一ノ瀬志希「新薬! 『スナオニナール(素直になる)』を開発したよ!」 (155)

(事務所内・志希にゃん専用ラボ)
志希にゃん「…プロデューサーさん。『もしもあの子がもっと素直だったらなー』と、思った経験はございませんか?」(裏声)

P「そうですねー! ワタクシは仕事柄、たくさんのアイドルたちと接しているのですが、そう思うことは何度もありますねー!」

P「『もっと素直だったら意思疎通がしやすいのに!』」

P「『もっと素直だったら伸びるのに!』」

P「『もっと素直だったら可愛いのに!!』」

P「そう思わずにはいられない場面は何度か経験してまいりました!!」

志希にゃん「なるほど…それはお困りですね…」(裏声)

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志希にゃん「ですが!! そんな悩みとは今日でお別れでーす!!」

P「な、なんだってー!?」

志希にゃん「ちゃっちゃら~♪ 」(わさび版ドラえもん・道具を出す時のBGM)

志希にゃん「『スナオニナール』~♪』

P「うわぁー! なんですか一ノ瀬さん、その素敵な商品は!?」

志希にゃん「んふふ~♪ これはね~、エクストリームでナイスなカガクギジュツをフュージョンさせて生み出した、すんごーいお薬なんだ~♪」

P「なるほどー! 『詳細を説明する気は無い』という一ノ瀬さんの気持ちがビシッと伝わってきました!」

志希にゃん「この薬はですね、簡単に言えば飲んだ人が素直になっちゃう効果なのです」

P「名前のまんまですね!」

志希にゃん「例えば口では『プロデューサーってウザいよね!!』と言ってくるあの子にスナオニナールを飲ませれば…」

志希にゃん「『プロデューサー大好き…?』という素直な気持ちを引き出せる(可能性がある)のです!!」

P「ブラボー! ワンダフォー!」(パチパチパチパチ)

P「実にビューティフル! 実にグレイト! さすが一ノ瀬さん! 天才! 頼りになる!!」

志希にゃん「にゃはは~♪ もっと褒めて褒めて~♪」

P「…」

P「で、今日はそれを使って遊びましょうってことか?」

志希にゃん「あ、素に戻っちゃったねー♪」

志希にゃん「『ジャパネットたかたごっこ』はもう終わりかにゃ~♪」

P「こんな危険極まりない薬を売ってるジャパネットさんは嫌だよ」

P「というか、そんなことより早くその薬を試したいんだ。今すぐ試したいんだ」

志希にゃん「んふふ~♪ キミのそういうトコが好きなんだよねー」

志希にゃん「はいコレ。空の香水瓶に詰めておいたスプレータイプの『スナオニナール』だよ」

P「ありがとう」

志希にゃん「スナオニナールは無味無臭の液体だから、ジュースとかに『プシュッ!』ってかけて混ぜてもいいしー、直接、顔に吹きかけても大丈夫だねー」

P「とにかく身体の中に入れればいいんだな」

志希にゃん「そゆことだにゃ~」

P「よし、それじゃあ早速行くぞ」

志希にゃん「被験者(ターゲット)はもう決まってるの?」

P「無論。ありすだ!!」

志希にゃん「ほっほ~♪」

Target1. 「橘 ありす」

ありす「おはようございます」(スチャッ)

ありす「…」

ありす「(あ…今日も私が1番乗りみたい…。プロデューサーはいないのかな…)」

キョロキョロ

ありす「(ひとりだと少し寂しいな…)」

ありす「(プロデューサーが来た時、タブレットで勉強してたら褒めてもらえるかな…)」

ポチポチポチ…じぃーっ…

ありす「(アイドルの動画…いつ見ても夕美さんや美波さんはカッコいいです…)」

ありす「(文香さんや藍子さんは大人っぽくて素敵ですし…)」

ありす「(悔しいですけど…フレデリカさんや志希さんもLiveの時だけは魅力的です…)」

ありす「(…私には何が足りないんでしょうか)」

ありす「…胸?」

ありす「いや、でも…藍子さんのサイズも慎ましいですし…うーん…」

ガチャ!

P「おはよう。お、今日も早いなありす。難しい顔をして何してるんだ?」

ありす「うわぁ!? お、おはようございます」

P「なんかぶつぶつ呟いてたみたいだな。悩み事なら相談に乗るぞ、ありす」

ありす「橘です!」(キッ!)

P「はっはっはっ。まあ、悩みすぎても仕方ないぞ。ほら冷やしておいたイチゴ牛乳だ。お飲み」

トクトクトク…
コトン…
プシュッ…!

ありす「…なんか『牛乳をそそぐ音』と『コップをテーブルの上に置く音』に加えて『ナニカを噴射する音』も混じってませんでしたか?」

P「はっはっはっ。気のせい、気のせい。ほら、お飲み」

ありす「はぁ…せっかくなのでイタダキマス…。断るのも無礼ですからね…」

ごくっ…ごくっ…ごくっ…

ありす「(いちご牛乳美味しい…)」

ありす「(でも…もしかしたらこういうところが『子供っぽさ』なのかも…)」

ありす「(いちご牛乳が大好き、なんていかにも子供っぽいです…)」

ありす「いちご牛乳飲むのやめようかな…」(ぼそり)

P「え?」

ありす「え? 私、おかしなこと言いました?」

P「い、いや、どうしてそんなことを言うのかなー、と思ってな」

ありす「あのですね、私は早く大人っぽくなりたいんです。でも、こういう風にいちご牛乳を飲んでると、子供っぽく見えちゃうんじゃないかって思ってしまうので…」

P「お、おう」

ありす「というより、それくらい知っておいてくださいよ。プロデューサー。もっと私をちゃんと見ててください。他の子ばっかり優先して、まったくもう」

P「ご、ごめんなさい」

ありす(…あれ? なんか違和感が)

ありす(ま、いっか)

P(これって、もうスナオニナールが効いてるってことだよな…!?)

回想

志希にゃん「スナオニナールはね~、『洗脳をする』薬じゃないんだよね~」

P「どういうことだい? 志希えもん?」

志希にゃん「んー、私がたまーに作る『トリップ』系のフレグランスとかお薬とかあるでしょ?」

P「あるな。たまに、の頻度じゃないけどあるな。毎日がエブリデイの頻度であるな」

志希にゃん「今回のはソレ系とは別物でね。例えば、卯月ちゃんの『素直な部分』を付け足すような効果があるわけ」

P「ほほう。それじゃあ、思ってることを何でも言うのと同じなのか?」

志希にゃん「んー、それも少し違うねー」

志希にゃん「卯月ちゃんだって『これは知られたくない』って考えたことはなかなか話そうとしないでしょ?」

P「そうだな。抱え込むな」

志希にゃん「スナオニナールはねー、『これは知ってほしいなー』って部分をどんどん口に出しちゃうようになるんだにゃ~」

P「知ってほしい?」

志希にゃん「どんな人でも『自分を知ってほしい』『私を見て』って欲望があるわけでしょう?」

P「承認欲求、的な?」

志希にゃん「それそれ。まあ、現代日本社会に限って言えばネガティヴなニュアンスが込められがちなんだけどね」

志希にゃん「承認欲求があるからこそ、『私は昨日散歩をした』『私は旅行へ行った』『私はこういうものが好きなんだ』みたいなことを話す『雑談』が大切だって言われるわけ」

志希にゃん「まあ、これは関係ない話だねーーースナオニナールはね、承認欲求を満たすための行動を促進する薬なんだ~」

P「急に難しい話になったなぁ。簡単にまとめると?」

志希にゃん「スナオニナールを飲んだり、嗅いだりした人は、自分語りが多くなって、『して欲しいこと』をポロっと漏らしやすくなる!」

現在

ありす「聞いてますか? プロデューサー?」

P「はっ! ご、ごめん。何の話だったか」

ありす「もうっ…ちゃんと聞いててくださいよ…上の空だと悲しくなります…」

P「わ、悪かったよ。ちゃんと聞くよ!」

ありす「…本当ですか?」

P「ああ、もちろん」

ありす「ふふふ。ならいいんですよ」(にっこり)

P「(うわぁ…何だこいつカッワいいぞ…)」

P「(何となーく罪悪感もあるが…)」

P「(その罪悪感がスパイスになってまた心地いいぜ…!)」

ありす「で、さっきの話の続きですけどね。私はどうしたら大人っぽくなるのか、毎日、悩んでいるわけです」

P「ほほう」

ありす「インターネットでも調べているんですけど…『大人らしさ』とは何かはどこにも書いていないんですよね」

ありす「背が高いと大人っぽい、って言うサイトもあれば、背は大人っぽさには関係ない、って言うサイトもあって、混乱しちゃって…」

ありす「プロデューサー。どうしたら大人っぽくなれるのか教えてくれませんか?」

P「…悪いな。俺も『大人っぽくなるための方法』は知らない」

ありす「…そうですか」

P「でも、気になることがある。そもそもな、なんでありすは大人っぽくなりたいんだ?」

ありす「え?」

P「例えば、美波や凛、楓さんは大人っぽくて魅力的だ」

P「でも、未央や卯月だって魅力的だろ? 大人っぽさは足りないが」

ありす「…そう、ですね」

P「他にもある。例えば、加蓮はお洒落で魅力的だ。一方、美穂は私服がクソダサいのに魅力的だ。クソダサいくまさんシャツを着てても可愛らしさがあって魅力的だ」

ありす「…」

P「魅力的なアイドル、になるための要素は『大人っぽくなること』だけじゃない。もちろん、大人っぽさは諦めろと言ってるわけじゃない。もっと、自分らしさ、ありすらしさを伸ばしていくべきだと思うんだ」

ありす「で、でも…」

P「ん?」

ありす「私…自分らしさなんて…よく分からなくて…」

P「大丈夫だ」

ありす「え?」

P「だからこそ俺が担当としているんだ。一緒に探していこう」

ありす「プロデューサー…!」

ありす「…あ、あのですね…さっき言いそびれた『なぜ大人っぽかなりたいのか』なんですけど…」

P「ああ、なんだ?」

ありす「プロデューサー…あ、あの、私はプロデューサーに…」

?「失礼します」

P「ん?」

卯月・響子・美穂「「「おはようございます♪」」」

P「げっ、美穂」

美穂「どうかしましたか? プロデューサーさん?」(にっこり)

P「い、いや何でもないヨ…」

P「(やべぇ…今日はこいつらも朝早いんだった…)」

P「(さっきの話は、き、聞かれてないよな…)」

美穂「ところで今日の私の服、どう思いますか? 最近、買ったお気に入りなんですよ」(にっこり)

バァーン!!!
【赤いくまさんシャツ】

P「に、似合ってるヨ」

美穂「ソウデスカー。ちなみに私、5分ほど前から事務所前で待機していたんです。何かありすちゃんと話しているなと思って待機していたんです。待機していたんです」(にっこり)

P「あ、あはは…」

美穂「卯月ちゃんと響子ちゃんが来たので入ってしまいましたがお邪魔でしたか?」(にっこり)

P「ゴメンナサイ…」

美穂「聞こえませんよ?」(にっこり)

P「ひぃぃぃ!! ゴメンナサイ!! ゴメンナサイィ!!」

ありす「…」

ありす「プロデューサー…カッコ悪いです…」

Target1. 橘ありす end

休憩します

(志希にゃんラボ)

志希にゃん「もう感動のエンディングに片足突っ込んでたのにね~♪ 残念だったね~♪」

P「ごめんなさい…ごめんなさい…」

志希にゃん「プロデューサー大丈夫?」

P「ごめんなさい…」

志希にゃん「ほれほれ~、トリップする香りだよん…♪」

シュッ…もわわ~ん…

P「…ほぇ~?」

志希にゃん「キミはナニモノか思い出した…?♪」

P「ワタシは…僕は…ミーは…それがしは…P…」

P「…はっ!? 俺は今まで何を…!?」

志希にゃん「にゃはは~、生き返ったね~♪」

(5分後)
志希にゃん「じゃあ、次、誰に行こうか?」

P「早いな」

志希にゃん「失敗は成功のもと! トライアンドエラーを繰り返す! でも、諦めない!! それが成功の秘訣さ!」

P「んー、じゃあ。スナオニナールの効能がイマイチ効きそうもない相手、で試してみたいな」

志希にゃん「なるほどね~。裏表がない子と言ったら~…」

?「フンフンフフーン♪ フンフフーン♪」

P「…事務所の外から聞こえてくるあの歌は」

志希にゃん「間違いにゃいね♪」

P「ターゲットは決まったな」

Target2. 「宮本フレデリカ」

ぐびぐびぐびぐび!

フレちゃん「プハァ! 朝からコーラなんてフランスらしくていいね~♪ あ、コーラはイギリスだね♪」

P「素なのか、ボケてるのかわかりづらいことを言うのはやめておくれ」

フレちゃん「わぉ。フレちゃんはいつでも素だよ? 素直な子だよ? 両面素直なフランス産のフレデリカだよ? 日本人だよ?」

P「なるほど。わかんねーや」

フレちゃん「およよ…プロデューサーはそんなこともわかってくれてなかったのね…アタシ、泣いちゃう!!」

P「…」

P「…フレデリカ! 泣くな! まだ本番は終わってないぞ!」

P「その涙は…Live後まで取っておくんだ!」

フレちゃん「…!! わかったよプロデューサー…! アタシ、負けない!!」

プロデューサー「いいぞ…!! その意気だ!!」

フレちゃん「ファーッ、ファッ、ファッ、ファーッ!! フレちゃん伝説をいま! 全世界に届ける!!」

P「グハハハー!! ならば私も世界をフレデリカラーに染め上げる手伝いをしよう!」

フレちゃん「フンフンフフーン♪ フレちゃん大統領になっちゃうな~♪」

P「プレジデントならぬフレジデントだな!」

フレちゃん「いいね~それ~♪ アタシ毎日法律作るよ~♪」

フレちゃん「第1条! アタシのLiveには全員参加!!」

P「うん。『全員』がどの程度を指すのかわからないなー」

フレちゃん「第2条! 第1条を絶対に守れ!」

P「もうネタ尽きてるだろ」

フレちゃん「第3条は…その都度追加してくね♪」

P「あっはっは。やべぇ国になるよ」

フレちゃん「フンフンフフーン♪ それでね、まだたくさんプランがあってね…」

30分後

フレちゃん「ワシの国はフランスとイギリスのコラボレーションで出来ておるぞ~!! コングロマリットだぞ~!! ゴピラごときでは傷1つ付かんわ~!!」

P「グハハハッ!!! 言葉の意味もよくわかってない未熟者に、我の熱光線を耐えきれるかな!」

フレちゃん「絶対に通さないよ~♪ エッフェル・タワー・レコード・ガード!!!」

フレちゃん「…って、アレ。もうこんな時間だ♪」

P「時が経つのは早いな」

フレちゃん「だね~♪ じゃあ、アタシレッスン行ってくるね~♪」

P「おう。頑張ってこいよ」

P(いつもと何ひとつ変わんねぇ…)

フレちゃん「あ。そうだ♪ プロデューサーあのね」

P「ん?」

フレデリカ「アタシね。こうしてプロデューサーと話してる時間が1番好きかもしれない♪」

P「」

フレちゃん「~♪」

Target2. 宮本フレデリカ end

P「…最後のひとことで心臓を撃ち抜かれた感があったわ」

志希にゃん「普段ふざけてる子の本音ってグッとくるよね~」

P「やばい。フレデリカの顔をもうまともに見られないわ」

志希にゃん「ほいほい。任せて~♪」

シュッ…もわわ~

P「くっ、これはまた…うぉぉ…っほほほほ♪」

P「はぁ~♪ まろやか…♪ なんかもう全部どうでもよく…」

P「…はっ!! ならねぇよ!!!」(バァン!)

志希にゃん「ふふーん♪ 惜しいなぁ」

P「はぁー! 危うく廃人になるところだったわ! なんちゅうことをしてくれてるんですか博士!」

志希にゃん「ねぇねぇ。それよりキミ、さっきのことはダイジョウブなの?」

P「ん? 何の話だ?」

志希にゃん「ううん。何でもにゃーい♪」

休憩

次の犠牲者は安価で決めます
>>34

まゆ

まゆ了解です

しばらくしたら上げます…うふふ♪

Target3. 「佐久間まゆ」

志希にゃん「それにしても思った以上に面白い効果があるね~♪ このドラッグ~♪」

P「使ってる俺は結構ヒヤヒヤしてるけどな。まあ、楽しいのは認めるよ」

志希にゃん「にゃはは~…まあでもスリルはあっても流石に死んじゃったりすることはないだろうし、そんなに危険なものではないはずだよ」

P「そうだな。俺も『死ぬ危険性がある』なんて言われたら手は出さないからなー。あっはっはー」

スチャッ

まゆ「おはようございます。プロデューサーさん。志希さん♪」

志希「あ」

P「」

シュバッ、ガサゴソ(反射的にスナオニナールをポケットの中に隠した音)

P「…」

P「(今、隠さないで堂々としていた方が絶対よかったな…)」

P「(やばい…後悔してる…超後悔してます…)」

まゆ「…プロデューサーさん? いま、ポケットの中に入れたものは何なんですか…?」

P「え、その、いや、な、何でもありませんことよ?」

まゆ「…へぇ?」

P「…」

まゆ「…ねぇ…プロデューサーさん?」

P「…ハイ」

まゆ「ポケットの中には何をしまったんですか…? 先ほど香水のようなものが見えましたが…もしかして…誰かからのプレゼント…?」

志希にゃん「う、ううん。あれは私がプロデューサーにあげたものだよ~」

まゆ「へぇ…そうなんですね」

P「そ、ソウナンダ」

まゆ「じゃあ…どうして隠したんです…? まるで、とってもやましいことをしているように見えてしまったのですが…」(ゴゴゴゴ…!)

志希にゃん「…」

志希にゃん「あ、あー! もうこんな時間だ。学会に出席しなきゃだから帰るねー!」

シュバッ…ダッダッダ!

P「(…に、逃げやがった!)」

P「あ、そうだ。俺も今日、会議が…」

ガシッ!!

まゆ「今日はプロデューサーさんは1日事務所にいるはずですよね? そして会議もありませんよね?」

P「なんで、知ってーーー」

まゆ「まゆは全部知ってますからね…今までのことも、これからのことも、全部知る必要があるんです」

P「」

まゆ「ほら、腹を割って全部、隠し事なしに、たくさんお話ししましょう…? 私たち、プロデューサーと担当アイドルの関係でしょう…? 信頼関係が大切ですからね…♪」

P「はい。こちらが先ほどポケットの中に『しまった』香水です」

スッ

まゆ「うわぁ…綺麗な香水ですね…。どうしてプロデューサーさんはこれを『隠した』んですか?」

P「い、いや。隠したわけじゃ…」

まゆ「でも、慌ててポケットの中に隠していましたよね? すごーくしどろもどろにもなっていましたよね?♪」

P「…」

P「(俺はここで死ぬのかもしれないな…)」

P「(まゆの怒りは臨界点ギリギリにある…)」

まゆ「さあ、本当のことを話してくれませんか?♪」

P「…」

P「(全部を正直に話すのはまずい。『素直になる』という効能は隠して、真実らしいことを話そう…)」

P「…実はこれはな志希が作ったフェロモン増強効果のあるフレグランスなんだ」

まゆ「フェロモン増強?」

P「そうだな。ほら、時々、あいつイタズラしてるだろ? 今回もイタズラしかけてたみたいだから、事前に声をかけて説教をしてたんだ」

まゆ「…なぜ隠したんです?」

P「まゆに間違ってかかるといけないからな。余計な心配もかけたくなかったし、つい嘘を付いた。悪かったな。変な勘ぐりをさせて」

まゆ「…そうだったんですね…疑ってごめんなさいプロデューサーさん…」

P「大丈夫だ。気にするな」

キャポッ…プシュッ…!. くんくんくん…

P「って、おい!? なんでさりげなく使ってるわけ!?」

まゆ「(ふぇろもん…ムンムンになったらプロデューサー喜んでくれるよね…♪)」

まゆ「試しに、ですよぉ…♪ ほら、せっかく志希さんも作ってくれたものですし…♪」

P「(あぁ~)」

P「(まあ…若干不安だが、まゆは『本音を隠す子』ではないし、ある意味裏表はないし、暴走することはないんじゃなーーー)」

まゆ「ところで話は変わりますけど」

P「うん?」

まゆ「志希さんとはどういうご関係なんですか…?」(にっこり)

P「ん?」

P「どういう、って担当アイドルとプロデューサーの関係だけど…」

まゆ「そうではありませんよぉ…」

まゆ「そのほかに、という意味ですーーーまさか、特別な関係を築いて、余計に多く時間を割いているようなことなんて、ありませんよねぇ…?」(にこぉ)

P「ないないない! ない! ありません!」

P「(そもそも、一緒にいた時間なんて覚えてないって!)」

まゆ「そうですか。では、こちらを見てください♪」

P「ん? データ表? エクセルか何かで作ったのか?」

P「…何コレ?」

まゆ「うふふ…これはですね…先日のロケで『プロデューサーさんと担当アイドルとの距離が2メートル以内に近づいていた時間』を見やすいように表にしたものなんです…♪」

P「へ、へぇー」

まゆ「よく見てください…まゆは合計3時間16分でしたが…幸子ちゃんは3時間24分。志希さんに至っては3時間40分だったんです…。これは『担当アイドルへの扱いの格差』と言えるものではないでしょうかねぇ…?」

P「い、いや、それは、俺も、その、よくわからないから…」

まゆ「ずぅっっと、言いたかったんです…まゆ。プロデューサーさんのことが大好きですから、少しでも他の子と長くいると、沸々と黒いものが湧き上がってきて…!」

P「ち、ちょいまち! そういうのは抑えよう、な? まゆ?」

P「(こ、これは多分『抑えていた嫉妬』の部分を素直に口に出しているんだろうな…)」

P「(まゆは結構周りに気を使ってるし…その分、溜まってるものが濃くて重いぜ…)」

まゆ「じゃあ…1つだけお願いを聞いてもらえますか…?」

P「お、おう」

スッ、スタスタスタ、ストン
(Pの隣に座るまでの動作)

まゆ「今日は1日空いているんでしょう…? 1日中、片時も離れないようにしてくれたら許してあげます…♪」(ぎゅっ)

P「…」

P「(エ、エロいぞ…そしてまゆの香りが素晴らしい…)」

P「(だが…不思議と冷汗が止まらない…)」

まゆ「うふふ…うふふふふ…♪ 幸せです…♪」(ぎゅむぅ…)

その日、俺は色々なアイドルから蔑みの視線と、嫌味の言葉をかけられ続けた。そしてまゆは0:00になるまで本当に密着していた。

Target3. 佐久間まゆ end

次の安価は

>>47です

飛鳥

飛鳥了解です

夕方ごろまた戻ってきます

夜分遅くに再開します

Target4. 「二宮飛鳥」

PM10:00 駅前

P「はぁ…ちひろさん。俺1人に押し付ける仕事の量が明らかに間違ってるよな…今さらだけど…」

P「一杯飲みたいけど、明日も仕事だし、もう遅いしなぁ…」

P「ん? なんか…変わった髪型の子が警察官に質問されてるぞ…って」

P「アレ、飛鳥じゃね!?」

(交番前)

警察「名前と住所。それから学校名、教えてくれる?」

飛鳥くん「さっきから言っているだろう。ボクにはやましいことなんて何もないんだ」

飛鳥くん「まったく…このセカイはボクに夜を感じる時間も与えてくれないのかな…?」

警察「はいはい。わかったから。見たところ、キミ、中学生くらいでしょ?」

飛鳥くん「フッ、まあ駄々をこねても無駄だってことくらいは承知してるさ。観念して言うよ…」

飛鳥くん「ボクは二宮飛鳥。何の変哲もないただの中学生だよ」

飛鳥くん「ーーーそして新しい扉を開く鍵を見つけるために漂流している星々の1つでもある、とでも言うべきかな」

警察「部長…この子、どうします?」

部長「保護者に連絡」

警察「そっすよね。キミ、大人しく待っててね」

飛鳥くん「理解してもらえないこと。これも子供ゆえの悲しみってやつだろうね…」

P「こんな時間に何してんだ。飛鳥?」

飛鳥くん「…キミか」

P「私だ」

飛鳥くん「どうしたんだいーーーもし、意図せずボクを見つけたとしても、もしかしたらそれはセカイの意図かもしれないね」

P「そうかもな」

警察「あんた誰よ?」

P「かくかくじかじかプロデューサー」

警察「なるほど。了解」

P「すみません。お世話になりました」

警察「夜の町は危ないんで、もうほっつき歩かないように指導しておいてくださいねー」

P「わかりました」

飛鳥くん「…どうしてキミが頭を下げるんだい?」

P「いいんだよ。ほれ、帰るぞ」

飛鳥くん「…」

スタスタスタ…
スタスタスタ…

飛鳥くん「何はともあれ助かったよ。キミはボクが何かを求めている時にいつも現れてくれる。乾いた心を濡らしてくれるように、ね」

P「タイミングが良かったな」

飛鳥くん「ところでキミはこんな時間に何をしていたんだい? 普段はもう少し早い時間に帰るだろう?」

P「ちひろさんに仕事を押し付けられていたんだ。そんで、いま帰り」

飛鳥くん「フッ…ちひろさんもキミに無理難題を押し付ける、いわば旅人に試練を与えるような存在なのかもしれないね」

P「随分、前向きな考え方だな」

P「あんなの『鬼』でひとくくりにすればいいのに」

飛鳥くん「フッ…人生は短いらしいからね。色々な角度から物事を見て、その本質を楽しむべきだと思うんだ。まあ、たかだか10年ちょっとしか生きていないボクには、人生の短さという奴はわからないが」

P「そうか。そうか。それより飛鳥。お前、飯は食ったのか?」

飛鳥くん「いや、まだだね。今日は両親がボクにお金だけ渡して出かけてしまったんだ」

P「仕事か?」

飛鳥くん「そうさ。だから外に出て食事を摂ろうかと思ったんだが、独りでは食欲が失せてしまってね」

飛鳥くん「たまにあるのさ。夜は心地よいけれど、時折、孤独さを感じさせるものになる。それもまた趣深いけれどね」

P「なるほど。実はまだ俺も夕食を食べてないんだ。適当に食べていこうぜ」

飛鳥くん「いいだろう。ついでにキミの言う『適当』を見定めさせてもらおう、かな」

ファンフォンファンフォンファンフォンwww
(入店時の音)

店員さん「いらっしゃいませー。こちらメニューとなります。ご注文がお決まりでしたらお呼びつけくださいませ」

P「もう決まってます。デミグラスハンバーグセットとジューシーステーキのセット。どっちもドリンクバー付きで」

店員さん「承りました。ドリンクバーは奥の方にございます。ご自由にお取りくださいませ」

P「はい」

飛鳥くん「…まさかファミリーレストランとはね」

P「この時間ってファミレスか居酒屋しかやってないからなぁ。嫌だったか?」

飛鳥くん「いいや。場所は本質的な問題とは違うものだろう。キミと食事を摂ること自体が大切だと思うんだ」

P「ほほう。なかなか嬉しいことを言ってくれるな」

P「(案外、飛鳥も根は素直なんだよな)」

P「(言ったら照れ隠しで面倒臭いこと言いそうだから言わずにおくけど)」

P「そうだ。飛鳥は香水に興味はあるのか?」

飛鳥くん「…香水? いや、ボクはそれほど詳しくない。一応、何種類か、自分のものは待っているけどね」

P「そうか。実は志希から変わった香水(スナオニナール)を預かっているんだが、いま、試してみないか?」

飛鳥くん「食事の前にかい?」

P「よくわからないが(嘘)、無味無臭なんだよな。この香水」

飛鳥くん「へぇ…どれどれ」

シュッ…くんかくんか…

飛鳥くん「…不思議だな。完全に無味無臭だ」

シュッ…くんかくんか…

P「(これって吸う量で影響力が変わるのかな?)」

飛鳥くん「フッ…志希の作るものはいつもわからない。まあ、他人のことなんてわかったつもりにしかなれないものだけれどね」

P「そうだな」

飛鳥くん「…香水の話を切り出してきた時、正直、誰かへのプレゼントを渡すものかと思ったよ」

P「ん?」

飛鳥くん「…キミだって女性にプレゼントの1つや、2つくらい渡した経験はあるんだろう? まあ、それが何と言うわけではないんだが…」

P「…」

P「(これ。スナオニナールの影響出てんのかな…?)」

P「(もうひと押ししてみるか)」

P「何かプレゼントで思うことがあるのか?」

飛鳥くん「…べっ、別に?」

P「わかりやすっ」

飛鳥くん「…まあ…し、正直なところ…キミにはボク以上に…その…気の合う人がいるんじゃないか…とか、思ったり…」

飛鳥くん「うん。いや、やめておこう。ボクらしくないなこんなのは。わ、忘れてくれ」

P「話さないのか?」

飛鳥くん「…」

P「聞かれたことにはきちんと答えるぞ。言いたいことは言ったらどうだ? 」

P「『らしさ』や『型』に囚われず、セカイを切り開いていくのが飛鳥なんじゃないのか?」

飛鳥くん「…」

飛鳥くん「…フッ。キミはたまにずるいことを言うね」

飛鳥くん「正直なところ。不安なんだ」

飛鳥くん「ボクはキミを信頼している。だが、キミはどうなんだろうか。ボクにとってのプロデューサーはキミだけだが、キミにとってのアイドルはボクだけじゃない」

飛鳥くん「そう。ボクにとってキミは月のようなものなんだ。けれど、キミにとってボクはたくさん光ってる星々の1つに過ぎないーーーそんなことを考えると不安になるんだ」

P「要するに『自分だけを見て欲しい』ってことか?」

飛鳥くん「ば、馬鹿! ち、違う! 断じて違う!」

P「わかってる。今のは冗談だ」

飛鳥くん「ひ、ひどいやつだなキミは」

P「飛鳥は自分のことを『星々の1つに過ぎない』と言ったが、それは違うぞ」

飛鳥くん「…」

P「確かに俺はたくさんのアイドルを担当している。だが、本物の星と違って、俺はひとつひとつが全力で輝こうと努力している姿を知っているんだ」

飛鳥「プロデューサー…」

P「もちろん。飛鳥の努力も知ってる」

P「お前の言葉で言えば『二宮飛鳥のことを全て知ることは難しい』かもしれないが、少なくとも『飛鳥の努力』だけは知ってると断言できるんだ」

P「斜に構えているようでレッスンには真剣に取り組んでいるし、孤独を装っていても周りをちゃんと見れている」

P「全ては無理でも、お前の良いところは十分に理解している。それじゃ駄目か?」

飛鳥「…」

飛鳥「…フッ…プロデューサーのくせに、が、柄にもなく、か、かだるじゃないか…ずっ…うっ…」

飛鳥「…うっ…うっ…」(ポロポロ)

P「…」

飛鳥「プロデューサー…」(ずずっ)

P「なんだ?」

飛鳥「…ボクを見つけてくれてありがとう、ございます」

P「ああ。とりあえず今日はご飯を食べて、帰って寝よう。明日からまたレッスンだぞ」

飛鳥「そうだね…。本物の輝きを、二宮飛鳥の姿を、もっとセカイに見せつけてやる。虚像でも、偶像でも、なんでも構わない…!」

P「ああ。俺もサポートするよ」

飛鳥「頼むよーーー信頼してる」





トントン

?「こんばんわぁ…」

P「ん?」

飛鳥くん「何か…地の底から響くような声がぁっ!?」

P「どうした。そんな素っ頓狂な声をあげ…てぇ!?」

トントン(外から窓を叩く音)

?「やぁっと気づいてくれましたねぇ…♪」

?「夜遅くに担当アイドルと2人きりでご飯なんて…」




まゆ「どういうことです? プロデューサーさん?」

Target4.二宮飛鳥 end

飛鳥くんっぽさを出そうとすると文量が多くなるのと、言い回しを一言一言で考えなければいけないのとですごく大変でした…おまけにそれでも似せられたかどうかわからないという(白目)

でも、書いてて楽しかったです

>>69
安価で

奏、了解です
書き終えたら上げます

Target5. 速水奏

(ある日の午後・Pの部屋)

奏「ふぅん…ここがプロデューサーの部屋…」

キョロキョロ…
ジィーッ…

P「(なんか嬉しそうにチェックしてんな…)」

奏「意外と綺麗にしてるじゃない。もしかして…誰か定期的に掃除してくれる人でもいるのかしら♪」

P「い、いや。いないっての」

奏「あら、そうなの? ーーーだったら私が掃除に来てあげましょうか?」

P「え、いいのか?」

奏「いや、冗談に決まっているでしょう? うふふ。自分の身の回りのことくらい、自分でするのが大人でしょう?」

P「真っ当すぎるほど真っ当なことを言うんじゃありません」

奏「ーーーまあ、でも掃除に来てもいいかな、って思えるくらいの人になってくれたら、考えてもいいのかしらね」

P「…」

奏「どう思う? プロデューサー?」

P「い、いや~、どうって言われても、どうなんですかね~?」

奏「…」(にっこり)

P「(エロい…)」

P「(やっぱ、こいつ高校生じゃねーだろ…)」

P「というか、どうして奏が俺の部屋に来ることになったんだっけ?」

P「なんか経緯がうやむやにされている気がするんだけど」

奏「あら。自分の担当プロデューサーのことを知るのに理由が必要なのかしら?」

P「それとこれとは別で、部屋に来るのには理由が必要だと思います」

奏「…はぁ…理屈っぽいわね」

P「(なんですごく残念そうな顔をされなきゃいけないんだよ…)」

P「(俺か? 俺が悪いのか? 間違ったことは言ってないよな…?)」

奏「正論は必ずしも人を幸せにするわけじゃないのよ? あなたにわかるかしら?」

P「え?」

P「(心を見透かされた?)」

奏「見透かしたわけじゃないわよ。顔に出てただけ」

P「いや完璧に心を読んでるだろ!? 会話成立してんじゃねーか!」

奏「どうかしらね♪」

奏「…でも、人の心が全部見透かせるような人生ってつまらないと思わない?」

P「…」

P「(蘭子や飛鳥とは別のベクトルで考えがわかりづらいんだよな…こいつ…)」

奏「ふぅ。話してたら喉渇いちゃったわ。プロデューサー、悪いけど、飲み物をいただけるかしら?」

P「ああ。わかった」

奏「この部屋暑くない? 少し汗かいちゃったわ」(シャツ、バサバサ)

P「…」

奏「あら? ナニか期待でもしてるのかしら♪」

P「べ、べっつにぃ!?」

奏「高校生に手を出したら犯罪よ?」

P「(いや、お前が高校生だって信じられねーっての)」

奏「わかってると思うけど、お酒はダメよ?」

P「いやいや、んなもん飲ませねーよ」

P「…」

P「ノマセナイヨ?」

奏「何よそのカタコト。不安になるからやめてよ」

P「てへぺろ☆」

P「まあ。さすがに変なもん飲ませたりはしないって」

P「(代わりに志希にゃん博士特性ドラッグを入れるけどなぁ!!)」

P「ほいよ。ほうじ茶ですが」

コトリ…

奏「あら♪ なんだかチョイスが渋いわね」

P「ほうじ茶は身体にいいんじゃよ?」

奏「あら、お爺ちゃんかしら♪」

P「ふぉっふぉっふぉっ」

すぅ…

奏「…いい香りね…周子に緑茶をよく淹れてもらうけど、あれとはまた違う…。すごく香ばしいわ…」

奏「心が落ち着くわね…これ…」

P「お茶っぱは紗枝にもらったやつ。ついでに美味しい淹れ方も教えてもらった」

奏「ふぅん…」

ずずず…

奏「本当…美味しいわね…」

P「だろ~…紗枝や周子ほどじゃないけどなぁ…」

ずずず…

P「うん。うまい」

奏「あら自画自賛かしら?」

P「いやいや、奏も美味しいって言ってただろ? だから自画自賛じゃないっての」

奏「ふふっ、そうかもね」

P「で、そろそろ本題に入ってもいいか?」

奏「…」

ずずず…

奏「何かしら?」

P「今日はどうしてウチに来たんだ? お前のことだ。まったく理由もなしってわけじゃないんだろ?」

奏「…」

奏「…話そうかどうか迷っていたけどいいわ。聞いてもらえる?」

P「ああ」

奏「実はね。このままアイドルを続けるべきかどうかで悩んでるのよ」

P「ほぉ。それはまたどうして?」

奏「…驚かないのね」

P「驚くことがお前のためになるなら驚いていたさ」

奏「…うん。続けるわよ」

奏「誰かさんのプロデュースが功を成したのかは知らないけど、毎日、私はテレビや雑誌に出させてもらっているわ」

奏「そのこと自体はすごく嬉しい。他の子たちと出逢えたことも私の宝よ…」

奏「でもね。時々、自分はここに立ってていいのかな、って思うことがあるのよ」

P「…」

奏「ふと下を向いた時に、自分がガラス板の上に乗っているような気分になるの。少し衝撃を与えれば、割れて、落ちていく…そんな気分ね…」

奏「いま、ここに立っていられていることは奇跡だと思うのよ。だから…うん、その…うまく言えないわね…」

P「うん。大丈夫だ。わかってる」

奏「…」

P「奏は怖いんだろ。仲間や仕事を失うことが」

奏「…」

P「今が本当に楽しくて充実している。だから失いたくない。誰かに奪われたり、蹴落とされてしまうくらいなら、自分から降りてしまった方がいい。そうじゃないのか?」

奏「…うん」

P「俺はプロデューサーだから奏の立場やプレッシャーがどれだけのものかはわからない。ただ、奏が心から輝けている場所を、自分から捨てることには反対だーーー奏が自分でいたいと思えている場所ならなおさらな」

奏「…それでも、いつかは私は今の場所から降りることになる」

奏「プロデューサー。私が降りる時期になって、ボロボロに傷ついたとして、責任は取れるのかしら? 今降りれば傷は少なくて済むのにーーー」

P「俺はお前に傷1つ負わせない」

奏「…!」

P「奏が俺の担当である限り、ずっと支えてやる。それがプロデューサーとして当然の仕事だ。輝いてるいまも、降りる時も、俺が支え続ける」

奏「ふふふ…そう。ずるいわね。そこまではっきり言われちゃうと…アイドル続けるしかないじゃない…」

奏「ありがとうプロデューサー」

P「どういたしまして」

奏「ところで、貴方の右手側にあるものは何かしら?」

P「うん?」(横向き)

奏「動かないでねーーー」

チュッ

Target5. 速水奏 end

書く前に奏さんのポンコツ具合を1-10段階で、どの程度にしようかなと考えましたが、今回は1。ポンコツ要素ゼロの、調子のいい奏さんで書かせてもらいました。

飛鳥くんが大変だった反動でスイスイいけましたが、コメディ成分が一切合切存在しないのはいいことなのか悪いことなのか…

とりあえず>>90
安価で次の犠牲者を

藍子

藍子ちゃん了解です

Target6. 高森藍子

藍子「こんにちはー…ってあれ? プロデューサーさん寝てるみたい…」

P「Zzz…」

藍子「うふふ。ずいぶん疲れが溜まってるみたいですね。そっとしておきましょうか」

藍子「…そうだ♪」

ガサゴソ、ガサゴソ…

藍子「じゃーん。アロマキャンドルで~す♪」(小声)

P「Zzz…」

藍子「せっかくですし、気持ちよく眠って欲しいですよね~♪」(小声)

カチッ…ぼわっ…

藍子「うーん…いい香り…♪」

藍子「~♪」

藍子「…あれ? こんなところに香水(スナオニナール)が置いてある? 誰のだろう…まさかプロデューサーさんのじゃないだろうし…」

カポッ…シュッ…すんすん…

藍子「匂いは…ない? でも、ただの水ってわけじゃさそうだし…うーん…」

藍子「とりあえず置いておきましょうか♪ 」

藍子「…」

藍子「それにしてもよく眠ってますね…」

P「Zzz…」

藍子「…」

ツンツン

藍子「起きてますか~?」

P「Zzz…」

藍子「…」

藍子「プロデューサーに起きて欲しいなぁ~…なんて♪」

藍子「…本当に眠ってます?」

ツンツン

P「Zzz…」

藍子「…」

むすっ

藍子「(どうしたら起きてくれるんでしょうか…無理矢理起こすのは気が引けますし…『ついうっかり起こしてしまった』みたいな流れが欲しいんですけれど…)」

藍子「そ、そうだ。私、ソファの掃除しなきゃ~。プロデューサーさんに起きてもらわなきゃなぁ~…」(棒読み)

藍子「起こすのも仕方ないな~…なんて♪」

P「Zzz…」

藍子「むぅ~…プロデューサー」

ツンツン

P「Zzz…」

藍子「起きて欲しいなぁ~…プロデューサーとお喋りしてたいなぁ~…」

P「Zzz…」

ぷくーっ

藍子「…」

ばさっ、ばさっ、ばさっ…
(肩にかけていたカーディガンを手に取り、バサバサ振ってアピールする音)

P「Zzz…」

藍子「も~っ」

ぷっくー

1時間後

藍子「わ、わ~、大変だ~、水の入ったコップを床にこぼしちゃったなぁ~」(棒読み)

藍子「誰か手伝ってくれないかなぁ~…近くには1人しかいませんよね~」(棒読み)

P「Zzz…」

むっすー

藍子「…う、うわ~。UFOだぁ~。いま見ないと消えちゃうなぁ~…」(棒読み)

藍子「ぷ、プロデューサー! UFOですよ! UFO! シャッターチャンスです!」(棒読み)

P「Zzz…」

むっすー

藍子「…んーっ…も~、色々やってみたけど、プロデューサーさん、全然起きてくれません」

藍子「やっぱり…ダメなのかな…」

藍子「はぁ…」

ガバッ

藍子「え?」

P「いま、誰かため息をつかなかったか?」

藍子「(えぇ~、それで起きるんですか~)」

P「おはよう藍子」

藍子「お、おはようございますプロデューサーさん」

P「いま溜息をついたのはお前か?」

藍子「え、ええ。まあ、そうですけど…」

P「悩みごとか? 悩み事なら聞くぞ」

藍子「…むぅ」

P「どうした?」

藍子「どうしたじゃありませんよ!」

P「うん?」

藍子「私がこの1時間の間、プロデューサーさんを何回起こそうとしたかわかってるんですか?」

P「はい?」

藍子「私。ずうっとプロデューサーさんとお喋りしたくて、何度も声をかけてたんですけど」

P「…」

P「藍子。もしかして、机の上にある香水使った?」

藍子「使いましたけど…何かこの話と関係があるんですか?」

P「いえ何も」

藍子「まったくもう♪ プロデューサーさんは♪」

ストン

P「何で隣に座るわけ?」

藍子「ソファが空いたので♪」

P「あ、ああ。そうか」

P「(こいつ…いい匂いすぎるぞ…)」

藍子「ところでプロデューサーさん。最近、お疲れなんですか?」

P「まあなぁ…ちひろさんが山盛りの仕事を用意してくるからなぁ…」(白目)

藍子「それはいけませんね~♪ じゃあ、はい。私の膝の上に頭を乗せて寝てください♪」

P「…はい?」

藍子「はい、じゃありませんよ? ほら、さっきまで私を放っておいた罰です♪ 」

P「…」

藍子「ほら、早くしてください♪」

P「…」

P「し、失礼します」

そろー…すとん

藍子「ふふふ。ゆっくり休んでくださいね♪」

P「あ、ああ」

P「(やっべぇ…とんでもなく甘い匂いがする…そして高校生の膝枕って罪悪感半端ねぇ…)」

P「(だが、素晴らしいぞ…!)」

藍子「プロデューサーさん、寝心地はいかがですか~?♪」

P「最高」

藍子「よかったぁ~、そのまま寝てもいいんですよ~♪」

P「…」

P「天使や…」

(1時間後)

藍子「ーーーそれでですね~、茜ちゃんが芝犬と競争して勝ちそうだったんですけどぉ」

藍子「茜ちゃん。最後に転んじゃって勝負がうやむやになっちゃったんですよ~♪」

P「あっはっは。茜は面白いなぁ」

藍子「茜ちゃんって元気な子犬に似てますよね♪」

P「この前、ハムスターに似てるって言ってなかった?」

藍子「子犬とも似てるんですよね~」

P「わかるわかる。なんか撫でたくなる感じな」

藍子「撫でたことあるんですか?」

P「いや、ないーーーあ、でも、未央には1度あるな」

藍子「え?」

P「あー、トランプで負けた時に罰ゲームで撫でることになったんだよ」

P「確か、くじ引きで罰ゲームを決めるやつだったなぁ…」

藍子「それはいけませんね」

P「何が?」

藍子「プロデューサーさん。不公平です。私も撫でるべきです」

P「…」

P「(藍子が素直になると『気を使う成分』が薄れるみたいだな…)」

P「(てか、この藍子むっちゃ可愛い)」

藍子「さあ、お願いします♪」

むくり(膝枕から起き上がる音)

P「よしよし」

藍子「~♪」

P「よーしよしよしよし」

藍子「もっと優しくお願いします♪」

P「よーし…よしよし」

藍子「~♪」

スチャッ

?「…」

じっ…

P「藍子の髪は柔らかいな~」

藍子「ふふふ♪ 丁寧に撫でてくださいね~♪」

ちひろ「プロデューサーさん。仕事は片付いたんですか?」

P「よーしよしよ…」

P「ったぁひろぁん!?」(訳:ちひろさん?)

ちひろ「…」(にこり)

P「ヒェッ」

Target5. 高森藍子 end

オ◯ニーの話はいいですが、ニナちゃんを巻き込まないであげてください!

安価>>106

ミスです

安価>>117

またダブって申し訳ない
>>123

凛、了解です
しばらくお待ちを

チュン…チュン…

P「おっす。凛」

凛「ああ、おはよう。プロデューサー」

P「今日は早いな」

凛「うん。早起きして勉強してたんだよ。来週テストあるからさ」

P「あー、テストか。学生は大変だなぁ」

凛「プロデューサー。人ごとみたいに言わないでよ」

凛「再来週のライブのためのレッスンに時間をかけなきゃいけないから、朝に勉強してるわけだし」

P「ほうほう。よかったら俺が勉強教えてやろうか?」

凛「プロデューサーが?」

P「まるで俺が勉強を教えられない人みたいな反応をするんじゃない。傷つくじゃないか」

凛「いや、つい」

P「ふぉっふぉっふぉっ。ワシは勉強をしてきた男じゃぞ」

凛「ふーん…」

P「若干、蔑みのこもった視線がつらい」

凛「まあ…、せっかくだし事務所でちょっと教わろうかな。丁度、わからないところがあるんだ」

P「任せたまえ」

凛「ていうか、英語だけど本当に大丈夫なの?」

P「イヴやキャシー、フレデリカをスカウトしてきた実績があるんだ。英語くらいペラペラさ」

凛「うん。説得力ゼロの人選だよね。全員、日本語以外の言葉を話すのを聞いたことがないし」

P「アーニャもスカウトしたぞ」

凛「はいはい。そうなんだ」

P「いまのは『ロシア語じゃん』ってツッコミが欲しかったな」

凛「もう面倒臭くなっちゃったよ」

P「まあよかろう。レッスン前にぱっぱと教えてやるよ」

凛「ふふっ。よろしくね。頼りにしてるよ」

Target7. 渋谷凛

P「アレコレ、どこそこは、ナニソレの文法なので、ほれほれの文型なのです」

P「アレコレ、アレコレ」

凛「ふーん。なるほど」

カキカキカキ…

凛「プロデューサー。教えるの結構うまいね」

P「見直したか?」

凛「いや、そもそも見直すほど、見下してたわけじゃないし」

P「ほほう。それはつまり元から尊敬していた、と?」

凛「さあ?」

P「言えよぉ~! 尊敬してるって言われたいんだよぉ~!」

凛「とにかくありがと。助かったよ」

P「おうよ」

凛「ところで机の上にある香水ってプロデューサーの?」

P「まあな。志希にもらったやつ」

凛「…ふーん」

P「なんだ?」

凛「…別に」

P「使ってみたいならいいぞ」

凛「いいよ。使いたくない」

凛「ん。じゃあ、私レッスン行くから」

スッ…スタスタ…

P「おう。頑張れよ。明日もよかったら教えてやるぞ」

凛「考えとく」

スタスタ…

凛「…ふん」

凛「(志希からのプレゼント、ね)」

次の日

スチャッ

凛「おはようプロデューサー」

P「おはよう凛…って何だその花束?」

凛「別に?」

P「教えてくれないのか?」

凛「ともかく勉強教えてよ。そのために来たんだからさ」

むすっ

P「…おう」

P「(なーんか。機嫌悪いな…)」

P「(こんな時は…いつもの)」

ちゃっちゃら~♪(ドラえもんの道具を出す時のBGM)

P「(スナオニナール~♪)」

P「(お茶に混ぜて出すか)」

カリカリ…
カリカリ…

P「アレコレ、アレコレ」

凛「ふんふん」

P「アレコレ、コレソレ」

凛「なるほど」

P「ひと通りは理解できたみたいだな」

凛「ん。そうだね」

ずずず…(お茶を飲む音)

P「ところで凛。なんで今日は不機嫌なんだ?」

凛「不機嫌だってわかるんだ?」

P「そりゃまあなぁ」

凛「うん。教えてあげてもいいよ」

P「ありがたい」

凛「でもギブアンドテイクだよね。タダじゃ嫌だよ?」

P「話を聞くのに何か取るのかよ」

凛「いや、交換条件」

P「なんだ?」

凛「ハグしてほしい」

P「ん?」

凛「ハグしてほしい」

凛「…なんて」

P「…」

凛「…」

P「(最後、ちょっと照れ隠しに『なんて』で誤魔化したな…とんでもなく可愛いかったぞ…)」

P「(でも、藍子に続いてこういう展開は、流石にアウトだろ…)」

P「(ちひろさんに折檻食らったばっかりだしなぁ…ここは凛とした態度で断らなければ…凛だけに…)」

凛「で、してくれるわけ?」

P「もちろんですとも」
はぐっ、ぎゅむー

凛「…わぉ。ためらわずにするね」

P「まあなぁ。話聞きたいし」

P「(単純にハグめっちゃしたいし)」

凛「もうちょい強めにお願いします」

P「あ。はい」

ぎゅむー

凛「…」

P「どうでしょう」

凛「…悪くないね」

P「そうですか」

ぎゅむー

凛「…」

凛「…♪」

しばらく休憩します
更新は明日になるかもです

(5分後)
ぎゅむー

P「あの。凛さん」

凛「何? プロデューサー。いま忙しいんだけど」

P「いや、いつまでこうしてればいいんでしょうか?」

凛「…もうちょい」

P「…はい」

凛「…」

凛「ハグが弱くなってるよ?」

P「…ご、ごめんなさい」

ぎゅむー

凛「うん。いい感じだよ♪」

P「凛さん」

凛「もうちょっとだけ」

P「…」

P「(すんごいこいつ柔らかくていい匂いで幸せなんだけど…そろそろ身の危険を感じるぞ…)」

P「(誰かに見られたりしたらやばいなぁ…)」

P「な、なぁ。ハグしたままでもいいから、そろそろさっきの話を聞かせてくれないか?」

凛「え、何の話だっけ?」

P「それ素で言ってんの? それとも冗談?」

凛「…あ。そっか。交換条件でハグしてもらってるんだった」

P「忘れてたんかーい」(周子風のイントネーション)

凛「もう不機嫌じゃないんだけど、聞きたい?」

P「聞きたい。なんで不機嫌だったんだ?」

凛「…プロデューサーが志希からのプレゼントを大切にしてるみたいだったから」

P「もしかして嫉妬?」

凛「うん」

P「…お、おう」

P「(飛鳥あたりなら顔を真っ赤にして『違う!』って否定してくれるんだけどな)」

P「(真顔で肯定されると、こっちが反応に困るわ)」

凛「それでさ。今日持ってきた花束なんだけど、アレ、プレゼントだから」

P「俺に?」

凛「うん。もちろん」

P「志希に対抗?」

凛「そういうこと。あと、日頃の感謝を込めて」

P「…」

P「凛…お前はなんていい子なんだ…!」

ぎゅむー

凛「やめてよ。照れる」

P「よーしよしよしよし」

ぎゅむー。わしゃわしゃ

凛「髪ぐちゃぐちゃになるから」

凛「…」

むふーっ

凛「まあ、悪くないね」

ぎゅむー。わしゃわしゃ

P「よーしよしよし」

凛「むふーっ」

スチャッ

ちひろ「おはようございま…」

P「…よーしよしよ…Oh…」

ちひろ「…」

P「…オハヨウゴザイマス」

ちひろ「…覚悟は出来ているんでしょうね?」

P「ヒェッ…」

Target7. 渋谷凛 end

(数日後)

志希にゃん「じゃーん! スナオニナール・バージョン2!! 名付けて! 『アマエタクナール』!!」

P「ヒャッフゥ! さらに破壊力が増しそうな薬だぜぇ!! さすが志希にゃん博士!」

志希にゃん「この薬の効果はね~♪」

P「大丈夫。わかってる!」

P「『アイドルが甘えたくなるようになる』効果があるんだろ!?」

志希にゃん「にゃはは~、正解~♪」

P「名前のまんまだしなぁ」

志希にゃん「で、使う?」

P「もち。まずは>>150だな」

シュガーハート

一ノ瀬志希「 『アマエタクナール』(甘えたくなる)』にバージョンアップしたよ!」
一ノ瀬志希「 『アマエタクナール』(甘えたくなる)』にバージョンアップしたよ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1493471218/)

佐藤了解です

アマエタクナールは別のスレで書いていきますので、そちらでよろしくお願いします

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