美也「ハッピ~ バースディ」【ミリマス】 (36)

事務所


海美「おはよっ!」

恵美「おはよー」

環「うみみー!」

海美「環~」

環「で、今日はみんなでなんの話?」

海美「わたし達めぐみぃに呼び出されたんだけど」

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恵美「まぁまぁ、それは我らがリーダーからお話してもらうってことで、琴葉」

琴葉「…… 何かそういう言い方気になるなぁ」

恵美「いいじゃんいいじゃん」

海美「リーダー!」

環「ことは~」

琴葉「今日の話を最初に切り出したのは恵美なんだけど……」

琴葉「うん、それじゃあ本題に入るけど、今日はもうすぐ来る美也の誕生日をどう祝うかって話をしようと思います」

環「おお! みや誕生日なのか?」

海美「あー! 忘れてたー!」

琴葉「恵美がね、美也の誕生日当日は私たち5人でのお仕事があるから、そこで祝おうって」

恵美「それでさ、せっかくなら美也のこと驚かしてみたくない?」

環「おどろかす?」

海美「あの美也を?」

恵美「そ、あの美也がびっくりして感動して泣いちゃうくらいのサプライズ、どう?」

環「いい! たまきやりたい!」

琴葉「『サプライズ』って簡単に言うけど何か考えはあるの?」

恵美「ま、取り合えず一個切り札はあるよね」

琴葉「切り札? 何それ?」

恵美「秘密」

琴葉「私たちにも教えてくれないの?」

恵美「美也だけじゃなくて琴葉たちも驚かしてみたいじゃん?」

琴葉「もう……」

恵美「で、それは置いといて うちらでも何かプレゼント考えないと」

環「プレゼントかぁ……」

海美「美也って何が欲しいんだろ?」

みんな「……」

琴葉「何て言うか…… 美也って『無欲』って感じするような……」

恵美「うん…… 何貰っても『わ~ 皆さんわたしのために選んでくれたんですか~ ありがとうございます~』って言いそうだよね……」

海美「自分が貰って嬉しいものを渡す、とかは?」

琴葉「なるほど、それもいいかも」

環「はいはい! たまきはみんなと遊びたいぞ!」

恵美「アタシはファミレスの割引券!」

海美「わたしは女子力!」

琴葉「えっと…… 私は……」

琴葉「……」

琴葉「……」

琴葉「ごめんなさい…… 何も思い付かないわ……」

恵美「琴葉も人のこと『無欲』なんて言えないじゃーん」

琴葉「だって…… いきなり言われても……」

海美「結局何もアイデア出なかったねー……」

琴葉「うーん…… この先みんなで集まれる機会は無さそうだし……」

恵美「ま~…… 仕方ないからこっからはそれぞれで考えるってことで」

琴葉「そうね、恵美とは今度お仕事一緒だからその時に一緒に選ぼう?」

環「それじゃあたまきはうみみと!」

海美「美也に喜んで貰えるもの探すぞ~」

うみたま


海美「う~ん……」

海美「美也って何貰ったら嬉しいんだろ?」

環「この前綺麗な石をあげたら喜んでくれたよ?」

海美「うん、でも綺麗な石って感嘆には見つからないからなぁ」

環「そっか……」

環「美味しいものは? みやサンドイッチ好きだって!」

海美「それだ! じゃあ早速美奈子先生に教えて…… って!」

環「どうしたの?」

海美「先生…… 今地方ロケで居ないんだ……」

環「えー!」

海美「わたし達だけで作ったら……」

環「たまき、自信無いぞ……」

海美「わたしもー……」

環「うーん、たまき考えるの苦手……」

海美「疲れちゃった?」

環「せっかくうみみと一緒なんだから、たまき遊びたい!」

海美「ダメだよ! ちゃんと考えないと」

環「そうだった…… ごめんうみみ、みや……」

海美「……」

海美「それじゃあ…… 少しだけ、遊ぼうか?」

環「いいの?」

海美「その代わり考えながら、だよ?」

環「?」

海美「これ、ボールをトスし合うんだけど、一回トスする度に美也のいいとこを言うの」

環「みやのいいところ?」

海美「そ! 美也のことずっと考えてたらきっと美也へのプレゼントも思い付くはずだよ!」

環「うみみ! 頭いい!」

海美「でしょー? 早速やろっ!」


環「いっくぞー!」

海美「公園の外に飛ばさないようにねー!」

環「せーの、優しい!」

海美「料理が上手で家庭的!」

環「一緒にお昼寝してくれる!」

海美「服装がおしゃれ!」

環「いいにおいがする!」

海美「色んなことを知っている!」

環「えっと…… 怒らない!」

海美「それ優しいと同じだよ~、えと 頑張り屋さん!」

環「えーっと、えーっと…… わわっ!」

海美「ちょっ、環大丈夫!?」

環「いてて……」

海美「怪我してない? どこか擦りむいてない?」

環「大丈夫……」

海美「ほら、砂はらって」

環「考えながらトスするの難しいぞ……」

海美「…… ん? 環、靴……」

環「何?」

海美「靴すこし磨り減ってる、新しいの買った方がいいよ」

環「えー まだまだ履けるのに」

海美「環は成長期だし、靴のサイズとかも結構変わってるかもだから靴新しくした方がいいよ」

海美「靴…… そうだ!」

環「ど、どうしたのうみみ…… ?」

海美「美也へのプレゼント、思い付いた!」

環「ほんと!?」

ことめぐ


恵美「よし! それじゃ美也のプレゼント決めよっか!」

琴葉「でもここアウトレットでしょ? 服に限定していいのかな…… 服ってたまに人から貰って困ることもあるし……」

恵美「琴葉はま~たそれ~」

琴葉「だってそうでしょう? プレゼントで貰ってもしあまり好みじゃなかったらはっきり嫌って言いにくいし……」

恵美「それならアタシ達で美也がとびきり気に入る奴選べばいいじゃん♪」

琴葉「でも……」

恵美「琴葉はアタシが選んだ服、ちゃんと着てくれてるでしょ?」

琴葉「うん…… まぁ……」

恵美「友達が一生懸命悩んで考えて選んだプレゼントだよ? 気に入らない訳無いって!」

琴葉「美也に似合う服…… うーん……」

恵美「ねぇ琴葉、これとかどう?」

琴葉「どう…… 少し可愛すぎじゃないかな、美也っぽく無い気が……」

恵美「あぁ、美也にじゃなくて これ琴葉に着せたいなーって」

琴葉「えっ! 私!?」

恵美「そ、テーマは『キャンパスに現れたお姫さま』で」

琴葉「もう! 今日は美也のプレゼントを選びに来たんでしょ!」

恵美「まぁそうだけどさ~ デートなんだから少しは楽しんでいいじゃん?」

琴葉「で、デート!?」

恵美「そ、女の子二人の買い物なんだからデート、でしょ?」

琴葉「んん~……」

恵美「ん、どしたの?」

琴葉「そうやって恵美はいっつも私のことからかうんだから!」

恵美「にゃはは、琴葉は可愛いからさ~」

琴葉「私のことはいいから、美也のこと考えて」

恵美「美也か~ どういうの喜ぶんだろ?」

琴葉「これはどうかな? 美也らしいと思わない?」

恵美「まぁそうだけど…… 人に服を選ぶ時って普段着なさそうな服の方が良くない? これとかいいんじゃない?」

琴葉「それは恵美の趣味でしょ?」

恵美「セクシー系の美也とか見てみたいし」

琴葉「真面目に選んで!」

恵美「いやいや真面目だって」

恵美「琴葉こそ、そういうチョイスつまんないじゃん」

琴葉「つ、つまんないって…… 私は真面目に選んでるのに!」

恵美「だから~…… あぁ、もうやめやめ こんなつまんないことで喧嘩するのやめよ」

琴葉「…… そうだね、ごめん」

恵美「アタシも、ちょっと舞い上がってふざけてた、かも……」

琴葉「服を選ぶのやめにしようか?」

恵美「あー確かに…… ここならアクセとか小物とかもあるし、服に拘る必要無かったかも」

琴葉「あ…… 」

恵美「ん? どしたの」

琴葉「美也って散歩好きだったよね?」

恵美「うん、良く歩いてるね」

琴葉「あれなんてどうかな?」

恵美「そっか…… いいね! あれなら可愛いし、喜んでくれそうじゃん!」

誕生日当日


環「せーの」

みんな「美也、誕生日おめでとー!」パーン

美也「わ~…… ありがとうございます~」

恵美「ね、ね、びっくりした?」

美也「はい~ とっても~」

海美「いつもと同じに見えるよ~」

美也「いえいえ、とっても喜んでますよ」

美也「大好きなみんなが、わたしの生まれた日を祝ってくれて、とっても幸せです~」

琴葉「ふふ、そう言ってくれると準備したこっちまで嬉しくなっちゃうな」

環「ねぇねぇみや!」

美也「なんですか?」

環「あのねあのね! たまき達みやにプレゼントがあるんだ!」

美也「なんと~」

恵美「アタシと琴葉と」

海美「環とわたしでそれぞれ選んだんだ」

琴葉「選ぶの結構苦労したから、喜んでもらえると嬉しいな」

美也「それは…… 楽しみですね~」

環「ねぇ、もう渡していい? いい?」

海美「待ってね、今準備するから」

美也「何が貰えるんでしょ~」

環「はい! これ!」

美也「これは…… 靴ですか?」

恵美「えっ?」

琴葉「えぇっ!?」

環「そう! みや普段から外でよく歩いているから靴がすりへってる? から!」

海美「これで外で思いっきり走れるよ!」

美也「確かに~ 動きやすそうですね~」

琴葉「ど、どうしよう恵美ぃ……」

恵美「まさか被るなんてねぇ……」

海美「ん、どうしたの、二人とも?」

恵美「あー、えーっと……」

琴葉「その…… 私たちが選んだプレゼントも靴で……」

海美「うえぇっ!?」

環「えーっ!」

美也「お~」

恵美「ごめんっ! 美也! 誕生日プレゼント被っちゃうなんて……」

琴葉「ちゃんと打ち合わせしておくべきだったわ……」

環「みや~」

美也「?」

美也「どうしてそんな顔してるんですか?」

海美「え、だって靴2足貰っても……」

琴葉「どっちも似たような靴だし……」

美也「みんなが一生懸命考えてくれたプレゼント、わたしはとっても嬉しいですよ?」

美也「それに、靴が二つあるなら出掛ける時、どっちにするから選べますから」

美也「ふたつの靴で、楽しさは2倍! ですよ~」

美也「……」

美也「あれ? 靴がふたつあるなら靴はよっつ? う~ん…… 難しいですね~……」

海美「あははっ、何それ~」

恵美「もう、ほんと美也! って感じ」

美也「どういうことですか~?」

琴葉「美也が最高 ってことかな」

環「みや~!」

琴葉「そう言えば、恵美の言ってたサプライズの『切り札』って結局なんだったの?」

美也「『切り札』?」

恵美「あー…… もうすぐ来るみたいだよ」

環「もうすぐ?」

海美「来る?」

美也「人なんですか?」

恵美「そそ」

「あ、美也ちゃ~ん」

美也「おお…… なんと……」

藍子「久しぶり、美也ちゃん」

美也「藍子ちゃん…… どうしてこちらに?」

藍子「恵美ちゃんに呼ばれたの」

恵美「にゃはは、これが美也への最後のサプライズ、どう?」

美也「とってもびっくりです……」

藍子「今日は美也ちゃんの誕生日だって聞いて、来ちゃった」

琴葉「えっと…… 貴女は?」

藍子「あ、ごめんなさい申し遅れました わたしアイドルをやっていて美也ちゃんの友達の、高森藍子って言います」

美也「藍子ちゃんはとってもゆるふわで可愛い女の子なんですよ~」

藍子「ふふ、美也ちゃんも相変わらずぽわぽわ~ってしてるね」

美也「そうですか~? でも今日からは少し大人ですよ~」

藍子「そうか、そうだね~」

海美「す、凄い……」

環「みやとそっくりだ……」

琴葉「確かに…… 気が合いそうね……」

恵美「だよね、もう初めて藍子に会った時びっくりしちゃってさぁ~」

美也「そんなに似てますか?」

藍子「美也ちゃんはわたしよりももっともっと癒しって感じがするけど……」

美也「いえいえ~ 藍子ちゃんこそ癒し系アイドルですよ~」

藍子「うーん、そうかなぁ?」

藍子「あ、そうだ わたし美也ちゃんへプレゼント持ってきたの」

美也「おお~」

藍子「喜んで貰えるかわからないけど…… これ」

美也「これは……」

海美「うっそ……」

恵美「マジで……」

環「びっくり……」

琴葉「奇跡…… なのかな…… ?」

藍子「わたしおすすめのお散歩用の靴で…… えっと、どうしました?」

美也「今日はみんなからも靴を貰ったんですよ」

藍子「え、嘘!? ご、ごめんなさい……」

美也「いえ~ こんなに沢山靴を貰ったからには是非お散歩をしないと~、今度一緒にどこか遊びに行きませんか?」

藍子「…… うんっ!」



おわり

こちら↓の美也藍子クロスの設定を拝借させていただきました

【ミリマス】美也と藍子のお散歩日和【モバマス】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1457016230

【ミリマス】繋いだその先に【モバマス】
【ミリマス】繋いだその先に【モバマス】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461444352/)

【ミリマス】甘いひとときを【モバマス】
【ミリマス】甘いひとときを【モバマス】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486991618/)


ギリギリになっちゃったけど、美也誕生日おめでとう!
読んでくれた人ありがとうございました。

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