【艦これ】提督「……」 神通「……//」 (29)

提督「……」

神通「……提督……//」ギューッ

提督「……」

神通「えへへ……提督……//」スリスリ

提督「……」









提督(どうしてこうなった)

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―以下、回想―

提督「……ん、もうこんな時間か。そろそろ切り上げようか」

神通「分かりました」

提督「そうだ神通。今夜、久しぶりに一杯どうだ? いい日本酒が手に入ったんだ」

神通「はい、お付き合いします。本当に久しぶりですね」

提督「そうだな。前回からもう……1ヵ月ぐらい経ったか」

神通「それまで週に1回くらいのペースでしたから……かなり間が開きましたね」

提督「最近何かと忙しかったからなあ……まあ、今夜はその分飲もう」

神通「はい」

提督の私室

提督・神通「「乾杯」」チン

提督「……」グビッ

神通「……」チビッ

提督「……うん、美味い」

神通「……はい、とても」

提督「やっぱ働いた後に飲む酒は格別だな……体に染み渡る感じがする」

神通「1ヵ月ぶりというのもあって、よりそう感じるのではないですか?」

提督「違いない」

神通「ふふっ……」

提督「……」グビッ

神通「……」チビッ

提督(それにしても、神通はいつも少しずつ飲むな……いやまあイメージ通りと言えばイメージ通りだが)

神通「……ふぅ」

提督(そういえば、酔った神通は今まで見たことがないな……)

提督(……せっかくの機会だ、どんどん飲ませて酔わせてみるか)ニヤッ

神通「……」チビッ

提督「そんな少しずつ飲んでてもしょうがないだろ? もっとグイっといかないと」

神通「提督?」

提督「ほら神通、もっと飲め飲め」トクトク

神通「提督……もう酔われてしまったのですか……?」

提督「いや全然? ただ、神通っていつもチビチビ飲んでるからさ。たまにはいつもと違う神通も見たいなって」

神通「はあ……」

提督「ほら、グイっといこうぜグイっと」

神通「わ、分かりました……では……」

神通「……っ!」グビッ

提督「おお、いい飲みっぷりだ」

神通「……ぷはっ」トン

提督「さあさあ神通さん、もう一杯どうぞ」トクトク

神通「て、提督……? 私は……」

提督「まあまあまあ」

神通「……」

提督「……」ジーッ

神通「こ、これで最後ですよ……?」

提督「心得ておりますとも」ニヤニヤ

神通(嫌な予感しかしません……)

神通「……っ!」グビッ

―回想終了―

提督「……」

神通「提督……提督……//」ギューッ

提督(いや、確かに酔った神通が見たいとは思ったよ? でもなあ……)

神通「すぅぅーー……はぁぁーー……提督の匂い……//」スリスリ

提督(……まさかここまで変わるとは思わんかったわ。しかもこんな風に)

神通「提督……大好き、です……//」ギューッ

提督「……なあ、神通」

神通「何ですか……? 結婚式の日程が決まったんですか……?//」

提督「ちげえよ、何でそんな話になるんだよ」

神通「違うんですか……」ガックリ

提督「そもそもどこからそんな発想が浮かんだんだよ……ってそんなことはいい。神通」

神通「……はい」

提督「そろそろ俺の左腕を解放してくれないか? 疲れてきたんだが」

神通「……嫌です、放したくないです……//」ギューッ

提督「……」

神通「……」

提督「……神通」

神通「……」

提督「いい子だから。な?」ナデナデ

神通「……」

提督「……」

神通「……もっと」

提督「ん?」

神通「……もっと、なでなで……して下さい……//」

提督「……そうしたら、放してくれるか?」

神通「……//」コクリ

提督(何このかわいい生き物)

提督「……」ナデナデ

神通「……」

提督「……」ナデナデ

神通「……」

提督「……」ナデナデ

神通「……」スーッ

提督「……ありがとう」ナデナデ

神通「……//」

提督「……まだ続けた方がいいか?」ナデナデ

神通「……お願い、します//」

このあと滅茶苦茶なでなでした

提督「……」トクトク

神通「……」

提督「……」グビッ

神通「……」

提督「……ふぅ」トン

神通「……提督」

提督「何だ?」












神通「……んー……//」

提督「……」

神通「……//」

提督「……」

神通「……提督、まだですか……?//」

提督「……何をしているんだ」

神通「何って……分かりませんか……?//」

提督「いや、その顔が意味していることは分かる。だが理由が分からん。どうした急に」

神通「……あなたを見ていたら、キスしたくなったんです……//」

提督(……アルコールというのは恐ろしいものだな。こうも簡単に人を変えてしまうのか)

神通「提督……//」

提督「……まったく、仕方ないな。ほら、おいで」

神通「はい……//」

提督「……」

神通「……んっ……//」

チュッ

神通「はぁ……提督……愛しています……//」スリスリ

提督「……」ナデナデ

提督「……」グビッ

神通「……提督」

提督「んー?」

神通「……にゃあ……//」招き猫のポーズ

提督「……また唐突だな。今度は何だ」

神通「……先日、猫の鳴き真似をしている私を見て、『かわいい』と言って下さいましたよね」

提督「……ああ、そんなこともあったな」

神通「……今の私は、あなたの飼い猫です……思う存分、可愛がって下さい……にゃん……//」スリスリ

提督「……」

提督(それって、結局俺に撫でてほしいだけなんじゃ……)

神通「……提督……//」スリスリ

提督(……まあいいか、かわいいし)

提督「よしよし、神通はかわいいなあ」ナデナデ

神通「……ふにゃ……//」

提督「気持ちいいか?」ナデナデ

神通「はい……すごく、落ち着きます……にゃあん……//」

提督「そうかそうか」ナデナデ

神通「提督……猫は、顎を撫でられても、喜びますよ……//」

提督「おお、そうだな。忘れてたよ」ナデナデ

神通「にゃ……//」

提督「……」ナデナデ

神通「にゃあ……にゃん……//」

提督「……」クイッ

神通「にゃ……んんっ!?//」

チュッ

神通「て、提督……いきなりは、ずるいです……にゃ……//」

提督「すまんすまん、あまりにかわいかったからつい」

神通「もう……でも、嬉しいです//」

提督「でも、神通もちょっと期待してたんだろう?」

神通「え……?//」

提督「顎を指定された時にそうなんじゃないかと思ったんだが」

神通「……少し、分かりやすかったみたいですね//」

時計『23時やで』

提督「……っと、もう寝る時間だな。神通、そろそろ片付けるぞ」

神通「……はい……」

提督「眠そうだな……立てるか?」

神通「……抱っこ……」

提督「……え?」

神通「……抱っこして、連れて行って下さい……」

提督「あ、ああ……じゃあ先に布団敷くから、待っててくれ」

提督「……よし。待たせたな、神通」

神通「……はい……」

提督「……じゃあ、抱え上げるからな」

神通「……お願いします……」

提督「よっ、と」お姫様抱っこ

神通「……」

提督「……」スタスタ

神通「……」

提督「……」トスッ

神通「……」

提督「……これで良し、と」

神通「……ありがとう、ございます……」

提督(いやー……今日は神通のあらゆる一面を垣間見たな)

提督(まさか神通が酔うとあんなに変わるとは……全く予想していなかった)

ギュッ

提督「ん?」

神通「……」ギューッ

提督「……神通?」

神通「……すぅ……」ギューッ

提督「……」ナデナデ

提督(まあ、普段しっかりしている分、たまに誰かに甘えたくなるのかも知れないな)

神通「……提督……」ギューッ

翌朝

提督「ん……」パチッ

提督「朝か……今、何時だ?」

時計『6時10分やで』

提督「……良かった、寝坊はしてないな」

提督「……あれ、そういや神通がいないな。どこに行ったんだ?」

提督「……まあいいか。食堂で会えるだろう」

食堂

那珂「あっ、提督。おはよー」

提督「おはよう那珂。神通がどこにいるか知らないか?」

那珂「そのことなんだけどね……」

提督「うん?」

那珂「提督、神通ちゃんと何かあった?」

提督「……」

那珂「今朝方、神通ちゃんが突然帰ってきたと思ったら、部屋の隅っこで体育座りしちゃって」

提督「……」

那珂「何を聞いても答えてくれないし、朝ご飯も食べたくないみたいなの」

提督「……」

那珂「提督なら何か知ってるんじゃないかと思ったんだけど」

提督(……まさか)

那珂「……心当たり、あるんだ?」

提督「……ああ」

那珂「……何があったのかは聞かないでおくけど、神通ちゃんに謝ってね? 神通ちゃんを泣かせたら、那珂ちゃん許さないよ!」

提督「……はい」

那珂「神通ちゃんには執務室に行くように言っておくから、ちゃんと仲直りすること! いい?」

提督「……アイ、マム」

時は進み、AM9:00

執務室

提督(俺の予想だと、恐らく神通は……)

ガチャッ

提督「!」

神通「……」

提督「……おはよう、神通」

神通「……お、おはよう……ござい……ます……//」

提督(……今にも消えそうなくらいか細い声だ)

神通「……」

提督「あー……その……昨日のことなんだが……」

神通「っ!!//」ビクッ

提督「……すまなかった。調子に乗って君に酒を強要してしまった」

神通「い、いえ……あの、私こそすみませんでした……見苦しい振る舞いをしてしまって……//」

提督「……覚えているのか? 昨日のことを」

神通「……はい//」

提督(……やはりか)

提督「ちなみにどこまで?」

神通「そ、それは……//」

提督「俺に抱きかかえられたのは?」

神通「……//」コクリ

提督「猫になりきってたのは?」

神通「……//」コクリ

提督「……俺にキスをせがんでたのは?」

神通「……///」カァッ

提督「……俺の腕に抱きついて匂いを嗅いでたのは?」

神通「……///」プシュー

提督「ほとんど全部じゃねえか」

神通「て、提督……この話は、もうやめませんか? というより、やめて下さい//」

提督「ん? ああ、分かった。改めて、すまなかった」ペコリ

神通「いえ、私こそ申し訳ありませんでした」ペコリ

提督「……よし、じゃあ仲直りのハグだ」

神通「……え?」

提督「仲直りのハグ。さあ来い」腕広げ

神通「……仲違いしていたわけではありませんし、そこは普通握手では……?」

提督「こまけぇこたぁいいんだよ!!」ギューッ

神通「あっ……//」

提督「……ふぅ、満足した」キラキラ

神通「もう……」

提督「握手よりこっちの方が俺達らしいだろ?」

神通「……本音は……?」

提督「神通とハグしたかった」

神通「っ……//」

提督「神通を抱きしめたかった」

神通「わ、わざわざ言い直さなくてもいいですから……//」

提督「……さて、仕事だ。宜しく頼むよ、秘書艦さん」

神通「……はい」

提督「今日も一日、頑張っていこう!」

神通「はい!」

――――――――――――――――――――

提督「……ん、もうこんな時間か。そろそろ切り上げようか」

神通「分かりました」

提督「……そうだ、神通」

神通「はい」







提督「今夜、一杯どうだ?」





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