セイバー「でもこの時期だと少し早い気もしますが」

士郎「いや、やるんなら今が一番いい。早すぎず遅すぎず、何より休みだしな」

セイバー「ほう。士郎は慣れているのですね」

士郎「ああ、昔はよくじいさんとやってたんだ」

セイバー(切嗣……)「私も手伝います」

士郎「じゃあお願いするよ」

セイバー「ええ」

ホームセンター

士郎「苗と肥料を買おう」

セイバー「苗は結構種類がありますね……どれがいいんでしょうか」

士郎「まあ中長かあばしかな」

セイバー「なぜです？」

士郎「いかにもブランドみたいな名前つけてたり高かったりする割には普通だったってこともあるからな……
あと俺は白ゴーヤあんまり好きじゃないからもうオーソドックスな中長ゴーヤでいいかってなる」

セイバー「ああ……そういう」

士郎「あとは牛糞だな」

衛宮邸

士郎「じゃあネットを設置しまーす」

セイバー「はーい」

士郎「まず組み立てるぞ」

セイバー「それは市販されているのですか？」

士郎「ああ。2000円ぐらいで十分いいのが買える」

5分後

士郎「はい完成」

セイバー「早いですね」

士郎「ネットに棒を通して固定するだけだからな」

士郎「セイバー、ネットの向こうを持ってくれ」

セイバー「はい」

士郎「地面とネットがだいたい60、70度ぐらいになるように……こんなもんかな」

セイバー「実がなったときうまくネットの内側に垂れ下がるようにする訳ですね」

士郎「そういうこと……次は全体の固定だな」

セイバー「あの金具がそうですか？」

士郎「うん。緑のカーテン専用の固定器具があってさ」

セイバー「なんと便利な……」

士郎「よし。あとはプランターに石を敷いて、土と肥料を入れて混ぜ合わせよう」

セイバー「このプランターかなり大きいですね」

士郎「ああ、ゴーヤはしっかり根を張るからな。大きくて底が深くないとダメなんだ。あと肥料は多めで」

セイバー「わかりました」

5分後

セイバー「できました」

士郎「じゃあネットにうまく被るように苗を植えてくれ」

セイバー「はい」

士郎「完成だ！お疲れ、セイバー」

セイバー「はい。意外と早く終わりましたね」

士郎「やろうと思えば早いんだよなあ。普段は面倒くさいけど」

セイバー「まあそういうものです。……それにしてもこんな小さな苗がネット一杯に大きくなるかと思うとワクワクしますね」

士郎「ああ。ゴーヤの成長はすごいからな。だから肥料も水もたくさん必要なんだよ」

セイバー「へえー」

セイバー「収穫はいつ頃ですか？」

士郎「7月ぐらいかなあ。ゴーヤチャンプルがうまいぞ」

セイバー「いいですね。士郎、豚肉多めでお願いします」

士郎「気が早いな」

セイバー「冗談です。そういえばお腹が空きました」

士郎「だと思ったよ……じゃあ夕飯にしような。今日は麻婆豆腐だ」

セイバー「やった！まーぼ！まーぼ！」

士郎「はいはい」

おわり