佐藤心「帰省したけどさぁ」千川ちひろ「はい」 (18)

アイドルマスターシンデレラガールズです。

佐藤心「え? 手違いでダブルルームしか取れてない?」
佐藤心「え? 手違いでダブルルームしか取れてない?」 - SSまとめ速報
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一応続きと言うか、世界観が同じです。読んでなくて問題は無いです。
しゅがはさんとちひろさんがお友達です。

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深夜 ファミレス

店員「いらっしゃいませー。一名様でよろしかったですかー?」

ちひろ「いえ、連れが先に入ってまして」

店員「あちら様ですねー」

ちひろ「あ、はい。そうです」

店員「ごゆっくりどうぞー」

ちひろ「何してるんですか。テーブルに突っ伏して」

心「んー……? あー、お疲れー……」

ちひろ「お疲れ様です。よいっしょっと……」

ちひろ「何頼んだんですか?」

心「ドリンクバーだけかな」

ちひろ「良い大人がドリンクバーで深夜のファミレスって……」

心「ちひろちゃんが来てから頼もうと思ったのー」

ちひろ「はいはい」

ちひろ「と言う事は晩ご飯まだなんですか?」

心「うん。まだ」

ちひろ「こんな時間に食べたら太りますよ」

心「それはちひろちゃんも同じだろ☆」

ちひろ「それもそうですね」

ちひろ「私は目玉焼きハンバーグにしますが、心さんはどうします?」

心「がっつりお肉行くんだね☆ 怖い物知らず☆」

ちひろ「お腹空いてるんです。体重計様には見て見ぬ振りしてもらいますよ」

心「んー、はぁとは和定食かなー」

ちひろ「無駄な抵抗を……」

心「ちょっとでもあがきたいのが乙女心だろ……」





店員「ご注文は以上でおそろいでしょうかー」

ちひろ「はい。ありがとうございます」

店員「ドリンクバーはあちらになりまーす」

心「はーい、ありがとねー」

店員「ごゆっくりどおぞー」

ちひろ「さて、いただきます」

心「いただきます」

ちひろ「そう言えばなんで急に呼び出したんですか?」

心「んー……愚痴りたくて」

ちひろ「奢ってくれるんですね。ありがとうございます」

心「なんでだ☆」

ちひろ「そりゃ愚痴なんて聞いても面白くないからですよ」

心「まぁいーけどさ」

ちひろ「あら。意外ですね」

心「ちひろちゃんははぁとを何だと思ってんだ☆」

ちひろ「お友達ですよ、お友達」

心「はいはい、ありがとねー」

ちひろ「で? 帰省中になんかあったんですか?」

心「この歳になると言われるいつものあれ」

ちひろ「あぁ、結婚ですか」

心「そ」

ちひろ「いつもの事ならそんなにダメージ受けないんじゃないです?」

心「まぁ、いつもはね」

ちひろ「今回は違ったんですか」

心「まぁね……しゅがーパパとしゅがーママに――」

ちひろ「ストップ」

心「なに?」

ちひろ「うざいんで、普通にしてください」

心「えー」

ちひろ「帰りますね。ごちそうさまでした」

心「わかったわかった。普通にするから」

ちひろ「はぁ……。で? ご両親にせっつかれたと?」

心「それはいつもの事☆」

心「今回は親戚の子供とばーちゃんとよっちゃにも言われた……」

ちひろ「よっちゃんって妹さんでしたっけ?」

心「うん♪ はぁとの可愛い可愛い妹だぞ☆」

ちひろ「そりゃ心さんの妹なら可愛いでしょうね」

心「わかってるじゃないか☆」

心「で、話戻すけど。パパママに言われるのは諦めてたんだけどね。親戚の子供とばーちゃんとよっちゃんに言われたのが効いた」

ちひろ「おばあさまと妹さんが言うのはわかりますけど、親戚の子供にまで言われたんですか」

心「うん。『はぁとちゃんは結婚しないのー? なんでー? 好きな人はー?』って」

ちひろ「待ってください」

心「なに?」

ちひろ「親戚の子供にまでしゅがーはぁとなんて呼ばせてるんですか」

心「もち☆」

心「昔ははぁとの事を『おばさん』なんて呼びやがったからね♪ しつけた☆」

ちひろ「ご親戚の方もいい迷惑でしょうに……」

心「でも、当時のはぁとはまだ十代だったし……おばさんなんかじゃないし……」

ちひろ「血縁関係的に言ったらおばさんでも間違ってないんじゃないですか?」

心「断じて違う」

ちひろ「……まぁ、いいです。私がどうこう出来る問題でもないですし」

心「んじゃ続けるぞ☆」

ちひろ「どうぞ」

心「で、親戚の子供に言われた後に、ばーちゃんがさ。『私の生きてるうちに心ちゃんのお嫁さん姿は見れるのかねぇ』とか言われて結構、ぐさってきたんだよね」

ちひろ「おばあちゃん子だったんですね」

心「んー。そうかも。ばーちゃんにはずーっと可愛がってもらってたからなぁ」

ちひろ「じゃあ早く結婚すればいいじゃないですか。お嫁さん姿見せてあげてくださいよ」

心「アイドルだしぃー……」

ちひろ「そんな事言ってると本当に婚期逃しますよ」

心「それよっちゃんにも言われた」

ちひろ「あら。じゃあ私と妹さんは気が合うかもしれません」

心「ちひろちゃんとよっちゃんは絶対に会わせちゃいけないって強く思った」

ちひろ「既に手遅れだったりなんて」

心「え!?」

ちひろ「冗談です。冗談」

心「ほ、ホントに……?」

ちひろ「なんですか。そんなに私が信用なりませんか」

心「だってちひろちゃんだし、いつの間にか連絡先交換してそう……」

ちひろ「あんたも私を何だと思ってるんですか」

心「だって普段の謎具合で言ったら本当にありえそうで……」

ちひろ「帰っていいんですね?」

心「ごめんごめん、もうちょい付き合って☆」

ちひろ「はいはい」

ちひろ「ま、要するに心さんは今回の帰省で、普段言われないような人からも結婚しないのかって言われてヘコんだ、と」

心「要約するとそんな感じ」

ちひろ「くっだらねぇ……」

心「おい☆ 今なんて言った☆」

ちひろ「ハンバーグ美味しいって言いました」

心「嘘つけ☆」

ちひろ「でもですよ」

心「?」

ちひろ「心さん、本当に結婚しないんですか?」

心「アイドルだし……相手居ないし……」

ちひろ「プロデューサーさん居るじゃないですか」

心「な!?」

ちひろ「一緒のベッドで寝るような仲なんですし、早く付き合っちゃえばいいのに」

心「ぷ、ぷろでゅーさーはちがうし! それにあれはちひろちゃんのせいでしょ!」

ちひろ「私の前で今更取り繕う必要あります?」

心「うっ……そう、かもだけど……」

ちひろ「プロデューサーさんの何が不満なんですか?」

心「プロデューサーに不満はないけど……」

ちひろ「けど?」

心「その……さ。結婚したらさすがにアイドル続けられないでしょ?」

心「やっとアイドルになれたんだし、もうちょっとアイドルやりたいなぁ☆ って」

ちひろ「あー、これはもう婚期逃しますね」

心「でも、アイドルも楽しいし……」

ちひろ「いつもの心さんなら結婚してもアイドルやるぞ☆ って言うのにほんとに今日はどうしたんですか」

心「わかんない……」

ちひろ「何をそんなに弱気になってるのか知りませんが、さっさとプロデューサーさんに告白しちゃえばいいんですよ」

心「……」

ちひろ「じゃないと私がプロデューサーさんもらっちゃいますよ」

心「そ、それはダメ!」

ちひろ「それならさっさとですね……」

心「でも、さ……」

ちひろ「はい?」

心「せっかくアイドルになれて、ファンのみんなにこんなに応援してもらえてるのに、恋なんてしていいのかなぁって……」

ちひろ「良いんじゃないですか? 女は恋をしてる方が綺麗になりますよ」

心「でも……」

ちひろ「あー、もうこの人はうじうじとめんどくさいですね」

心「ごめん……」

ちひろ「まったく。めんどくさいのはそのキャラだけにしてくださいよ」

心「てめぇ☆」

ちひろ「大丈夫ですよ。心さんのファンならきっと祝福してくれますから」

心「かなぁ」

ちひろ「それに『佐藤心の婚期を心配するスレ』ってのも存在してるくらいですし」

心「え、うっそ!?」

ちひろ「本当ですよ。検索してみてください」

心「……マジか☆」

心「おい、マジか☆」

ちひろ「マジですよー」

心「うわぁ……マジだ……」

ちひろ「ていうか知らなかったんですか。結構有名ですよ」

心「もしかして、よっちゃんも結婚って言いだしたのってこのスレ見たからだったりするのかな」

ちひろ「私は妹さんじゃないんで本当はどうか知りませんけど、可能性はあるんじゃないですか?」

心「結婚かぁ……」

ちひろ「いやなんですか?」

心「どうなんだろね。した事ないし、想像もつかない」

ちひろ「それは誰だって同じだと思いますよ」

心「まぁそうだよね……☆」

ちひろ「ま、結婚の心配よりもまずはちゃんと付き合う心配をしてください」

ちひろ「どうせヘタレの心さんの事ですから告白するまでが大変でしょうし」

心「否定の言葉が見つからない☆」

ちひろ「それにですよ」

心「ん?」

ちひろ「ご両親も、おばあさまも妹さんも、多分親戚の子供さんも」

ちひろ「心さんには幸せになって欲しいんですよ」

心「……かなぁ☆」

ちひろ「私だって同じ気持ちですしね……」

心「ん?」

ちひろ「なんでもないです」

ちひろ「ま、そういうわけなんでさっさとプロデューサーさんと付き合えるように頑張りましょう」

心「……そうだね☆ はぁと、頑張る!」

ちひろ「はいはい」

心「今日はありがとね☆ 遅いのに愚痴に付き合ってくれて」

ちひろ「気にしないでください。お友達とご飯食べただけですし」

心「ありがと♪」

ちひろ「じゃあ、そろそろ帰りましょうか。ごちそうになります」

心「ん☆」

ちひろ「今度はもっと楽しい話題の時に誘ってくださいね」

心「任せとけ☆」

End

以上です。

大人になるって大変ですよね。

さて、現在第6回シンデレラガール総選挙が行われています。
残すところあとわずかです。
『佐藤心』、『神谷奈緒』の両名をよろしくお願いします。二人ともとても魅力的なアイドルですから!

では、お読み頂ければ幸いです。依頼出してきます。

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