レイジ「流行りのガンダム顔じゃないけどガンダムってやつの亜種か?」

マオ「それは間違いないですがレイジはんの想定してるニュアンスとは違うと思います」

セカイ「これって最近出てきたMSですよね。でも鉄血ともGレコともオリジンとも違いますしどれに出てきたんです?　あ、もしかしてサンダーボルト?」

マオ「どこから説明したものか……」

マオ「そもそもヒュッケバインはMSじゃありません」

レイジ「MFか?」

マオ「そもそもガンダムとは関係ありません。バニシングトルーパーです」

セカイ「え、関係ないんですか!?　こんなにそっくりなのに」

レイジ「あ、でもなんか聞いたことあるぜ。ロストなんとかっていうSDガンダムが出て来るゲームだろ?　なんだやっぱりガンダムじゃねえか」

マオ「違います」

セカイ「あ、検索したら出てきましたよ。スーパーロボット大戦」

マオ「ワイもスパロボは乳揺れ以外は詳しくないんですが、どうもそこが初出らしいです」

セイ「え、マオ君スパロボやってないの?」

マオ「唯一持ってたアルファ外伝をミサキちゃんにプレステごと真っ二つにされたっきりですわ」

セカイ「どうしてそんな酷いことを……」

マオ「エニルはんの乳揺れを鼻の下伸ばして眺めてたら、ミサキちゃんたちまち怒り出して……」

レイジ「お前懲りないやつだな」

マオ「その後ミサキちゃんが露骨に胸揺らすようになってたまりませんわ」

ミナト「マオさんの『すーぱーみさき』には衝撃を受けましたわ。やっぱガンプラは自由や」

セイ「まあ僕もスパロボはあんまり詳しくないんだけどね」

レイジ「セイがガンダムブレイカー以外のゲームやってるところ見たことねえや」

セイ「でもヒュッケバインは知ってるよ。僕も昔間違えて父さんに叱られたし」

マオ「ワイも大昔に間違えて師匠に頭カチ割られそうになりましたわ」

セカイ「ガンダム野郎を怒らせる何かがあるんですね……」

レイジ「ん、ってことはこれって昔からあったやつなのか?」

マオ「そうなります。多分ワイ達が生まれる前からありますよ」

セカイ「そうなんですか!?　にしてはつい最近まで見なかったような……」

セイ「諸事情あってほとんど業界から追放されてたからね」

レイジ「そうなのか?」

セイ「うん。諸説あるから断言はできないけど……まあ、顔が露骨にガンダムに似てるからだろうね」

セカイ「でもそれを言ったら、この武装合体ファイバードっていうのもかなりガンダムですよね」

レイジ「おいお前やめろ殺されるぞ」

セイ「デザイナーが割り切ってるからね……まあ色々事情があったんだと思うよ」

マオ「あんまり触れないほうがいいですよねそこは」

レイジ「で、そのガンダムヒュッケバインがどうしてまた最近になって復活したんだ?」

セイ「それも僕にはよくわからないんだけどね、最近のガンダムの傾向から予測すると、ガンダムがガンダム顔の呪縛から解き放た

れたってことだと思うんだよね」

セカイ「ガンダム顔の呪縛?」

セイ「うん。ガンダムと言えばガンダム顔。ガンダム顔と言えばガンダム。ガンダムは長い間特徴的な顔構成パーツを守ってきたじ

ゃない?」

レイジ「確かに、細かい違いはあるにせよ大まかな構成パーツは変わらないな」

セイ「でも、最近のガンダムってさ、かなりその構成パーツを崩してきてると思わない?　バルバトスとか、わかりやすいよね」

セカイ「確かにそうですね」

セイ「だから、あの赤い顎に特徴的なマスクにブレードアンテナっていうデザインが必ずしもガンダムに結びつかなくなってきたん

だよ」

マオ「なるほど。ガンダムがガンダム顔から離れたから、『ガンダム顔=ガンダム』の等式が成り立たなくなったんですね」

セイ「邪推だけどね」

セイ「まあインタビューが公開されたわけでもないし、公式から発表があったわけでもないし、全ては闇の中なんだよね」

レイジ「まあそうなるな」

セイ「今はこの問題をあんまり茶化したりせずに、格好いいロボットが再び日の目を浴びることができたことを素直に喜ぶべきだと

思うんだ」

セカイ「そうですね。このヒュッケバインってロボットにも、沢山のファンが居たんでしょうし」

セイ「だからレイジ、次またガンダムヒュッケバインとか言ったらお仕置きだからね。確かになんか居そうな名前だけど」

レイジ「う、わかってるよ……」

マオ「ワイも久しぶりにスパロボやってみましょうかね。Z3のアクシズとかBXのAGE関連とかかなり良かったらしいですし」

セイ「Z3いいよね……特に――」

レイジ「やっべ始まるぞ逃げろ」

おわり