希「検証!園田海未研究会」 (55)

穂乃果「えっと…今日は穂乃果達はなんで呼ばれたのかな?」

絵里「さあ?何かしら…」

にこ「どうせくだらない事でしょ?」

凛「希ちゃん説明するにゃー!」

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希「それでは、まずこれをご覧下さい」

穂乃果「なんか唐突に始まったよ」

絵里「なんなのかしら…」

園田海未のある日のスケジュール

5:00 起床

5:30 朝稽古

6:00 道場の掃除

6:45 朝食

7:20 登校

12:05 昼食

15:30 部活動

18:30 帰宅

19:10 夕食

19:40 入浴

20:00 自由時間

22:00 就寝


にこ「え?これ海未のスケジュール?」

絵里「みっちり詰まってるわね…」

凛「海未ちゃん…嘘でしょ?」

絵里「え?どうしたの?」

凛「これを見る限り朝起きても顔も洗ってないし歯も磨いてないにゃ」

穂乃果「ほんとだ!夜も何もしてない…海未ちゃんって意外と…」

にこ「いや…当たり前過ぎて省略してるんでしょ」

穂乃果「まあ…そっか…」

希「これはあくまでもある一日のスケジュールでこの中にお稽古が入ってきたり生徒会の仕事が入ってきたりするそうです。それと自由時間と言っても宿題や予習復習をするそうです」


にこ「どんだけ忙しいのよ…」

絵里「これだけ忙しいのにちゃんと22時には寝てるのね…」

穂乃果「穂乃果だったら一日24時間以上あってもこなせる気がしないよ」

凛「凛も…」

にこ「それで?結局一体何がしたいの?」

希「園田海未はどこまで真面目なのか?検証!園田海未研究会ー!」

穂乃果「研究会?」

絵里「えっと?」

にこ「研究ってなによ…研究って…」

凛「凛もう帰ってラーメン食べたいにゃ」

希「まあまあ、少しくらいいいやん」

穂乃果「希ちゃんの少しは少しじゃないもん」

希「さっきの資料からも分かるように」

穂乃果「え?無視?」

希「海未ちゃんは物凄く真面目です」

絵里「それは知ってるわよ」

にこ「バカがつくほど真面目よね」

凛「にこちゃんはその反対で真面目がつかないやつだよね?」

にこ「そうそう、にこは真面目のつかないただのバカ…ってふざけんじゃないわよ。それは凛でしょ?」

凛「凛は違うにゃー」

穂乃果「まあまあ、二人とも落ち着いて」

にこ「いや、あんた仲裁しようとしてるけどあんたも大概だからね?」

穂乃果「え?何で?何でそうなるの?」

凛「だって穂乃果ちゃんお馬鹿だもん」

穂乃果「二人に言われたくないよ」

絵里「三人とも元気ね」

希「三人の内誰が一番お馬鹿かは今度検証するとして」

穂乃果「あっ、簡単に片付けられたよ?」

凛「希ちゃん酷いにゃ」

にこ「って言うか三人共バカなのは決定なの?」

希「海未ちゃんの真面目エピソードがあるぞって人?」

にこ「え?何?なんか発表するの?」

絵里「海未の真面目エピソード…」

穂乃果「穂乃果あるよ?海未ちゃんの真面目エピソードでしょ?」

希「おっ!流石幼馴染」

穂乃果「さっきのスケジュールを見て皆んなも気づいたと思うけど海未ちゃんって物凄く早起きなんだよね」

凛「ね?5時なんて凛まだ寝てるにゃ」

穂乃果「でしょ?穂乃果なんて下手したら7時になっても起きてるかどうか怪しいの」

にこ「それは遅すぎでしょ…」

穂乃果「そんな穂乃果と一緒に登校してるもんだからせっかく早起きしてるのに遅刻ギリギリになる事が多々あるんだよ?置いて行けばいいのに律儀に穂乃果の事待ってるからね。凄く真面目でしょ?」

にこ「海未が真面目な事よりもあんたのだらしなさの方が目立つエピソードね」

絵里「穂乃果そんなに朝ギリギリなの?私が毎朝電話してあげましょうか?」

穂乃果「え?いいの?」

にこ「お家の人がいるんだから必要ないでしょ…」

凛「凛もあるよ?海未ちゃんの真面目エピソード」

希「凛ちゃんはリリホワでも一緒やもんね?」

凛「前にね凛がカップラーメンを食べてたの」

にこ「あんた好きよね?」

絵里「でもあんまりラーメンばっかり食べてると体に良くないわよ?」

凛「絵里ちゃん…なんでそれ言っちゃうの?」

絵里「え?」

凛「それを言われたの…真姫ちゃんに」

絵里「え?真姫?」

凛「うん。ラーメン食べてたら真姫ちゃんが食べ過ぎると体に良くないとか凛は食生活が偏ってるとか言い出して。最終的には凛の食生活の管理をするって言い出したの」

絵里「凛?海未のエピソードを発表するのよ?」

凛「うん。最後までちゃんと聞いてよ」

絵里「あっ、ごめんなさい」

凛「真姫ちゃんが色々と凛に言ってたら側に居た海未ちゃんも参加してきたの」

穂乃果「あー、穂乃果もよく言われるよ」

にこ「あんたの場合はダイエットが必要になるからでしょ」

凛「結局最終的には海未ちゃんのお説教が始まっちゃって」

絵里「容易に想像できる光景ね」

凛「真姫ちゃんがその後ご機嫌斜めになっちゃし大変だったにゃ」

穂乃果「へえ、真姫ちゃんらしいね」

にこ「って言うか海未の真面目エピソードと言うよりは空気が読めなかったエピソードよね」

希「まあ、それも海未ちゃんが真面目だからこそ起こった事故やもんね」

にこ「事故ってあんたね…」

絵里「そうよ。可愛いエピソードじゃない」

にこ「真面目エピソードとは違うかもしれないけど海未の書く字って物凄く綺麗で読みやすいわよね?」

絵里「そうね。相手が読みやすい様に丁寧に書いてるのね。字は人を表すってよく言ったものね」

穂乃果「あと海未ちゃんはご飯を食べる時も物凄くお行儀がいいよね?」

凛「うん。前に凛の焼き魚の骨を綺麗にとってくれたにゃ。凛食べなかったけどね」

穂乃果「テストも点数いいしね」

凛「こないだ英語の文法を教えてくれたにゃ。理解出来なかったけどね」


希「と言う事で」

にこ「ど言う事よ?」

希「海未ちゃんがどれだけ真面目なのかを1日密着してきました。それではVTRどうぞ」

絵里「誰に言ってるのよ?」

にこ「え?これも撮ってるの?」

園田海未、16歳。スクールアイドル、弓道部、生徒会長、日舞の家元の後継ぎをこなす女子高生。

そのどこまでも芯の通った彼女はどれだけ真面目なのか?

ー4:45ー 園田の朝は早い。

『おはようございます』

海未『おはようございます。今日はよろしくお願いします』

穂乃果「今の声ってそうだよね?絶対そうだよね?」

にこ「あんな甘々な声一人しかいないじゃない」

海未『眠そうですね?大丈夫ですか?しかし、スクールアイドルを広める為と言うのは分かるのですが…私の日常生活なんてあまり面白くないと思いますよ?』

『…何をするのですか?』

海未『今日は休日ですから朝稽古は遅らせて道場を雑巾掛けを』

『こんなに朝早やくやる必要はあるの?』

海未『はい…

希「ここでクエスチョンです」

穂乃果「え?」

絵里「クエスチョン?」

にこ「素直に見せるつもりはない訳?」

希「この後園田海未は驚きの一言を言いました。はたしてなんと言ったのでしょう?」

絵里「えっと…挙手制でいいのかしら?」

希「うん。そうやね」

凛「はい!」

希「はい、凛ちゃん!」

凛「えっと…今日もいい天気ですね。とか?」

ブー

にこ「全然意外でもなんでもないじゃない」

絵里「はい」

希「はい、えりち」

絵里「昨日は8時に寝たから早く起きてしまった」

ブー

にこ「流石の海未でもそんなに早くは寝ないでしょ」

穂乃果「はい!」

希「穂乃果ちゃん」

穂乃果「そうだねぇ…」

にこ「今から考えてるじゃない」

穂乃果「雑巾掛けなんて朝飯前です。とか?」

絵里「海未より穂乃果の言いそうなセリフに思えるけど…」

にこ「まあ、穂乃果は絶対にやらないだろうけどね…」

希「穂乃果ちゃん正解!」

絵里「ええ?」

『こんなに朝早くやる必要はあるの?』

海未『はい。日課ですから文字通り朝飯前ですね』

『海未ちゃんが冗談を言うなんて珍しい』

海未『なっ!?そ、そんなつもりは…さあ、早く雑巾掛けを始めますよ』

海未『…』ダダダダダッ

穂乃果「なんで穂乃果達は海未ちゃんが雑巾掛けをしてる所を延々と見せられてるの?」

にこ「こんなもん編集で短くしておきなさいよ」

海未『…』ダダダダダッ

『海未ちゃんはさっきから全然息を切らしていません』

海未『…』ダダダダダッ

『ただ黙々と雑巾掛けを続けています』

黙々と雑巾掛けを続ける事30分間

にこ「海未ってこう言うの向かないわよね」

海未『雑巾掛けは足腰を鍛えるのにも丁度いいんです。掃除と筋トレが一度に出来てお得でありがたいですよね』

穂乃果「凄いね?あれをありがたいと思えるんだね?」

絵里「私はあの広さをあの丁寧さで雑巾掛けして30分で終わらせた事にびっくりしてるわ」

トントントントン

海未『あっ、今日は休みなので私が朝食を作っています』

『休日は海未ちゃんが朝食をつくるんですか?』

海未『毎回ではないのですがなるべくは出来るようにしてます』

にこ「カメラが回ってるからやってるんじゃないの?」

穂乃果「いやぁ、海未ちゃんだからね?それはないんじゃない?」

海未『…』ジュージュージュー

希「ここでクエスチョンです」

絵里「希のその入りなんなのよ」

にこ「クエスチョンってのがね…」

希「海未ちゃんが作った朝食は何でしょう?」

穂乃果「え?それって全部答えるの?それともメインだけでいいの?」

希「さあ、それでは思いついた人からどうぞ!」

穂乃果「え?なんで穂乃果の質問無視するの?さっきから穂乃果の事たまに無視するよね?」

凛「はい!」

希「凛ちゃんどうぞ」

穂乃果「…」

凛「えっとね…海未ちゃんだもんね…」

にこ「手を挙げてから考えるのやめなさいって」

凛「唐翌揚げ!」

希「ブー」

絵里「海未なんだから焼き魚とかじゃないかしら?」

希「えりち…挙手してから答えてな?」

絵里「え?あっ、そうよね…」

穂乃果「え?正解なの?」

海未『えー…お味噌汁を作っています』

トントン パカ

海未『卵焼きを作りたいと思います。まずは、卵を泡立てないように軽く混ぜます。白身は箸ですくって切るようにして馴染ませるようにします』

穂乃果「なんか始まったんだけど」

にこ「なかなかポイントを抑えてるじゃない。白身を泡立てるとふわふわにならないのよね」

絵里「ねえ?焼き魚は?」

ジュ~

海未『出来ました。後は魚が焼き終わるのを待つだけですね』

絵里「やっぱり焼き魚なのね」

凛「毎朝魚なのかな?凛嫌なんだけど」

絵里「別に…凛が気にする事じゃないんじゃない?」

海未『では、頂きます。さあ、ことりも食べて下さい』

『えへへ、頂きます』

にこ「今思いっきりことりって言ったけど」

絵里「ことりの立ち位置も安定ね…」

『海未ちゃんの作る玉子焼きは甘いんだね』

海未『昔は塩で味付けしてたんですけどね。前に学校にお弁当を作って持って行った時に穂乃果が私の卵焼きを食べて甘い方が好きだと文句を言うので』

『そう言えばそんな事あったよね?』

にこ「あんた人の弁当食べといて文句言ったの?」

穂乃果「文句じゃないよ。感想を言っただけだよ」

絵里「それから甘くしたのね」

穂乃果「みたいだね」

絵里「海未のお弁当は穂乃果がつまみ食いするのを前提で作ってるのね…」

凛「意外と

凛「厳しいようで意外と甘まやかすよね?海未ちゃんって穂乃果ちゃんを」

穂乃果「いや、そんな事ないよ」

海未『ふう。ご馳走様でした』

『ごちそうさまでした。とっても美味しかったよ』

海未『いえいえ、お粗末様でした』

『ところでおばさん達は?』

海未『ああ、カメラに映るのが恥ずかしいと言うので』

凛「凛、海未ちゃんのお母さんってあった事ないにゃ」

絵里「そう言えば私もないわね」

にこ「穂乃果は会ったことあるでしょ?どうなの?海未に似てるの?」

穂乃果「そうだねぇ。海未ちゃんのお母さんって感じだよ」

にこ「あんた説明下手くそね」

穂乃果「え?そんな事ないよ!海未ちゃんのお母さんにはよくスカウトされたんだよね、穂乃果」

絵里「スカウト?日舞の?それとも弓道?」

穂乃果「よく家出して海未ちゃんの家に行くとおばさんが海未ちゃん家子になっちゃえって言われてさ」

絵里「家出で海未ん家なのね…」

海未『さて、今日は天気もいいですし…久しぶりにあれをやりましょう』

『あれって?』

海未『精神統一です』

絵里「精神統一?」

にこ「っていうか…天気関係あるの?」

海未『こちらでやります』

凛「また道場…」

海未『…』

穂乃果「うわ~よくあんな事出来るね」

絵里「本当にいるのね…精神統一する人って」

凛「漫画とか映画のキャラクターしかやらないと思ってたにゃ」

穂乃果「あれ起きてるんだもんね?目を瞑ってるけど」

にこ「そりゃあね」

穂乃果「穂乃果なら開始3分で寝るよ」

凛「凛も」

海未『…』

『かれこれ一時間近く精神統一をしています』

絵里「ハラショー」

穂乃果「う…嘘でしょ?」

にこ「気がしれないわね」

凛「凛絶対に1時間もじっとしてられないにゃ」

海未『さてっ』

凛「ことりちゃんも大変だよね」

海未『ウォーミングアップも終わりましたし』

穂乃果「ウォーミングアップ?なんの?なんのウォーミングアップなの?アップしたの?ダウンじゃなくて?」

絵里「そうよね。精神統一って心を落ち着かせるものなのよね?」

弓道場に移動する園田海未

『これから弓道をするの?』

海未『はい。せっかく精神統一したのですから。集中が途切れる前に』

スパン

海未『…』ギギギギギ

スパン

放った矢の先は…

『凄いね?全部真ん中だね?』

凛「確かに凄いにゃ。全部ブルに当たってるにゃ」

絵里「ブルって…ダーツじゃないんだから」

海未『精神統一しましたから』

にこ「関係あるのかしら…?」

弓道を始める事 1時間

海未『…』

スパン

撮影されている事を忘れ無言で矢を放つ園田海未

海未『…』

スパン

この光景があと1時間続きました。

穂乃果「うわ~ことりちゃんドンマイ」

にこ「って言うか無言で雑巾掛けして料理作って無言で精神統一して無言で弓道して…何が面白いのよこのVTR」

絵里「まあ、海未が真面目って言うかストイックなのは伝わってくるわよね」

13:00

海未『着きました』

『えっと…ここは?』

希「ここでクエスチョンです。この後海未ちゃんはあるお店に行ったお店は?」

穂乃果「海未ちゃんが一人で買い物なんて珍しいなぁ」

にこ「別に買い物くらい一人で行くでしょ?」

穂乃果「まあ…海未ちゃんの場合は本当に必要な時しか行かないんだよ」

絵里「お洋服を買いに来たとか?」

希「だから手を挙げてな?」

凛「はい!」

希「凛ちゃん」

凛「本屋さんだと思います」

穂乃果「あ、ありえそう」

希「違うなぁ」

にこ「分かったわ」スッ

希「にこっち」

にこ「スポーツショップじゃないの?」

希「おしい」

凛「はい!」

穂乃果「あっ、2回目もいいの?」

希「凛ちゃん」

凛「登山ストアにゃ」

海未『ここは私が登山ショップ〇〇です。都内には登山ショップがたくさんあるのですが私は登山用品は大抵ここで全て揃えています』

『海未ちゃんは登山マニアなんだよね?』

海未『マニアと言うか…山が呼んでいるんですよね?』

凛「海未ちゃんって結構訳の分からない事言ってるよね?」

穂乃果「山が呼んでるって言うか自分から出向いてるよね?本当に呼ばれてるのかな?」

海未『山はいいですよ?なんと言うか…登りきった時のあの感覚…癖になります』

『うん…好きなんだね』

海未『はい。海未なのに山が好きなんです!なんちゃって』

穂乃果「あ…あの堅物を絵に描いたと言っても過言じゃないあの海未ちゃんがあんな冗談を…」

絵里「破壊力ハンパないわね」

海未『あっ!見てください。このウェア!可愛いじゃないですか』

『う、うん。そうだね』

海未『この帽子もいいですね!うふふっ』

穂乃果「今日一番で女子高生っぽいね」

にこ「登山ショップだけどね」

『楽しそうだね』

海未『はい!とても楽しいです!あっ!これなんて良いですね。初心者用で凛に良いですね。決めました!これを凛にプレゼントしましょう!』

凛「凛に?」

穂乃果「よ、良かったね…」

凛「よくないにゃ…何で凛なの…」

希「あの合宿以来海未ちゃんは凛ちゃんに山の素晴らしさを知って欲しいって言ってたからね」

凛「凛トラウマなんだけど…」

海未『また、合宿の日の様に星空を眺めたいんです』

凛「あんな事言うからハッキリと断りづらいんだよね」

絵里「ど、ドンマイ」

海未『μ’sの皆んなで』

穂乃果「え?」

絵里「は?」

にこ「…」

登山ショップの帰り道。園田海未はあるお店を見つめていた。

海未『…』ジィー

穂乃果「何をみてるんだろう?」

アイドルショップー

海未『…』カァァ

穂乃果「え?どうして?なんで海未ちゃん恥ずかしがってるの?」

『どうしたの?』

海未『いえ…気にしないでください』

にこ「いや、気にしないでって言う方が無理でしょ」

凛「海未ちゃん…一人の時もあんななのかな?」

結局、園田海未が何を見て恥ずかしがっていたのかは分からなかった…が、園田海未がアイドルショップを見つめていたのは確かだった…。

穂乃果「あ~、要するにまた何か妄想炸裂してたんだね」

絵里「今までスルーしてたけど大丈夫なのかしら?海未の妄想癖…」

にこ「妄想癖って…」

凛「結構言い過ぎでもないよね?」

最後に園田海未にスクールアイドルについて質問してみた

『海未ちゃんにとってアイドルとはなんですか?』

海未『アイドルですか?…そうですね…正直私はアイドルについて何にも知りませんでしたが…私のとってのアイドルは希望ですね』

『希望?』

海未『はい。希望です』

お わ り

穂乃果「終わった…」

にこ「最後の所もうちょっと掘り下げてあげなさいよ」

希「海未ちゃんがどれだけ真面目かわかりましたか?」

絵里「わかった様な…そうでもない様な…」

希「はい!それじゃあ、最後に実験してみました」

穂乃果「え?」

希「海未ちゃんが歩いてる通路にお金を落としておきます。海未ちゃんがそれをネコババするかを実験してみます」

にこ「や、やめてよ。そう言うのはやめなさいよ」

絵里「そうよ。気まずい感じになったらどうするのよ」

穂乃果「いや~、穂乃果はこれはやってもいいと思うけど」

絵里「え?」

希「さあ、VTRをご覧下さい」

凛「また~?」

海未『…』テクテク

希「海未ちゃんはお金を払ったらどうするのでしょうか?」

海未『…ん?』

穂乃果「あ!気が付いたみたい」

にこ「これ気が付かなかったらどうするつもりだったのよ?」

海未『100円玉…確かこの近くに交番が…』

希「海未ちゃんはお金を拾ったら交番に届けます」

穂乃果「ね?安心して観れたでしょ?」

凛「分かってたの?」

穂乃果「うん。海未ちゃんだから」

希「続いて海未ちゃんはナンパされたらついて行ってしまうのか」

絵里「ナンパ?」

穂乃果「え?これはまずいかも」

にこ「いやいや、海未よ?これこそ大丈夫でしょ?」

凛「意外と海未ちゃんみたのが簡単について行っちゃうかもしれないにゃ」

にこ「そんな、真姫じゃあるまいし」

絵里「真姫もついていかないわよ!」

穂乃果「いや、マズイのは海未ちゃんよりも仕掛人の方が…大丈夫かな?」

海未『…』テクテク

ことり『今から私が海未ちゃんをナンパします。頑張ります』

穂乃果「ほっ。なんだ、ことりちゃんが男装してるだけか」

絵里「思いっきりことり感丸出しだけど…」

にこ「やる気あるのかしら?」

ことり『ねえねえ?そこの彼女~』

海未『はい?』

ことり『どこ行くの?今暇?良かったら一緒にお茶しない?』

海未『ことり…何やっているのです?』

ことり『え?あっ…えっと…海未ちゃんお願ぃ~着いてきて~』

海未『え?あっ…はい…』

希「海未ちゃんはナンパについて行ってしまいました」

穂乃果「いや…ナンパって言うか…ね?」

凛「海未ちゃんも意外とチョロいって事は理解できたよ」

にこ「意外でもないけどね」

希「さて、皆さん。海未ちゃんがどれだけ真面目か分かりましたか?」

にこ「いや…途中から…まあ…なんかもういいわ」

絵里「って言うか海未本人は登場しないのね」

希「海未ちゃんは物凄く真面目でしたね。それでは、幼馴染の穂乃果ちゃん。最後に一言!」

穂乃果「え?穂乃果?…やっぱり、この部屋暑いよ」

希「また次回があったらお会いしましょ~」

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