協力の仕方を学んだがなにせうまく伝えられていない不器用な性格

名前: リサ・エッセンシア
年齢: 24
性別: 女性
容姿: 輝くような金髪を持つ美人で、見る人に聖女を思わせる。ただし背と胸は少し小さい。
備考:一般的な魔法は全てハイレベルにこなす天才で、人当たりもよく、生徒教員問わず皆から好かれている。教頭は密かに狙っている。先天的に備わっている魔法として、周囲にいる人は嘘がつけなくなる、というものがあるが、危険すぎるため政府によって封印されている。(実は自力で解除できるが)
小さい頃にハルトマンと知り合いだったが、ハルトマンは覚えていない。

名前:リツカ
年齢:28歳
性別:女
容姿:黒髪ロングで色白な肌。スレンダーなモデル体型。
備考:生真面目なしっかりもので、勤勉な学生には優しいが、怠惰な学生には厳しい。
名家の血筋で才能に溢れている才女。『才能あるものには才能なき者を導く義務がある』という持論をもち、自身もそれに恥じない努力をしている。4組の生徒は『才能をもて余している』と認識しておりよくは思ったいない。
得意魔法は錬金術とそれによるゴーレム作成及び操作で、彼女のゴーレムが学園内を歩き回るのはざらである。

名前:アキ
年齢:22
性別:男性
容姿:黒髪赤目で爽やかな笑顔ではにかむような見た目で黒王子と呼ばれて女子生徒に人気があるとか
備考:明るく元気で誰にでも優しくてモテモテなのを自覚していない天然タラし
ロキの兄で有名な家柄出身でロキと同じように甘えられて育てられてぐれていた時期もあったが両親の愛情であると悟ってからは素直に明るくしている。
魔法は優等生で何でもできるけれど得意魔法は星を操る魔法で暗闇を照らしたら巨大な星を盾にしたり攻撃したりする。魔翌力を込めれば星のせいなる光で治癒も可能
普段は完璧王子だけれど超がつくブラコンなのがたまに傷。反抗期の弟にとっては恥ずかしい兄

名前:リカルド
年齢:31
性別:男
容姿: 鍛え抜かれた強靭で大柄な肉体を持つ、黒髪の偉丈夫
備考:片田舎の村落出身。親への仕送りのため兵士志願として都に上がり、特に秀でた才覚があるわけではなかったが、不断の努力と人当たりの良い性格により、地道に実績を重ね、中隊長にまで上り詰めた。
良く笑い、あまり物事を深く考えてないように見えるが、その実は熱血バカ真面目なお人好し。いい意味で緩く、部下思い、職務や規律はしっかり遂行することで上官や部下からは慕われている
そんな彼の数少ない欠点、それはなぜか女性に縁がないことである。彼がアピールしてもなぜか女性からは良い人止まり。お人好しな性格でなぜか他の男性との仲を取り持つはめになることも
人柄と豊富な実戦経験が評価され、学園の教師兼警備隊長として異動してきたばかり。
大地の精霊と契約しており、護りの魔術を得意とする。
エルフィールの武術と魔法の基本を叩き込んだこともあり、彼女から尊敬されている

名前:ゼル
年齢:35
性別:男
容姿:黒フード杖と旧き魔法使いスタイル
備考:最高位の魔法使いとして国家指定されていて様々な魔法を使いこなすとされているが実は本人は魔法はからっきしで、では何故そんな地位にあるかというと端的にただあらゆる勘違いが重なりいつの間にかその地位に祭り上げられた。本人もなんか祭り上げられ気持ちよかったので特に否定しなかったらこのように手遅れになってしまっていた。
魔法というわけではないが、何故かあらゆる行動を周りが肯定的に勘違いしてしまう特殊な体質をもつ
勘違いがバレないよう本人は寡黙のふりをするが内心バクバクである

名前:オーレント
年齢:103
性別:男
容姿:枯れ木のような身体に真っ白の長髪と髭
備考:魔法薬術師。魔法薬術師として到達点の1人として数えられている人物。一時的な若返り薬や時間の流れを止める薬すら作ることができる。
校長とは旧知の仲でこの学校の最古参の1人。
授業のスピードはゆっくりで、生徒からはボケてるんじゃないかと思われているが、それも生徒の為を思っての事。
授業以外では自室で研究しているか、庭で日に当たりながら寝ている。

名前:エリザリーナ
年齢:250
性別:女
容姿:ドヤ顔銀髪ロング美人
備考:実は魔法学校第一期生
成績が悪く留年し続けていたが、ある日不慮の事故が原因で死亡
その結果、学校を卒業出来なかったという未練が影響して地縛霊となってしまう
それからは長らく空き部屋だったハルトマンの部屋を根城にイタズラを繰り返してきた
普段は明るく振舞っている彼女だが、たまに悲しげな表情を見せる瞬間がある
それは不死の存在となったことで、通常の人間よりも遥かに多くの別れと悲しみを経験してきたせいなのかもしれない

※エリザリーナさんのプロフィールですが、今回の登場にあたり若干プロフィールを変更させていただきました
本来のプロフィールは>>27にあります。ご了承ください

今回はここまでとなりますが、最後に次回からの進め方について説明したいと思います
まず最初に、4組生徒8名の中から一名を選んでいただきます
するとその生徒のエピソードが始まります
生徒達は様々な悩みを抱えているので、安価でその悩みを解決してあげてください
見事解決出来ればその生徒のエピソードはクリアとなり、次の生徒に移行します
そうして8名全員のエピソードをクリアすれば、全員の更生が果たされたとみなされ無事終了となります

まあ、こうして言葉で説明するより実際にやってみた方が分かりやすいと思うので早速やってみましょう
それと先に女子ばかり選択されて男子ばかり残ってしまった場合、たぶん皆さんのやる気が著しく下がることになるかと思いますので…
女子を選択した場合、その次は男子固定とさせてください。よろしくお願いします

では、リストの中からキャラを選んでください(プロフィールは>>81を参照)
時間的にも人が少ないと思うので↓1で

1:フリックス
2:フジワラ
3:バックス
4:フェリシア
5:ナシム
6:エルフィール
7:アベイト
8:ロキ

フェリシアさんですね。何となく予想はしてましたが…
では後日、彼女のエピソードの導入部を書いて投下いたします
また次回お会いしましょう

設定的に、エリザリーナは校長やオーレントみたいなベテラン魔術師の学生時代の行動とかみんな知ってそう

エリザリーナルートは実装されないのかしら

2年生で4クラスあると、担任の数が足りてない気がするけど、きっとモブ教員がいるんだよね。

各教員に対する生徒の態度とか授業風景とか見てみたいです。

更新日時不定期だと安価参加すんの難しそうなんで、できれば大体の次の更新日時も最後に書いてくれると嬉しいかな

こないのかな?

いやー、教頭先生大人気ですね
たぶん今回の話では更なる教頭フィーバーが巻き起こることになるんじゃないかと思います

>>90
そういう描写もいずれ入れたいですね

>>91
今のところは…
ただ、安価で彼女が出てくる展開にしたりすることはもちろんOKです
狙ってみてはいかがでしょう

>>94
そうですね
本当はどのクラスをどの先生が担当していて…的なこともしっかり決めていきたいんですけどね
そういう部分を皆さんの好きに想像してもらうのも面白いんじゃないかと思います
授業風景なども書けたら書きたいですね

>>95
分かりました。では終わる時に次の更新予定日を書いておきますね
ただあくまで予定ですので、必ずしもその日に更新できるわけではないという点にご注意ください

>>96
来ましたよ
筆が遅い作者ですみません


それではフェリシア編、始めたいと思います

~廊下~

フェリシア「あ、あの、教頭先生…お話って何でしょうか…?」

教頭「…」

フェリシア「教頭…先生…?」

教頭「…私はねぇ、フェリシア君。4組のクソガキどものことは吐き気がするほど嫌いだが、君のことだけは気に入っているんだよ」

教頭「他のガキどもと違って反抗的な態度は取らないし、何より魔導師として非常に高い才能を持っている」

教頭「それに…」チラッ

フェリシア「…っ!?」

教頭「おっと失礼。まあつまり、私は君の容姿についても気に入っているということだよ。…どことは言わんがね」

教頭「…それでだ。話は変わるが、以前私に魔法をぶつけた時のことを覚えているかね?」

フェリシア「は、はい…」

教頭「やれやれ、あれは痛かったよ。危うく死ぬかと思ったくらいだ」

フェリシア「で、でも、あれは教頭先生が…!」

教頭「何かね?」ギロリ

フェリシア「…っ!い、いえ、何でもありません…」

教頭「よろしい。…まあ結局何が言いたいのかと言うと、要は君にお詫びをしてもらいたいのだよ」

フェリシア「お詫び…ですか…?」

教頭「そうだ。悪いことをしたらお詫びをするのは人間として当然のことだろう?」

教頭「さあ、分かったら私の言う通り…」

フェリシア「い、嫌です…」

教頭「…何だと?」

フェリシア「私、何も悪いことなんかしてません!なのに、どうしてそんなことしないといけないんですか!?」

フェリシア「それにもうすぐ授業もありますから…失礼します」

教頭「…待ちたまえ」

ガシッ!

フェリシア「痛っ!?は、離して…!」

教頭「教頭である私に対してそんな態度を取るとは…悪い子だ」

教頭「どうやら君に必要なのは”お詫び”ではなく、”お仕置き”だったようだな…!」

フェリシア(お、お願い…!誰か助けて…!)

ハルトマン「おや、教頭先生とフェリシアさん。こんな所で何をされてるんです?」

教頭「!?」

フェリシア「は、ハルトマン先生…!」

教頭「なっ…き、君こそ何故こんな所にいる!?」

ハルトマン「いえ、もうすぐ授業だというのにフェリシアさんの姿が見当たらないので探しに来たんですよ」

ハルトマン「他の生徒達ならともかく、フェリシアさんだけはいつも私の授業を真面目に聞いてくれますからねぇ」

教頭「な、なら、さっさと連れて行けばいいだろう!私はもう行くからな!」スタスタ

ハルトマン「おや、行ってしまいましたか。…では私たちも行きましょうか、フェリシアさん」

フェリシア「…」

ハルトマン「フェリシアさん?大丈夫ですか?」

フェリシア「はっ、はい!大丈夫…です…」

ハルトマン(とても大丈夫そうには見えませんが…)

フェリシアに何と声をかける?

↓2











ハルトマン「フェリシアさん、何か困ったことがあればなんでも相談してくださいね」

フェリシア「先生…ありがとうございます」

フェリシア「でも、私なら本当に大丈夫ですから…」

ハルトマン(フェリシアさん…どうやら私に心配をかけまいと遠慮しているようですね)

ハルトマン(まあ教頭先生に何をされていたのかは大体想像がつきますが、こういうことを男の私に相談するのは抵抗があるのかもしれません)

ハルトマン(女性の先生か、もしくはエリザリーナさんにでも協力してもらえれば、少しは相談しやすくなるでしょうか?)

誰に協力してもらう?

↓2

ハルトマン(これはリサ先生に協力していただいた方が良さそうですね)

ハルトマン「フェリシアさん、後でリサ先生の所に一緒に行きませんか?」

フェリシア「えっ?リサ先生の所に…ですか?」

ハルトマン「ええ。彼女ならきっと、あなたの力になってくれるはずです」


~放課後~

リサ「お待たせしました、ハルトマン先生。それでお話って…?」

ハルトマン「いえ、厳密に言うと話があるのは私ではなく彼女なんです」

フェリシア「こ、こんにちは…」

リサ「あら、フェリシアさん。一体どうしたの?」

フェリシア「え、ええと…」

リサ「…?」

ハルトマン(フェリシアさん、やはり緊張しているようですね。こんな時は…)

どうする?

↓2

『勇気の出る祝福』を使う。
ただし、生徒に自信をつけさせる為に気づかないようにこっそりと。

>>108了解
ちょっと遅れることになりそうです

ハルトマン(ここは私が一肌脱ぐとしましょうか)

ハルトマン(この者に勇気の祝福を…!)

フェリシア(あれ…?何だか急に胸のつかえが取れたような…)

リサ「フェリシアさん、何か悩みがあるのなら先生に話してみて?」

フェリシア「リサ先生…あ、あの、実は私、教頭先生に…」

………

リサ「そう…よく話してくれたわね」

フェリシア「意外と驚かないんですね…?」

リサ「ええ…実はね、先生も何度か教頭先生にいやらしい目で見られたことがあって…」

フェリシア「せ、先生も!?」

リサ「ええ…私だけだったらまだ何とか我慢できたけど、さすがに生徒まで同じ様な目に遭ってると知ったら放っておくわけにはいかないわ」

リサ「何か対策を考えないと…」

教頭への対策

↓2



リサ「…やっぱり、私の魔法を使うしかないようね」

ハルトマン「リサ先生?」

リサ「お二人にはまだ話していませんでしたね。私が使える魔法の一つに、嘘がつけなくなるというものがあるんです」

リサ「危険すぎるという理由で政府から封印されていますが、実は自分で解除することもできて…」

フェリシア「す、すごい!その魔法を使えば教頭先生も…」

ハルトマン「ええ、自白に追い込むことができますね」

ハルトマン「それからリツカ先生やゼル先生達にも協力してもらいましょう。あの方達なら学校外への影響力も強いでしょうし」

リサ「そうですね。でも一つ問題があって…」

フェリシア「問題…ですか?」

リサ「ええ。私の魔法を教頭先生にかけるのはいいとして、どうやってバレずに魔法をかければいいのかしら?」

ハルトマン「それは…」

どうやって教頭にバレずに魔法をかける?

↓2

ハルトマン「では、私の呪術で教頭先生の意識を朦朧とさせましょう」

リサ「まあ、そんなことまでできるんですか!?」

ハルトマン「ええ。これならリサ先生が魔法を使おうとしているのがバレても、反撃されたりするような心配はありません」

フェリシア「先生方…ありがとうございます」

ハルトマン「なに、教師として当然のことですよ。あとは…」

リツカ「で、話って何かしら?ハルトマン先生」

ゼル(やれやれ、何だか面倒くさそうな雰囲気だなぁ…)

ハルトマン「実はですね…」

………

リツカ「何ですって?教頭先生がフェリシアさんにセクハラ!?」

ゼル(いやらしそうなオッサンだと思ってたが、マジでそんなことしてたとはな…)

ハルトマン「ええ、それでお二人にも協力していただきたくて…」

フェリシア「お、お願いします…」

リツカ「…フェリシアさん、ちょっといいかしら?」

フェリシア「は、はい?」

リツカ「確かにあなたのされたことは気の毒だったと思うわ。…でも、あなたにも少し原因があるんじゃないかしら?」

フェリシア「え…!?」

リツカ「あなたのそのハッキリしない態度が、教頭先生に付け入る隙を与えてしまったんじゃないかと言いたいのよ」

ゼル(…あんたはちょっとハッキリ言い過ぎだと思うがね)

ハルトマン「リツカ先生…」

リツカに何と答える?

↓2

ハルトマン「貴女の様にハッキリと拒絶の意思を示すことはもちろん大事です。しかし…」

リツカ「な、何よ…」

ハルトマン「誰もが皆、あなたのように強くあれるわけではないのです。生徒の多様性を認めなければ、それは教育ではありませんよ?」

リツカ「…」

ゼル(ほう…こいつ頼りなさそうな見た目のクセしてなかなか言うじゃねーか)

リツカ「…ごめんなさい、フェリシアさん。少し言いすぎたわ」

フェリシア「い、いえ…」

リツカ「ハルトマン先生、私も協力させてもらうわ。そんな女の敵、野放しにしておくわけにはいかないもの」

ゼル(面倒くさいが、ここはさすがに協力するって言っておかないとまずいよなぁ…)

ゼル「わ、私ももちろん協力します…」

ハルトマン「お二人とも、ありがとうございます」

リツカ「それで、具体的に私たちは何をすればいいの?」

↓2

今から記録する証言をお二方の知り合い、それもなるべく力があって正義感の強い人に渡して欲しいのです。特にリツカ先生には期待しています。貴女なら私のやりたい事を理解できているはずです。

>>124了解
ですが今回はここまで
明日の夜書けたら続きを書きます
明日書けなくても、たぶんそんなに遅くはならない…はず

ハルトマン「今から記録する証言をお二方の知り合い、それもなるべく力があって正義感の強い人に渡して欲しいのです」

ハルトマン「特にリツカ先生には期待しています。貴女なら私のやりたい事を理解できているはずです」

リツカ「分かったわ。任せてちょうだい」

ハルトマン「頼りにしていますよ、リツカ先生!」

ゼル(え?俺は…?)

リサ「これで準備は整いましたね、ハルトマン先生!」

ハルトマン「ええ、あとは教頭先生にリサ先生の魔法をかけるだけです」

ハルトマン「そのためにはまず、教頭先生をおびき出す必要がありますが…」

どうやっておびき出す?

↓2

ハルトマン「ここはゼル先生に協力してもらいましょうか」

ゼル(俺かよ!?まさか教頭に果たし状でも送りつけろとか言わないよな…?)

ゼル「ど、どうすればいいんですか?」

ハルトマン「まず我々の方で、ゼル先生と私が教育方針で対立している…などといった嘘の噂を流しておきます」

ハルトマン「その後ゼル先生には、”私を追い落とすのに協力してほしい”とでも言って教頭先生を誘い出してほしいのです」

ハルトマン「教頭先生は私のことを嫌っているようですし、何より大魔導師であるゼル先生の頼みとあらば聞かないわけにはいかないでしょう」

ゼル「し、しかし、そんな上手く行くでしょうか…?」

ハルトマン「きっと上手くいきます。だってゼル先生は大魔導師…なんでしょう?」ニヤリ

ゼル(こいつまさか、俺の正体に気づいてるんじゃ…)

ゼル「わ、分かりました…やってみましょう」

ハルトマン「ええ、よろしくお願いします」


ハルトマン「…さて、ゼル先生が教頭先生を連れてくるまで、我々はここで待機ですね」

フェリシア「…」

リサ「フェリシアさん、緊張しなくても大丈夫よ。絶対に上手くいくから」

リツカ「そうよ。もし罪を認めさせるだけじゃ気が済まないって言うなら、私のゴーレムでボコボコにしてやりましょうか?」

リサ「り、リツカ先生…」

ハルトマン(私も何か声をかけてあげるべきでしょうか?)

何と声をかける?

↓2

ハルトマン「フェリシアさん、今までよくがんばりましたね。でも…」

ハルトマン「たまには他人に頼ってもいいんですよ」

フェリシア「えっ…?」

ハルトマン「フェリシアさんは優しい子ですから、私たちに迷惑をかけまいとして今まで言い出せなかったんですよね」

ハルトマン「でも大丈夫、みんなフェリシアさんの味方ですから」

ハルトマン「我々教師はもちろん、4組のみんなだってきっとあなたの助けになってくれるはずです。…まあ、一部不安な子もいますがね」

フェリシア「先生…」

リツカ「ハルトマン先生、いい話してるところ悪いけど…どうやら来たみたいよ」

ハルトマン「…!」

教頭「まったくハルトマンのやつめ!よりによってゼル先生の教育方針に異を唱えるとは!」

教頭「あの若造は最近調子に乗っていると私も思っていたのです。ゼル先生の計画、もちろん私も協力いたしますぞ!」

ゼル(本当に胸糞悪い男だ。自分より上の立場の者には媚びへつらい、下の立場の者は平気で見下す…)

ゼル(俺が言えた義理じゃないが、このクズには一度しっかりとお灸をすえる必要があるな)

ゼル「ええ、では早速協力してもらうとしましょうか。…ハルトマン先生、出番ですよ」

教頭「へ…?」

ゼル先生が教頭を連れてきたところですが、今回はここまで
今日は何故かやたらと眠くて調子が出なくて…
あまり更新できなくてすみません
次回は木曜か金曜あたりになる予定です

ガシッ!

ハルトマン「いやぁ、ご足労いただきありがとうございます。教頭先生」

教頭「は、ハルトマン!?貴様、どうして…!」

ハルトマン「ちょっと教頭先生にお願いしたいことがありまして…ゼル先生に一芝居打ってもらったのですよ」

教頭「な、何だと…本当なのですかゼル先生!?」

ゼル「…すみません」

ハルトマン「しかしさすがはゼル先生、魔法だけでなく演技の才能もお有りのようだ。教頭先生をこうも簡単に連れ出してくれるとは」

ハルトマン「魔導師よりも役者か…もしくは詐欺師の方が向いているかもしれませんねぇ」ニヤリ

ゼル(こいつ絶対気付いてるだろ!)

教頭「お、おのれぇ…謀ったな!わ、私をどうするつもりだッ!」

ハルトマン「こうするんですよ!」

教頭「ぐっ!?な、何だこれは…い、意識…が…」

ハルトマン「リサ先生、今です!」

リサ「はい!」

ゼル(…あれ?確かリサ先生の魔法って個人じゃなくて周囲に影響を及ぼすんだよな?)

ゼル(や、やばい…逃げないと!)

教頭「…はっ!?わ、私は一体何を…」

リサ「意識が戻ったようですね、教頭先生」

教頭「り、リサ先生!」

リサ「教頭先生の意識が朦朧としている間に、私の嘘がつけなくなる魔法をかけさせてもらいました。そうしたら…」

リツカ「ええ、面白いくらい正直に喋ってくれたわね。あなたがフェリシアさんにセクハラしているって」

教頭「ななななな…何だとぉ!?」

リツカ「おっと、とぼけたって無駄よ。既にあなたの証言はこうして記録済みなんだからね」

ハルトマン「そういうことです。もう言い逃れはできませんよ、教頭先生」

教頭「うぐぐ…」

教頭の反応

↓2

教頭「フッ…フフフフフ…」

リサ「な、何がおかしいんですか!?」

教頭「終わってしまうというのか…私がやっとの思いで手に入れた教頭の地位が、こんなことで!」

リツカ「こんなことですって?あなた、今までフェリシアさんがどんな思いをしてきたと…!」

教頭「黙れッ!貴様ら、よくもこの私を陥れてくれたな!」

教頭「絶対に許さん…ここで皆殺しにしてやる!」

ハルトマン「やれやれ…悪事の証拠を突きつけられた途端、逆上して襲いかかろうとするとは…典型的な悪代官のパターンですねぇ、教頭先生?」

教頭「フン、貴様の減らず口もそこまでだ!ハルトマン!」

教頭「見せてやろう…この私の魔法をな!」

教頭が使う魔法

↓2


教頭「私が使う魔法、それは…精霊魔法だ!」

リサ「精霊魔法!?そんな高度な魔法を…!」

リツカ「教頭の地位は伊達じゃないってことね…」

教頭「クックック…さあ精霊よ、我が呼びかけに応えるがいい!」

何の精霊が出てきた?

↓2

教頭「さあ行け!雷の精霊よ!」

ハルトマン「一瞬、実は何も出てこないんじゃないか…なんて期待していましたが、そんなに甘くはなかったですね」

リツカ「当たり前でしょ!とにかくそっちが召喚してくるなら、こっちも召喚するまでよ!来なさい、ゴーレム!」

ゴーレム「ガアアアアー!!」

ハルトマン「では私は…」

ハルトマンの行動

↓2

ハルトマン(呪術で教頭先生の運の良さを0にしてやりましょう)

ハルトマン(はあっ…!)

教頭「はーっはっはっは!そんなデク人形、我が雷の精霊の敵ではないわ!」

教頭「さあ行くのだ雷の精霊よ!お前の雷で、あいつを木っ端微塵に破壊してやれ!!」

雷の精霊「御意…」

ゴロゴロゴロ…ドカーン!

教頭「あばばばばばば!?」

リサ「か、雷がゴーレムじゃなくて教頭先生に落ちた!?」

リツカ「何だか分からないけどチャンスだわ!行きなさい、ゴーレム!」

ゴーレム「ガアッ!」

ドゴオッ!

教頭「ぐはあああああ!?」

ハルトマン「あっはっは…悪事がバレるわ、雷は落ちるわ、ゴーレムに殴られるわ…今日の教頭先生はよっぽどツイていないようですねぇ」

教頭「お、おのれぇ…こうなったら別の精霊を召喚だ!」

ハルトマン「やめておいた方がいいと思いますけどねぇ…」

何の精霊が出てきた?

↓2

教頭「精霊よ、我が呼びかけに応えよ!」

シーン…

リサ「何も…出てきませんね」

教頭「な、何故だ!?私の魔力はまだ残っているはずなのに!」

ハルトマン「あっはっは…さて、何故でしょうね?」

教頭「ええい、まだだ!まだ諦めんぞ!」

教頭「三度目の正直という言葉もある…今度こそ強力な精霊を召喚してやるぞ!」

何の精霊が出てきた?

↓2

闇の精霊「…」

教頭「はーっはっはっは!どうだ、闇の精霊を呼び出してやったぞ!」

リツカ「これは…ちょっとマズいかしら…」

教頭「さあ行け、闇の精霊よ!その闇の力で、奴らを葬り去るのだ!」

闇の精霊は教頭の命令に…

↓2

闇の精霊「貴様程度の魔導師が…」

教頭「はへ?」

闇の精霊「この私を支配できると思うな!」

ザシュッ!

教頭「ぎゃあああああああ!?」

リサ「や、闇の精霊が教頭先生に攻撃を!?」

ハルトマン「運の悪さがまさかこんな形で出てしまうとは…」

闇の精霊「フン…さらばだ」ヒュンッ

ハルトマン「あ、どうもお疲れ様です」

リツカ「さて…いい加減覚悟を決めてもらいましょうか、教頭先生?」

教頭「ひいいい…た、頼む!何でもするから命ばかりは助けてくれぇ!」

ハルトマン「ん?今、何でもするって言いましたよね?」

何をしてもらう?

↓2

ハルトマン「では、全ての罪を認めて自首してください。今回の件で明らかになってないものも含め全てです」

教頭「うっ、そ、それは…」

ハルトマン「どうしました、何でもするんでしょう?」

教頭「…わ、分かった」

リツカ「本当にこれで良かったの?私はまだ腹の虫がおさまらないわよ!」

ハルトマン「いいんですよ、これで。これから彼には、きっと死ぬよりも重い罰が待っているはずです」

ハルトマン「おっと、そうだ。一つ大事なことを忘れていました。…フェリシアさん」

フェリシア「は、はい…」

教頭「き、君は…!」

ハルトマン「彼女に謝ってください」

教頭「…」

リツカ「どうしたの、さあ早く!」

教頭「そ、その…い、今まで君には嫌な思いをさせて本当にすまなかった。こ、こうやって頭を下げたくらいで許してもらえるとは思っていないが…」

ハルトマン「…どうします、フェリシアさん?」

フェリシア「…」

フェリシアはどうする?

↓2

フェリシア「今は心から許せるとは言えませんが……先生がしっかりと反省して生きてくれれば許せると思います」

教頭「フェ、フェリシア君…!」

リツカ「まったく…担任も生徒も、揃いも揃って甘いんだから」

リサ「いいじゃないですか。それがお二人のいいところですよ」

ゼル「ど、どうやら終わったようですね…」

リサ「あっ、ゼル先生!今までどちらにいらしてたんですか!?」

リツカ「まさか、今まで隠れてたんじゃ…」

ゼル(ギクッ!?)

ゼル先生の言い訳

↓2

あとほんの少しでフェリシア編終わりなんですが、今日はここまで
眠気のせいで最後がいい感じにまとまらない…
次は日曜か月曜あたりを予定しています
ではまた次回、お会いしましょう

ゼル「え、えーと…魔法警察のトップに、秘密裏に迎えに来るよう要請していたんですよ…」

リサ「まあ、本当ですか!?さすがはゼル先生だわ!」

リツカ「ふーん…じゃあ、そういうことにしておきましょうか」

ゼル(言っとくが、これに関しては本当だからな!)

フェリシア「…あの、ハルトマン先生」

ハルトマン「どうしました、フェリシアさん?」

フェリシア「私、先生が私の悩みに真剣に向き合ってくれてすごく嬉しかったです。今までの4組の先生は、私たちのことを問題児だって見下すような人たちばかりでしたから」

ハルトマン「そうですか…私は教師として当然の務めを果たしたまでなんですがねぇ」

フェリシア(やっぱり、この人は今までの先生とは違う。この人ならきっと…)

ハルトマン「フェリシアさん?さっきから私の顔をじっと見てますが…どうかしましたか?」

フェリシア「ふふ…何でもありません。ただ、新しく来てくれたのがハルトマン先生でよかったなと思って」

ハルトマン「…?何だかよく分かりませんが、そう言われると悪い気はしませんね」

ハルトマン(それに心なしか、フェリシアさんも明るくなったように見えますし。どうやら少しは彼女の心を開くことができたようです)

ハルトマン(この調子で、他の生徒達の心も開くことが出来れば良いのですが…)

後日、校長室にて…

校長「まさか教頭先生が裏でそんなことをしていたとは…」

ハルトマン「校長先生はご存知なかったのですか?」

校長「お恥ずかしい話ですが、まったく…」

ハルトマン(お優しい校長先生のことだ、教師が生徒に対してそんな行為をしている…などという可能性すら考えたことはなかったでしょうね)

校長「教頭先生も昔はこんな人ではなかったのですが、一体どうして…いや、きっと私のせいでしょうな」

ハルトマン「校長先生?」

校長「思えば教頭先生は、不良や問題児でも受け入れようとする私の方針に最後まで反対していました」

校長「結局最後は私が半ば強引に押し切ったわけですが、そのせいで教頭先生の心を歪めてしまったのかもしれない。私が彼を…」

ハルトマン「何を言っているんですか、校長先生」

校長「ハルトマン先生…?」

ハルトマン「悪いのは教頭先生自身です。校長先生が責任を感じる必要なんか、これっぽっちもありませんよ」

校長「…フフ、教師の上に立つべき校長である私が、教師に励まされるとは。私もまだまだですな」

ハルトマン「はい?」

校長「先ほど校内で彼女を見かけたのですが、以前の彼女とは思えないほど明るい表情をしていました。きっと先生のおかげですな」

ハルトマン「私だけの力ではありませんよ。リサ先生やリツカ先生、ゼル先生の協力があったからこそ出来たことです」

校長「だとしても、最初にフェリシアさんの悩みに気付いたのはあなたでしょう?やはり、あなたに4組を任せて良かった」

ハルトマン「嫌だなぁ、そんなに褒められたら照れるじゃないですか。…ではそろそろ授業がありますので、私はこれで」ペコリ

校長(やはり私の目に狂いはなかった。彼なら必ず4組の生徒たちを変えてくれる)

校長(そしていずれは4組だけではなく、他の生徒たちのことも…)


こうしてハルトマンと教師陣の活躍により、教頭は全ての罪を認め、学校を去ることとなった。

ハルトマンはフェリシアが抱える悩みを見事解決し、彼女の心を開くことに成功したのである。

残る生徒は7人。

果たしてハルトマンは彼らが抱えている悩みも解決し、更生へと導くことが出来るのだろうか…?


フェリシア編・END

はい、それではフェリシア編が無事終了したということで、次回からは別の生徒のエピソードが始まります

一度女子を選んだ場合、次は男子固定となるので今回は男子生徒の中から選んでいただくことになります

またアベイトなんですが、今回リストからは除外させていただきました
彼が一応4組の支配者的存在なので、彼のエピソードは一番最後に回したいと考えたためです

いろいろ制限が多くてすみません。それでは下記のリストの中からキャラをお選びください(プロフィールは>>81を参照)

1:フリックス

2:バックス

3:ナシム

4:ロキ

男子でもみんなやる気出してくれるといいけど…↓1

フリックスですね、分かりました

では後ほど彼のエピソードの導入部を書いて投下いたします

今回は本当にほんの少ししか更新出来ず、申し訳ありませんでした

次回ですが、早ければ明日の夜辺りに投下予定です

それでは、またお会いしましょう

乙!
普通にキャラが魅力的でロキとかバックスとか好きだし、やる気出るかなとかそういうこと言われなくてもやる気出すから、作者に嫌われているようで嫌な気分になるからそういうこと言わないで欲しいな
女子だけ好きならそういうスレ行くし、学園ものだから見てるんだし

男子も女子も導入でいいキャラしてたよ
それぞれ推しがいると思うから心配しなくても大丈夫

乙ー
フェリシアの設定にある魔翌力操作の問題点はどうなるかなーと思ったが
教頭への初回の反撃や教頭の反応見る限り才能は凄いし授業には唯一毎回参加してるみたいだから通常授業で克服できる感じかね?
しかしそうなるとフジワラの悩み(魔法使えない)が一番難易度高そう

フェリシア終始いい子だったな。今後の他の生徒の悩み解決の時も協力してくれそう
今回の件で導入時にフェリシア庇って教頭教頭嫌ってたバックスとフジワラからはハルトマンの評価も少し上がりそうだな

さて、今回からいよいよ新章突入となりますが
その前に、まずはコメントをくれた方々に対してお返事をさせていただこうかと思います

>>194
そうですね…これでは作者の僕が皆さんのことを信じていないと言っているようなものですね
予定よりだいぶ遅れてしまったことも含めて、お詫びいたします。すみませんでした
また、キャラが魅力的と言ってもらえてすごく嬉しかったです
筆は遅いし、たまに失言したりもするかもしれませんが、これからも見守ってもらえると嬉しいです

>>195
そう言ってもらえると嬉しいです
皆さんの推しが誰なのか気になるところ

>>196
潜在能力的にはたぶんフェリシーが一番高いんじゃないかなと思います
それとフジワラさんの悩みは確かに難易度高めですね
どうすれば解決したことになるのか作者もよく分からないという…
それからアベイトもラスボス?に相応しい悩みや過去を考えていますので、お楽しみに

>>197
彼女はこのスレの清涼剤ですね。生徒のキャラ募集かけた時は、まさかこんないい子が来るとは思いませんでした
エピローグで、生徒達がハルトマンのことをちょっと見直すようなシーンも入れとけば良かったかなと少し後悔しています


以上です
それではフリックス編、始めたいと思います

~屋上~

フリックス「あー…ここでの昼寝ってどうしてあんなに気持ちいいのかねぇ?いろんなトコ試したけど、やっぱここが一番だな」

フリックス「しかも今日は久々にグッスリ眠れそうだわー。寝る前に軽く運動しといたからな、うん」

そう言うフリックスの傍らには、不良生徒達が束になって転がっている。

彼らはフリックスにケンカをふっかけたものの、見事に全員返り討ちにあってしまったのだ。

フリックス「ったくよぉ…野郎にモテても仕方ねーんだよ。ケンカ売りたきゃバックスのとこにでも行けば?あいつなら年中無休で買ってくれるからさ」

不良A「…」

不良B「…」

フリックス「もしもーし、聞こえてますかー?…やべぇ、こりゃちょっと本気出しすぎちまったかな?」

フリックス「…ま、ほっときゃそのうち目ぇ覚ますだろ。そんじゃ勝利の一服と洒落込むかね…」

そう言ってフリックスがポケットからタバコを取り出したその時だった。

ハルトマン「おやおや、未成年が喫煙とは感心しませんねぇ、フリックス君」

フリックス「げっ!?で、出た!」

ハルトマン「酷いですねぇ、人をお化けみたいに。エリザリーナさんじゃないんですから」

フリックス「な、何で俺がここにいるって分かったんだよ…」

ハルトマン「フェリシアさんに聞いたんですよ。フリックス君は授業をサボって、よく屋上で昼寝をしているとね」

フリックス「あいつ余計なことを…いや、でもフェリシアと言えば」

ハルトマン「はい?」

フリックス「ずいぶん明るくなったよな。前はオドオドしてる感じだったけど、最近は笑顔でいることも増えてさ」

ハルトマン「そうですねぇ。何か良いことでもあったのでしょうか?」

フリックス「とぼけやがって…まあ、いいけどよ」

フリックス「…それで、生徒がタバコ持ってんのを見ちゃった先生は、これからどうなさるおつもりで?やっぱ教師らしく没収とか?」

ハルトマン「いいえ、そんなことはしませんよ」

フリックス「え…マジ?」

ハルトマン「ここで没収しても、後で君が新しいタバコを手に入れてしまえば何の意味もないでしょう?私はそんな無駄なことはしませんよ」

ハルトマン「私が君に望むのはただ一つ。真面目に授業に出て欲しい…それだけです」

フリックス「…」ピクッ

ハルトマン「おや、どうしましたフリックス君?ずいぶんと怖い顔をして」

フリックス「なあ…アンタ、俺の成績のことはもう知ってるよな?」

ハルトマン「ええ、他の先生方から聞きましたよ。とても優秀な成績だそうですね」

ハルトマン「それにここに転がっている彼らの有様を見るに、魔導師としての実力もかなりのものとお見受けします」

フリックス「そこまで分かってるならさぁ…俺の言いたいことも分かるだろ?」

フリックス「今さら俺が授業で教わることなんか何もねぇんだっつーの!得られるものが何も無いって分かってんのに、何でそんなモンに出なきゃいけねぇんだよ!?」

ハルトマン「…授業で得られるものならたくさんありますよ、フリックス君」

フリックス「はいはい…教頭の件で少しは認めてやろうかと思ったけど、結局アンタも他の先公と同じこと言うんだな」

フリックス「もう昼寝の邪魔だから帰ってくれよ。そこで伸びてる奴ら全員連れてさ」

ハルトマン(やれやれ…これは困りましたねぇ。フリックス君にやる気を出させるにはどうしたら良いんでしょう?)

フリックスにやる気を出させるには…

↓2

ハルトマン(これは少々、スパルタ教育を施す必要がありそうですね)

ハルトマン「フリックス君、確かに君は強い。…ですがそれは、あくまで学生レベルでの話です」

ハルトマン「君以上に強い魔導師は世界にたくさんいます。そんな心構えでは、いつか必ず躓くことになりますよ」

フリックス「ふーん…で、何?その俺の心構えってのを叩き直すために、アンタと俺が戦うとかそういう流れ?」

ハルトマン「え?ええ…まあ、そのつもりですが…」

フリックス「悪いけどさぁ…俺にバックスみたいなやり方は通用しないぜ?俺、あいつみたいに単純じゃねーから」

フリックス「だいたい俺以上に強い魔導師がどうのとか言ってたけどさぁ、俺別に最強とか目指してるわけじゃねーし」

フリックス「俺は魔導師としてそこそこ名が売れて、そこそこ稼げりゃそれでいいんだよ!だからもうほっといてくれよ!」

と、フリックスは言っているが…

↓2

ハルトマン「そこそこですか… 」

ハルトマン「もったいないですねぇ。それにそんな考えじゃ逆立ちしたって私程度にも勝てませんよ?」

フリックス「…さっきからいちいちムカつくな、アンタ」

フリックス「やっぱ気が変わったわ。俺の実力見せつけてやったら、さすがにその減らず口も閉じるだろ」

ハルトマン「さあ、どうでしょう?この歳になると滅多なことでは驚かなくなりますので。我ながらつまらない大人になってしまったものです」

フリックス「そういう態度がムカつくっつってんだよ!!」

フリックスの行動

↓2

フリックス「いいぜ…なら俺はアンタに正式な決闘を申し込む!」

ハルトマン「え、デュエルですか?すみません、先生カードゲームはあまり…」

フリックス「違ぇよ!決闘だよ、けっ・と・う!」

ハルトマン「嫌だなぁ、そんなに怒らなくてもいいじゃないですか。ほんの冗談ですよ、冗談」

フリックス「もう相手すんの疲れてきた…」

ハルトマン「それで、肝心の決闘の時間と場所はどうするんですか?先生は別に今ここでも構いませんが…」

二人の決闘の時間と場所は…

↓2

フリックス「やっぱギャラリーがいないと盛り上がらねーからな。放課後、他の4組の連中も呼んで校庭で…ってのはどうよ?」

ハルトマン「放課後…つまり夕暮れの校庭で決闘ですか。いやはや、26歳にしてまだこんな青臭い真似が出来るとは夢にも思いませんでしたよ」

フリックス「ハッ!青臭いじゃなくて青ざめた顔にしてやるよ。俺の実力をたっぷりと見せつけてな!」

フリックス「じゃあ俺は行くぜ。せいぜい決闘までに準備を整えておくんだな!」スタスタ

ハルトマン「ええ、ではお言葉に甘えて色々対策を考えさせていただきますよ」

不良A「…おい…俺ら完全に忘れられてね?」ボソッ

不良B「ああ…でもあの先公、今度はフリックスと決闘するらしいぜ。こいつは面白ぇことになりそうだな…!」ボソッ

~放課後・校庭~

ハルトマン「…確か決闘に立ち会うのは4組の皆さんだけのはずでしたよね?」

フリックス「…そーだな」

ハルトマン「えーと…それがどうして、他のクラスの皆さんや先生方まで集まっているのでしょうか…?」

フリックス「知らねぇよ。どっかの馬鹿が噂流して回ったんじゃねーの?」

ハルトマン「困りましたねぇ…後でまたリツカ先生にお小言を言われなければいいのですが…」

リツカ「…」ギロリ

ハルトマン「…どうやらそれも無理そうですねぇ」


フェリシア「な、何だか大変なことになっちゃったね…」

エルフィール「ええ。まさかバックスに続いて今度はフリックスだなんて」

フジワラ「男と男の真剣勝負…燃えるでござるな!」

ナシム「ああ…先生とフリックスが僕をめぐって戦おうとしている!やめて!僕のために争わないで!」

ロキ「誰かこの変態を隔離しておけ…」

フリックス「よぉバックス、今から俺がお前の仇を取ってやるからよ!期待していいぜ!」

バックス「フン…そんなもん誰も頼んでねぇよ!」

フリックス「…あれ?そういやアベイトの奴はどうした?」

エルフィール「それが誘おうとしたんだけど、その時にはもう姿がなくて…」

フリックス「はぁ!?マジかよ!俺の超絶かっこいい戦い見ねぇとか、終わってんなアイツ」

ロキ「だがあいつのことだ。俺たちと一緒というのが煩わしいと感じただけで、この決闘自体はどこかから見ているのかもしれんぞ」

フリックス「ふーん…じゃ、とりあえずそーいうことにしときますかね」

フリックス「…さてと、ギャラリーも待たせてることだしいい加減始めようぜ、先生?」

ハルトマン「ええ、そうですね。ではいざ尋常に…」

ハルトマン、フリックス『勝負ッ!!』

ハルトマンとフリックスの決闘が始まったところですが、今回はここまで
ようやく不良を更正させる話が書けて何よりです
次回は日曜か月曜あたりを予定しています
それでは、また次回お会いしましょう

乙なのです
そういえばエルフィールやフジワラが授業出てないのはどういう理由なんだろう

今日は更新ないかー…
ところで四組の生徒の主戦術魔法って
バックス→肉体強化魔法+錬金装備魔法
ナシム→魅了魔法
ロキ→絵や音の具現化魔法
アベイト→精神系魔法
フジワラ→物理攻撃
フェリシア→同時魔法+反撃魔法
エルフィール→回復魔法+強化魔法
フリックス→???
でフリックスだけ明示されてないよね?
他の皆は綺麗に系統分かれてるし、被らないように安価決定かな?

>>226
>>26で「天才肌のため大体の魔法は並み以上に扱う事ができるが、強いて言うならば風魔法が得意」って設定加わってる
要はまんべんなくステの高いオールラウンダータイプやね。そこそこ名が売れればいいというフリックスらしい

こんばんは
そして今回も予定した日時通りに更新することが出来ず、すみませんでした
今回もまずは皆さんのコメントに対して、お返事をさせていただこうと思います

>>221-223
誤解させてしまったかもしれませんが、エルフィールは毎回授業に出ていないというわけではありません
彼女も真面目な性格なので、フェリシアほどではないにしても授業にはちゃんと出席しています
では授業に出ていない時は何をしているのか?
きっとしっかり者の彼女のことですから、授業に出ない他の面々を説得したり自己研鑽に励んでいるのではないでしょうか?
たとえ授業に出なくてもちゃんと努力しているのであれば、ハルトマンもそこまでうるさく言わないんじゃないかと思います

>>224
既に>>225の方が答えてくれていますが、フリックスのキャラを考えてくれた方が>>26で風魔法が得意という設定を追加されています
キャラまとめの際にその設定も追記しておくべきでしたね。すみませんでした

以上。
では始めたいと思います

エリザリーナ「という訳で始まりました!ハルトマンVSフリックス、教師と生徒による宿命の師弟対決!」

エリザリーナ「実況は私、エリザリーナ!解説は当魔法学校きっての武闘派お二人にお願い致しました!」

リカルド「はっはっはっ!リカルドです、よろしくお願いします!」

ガオン「…どうも」

ハルトマン「って、何やってるんですかエリザリーナさん…先生方まで巻き込んで」

エリザリーナ「だって、あんた達のむさ苦しい戦いをただ見せられてもつまらないでしょ?だから私の実況で華を添えてやろうと思ったわけよ!」

ハルトマン「誰もそんなことは頼んでないのですが…お二人共、ご迷惑をおかけしてすみません」

リカルド「自分は全然構いませんよ!ハルトマン先生の戦いには大いに興味がありますからね!」

ガオン「…同じく」

エリザリーナ「ほら!二人だってこう言ってるんだから、ちゃっちゃと戦いなさいよ!」

フリックス「そうだそうだ!尋常に勝負とか言っといて、いつまでもお喋りしてたらカッコつかねーだろ!?」

ハルトマン「やれやれ…では先手は君にお譲りしますよ、フリックス君」

フリックス「フン…余裕かましやがって。俺に先手を与えたこと、たっぷり後悔させてやるよ!」

エリザリーナ「おおーっと!フリックス、そう言って早くも詠唱を開始しましたが…!?」

ガオン「この魔法は…」

リカルド「もしや、あの上級風魔法では!?」

上級風魔法の名前↓2

どんな効果か↓3

詠唱のセリフ↓4

呪縛の風槍(ディスペル・ウィンドランス)

フリックス「風神の力をここに。我は風の代行者にして厄災の槍を振るう者…呪縛の風槍(ディスペル・ウィンドランス)!」

エリザリーナ「な、何とぉぉぉぉぉ!?フリックス、いきなり上級魔法をぶっ放してきました!」

校長「ほほう、まさか学生であの魔法を使える者がいたとは…やりますねぇ、彼」

アキ「そうですね。ですがウチの弟だって…!」

リツカ「アキ先生、少し静かにしてください」ギロリ

アキ「あ、ハイ」

オーレント「いやぁ、若い者同士の戦いを見ていると血が滾りますなぁ。わしも負けては…」グキッ

オーレント「あいたたたた!?こ、腰が…!」

リサ「お、オーレント先生!大丈夫ですか!?」

エリザリーナ「な、何だかあっちの方が大変なことになってるけど、こっちはもっと大変なことになってるわよ!」

ハルトマン「くっ…完全に油断していましたよ。まさか君がこんな上級魔法まで習得していたとは…」

エリザリーナ「ハルトマン、フリックスの呪縛の風槍(ディスペル・ウィンドランス)をモロに受けてしまったぁ!これはいきなり大ダメージだ!」

フリックス「確かにこの魔法は威力も高いが重要なのはそこじゃねぇ。こいつが突き刺さると、魔法を妨害するつむじ風になって相手を包み込むんだ」

フリックス「さーて、どうする先生?お得意の呪術はこれで使えねーぜ?」

ハルトマン「そうですねぇ…どうしましょうか?」

ハルトマンの行動↓2



ハルトマン「確かに、これで君に呪いをかけることはできなくなってしまいましたねぇ」

ハルトマン「ですが、私自身に対してだったらどうでしょう?」

フリックス「はぁ?まさか自分で自分に呪いをかける気かよ。もう勝てっこねーからって、ヤケ起こしたのか?」

ハルトマン「君こそ忘れたんですか?私の呪術は呪いだけではなく、祝福の効果も存在するということを」

フリックス「何?ま、まさか…!?」

ハルトマン「ええ、そのまさかですよ…!」

エリザリーナ「おおっと!ハルトマン、自分に対して祝福の術を重ねがけしている!こ、これはもしや…!?」

ガオン「自身の能力を高めて、肉弾戦に持ち込むつもりか…!?」

ハルトマン「まあ、このぐらいで良いでしょう。…では行きますよ」ヒュンッ

リカルド「何と!?」

エリザリーナ「こ、これは速い!ハルトマン、いつもののほほんとした態度からは想像も出来ないほど凄まじいスピードです!」

フリックス(や、やべぇ!とりあえず、こっちも速度上昇の魔法を使って距離を取らねーと…!)

速度上昇魔法の名前↓2

詠唱のセリフ↓3

疾風の祝福(エンチャント・ゲイル)

フリックス「疾風の加護よ…疾風の祝福(エンチャント・ゲイル)!」

エリザリーナ「フリックス、ハルトマンのスピードに対抗するため速度上昇魔法、疾風の祝福(エンチャント・ゲイル)を発動しました!」

フリックス「やれやれ、この時ほど自分が風魔法得意で良かったと思ったことはないぜ…!」

フリックス「ほらほら、追いつけるもんなら追いついてみろよ先生よぉ!」

ハルトマンはフリックスに追いつける?↓2

ハルトマン「はい、追いつきましたよ」

フリックス「なっ…何だとぉぉぉぉぉ!?」

エリザリーナ「ふ、フリックス、疾風の祝福(エンチャント・ゲイル)の効果も空しく、あっという間に追いつかれてしました!!」

ハルトマン「初めに決闘を申し込んだのは君です。当然こうなる覚悟も出来ていますよ…ねぇッ!」

ドゴォッ!

フリックス「ぐわあああああーッ!!」

エリザリーナ「おおっと!ハルトマン、フリックスの顔面に容赦なく鉄拳制裁だ!」

リカルド「祝福の効果でパワーも増強されていますからな…これは痛いなんてものではないですよ!」

フリックス「く、くそぉ…俺の顔が…!」

ハルトマン「…さてフリックス君、先生もあまり手荒なことはしたくありません。大人しく降参してくれませんか?」

フリックス「ざけんなぁッ!誰が降参なんかするかよ!!」

ハルトマン「そうですか…では仕方ないですね」

ハルトマンの行動↓2

フリックス「オラァァァァァ!!」

エリザリーナ「フリックス、さっきから風魔法を連発していますが…」

ガオン「…まるで効いていないな」

フリックス「はぁ…はぁ…ち、畜生…!」

ハルトマン「ずいぶん息が上がってますねぇ、フリックス君。タバコなんか吸ってるから体力が低下するんですよ」

フリックス「く、クソが…!俺は前の学校じゃ誰にも負けたことなんか無かったんだぞ…!」

フリックス「先公だってそうだ…ムカつく先公がいたから俺の魔法で半殺しにしてやって、それでここに来ることになって…」

フリックス「なのに、その俺が負けるってのかよ!?こんなヤツなんかに!!」

ハルトマン「フリックス君…」

フリックスに何と声をかける?↓2

フェリシアさんしか参加してくれませんでしたが、私は前の授業で、今の私のような相手に対する有効な反撃手段も教えていたのですよ?
それでもまだ、すべての授業に価値がないと思いますか?

ごめん
「授業後、ちゃんとフェリシアさんは今の私の魔法を破っていますよ」
を追加で。ちゃんと授業に出てれば、フリックスにも勝機はあったかもしれないということを伝える
(なお破ったのはここまでガチガチの祝福ではないことは伏せておく)

>>250>>252了解
ですが今回はここまで
もうフリックス編もクライマックスなので、近いうちに一気に書ききってしまいたいと思います
少なくとも今週末には完結させたいところ
それでは、また次回お会いしましょう

ハルトマン「フェリシアさんしか参加してくれませんでしたが、私は前の授業で、今の私のような相手に対する有効な反撃手段も教えていたのですよ?」

フリックス「ま、マジかよ…!?」

エルフィール「えっ…そうなの?フェリシア」

フェリシア「うん…」

エルフィール「そうなんだ…私も出ておけば良かったなぁ」

フェリシア「仕方ないよ…エルフィールはあの時、ちゃんと授業に出るようにってみんなを説得してくれてたじゃない」

フェリシア「本当なら私も協力しなきゃいけないのに…ごめんね、エルフィール」

エルフィール「フェリシアが謝ることなんかないわよ!あの時はギリギリまで粘ったけど、結局みんな授業には出てくれなくて…これじゃ私もサボってたのと変わらないわね」

フェリシア「エルフィール…」

ハルトマン「ちなみに授業後、ちゃんとフェリシアさんは今の私の魔法を破っていますよ。もし君がちゃんと授業に出ていたら、勝機はあったかもしれませんねぇ」

ハルトマン(まあ、さすがにここまで重ねがけしてはいないのですが…それは秘密にしておきましょう)

ハルトマン「さてフリックス君、それでもまだすべての授業に価値がないと思いますか?」

フリックス「…だ」

ハルトマン「はい?」

フリックス「俺の…負けだ…」

ドサッ!

エリザリーナ「き、決まったぁぁぁぁぁ!教師と生徒、二人の魔導師による熱き決闘についに終止符が打たれました!」

エリザリーナ「勝者、ハルトマン!皆様、盛大な拍手をお願いします!」

パチパチパチパチ!

ハルトマン「やれやれ…大げさですねぇ、エリザリーナさんは…」

ハルトマン「さて…今の気分はどうですか、フリックス君?」

フリックス「負けたヤツに気分聞くとか、あんたマジで性格悪ぃな…いや、でも…」

ハルトマン「はい?」

フリックス「正直、そんなに悪い気分じゃねぇっつーか…負けたのに何か清々しい気分っつーか…」

ハルトマン「ほう、負けたのに清々しい気分とは…さては君、Mですね?」

フリックス「ちげーよ!ただ、なんつーか…負けたおかげで大事なモンに気付けた気がすんだよ」

ハルトマン「フフ…そうですか」

フリックス「…そうだ先生、これ預かっといてくれ」

ハルトマン「おや、これは君が吸っていたタバコではないですか」

フリックス「もう俺には必要ねぇから、やるよ」

ハルトマン「ですが、私はタバコは吸わない主義でして…」

ゼル「で、では私が預かっておきましょう」

ハルトマン「ゼル先生!?いつからそこに…」

ゼル「い、いつだって良いではないですか…と、とにかくハルトマン先生が預からないと言うのなら、私が預かっておきます」

ゼル(よーしよしよし…!これでタダでタバコが手に入ったぜ!)

ハルトマン「やれやれ…まあゼル先生には教頭先生の時の借りもありますし、良しとしておきますか」

フジワラ「熱い戦いでござったな…!拙者、もう感動で涙と鼻水が止まらないでござる!」チーン

ロキ「やめろぉぉぉぉぉ!俺のフードで鼻をかむなぁぁぁぁぁ!」

ナシム「大丈夫だよロキ、後で僕が洗濯してあげるから!と、いうわけで…さあ、服を脱いで!」

ロキ「おい待て!フードを洗濯するのに何故ズボンを脱がせようとしているんだお前は!?」

エルフィール「何やってんだか…それよりフリックスは大丈夫かしら?」

フェリシア「うん…やっぱり心配だよね。早く保健室に連れて行ってあげないと…」

バックス「フン…あの野郎、あんだけ大口叩いといてダセぇ負け方しやがって」

エルフィール「そんなこと言わないの!ほら、行くわよみんな!」

フジワラ「御意でござる!」

ナシム「うん、分かったよ(チッ、あともう少しで脱がせられるところだったのに…)」

ロキ「お、俺のフードが…」

エリザリーナ「おおーっと!4組生徒達が続々とフリックスの下に集まってきました!感動のシーンですねぇ!」

ハルトマン「あのー、エリザリーナさん?決闘は終わったことですし、もう実況をする必要は無いのでは…」

エリザリーナ「うるさいわね!せっかく久しぶりの出番なんだから、もうちょっと喋らせなさいよ!」

ハルトマン「は、はぁ…」

ナシム「あわわわ…フリックスの顔がボロボロだよぉ。せっかくのイケメンが…」

フジワラ「容赦ないでござるな、あの先生も…フリックス殿、大丈夫でござるか?」

フリックス「ああ…何とかな…」

バックス「フン…正直テメェが負けてくれて安心したぜ」

エルフィール「ちょっとバックス、いきなり何を言い出すのよ!?」

バックス「あのモヤシを先に倒すのは俺だ。テメェみてぇな、才能にあぐらをかいただけの野郎に倒されてたまるかよ」

フリックス「ははっ…手厳しいねぇ。けど、マジその通りだわ」

フリックス「結局俺はあいつにじゃなくて、自分自身に負けたってことだよな。あーあ、超ダセぇ…」

フェリシア「ね、ねえ、それより早く保健室に行った方が…」

エルフィール「そうよ!ほら男子、早くフリックスを保健室まで運んであげて!」

フリックス「いや、待ってくれ。最後に先生に話がある」

ハルトマン「はい?話ですか?」

フリックス「大事なことを気付かせてくれた礼に、俺からも一ついいことを教えてやるよ。…ちょっと耳貸してくれ」

ハルトマン「ふむ、こうでしょうか?それで話とは…」

フリックス「アベイトには気をつけろ」

ハルトマン「…ほう?」

フリックス「アンタももう知ってんだろ?今までの俺らの担任が全員一週間も経たねぇ内に辞めてるって話。…ありゃ全部、アベイトの教師イジメが原因だ」

ハルトマン「教師イジメ…ですか」

フリックス「何でか分かんねーけど、あいつは教師をすげぇ憎んでる。まあ今までの連中は全員ムカつく奴らばっかだったし、俺らもせいせいしてたんだけどさ…」

フリックス「まあ、なんつーかアンタは他の先公とちょっと違うみたいだし?少し忠告してやろうと思ったってわけだ」

ハルトマン「そうですか…肝に銘じておきましょう」

フリックス「ああ。あいつ何考えてんのか分かんねーし、おまけに精神に干渉するようなエグい魔法まで使うからな…せいぜい用心しとけよ」

エルフィール「ねえ、さっきから二人で何をコソコソ話してるのよ?」

ナシム「男同士で内緒話…きっと、あんなことやこんなことを話してるに違いないよ!」

フリックス「ちげーよ!いいからさっさと保健室に連れてけっての!」

ハルトマン「…」

エリザリーナ「ちょっと、どうしたのよハルトマン?ボーッとしちゃってさ」

ハルトマン「ああ、いえ…ちょっと考え事をしていまして」

エリザリーナ「ふーん…まあ、いいけど。じゃあ私は先に戻らせてもらうわよ?」

ハルトマン「ええ、どうぞご自由に」

エリザリーナ「言っとくけど、私はまだまだ喋り足りないんだからね!帰ったら最近構ってくれなかった分、たっぷり話し相手になってもらうんだから!」

ハルトマン「はいはい、分かってますよ。どんな話でも付き合いますから」

ハルトマン「…」

ハルトマン(アベイト君…ですか)

~屋上~

アベイト「まったく…フリックスも意外と単純だよね。あんな安っぽい展開に流されちゃうなんてさぁ…」

アベイト「けど、この茶番もそれなりに有益ではあったかな。おかげでヤツの戦いをじっくり観察することが出来た」

アベイト「ハルトマン…やはり僕の思った通りだ。間違いない、あいつは…」

アベイト「クク…クックック…やばいやばい、どんな冗談だよコレ!?まさかあんなヤツが4組(ぼくたち)の担任やってるなんてさぁ!」

アベイト「この事実を公表したら、学校は間違いなく大騒ぎになるだろうねぇ…でもダメダメ、楽しみは最後まで取っておかなきゃ」

アベイト「アンタが僕以外の全ての生徒を手懐けた時…その最高のタイミングで一気に絶望に叩き落としてあげるよ」

アベイト「楽しみに待ってるんだね…センセイ?」


フリックス編・END

はい、フリックス編もこれにて無事終了となりました。次回からは別の生徒のエピソードが始まります
残る生徒は6人。それでは下記のリストの中からキャラをお選びください(プロフィールは>>81を参照)
(アベイトは最後に回したいのでリストからは外しています)

1:フジワラ

2:バックス

3:ナシム

4:エルフィール

5:ロキ

↓1

ロキですね。これは意外な男が選ばれました
では後日、彼のエピソードの導入部を書いて投下します
次回は正直いつになるか分かりませんが、なるべく早く書くように心がけます
それでは、また次回お会いしましょう

乙乙。
ある程度攻略終わったら番外編として生徒同士の絡みみたいかも。秀才ロキと天才フリックスの絡みとかバックスとフェリシアとか。

エリザリーナ幽霊生活楽しんでるな

乙ー
超速で物理攻撃してくる奴に反撃なんて、受け流して硬い壁に突っ込ませるかタイミングあわせてカウンターぐらいしか思いつかない……と思ったらフェリシアの得意分野がカウンターだから確かに攻略できんのか
複数同時にカウンター魔法発動で数倍返し出来るとか考えるとかなり強力だな。フリックスにあわせると、風で受け流して壁にぶつける方かな
しかし内心これバックス悔しいだろうなぁ。重ねがけできる分、祝福の方が肉体強化魔法の上位互換っぽいし、授業出ない裏でこっそり修行とかしてそう

おつおつ
悩みの種無くなったフェリシー普通に優等生。エルフィールもまともそうでよかったよかった
……フジワラさーん!設定で真面目(だが馬鹿)なのに普通に授業でてないしロキのフード駄目にするし何やってんの
ロキの悩みはおそらくアキ絡みだろうが、これナシムも結構強敵そうだな。まず悩みがわからん

とうとう一週間か……
書く時間とりにくいなら少し安価量減らしたらどうかな?他の人も言ってたが生徒の行動はそちらである程度決めてもらうとか
生徒や教師の設定みたいに予め生徒が使う魔法名や効果とかも募集かけとくとかすれば少しはスムーズになるかも
まあ一番大事なのはエタらないことだから無理のない程度に頑張ってほしい

お久しぶりです
前回の更新から危うく二週間が経過するところでした。お待たせしてしまい申し訳ありません
それでは今回も、コメントをくれた皆さんへのお返事からスタートしたいと思います

>>265
生徒中心の話はいずれ書いてみたいですね
ただ問題はその時間があるかどうか…

>>266
エリザリーナさんは作者の推しキャラなので、ついついはっちゃけさせたくなりますね

>>267
確かにバックスはそういうタイプでしょうね
その辺りがフリックスとは違う感じかと

>>268
そういえば真面目って設定忘れてた…
ナシムの方はまあ、彼の性癖絡みの話になるんじゃないかと思います

>>269
お気遣い、ありがとうございます
これからも今回のようにお待たせすることが多々あると思いますが、エタらないように頑張ります
それとアイデアを出していただき、ありがとうございます
前向きに検討させてもらいますが、今はもう少しだけ自分のやり方でやらせてください
自分のやり方で書いていくことで、どういう所を改善していけばいいかを自分自身で体験して確かめたいので

以上
ではロキ編、スタートします

~放課後・校舎裏~

ロキ「さて…指定された場所はここだな」

そう呟くロキの手には、一通の手紙が握られていた。

この手紙はロキの机の引き出しの中に入れられており、今朝ロキが登校してきた時に見つけたものだ。

手紙には一言、”話がある。放課後、校舎裏まで来い”とだけ記されており、ロキは怪しいと思いつつもこうして指定の場所までやって来たのだ。

ロキ「まあ大方果たし状の類だとは思うが、肝心の相手はまだ来ていないようだな」

ロキ「まったく人を呼び出しておいて自分は遅刻とは、一体どういう了見だ!…ん?」

不良女子「悪ぃ悪ぃ!ちょっと遅れちまったな!」

ロキ「お、女…!?」

不良女子「ああ?何言ってんだ、見りゃ分かんだろうが」

ロキ「あ、ああ、そうだな…だが例え女であろうと、勝負を受けた以上は…」

不良女子「勝負?さっきから何の話してんだお前。まさかあの手紙が果たし状だとでも思ってんじゃねぇだろうな?」

ロキ「違うのか!?」

不良女子「当たり前だろ!だいたい手紙にはちゃんと”話がある”って書いてあっただろうが!」

ロキ「た、確かに…だが、わざわざこんな人気の無い場所に場所に呼び出して、一体何の話をするというのだ?」

不良女子「野暮なこと聞くなよ…こんな場所で男と女がする話って言やぁ、普通一つしかねーだろ?」

ロキ「何!?ま、まさかそれは告…」

不良女子「その…実はあたし、好きなんだ」

ロキ(き、来た…!間違いない!この女は俺のことを…)

不良女子「アキ先生のことが」

ロキ「…は?」

不良女子「ってわけで、こいつをお前から先生に渡してほしいんだ」

ロキ「ま、また手紙…しかも俺の引き出しに入っていたのとは比べ物にならないほど可愛らしい装飾がされている!

不良女子「当たり前だろ。こいつはあたしから先生へのラブレターなんだからさ」

不良女子「いやぁ、直接渡す勇気が無くて困ってたけど、同じ学校に弟が通っててくれて助かったぜ!」

ロキ「一応聞くが、お前は俺に告白するために呼び出したのでは…」

不良女子「は?何であたしがお前に告らなきゃなんねーんだよ。寝ぼけてんのか?」

ロキ「」

不良女子「ま、そーいうワケだ。じゃあ手紙、確かに渡したからな!」

ロキ「お、おい、ちょっと待っ…!」

不良女子「言っとくけど、もしすっぽかしたりしたら…どうなるか分かってるよな?」ギロリ

ロキ「あ、ハイ」

不良女子「おーし、いい返事だ!じゃあ頼んだぜ!」スタスタ

ロキ「…」

ロキ「ふ、フン…下らん!俺は別に告白などを期待していたわけではないんだからな!」

ロキ「だいたいあんな粗暴な女、告白されたとしてもこっちが願い下げだ!…それにそもそも、俺はモテないわけではないしな!」

ロキ「そうだ…あいつほどではないが、俺にだってファンの女子くらいいるんだ!」

ロキ「…やれやれ、仕方ないな!たまにはあいつらの前に顔を出してやるとするか!」

ロキ「べ、別にあいつらにチヤホヤされることで慰められたいとか、そういうことを考えているわけではないんだからな!」

~廊下~

ロキ「おっと、噂をすれば何とやらだ。早速見つけたぞ」

ロキ「いつもは俺の姿を見ただけで勝手に群がってくるような連中だが、たまには俺の方から声をかけてやるのも悪くないか」

ロキ「おい、お前た…」

ロキファンだった女子A「ねぇねぇ、アキ先生ってマジカッコいいよねー!」

ロキ「!?」

ロキファンだった女子B「イケメンだし、優しいし、魔導師としても優秀だし、マジ完璧だよねー!」

ロキファンだった女子A「ロキもいいけどさぁ、やっぱアキ先生には敵わないっていうかー…」

ロキファンだった女子B「だよねー…やっぱさぁ、兄より優れた弟など存在しない!的な?」

ロキ(そ、そんな…まさか、あいつらまで…)

ロキ(…もう帰ろう。これ以上ここにいても憂鬱な気分になるだけだ)トボトボ

ドンッ!

ロキ「痛っ…おい貴様!どこを見て歩いている!?」

ハルトマン「ああ、これはすみません。大丈夫ですか、ロキ君?」

ロキ「は、ハルトマン…!」

ハルトマン「いやぁ、残念でしたねロキ君。ぶつかった相手が食パンを咥えた女子学生ではなく私で」

ロキ「何が残念なんだ…まったく、いつもいつも変なことばかりほざきやがって!」

ハルトマン「おや、どうしました?今日はいつになく不機嫌じゃないですか」

ロキ「何でもない…それより何か落ちたぞ」

ロキ「なになに…”全幽霊女子必読!この夏のトレンドを押さえてあなたもモテカワゴーストガールに”…な、何だこれは!?」

ハルトマン「女性幽霊向けのファッション誌だそうです。エリザリーナさんに大急ぎで買ってこいとパシ…頼まれたんですよ」

ロキ「そんな物があるのか!?と言うか、そもそも幽霊なら着飾る必要などないだろうが!」

ハルトマン「私もそう言ったんですけどねぇ…女はむしろ死んでからが本番だと、訳の分からない理屈で押し切られてしまいまして」

ロキ「そ、そうか。大変だな、貴様も…」

ハルトマン「ええ。ですから先生は一刻も早く、この雑誌をエリザリーナさんに届けなければならないのです」

ハルトマン「そういうわけですのでロキ君、先生はこれで…」

ロキ「…ちょっと待て」

ハルトマン「はい?」

ロキ「今日は久々に誰かと話したい気分だ。特別に俺の話し相手になることを許可してやろう」

ハルトマン「あ、あのーロキ君、先生の話を聞いていましたか?先生はこの雑誌をエリザリーナさんに…」

ロキ「今朝俺が登校してくると、机の中に一通の手紙が…」

ハルトマン(これは困りましたねぇ…聞いてもいないのに勝手に語り始めましたよ…)

ロキ「…と、まあそういうわけだ」

ハルトマン「…えーと、ずいぶん長々と語ってくれましたが要するに」

ハルトマン「イケメンでモテモテで魔導師としても優秀なお兄さんの存在が鬱陶しいと…そういうことですか?」

ロキ「フン…まあ貴様にしてはよく理解できた方だな。褒めてやるぞ」

ハルトマン「は、はぁ…それはどうも」

ロキ「そうだ…俺の今までの人生には常に兄貴の存在が付きまとってきた」

ロキ「俺の家はそれなりに高名な魔導師の家系でな。俺は兄貴と共に、ガキの頃から徹底した魔法の英才教育を施されてきた」

ロキ「…だが俺がどれだけ頑張っても、結局兄貴に勝つことは一度も出来なかった。それは魔導師としてだけではなく、様々な面においてもだ」

ロキ「俺はそんな兄貴に劣等感を感じ、いつしか距離を置くようになっていった。それから徐々に非行に走るようになって…」

ハルトマン「なるほど…それが君がここに来た理由ですか」

ロキ「フン…まさかヤツが俺を追いかけて、ここで教師を始めるとは思わなかったがな」

ハルトマン「きっとアキ先生はロキ君のことが心配で…」

ロキ「俺は心配してくれなんて頼んだ覚えはない!おかげで前と同じ、ヤツと比較される日常に逆戻りだ!」

ロキ「結局俺は、一生兄貴の影に隠れて生きていくしかないというのか…!」

ハルトマン「…」

ロキに何と声をかける?↓2

ハルトマン「ならば私の呪術を少し教えて差し上げましょうか? アキ先生と違う方向へ進めば比べられることもないでしょう」

ロキ「ほ、本気で言っているのか…!?」

ハルトマン「ええ、私も君の気持ちは分からないわけではないですから」

ハルトマン「私の学生時代にも、アキ先生のようなイケメンでモテモテで魔導師としても優秀なクラスメイトがいましてね…何を隠そう、私が呪術を学ぼうと思ったのは、彼のようなリア充を一人残らず呪い殺してやろうと思ったからでして」

ロキ「そうだったのか!?」

ハルトマン「いいえ、もちろん冗談です」

ロキ「」

ハルトマン「ですが、君に呪術を教えるといったのはもちろん本気ですよ。見たところ、君には呪術の素養がありますからね」

ハルトマン「どうです、呪術を覚えてみる気はありませんか?」

ロキ「そ、そうだな…俺の芸術的な魔法とは対極の陰気な術だが、貴様がどうしてもと言うなら考えてやってもいいぞ!」

ハルトマン「分かりました。それとこれだけは聞いておきたいのですが、アキ先生に今の自分の気持ちをきちんと伝えたんですか?」

ロキ「それは…まだだが…」

ハルトマン「ではこれが終わったら、アキ先生に今の自分の素直な気持ちを伝えてみてください。きっと何かが変わるかもしれませんよ?」

ロキ「…」

ハルトマン「さて、それでは立ち話も何ですし、一旦私の部屋に行きましょうか。エリザリーナさんにこの雑誌も届けなくてはいけませんしね」





~教員棟・ハルトマンの部屋~

ハルトマン「エリザリーナさん、今帰りましたよ」

ガチャ…

エリザリーナ「遅いわよハルトマン!40秒で買ってきなさいって言ったでしょ!?」

ハルトマン「40秒じゃ支度もままなりませんよエリザリーナさん…とりあえずこれ、頼まれていた物です」

エリザリーナ「はい、ご苦労様。…にしてもずいぶん遅かったわね。何かあったの?」

ハルトマン「ええ、ちょっと彼と話し込んでいたもので」

ロキ「フン…邪魔するぞ」

エリザリーナ「あっ!あんたは確かハルトマンの教え子の…一番影の薄いヤツ!」

ロキ「ロキだロキ!覚えておけ!たった二文字だぞ!」

エリザリーナ「あー、はいはい。それで、そのロキ君は何しに来たのよ?…はっ!さては美人すぎる幽霊と評判のこの私に愛の告白を!?」

ロキ「ふざけるな。誰が幽霊なんかに…しかも200年以上もこの世を彷徨い続けているババアなんかに告白などするか」

エリザリーナ「おいクソガキィ!今何つったぁ!?」

ハルトマン「まあまあ、お二人共落ち着いて。実はロキ君に少し呪術を教えてあげようと思って連れてきたんですよ」

エリザリーナ「えっ、そうなの?」

ハルトマン「ええ。ですが教えるといっても、まずは何から始めればいいか…」

まずは何から始める?↓2

ハルトマン「やはりまずは、呪いをかけることで呪いに対する慣れを作ることから始めるべきでしょうね」

ハルトマン「問題はどのような呪いをかけるかですが…」

エリザリーナ「いっそ不能にさせる呪いとかかけちゃいなさいよ!」

ロキ「そんなものまであるのか!?」

ハルトマン「さすがにそれは無いので安心してください。あったとしてもそんな下品な呪いを使うのは私のプライドが許しませんよ」

どのような呪いをかける?↓2

小動物に集られる
実は音楽系魔法の初歩に同様の効果の魔法があり、それで対処可能。

>>285了解。ですが今回はここまで
しかし久しぶりに来ると何だか緊張しますね…病気で何日も休んだ後に登校した時のあの感覚を久々に味わいました
次回も正直いつになるか未定ですが、今回より遅くならないように頑張ります
それでは、また次回お会いしましょう

乙乙
エリザリーナいいキャラしてる

おつおつ、無事でなにより。まあ焦らずのんびり行こう。ロキが思った以上にツンデレタイプかつエリザリーナもアグレッシブで笑える
個人的な推しキャラはバックスかな。ザ・不良って見た目に性格に魔法だし、どうやって更生するか楽しみ

そんなバックスが庇ってたフェリシアも好きだな。この後も更生するも授業出てなくてついてけない四組の仲間に綺麗に纏められたノート見せてくれそうな気がする

こんばんは
思ったより早く時間が出来たので更新していきたいと思います
その前に、まずはコメントを下さった方へのお返事を

>>287
今回もエリザリーナさんが大活躍?しますのでお楽しみに

>>288
いつもコメントしていただき、ありがとうございます(たぶん>>267>>269と同じ方だと思うのですが、間違っていたらごめんなさい)
あの二人は作者としても気に入ってますね
バックスがフェリシーを庇うのはクラスメイトとしてか、単に教頭が気に入らなかったからか、それとも…

以上
では再開します

ハルトマン「では、こんな呪いなどいかがでしょう?…はあっ!」

ロキ「…特に何も起きないようだが。一体どんな呪いをかけたんだ?」

エリザリーナ「きっと足の小指をぶつけやすくなる呪いね!あんた、これから教室や自分の部屋にいる時は気をつけなさいよ!」

ロキ「何だその地味に嫌な呪いは!?」

ハルトマン「そんな陰湿な呪いはかけませんから安心してください。ロキ君にかけたのは、もっとほのぼのとした呪いですよ」

エリザリーナ「ほ、ほのぼのとした呪い…?全然イメージ湧かないんだけど…」

ハルトマン「まあ、とりあえず外に出てみれば分かると思いますよ」

ロキ「外にだと?フン…これで何も起きなかったら承知しないからな!」

~校庭~

ロキ「で、貴様の言う通り外に出てやったが…これで本当に俺にかけられた呪いが何なのか分かるんだろうな?」

ハルトマン「ええ。おそらく、もうそろそろかと…」

ドドドド…!

エリザリーナ「ん?何の音かしら…って、きゃあああああ!?」

ロキ「な、何だあれは!?小動物の群れがこちらを目掛けて走って来るぞ!ま、まさか…」

ハルトマン「ええ、そのまさかです。君には小動物に集られるという呪いをかけさせてもらいました」

エリザリーナ「小動物って…もはや何でもアリね」

ロキ「お、おい!暢気に見てないで何とかしろ!こいつら、さっきから俺のフードを引っ張りやがって…!」

ハルトマン「何を言ってるんですかロキ君、これは君が呪いに慣れるための修行なんですよ?」

ハルトマン「何とかしてほしいなら、自分の力で何とかしてください。…君は既に、その方法を知っているはずですよ?」

ロキ(何だと?…いや待て、確か初歩の音魔法にも動物を操るものがあったような…)

エリザリーナ「ん?あんた、笛なんか出して何やってんのよ?」

ロキ「~♪」

エリザリーナ「あら?何だか動物達の様子が…」

ロキ「フン…これでどうだ」

ハルトマン「ほほう、さすがですねぇロキ君。あれだけの動物を一瞬で大人しくさせるとは」

エリザリーナ「う、うん…でもさ、これ大人しくさせるって言うよりは…」

ハルトマン「ええ…見事に懐かれてますねぇ」

ロキ「しまった…少し強く魔法をかけすぎたか…」

ロキ「あれから数時間が経過して、ようやく動物から解放されたと思ったが…」

エリザリーナ「このハムスターだけロキの傍を一向に離れようとしないわね。ずいぶん懐かれたみたい」

ハルトマン「良かったじゃないですかロキ君。動物にはモテモテですよ!」

ロキ「貴様、ケンカを売っているのか!?」

エリザリーナ「まあまあ…でもここまで懐いてるのに追い返すのも可哀想だし、いっそ飼ってあげたらどう?」

ハルトマン「いいかもしれませんね。動物を使い魔として使役する魔導師もいますから、基本的にここで動物を飼うことは禁止されてはいませんし」

ハルトマン「何より、この子をロキ君の音魔法で操れば色々と戦略の幅が広がるかもしれませんよ?」

ロキ「フン…俺には使い魔など必要ない。こんなネズミ、さっさと追い返して…」

ハムスター「キュッ?」ウルウル

ロキ「…ま、まあ、貴様らがそこまで言うのなら飼ってやるか!たまには動物と触れ合うのも悪くないしな!」

ハルトマン「チョロいですねぇ…」ボソッ

エリザリーナ「ええ…いつか絶対変な絵とか壺とか買わされるタイプよ、この子…」ボソッ

エリザリーナ「さて、そうと決まれば名前を付けてあげないとね」

ロキ「フッ…名前なら既に決めてある。今日からお前はハムノスケだ!」

ハルトマン、エリザリーナ「」

ロキ「おい!何だその残念な物を見るような目は!?」

エリザリーナ「ねえ…あんた本当に色んな意味で大丈夫?私200年以上もこの世を彷徨ってるけど、こんなネーミングセンス最悪なヤツ初めて見たわよ…」

ロキ「だ、だったら貴様が名前を付けてみろ!そこまで言うからには俺を超えるネーミングセンスを持っているんだろうな!?」

エリザリーナ「上等よ!付けてやろうじゃない!…え、えーっと…」

エリザリーナ「…ああああ?」

ロキ「ふざけるなぁぁぁぁぁ!!貴様、それでよく人のことをネーミングセンス最悪だの何だのと言えたな!?俺の方がよっぽどマシではないか!」

エリザリーナ「う、うるさいわね!命名イベント時のお約束ってものが分からないの!?」

ハルトマン「えー…どちらも壊滅的に酷いので、ここは私が代わりに名前を付けたいと思います」


ハムスターの名前↓2

ハルトマン「では、コルクというのはどうでしょう?」

エリザリーナ「あら可愛いじゃない。あんたのことだから、もっとひねった名前でも付けるかと思ったのに」

ロキ「俺はどう考えてもハムノスケの方がいいと思うが…まあ、ここは貴様の案を採用してやるとするか。感謝するんだな」

ハルトマン(この二人、ネーミングセンス最悪のくせに、どうしてこんなに偉そうなんでしょうか…)

ロキ「で、次は何をすればいいんだ?俺が呪術を使えるようになるための特訓は、まだ続いているんだろう?」

ハルトマン「そうですねぇ、では…」

次の特訓の内容↓1

ハルトマン「では、ロキ君と相性の良い呪術の系統を調べてみましょう」

ロキ「ほう、一体どうやって調べるというのだ?」

ハルトマン「これを使うんですよ!」

エリザリーナ「何よこれ、眼鏡?」

ハルトマン「ただの眼鏡じゃありませんよ、エリザリーナさん。何とこの眼鏡、かけるだけでその人に向いている呪術の系統が分かってしまうという素晴らしいマジックアイテムなんです!」

エリザリーナ「まあ素敵!でもお高いんでしょう!?」

ロキ「おい!茶番はいいから早くやれ!」

ハルトマン「やれやれ…せっかちですねぇ、ロキ君は」

エリザリーナ「そうよ。いくらイケメンでもノリの悪い男はモテないわよ?」

ロキ「いいから早くやれと言ってるんだ!」

ハルトマン「わ、分かりましたよ。それでは…」スチャ

ロキと相性の良い呪術の系統は…↓1

ハルトマン「なるほど…分かりましたよ。ロキ君と相性の良い呪術の系統は、筋力低下などのステータス低下を引き起こすもののようです」

エリザリーナ「あー、分かる分かる!この子そういうネチネチした戦い方好きそうだもん!」

ロキ「悪かったな…」

ハルトマン「そう馬鹿にしたものでもありませんよ、エリザリーナさん。相手のステータスを大幅に下げることが出来れば、こちらにとっては大きなアドバンテージとなりますからね」

ハルトマン「さて、相性の良い系統も分かりましたし、いよいよ本格的に呪術を…と言いたいところですが、今日はもう遅い。明日の放課後にまた特訓を再開することにしましょう」

エリザリーナ「そうね~…夜ふかしは美容の天敵だし」

ロキ「幽霊に美容も何もないだろ…寝言は寝て言えババア」ボソッ

エリザリーナ「ん?何か言った?」

ロキ「別に。早く帰ってこいつが暮らす環境を整えてやらないとなと思っただけだ」

コルク「キュ?」

ハルトマン「ああ、そうでしたね。ではロキ君、また明日。…特訓だけでなく、授業にもちゃんと出てくださいね?」

ロキ「フン…そいつはこの特訓の成果次第だ。行くぞコルク!」

コルク「キュ~!」



~次の日・放課後~

ハルトマン「さて、それではいよいよ本格的に呪術の特訓に移りますが、覚悟はいいですか?」

ロキ「フン…当然だ」

ロキ「それで、俺と相性がいいのはステータス低下の呪術という話だったが、一体どうやってその特訓をするというんだ?」

特訓の内容↓1

まずは呪術や動物の身体の知識の勉強で特別補習

>>303了解。ですが今回はここまで
次の更新は木曜か週末あたりを予定しています
それでは、また次回お会いしましょう

乙ー。今回は思ったより更新はやかったね
しかしエリザリーナをからかうためとはいえ、最初カルボナーラ呼ばわりした先生もネーミングセンス怪し(ry
とりあえずロキはちょロキのあだ名つけてやろう

こんばんは
何とか予定通り更新することが出来ました
本当は木曜に更新できるのが一番良かったんですけどね

>>305
毎回あれぐらいのペースで更新できればいいんですけどね
それにしてもちょロキとは…お上手です
カルボナーラネタも今となっては懐かしい…


では、再開したいと思います

ハルトマン「その前に、まずは呪術や動物の身体の知識の勉強で特別補習といきましょうか」

ロキ「特別補習だと?そんなことをやっている暇はない!いいから本題に…」

ハルトマン「まあまあ、自分の使う術について詳しく知っておくのはとても大切なことですよ」

ハルトマン「君だって大事な場面で、知識不足が原因でピンチに…なんてことにはなりたくないでしょう?」

エリザリーナ「つまりこういうことね!初体験前にしっかり準備をしておくのと、しておかないのとでは全然ちが…」

ロキ「ばッ…き、貴様!何て下品な例え方をするんだ!」

エリザリーナ「あれれ~?私は初体験って言っただけで、何の初体験かとは言ってないんですけど~?」

ロキ「なっ…!?」

エリザリーナ「それなのに下品だなんて、ロキ君ってば一体何を想像したのかしらぁ~?」

ロキ「…///」

ハルトマン「まあまあエリザリーナさん、ロキ君いじりはそのくらいで。でないと、いつまで経っても特別補習が始められないじゃないですか」

エリザリーナ「はーい」

ハルトマン「それでは特別補習を始めますよ。ロキ君、いつまでも顔を真っ赤にしていないでちゃんと付いてきてくださいね」

ロキ「だ、誰も真っ赤になどしていない!いいからさっさと特別補習とやらを始めろ!」

こうしてハルトマンによる特別補習が始まった

その中には難解な内容だったり専門的な用語も数多く出てきたが、ハルトマンはその度に分かりやすく説明を行うのだった

そして時は過ぎ…

ハルトマン「ふむ…まあ、こんな所でしょうか。どうですロキ君、分かりましたか?」

ロキ(…こいつの授業、なにげに初めて受けたが、まさかこんなに分かりやすく教えられるヤツだったとはな)

ロキ(こんなことなら、もっと早く授業に出ておけば…)

ハルトマン「ロキ君、どうかしましたか?」

ロキ「な、何でもない!…まあ、それなりには分かりやすかった。褒めてやるぞ」

ハルトマン「フフ…そうですか」

エリザリーナ「ZZZ…ん?終わった?」

ロキ「貴様…人が補習を受けている時に暢気に居眠りとは、いいご身分だな」

エリザリーナ「だって、そもそも私には関係ないし~、もう死んでるから勉強なんかしなくてもいいし~」

ハルトマン「そうかも知れませんが、そういうナメきった言動と態度はいただけませんね、エリザリーナさん」

ハルトマン「罰として、今日から私の部屋に除霊グッズを置かせていただきます。聖水、十字架、清めの塩と色々取り揃えてありますが、どれがいいですか?」

エリザリーナ「いやあああああ!?ごめんなさいごめんなさい!私まだ成仏したくないのぉぉぉぉぉ!」

ロキ「200年以上も幽霊やってて、まだ飽きないのかこいつは…。それで?次は何をすればいいんだ?」

次の特訓の内容↓1

実践演習
野生の熊だったりクラスメイトと模擬戦したり

ハルトマン「ここまで来たら後は実践あるのみですよ」

エリザリーナ「ってことは熊ね!昔から修行相手といえば熊と相場が決まってるわ!」

コルク「キュ、キュ~!?」

ロキ「く、熊はダメだ!コルクが怖がってる!」

ハルトマン「…ロキ君、すっかりコルクにベタベタになってしまいましたね」

エリザリーナ「そうねぇ…あんなに甘やかして、いざという時に役に立つのかしら?」

ハルトマン「…では、4組のクラスメイトの誰かに模擬戦の相手をお願いするというのはどうでしょう?」

ロキ「そ、そうだな!それがいい!」

ハルトマン「分かりました。では、誰にお願いしましょうか?」

誰に相手をしてもらう?↓1





ロキ(アベイトやバッカスが相手だと動物相手にも容赦なさそうだし、ナシムが相手だと色々な意味で危険だ)

ロキ(となると、やはり女子の方がいいだろうか…だがフェリシアを相手にするのは何となく抵抗があるし、フジワラもあの二人と同じで加減を知らないからな…)

ロキ「なら、エルフィールを指名する」

ハルトマン「分かりました、では先生の方からエルフィールさんに伝えておきましょう」

ロキ「フッ…記念すべき俺たちの初戦闘だ。腕が鳴るな、コルクよ!」

コルク「キュ~!」

ハルトマン「では行ってきます。お二人は先に校庭に行って待っていてください」

エリザリーナ「あっ、ねえねえ!今回は私の実況って…」

ハルトマン「いりません」キッパリ

エリザリーナ「えぇ~!?」

~校庭~

エルフィール「珍しいわね、ロキ。あなたが模擬戦の相手に私を指名するなんて」

ロキ「別に…ただの消去法だ。こいつへの影響も考えてな」

コルク「キュ~!」

エルフィール「あっ、可愛い!ハムスターを使い魔にしたって聞いたけど、噂は本当だったのね!」

ロキ「まあな。それに今の俺はハルトマンの教えを受け呪術をも身につけた。そう簡単にやられはせんぞ!」

エルフィール「私だって、伊達に毎日リカルド先生にしごかれてるわけじゃないんだから!」

ハルトマン「それではお二人とも、準備はいいですか?」

ロキ「フン…もちろんだ」

エルフィール「私も大丈夫です!」

ハルトマン「では勝負…開始!」

ロキ「行くぞッ!」

ロキの使用魔法(プロフィールは>>81に記載)↓1~10までで連取りOK
※魔法名と効果を出来るだけ詳しく書いてください

斬撃の演舞(スラッシュ・ダンス)
音を斬撃として具現化して相手を切りつける。
威力は低いが隙が少なく、連続して出せることが特徴。

七色絵の具(カラフルペインター)
紙に七色のクレヨンでグルグルを描き七色の水鉄砲で攻撃する(一瞬のすきを作る技)

星塵(スターダスト)
紙に星を描いて流れ星のように星を凄い勢いで出して攻撃する

強化演目【汝、流星となり駆け抜けよ(シューティングスター・アームド)】
習った呪術の応用と自身の音魔法を融合し産み出した魔術。演奏中に限り、自身の使い魔及び仲間の身体能力を大幅に上昇させる音魔法。ただし演奏中のロキは無防備となる。

妨害演目【こよりは地獄、そこ無き沼よ(ディスペルワルツ・オールドボディ)】
習った呪術の応用と自身の音魔法を融合し産み出した魔術。演奏中に限り、敵の身体能力・魔翌力を急激に低下させる音魔法。ただし自身の魔翌力燃費も凄まじく悪いため長時間は使用できない。

では続いてエルフィールの使用魔法↓1~10までで連取りOK
※魔法名と効果を出来るだけ詳しく書いてください(詠唱時のセリフなども出来たらお願いします)

光精憑依
 光の精霊を一時的に体に取り込み、身体能力・魔翌力を劇的に飛躍させる。
 ただし反動が激しく使った後は暫く動けない。

四天の神よ、光を落とせ(スクエアライツ・ヒートエンド)
 光魔法の最上級魔法。四筋の極光がすべてを焼き尽くす。ただしエルフィールはまだこの魔法を完全に使いこなせている訳ではないため威力は落ちる(それでも十分強力)。
詠唱
「裁きの光はここに集い、終演の鐘は宝かに告げる。
 北の賢者よ、南の王者よ、西の亡者よ、東の愚者よ。
 集いて紡げ、恐れて喚け。我が見せるは神の極光!」

では二人の使用魔法が決まったところで、今回はここまでとさせていただきます
少ししか更新出来なくて申し訳ないですが、皆さんからいただいた魔法案を整理したいので
次回の更新は来週の半ばあたりを予定しています
それでは、また次回お会いしましょう

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