城ヶ崎美嘉「自分らしく」ウルトラマンゼロ「進め!シンデレラガールズ!」 (80)

アイドルマスター シンデレラガールズ×ウルトラマン

安部菜々「ウサミン星人は強いんですよ!」ウルトラマンゼロ「腰やるなよ?」
安部菜々「ウサミン星人は強いんですよ!」ウルトラマンゼロ「腰やるなよ?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493393532/#header)

上記スレの続編となります。

・物語はシンデレラガールズ2期からとなります。


・このスレにはオリジナルの設定がふんだんに取り込まれています。
 例・神崎蘭子がティガダークの力を使いこなせる等


・書いたのが随分と前なので、現在のオーブの設定と矛盾している点もあると思いますが
 愛しさと切なさで見守ってください。


・スレ内のウルトラマンゼロは本編以上にはっちゃけています。


・今更続編? ぷぷw とか書いたらダメだよ~★


・期間限定SSR交換チケットとかでないかなぁ……。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1493475780


前回のあらすじ

シンデレラプロジェクト解散の危機に直面するが、既にレベルマックスの卯月たちは

挫けず、前向きにCP存続の為に戦う。が、まさかのスペースビースト襲来! 光となったウサミン!

ヤプールの侵略、スペースビースト襲来、そしてCP解散の危機!

だが、更なる危機が地球へ迫ろうとしていた……。


キャラクター紹介

ウルトラマンゼロ
ウルトラセブンの息子で、レオ・アストラの弟子。ウルトラマンノアに認められた、勇者でもある。
光の国のウルトラマンの中でははっちゃけた性格をしており、また可愛いものが好きという意外な一面も持つ。

ジャンボット
鋼鉄の武人、ジャン兄弟の兄。エスメラルダ王家に仕えている。生真面目な性格で、グレンとはよく言い争う。
中の人の影響で「万死に値する」とか言っちゃったりする。

城ヶ崎美嘉
パッション属性、17歳の高校三年生。カリスマギャルで、アニメでは既にトップアイドルの一人。
ギャル系ファッションで、派手な衣装が多いが、本人の性格は至って真面目でピュア。手を繋いで歩きたい。

城ヶ崎莉嘉
パッション属性、12歳の中学一年生。姉のようなセクシー派カリスマギャルになることを夢見ている。
姉同様派手な印象だが、シール集めが趣味で、カブトムシが好きなど、中身はお子様可愛い。なでなでしたい。

赤城みりあ
パッション属性、11歳の小学五年生。お喋りが大好きな女の子。可愛い、守ってあげたい。
社交的で明るく好奇心旺盛。とにかく、いい子の一言に限る。なでなでしてもらいたい。。

ウルトラマンタロウ
ウルトラ兄弟ナンバー6、ウルトラの父と母の実の息子。ゼロとは親戚関係にある。
ウルトラマン同士の子供であるため、その潜在能力はウルトラ兄弟最強の素質を持つとされる。


 街中

 ワイワイ ガヤガヤ

ゼロ(in卯月)「町はすっかり、秋模様か。地球の、日本の一年は忙しないな」

島村卯月「ふふ、ですね。来年はゼロさんと、お花見に行きたいですね」

ゼロ「花か。俺がみんなと散歩したころにも、美しい花は咲いていたが」

神崎蘭子「満開に咲く千本桜は、まるで妖精たちの戯れのよう……」

ゼロ「そいつは楽しみだな! 秋や冬はなにかないのか?」

卯月「もう少し深まれば紅葉が綺麗ですよ~! 山が一気に、赤色に変わるんです!」

蘭子「紅に彩し山は、四季の終わりを告げる、大自然の神秘……」

ゼロ「それもすごそうだな! ようし、じゃあ、今度見に行くか!」

卯月「はいっ! そうだ、美嘉ちゃんも誘いましょう! いえ、空いている人は、みんな!」

蘭子「……」

ゼロ「だなっ!! ん、どうした? 蘭子?」

蘭子「わ、我が闇の巨人は耳がよく……あの、その、美嘉ちゃんの部署も今……」

ゼロ「美嘉の部署に、なにが?」

卯月「あ……ちょうど、美嘉ちゃんの看板が差し替えられて……。また美嘉ちゃんの看板だけど……」


 少し前 346プロ 会議室


美嘉『こ、これって……』

スタッフ『上からのお達しなんです。次は化粧メーカーとのタイアップで高級感ある大人路線で行くって』

美嘉『けど……私はこれまでギャル系ファッションで……』

スタッフ『わかっています。けど、これ以上突っぱねたらうちの部署もどうなるか……』

美嘉『まさか、加蓮と奈緒のCDデビュー中止になったのって……』

スタッフ『とりあえず、凍結ってだけで……。でも、この先どうなるか……』

美嘉『こんな、こんなのって……』

スタッフ『……すみません』


美嘉『ゼロ……ウルトラマンゼロは、私のライブを見て、最高って言ってくれて……』


スタッフ達『……っ』



 現在 346プロ レッスン室


美嘉「はぁ、はぁ……」


 パチパチパチ


卯月(ゼロ)「さすがだな。レッスンとは思えない、熱いダンスだな!」

美嘉「卯月……あ、ゼロ。なんだ、来てたんだ」

卯月(ゼロ)「俺が卯月の姿を借りただけってわかるのか」

美嘉「はは、なんとなくだけどね~。アタシもメビウスと一回、合体したし。感覚が研ぎ澄まされちゃう感じ?」

卯月(ゼロ)「俺とも、合体したことがあるからな」

美嘉「ちょっとだけだけどね。……ゼロ、今日はこれから卯月か蘭子ちゃんのとこ?」

卯月(ゼロ)「いや、よければ美嘉に身体を借りようと思ってな。美嘉の家には、莉嘉もいるから、たまには」

美嘉「……うん、いいよ~★」

卯月(ゼロ)「サンキュっ! ああ、トイレの時とか言ってくれよ。出てくから」

美嘉「……べ、別にまぁ、ゼロはウルトラマンだし、トイレも別に……」

卯月(ゼロ)「いいのか? 卯月の時と違って、もう自由に分離できるが」

美嘉「卯月や蘭子ちゃんだって一緒なんだし。私も、さ!」

卯月(ゼロ)「そうか(……やっぱり、少し元気がないようだな)」


 346 常務室

今西部長「城ヶ崎美嘉のタイアップ、成果が出ているようだね」

美城常務「これはほんの手始め。本当の改革は、これからです」

部長「……何度も言うようだが、今回の再編成、急すぎるのではないかな?」


常務「それぞれのやり方、そんな物は必要ない。私も何度も言ったはずです。
   アイドル達の個性に合わせ企画を立て進行させていたのでは、成果が出るのが遅すぎる。
   何よりそんなやり方は、美城の名にふさわしくない。出来て数年といえど美城プロダクションは
   歴史ある総合芸能企業、美城グループの一部なのです。アイドル達の特性を伸ばす、大いに結構。
   しかし、それはあくまでこの会社にふさわしい物でなくては」


常務「美しい城にはそれに見合うお姫様を、私はそう考えています」


部長「君の考えは理解できる。が、私が一番恐れているのは新たなる侵略者のことだ」

常務「ウルトラマンゼロ、彼は多くのウルトラマンの中でも特に強いのでしょう?」

部長「確かに、彼は強い。だが、侵略者の多くは人間の感情を利用する者も多い。彼らによれば
   この地球のアイドルたちの持つエネルギーは膨大らしいからね。何か、良からぬ事に」

常務「それこそ、ウルトラマンの仕事でしょう。私は人間としての、自分の仕事を全うします」

部長「……っ」

常務「もちろん、こちらでもアイドルの身辺には気を使います。少なくとも、同じ人間同士のいざこざ程度には」


 仮CPルーム


シンデレラガールズ『とときら学園?』

武内P「学校という設定のバラエティ番組です。週1のレギュラー番組です」

グレンファイヤー(人間態)「おぉ~! すげぇじゃねぇか! やるぅ~」

美波「今の会社の状況で、バラエティ番組の企画を通すの、大変だったんじゃ?」

ミラーナイト(人間態)「つまり、これは武内さんの努力の成果ですね」

武内P「そ、そんなものじゃ……。それに、みなさんの苦労に比べれば」

ジャンボット(SD)「相変わらず、君は謙遜する」

ジャンナイン(SD)「あの常務に目をつけられるだけあって、優秀だ」

武内P「そ、そんなことは……/// ご、ごほん! 諸星さんは十時愛梨さんと、先生役を。
    赤城さんと城ヶ崎さんには生徒役として出てもらいます」

きらり「うん」  みりあ・莉嘉「うんっ!」

卯月「出演者リスト? この子たちも生徒役で出るんですね!」

武内P「各部署から集まってもらった、キッズアイドルの皆さんです」

グレンファイヤー「お、この間の仁奈ちゃんもいやがるでごぜーますよ」

ミラーナイト「何でグレンが彼女の真似をするんですか!?」

グレンファイヤー「いや、つい」



武内P「今の状況をよく思っていないのは、私達だけではありません]

シンデレラガールズ「……っ!」 コク


蘭子「反旗の翼、翻す時!」

多田李衣菜「力を合わせてレジスタンスって、ロックだね!」

双葉杏「あとは、ヤプールが大人しくしてくれてればね~」

蘭子「次に現れた時こそ、我が闇の巨人の真の力を解放せん!」

ジャンボット「スペースビーストも厄介だ。パトロールも増やしているし」

ジャンナイン「小型のスペースビーストばかりで人の手で対処できているが」

本田未央「ダイナ風に言えば、これを乗り越えた時、私達は限界を超える! だよ!」

渋谷凛「うん、そうだね」

武内P「非常に大変ですが、改めてよろしくお願いします」

きらり「まかせて~!」

みりあ・莉嘉「うんっ!」



莉嘉『お姉ちゃん聞いて聞いて! 私テレビに出るんだよ! 週一のレギュラー番組!!』

美嘉「へぇ、そうなのか?」

莉嘉『あれ? ……あ~! わかった! ゼロくんだ! 今日、卯月ちゃんのとこにいなかったし!』


美嘉(ゼロ)「へへ、あたりだ。今日は城ヶ崎家に遊びに行こうと思ってな!」

莉嘉『ホント~! じゃあ、お菓子買って帰らなきゃ!』

美嘉(ゼロ)「買い過ぎには注意しろよ!」

美嘉「それじゃあ、莉嘉、またあとでね」 ピッ

ゼロ「莉嘉の奴、張り切ってるな!」

美嘉「そうだね……。……アタシも、負けてられないな!」

ゼロ「……そうだな! トップアイドルのカリスマギャルの実力、見せてもらおうか!」

美嘉「任せてよ! あ、そうそう、ゼロ」

ゼロ「なんだ?」

美嘉「今夜は寝かさないよ~♪」

ゼロ「そういえば、卯月がテンション上がってた時にも似たようなこと言ってたな……」


卯月『ぜ、ゼロさん! 今夜は寝かしませんよ!?///』


美嘉「そ、そう……(卯月はきっと、夜通しおしゃべりする気だっただけな気がする……)」


 後日 莉嘉の通う中学校


女子生徒1「莉嘉ちゃんテレビ出るの!?」

女子生徒2「凄い! マジでアイドルじゃん!」

莉嘉「ふふ~ん!(ゼロくんとのお喋り、楽しかったな~! 卯月ちゃん、毎日ああなのかな? いいな~)」

男子生徒1「どうせガキ向けの子供番組だろ?」

男子生徒2「城ヶ崎はガキ! だからな」


莉嘉「は? ガキはあんたたちでしょ? 林間学校の時、私よりカブトムシ取れなかったじゃん」


男子生徒1「は、はぁ?」

莉嘉「それに、散々ウルトラマンはガキ向けだって言ってたくせに、本物見たら態度変えちゃうし」

男子生徒2「そ、それは、あ、あいつらは本物の宇宙人で存在してるだろ!」

女子生徒1「莉嘉ちゃん、凄いよね! あのウルトラマンと知り合いなんでしょ?」

女子生徒2「宇宙人だもんね~。……ねぇ、あれ……!」


スペースビースト・ビーセクタ「ギシャァァァ!!」


莉嘉「す、スペースビースト!! あいつら、ヤバいよ! 人間を食べちゃうんだよ!」

男子生徒1「う、うわぁぁぁ! 助けて!」


 ドスンッ!


ジャンボット「ジャンブレード」 ブゥン ジュ


男子生徒2「ろ、ロボット……確か……」

女子生徒2「ウルトラマンの仲間の……」

莉嘉「ジャンくん!」


ジャンボット「莉嘉。ここは、莉嘉の学校だったのか」

莉嘉「うん! 助けてくれて、ありがとね!」

ジャンボット「君は、姫様の友人だ。そして、私の友人でもある。当然のことをしたまでだ」

女子生徒1「す、すごい。莉嘉ちゃん、ホントのホントに、友達なんだ……」

莉嘉「ジャンくんは、ジャンボットって言って! 別の宇宙の惑星エスメラルダの、お姫様に仕えてるんだよ!」

女子生徒2「別の宇宙のお姫様!?」

ジャンボット「今度、テレビに出るのだろう? 応援しているぞ」

莉嘉「え? う、うん!(そっか、CPにいるのは内緒だもんね)」


莉嘉「あんたたち!」

男子生徒1・2「えっ?」 ビク

莉嘉「私がセクシー派カリスマギャルだってこと、テレビでたっぷり見せてあげるから覚悟しときなさい!!」

ジャンボット(がんばれ、シンデレラガールズ。……む?)


ジャンボット「宇宙から、何か来るぞ!」

莉嘉「えっ! も、もしかして、侵略者?」


 シュタッ

テンペラー星人「ここがうわさに聞く、シャイニング・アースか」


ジャンボット「体系に相違はあるがベリアルの配下、ヴィラニアスと同族か。貴様、この地球に何用だ!!」

テンペラー星人「ん? ほぅ! なんとも高度なロボット……素晴らしい!」

ジャンボット「答えろ!」

テンペラー星人「いいだろう。わしはテンペラー星人ドクトル・ヴァイス! 暗黒宇宙大皇帝にお仕えする者」

莉嘉「えっ! あ、暗黒宇宙大皇帝って……」


 ――― ――― ―――

エタルダミーエンペラ星人「……っ!!」 ググ

ウルトラマンヒカリ(SD)(莉嘉)「きゃぁぁぁぁ!!」 ミシミシ

 ――― ――― ―――


莉嘉「あ、あの時の……」 ブルッ

ジャンボット「皇帝は死んだ。ウルトラマンメビウスが倒した。貴様、何を企む!」

ヴァイス「しれたこと! 皇帝の、復活だ!!」 ブゥンブゥン!

ジャンボット「くっ、エネルギーのムチ! ヴィラニアスの使っていた技か! 学校を守らねば」


莉嘉「じゃ、ジャンくん!」

ジャンボット「安心するんだ。私は、負けない! それに、すぐにゼロもくる」

テンペラー星人ヴァイス「ほぉ? そこにもいるようだな。エネルギーの強い、人間が」

莉嘉「え? う、あ、アタシ……?」


ヴァイス「圧縮解除。ゆけ、新たなる皇帝の兵よ!」

レギオノイド×3「……」 ギュィィィン


ジャンボット「あれは、レギオノイド! どこからか、データが流出したか」

女子生徒1「り、莉嘉ちゃん! 逃げよう!」

女子生徒2「や、やばいよ!」

莉嘉「に、逃げないよ! アタシは、ジャンくんを信じる!!」


???「地球人の少女よ、よく言った! 私も加勢するぞ!!」


 シュピン! シュピピン! ドガッ!!


ヴァイス「ぐお!? お前は……ウルトラマンタロウ!」


ウルトラマンタロウ「私が相手だ!!」


男子生徒1「ほ、本物のタロウ! ウルトラマンタロウだ!!」

ヴァイス「先行して追いかけてきたか……!」


ウルトラマンタロウ「ストリウム光線!!」 ビー!

レギオノイド「ギギギッ!?」 ドゴーン

テンペラー星人ヴァイス「ふん、さすがはウルトラ兄弟ナンバー6か。先行型のインペライザーでなければ……」


ウルトラマンゼロ「ワイドゼロショット!!」  ティガダーク「ダークゼペリオン光線!!」

レギオノイド×2「ギギギギッ!!!?」 ドゴーン!


ゼロ「遅れて悪いな! ちょいと、美嘉の学校を抜け出すのに手間取った」

美嘉「莉嘉の学校! あんた、許さないよ!」


ヴァイス「ちっ! 奴が噂に聞くセブンの息子……な、なんだあの黒いウルトラマンは!?
     な、何故、闇の力を纏っている!? そして、闇の力を纏いながら何故、そちらにいる!?」


ティガダーク(蘭子)「ふふ~ん」 ドヤァ


美嘉(うわ、変身しててもわかる。めっちゃ得意げそうな顔してる)

莉嘉「ゼロくん! それに、ら……ティガ!(黒いウルトラマンって、やっぱりびっくりするよね)」


タロウ「なるほど。奴はこの地球を目指していたのか」

ゼロ「よう、タロウ! 久しぶりだな」

ティガダーク(蘭子)「初めまして」 ペコ

タロウ「あ、ご丁寧にどうも」 ペコ

ジャンボット「皇帝の復活など、させん!!」


???「どうかな?」

 パリーンッ!!!


テンペラー星人ドクトル・ヴァイス「お前は、ヤプール」

ヤプール「これはこれは、皇帝の老臣にして科学者ドクトル・ヴァイス殿。邪将ヤプールが、手を貸しましょう」

ヴァイス「ふん、白々しい真似を。だが、今は手伝ってもらおうか」

ゼロ「待て!!」


ヴァイス「圧縮解除! やれ、メカザム2号機!!」

メカザム2号機「……」 ブゥン!


タロウ「あ、あれは! やはり、奴は」

ゼロ(美嘉)「まずっ。ウルトラゼロディフェンダー! ゼロディフェンサー!!」

 ドン! ドドドン! ドゴーン!!

ティガダーク(蘭子)「に、逃がした……」


 仮CPルーム

ウルトラマンタロウ(SD)「初めまして、ウルトラマンタロウだ」

部長「本物のタロウだーーー!!!」

ちひろ(部長さんのテンションがやばい! これは、リアルタイムで見てたんでしょうね……)

武内P「……」 ワクワク ソワソワ

未央「何でスパークドールズ? 東光太郎じゃないの?」

タロウ「……この姿は意外と、便利でな。ルギエルにやられてなれるようになったのは、癪だがな」

美波(ストーリーの都合と言われればそれまででだけど、『メビウス』でタロウは光の国に帰還していた……)

杏(東光太郎……。ウルトラ4兄弟が戦闘不能だったとはいえ、タロウに復帰したから……)

武内P(別な意味で、東光太郎の姿に未練があるのかもしれませんね)

ゼロ「それで、説明してくれ! あいつは、何を企んでる?」

タロウ「奴の名はテンペラー星人ドクトル・ヴァイス。皇帝に仕える古参の科学者で、
    かつてウルトラ大戦争にも参加して、善であったベリアルと戦って生き延びている男だ」

卯月・蘭子「ベリアルッッッ!!」

ゼロ「なんだと? ベリアルと……」

タロウ「怪獣を呼び寄せる時空波の発生装置、あのインペライザーを作ったのも奴らしい」

部長「暗黒四天王以外にも、そんな幹部がいたなんて……」


武内P「奴がメカザムを連れていたということは、ゴーストリバースが?」

タロウ「おそらく、ギガバトルナイザーなしでも皇帝を復活させる算段があるのだろう」

蘭子「暗黒の皇帝、闇より舞い戻る……!」 ゴク

タロウ「奴はダダの技術を利用し、機械すら縮小すら技術を開発している」

ジャンボット「あの時、奴はどこからともなくレギオノイドを呼び出した。そういうことか」

莉嘉「ま、まずいよ! あ、あんな、あんな奴が復活したら……」

みりあ「う、うん。あのペンギンさん、凄く怖い……。偽物でも、あんなに怖かった……」

タロウ「そうならないために、私が来た。本当ならメビウスとヒカリもいたんだが」

莉嘉「ヒカリ! さっき、センコーして先に来てたって」

タロウ「奴の足止めを受けてしまってな。メビウスとヒカリにその場を任せ、先に追いかけてきたんだ」

ゼロ「仮にエンペラ星人が復活しても俺達ウルティメイトフォースゼロと」

蘭子「我が力によって再び、闇へ戻らん!」

タロウ(この子、何を言っているんだ?)

ジャンボット「あの時の戦いで、莉嘉が目をつけられている。私は莉嘉と共にいよう」

ゼロ「そうすると、俺はこのまま美嘉についていよう。凸レーション繋がりで」

ミラーナイト「では、私はきらりさんの護衛に」

みりあ「じゃあ、タロウさんが私と一緒だ!」

タロウ「よろしく頼む」

グレンファイヤー「スペースビーストの方は、俺とナインの坊主でどうにかするしかねぇか」

ジャンナイン「ネクサスの助力を得られれば、楽なのだが」


 異次元


ヤプール「つまり、皇帝を復活させることができると?」

テンペラー星人ドクトル・ヴァイス「苦労したぞ。ギガバトルナイザーなしで、復活装置を作ったんだからな」

ヤプール「ギガバトルナイザーなしで復活とは、どうやって……」

ヴァイス「陛下の魂は不滅。強大な闇さえあれば、どうとでもなる。こちらで保存しておいた陛下の体組織
     サンプルから肉体構成プログラムを作り上げた。この地球で得たエネルギーを闇へ変換し、
     プログラムを起動させ、陛下の肉体を蘇生・再構築し、先に身体を作ることで魂を誘導する」

ヤプール「ほほぅ! なるほど、先に肉体の再構成とは、考えましたな。しかし、それだと」

ヴァイス「うむ。陛下の身体が再生できても、しばらくは無防備。その為に、アレを用意した」

ヤプール「っ! こ、これは……。なるほど。これならば、時間は稼げるでしょうな」

ヴァイス「後は強大なエネルギーだが……これがまた、厄介でな」

ヤプール「具体的な量は? このヤプールも奴らに一泡吹かせるため、エネルギーを集めてはいましたが」


ヴァイス「お前さん風に言うと、Uキラーザウルス10体分必要じゃ」

ヤプール「……は? え?」


ヤプール「Uキラーザウルス10体分!?」


ヤプール「じじい! 耄碌したか!?」

エンペラー星人ドクトル・ヴァイス「なんという口の利き方じゃ! この、性悪異次元人!」

ヤプール「Uキラーザウルス10体作って、侵略した方が早いわ!!」

ヴァイス「はん! お前が司令じゃ、ムリだな! 幻影帝王まで復活させて失敗した癖に」

ヤプール「ぐぐっ! この初代テンペラーのデブ体系老害が! 人が珍しく下手に出てれば……!!」

ヴァイス「お前に下手に出る考えがあることが、驚きだわい」

ヤプール「ええい! 他に方法はないのか!?」

ヴァイス「あるにはあるんだが……これがそう、上手くいくかどうか」 ハァ

ヤプール(あるんかい! 別のプランを用意しているところは、さすがなんだが……)


ヴァイス「ところで、あの黒いウルトラマンは何なんだ? かつて、わしを倒したベリアルとは違うようだが」

ヤプール「いや、それは……俺にもよくわからん」


ヴァイス「お前が分かんないのか!? なんなんだよ、あいつ……(驚愕)」

ヤプール「こっちが聞きたい。何で闇の力をあれだけ纏っていて、平然と光の中にいるんだ……」



蘭子「へくちゅっ!」

卯月「風邪ですか? 可愛いクシャミですね~」



 TV局

タロウ(SD)「最近の子はお洒落だな」

みりあ「えへへ~。私、オシャレかな?」

莉嘉「あ、わかった! タロウくん、昭和の人だから!」

ジャンボット(SD)「なるほど。あなたが地球に滞在していた時、その地球では昭和だった」

タロウ「ああ。ヒカル(ギンガ)のいる地球はここと似た時間の流れだったから、流行に随分と驚かされたよ」

莉嘉「まっ! アタシたちはアイドルだし? 可愛くてオシャレするのは、当然だからね~!」

タロウ「アイドルか。千草は元気にやっているだろうか」

きらり「確か~、ヒカルちゃんのお友達だったよね?」

タロウ「みな、未来に向かい、歩んでいると伺った。……もう一度、会いたいものだ」

みりあ「ゼロさんに頼んで、連れてってもらおうよ!」

ジャンボット「それがいい」

タロウ「この件が、無事に終わったら、そうしよう」


きらり(ウルトラマンさんだから、私達が死んだ後も、ずっと生きてるんだよね……。ゼロちゃんも……)



 TV局 キッズアイドル控室


タロウ(SD)「おっと、ここでは私は、人形のフリをしていなければな」 

ジャンボット(SD)「私もカバンの中に隠れていよう。ミラーナイトは、外で待機か」

タロウ(随分と小さな子供達だな。彼女達も、アイドルとして働いているのか?)

ジャンボット(ええ。キッズアイドルと呼ばれているそうです)

タロウ(そうすると、この中では莉嘉が年長になるのか)

みりあ「どうしたの?」

佐々木千枝「急にこの衣装を着ることになったんだって」

龍崎薫「かおる、着れるかな~?」

桜井桃華「おバカさんね。いまのわたくしたちに合わせてあるんだから、着れるに決まっていますわ」

市原仁奈「せっかくもらったこのお仕事! まずはこれを着て、園児の気持ちになるですよ」

ジャンボット(これは、地球の幼児の学校で着させられる服、スモッグと言ったか)

タロウ(今の地球のバラエティは、こんなこともするのか)

莉嘉「うっ……」

ジャンボット(莉嘉は学校の友人に、美嘉のようなアイドルを宣言したばかりにこれは……)



 TV局 スタジオ


きらり「とときら学園~」

十時愛梨「この番組は、視聴者のお悩みを解決していく、お助けバラエティだよ~」


タロウ(なるほど。これが最近の、この地球の流行りなのか)

ジャンボット(莉嘉……。顔に出ているぞ。これでは君の良さは伝わらない)


莉嘉「じょ、城ヶ崎莉嘉でーす……」

みりあ(莉嘉ちゃん?)

スタッフ「う~ん、莉嘉ちゃん、元気ないよ~? もう一回!」

莉嘉「城ヶ崎莉嘉で~す! ……」

スタッフ「ん~、もう一回!」


タロウ(彼女はこのようなところで躓くタイプには見えないが……)

ジャンボット(莉嘉……やはり、ダメか)

ミラーナイト(莉嘉さん、調子が悪いようですね……)


武内P『大丈夫でしたか?』

きらり「バッチリだったよー! 絶対、ハピハピな番組になるよー」

ミラーナイト「みなさん、頑張られていましたよ」


ジャンボット「莉嘉、大丈夫か?」

莉嘉「う、うん! 大丈夫だよ」

ジャンボット「それならいいのだが……」


みりあ「はい、莉嘉ちゃん。プロデューサーさんからの電話だよ!」

莉嘉「あ、うん。わ、私もバッチリだったよー!」

みりあ「え、でも」

莉嘉「大丈夫! 余計な心配しないで、そっち頑張って」


莉嘉「……」

ジャンボット「莉嘉、確かに私は地球のことに詳しいとは言い難い。だが、友人の君の話を聞くくらいはできる」

莉嘉「ジャンくん……」

ジャンボット「つらければ、いつでも言ってくれ。吐き出せば、楽になることもある」

莉嘉「うん、ありがとう。……今日、お姉ちゃんに話そうと思うから、一緒に聞いてくれる?」

ジャンボット「もちろんだ」


 赤城家

みりあ「ただいま~! あのね、お母さん! 私ね」

赤ちゃん「びぇぇぇん!」

みりあ母「ちょっと待ってね」

みりあ「あ……」

タロウ(SD)「お姉ちゃんの、つらい所だな」

みりあ「うん……」

タロウ「私は知っての通り、ウルトラ兄弟の6番目。頼りになる兄たちに、助けられた」

みりあ「ゼロさんのお父さんたちのことだね」

タロウ「私は、兄さんたちに甘えてばかりだった。だからこそ、私も兄さんたちの助けになりたいと思う」

みりあ「タロウさんが?」

タロウ「新しい弟であったメビウスの前では、随分と格好をつけてしまったものだ」

みりあ「そっか。タロウさんも、お兄ちゃんなんだね」

タロウ「そうなるな。性別の違いはあれど、おなじだな」

みりあ「うんっ!」


 都内


女子高生1「美嘉ちゃん、イメチェンしたよねー?」

女子高生2「なーんかカッコウいいけど、遠い人になっちゃった感じ~」


美嘉(しょうがないじゃん……)

美嘉(アイドルは、遊びじゃないんだから……ワガママなんか)

ゼロ「やれやれ、俺が格好いいように! どんな服でも、美嘉の良さはわかっちまうもんだな」

美嘉「え? ぜ、ゼロ?」

ゼロ「凄いことじゃねーのか? 美嘉の得意分野じゃない衣装でも、アレだけ言われるんだからよ」

美嘉「そ、そうだね。ま、アタシはカリスマギャルだからね!」

ゼロ「ああっ! ただ……」

美嘉「……ただ?」


ゼロ「美嘉には、いつもの『ぎゃるふぁっしょん』の方が、似合ってると思うぜ? あっちの方が、可愛いさ」

美嘉「っ!///」


ゼロ「ま、たまに見る分にはああいう格好の美嘉もいいけどな!」

美嘉「あ、ありが……とう……///」

ゼロ「ていうか、寒くなってきてるのにへそ出し衣装とか、大丈夫かよ?」

美嘉「あ、あははは。大丈夫大丈夫。女は、体温変わりにくいからさ。ゼロと一緒にいると、冷えないし」

ゼロ「俺の熱い心が美嘉を温めてるわけだな!」

美嘉「あ、アタシを温めるって……(意識してないんだろうけど、なんか、こう、ちょっとエッチぃ……///)」

美嘉(……ゼロが、こうして一緒にいてくれるなら、その時間だけは……悪くないかな……)


 城ヶ崎家


美嘉・ゼロ「ただいま~」

莉嘉「お姉ちゃ~ん!」 ダキ

美嘉「わっ、莉嘉!」

ジャンボット(SD)「莉嘉から話があるそうだ」

ゼロ「て、ジャンボット。そうか、ここで鉢合わせるよな」

ジャンボット「346プロダクション以外で会うのは、新鮮だ」

莉嘉「聞いてよ、お姉ちゃん。私、テレビで幼稚園なんだよ~?」

美嘉「はぁ???」

ジャンボット「バラエティ番組の服装が、急遽園児のスモッグを着用することになったんだ」

ゼロ「そいつは、オシャレな莉嘉にはちょっと厳しいな」

ジャンボット「ゼロ、わかるのか?」

ゼロ「卯月の家で、俺も一緒にテレビ見たりしてたからな! 笑点、面白いな」

美嘉「チョイス、しぶっ! いや、面白いけどさぁ」

ゼロ「だが、バラエティならそうした格好も仕方がないんじゃないか?」

莉嘉「あんなのでテレビに出たら、バカにされちゃうよ~! お姉ちゃんみたいな、大人っぽいのがいい!」

美嘉「……」 ピクッ


美嘉「だったら、やめちゃいな」

ジャンボット「美嘉?」

美嘉「好きな服着たいだけならアイドルじゃなくてもいいでしょ? 

   遊び半分じゃ、真面目にやってる他の子の迷惑になるから!! 」

莉嘉「お、お姉ちゃん?」

ゼロ「美嘉、ちょっと言い過ぎじゃ」

美嘉「ゼロにだってわからないでしょ! 地球人じゃないし、アイドルじゃないし! ……あっ」

美嘉(わ、私、また、八つ当たりして……) カァ!

ゼロ「確かに俺は地球人ではないし、メビウスに比べれば地球に滞在していた時間も短い。だが」

ゼロ「美嘉が……自分が好きじゃないことを我慢して、一生懸命やっていることは知っている」

ゼロ「すまない。俺の配慮が足らなかった」

美嘉「ご、ごめん! アタシ、そんなこと、言うつもりじゃ……」

莉嘉「あ、アタシ……、ごめん、なさい……。アタシが、わがまま言ったせいで……」

ジャンボット「みんな、少し落ち着こう。二人とも、まだ帰って来たばかりで疲れているのだろう?
       ご飯を食べて、お風呂に入って、ゆっくり休んでから、また話そう」

美嘉・莉嘉「うん……」

莉嘉(そっか……。お姉ちゃんは、あのお仕事、やりたくなかったんだ……)



 お風呂

美嘉「はぁ……」

卯月(ゼロ)「美嘉は気にしすぎなんだよ」 ゴシゴシゴシ

美嘉「ていうか、何、ナチュラルに卯月の姿借りてんの……」

卯月(ゼロ)「背中、流そうと思って」

美嘉「あ、ありがとう。ていうか、相変わらず凛々しい卯月の顔は似合わない……ていうか、見慣れないわ~」

卯月(ゼロ)「卯月のお袋さんには好評だったんだがな……」

美嘉「だから島村家になじみ過ぎでしょ!?」

卯月(ゼロ)「そうなんだよ……。最近、お袋さんが色々作ってくれるから、ついつい食べ過ぎて」

美嘉「それで卯月と運動しに出かけるわけ? ウルトラマンの癖に、一人の人間に肩入れしすぎ~」

卯月(ゼロ)「なっ! そ、そんなことないぞ!」

美嘉「大体、気にし過ぎなんて言うけど、ゼロだって人のこと言えないでしょ!」

卯月(ゼロ)「どこがだよ!」

美嘉「自分で言ってたじゃん。ベリアルのせいで、グレン達を殺しちゃったって。それで、去ろうとしたって」

卯月(ゼロ)「うっ、それは……」

美嘉「卯月と蘭子ちゃんがエタルガーにさらわれた時だって、一人で思いつめちゃって!
   そりゃ、アタシの今とは比べ物にならないけどさ……」

卯月(ゼロ)「なら、俺達は気にし過ぎの、似た者同士だな」

美嘉「……ふふ、そうだね」 ニコ


美嘉「ありがと、ゼロ。莉嘉に謝らなきゃ」

卯月(ゼロ)「それがいい」

美嘉「ところでさ~、卯月ってやっぱりスタイル悪くないよね~」 ジロジロ

卯月(ゼロ)「な、なんだよ、急に……」

美嘉「……触っていい?」

卯月(ゼロ)「何言ってるんだよ……」

莉嘉「卯月ちゃんって、お尻大きいよねー。セクシ~」

卯月(ゼロ)「莉嘉まで! なんか、ヤバい予感がするぜ。おい、ジャンボット?」

ジャンボット「ゼロ、助けてくれ! ガムテームで拘束されている!」

卯月(ゼロ)「お前、その体でも人間くらい余裕だろ!?」

ジャンボット「室内でのジャンブレード使用は、床や壁を傷つける恐れがある!」

卯月(ゼロ)「傷つけないようにガムテープを切れよ!」

美嘉・莉嘉「ふっふっふ~★」

卯月(ゼロ)「ちょ、やめろ! これは、卯月の身体を模して借りているのであって……アーッ!」


 翌日 346プロ


ゼロ(in美嘉)「昨日はひどい目にあったぜ……」

美嘉「ふひひ★」

ゼロ「変な笑い方してるんじゃねぇよ! けど、ま! 元気になったみたいでよかったぜ」

美嘉「……うん、ありがとう」 ニコ
 
ゼロ「しかし、テンペラー星人とヤプールは何もしかけてこないな」

美嘉「ナイン達も探してくれてるみたいだけど、見つからないねぇ」

ゼロ「異次元にでもいられると、厄介だな。座標が分からなきゃ、イージスの使いようがないからな」

美嘉「ネクサスとかならわかるかな? 何処に行ったのかな?」


みりあ「それでね~」

タロウ「ほぉ、そうなのか」


美嘉「あれって、みりあちゃんとタロウ?」

ゼロ「ホントだ。お~い!」

みりあ「美嘉お姉ちゃんとゼロさん!」

ゼロ「タロウもすっかり、打ち解けてるみたいだな! 何話してたんだ?」

みりあ「ふふ、内緒だよね~」

タロウ「ふふ、そうだな。年上の務め、といったところか」

ゼロ「はぁ? どういうことだよ?」

美嘉「あっ。アタシ、わかっちゃったかも~★」



 仮CPルーム


莉嘉「お姉ちゃんとは仲直りできたけど、お仕事はどうすればいいんだろう……」

ジャンボット(SD)「悩ましい所だ」

 ガチャ


かな子・智絵里「待ってたよ!」  ミラーナイト「お待ちしていましたよ」


莉嘉「え?」

かな子「ケーキあるよ! 今日は、自信作なんだ~」

智絵里「今、お茶入れるね」

莉嘉「もしかして、気遣われてる?」

かな子・智絵里「あぅ……」 ピタ

きらり「元気なかったから……心配で」

ジャンボット「莉嘉、我々の友人はみな、素晴らしいな」

莉嘉「うん! アタシ、もう大丈夫! て、言いたいけど……相談してもいい?」

かな子「うん! 幾らでも話して!」

莉嘉「とときら学園のことなんだけど……」

ミラーナイト「なるほど。莉嘉さんの不調の原因は、衣装のことでしたか」

莉嘉「このお仕事、どう考えていいかわかんなくなっちゃって。わがまま言って、お姉ちゃんにも
   怒られちゃうし……。あ、そっちはゼロくんとジャンくんのお陰で、大丈夫だったんだけど」

杏「めんどくさいな~」 ヒョイ


杏「何着たって自分は自分なんだから、なんだっていいじゃん」

きらり「自分が好きなお洋服を着ると、ハピハピになるよ?」

杏「でも、どんな格好をしても、きらりはきらりじゃん」


ミラーナイト「あの格好でいわれると、説得力ありますね」

ジャンボット「『働いたら負け』か。では、何をどうすれば『勝ち』になるんだ?」


かな子「た、たぶん、そんな深い意味はないんだと……」

莉嘉(何を着たって、自分は自分。好きな洋服を着ると……自分らしく工夫すると、ハピハピになる……)

ジャンボット「杏、莉嘉は真剣に悩んでいる。君は服装にこだわりがないかもしれないが」


莉嘉「わかった!」


ミラーナイト「莉嘉さん?」

莉嘉「杏ちゃん、私やってみる!」

杏「……え、何を?」


ミラーナイト「とりあえず、ヤメタランスのエキスを吸わせておきましょうか」

杏「ミラーナイトってたまにひどいことしようとするよね!?」


みりあ「私ね、今お姉ちゃんなの。妹が泣き出すと、お母さんそっちばっかりになっちゃって」

美嘉「わかるなー。莉嘉が産まれた頃は、ママに聞いて欲しいことがあっても、美嘉ちゃんあとでって」

タロウ「私には少々、耳が痛い言葉だな」

ゼロ「今はもう、タロウだって頼れる兄貴分だろ?」

美嘉「ふふ、お姉ちゃんも、お兄ちゃんもつらいね」

みりあ「美嘉ちゃんも、つらいことがあったら言ってね!」

美嘉「私は、つらいことなんて何も……」 ポタ

ゼロ「……っ! 美嘉」

美嘉「あ、あれ? な、何で涙が、ご、ごめん。目にゴミが」

みりあ「美嘉ちゃん」 ギュ

美嘉「う、うぅ…… ごめん、みりあちゃん」

みりあ「お姉ちゃんだって、泣きたいときあるよね」


ゼロ(……俺は、情けない。美嘉の傍にいながら、美嘉が何を求めていたのか、わからなかった)

ゼロ(励まして、美嘉が元気になれば。そんな風に思っていた)

ゼロ(違うんだ。俺だって、そうだった。美嘉は、泣きたかった。弱音を吐きたかったんだ……)

ゼロ(それなのに、俺は……)


タロウ(SD)「すまない]

美嘉「え?」

タロウ「このことは、他言無用にする」

みりあ「タロウさんも、お姉ちゃん・お兄ちゃん同盟の一員だもんね!」

タロウ「ふっ、そうだな」

ゼロ「美嘉……すまない。俺は、美嘉が元気を出してくれればと思っていたんだが……」

美嘉「……ゼロ、今すぐ実体化して」

ゼロ「え?」

美嘉「早く!」

ゼロ「わ、わかった!(これ、引っぱたかれたりするのか……)」 ドゥゥゥン

ゼロ「あ、人間の姿の方がよかったか」


美嘉「ううん、これでいいよ。ゼロも、ありがと」 チュ

ゼロ「なっ!!!!!?????//////」


タロウ「こ、これは……」

みりあ「美嘉ちゃん、大人だ!」


美嘉「ゼロのお陰で、凄く楽しかったし、勇気づけられたよ★」

ゼロ「お、俺は、別に……///」 プイ


美嘉「あっれ~? もしかして、照れてる~?」 ニヤニヤ

ゼロ「て、照れてなんかねぇ! お、俺は結構、モテるし……」


美嘉「ルイルイだっけ? けどその人、アイドルのファンみたいな感じだよね~?」

ゼロ「そ、そんなことねぇよ! ひ、光の国でも、俺はモテてたぞ!?」


美嘉「ふぅ~ん? へぇ~? へぇぇぇ~?」 ジトー

ゼロ(あ、これ、何故か知らないけど、怒ってる)


美嘉「ゼロ、その人たちとアタシじゃ、どっちがいいわけ? やっぱり、同じ種族の方がいいんだ?」

ゼロ「い、いや、別にそういうわけじゃ……」 アセアセ


タロウ(照れてるのは、お互いさまに見えるがな)

タロウ(それにしても、ウルトラマンの姿のゼロに躊躇いなくキスをするとは……)



テンペラー星人ドクトル・ヴァイス「ははははははははは!!!!!!」



ゼロ・タロウ「っ!!?」



テンペラー星人ドクトル・ヴァイス「見ろ、ヤプール!」


ヴァイス「プラスエネルギーの強い人間の放つ、感情の絶頂期のエネルギーを! すなわち、恋! 
     思春期の人間の子供の持つエネルギーは、凄まじい! 子供一人で、怪獣ホーを呼び出すくらいだ!」


ヤプール「それが、このエネルギーに満ち溢れた世界で! 一瞬だが、確実に貯まっていた!」


ヴァイス「これで超獣を作るとなると一瞬過ぎてムリだが……! 先の偵察でこれを見越して作ったわしなら!」


ゼロ「テメー! 丁度いいぜ! このまま、ぶっ潰してやる!」

ヴァイス「遅い! さぁ、ゴーストリバースよ、発動せよ!!」


           カッ!!!

 メカザム2号機 → ゴーストリバース発動 → エンペラ星人


タロウ「ば、バカな……。エンペラ星人が……」

美嘉「あ、アタシのせいで……」

ゼロ「美嘉のせいじゃない!! 俺が今すぐ、ぶっ潰してやるぜ!!」



 346 常務室

部長「な、なんということだ……!」 ワナワナ

常務「あの、黒い宇宙人は?」

部長「暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人だ……」

常務「名前から察するに、恐ろしく強力な宇宙人のようですが」

部長「強いなんてものじゃない……。たった一人で、人類を死滅させることのできる存在だ」

常務「死滅……!? 冗談では」

部長「冗談に見えるかい? 我々のような素人から見ても、奴の強大さは感じるはずだ」



暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人「……」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



常務「……なるほど」 ゾク

部長「だが、様子がおかしい……。まだ、完全に復活していないのか? とにかく、避難を」

常務「私に、自分の城を見捨てて逃げろと?」

部長「我々がここにいては、彼らも戦えまい。せめて、地下に避難しよう」

常務「……わかりました。命を失っては、何もできませんからね」


ヴァイス「圧縮解除、ゆけ! インペライザー!! 陛下をお守りしろ!!」

無双鉄神インペライザー×3「ギギ」

ヴァイス「わしが直々に作ったインペライザーだ! ウルトラマンタロウ! 貴様も手を焼いたようだな?」

タロウ「先行量産型のインペライザーか。厄介だな」


『ジャンファイトッ!!!』


ジャンボット「私の友人を傷つけることは、許さん!!」

ミラーナイト「ジャンボット、気合が入っていますね」

ジャンボット「グレンが留守の分、私が彼の分まで燃えよう」

ミラーナイト「パトロール先でグレンとナインは、超獣と交戦中……。戦力分散を狙ってきましたか」


みりあ「タロウさん! 私と一緒に、戦おう!」

タロウ「……君を危険な目にあわせたくはない。ここは、私に」

みりあ「私、知ってるよ! レゾリューム光線! タロウさんが当たったら、死んじゃうんでしょ!?」

タロウ「私を気遣って……。わかった。ともに、戦おう! さぁ、このバッジを掲げるんだ」


みりあ「タロウーーー!!」


ウルトラマンタロウ「タァーッ!!!」 ドスン!


ゼロ「みりあ……」

美嘉「ゼロ! 一緒に、戦おう!」

ゼロ「美嘉、今回の相手は、格が違うぜ? 覚悟は、できてるのか?」

美嘉「あんたは、アタシを助けてくれた。莉嘉を、助けてくれた。アタシを、勇気づけてくれる。
   ここで一緒に戦えなきゃ、仲間じゃない。友達でもない。女が、廃るじゃん?」

ゼロ「よしっ、行こうぜ!!」


美嘉「でゅあ★」

 ドゥゥゥン シャキン! シャキン!


ウルトラマンゼロ「デュアッ!!!」


卯月「ゼロさん! 変身してるのは……美嘉ちゃん?」

蘭子「遅れてなるものか! 古の巨人よ、我に力を」


 パリーン!

ヤプール「させるか! 一番の不確定要素である貴様は、確実に排除する!」


蘭子「っ!?」  

卯月「蘭子ちゃん!」 バッ


 キィィィン!!


ヤプール「ぐぉ!? なんだこの光は!?」



エボルトラスター「……」

ゼロ「エボルトラスター!! まさか、卯月を選んだのか?」

美嘉「よ、よかった……。二人とも無事で」 ホッ

卯月「ネクサスさん! ありがとうございます!」

蘭子「卯月ちゃん……お願いだから、もっと、自分を大事に……」

卯月「私は……自分に、できることがしたいんです。笑顔で、愛を歌い続けるために。
   なにより……蘭子ちゃんを、お友達を助けたいから……///」

蘭子「……///」

卯月「よぉ~し! 行きましょう、蘭子ちゃん!」

蘭子「うんっ!!」


卯月「神秘の光、ネクサス! 笑顔を、守り続けるために!」 ブゥン!

蘭子「古の巨人よ、その力示す時!! 闇を抱いて、光とならん!」 ピカー!


ネクサス アンファス(卯月)・ティガダーク(蘭子)「でゅわっ!」


ゼロ「それ、俺の掛け声……」

美嘉「別にいいじゃん」



ゼロ「頼むぜ、卯月!」

ネクサス(卯月)「はいっ! 島村卯月、ネクサスに選ばれても頑張ります!」


テンペラー星人ドクトル・ヴァイス「見たことのないウルトラマンだが……。奴は?」

ヤプール「確か、ネクサス。スペースビーストという凶暴な生物と戦うウルトラ戦士だ」


卯月(あ、ネクサスさんの真の姿については知らないんですね)

ネクサス「……」 ボソボソ

卯月「えっ? あなたは……」


タロウ「よし、いくぞ! みんな!」

みりあ「うん! あんな怖い人、復活なんてさせない!」

ゼロ「おう!!」

美嘉「お姉ちゃん・お兄ちゃん同盟の力、見せてあげる!」

ティガダーク(蘭子)「闇の皇帝など、恐れるに足らぬ! 我らは、魔神を滅ぼした勇者なり!」


ネクサス(卯月)「私の色、見せてください! ネクサス!」

 ネクサス アンファス → ネクサス ジュネッススターライト

美嘉「純白? プラチナ? 星みたい……すごい、綺麗……」

ゼロ「あの輝きは……」


 ――― ――― ―――

シャイニングウルトラマンゼロ『お前だって、ウルトラマンだろうがっ!!!』

ウルトラマンベリアル『っ!! 黙れっ!!!』

 ――― ――― ―――


ゼロ「卯月……。お前は、俺が思っている以上に……成長していたんだな」

美嘉「ゼロ……」

ネクサス ジュネッススターライト(卯月)「よぉ~し! シュトローム・スラッガー!!」

ティガダーク(蘭子)「ゼロさん風の……光のナイフ?」

卯月「てぇやっ!!」


 バシュンッ! バシュンッ!!

インペライザー「っ!!?」 バシュ! サラサラサラ……


テンペラー星人ドクトル・ヴァイス「なっ! インペライザーの装甲を易々と切り裂いた!?」

ヤプール「しかも、再生が始まらず……原子分解されてゆく!?」

ミラーナイト「卯月さん、凄いですよ!」

ジャンボット「そうか、ネクサスの力ならばインペライザーの再生は関係ない!」

卯月「えへへ~! ゼロさん! 美嘉ちゃん! 二人は、エンペラ星人を!」


 タタタタッ!

武内P「ゼロさん! みなさん!」

智絵里「わっ、星みたいなネクサスさん」

かな子「もしかして、卯月ちゃん? すご~い!」

杏「卯月ちゃん、最近人間辞めてきてるね~」

きらり「みんなで応援すれば~! エンペラ星人だって、倒せるにぃ!」

莉嘉「ジャンくん! お姉ちゃん! そんな奴、やっつけちゃって!!」


ゼロ「よっしゃぁっ!! 一気に行くぜ!!」

美嘉「エンペラ星人! 覚悟しなよ!」


 スッ

アーマードダークネス「ギガレゾリューム光線!」 ビィィィ!!!


ゼロ「なにっ!? くっ、ウルトラゼロディフェンダー!!」 カキンッ!

ヴァイス「バカが! 陛下をお守りするために、これくらいは用意するわ!! そして」


 エンペラ星人 → 装着アーマードダークネス


美嘉「あ、あの時の……エタルガーの時と同じ! けど、違う。あの時よりも、もっと嫌な感じ……!」

ゼロ「くそ、厄介なことを……!」


エンペラ星人「……ここは」


ヴァイス「おぉっ! 陛下、お目覚めになられましたか!」

エンペラ星人(AD装着)「お前は、ヴァイス。そして、ヤプール。ここは、地球か? 余は、蘇ったのか」

ヤプール「その通りですぞ、陛下! さぁ、憎きウルトラ戦士に復讐を!」

タロウ「間に合わなかったか……!」

エンペラ星人「ウルトラマンタロウ……そして、見たことのないウルトラマン達だ。名は、なんという?」

ゼロ「俺はゼロ、ウルトラマンゼロ! セブンの息子で、レオ兄弟の弟子だ!!」

エンペラ星人「セブン? なるほど、随分と時が流れたようだな。そして、お前たちは」

ネクサス(卯月)「島村卯月、今はネクサス! 絆の戦士です!」

ティガダーク(蘭子)「古の巨人、ウルトラマンティガ!」

エンペラ星人「面白い。光の輝きを放つウルトラマンに、闇を纏うウルトラマンか」


未央「な、なんか、意外と落ち着いてない?」

凛「うん。てっきり、復讐心で襲ってくると思ったけど……」

かな子「意外と、話し合いで何とかなったりは……」

杏「ならないと思うよ……。自分の境遇を、逆恨みするような奴だし……」


エンペラ星人「余は、暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人!! 宇宙を統べる者なり!!!

       光の者よ。そして、光に与する者よ! 我が前に、ひれ伏すがいい!!

       その上で、この地球人類に問おう。余に支配されるか、ウルトラマンと共に滅びるかを!!」


美嘉「や、やっぱり、エタルダミーなんかとはプレッシャーが違う!! 悪党でも、威厳がある!!」


ゼロ「残念だったな。倒れるのは、お前だ!! ゼロツインソード!!」

エンペラ星人「むぅんっ!!」 キィン!

ゼロ「ぐっ!? う、うごけねぇ……!」

美嘉「ゼロさえ拘束する超能力……!!」

ネクサス ジュネッススターライト(卯月)「ゼロさん! 今、助けます!」

ティガダーク(蘭子)「闇の巨人の力、とくと味わうがいい!」

エンペラ星人「甘いっ!!」

卯月「あうぅ!? 私も……」  蘭子「わ、私まで……!?」


武内P「ウルトラマン3人を、上位の能力を持つ3人を拘束するなんて……!」

きらり「ゼロちゃん達が、ピンチだなんて……」

莉嘉「ゼロく~ん、お姉ちゃ~ん! がんばれ~!!」


ミラーナイト「ゼロ! 今、助けます!」

ヤプール「おっと! お前の相手は、このヤプールがしてやろう! 貴様には以前、一杯食わされたからな!」

ミラーナイト「ちっ! そこを退け!」


みりあ「美嘉お姉ちゃん! 卯月ちゃん! 蘭子ちゃん! タロウさん!」

タロウ「わかっている! とうっ!! スワロー……」 シュピンシュピン

テンペラー星人ドクトル・ヴァイス「逃がすか!!」 ヒュン!

タロウ「ぬぅ!?」


エンペラ星人「どうした? ウルトラマンゼロ、セブンの息子よ。その程度か?」

ゼロ「はっ! まだまだ!!」 ググ!

美嘉「こうなったら、ルナミラクル~★ ゼロ!!」

 ウルトラマンゼロ → ルナミラクルゼロ

エンペラ星人「むっ?」

ルナミラクルゼロ「超能力に干渉して……よしっ! 拘束が外れた!」

美嘉「そして、ミラクルゼロスラッガー!!」 シュシュシュシュシュ!!!

エンペラ星人「ふんっ!!」

ルナミラクルゼロ「なっ! かき消しただと?」

ネクサス(卯月)「しかも、エンペラ星人はまだ」

ティガダーク(蘭子)「一歩も動いていない……」

エンペラ星人「今度はこちらから行くぞ! ギガレゾリューム光線!!」 ビーッ!!

ティガダーク(蘭子)「私に任せて! エネルギー、吸収!」 ギュゥン

 ティガダーク → ティガ マルチタイプ

エンペラ星人「闇の力を、光に変えるだと……?」

ヤプール・ヴァイス「なんだと!?」

ティガ(蘭子)「ふふ、我が前には児戯! 愚かなり、闇の者よ! 真の強者は、力を選ばず! 使い分ける!」

エンペラ星人「……」 ワナワナ

卯月「エンペラ星人の様子が……」


エンペラ星人(AD装着)「闇を……光に変えるだと? 認めん」

ティガ(蘭子)「ひっ……」 ゾク

エンペラ星人「貴様の存在を、認めんぞ!!」 ダッ

タロウ「エンペラ星人が動いた……!?」

エンペラ星人「ダークネスブロード!!」 ヒュンッ

ティガ(蘭子)「きゃっ!?」 ズバッ!

美嘉「蘭子ちゃん!!」

ネクサス ジュネッススターライト(卯月)「蘭子ちゃんから離れてください!」 ダッ

エンペラ星人「邪魔をするな! ダークネストライデント!!」 ザシュ

ネクサス(卯月)「うぐっ!」

ルナミラクルゼロ「蘭子! 卯月!! ウルトラゼロランス!!」 カキィン!

美嘉「な、なんてパワー……! ゼロが、押されてる!」 ググ


タロウ「まずい! ゼロに加勢しなければ!! ストリウム光線!!」 ビー!

ヴァイス「甘いわっ!」 ビビビ! ドゴーン!

みりあ「そ、相殺されちゃった……」

タロウ「科学者という割にはなんて戦闘力だ」


美嘉「ゼロ! こいつは、全力でいかないとっ!」

ルナミラクルゼロ「ああ……! ウルティメイトイージス!」

 ルナミラクルゼロ → ウルトラマンゼロ → ウルティメイトゼロ


エンペラ星人「それは……なんだ、その膨大な光のエネルギーは!!」

ウルティメイトゼロ「ウルティメイトゼロソード!!」

エンペラ星人「ダークネストライデント!!!」

   ガキィィィィィン!!!!!


みりあ「ノアさんの鎧を付けても、互角……?」

タロウ「まさか、以前にもまして闇の力が強く? そうか、この地球からエネルギーを!」

エンペラ星人「ノア、だと? あの、伝説の……。気に食わぬ。ギガレゾリューム光線!!」

   ギュィィィィィ!!!!


美嘉「避けたらいくらミラーナイトが守ってくれてても」

ウルティメイトゼロ「莉嘉たちを守るぜ! ウルティメイトイージス!!」

ヤプール「おっと、そうはさせんぞ」 グィン

美嘉「えっ! 光線が消え……後ろ!?」

莉嘉「ひっ、こ、こっちに……すり抜けて……!」

武内P「ヤプール!! 空間を捻じ曲げたのか!!」

ヤプール「ウルトラマンども! 貴様らの守るべき存在から、消してやる!!」

エンペラ星人「……」


莉嘉「お姉ちゃん!!」

智絵里「あ、あわわ……」  かな子「智絵里ちゃん!」

きらり「なんで、なんで、きらりは変身できないんだろう……」  杏「きらり!」

未央「まだ、常務をギャフンと言わせてない!」  凛「こんなとこで、終われない……!」

武内P「クソッ! 私は……」


ジャンボット「みんな!! 退けぇぇぇ!!!」

インペライザー「……っ!」 ドン!

 ダッ!

きらり「ジャンちゃん!?」

ジャンボット「私は約束した! みんなを、守ると……! ぐわぁぁぁぁ!!!」

莉嘉「じゃ、ジャンくーん!!」


 ドン! ドドン!! ドゴーン!!!!


ウルティメイトゼロ「ジャンボットーーー!!!」

ミラーナイト「貴様ぁ!!」 

ヤプール「おっと! くくく、これで、ようやく一匹!」


ネクサス(卯月)「ジャンボットさんが……」

ティガ(蘭子)「私たちが……不甲斐無いせいで……」

みりあ「ジャンボットさんが……うわぁぁぁん!」

タロウ「……っ!!」



ジャンボット「みん……な……無事、か?」 バチバチ

莉嘉「じゃ、ジャンくん! うん! みんな無事だよ! ジャンくんのお陰で!」

ジャンボット「そ……うか……。すま、ない……。私は、も、う……」

莉嘉「ジャンくん!!」


ウルティメイトゼロ「よくもジャンボットを!!!」 ガキィン!

エンペラ星人「喚くな。弱きものから消える。当然の摂理であろう」

美嘉「なら、弱い人はいつ強くなればいいのよ!? あんたは、最初から強かったの!?」

ネクサス(卯月)「心と力を持っているのに……それを、誰かのために使わないなんて!」

ティガ(蘭子)「あなたの方が、よっぽど弱い!!」

エンペラ星人「余が、弱いだと……!?」


テンペラー星人ドクトル・ヴァイス「陛下に向かってなんと無礼な口の利き方を! インペライザーよ!」

ヤプール「奴らを消してやれ!! もちろん、バリアはすり抜けるようにさせてもらうぞ!」


ミラーナイト「ジャンボットが身を挺して守ったのです。今度は、私が……!」


『ナイトシュート!!!』  『メビュームシュート!!!』


インペライザー×2「ッッッ!!!!????」 ドゴーン!


美嘉「コアを正確に……! この光線は……!」


ウルトラマンヒカリ「遅くなってすまない」

ウルトラマンメビウス「美嘉さん、みなさん、お久しぶりです」

美嘉「メビウス!」

莉嘉「あっ……。ウルトラマン、ヒカリ……!」


エンペラ星人「お前は、ウルトラマンメビウス!!!」


メビウス「エンペラ星人……! エタルダミーも含め、三度もお前と相対するとは……!」

ヒカリ「いくぞ、メビウス! この地球を、守るんだ!」


莉嘉「ヒカリ! お願い! アタシと、戦って!」

ヒカリ「君は……」

莉嘉「アタシね、ギンガくんからスパークドールズを借りて、ヒカリに変身したんだよ!」

ヒカリ「話は聞いている。……わかった、共に戦おう。君の瞳に宿る強い光を、信じよう」

莉嘉「あの時はスパークドールズだったけど……。今度は、ナイトブレスが! よぉ~し!」 カッ!


ウルトラマンヒカリ(莉嘉)「エンペラ星人なんか、アタシとお姉ちゃんで倒しちゃうんだから!」


智絵里「莉嘉ちゃんが!」  かな子「ウルトラマンヒカリに!」

杏「きっと、これで、終わらないよね!」


ヒカリ(莉嘉)「メビウスくん! お願い! 力を貸して!」

メビウス「莉嘉さん、共に戦いましょう! かつて、あなたのお姉さんと一緒に戦ったように!!」


メビウス・ヒカリ・莉嘉「メビウーーーーースッ!!!!!!!!!」


ウルトラマンメビウス フェニックスブレイブ「勝負だ!! エンペラ星人!!」

エンペラ星人(AD装着)「いいだろう……!」


ウルティメイトゼロ「ふっ、こいつは、出番がとられちまったか」

美嘉「妹に負けられないよ!」

タロウ「ああ、その通りだ」

みりあ「うんっ! きっと、エンペラ星人は凄く強いから……。私たちは、みんなで戦おう!」

ネクサス ジュネッススターライト(卯月)「はいっ! まずは……」

ティガ マルチタイプ(蘭子)「鋼鉄の武人の分まで、我らがお前たちを倒す!」


ヤプール「おのれ……また、人間どもを」

エンペラ星人「ヤプール!! 余計な真似はするな!!」

ヤプール「うっ、し、しかし……」

エンペラ星人「余は、暗黒の支配者……。エンペラ星人だ!」


ミラーナイト(皇帝の矜持……というわけですか。ですが、油断できない。私は守りに専念しましょう)



ウルティメイトゼロ → ウルトラマンゼロ → ストロングコロナゼロ

ストロングコロナゼロ「ようし、いくぜ! 美嘉! みりあ、タロウ!」

美嘉「オッケ~! アタシは、莉嘉を信じる!」

みりあ「うんっ! みんなの笑顔の為に! 悲しみなんかない世界を!」

タロウ「テンペラー星人、決着をつけるぞ!!」

テンペラー星人ドクトル・ヴァイス「おのれ……! 偉大なる陛下のお力を理解しない、愚か者どもが!!」


ネクサス ジュネッススターライト(卯月)「私たちは……ヤプール! あなたを倒します!」

ティガ マルチタイプ(蘭子)「その卑劣な行い……光も闇も、許しはしない!!」

ヤプール「小娘どもが!! 調子に乗りおって!!!」


未央「しまむー! ガンバレー!!」  凛「そんな性悪、倒しちゃえ!!」

智絵里「卯月ちゃんも、莉嘉ちゃんも!」  かな子「頑張ってー!!!」

きらり「ジャンちゃん、大丈夫?」

 ブゥン

ジャンボット(SD)「大丈夫だ。動かすことはできないが、自己修復機能は生きている」

武内P「よかった……。一安心ですね」

ミラーナイト「では、今度は私があなたたちを守りましょう。鏡の騎士の名にかけて」


ストロングコロナゼロ「俺達の熱い想い!」

美嘉「止められないよ!!」

みりあ「なんで悪いことをするの!? なんで、みんなと一緒に生きていかないの!?」

ヴァイス「愚かな生物と、一緒にだと? 貴様らのような下等生物は、陛下に支配されるべきなんだ!」

タロウ「何が下等生物だ! 皇帝に付き従うだけのお前が、それを言うのか!!?」

ヴァイス「陛下の偉大さを、理解せんとは……!!」

ストロングコロナゼロ「言っても理解しないバカはテメーだ!!」

美嘉「お仕置きして、ア・ゲ・ル♪ ストロングコロナアタック!!!」

ヴァイス「うぉぉぉ!?」

みりあ「仲良くできないってすごく悲しいけど……、私はみんなを守りたい!」

タロウ「テンペラー星人、輝く地球は渡さん!!」


みりあ・タロウ「ストリウム光線!!!」


ヴァイス「こ、このわしが……このわしが!? 皇帝陛下、ばんざーい!!!!!」 ドゴーン!

美嘉「……エンペラ星人に対する忠誠心だけは、本物だったんだね」

みりあ「強いだけで、独りぼっちって、きっと悲しいと思うよ……」

タロウ「そうだな……」


ヤプール「むむ、ヴァイスが! ちっ、ここは」

ネクサス(卯月)「異次元空間には、逃がしません!!」 ガシッ

ティガ(蘭子)「今度こそ、この場で倒す!」

ヤプール「ぬぅ!? おのれ……!」


卯月「私は……憧れていた場所を、遠くから眺めていただけじゃない。私は、憧れた場所にいる」

卯月「だから、決めたんだ。この場所から、私らしく光って、笑顔を伝える……」


蘭子「雷の刃に身を焦がしても、舞い上がり……微笑み続ける!!」

蘭子「ティガになった時から、決めたんだ。みんなの為に、この想い、命に刻んで!!」


ネクサス ジュネッススターライト(卯月)「みんなに酷いことをした罰、受けてください!!
                             アローレイ・シュトローム!!」

ティガ マルチタイプ(蘭子)「消えよ、邪悪なる魔物よ!! ゼペリオン光線!!」


ヤプール「ま、まさか、この、ヤプールが! こんな小娘どもに……!! ぐわぁぁぁぁ!!!」 ドゴーン!


未央「やった! しまむーとらんらんが!」

凛「ヤプールを倒した!!」

武内P「相変わらず、侮っていた人間に倒されるという皮肉な結果に収まりましたね」

杏「悪は滅びる! て、ことだね」


メビウス FB「メビューム、ツインソード!!」 ブゥン ウゥン

エンペラ星人(AD装着)「むぅんっ!!」


 ガキィィィン!!!!!


莉嘉「うぅ、さすがに、強い。けど、負けないんだからーーーッ!!!」 ググッ!

エンペラ星人「余が……押されている、だと? ぬかせ!!」


メビウスFB(ヒカリ)「くっ! さすがは、暗黒の皇帝だ……。ADと合体している分、力が凄まじいぞ!」

メビウスFB「僕たちは、負けません! この地球の為に!」

エンペラ星人「何故だ。何故、貴様らは、弱きものの為に戦う?」


莉嘉「あんただって、一応は! ウルトラマンから鞍替えすれば守ってやるなんて言ってたじゃん!」

エンペラ星人「……」

莉嘉「光への道は、いつだって、無限に続いてるんだから!!」

エンペラ星人「……光への、道。貴様に、わかるまい! その道すら、閉ざされた者の想いなど!!」

莉嘉「きゃっ!?」 

美嘉・みりあ「莉嘉(ちゃん)!!!」

タロウ「みんな、メビウスに力を!」



ストロングコロナゼロ「ちっ、しょうがねぇな! メビウス! 受け取れ!」

ネクサス(卯月)「私たちの力!」  ティガ(蘭子)「光を!」

タロウ「メビウス、三度倒して見せろ。暗黒の皇帝を」

きらり「莉嘉ちゃん……みりあちゃん……」 

ジャンボット(SD)「私の残されたエネルギーも」

ミラーナイト「私の光も!」

メビウスFB「仲間との想いが、光が……僕を強くしてくれる!」


 ウルトラマンメビウス フェニックスブレイブ → ウルトラマンメビウス インフィニティー


エンペラ星人「この膨大なエネルギーは……太陽……? いや」


莉嘉「わっ! お姉ちゃんが隣にいる!」

みりあ「私も! 隣にはいないけど……きらりちゃんや、みんなのことも感じる」

美嘉「あの時以上に、みんなが近い……」

ゼロ「さぁ、フィニッシュといこうぜ!」



卯月「私は、この時代をみんなと生きたいきたい!」

蘭子「恐れずに開いた心の扉、その先に仲間がいる!」

美嘉「アタシ達の夢は、絶対にかなう! 勇気が、ある限り!」

莉嘉「銀河の果て、希望の光、限りなく続いていくよ!」

みりあ「それがみんなの、愛のパワーなんだよ!」


きらり「いっけー! みんな~!!」


美嘉「コスモ!!」  

莉嘉・みりあ「ミラクル!!」  

メビウス インフィニティー「光線!!!」


   ビィィィィィィ!!!!!


エンペラ星人「アーマードダークネスをいともたやすく貫く……おぉぉぉ!?」

   ドゴーンッ!!!


エンペラ星人「また……余は、人間とウルトラマンの絆に負けるのか……。余が、光になる……」 キラキラキラ……


蘭子「闇の皇帝すら……光に憧れていたのでは……」

卯月「あっ……」


杏「エンペラ星人は、ウルトラ戦士とは逆の存在。闇の力で、進化しちゃった存在だから……」

莉嘉「光の道も……なかったんだね……。だからさっき、蘭子ちゃんに嫉妬して……」

武内P「……城ヶ崎さん」



エンペラ星人「……見事だ。ウルトラマンメビウス。そして、地球人の小娘たち」

エンペラ星人「お前たちの、勝ちだ……」

莉嘉「エンペラ星人……」


エンペラ星人「だが、次に余が復活することがあるならば……その時は余が勝つ!

       それまで、負けることは許さんぞ!」

メビウス インフィニティー「……ああ。次も、僕と、仲間が勝つ!!」


莉嘉「だけど……次は、次は、戦わなくて済むといいね……」

エンペラ星人「ふん……。小娘ごときが、余に同情するか」

みりあ「だって、喧嘩ばっかりって、つらいよ……」

エンペラ星人「……」


エンペラ星人「……せいぜい、気を付けるんだな。その『見えざる敵』にも……」


ゼロ「えっ……?」


   フシュゥ……


卯月「エンペラ星人が光になって……消えた……」

蘭子「闇の巨人カミーラも、光に憧れていた……。光が欲しい人に、何で光はいかないんだろう……」

美嘉「悲しい……ね……」


ジャンボット(SD)「む……」

きらり「ジャンちゃん、どうしたにぃ?」

ジャンボット(SD)「いや、早く修理しなければと思ってな」

きらり「うんっ! そうだね~」


ジャンボット(エンペラ星人の使っていた、ダークネストライデント。どこに消えた?
       皇帝の死と共に光となって消えたのか? ……それとも、まさか)

ジャンボット(嫌な予感がする……)


 仮CPルーム

グレンファイヤー「俺らがいない間にそんなことになってるたぁ……」

ジャンナイン(SD)「面目ない」

ゼロ(in卯月)「ま、気にするな。俺達の格好いい活躍で、撃退してやったからよ!」

卯月「はいっ! ネクサスさんは、どこかへ行ってしまいましたけど」

蘭子「宇宙を平和に導く絆の戦士……。いずれまた、共に戦わん!」

美嘉「メビウスもせっかく来たんだし、ゆっくりしてきなよ! あ、そうそう、またカレー作ってあげる!」

ヒビノ・ミライ「本当ですか? ありがとうございます!」

セリザワ・カズヤ「カレーか……。懐かしいな」

莉嘉「ヒカリも、うちに来て食べてきなよ! お姉ちゃん、料理上手なんだよ~」

セリザワ「いいのか? では、お言葉に甘えよう」


杏(セリザワ・カズヤの姿で莉嘉ちゃんの家に行くとか、お邪魔するとか、そういうのを見ると)

美波(すごく、危ない感じに……)

武内P(私がみなさんをスカウトしてる時も、あんな感じなんでしょうね……)


みりあ「タロウさん、ありがとね! タロウさんがいなかったら、きっと危なかったよ!」

タロウ(SD)「気にするな。お姉ちゃん・お兄ちゃん同盟だからな」

みりあ「ふふ、ね~!」

ミライ「お兄ちゃん同盟?」


みりあ「ホントに、ありがとっ! ちゅっ!」

タロウ「なっ///」


卯月「ひゃっ! み、みりあちゃん///」  蘭子「大胆……///」

きらり「にょわぁぁぁぁぁ///」


みりあ「美嘉ちゃんがゼロさんにやってたから!」

卯月・蘭子「えっ!!!?」


ゼロ「い、いや、アレは……」


莉嘉「え~、なんかずるい! じゃあ、アタシは!」 ちゅ!

ジャンボット(SD)「莉嘉? 何故、私に」


莉嘉「さっきは助けてくれて、ありがと! すごくうれしかったよ!」

ジャンボット「私は君の友人だからな。今の行為が、君の最大限の感謝だというのはわかるぞ」

グレンファイヤー「焼き鳥~! おまえ、隅におけねぇな~!」


卯月「み、美嘉ちゃん! ゼロさんにききき、キスしたっていうのは!!」

蘭子「ど、どういうことですか!?」

ゼロ「あ、あれは、その……」

美嘉「ま、ま~、アタシもカリスマギャルだし? お、男相手に、そんな経験も、ないこともゴニョゴニョ」


ミライ「そうなんですか? やはり、美嘉さんは売れっ子のアイドルなんですね!」

セリザワ「メビウス、気づけ。その純粋無垢な性格も、ここまでくるとまずいぞ」


卯月・蘭子「美嘉ちゃん!!」

美嘉「だ、だから、遊び! ちょっとしたお礼! 外人がキスするみたいなもん!」


ゼロ「なんだ、そうだったのか」


美嘉(アタシのバカァァァァ~~~~~!!!!!)



 後日 TV局


みりあ「お姉ちゃんになりました! おにーちゃんも、おねーちゃんファイト! 赤城みりあです!」

タロウ(SD)「頑張れ、みりあ」


莉嘉「セクシー派カリスマギャルの、城ヶ崎莉嘉で~す!」

愛梨「あれぇ~? 莉嘉ちゃんは、園児なのに、ギャルなんですか~?」

莉嘉「だって、私は私! いつだって、オシャレは忘れません!」 キラ

愛梨「わぁ~、綺麗なネイルですね~!」


ジャンボット(SD)「莉嘉……君はまた、未来へ進むことができたな」


武内P「いい、笑顔です」

美嘉「うん……、なら、私も、私らしく」



 撮影スタジオ


スタッフ「ポーズ、お願いします」


美嘉「……」 スッ


スタッフ「すみません、その……ギャル系ポーズはちょっと」


カメラマン「いや、いい。実にいい。芯のあるイメージで、力がある」

 パシャパシャパシャ!


美嘉(へへ~! やってやっちゃったぁ~★)


 後日 仮CPルーム


ゼロ「美嘉の新しい写真か。へぇ、こいつは」

莉嘉「やっぱり、お姉ちゃんと言えばこのポーズだよね!」

美嘉「私は私。カリスマギャル、城ヶ崎美嘉! そして」

莉嘉「暗黒宇宙大皇帝だって倒しちゃう、城ヶ崎姉妹に敵なんかいないね!!」


ヒビノ・ミライ「……美嘉さん、莉嘉さん。僕たちは、帰ります」

セリザワ・カズヤ「カレー、美味しかったよ。ありがとう」

タロウ(SD)「君たちの諦めない思いは、強い意志、見させてもらった」


 ウルトラマンタロウ(SD) → 東光太郎


みりあ「わっ、これが、タロウさんの」

東光太郎「私も、学ばせてもらった。……またいつか、会おう」

みりあ「うん!」


東光太郎「さらばだ、地球人の少女たち。タロウーーーッ!!」

ヒビノ・ミライ「メビウースッ!!!」

セリザワ・カズヤ「……」 バシュン!

 シュワッチッ!!


ゼロ「じゃあな! タロウ! メビウス! ヒカリ! 親父によろしくな!!」

美嘉「また、遊びに来てね~!」

莉嘉「ばいば~い!」

みりあ「また会おうね~!」

きらり「また一緒に、あそぼうにぃ~!」

ジャンボット(SD)「さらばだ、ウルトラ兄弟。この地球の平和は、我々が守ろう」



ジャンボット(SD)「私の友人たちよ。君たちの輝き、今後も見せてくれ」

ゼロ「ああ、シンデレラガールズ! 共に行こうぜ、光の先へ!」


美嘉「オッケ~! 誰もがみんな、期待と不安を抱いて進むけど」


莉嘉「どんなに寄り道したって! 弱音を吐いたって!」


みりあ「私らしさ、探してゆくから! 認めてゆくからね!!」


きらり「み~んなに! ハピハピ届けようね!」


ジャンボット「君たちの為に、私はこれからも、君達と共に歩もう」

ジャンボット(たとえ私が、本当に破壊されたとしても……君たちを守ろう)



 異次元


ヤプール「ぐぅ、はぁ、はぁ……。あ、危なかった……。ギリギリだった……」

ヤプール「こ、これでは当分は動けぬが……」

ヤプール「ヴァイスの使っていた技術は応用できる。これで、幻影帝王の復活を!!」

ヤプール「だが、エンペラ星人すら敗北した事実は、認めねばなるまい……」

ヤプール「慎重に事を進めねば……。それに」



ヤプール「何者が、皇帝のダークネストライデントを持ち去った?」



ヤプール「この地球には、何者かが潜んでいるな……」


ヤプール「恐ろしく、狡猾な奴だ。警戒心はこのヤプール以上だろう」


ヤプール「何者だ? ババルウ星人? ガッツ星人? マグマ星人……? それとも……」


ヤプール「とにかく……慎重に進まねば……」



つ づ く 






 オマケ

ゼロ「俺と!」  美嘉「アタシの!」

ゼロ・美嘉「怪獣紹介コーナー!!」

卯月「やっぱり、出番とられました……」

蘭子「今回紹介するのはヒーローではなく怪獣というか、宇宙人!」

『暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人』

ゼロ「名前だけなら、40年以上前に放送されたタロウの時代から公開されている存在だ」

莉嘉「名前の通りとんでもなく強い存在で、暗黒の支配者!」

みりあ「タロウさんのお父さんと戦って、互角だったんだよね……」

杏「メビウス最終三部作に登場して、メビウス・ヒカリ、同格のザムシャーを一歩も動かず倒すっていうね」

美波「ウルトラ兄弟クラスの戦士をまとめて倒すほどの、力を持っているのね……」

きらり「とっても、強いんだにぃ……」

卯月「けど、最後は復活したメビウスさんとゾフィーさんの攻撃で、光になって敗北を認めながら消えました。
   もしかしたら、きちんとお話し合いできたら納得してくれたかもしれませんね!」

杏「ど、どうかな~?」

未央「しまむー、恐ろしい子……!」


ジャンボット「そして、今回紹介するアイドルは!」


市原仁奈「今日はウルトラマンの気持ちになってみるでごぜーますよ!」


ゼロ「キッズアイドルの仁奈だ! いつも着ぐるみを着てる、9歳の年少アイドルなんだ」

メビウス「少々不思議なしゃべり方をする女の子ですね!」

ヒカリ「天真爛漫な女の子で、いつも元気いっぱい。なのだが」

ミラーナイト「色々と明かされてくる彼女の話には……」

ジャンボット「心を痛めるプロデューサーが多いようだ」

タロウ「現代の事情というやつか……」


仁奈「仁奈、楽しいでごぜーますよ? ゼロ達と一緒に遊べて!」


グレンファイヤー「うぅっ! 俺が、いっぱい遊んでやるからなっ!」

ジャンナイン「僕もだ」


ゼロ&美嘉「次回もお楽しみに!」

一度はやってみたかった連続投下でした!
次の投下はさすがに、間隔あきます!!

次はギャクの割合が多い予定なのですが・・・

読んでくださっている方的には、ギャグとシリアスはどの程度がいいとか、ご意見ありますか?
ご意見ありましたら、お待ちしています!

では、終了依頼をしてきます!!

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