花丸「壁ドン…って何ズラ?」梨子「えっと…」 (68)

ポロロンポロロン

梨子「ふう…」

パチパチパチ

花丸「凄いズラ。綺麗な音色ズラ」

梨子「あっ、花丸ちゃんに善子ちゃん」

善子「善子じゃなくてヨハネ!」

梨子「ふふっ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1493637012

花丸「上手ズラ~」

善子「まあ、流石は作曲担当ね」

梨子「ありがとう」

花丸「作曲出来るって凄いズラ」

梨子「そんな事ないわよ」

花丸「どうやって作曲してるズラ?何か参考にしたりとか…」

梨子「そうね。今はスマホで色々と調べられるし…こうやってネットで検索して」

花丸「未来…未来ズラ」

善子「流石にスマホは知ってるでしょ」

花丸「ん?」

梨子「どうしたの?」

花丸「壁ドンって何ズラ?」

梨子「え?ど、どどどうしたの急に?」

花丸「画面の上の方の文字を」

善子「検索ウィンドでしょ?」

花丸「そこに壁ドンって書いてあったズラ」

善子「検索履歴でしょ?過去に壁ドンって検索して」

梨子「ないわよ?」

善子「え?」

梨子「見間違いじゃないかしら?」

花丸「確かに書いてあったズラ。壁ドン特集とか壁ドン…」

梨子「見間違いよ」

花丸「そうズラかぁ…でも壁ドンって言葉自体はあるズラ?」

善子「テレビとかで見た事あるでしょ?」

花丸「オラ…じゃなかった…マルはあまりテレビとかは…う~ん…なんか気になってきたズラ」

善子「そんな大したもんじゃないけど」

梨子「そんな事ないわよ」

善子「え?」

梨子「あっ…あの…も、もしかしたら壁ドンを好きな人がどこかで聞いてるかも知れないじゃない?もし今の善子ちゃんの発言を聞いたらあんまりいい気分じゃないかもしれないよね?」

花丸「確かに…その通りズラ」

梨子「そ、そうでしょ?」

善子「ま、まあ」

花丸「ところで梨子さんはもしかして文学とかも好きズラか?」

梨子「な、何?急に」

花丸「壁ドンの下に同人誌って書いてあったから」

梨子「え?」

善子「いや…それって…」

梨子「ち、違うわよ善子ちゃん?文学!文学と…壁…壁紙が大好きなの」

善子「まだ何も言ってない」

花丸「それならマルのオススメの本があるからよかったら」

梨子「だ、大丈夫よ?あ!そうだ。千歌ちゃんそろそろ作詞出来たかしら?ちょっと様子見て来なくっちゃ」

ガチャ

花丸「行っちゃったズラ。せっかく同じ趣味の人とお話し出来ると思ったのに」

善子「多分違うんじゃない」

「じゃれ合い」

穂乃果「あははは、えーい」

凛「にゃ~。くすぐったいにゃ~」

絵里「二人とも元気ねぇ」

穂乃果「元気印だもんね?」

凛「ね?」

穂乃果「よ~し。絵里ちゃんにもコチョコチョ」

絵里「あはは、ちょっと…くすぐったいわよ」

穂乃果「くすぐったい?」

絵里「もお。仕返ししちゃうんだから。コチョコチョ」

凛「にゃはははは。なんで凛なのぉ~」

絵里「よーし。穂乃果にも」

絵里「コチョコチョ」

穂乃果「ちょ…イタッ」

絵里「あっ…だ、大丈夫?」

穂乃果「う、うん」

絵里「ご、ごめんなさい」

穂乃果「だ、大丈夫…大丈夫だから…」

絵里「ほ、保健室に」

穂乃果「いや…怪我してないし」

絵里「そ、そう?なら…」

凛「でも完全にテンション下がっちゃってるにゃ」

絵里「あ、あの…」

穂乃果「いや、そんな事ないよ?凛ちゃん変な事言わないで?」

凛「うん。ごめんなさい」

穂乃果「………」

絵里「………」

凛「え…っと…もう一回コチョコチョ」

穂乃果「いや…今はやめようよ」

凛「あっ、そうだね」

絵里「ごめんなさい。本当に大丈夫?」

穂乃果「大丈夫…だよ。うん。怪我してないし」


絵里「そう…」

穂乃果「うん」

絵里「…」

凛「ねえ?なんでこんな空気になるの?だって穂乃果ちゃん怪我してないんだよ?テンションが下がるのはおかしいにゃ」

穂乃果「いや…別にそんな事は」

凛「そんな事ないならもっとテンションあげるにゃ。さっきみたいにはしゃごうよ」

穂乃果「いや…でも…」

絵里「本当にごめんなさい」

凛「絵里ちゃんももう謝らないで。早く笑って。テンション上げて。凛は2人ともっと遊びたいの」

穂乃果「そ、そっか…あ、あはは…あははは」

絵里「ふ、ふふ…ふふふ」

凛「もっと楽しそうな顔するにゃ」

穂乃果「た、楽しいなぁ~」

絵里「そ、そうね」

凛「そうだよ。その方が絶対いいにゃ」

穂乃果「あははは、なんか本当にまた楽しくなっきたよ。絵里ちゃんごめんね?あんな態度とっちゃって」

絵里「ううん。そんな事言わないで?悪いのは私なんだもの」

穂乃果「じゃあ、2人とも悪いって事で!」

絵里「ええ。そうね」

穂乃果「と言う事で絵里ちゃんにまたこちょこちょこちゃ」

絵里「あははは。くすぐったいわよ」

穂乃果「こちょこちょ」

凛「うんうん。楽しいのが一番にゃ」

絵里「それじゃあ、凛にも…」

ガチャ

花陽「お疲れ様~」

凛「あっ!かよちん!かよちんが来るのずっと待ってたにゃ~」

絵里「…」

穂乃果「…」

「エリーチカ」

曜「へえ。そうなんだ。μ’sって凄いんですね」

ダイヤ「それは勿論。当たり前ですわ」

曜「そんなに凄いのに梨子ちゃん本当に知らなかったの?」

梨子「うん。ピアノばっかりやってたから」

曜「そっか」

梨子「でも本当に凄かったのね」

ダイヤ「そうですわ。その中でもスクールアイドルでありながら生徒会長を務めるエリーチカは断然…」

曜「ああ、さっきも熱弁してた…」

ダイヤ「そう。まるで私の…」

曜「クールでしっかり者なんて梨子ちゃんみたいだよね」

梨子「そんな事…私はそんなに」

曜「梨子ちゃん美人だし」

梨子「え?そ、そんな…それほどでも…あるかな…」

曜「うん。そうだよ」

ダイヤ「で、でも梨子さんはどっちかって言うとエリーチカと言うよりも」

曜「あっ!そっか!どっちかって言うと」

ダイヤ「そう。どっちかって言うとわた…」

曜「鞠莉さんかな?」

梨子「そうね。ハーフだし近いものがあるかもしれないわね」

ダイヤ「ないないないない。ありえませんわ。だいたいエリーチカはクウォーター。それに鞠莉さんみたいに悪ふざけもしないし物凄く賢いのですからね?」

梨子「別に鞠莉さんも賢いと思うけど」

曜「まあ、でも確かに悪ふざけはよくしてるイメージはあるよね?」

ダイヤ「もう残すは一人しか居ないでしょう?」

曜「果南ちゃんだ!果南ちゃんは大人っぽくて落ち着いてるしぴったりだよ」

ダイヤ「な、なんでそうなるのですか?」

曜「え?」

ダイヤ「生徒会長、クール、美人で賢い!エリーチカに一番近いのは断然この私ですわ」

曜「あっ、なるほど」

梨子「そう言う事なのね」

ダイヤ「分かればいいのですわ。それでは」ガチャ

梨子「何も言ってないけど…」

曜「嬉しそうだったし…良いんじゃない?」

「尊敬」

希「それでここなんやけど」

絵里「そうね。そんな感じでいいんじゃないかしら?」

にこ「まっ、流石は絵里ってところね」

絵里「ふふ。そんな褒めたって何にもでないわよ」

希「え~じゃあウチは言うのやめとこ~」

絵里「何よそれ」

プルルルル

希「あっ、電話や。ちょっと待っててな。もしもし」

凛『もしもし希ちゃん?』

希「どしたん?」

にこ「希、スピーカーになってるわよ」

希「え?ほんまに?」

凛『昨日はありがとうね。かよちんも真姫ちゃんもすっごく喜んでたにゃ』

希「別に大した事ないよ?ウチも楽しかったし」

凛『やっぱり希ちゃんは凄いにゃ!尊敬しちゃうよ』

希「ふふっ、ありがとな凛ちゃん」

凛『それじゃあ、また明日ね?』

希「はーい」

絵里「何?昨日一年生組と一緒だったの?」

希「え?うん。ちょっと呼ばれてね」

絵里「そうなの?私も呼んでくれれば良かったのに」

プルルルル

にこ「あっ!今度は私の電話が…もしもし」

ことり『もしもしにこちゃん?』

にこ「何?どうしたのよ?」

希「にこっちもスピーカーになっとるよ?」

にこ「え?あら?」

ことり『にこちゃん昨日はありがとうございました。とっても参考になりました』

にこ「まあ、μ’sの為だし…大した事してないわよ」

ことり『そんな事ないよ。昨日あの後海未ちゃんとにこちゃんって実は凄いんだねって話してたんだよ?』

にこ「実はって何よ?実はって」

ことり『でも本当に凄いなって思ってるよ?アイドルにかける情熱だって凄いし尊敬してます』

にこ「ま、まぁ。そんなに言うなら…あれよ?にこがセンターになる曲でも考えといてって海未に言っときなさい 」

ことり『それはやめときます』

にこ「なんでよ」

ことり『ふふっ。それじゃあまた明日ね?』

にこ「はーい」プツ

絵里「…」

にこ「な、なによ?」

絵里「にこはことりと海未と一緒にだったのね…」

にこ「いや、ほら?ことりが衣装作りの参考にって。にこアイドルに詳しいから」

絵里「そう…でも私にも声を掛けてくれたって」

にこ「いや、ほら?なんか予定があるとかいってなかったっけ?」

絵里「家でジェンガやってたわよ。亜里沙と…」

希「た、楽しそうやん」

絵里「そうね…楽しかったわよ」

にこ「ならいいじゃない?ね、ねえ?」

絵里「二人とも…あれなの?…普段からそうなの?」

希「そうなのって何が?どう言う事なん?」

絵里「だから…私の知らないところで会って…」

にこ「会ってってなによ」

絵里「その…うん。何となく分かるでしょ?」

希「いや…わからんよ」

絵里「二人とも随分と尊敬されてる感じだったし…」

希「そ、そんな事ないやん?たまたまやって。たまたまウチとにこっちが必要とされた時が重なっただけで皆んなえりちの事だって頼りにしてるんやって。ね、にこっち?」

にこ「さあ?」

希「そこはうんでええやん。えりちが明らかになんかへこんでるんやから」

絵里「へこんでなんか…ないわよ」

にこ「トドメ刺したのは希よ?」

希「なんでやねん。あのな?ホンマに皆んなえりちの事頼りにしてるしメンバーだけちゃうよ?えりちがμ’sに加入してからファンも増えたって聞くし。賢い可愛いエリーチカに憧れる人って多いんやなぁ」

絵里「そう…かしら?」

希「絶対にそうやって。な?」

絵里「そ、そうよね」

プルルル

絵里「あら?電話?」

穂乃果『もしもし絵里ちゃん?昨日はごめんね?』

絵里『え?ほ、穂乃果?どうしたの?』

穂乃果『ほら。絵里ちゃんと二人でお買い物行く約束してたのに穂乃果お昼寝しちゃって』

絵里「あっ…」

穂乃果『でも絵里ちゃんも連絡してくれれば良かったのに』

絵里「そ、そうね」

穂乃果『まあでも穂乃果が悪いんだけどね。ねえ?これからお買い物行くのは無理かな?』

絵里「…」

にこ「行ってきなさいよ」

希「うん」

絵里「今から大丈夫よ」

穂乃果『わーい。やっばり絵里ちゃん大好き』

絵里「もう。調子に乗らないの」

穂乃果『はーい。それじゃあ待ってるね』

絵里「ええ」プツン



絵里「と言う事で今から穂乃果とお買い物して来るわね」

希「いってらっしゃい」

にこ「らっしゃい」

ガチャ

にこ「やっぱり予定入れてるじゃない」

希「本当えりちはおバカさんやなぁ…」

にこ「ファンが今日の姿見たら幻滅ね」

「いじって」

絵里「はあ…何やってるのかしら私…」

真姫「それはこっちの台詞なんだけど」

絵里「真姫?いつから居たの?」

真姫「絵里が来るずっと前から居たわよ」

絵里「全部見てたの?」

真姫「そうね」

絵里「え?何で引いてるの?」

真姫「…」

絵里「その本気で軽蔑する様な目やめてよ。傷つくわよ」

真姫「…」

絵里「ねえ?何か言って?」

真姫「えっりえっりえーは絶対にないと思った」

絵里「いや、それははずみで。テンションがちょっと高かくって」

真姫「…」

絵里「だから本気で引かないでよ」

絵里「なんならいじってくれていいから。軽蔑の眼差しを向けるくらいならいじって」

真姫「いや、それは」

絵里「例えばにこだったら同じ事してたとしても」

真姫「例えばも何もにこちゃんは実際にやってるけど」

絵里「でしょ?でも皆んな蔑んだ目で見ないでしょ?」

真姫「それは、にこちゃんの事を別に蔑んでないもの。当然でしょ。最初は引いたけど」

絵里「私の事は蔑んでるの?」

真姫「蔑んで無いわよ」

絵里「じゃあもっと温かい目で見て?私なりにアイドルを研究したつもりが方向性を間違えただけなのよ?」

絵里「相手がにこや穂乃果だったらそんな態度取らないでしょ?軽くいじって笑い話にして終わりでしょ?」

真姫「どうすればいいのよ」

絵里「だからにこと同じ様な扱いしてくれればいいから。冷やかな目で見なければ良いから」

真姫「分かったわよ。にこちゃんと同じ感じでいいのね?」

絵里「ええ。お願い」

真姫「気持ち悪い」

絵里「…なんか違う。もっと違う感じで」

真姫「気持ち悪い」ニコッ

絵里「笑顔もなんか…違う。もっと…」

真姫「気持ち悪い」

絵里「そもそも気持ち悪いをやめて欲しいんだけど」

真姫「だってにこちゃんに対する感じでしょ?…気持ち悪い」

絵里「もっと…なんて言うか…」

にこ「何やってるのよ…あんた達…」


真姫「に、にこちゃん…」

絵里「あの…」

にこ「あんた達がそう言う関係でも…友達だから…受けいる努力はするから…」

真姫「違っ」

絵里「…」

「しっかり者」

穂乃果「海未ちゃんお待たせ~」

海未「もう。遅いですよ」

穂乃果「ごめ~ん」

海未「さあ、行きましょうか」

穂乃果「うん。あれ?海未ちゃん傘持って来たの?」

海未「はい。今日は雨が降ると天気予報で言っていたので」

穂乃果「あ~穂乃果天気予報見ないからなぁ」

海未「そんなんじゃ困りますよ?天気予報くらいチェックしてください」

穂乃果「う~ん。まあ、荷物増えるし海未ちゃんに入れてもらうからいいよ」

海未「何を言っているのですかあなたは」

穂乃果「またまたぁ、相合傘出来て嬉しいくせに」

海未「さあ、冗談はさて置き行きましょうか」

穂乃果「ええ?なにそれぇ」

穂乃果「あれ?そっちは電車だよ?バスで行った方が早いんじゃないの?」

海未「今日は祝日のダイヤなので電車の方が早いのです」

穂乃果「へ~。そうなんだ」

海未「そうですよ。何事も下調べは大切です」

穂乃果「そんな遠くに行くわけじゃないから良いかなって」

海未「つめが甘いですよ」

駅員「只今、〇〇行きの電車が遅延しております」

海未「え?」

穂乃果「電車遅れてるみたいだね」

海未「そうですね…」

穂乃果「これだと…バスで行った方が早いね」

海未「か、改札を通る前で良かったです」

穂乃果「そうだね」

プシュー

○○~○○~

穂乃果「いやぁ、バスも結構混んでたね」

海未「祝日ですからね」

穂乃果「でもどうしてここまで来たの?映画観るんだったらもっと近くに映画館あったじゃん」

海未「あっちの映画館は席数が少ないので祝日は直ぐに満席になってしまうと思うんです」

穂乃果「あ~なるほど」

海未「こっちは座席数も多いですから…と言ってる間に映画館に着いてしまいましたね」

穂乃果「あれ?…満席だね…」

海未「次の上映時間まで待ちましょうか?」

穂乃果「ねえ?スマホで確認したらあっちの映画館は空席多いみたいだよ?」

海未「え?そ、そうてすか?皆んな考える事は一緒なんですかね」

穂乃果「あっちに行く?」

海未「いえ…あっ!穂乃果お腹空いてませんか?ちょっと早いですが美味しいパンケーキのお店があるんですよ。先にお昼をすませて次の上映時間まで待ちましょう?」

穂乃果「うん…いいけど…」

海未「ここです。ここのお店!」

店員「いらっしゃいませ。ただいま30分待ちです」

穂乃果「え?どうする?」

海未「待ちましょう?映画まで2時間ありますから」

穂乃果「うん」

~30分後~

海未「さあ、何にしますか?」

穂乃果「パンケーキにしようよ。だってパンケーキがオススメなんでしょ?」

海未「そうですね」

ピンポーン

店員「はい」

海未「あの、パンケーキを二つお願いいたします」

店員「申し訳ありません。こちらのメニューは数量限定となっておりまして…」

穂乃果「…」

海未「そ、そうですか…どうしましょうか?」

穂乃果「あの…スパゲティで。あっ、ミートソーススパ…パスタで」

海未「私はえっと…同じので」

店員「はい。かしこまりました」

海未「人気店の人気メニューはもっと早くこないと食べれないのですね」

穂乃果「そうだね」

海未「あの…すいません、穂乃果」

穂乃果「え?あっ…ううん。ここのパスタ凄く美味しそうだよね?」

海未「そ、そうですよね?」

穂乃果「うん」

穂乃果「美味しくて良かったね。何故か穂乃果の所にペペロンチーノが間違って来たけど」

海未「はい…そうですね」

穂乃果「映画まで時間があるけど…どうしようか?」

海未「ここの近くに遊覧船があるんですが…」

穂乃果「でも雨降るんでしょ?」

海未「そうでしたね…」

穂乃果「え?どうする?」

海未「…」

穂乃果「そこら辺のお店でも見て回ろうか?」



穂乃果「映画…面白かったね…」

海未「開始3分で寝てましたけど…」

穂乃果「ごめん…」

海未「いえ…私も意味がわかりませんでしたから」

穂乃果「ごめんね?せっかく面白い映画調べて来てくれたのに…」

海未「いえ…大丈夫です…」

穂乃果「せめて雨降るといいね?物凄く天気良いけど」

海未「降らないに越した事ないですから…」

穂乃果「本当…穂乃果は海未ちゃんと二人でお出かけ出来ただけで楽しかったから…」

海未「そうですか…」

「レンタルビデオショップ」

凛「ふんふ~んふ~~ん」

海未「ご機嫌ですね?」

凛「だって皆んなでお泊まり会だよ?」

絵里「そうね。私もこう言うのは初めてだから楽しみだわ。早く借りる物を決めましょう?皆んな待ってるわ」

凛「ねえねえ?これどうかな?怖いビデオ」

絵里「…ダメよ」

凛「え?どうして?」

絵里「あんまり…悪ふざけでそう言うの観るのは良く無いわ」

凛「そうなの?じゃあ…この話題の映画は?」

海未「破廉恥です」

凛「え?」

海未「そんな…破廉恥なシーンのある映画…高校生だけで観るなんてダメです」

凛「え?普通の映画だよ?」

海未「ダメなものはダメです」

凛「じゃあ…こっちのコメディ映画にするにゃ」

絵里「ダメよ」

凛「え?どうして?」

絵里「だから心霊系はダメって言ったでしょ?」

凛「心霊系?コメディだよ?可愛いオバケが出てくるドタバタコメディ映画だよ?」

絵里「出てくるじゃないオバケ」

凛「でも…」

絵里「そんなの見て夜中にトイレ行けなくなっても一緒に行ってあげないわよ?」

凛「うん。一人で行くからいいにゃ」

絵里「え?」

凛「え?」

絵里「いえ。とにかくダメよ」

凛「じゃあこっちの話題の実写化した奴を」

海未「破廉恥です」

凛「また?ただの少女漫画の実写化だよ?」

海未「そんな…破廉恥なシーンが満載の映画絶対にダメです」

凛「仮にそうだとしてどうしてそんなシーンが満載って知ってるの?見た事あるの?」

海未「いえ…見てないですから。全然見た事ないですから」

凛「へー」

海未「それよりもこっちのサスペンス映画にしましょう?」

凛「あっ!良いかもしれないにゃ」

絵里「それはダメよ」

海未「何故です?」

絵里「悪魔が来たりてなんてタイトル…絶対にダメよ」

海未「ただのサスペンス映画ですよ?」

絵里「とにかくダメよ。ね?こっちの映画にしましょう?キスシーンが何度見ても感動必須でね」

海未「ダメです。破廉恥です。そんなのダメです

絵里「どうしても怖いの観たいならこれでいいじゃない?」

海未「…いや、いくら何でもゲゲゲの鬼太郎は…女子高生が集まって観るものではないでしょ?」

絵里「じゃあ何がいいのよ?」

海未「ですから破廉恥じゃなければ」

凛「もう何でも良いにゃ。凛は皆んなで夜更かし出来ればなんでもいいんだって」

海未「では、これなんてどうでしょう?」

絵里「あら?良いんじゃない?」

凛「どれ?」

「ダヴィンチ〇〇」

凛「いや…難しい映画はちょっと…」

「いつもの喋り方」

希「うん、うん。そうなんだ。わっかたよ。はーい、じゃまたね。うん、ふふっはーい」

プープープー

希「…」

にこ「…」

希「わっ!?にこっちいつの間に…」

にこ「さっきから居たわよ」

希「そうなん?ごめん…小ちゃ過ぎて気が付かんかったよ。主に胸が…」

にこ「はあ??そんな訳ないでしょ!!!」

希「あはは、冗談やって。半分冗談やって」

にこ「もう半分は本当なんじゃない」

希「ふふっ。やっぱりにこっちとお話ししてると楽しいなぁ」

にこ「私は全然楽しくないわよ」

希「えー?そうなん?ウチ、ショックや」

にこ「なによ、それ。それはそうとさっきの電話お母さんかお父さん?」

希「そうやね。お母さんやね」

にこ「あんたってお母さんと喋るときは関西弁じゃないのね?」

希「え?」

にこ「いや、普通に標準語で喋ってたから」

希「いや…ウチはずっと関西やけど?」

にこ「嘘よ。思いっきり標準語だったじゃない」

希「いや…え?ごっつ関西べやけど?なに言うとんねん」

にこ「それはそれで変になってけど?」

希「あれやない?ほら?にこっちは普段自分がそうやから人の事もそう思ってしまうんやない?」

にこ「何が言いたいか分からないんだけど」

希「とにかく…ウチはずっと関西弁やって」

ガチャ

絵里「なにやら騒がしいわね」

希「あ!えりち?あのな、にこっちが酷い事言うんよ」

にこ「はあ?そんな酷いこといってないじゃない」

絵里「にこ?また何かしたのね?希に謝りなさい?」

にこ「いや、せめてにこの言い分も聞きなさいよ。なににこが悪いって決めつけてるのよ」

絵里「じゃあ何があったの?」

にこ「いや、希の喋り方が標準語に変わってたから」

希「そんな事ないよね、えりち?長い付き合いやけどウチはずっと同じ喋り方やったよね?」

絵里「え?思ったよりくだらない内容ね」

にこ「で?どうなのよ?」

絵里「希はずっとこの喋り方よ?」

希「ほらな?」

にこ「絵里が聞いた事ないだけでしょ?」

絵里「何言ってるのよ、にこ。希はずっとこの喋り方じゃない。ずっとエセ関西弁よ」

希「え?」

にこ「ほら!」

絵里「え?」

にこ「エセ関西弁って事は途中で変えたって事じゃ無い」

希「いや…ちゃうしやなぁ…ほんま…」

絵里「あれ?やっぱり喋り方が変?」

にこ「なんで関西弁がキツくなるのよ」

希「いや、ほんまに…」

プルルル

希「あっ!?今度はお父さんから電話や」

にこ「…出ればいいじゃない。いつもの喋り方で」

希「なっ…そ、そうやね。別にいつもの喋り方ででたろ」

ピッ

希「あっ?もしもし?お父さん?うん…めっちゃ…うん…元気…やけど?うん…そう…やね。え?いや…私…ウチは大丈やって…」カァァァ

絵里「やっぱりいつも通りじゃない」

にこ「そうねぇ」ニヤニヤ

希「うん…え?喋り方?…変わってないよ?…やん?え?…何も言ってないよ?」

にこ「ふふん」ニヤニヤ

希「うん。うん。それじゃあね?うん…ウ…私も早く会いたいよ?それじゃあね」カァァァ

ツーツーツー

にこ「やっぱり喋り方変わってるじゃない」

希「も、もう…からかわないでよー」

ダッ ガチャ

絵里「え?希行っちゃったんだけど?」

にこ「まあ、グッジョブよ、絵里!」

「代役」

絵里「と言う事で私と希とにこは今回のライブに参加出来ないの」

穂乃果「え?そうなの?」

海未「それは残念ですね。あんなに練習したのに…」

凛「それじゃあ立ち位置とかどうするの?」

真姫「今回の曲は三年生が肝だものね」

希「それでえりちのところは真姫ちゃん。ウチのところは海未ちゃん。にこっちのところは花陽ちゃんにやってもらおうかなって」

花陽「わ、私も?」

にこ「振り付けが近いからやりやすいでしょ?」

穂乃果「なるほど!じゃあ衣装も交換するの?」

絵里「そうね。見栄えを考えたら私達の衣装を着てもらった方が良いわね」

絵里「じゃあ、真姫?私の衣装着てみて?」

真姫「うん…」

絵里「あら?丈を直す必要があると思ったけど大丈夫そうね」

真姫「そうね。これなら踊れそうだわ」

にこ「はい、花陽。私の衣装よ。身長も似たようなものだし着れるでしょ?」

花陽「ありがとう、にこちゃん…んしょ…あれ?」

凛「どうしたのかよちん?」

花陽「あれ?胸のボタンが…」

凛「きついの?」

にこ「閉まるでしょ?別に閉まるでしょ?」

花陽「ごめんね…ボタン…閉まらない」

にこ「あのさ…謝らないでくれる?」

花陽「あの…本当に」

にこ「だからそれ以上は言うんじゃ無いわよ」

花陽「ごめんなさい」

にこ「だからぁ」

海未「何をやってるのですかあなた達は…」

希「はい。海未ちゃんもウチのを着てみて」

海未「はい…どうでしょうか?」

凛「…なんかスカスカだにゃ」

穂乃果「ほんだー」

ことり「やっぱり希ちゃんに合わせて作ってるから…」

海未「え?いや…でも…私の場合は着れないわけではないですから」

ことり「それだと踊りにくいでしょ?」

海未「だ、大丈夫ですよ」

希「ごめんな海未ちゃん?ウチが成長期なばかりに」

凛「海未ちゃん可哀想だにゃ」

海未「勝手に哀れまないで下さい」

花陽「あの…海未ちゃん…私が希ちゃんの衣装着た方がいいかな?色合いも似てるし」

海未「だ、大丈夫ですよ?それににこの衣装では逆に私が着れなく」

凛「大丈夫じゃないかな?にこちゃんも海未ちゃんもそこまで変わらないにゃ」

海未「私は背丈の話をしてるのです」

凛「凛も背丈の話をしたんだよ?4、5センチならなんとかなりそうだし」

海未「あっ…そうですか…」

凛「うん…だって凛も海未ちゃんやにこちゃんの事言えないし…」

海未「そんな事は…」

にこ「あのさ…本当にやめてくれない?」

海未「すいません…」

絵里「あの…取り敢えず…衣装の手直しよろしくね?ことり」

ことり「え?」

「音漏れ」

真姫「…」

クラスメイト「西木野さん?」

真姫「…」

クラスメイト「あの…西木野さん?」

真姫「え?」

クラスメイト「あっ、プリント…」

真姫「あ、ありがとう」

クラスメイト「イヤホンしてたの?」

真姫「ええ…まあ…」

クラスメイト「そうなんだ…」

真姫「うん…」

クラスメイト「何聞いてたの?」

真姫「え?あっ…次の作曲の…」

クラスメイト「クラシック?西木野さんピアノ上手だもんね?」

真姫「違っ」

クラスメイト「そんな西木野さんがアイドルなんてちょっと、意外だよね」

真姫「え?」

凛「真姫ちゃーん、真姫ちゃん、真姫ちゃーん」

真姫「り、凛?」

クラスメイト「凛ちゃん!」

凛「ん?真姫ちゃん達何お話してるの?凛も仲間に入れてー」ダキッ



クラスメイト「西木野さんが聞いてる音楽についてお話ししてたんだよ?」

凛「あっ!そうなの?何聞いてるのかな~?」ギュー

真姫「ちょっ、離れなさいよ…ここ教室なんだから」

凛「誰も居ない所だったら良いのかな~」

真姫「わざと変な言い方しないでよ」

クラスメイト「あははは、二人とも仲良しなんだね?面白いな~」

凛「凛と真姫ちゃんはとっても仲良しだにゃ~」ぎゅー

真姫「だから、暑苦しいから…」

ブチッ

にこぷり、にこにこ、にこぷり~

クラスメイト「え?」

真姫「あっ…」

凛「真姫ちゃんの声?」

真姫「…」カァァ

凛「えっと…ごめんね?」

真姫「なんで謝るのよ!これは…にこちゃんに頼まれて仕方なく…作詞はにこちゃんだし…」

凛「あの…本当にごめんね?」

真姫「だから…」

凛「えっと…あっ!かよちん!かよちんの所に行かなくちゃ!」

真姫「ちょっと…」

クラスメイト「うん…あの…素敵な曲…だね?」

真姫「だ、だから」

クラスメイト「私は…良いと思うな…あっ!私も先生に用事が…」

真姫「…」

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