【艦これ安価】天龍「勝負だビッグセブン!」 長門「何?」 (90)

長門「急にどうした」

天龍「そろそろ決着をつけたいと思ってたんだ。一体どっちがこの鎮守府で最強なのかをよぉ……!」ニヤリ

天龍「そして勝った暁には、俺もビッグセブンの一員に加えてもらうぜ!」フフフ

長門「……天龍。酒の飲みすぎは良くないぞ」

天龍「酔ってねえよ!! いいから引き受けろ! まずは↓2で勝負だ!」

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天龍「胸の大きさで勝負だ!」

長門「そんなもの勝負するまでもないだろう。一目瞭然だ」

天龍「ほう、自信満々じゃねえか」

長門「いや……恐らくお前の勝ちだ。私はそれほど胸が大きくないからな」

天龍「嘘つけ! たいそうなモン持ってるくせによぉ! 心では余裕ぶってんだろ?」

長門「……」

天龍「つーわけで、妖精さん頼むぜ!」

妖精「!」シュバッ

長門「な、何だ!?」

天龍「言い忘れてたが、今から行う勝負は全て妖精さんにジャッジしてもらうぜ」

天龍「胸の大きさも妖精さんに測ってもらう!」

長門「なるほど、公平だな」



――――


妖精「♪」

天龍「おっ、測定が終わったようだぜ。さっそく結果を頼む!」

妖精「……」ジャカジャカジャカジャカ

長門(何だこのBGMは)


ジャカジャカジャカジャカ


ジャン!


妖精「――!!」シュパッ

長門「……私を指差している、ということは」

天龍「くっそおおお!! お前の勝ちかよ!!」ガクッ

妖精「――!」

天龍「なるほどな……胸の大きさだけでなく、形、張り、弾力」

天龍「全ての項目を調べた結果、お前の方が勝ってたんだとよ」

長門「そうなのか。自分では自覚はないが」ムニッ

天龍「へっ、見せつけてくれるぜ。勝利の胸『勝ちパイ』を強調するなんてな」

長門「そんなつもりは……というか勝ちパイとは何だ」

天龍「そっちが勝ちパイなら、俺はさしずめ負けパイってか? 笑えるぜ」フフッ

長門「お前本当に酔ってないのか? 熱でもあるんじゃないか?」

天龍「気を取り直して次行くぞ! 次は↓2で勝負だ!」

長門(聞いてないな)

天龍「女の魅力で提督をドキドキさせる勝負だ!」

長門「は?」

天龍「今から俺たちで交互に提督に色仕掛けをして、より心を動かした方が勝者だ」

長門「はあ……というか、勝負はあとどれだけやるつもりなんだ」

天龍「……考えてなかった……」

長門「……」

天龍「こういうのはどうだ? 7回勝負で、先に4勝した方の勝ち」

長門「まあそれでいいだろう。つまり私はあと3回お前に勝てばいいんだな」

天龍「いや4回だ。このルールは今決めたから、勝負は今からだ!」

長門「なっ! 胸の勝負は無効か!?」

天龍「……いや、やっぱりお前が1勝でいい。ハンデみたいで嫌だからな」

長門「どっちなんだ」

天龍「お前が1勝で俺が1敗だよ、さあ提督のところに行くぞ!」スタタタッ

長門(私も暇ではないんだが)スタスタ



――――


提督「……」カリカリ

天龍「いたぜ。どっちから行く?」

長門「仕事を邪魔するのは気が引ける」

天龍「待ってろ、そろそろ3時だから……」


提督「……ふぅ……さて、間宮のアイスを食べに行くか」


天龍「今がチャンスだ」

長門「そういえばこの時間は休憩か」

天龍「早くしねえと行っちまうぞ。先行か後攻かどっちだ」

長門「私はさっき勝ったから、お前に好きな方を選ばせよう」

天龍「いいのか? 優しいな……じゃあ先行で行くぜ!」スタタタッ

長門(元気な奴だ)

天龍「よお提督!」

提督「天龍? 遠征は終わったのか」

天龍「バッチリだぜ!」

天龍(さて、どう攻めてやろうかな↓2) アピール方法、コンマが天龍のポイント

天龍「なあ……提督」ピトッ

提督「!」

天龍「俺さ、そろそろ出撃したいんだけど……ダメかな?」ムニムニ

提督「……」

天龍「遠征も大事なのは分かってるぜ? でも、やっぱり出撃は花っていうかさー」ムニムニ

天龍「ダメか?」

提督「て、天龍……胸が当たってるんだが」

天龍「……ふふ」


天龍「わざとに決まってんじゃん」ヒソヒソ

提督「!」


天龍「なー? いいだろー、頼むよー何でもするからさー」ムギュウ

提督「な、何でも?」

天龍「ああ、提督になら何でもするぜ」

提督「……」ドキドキ

天龍「だから、頼むぜ」スッ

提督「え」

天龍「出撃の件、頼むぜ! あと、俺にして欲しいことも……考えといてくれよっ」スタスタ

提督「……」


――――


天龍「へへん、俺の魅力どうだった?」

長門「よく分からん。が、提督は明らかに動揺していたな」

天龍「だろー? こりゃあ決まったかもしれねえな」ニヤニヤ

天龍「ほら、次は長門の番だぜ」

長門「ああ……」

長門(色仕掛けか……陸奥なら容易くやってのけそうなんだが)



――――


提督「さっきのは何だったんだ?」

提督「天龍の様子……いつもと違ったな。エロかったというか……」

長門「提督」

提督「!? あ、ああ長門。何か用でも?」

長門「……」

提督「?」

長門(色仕掛け……どうすればいいんだ……↓2) アピール方法、コンマが長門のポイント

長門(とりあえず抱きしめてみるか……?)モジモジ

提督「おい、顔が赤いぞ? 風邪を引いて…」


長門「提督!」ギュッ

提督「!!」


長門「……っ」

提督「な、何だ! いきなりどういう……!」

長門「……たかった」

提督「え?」


長門「こうしたかったんだ」

提督「っ!」ドキッ

提督「こ、こうしたかったって、お前……」ドキドキ

長門「……」ムニュン

提督(またもや胸が! 長門ってこんなに大きいのか)ドキドキ

長門「……」ギュー

提督(……てか、力が……)


ギュウウウウ


提督(強くなってね?)

長門(……異性に抱きつくというのは、こんなにも安心するものなのか)

長門(いや、もしかして私は提督に……)


ギュウウウウウウ!!


提督「痛っ! 痛い痛い痛い!! やめてくれ長門っ……!!」

長門「はっ! す、すまない!」バッ

長門「つい夢中になってしまった」

提督「し、死ぬかと……!」ゴホゴホ

長門「ええと……本当にすまない!」ペコリ

スタタタッ

提督「……一体何なんだよ」


――――


天龍「おいおい、最後のあれはやっちまったんじゃねえの?」

長門「骨がミシミシ鳴っていたな。あと少しで殺めるところだった」

天龍「力自慢も同時にやるなんて、さすがだぜ」

長門「そんなつもりはない……」

妖精「――!」

天龍「おっ、審査の結果が出たようだぜ」

天龍「それじゃあ頼む!」

妖精「……」ジャカジャカジャカジャカ

長門(負けたなこれは)



ジャカジャカジャカジャカ


ジャン!


妖精「!」シュパッ

天龍「な……んだと? 俺の負けだなんて……」ガクッ

長門「本当に……私が勝ちなのか?」

妖精「――!」

天龍「提督のドキドキ具合は圧倒的に長門の勝利、だってよ」

長門「……まさか、死への恐怖も混じってしまったんじゃないだろうな」

天龍「負けは負けだ……くそっ! 次の勝負をするぞ!」

天龍「次は↓2で勝負だ!!」

長門「箸で小豆掴み?」

天龍「正確さと俊敏さが必要な勝負だぜ! 妖精さん、準備を頼む」パチンッ

妖精「……!」セッセ セッセ

長門(こんな勝負のために労力を……頭が下がるな)


――――


天龍「よーし、今から1分の間に、右の器に入った小豆を左の器に移動させるんだ」

天龍「箸でな。ズルはダメだぜ」

長門「分かっている」

天龍「たくさん移動させた方の勝ちだぜ!」

天龍「じゃ、よーい……」


天龍「ドン!!」シュパパパッ

長門「!!」ササササッ


コンマ二桁

↓1 天龍の小豆の数

↓2 長門の小豆の数

天龍「うおおおおおおお!!」シュパパパパッ

長門(速いな。小豆も正確に掴んで移動させている)サササササッ

長門(これは少し楽しくなりそうだ……!)サササササッ

ベキッ

長門「!?」

長門(しまった、箸が折れた!)

長門(くそ……掴みにくい……! 大幅なロスだ)プルプル

天龍「おりゃりゃりゃりゃりゃ!!」シュパパパパッ

長門(だが、負けん! 負けんぞ!)ヒョイ ヒョイ


――――


妖精「ピーーーー!」

天龍「はー、もう1分経ったのか」

長門「……ほとんど移動させたようだな」

天龍「まあな! ん? お前は……何でこんなに少ないんだよ?」

長門「これが実力だ」

天龍「そう、なのか? でも……いや……」

天龍「力は凄いけど、こういうのは苦手なのか?」

長門「そうらしい。思わぬ発見だよ」

天龍「そっか……まあ結果は結果だ。妖精さんに判定してもらうまでもなく、俺の勝ちだな!」ニカッ

長門「完敗だな」

天龍「へへ! これで1勝2敗か……まだまだ追いつけるぜ! 次の勝負に移るぞ!」

天龍「次は↓2で戦うぜ!」

ここまでで
続きは今日中に

天龍「即興でカッコイイ技名を考える勝負だ!」

長門「?」

天龍「今から1分間、自分で考えた思いつく限りのイケてる技名を叫ぶんだ」

天龍「審査はもちろん妖精さんがする。考えた数も結果に影響するから、もたもたしてる暇はないぜ!」

長門「すまん、言ってる意味がよく……」

天龍「とにかくそれっぽい技名を言えばいいんだよ、行くぜ!」

長門「待て! 少し考えさせてくれ!」

天龍「それじゃ即興にならねえだろ? よーい……ドン!」

天龍「まずは俺から、ドラゴンクロー!!」

長門(ん? どこかで聞いたことがあるぞ?)

長門(とツッコんでる暇はない。ええと、カッコいい技名……)

天龍「ドラゴンジャブ!! ドラゴンクラッシュ!! ドラゴンインパクト!!」

長門(ドラゴンシリーズか)

長門(マズいな、私も数を打たねば……! ええいやけだ!)



長門「聖域“サンクチュアリ”」

天龍「えっ」


長門「……」

長門(は、恥ずかしい……!!)カァァ

天龍「や、やるじゃねえかよ。ならば!」

天龍「ファイナルクラッシュ!! ファイナルソード」

長門「執行“エクセキューション”」

天龍「!!」

長門「災害“ディザスター”」

天龍(ち、超カッケーじゃねえか!!)キラキラ

天龍「くっそー……! エターナルブレード!! エターナルクロー!!」

長門(……天龍は基本横文字で、限りある言葉の組み合わせのようだな)

長門(私も偉そうなことは言えないが……廚二心をくすぐるやつで行くか)

長門「」

天龍「エ、エターナル……パンチ」

途中送信すみません…
↑のやつ書き直します

長門「執行“エクセキューション”」

天龍「!!」

長門「災害“ディザスター”」

天龍(ち、超カッケーじゃねえかよぉ!!)キラキラ

天龍「くっそー! エターナルブレード!! エターナルクロー!!」

長門(……天龍は基本横文字で、限りある言葉の組み合わせのようだな)

長門(私も偉そうなことは言えないが……廚二心をくすぐるやつで行くか)

長門「神の息吹“ゴッドブレス”」

天龍「エ、エターナル……パンチ!! エターナルインパクト!!」

長門「最後の一撃“ラストブロウ”」

天龍「デーモンブロウ!! ドラゴンブロウ!!」

長門(ひょっとして私のを盗んだか?)



――――


妖精「ピーーーー!」

天龍「……はぁ……はぁ……」

長門「や、やっと終わったか」

天龍「へへっ……いい勝負だったな。どっちが勝ってもおかしくねえぜ」

長門(どっちも負けでいい気がするんだが)

天龍「それじゃあ妖精さん、審査を頼むぜ!」

妖精「……」ジャカジャカジャカジャカ

長門(これは妖精さんも困るだろうな)

妖精「……」ジャカジャカジャカジャカ


コンマ判定

↓1 天龍の得点

↓2 長門の得点



ジャン!


妖精「!」シュパッ

天龍「や、やったぜ! 俺の勝ちだ!」

長門「良かったな、おめでとう」

天龍「これで2勝2敗、まだまだ分からねえぜ!」

天龍「……けどよ」

長門「?」

天龍「正直俺は、お前の技名に強い魅力を感じちまった」ヘヘ

天龍「なあ、頼みがあるんだけどよ……使ってもいいか?」

長門「は?」

天龍「長門が考えた技名だよ。駆逐艦たちに披露してやりてぇんだ」

長門「頼むからやめてくれ。この通りだ」ペコリ

天龍「……そうだよな。あんなカッコいいもの、誰にも渡したくねえよな」

長門(違う!)

天龍「仕方ねえ、我慢するか。でも楽しかったな! また技名勝負やろうぜ!」

長門「絶対に嫌だ」

天龍「何でだよ?」

長門「いいから次の勝負に移ってくれ。まだ決着はついてないだろう」

天龍「お、おう……そうだな。んじゃ次は↓2」

天龍「剣道一本勝負だ」

長門「! ……ほう。なかなか良いじゃないか」

天龍「乗り気だな」

長門「まあな。そういう勝負なら、私は大歓迎だぞ」ゴゴゴゴ

天龍「おお、やる気がビリビリ伝わって来やがる……! よっしゃ、場所を移動するぜ! ついて来てくれ」

長門「腕が鳴る」


――――


天龍「いいか? 一本取った方が勝ちだからな」

長門「分かりやすくていいな」

天龍「そうだろ! 俺の華麗な動きを見せてやるから覚悟しやがれ!」

天龍「よーい……」

長門「? おい、ちょっと待て…」


天龍「始め!!」ヒュンッ

長門「くっ!」ササッ

天龍「ちっ、躱したか」

長門「待てと言っただろう! 何だその始め方は!? もっと形式に則って…」

天龍「形式なんてお堅いモン知るかよ! おらおら!」ヒュンヒュン

長門「こ、この……愚か者がぁぁぁ!!」

ヒュンッ!!

天龍「うお!? あっぶねぇ……!!」ササッ

長門「伝統を軽んじるとは許せん! その性根を文字通り叩き直してやる!!」

天龍「な、なんか怖ぇよ……長門」

長門「貴様のせいだろうが!!」ヒュンッ!

天龍「うおぉ!?」

天龍(さすがだな! とてつもなく速ぇ……が)

天龍「負けてられるか!!」ヒュンッ

長門「遅い! めーーーーん!!」スパーンッ!

天龍「ふんっ、入ってねえぜ!」

長門「……なるほど。少し見くびっていたようだ」

長門「次は殺る」スッ

天龍「まさしく一騎打ちってか」フフン

長門「……」ジリジリ

天龍「……」ジリジリ


天龍「……はああああああっ!!」ズダダダッ

長門「ッ!!」ササササッ



「めぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」スパーンッ!!



コンマ判定、大きい方が勝ち

↓1 天龍

↓2 長門



妖精「……――!!」シュパッ


長門「なっ……バカな!? 私が負けただと?」

天龍「一本、だな」ニヤリ

長門「くそ、悔しい……! 本当に悔しいぞこれは!」

長門「もう1回勝負しろ! 納得いかん!」グイッ

天龍「ざ、残念だけど1回勝負だ。剣道ならまた今度相手するぜ」

長門「よし約束だぞ。絶対だからな?」ゴゴゴゴ

天龍(すげえ気迫……そんなに伝統って大切なのかよ)

天龍(……ちょっと勉強するかな……)


長門「ふぅ……で、次の勝負は何だ?」ケロッ

天龍「あれ。なんか急に怒りが収まったな」

長門「剣道の件は剣道でつけると決めたからな。それはそれ、これはこれだ」

天龍「そういうもんか……んじゃ、最後は↓2だ」

天龍「最後はカラオケ対決だ」

長門「最後?」

天龍「だってそうだろ? 3勝2敗で、次に俺が勝てば4勝だ」

長門「……私が負けると言いたいのか」

天龍「自慢じゃねえが、歌唱力には自信があるんだよなー」コホン

天龍「妖精さん、スタンバイ頼むぜ!」

長門(……天龍の言葉が本当かどうかは分からないが)

長門(私は今まで生きてきた中でほとんど歌を歌ったことがない)

長門(これは……決まってしまうのか?)


――――


天龍「カラオケマシーン設置完了! さて、どっちが先に歌う?」

長門「私からだ」

天龍「いいぜ。ほら、マイクだ」

長門「あー、あー……」ドキドキ

天龍「さあ、何を歌う?」

長門「そ、そうだな↓2」アーティストと曲名

長門「……実は、駆逐艦たちがアニメにハマっていて」

長門「私も流れで鑑賞していたんだが、その時のオープニングテーマが頭から離れなくてな」

天龍「どんな曲だ?」

長門「待て、私が直接入れよう」ピッピッピ


~♪ ~♪


天龍「あ、これ俺も聞いたことあるぜ!」

長門「……」

天龍(歌うモードに入ってんな。さて、どんなもんかな)

長門「……」スゥ


長門「壊れた暗闇 泣いてる君の影」

長門「冷たい扉は 今でも閉ざされ」

長門「もう戻れはしないの? あの日々、あの夢、あの希望は」

長門「この空は本物? 気まぐれ、突然、色を変えてく」


長門「越えて その壁の向こう側へ」

長門「狂ってゆく 世界のカケラが」

長門「剥がれ落ちて消えてゆくわ“白昼夢(デイドリーム)”」


~♪ ~♪


天龍「……これ、結構歌ってるのか?」

長門「いや、人前ではおろか、1人でも歌ったことはほとんどない」

天龍「そっか……」

長門「さて、次はお前の番だ」スッ

天龍「おう!」

天龍「俺は……これを歌うぜ↓2」アーティストと曲名



ピッピッピ


~♪ ~♪


長門「これは……知ってるぞ。駆逐艦たちと観た」

天龍「俺たち軍艦が出てくるアニメのOPだぜ」コホン


天龍「静かに燃える世界 始まりはここから」

天龍「夜空が終わりを告げるとき」

天龍「ひとすじの光が 胸に秘めた声が」

天龍「解き放つ 闇を裂いて」

天龍「枯れるよりいっそ 散り急ぐ姿」

天龍「迷い歩く姿を」

天龍「千の波に 呑まれた心じゃ」

天龍「君さえ守れない」


天龍「響け確かな衝動 鳴り止まぬように」

天龍「忘れられぬ傷を残して」

天龍「今も微かな残像 消えないままで」

天龍「世界が待ってる 明日の産声を」

天龍「響け確かな衝動 消えないままで」

天龍「そう未来と過去が交差する 百年目の歌」


~♪ ~♪


長門「……なるほどな」

天龍「どうだ、上手かっただろ?」

長門「妖精さんに聞こうじゃないか。点数を頼む」

妖精「……」ジャカジャカジャカジャカ


コンマ二桁

↓1 長門の点数

↓2 天龍の点数



妖精「!!」ババンッ!


天龍「なっ!? マジかよこれ!」

長門「私が勝ったのか?」

天龍「そうみてぇだな……ちくしょう、自信あったのによぉ」ハァ

長門(意外といけるんだな私は)


長門「ところで、これで3勝3敗の引き分けになったが」

天龍「だな……これが本当に、最後の最後だぜ」

天龍「いいか長門、俺が勝ったらビッグセブンに入れる約束、忘れるなよ!」

長門「約束はしてないがな」

天龍「ラストのラスト! ↓2で勝負だぜ!!」

長門「……なるほどな」

天龍「やっぱり俺たちの勝負っていったら」


長門・天龍「砲雷撃戦だ!」


――――


天龍「準備はいいか?」

長門「もちろんだ」

長門「ところでもう一度確認をとるが、先に相手を大破させた方が勝ちでいいんだな」

天龍「正真正銘の真剣勝負、楽しもうぜ!」

長門「……いざ」


長門「勝負!!」ドンッ!

天龍「おっと! 速さじゃ負けねえぜ!」ササッ

長門「全主砲斉射!!」ドーンッ ドーンッ

天龍「当てずっぽうか? らしくねえな!」

天龍「こっちも行くぜ、オラオラ!」ドンドンッ


ドガァァァァン!


天龍「よっしゃ! 命中!」

長門「……痒いな」

天龍「へ?」


長門「忘れたのか? 私は戦艦長門だぞ」ニヤリ

天龍「!? かすり傷かよ!?」


長門「そもそも直撃はしていないんだ」

天龍「……まあ、そりゃそうだよな……簡単にはいかねえ」

長門「油断は禁物だぞ天龍!」

ドーンッ

天龍「くっ! 負けるかよ!!」ササッ


ドドンッ ヒュンッ

ドガァァァァァァン!


――――――

――――

――


コンマ二桁、大きい方が勝ち

↓1 天龍

↓2 長門

天龍「うおぉぉぉぉぉ!!」小破

ドドンッ

長門「読みが甘いな」中破

サッサッ

長門「照準を合わせる! てーーー!!」ドォーンッ

天龍「げっ!?」


ドガァァァァァンッ


天龍「……く」プスプス

天龍「くそぅ……あと少しだったのに……」大破

長門「決着はついたようだな」スイー

スッ

天龍「な……何だよ、この手」

長門「互いの健闘を称えようじゃないか。良い勝負だった」

天龍「……、そうだな」ギュッ

天龍「負けちまったけど、なんか清々しい気分だぜ」

長門「うむ」

長門「にしても驚いた。私は謝らなくてはならないようだ」

天龍「え?」

長門「すまない天龍。私は今までお前のことを見くびっていた。想像以上に力のある艦娘だった」ペコリ

天龍「お世辞はいいよ。負けは負けだ」

長門「だが最後の最後まで五分五分だったろう。しかも流れはお前にあった」

長門「正直負けを覚悟していたからな」

天龍「……」

長門「お前のような艦娘が仲間で頼もしい。これからもどうかよろしく頼む」

天龍「……へへ」

天龍「そうか? そこまで言われると照れるな」テレテレ

長門「今から間宮で食事でもどうだ? ぜひおごらせてくれ」

天龍「マジで!? 行く行く! 腹減ってたんだよなぁー!」

長門「共に今までの勝負を振り返ろうじゃないか」

スタスタ


――――――

――――

――



――翌日――


天龍「ってなことがあってよー!」

暁「すごいわ天龍さん!」

雷「長門さんと対等に渡り合うなんて!」

天龍「今や俺と長門は親友っつーか? 一心同体みたいな?」

電「ということは、ビッグセブンの仲間入りなのです?」

天龍「まあそうなっちゃうよなぁ! 何たって親友だからなぁ!」エヘヘ

響「ビッグセブンに加入ってことは、ビッグエイトになるのかな」

天龍「おっ、いいね! それいただき!」


長門「……」

陸奥「ねえ長門、昨日一体何があったの? 鎮守府が震撼してるわよ?」

長門「聞くな……私もどうかしていたのかもしれない」

天龍「今日から俺は、ビッグエイトの天龍だぜ!」ジャーン

電「かっこいいのです!」キラキラ

暁「そんけーしちゃうわね!」キラキラ

天龍「何か困ったことがあったら、このビッグエイトに相談してくれ!」

雷「頼りになるわ!」キラキラ

響「だね。さっそくいいかな?」キラキラ

天龍「おお! 何でも来い!」



長門「……頭が痛い」



おわり

お付き合いありがとうございました

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