モバP「仁奈が旅行券を握り締めてやってきた」 (120)

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-事務所近所の商店街-

福引係員「福引やってるよー。まだまだ特賞、一等、二等、はたまた三等も残ってますからねー」

福引係員「特賞はなんとグァム旅行ですよー!是非商店街で買い物をして、福引に挑戦してくださーい!」

「すみませーん」

福引係員「は...いっ!!?」

茄子「?どうかされましたか?」

福引係員「い...いえ、なんでもありません...」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1494429994

福引係員「(悪魔が...天使の笑顔をひっさげて、悪魔がやってきたぁあああっ!?)」

福引係員「(去年の福引で、初日に特賞から四等までかっさらっていった悪魔....)」

福引係員「(忘れたくても忘れられない...トラウマが...また!)」

福引係員「い...い...っ、いらっしゃいませ!?な、何回お引きになられますか!?」

茄子「あっ、私が引くわけじゃないんです」

福引係員「へっ?」

仁奈「仁奈が福引するですよ!」

福引係員「こ、この子...仁奈ちゃんが引くんですか?」

茄子「はいっ。私はその付添です」

福引係員「な、何回かな?」

仁奈「一回でごぜーますよ!はいっ、福引券一回分ですよ!」

福引係員「た、確かに...それじゃあ一回、どうぞ」

仁奈「よーし...行くでごぜーますよー!」

カラカラカラカラ....トンッ!トットットン....

チリリリン、リーンッ!!

----------

------

---

仁奈「えへへへへ...やったでごぜーます♪茄子おねーさんが、一緒に居てくれたおかげでごぜーますですよ!」

茄子「いえいえ。そんなことないよ?」

茄子「仁奈ちゃんがいい子でいるから、そのご褒美に欲しい景品が引けたのよ」

仁奈「そうでごぜーますか?えへへへ...」

仁奈「今日は欲しい景品が引けたし、茄子おねーさんにいい子って言ってもらえたし」

仁奈「すげー良い事ばかりの日でごぜーますよ♪」

茄子「ふふふっ♪ところで、どうしてその景品が欲しかったの?その三等の...」

茄子「温泉旅行の旅行券を?」

仁奈「みんなで一緒に温泉に行こうって、約束したでごぜーますよ!」

仁奈「仁奈すげー温泉に行きたくて、何とかできないかなーって思ってたら」

仁奈「福引の景品に温泉旅行があるって、知ったでごぜーます!頑張って福引券集めたでごぜーますよ!」

茄子「あらー、そうだったの。美優さんと約束したの?」

仁奈「美優おねーさんとも約束したですよ!」

茄子「やっぱりかー。ふふ、美優さん羨ましいなっ」

茄子「仁奈ちゃんと一緒に温泉に行けて...あら?”とも”?」

茄子「それに”みんなで”...美優さん以外の人とも、一緒に温泉に行く約束をしたの?」

仁奈「モバP(以下 P)とも約束したでごぜーますよ!三人で温泉にいこーって」

茄子「もう一人はプロデューサーだったんだー......」

茄子「....」

茄子「............」

茄子「..................あらー?」

-事務所-

茄子「.....」

早苗「.....」

凛「....」

楓「むぅ~~~~」

千枝「....えっと....」

仁奈「これで三人で温泉に行けますですよ、P♪」

仁奈「一緒に温泉に入るの、今から楽しみでごぜーますよ♪」

P「あ、ああ....そうだね」

仁奈「P、汗がすげーですよ?大丈夫でごぜーますか?」

P「大丈夫だよ?ちょっと室温が高いのかなー....あははは」

凛「プロデューサー、室温は適温だよ」

千枝「千枝も確認しました」

P「そ、そう...?あははは...」

P「(どうしてこうなった!?いや、約束した俺が悪いんだけど)」

早苗「...仁奈ちゃん?大事な話があるから、ちょっとだけP君借りるわね?」

仁奈「はーい、わかったですよー!」

早苗「ちょっとP君どうなってるの!?美優ちゃんと仁奈ちゃんと一緒に、温泉に行く約束をしてたって!?」

楓「ひどいです、プロデューサー...私の方が、先に一緒に温泉に行く約束をしてたのに...」

千枝「はい?楓さん、それは一体どういう事ですか?」

凛「それも気になるけど、まずは...プロデューサー、どういうことかな?」

P「いや、これには深い...訳ではないけど...」

P「その時の最善の選択をした結果の....副作用というか...」

早苗「はぁ?なんでそれで、三人で温泉旅行に行く約束をすることになるのよ?」

茄子「ふふっ...まあまあ?まずはプロデューサーから、仔細を聞かせてもらいましょう?」

千枝「Pさん、話してくれますよね?」

P「う...えっと...事の起こりはこの前三人で晩御飯を一緒に食べた時...」

凛「(ちぃっ!!やっぱりあの時...!だから反対したのに!)」

千枝「(うぅ~~、まさかこんなことになるなんて....)」

P「食後に仁奈が...そうだ!一緒に温泉に入りたいって、仁奈が言い出した原因は」

P「早苗さんにあるんですよ!?」

楓「ほほぉ....」

茄子「あらあら...」

早苗「ちょっと!?なんでアタシが出てくるのよ!?」

早苗「アタシが何を言ったら、今日みたいなことにな....あ....」

凛「早苗さん?思いっきり心当たりがあるみたいですけど?」

早苗「いやいやいやいやっ!?まさかあんなことで....あんなことが原因なの?」

楓「何をしちゃったんですか?」

早苗「えーっと...美優ちゃんの部屋で、温泉番組見ながら」

早苗「P君と混浴したら、P君照れて面白いだろうなーって...仁奈ちゃんにそう言って...」

P「それですよ。原因の一つは!」

早苗「あ、あはははは...まさか、こんな展開になるなんて...それについてはゴメン!」

楓「もぉ...早苗さんたら...ん?千枝ちゃん、どうかしましたか?」

千枝「い、いえ!?なんでもありません!」

千枝「(ひょっとして、千枝も今日の出来事の原因なんじゃあ...?)」

千枝「(ここは...この場は静かにしていましょう)」

凛「それでプロデューサー、一体どうするつもりなの?」

仁奈「?」

P「(どうする?どうする俺!?)」

P「(こういう時は、それぞれのパターンで一番最悪な状況を想定するんだ!)」

P「(それで、比較的損害の軽微な選択をする!まずは....)」

~仁奈に一緒に温泉に行けないと言った場合~

P『ごめん仁奈。約束したけど、やっぱり一緒に温泉には行けないよ』

仁奈『え....?』

P『その...アイドルとプロデューサーが泊まりがけで出かけるのは...』

仁奈『約束...約束したのに...!』

仁奈『Pの嘘つきっ!!大っ嫌いでごぜーますよ!!』

仁奈『Pともう会いたくねーですよ!!仁奈、アイドルもやめるでごぜーますよ!!うわぁああああんっ!!』

P『あっ!?仁奈待って!!』

『仁奈ちゃん、可哀想....』

『できないことを、軽はずみに約束するから...』

『あんな小さい子を、あんなに傷つけて....』

『失望したなぁ...』

『プロデューサーのこと、もう信頼できない...』

『私たちも辞めよっか?信頼関係壊れちゃったんだし、プロデューサーのもとでアイドルは続けられないよ』

P『み、みんな待って...待ってくれーーー!!』

【BAD END】

-----

---

P「(最悪を考えたら...こうなる可能性はあるよな)」

P「(ダメだダメだ!こんなの選択できない!)」

P「(もう一つの選択肢に望みは...)」

~仁奈に一緒に温泉に行く言った場合~

P『よーし、行こうか!約束したもんな』

仁奈『わーい♪楽しみでごぜーますよ!』

P『はははっ...』

『え...本当に行くんですか?』

『まさか...美優さんと一緒に温泉に行くために、仁奈ちゃんを利用したんじゃ』

P『え?』

『なにそれ...キモい...』

『あんな小さい子の、純粋な好意を利用して....』

『失望したなぁ...』

『プロデューサーのこと、もう信頼できない...』

『私たち、辞めよっか?信頼できなくなっちゃったんだし、プロデューサーのもとでアイドルは続けられないよ』

P『み、みんな待って...待ってくれーーー!!』

【BAD END】

-----

---

P「(どっちもダメじゃないか!?まずい...まずいぞ!)」

P「(何か突破口を...第三の選択を...ん?)」

P「仁奈、ちょっとその旅行券見せてくれないかい?」

仁奈「どうぞですよ!」

P「(...!あった!第三の選択が!)」

P「仁奈、これ有効期限があるよ?」

仁奈「有効期限、でごぜーますか?」

P「うん。それでね?有効期限内に俺と美優さん、それに仁奈が一緒に二日以上休める日がないんだよ」

仁奈「あ...」

P「この二日は美優さんと仁奈はオフだけど、俺はみりあの泊りがけのロケに同行するんだ」

P「みりあだけの仕事で、俺が同行しないわけにはいかないんだ」

P「だから...せっかく仁奈に温泉旅行をプレゼントしてもらったのに...」

仁奈「...お仕事なら、仕方ねーでごぜーますね...」

P「う...本当にごめんね、仁奈」

仁奈「Pは悪くねーですよ....そっか...残念でごぜーます...」

P「(ぐぅうわああっ!?本当の事とはいえ、心が痛む!!)」

早苗「(これは...くるわぁ...)」

楓「(なんだか...私が悪い事をしてる気分になります...)」

茄子「(事実ですし...この選択しかないにしても...)」

凛「(見てて辛い...)」

千枝「(なんだか...千枝が泣いちゃいそうになります...)」

P「(ごめんね!ごめんね仁奈!この埋め合わせは、絶対するから!!)」

<ガチャ

ちひろ「お疲れ様です。ただいま戻りました」

みりあ「戻りました....はぁ....」

千秋「お疲れ様です...」

P「お疲れ様です...どうしたんですか!?三人とも、特にみりあの元気がないみたいですが?」

ちひろ「それが、この日のみりあちゃんのロケが先方の都合で中止になったんです」

P「え!?」

千秋「それで同じ日にある私と雪乃さんのロケに、みりあちゃんも参加してもらうことになったの」

千秋「博物館巡りをするロケなのだけど....」

千秋「みりあちゃんの元々のロケ、動物園のロケと比べると...ね?」

P「楽しみにしてたもんな...動物園のロケ」

みりあ「うん...でも、仕方ないよね...」

みりあ「それに新しいお仕事ができたんだから、そのお仕事を頑張らないとっ」

早苗「みりあちゃん、少しは愚痴を...残念だって気持ちを言っていいのよ?」

早苗「お姉さんが全部聞くから。アタシ、意外と聞き上手なのよ?」

みりあ「ううん...大丈夫だよ?みりあ、博物館も楽しみだよっ♪」

楓「(いい子...)」

茄子「(いい子です...)」

凛「(もっと我儘言ってもいいのに、いい子だなぁ...)」

千枝「(Pさんとお仕事だったのに、みりあちゃん可哀想....)」

ちひろ「それでですね、Pさんなんですけど」

P「ん?俺ですか?」

ちひろ「みりあちゃんは千秋ちゃんと雪乃ちゃんが一緒ですから、Pさんが同行する必要はなくなったんです」

P「まぁ...そうなりますね」

ちひろ「Pさん最近は、まとまったお休みは取れてませんよね?」

P「確かに...そうかもしれませんね」

ちひろ「なので、この機会に久々に連休をとったらどうですか?」

P「え!?」

仁奈「えっ!?」

ちひろ「疲れも溜まってるでしょうし、例えば温泉に行ってみてはどうですか?」

ちひろ「連休ですから泊がけでも...ん?仁奈ちゃんなーに?」

仁奈「ちひろおねーさん!すげーいいものが、あるでごぜーますよ!」

ちひろ「いいもの?なにか...って?あ、あれ?楓さん?」

楓「ちひろさ~ん?ちょっとこっちへ...」

茄子「千秋さんもどうぞ、こちらへ」

千秋「え?私も?」

凛「仁奈ちゃんとみりあちゃんは、ちょっと待っててね?」

仁奈・みりあ「「?はーい」」

ちひろ「一体どうしたんですか?」

千枝「ちひろさん...タイミングが悪すぎです」

ちひろ「え?タイミングが悪い?」

茄子「実は....」

ちひろ「ふむふむ....へー、なるほど!って」

ちひろ「そんなことになってるなんて、知る訳ないじゃないですか!」

早苗「まぁ...そうよねぇ」

凛「でも、行けない理由がなくなったよね。本当にどうするの?」

P「あ...う、うん...どうしようか?」

千秋「....良かったわね、仁奈ちゃん。Pさんと温泉に行けて」

P「!?」

千枝「え、え?千秋さん!?」

千秋「一緒に美優さんも行くのよね?ふふっ、楽しんでくるのよ?」

仁奈「はいですよ♪二人とたくさん遊びやがるですよ♪」

P「ちょっ...」

千秋「しょうがないでしょ?今更行かないなんて、アナタ言えないし」

千秋「言ったらダメでしょ?あれだけ期待してる仁奈ちゃんに」

千秋「みんなも同じ考えだったんでしょ?」

楓「...そうですね。あの笑顔を歪めたくは...ありません」

凛「立場上は褒められたことじゃないけど...まあ、私も同じだね」

早苗「しっかり家族サービスしてあげて、P君も楽しんでくるのよ?」

茄子「こうなった、もう開き直っちゃいましょう?」

P「み...みんな、すまない」

千枝「Pさんが謝ることはないです!....でも、そのみりあちゃんの...」

みりあ「仁奈ちゃん、いいなぁ...」

仁奈「あ...」

ちひろ「頼りきりで心苦しいですけど、フォローをお願いしますね?」

P「(このままだと、仁奈も気持ちよく旅行に行けないしな...)」

P「はい、任せてください!」

P「みりあ?良かったら今度休日が一緒の時に、一緒に出掛けないか?予定のない事務所のみんなと」

みりあ「えっ!みんな一緒にお出かけ!?いいの!?いくいくっ♪行きたいっ♪」

千枝「(うう、その日は千枝お仕事...また、機会はありますよね)」

みりあ「どこへお出かけするの?」

P「そうだな....」

P「みりあが行きたいところなら”どこでも”、したいことなら”なんでも”いいよ」

楓・茄子・早苗・千秋・ちひろ・凛「「「「「はあっ!?」」」」」

みりあ「”どこでも”、”なんでも”いいのっ!?」

P「ああ。その日は...」

ちひろ「はーい、ちょっとこっち来てくださーい!」

P「え?な、なんですか?」

ちひろ「なんで”どこでも”、”なんでも”いいなんて言うんですか!?」

P「え?だってこっちで制限を掛けたら、みりあが可哀想じゃないですか?」

千秋「気持ちは分かるけど...候補を挙げて、選んでもらう形にした方が良かったと思うわよ?」

P「はははっ、大丈夫だって。ほら、見て?」

みりあ「どこにしようかなー?何にしようかなー?」

仁奈「みりあちゃん、良かったでごぜーますね!」

みりあ「うんっ♪迷っちゃうなー、えへへっ♪」

P「あんな無邪気な笑顔で悩んでるみりあから、とんでもないお願いが出てくるわけないじゃないか?」

茄子「あのー、Pさん?あまりそういう事は言わない方が」

P「茄子まで...はははっ、心配性だなー」

楓「プロデューサー?言霊って、知ってますか?」

千枝「でも、Pさんが言うとおり、そんなに心配しなくていいと思うんですけど...?」

凛「いや、その考えは甘いよ千枝ちゃん?」

凛「このパターンは、プロデューサーがドツボに嵌っていくパターンだね」

P「こ、怖い事言うなよ...凛。確かに身に覚えが無い事はないけど...」

みりあ「あっ...!プロデューサー、決めたよー♪」

P「おっ?なにかな?」

ちひろ「(嫌な予感しかしない...)」

みりあ「えっとね、みりあね...」








みりあ「プロデューサーのお家で、みんなでお泊り会がしたいっ☆」

P「...」

P「......」

P「..........え?」

早苗「(ほれみろっ!!)」

みりあ「ライラちゃんがね?楓さんと一緒に、プロデューサーのお家にお泊りしたお話をしてくれたのっ☆」

みりあ「すっごく楽しかったって☆だからみりあも、みんなと一緒にお泊りしたいなーって」

凛「...楓さん?なんで楓さんとライラが、プロデューサーの家に泊まることになったんですか?」

楓「ぷ...ふぅ....ふっ、しゅ~~~...」

凛「口笛、吹けてませんよ?」

P「えっと...それはちょっと...」

みりあ「言ったのに...」

P「ぐっ!?」

みりあ「”どこでも”いいて、”なんでも”いいって、言ったのに...!」

P「あ、ああっ....ぐ...」

千秋「見事なまでに、ドツボに嵌ってるわね...でもこれは手助けできないわ」

P「お、俺はいいけど...みりあのご両親は了解してくれるかなー....?」

みりあ「あっ!そっか!それもそうだねっ☆」

P「(回避できたか?)」

みりあ「ちょっと待って、お母さんに聞いてみるから」

みりあ「もしもしお母さん?あのね、今度ね...うん、うん...」

みりあ「....いい!?お母さんありがとうっ♪」

みりあ「お母さんいいって♪」

P「おっ!?お...お父さんの許可も必要かなー....?」

みりあ「むぅ~~~~....もしもしお父さん?今お話しても大丈夫?」

みりあ「あのね、今度ね....うん、うん...」

P「(お父さん、この牙城は崩せないだろう!)」

みりあ「....いい!?お父さんありがとうっ♪」

P「(何ーーーーっ!?)」

P「ちょ、ちょっと!?電話貸してくれないか!?」

みりあ「はいっ、プロデューサーどうぞ☆」

P「もしもしっ!いつもみりあ...娘さんにお世話になっております!」

P「あの、先ほどの話なのですが、本当に宜しいのですか?」

P「え?娘が機嫌悪くなるから?いや、しかし....え?」

P「もし何かあったら....めめ、滅相もございません!?」

P「その時は責任をもって、娘さんをお預かりします!ええ、はい!」

P「はいっ、お任せください!それでは失礼します!」

P「.....はい、携帯ありがとう」

みりあ「これでいいよね?プロデューサー☆」

P「えぇ...あの...ね?」

みりあ「もおー!なんでダメなの?....あっ、分かった!」

P「(ひょっとして察してくれた!?さすがいい子のみりあ!)」

みりあ「保護者!保護者が必要なんだねっ。ライラちゃんの時と同じでっ☆」

P「(ちっがーーーーうっ!!)」

茄子「ふふっ♪」スッ....

楓「はいっ!」スッ!

P「こ、こらそこ!実績ありますよって感じで、手を上げない!」

ちひろ「あー、みりあちゃん?この二人は保護者の候補から外して下さいね?」

ちひろ「まだこのケースで保護者になっていない人じゃないと、不公平ですから」

茄子「そんな!?」

楓「がーん」

早苗「おほんっ!じゃあアタシ...」

ちひろ「温泉...早苗さんが原因の一つでもありましたよね...?」

早苗「アタシはその日予定があるんだったわ!」

千秋「私も予定があるわね。残念だわ....」

みりあ「そっか...あっ!そうだ!いい人がいるよっ☆その人にお願いしてみるね」

P「あの...」

ちひろ「諦めなさい。腹を括りなさい」

P「...誰にお願いするのかな?」

みりあ「ヒ・ミ・ツ☆凛さんと千枝ちゃん、仁奈ちゃんはその日に予定あるの?無かったら一緒にお泊りしよっ☆」

凛「く...その日店番を頼まれてる...!」

千枝「そんな....そんな機会、もう二度と来ないかもしれないのに...千枝にはお仕事が...」

仁奈「仁奈は美優おねーさんと、瑞樹おねーさんと一緒にお仕事でごぜーます。残念でごぜーます」

みりあ「うーん、用事があるんだ...残念だなぁ....」

みりあ「じゃあ、みりあ、一緒にお泊りする人を探してくるねっ☆」

仁奈「仁奈も美優お姉さんに、温泉の事お話してくるでごぜーますよ♪」

タッタッタッタッター.....

P「.......」

ちひろ「Pさん?とりあえず一言、言わせて下さいね?」





ちひろ「はぁ....すぅ....」






ちひろ「だから言ったでしょうがーーーーーっ!!」

>>1です。

書き溜めが終了したので、本日の投下を終了いたします。
お付き合いいただきまして、ありがとうございます。

次回から美優さんが登場します。

アドバイス・要望・指摘がありましたら、宜しくお願い致します。

それでは失礼いたします。

>>1です。

入院していたため投下が遅くなりました。
書き溜めを投下いたします。お付き合いいただければ幸いです。

-------

---

仁奈「もうすぐ温泉でごぜーます!」

美優「ふふっ...楽しみね。今日は素敵なプレゼントをありがとう、仁奈ちゃん」

仁奈「えへへ...どういたしましてですよ!」

P「ははは、今日はみんなで、ゆっくり過ごそうね」

仁奈「はーい♪温泉でゆっくりするですよー♪」

P「(俺たちは目的の温泉に向かうローカル線に乗っている)」

P「(電車はまもなく、目的地に到着しようとしていた)」

仁奈「到着しやがりました!!おおっ!すげー温泉の匂いがするですよー!」

P「うん、温泉に来た!って実感が湧いてくるね!」

美優「ええ、それに初夏なのに涼しくて...静かで自然の音がよく聞こえます」

美優「とてものどかで、心も身体も癒してくれそうですね」

P「賑わう都市での暮らしも好きですけど、ここのように落ち着いた場所の方が」

P「疲れを癒すのには、いいのかもしれませんね」

仁奈「それじゃあ早速旅館に行くでごぜーますよ!仁奈が二人を案内するですよ!」

P「ははっ、それじゃあお願いしようかな」

仁奈「えへへ、こっちでごぜーますですよー」

-旅館-

仁奈「ここがみんなでお泊りするお部屋でごぜーますか!」

美優「いいお部屋ですね。部屋から臨めるお庭も素敵で、心を安らげてくれます」

美優「古く良き日本の旅館のイメージ...それをそのまま形にしたような、素敵な旅館ですね」

P「そうですね。庭は眺めているだけで、心が癒されますし...それに」

仁奈「わーい♪畳でごぜーます♪」

P「い草の匂い...実家を思い出すなー。すごく落ち着く...」

美優「い草の...畳の匂いには身体の疲れを癒す、アロマテラピー効果があるそうですよ」

P「そうなんですか。どうりで...寝転がってると、つい眠ってしまうのはそのせいですか」

仁奈「ほんとでごぜーます...ゴロゴロしてると、気持ちいいでごぜーますよ♪」

美優「ふふっ、お茶を淹れますね。あら、いい香り....」

美優「地元のお茶だそうですよ。どうぞ」

P「ありがとうございます。はぁ...美味しいです」

P「景色、旅館にお茶。ここに到着してから、心身ともに癒され続いて」

P「溜まっていた疲れが、もうどこかへ飛んで行ってしまった気がします」

美優「はい...窓から見える景色を眺めながら、じっとしているだけで、満たされてしまいそうです」

美優「でも...それではもったいないですよね?せっかく見知らぬ土地に、旅行に来たんですから...」

美優「この場所にある魅力を、しっかりと満喫していかないと」

仁奈「そうでごぜーますよ♪楽しみはたくさんあるでごぜーますよ♪」

仁奈「このガイドブックに、お散歩するのにいい場所があるって書いてやがりました♪」

仁奈「仁奈お散歩に行きたいですよー!」

P「お散歩か、いいね。行こうか仁奈」

美優「じゃあ、お茶を一服したら、お散歩に行きましょうね」

仁奈「そうするですよー♪仁奈もお茶いただきまーす」

仁奈「はぁふぅ~~...美味しいです。身体がぽかぽかするですよー」

仁奈「美優おねーさんが淹れてくれるお茶は、いつも美味しいでごぜーます♪」

美優「ふふっ、お粗末さまです♪」

P「はははっ♪」

仁奈「お散歩から帰ってきたら、三人で一緒に温泉に入りやがるですよ♪」

P「ぶっ!!ふぐっ....!」

美優「あ、あの....そ、そそ...」

仁奈「このガイドブックにも、お散歩して程よく疲れた後に」

仁奈「温泉に入るのがおススメって、書いてあるでごぜーますよ!」

P「あははは...それは、気持ちいいだろうね...」

仁奈「きっと気持ちいいでごぜーますよ♪お散歩に行く前に、お部屋のお風呂を見てみるでごぜーますよ!」

美優「そ、そうだね、見て...みましょうか」



仁奈「おおー!スゲー広いお風呂でごぜーますよ♪」

P「はははっ、広いお風呂だねー」

P「(確かに広い...広いよ?三人で入るには十分な広さだよ?)」

P「(でも...円形の浴槽で、三人一緒に入ったら、結構距離が近いよ?)」

P「(この部屋は家族向けの部屋だから...浴槽が距離を取れる様になってないのは、理解できるけど)」

P「(これは...美優さんはどう思って...)」

美優「す...素敵なお風呂だね。ほら...ここから見える景色も趣があって...」

美優「この景色を眺めながら、温泉に浸かるのが楽しみだね」

美優「そうですよね、Pさん?け、景色を眺めながら温泉に浸かるのが....」

美優「楽しみ...ですよね?」

P「は、はいっ。そうですね。景色を眺めながら温泉に浸かるの、楽しみですねー!」

P「(景色を眺めながらを強調している...美優さんも俺と同じ感想を抱いていたみたいだ)」

仁奈「それじゃあ温泉でもっと気持ちよくなるために、お散歩に行くでごぜーますよ!」

-川沿いの散歩道-

仁奈「キレーな川でごぜーますね。涼しくて、お散歩するの丁度いいなー♪」

美優「そよ風と...川のせせらぎが心地よくて、たくさんお散歩したくなっちゃうね」

仁奈「仁奈も美優おねーさんと同じですよー。たくさんお散歩したくなりやがります」

仁奈「けど、温泉が待ってるでごぜーますから、丁度いいところで旅館にもどるですよ」

美優「...ふふっ、そうね。お薦めのコースを歩いたら、旅館に戻りましょうか」

仁奈「戻りやがりますですよー♪」

P「ははは...しかし俺たち以外の宿泊客は、あまりいないようですね」

P「すれ違う人もまばらで...まあ、連休が終わって、旅行が盛んな時期が過ぎてますしね」

美優「でもそのおかげで、この散歩道をゆっくりと満喫できて」

美優「とても贅沢なことをしている...そんな気分になれませんか?」

P「贅沢ですか...確かに。素敵な考え方だと思います」

仁奈「えへへっ♪贅沢...そうでごぜーますね!」

仁奈「でも仁奈にとって、一番の贅沢は二人と一緒にお散歩してることでごぜーますよ」

仁奈「場所も大切でごぜーますが、仁奈は誰と一緒かの方が、大切だと思うでごぜーます」

美優「仁奈ちゃん...そうね、誰と一緒か...大切な事だよね」

美優「私も仁奈ちゃんと同じ思いだよ?こうして一緒に旅行に来て、お散歩して...ううん...」

美優「今日だけじゃなくて、仁奈ちゃんと一緒のお部屋で...毎日一緒に過ごせて」

美優「すごく嬉して、楽しい気持ちになれるの」

仁奈「えへへ...それは仁奈も一緒ですよー♪」

仁奈「仁奈も美優おねーさんと一緒で、良かったですよ♪毎日が寂しくなくて、楽しくて嬉しいですよー♪」

仁奈「それにまた仁奈と美優おねーさん、同じ思いでしたよ。...えへへっ♪Pはどうでごぜーますか?」

P「もちろん二人と一緒だよ。仁奈に出会えて、嬉しいよ」

仁奈「仁奈もPとも会えて、嬉しいですよー♪みんな一緒でごぜーます♪」

P「ああ、そうだね」

美優「みんな一緒だね、ふふっ♪」

仁奈「えへへ...あっ、二人とも見やがりますですよ!」

仁奈「カモさんっ!カモさんの親子がいるでごぜーますよ!」

P「おっ、カモの子供がたくさんいるね」

仁奈「フカフカで、可愛いでごぜーますね♪」

P「うん。小さくて、フカフカで可愛くて、撫でてみたい気持ちになるね」

美優「ふふっ、子供たち、一生懸命お母さんに付いていこうとしていますね」

P「でもお母さんも、しっかり子供の事を見ていて、子供を大切にしているのが分かりますね」

仁奈「お母さんに....P、美優おねーさん、仁奈教えて欲しい事があるですよ?」

P「ん?なんだい?」

美優「なにかな?」

仁奈「あのカモさんの家族のお父さん...お父さんはどうして一緒にいないでやがりますか?」

>>1です

今回の投下を終了します。次回投下で完結予定です。
その際もお付き合いいただければ幸いです。

それでは失礼します。

>>1です。

書き溜めが出来たので、投下いたします。
今回で完結予定でしたが、一身上の都合のため完結できませんでした。
次回完結、近日中には完結致します。

それではお付き合いいただければ幸いです。

仁奈「みんなで一緒の方が、楽しいし、嬉しいと思うですよ」

P「カモのお父さんかい?うーん...それは...」

P「カモのお父さんは別の場所で、お仕事をしているんじゃないかな?」

P「俺と同じなんだと思う」

仁奈「Pと同じ、でごぜーますか?」

P「うん。俺はさ、仁奈や美優さんに...事務所のみんなが頑張っている時には」

P「近くで見守っていてあげたいって、思ってるんだ」

P「でも、実際はそう言うわけにはいかないんだ」

仁奈「みんながいつも一緒な訳じゃねーですし、PにはPのお仕事があるでごぜーます」

仁奈「したくても、できねーことがあるのは...仁奈も知ってるでごぜーます」

仁奈「そっか...仁奈、Pが言いたいことが分かったですよ」

P「うん...色々と思い通りにならないことは、あるんだよ」

仁奈「仁奈も分かってるですよ...でも、仁奈は大丈夫でごぜーますよ?」

仁奈「みんなと離れていても、今はそんなに寂しくねーですよ!」

仁奈「みんなに大切に思ってもらってることと、またみんなと一緒になれるって、わかってるですから!」

P「うん。あの子達も、それが分かっていると思うから...きっとそんなに寂しくないんじゃないかな?」

仁奈「きっとそうでごぜーますよ!」

P「それに...はははっ。ちゃんと気持ちが、伝わっていて良かった。安心したよ」

仁奈「えへへ...もちろんでごぜーますよ♪だって...」

仁奈「だってPは家族でごぜーますから!」

P「...!」

美優「ふふっ、そうね。大切で、大好きな...一緒にいたいと思える人」

美優「仁奈ちゃんにとってPさんは、そういう人だって...さっきお話したものね」

仁奈「そうでごぜーます!Pと美優おねーさんは、仁奈と同じ気持ちだって」

仁奈「言ってくれたでごぜーます!だから...家族でごぜーますよ!」

P「ああ、そうだね...家族だね」

P「よしっ!じゃあ明日帰るまでに、目一杯家族旅行を楽しもうね」

仁奈「はーい!楽しむですよー♪」

仁奈「旅館に戻ったら、早速みんなで温泉に入るですよー♪」

P・美優「「....」」

仁奈「楽しみだなー♪」

-旅館・家族風呂-

P「(さて...いよいよこの時が来てしまったか...)」

美優「仁奈ちゃん、かけ湯熱くない?」

仁奈「大丈夫でごぜーます!丁度いいでごぜーますよ♪」

P「(二人も入って来た...覚悟を決めよう)」

美優「そ、それじゃあPさん...失礼...します...」

P「ど、どうぞ...お構いなく...」

仁奈「ふ~~~♪ぽかぽか...気持ちいいでごぜーますね♪」

P「ああ...気持ちいいね」

美優「え、ええ...眺めも素敵で。普段は味わえませんから、しっかり堪能しましょう」

P「そ、そうですね。眺めをしっかり堪能しましょう」

仁奈「綺麗でごぜーますね!今度はみんなと一緒にきてーでごぜーますよ」

美優「ふふっ、そうね。みんなと一緒、大勢だと楽しいでしょうね」

P「慰安旅行...ちひろさんには、温泉旅行を提案してみようかなー」

仁奈「楽しみでごぜーますよ!」

P「そうだね。はははっ」

美優「ふふっ」

仁奈「その時もみんなで一緒に、温泉に入るでごぜーますよ!」

P「ぐふっ!?」

美優「ええぇ!?」

仁奈「?仁奈おかしなこと、言ったでごぜーますか?」

P「いや、おかしいわけじゃあ...あのー、そう言えばどうかな?」

P「こうして、みんなで温泉に入った感想は?」

仁奈「うーん、仁奈が最初に思ってたのとは、違うでごぜーますけど」

仁奈「なんだか嬉しいでごぜーます!」

P「嬉しい?」

仁奈「Pと一緒だからですよ!仁奈お散歩のとき、離れていても寂しくねーって」

仁奈「言いやがりましたけど...一緒にいられるなら、一緒のがいいでごぜーますから!」

美優「それは...そうなんだけど...」

仁奈「へへっ♪お風呂に入ると、身体も気持ちもぽかぽかするですけど」

仁奈「今日はいつもより、もっとぽかぽかして気持ちいいですよー♪」

P「あ、ははは...それは良かった...」

P「お、俺はそろそろ身体を洗おうかな」

仁奈「じゃあ仁奈がPの背中流すですよ!」

P「え!?」

仁奈「大丈夫でごぜーますよ!仁奈、美優おねーさんに背中流すの上手だって」

仁奈「褒めてもらいましたから!ね、美優おねーさん?」

美優「はい...とっても、上手でした」

P「あ、んぅ....じゃあ、お願いしようかな」

仁奈「任せるでごぜーますよ!」



仁奈「P、気持ちいいでごぜーますか?」

P「ああ、とっても気持ちいいよ」

P「(あ~...なんかいいな...)」

P「(娘を嫁がせたくないっていう、父親の気持ちが分かる気がする)」

仁奈「よいしょっと...それじゃあ流すですよー」

P「ああ、どうぞ。ふー、気持ちよかった。ありがとう仁奈」

仁奈「どういたしましてですよ!...P、お願いがあるですよ」

仁奈「仁奈、Pに頭を洗ってほしいです...いいでごぜーますか?」

P「ああ、いいよ」

仁奈「へへっ♪ありがとうごぜーます♪」

P「ははっ、それじゃあ髪を解くよ...」

P「...痒かったり、痛かったりしないかい?」

仁奈「そんなことねーですよ。とっても気持ちいいですよー」

P「はははっ、そうか。おっと、まだ目を開けちゃあだめだよ?」

P「最後にしっかりとすすいで...んっ!終わったよ」

P「髪を結いなおすのは、美優さんお願いします」

美優「はい。仁奈ちゃんおいで」

仁奈「はーい!Pの大きな手で洗ってもらうの、とっても気持ちよかったですよ!」

仁奈「美優おねーさんに洗ってもらうのも、とっても気持ちいいでごぜーますけど」

仁奈「美優おねーさんとは違う気持ちよさでごぜーました!」

美優「そう...良かったね。少し羨ましいな」

仁奈「じゃあ、美優おねーさんも洗ってもらうといいですよ!」

P「なっ!?いやそれは...」

仁奈「仁奈がよくて、どうして美優おねーさんはダメでごぜーますか?」

P「え...あ、あのね...美優さんの気持ちをまず聞かないと...ね?美優さん?」

美優「そ、それじゃあ...お願いします...」

P「お...おお!?美優さんが...そう言うなら」

P「じゃあ...こちらへ...」

美優「はい...宜しくお願いします...」

P「では...髪を解きますね...」

P「(うわぁ....)」

P「....」

美優「...?あの...どうかされましたか?」

P「いや...すごく綺麗で、見惚れてしまって...」

美優「は...はぅ...ズルいです。急にそんなことを言うなんて...」

P「え!?あ...すみません!」

美優「でも...すごく、嬉しかったです」

P「え!?」

美優「え!?やだ...私ったら、何を...」

P「はは、はははっ....じゃあ、始めますね?」

美優「お願いします...」

P「どうですか?」

美優「はい...仁奈ちゃんに話してもらった通り」

美優「Pさんの大きな手、とっても...気持ちいいです」

仁奈「(二人ともなんかぎこちねーですけど...嬉しそうでもありますですよ!)」

-------

---

P「ふぅ...温泉気持ちよかったな...」

P「(まあ...問題なかったよな...きっと多分。うん、きっとそうだ...)」

P「二人が髪を乾かしてる間に、お茶の準備でもしておこっと」

仁奈「P!お待たせしたですよ!」

P「おっ?思ったよりも早く済んだね。しっかりと髪を乾かしたかい?」

仁奈「バッチリでごぜーますよ!...P?」

P「(両手を広げて、何かを期待して待っている...ふふっ)」

P「さあ、おいで」

仁奈「えへへっ、ぎゅーーっ♪」

P「はははっ♪温泉効果で一段と増して、仁奈の肌がすべすべだね」

仁奈「Pのお肌もすべすべでごぜーます♪温泉すげーですよ!」

P「そう?」

仁奈「そうでごぜーますよ!ふふふっ♪」

美優「Pさん、お茶をどうぞ」

P「あ、ありがとうございます。すみません、美優さんにまた淹れてもらって」

美優「いえいえ、気にしないで下さい。はい、仁奈ちゃんもどうぞ」

仁奈「いただきまーす!ふぅ...美味しくて、落ち着くでごぜーますよー」

P「まだ夕食まで時間があるね。仁奈、何をして遊ぶ?」

仁奈「うーん...仁奈、今は遊ぶよりもこうしてのんびりして」

仁奈「二人とゆっくり、お話がしたい気分でごぜーますよ」

美優「じゃあたくさんお話しよっか」

P「そうだな...仁奈はチャレンジしたいこと、やってみたいことってあるかな?」

仁奈「やってみたいこと...あるでごぜーますよ!」

P「おっ?教えてくれるかい?」

仁奈「仁奈、結婚式のお仕事してみてーですよ!」

P「ウェディングドレス...うーん、さすがにちょっと早い気が...」

仁奈「ふっふっふ、花嫁さんじゃねーですよ♪」

P「え?違うの?じゃあ一体なんの役で....んん?」

美優「あ、分かったかも。仁奈ちゃんがやってみたいのって、ひょっとしてベールガール?」

仁奈「美優おねーさん、大正解ですよ!」

P「ああ、なるほど」

P「(確かにそれは良いかもしれない。花嫁役とセットで、仁奈や他の小学生低学年のアイドルも売り込める)」

P「仁奈、それはナイスアイディアだと思うよ」

仁奈「本当でごぜーますか!?仁奈ベールガールのお仕事できるでごぜーますか!?」

P「ああ、叶えられるように頑張るよ」

仁奈「わーい♪やったですよー♪」

P「はははっ」



P「(この軽はずみな言葉が、近い将来またちひろさんに怒られるきっかけになるとは)」

P「(この時の俺は知らなかった)」

P「仁奈、やりたいことは、別に仕事に関係していなくてもいいんだよ」

仁奈「何でもいいですか?」

美優「せっかくだから、遠慮せずに言ってね?Pさんが、叶えてくれるかもしれないし」

美優「もちろん私も、できる限り協力はするから」

仁奈「おおー!じゃあ...じゃあ...!」

仁奈「P!」

P「なんだい?」

仁奈「美優おねーさん!」

美優「なーに?」

仁奈「仁奈、おねーちゃんをやってみてーですよ!」

>>1です。

今回はこれで終わります。お付き合いいただきまして、ありがとうございます。
もしご覧になっている方がいらっしゃいましたら、ご協力していただきたいことがあります。

この話でできたらカモの親子の話、皆さんだったらどう話されたでしょうか?
自分だったらこう話した、という意見をご教授頂きたいです。
宜しくお願い致します。

それでは失礼いたします。

おつ
この圧倒的親子感、相変わらず素晴らしい!とてもいい話だった!

鴨親子の話は>>1と同じ様な感じで「人間と同じ様に鴨のお父さんはお仕事に行ってるんだよ」って教えるかな。てか実際にこういう話を妹が幼いときにした

>>92と同じかなぁ

>>1乙!
次回も楽しみだぜ

>>1と似たような答えかな?
ただちょっと変えて「お父さんは家族のために家を守り食事をもって待ってる」みたいに言うかな

>>1です。

>>92さん、>>93さん、>>94さん
ご協力いただきましてありがとうございます。

本文中のカモの親子の話は、ごまかしじゃないかと感じた部分が有ったので、
意見を頂きたい次第でした。

あまり悪印象はないと受け取りました。
みなさんのご意見大変参考になりました。ありがとうございます。

今回で完結致します。

訂正がございます。

>>90

 ×美優「せっかくだから、遠慮せずに言ってね?Pさんが、叶えてくれるかもしれないし」

  美優「もちろん私も、できる限り協力はするから」

 ○美優「Pさんもこう言ってるし、遠慮なく言っちゃおう?」

  美優「それに仁奈ちゃんがやりたいこと...叶えられるように、私も精一杯手伝うから」

P「お、お姉ちゃん....!?」

P「(それを叶えるには...弟か妹が必要なわけで...)」

P「(俺と美優さん、二人に言ったってことは...つまり...)」

P「(いやいやいやいや!?....そんなはずは...)」

美優「そ、それは...すぐには、難しい...かな?」

仁奈「やっぱり仁奈より小さいと、アイドルになれないでごぜーますか...」

P「え、アイドル?」

美優「あ...そっちのこと...ね」

仁奈「仁奈、事務所で一番年下でごぜーますから」

仁奈「おねーちゃんにはなれねーですよ」

P「なるほど...仁奈はお姉ちゃんの気持ちになってみたいんだね」

仁奈「なってみてーですよ!」

仁奈「なって、事務所のおねーさんたちみたいな」

仁奈「優しいおねーさんに、なりたいですよー!...仁奈、なれますですか?」

美優「大丈夫...仁奈ちゃんは必ずなれるよ。だって、とても優しい子だもの」

美優「それにもし困っても、お手本になるお姉さんたちがたくさんいるから...」

美優「いつでも頼りにして、いいんだからね?」

仁奈「...へへっ、そうでごぜーました。仁奈がおねーちゃんになっても」

仁奈「優しくて、頼りになるおねーちゃんがたくさんいるですよ!」

P「はははっ、そうだね。その...直ぐというのは、難しいけど」

P「いつか、叶えるから。仁奈のやりたいことをね」

P「それが俺の仕事で、やりたいことだから」

仁奈「...はいですよ、P♪」

-------

---

美優「もうこんな時間....そろそろお休みしましょうか」

P「そうですね。布団も用意してもらってますし」

P「そう言えば仁奈、食事を運んでくれた仲居さんに」

P「何か話していたけど、何を話していたんだい?」

仁奈「すぐにわかるでごぜーますよ!」

P「すぐに...?」

美優「わかる...?」

-寝間-

P「....」

美優「...これは...に、仁奈ちゃん...?」

仁奈「お部屋にあった案内に、無料だって書いてやがりましたから」

仁奈「晩御飯の時に、お願いしたでごぜーますよ!」

仁奈「家族布団っ♪みんなで一緒のお布団でお休みするですよー♪」




P「それじゃあ...寝ましょうか」

美優「そう...ですね。お休みしましょう」

仁奈「美優おねーさん、P...もっと傍に来てほしいですよ...」

P「あー...うん、わかったよ」

美優「仁奈ちゃん、窮屈じゃない?」

仁奈「窮屈じゃねーですよ!温かくて、良く眠れそうですよ♪」

P「そっか、ははは....」

美優「ふふふ...」

P「(美優さんが近い)」
美優「(Pさんが近い)」

仁奈「....お休みする前に、二人に聞きてーことがごぜーます」

仁奈「今日は二人と一緒にお散歩して、温泉に入って、たくさんお喋りして...甘えて」

仁奈「仁奈は今日の旅行、すっげー楽しかったですよ」

仁奈「二人は今日の旅行、楽しめたでごぜーますか?」

P「ああ、楽しかったよ。仁奈と美優さんと一緒に、ゆっくりと過ごせて」

P「とっても楽しい家族旅行だって、心から思っているよ」

美優「大好きな二人とたくさん一緒にいられた、特別な日で...」

美優「素敵な思い出として、ずっと心に残るほど、楽しかったよ」

仁奈「えへへ、良かったでごぜーます...本当は二人も楽しくしてやがるって」

仁奈「仁奈、分かってたでごぜーますよ。でも...」

仁奈「二人から”楽しかった”って、聞きたくて...聞いたですよ」

美優「仁奈ちゃん...」

仁奈「今日は仁奈だけが二人に甘えられるからって、すげーワガママになっちまいやがりました」

仁奈「ごめんなさい...ですよ」

美優「ううん、ワガママじゃないよ。大好きな人の想いを言葉で聞きたい...」

美優「そう思うことは、自然な事なのよ...だから、今度は私たちから言葉で伝えるね」

美優「ありがとう、仁奈ちゃん。楽しい旅行に連れてきてくれて、大好きだよ」

P「今日みたいに楽しい日を、また一緒に過ごそうね。大好きな仁奈と一緒にね」

仁奈「うわぁ...あぁ...仁奈も、仁奈も二人が大好きでごぜーますよ!」

仁奈「今日はとっても...とっても楽しかったですよ!一緒に旅行に来てくれて、ありがとうですよ!」

仁奈「へへっ、仁奈も二人に言葉で伝えたですよ...すげー、すっきりしやがりました...」

仁奈「ぐっすり、眠れそうですよ...おやすみなさい、P...美優おねーさん...」

美優「おやすみなさい」

P「おやすみ」

P「(仁奈が眠りにつく前に、頭を撫でよう)」

P・美優「「あ...」」

P「美優さんも...」

美優「ええ、そうしたくなっちゃいまして」

仁奈「すー...」

美優「もう眠っちゃいましたね。気持ちよさそうに、ぐっすりと」

P「ええ...この屈託のない寝顔を見つめていると、親心...父性が湧いてきます」

美優「ふふっ♪今日のPさんは、お父さんそのものでしたよ」

P「ははっ♪そういう美優さんだって、お母さんそのものでしたよ」

P「だからなのか...仁奈がお姉ちゃんになりたいって言ったとき、勘違いをしてしまって」

美優「私もです。私とPさんを見て、そう言うものだから...てっきり」

P「そうそう♪俺もてっきり俺と美優さ...あ...」

美優「あ...えっと...その...」

P「いや...あの...」

仁奈「う~ん...」

美優「あ...仁奈ちゃん、起こしちゃいますね?私たちも寝ましょう」

P「そ、そうですね」

仁奈「仁奈は...それでもいいです...よー...」

P・仁奈「「!?」」

仁奈「おねーちゃんで...ごぜーます、から...こっちでも...」

仁奈「すー...」

P「寝言...」

美優「夢の中で、お姉ちゃんになっているみたいですね...」

P・美優「「...」」

P・美優「「ふふっ♪」」

美優「おやすみなさい、Pさん」

P「おやすみなさい、美優さん」




仁奈「ん...Pも...美優おねー..さんも」

仁奈「みんなで...一緒に....ルミ...着るで..すよ...すー...」

---------

------

---

仁奈「......ん...っ!」

仁奈「(おおー!?スゲーいい気分で起きたですよ!)」

仁奈「...(チラッ)」

美優「.....すー...」

仁奈「...(チラッ)」

P「...くー...」

仁奈「(二人より早く起きたの、初めてでごぜーますよ!)」

仁奈「(あ...トイレ...)」

スルっ...

仁奈「(二人はまだ眠ってやがりますから、静かに行くですよ)」

仁奈「(お布団に戻る時も静かにしねーと...)」



美優「....うっ...ん...ん!?」

美優「(あ、あら!?仁奈ちゃんは...!?)」

美優「(この音は...トイレに行っているのね...Pさんは...まだ眠ってますね)」

P「くー...」

美優「....」

美優「(す、すこしだけ...秘密の思い出づくりを...)」

ヨジ...ヨジ...

P「(...ん...なんだ?何か近寄ってくる気配が...)」

P「(さては...よーし...)」

美優「(ちょっとだけ...ほんの一瞬だけ添い寝を...)」

美優「(え...!?Pさんの手が回って)」

P「(奥にいる美優さんに当たらない様に、かつ優しく...)」

ギュ...

P「おはよう、仁....」

P「(奈じゃないぞ!?ええ!?)」

P「(じゃあ...今俺が抱いているのは...)」

美優「あの...私、です...三船...美優、です...」

P「す、すみません!?」

P「(あれ!?仁奈はどこに!?ああ!?それにいつまで美優さんを抱いているんだ!?)」

美優「あ、あの...!」

P「(え!?なんで俺の腕に手を添えるんですか!?)」

美優「もし...その...よかったら、仁奈ちゃんのように...ゅっと...」

P「え?」

美優「ぎゅ...っと...仁奈ちゃん...!?」

P「ん?....はっ!?」

仁奈「....」ジー

P「これは...あっと事故で...」

美優「そ、そうなの!偶々...!」

仁奈「むーー!二人だけで仲良くしてズルいでごぜーますよ!」

仁奈「仁奈も混ぜるでごぜーます!」ゴロンッ!

P「はは...はははっ♪」

美優「うふ...ふふっ♪」

仁奈「えへへっ♪おはようごぜーます!P、美優おねーさん!」

仁奈「旅行は、お家に帰るまでが旅行でごぜーます!」

仁奈「今日もいっぱい、楽しい思い出を作るですよー!」

おわり

>>1です。これで完結です。

お付き合いいただきまして、ありがとうございます。
ご意見やリクエスト(明るい方面でお願いします)がありましたら、どうぞ宜しくお願いします。

次回作は前回安価を取らせていただきました、神谷 奈緒がメインの話になります。
話の中で、別のブラウザゲームの話題を出す予定です。ご了承を宜しくお願いします。

それではHTML化の依頼をします。
ありがとうございました。

>>1です。

リクエストありがとうございます。
ではいつか前触れもなく、旅行から帰った後の後日談を書かせていただきたい思います。

その時も宜しく御願い申し上げます。

次の話始めました。

モバP「悩んでいる奈緒の気晴らしに付き合う」
モバP「悩んでいる奈緒の気晴らしに付き合う」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1499273336/) 

宜しければ、こちらもお付き合い宜しくお願いします。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年06月09日 (金) 05:16:39   ID: jLCjM2rk

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