姉「弟ちゃんの汗で水分補給したい」 (196)

姉「のどかわいた」

弟「冷蔵庫にジュースあったよ」

姉「ねぇ…弟ちゃんちょっと運動しようか」

姉「スクワットとか。ヒンズースクワットとかしようか」

弟「のどかわいたんじゃないの?」

姉「いや、あのね?」

姉「弟ちゃんの、汗をね、その、飲みたいと思いまして、ヒヒ」

弟「…」

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姉「あ!あ!うそうそ!」

姉「ツバでもいいっすよ!」

弟「宿題があるから…」スタスタ

姉「代わりにお姉ちゃんの乳もんでいいから!モミモミしていいから!!」

姉「一滴一モミ!」

姉「三滴で五モミ!!」

姉「お得!!」

姉「弟ちゃんのち◯こもみたい」

姉「弟ちゃん、お風呂入ろっか」

弟「お姉ちゃんの次でいいよ」

姉「お風呂、いっしょに入ろっか」

弟「…やだ」

姉「下半身を重点的に洗ってあげよう。来なさい」グイ

弟「やーめーて!!」ジタバタ

姉「よいではないか!よいではないか!」

弟「いやだ!変態!」ジタバタ

姉「ちがう!ち◯こ!ち◯こもむだけだから!」

姉「洗うふりしてモミモミだけだから!そして!!」


姉「『お姉ちゃん、おち◯ち◯がおかしくなっちゃったよぅ』」

姉「ふふ…大丈夫よ?お姉ちゃんが治してあげる」

姉「『ほんとう?痛くしない?』」

姉「優しくしてあげる。こーやって…」

姉「『あっあっ。お姉ちゃん、なんだか変な気持ちだよぅ。ぼく、おかしいのかなぁ』」

姉「いいのよ…男の子なんだから、普通の事なのよ?」

姉「いっぱい変な気持ちになって…お姉ちゃんにまかせて?」

姉「『あっあっあっ!お姉ちゃん!ぼく、おかしくなっちゃう!こわれちゃう!』」

姉「いいよ!弟ちゃん!お姉ちゃんで!お姉ちゃんでおかしくなっちゃえ!!」

姉「『あああああああっ!!』」

姉「あっぴゃっぴゃっ!!」ケタケタ



弟「教科書の音読するので、サインもらえますか?」

父「ん。国語か」

弟「はい。あと、面白い本があれば貸してほしいです」

父「おおいいぞ。人間失格を貸してやろう」

姉「弟ちゃんって下の毛はえたのかな」

姉「確かめたい」ハァ

母「もしもし警察ですか?」

姉「ヤメロ!!願望を言っただけじゃん!!」

母「あんたねぇいい加減にしときなさいよ」

母「ただでさえ最近避けられてんだから、本気で嫌われるわよ」

姉「弟ちゃんが?あてくしを?」

姉「そんなわけないぢゃ~ん!」ケラケラ

母「あの子も微妙なお年頃なんだから」

姉「照れてるだけでしょー」

姉「弟ちゃんが授業参観の時なんて言ったか知ってる~?」フフ

母「またその話…」

姉「私のこと!『世界で一番大好き』って!!」

姉「愛の告白!!」キャ-ッ

母「作文で発表しただけでしょ」

母「しかも一年前」

姉「はぁ。弟ちゃん早く帰ってこないかなあ」

母「今日は四限までだから早いと思うけど」

母「っていうかあんた仕事は」

姉「休みですぅー!」

母「今月まだ家にお金いれてないでしょ」

姉「なくなっちった☆」

姉「弟ちゃんに着せる半そで半ズボン虫取りアミ麦わら帽子のワンパクグッズ一式買って」

母「もしもし警察ですか?」

姉「弟ちゃんの布団にダイブする」

姉「…」ソ-ッ

姉「…」キョロキョロ

姉「っし」グッグッ

姉「視界よーし!準備よーし!」

姉「いざっ!!」バッ

ぼふっ

姉「はあああああん!!///」ゴロゴロ

姉「弟ちゃん!弟ちゃんのにおいだあああああ!!」ゴロゴロ

姉「弟ちゃんに包まれてるううう///」ゴロゴロ

姉「やさしさに包まれてるうううう!!」



弟「…」

友「…」

姉「キョッ!?」ガバ

姉「ちがうの!!」

弟「…」

友「お、おじゃましてます…」

姉「ちがうの!弟ちゃん!」

弟「友ちゃん。外であそぼっか」

友「う、うん」

姉「ちがうの!!」

姉「ちがうの!!」

姉「ちゃうねん!!」

姉「せやかて工藤!!」

弟「…」スタスタ

友「…」スタスタ

姉「…」

姉「…」




姉「^^」

姉「」バッ

ぼふっ

姉「はああああああん!!///」ゴロゴロ



友「お姉さん、最近おかしくない?」

弟「元からだよ」

姉「弟ちゃんには私だけいればいい」

姉「そう思わない?」

友「思いません」

姉「…」

友「…」

姉「最近さぁ…弟ちゃんが私にかまってくれないんだよねぇ」

姉「なんでだろう?」ジロ

友「さぁ?」

友「お姉さんが弟くんのイヤがることするからじゃないですか?」

友「弟くんのおしりさわったり」

友「弟くんの布団に入ったり」

友「弟くんがお風呂入ってるとこに突入したり」

友「弟くんのおしりさわったり…」

姉「ただの愛情表現よ」

姉「家族ならフツーのことよ」

友「弟くんの、おしり、さわったり…」プルプル

姉「なに?さわりたいの?」

友「ち、ちがいます!」

友「そりゃ、ちょっとは興味はありますけど!」

友「男子のおしりってどんなのかなーって思いますけど!」

姉「さわりたいんだー」

友「そんな事っ」

姉「やわらかいよ」

友「!?」

姉「や わ ら か い よ」

友「そう、なんですか…?」

姉「ええ」

姉「まぁ私のといい勝負ってとこかしら」

友「弟くんの…やわらかいんだ」ドキドキ

姉「さわってみる?」

友「えっ!?」

姉「私のおしりでよければ」

友「は?」


姉「普段から弟ちゃんのおしりをさわっている私のおしりをさわる」

姉「それはつまり…」

姉「間接的に弟ちゃんのおしりをさわるという事にはならないかしら?」


友「ッ!!」ハッ

姉「ふふ、どう?さわる?」

友「お、お姉さんのおしりをさわれば…」

友「弟くんのおしりをさわったことになる…!!」

姉「そうよ」

姉(くく…かかったな小娘が!)


姉「ただし条件があるわ」

姉「今後弟ちゃんには一切…」

友「」バッ!


むにゅう

姉「きゃっ!?///」

友「…」

むにむにむにむにむに

姉「あっ!ち、ちょっと///」

姉「やめ、んッ///」

友「弟くんの、弟くんのおしり…」

むにむにむにむにむに


< オシリ...オシリ...
< アッ-!


弟「」

http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1467116438
の続きだったりします。

姉「弟ちゃんがえっちな本持ってる!」

弟「ブ-ッ!!」ビチャ

父「なに、ほんとうか?」

姉「しかも私に激似なヤツ」

姉「石原さとみに激似な私に激似なえっちな写真集」

母「黙れ」

母「まぁ弟ちゃんもそんな年頃なのね…」

弟「う、うそですよ!」アタフタ

弟「変な言いがかりやめてよ!お姉ちゃん!」

姉「言いがかりではない」

姉「弟ちゃんは毎晩そのえっちな本を見ながら」

姉「石原さとみとお姉ちゃんによく似たモデルの裸体を見ながら」

姉「しこってるのよ」

姉「お姉ちゃんは知っているぞ」

父「黙れ」



弟「しこ…?」

姉「弟ちゃんは毎晩石原お姉ちゃんでしこってるの」

母「帰れ」

弟「ほ、ほんとにうそですってば!」

父「まぁ弟がそういうなら…」

母「そうね。誰も石原良純なんか信じないわよ~」

弟「ほっ…ありがとうございます…」



姉「え?許してほしいって?弟ちゃん」

姉「しょうがないな~!一つだけ条件がある!」

母「良純がなんか言ってる」

父「天気予報だろ」

姉「お父さんとお母さんに敬語をやめること!!」

父「…」

母「…」

弟「…」



父「まぁ、な」

母「そうねぇ…」

弟「あ、あの…」アセ

父「急には無理だろ。ゆっくりでいい」

父「ただ覚えててほしい。俺たちは家族なんだから」

父「余計な気遣いは無用だ」

弟「はい…ありがとうございます」ペコ

姉「ほら~また敬語~!!」

姉「罰としてお姉ちゃんのおっぱいを…」

弟「っ!」キッ

弟「お姉ちゃんのバカっ!!」ダッ

姉「」ガ-ン



父「お前はほんとにバカだな、良純」

母「デリカシーが無さすぎるのよ」

姉「」

また明日

姉「弟ちゃんが冷たい」

〈朝〉

姉「ふぁ~…おはよ~」

母「おはよーさん」

父「おはよう」

トテトテ

弟「おはよう」

弟「お父さん、お母さん」

母「!」

母「ええ、おはよう弟ちゃん」ニコ

父「おはよう」ニッ


姉「弟ちゃ~ん!」バッ

姉「オッハー☆」

弟「あ、おはようございます」ペコ

姉「」



父「おお…」

母「これは…」

姉「」

弟「」プイッ

姉「どどどどうしたの?弟ちゃ~ん」

姉「ノリ悪いよぉ~」クイクイ

弟「ご飯を食べるので、どいて下さい」

姉「」



父「キレてるな…」

母「なかなか意地の悪いキレ方ね…」

弟「お母さん。このつけもの、おいしい」ポリポリ

母「でしょー。これはね…」

父「俺のぶんも食うか?ほれ」

弟「ありがとう!お父さん」

フフ...アハハ...




姉「」

ーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
ーー

姉「弟ちゃん!ウノしよう!ウノ!2人で!!」

弟「宿題があるので、やりません」ツ-ン




姉「弟ちゃん!弟ちゃんの好きなポール・マッカートニー!連れてきた!!」

ポール「ドモ-」

弟「帰って下さい」ツ-ン




姉「弟ちゃん!ほら!ベン・アフレック!!」

姉「ベン・アフレックならお姉ちゃん素手で倒せる!!」

ベンアフ「」

弟「デアデビルの時のベンアフじゃないですか」

弟「バットマンの時のならすごいと思います」ツ-ン

ーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
ーー

姉「エントリーナンバー1番!お姉ちゃん!」

姉「『はだしのゲンのお父さん』やります!!」



姉「ゲン…お前は麦になれ…」

姉「ふまれても、ふまれても、強くまっすぐにのびる麦になるんじゃ…」

弟「…」ツ-ン


母「中岡…なんでしたっけ」

父「だいすけとか、だいきちとかだったと思う」

姉「ララァ…私を導いてくれぇ…」

弟「…」

姉「ララァァァァァ…」

弟「ッ!」クッ

姉「よっしゃあ!!」バッ

弟「ずるい!シャアはそんなのじゃない!」



父「あいつのシャアのモノマネには定評があるからな」

母「似てないのが腹立つのよね」

姉「弟ちゃ~ん。機嫌なおしてよぉ」スリスリ

弟「あついです。くっつかないで下さい」

姉「弟ちゃんったらあ…」ムニムニ

弟「おしりをさわらないで下さい」

姉「かゆかったのよ!!」

弟「じゃあ自分のおしりをさわって下さい」

姉「…」

弟「…」ツ-ン

姉「…ぐす」

弟「!」


グス...グス...
ヒック...


弟「お、お姉ちゃ」

姉「ぶえええええええええええ!!!!!」

姉「弟ぢゃんが、弟ぢゃんがいぢめるうううううう!!!!」

姉「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」

姉「まあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」

弟「」



母「うっわ…ガチ泣き…」

父「あわれだな」

姉「グジュ....ヒン...」

弟「ごめん、ごめんね。お姉ちゃん」

弟「やり過ぎたよ」

ナデナデ

姉「!クゥ-ン...」

弟「ごめんね…よしよし」

姉「ヘッヘッヘッ」

姉「ペロペロペロペロ」

弟「あっはっは!くすぐったいよ!」

姉「ちゅっちゅっ!!」

弟「あははーっ!もうーパトラッシュったら!」

姉「ぱふぱふ☆」

弟「くっさ!!」



父「チャンネルかえていい?野球みたい」

母「関ジャニが終わるまで待ってください」

姉「手をケガしちゃった」

弟「えっ!?」

母「あら、大丈夫?」

姉「花束作ってる時に、ハサミでグサーっと」

弟「い、痛そう…」

母「じゃあしばらく仕事できないんじゃない?」

姉「んーまぁ私は基本配達だから」

弟「お姉ちゃん…大丈夫?」

姉「へーきへーき」

弟「でも…」

母「全治どれくらい?」

姉「まぁ1週間もあれば治るんじゃない?」


ピンポ-ン

< タッキュウビンデ-ス


姉「お、私のかな」

弟「あっ!ぼく出るよ!!」ガタ

弟「はい、お姉ちゃん宛だった」

姉「ありがと~」

姉「弟ちゃんやっさしーい!」

弟「べ、別に普通だよ」

弟「あ、開けるのも大変でしょ!ぼくやるよ!!」ガサ

姉「あ、ちょ、待っ…!!」



『世界のショタ・コレクション(創刊号)』



弟「…」

母「…」

姉「」

〈お風呂〉


姉「いてて…風呂入るのも一苦労だなぁ」

姉「利き手じゃないだけマシかな…」

トントン

姉「んー?誰?」

弟「お姉ちゃん」

弟「洗うの手伝おっか?」

姉「!?」ガタ

弟「かゆいとこない?」ゴシゴシ

姉「うんーありがとー」

姉(なにこれなにこれなにこれ!?)

姉(なにこの素敵イベント!!)

姉(ってか私マッパじゃん!!生まれたままの姿じゃん!!)

姉(いやあああん!!///)

姉(ダメよ弟ちゃん!!私たち家族なのよ!!///)

姉(ぐへ!ぐへへへへ!!)

弟「はいっ終わり!」ザバ-

姉「あ…」

姉(頭まで洗ってもらっちゃった…)

姉(幸せすぎるうううう///)

姉(あたまがフットーしそうだよぉ///)

弟「それじゃ…」

姉「っ!待って!」

弟「え?」



姉(言えっ!言うのよ!この前みたいに!)

姉(『弟ちゃんもいっしょに入ろ?』って)

姉(今ならきっとOKしてくれる!)

姉「あのっ…」

姉「~ッ///」

姉「オボンバッ!!///」ボンッ

弟「!?」ビク

姉「オボン!!」

姉「ぼんボンボンバンバへッ!?///」

弟「!?!?!?」

姉(なにィ!?上手くしゃべれんだとおおおおお~~っ!!)

弟「えーと…」

姉「…」

姉「にゃんでもない…」グス

弟「…」

姉「…」グス

弟「…ぼくもいっしょに入っていい?」

姉「!」パアア

弟「おじゃましまーす…」

姉「…///」ドキドキドキ

姉(あれ。なんでだろ)

姉(いつもならイタズラし放題なのに…)

姉(どうしよどうしよ///)

姉(やばい何も考えらんない///)

弟「あはは、もう流石にせまいね」

姉「うん…///」

弟「お姉ちゃん…」

姉「うん…///」

弟「あの…」

姉「ん…///」

弟「鼻血出てる」

姉「うん…うん?」タラ-

弟「すごい出てる」

姉「…」ドバババババババ

姉「」ズゥン

弟「お姉ちゃーん!!」

また明日~

姉「弟ちゃんの髪の毛食べたい」

女「うわあ…」

姉「きっとおいしいはず」

女「あんたさぁ、そんな事言ってるから彼氏できないんだよ」

姉「?弟ちゃんが私の彼氏だけど?」

友「本気で言ってます?」

友「弟くんにそんな気はないです」

姉「あ?」

友「おん?」

女「まぁまぁ」

女「まーでもかわいいよねーあの子」

友「そうですか?フツーだと思います」

友「どっちかというとカッコいいです」

友「でもマツジュンの1億倍程度のカッコよさですね、大した事ないです」



女「…この子も相当ね」コソ

姉「最近ぶっちゃけてきたのよ」コソ

友「弟くんの髪の毛食べたい」

女「あ、そうそう」

女「私結婚するからー」

姉「は!?いつ!?」ガタ

女「んー今年中には。婚約はしたし」

友「おめでとうございます!」

女「ありがとっ」

姉「いいなあああああ…」

姉「私も弟ちゃんと…」ハァ

友「まぁ弟くんは私がもらってあげますよ」

姉「あ゛?」

友「おおん?」

女「そーいやさ、あの子学校でどんな感じなの?」

友「すごい落ち着いてます」

友「他のギャーギャーうるさい男子と違って…マジメだし、大人っぽいし」

友「誰にでも優しいし…」

友「走るのはちょっと遅いけど、クラスで一番頭いいですしぃ…」

友「あっでもたまに抜けてるとこがあってぇ」

友「こないだ牛乳こぼしちゃった時も『友ちゃん、どうしよう…』って…」

友「ほんっっとにもー!私がいないとダメなんですよぅ///」ペラペラ



女「相当ね…」コソ

姉「小娘ェ…」イライラ

友「でも…」

女「ん?」

友「男子の中でちょっと浮いてる感じなんですよね」

友「普通にしゃべったりする子はいるんですけど」

友「どのグループにも入ってるわけじゃないし…」

女「まーガリ勉だしね」

姉「グループ?小学生がえっらそうに!」ハッ

姉「まさか、いじめられてるわけじゃないわよね」

友「それはないと思いますけど…ちょっと心配…」

友「私が、ちゃんと見ててあげないと…」ハァ

姉「なんでそうなる」

女「友達もっとたくさん作らなきゃね」


友「え、ダメですよそんなの」
姉「ダメよ、そんなの」

友「弟くんには私だけいればいいんです」
姉「弟ちゃんには私だけいればいいのよ」


女(ダメだこいつら…)



友「弟くんの牛乳飲みたい」

姉「それな」

姉「弟ちゃんのランドセルを股にはさんでお尻フリフリする」

姉「弟ちゃーん」

弟「なに?お姉ちゃん」

姉「ちょっと、ランドセル貸してほしいんだけど~」

弟「…何につかうの?」

姉「え、い、いや~ちょっと最近ランドセルにハマっちゃってぇ~」アセ

弟「…」ジト

姉(ヤバい、最近警戒心が強くなってきた…)

弟「まあ、別にいいけど」

姉「ほっ…ありがとー」

弟「こわさないでね」スッ

姉「うん…」

姉(そういえば、弟ちゃんがうちに来た時コレしか持ってなかったんだっけ)

姉「…」

弟「?」

姉「はい、ありがと」スッ

姉「大事にしてるのね。すごいキレイ」

弟「…うん」ギュ

姉「弟ちゃん、パパとママに会いたい?」

弟「…」



弟「時々、すっごくさみしくなる」

弟「お父さんもお母さんもお姉ちゃんもいるのに」

弟「みんなぼくのこと家族だって言ってくれるのに」

弟「みんな優しくしてくれるのに…」

弟「どうしようもなくさみしくなるんだ」

弟「ぼく、悪い子だよね」

弟「ごめんなさい…」

姉「…」

姉「…」ギュ

弟「!」

姉「…」ギュウウウウウウウウ

弟「いたい!いたいいたい!」

弟「お姉ちゃん!ギブ!ギブ!」ペシペシ

姉「弟ちゃんは悪い子じゃないもん」

姉「そんなこと言う子は離してあげません」

弟「折れるっ!折れるって!!」

姉「『ぼくは悪い子じゃない』」ギュ-

姉「はい、復唱」

弟「…ぼくは悪い子じゃない」

姉「『お姉ちゃんはぼくの女神です』」

姉「復唱」

弟「お姉ちゃんは……えっ!?」

姉「復唱」ギュウウウウウウウ

弟「お、お姉ちゃんは女神!女神です!!」

弟「いたいいたい!!」ジタバタ

姉「よろしい」スッ

弟「シヌカトオモッタ...」

姉「…」ズイ

弟「!」ビク

姉「……」

弟「な、なに?」

姉「………」

チュッ

弟「は!?え?え!?」

姉「…///」

弟「あ、あの///」

姉「元気が出ただろう!!///」

姉「ふはははははは!!奪ってやったぞ!!」

姉「弟ちゃんの、は、はじめてを、とったどーーー!!!///」

弟「な、なにするんだよっ!!」

姉「ふはははははは!!/////」

姉「ベジータアアアアッ!!!」

弟「意味わかんないよっ」

姉「最近弟ちゃんをまともに見れない」

ガチャ

弟「お姉ちゃん」

姉「な、なに?」フイ

弟「…洗濯物、はい」

姉「ありがと、そこ置いといて」

弟「…」

姉「…」

弟「それじゃ…」

姉「ん…」

パタン

姉「ああああんもうううう!!」

ジタバタ

姉「弟ちゃんともっとイチャイチャしたいのにいいいい!!!」

姉「ペロペロしたいのにいいいい!!!」

姉「はぁ…どうしてだろう」

姉「最近、まともに弟ちゃんの目が見れない…」


ガチャ


母「見つめ合~うと~すな~おに~♪」

母「おしゃ~べり~でき~な~い~♪」

姉「つ、TSUNAMI!!」

母「姉、それはね…」

母「恋よ」

姉「!?」



姉「いや、弟ちゃんの事は好きよ?」

姉「愛してるよ?」

母「今まで冗談みたいなノリだったじゃない」

姉「そんな事ない!!」キ-ッ

母「もっと本気になっちゃったんでしょ?」

姉「う…」

母「お母さんは応援してるわよ~」ホホホ

姉「ひとごとだと思って…」

父「おい、姉」ヒョイ

父「弟が元気ないんだが、なんか知らないか?」

姉「え!!」バッ

母「あーあーお姉ちゃんがそっけないから~」

姉「弟ちゃんんんんん!!」ダッ

バン!!

姉「弟ちゃん!!」

弟「あ、お姉ちゃん…」グス

姉「!?な、泣いてる!?」

姉「どうしたの!?弟ちゃん!!」

姉「ポンポン!?ポンポン痛いの!?」

姉「さすってやろう!!」

サスサスサスサス...

弟「うわぁ~やめて~」ジタバタ

姉「テストの点数?」

弟「うん…最近ちょっと…」

姉「いつも100点だったもんね」

姉「何点だったの?」

弟「98…」

姉「ええ~別にいいじゃん」

弟「よくないよ…」グス

弟「ずっと100点とらないと…立派な大人になれない…」

姉「え~…」

姉(高校の時ぜんぶ赤点だった私はどうなるんだ…)

弟「…」グス

姉「弟ちゃんさぁ、ソレ、誰が言ってたの?」

弟「誰も…ぼくが決めた」

姉「なんで?」

弟「早く大人になりたいんだ」

姉「ふーん…」



姉「よし…弟ちゃんついてきなさい」

弟「?」

スタスタ


弟「お姉ちゃんの部屋…」

姉「たしかこの辺に…」ゴソゴソ

姉「おっあったあった」

姉「弟ちゃん、これを見なさい」

弟「?なにこれ…テスト?」

弟「に、21点!?」

姉「ふ…」

弟「これ、もしかして…」

姉「お姉ちゃんのよ」ド-ン

姉「昔(高校)お母さんにバレるのが怖くて隠してたの」

姉「これも、これも、これもよ!!」

バサバサバサ

弟「11点…25点…9点…」

弟「うわあ…」

姉「実はお姉ちゃんはね…」

姉「バカだったのよ!!」ド-ン

弟「しってる」

姉「なんだとう!?」



姉「まあバカでも大人にはなれます」

姉「お姉ちゃんみたいな立派な大人にね!!」ボイ-ン

弟「はあ…」

姉「ほぉ~信じてないなぁ~」

姉「おらあ!私の立派なのを身体に覚えさせちゃる!!」バッ

ムニムニムニムニ...

弟「うわあ~やめて~」ジタバタ

姉「弟ちゃんと一緒に寝る」

姉「ぶへぇ~食った食った~」

母「行儀悪いわよ」

弟「ごちそうさまでした」

父「ごちそうさま」

母「はい、おそまつさま」

姉「あああー!明日は休みだぁ!」

弟「そうなの?」

姉「うん!」

姉「寝まくってやるぞ!昼まで寝てやる!」

父「そのまま起きるな」

姉「ひどっ!?」

弟「ぼくお皿洗うね」

母「あら、いつもありがとー」

姉「じゃあお姉ちゃんは弟ちゃんのおしりさわるね!」

弟「やめて下さい」

姉「ピギィ!?」

姉「やぁだぁ~!!」

姉「敬語やだぁ~!!」ビ-

父「おい、アレどうにかしろ」

母「どうにもなりません」

弟「…」カチャカチャ

父「ま、セクハラは程々にってことだ」

姉「やぁだぁ~」バタバタ

姉「いっぱいするぅ~」ビ-

母「あんたこの間まで奥ゆかしかったのに…」

〈翌日〉


姉「zzz...」グオ-グオ-

弟「お姉ちゃん、起きて」

姉「うーん…」ムニャムニャ

弟「もうお昼だよ」

弟「お昼ごはん食べそこねちゃうよ」

姉「zzz...」

弟「起きてったら」ユサユサ

姉「zzz...」ギリギリ

弟「もう!」

姉「うーん…」グイ

弟「わっ!?」

ボフ

弟「うわあ~はなせ~」

姉「zzz...」スピ-

姉「うへへ…弟ちゃーん」ムニャムニャ

姉「だいすき…」ギュ

弟「もう…」

姉「zzz...」

弟「いつもおつかれさま」ナデナデ

弟「ふわあ…」

弟「ぼくも、ちょっとだけ…」ウトウト

父「おい、こっち来てみろ」

母「?なんですか?」


姉「zzz...」グオ-グオ-

弟「…」スヤスヤ


母「あらあ。仲良く寝ちゃって!」

母「弟ちゃんかわいい!」

父「ああ、それに比べて…」


姉「zzz...」グオオオオ...


父「こいつはカピバラそっくりだな」

母「グレムリンにも似てますね」

また明日~

姉「ラブレターもらっちゃった」

姉(ひまだな~)ボ-

姉(今日は配達もないし)

姉(まーもうすぐ母の日だから忙しくなるかなぁ)

「あ、あの」

姉「…」ボ-

「あのっ!」

姉「!いらっしゃいませ」ハッ

「この間ここで花買った時に、一目ぼれしました!」

「これっ!読んでください!」バッ

姉「えー…」

姉「あの、彼氏(弟)いるんで…」

「返事待ってます!」タッ

姉「おい」

姉「人の話をきけよ…」

〈夜〉

弟「えっ!ラブレター!?」

姉「うん、どーしよ」

父「今時珍しい奴もいるんだなあ」

母「ねー」

母「話だけでも聞いてあげたら?」

姉「やだよ…」

父「お前、これ逃したら終わりかもしれんぞ」

母「そうよ。ただでさえカピバラなんだから」

父「ペットショップ店員なのかもな」

母「捕まえてマニアに売る気なのかしら」

姉「おい。いい加減にしろ」

姉「泣くぞ」

弟「…」

弟「どんな人だったの?」

姉「どんなって…ちゃんと見てない」

母「とりあえずもう一度会ってみなさいって!」

姉「そうだなぁ」

父「変な奴だったらボコボコにしてやれ」

母「ちょっと…お父さん」

弟「…」

弟(変な奴だよ…きっと)

弟(会わない方がいいよ)

弟「…」モヤモヤ

〈公園〉

弟「はあ…」ボ-

弟(お姉ちゃん、どうするんだろう)

弟(ラブレターの人と会うのかな)

弟(いい人だったら結婚とかするのかな)

弟(もう会えなくなっちゃうのかな)

弟「…はあ」

?「…」コソッ


イケメン「だーれだ☆」バッ

弟「わあ?!」

イケメン「やあ☆」

弟「あ、お久しぶりです」ペコ

イケメン「どうしたの?ため息なんてついて☆」

弟「いや、あの…」

イケメン「ぼくでよければ相談にのるよ☆」

弟「…はい」


・・・


イケメン「なるほどなぁ☆」

イケメン「お姉ちゃんがとられちゃうかもしれないから、ヤキモキしてるんだ☆」

弟「そんなことっ!」

弟「…ないと思います」

イケメン「…」ニコニコ

イケメン「いい事教えてあげる☆」

弟「え?」

イケメン「お姉ちゃんがとられない、いい方法☆」

弟「ど、どうするんですか?」

イケメン「おそうんだよ☆」

弟「は?」

イケメン「お そ う ん だ よ」

イケメン「男は度胸!何でもやってみるもんだよ☆」

弟「はあ…」

〈翌日〉

姉「♪」フンフ-ン

弟「…」ソロ-リ

姉「…」

弟「…」

弟「ッ!」バッ

弟「やあああああッッ!!」

バシッ!!

弟「!?」

姉「あらあ~??」

姉「だぁ~れかなあああ~~??おいたをする子はぁ~~??」

グググ...

弟「ぼ、木刀を指二本で…ヒィッ」



姉「あれ、弟ちゃんじゃない」コロッ

姉「何してんの?」

弟「る、るろうに剣心ごっこ…」

姉「マジで!?」

姉「わたし比古清十郎やる!!」

弟「じゃあぼく、いわんぼう…」

〈別の日〉

弟(今度こそ)

弟「…」ソロソロ

姉「zzz...」グオ-

弟「ッ!」バッ

弟「うおおおおおおおッッ!!」

ガキイイイイイイン!!

弟「!?!?」

姉「ナンダキサマハ…」

姉「シニタイノカ…?」

ギリギリ

弟「し、真剣を歯で…ヒィィッ!」



姉「何だ弟ちゃんじゃない」ペッ

姉「何してんの?」

弟「れ、烈火の炎ごっこ…」

姉「マジで!?!?」

姉「わたし紅麗やりたい!!」

弟「じゃ、ぼく森紅蘭で…」

〈別の日〉

弟「…」

姉「ん?どーしたの?」

弟「……」ズイ

姉「え?なに?なに?」

弟「………」ズズイ

姉「やっ///ちょっ!///」

姉「ま、まだ心の準備が…///」

弟「ッ!!」バッ

弟「ちぇすとおおおおおッッッ!!!」

ギャリイイイイイイッッ!!!!!

弟「!?!?!?」

姉「おどりゃクソ森ィイイイイッッ!!」

姉「何してくれとるんじゃあ!!!!」

ギチギチギチ...

弟「ち、チェーンソーをまつ毛で…」

弟「ヒィィィッ!!」



姉「あれ、弟ちゃんじゃない」ペイッ

姉「何してんの?」

弟「け、けものフレンズごっこ…」

姉「マジで!?!?!?」

姉「わたしサーバルちゃんね!」

弟「…アライさんなのだ」

弟(あんたはカピバラさんだろ)

また明日ー

姉「しょうがないにゃあ…」

ピンポ-ン

友「弟くーん」

友「あーそーぼー」

ガチャ

姉「テケリリ!!テケリリ!!」

友「きゃあああッッ!?」ビクッ

姉「びっくりした…」

姉「ラヴクラフトの奴かと思った…」

姉「おい。さすがに傷つくぞ」

友「弟くんを早く胃袋から出してください」

友「消化する前に」

姉「あれあれ?ケンカ売ってる?」

姉「反芻しますよ?」モゴォ

姉「弟ちゃんなら塾よ」

友「えっ!?塾行ってるんですか?」

姉「最近行き始めたの」

姉「もっと勉強したいんだって」

友「そんにゃあ…」シュン

友「もっと弟くんと遊びたいにょにぃ」

姉「え、なにそれ」ヒキ

姉「かわいいと思ってんの?」

友「いやなんか迷走してて」

友「でもつまんないです…」ハァ

友「クラスでも席替えで離れちゃったし」

姉「ふーん…」


姉「たまってる、ってやつなのかな?」

友「はい…」

姉「しょうがないにゃあ…」

姉「いいよ」


ーーーーーー
ーーーー
ーー

姉「友…愛してる」イケボ

友「弟くん///」

友「わたしとポテロング、どっちが好き?」

姉「友に決まってるだろう?」

姉「7:3くらいで」

友「弟くん…///」ン-

ブチュウ

姉「…」

友「…」



姉「オエエエエエエッ!!」

友「ゲロゲロゲロゲロゲロ」


ーーーーーー
ーーーー
ーー

〈数時間後〉

友「弟くん、大好きっ///」

姉「オーイェース!!アイラビュー!!」

姉「HAHAHAHAHA」

姉「カモンカモンカモン!!」

姉「シーハー!!」

友「ちょっ…ふざけないでください!!」

友「弟くんはそんな事言いません!!」

姉「うっせ!ネタがつきたのよ!!」

姉「っていうか早く交代しろよ!」

友「イヤですよ!お姉さんすぐ赤ちゃんプレイにもっていくじゃないですか!!」

ワ-ワ-
ギャ-ギャ-



弟「ナニ、アレ…」

母「見ちゃダメよ。呪われるから」

姉「ラブレターの人と会ってきた」

弟「ええっ!?」

父「おお、どうだった?」

姉「タイプじゃないからごめんなさいしてきた」

母「なーんだ」

弟「…」ホッ

姉「安心した!?弟ちゃん!!」ギュルン

弟「べ、別に!!」

父「婚期が遅れたか」

母「まーもうしばらくないわね」

姉「だーいじょーぶ!!」

姉「弟ちゃんがもらってくれるんだから!!」

姉「ねーっ」

弟「…うん」

母「!?」

父「!?」



姉「!?!?!?」ガタタッ

父「ま、まさか本気で言ってるのか…?」

母「弟ちゃん、ウソよね?ウソでしょ?」

弟「なにが…?」

姉「けっけけけけけけけ」

姉「けっこけっここけっけけけけ」

父「ニワトリか」



姉「結婚!!」

姉「もらってくれるの!?弟ちゃん!!」

弟「別にいいよ」

弟「ひとごろしの息子でよければ」

父「…いつ、どこできいた」

弟「この間、学校で」

弟「なんで教えてくれなかったの?」

父「もう少しお前が大人になれば言うつもりだったさ」

母「…」

姉「誰に言われたの」

弟「誰だっていいよ」

弟「今はネットでなんでもわかっちゃうんだってさ」

父「そうだな…」

父「お前の父親は、確かに罪を犯した」

父「俺の部下だった男だ」

弟「そうだったんですか…」

母「…」

弟「確か、ちじょうのもつれ、ってやつですよね」

父「そこまで知ってるのか」

弟「はい」

父「お前の母親は…」

弟「ぼくを捨てて逃げた」

父「そうだ」

弟「ひとごろしの家族、という汚名を着せられることを怖れて、ですか」

父「…そうだ」

母「…」ハァ

姉「弟ちゃん…」スッ

弟「ぼくに触るとひとごろし菌が移るらしいよ」

姉「ッ!誰に言われたの!そんな事!」

弟「誰だっていいって言ってるだろ」

姉「弟!!」

弟「うるさいなぁ」

母「やめなさい!二人とも」

父「そうだ、もう夜だしな。大声出すな」

姉「でも…!」

弟「…」

弟「…もう眠いので、寝ます」

父「ああ、おやすみ。また明日話そう」

母「おやすみ…」

弟「おやすみなさい」ペコ

姉「…おやすみ」

弟「おやすみなさい」

トテトテ...

姉「…」

母「…」

父「…タバコ吸っていいか」

母「ダメです」

姉「やめたんでしょ」

父「学校には明日俺が話つけとく」

姉「私も行く」

父「来んな。ややこしくなる」

姉「…」イライラ

母「弟ちゃんは…」

父「明日、パート休めるか」

母「ええ、さっき代わりの人見つけたから」

父「弟は無理して登校させなくていい。母さんが家でケアしてくれ」

姉「私は」

父「お前は仕事行け」

姉「…」イライライライラ

姉「協力要請」

姉「いらっしゃいませー…」

姉「ありがとうございましたぁー…」

姉(くそ、こんな事してる場合じゃないのに)

姉(弟ちゃんが傷ついてるのに)

姉(なんでノンキに花なんか売らなきゃいけないのよ…!)

姉(母さんからメールで弟ちゃんが学校行ったって…なんで行くのよ!)

姉(真面目だからなぁ)

姉「いらっしゃいませぇ~…」

ヴ-ヴ-

姉(む、メール…)コソ

友《弟くん、元気ないです。何かあったんですか?》

姉(ううう~)

姉(仕事早く終われええええ…)

姉(気に入らんがコイツが頼りだな)

姉(何かあったら弟ちゃんの事助けてあげて、と…送信)

ヴ-ヴ-

姉(返信はやっ!)



友《それは、弟くんは私が頂いてもいい、という事でよろしいですね?》

姉「よろしくねーよ!このスカポンタンがあああ!!」クワッ

姉「あ、いらっしゃいませぇ~ん」

〈学校〉

友「弟くん、今日給食当番だよね」

弟「うん」

友「なんか顔色わるいね、大丈夫?」

弟「うん…」



「おい」

弟「…なに?」

「お前今日給食さわんなよ」

「そーだそーだ」

友「は?なんなのあんたら」

弟「…」

「ひとごろし菌が移っかんな」

「知らねーの?こいつの親父、ひとごろしだぜ」

友「くっだらない…行こ、弟くん」

弟「…」

「ほんとだって!」

「こいつ養子じゃん?前の親父が人殺して刑務所にいるんだって!」

「そうそう!うちの母さんも言ってた」

友「…あんたらに何のカンケーもないでしょ!」

友「行こっ!」グイ

弟「…」

友「弟くん、さっきの話…」ガチャガチャ

弟「ほんとだよ」ガチャガチャ

友「そう…」

弟「たぶん、ぼくと話したりしない方がいいかも」

友「いやよ。そんなの」

弟「でも、教室もどったら…」ガチャガチャ

友「平気よ。なんかあったら先生に言いつけてやるんだから」ガチャガチャ

ガラッ

友「大きなおかず、とうちゃーく!」

弟「よいしょ」

弟「…!」

友「?どうしたの?」


クスクスクス...
フフフ...


友「あーっ!」

友「ちょっと誰よっ!弟くんの席外にやったの!」

弟「…」

友「出てきなさいっ!」

友「ぶっとばしてやるっ!」

弟「友ちゃん。いいよ、もう」

弟(何かお姉ちゃんに似てきたなぁ)

友「センセーに言うからね!!」


シ-ン...


友「げっ!?なにこれ!」

弟「どうしたの?」

友「私の机がチョークまみれ…」

弟「!!」

弟「おい」

「なんだよ」

弟「友ちゃんにあやまれ」

「は?知らねーし」

「証拠あるんですかあ」

弟「あやまれって言ってるだろ!」

「うわああーこえー」

「やばいーころされるー」

「にげろー」

弟「このっ…!」



友「弟くん、大丈夫」

友「先生来たから、ね?」

弟「うん…」

姉「弟ちゃんがいない」

姉「らっしゃーせー…」

姉「あざーしたぁー…」

姉(あああああああ!!!)

姉(弟ちゃん弟ちゃん弟ちゃん弟ちゃん)

ヴ-ヴ-

姉「!」

友《弟くん、男子からいじめられてます》

友《とりあえずいじめてた奴は先生に突き出してます》

姉「うぅ…弟ちゃん…!」

姉「…」プルプルプル



姉「ぬがああああああ!!!!」バッ

姉「辞めたりゃああああああ!!!」

ブイイイイイン!!!

姉「待ってて!弟ちゃん!!」

姉「お姉ちゃんバイクですぐ行くから!!」

〈家〉

姉「えっ!?帰ってない!?」

母「そうなの…」

母「学校はもう出たらしいんだけど…」

母「先生方が探してくれてるわ、警察にも連絡するって」

姉「わかった。私も探す」

姉「母さんは家にいて」

母「気をつけてね。お父さんにも連絡してあるから」

姉「うん!」

ブイイイイン!!

母「弟ちゃん…」

〈夜〉

ブイイイン...

姉「うぅ、もう夜になっちゃった」

姉「どこにいるのぉ…」

姉「あ、メールきてる」

父《弟の前の住所を送っておく》

父《お前、今からいけるか?警察には言ってある》

姉「!」

姉「…よーし」

弟「…」トボトボ

弟(どうしよう、帰りの電車賃なくなっちゃった)

弟(まあいいや)

弟(ぼくには帰る家なんてないんだ)

弟「…」トボトボ

< オトウトチャ-ン!!

ブイイイイイン!!

弟「!あのハーレーダビッドソンは…」


ガシャン!

姉「弟ちゃん!」タタタ

弟「お姉ちゃん…」

姉「弟ちゃー…」ガシッ

姉「んんんんんんんンンンン!!!!」

グワアアアアッ!!

弟「えっ!?うわああああッ!?」

姉「フンッ!!!」

バキイッ!!!

弟「ぐふええッ!!」



弟「あ、アルゼンチン…バック…」ピクピク

弟「ブリー、カー…」パタ

姉「…」

姉「弟ちゃんと結婚する」

姉「この…」

姉「バカチンッ!!」

姉「どれだけみんなに心配かけたと思ってるの!?」

弟「…関係ないよ」

姉「何ですって!?」

弟「関係ないって言ってるんだ!」

弟「ぼくのパパはひとごろしなんだ!!」

姉「だからなによ」

弟「今日だってぼくと一緒に友ちゃんまでいじめられた…」

弟「ぼくといると、みんな迷惑する」

姉「そんなことない」

弟「そんなことあるんだ」

弟「加害者側の親族がどんな目にあうか…」

弟「ぼく、ちゃんと本でよんだんだ」

姉「…」ハァ

姉「ったく、無駄にお利口さんなんだから」

弟「ぼく、ぼく…」ポロ

弟「なんで生まれてきたの?」ポロポロ

弟「みんなに迷惑なら、もう生きてる意味ないよ…!」

弟「生まれてこなきゃよかったんだ!!」



姉「フンッ!」

ベシイッ!!

弟「たわらばっ!?」ブ-

姉「二度とそんな事言うんじゃないわよ」

姉「次言ったらこんなモンじゃすまないから」

弟「いたい…」ヒリヒリ

姉「いーい?」

姉「人間なんて生きてりゃ誰かに迷惑かけるもんなの!」

姉「迷惑かけて、かけられて、お互い足引っ張り合いながら生きてるもんなの!」

姉「あんたが生きてる意味を考えるなんて百年早い!!」

弟「また子ども扱いして…」

姉「悔しきゃ私に勝ってみな」

姉「立派な大人になりたいんでしょ?」

弟「…」

姉「誰から生まれたなんて関係ない程、立派な大人に」

弟「…」

姉「そして、お姉ちゃんと、けっ結婚するんでしょ?」

弟「ええ…」

姉「子どもは3人ね///」

弟「えええええ…」

姉「まーとにかく、帰ろ?」スッ

弟「…」

姉「ほら、手つないで」

弟「うん…」ギュ

弟(なんか、どうでもよくなってきちゃった)

弟(明日も学校あるけど…)

弟「お姉ちゃんがいるなら、いっか…」ボソ

姉「なんか言った?」

弟「んーん、なんでも」

テクテク...

姉「いつか…」

弟「ん?」

姉「いつか、弟ちゃんはこの事に向き合わなきゃいけない時がくる」

姉「今以上にね」

弟「…」

姉「弟ちゃんのパパやママ、それからパパがころした人の家族」

弟「…」

姉「あんたはもうウチの子だけど、必ず一人でも向き合わなきゃいけない時がくるわ」

姉「でも、今は『その時』じゃない」

姉「いつかくる『その時』まで、お姉ちゃんが守ってあげる」

姉「何があっても守ってあげるんだから」

弟「…」

姉「だから、関係ない、なんてのは無しだよ?」ギュ

弟「…うん」

弟(お姉ちゃんの手、ふるえてる…)



弟「ごめんなさい、お姉ちゃん」

弟「ありがとう…」

姉「よろしい」

今日はおしまい
次でおわりです

姉「弟ちゃんのパンツについた汁で水分補給したい」

姉「あ゛ー…」グデ-

母「おらっ!シャキッとしなさい!」

弟「最近ずっとこんな感じなんだ」

姉「お゛ー…」グデ-

母「あんた仕事探しなさいよ!」

姉「ん゛ー…」グデ-

姉「偉い人はいいました…」

姉「『生きてるだけで丸もうけ』」

母「さんまでしょーが」

姉「さんまさんは偉いんですぅー」

弟「へぇー」メモメモ



母「何でもいいからお風呂洗いなさい」

母「あと洗濯物も干しなさい」

母「あと買い物行きなさい」

母「ご飯も作りなさい」

姉「多くない…?」

弟「ぼくお風呂洗うよ」

母「甘やかしちゃダメよー」

弟「いいんだ。日曜日だし」

姉「おおー。心の友よー」

弟「似てない」

弟「お゛おーう!心の友よぉ~ぅ!」

姉「うそっ!クリソツ…!」

母「しかも旧ドラえもんの方…」

弟「練習したんだ」フンス

弟「あとブタゴリラとデデデ大王と出木杉くんができる」

弟「トンガリが難しい」

姉「流石だな我が弟子よ」

姉「お姉ちゃんは今カイ・シデンを練習中よ」

母「お前は早く働け」

父「ちなみに俺は阿笠博士ができる」ヒョイ

父「も、モウリクーン!」

母「それは目暮警部です」

父「クッ...」スゴスゴ

〈風呂〉

弟「…」ゴシゴシ

ガラッ

姉「弟ちゃ~ん」

弟「あれ、洗濯物は?」

姉「お姉ちゃんもお風呂洗うぅ~」ギュ

弟「くっついてたら洗えないよ」

姉「うーん…」ベタ-


姉「弟ちゃん」

弟「ん?」

姉「結婚しようね…?///」

弟「いやだ」

姉「はああああああッ!?」ガバ

弟「うわっ!」ビチャ

弟「何すんだよ!ぬれちゃったじゃんか!」

姉「もらってくれるんじゃないの!?」

弟「そんなこと言ったっけ?」

姉「ウオオオオ....」

姉「乙女の純情をもてあそびおってぇ…許さん!!」

弟「乙女…?」

姉「」プッチ-ン

姉「くらえ!シャイニングフィンガー!!」

バシャバシャ

弟「うわ!ちょ、やめてよ!」ビチャ

姉「ふはははは!!」

姉「ザクとは違うのだよ!ザクとは!」

弟「このっ…」

弟「ファイナルフラーッシュ!!」バシャ

姉「うぶえっ!」ビチャ

コノ- アハハ... キャッキャッ


母「二人とも飯抜きぢゃ」

弟「最悪だ…」ビショ

姉「ああん、服がすけちゃうぅ~///」チラチラ

弟「パンツまでびちょびちょ…」

姉「パッ…!?」


姉「弟ちゃんのパンツ吸いたい」

姉「パンツについた汁で水分補給したい」

姉「そして乾かしたパンツを額縁に入れてかざりたい」

姉「そして弟ちゃんのパンツに魅入られし者だけを集め、新しい世界を創造するの」

姉「そう、パンツ教を…ネ!!」

友「入信します」ヒョイ

姉「あんたはダメ~」

友「なんでですか!!」

姉「悪いわね、このパンツは1人用なの」

姉「あっぴゃっぴゃっ!」ケタケタ



弟「お姉ちゃんが狂った…」

母「元からでしょ」

友「弟くんのくつ下食べたい」

弟「よいしょ」ヌギ

弟「はい、お姉ちゃんパンツあげる」スッ

姉「!?」

母「ちょっ…何やってんの!?」

姉「いいの!?いいの!?」

姉「ほんとにもらっちゃうよ!?」

姉「吸うよ!?」



友「弟くんフル◯ン!!」カシャカシャ

姉「その画像後で送って!」

弟「だってお姉ちゃん、今日誕生日でしょ?」

姉「あ…」

友「そうなんですか?」

友「おめでとうございます!!」

母「あんた忘れてたの?」

姉「うん…」


弟「二十ピ-歳!おめでとう!」

姉「う、うん…」ベチョ

母「二十ピ-歳の誕生日に弟の濡れたパンツをプレゼントされる女…」

友「最悪ですね…」

姉(やばい、しにたくなってきた)

弟「お姉ちゃん…」

姉「ハイ...?」

弟「生まれてきてくれて、ありがとう!」

姉「!」



姉「生意気なっ!」

姉「皮むいて大人にしたるわ!!」バッ

弟「うわあ~!」



おわり

ありがとうございました。

またいつの日か。

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