提督「新たに着任した艦娘を紹介する!」吹雪「え……?」 (17)

睦月「キリッとしてかっこいいにゃ~」

夕立「雷撃できる戦艦なんだって」

ビスマルク「それ私のアイデンティティよ!?雷撃が出来る唯一の戦艦だったのに……」シクシク

プリンツ「落ち着いてください姉様。聞いたところによると魚雷は装備出来ないそうです」

ビスマルク「ホント!?」ガバッ

プリンツ「えぇ」

ビスマルク「ふっふっふっ…このビスマルク!ソ連の艦娘になんか負けないわよ!」

プリンツ「その意気です!」パチパチ

吹雪「……」








吹雪「え?」

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吹雪「ちょっと待って、ちょっと待って皆!」

睦月「どうしたの?」キョトン

夕立「なんで慌ててるっぽい?」キョトン

吹雪「いやいやいや!おかしいでしょ!」

プリンツ「何が?」

ビスマルク「至って普通の着任式だと思うけど」

吹雪「え、なんで?なんでなの……?私?私の目がおかしいの!?」ゴシゴシ

睦月「吹雪ちゃんだいじょーぶ?」

夕立「ぽんぽんぺいんっぽい?」

吹雪「」イラッ

提督「どうしたそんなに騒いで」スタスタ

睦月「あ、提督……と」

夕立「新人さんっぽい!」

提督「そうだ、よろしく頼むぞ。ほら、お前からも」


「あぁ、そうだな……」


「私は三連装主砲を持つロシアの弩級戦艦」







ル級「Гангут級戦艦一番艦。ガングートだ」



吹雪「」

吹雪「すとぉぉぉぉっぷ!!!!」ズサァァ

提督「どうした吹雪」

吹雪「どうしたじゃありませんよ!!だって目の前に深海棲艦がいるんですよ!?」

ル級「むっ、敵か!どこにいる?」

吹雪「おめぇだよ!!」

ル級「?」

吹雪「ちょっ……」

提督「おいおい待ってくれ吹雪、どこに深海棲艦がいるって言うんだ。ここにいるのは俺とお前ら艦娘だけだろ?」

吹雪「いやだからその新人さんが……」

ル級「貴様、喧嘩を売っているのか?よし、買った」

睦月「いきなり乱闘にゃしぃ!?」

ビスマルク「待ちなさい!まずはこの私と――」

吹雪「あ、話がややこしくなるんでビスマルクさんは黙ってて下さい」

ビスマルク「……」シュン

プリンツ「よしよし」ナデナデ

ル級「で、何処でする?」

吹雪「演習場でいいでしょう。ただし実弾で」

ル級「ふっ……命知らずなのだな」

吹雪「そっちこそ深海棲艦のくせに余裕ですね」

ル級「さっきから私のことを深海棲艦だのなんだのと…よっぽど死にたいらしいな?」ピキッ

吹雪「沈むのはあなたです」

ル級「ほぉ……」

提督「待たんか2人とも!!」

睦月「そうだよ!吹雪ちゃん落ち着くにゃ!」

夕立「ガングートさんも、ね?」

2人「」チッ

提督「ガングートはその喧嘩っ早いのを治せ」

ル級「だが……」

提督「あぁ今のは吹雪が悪い。吹雪、なんでガングートを深海棲艦だなんて言った?」

吹雪「だって見たら分かるじゃないですか!見た目完全にル級ですよ!?」

皆「え?」

吹雪「何でみんな分からないんですか!?もしかして私がおかしいの!?」

睦月「にゃしぃ」

夕立「ぽい」

ビスマルク「えぇ」

プリンツ「ですね」

提督「だな」

ル級「当たり前だ」

吹雪「」

大淀「今さっき実弾で喧嘩とか物騒な言葉が聞こえましたけど――何ですかこの状況……」

提督「吹雪がな、ガングートがル級に見えると言い出して喧嘩に」

吹雪「」ボーゼン

大淀「……あぁ!それなら治す方法がありますよ」

提督「本当か?」

大淀「えぇ。吹雪ちゃん失礼しますね」スッ

吹雪「」ボーゼン

提督「おい大淀、その手に持ってるの――」

大淀「てやぁ!!」バチン!!

吹雪「」ドサッ

大淀「これで起きたらきちんとガングートさんの姿が確認出来るはずです」フー

提督「」

―翌日―

吹雪「んっ……」ゴシゴシ

吹雪「あれ?私何して……」

提督「起きたか」

吹雪「え?提督?なんで?」

提督「説明は後だ。入っていいぞ」

ガチャッ

「失礼する」

吹雪「この方は……?」

提督「コイツはガングート。この鎮守府に着任した新しい艦娘だ」

ガングート「ロシアの戦艦ガングートだ。よろしくな」

吹雪「よ、宜しくお願いします……?」

提督「…………よし」ボソッ

吹雪「え?」

提督「何でもない」

吹雪「そうですか……あれ?私なんでここに… …そもそもここは?」

提督「お前がいきなり倒れたんだよ。ここは病院だ。休みにしといたから今日は一日安静にしろ。じゃあな」スタスタ

ガチャッ

――

提督「そういや、他にも何人かいたが何故限られた艦娘だけなんだ?」

大淀「う~ん……よく分からないんですよね」

提督「それなのにあの治療法を試したのか……」

大淀「1度気絶させれば大丈夫らしいとの情報があったので」

提督「どこ情報!?」

大淀「それはおいといて、共通してるのは全員スマホがandroidってことくらいなんですよ」

提督「ぜってぇ関係ねぇ!」

大淀「ですよね!」

提督「まぁ問題は解決したし大丈夫だろ」

大淀「帰ったら書類整理お願いします」

提督「う゛……」

――

ガングート「……」

吹雪「……」

ガングート「……」

吹雪「あの……」

ガングート「いつか貴様とは戦いたいものだな」

吹雪「えぇっ!?無理ですよ!」ブンブン

ガングート「ふっ、冗談だ。じゃあ」スタスタ

吹雪「あっ、宜しくお願いします」

ガングート「あぁ」

ガチャッ

ガングート「……」スタスタ






??「」ニヤァ

何番煎じですが終わりです
今回の山城改二ドロップとル級着任バグは驚きましたね

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