幸子「Sachiko.Coume.Protect」 小梅「SCP紹介ラジオ…!」 その7 (18)

注意:ホラーやキャラ崩壊の要素があるかもしれません


梅「は、始まりました…SCP紹介ラジオ…第7回目、です…」

小梅「この番組は…SCP Foundationという創作サイトの中から、私…白坂小梅がSCPを紹介していく番組、です…そして…?」

幸子「カワイイボクこと、輿水幸子が小梅さんのお話を皆さんと一緒に聞く番組です!」

小梅「今日は、ゲストに来てもらってるよ…」

乃々「も、森久保乃々です…よろしくお願いします…」

幸子「の、乃々さん…なんでまたこんな番組に…」

乃々「プロデューサーさんに、次の仕事はラジオかトークショーかと、選択を迫られて…」

乃々「ラジオ番組なら…最悪、机の下でも収録ができるので…こっちにしたんですけど…」

小梅「自分で選んだなら、しょうがないよね…楽しんでいってね…」

乃々「ど、どういう意味ですか…!?小梅さんのお話を聴くだけの番組じゃないんですか…!?」

幸子「…怖くないSCPの紹介であることを祈りましょう…」

小梅「ふふっ…」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1494076759

小梅「最初のSCPは…」

小梅「Sciurine Crusaders(リス十字軍) Object Class: Safe」

http://scpjapan.wiki.fc2.com/wiki/SCP-2050 weizhong 作

小梅「SCP-2050は、知性を持ったリスの団員で構成されてる、『貧しき戦友にして十字軍騎士達の栗鼠修道会』だよ…団員は、今のところ全部で209匹いるよ…」

小梅「この会は、全ての正義あるリスの同志を歓迎する、って言ってるから、リス久保なら入れるかもしれないね…」

乃々「む、無理だと思うんですけど…」

幸子「この修道会と、団員のリスがSCPなんですね…」

小梅「リスの団員たちは、第一次十字軍に似てる鎧と剣を装備してるよ…」

小梅「この鎧に使う金属は、SCP-2050が財団の監視下に置かれることの見返りとして、食料と一緒に財団に提供してもらってるんだ…」

小梅「ちなみに、第一次十字軍っていうのは、11世紀にキリスト教が聖地を奪還するために作った連合軍のことだよ…」

乃々「その十字軍を、リスが再現してるSCPってことですか…?」

小梅「そうだね…異教徒に厳しいところとか、似てるし…この修道会が異教徒と認識してるのは、ネズミだよ…」

幸子「ということは、人間を攻撃してくるわけではないんですね…食料提供も受けてるみたいですし」

小梅「うん…もちろん会話もできるし、金属を鎧に加工するくらい器用で、頭もいいよ…」

小梅「その中でも、偉いリスが何匹かいて、一番偉いのがSCP-2050-2…指導者の『総長にして栗鼠公爵たるロバート・ダンフェルド』だよ…」

乃々「名前はかっこいいですけど…リス…」

小梅「修道会は、主に2つの派に分かれてて、SCP-2050-3…『狐尾栗鼠の公爵キャスパー・ブッシュテイル卿』が率いる『ブッシュテイル派』と…」

小梅「SCP-2050-4…『椎山栗鼠の公爵ヒュー・エイコンフィスト卿』が率いる『エイコンフィスト派』があって、SCP-2050-2が二派の力関係を維持してるよ…」

幸子「名前だけ聞くと厳かな雰囲気なんですが…リスなんですよね…」

乃々「こういうリスの絵本とか…ありそうですけど…」

小梅「昔は、もっとたくさん団員がいたみたいなんだけど、二派は結構仲が悪くて…内乱のせいで、激減したんだって…」

幸子「…思ったより物騒でした…」


以下の事案はSCP-2050の団員2名(両方ブッシュテイル派である)が試験目的のために送り込まれた4体の実験用ラットと遭遇した時の様子を財団公式使節が観測したものである。

SCP-2050-1-132:見てくれ兄弟!あそこだ!異教徒が!

SCP-2050-1-92:そうだな、貴殿の正しさを信ずる。速やかに剣を抜きたまえ。

SCP-2050-1-132:されど奴らは随分と病弱な身に見えるのでは?

SCP-2050-1-92:意志を強く持つのだ友よ。そうであれども奴らは異教徒なのだ。いざ行かん!騎士団万歳!

SCP-2050-1-132:騎士団万歳!

(SCP-2050-1-132とSCP-2050-1-92が剣を抜き攻撃を仕掛けるべく実験用ラットに向かう。ラットは反撃を試みるも鎧を貫く事が出来ない。)

SCP-2050-1-132:アーメン、友よ。おや、あの向こうにあるのはどんぐりじゃないか?

小梅「次は…」

小梅「SCP-096 - The "Shy Guy" ("シャイガイ") Object Class: Euclid」

http://scpjapan.wiki.fc2.com/wiki/SCP-096  Dr Dan作

小梅「SCP-096は、人型のSCPだよ…」

小梅「身長は、およそ2.38m…腕が1.5mもあって、皮膚には色素がないよ…」

小梅「普段はすごくおとなしくて、収容中も、歩き回るくらいしか動かないんだ…」

幸子「人型とはいえ、とても人間とは言えない容姿ですね…」

小梅「SCP-096は、顔を見られることが嫌いで、もし誰かに見られると、すごく苦しむんだ…」

乃々「わ、私も…人の顔を見るのは得意じゃないので…気持ちはわかります…」

小梅「顔を両手で覆って、泣き叫んだ後…顔を見た人に向かって、走り出すよ…」

小梅「顔を見るのは、直接じゃなくても…監視カメラとか、写真に写った顔を見られても、見た人のいる場所を感知して、走って近づいていくよ…」


乃々「に、逃げるんじゃなくて、近づくんですか…?」

小梅「うん…逃げくぼ、じゃなくて…やけくぼ…?」

幸子「走って急接近する乃々さん…」

乃々「わ、私の話じゃないんですけどぉ…」


乃々「それで、顔を見た人の近くに行って、どうするんですか…?」

小梅「…顔を見た人を、全員殺して、跡形もなく[削除済]しちゃうよ…」

乃々「ヒィィ!?」

小梅「顔を見られた後のSCP-096を止める方法はなくて…今は鋼鉄の独房に収容されてるけど、もし誰かが顔が写ってるものを見ちゃったら、壁を突き破って脱走して殺しに行くよ…」

小梅「走る速さは、35km/h~███km/hまで…顔を見た人が遠いほど、速く走るみたい…」

小梅「映像も、写真も見たら殺されちゃうけど…写真を見ながら描いた絵は大丈夫だから、Dクラスに写真を元にスケッチさせて、顔の特徴は把握できてるよ…」

幸子「そのDクラスも、殺されてしまったと…」

小梅「うん…潜水球で海底10000mまで連れていってから、スケッチさせたんだけど…Dクラスが写真を見た瞬間に脱走して、一直線に走って…20分もかからずに、そこまで到達してるよ…」

乃々「執念深いってレベルじゃないんですけど…!」

小梅「SCP-096の厄介なところは…顔を見られたっていう判定が、すごく厳しくて…10年以上前に撮影した、全身が点くらいしか写ってない写真を見ても、顔を見られたってことになっちゃうんだ…」

小梅「だから、写ってる写真を全部回収するのも無理だし…知らないうちにSCP-096が写ってた写真を誰かが見るたびに、脱走されてるよ…」

小梅「もちろん、脱走中に誰かに顔を見られたら、その人も殺しちゃうから…脱走したら、その直線上にある街の人たちは、財団が避難させてるんだ…」

幸子「宇宙の果てまででも追ってきそうですね…」

小梅「最後のSCPは、これ…」

小梅「SCP-860 - Blue Key (青い鍵) Object Class:Safe」

http://scpjapan.wiki.fc2.com/wiki/SCP-860  Enma Ai作

小梅「SCP-860は、ブレード部分に数字が書いてある青い鍵だよ…」

小梅「この数字は座標を示してて…不定期に、数字が変化するんだ…」

小梅「その座標の地域にある扉なら、どんな鍵穴にも入れられて、開けることができるよ…」

幸子「泥棒の手に渡ったら大変なことになりますね…」

小梅「だ、大丈夫…扉の先は、壁の向こうじゃ、ないから…」

乃々「ど、どういうことですか…?」

小梅「この鍵を使って開けた扉は、小道のある森…SCP-860-1に繋がってて…この森を抜けないと、ドアの向こう側にたどり着けないんだ…」

小梅「森に入ると、すぐに扉は自動で閉まって、道の先にある扉からしか出られなくなるよ…」

小梅「入った扉も、道の先にある扉も、無限に続くコンクリートの壁に取り付けられてて…今のところ、その壁を壊す試みは、全部失敗してるんだ…」

小梅「鍵を挿した外側の扉も、中に人がいるときはどうやっても壊せなくなるよ…」

乃々「一応、出口はあるんですね…怖いですけど…」

幸子「ただ、無事に出られる気がしません…」

小梅「幸子ちゃん、分かってるね…アレンジ探査記録があるから、幸子ちゃん、朗読して…?」

幸子「うぅ…分かりましたよ…」

探査Ⅰ

(D-サチコは14歳女性、精神的な問題はなし。D-サチコはLEDライト、中継のできるハンディカム、管制室のコウメ博士と連絡の取れるオーディオ・ヘッドセットを装備。)
D-サチコはドイツの██████にある████████████通りの廃屋へとつながる扉にSCP-860を挿し込む。鍵を回し扉を開くと、SCP-860-1が現れる。D-サチコは呆然。


コウメ博士:先、進んで…


D-サチコは躊躇いながら、扉を通り抜ける。2歩進むと、大きなバタンという音が聞こえる。D-サチコは素早く振り返る。
巨大なコンクリートの壁に取り付けられた扉が閉まっている。D-サチコは扉に向かいノブを回そうと試みる。


D-サチコ:コウメさん!この…鍵がかかってます!こ、こんなの聞いてな―

コウメ博士:道を辿って…サチコちゃん。出口は、別にあるから…


D-サチコはため息をつき、振り返ると道を進む。64m歩いた後、D-サチコは立ち止まる。


D-サチコ:今の、聞こえました…?

コウメ博士:特に、音声は拾ってないよ…

D-サチコ:音は…遠吠え…か…何かみたいです。森の方向、奥からだと思います。

コウメ博士:遠吠え…?狼みたいな…?

D-サチコ:いえ…違います。気味の悪い音です…歪な。

コウメ博士:そのまま、進んで…

D-サチコは歩みを再開すると、そのスピートを速めた。43分後、霧が濃くなり、青より濃い色に染まり始める。


D-サチコ:周りが見えなくなってきました。電灯を―


D-サチコは突然振り返る。


D-サチコ:[叫び声]コウメさん!コウメさん!聞こえましたよね!?

コウメ博士:何も聞こえないよ…サチコちゃん、何が聞こえたの…?

D-サチコ:[叫び声]さっきと同じです!近くなってます!なんで聞こえてないんですか!これは―

コウメ博士:先に進んで、サチコちゃん…

D-サチコ:[叫び声]い、嫌です、ボクの言ってること聞いてますか!?それ―


D-サチコの左方向から大きな轟が聞こえる。D-サチコは叫び、道を走り始める。
10秒毎にD-サチコの後ろから足音が聞こえるようになり、距離が近づき音が大きくなりD-サチコから1m程まで近づくと、足音は止まる。
更に68m走った後、D-サチコは扉のついた大きなコンクリートの壁に到着する。
D-サチコは扉を蹴飛ばし開けると、廃屋が現れる。D-サチコは中に入り、振り返ると扉を閉める。2分後、再び扉を開くと████████████通りが見える。
翌週からD-サチコは極度のパラノイアにかかり、1人でいると遠くからあの遠吠えが聞こえると主張するようになる。症状は██週後になくなった模様。D-サチコは現在、正常に行動している。

音声分析をするとD-サチコが2回目に立ち止まった時にとても低い音が聞こえることが判明した。拡大した音声ファイルはこちら。


乃々「な、なにがいるんですか…この森…」

幸子「なんとか生き残れました…」

小梅「これ以外にも、あと3つ探査記録があるから…興味ある人は、ページで読んでみてね…音声ファイルも、英語のページにいけば聴けるよ…」


小梅「今日は、ここまでだよ…乃々ちゃん、どうだった…?」

乃々「こ、今度呼ぶときは、怖くないSCPの紹介にしてください…」

幸子「前回のゲストだったら良かったんですけどね…」

小梅「うーん…基本的に、ゲストがいるときはただかわいいだけのSCPは紹介しないかも…」

幸子「…その宣言はいらなかったです…」

小梅「ゲストの反応見るのも、楽しいから…ふふっ」

小梅「お相手は、白坂小梅と…」

幸子「輿水幸子と!」

乃々「森久保乃々でした…」

小梅「ばいばーい…」


終わり

森SCP紹介はSCP-899と迷いました。

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