京太郎「彼女欲しいなー」 (130)



咲「京ちゃん、今なんて言ったの?」

京太郎「あん?なんでもねーよ……」

咲「彼女が欲しいとかなんとか」

京太郎「そんな大声出してたか」

咲「いきなりびっくりしちゃったよ」

京太郎(油断した……こいつ気配消して部室の隅っこで本読みやがって)

咲「……」ペラッ ペラッ

京太郎(気まずい……早くタコスでもこねーかなぁ)

京太郎『今何やってんの?』ポチポチ

優希『ホームルーム長引いてるじぇ』

京太郎(学校祭シーズンだしなぁ)


咲「来月学校祭だね」

京太郎「おう。ウチのクラス何になるんだろうなー」

咲「お化け屋敷か喫茶店だって」

京太郎「高校生にもなってお化け屋敷かよ……麻雀部でなんかやらないのかねぇ、面白いこと」

咲「雀荘くらいしか思いつかないけど」

京太郎「Roof-top出張所になるのか……」

咲「和ちゃん目当てでたくさんお客さん来そうだね~」

京太郎「そこをしっかり巻き上げてくれよ~咲~」

咲「私を何だと思ってるのさ」

京太郎「しかし咲はいいよな~」

咲「何が」

京太郎「和と仲良くってよ」

咲「うーん」


京太郎「2人はどこまでいったの?」

咲「……それ、どういう意味で?」

京太郎「いや、和って咲の事好きだろ?LikeじゃなくてLoveで」

咲「一応、ウチ部内恋愛禁止だよぅ」

京太郎「とはいってもさ、和の目、ガチやで……鈍くさい俺にも分かるんだけど」

咲「そのことで前、竹井先輩にも相談したんだけどさあ」

咲「和と咲でリザベーション出来ればインハイ優勝は頂きね♪ってまともに取り合ってくれなかったよぉ」

京太郎「さすが部長……マキャベリズムの申し子っすなぁ」

咲「例えリザベーション出来ても和ちゃんが牌効率を捨てて高めを狙うとは思えないんだけどなぁ」

京太郎「まあそれが和の強さなんだろ」

咲「京ちゃんは和ちゃんのそんなとこが好きなの?」

京太郎「……ま、まあな」

咲「目が泳いでるよ。好きなのはあの立派なものでしょ?」


京太郎「ええい、その通り!おっしゃる通りですよぉ!俺は和のおっぱいが好きだ!」

咲「そこまで開き直られても困るよ……」

京太郎「男に生まれたからには一度は揉んでみてぇぜ……あの極上の果実を」グヘヘ

咲「うわわ」

京太郎「はぁ……咲はいいよなぁ~あのパイオツ揉みしだき放題だろ?」

咲「いや、別に……あっ、でも練習中、背中から押し付けられるのはちょっとドキッとするかも」

京太郎「あ~~俺も和に『役無しドラ4、リーチですね』ってやって欲しい~!」

咲「さっきから欲望丸出しだね……大丈夫、京ちゃん、疲れてない?」

京太郎「うーん、大会終わって最近雑用減ってきたんだけどなぁ」

咲「はぁ……なんで私のは大きくならないのかなぁ……淡ちゃんだけおかしくない?」

京太郎「しらんがな」

咲「いや、あそこまで下品に大きくしろっては言わないよ?でもさ、せめて憧ちゃんくらいは貰っても良いんじゃないかなぁ。相対的に私の地位が落ちてるんだよ、全国編で。昔から貧乳気味のキャラではあったけど、今の十把一絡げの壁キャラの括りじゃなかったのに!」

京太郎「咲、お前も溜まってんだな……」


咲「まあそれはそれとして、京ちゃんは和ちゃんと付き合いたい訳?」

京太郎「改めて聞かれると……うーん、それは例えるなら『はやりんとお付き合いしたいか?』っていう質問に通じるものがある気がする」

咲「つまり?」

京太郎「そりゃ答えは絶対YES!なんだけどさ、恥じらいもなくYES!って言えちゃうのが……なんか違うっていうか」

京太郎「和と付き合ってる自分がイメージできねぇ」

咲「そりゃ和ちゃん、レズだしね」

京太郎「やっぱりかー……ってさらっと言われるとドキドキするなぁ」

咲「というか、強くて可愛くておっぱいが大きい雀士なんてみんなレズだよ」

京太郎「……」

咲「ちょっと京ちゃんにはショックが強すぎたかな」


京太郎「いや、待て待て……ホラ、反例は……あるだろ、例えば、ええっと」

京太郎「うーん……うーん……か、霞さん!石戸霞さん!あの人は……レズちゃいますやん……筆おろししてくれそうだし」

咲「いや、レズだよ」

京太郎「うおおおお!!あんまりだぁー!!信じたくなかったぁーー!!!死ぬ!今から俺はその窓から飛び降りて死ぬ!止めるな、咲!」

咲「ついでに言うと、雀士の95%がレズです」

京太郎「分っていたけど辛いぜ……出る漫画間違えたわ。普通なら俺のハーレムものだろJK」

咲「まあもうちょっと和ちゃんの人気なかったらそうなってたかもね」

京太郎「まあ絆パワーが雀力に影響するからなぁ……そりゃレズも増えますわ」

咲「男子の部でも強豪校はみんな男子校らしいよ」

京太郎「ヴォエ!!想像しただけで恐ろしいぜ……男子インターハイ、地上波中継されていなくてよかったぁ」

咲「実はBSで中継されていたのを見ていたなんて言えない……きゅふふ」

京太郎「え?今なんて?(難聴)」

咲「何でもないよぉ……ところでみんな遅いね~」


京太郎「竹井先輩はまだ学生議会の仕事手伝ってるらしいし、染谷先輩は今日は部長会議だろ?和と優希のクラスはまだ出し物話し合ってるって」

京太郎「優希とLINEしてるんだけど、今メキシコ料理屋にするかメイド喫茶にするかで熱い激論が交わされてるらしい」

咲「メキシコ料理屋を支持しているのが一人しか思いつかない件」

京太郎「言ってやるな、咲」

咲「まあ和ちゃんのメイド喫茶とか大繁盛間違い無しだよね~」

京太郎「あ~俺も絶対行くわ!」

咲「そういえば京ちゃん、学校祭は誰かと回る予定あるの?」

京太郎「和と回りたいな~って、和と回ったらメイド喫茶行けないやんけ!」

咲「私、和ちゃんから誘われてるんだけど、一緒に回ろうって」

京太郎「うん」

咲「一応、優希ちゃんも一緒だよねって聞いたら、2人で回りたいって」

京太郎「そうか」

咲「どうしたらいいかな」

京太郎「……だ、ダメ元で俺も一緒に回っていいか聞いてもらってくれない?」

咲「流石に怒ると思う」

京太郎「……」


京太郎「優希の奴、おせーな!まだ話し合いしてんのか~」

咲「……」

京太郎「部長会議ってのも長引きそうだし、2人で練習始めちゃう?」

咲「別に私はいいけど……」

京太郎「じゃあカイジの17歩やろうぜ、せっかく二人きりだしさ」

咲「何それ」

京太郎「ルール知らなかったら、あれでいいぜ。ナイン。知ってるだろ、麻雀打ちなら。面子が揃うまでの時間つぶしで昔よくやったもんや。お互いイーピンからキューピンまで9牌を1牌づつ出し合って、数が多いほうが勝ちね」

咲「何賭ける?」

京太郎「そうだな~アイスでも賭けるか?120円までね」

咲「ケチだなぁ」


咲「はい、私の勝ち~」

京太郎「くぅ~~!相変わらず強いぜ……」

咲「京ちゃん表情に出るんだもん」

京太郎「お前に言われたかね―よ」

咲「じゃ、今日の帰りコンビニ寄っていこう」

京太郎「お好きなアイスをお選び下さい、お姫様」

咲「もうっ……はぁ……どうしようかなぁ……」

京太郎「どうしようって、何を」

咲「和ちゃんの事。インハイ終わってからアプローチが凄いんだよね。週末も遊びに誘われているし」

京太郎「意外と肉食系なんやね……咲とか簡単に食われそうだな~」

咲「はぁ……チームメイトだから無碍に断りにくいし」

京太郎「ん?何で断る必要あるの?和なんて優良物件じゃん、お父さんは弁護士先生、お母さんは検事さんなんですよ!」

咲「いや、私レズじゃないから」

京太郎「さいですか」

咲「……」


京太郎「咲ってレズじゃないんですか」

咲「そんな驚くところ??」

京太郎「いや、さっき雀士の95%はレズだって」

咲「100%とは言ってないじゃん」

京太郎「そっかー……咲は男の子が好きなのか……」

咲「……」

京太郎「タコスおせえな、来るの」

咲「実はね、インハイ終わった後に一度和ちゃんから告白されてるの」

京太郎「まじっすか」

咲「流石に祝勝ムードに水差すのもあれだったから、保留にしてるんだけど……いい加減、良心の呵責って奴が、ね」

京太郎「まあ、そういうのははっきりさせた方が良いぞ、早めに」

咲「そうだよね……」

京太郎「男のどこがいいんだ?」

咲「それ、同じ質問していいかな、京ちゃん。女の子のどこがいいの?」


京太郎「ま、価値観は色々だよな!うん、レズだからって友達やめたりするなよ、二人とも」

咲「京ちゃんはホモの友達欲しい?」

京太郎「うっ」

咲「冗談冗談、意地悪かったね。和ちゃんは友達だから、さ……あんまり傷つけたくないんだよね」

咲「だから、たまーに、付き合っちゃおうかな―って思う時もあるんだ」

咲「でもその度に思い返すの。譲れないところはあるよって。だから、自分の気持をスッキリさせてから返事しようって」

咲「あー、私も彼氏欲しいなー」

京太郎「……」

咲「……」


京太郎「なんだ、その、何でこんな話になったんだっけ」ポリポリ

咲「京ちゃんのせいじゃないかな」

京太郎「咲って好きな男いるの?」

咲「いるよ」

京太郎「そうかー……」

咲「ねえ、京ちゃん。誰だか当ててみて」

京太郎「そりゃ難しい、質問だな。うーん、ヒント、ヒントくれ。俺の知ってる奴?」

咲「うーん、多分YESになるのかな」

京太郎「俺の知ってるやつね~……友達あんまりいねーからなぁ……大分絞られた気がするぜ……高校からの知り合いか?」

咲「違うよ」

京太郎「ってことは地元の中学校の人になるのかね。誰だろう、お前、まともに男と会話してたか?」

咲「まあ、よく話す方ではあったかな?」


京太郎「咲がよく話す相手ね……」

咲「はい、制限時間あと10秒ね。10、9、8、7……」

京太郎「ストーップ、確認!もし間違えたら何かあるわけ?あんまり自信ねーんだけど」

咲「そうだね、間違えたらカンするよ、カン!」

京太郎「カンはちょっと……」

咲「はい、残り5秒、4、3、2……」
京太郎「笑わないでくれよ。例えば……その……俺、とか」

咲「……」

京太郎「やっぱ今のな~し!ノーカン、ノーカン、あー、恥ずかしいわ!これ、ゼッテー後でみんなから弄られる奴だろ!ちくしょう、咲、竹井先輩だけには言うなよ!あの人、多分、末代まで馬鹿にしてくるわ!」

咲「……」

京太郎「はー……今のは冗談だ。なあ、咲。もし、その……良かったらだな、俺と……」

…………


優希「おタようコざいまース!」バン!※放課後

和「遅くなってすみません、ホームルームが長引いてしまいまして」

優希「男子共が抵抗するせいだじょ。そもそもウチのクラスの出し物はメキシコ料理屋で決定していたんだじぇ、私が所属している時点でな」

和「すごいゴリ押しを見ました」

優希「京太郎、特別にウチのクラスでコックとして働く名誉を与える!クラスのバカどもに特性タコスの作り方を伝授するんだじぇ」

京太郎「結局タコス屋になったんかーい!しかしタコスの世界にはこんな言葉がある……生地焼き3年味付け5年包み一生……血の滲むような努力の果てにしか得られないものはあるんだぜ、ゆーき」

和「あなたは麻雀を強くなる努力をして下さい。さ、染谷先輩が来る前に練習始めましょ」

京太郎「へーい」

和「咲さん?どうしました?なんかいいことでもありましたか?」

咲「な、なんでもない!じゃあ練習、張り切っていくよー!」

優希「咲ちゃん、もうインハイは終わったのにそこまで頑張らなくても」


咲「おまたせ、京ちゃん。待った?」

京太郎「い、今来たとこ」

咲「二人っきりでお出かけって初めて……だね」

京太郎「まあ学校くらいでしか話さなかったからなぁ」

咲「そだね」

京太郎(咲の私服姿……一応、こいつもお洒落するのね)

咲「変じゃない?」

京太郎「新鮮だな。いつもどこで服買ってんの?」

咲「このブラウスとスカートは東京で、竹井先輩に見繕って貰ったんだ~」

京太郎「あの人お洒落だからな~」

咲「京ちゃんもパリッとしてるね」

京太郎「ああ(和とのデート用のを下ろしてきたとは言えない……)」

咲「どこ行くの~?」

京太郎「そうだな、ま、映画でも見に行く?」

咲「おおっ。王道だね~」


京太郎「やっぱ駅前の映画館は混んでますな」

咲「長野の娯楽は少ないからね」

京太郎「ちょ、失礼だぞぉ」

咲「駅前にパチンコと映画館と雀荘くらいしかないもん」

京太郎「まーなぁ……どの映画観る?」

咲「京ちゃんが考えてきたのでいいよ」

京太郎「じゃあ……あれだな、今話題のアニメ映画でも見とくか」

咲「それ話題になったの結構前だよね……」

京太郎「ひょっとしてもう見た?」

咲「ううん、一緒に見に来る人いなかったから。和ちゃんに誘われたけど断った」

京太郎「ならちょうどいいぜ~」

~~~~


京太郎「あ~~流石におもしれー!準決勝編は是非新海誠監督にお願いしたいぜ!」

咲「口噛み酒ってなんか……想像しちゃうよね~」

京太郎「想像しないで下さい!というかあの舞台って実は長野の諏訪湖がモチーフらしいぜ」

咲「諏訪湖か~今度行ってみたいな~」

京太郎「バスで2時間くらいだろ、今度の週末行ってみる?」

咲「行く行く!」

京太郎「来週晴れるといいなぁ」

咲「でも長野が舞台か~親近感湧いてきたよ~ヒロインの名前も似てるし」

京太郎「顔も咲にちょっと似てたよな」

咲「京ちゃんだって、あの男の子に雰囲気似てない?」

京太郎「いやー、俺は三枚目ですから」

咲「そうかなぁ、あ、初恋の女の先輩は、竹井先輩に雰囲気ちょっと似てるよね~」

京太郎「うーん、あの人ああいう大人になりそうだ」

咲「憧れちゃうな~」

京太郎「歩きながらもなんだから、どこか入ってお茶でもしようぜ」

咲「うんっ」


京太郎「しかし今日は和に誘われていたんだろ?」

咲「まあ、一応……別の約束あるって断ったけど」

京太郎「大丈夫か?俺のせいで友情にヒビいったら嫌なんだけど」

咲「うーん……友情のラインを越えようとしてくる和ちゃんが悪いよぅ」

京太郎「しかし意外だったな……咲もまんざらでもなさそうだったから」

咲「だって……無理やりなんだもん、和ちゃん……」

京太郎「なんかあったの?」

咲「うん……告白されて答え保留しているときにね、デートに誘われて」

咲「断るのも悪いかな―って遊びに行った後でね、強引に……き、キスされそうになって」

京太郎「うわわっ」

咲「そういうのは順序ってものがあるよね?」

京太郎(順序……)

咲「あっ、キスはされなかったから!頑張って押しのけたから……その……心配しないで」

京太郎「心配って何の……(咲の唇……)」

咲「そう言えば京ちゃんは女の子と付き合ったこと、あるの?」

京太郎「ないけどさ」

咲「そっかー……じゃあお互い、初めてだね……」

京太郎「初めてっすか……」

咲「あっ……あうぅ……」

京太郎(咲と初めて……)ゴクッ


咲「……」

京太郎「……(意識したら何もお互い話せなくなりました)」

咲・京太郎「あ、あのっ」

咲「あ、きょ、京ちゃんから」

京太郎「咲からいいぞ、なんだ?」

咲「大したことじゃないから、京ちゃんからでいいよ!」

京太郎「ええっと……ああ、そうだな。部活のみんなには秘密にするってことだけど」

咲「うん……和ちゃんの事もあるし……出来れば秘密にしたいなーって……駄目かな?」

京太郎「駄目じゃねーけど、さ……バレた時、どうなるんだろうか」

京太郎(和がどんな反応するか、正直全く想像できね―)

咲「その時はその時。うん、きっとみんな……和ちゃんも、優希ちゃんも、認めてくれる、と思うよ……」

京太郎「まあ、だといいけどさ」

咲「そろそろ、お店出ない?京ちゃんと街歩きたいなーって」

京太郎「なんか欲しいものあるの?」

咲「特に。でも本屋さんとか行きたいな」

京太郎「さすが文学少女」


京太郎(その日は結局日が暮れるまで咲と街歩きに興じた。最初に重たい本を買ったせいで、中々移動が大変だったが、雑用で鍛え上げた俺の筋肉は根をあげず、服屋や鞄屋を巡って咲の好きなものを買って、時々俺のものをちょこっと買って……)

咲「京ちゃん、重くない?」

京太郎「これくらい平気でい!」

京太郎(とは言ったものの、坂の上にある咲の家まで歩いて運ぶのはちっとしんどいぜ)

京太郎(中学校同じだったから割りと近所だから、そのまま家に帰ればいいんだけど)

咲「ふふふ、ありがと、京ちゃん。一緒に持つよ」ギュッ

京太郎「うわわっ」

京太郎(その時、咲の手が俺の紙袋を持つ手に触れた。ぎょっとするほど冷たかったんだ。それで、俺は情けない声を出してしまった)

京太郎「いいってば、咲、お前の力じゃ屁の足しにもならねー」

咲「いいじゃん、いいじゃん。少しでも京ちゃんの力になりたいなーって」

京太郎(咲の握る力が強くなった。そして、次第に俺の手の熱が移ったのか暖かくなって)

京太郎(俺達は手を繋いで無言で坂を登った)


京太郎「ここ、お前の家かー結構デカいのね、親父さんと二人暮らしだったっけ?」

咲「うん……まぁ」

京太郎(咲が顔を曇らせる話題の一つは家族の話だった。インハイの後も、俺達の誰も咲とそのお姉さんがどうなったのか、聞くことはできなかったし、誰も話題には出さなかった)

京太郎「荷物ここまででいいか?」

咲「京ちゃん、今日は晩御飯は?お家で用意しているの?」

京太郎「作ってって頼まなきゃ作ってくれないぜ、ウチの親。いつも面倒だから遊びに行った時は自分で作ってるわ」

咲「ならさ、晩御飯ウチで食べてかない?」

京太郎「え?流石に親父さんに悪いぜ……それに、気まずいし」ゴニョゴニョ

咲「お父さんなら気にしなくていいよ。いないから」

京太郎「そうか、なら……」

京太郎(お邪魔します、といいかけて、俺はふとした考えが頭を過ぎった)

咲「運んでくれたお礼。腕によりをかけて作るよ―!」

京太郎(その時、咲の顔には少しの戸惑いの色もなく、変なことを考えてしまったのは俺だけだったみたいで)

京太郎(我ながら恥ずかしくなって)

京太郎「じゃ、お言葉に甘えて、ごちそうになろうかな」

京太郎(そう言って咲の家の玄関を跨いだ)

京太郎(まるで友達気分だったんだ)

京太郎(俺と咲は、もう友達ではないのに)


京太郎(女の子の家あがるの初めてだぜ……っていかんいかん、何考えてんだ)

京太郎(お父さんと二人暮らしらしいけど、綺麗に掃除されてるなあ、咲の仕事か?)

京太郎(時間はまだ7時30分を回ったところだ)

咲「京ちゃーん、テレビでも見ててー、あっ、うわわ」ガチャーン

京太郎「おいおい、大丈夫か」

咲「大丈夫ー」

京太郎(あのドジな咲が料理なんて出来るんかね)

京太郎(そんなことを考えて待っていると、台所から豆板醤のいい香りがこちらまでしてきて)

京太郎(つられるように台所を覗くと、エプロンをした咲が中華鍋を混ぜていた)

京太郎(その後姿は妙に所帯じみていた)

京太郎(俺は見てはいけないものを見てしまったように、バツが悪くなって、居間に引き返した)

京太郎(テレビを付けたけれども、内容は全く頭に入ってこなかった)

京太郎(ただ、咲のエプロン姿が妙に脳裏にこびり付いていた)


咲「おまたせっ、京ちゃん」

京太郎「おお~回鍋肉にエビチリ、麻婆豆腐にホカホカの白米!」

咲「今日は中華風にしてみました!」

京太郎「それじゃあいただきまーす」

京太郎「んっ、美味しい!八角入ってて本格的な中華だなぁ」

咲「えへへ~」モグモグ

京太郎「結構自分で作るの?」

咲「というか、毎日だよ、毎日!作ってくれる人いないからね~」

京太郎「そっか~」モグモグ

咲「うん」

京太郎「このエビチリも旨いな」モグモグ

咲「あっ、気にしてる?私の家族のこと」

京太郎「ま、まあな……その、なんだ……」

咲「もう吹っ切れたからいいよ、別に~」

京太郎「親父さん、今日は仕事?」

咲「あの人、お母さんのとこに帰ったんだ」

京太郎「じゃあ今、一人暮らしなのか?」

咲「うん」


京太郎「あ~美味しかったぁ、ごちそうさまでした」

咲「お粗末さまでした」

京太郎「台所あっち?洗うぜ」

咲「いいよいいよ、私が洗うから」

京太郎「少しは俺にも雑用させちくり~」

咲「さては染谷体制になってから物足りないと見た」

京太郎「まこ先輩優しいけど、もっと命令して欲しいぜ」

咲「変態!変態だよぅ」

京太郎「その分咲たちと麻雀できて楽しいっちゃ楽しいんだけどな」

咲「私も……京ちゃんと麻雀できて……楽しいよ」


京太郎(一緒に皿洗いした後、咲がコーヒーを淹れてくれて、ソファに座って2人ではやりんの出てるバラエティを見た)

咲「あざといな~あのプロ」

京太郎「だがそれがいい」

咲「お笑い芸人たちと脱衣麻雀、3回和了られたら水着姿披露って……もう2回和了られてるけど、絶対手抜いてるよぅ」

京太郎「冷めた目でバラエティ見ないで下さいよ、咲さん!」

咲「和ちゃんも将来こういう仕事するのかな~」

京太郎「和はやっぱプロなのかな?」

咲「あまり考えてないみたい。お父さんが反対しているんだって~」

京太郎「お前はどうなんだ、プロ」

咲「プロでやってけるほど強くないよ……私」

京太郎「咲がプロになって俺を養ってくれたらな~」

咲「ちょ、京ちゃん、それ冗談だよね!?」

京太郎「そんな顔真っ赤にしなくても」

咲「もうっ……で、京ちゃんはどうするの、将来」

京太郎「とりあえず近場の専門学校行って地元就職かな~~それか体力自信あるから、そのまま消防か警察もありっちゃありだな」

咲「真剣に考えてるんだね……私と大違い」

京太郎「お前はプロになれよ。お姉さんもそうなんだろ?」

咲「もう私が、お姉ちゃんと卓で語り合うことはないと思うよ」


京太郎(時計の針だけが、ただ静かに進んでいた)

実況恒子『あーっと、残りLIFEポイント1で後がない瑞原プロ、大明槓からの嶺上開花が決まった―!やはり、牌のお姉さんは年季がちが~う!』

はやりん『はやや~~危なかったぁ~~代表戦よりひょっとしたら緊張したかもっ』

解説すこやん『あざとっ!このおばさん、あざといよっ!』

はやりん『うるせぇ~ボケぇ~文句あったらとっとと代表戦戻ってこいや~!』

京太郎(チッ……結局水着はなしなのね……)

咲「……」ギュッ

京太郎(やっぱ家族ネタは不味かったな……無言で俯いちまった)


京太郎(しかし、さっきから俺にもたれ掛かってきて……咲の匂いが)

京太郎(つーか、この広い家に一人って寂しいだろーなぁ)

京太郎(あの時、とりあえずお試しで付き合ってみない?みたいな事言って、二つ返事でOK貰ったけど)

京太郎(なんか、咲の心の隙間に漬け込んだような気がして)

京太郎(俺の心は罪悪感でいっぱいになった。別に咲の事は嫌いじゃねー、むしろ好きだ)

京太郎(ただ、それは友達やチームメイトとしての好き、であって)

京太郎(こう、女として好きって言うなら、まずは和。その次に福路さん……あとは南から石戸霞さん、神代小蒔さん、滝見春ちゃん、北九州飛んで大阪は清水谷竜華さん、園城寺怜さん、愛宕の妹さん、上重漫さん、奈良は松実姉妹に憧ちゃん、長野は……と、数えればきりがないんだけど)

京太郎(ヤリたいってだけ。まあ、おもちな人に惹かれるのは男のサガさ。ただ、一人の女の子として付き合ってんの想像した相手は)

 優希『パンチラ!ほれ!』優希『タコスまーだー』優希『(タコス作りが)上手くなったな、京太郎』

京太郎(意外!それはタコスッ!だったりする……)


京太郎(というか、ダラダラ回想してたけど、もう9時半だ。そろそろいい子は寝る時間だぜ)

咲「……」キュッ

京太郎(ソファの上で寄りかかってる咲、いつの間にかお互い手を握っていて、無言でずっとくだらないバラエティを見ていて)

京太郎(まだ少しだけ、こんな時間が続けばいいな、と思っている自分がいる)


京太郎「咲、そろそろ……」

京太郎(もう22時を回って、賑やかなバラエティ番組が、謎の旅行番組に切り替わったところで、切り上げる事に決めた時)

咲「もうちょっと」ギュッ

京太郎「……」

京太郎(いつまで?)

京太郎(横にもたれかかって俯いているせいで、それまで咲の顔は見えなかった。ただ、この時、咲は俺の方を見ていた。目を合わせるか、どうか、逡巡し、咲を握る手がじっとりと汗で湿ってきた。)


咲「……」

京太郎(咲は俺の顔をじーっと見ていた。妙に近い。)ドキドキ

京太郎「あっ……」

京太郎(変な汗が出るのが分かる。頭に血が上っているのが分かる。脳から何かが出ているのがわかる!)

咲「……いいよ」

良子『ここはバクダット。かつて栄華を極めたユーフラテス文明発祥の地……』

京太郎(謎の番組のナレーションまでハッキリ聞こえる。空調の音、時計の針が動く音までハッキリと……)

咲「……」

京太郎(意外と整ってんな、こいつの顔。肌綺麗だし。目も大きく、ちょっと潤んでて……頬がほんのり朱に染まって)

京太郎(ええい、南無三!)



んっ……んっ……ちゅっ…ぷはっ

またお互い見つめ直る。咲は泣きそうな顔になっていた。

濡れた咲の唇。

気がついたら今度は咲の肩に手を回していた。

ちゅっ……んっ…はむっ……あっ……ちゅっ

次は長めに、お互い探り合うように。

んっ………んっ……んんっ……ぷはっ……あむっ、んっ、んっ

舌を咲の中に入れた。生暖かく、気持ちの悪い感触があった。お互い、舌を中で絡ませるように。

良子『バグダットから車で30km。私たちは、かつてソロモン王が作らせたという――』プチッ

んっ、ちゅっ、ちゅぷ……んちゅ……ちゅ、ちゅっ……

咲の口の中を拙く舐める。舌が攣りそうになっても、ただ、無我夢中に、舌を絡めあって……

喉の奥が乾いてきた。それから次第に、口の中も乾いてきて、そこでお互い口を離した。

咲「んっ……あっ……」

いつの間にか咲の体の上に俺が覆いかぶさるようになっていた。咲は小動物のように、少し震えて、小さくなっていた。

はぁ……はぁ……

お互いの息の音が聞こえる。


京太郎(このまま長い夜を超えてしまうのか……いやいや、待て待て!俺達はまだ高校生だし……興味はあるっちゃあるけどよォー!咲は……嫌いにならないかね、こんなことして)

京太郎(つーか、デートの前にそういう妄想はしなかったと言えば嘘になるけどさ)

京太郎(いざそういう状況に追い込まれると、頭が真っ白だぜ)

京太郎(いや、まさか咲と初キスを付き合って3日でしちまうなんて……俺の予習では高校生は平均2週間らしいから覚悟してなかった……)

咲「京ちゃん、痛い……」

京太郎「あっ、すまん」

京太郎(気がついたら、咲の手を強く握っていた)


咲「……しちゃったね、私達」

京太郎「お、おう…」

京太郎(咲は、一緒に小さな悪戯でもした後のように笑った)

咲「どうだった、京ちゃん」

京太郎「や、柔らかかったかな……」

咲「暖かいんだね、京ちゃんの、口の中」

京太郎「お前もな」

咲「ふふっ……で、どうする?」

京太郎(時計を見た。まだ、長い時間は経っていないようだった。時計の針は10時25分を指していた)

京太郎(咲の体に目がいく。華奢な体だ。ただ、少しだけ膨らんだ胸は、こいつも女なんだと再認識させられる)

咲「私の部屋……二階なんだけど」

京太郎「ゴクッ」

咲「どうする?」


京太郎「ここが咲の部屋か―」

京太郎(本棚いっぱいの活字本はさすがってところか。後は勉強机とクローゼット、ベット……意外と何もねーんだな、女の子の部屋って)キョロキョロ

京太郎(もっとぬいぐるみとかあるイメージだけど。咲だからか?)

咲「座って待ってて。飲み物持ってくるから」ガチャッ

京太郎(はぁー……とりあえず床に座って待ってるか)

京太郎(というか、マジでヤッちゃうの!?俺たち……まだお付き合いして3日っすよ!?早すぎませんかね……というか、咲はいいのか?男を部屋にホイホイあげて)

京太郎(念のためスマホで予習しとこ。ん?)

京太郎(LINE通知来てた)

京太郎(優希からかい……明日(日曜)練習あったか??って。俺はオメーのマネージャーじゃねーっつーの)

京太郎『ないよ』

優希『返信遅いじぇ!』

優希『お怒りスタンプポーン』

優希『なら明日暇か?』

優希『いつもの店で新メニューが出たらしいじょ』

京太郎(とりあえず暇な時俺をタコス屋に誘うのやめーや……タコスは高校生にとって贅沢品っすよ)

京太郎『何時?』

優希『とりあえず11時駅前な!』

京太郎『OKスタンプポーン』

京太郎『はやく寝ろよ』

咲「おまたせー。アイスティーで良かった?」ガチャ

京太郎「おう」

咲「誰とらいんしてたの?」

京太郎「優希が明日の練習あるのか?だってさ」

咲「あれ?私に連絡来てたかな?」

京太郎「お前スマホ使いこなしてるの?LINEの返事いつも遅いけど」

咲「ううっ……まだよく使えないよ……使い方教えて下さい」

京太郎「ほれ、スマホ貸してみ?うわっ、全然アプリ入ってね―」

咲「とりあえず部長が設定してくれたまま使ってるよ―」グイッ

京太郎(ちょ、距離近いわ)

咲「ね、京ちゃんのも見せてよ」

京太郎「ほれ。アプリってわかる?」

咲「この四角いのでしょ?」

京太郎「そうそう、LINEの他にも色々あるんだぞー例えば今じゃスマホでネト麻もできるんだぜ!」

咲「京ちゃん4月頃はガラケーでコンピュータ相手に一人で遊んでたよね~」

京太郎「科学技術の進歩は恐ろしい」


咲「あっ、京ちゃん、らいんの四角の隣の数字が増えた!」

京太郎「お、タコスからかな?」

咲「ゆーきちゃん?」

京太郎「まーたへんてこなスタンプ見つけたな、アイツ。暇な時、いつも試しで送ってくるんだわ」

京太郎「『勉強しろ!』っと。」

咲「……」

京太郎「オマエモナーって。俺の方が成績はちょっと上なんだぞ。崇め奉れ」

咲「……」

京太郎「なにぃ!?『先週から和ちゃんと朝の勉強会している』だとぉ!?『次のテストは首を洗っておけ』って……やばっ。『そっちが和ならこっちは咲だ』っと。咲、今度勉強教えてくれよな?」

咲「私も成績は中の下だよ」

京太郎「ま、下の下よりはいいだろ……一緒に勉強してタコス娘には負けないようにしようぜ」

咲「……うん」

京太郎「あれ?優希寝た?返事来なくなった」


咲「ふあぁ……私も眠いや」

京太郎「いつも何時に寝てるんだよ」

咲「10時には寝てるよ」

京太郎「小学生か!ならもう俺はかえ」

咲「ねえ京ちゃん、床硬いよね?気がきなくてごめん、ベット座っていいよ」

京太郎「サンキュ」

咲「んっ」

京太郎(俺がベットに腰掛けたら、隣に咲も座ってきた)

京太郎「……』

咲「……」


京太郎(咲も黙りこくって。なんか喋れよ!)

京太郎「今日、楽しかったか?」

咲「うんっ」

京太郎「あー……その、色々あったよな。映画見て、お茶して買い物して……晩御飯食べて」

咲「ホントに美味しかった?」

京太郎「ああ!というか、お前が料理出来たの知らなかったからびっくりしたよ」

咲「料理出来る女の子の方が嬉しいよね?」

京太郎「でも俺は料理振る舞われるより振る舞うほうが好きかな。今度は俺がごちそうするよ」

咲「そっかー……だから優希ちゃんにタコス作ってあげてるの?」

京太郎「タコスぢからとかいう謎のオカルトがあったからな……当時の部長からも裏で命令されてたし」

咲「でも今も作ってる」

京太郎「……ひょっとして嫉妬してる?」

咲「馬鹿」


ちゅ………んっんっ……ちゅぷっ…ちゅっちゅ…

京太郎(それからどちらともなく、またキスが始まって)

咲「んっ……あー…」

あむっちゅっ……ちゅっ

京太郎(今度はベットに倒れ込んで横になりながらお互いの口の中を貪りあった)

ぷはぁ……

京太郎「すまん、咲、触るぞ」

咲「いやっ……んっ」

もみもみ、さわさわ

京太郎(膨らみはわかるけど、下着のせいで固いな)

咲「んんっ……ちょ、京ちゃん……電気消すよ……」リモコンカチッ

京太郎(服の下に手を突っ込んだら電気消された…)


ふにゅっ……もみもみっ……もみもみっ……

咲「やっ……んっ……」

京太郎(とはいっても真っ暗闇じゃなくて薄い黄色灯は付いている訳で)

京太郎(次第に目が慣れてくると、目の前に咲の顔があった。鼻と鼻が触れる距離で、目があった)

もみもみっ……

京太郎(想像してたよりありますわ。それに、柔らかさの中にまだ硬い芯があるみたい……揉み応えは及第点…否!初めてということを考慮して……80点、80点を上げたいと思いますゥー)

京太郎「咲、脱がすぞ」

咲「……」

しゅるしゅる……

京太郎(薄暗いけど……控えめな咲の胸を)

もみゅっもみもみっ……くりっくりくりっ…

咲「あっ駄目っ……んっ……やっ」

京太郎(程よく硬いな……咲の先っぽ……ぷぷぷ)

京太郎「ふーっ、ふーっ……」

あむっ……ペロペロ……ちゅぷちゅぷ

咲「んんんっ!」

ちゅーっ、ちゅ、ぺろぺろーちゅううう

京太郎(とりあえず舐めて吸ってみた……幾度となく和でイメージした動きであったためか、初めてにも関わらず俺は淀みなく、吸い付くことに成功するも)

咲「やっ……摘みながら舐めないでぇ……んっ……ああっ…吸っちゃいやっ」

京太郎(和とだったらぱふぱふもやりたかったのに……)

咲「京ちゃんも……脱いで」カチャカチャ

京太郎(ちょ、下から脱がす奴がありますか!)ズルッ

ぼろんっ

咲「あっ……」

京太郎「……///」ボッキーン

咲「あううっ……」

京太郎「と、とりあえず俺だけ不公平だから咲も脱げ!」

咲「ッ!」ビクッ


京太郎「あっ、ごめ」

咲「京ちゃんなら……いいよ」カチャリッ……シュルシュル

京太郎(暗くてよく見えないけど)

咲「……あんまり見ないでぇ」

京太郎(やっぱ暗くてよく見えないんだけど!とりあえず、薄っすら生えてて……こいつももう……大人なのか……体は…)

京太郎「ふーっ……触っていい?」

咲「んっ……」

じょりっ……すりすり…

京太郎(まるで盲牌だな。どこがどうなってんだかよくわかんねぇ)

久『私くらいになると小指で萬子全部わかるのよー』スリスリ

京太郎(なぜここで回想……しかし力を貸してください、先輩!)

咲「あっ……んっ…あっ」ビクッ

すりすり……すりすり……


京太郎(もうちょっと奥かな?)

くちゅっ……ぬちゃ…

咲「あんっ……はぁ、はぁ……あっ…そこっ…そこはまだっ…」

京太郎(すごい、湿ってる……ここかぁ)

くちゅくちゅっずぷっ

咲「だめっ……だよ……んっ、痛いっ!」

京太郎「あ、すまん!」バッ

咲「はぁ……はぁ……」

京太郎「……」ドキドキ

京太郎(痛いのか……指1本で……)


京太郎(次はどうすりゃいいんだ)

咲「……」

京太郎「……」ドキドキ

咲「……京ちゃんのそれ……触っていい?」

京太郎(流石に駄目とはいえねーぜ……こっちだって触ったんだし)

京太郎「ああ」

咲「んっ……熱い」

ペタペタ……ぎゅっ

京太郎(咲は両手で軽く握って、おっかなびっくり動かしてみたり、硬さを確かめたりしている様子だった)

京太郎(俺は、咲の手の冷たさにまず驚き、それから他人の手に触れられる異様な落ち着きの無さを覚えていた)

京太郎(そして、この時が初めてだった。俺が咲に恐怖を覚えたのは)


もぎゅっ

京太郎「あっ……ちょ、咲!それは優しく、優しく……そう、殻のない生卵を握るようにだ!」

咲「なんかこりこりしてるね」

もみもみっ

京太郎(咲ー!意外と好奇心旺盛なのねっ!金玉いきなり掴まれるとは思わなかった……冷や汗出たわ)

咲「あっ。ちょっとやわらかくなってきた」すりすり

京太郎(テクニックとかそういう次元じゃないな……まあしかたねーか、こいつに期待しても)

咲「ねえ、京ちゃん……どうすれば……その……教えて下さい」

京太郎(どうって……上目遣いで……やべっ、咲にアレの扱い方仕込むとか。純真無垢で高原植物みたいな咲に――信じられねぇ)

京太郎「とりあえず、優しく手で擦って」

咲「こう?」スリスリ

京太郎「もうちょっと力入れて。あ~そうそう」

咲「ん~」スリスリ

京太郎「あー……」

咲「先っぽからなんか出てるよ、京ちゃん……」スリスリ

京太郎「舐めてみる?なんつって」

咲「舐める……ものなの?」

京太郎「まあ……世界にはそういう奇特な文化も……あるかもしれないぞ」

咲「……」

京太郎(上目遣いで見るのやめてっ。というか、咲、お前分ってて聞いてんだろ?)

京太郎「舐めてみて」

咲「……はい」

れろっ


………

咲「んっ……んっ……ちゅぷ、ちゅぷ」

京太郎(拙い……ただ棒をシャブッてるだけ)

咲「ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ、んっ、ぷはっ……あむっ……ちゅぷ、ちゅぷ」

京太郎(でも、今、咲の方を見たら暴発してしまう気がする)

咲「んちゅぷ、んちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ」

京太郎(ひたすら単調にしゃぶり続けるだけ。咲は歯を当てないように必死に口をすぼめて、しゃぶっている)

京太郎(時々、歯が当たると、申し訳なさそうに口を離して、上目遣いで俺を見た後、息継ぎしてまたしゃぶる)

京太郎(それの繰り返し。時間にして10分も経ってないと思うけど)

京太郎「もういい、もういいぞ、咲」

咲「んっ、ちゅっ……はぁ、はぁ……もういいんだ」

京太郎(まさか咲に根をあげさせられるとは……所詮俺も未熟者よ)


京太郎(とりあえずクールダウンしないと次の動作に移れねえ)

咲「はぁ……はぁ……」

暗い部屋に咲の息が漏れていた。

咲はベッドに仰向けになって、俺をじっと見つめていた。

俺の心臓はもう、爆発しそうなくらい脈打っていて。

とてもクールダウンを考える余裕などなく。

先程から脳幹から出続ける、液体みたいなものが、俺のまともな思考をドロっと溶かしてしまう。

そのせいで、考えがまとまらない。これから俺がやろうとしていることの意味。そこに至った過程。そしてこれからの事。

薄暗い部屋ですっかり、目が慣れてしまった。咲の黒目までしっかり見える。もう咲しか見えない。

京太郎「俺っ……咲の事が――」

言わなきゃならない気がして、何かを言おうとした。


だが、すんでのところで俺は踏みとどまった。

京太郎(卑怯じゃあないか。なんて恥ずかしいんだ、俺は)

気が付いたんだ。俺は、今、咲の事が好きか?

――……

京太郎「その……良かったらだな、俺と……付き合ってみねーか?」

咲「……」

京太郎「あ、いや、そのだな、ま、お試しっつーか……そういう経験ってのも悪くないと思うんだが」

京太郎「俺は彼女が欲しい。お前は彼氏が欲しい。お互いの需要と供給を満たす、Win-Winの関係を提案しているんだぜ」

京太郎「ど、どうかな?まー、とりあえず次の土曜日一緒に遊びに行こうよ」

京太郎「そうすりゃ咲も和の誘い断りやすいだろー?」

京太郎「……」

咲「うん」コクリ

京太郎(あ、あっさりOKするのね……)

バン!

優希「おタようコざいまース!」

……――

俺は、咲をどうしたかったんだ?

続くんだよな

>>57
続きます

京太郎「ふー、ふー」

咲「京ちゃん……」

京太郎「咲……咲!」クチュッ

京太郎(咲の目は潤んでいた。俺は本能のままに腰を動かして、咲の股に擦り付けていた)クチュクチュ

咲「あっ……そこ」

京太郎(ここが入り口か)ヌチュ

咲「ううっ」

京太郎(濡れてる……)

京太郎「咲、いいか?」

咲「……」

京太郎(咲は顔を腕で隠してしまった。いいのか?ダメなのか?俺ははやる気持ちを抑えて、じっと咲の答えを待った)

咲「生は……ダメッ」

京太郎(はいー!?)


京太郎(とは言っても、まさかこんな事になるとは思ってなかったから、用意も何もしてねーし)
京太郎(この土壇場で言われてもっ……!)

京太郎(なんちゅうお預けや、咲さん……そんな殺生な)クチュクチュ

咲「んっ、んっ…擦らないで、京ちゃん……んんっ、ダメだってっ!挿れないでぇ…」

京太郎「咲、すまん、腰が勝手に」

咲「ううっ」

京太郎「ああぁ~~」ズプズプ

咲「痛っ……」

京太郎(これが女の中か……キツくて、亀頭が擦れてこっちも少し痛いぜ)メリメリヌプヌプ

咲「あっ、やっ、京ちゃん……痛い、痛い!」

京太郎(ごめん、咲)

京太郎「奥まで…挿ったぞ」

咲「はー、はー、痛いよぅ」ポロポロ

京太郎「咲」ギュッ

京太郎(それからしばらく、俺は咲が泣き止むまで彼女を抱きしめながら……咲の膣内の感触をじっくり味わっていた)

京太郎(ぬとぬとぎゅうぎゅうと……締まったり緩んだりっ…!やべっ、もう辛抱たまらんっ!)
京太郎「咲、動くぞ」

咲「京ちゃんっ……」チュッ

京太郎(咲とのバードキスが合図だった)

ジュポジュポッ、ヌチュヌチュ

京太郎「はー、はー、はー」ヘコヘコ

京太郎(上手く腰動かせねぇぞ!VIDEOであれだけ予習したのに!)

咲「あっ、あっ、んっ、んっ、んっ」

京太郎(でも気持ちいい~~!暖かくて、心が満たされる……咲と繋がってる感覚がたまらなく気持ちよくて)

ジュポジュポジュポ、ジュプジュプ

咲「んっ、んっ、はぁ、はぁ、あんっ、あんっ、あんっ!」

京太郎(人間って一人で生きてるんじゃあないんだ。誰かがいて、初めて生きていけるんだっ!)


京太郎「咲、可愛い」

咲「コモンセンスだよ~んっ、今、やめてっ、んっ、んっ」

京太郎「咲っ、咲っ!」

グチュグチュ、グチュグチュ

咲「ああっ、京ちゃん、京ちゃん!京ちゃん!」

京太郎(100mを全力疾走をする感覚だった。とてつもなく長く感じるけど、10数秒しか経っていない。後から振り返れば、俺と咲の最初のセックスも、そんな短い時間だったと思う)

京太郎(ただ、ひどく濃密で、生涯忘れられない時間であったのは間違いないと思う)

京太郎「咲~~!」

どくっ…どくどくっ…どぷっ

咲「あぁ~~あっ」ビクッ

京太郎「はぁー、はぁー……ううっ」びゅっびゅっ

咲「んっ……はぁ、はぁ……」

京太郎「抜くぞ」

ヌチャヌチャ…ズポッ

咲「はぁ、はぁ……うっ」ブルッ

京太郎(やっちまったなぁ、俺たち)

咲「京ちゃん…これ、すっごくイケない事だよ…私たち、まだ高校生なのに」

京太郎(大人の階段登る~♪初体験は16歳です。悪くない響きっすなぁ~)

咲「出来ちゃったら……どうすんのさ」

京太郎「出来ちゃったら…?何が?」

咲「もう、とぼけちゃって!赤ちゃんだよ、赤ちゃん!」

京太郎「赤……ちゃん……だと…!?」カタカタ

咲「んっ…こんなに膣奥で射精して……あっ…また垂れてきたぁ」トロッ

京太郎「咲……」ムクムク

咲「ぅわわ……また大きくなって…キャッ」

京太郎「もう一回、いいよな?」ヌチュッズポッ

咲「いいって言ってない!はぁ~~!また京ちゃんのっ…んっ…挿ったぁ」


京太郎(1回も2回ももう変わらないだろ、こうなったら果てるまで咲を楽しむ!)

ズッポズッポ、パンパン

咲「あっ、やっ、後ろからっ、んっ、だめぇ~~」

京太郎(咲のお尻…案外むっちりしてていいな…安産型って言うのか、これ)

咲「んっ、あっ、あっ、あっ、さっきイッたばかりなのにっ、あっ、やっ、あっ」

京太郎(程よくこなれてっ…俺もさっき出したばかりだからまだ我慢できる!)

咲「やだっ!やっ、またきてるっ!京ちゃん、ダメだってっ!責任、取れるのっ!?んっ」

パンパンパンパン

京太郎「とるとる、責任とるから!」

咲「あっ、んんっ、んっ、ウソッ、やめっ、あんっ」

京太郎「責任とるから膣内に射精すぞ!咲!」

咲「あぁ~~!」



プルルルル……プルルルル……

スマホが鳴る音で目が覚めた。気だるい。体が泥の中に沈んだように重い。

出るのも億劫だったが、なんとか体に鞭を打ってベット脇に置いたスマホを手にとって電話に出た。

『何時だと思ってるんだ、この犬ー!!』

京太郎「ふぁい?ふあぁ~~優希か?」

『このゆーき様との約束を忘れて寝坊とはいい度胸だじぇ!』

京太郎「ああ……そういやそんな約束してたっけ…今何時だ」

『12時30分!早く着替えて顔洗って駅前集合!』ガチャ

京太郎(確か11時集合だったような……やっべ、1時間以上待たせてるっ!急いで行かねーと)

「んっ……」モゾモゾ

京太郎「あっ」ドキッ

京太郎(隣で裸の咲が寝ていた。昨夜の事は夢ではなくて現実だったんだ)

京太郎「咲」

咲「ムニャムニャ」モゾモゾ

京太郎(無防備に眠ってやがる……起こすのは忍びねーな)

咲「行かないで」ギュッ

京太郎「えっ」

咲「おねえちゃん…」ムニャムニャ

京太郎(ただの寝言。でも咲は目を瞑って泣いていた。一体どんな夢を見ているのか。いつか教えてくれる、そんな日が来るのかわからないけど)

京太郎(咲は俺に、何を求めていたんだ?)



優希「遅~~い!2時間15分の遅刻!大、大、大、大遅刻だじぇ~!」

京太郎「猛省いたします…」ペッコリン

優希「1ヶ月待たされてそれをやられた読者の怒り、それだけで許されると思うなよ」

京太郎「へいへい…じゃあとっととタコス屋にいこーぜ。腹減って仕方ねー」

優希「タコス代、京太郎持ちな」

京太郎「くそぅ、なけなしの高校生の小遣いが~~!ハギヨシさんのとこでバイトしようかな、マジで」

優希「グチグチ言うな、男らしくないじょ」

京太郎「ぐっ」


優希「タコスうまー」モグモグ

京太郎(タコスたけーんだよ!1個800円とかするんだぜ、専門店だと。それを3個くらい食うんだぞ、こいつ)

優希「おい、京太郎、箸が進んでないな?もう満腹か?」

京太郎「いや、さすがにこれ以上は頼めねーぞ…本当に金ないんだ」

優希「……仕方ないな、ほれ」

京太郎「あ?」

優希「私のやるじぇ。目の前でそんな顔したお前の前で食うのも忍びないんだじょ」

京太郎(こいつにも慈悲の心があったとは)

優希「はい、あーん」

京太郎「あーん、んっモグモグ……お前の注文した新作タコスうまっ!」

優希「そうだろそうだろ~ほれ、どんどん食うじぇ!」

京太郎(完璧に餌付けされた犬だな、俺……)アーンモグモグ

「何あれー」「タコスでアーンってどんなカップルですかー」「うわわっかわいー」

優希「……///」

京太郎「おい、優希、流石に俺恥ずかしいわ」

優希「周囲の目ばかり気にするな、京太郎」

京太郎「お前も顔真っ赤じゃねーか!ほら、水飲んだらとっとと会計して帰るぞ」


優希「しかしあの新作タコスはあたりだったじぇ」

京太郎「隠し味はなんだ?竜舌蘭とかか?皮に秘密がありそうな気が…」ブツブツ

優希「……おい、犬。折角だじぇ、もう一軒行くぞ」

京太郎「はぁ!?もう腹一杯で金もねーっちゅーの!」

優希「心配するな、私の奢りだじぇ」

京太郎(こいつが奢り!?何の罠が…!?明日から毎日タコス作ってこいっていうフリじゃねーだろうな…タコスサービスは3と7のつく日だけなんだぞ!?)

京太郎「はー、中々洒落乙な喫茶店じゃん」

優希「ほれ、好きなもの頼め」

京太郎(ブレンドコーヒー一杯1200円ってボリ過ぎじゃねーか!こいつ、値段見ないで入ったな?)

京太郎「店員さーん、この当店のスペシャルラテアート付きカプチーノ(2100円)に、フルーツパフェ(3500円)1つねー」

京太郎(だがこの須賀京太郎、容赦せんッ!こいつが奢ってくれるなんてこの先一生ないかもしれねー気まぐれを活かさない手はねーぜ!)

優希「私はそれにタコスを上乗せで頼むじぇ」

店員「かしこまりましたー」

京太郎(さらにその上にタコスだとォー!一体おいくら万円になってしまうんだ、お会計は…)

優希「……」

京太郎(顔色ひとつ変えない…こいつ、まさか会計の段になって俺が優しさを出して”割り勘”もしくは”男の甲斐性”を提案すると踏んでるんじゃあねーだろうなぁ!?そこまで読んでのタコスプッシュ……まさかこの須賀京太郎が女の子にお茶を奢られるのを是とする訳があないと読み切って…!)

優希「京太郎…これは本当に普段の私の感謝の気持ちなんだじぇ」

京太郎(ますます怪しぃぃィ!この女に”感謝”の2文字ほど似合わねーものはないぜ!)

京太郎(罠か?罠なのか?落ち着け、落ち着け須賀京太郎…)プルプル


優希「美味しいじょ、ここのパフェ」

京太郎「ああ…(高価そうなフルーツ使ってんなぁ、これ)」

優希「時に京太郎。お主、付き合っている人はいるか?」

京太郎「は?」モグモグ

優希「……」

京太郎(鼻先に銃口を向けられた気分だった。雀士とはどうしてこう感のいい女ばかりなんだろう。昨日の咲との一件が一瞬フラッシュバックした。俺は動揺してスプーンを落とさないように聞こえないふりをしてパフェを食べるのが精一杯だった)

優希「付き合ってる人はいるのか?」

京太郎(リピートするんじゃねー!……咲とのことを言うべきか?でも…)

京太郎(まこ『ウチは部内恋愛禁止じゃけぇの、そこはしっかり締めてくれよ』)

京太郎(和目的で入部届けを出したその日に先輩に釘を刺されて)

京太郎(久『部内恋愛はそうね~退部よ、退部!風紀を乱す奴はこの学生議会長が許さないわ~』)

京太郎(やばっ……咲との一件、バレたら退部か!?俺…)

京太郎(咲も秘密にしようって言ってたし……京ちゃんの次の一手はコレ!)


京太郎「いる訳ねーだろ、まず出会いがねーよ、インハイまで毎日部活漬けだったし」

優希「そうか」モグモグ

京太郎「そう言うお前はどうなんだ?」

優希「私も……いないじぇ」

京太郎(雀士の95%はレズ……でもこいつからはそんな雰囲気感じないな…お子様だからか)

優希「……」モグモグ

京太郎「そういや学校祭も近いな。お前のクラスはタコス屋だったっけ」

優希「そうだじょ。絶対食べに来いよ、京太郎」

京太郎「ああ、行くよ。お前の作るタコスの味、採点したるわ」

優希「作るのはクラスの男共だじぇ。私たちは接客。それが適所適材だじょ」

京太郎「和目当てで客集まりそうだな~って、痛っ!蹴るな!机の下で!」

優希「顔が緩んでたからつい……まあいい、京太郎、絶対こいよ!」

京太郎「ああ!」

優希「ところで京太郎は誰かと学校祭回る予定はあるのか?」

京太郎「あ?特に約束はないから、暇そうなクラスの男子と回るだろうけど」

優希「その、もし良かったら私と」


優希「ロンロンロォン!高め一発18000だじぇ!」

京太郎「が…がぁ~~~」

和「どんな手でリーチ相手に突っ張ったんですか……うわっ」

久「ドラなしイッツーイーシャンテンで裏筋突っ張る?ふつー」

京太郎「だって!降りたらせっかくのトップ目がぁ」

和「それでラス引いていたら世話ないですね」

優希「相変わらずだな~犬ぅ~」

まこ「ゆーき、調子ええのぉ」

和「須賀くんは置いておいて……咲さん、大人しいですね」

咲「え?うん……なかなかカンするタイミングがなくて」

和「普通ありませんよ…さ、次の半荘行きましょう」

京太郎(いつも通りの部活。あんなことがあって、俺は咲の顔をまともに見れないけど)

京太郎(咲も俺に特に話しかけて来ないし、まるで俺たちのあの夜は夢の中での出来事だったのかと勘違いしそうになる)

まこ「気ぃつけて帰るんじゃぞ~」

京太郎(練習が終わって、部室の片付けを終えて、方向の違うみんなと別れた後)

咲「……」

京太郎(いつも俺と咲は同じ方向へ歩いて帰る)

京太郎(ついこの前までは、中学校の頃の他愛のない思い出話に花を咲かせたり、咲のくだらない失敗を弄ったりして笑っていた時間)

京太郎(今は……)

咲「……」

京太郎(逆に無言で)

京太郎(新月の夜だった。街路灯に蛾が集まっている。生暖かい晩夏の夜。)

京太郎(咲は俯いていて、顔が見えない)

京太郎(思い出すのは、あの純真無垢な笑顔じゃあなくて)

京太郎(俺の胸の中で鳴いていた、あの夜の咲だった)

京太郎(無言で手を握ると、咲もギュッと握り返してきた)

京太郎(たまらなく不安になっていた。体が繋がっていないと、咲と心が繋がっていないような気がして)

京太郎「これからお前の家、行っていい?」

咲「うん」

京太郎(咲の握る手の力が強くなった。咲の家は、この坂の上にあった)



咲「ただいまー」ガチャッ

京太郎(うっ…咲の家の匂い…咲の匂い)ギュッ

咲「ちょっ、京ちゃん!?」

京太郎「すまん、咲」モミモミ

咲「んっ、だめっ制服皺になるから…」

京太郎(玄関に入るなり、俺は咲の後ろから抱きついて、慎ましやか胸を揉んだ)

んちゅちゅぷ、ちゅっちゅっ…

京太郎「ぷはぁ」

咲「はぁ、はぁ…いきなりキスなんて…強引だよぅ」

京太郎「はぁ、はぁ…すまねぇ」ギンギン

京太郎(俺のリー棒は、咲と二人きりになった時からパンツの中で破裂しそうなくらい硬くなっていた)

咲「先にご飯作るから……京ちゃん、シャワーでも浴びてて…ね?」

京太郎「悪い、もう我慢無理」カチャカチャズルッ…

咲「……ゴクッ」

京太郎「とりあえず、な」

咲「……口ですればいいのかな?」

京太郎「ああ、頼むわ」


ちゅっ…れろれろっ……はむっ……ちゅぷ、ちゅぷ…

京太郎(どうかしてるぜ、俺……咲の匂いに当てられて)

ちゅぷ、ちゅぷちゅぷっ……んっ……くぽくぽっ

京太郎(制服姿で玄関に跪かせて、口で奉仕させて)

んっ、ちゅぷ……ちゅぷちゅぱっちゅぱっ

京太郎(咲は一生懸命、しゃぶってくれた)

咲「ぷはっ……熱いし硬い……あむっ……んっ…」

くぽくぽっ……ちゅぱっちゅぱっ……ちゅっ

咲「ぷはぁ……はぁ、はぁ……京ちゃん、ずっと我慢してた?」

京太郎「正直、授業中から咲の事しか考えてなかったわ」

咲「あむっ……ほほどぉお?(ここどう?)」

れろれろっ……れろれろっ……

京太郎「あー、もうちょっと上の方」

咲「ふあぁい」

ぬちゅ、れろっ、れろれろっ……

京太郎「ううっ、いいかも?」

れろれろっ……んっ……ちゅぱっちゅぱっ

京太郎(しかし悲しいかな……咲の技術じゃイケねぇ!少し萎えてきたわ……)

咲「んっんっ」

京太郎「咲、すまん、中断で」

咲「あっ……ごめん、京ちゃん……」

京太郎「とりあえず、咲の部屋上がっていい?」

咲「……」コクリ


京太郎「これが咲の……」ゴクリッ

咲「ジロジロ見ないでぇ」

京太郎「触るぞ」クチュッ

咲「んっ」

京太郎(ベッドの上で咲に股を拡げさせて、保健体育の実技に移った)

咲「やっ……んっ……顔、近いっ」

京太郎(内側はピンク色なのかぁ……これが咲のクリトリス?)クリュッ

咲「はうっ」

京太郎(クリトリスの下の小さい穴が……あれか、おしっこの穴)クパッ

咲「拡げちゃ駄目っ……んっ」

京太郎(その下のテカってるのが、咲のお膣ね)ズポッ

咲「んんっ!」キュッ

京太郎(指一本でこの締め付け……さすが咲……)クチュクチュ

咲「あっ、やっ……京ちゃん、乱暴だよっ」

京太郎「その割にはねっとり湿ってきたけど」クチュクチュ

咲「――はううっ」ビクッ


京太郎(暖かいな……咲の中……)クチュクチュ

咲「あっ……そこっ」

京太郎「ここ?」ヌチュヌチュ

咲「んっ……んっ……気持ちいい……かも」

京太郎(ここが咲のGスポットってやつ?他の場所との感触の違いがわからん……)ズポッ

咲「やんっ」

京太郎「すげぇ糸引いてる……」ネチャ

咲「恥ずかしいよ……」

京太郎「どれどれお味は」ペロッ

咲「京ちゃんの馬鹿!」ポコポコ

京太郎「あはは、痛い痛い、ん~~よくわからないから直接舐めていい?」

咲「駄目っ!キャッ」

京太郎「ごめん、舐めたい」

咲「ううっ~~」


京太郎(シャワー浴びてないせいかちょっと匂うけど)

京太郎(咲だって蒸れた俺のイチモツ舐めててくれたんだしな、ここはおあいこで)

京太郎(とりあえずどこ舐めればいいんだ?)

咲「はぁ、はぁ……うっ」

京太郎「れろれろっ」

咲「……」

京太郎(ここじゃ毛が……もうちょい下かな?)ペロペロ

咲「あっ」

京太郎(なんか湿ってる、ここ……しょっぱい味だ)レロレロ

咲「……んっ……くすぐったい……んっ」

京太郎(やべ、早くも舌が疲れてきた……)レロレロ

咲「……んっ」

京太郎「ぷはっ……疲れた」

咲「もうちょっと頑張ってよ……京ちゃんの馬鹿」


咲「制服皺になるから脱ぐね、京ちゃんも脱ぎなよ」ヌギヌギ

京太郎「ほーい」ヌギヌギ

咲「……電気消すね」プチッ

京太郎「咲……もっと顔見せて」

咲「ううっ……恥ずかしいよ」

京太郎「んっ」

咲「あっ」

京太郎(それからお互いの体を触りあって、舐めあって、色々なところにキスをして……)

咲「はぁ、はぁ……」

京太郎(咲を仰向けにして股を開かせたら準備は万端だった)

京太郎「挿れるぞ」

咲「……」コクリ


京太郎「おほぉ~」ズプッ

咲「んっ……あっ……んっ」

京太郎「ふー、ふー」

ぐちゅぐちゅ、じゅぷじゅぷじゅぽじゅぽ

咲「あっ、やっ、あっ、あっ、あんっ、あんっ」

京太郎(咲は一突き毎に可愛らしく声を漏らして)

ぐちゅ、じゅぽっじゅぽっじゅぽっ

咲「ひゃうっ、あんっ、あっあっあっ……んんっ!」

京太郎(俺は咲をがっちり抱きしめて、腰だけ動かしながら、咲の体をじっくり堪能した)

咲「はーっ、あんっ、あっ、やっ、あっ、ああっ、あっ」

京太郎(俺の上体で押さえつけられた咲は苦しそうに呻いて、必死に腕で振り落とされないように、絡みついてきた……全く、動物の交尾と違いはない)

咲「あっ、あっ、あっ、あーっ」

京太郎「ふーっ、ふーっ……」じゅっじゅっじゅぽっ


京太郎(限界が近づいてきたのがわかった。金玉が破裂しそうなくらい熱くなってきて、チンコの先に大量の血液が送られる)

咲「あっ、あうっ、あっ、あっあっあっ」ハッハッ

京太郎(咲の膣中がそれに応えるようにギュッと締まって、それからドロっと熱くなってきて)

咲「あっあっあぁっ、ああんっ、あっー!」ギューッ

京太郎(咲が隙間なくピッタリ抱きついてきた。俺と咲の体が一つになるような感じ)

京太郎「ううっ」ドピュッ ドプドプ……

咲「ううっ~~」

京太郎「はぁ、はぁ……」ドッ ドッ ドッ……

京太郎(無遠慮に咲の中にぶち撒ける。金玉の中ごと全部吸われてしまうような感触、腰が砕けるとはまさにこの事かと)

咲「んっ……」ギュッ

京太郎(これの後は妙に頭がすっきりする。今まであった色々な事。嫌なことも、不安な事も、全部忘れちまえそうな……穏やかな春の日に高原でのんびり空を見上げてるような気分)

咲「……」ギュッ

京太郎(きっと咲も……)


咲「はい、野菜炒めと鯖の塩焼きに白ご飯。とりあえず出来合いのものですませちゃったけど……」

京太郎「いただきまーす……んっ、うまっ、腹減ったからな、最高」モグモグ

咲「ん、もうっ!あんなのってないよ!いきなり……怖かったんだから」

京太郎「ごめんごめん……咲が可愛かったから、つい」

咲「コモンセンスだよ~って、褒められたからって許さないんだからねっ!」

京太郎「でも、咲の飯美味いわ~いい嫁さんなりそうですな!」

咲「嫁!?気が早いよ、京ちゃん……」モジモジ

京太郎(そんなつもりで言った訳じゃねーぞ!)

咲「……ご飯食べたらどうする?」

京太郎「どうってお前……(明日も学校だし、家帰らねーと……)」

咲「お風呂沸かすけど」

京太郎「……」


京太郎(その夜は一緒に咲と風呂に入って、湯船の中でイチャイチャして)

京太郎(お風呂上がりはのんびりソファでテレビを見た後)

京太郎(日付が変わったから、流石に自宅に帰りたいなーって思ったが)

京太郎(咲のパジャマ姿に妙に興奮してしまって)

京太郎(そのまま2回戦へ……)

京太郎(そしてお泊り)

京太郎(お互い目の下に隈作って一緒に登校)

京太郎(同級生に夫婦だなんだと馬鹿にされて、いつもなら嫁さん違いますっ!って怒る咲が俯いて黙りこくって、教室がかなり妙な空気になったけど)

京太郎(そこは俺の機転(和ネタ)で何とか切り抜けた後)

京太郎(授業は爆睡、部活は卒なく?こなして)

京太郎(また咲と一緒に帰る途中……妙にムラムラしちまったけど、そこは必死にこらえて、我が家に帰った後)

京太郎(11時を回った時に、我慢できなくて咲の家に電話)

京太郎(20分くらいくだらない話をしたあとで、『京ちゃん、来る?』なんて言われた日には)

京太郎(とりあえず、替えのシャツやらパンツやら歯ブラシ洗顔用具など一式持ってまた咲の家へ)

……


京太郎(それから俺達は、毎晩、寝る間も惜しんでお互いの体を貪りあった)

京太郎(勉強も、麻雀も全てが二の次)

京太郎(休日は酷いもんだ。禄にデートもいかず、一日中、咲の家でセックス三昧)

京太郎(全てが若さで許される、そう思っていた)

……

京太郎(そう、この時は全てが幸せだったんだ。全ての不幸を先送りにして、お互い何もかも忘れて逃げていた)

……


咲「ねぇ……京ちゃん」

京太郎「なんだ、咲」

咲「もうマンネリだよ!」

京太郎「は?」

咲「京ちゃんワンパターンなんだもんっ!とりあえず適当に前戯して、私を濡らして、ずっぽりハメてから3分くらい腰振って終了~頑張る時でも10分も持たないんだよ!」

京太郎「いやいや、全国平均くらいだと思いますよ……咲さん……ほら、最近は色んな体位も試してるし」

咲「う~ん……といっても4パターンくらいしかないでしょ、京ちゃんのレパートリー……」

京太郎「うっ」

ここで唐突ですがリクエストを募集します。
↓1~5くらいまでで適当にどんなプレイがいいか書いて下さい。
ピン!と来たのを2、3個くらい書きたいです。
つまりアイディアを下さい!

1. 制服プレイ

んちゅ……ちゅっ、ちゅっ……ちゅ…

京太郎(咲の唇やわらけー)

咲「ぷはぁ、んっ……あむっ」

京太郎(休日の昼下がり、部活は午前中で終わり、俺は例のごとく咲の家にお邪魔している)

咲「……はぁ、はぁ……んっ」

京太郎(咲は頬を真っ赤に染めて、眼をうるませ、俺をじっと見つめてきた。それが咲のOKサインだった)

咲「あっ。んんっ……ひゃうっ」ドサッ

京太郎(制服の上から控えめなおもちを揉み、スカートの下に手を挿れ、そのままベッドに押し倒した)

咲「んっ……駄目だよ、制服シワになっちゃうから」モソモソ

京太郎(ウチの制服はどこにでもあるようなセーラ服で大して可愛くもないと思ってたけど)

咲「……やっ、んんっ!」モゾモゾ

京太郎(馬乗りになって手首掴んだら逃げられないよな……咲の力じゃ……制服姿の咲)ムクムク

咲「京ちゃん、重いんだけど」

京太郎「咲、頼みがあるんだ」

京太郎「今日はこのままヤろ咲「却下!」

京太郎「ええ~いいだろ~」

咲「ヤダよ、替え一着しかないの!汚れたら大変なんだよ」

京太郎「汚さないようにするから」

咲「どうやって」

京太郎「中に出すから!前みたいに不意に胸にかけたりしないぞ」

咲「そういう問題じゃないし、しれっと中出し宣言はやめて」

京太郎「なあ、いいだろ~咲~」ギュッ

咲「手握っても駄目なものは駄目だよ……早く、どけて?」


京太郎「たのむ、男の夢のひとつなんです。制服、着物、ウェディングドレスは!特に制服だけは……20を超えると法を犯す覚悟がいるんです。」

咲「う~~」

京太郎「それに大人になってからはちょっと違うんだよな~多分。法を犯して、女子校生抱いても、まあそれはそれで興奮するだろうけど……

そんなことより高校生のうちに【制服エッチ】を経験できなきゃよォー……

もし俺が将来事業に成功して、ヒルズのタワーマンションの最上階で、極上の女を抱く身分になれてもだ。

高校生の頃、制服エッチしなかったという事実だけで、夜もぐっすり眠れねぇ。

俺は一生、後悔する。後悔しちまうんだ、咲。だから……お願い!」

咲「は?」

京太郎「頼むよ咲~俺とお前の中だろ~」スリスリ

咲「ちょ、京ちゃん、触らないでっ……流石に……限度ってもんがあるよぅ」

京太郎「お願い、咲!代わりに俺は咲の好きな小説のキャラクターのコスプレとか、執事服とかでもいいぞ。お姫様ごっこでもいいから!頼む!」

咲「そういう趣味は特にありません!」


京太郎「そんなつまらないこと言わんでクリ~」クニクニ

咲「んっ……あっ……触っちゃやっ……」クチュッ

京太郎「濡れ濡れじゃん、咲も実は楽しみなんだろ?」

咲「そうじゃなくて!さっきのキスで……ううっ……」カーッ

京太郎「咲……愛してるから」

咲「え?」

京太郎「愛している。って恥ずかしいな、二度言わせんなよ……」

咲「初めて……言ってくれたね……」ギュッ

京太郎「咲…」

咲「京ちゃあん……」


京太郎(その日の咲はとろとろだった)

咲「あっ、んっ、んっ、んっ、んんっ!んっ!」

じゅっぷ、じゅっぷ

京太郎(咲の片足を抱きかかえ、深く深くに出し入れする度、粘膜が擦り上げる音が響く)

咲「んっ、んっ、んあっ、んっ、んっ」

じゅっぷ、じゅぷじゅぷ

京太郎(制服姿だといっそう清楚に見える咲を……犯している)

じゅっぷ、ぬぷっ……

京太郎「後ろ向いて尻突き出せ」

咲「はぁい…」

京太郎「あぁ~」ズプッ

咲「うっ、んっ、あっ、あっ、あっ」

京太郎(咲のやつ、夏からロングスカート履き始めたけど……こっちのほうが断然エロいわ。安易に尻出せばいいってもんちゃうで)

ぱんぱんっ、ぱんぱんっ

咲「あっ、あっ、んあっ!あっ、やっ、あっ、あっ」

京太郎(汗だくでブラ透けて見える)

咲「京ちゃん!あっ、京ちゃん!京ちゃん!!」

パンパンパンパンパンッ

咲「京ちゃん、京ちゃん!京ちゃん!」ビクッ

京太郎(うるせー!!でも膣締め付けて……くそっ、出る!)

京太郎「あぁ~~うっ」ドピュッ

咲「んんんっ~~!」ビクンッビクンッ

京太郎「お、お、おおおっ~~」ドピュッドピュッ

咲「あっ」ドサッ

京太郎「はぁ、はぁ……抜くぞ」ズポッ

咲「あっ……あぁ、はぁ、はぁ……」クタァ

咲「京ちゃん……汚れちゃったよぉ」

京太郎「咲、愛してるから」

咲「んっ」チュッ


京太郎(その日は結局、汗だくの咲を制服姿で何度も何度も抱きました。スカートは色々な汁でグチャグチャになってしまって、咲はもう学校に履いていけないって嘆いてたけど)

京太郎(咲がシャワーをあびている最中、ロングスカートの構造に興味を持ってなんとなーく、それをじっくり観察して、衝撃の発見をしてしまったのだ)

名前:染谷まこ

京太郎(これ、染谷先輩のやんけ……いいのか、咲。それでいいのか?)

カン!

2. 遠隔操作


京太郎「なあ咲、渡したいものがあるんだ」

咲「なになに?」ワクワク

京太郎「はい、これ」

咲「綺麗な包装だね。開けていい?」

京太郎「おう、もちろん」

咲「重さはないから本じゃないよね。何かなぁ……今日って私の誕生日だったっけ」ビリビリ

京太郎「付き合って20日の記念日だぜ」

咲「素敵な記念日になりそう。今日はワイン開けちゃう?」ギュッ

京太郎「あ、いや、そこまで期待しないで」

咲「何かな~指輪……にしては箱大きいし……うーん……どれどれ」

咲「あっ」

咲「えーっと、『ふるえるぞハート、燃えつきるほどヒート、刻むぞ愛液のビート!』。彼女のアソコを半径20mから遠隔操作!……周波数3チャンネル変更可能、高性能機種……」

京太郎「高かったんだぜ~」

咲「卵型でリモコンついてるね。スイッチ入れるとふるえるんだ」ブブブ

京太郎「どうっすかね、咲さん」

咲「私玩具とか使ったことないからわからないけど……とりあえず、色々言いたいことはあるよ」

京太郎「それはグッと堪えて欲しい。そして、明日の学校なんだけど、それ付けて登校して」


京太郎(あの後、普通に喧嘩になった。やっぱまだ早かったか。夢をかなえる為に必要な事はなんだろう?入念な下準備やで、ホンマ……)

京太郎(ローター遠隔操作プレイをするにはまだまだ準備が足りなかった、という事)

京太郎(ちくしょー!男の夢が…!制服プレイを成し遂げて、次の頂を目指したモノの……まだ分不相応って訳か)

京太郎(もうちょっと咲を惚れさせなきゃなぁ……あと、色々抵抗なくさないと。今度は無難にベッドの上でバイブとか使ってみるかぁ)

京太郎(その前に咲と仲直りしないと……)

京太郎「咲、咲」

咲「……」ツーン

京太郎「一昨日はごめん。悪い冗談だった。お前の気持ちも考えずに……自分が気持ちよくなることだけ考えて。最低だよな、俺って」


咲「……」チラッ

京太郎「ホントはこっちを渡したかったんだけど、つい恥ずかしくなっちまって」

咲「何?またふざけたものじゃないよね?」

京太郎「俺の気持ちだ、咲」

咲「……」ビリビリ

咲「これ……高かったでしょ、京ちゃん」

京太郎「咲のためにバイトした金で……気にすんなよ」

咲「ハート型の銀のペンダント……こ、こんなのもので許されると思ってるのかな、京ちゃんは!」

京太郎「……思っちゃいないよ、ただの俺の気持ちだ」

咲「……」

京太郎「咲……」

咲「触らないでっ!」

京太郎(チッ……よっぽど傷つけちまったか。細かいことでウジウジ怒りやがってめんどくせーやつだな、咲も!)

咲「今日はもう帰るからっ……」パタパタ


次の日

咲「京ちゃん京ちゃん」

京太郎「なんでい」

咲「こっち来て……」

高久田「ヒューッ!夫婦水入らずって奴か?」

咲「まだ夫婦違います!」

京太郎(こいつの名前は高久田誠。身長192cmの癖に喧嘩にゃめっぽう弱い男だ。それ以外の事はよくわからない)

京太郎(昼飯を食った後、俺は咲に呼び出されて廊下に出た)

咲「ね、京ちゃん。昨日は……ありがと」モジモジ

京太郎「おう」

咲「その、怒っちゃってごめんね」モジモジ

京太郎(咲は怒ると怖いんです)

京太郎「いやー、俺も悪かったから、気にしないで。というかさっきから顔赤いけど大丈夫か?トイレならあっちだぞ、案内するか?」

咲「トイレじゃないよ……んっ…京ちゃんに、プレゼント、あるんだけど」

京太郎「何?」


咲「……引かない?」

京太郎「はあ」

咲「これ……プレゼントというか。この前の……返すね」

京太郎「あー、あの後咲の家置きっぱなしだったな。サンキュー!あれ?リモコンだけ?本体は?」

咲「……」クネクネ

京太郎(咲は顔を真赤にして俯いていた。内股をこすらせ、時折、体をくねらせている。)

咲「……今日の部活、始まるまで、いいよ」

京太郎「咲さん、あんたっちゅう奴は……」カチッ

咲「はううっ」ブブブ

咲「いきなりっ……強はダメッ!」

京太郎(これがなんで強ってわかるんっすか。さては家で一人で試したな)

咲「はぁ、はぁ……お願いだから……授業中はほどほどにね、ほどほどに」

京太郎「ああ」ゴクッ


京太郎(その後の事をちょっぴりだけ話そう)

京太郎(午後の最初の授業は眠たい数学だったので、リモコンをカチカチ弄っていた)

京太郎(咲は前の方に座っていたので、それを観察していたけど)

京太郎(最初の15分は全く動じなかった咲も、しばらくすると心ここに在らずという感じになってきたのが伝わってきて)

京太郎(チラチラ俺の方を怖い顔で見るもんだから、つい意地悪したくなって強と弱をリズムよく繰り返していると)

京太郎(LINEでやめてって連絡が来たから5分くらい止めて)

京太郎(油断したところで最強にしたら、ガタって震えてボールペン落としてクラスの注目を浴びた後)

京太郎(トイレ行きますって泣きそうになりながら教室を出ていった)


京太郎(その後、咲にめちゃくちゃ怒られた話は…またいつかしようと思う)

カン!

3. 高久田誘って3Pするも高久田とのSEXの方にハマった咲が寝取られる


京太郎「なあ咲。三麻に興味はありますか?」

咲「えー……突然何?」

京太郎「いや、そろそろ俺たちマンネリじゃね?」

咲「まだ付き合って一月も経ってないのに?最近京ちゃん変な提案多いよ……」

京太郎(マンネリって言ったのはオメーが先じゃねーか!)

京太郎「時には三麻も悪くないんじゃないか、と思って」

咲「そういえば私、三麻したことないかも。花牌とか使うんでしょ?」

京太郎「俺の知ってるルールじゃ使わないな。四麻以上にローカルルールがありそうな世界だぜ」

咲「と言うわけで三麻はなしね」

京太郎「でも食わず嫌いはよくないんじゃあないか?」

咲「ええっ……で、三麻するとしたら、面子は私と京ちゃんと誰?」

京太郎(すごく和と言いたい。すごく和と言いたい。すごく和と言いたい。はい、三回言ったぞ!)

京太郎「……はらむ…否、高久田誠くんとかどうっすか?(いいかけて踏みとどまったのは……咲の眼つきが変わりかけたからさ。危険牌を切るためには和了の目がないと駄目だな)」

咲「たかくだ?」


京太郎「ほら、いっつも俺と咲の関係をからかってくる、あの192cmで喧嘩の弱い男さ」

咲「あー……あの人?悪い人じゃなさそうだよね!」

京太郎(意外と満更でもないって感じだからな、最近)

咲「でも、京ちゃんは……いいの?」

京太郎「何が」

咲「私の裸とか、シてる時の顔とか他の男の子に見られちゃったりさぁ、京ちゃんしか知らない私の体……知られちゃうんだよ?」

京太郎「うーん」

咲「三麻するとしたらどういう席順を考えてるの?」

京太郎「とりあえず、俺→咲←誠、とか?やっぱ前は俺のものだな、うん」

咲「じゃあ後ろの純潔はその男の子に捧げろっていうの!?」

京太郎「そういう訳じゃ。咲さんが許してくれたら今日これからする?もうヘトヘトだし、明日学校あるぞ」

咲「駄目だよ、お尻は……そういうためにあるものじゃないんだから。で、もしさ、これは想像の話なんだけど」

咲「……その男の子とのえっちが、京ちゃんより気持ち良かったら……私……」

京太郎「……」

咲「寝取られて高久田くんのモノになっちゃう……かも……それでも、いいなら……する?」

京太郎「咲!」

咲「キャッ」

京太郎「……もう一回、やるぞ、今日」

咲「うんっ……そんな考え、起きないくらい気持ちよくイかせて、京ちゃん」

京太郎「うおおおっ!!咲!咲!」ヘコヘコ

咲「京ちゃん~!京ちゃん~!」ギューッ


後日譚

高久田「お?夫婦揃って仲良く登校か?ヒューッ!妬けるねぇ!」

京太郎「おい高久田、テメー、歯、食いしばれ」

咲「……」ギュッ

高久田「あ?」

どぐちゃ

高久田「ぐはっ!」ドカッ

京太郎「人の女に手ェ出したらどうなるか覚えとけよ(予防的制裁)」ボコー

高久田「グエーッ」

咲「京ちゃんの女……いい響きだよ」ジーン

高久田(なんでこうなるわけェ!?192cmでこのガタイで喧嘩弱いとか意味分からねーぞ!)

カン!

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