幼「どうしてボク以外を見るんだい?」【たまに安価】 (9)

男「ふぅー……やーっと授業終わったー……」

幼「キミは今日も一日中寝ていたけどね」

男「睡眠欲は三大欲求のひとつだからこれはもうどうしようもない」

幼「キミが当てられるたびにノートを見せるこっちの身にもなってくれないか」

男「それについては本当に感謝してる。幼馴染最高!万歳!神様!」

幼「ハァ……」 

男「ため息つくと幸せが逃げるぞー」

幼「誰のせいだと……」

「おーとーこーくんっ♪」ピョン

男「うわっ!」

女「部活部活!はやく部活いこーよ!」ギュー…

男「っとと……そんなに腕引っ張らないで女さん!」ズズ…

女「はやくはやくー♪」

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男「わかったわかったから!もう行くから!」

女「はいレッツゴー!」ズルズル…

男「そういう訳で俺は部活行ってくるから!また明日な、幼!」ズズズズ…


幼「あっ……」

幼「……」

幼「………」ギリッ

………

………

――――図書室


男「これが今月のスケジュールか……やること多いですね」

先輩「新入生も入るし歓迎会の準備とか色々しなきゃだからね~」

男「新入生か……今年は何人入りますかね?」

先輩「どうだろうなー。去年は君たち2人、一昨年は私だけだったしね」アハハ

女「今年はもっとたくさん入ってくれるように頑張らないとですね!……で、まずは何からやります?」

先輩「ん……そうだねー。ま、とりあえず今日は掃除でもしようか」

男「そうですね、最近全く手を付けてなくて埃っぽいですし」

女「よーし、じゃあ早速取り掛かりましょう!」

………

………

男「ふぅー……あれ、もうこんな時間か……」

女「ん、ホントだ。全然気付かなかったけど大分時間経っちゃってるね」

男「先輩、今日はもうそろそろ……」

先輩「そうだね、とりあえず今日はここまでにしておこうか。まだ時間はあるし今週中には終わるでしょー」

女「それじゃー男くん、一緒に帰ろっか!」

男「ん、そうだね。もう遅いし……」

プルルル プルルル

男「……はい、もしもし。……妹?はい……はい……わかった、すぐ帰るよ」ピッ

女「どうしたの?」

男「いつもより帰りが遅いからって妹がね。今日は一人で帰ることにするよ、急がないともっと妹心配させちゃうしね」

女「む~……分かったよ」

男「じゃ、お疲れ様です女さん、先輩。お先に失礼します」

先輩「おつかれ~」バイバイ

女「また明日ねー!」バイバイ

………

………

――――家

ガチャ

妹「おかえりなさい。兄さん」

男「ただいま……遅くなって悪かった」

妹「いえ、大丈夫です。ご飯はもうできていますから、どうぞ」

男「いつも悪いな妹。本当は俺が作るべきなんだけど……」

妹「いえ、私が勝手にやっていることですから。それに……兄さんはいつも美味しそうに食べてくれますし」

男「はは、妹の料理はどこのレストランのものより美味いからな」ハハ

妹「フフ……じゃあ一緒に夕食にしましょうか」

男「おう」

………

………

男「ご馳走さまでした……」

妹「………」スースー…

男「……寝ちゃってるな、俺の食事に付き合ったせいか……」

男(ま……いつもならこの時間はもうベッドの上にいるだろうからな……)

男「……部屋まで運んでくか」

ダキッ…

………

………

ガチャ…

ボフンッ

妹「………」スースー…

男(はは、可愛い顔で寝てんな……)

男「……おやすみ、妹」

バタン…

妹「ん………」

妹「兄……さん……」

妹「………」スースー…

―――――――――
――――――
―――

男「結局新入部員は1人だけ……と」

女「ウゥ……あんなに勧誘頑張ったのに……」シクシク…

男「まぁまぁ、1でも誘えたんだから良かったんじゃない?」

先輩「そうだよ、0じゃなかったことを喜ぶとしよう。んで、新しい子って女の子なんだっけ?」グデーン

女「はい、なんかクールそうな子でした!」

男「クールそうな子か……なんだかうちの部活には似合わないね」ハハ

先輩「ま、部長の私がこの有り様だから一人くらいそういう子がいてくれた方が助かるかもだけど……」

男「はは……んじゃ、俺は歓迎の準備をしときますかね~」ゴソゴソ…

女「あ、私も手伝うよ!」タッタッ

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