【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」雷「その29よ!」【安価】 (1000)

艦娘がショタ提督を攻略していくスレです。
登場艦娘は全員ショタコンになるのでキャラ崩壊が激しいです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1492952563

前スレ

【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」【安価】
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【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」響「その27だよ」【安価】
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【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」葛城「その28!」【安価】
【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」葛城「その28!」【安価】 - SSまとめ速報
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★1周目:普通の少年
秋月
春雨
鈴谷
足柄

鈴谷END

★2周目:見た目は子供、中身は大人の25歳
朝潮
五月雨
舞風
瑞鶴

朝潮・瑞鶴END

★3周目:記憶喪失
島風
如月
名取
五十鈴

島風・如月END

★4周目:虐待を受けた少年
川内

呂500
扶桑

川内END

★5周目:薬で子供になった32歳
球磨
間宮
多摩
陸奥

球磨・間宮・多摩END

★6周目:天然
朝雲
榛名
鳥海
隼鷹

榛名END

★7周目:生意気
雲龍
白露
大和
長門

白露END

★8周目:タイムリープ&見た目は子供、中身は60歳の20歳(異世界出身)

伊58
浜風
衣笠

浜風・曙・衣笠END

★9周目:幽霊
不知火
伊19

龍驤

龍驤END

★10周目:両親死別の鎮守府育ち
天津風
大鳳
伊401
瑞鳳

伊401END

★11周目:見た目も中身も子供っぽい26歳
夕張
明石
あきつ丸
磯風

夕張END

★12周目:幸運体質の男の娘
時雨
山雲
大淀
秋月

秋月END

★13周目:世話焼き(ダメ艦娘製造機)
敷波
文月
青葉
春雨

青葉END

★14周目:捻くれ者&前科持ちの19歳
長門
綾波
翔鶴
加古

翔鶴END

★15周目:800歳の不老不死
阿武隈
天津風
武蔵
舞風

天津風END

★16周目:60年後から送り込まれた未来人
金剛
磯風
五月雨
龍鳳

磯風END

★17周目:超恥ずかしがり屋&見た目は幼い箱入り息子18歳
北上
大和
三日月
妙高

北上・妙高END

★18周目:変幻自在の少年
春雨
葛城
加賀


春雨・響・葛城END

★19周目:セクハラ大好きエロ少年
扶桑
天龍

リットリオ

雷・リットリオEND

★20周目:女性不信の21歳
五月雨
大和
阿武隈
由良

五月雨END

★21周目:深海棲艦と人間のハーフ
鳥海
木曾
那珂
瑞鳳

瑞鳳END

★22周目:クローン
大鳳
赤城
照月
リベッチオ

大鳳・リベッチオ・照月END

★23周目:ドジで失敗ばかりだけど真面目な23歳

鬼怒
舞風
金剛

舞風END

★24周目:300歳の宇宙人
ビスマルク
グラーフ・ツェッペリン
不知火
Z3

不知火END

★25周目:感情を抑え込んだ少年
雲龍
大和
伊勢


暁END

★26周目:めんどくさがりだけど要領が良い22歳
那珂
那智

卯月

嵐END

★27周目:何でも出来るツンデレ超能力者
能代
荒潮
吹雪
長良

吹雪END

★28周目:大好きな兄を目指すブラコン少年
足柄
酒匂
夕立


酒匂・電END

★29周目:フリーター&浪人し続けた弟想いの25歳
U-511
ビスマルク
長門
加賀

長門END

★30周目:平行世界へ自由に移動出来る少年
ポーラ

ヴェールヌイ
アイオワ

ヴェールヌイEND

★31周目:深海棲艦が派遣した子供スパイ
鬼怒
ローマ
名取
阿賀野

阿賀野・鬼怒END

★32周目:艦娘達の幼馴染20歳
親潮
比叡
三隈
朝雲

三隈END

★33周目:深海棲艦の心臓を移植した少年
ビスマルク
山雲
利根
グラーフ・ツェッペリン

山雲END

★34周目:無口で引っ込み思案な人見知り
摩耶
ウォースパイト

加賀

朧END

★35周目:妻を亡くした寡男24歳
大井
ビスマルク
木曾
望月

大井END

★36周目:前世の記憶を持つ中身は50歳の転生者25歳
Z3
朝雲
大和
夕立

大和END

★37周目:やたらポジティブな馬鹿少年
天龍
風雲
加賀
山風

山風END

★38周目:何でもこなすけどマッチョに憧れる同性愛者21歳
神通
皐月
木曾
卯月

皐月END

★39周目:先祖代々伝わる少年忍者
加賀
夕立
秋雲
朝雲

※現在、朝雲END確定

システムについて
※読むのが面倒な人は『艦娘の行動を安価で指定して、ショタ提督に好かれるようにする』と考えていただければ大丈夫です。


上旬コミュ→中旬コミュ→下旬コミュの計3回です。毎回艦娘が取る行動を安価で決め、ショタ提督に懐かれるようにするのが目標です。

期間が入れ替わる(上旬→中旬→下旬→上旬…)ごとにコンマで登場艦娘を決めます。最大値の艦娘が行動権を得ます。

ショタ提督には好感度と信頼度が設けられています。好感度は0から、信頼度は50からスタートします。

信頼度は変化が無い限りリザルトには表示されません。


信頼度は基本的に変化はありませんが、ショタ提督が嫌がったり怖がるような展開になってしまうと減少します。

信頼度が0になってしまうと、その艦娘は解体されて鎮守府から追放or憲兵に更迭されてBADENDになってしまいます。

信頼度は増加させることが出来ません。

なおBADになった場合はコンティニューして続行しますが、BAD対象となった艦娘は1ヶ月分(計3回)コミュが取れなくなります。

好感度も下がりますのでご注意下さい。ただし信頼度は50に戻ります。

好感度がMAX50まで貯まった状態で再度コミュを取ると無事HAPPYENDです。


※好感度MAXヒロインがいる状態で好感度40超えヒロインが登場した場合について

好感度40以上のヒロインの告白イベント時に、乱入コンマ判定が追加されます。

これを踏んでしまうと強制的にコミュが終了してしまいます。

なお別のヒロインも好感度MAXになった場合、MAXヒロインのうち1人でも最大値が出れば即ENDです。

ハーレムを目指す場合は、MAXヒロインが増えるほど難易度がUPしていきます。


※R-18安価・信頼度に関わる安価について

R-18安価は全て安価下にします。ただし小ネタ安価時は例外とします。

R-18安価については“提督の行動時”にも上記のルールが適用されます。

信頼度に関わる安価が最大値だった場合、実行するか否かを反転コンマ判定(厳しめ)します。

成功で実行(さらに反転コンマ判定)、失敗で踏み止まり自動的に2番目に高いコンマの行動安価を採用します。失敗確率の方が高めです。

1度信頼度に関わる安価を取った場合、実行コンマ時点で失敗した時も含めて1ヶ月間(コミュ3回分)全て安価下にします。


※その他注意事項

コンマ判定(反転含む)時、00は10もしくは100とします。

上旬中旬下旬最初の艦娘コンマ、提督と艦娘の行動安価、コンマ判定時(上昇度低~特大を決める部分)は反転コンマとします。

好感度上昇コンマ(一の位に上昇度をかける部分)は従来通りです。

ショタ提督or艦娘の行動安価や、ヒロインを決める際の艦娘安価での連取りはNGです。好感度上昇コンマ判定等、数字のみが関わる場合はOKです。


※小ネタ安価について

本編終了時に小ネタ安価を取ることがあります。

その時に周回指定が無ければ、こちらで小ネタにあった周回を決めさせていただきます。

同一艦娘の似たような内容の小ネタor前回と同一周での連続エロ小ネタは、最低でも小ネタ5回分以上間隔を空けていただければ幸いです。
(例:前回『○○とお花見』→今回『○○とピクニック』、前回『□□とエッチ』→今回『□□と▽▽エッチ』等はNGとさせていただきます)

また、似た内容の小ネタが範囲内に複数含まれていた場合、その中で1番先に書かれている小ネタの反転コンマのみ判定対象とさせていただきます。

エロ小ネタにつきましては、本編で1度でも艦娘安価で選ばれたことがある艦娘でお願いします。ENDを迎えたか否かは問いません。

尚、エロ小ネタは別板の小ネタ専用スレにて投下いたします。他の小ネタにつきましては、従来通りこの板のスレで投下いたします。

あまりにも支離滅裂な内容は安価下とさせていただきます。また、小ネタの内容は『本編の設定を踏まえた世界観』が主軸となるようにしていただけると幸いです。

パラレルワールドに分岐させるかどうかはこちらで判断させていただきます。


※ショタ提督の設定について

ガチショタ→合法ショタ→安価ショタ→ガチショタ……のサイクルを繰り返していきます。

安価ショタに関しては、その名の通り安価で提督の設定を決めます。

22:00~23:00頃開始予定です。

始めます。

夕立「………」

夕立(朝雲、いつも凄く楽しそう……やっぱり、提督さんの傍にいられるから……)

夕立「………」

夕立(それに比べて、私は……後1歩の勇気が踏み出せずに……)

夕立「………」

夕立(迷っている内に……朝雲が、どんどんさきに行っちゃって……)

夕立(私だけ……置いてかれて……提督さんに、何も言うことが出来ないまま……)

夕立「……っ」ジワッ

夕立(そんな……そんなことって……)ウルウル

夕立(でも……拒絶されるのが怖くて……動けない、よ……)

夕立(そんな自分が……凄く情けなくて……もう、何が何だか分からなくなっちゃって……)

夕立「………」

夕立(このまま……私は、何も出来ずに……)









ニア 1.そんなのは嫌っぽい!
好感度50確定 朝雲・夕立ENDになります

――好感度49により、自動的に1となります

夕立「………」

夕立(……嫌)

夕立(それだけは……やっぱり……嫌……!)

夕立(何も出来ないで、提督さんが遠くに行っちゃうなんて……絶対に……)

夕立「……そんなのは嫌っぽい!」キッ

夕立(このままウジウジしていれば、自分の首を絞めるだけ……!)

夕立(いつまでも迷っていられないよ!こうしてる間にも、私に残された可能性はどんどん0に近づいて……!)

夕立「………」スッ

夕立(……もう、どうなっても構わないっぽい)ガチャ

夕立(私は……提督さんと朝雲に、自分の気持ちを正直に話すだけ……!)バタン…

夕立「……っ!」ダッ

夕立(例えその先が、悲しい結果に繋がったとしても……もう、迷わない……!)タタタ…!

夕立(少なくとも、怖くて動けないでいるよりは……これで無理だったとしても、清く諦められるから……!)

夕立「………」タタタ…!

夕立(……提督さんっ!)






ショタ提督「………」カキカキ

朝雲「……お疲れ様」つお茶 コトッ

ショタ提督「かたじけないでござる」

朝雲「あまり無理しないでね?量が多くて大変な時は私も手伝うから!」ポンッ

ショタ提督「心配ご無用でござる!いざとなれば分身の術が……」

バターン!

ショタ提督「……む?」

朝雲「きゃっ!」

夕立「はぁはぁ……」

ショタ提督「……夕立殿?」

朝雲「……夕立?」

夕立「………」

夕立(提督さんだけじゃなく、朝雲も……これは好都合っぽい……!)

夕立(覚悟を決めるの、夕立……提督さんに……朝雲に……全部、言ってしまわないと……!)

夕立「……あの、ね?提督さん……朝雲……」

ショタ提督朝雲「……?」

夕立「……っ!」キッ
















「私は……ううん、私“も”……提督さんのこと、好きになっちゃったの……!」














ショタ提督「……なっ!?」

朝雲「……!」

夕立「………」

朝雲「……どういうこと?」

夕立「……そのままの意味。提督さんには、朝雲がいることは分かった上で……」

夕立「私も……提督さんを、異性として好きになっちゃったの」

ショタ提督「ゆ、夕立殿!?突然何を……それに拙者には、その……朝雲殿が……」

朝雲「……司令、待って。もう少し話を聞いてみましょう?」

ショタ提督「……!」

夕立「……ありがとう、朝雲……最初は、そんなこと……ダメだと思って、ずっと……怖かった」

夕立「もし、拒絶されれば……そう考えると、何も出来なかった」

ショタ提督「………」

朝雲「………」

夕立「だけ、ど……そうやって悩んでたら、提督さんへの想いがどんどん膨らんで……」

夕立「それで……黙っていればいるほど、恐怖心と一緒に……自分の気持ちに、嘘がつけなくなって……」ジワッ

夕立「いてもたってもいられなくなって……拒絶される怖さより……」ウルウル

ショタ提督「………」

朝雲「………」

夕立「……何も出来ずに終わっちゃうことの方が、辛くなってきて……」ウルウル

朝雲「……それで、今……私達にこのことを、伝えに来たのね?」

夕立「………」コクリ

ショタ提督「………」

ショタ提督(……夕立殿)

夕立「……ぐすっ」ポロポロ

ショタ提督「……!」

朝雲「………」

夕立「……お願い……私を……」ポロポロ





夕立「2番目で良いから……提督さんの傍に、いさせて……っ!」スッ





ショタ提督「……っ!」

ショタ提督(土下座……そこまで拙者のことを……)

朝雲「………」

夕立「図々しいことは分かってるけど……それでも……っ!」ポロポロ

夕立「提督さんのことを考えるだけで、胸が苦しくなって……寂しくて、それが……痛みに変わって……」ポロポロ

夕立「もう、これ以上……耐えられない……限界なの……!」ポロポロ

朝雲「………」

夕立(……ただ、無理って言われたら……その時は……諦める、しか……無いけど……)ポロポロ

夕立(でも……でもっ!少しでも希望があるなら……その可能性に、賭けるしか……っ!)ポロポロ

朝雲「………」

夕立「ぐすっ……うぅっ……!」ポロポロ

ショタ提督「………」

ショタ提督(夕立殿……)

朝雲「……顔を上げて?」

夕立「……え?」

朝雲「貴女は、本当に司令が好きなのね?私と同じくらいに……」

夕立「……っ!うん!好き!大好きっ!」ポロポロ

朝雲「………」ジー

夕立「………」ポロポロ

朝雲「……はぁ」
















「仕方ないわね……そこまで言うなら、認めてあげる!」














夕立「ッ!!」

ショタ提督「朝雲殿……」

朝雲「だって……夕立の目は本気だったもの。それこそ、私が司令に告白する直前の……」

朝雲「……いや、もしかすると、それ以上に熱がこもってるかもしれない。何せ、私と夕立じゃ告白する状況が違うもの」

夕立「……良い、の?」ポロポロ

朝雲「良いも何も、私は司令と付き合うことを認めただけ。ここから先はどうなるか……」チラッ

ショタ提督「……!」

夕立「あ……」ポロポロ

朝雲「司令が決めることよ?何も恋人に『浮気しなさい!』と言ってるわけじゃないもの」

ショタ提督「………」

夕立「……提督、さん……」ポロポロ

ショタ提督「………」

ショタ提督(以前、朝雲殿が拙者の心の靄を晴らしてくれる前……拙者の頭の中には……)

ショタ提督(朝雲殿だけでなく……夕立殿も思い浮かぶことがあったでござる……)

ショタ提督(それはもしかすると、この出来事を予知していたかもしれないでござる……いや、それだけではなく……)

夕立「………」ポロポロ

朝雲「………」

ショタ提督(朝雲殿に続き、夕立殿のことも……大切な人として、考えて……きっとそうでござる……!)

朝雲「……司令。私に気を遣わなくて良いわよ?」

ショタ提督「……!」

朝雲「貴方には、夕立に今の言葉を言われた率直な気持ちを……正直に言ってほしいの」

朝雲「私が認めている以上、それは浮気でも何でも無いわ。私のことを裏切ることにもならない」

朝雲「私にとって、同じ人を好きになった仲間が増えるだけだから」ニコッ

ショタ提督「……本当に、朝雲殿には世話になってばかりでござるな」

朝雲「そんなこと無いわ。私だって、司令に助けられることが多いもの」

夕立「………」ポロポロ

ショタ提督「……夕立殿。拙者は、その……今から、男として……かなり酷いことを言うでござる」

夕立「……うんっ」ポロポロ
















「拙者は、朝雲殿と同じように……夕立殿のことも……異性として、好きになってしまったでござる……!」














夕立「……提督さんっ!」ダキッ

ショタ提督「うおっと!」ガシッ

夕立「うぅ……夢じゃないかな……?私の気持ちを……受け止めてもらえるなんて……!」ポロポロ

ショタ提督「……紛れも無く現実でござる。その証拠に……夕立殿の鼓動が、拙者に伝わってくるでござる」

夕立「……私も……提督さんの、温かさが……伝わるっぽい……!」ポロポロ

朝雲「………」

朝雲(全く……まさかこんなことになるなんてね……)

夕立「……ありがとう、提督さん……朝雲……!」ポロポロ

ショタ提督「……お礼を言うのはこちらでござる。夕立殿……拙者のことを好きになってくれて、本当にかたじけないでござる!」

朝雲「大好きな人がプレイボーイじゃ、彼女としても困っちゃうじゃない」クスッ

ショタ提督「ぷれいぼーい……?」キョトン

朝雲「女の人を沢山惚れさせてしまう女たらしのこと」

ショタ提督「いや、拙者はそんなつもりは……」

朝雲「……ふふっ、ちょっとからかっただけ」ニコッ

ショタ提督「うぅ……」

ショタ提督(行いが行いなだけに、何も言えないでござる……)

夕立「……提督さん」ギュッ

ショタ提督「……?」

夕立「私は、あくまでも2番目だから……その、出来るだけ、朝雲優先で……」

夕立「その間に、私のことを愛してくれれば……それだけで、私は幸せだから……///」

朝雲「いや、別に夕立が2番目だからってそんな意地悪を言うつもりは無いんだけど……」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……父上、母上……拙者は、とんでもないことをしてしまったでござる……)
















「これからは、朝雲共々……よろしくね?///」


「……こちらこそ、よろいく頼むでござる」


(司令も罪な男ね……私に続いて、また別の女の子に愛されるなんて……ふふっ♪)














――好感度50/50

8ヶ月目:下旬


ショタ提督「やはりこの家具の破壊力は凄まじいでござるな……♪」ヌクヌク

朝雲「そうねぇ……全ての人間を閉じ込めてしまうもの……♪」ヌクヌク

夕立「炬燵は偉大っぽ~い……♪」ヌクヌク

朝雲「……はい、司令。あーん」つみかん

ショタ提督「むむ?“あーん”とは……?」

夕立「親しい人に食べ物を差し出されたら食べるの!恋人同士ならよくやってるよ?」

ショタ提督「何と!そうでござるか!なら拙者もしっかりその風習にならわなければ……あーん、はむっ!」

ショタ提督「もきゅもきゅ……美味でござる!」

朝雲「えへへ……良かった♪」

夕立「間宮さん達から貰ったみかんだから当然っぽい!提督さん!私からも……あーんっ!」つみかん スッ

ショタ提督「あーん……あむっ、んぐんぐ……これまた甘いでござる!」

朝雲「冬に炬燵でみかんは王道だもの!あ、でもアイスも捨てがたいわね……あーん♪」つみかん

ショタ提督「あーん……はむっ、もぐもぐ……♪」

夕立「お正月なら、お餅やお雑煮も食べたくなるよね~……あ~ん♪」つみかん

ショタ提督「……あ、あーん……あむっ、むぐむぐ……」

ショタ提督(……ん?ちょっと待つでござる)

朝雲「まだまだあるわよ?はい、あーん♪」

夕立「いっぱい食べてね?あ~ん♪」

ショタ提督「………」

ショタ提督(炬燵の上にはみかんが沢山……これは一体いつまで……)



↓1加賀のコンマ 好感度:11.5/50
↓2夕立のコンマ 好感度:50/50<END開放!>
↓3秋雲のコンマ 好感度:28.5/50
↓4朝雲のコンマ 好感度:50/50<END開放!>

反転コンマが最大の艦娘が行動します
なお朝雲or夕立が最大値の場合は即ENDです

不知火「いつの間にか、夕立も司令とお付き合いをすることにしたそうです」

秋雲「へ~、うちの提督も一夫多妻か~。ま、提督と艦娘ならそうそう珍しいことでもないけどね」カキカキ

不知火「……そういえば、提督や艦娘以外の一般の方々は、法律で一夫一妻制と定められていますが……海外ではどうなんでしょうか?」

秋雲「そりゃほとんどは一夫一妻制だろうけど、中には一夫多妻制が認められてる国がガチであるらしいよ」カキカキ

不知火「そうなんですか?」

秋雲「私も聞いたことしかないけど、アフリカのどこだっけかな……確かその辺りの国では、そういう結婚方式も珍しく無いみたい」カキカキ

不知火「……世界は広いですね」

秋雲「よく『留学して日本の見方が変わった』って意見を耳にするけど、そういうところを目にしたからかも」カキカキ

不知火「自国の常識が他国に当てはまるとは限らない、というわけですね」

秋雲「そうそう。でも、サブカルチャーなら日本は世界トップレベル!」カキカキ

秋雲「だからこそ!こうやって私はせっせと同人誌を描いているわけなんですよ!」カキカキ

不知火「………」

不知火(まぁ、私達艦娘もその一部ですもんね……日本は擬人化の達人と言うべきでしょうか)




ショタ提督は……

↓1~↓3で反転コンマが最大の安価採用

今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。

21:30~23:00頃開始予定です。
小ネタが遅れ気味で申し訳ありません。8割以上は完成しましたので、明日から近日中にかけて投下出来そうです。

始めます。

秋雲(あれ?出かけてるんだ。珍しいなぁ……)

大和「提督なら、朝雲ちゃん達と一緒に回転寿司に行きましたよ?」

秋雲「回転寿司?」

・・・÷

秋雲「………」スタスタ

秋雲(回転寿司と言えば、この辺りだとあそこしか無かったはずだけど……)

秋雲「……あ、見えてきた!」

秋雲(平日だけあって空いてるから、どこに誰がいるか分かりやすいっと……提督達は……)ジー

秋雲(……いた!ちょっと奥の席に……!)


ショタ提督「………」オロオロ

朝雲「まずはこれとこれとこれ……」ヒョイヒョイ

夕立「サイドメニューも頼むっぽい!確か期間限定のラーメンがあったはず……」つタッチパネル ピッピッ

ショタ提督「……朝雲殿、夕立殿」

朝雲「どうしたの?」

ショタ提督「いや、その……目の前に食べ物が並んでいるでござるが、拙者はどうすれば良いでござるか……?」

夕立(……山奥に住んでたらしいけど、よっぽど田舎だったんだ……まさか回転寿司に行ったことが無いなんて)

朝雲「あー……えっとね?基本的に目の前に流れて来る食べ物はどれを取っても良いの。後でその分だけお金を払えば大丈夫だから」

ショタ提督「そうなのでござるか!?しかし、いざそう言われると悩むでござる……では、拙者はこれとこれを……」ヒョイヒョイ

夕立(まぐろ、いか、たこ、えび、納豆巻き……見事に魚介類だらけというか、和食尽くしっぽい)

朝雲(……これは私達が洋食や中華、少し高いネタを取って食べさせてあげないと、回転寿司の魅力を味わえないまま満腹になりそうね)


秋雲「………」

秋雲(外からだと音は聞こえないけど、大体分かっちゃうなぁ……大方、提督が回転寿司に来たこと無くてどう食べれば良いかを悩んでるとみた!)




秋雲「何をしようかな」

↓1~↓3で反転コンマが最大の安価採用

秋雲「………」

秋雲(ずっと覗いてるだけなのもアレだしな~……う~ん……)

秋雲「……!」ピーン!

秋雲(そうだ!どうせならこの状況を同人誌のネタにしちゃうか!そうと決まれば1度鎮守府に!)ダッ

・・・÷

秋雲「………」カキカキ

秋雲(艦娘は既にコミケでも数多くの同人誌が出てるからそのままで、提督だけは顔を変えて描いた方が良いよね)カキカキ

秋雲(問題はストーリーだけど、エロに持ってくなら多少強引でも何とかなるんだけど……回転寿司にエロ……?)カキカキ

秋雲(いやいや!常識に縛られちゃダメ!世の中には埃の中に街があったり人形しか住んでいない裏世界があったりするような物語だってあるんだから!)カキカキ

秋雲(これは私の腕の見せ所……!ジャンルは書きながら決めるとして、勢いに任せて描ききってみせる!)カキカキ

秋雲「うおおおぉぉぉぉぉーっ!」カキカキカキカキ

巻雲(……秋雲がいつにも増して燃えてる)

陽炎(これはまた良いネタ……と言う名の犠牲者が見つかったのね)

・・・÷

秋雲「……よし出来たッ!」つ同人誌

巻雲「……いつもみたいに薄い本じゃない」

秋雲「そりゃ~もう!5年に1回描くか描かないかの大長編だし!」

陽炎(と言っても漫画1冊だけど……普段の描く量を考えれば、これでも十分凄いかも)

巻雲「……えっと、読まなきゃダメ?」

秋雲「いや、別に無理にとは言わないけど。後で提督達には見せに行k」

巻雲陽炎「読ませてッ!」ズイッ

秋雲「おうふ!?え、あ、うん。どうぞ」スッ

巻雲(万が一えっちな内容だったら見せられませんって!)

陽炎(私達が先に読んで検閲しないと!もし18禁だったら純粋な司令には読ませられない!)



反転コンマ判定:同人誌の内容は?

01~49:案の定大人向け
好感度上昇:並 ×1.0
50~98:まさかの全編ギャグ
好感度上昇:高 ×1.5
ゾロ目:感動長編
好感度上昇:特大 ×2.0

直下


秋雲「え?提督がいないのに好感度が上がるのかって?どう転んでも、後で提督には読んでもらうから大丈夫!」

34→43:えっちなのはいけないとおもいます!


巻雲「……///」カァ

陽炎「……///」カァ

秋雲「どーよ?」フンス

巻雲「ど、どどどどどーよじゃないでしょー!?な、何でこんな……はわわわわわわ!?///」

陽炎「え、えぇっとぉ……思ってた以上に、その……過激というか……///」

秋雲「そりゃーやっぱり同人誌といえばエロっしょ!」

巻雲「胸張って言わないで!こ、こんな卑劣な本は司令官様に見せられませんっ!///」

陽炎「そもそも!お寿司のネタが巨大化して襲って来るって何なのよ!?///」

秋雲「あーそれ?深海棲艦の力がどうのこうのって感じで」

巻雲「海繋がりだから!?」

秋雲「いや、テキトーに作った設定だけど」

陽炎「ならもうちょっとマシな内容に出来なかったの!?///」

秋雲「これはこれでSFっぽくて良いかなーって」

巻雲「あぁっ、あ、朝雲ちゃんが……はわ、はわわわわ……///」

陽炎「うっわ、夕立もかなりエロい……じゃなくてエグいことされてる……///」

秋雲「最後には提督もだらしない顔になっちゃって……」

巻雲「……///」

陽炎「……///」

秋雲「………」

秋雲(……2人共、口ではあーだこーだ言いながら読み込んでるじゃん)ニヤニヤ



ショタ提督の好感度 コンマ一の位×1.0 上昇

直下

2×1.0=2
28.5+2=30.5/50


朝雲「あ~美味しかったぁ~♪」ポンポン

夕立「お腹いっぱいっぽ~い♪」ポンポン

ショタ提督「……?」つ同人誌 ペラッ

朝雲「……司令?何読んでるの?」

ショタ提督「いや、さっき秋雲殿から貰ったのでござるが……よく分からないでござる」

夕立「難しい内容なの?」

ショタ提督「拙者にはさっぱりで……」

朝雲「どれどれ~……ぶふっ!?///」

夕立「えっ、何々~……ぽへっ!?///」

ショタ提督「……ど、どうしたでござるか?」

朝雲「こ、こここここれっていかがわしい本じゃない!///」

夕立「か、過激過ぎるっぽい~!?///」

ショタ提督「いかがわしい……?それってどういう意味でござる?」

朝雲「司令にはまだ早いってこと!///」つ同人誌 バッ

夕立「子供は見ちゃダメ~!///」バッ

ショタ提督「むむっ!?ま、前が見えないでござる!」

朝雲「秋雲ってば……もうっ!///」

夕立「あ、後で注意しとかないと!///」

ショタ提督「???」

ショタ提督(2人は一体何をそこまで慌てているでござる……?それにしても、朝雲殿と夕立殿の絵が凄く上手かったでござるな……)

ショタ提督(あれは秋雲殿の忍術でござるか……?拙者もまだまだ見習うべき点が多いでござる!)



8ヶ月目の成果でござる!

加賀:11.5/50『……最後に会話したのはいつだったでござろうか』
夕立:50/50<END開放!>『愛する者として、必ず守り通すでござる!』
秋雲:30.5/50『あのような絵巻物を記せるとは……拙者もまだまだ未熟でござるな』
朝雲:50/50<END開放!>『愛する者として、必ず守り通すでござる!』

9ヶ月目:上旬


3周目鎮守府・地平線テープ空間

ショタ提督「本日は無理を言って申し訳無いでござる」

明石(3周目)「いえいえ!提督のお友達とならば、喜んでお手伝いしますよ!」

ショタ提督「……本当に、手加減無しで良いでござるか?」

明石「はい!その代わり、こちらも道具を存分に活用して修行に臨みますね?」

ショタ提督「承知したでござる」

3周目提督「それではカウントダウンします!3、2、1……スタート!」

ショタ提督「っ!」バッ!

明石「……!」バッ

ショタ提督(まずは飛雷神の術で明石殿の懐に……!)つクナイ ビシュッ!

明石「おっと!」つ名刀電光丸改(左手) ガキンッ!

※名刀電光丸改:刀にレーダーが内蔵されており、敵の動きを察知して握っているだけで自動的に倒してくれる。
アニメでは電池切れになることが多いが、今回は『改』の為、永続はもちろん性能やその他の機能が格段に向上している。

ショタ提督(くっ!弾かれたでござるか!しかし術は使え……ッ!?)

ショタ提督(に、忍術が発動しないでござる!?どうして……ハッ!まさかこれも……)

明石「油断は命取りですよ……?」スッ… ※頭にタケコプター改(『改』の為バッテリー切れ無し&耐久性向上&飛行速度制限無し)

ショタ提督「ッ!?」バッ

ショタ提督(す、素早い……!?ほんの少し思考している間に、背後に回り込まれるとは……!)

明石(驚いてますね……頭のタケコプターだけでなく、デンコーセッカも服用してますから!)

※デンコーセッカ:飲むとまるで電光石火の如く、目にも止まらない速さで動くことが出来る。

ショタ提督「……っ!」シュバッ!

ショタ提督(よし!何とか背後に回れたでござる!この隙に……!)つ刀 ブンッ!

明石「……!」ファサッ…

スカッ

ショタ提督「なっ!?」

明石「甘いですよ!後ろからの攻撃もひらりマントで対策済です!」つショックガン(右手) ズバッ!

ショタ提督「くうっ!」バッ!

3周目提督「………」

3周目提督(早過ぎて2人の姿が見えません……)








夕張(E:石ころぼうし)「………」

夕張(地平線テープ内は魔法辞典で予め全ての特殊攻撃〈※ひみつ道具は除く〉を全て封じておきました。後は明石さんが万が一……いや兆が一やられてしまった場合は……)

※魔法辞典:見た目は全ページ白紙の本。使いたい魔法の使用方法と効果を書けば、その通りの魔法を使える。

夕張(このまま私が39周目提督君を無力化するという作戦です。かなり卑怯な気もしますけど、明石さんもあれでかなり手加減してますからね……)



↓1加賀のコンマ 好感度:11.5/50
↓2夕立のコンマ 好感度:50/50<END開放!>
↓3秋雲のコンマ 好感度:30.5/50
↓4朝雲のコンマ 好感度:50/50<END開放!>

反転コンマが最大の艦娘が行動します
なお朝雲or夕立が最大値の場合は即ENDです

朝雲「ようやく……ようやくこの時が来たのね……!どれだけ待ち望んだことか……!」ウルウル

夕立「何とか3回目でゴール出来たっぽい!」

秋雲「あちゃ~、間に合わなかったか~。でもまぁ、次に期待かな」

加賀「くぁwせdrftgyふじこlp;@:」


こうして、提督の忍術が凄く万能だった39周目は幕を下ろしました。
続いて艦娘安価へと移ります。

※このレスではまだ安価を取りません。

恒例の注意事項です。


※今回登場した艦娘(秋雲、加賀)はNGです。

※今回ENDを迎えた艦娘(朝雲、夕立)はNGです。

※今までにENDを迎えた艦娘(>>4-7をご参照下さい)もNGです。

※深海棲艦もNGです。

※浦風は安価下にします。

※名前が違う同一艦は、同じ周に2人登場させることは出来ません(例:大鯨と龍鳳)。
ただし周を変えれば登場可能です(例:2周目でU-511、5周目で呂500)。
また、連続で登場させることも出来ません(例:響が出た次の周でヴェールヌイを登場させる)。

※反転コンマで判定します。


次の>>1のレスからスタートです。

1人目

↓1~↓6で反転コンマが最大の艦娘採用

※00はMAX100とします
※同数の場合は更に反転コンマ対決

1人目:龍田(47→74)
2人目

↓1~↓5で反転コンマが最大の艦娘採用

※00はMAX100とします
※同数の場合は更に反転コンマ対決

2人目:木曾(76→67)
3人目

↓1~↓5で反転コンマが最大の艦娘採用

※00はMAX100とします
※同数の場合は更に反転コンマ対決

3人目:文月(98→89)
ラスト4人目!

↓1~↓5で反転コンマが最大の艦娘採用

※00はMAX100とします
※同数の場合は更に反転コンマ対決

4人目:ビスマルク(97→79)
と言うことで、記念すべき40周目ヒロインは

龍田、木曾(21周目、35周目、38周目より再登場)、文月(13周目より再登場)、ビスマルク(24周目、29周目、33周目、35周目より再登場)となります。

既に指摘されていますが、龍田以外は全員再登場組ですね。今となっては懐かしい20周目を彷彿とします。
木曾とビスマルクは今度と言う今度はENDまで辿り着けるのか!文月は前回のコミュ0回の無念を晴らせるのか!龍田は一発でENDに到達出来るのか!
36周目の時のような興奮が込み上がって来ます。

それではエピローグ&オープニングを書いてきます。今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
今回は40周目の構想は半分以上出来上がっていますので、書く時間さえ確保出来れば投下間隔は空かないと思います。
いずれにせよ、可能な限り早く投下致しますので、それまでお待ちいただけると幸いです。

祝40周目!まさか1周目からここまで続くとは……自分でもかなり驚いています。
1周目から読んで下さった皆様には、何とお礼を申し上げれば良いか分かりません。
この結果に慢心せず、次の目標である50周目に向けて、引き続き頑張ろうと思います。

後書きまで長文になってしまい申し訳ありません。それではまた次回の更新でお会いしましょう。

遅くなって申し訳ありません!エピローグ投下します!

ショタ提督「この山の中腹でござる!」トコトコ

朝雲「……本当に何も無いところね」キョロキョロ

夕立「近くに家や人が全然見当たらないっぽい……」キョロキョロ

ショタ提督「父上が言うには、ここに住んで以来場所は変えていないらしいでござる」

朝雲「となると、先祖も同じ家に住んでたってこと?」

ショタ提督「そういうことになるでござるな。確か、近くに先祖の墓もあったでござる」

夕立「歴史の積み重ねかぁ……忍者ならではなのかも」

ショタ提督「………」

ショタ提督(しかし、いきなり愛する者を2人も連れて来れば……父上と母上に、何を言われるか……)

カサッ…

ショタ提督「……ッ!」バッ

朝雲「……司令?どうしたの?」

ショタ提督「朝雲殿と夕立殿は下がるでござる!」つ刀 バッ

夕立「か、刀!?あの、そこに何か……」

手裏剣×多数「」ヒュンヒュンヒュンッ!

ショタ提督「はっ!」カキカキカキンッ!

朝雲夕立「きゃあっ!?」

ショタ提督「何奴ッ!」




「ほほう、今のを弾くとは……中々の腕前だな」シュタッ

「チッ……不意打ちで葬れると思ったが甘かったか……!」シュタッ

「流石は“奴”の子孫だけあるな……」シュタッ




ショタ提督「………」

ショタ提督(……さては、父上が言っていた“奴ら”……!人気が無い場所を狙って来るとは……!)

朝雲「……っ」

夕立「て、提督さん……」

ショタ提督「……大丈夫でござる。2人は必ず、拙者が守り抜くでござる!」

朝雲夕立「……!」

敵忍者1「女2人を守りながらで戦えるのか?」ニヤッ

ショタ提督「当然でござる。愛する者を守れないで、忍者を名乗る資格など無いでござる!」

敵忍者2「生意気な小僧だな……次で絶対仕留めてやる!」つ刀 チャキッ

ショタ提督「………」つ刀 スッ

敵忍者3「そんな短剣で俺達に勝てるとでも?」つ刀 スラッ

ショタ提督「………」

朝雲(ど、どうしよう……!)

夕立(相手がただの不良なら、艤装無しでも勝てるけど……人間離れした忍者相手は……っ!)

敵忍者1「……遺言はあるか?」つ手裏剣×大量

ショタ提督「そんなものは無いでござる。拙者は死なないでござるからな」

敵忍者2「こいつ……!」

敵忍者3「……その威勢の良さだけは褒めてやる。覚悟は良いな?」

ショタ提督「………」

敵忍者1「……行くぞッ!」バッ

敵忍者2「すぐに息の根止めてやるッ!」バッ

敵忍者3「死ねッ!」バッ

朝雲夕立(司令〈提督さん〉……ッ!)

ショタ提督「……っ!」シュバシュバシュバッ!

敵忍者1「……ッ!?」

敵忍者1(は、早い!?足が追いつかな……)

ショタ提督「はっ!」つ刀 ズバッ! ※峰打ち

敵忍者1「ぐふっ!?」バタッ

敵忍者2・3「敵忍者1!?」

朝雲夕立「!?」

敵忍者2「く、クソッ!よくも……」

ショタ提督「………」スッ…

敵忍者2「……え?」

ショタ提督「遅いっ!」ガスッ!

敵忍者2「がはっ……!?」バタッ

敵忍者3「敵忍者2……くっ!この野郎……!」

「やぁっ!」バキッ!

敵忍者3「ごふっ!?」バタッ

ショタ提督「……やはり、駆けつけてくれたでござるか」

「もちろんです!師匠の危機とならば……」クルクルクル…



川内「いつでもすぐに助太刀に参ります!」シュタッ!



敵忍者1・2・3「」チーン

朝雲「」ポカーン

夕立「」ポカーン

ショタ提督「……朝雲殿、夕立殿!怪我は無いでござるか!?」

朝雲「……えっ?あ、うん……それは大丈夫だけど……」

夕立「……あっという間に、倒しちゃった……」

ショタ提督「……確かに、予想以上に動きが遅かったでござる」

川内「ふふっ……それは提督の努力の賜物です」

ショタ提督「え……?」

川内「自分で稽古するのはもちろん、余所の鎮守府の提督君達と訓練したことで、師匠の戦闘力が以前より飛躍的に上昇したんだと思います」

ショタ提督「……!」

ショタ提督(そういえば、27周目提督殿や3周目鎮守府での修行に比べれば……先程の者は、動きが遅過ぎて忍術を使うまでも無かったでござる)

川内「この不届き者達は、私が警察署まで運びます!」

ショタ提督「そこまでしてもらうわけには……」

川内「良いんですよ。師匠は朝雲ちゃん達と、そのまま実家へ向かって下さい。お父様やお母様も、きっと首を長くして待っていると思います」ニコッ

ショタ提督「……かたじけないでござる」

川内「いえいえ。ではまた鎮守府で……朝雲ちゃん達もまたね!」グッ

敵忍者1・2・3「」

川内「はっ!」パシュン!

ショタ提督(……飛雷神の術を使ったでござるな)

朝雲「………」

夕立「………」

朝雲(……鎮守府にいた時は全然襲って来ないから、てっきりもういないものかと思ってたけど……)

夕立(思いっ切り油断しちゃってた……提督さんが言う敵って、本当にいたんだね……)

ショタ提督「……恐らくもう襲っては来ないと思うでござるが、2人は念の為に拙者の傍にいるでござる」

朝雲「えぇ。万が一ということもあるし……」

夕立「でも、提督さんがいてくれれば怖いもの無しっぽい!」ギュッ

ショタ提督「あっ///」

朝雲「あっ、自分だけズルいじゃない!私も……えいっ!」ギュッ

ショタ提督「はぅっ……う、腕を掴まれると動きづらいでござる///」

夕立「ちょっとだけっぽい♪」

朝雲「いざとなったら無理にでもほどいて良いから、ね?」

ショタ提督「……///」

・・・÷

朝雲「~♪」スリスリ

夕立「~♪」ギュッ

ショタ提督「……///」

ショタ提督(結局、そのままの状態で来てしまったでござる……やはり拙者はまだまだ未熟でござるな……///)

ショタ提督「……着いたでござる///」

朝雲「……道場みたいな所ね」スッ

夕立「和風というか、昔の家みたい……そして大きい!」スッ

ショタ提督(……自然な流れで腕を離してくれたでござる)

ショタ提督「道場については、実際に中にあるでござるからな。拙者もそこでずっと稽古してきたでござる」

朝雲「あぁ、それで……」

夕立(提督さんのお父さんって、お金持ちなのかな?)

ショタ提督「………」コンコン

ショタ提督「父上!母上!39周目提督でござる!先日通達した通り、帰って来たでござる!」

シーン…

ショタ提督「………」

朝雲「……あ、あれ?」

夕立「留守っぽい……?」

「はっはっは!しばらく振りだな~!」

ショタ提督「……!」

朝雲「っ!?えっ、な、何?今の声!?」キョロキョロ

夕立「ど、どこから聞こえたの!?私達以外に誰もいないはずなのに……」キョロキョロ

ショタ提督「……流石は父上でござる。声が聞こえるまで、どこに潜んでいるか分からなかったでござる」チラッ

朝雲夕立「……?」チラッ

父「伊達に忍者やってないからな!」バッ

朝雲夕立「きゃあっ!?」

ショタ提督「……ただいまでござる、父上。後、拙者に対してならその手の技は稽古の一環となるでござるが、朝雲殿や夕立殿を驚かせるのは……」

父「いや~すまんすまん!提督が帰って来ると聞いて、ちょっと張り切っちまった!そんでもって、よく帰って来てくれたな、提督!」

ショタ提督(……父上は相変わらず、お茶目なところがあるでござるな)クスッ

朝雲「……あ、あの~……貴方が……」

夕立「提督さんの……えっと、39周目提督君の……」

父「ん?あぁ、初めまして!お察しの通り、提督の父親の父です!」

朝雲夕立「は、初めまして……」

朝雲(……何だか、イメージと違うかも)

夕立(もっと寡黙な人だと思ってたっぽい……)

父「にしても、提督も罪な男だな~。綺麗な女の子2人を侍らせるとは!」ニヤニヤ

朝雲「……///」

夕立「……えへへ///」

ショタ提督「い、いや……それは、その……///」

父「ん?あぁ、心配せずとも事情は分かってるさ。提督は重婚出来るんだってな?」

ショタ提督「……///」コクリ

父「それを分かった上でからかってるからな!女たらしは辛いな~!このこの!」ワシャワシャ

ショタ提督「うぅ……///」

父「……とまぁおふざけはここまでにして、遠い所をわざわざ来てくれてありがとうな。さ、上がった上がった!」

ショタ提督(……最初からそう言って欲しかったでござるよ///)

朝雲「え?あ、はい!お邪魔します!」

夕立「えっと、お邪魔しまーす!」

・・・÷

父「~♪」スタスタ

朝雲「……ねぇ。司令のお父さんって、昔からあんな感じだったの?」ボソボソ

ショタ提督「……そうでござる」ボソボソ

夕立「……失礼なのは承知で言うけど、あまり強そうには見えないっぽい」ボソボソ

ショタ提督「いや、それは無いでござる。拙者はそもそも、父上がいてくれたからこそ、忍者としての基礎を身に付けることが出来たでござる!」

朝雲「じゃあ、やっぱり……凄く強いってこと?」

ショタ提督「無論でござるに!」

夕立「う~ん……人は見かけによらないんだね……」

父「おーい!母(←提督の母の名前)ー!提督が帰って来たぞー!」ガラッ

母「ふふっ……お父さん。外での騒ぎ声が中まで聞こえてましたよ?」

父「お、そうだったか?」ポリポリ

母「もうっ……それはそうとお帰り、提督」ニコッ

ショタ提督「……ただいまでござる、母上」

朝雲(良かった。お母さんは普通の人みたいね……)ホッ

夕立(ちょっぴり安心しちゃった……)ホッ

父「それじゃ、朝雲ちゃんと夕立ちゃんはこの部屋で待っていてくれないか?」

朝雲夕立「え?」

ショタ提督「……久しぶりの模擬試合、でござるな?」

父「おう!提督がどれだけ強くなったかを確認しないとな!早速道場に行くぞ!」シュバッ!

ショタ提督「了解でござる!」シュバッ!

朝雲(あっ、ちょっと……行っちゃった。でも……司令のお父さんの……)

夕立(今の動き……確かに、かなりの実力者っぽい)

母「えっと、貴女達が朝雲ちゃんと夕立ちゃんね?初めまして、提督の母親の母です」ペコッ

朝雲「あ、はい。初めまして」ペコッ

夕立「初めまして!」ペコッ

母「ふふっ……まさか、2人もお嫁さん候補を連れて来るなんて……提督も困った子ね」ニコニコ

朝雲「……///」

夕立「……えへへ///」

母「中々癖が強い子だけど……息子を、どうかよろしくお願いします」

朝雲夕立「……もちろんです!」

母「……ありがとう」ニコッ

朝雲夕立「いえいえ!こちらこそ……」

朝雲「………」

夕立「………」

母「……どうしたの?」

朝雲「……ここに来る途中で、その……」

夕立「提督さんが……39周目提督君が言う、敵が襲って来て……」

母「あー……確かに、この辺りは人が少ないから……」

朝雲「……やっぱり、忍者同士での勢力争いがあったりするんですか?」

母「う~ん……どう言えば良いかしら……」

夕立「確か、先祖の人が関わってるらしいですけど……」

母「私も夫やその親戚から、話でしか聞いたことがないんだけど……今から随分昔、私達の家系も、提督が言っている敵も……元は同じ先祖だったの」

朝雲「……え?」

母「その先祖は、忍者の本来の役割……暗殺や破壊工作、基本的に悪行しかしていなかったの。昔はそのことに誰も異論を唱える人はいなかったんだけど……」

母「ある代で、『忍者の力を悪用するなんてとんでもない!大切な人を守る為に使うんだ!』と言った正義感の強い人が出てきて……」

母「そこから身内同士で対立して、最終的に……その人は両親と自ら縁を切って、家を出て行ったの」

夕立「……もしかして、その人が……」

母「……えぇ。何代前かは私も分からないけど、提督や夫の先祖ね」

母「ただ、縁を切られた両親も黙っているはずが無くて……その人を暗殺するよう命令して、子供を追手として送り出したらしいの」

朝雲(子供……ということは、その人の兄弟姉妹……!)

母「そう。だからその人は、延々身内から命を狙われることになっちゃって……」

夕立(同じ立場だとしたら夜も眠れなくなりそう……)ゾクッ

母「それからしばらくして、その人は偶然とある女の人を助けて……お互い、恋に落ちてしまうの」

朝雲(……司令の遠いお婆さんに当たる人ね)

母「それからはひっそりと暮らして、子供も生まれていたんだけど……不幸なことに、追手に見つかったらしいわ」

母「その時、結婚した女の人がその人を庇って……犠牲に……」

夕立「……っ」

母「その後、追手は追い払い……大切な人を殺された怒りで、追手を送り出した両親のことも殺害」

母「でも、追手は何人もいるせいで、狙われている可能性が無くなったわけじゃない……残された子供を見て、その人は……」



――両親を殺しても、その家来や弟子が自分や子孫を狙うかもしれない……自分の身や大切な人を守る為の技は教えておかないと……!妻の死は無駄に出来ない!



母「自分が使える忍術や技を子供に教えてあげたの。その後、大きくなった子供はまた子供を授かって、その子にも自分が父親から教わった技を伝授して……」

朝雲「……今の今まで、受け継がれてきたわけですね」

母「……えぇ。夫が提督に教えている技も、元はその父親……提督から見れば、お爺ちゃんに教わったものと同じなの」

夕立「39周目提督君の強さの秘密は、お父さんの教えと先祖の遺伝子だったんですね!」

母「ふふっ……今はお墓で眠っているご先祖様も、こんなに長く伝承されるとは思ってなかったかもしれないわね」

母(ただ、追手側も子孫に術と目的を伝承だろうから……完全に狙われなくなる日は、まだ来ないかも……)

ガラッ

朝雲夕立母「……?」クルッ

父「ぜぇぜぇ……」

ショタ提督「ち、父上……?大丈夫でござるか……?」

朝雲夕立「司令(提督さん)!それにお父さんも!」

父「おいおい……お前、いつの間にあんな強く……攻撃されないよう立ち回るだけで精一杯だったぞ……」

ショタ提督「いや、拙者は自主訓練を積んだだけで……」

父「それだけであそこまで強くなるのか……!?動きがまるで違ったぞ……!?」

ショタ提督「……友人に、訓練の協力(※歴代提督&3周目鎮守府のひみつ道具)をしてもらったこともあるでごz」

父「絶対それが原因だろ!?というかそれであそこまで強くなるっておかしいだろ!?」

父「しかも得体の知れない技(※入れ替えの術、飛雷神の術等)まで使ってくるとかさぁ!」

母「……えっ!?お父さんでも勝てない程に強くなったの!?」

ショタ提督「さ、流石にそこまでは……」アセアセ

朝雲「………」←何となく理由を察した

夕立「………」←同上

父「もう俺の方が提督の弟子になりたいくらいだったわ!まさか子供に越えられる日が来るとは……うぅっ、息子が遠くに行ってしまったぁ……」

母「提督……いつの間にか、そんな立派になってたなんて……」ホロリ

ショタ提督「………」アセアセ

朝雲「………」

夕立「………」

父母「……とまぁおふざけはここまでにして」

朝雲(いやいや今のは本音でしょ)

夕立(しかもお母さんまで……)

父「……提督」

ショタ提督「な、何でござる?」

父「お前はもう免許皆伝だ。これ以上、俺から教えることは何もない」

ショタ提督「……!」

父「……その強さがあれば、朝雲ちゃん達を間違いなく守れるはずだ」ニコッ

ショタ提督「……父上」

母「……提督。私が前に言った約束……しっかり守ってくれたわね」ニコッ

ショタ提督「それはもちろんでござる!今まで培ってきた力は、大切な人……愛する者を守る為に使うでござる!」

朝雲(……司令)

夕立(……提督さん)

父「よく言った!それでこそ自慢の息子だ!」ワシャワシャ

ショタ提督「んっ……」

母「小学校で偶然、忍者とは無縁な『提督』に興味を持って……それが提督の成長に繋がるなんて……本当に、先のことは分からないわね」ナデナデ

ショタ提督「あっ……ど、同感でござる……///」

朝雲(あ、ちょっと照れてる)クスッ

夕立(可愛いっぽい♪)

父「よっし!んじゃ今日は歓迎会だ!母!俺はちょっくら材料を買って来るから、料理は任せた!」シュバッ!

母「えぇ。行ってらっしゃい」ノシ

朝雲「え?でも、ここからふもとまでは結構時間がかかるんじゃ……」

ショタ提督「いや、父上はここからふもとの町までは15分くらいで往復するでござるよ?」

夕立「……流石忍者っぽい」

ショタ提督「拙者も昔は家から学校……母上がさっき言った小学校のことでござるが、それを徒歩で1時間半かけて通っていたでござる」

母「その時は確か5時起きだったわよね?」

朝雲「1時間半!?」

夕立「5時起き!?」

ショタ提督「でも、それももちろん稽古の1つでござる。毎日繰り返す内に、足腰が鍛えられて技を習得しやすくなったでござる!」

ショタ提督「今なら拙者も父上のように15分くらいで下山出来るようになっているはずでござる!」

朝雲「………」

夕立「………」

朝雲(司令は昔から……)

夕立(そんなハードな毎日を過ごして……)

朝雲夕立(だから今もあんなに規則正しい生活なんだ……)※朝6時に起床、夜10時に就寝(※出撃による夜戦時等は除く)

母「さて、私も調理器具の準備や家にある食材を出しておかないと……」

ショタ提督「それなら拙者も手伝……」

母「ううん、提督は座って待ってて?」

ショタ提督「え?」

母「さっき、お父さんに連れられて朝雲ちゃん達の傍を離れてたでしょ?大切な人なら、出来るだけ一緒に居てあげないとね?」

朝雲「……!」

夕立「……!」

ショタ提督「……っ!そうでござる……拙者はまだまだ未熟者でござるな……」

母「ふふっ……今日は提督が好きだったものを沢山作ってあげるから、期待しててね!」スタスタ…

ショタ提督「………」

ショタ提督(母上……)

ショタ提督「………」クルッ

朝雲「………」

夕立「………」

ショタ提督「……その、拙者は……」

朝雲「……えいっ♪」ギュッ

夕立「……ぽいっ♪」ギュッ

ショタ提督「あ……///」

朝雲「もうっ……ちょっと部屋からいなくなったくらいで、貴方のことを嫌ったりしないわ。だから落ち込まないの」

夕立「そうそう!私達が提督さんへ向ける気持ちは、こんなことで壊れたりしないもん!」

ショタ提督「……朝雲殿、夕立殿」

朝雲「それに……さっきの襲撃で、司令は私達を必死に守ろうとしてくれたでしょ?」

ショタ提督「……!」

夕立「その時から、提督さんが私達を大切に想ってくれてることは……ちゃんと伝わったから、ね?」

ショタ提督「……かたじけないでござる」

朝雲「ふふっ、こちらこそ」ニコッ

夕立「提督さん、ありがとうっ」ニコッ

ショタ提督「………」

ショタ提督(……改めて、決意したでござる)

ショタ提督「……朝雲殿、夕立殿!」

朝雲「……?」

夕立「なぁに?」
















「拙者はまだまだ未熟でござるが……これからも、愛する者として……傍で守り続けるでござる!」



「私も貴方がそうするように……大好きな人を、傍で支えなきゃね!」



「あぁっ!ズルーい!私も大好きな提督さんの傍にいるんだから~!」














朝雲・夕立 HAPPY END!

――――――――

―――――

――


「……言っとくけど、私達かなり強いからね?」ニヤッ

「………」

「……無言か。なら……」

「……沈めッ!」ズドンズドンズドン! パシュパシュッ!

「……っ!」シュバシュバッ!

「……!」シュバシュバッ!

「……えっ!?」

「……そ、そんな!何で当たらないの!?」

「確かに、中々やるみたいだけど……この程度の攻撃、普段の演習で慣れてるもん!」シュバシュバッ!

「貴女達の戦い方なんて、とっくに想定済みよ!」シュバシュバッ!

「ば、馬鹿な……!」ズドドドドドド!

「その程度?なら、今度は私達の番ね!」

「1発も外しません!」

「最高に素敵なパーティしましょ?」

「……沈みなさい」

「てー!」ズドドドドドドドド!

「あがああああああああっ!?」ゴボゴボ…

「ぐうっ!?そ、そんな的確に……あぐっ!」ゴボゴボ…

「きゃああああっ!?そ、そんな……1撃で……」ゴボゴボ…

「がはっ!そ、そんな……避けようとしても全部読まれて……」ゴボゴボ…


――

―――――

――――――――











【転送開始 --分解中-- 20%完了】









――――――――

―――――

――


「どうして……どうしてあの時、勝てなかったの……!」

「艦娘の分際で……いつの間にあそこまで強く……!」ギリッ

「くそっ!舐めた真似を……!」

「あいつらのせいで……私達は傷つけられ、仲間からも激しく非難されて……!」

「このやり場の無い怒り……鎮まりそうに無いんだけど……」プルプル

「もう、殺意ばかりが込みあがってきて……この際誰でも良いからボッコボコにしてやりたい……ッ!」

「丁度良い標的は……!」キョロキョロ

「この辺りなら、サンドバッグに最適な奴らがいるはず……!」キョロキョロ




「……あっ」

「どうしたの?」

「早速見つけた?」

「………」スッ

「どれどれ……ははぁ、な~るほど……」ニヤリ

「軽装……きっと、それ程強い奴らとは戦って無さそうだね……」ニヤリ

「八つ当たりには持って来い、か……」ニヤリ

「……そういうこと」ニヤリ

「……私達に目を付けられたのが運の尽き」

「よし、まずは――」


――

―――――

――――――――





――頭が重い……



――何だよ、これ……



――うぅ……どうなってるの……?



――私は、一体……うぐっ……!



――頭が、割れそうに……うぅっ……!



――くそっ……!考えようとすると……!



――あうっ……痛い、よぉ……!



――ダメ……頭が、真っ白に……!



――私、どうしてこんなことに……?



――いや、もう……



――考えるの、やめようかな……



――そうした方が、楽になれるし……



――あ、れ……?急に……



――頭が軽くなって……



――でも……何か……



――私の中が、空っポにナるよウナ……



――ナンで……でモ、別ニ……



――空っポになッて、困るコとハ……



――別ニ、無いヨね……?


















――今だッテ……何も、分カラ……なイ……カら…………





























【--分解中-- 40%完了】














――オープニング



――鎮守府・執務室


龍田「………」ポー

木曾「………」ポー

文月「………」ポー

ビスマルク「………」ポー

龍田「……良い天気だね、天龍ちゃん」

天龍『だな。あ~、こうもあったけぇと眠くなっちまうなぁ……』

木曾「……雲1つ無いな」

球磨『そうクマね~……こんな空を見てると、ボーっとしたくなっちゃうクマ』

文月「……春だねぇ」

弥生『……うん。暖かくて、良い気持ち……』

ビスマルク「……雲でわたあめを作れたら美味しそうよね」

プリンツ・オイゲン『それ良いですねぇ……私も食べたいです……』

龍田「………」ポー

木曾「………」ポー

文月「………」ポー

ビスマルク「………」ポー

龍田「……良い天気だね、天龍ちゃん」

天龍『だな。あ~、こうもあったけぇと眠くなっちまうなぁ……』

木曾「……雲1つ無いな」

球磨『そうクマね~……こんな空を見てると、ボーっとしたくなっちゃうクマ』

文月「……春だねぇ」

弥生『……うん。暖かくて、良い気持ち……』

ビスマルク「……雲でわたあめを作れたら美味しそうよね」

プリンツ・オイゲン『それ良いですねぇ……私も食べたいです……』

龍田「………」ポー

木曾「………」ポー

文月「………」ポー

ビスマルク「………」ポー

ガチャッ…

40周目ヒロイン「……!」クルッ

「………」

40周目ヒロイン「……?」

「……こんにちは」

龍田「……あら~?貴方は~?」

木曾「……ん?誰だお前?」

文月「……あれ~?君は~?」

ビスマルク「……誰?」

「……っ」

40周目ヒロイン「……?」

「……もしかして、大本営から聞いて無いの?」

龍田「大本営……?」

木曾「……大本営?」

文月「大本営?えっと……う~ん……」

ビスマルク「……?」

「………」

龍田「……天龍ちゃんは知ってる?」

天龍『いや、俺も分からないな……』

木曾「球磨姉さん、何か知ってるか?」

球磨『う~ん……球磨も分からないクマ』

文月「……弥生お姉ちゃんは知ってる?」

弥生『………』フルフル

ビスマルク「……プリンツ、知ってる?」

プリンツ・オイゲン『いえ、私にもさっぱり……』

「……っ!」

40周目ヒロイン「……?」ジー
















【分解完了 --再構成開始-- 50%完了】














「……そっか。なら、ちゃんと自己紹介しないとね。初めまして、僕は……」

ショタ提督「40周目提督です。今日からここに、提督としてやって来たんだ」ニコッ

40周目ヒロイン「提、督……?」

ショタ提督「うん。司令官とも呼ばれてるよ」

龍田「司令官……?」

木曾「司令官、か……う~ん……?」

文月「司令官?え~っと……?」

ビスマルク「……?」

ショタ提督「………」

龍田「……ごめんね~?ちょっと、よく分からないかも……」

木曾「……すまない。少し考えてみたが、どうもよく分からないんだ」

文月「ごめんね~?あの、提督や司令官って……?」

ビスマルク「……ごめんなさい。心当たりが無いわ」

ショタ提督「……っ」

40周目ヒロイン「……?」ジー

ショタ提督「……っ!えっと、じゃあ……ここに住み込みで働きに来た、従業員のような感じだと思ってくれれば……」

龍田「あ、そうなんだ~。まだ小さいのに偉いわね~」

ショタ提督「ううん、そんなことないよ」

木曾「そうだったのか。でも、子供にそんなことをさせるわけには……」

ショタ提督「大丈夫だよ。それが僕の仕事だから」ニコッ

文月「そうなの?だからここに来てくれたんだ~!」

ショタ提督「うん。さっきは驚かせちゃったみたいでごめんね?」

ビスマルク「従業員……そういえば、ここは人が少ないから……」

ショタ提督「……みたい、だね。だからその分、僕が補わないと」

40周目ヒロイン「……じゃあ、今日からよろしくね(よろしくな)?」

ショタ提督「……こちらこそよろしくね?」ニコッ















こうして、従業員としてやって来たガチショタ提督と艦娘達の鎮守府生活が始まりました。









ゴゴ……






                          ゴゴ……





       ゴゴ……








                 ゴゴ…








  ゴゴ……
























【--再構成中-- 70%完了】














――――――――

―――――

――


「そん、な……」

「何とか……何とかならないのかよ……ッ!」

「このまま、何も出来ずに……待つしかない[ゴゴ…]……?」

「でも……それじゃ、[ゴゴ…]が……!」

「嫌です![ゴゴ…]が……嫌……嫌ぁ……っ!」

「………」

「………」

(……本当に、どうしようも無いの……?僕は……何も出来ずに、見ているだけしか……こんな、ことって……ッ!)

「……1つだけ」

「……え?」

「かなり危険ですが……[ゴゴ…]を[ゴゴ…]方法が、1つだけ……あります」

「本当(か)!?」

「………」

「………」

「おい!早く言えって!」

「教えて!何でもする[ゴゴ…]!だから……!」

「お願い……!」

「どうすれば良いの!?今すぐにでも……!」

「……僕に出来ることなら、何でもするから……!」

「……それは――」


――

―――――

――――――――











――オープニング【裏】









ショタ提督「………」ザッ…

ゆっくりと、“そこ”に足を降ろす。

見慣れた光景……では無かった。“そこ”は色を失って……白と黒だけで塗りつぶされたような世界。

ショタ提督「……ッ!?」

ショタ提督(……これ、は……!)

それ加え……あり得ない光景が目に飛び込んでくる。

覚悟していたとはいえ、あまりの衝撃に目を見開いてしまった。

ショタ提督「……っ!」キョロキョロ

思わず辺りを見回す。視界に入る全てを確認する。

5秒も経たない内に、すぐに“それ”を理解する。

ショタ提督「……!」ダッ!

無意識の内に体が動く。走っているその間も、自分がちゃんと“ここ”に存在していることを……感覚で確かめる。

五感が正しく機能している。それを確信し、このまま駆け抜けようと――

ショタ提督「……っ!?」ピタッ…

――する前に、咄嗟に足を止める。すぐに感じた違和感の正体……それは……

ショタ提督「………」

ショタ提督(……“進めない”。いや、これは……“無い”?)

そう。あるべきはずの物が……いや、そこに存在しているはずの場所……

それが文字通り“無い”。もはや空間だけ抉り取ったような……そんな錯覚さえ感じる。

ショタ提督「………」

ショタ提督(いや、錯覚なんかじゃない……これは間違いなく……“それだけしか無い”んだ……!)

事前に知らされていたとしても、やはり驚きを隠せない。

今の僕にとって、それに困惑すると同時に……

ショタ提督「………」

ショタ提督(……ここからは、本当に……)

この“不安定な場所”……それが文字通り、“危うい”状態であることを再確認する。

ショタ提督「……こんなところで、動揺してる場合じゃない、か」

ショタ提督(時間を無駄にすれば、その分だけ……)

ショタ提督「………」スタスタ…

その“不安定な場所”の中に静かにそびえ立つ、見慣れた建物の中を目指す。

例えその中が、どんな状況であったとしても……僕は歩みを止めることはない。

ショタ提督「………」

ショタ提督(僕にしか、出来ないことだから……!)

覚悟を決めたその時から、胸に抱いていた想いを……もう1度、心に刻み込む。

ここからは、本当の意味で……“入り込んで”行く。

そこから先は、全てが僕に委ねられている。だからこそ、戻るわけにはいかない。
















【--再構成中-- 80%完了】














ショタ提督「………」スタスタ…

ショタ提督(……ほとんどは見慣れた光景、みたいだね。でも……)

ショタ提督「………」チラッ

歩きながら周りを見渡していく。

注意深く観察しなくとも、隅を見るだけですぐに見えてしまう。

ショタ提督(……“ここ”も、姉さん達の影響を強く受けて……)

ショタ提督「………」スタスタ…

しかし、足を止めている暇はない。

姉さん達の“シグナル”とも言える“それ”について考えつつ、僕がいつも向かう部屋へと進む。

ショタ提督「………」スタスタ…

ショタ提督(……静かだね。“向こう”とは違って、“ここ”は……やっぱり、姉さん達しか……)

そう。廊下に着く前から、少し疑問には思っていた。

あまりにも音が無さすぎる。まるで環境音以外の“音を知らない”かのように……

そして、騒がしい状況が普通なこの場所で……影1つ見当たらない。

ショタ提督「………」

ショタ提督(それだけ、姉さん達の状態は……)






「………」フラフラ…






ショタ提督「……ッ!?」ビクッ!

「……?」チラッ

ショタ提督「……っ」

「………」ジー

「………」フラフラ…

ショタ提督「………」

一瞬、目を疑った。今までの違和感が吹き飛ぶ程の、凄まじい“何か”が目に入った。

ショタ提督「……っ」チラッ

恐る恐る振り向く。“何か”の正体を探る為に……

すると、一目見ただけでは分からなかった“何か”が……

ショタ提督「………」

ショタ提督(……断定は出来ない、けど……他の姉さん達は……)

姿が原型を留めていなかった。いや、“もはや人とは言えない”程に崩れていた。

でもそれは、決して残酷な光景ではない。まるで映像にモザイクがかかっているような……

ショタ提督「………」

ショタ提督(向こうは、僕のことが分からなかったみたいだけど……これって……)

ショタ提督「……!」ダッ

執務室へ急ぐ。一刻も早く、姉さん達の元へ向かわないとならない。

既に“始まって”いるのかもしれない。僕に与えられた時間は……決して、長くはない……!




ショタ提督「………」ピタッ…

ショタ提督(……着いた。いつもの執務室……)

万が一、この部屋そのものが無ければ……僕はきっと、かなり取り乱していたと思う。

でも、その心配は杞憂に終わった。とは言え……安心出来るような状況とは言い難い。

ショタ提督「………」

ショタ提督(鎮守府の中心とも言える、この部屋……ここにきっと、姉さん達が……!)

ショタ提督「………」スッ…

僅かな期待と、それを包み込む違和感と不安を募らせながら……そっとドアノブに触れる。

ショタ提督(……落ち着くんだ、僕……この中がどんな状態だったとしても、絶対にパニックになっちゃいけない……!)

自分に強く言い聞かせる。いや、刷り込ませる。

頼れるのは自分だけ。姉さん達と同じように、今の僕も“ここ”に影響を与える存在。

ショタ提督「……っ!」ガチャッ…

静かにドアを開く。僕が“ここ”に来た決意を秘めながら……そして……

姉さん達を、僕の手で……必ず……!









ショタ提督「………」

40周目ヒロイン「……?」

ショタ提督「……!」

姉さん達が立っている。こっちを向いている。

ただそれだけのことなのに、それが凄く嬉しくて……たまらなかった。

でも、次の瞬間に……やはり現実は甘く無いのだということを、思い知ることになる。

ショタ提督「……こんにちは」

龍田「……あら~?貴方は~?」

木曾「……ん?誰だお前?」

文月「……あれ~?君は~?」

ビスマルク「……誰?」

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(……そう、だよね。“こうなっている”のは……分かってたはず、なのに……)

姉さん達は……周りと同じように、“色鮮やかさを失ってしまった”姉さん達は……僕のことを、誰か分かっていない。

いや、違う……分からないのではなく、“知らない”んだ……
















【--再構成中-- 90%完了】














ショタ提督「……もしかして、大本営から聞いて無いの?」

それでも、僅かな希望に賭けて……質問を投げかけてみる。

せめて、この言葉の意味が分かっていれば……僕のことを“知らなかった”としても……

龍田「大本営……?」

木曾「……大本営?」

文月「大本営?えっと……う~ん……」

ビスマルク「……?」

ショタ提督「………」

そんな僕の小さな希望は、あっさりと砕け散ってしまった。

姉さん達は、僕のことだけでなく……“大本営という言葉の意味さえ”知らなかった。

龍田「……天龍ちゃんは知ってる?」

ショタ提督「……ッ!?」ビクッ

さっきまで、姉さん達にしか向いていなかった僕の視線が……龍田姉さんの一言で、別の方向へ向く。

そして僕は……更に重い事実を突きつけられることになる。

「………」

ショタ提督(……まさ、か……この“何か”が……天龍姉さん、なの……!?)

龍田姉さんは確かに、姿形が人を成していないものに話しかけていた。

どうやら、天龍姉さんのことは“分かる”らしいけど……でも、それは……

木曾「球磨姉さん、何か知ってるか?」

ショタ提督「……っ」

それだけじゃない。木曾姉さんは……もはや、何も無い空間に向かって話している。

幻覚か、それとも……木曾姉さんには“見えている”のか……その答えを、僕が知ることは出来ない。

文月「……弥生お姉ちゃんは知ってる?」

「………」

ビスマルク「……プリンツ、知ってる?」

ショタ提督「……っ!」

文月姉さんも、龍田姉さんのように……恐らく、弥生姉さんであろう“何か”に話しかけている。

ビスマルク姉さんは、木曾姉さんと同じで……“見えている”のかもしれない……

そして……姉さん達は……

ショタ提督「………」

“互いのことを見ていない”ようにも思える。まるでその場に自分自身と僕しかいないかのように……

ショタ提督「……そっか。なら、ちゃんと自己紹介しないとね。初めまして、僕は……」

姉さん達は僕のことを“知らない”。それなら、僕は姉さん達と……

ショタ提督「40周目提督です。今日からここに、提督としてやって来たんだ」ニコッ

……“最初から”向き合わないといけない。かつて僕が“ここ”では無いこの場所に来た時のように……

40周目ヒロイン「提、督……?」

ショタ提督「うん。司令官とも呼ばれてるよ」

龍田「司令官……?」

木曾「司令官、か……う~ん……?」

文月「司令官?え~っと……?」

ビスマルク「……?」

ショタ提督「………」

龍田「……ごめんね~?ちょっと、よく分からないかも……」

木曾「……すまない。少し考えてみたが、どうもよく分からないんだ」

文月「ごめんね~?あの、提督や司令官って……?」

ビスマルク「……ごめんなさい。心当たりが無いわ」

ショタ提督「……っ」

“提督”なら分からずとも、“司令官”で分かるかもしれないと思ったけれど……やはり甘かった。

でも、落ち込んでいる場合じゃない。時間は今も少しずつ失われて……

40周目ヒロイン「……?」ジー



ゴゴ……



             ゴゴ……




ゴゴ……



ショタ提督「……っ!」ゾクッ

姉さん達が僕に向ける視線。きっと、僕が黙り込んでしまったから、気になって見たのだと思う。

その視線の元へ振り向くと……思わず声を上げてしまいそうになる程の“衝撃”を目の当たりにしてしまう。

ショタ提督(……姉さん達、の……姿が……一瞬、崩れて……ッ!)
















【--再構成中-- 95%完了】














40周目ヒロイン「……?」ジー

ショタ提督「……!」フルフル

大慌てで動揺を隠す。今の姉さん達に、“本当のこと”を話しても……きっと、分かってもらえない。

そんな状況で、僕がうろたえていれば……姉さん達が僕に不信感を抱き、最悪の場合……さっきのように……

ショタ提督「………」

“ここ”ごと、姉さん達が崩れ去って……“消えてしまう”かもしれないんだ……!

ショタ提督「えっと、じゃあ……ここに住み込みで働きに来た、従業員のような感じだと思ってくれれば……」

龍田「あ、そうなんだ~。まだ小さいのに偉いわね~」

ショタ提督「ううん、そんなことないよ」

木曾「そうだったのか。でも、子供にそんなことをさせるわけには……」

ショタ提督「大丈夫だよ。それが僕の仕事だから」ニコッ

文月「そうなの?だからここに来てくれたんだ~!」

ショタ提督「うん。さっきは驚かせちゃったみたいでごめんね?」

ビスマルク「従業員……そういえば、ここは人が少ないから……」

ショタ提督「……みたい、だね。だからその分、僕が補わないと」

40周目ヒロイン「……じゃあ、今日からよろしくね(よろしくな)?」

ショタ提督「………」

今はこれで良い。ここから、姉さん達に……“思い出して”もらえば良い。

ショタ提督「……こちらこそよろしくね?」ニコッ

これから先、どれ程の時間がかかるか……いや、かけることが出来るのかは分からない。

だからこそ、僕は……死に物狂いで、姉さん達を“ここ”から“救い出さなければ”ならない。









――それが出来るのは、提督だけなんです……!


――私からもお願いします……どうか、[ゴゴ…]達を……救って下さい……!









“向こう”で待っている、皆の想い……僕はそれを託されて、“ここ”に来たんだ……!

それだけじゃない。僕だって……姉さん達のことを、救いたい……そう思ったからこそ、躊躇することなく……覚悟を決めることが出来たんだ……!
















『小さくて可愛い提督ね~♪』



『今日からよろしくな?』



『えへへ~♪初めての司令官だ~♪』



『ふふっ、一緒に頑張りましょう』



『うんっ!こっちこそよろしくね~!』














――姉さん達と過ごした日々……“あの時”からの思い出を……必ず、蘇らせてみせる……!
















【再構成完了 --対象ハ無事転送サレマシタ-- 100%完了】














≪-- こうして、[ゴゴ…]となったショタ提督と……[ゴゴ…]で[ゴゴ…]となり、その影響で[ゴゴ…]となってしまった艦娘達の[ゴゴ…]での生活が始まりました --≫

演出を優先した結果、オープニングを飛び飛びで投下する形となってしまいました。混乱させてしまいすみません。
今回も36周目のように、時系列や物語進行による時間経過が他の周と異なります。
そして、今回は(物語的に)かなり特殊な周となってしまった為に、取っていただいた安価を内容次第ではアレンジすることが多くなるかと思います。
歴代提督については、今回は誰も登場させることが出来ません。

後、今回は提督やヒロインの行動形式が僅かに変わります。ただ、物語(ヒロイン1人毎の好感度上昇)が進行すると元の形式に戻ります。
とは言え、全体的な流れは依然と同じで、ENDまでの条件は変わりませんので今周ヒロインが他の周と比べて不利になることはありません。
分かりづらい説明な上に、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

22:30~23:30頃開始予定です。小ネタは明日~明後日投下予定です。お待たせして申し訳ありません。

始めます。

――[1/3]


龍田「ほら、桜が満開に咲いてるわ~!」

「………(おいおい、桜くらいではしゃぐなって)」

龍田「だって綺麗だもの~♪天龍ちゃんもそう思わない?」

「………(まぁ、否定はしないけどさ)」

木曾「……多摩姉さん。いい加減床で寝るのはやめろって」

〈だって、ここが1番日も当たって快適なんだにゃ……♪〉

木曾「はぁ……全く」

文月「あ~!向こうでちょうちょが飛んでる~!」

「………(ふふっ、きっと花の蜜を吸いに来たのね)」

文月「美味しいのかな~?私も飲んでみたいかも~!」

ビスマルク「……桜の花びらが部屋まで入って来たわ」

〈窓を開け放してますからね~〉

ビスマルク「綺麗なのは良いんだけど、後で掃除するのが大変なのよね……」

〈なら閉めましょうか?ここには私達しかいませんし、閉めたい時に閉めれば……〉




ショタ提督「………」

一見すると、普通の穏やかな日常に見えるけれど……

実際には、そんな日常とは程遠い光景が広がっている。

ショタ提督(……桜なんて咲いていない。蝶も飛んでいない。窓の外に広がるのは、“色を失った”最低限の空間と……“無”)

ショタ提督(何より、1番分かりやすいのは……)

姉さん達は、誰1人視線の先が定まっていない。

目は虚ろになり、光を失っている瞳孔が何を捉えているか……誰にも分からない。

ショタ提督(……出撃や遠征の話もしない。それどころか、もしかすると……)

ショタ提督「……っ」

自分が艦娘という存在であることも……“知らない”可能性が高い。

ショタ提督「………」

ショタ提督(……慎重に動かないと。今の姉さん達に、事実を伝えれば……“ここ”にどんな影響を及ぼすか分からないんだ……!)




↓1龍田のコンマ ---:0/50
↓2木曾のコンマ ---:0/50
↓3文月のコンマ ---:0/50
↓4ビスマルクのコンマ ---:0/50

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

木曾「………」ポー

〈……どうしたにゃ?さっき注意してた割には、木曾もボーっとしてるにゃ〉

木曾「……何か、頭が回らなくてな」

〈あー、それは分かるにゃ。多摩も頭がフワフワするにゃ〉

木曾「どうしてだろうなぁ……」

〈んー……理由を考えても仕方ないにゃ。どうせこのままでも大丈夫だし……〉

木曾「だな……考えるだけ時間の無駄だよな……」

〈どうせ何もすることが無いし、一緒にボヤ~っとするにゃ……)

木曾「……そうするか」




ショタ提督「………」

僕はまず、木曾姉さんと話すことにした。

何をしているのかと思い、部屋……いや、部屋と呼べるかは分からない程に“景色が歪んだ場所”に来てみたけれど……

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(“ここ”に来た時と同じで……何も無い場所を見つめて、話しかけてる……)

恐らく、木曾姉さんには……龍田姉さんや文月姉さんの傾向を考えて、姉妹が見えているのだと思うけれど……

ショタ提督(……確証は無い。この仮説が間違っていたとして、木曾姉さんが取り乱してしまうことになれば……)

迂闊なことは出来ない。姉さん達は……今、非常に不安定な状態にある。

話しかけるにしても、細心の注意を払う必要があるんだ……!

ショタ提督「………」

ショタ提督(僕には、木曾姉さんが“誰と”“何を話しているか分からない”……となると……)




提督の行動

↓1~↓3で反転コンマが最大の安価採用

ショタ提督「木s……っ」

ショタ提督(いや、待った。何もいきなり話しかけることしか出来ないわけじゃない)

果報は寝て待て……という言葉通りにはならなくとも、焦らず行動することは大切。

特に、こういう極限状態の中では……冷静さが欠けていれば、その瞬間全てが崩壊してしまうことさえある。

ショタ提督「………」

ショタ提督(……落ち着くんだ、僕。分からないなら、探れば良いだけ……)ジー

木曾姉さんに神経を集中……今の僕に神経と呼べる物があるかは分からないけど……

とにかく、自分が自覚している意識の全てを木曾姉さんに向ける。

ショタ提督「………」ジー


木曾「………」

〈………〉

木曾「……静かだな」

〈……多摩と木曾以外、誰もいないからね〉

木曾「いや、球磨姉さんや北上姉さん達はいるだろ」


ショタ提督「……!」

ショタ提督(やっぱり、相手は姉妹の誰か……)


〈そういう意味じゃなくて、この部屋には2人しかいないでしょってことにゃ〉

木曾「あぁ、そういうことか……悪い」

〈……いや、今のは多摩の言い方も悪かったにゃ。ごめんなさい……〉


ショタ提督「………」

ショタ提督(木曾姉さんは末っ子……誰と話してるかは絞り切れない……)

ショタ提督(考えられるのは、球磨姉さん、多摩姉さん、北上姉さん、大井姉さんの中の誰か、か……)

落ち着いて考えてみる。今の独り言……いや、“会話”の中にヒントがあるはず……

いや、上手く濁して話しかけるのもありかもしれない……どうする、僕……!



反転コンマ判定:提督の判断は?

01~49:球磨
---再生率:並 ×1.0
50~98:濁して話しかける
---再生率:高 ×1.5
ゾロ目:多摩
---再生率:特大 ×2.0

直下

11:正解を引き当てた


ショタ提督「………」

ショタ提督(木曾姉さんはさっき、『球磨姉さんや北上姉さん達』と言った……)

ショタ提督(その中に含まれていない……つまり、目の前にいるからこそ……台詞の中から除外した、その人は……!)

ショタ提督「……!」

僕の中で、1つの答えが導き出される。

それも、さっきのような浮ついた予想では無く……自信を持って言える、確信。

ショタ提督(……よし!)



木曾「……お互い様、か」

〈……うん〉

ショタ提督「……木曾姉さん」

木曾「………」

ショタ提督「………」

木曾「……あ、えっと、40周目提督だったか」

ショタ提督「……っ」ズキッ

フルネームで呼ばれることにより、姉さん達と僕の間にある……見えない壁を感じてしまう。

“今まで”は、提督や司令官と呼ばれるのが当たり前だったせいで……

ショタ提督「……っ!」フルフル

でも、ここで落ち込んでいられない。姉さん達には、僕の不自然さを見せることは出来ない……!

ショタ提督「……うん。多摩姉さんと話してるみたいだったから……」

僕が出した答え。それを木曾姉さんに投げかけてみる。

外れていれば、木曾姉さんに不信感を与えてしまうことになる……けれど、今の僕には不思議と……そういった不安が無かった。

木曾「……あぁ。ちょっと、頭がボーっとしてたところをな」

ショタ提督「……!」

当たり。僕の推察は、間違っていなかった。

そのお陰で、ここからはスムーズに会話を進めることが出来る……!

ショタ提督「……大丈夫?もし体調が悪いなら、すぐに休んだ方が……」

木曾「いや、これくらい……大したことないさ。本当に、少しだけで……」

〈……いきなり40周目提督君に心配かけちゃダメにゃ〉

木曾「うっ、すまん……ってそれは姉さんにも言えることだろ!」

ショタ提督「………」

全てが不安定な“ここ”で、今……一瞬だけ、“向こう”での生活に戻れたような気がした。

そうだ。この調子で……姉さん達に、少しずつ……歩み寄って行けば……!



木曾の--- コンマ一の位×2.0 再生

直下

1×2.0=2/50


木曾「……でも、40周目提督はどうしてここに来たんだ?」

ショタ提督「……安全確認の為に巡回していたら、偶然見かけてね」

木曾「あー……なるほど。でも、巡回する意味なんてあるのか?」

ショタ提督「え?」

〈そうにゃ。ここには多摩達しかいないんだし……〉

木曾「わざわざ見回りする必要は無いよな」

ショタ提督「………」

きっと、“あの時の”木曾姉さんなら……『そういうのは俺達がやるから大丈夫だ!』と、力強く言ってくれたと思う。

けれど、“今の”木曾姉さんは……周りに自分達以外の人がいないと思っているから……

ショタ提督「……まぁ、確かにね。でも、それも僕の役割だから」

木曾「そうか……従業員ってのは、意外と大変なんだな」

〈何だか、雑用を押し付けてるみたいで申し訳無いにゃ〉

ショタ提督「……っ」ズキッ

ショタ提督(自分で言ったとはいえ、いざ姉さん達からそう扱われると……)

思った以上に、この言葉が表す意味が凶器となっていた。

心にグサリと刺さるような……そんなショックが、複雑な感情となって僕に襲い掛かる。

木曾「……40周目提督?」

〈……大丈夫?〉

ショタ提督「……ごめんね?ちょっと、次の仕事を思い出してたんだ」

“ここ”での暮らしが、どれ程になるのかは……まだ分からない。

姉さん達を救うことが出来るのなら、どれだけかかろうと……覚悟の上だ。

ショタ提督(……大丈夫。僕が必ず……姉さん達を、救い出してみせるから……!)

――[2/3]


「………(暑いな……)」

龍田「残暑は厳しいというし……」

「………(あ~……龍田、水……)」

龍田「もうっ、さっきいっぱい飲んでたでしょ~?」

木曾「……くっつくなよ、北上姉さん」

〈だって暑いんだもん……〉

木曾「そんなことするから余計暑苦しいんだって……」

〈うぅ、妹が冷たい……でも暑い……〉

文月「はふぅ……まだまだ暑い日が続くね~」パタパタ

「………(本当にたまったもんじゃないよ。ここには……何か暑くなくなるものは無いの~?)」

文月「暑くなくなるもの~?それってなぁに?」

「………(……私が聞きたいよ。あ~ダル……)」

ビスマルク「プリンツぅ……」

〈も~、暑いからってダラけちゃダメですよ?〉

ビスマルク「そんなこと言ったって、暑いものは暑いもの……うぅ……」

〈私だって我慢してるんです!暑いのは2人とも同じですよ……〉




ショタ提督「………」

どうやら、“ここ”は時間の流れが著しく早いらしい。

僕が“ここ”に来た時は、姉さん達は桜や春の話をしていたはず……

ショタ提督(……周りの光景に変化は無い。となると……季節だけが目まぐるしく変わるのかな……でも……)

僕の体感では、数ヶ月も経ったような印象が無い。それこそ、“ここ”に来た時のことを……昨日のことのように思い出せる。

確かに、“向こう”とは違う個所が多いことは把握しているけど……

ショタ提督(……“ここ”の問題だけじゃなく、僕自身のことも……)

可能性が無いとは言い切れない。今の僕は、人間と呼べるかどうか分からない存在だと言っても過言では無い状態……

実際、僕はあれから飲まず食わずで睡眠も取っていないけど……健康状態に差し支えは無い。

ショタ提督「………」ギュッ

ショタ提督(……ある意味、“ここ”にいる為には最適な状態……なのかな。だから……)




↓1龍田のコンマ ---:0/50
↓2木曾のコンマ ---:2/50
↓3文月のコンマ ---:0/50
↓4ビスマルクのコンマ ---:0/50

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

木曾「………」ダラーン

〈だらしない顔で寝転がって……そんなんじゃ、多摩のこと言えないクマ〉

木曾「分かってるけどさ……床が冷たくて、つい……」

〈……えっ、そうなの?〉

木曾「嘘だと思うなら、姉さんもやってみたらどうだ……?」

〈……く、クマっ!〉

木曾「………」

〈……うん。これは中々……〉

木曾「だろ?しばらくは立てなくなるぞ……」

〈それでも良いクマ……立てないところで、誰にも迷惑はかけないし……誰も困らないクマ……〉




ショタ提督「………」

この前のように、木曾姉さんと話そうと思って来てみたけど……

まさか、部屋の中で……“歪んだ場所”に漂っているなんて……

ショタ提督(……暑いという認識のせいで、床を形として保てない程に……?)

一瞬、頭によぎる不安が現実になったのかと思ったけれど……どうやら違うようだ。

少なくとも、木曾姉さんの姿は……形が崩壊している“何か”のようにはなっていない。

ショタ提督(……だとしても、これは……良い傾向とは言えないよね)

下手に刺激するのはダメとはいえ、このまま見ているだけなのも……やはり不安が募っていくばかり。

何とか……せめて、グニャグニャした空間に漂っている状況だけは変えたいけれど……





提督の行動

↓1~↓3で反転コンマが最大の安価採用

※部屋の中に入ることは一応可能です。もちろん入らなくても大丈夫です。分かりづらい描写ですみません。

今回はここまでです。遅くまでお付き合いいただきありがとうございました!
昨日の解説で、物語進行で行動形式が戻ると書きましたが、物語進行の仕方次第では40周目はこの形式ままで続くかもしれません。
度々申し訳ございません。

それではまた次回の更新でお会いしましょう。

本編更新はお休みさせていただきます。申し訳ありません。
小ネタは20:00~21:00頃投下予定です。投下後に小ネタ安価を行います。

お待たせしてすみませんでした!小ネタを投下します!

『ツンデレ27周目提督の日常』
※本編と同一世界です。


チュンチュン…

ショタ提督「………」

ショタ提督(静かな海から昇る太陽、眩しいけど暖かい朝日……自然が作り出す絶景だよな……)

ショタ提督(心が洗われるな……日常的に周りに振り回されてると、余計に落ち着く……)

パシュンッ!

ショタ提督「……ん?」

ショタ提督(今、何かが近くに……)

「あぁーっ!」

ショタ提督「うおっ!?」ビクッ

吹雪「司令官ってばこんなところにいたー!」

ショタ提督「ふ、吹雪姉ちゃん!?何でここが分かったんだ!?」

吹雪「分かりますよ~。ツンデレな司令官が行きそうなところなんて」

ショタ提督「つ、ツンデレ言うなよっ!///」

吹雪「それより……どうして私が起きた時に隣にいないんですか!」

ショタ提督「それ、は……///」

吹雪「いや、聞かなくても分かりますけどね!どうせ『吹雪お姉ちゃんの無防備な寝顔を見るなんて、提督恥ずかしいよぅ!(←超甘ったるい声)』でしょう!?」

ショタ提督「そ、そこまで子供っぽい言い方するか!///」

吹雪「否定はしないんですね?」

ショタ提督「あっ……だぁもう!俺をからかいに来ただけならもう知らないからな!///」プイッ

吹雪「えへへ、ごめんなさい。司令官の反応が素直になれない男の子みたいで可愛いから……つい♪」

ショタ提督「なあっ!?か、可愛いとか言うなぁ!///」

吹雪「そういうところが可愛いんです♪」

ショタ提督「くうっ……!///」

吹雪「でも、起きた時に大好きな人の顔が見られなくて寂しかったのは本当ですよ~?」

ショタ提督「………」

吹雪「私だけ部屋に置いてけぼりだったんだもん。ちょっとショックだったなぁ……」

ショタ提督「………」

吹雪「一緒のお布団で眠ってるのに、先に起きてどこかに行っちゃうなんて……よよよ……」

ショタ提督「……嘘つくならもっとバレにくいようにしろよ」

吹雪「おぉっ、どうして分かったんですか?もしかして相手の心を読む能力を使ったとか……」

ショタ提督「その手の能力は悪い奴以外には絶対使わないっていつも言ってるだろ!それにニヤニヤしながら言ったら誰が聞いても嘘と分かるわ!」

吹雪「え~?私ニヤニヤしてますか~?」ニコニコ

ショタ提督「鏡見て来いっ!」

吹雪「もうっ、そんなに怒るとしわが増えますよ~?」

ショタ提督「誰のせいだ誰のっ!」

吹雪「えへへ~♪」

ショタ提督「ったく……///」

ショタ提督(……でも、吹雪姉ちゃんを置いてけぼりにしたのは事実なんだよな……それは確かに俺が悪い)

ショタ提督(……寝起きから無理矢理チューしようとしてきたり、何度やめろって言っても頬ずりしてきたりする吹雪姉ちゃんにも非はあるだろとは言ってやりたいけどな///)

ショタ提督「……分かったよ。ほらっ!///」カッ

吹雪「おっとっと!この浮遊感もすっかり慣れちゃったなぁ」フワッ

ショタ提督「……悪かったよ。勝手に1人で朝日見てて」

吹雪「……いえ、さっきは少しふざけちゃいましたけど、私は別に司令官を怒りに来たわけじゃないんです」

ショタ提督「え?」

吹雪「やっぱり朝1番は大好きな人の顔が見たいんです。これは私の嘘偽りない本音ですっ!」ニコッ

ショタ提督「……///」プイッ

吹雪「あ、照れました?」

ショタ提督「……うっさい///」

吹雪「もうっ、そういうところが可愛いんですから~♪」ナデナデ

ショタ提督「あーもう!頭撫でんなー!///」

・・・÷

食堂

「いただきまーす!」

鳳翔「はい、召し上がれ」ニコッ

間宮「沢山食べて下さいね~?」ニコッ

長良「はぐはぐはぐっ!」

ショタ提督「……相変わらずよく食べるな」

長良「はっへふんほうふふひはへへふひーはひふほうひゃはいへふは!」

ショタ提督「まぁ、そりゃそうだけどさ……」

長良「んぐっ!あむあむあむっ!ははらひーっはいはへへひゃいほふふへふんへふ!」

ショタ提督「にしても食べ過ぎだって!赤城姉ちゃん達や大和姉ちゃん達はともかく!」

赤城加賀「はぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐっ!」

大和武蔵「あぐあぐあぐあぐあぐあぐあぐあぐっ!」

吹雪「……よく分かりますね」

ショタ提督「何が?」

吹雪「いや、長良さんが何を言ってるのか……私からすればチンプンカンプンでしたけど」

ショタ提督「ざっくり言うとほんやくコンニャク的な能力を使ったんだよ。これなら外国語はもちろん異星語も理解出来るし人間以外の動物とも意志疎通出来る。もちろん文章だって読めるし書くことも……あむっ」

吹雪「まぁ、そんなことだろうとは思ってましたけど」

長良「ごくっ……てっきり私と司令官の心が繋がってると思ったんだけど……」

吹雪「……!?」

ショタ提督「ごふっ!?///」

名取「きゃっ!?だ、大丈夫ですか!?」サスサス

吹雪「ちょ、ちょっと長良さん!私の大好きな人を口説かないで下さいよ!」

ショタ提督「げほっげほっ!///」

名取「あっ、また……」サスサス

長良「え?口説くって……あっ!ち、違うよ~!提督と艦娘は普通信頼し合ってるってことで、決してそーゆー意味じゃ……///」

吹雪「でも今の言い方だと、どう聞いても告白みたいでしたけど~?」プクッ

長良「ご、ごめんね……?///」

吹雪「もうっ……」

ショタ提督(全く……い、いきなり何言ってんだよ長良姉ちゃん……ご飯が変なとこに入っちゃったじゃんか……///)

名取「……♪」サスサス

吹雪「そして名取さんもさすり続けないで!」ビシッ

名取「え?」

・・・÷

執務室

ショタ提督「………」シュババババババ

吹雪「相変わらず凄い処理速度ですね~」←不動の秘書艦

吹雪(書類が何十枚も宙に舞ってる光景はもう見慣れちゃった)クスッ

ショタ提督「言っとくけど能力使ってサボってるわけじゃないからな」シュババババババ

吹雪「それは分かってますよ。いつも隣で見てますし……」

荒潮「提督の彼女だものね~♪」ヒョコッ

ショタ提督「っ///」ポロッ

吹雪(あっ、書類が1枚落ちた)

ショタ提督「……だ、だからそーゆーのはやめろって言ってるだろ!///」

荒潮「え~?だって提督の反応が面白いもの~♪」ニコニコ

吹雪「それは同感かな」

ショタ提督「くうっ……!///」

ショタ提督(吹雪姉ちゃんだけでも結構恥ずかしいこと言ってくるのに、荒潮姉ちゃんまで加わるなんて反則だろぉぉぉぉッ!?///)

ショタ提督(いつもいつもからかってくるしさぁ!俺苦手なんだよ荒潮姉ちゃんは……!///)

荒潮「にしてもどうしてそこまで急いで仕事するのかしら?」

ショタ提督「……こういうのはパパッと済ませるに越したことはないだろ///」

荒潮「そんなこと言って、本当は吹雪ちゃんとイチャつきたいからだったりして~」

ショタ提督「なっ!?///」ポンッ

荒潮「あ~、もしかして図星だったんですか~?」ニコニコ

ショタ提督「なななな何言ってんだ!?そんなわけないだろ!///」

荒潮「って言ってますけど~?」チラッ

吹雪「これは照れ隠しですね。こーゆー時の司令官はほぼ間違いなく図星です!」

ショタ提督「吹雪姉ちゃんまで……だーもう!どいつもこいつも俺を弄って楽しいのかよ!?///」

吹雪荒潮「はいっ♪」

ショタ提督「ハモるなああああああぁぁぁぁぁっ!///」

荒潮「怒ると血圧が上がりますよ~?ほら、落ち着いて~♪」ナデナデ

ショタ提督「ひゃうっ!?あ、あああああ頭撫でるなよぉ!///」

吹雪「おーっと!」ガシッ

荒潮「え?」

吹雪「それ以上のスキンシップはダメ!ここからは彼女限定なんだから!」

ショタ提督「か、かのっ!?う、ううぅぅぅ……///」

荒潮「あらあら、それは残念ね~……ふふっ♪」

ショタ提督(くっそぅ……!人の気も知らないでぇ……!///)プルプル

・・・÷

書類×大量「」ドーン

吹雪「すみません。手伝ってもらっちゃって……」つ書類 トントン

能代「ううん、いつも提督には頑張ってもらってるし、せめてこれくらいは……」つ書類 トントン

能代(本当はもっと提督のお世話をしたいけど、吹雪ちゃんがいるからね)

ショタ提督「………」

吹雪「……あの~、司令官。そろそろ機嫌を治して下さいよ~。さっきから謝ってるじゃないですか~」

ショタ提督「………」

能代「えっと、吹雪ちゃんもちょっと調子に乗っちゃっただけですから……」アセアセ

ショタ提督「……いや、もう怒ってないぞ?」

吹雪「え?そうなんですか?さっきから全然喋らなかったから……」

ショタ提督「あ、それはごめん。ちょっと小難しい作業してたからさ」

能代「まだお仕事が残ってたんですか?」

ショタ提督「いや、そういうわけじゃないんだけどな……」

吹雪「いや~、このまま許してくれなかったらどうしようかと思いましたよ」

ショタ提督「いつもこんな感じじゃん。今更だって」

能代「まぁ、確かに……」

吹雪「じゃあ、またこうやって抱き着いても良いですよね!」ダキッ

能代(ちょっと吹雪ちゃん!そんなことしたら、また提督に怒られ……)

ショタ提督「……相変わらずだな、吹雪姉ちゃんは」

吹雪「……えっ!?」

能代「……!?」

ショタ提督「でもまぁ、書類を片付けてくれたし、嫌がるのもダメだよな」

吹雪(……おかしい。司令官がこんなに冷静なわけ無い……!)

能代(いつもなら『だぁもう抱き着くなって!///』と言いながら吹雪ちゃんを引き離そうとするのに……!)

ショタ提督「……ん?どした?」

吹雪「……能代さん!後ろから司令官を抱き締めて下さい!」

ショタ提督「ん?」

能代「え、えぇっ!?流石にそれは……」

吹雪「私が許可しますから!さぁ!」

ショタ提督「いや、吹雪姉ちゃんはそれで良いのか……」

能代「え、えっと……それじゃ、失礼しますっ!」ダキッ

能代(あ、提督の体……柔らかい……///)ギュウッ

吹雪「どうですか!?女の子2人に抱き締められていれば、司令官なら顔を真っ赤にして……」ギュウッ

ショタ提督「……能代姉ちゃんも、無理に吹雪姉ちゃんの言う通りにすることは無いぞ?」

吹雪「」

能代「」

ショタ提督「それより、そろそろ晩御飯の時間だし、離してくれると助かるけど」

吹雪(……嘘、でしょ……!?)ガクガク

能代(提督が……あのツンデレで恥ずかしがり屋な提督が……ここまでされても平然としてるだなんて……!?)ガクガク

・・・÷

ショタ提督「………」

ショタ提督(さっきは試しに精神状態を弄る能力を自分に対して使ってみたけど、あそこまで上手くいくとはな……)

ショタ提督(お陰で吹雪姉ちゃんと能代姉ちゃんに抱き着かれても、冷静なままでいられたし……)

ショタ提督「……っ///」ポンッ

ショタ提督(で、でも抱き着かれた事実は変わらないんだよな……ってことは、さっきは平気だったとしても……あああああああっ!思い出すな俺えええええええっ!///)フルフル

ショタ提督(そ、そうだ!もう1回さっきの能力で……いやこんなもんに依存してたらダメだって!あれは緊急手段や最悪の敵に備えた技にしとかないと……///)

ショタ提督(……ああぁぁぁっ!だから考えるなってええええええええっ!///)フルフルフルフル

吹雪「司令官!今日も一緒に寝ましょう!」バターン!

ショタ提督「ひゃわぁっ!?///」ビクッ

吹雪「……ドアを開けただけでそこまで驚かなくても。大体さっきは恐ろしい程冷静だったじゃないですか」

ショタ提督「い、いやそれはだな……えと、あの……///」

吹雪「……ははぁ、さては超能力ですね?」ニヤッ

ショタ提督「っ!///」ドキッ

吹雪「ふふっ、図星ですね?顔に出てますよ~?本当にもう、人間離れしていてもそういうところがすっごい可愛いんですから~♪」ダキッ

ショタ提督「わひゃあ!?こ、コラ!抱き着くなって何回言えば……!///」

吹雪「さっきみたいに冷静になれば良いじゃないですか~♪」スリスリ

ショタ提督「あ、あれは試しに使ってみただけで……と、とにかく離れろってば!///」グイグイ

吹雪「やんっ♪司令官ってばいけずなんですから~♪」スリスリ

ショタ提督「うっさい!いけずで悪かったな!///」グイグイ

吹雪「怒らないで下さいよ~。私と司令官の仲じゃないですか~!」スリスリ

ショタ提督「毎回毎回同じことばっか言ってるじゃんか!///」グイグイ

吹雪「そうでしたっけ?忘れました♪」スリスリ

ショタ提督「くっ……!///」

ショタ提督(こ、このままじゃ恥ずかしくって死ぬッ!いっそ時間を止めて抜け出せば……いやでもそれは流石に……)

吹雪「このまま抱き枕にして寝ちゃおうかな~?眠っている間中、司令官の心地よさに包まれて……えへへ♪」ギュウッ

ショタ提督「ッ!?!?///」カッ

パシュンッ!

吹雪「きゃっ!?え、あ、司令官……?」キョロキョロ

シーン…

吹雪「………」

吹雪(き、消えちゃった……感触も無くなったってことは、本当にいなくなったんだよね……?)

吹雪(……能力で逃げちゃったのかなぁ。でも、戻って来た時にもう1回抱き着けば……ふふっ♪)




――小ネタ冒頭・早朝

パシュンッ!

ショタ提督「……へ?///」

ショタ提督(ここは……鎮守府の外?しかも夕方……いや、太陽の光の方角から考えると……朝か?どうしてこんな……)

「……ん?」

ショタ提督「……!?」クルッ

ショタ提督(過去)(今、何かが近くに……)

ショタ提督「……!」

ショタ提督(お、俺がもう1人……しかもこの状況、既視感が……)

「あぁーっ!」

ショタ提督(うおっ!?)ビクッ

ショタ提督(過去)「うおっ!?」ビクッ

吹雪(過去)「司令官ってばこんなところにいたー!」

ショタ提督「……!」

ショタ提督(過去)「ふ、吹雪姉ちゃん!?何でここが分かったんだ!?」

吹雪(過去)「分かりますよ~。ツンデレな司令官が行きそうなところなんて」

ショタ提督(過去)「つ、ツンデレ言うなよっ!///」

ショタ提督「………」

ショタ提督(思い出した……これ、今朝の出来事じゃん。つーことは、俺……過去にタイムスリップして……)

ショタ提督(時間を止めようと考えた時に、吹雪姉ちゃんに抱き着かれて思考が暴走したせいで……まさか、こんなことで時間移動能力が完成するなんて……)

ショタ提督「………」

ショタ提督(ふぶきが言ってた『やってみると案外簡単だった』ってこれのことかよ!?簡単と言うより偶然じゃん!)

吹雪(過去)「私だけ部屋に置いてけぼりだったんだもん。ちょっとショックだったなぁ……」

吹雪(過去)「一緒のお布団で眠ってるのに、先に起きてどこかに行っちゃうなんて……よよよ……」

ショタ提督「あ……」

ショタ提督(そういえば、吹雪姉ちゃんは……ややこしいな。“俺と同じ時間軸の”吹雪姉ちゃんは執務室に置いて来てる状態か……)

ショタ提督「………」

ショタ提督(……恥ずかしいけど、元の時間に戻るか。どうせまた抱き着かれたり弄られるだろうけど……寂しい思いはさせちゃダメだよな)

ショタ提督(朝、反省したばっかだってのに……俺、全然成長しないなぁ……)

ショタ提督「………」チラッ

吹雪(過去)「もうっ、そういうところが可愛いんですから~♪」ナデナデ

ショタ提督(過去)「あーもう!頭撫でんなー!///」

ショタ提督(今日1日、また姉ちゃん達から弄られるだろうけど……頑張れよ、俺!)

ショタ提督(……さて、ここに留まっても仕方ないし、そろそろ元の時間に戻るか。さっきは唐突にタイムスリップしたけど、多分元の時間をイメージすればすぐ……)パシュンッ!

こうして、提督は吹雪が待つ『現在』に戻りました。


事情を説明すると、吹雪は『またですか』という顔で呆れるような素振りを見せたかと思うと……


すぐに提督に抱き着き、そのまま布団に引き込みました。


提督は顔を真っ赤にして一瞬抵抗しようとも思いましたが、過去に戻った時に考えたことを思い出して……


恥ずかしがりながらも、吹雪の希望を受け入れることにしました。


吹雪は『また超能力で冷静になったのかな?』と思いましたが、提督の赤い顔を見てすぐ気がつきました。


恥ずかしさを必死に耐え、吹雪にされるがままの提督を見て……吹雪のヤる気スイッチがONになってしまいます。


提督は嫌な予感がしましたが、時既に遅し。目がハートになりながら理性がプッツンした吹雪に食べられてしまいました(性的な意味で)。


そのまま朝チュンを迎え、提督は涙目で吹雪を睨みますが……


起きたばかりの吹雪は、提督の潤んだその瞳に一撃でノックアウトされてしまいました。


自分と(外見的に)同い年くらいの子が、涙目で顔を赤くしながら裸にシーツを掴んでいれば……







吹雪「えへへ……ごちそうさまでしたっ///」

ショタ提督「うぅ……///」

ショタ提督(もう婿に行けない……だから吹雪姉ちゃんに抱き枕にされるのは嫌なんだよぉ……///)







……予測可能回避不可能。


これまた吹雪にしっかりいただかれた提督なのでした。


でも、提督は内心『これはこれで悪くない』と思っていて……


ショタ提督「お、おおおおお思ってるわけないだろ!?俺はそんな、へ、変態じゃないしっ!///」

吹雪(もうっ、司令官ってばまた照れちゃって~……本気で抵抗すれば簡単に逃げられるのに、そうしなかったということは……ふふっ♪///)


おしまい♪

お気に召さない内容でしたら申し訳ありません。それでは小ネタ安価を行います。


小ネタ安価
↓1~↓5で反転コンマが最大の安価採用

21:30~22:30頃開始予定です。

始めます。

ショタ提督「………」

でも、今の状態の木曾姉さんに声をかけて……無事に会話出来る保障はあるのか?

部屋の造形すら不安定になっている状況……そこに僕が刺激を加えれば……

ショタ提督「……っ」ゾクッ

ショタ提督(崩壊することも、あり得る……)

大袈裟かもしれない。あるいは考え過ぎかもしれない。でも……可能性が無いとは言えない。

それだけ、“ここ”では……1つ1つの行動が、姉さん達に直結する……!

ショタ提督「………」

ショタ提督(……こっちからは話しかけず、様子を見てみよう。もしかすると、木曾姉さんから話しかけてくれるかもしれない)

ショタ提督(慌てるのは絶対にダメだ……!どんな時も、冷静に判断しなきゃ……!)

ショタ提督「………」ジー



木曾「………」ダラーン

〈………〉

木曾「……姉さん。だらしない顔になってるぞ」

〈それ、さっきの球磨の台詞……〉

木曾「お互い様だって言いたかったんだよ……ふぅ……」ポヤー

〈まぁ、今となってはそうだけど……クマぁ……♪〉



ショタ提督「………」

ショタ提督(この前と同じで、誰かと話してるみたいだけど……)

歪んだ空間で漂う中、定まらない視線で話しかけている木曾姉さん……

姉さん達は、今も……“向こう”で……

ショタ提督「………」

ショタ提督(出来ることなら、今すぐにでも助けたいのに……でも、それが崩壊に繋がってしまうかもしれないと思うと……)

ショタ提督「……っ」ギリッ




反転コンマ判定:木曾の反応は?

01~49:提督に気づかず
---再生率:並 ×1.0
50~98:提督の話題を話す
---再生率:高 ×1.5
ゾロ目:提督に気がつく
---再生率:特大 ×2.0

直下

51→15:その視線を意識することは無く……


木曾「あー……」ポヤー

〈ふわぁ……〉

木曾「……何か、俺達ずっとこうしてるような」

〈うん……でも、それで何かダメなことがあるクマ……?〉

木曾「………」

〈………〉

木曾「……無いな」

〈でしょ?だから大丈夫クマ〉

木曾「あぁ。ん~……」ポヤー



ショタ提督「………」

ショタ提督(僕が見つめていることには気がつかない、か……)

やはり、今の木曾姉さん達には……僕なんて、取るに足らない存在。

それだけに、こちらから関わろうとしない限り……この状況を打開することは難しい。

ショタ提督(だけど……何もしないでいても、いずれ……)

そう。このままでは、遅かれ早かれ……“崩壊”の時がやって来る。

慎重に行動しなければならないのは確かだとしても……

ショタ提督「……!」フルフル

ショタ提督(……いけない。僕がこんなことを考えているようじゃ、姉さん達を救えない!)

弱気になるのはダメだ。これは……僕にしか、出来ないことだから……!



木曾の--- コンマ一の位×1.0 再生

直下

7×1.0=7
2+7=9/50


ショタ提督「………」クルッ

ショタ提督「………」スタスタ…

今の僕は、あくまでも従業員……“提督”とは思われていない。

それだけに、姉さん達とどういった距離感で接すれば良いのか……しっかり考える必要がある。

ショタ提督「………」

ショタ提督(いきなり詰め寄ろうとすれば、不信感や疑惑を与えちゃうから……)

生半可な覚悟で臨めば……思わぬ事態を招いてしまいかねない。

“ここ”の姉さん達が、僕という存在を拒絶すれば……“向こう”の姉さん達がどうなってしまうか分からない。

ショタ提督「………」

ショタ提督(“向こう”の姉さん達は、今も……それに、他の姉さん達も……)

僕は“ここ”の姉さん達と触れ合うことでしか……助けることが出来ない。

しかし、早く救いたくても……迂闊なことは出来ない。

そのジレンマの中で……板挟みになりながらも、僕はやらないといけない。

ショタ提督(……大丈夫。姉さん達は……僕が必ず……!)



木曾「……ん?」

〈……どうしたの?〉

木曾「いや、今……誰かいたような……」

〈気のせいじゃない?球磨達以外に誰もいないクマ〉

木曾「……いや、40周目提督か?」

〈それも違うクマ。ほら、ドアの外を見てみるクマ〉

木曾「……そうだな。やっぱり気のせいか」

〈ほら、まだまだ床でダラ~っとするクマ〉

木曾「……だな。んしょっと……」

――[3/3]


龍田「うぅ……急に冷え込んできちゃった……」ブルブル

「………(このくらいの寒さで大袈裟だな)」

龍田「むぅ……夏は天龍ちゃんの方がダラけてたのに……」

「………(ははっ、俺は寒さには強いからな!)」

木曾「……だからくっつくなって」

〈こういう季節こそ、寄り添った方があったかいでしょ?〉

木曾「それはそうだけどさ……そういうことは北上姉さんとすれば良いじゃないか」

〈あのねぇ……確かに私は北上さんと仲良しだけど、別に依存してるわけじゃないわよ。たまにはこうして、妹と暖を取りたいこともあるの〉

文月「うぅ……寒いよぉ……」ブルブル

「………(大丈夫?)」

文月「う、うん……三日月ちゃんは、あまり寒そうにしてないね……」

「………(そうかな?結構肌寒いとは思ってるけど……)」

ビスマルク「……炬燵は無いの?」

〈こたつ?何ですか、それ?〉

ビスマルク「……そういえば、私も知らない」

〈知らないなら、どうしてここにあると思ったんですか……〉

ビスマルク「いや、その……急に頭に思い浮かんだから……」




ショタ提督「………」

やはり時間の流れ方が違うのか、僕の体感時間が狂ってしまっているのか……

この前まで夏だったのが、今度は冬になっている。

ショタ提督「………」

ショタ提督(景色は相変わらず、色が無くて……季節らしい変化も無し、か……)

姉さん達の反応も同様で、“ここ”に来た時から変化が起きていない。

虚ろな目で、虚空や得体の知れない“何か”を見ながら……淡々と話しかけている。お互いを見ようとせず……いや、見えていないまま……

ショタ提督「………」

姉さん達は、和やかな会話をしているつもりでも……実際は違う。

フラついているのはもちろん、時には姉さん達の姿さえ歪んでしまうこともある。

ショタ提督(……まだ、それを自覚していない……僕がもっと、姉さん達と触れ合わないと……)

このままでは、現状維持ではなく……確実に“崩壊”に向かってしまう。

それを食い止めなければ……姉さん達は、本当に……




↓1龍田のコンマ ---:0/50
↓2木曾のコンマ ---:9/50
↓3文月のコンマ ---:0/50
↓4ビスマルクのコンマ ---:0/50

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

ビスマルク「……プリンツ。この寒さは何とかならないの?」ブルブル

〈だから私に言われても……〉

ビスマルク「ほらぁ……外も雪が降ってるし……」ブルブル

〈……せめて、2人でくっつけば温かくなると思いますけど〉

ビスマルク「そうなの……?なら試しにこっちに来てみて」

〈あ、はい。えっと……こうですかね?〉

ビスマルク「………」

〈………〉

ビスマルク「……全然温かくならないじゃない」

〈……確かに〉




ショタ提督「………」

雪なんて降っていない……気温も僕が“ここ”に来た時と変わっていない。

でも、ビスマルク姉さんには……白く降り積もる雪が見え、肌寒い気候を……感じていると思い込んでいる。

ショタ提督「………」

そして、会話の内容から考えると……プリンツ姉さんと、体を寄せて暖を取っているのだろう。

ショタ提督(でも、実際は……)

プリンツ姉さんは“存在していない”。お互いで暖を取るなんて……物理的に不可能なんだ。

だからこそ、ビスマルク姉さんはプリンツ姉さんと寄り添っているつもりでも……

ショタ提督「………」

ショタ提督(……“歪んだ空間”の中で、ビスマルク姉さんただ1人が……)

……何も無い場所を見つめながら、自分の体を抱き締めている。

そんな姉さんの姿が……光が灯っていない目が合わさり、痛々しく映る。

ショタ提督「……っ」

だからといって、はっきり『プリンツ姉さんはいない』なんて……言えるはずがない。

そんなことをすれば、ビスマルク姉さんを混乱させてしまうことに……そして、最悪……ッ!

ショタ提督「………」

ショタ提督(どうする……“ここ”には、まともな家具……いや、道具は見当たらない……)

ショタ提督(何か行動を起こすとすれば、僕1人で出来ることしか……)




提督の行動

↓1~↓3で反転コンマが最大の安価採用

ショタ提督「………」

やはり、この状況で僕に出来ることは……1つしかない。

ただ、姉さんから見れば、僕とは……初対面から、関係性がほとんど変わっていない。

ショタ提督「………」

“ここ”に来てから、ビスマルク姉さんとは……思えば、まともに会話が成立したことが無い。

ビスマルク姉さんと向き合うには……この状況は、関係を進展させるチャンスと言える。

ショタ提督(このまま、何もしないよりは……やってみた方が良い、か)

迷うのは時間の無駄だ。そう思った僕は、すぐに実行に移すことを決める。

ただ、姉さんに不信感を与えたり混乱させないよう……細心の注意は払わないといけない。

些細なことで、姉さん達の状況がどう変わるかは……僕にも、誰にも分からないから……!



ビスマルク「うぅ……」ブルブル

〈あ、あの……〉

ビスマルク「プリンツの嘘つき……」ブルブル

〈そんな……〉

ショタ提督「……あの、ビスマルク姉さん」

ビスマルク「……?えっと、貴方は……40周目提督だったかしら」

〈……あれ?40周目提督君?〉

ショタ提督「………」

本名で呼ばれると、どうしても壁を感じてしまう……

でも、それを気にしている場合じゃない。寒がっている姉さんを、温めないと……

ショタ提督「……うん。震えてたから、大丈夫かなって」

ビスマルク「そうなのよ。あまりに寒くて……貴方は平気そうね」

ショタ提督「あはは……まぁ、うん……」

〈へぇ~!寒さに強いんだ~!〉

ショタ提督「………」

本当は、そもそも暑さも寒さも“無い”んだけど……それを今の姉さんに伝えるわけにはいかない。絶対に……!

ビスマルク「………」ジー

ショタ提督「……それで、差し支えなければ……」

姉さん達を刺激しないよう、出来る限り……落ち着いて話す。

変に緊張して、声が裏返れば……それだけでも、姉さんに不信感を与えてしまいかねない。




反転コンマ判定:この後どうなる?

01~49:〈あ!それなら40周目提督君と寄り添ってみるのはどうですか?〉
---再生率:並 ×1.0
50~98:ショタ提督「……僕が、姉さんの寒さを和らげようか?」
---再生率:高 ×1.5
ゾロ目:ビスマルク「……ねぇ。ちょっと私に寄り添ってもらえないかしら?」
---再生率:特大 ×2.0

直下

08→80:提督が切り出した


ショタ提督「……僕が、姉さんの寒さを和らげようか?」

はっきりと、真顔で言う。

僕がビスマルク姉さんを心配する気持ちが、しっかり伝わるように。

ビスマルク「……え?」

ショタ提督「姉さん達を癒すのも、従業員の仕事だからね」

しかし、提督としてではなく……最初に姉さん達に言った、従業員として。

こうすれば、僕個人の行いよりも……説得力を持たせることが出来る。

〈……なるほど!私じゃ無理でも、寒さに強い40周目提督君なら……!〉

ビスマルク「……確かに、プリンツの言う通りね」

ショタ提督「………」

どうやら、ビスマルク姉さんには見えているプリンツ姉さんが……助言してくれたらしい。

その声を聞けないのは残念だけど、今はそれを気にしている場合ではない。

ビスマルク「じゃあ、私の隣に来てくれる?」

ショタ提督「うん。失礼します……」スッ

ビスマルク「……!」

静かに、ゆっくり……姉さんの隣に座る。

従業員として、だけど……僕が思っている“提督”として……その距離感のギリギリを保ちながら……

ビスマルク「……あったかい」

ショタ提督「……本当に?」

ビスマルク「えぇ。腕から……ほんのりと、優しい温かさを感じるわ」

ショタ提督「………」

ビスマルク姉さんの、その言葉に……僕は内心、ホッとする。

姉さんの隣に行ってから気づいたことではあるけれど……もし、“今の”僕に体温が無かったとしたら……

ショタ提督(……その心配は、杞憂に終わったみたいで良かった)

ビスマルク「ふふっ……ダンケ」

ショタ提督「……どういたしまして」ニコッ

ビスマルク「………」

ビスマルク(……どことなく、心に引っかかるような……そんな温かさね……)

《ビスマルク姉様、嬉しそう……後で私もやってもらおうかな……》




ビスマルクの--- コンマ一の位×1.5 再生

直下

10×1.5=15/50


ショタ提督「………」

“ここ”に来てから、もうすぐ1年が経つ。

僕の体感では、まだ半月も経過していないように感じるけど……それは大した問題では無い。

ショタ提督「………」

ショタ提督(僕のことはいい。問題は、姉さん達……)

流石に、すぐに何もかもが解決するとは思っていなかった。

“崩壊”さえしなければ、“ここ”でどれだけ時間がかかったとしても……

ショタ提督(……絶対に、姉さん達を救い出す)

その覚悟を決めて、僕は“ここ”に来た。全てを賭けて……それこそ……

自分の存在……いや、命を賭けて……!

ショタ提督「………」

ショタ提督(そろそろ、“ここ”での新年を迎える……例え何年かかろうと、僕は姉さん達を……)







――グニャリ……ッ!






ショタ提督「……ッ!?」

ショタ提督(い、今のは……まるでこの建物そのものが、大きく揺れたような……)


グニャ……ググッ……!


ショタ提督「……!」

ショタ提督(え……!?な、何だ……これ……!?)

ショタ提督(建物どころの話じゃない……!“ここ”が……“この世界”そのものが、揺れて……!?)


グググ……ググッ……!


ショタ提督「……ッ!」

ショタ提督(ま、まさか……“崩壊”が、始まっ――)







――グニャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!






ショタ提督「――!!」

―――



「………」

「………」

「………」

「………」


ガチャ

「……っ」

「……まだ、みたいだね」

「………」コクリ

「……提督が“向こう”に行って、まだ1ヶ月……龍田さん達は、依然として……」

「……えぇ。それは分かってたんだけど……それでも……」

「……ビスマルク、姉様……提督……」ジワッ

「……本当に、提督は無事なんだろうな?龍田達も……!」

「……それは確かです。少なくとも……」チラッ


「………」

「………」

「………」

「………」


「……木曾達が頑張っている間は、提督の命も……」

「……はい」

(……司令官……文月ちゃん……)

「うぅっ……どうして……どうして、こんなことに……」ウルウル

「畜生……!俺達は、黙って見てることしか出来ねえのかよ……ッ!」ギリッ

「……何もしてあげられないのは、姉としても……そして、艦娘としても……情けないよ……本当に……っ!」ジワッ

「………」

「………」

(私達も……今は、信じて待つことしか出来ない……)

(提督……どうか……どうか、龍田さん達を……っ!)



――

―――







龍田:0/50『………』



木曾:9/50『……40周目提督、か』



文月:0/50『………』



ビスマルク:15/50『……40周目提督って、世話焼きなのね』







―――











            ゴゴ……










ゴゴ……






                          ゴゴ……





       ゴゴ……








                 ゴゴ……








  ゴゴ……










                                    ゴゴ……








       ゴゴ……

――Re:[1/3]


ショタ提督「……ぅ」ムクリ

今のは、一体……急に“空間”全てが歪んだ瞬間……目の前が、真っ白に……

“崩壊”してしまったかと思ったけど……少なくとも、僕がこうして存在している以上……それは無い、はず……

ショタ提督「……ッ!」キョロキョロ

ショタ提督(そうだ!姉さん達は……!?)

龍田「………」

木曾「………」

文月「………」

ビスマルク「………」

ショタ提督「………」ホッ

ショタ提督(良かった……皆、無事――)


龍田「ほら、桜が満開に咲いてるわ~!」

「………(おいおい、桜くらいではしゃぐなって)」

龍田「だって綺麗だもの~♪天龍ちゃんもそう思わない?」

「………(まぁ、否定はしないけどさ)」

木曾「……多摩姉さん。いい加減床で寝るのはやめろって」

〈だって、ここが1番日も当たって快適なんだにゃ……♪〉

木曾「はぁ……全く」

文月「あ~!向こうでちょうちょが飛んでる~!」

「………(ふふっ、きっと花の蜜を吸いに来たのね)」

文月「美味しいのかな~?私も飲んでみたいかも~!」

ビスマルク「……桜の花びらが部屋まで入って来たわ」

〈窓を開け放してますからね~〉

ビスマルク「綺麗なのは良いんだけど、後で掃除するのが大変なのよね……」

〈なら閉めましょうか?ここには私達しかいませんし、閉めたい時に閉めれば……〉


ショタ提督「――ッ!?」

ショタ提督(この、会話……確か、この前も……聞き覚えが……)ゾクッ

姉さん達は、僕は“ここ”に来たばかりの時と……“全く同じ会話”を繰り広げている。

それは僕の頭の中に……ある、1つの仮説を生み出すことに繋がって……

ショタ提督(……まさ、か……さっきの歪みは……ッ!)

……そう。“ここ”に居る限り……正確には、姉さん達を救い出さない限り――






――同じ時間を繰り返して……いや、姉さん達は……同じ行動を、繰り返して……!






↓1龍田のコンマ ---:0/50
↓2木曾のコンマ ---:9/50
↓3文月のコンマ ---:0/50
↓4ビスマルクのコンマ ---:15/50

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
更新頻度が下がってしまい申し訳ありません。可能な限り更新出来るよう努めますので、それまでお待ちいただけると幸いです。

それではまた次回の更新でお会いしましょう。

21:30~22:30頃開始予定です。

すみません!私用が思った以上に立て込んでしまいました!
開始時刻を23:00頃に変更します。ご迷惑をおかけして申し訳ありません!

お待たせしてすみませんでした!始めます!

龍田「ふわぁ~……」

「………(デカいあくびだな。春の陽気にやられたか?)」

龍田「うん……温かいせいか、何だかポワポワするかも~……」

「………(おいおい、そんなんで……)」

龍田「そんなんで~……?」

「………(……何か、俺も頭がボーっとしてきた)」

龍田「でしょ~?だから、何も考えずにポヤ~っと過ごすのも良いものよ~?」

「………(う~ん……俺も龍田に毒されたか?)」

龍田「あっ、天龍ちゃん酷~い……そんな言い方しなくても良いのに~」プクー

「………(悪い悪い。でもそうとしか思えなくてな)」

龍田「むぅ……」




ショタ提督「………」

こうして、龍田姉さんの“部屋”を覗き込んだのは……今回は初めて。

だけど、今の会話は……きっと、天龍姉さんであろう“得体の知れない何か”に話しかけている……

龍田姉さんから放たれた言葉……僕にとっては初めて聞く内容だけど……

ショタ提督「………」

ショタ提督(……“最初”と同じ、か)

そう。姉さん達の行動が巻き戻されてしまった以上……今の会話は、僕が初めて“ここ”に来た時と同じものである可能性が高い。

龍田姉さんとは、こうして“部屋”でじっくり話すのは初めてだから良いとしても……

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(1度でも話したことがある姉さん達とも、もう1度……“初対面から時間が経っていないように振舞わないといけない”のか……)

重く圧し掛かる現実……締め付けられる胸……でも、そんなものに負けていられない。

僕は……やると覚悟を決めて、“ここ”に来た。

例え同じ会話を10回、100回、1000回聞いたとしても……絶対に諦め無い……!

ショタ提督(……木曾姉さんに初めて話しかけた時のように、龍田姉さんに不審に思われないよう……慎重に行動しないと……)




提督の行動

↓1~↓3で反転コンマが最大の安価採用

ショタ提督「………」

以前、ビスマルク姉さんには……寒がっていたようだから、体を寄せて温め合った。

あの時の、いつもの虚ろな目が和らいだ表情から考えると……

呼びかけるより、触覚を通じて訴えかけた方が……もしかすると、効果が高いのかもしれない。

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(……でも、それが本当に良い方法かは……誰にも分からない)

そう。“ここ”にいる姉さん達は、いつ、どんなことがきっかけで“崩壊”してもおかしくない。

些細なことだったとしても、今の不安定な姉さん達には……それが凄まじい違和感を覚える可能性だってある。

ショタ提督「………」

ショタ提督(だけど……ビスマルク姉さんの、あの顔は……決して、苦しんでいるようには見えなかった……!)

危険な行為は許されない。しかし、何もしなければ……待っているのは破滅だけ。

その状況の中、前例がある方法なら……まだやってみる価値はある。

ショタ提督(……ようし!)




龍田「天龍ちゃんは、私のことをどう思ってるの~?」

「………(おっとりしてるようでおっかない妹)」

龍田「……おっかないってどういう意味?」

「………(むしろそれ以外にあるか?)」

龍田「もうっ……」

ショタ提督「……龍田姉さん、“天龍姉さん”」

龍田「……?あ、えっと……40周目提督君だったかしら?」

「………(ん?あぁ、40周目提督か。どうした?)」

ショタ提督「いや、見回りをしていたら……姉さん達が見えたから、挨拶しようと思って」ジー

龍田「あらあら~、律儀ね~」

「………(随分真面目だな。従業員だからって、あまり背負い過ぎるなよ?)」

ショタ提督「………」ジー

ショタ提督(さて、どう切り出すか……いきなり『手を握らせて』と言うのは、どう考えても不自然だし……)

龍田「……?」




反転コンマ判定:提督の取った方法は?

01~49:ショタ提督「……ごめんなさい。その……実は、挨拶というのは建前で……」
---再生率:並 ×1.0
50~98:ショタ提督「……あれ?龍田姉さん、手に何か……」
---再生率:高 ×1.5
ゾロ目:龍田「……えいっ」ギュッ
---再生率:特大 ×2.0

直下

20→02:子供だからこそ出来る方法


ショタ提督「……ごめんなさい。その……実は、挨拶というのは建前で……」

龍田「え?」

「………(ん?)」

ショタ提督「………」

龍田姉さんを騙してしまうようなやり方で、少し後ろめたいけれど……

これ以外に良い方法が思い浮かばなかった、自分自身の頭をこれほど恨むことは無い。

ショタ提督「……本当は、見回りの途中で……少し、迷ってしまったみたいで……」

龍田「あ~、そういうことだったの~。確かに、ここは広いからね~」

「………(何だよ水臭ぇな~!それなら最初からそう言ってくれりゃあ案内してやったのに!)

ショタ提督「……その、ここから工廠……いや、1番広い部屋(※執務室)までの道を……」

龍田「……うんっ。そういうことなら、私が連れて行ってあげるね~?」スッ

ショタ提督「……!」

龍田「いくら従業員でも、まだ小さいんだから……転ぶと危ないよ?だから、ね?」

ショタ提督「………」

姉さんから、手を差し出してくれた。正に僕の狙い通り……

咄嗟に考えた方法だから、成功するか不安な部分もあったけれど……何とか、自然な形で姉さんの手に触れることが出来る。

ショタ提督「……ありがとう、龍田姉さん」ギュッ

龍田「……あれ?」

ショタ提督「……っ!ど、どうしたの?」

「………(どうした?)」

龍田「いや、その……40周目提督君の手を握ったら……少し、ポワポワが抜けたような気がして……」

ショタ提督「……!」

「………(……何言ってんだ。ほら、早く40周目提督を連れてってやろうぜ!)」

龍田「……うん、そうだね。それじゃ、お姉ちゃんと行こっか?」

ショタ提督「……うん」

ショタ提督(……ごめんなさい、龍田姉さん。嘘をつくような真似をしちゃって……)



龍田の--- コンマ一の位×1.0 再生

直下

3×1.0=3/50


龍田「はい、着いたよ~?」

ショタ提督「……ごめんなさい。手間をかけさせちゃって」

龍田「もう、子供がそんなこと気にしなくて良いの」

「………(あぁ!お前も俺達の同僚みたいなもんだし、遠慮すんなって!)」

ショタ提督「……ありがとう」

龍田「どういたしまして~」

「………(おう!)」

ショタ提督「………」

僕の目に映った、龍田姉さんの表情……それはいつもの虚ろな目で、色を失ってしまった顔だけど……

少しだけ……本当に少しだけ、目に輝きが宿ったかのような……僅かに色が戻ったような……そんな錯覚を感じた。

ショタ提督「………」

ショタ提督(やっぱり……僕が姉さん達に触れると、姉さん達の……)

龍田「……40周目提督君?」

「………(40周目提督?)」

ショタ提督「……え?」

龍田「顔色が悪そうに見えたけど……大丈夫?」

「………(お前、まさか無理してないか?)」

ショタ提督「……っ」

いけない……姉さん達に疑われるようなことはしちゃいけないのに……!

気を抜いちゃダメだ……!考えが顔に出るようじゃ、姉さん達を救えない……!

ショタ提督「……大丈夫。従業員なのに、迷っちゃった自分が情けないと思っただけだから」

龍田「……あまり自分を責めちゃダメだよ?」

「………(そうだぞ。大事なのは、自信を持つことだからな!)」

ショタ提督「……うん。気をつけるね」

龍田姉さんはともかく、“天龍姉さん”は何を言っているのかが分からないけど……励ましてくれてるような気がした。

“向こう”の天龍姉さん達は、今でもずっと待っているんだ……その為にも、僕が……!

――Re:[2/3]


「………(暑いな……)」

龍田「残暑は厳しいというし……」

「………(あ~……龍田、水……)」

龍田「もうっ、さっきいっぱい飲んでたでしょ~?」

木曾「……くっつくなよ、北上姉さん」

〈だって暑いんだもん……〉

木曾「そんなことするから余計暑苦しいんだって……」

〈うぅ、妹が冷たい……でも暑い……〉

文月「はふぅ……まだまだ暑い日が続くね~」パタパタ

「………(本当にたまったもんじゃないよ。ここには……何か暑くなくなるものは無いの~?)」

文月「暑くなくなるもの~?それってなぁに?」

「………(……私が聞きたいよ。あ~ダル……)」

ビスマルク「プリンツぅ……」

〈も~、暑いからってダラけちゃダメですよ?〉

ビスマルク「そんなこと言ったって、暑いものは暑いもの……うぅ……」

〈私だって我慢してるんです!暑いのは2人とも同じですよ……〉




ショタ提督「………」

“ここ”ではどんなことが起こってもおかしくない。そう告げられてはいた。

それをこうして目の当たりにすると……事前に教えてもらっていても、やはり驚きは隠せない。

ショタ提督「………」

ショタ提督(……同じ表情、同じ会話、同じ行動……何から何まで、全てが同じ……)

姉さん達を救うことが出来るのなら、例えどれだけ同じ光景を見せられても……それは苦にならない。

だけど……もし、このまま……状況が何も進展しないまま、同じ状況を繰り返すだけだとすれば……

ショタ提督「……っ!」フルフル

ショタ提督(だから、悪い方向に考えるのはダメだ……!覚悟を決めたじゃないか!忘れたのか……!?)

“ここ”に来て、体感で数ヶ月……時間としては、1年半が過ぎた……

こんなところで挫けていたら、姉さん達を到底救えない……!

ショタ提督「……!」キッ

ショタ提督(取り乱すな……“ここ”で姉さん達に語りかければ、必ず救い出せる……!)




↓1龍田のコンマ ---:3/50
↓2木曾のコンマ ---:9/50
↓3文月のコンマ ---:0/50
↓4ビスマルクのコンマ ---:15/50

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

木曾「………」ダラーン

〈だらしない顔で寝転がって……そんなんじゃ、多摩のこと言えないクマ〉

木曾「分かってるけどさ……床が冷たくて、つい……」

〈……えっ、そうなの?〉

木曾「嘘だと思うなら、姉さんもやってみたらどうだ……?」

〈……く、クマっ!〉

木曾「………」

〈……うん。これは中々……〉

木曾「だろ?しばらくは立てなくなるぞ……」

〈それでも良いクマ……立てないところで、誰にも迷惑はかけないし……誰も困らないクマ……〉




ショタ提督「……っ!」

ショタ提督(こんな……こんなところまで、同じだなんて……!)

“執務室”での行動が同じであることは、もう受け入れつつあったというのに……

まさか、“部屋”での行動まで……何もかもが、『同じ』……ッ!

ショタ提督「……う、く……!」ガクガク

ショタ提督(落ち着くんだ……こんなところで、動揺している場合じゃ……無いんだ……!)

自分に対して命令するよう、頭で強く呼びかける。

今の僕も、姉さん達とは違う意味で……不安定な“存在”。そんな僕が取り乱してしまえば……

ショタ提督「……っ、はぁはぁ……」

“ここ”に……“向こう”の姉さん達に、どんな影響を与えてしまうか……

どれ程酷い状況に陥ったとしても……僕だけは、絶対に……正気を保っていなければならない。

ショタ提督「………」

ショタ提督(でないと……姉さん達を助けるつもりが、逆に……それだけは、絶対に避けないと……ッ!)




提督の行動

↓1~↓3で反転コンマが最大の安価採用

今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。

21:30~22:30頃開始予定です。遅れそうな場合は再度連絡致します。

始めます。

木曾「………」ダラーン

〈………〉

木曾「……姉さん。だらしない顔になってるぞ」

〈それ、さっきの球磨の台詞……〉

木曾「お互い様だって言いたかったんだよ……ふぅ……」ポヤー

〈まぁ、今となってはそうだけど……クマぁ……♪〉




ショタ提督「………」

ショタ提督(どう、する……確か、最初は……いや、“1回目”は何もせずに……)

震える頭を押さえ込みながら、必死に考えを巡らせる。

仮に、1回目と同じ行動を取れば……きっと、木曾姉さんの反応も同じものになる可能性が高い。

ショタ提督「………」

ショタ提督(結果も同じになるとすれば……木曾姉さんとは会話することが出来ない)

1回目は気づいてもらえなかった。となると……やはり、僕の存在に気づいてもらうしかない。

ただ、必ずしも……その行動が良い結果に繋がるとは限らない。だけど……

ショタ提督「……!」スタスタ…!

ショタ提督(こうやって、わざと大きな足音を立てて部屋に近づけば……)スタスタ…!

……このまま何もしなければ、いずれ破滅の時はやって来る。

無謀な行いは決して出来ないけれど……少しでも姉さん達を助けられる可能性が含まれているなら……!

ショタ提督(……迷っている場合じゃない。自分自身を……姉さん達を信じるしかない……!)スタスタ…!




反転コンマ判定:この後どうなる?

01~49:それでも気づかれない
---再生率:並 ×1.0
50~98:“球磨”が提督に気がつく
---再生率:高 ×1.5
ゾロ目:木曾が提督に気がつく
---再生率:特大 ×2.0

直下

26→62:“球磨”が気づく。それは即ち……


スタスタ…!

〈……?〉

木曾「……?どうしたんだ?」

〈いや、外から何か……音が聞こえて……〉

木曾「音……?」

スタスタ…!

木曾「……本当だ。それも、こっちに向かって来るような……」

スタスタ…!

木曾「………」

〈……あっ〉

ショタ提督「………」スタスタ…!

〈40周目提督……?〉

ショタ提督「……!」ピタッ

木曾「……本当だ」

ショタ提督「………」

気づいてくれた……1回目とは違った、結果……!

前回と違う行動を取ったことで……木曾姉さんと話すキッカケを作れた……!

ショタ提督「……ごめんなさい。見回りしてたんだけど、うるさかったかな」

木曾「いや、そんなことはないが……」

〈……意外に大きい足音クマね〉

木曾「あぁ。まるで床を意識して踏んでるように聞こえたな」

ショタ提督「あ……えっと、床が綺麗だったから、滑らないように力を入れて歩いてたから……」

ショタ提督(……我ながら苦しい言い訳だよね。もし、不審に思われたら……)

木曾「あー、なるほどな……確かに、滑って足でも捻ったら大変だもんな」

〈安全第一クマ!〉

ショタ提督「………」

疑うことを知らなくなっている木曾姉さんで助かったと喜ぶべきか、むしろ不審に思わない木曾姉さんに危機感を感じるべきか……

どちらにせよ、木曾姉さんと関われたことと……龍田姉さんの時のように、木曾姉さんを騙してしまったこと……

2つが混ざり合って、言葉で言い表せない気持ちになった。ごめんなさい……こんなやり方でしか、姉さんと接することが出来なくて……



木曾の--- コンマ一の位×1.5 再生

直下

8×1.5=12
9+12=21/50


木曾「………」

木曾(40周目提督……あいつ、いつも凄く頑張ってくれてるな……)

木曾(俺達はただ、ここで何もせず過ごしているだけなのに……)

木曾「……ん?“何もせず”……?」

木曾(そう、言えば……どうして俺達は……ここで、何かをするわけでも無く……)



――ピキッ……!



木曾「……っぐぅ!?」

木曾(な、何だ……頭に、一瞬……)



――ピキィッ……!



木曾「かはぁ……ッ!?」

木曾(うっ、ぐ……!?頭、が……痛……ッ!)

木曾「はぁっ……あぐ……ッ!」





『[ゴゴ…]曾……!お願い![ゴゴ…]を覚……』





木曾「……っ!?」

木曾(頭の中に、何か……が……くうっ……!)



――ピキ……



木曾「はぁはぁ……お、治まったか……」

木曾(何だったんだ、今の頭痛は……艦娘である俺が、激しい頭痛なんて……)

木曾「……“艦娘”?」

木曾(どうして艦娘なら頭痛が起きないんだ……?いや、人間じゃないんだから当たり前……)

木曾(……人間じゃ、無い……?俺は今、どうしてそんなことを……)

〈……木曾?どうしたのにゃ?〉

木曾「……え?あ、いや……何でも無い」
















≪-- 木曾の“--く”が徐々に再生されています --≫














――Re:[3/3]

龍田「うぅ……急に冷え込んできちゃった……」ブルブル

「………(このくらいの寒さで大袈裟だな)」

龍田「むぅ……夏は天龍ちゃんの方がダラけてたのに……」

「………(ははっ、俺は寒さには強いからな!)」

文月「うぅ……寒いよぉ……」ブルブル

「………(大丈夫?)」

文月「う、うん……三日月ちゃんは、あまり寒そうにしてないね……」

「………(そうかな?結構肌寒いとは思ってるけど……)」

ビスマルク「……炬燵は無いの?」

〈こたつ?何ですか、それ?〉

ビスマルク「……そういえば、私も知らない」

〈知らないなら、どうしてここにあると思ったんですか……〉

ビスマルク「いや、その……急に頭に思い浮かんだから……」

ショタ提督「………」

“ここ”にやって来て、もう2年近くが経つ。

同じ会話が繰り返される現象……ようやく、その事実を完全に受け入れられるようになった。

ショタ提督(……一字一句、同じ。やっぱり、姉さん達と触れ合わないと……)

そうしなければ、状況は良くならない……いや、それどころか、尚更悪くなっていく一方だ。

ぼんやり考えていても始まらない。何か、姉さん達に行動を……

木曾「……なぁ」

〈……何?〉

ショタ提督「……え?」

木曾「今年は……あまり雪が降らなかったな」

〈だね~。暖冬なのかな?〉

木曾「かもな。でも、寒がりな多摩姉さんにはちょうど良いか」

〈確かに。この前は相当寒がってたけど、今は割と平気そうだし〉

ショタ提督「……ッ!?」ビクッ

ショタ提督(う、嘘……どうして……木曾姉さん、だけ……!?)

龍田姉さん達は、1年前と全く同じ行動を取っているのに……木曾姉さんだけは……

おかしい……どうして、こんなことが急に……いや、待てよ……?

ショタ提督「………」

ショタ提督(これは……僕が関わったことで、“向こう”の木曾姉さんに良い影響が……?)

確証は無い、けれど……それしか考えられない。

それに……よく見ると、虚ろな目だったのが……少し、生気が宿ったようにも見える。

ショタ提督(……僕がしていることは、決して無駄なんかじゃない……!そうだ!そう考えれば……!)

僅かな希望でも、それが心に潤いを持たせてくれる。

同時に、不安で蝕まれていた心を……少しだけ洗い流してくれた。

ショタ提督(……よし。この調子で、姉さん達を救うんだ……!)


↓1龍田のコンマ ---:3/50
↓2木曾のコンマ --く:21/50
↓3文月のコンマ ---:0/50
↓4ビスマルクのコンマ ---:15/50

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

ビスマルク「……プリンツ。この寒さは何とかならないの?」ブルブル

〈だから私に言われても……〉

ビスマルク「ほらぁ……外も雪が降ってるし……」ブルブル

〈……せめて、2人でくっつけば温かくなると思いますけど〉

ビスマルク「そうなの……?なら試しにこっちに来てみて」

〈あ、はい。えっと……こうですかね?〉

ビスマルク「………」

〈………〉

ビスマルク「……全然温かくならないじゃない」

〈……確かに〉




ショタ提督「………」

分かってはいたけれど、やっぱり……木曾姉さん以外は、依然として同じ。

1年前に聞いた言葉を……同じ顔、同じ声色、同じ振舞いで繰り返している。

ショタ提督「………」

ショタ提督(前回は、ビスマルク姉さんに寄り添ったんだっけ……)

僕が同じ行動を取れば、少なくとも……失敗する可能性は低いはず。

けれど、裏を返せば……同じ行動で姉さんと接しても、状況が良くなるかどうかは分からない。

ショタ提督(……さて、どうしようか)

こればかりは、やってみないと分からない。同じ行動を取ってみるか、あえて違う行動を取ってみるか……

違う行動を取る場合は……ビスマルク姉さんに怪しまれないようにしないといけない。

ショタ提督「………」




提督の行動

↓1~↓3で反転コンマが最大の安価採用

ショタ提督(……決めた)

今回は違う形でビスマルク姉さんと接することにしよう。

多かれ少なかれリスクは背負うことになるけれど、同じことの繰り返しは……今の姉さん達のことを考えると……

ショタ提督「………」クルッ スタスタ…

ショタ提督(……厨房、いや、せめてまともに作業出来そうな“場所”を……!)

“ここ”は相変わらず、不安定で所々が歪んでいる。

油断すれば、“先が存在しない場所”へ踏み込んでしまいそうになる。

ショタ提督「………」スタスタ…

そもそも、“ここ”に『食べ物』の概念があるかは分からないけれど……

何もしないよりも……やってみる価値はあるかもしれない。そう思い、僕は“厨房”を探した。



……程無くして、それらしき“場所”には辿り着く。

ショタ提督「………」

ショタ提督(足の踏み場はあるみたいで助かった……一応、“食材や調味料らしき物”も無いことは無いけど……)

色を失い、形も著しく歪んでいて……どう見ても食べられそうには見えない。

いや、そもそも……“ここ”の姉さん達が“物を食べられるかどうか”すら……

ショタ提督「……っ!」フルフル

ショタ提督(やる前から諦めちゃダメだ……!まずは全力でやってみないと……!)

“向こう”での間宮姉さん達の作業を思い出す。

料理経験は無いけれど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

ショタ提督「……!」トントン グツグツ…

とにかく、自分の記憶を頼りに作ってみる。

当然、味見はした。けれど……分からない。いや、正確には……“感じない”。

ショタ提督(……“今の状態”だと、やっぱり……)

味に不安が残るところではあるが……意を決して、僕が作った料理……おでんを運ぶ。

ビスマルク姉さんには……体の中から、温まってほしかったから……

ビスマルク「うぅ……」ブルブル

〈あ、あの……〉

ビスマルク「プリンツの嘘つき……」ブルブル

〈そんな……〉



ショタ提督「……ビスマルク姉さん」

ビスマルク「……?えっと、貴方は……40周目提督だったかしら」

〈……あれ?40周目提督君?〉

ショタ提督「……っ」ズキッ

ショタ提督(そう、か……前回と同じように、“今回”も……僕とビスマルク姉さんは、初めてまともに会話したことになって……)

ビスマルク「……?」

〈……?〉

ショタ提督「……!」

ショタ提督(いや、ここで戸惑ってる場合じゃない……!早くおでんを渡さないと……!)

ショタ提督「えっと……寒そうにしてたから、あったまってもらおうと思って……はい、これ」つおでん スッ

ビスマルク「……!それって、もしかして……おでん?」

〈わぁ~!美味しそう~!〉

ショタ提督「……!」

ショタ提督(そうか。姉さんは、おでんのことは……)

ショタ提督「……うん。料理はほとんどやったことが無いんだけど、姉さん達に食べてほしくて……あ、その……迷惑だったかな?」

ビスマルク「そんなことないわ!むしろグッドタイミングよ!」

〈はい!あの、ありがとうございます!わざわざ私達の為に……!〉

ショタ提督「なら良かった。じゃあ、冷めないうちに……どうぞ」

ビスマルク「ありがとう!なら早速……いただきます!あーん……」

〈いただきま~す!あーん……〉

ショタ提督「………」

ショタ提督(……どうか、喜んでくれますように……!)



反転コンマ判定:ビスマルクの反応は?

01~49:食べようとした瞬間……
---再生率:並 ×1.0
50~98:味を感じない
---再生率:高 ×1.5
ゾロ目:美味しい!
---再生率:特大 ×2.0

直下

41→14:今の提督の存在。今の艦娘達の状況。それらの糸は細く、脆い。


ビスマルク「あーん……」

〈あーん……〉

ショタ提督「……!」ドキドキ

ショタ提督(お願い……せめて、食べてくれれば……!)



――パシュンッ!



ビスマルク「……え?」

〈……ふぇ?〉

ショタ提督「……ッ!?」



――サアァ……



ビスマルク「……ど、どうなってるの?」

〈あ、あれぇ……?おかしいなぁ……今、おでんを食べようとしたら……〉

ショタ提督「……っ」ガクガク

ショタ提督(……ダメ、だった……いや、それどころか……“消滅した”……!?)

ビスマルク姉さんがおでんを食べようとした瞬間……光の粒となって、消失してしまった。

まるで、おでんがビスマルク姉さんに食べられることを拒否したかのように……

ショタ提督(……いや、違う。これは……間違いなく、僕のせいだ……)ガクガク

考えられるとすれば……ただ1つ。姉さん達は、“ここ”の中心と呼べる存在……だから、僕が干渉することが出来る。

けれど、“ここ”……“この場所そのもの”は……僕とは“絶対的に不釣り合い”……それしか、考えられない……!

ショタ提督(……だから、“この場所そのものでありながら、僕に深く干渉され……手を加えられてしまった”おでんと……)

ショタ提督(“ここの中心である”ビスマルク姉さん……それらが互いに、強い拒絶反応を引き起こして……)

ショタ提督(“僕が手を加えてしまった”おでんの方が、それに耐えられず……“消滅”、してしまったんだ……!)



ビスマルクの--- コンマ一の位×1.0 再生

直下

6×1.0=6
15+6=21/50


ビスマルク「……はぁ」

ビスマルク(結局、おでんを食べ損ねちゃったわね……まさか、食べようとした途端に消えちゃうなんて……)

ビスマルク(不思議なこともあるのね……まぁ、それを言ったら私達艦娘も大概不思議な存在だけど……)

ビスマルク「……“不思議な存在”?」

ビスマルク(私……今、どうしてそんなことを考えて……)



――ピキッ……!



ビスマルク「あうっ!?」

ビスマルク(い、今……頭に、すっごい痛みが……)



――ピキィッ……!



ビスマルク「ぐうぅっ……!?」

ビスマルク(だ、ダメ……!頭が、締め付けられて……うぅっ……!)

ビスマルク「っはぁ……かふっ……!」






『[ゴゴ…]姉様……!もう1度……[ゴゴ…]を開け……』





ビスマルク「……!?」

ビスマルク(今……一瞬、頭に……声、が……)



――ピキ……



ビスマルク「はぁっはぁっ……や、やっと痛くなくなったわ……」

ビスマルク(どうして急に頭が痛くなったのかしら……艤装無しで撃たれたわけでも無いのに……)

ビスマルク「……“艤装”?」

ビスマルク(艤装って何よ……私、さっきから変なことばかり考えて……)

〈あ、あの……ビスマルク姉様?どうしたんですか?急に頭を抱え込みましたけど……〉

ビスマルク「……え?あ、いや、何でも無いわ。ちょっと寒くて変な気分になっただけ……多分」

ショタ提督「………」

もうすぐ、2度目の新年がやって来る……体感では、せいぜい1ヶ月くらいだけど……

それでも、“ここ”での衝撃が大きすぎて……体感以上に、時間が経過したような錯覚を覚える。

ショタ提督「………」

ショタ提督(引っ掛かるのは、やっぱり……おでんのこと、だよね……)

僕が調理した時は、少なくとも……突然消失するような状態には見えなかった。

となると、姉さん達と干渉した瞬間……不釣り合いが発生し、自己の崩壊に繋がる……

ショタ提督「………」

つまり……僕はみだりに“ここ”の物に干渉してはいけない……ということになる。

それだけじゃない。僕自身も……下手に“ここ”を刺激すると、崩壊を引き起こしてしまう可能性もある。

ショタ提督(……今回のことは、胸に刻んでおかないと)

同じ失敗は繰り返すわけにはいかない。幸い、ビスマルク姉さんは『こんなことってあるのね……』と納得してくれた。

でも、毎回姉さん達が納得してくれるとは限らない……僕に対して、不信感や疑惑を抱いてしまったら……

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(……その時、僕は……)







――グニャリ……ッ!






ショタ提督「……っ!」

ショタ提督(始まったか……!前回と同じ……)


グニャ……ググッ……!


ショタ提督「………」

1度経験している以上、もう取り乱さない。

むしろ、この現象が来なければ……より一層混乱していただろう。


グググ……ググッ……!


ショタ提督「………」

ショタ提督(……また、“最初から”か。でも――)







――グニャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!






ショタ提督(――何度でも足掻いてやる……!姉さん達を救い出すまで……死に物狂いで……!)
















≪-- ビスマルクの“--く”が徐々に再生されています --≫














―――



「………」

「………」

「………」

「………」


ガチャ

「……まだ、か」

(分かっていても……やっぱり、来てしまうにゃ)

「……ごめんなさい」

「……私達が、もっと……」

「……いえ、明石さんと夕張さんのせいじゃありません。悪いのは……」

「……あいつら、ですから」

「………」

「………」

「……出来ることなら、今すぐにでも……助けに行ってやりたいのに……!」ギリッ

「……っ」ジワッ

「……文月姉さんは、今も……」

「……龍田さんも、木曾さんも……そして、ビスマルク姉様も……」

「………」

「………」

(せめて、“向こう”の提督と連絡を取ることが出来れば……)

(だけど……私達の技術力じゃ、こうすることが精一杯……)

(……提督は、孤独な状況の中で……ただ1人、今も頑張っているのに……!)

(本当に……こうすることが精一杯な自分達の技術力が、本当に……憎くて堪らない……っ!)



―――

―――







龍田:3/50『……40周目提督君、まだ子供なのに偉いなぁ』



木曾:21/50『……あの時の頭痛は、一体……』



文月:0/50『………』



ビスマルク:21/50『何だったのかしら、あの頭痛……』







―――

            ゴゴ……










ゴゴ……






                          ゴゴ……





       ゴゴ……








                 ゴゴ……








                                    ゴゴ……








  ゴゴ……









                                                    ゴゴ……







                                    ゴゴ……








       ゴゴ……

――Re:Re:[1/3]


ショタ提督「……!」

ショタ提督(……やっぱり、ここは……“執務室”か。となると……)チラッ


龍田「ほら、桜が満開に咲いてるわ~!」

「………(おいおい、桜くらいではしゃぐなって)」

龍田「だって綺麗だもの~♪天龍ちゃんもそう思わない?」

「………(まぁ、否定はしないけどさ)」

文月「あ~!向こうでちょうちょが飛んでる~!」

「………(ふふっ、きっと花の蜜を吸いに来たのね)」

文月「美味しいのかな~?私も飲んでみたいかも~!」


ショタ提督「………」

予想通り、同じ会話を繰り広げる龍田姉さん達が……そこにいた。

流石に2回目となると、衝撃も少ない。覚悟していたことだから……ただ、1つだけ気になることがある。

ショタ提督「………」チラッ


木曾「……今年は桜が咲かなかったな」

〈おかしいわね……春なのに桜が満開どころか、ほぼ全てが閉じているだなんて〉

木曾「今年はあまり暖かくないからな……そのせいか?」

〈……確かにそうかも。今もまだ肌寒いし……〉


ショタ提督「………」

思った通り、木曾姉さんは前回までと違う会話を……行動を起こしている。

僕が関わったことで、何かが変わった……木曾姉さんが、それを僕に表してくれた。

ショタ提督(……ん?そういえば、ビスマルク姉さんは前回までの位置にいないような……)キョロキョロ


ビスマルク「……花弁が全然入って来ないわね」

〈ですね~。やっぱり、今年は寒いんでしょうか?〉

ビスマルク「でも、震える程の寒さじゃないわよ?」

〈私達にとってはそうかもしれませんけど、桜にとっては咲けない程の寒さなのかもしれません……〉


ショタ提督「……っ!?」

ショタ提督(木曾姉さんだけじゃなく、ビスマルク姉さんまで……前回までと、違う行動を……!)

流石にこれは予想外だった。前回も、ビスマルク姉さんの行動は……今までと全く変わらなかった。

けれど、よく見てみると……木曾姉さんと同じく、目に少し生気が宿って見える。

ショタ提督(……まさか、この前のおでん事件が……ビスマルク姉さんに、何か影響を与えた……?)

そうかもしれないし、何か違う理由かもしれない。こうだ!と断言することは出来ない。

でも……少なくとも、僕にとっては……違う行動を取ってくれたということだけでも、同じ状況から変化が起きたと喜べる。

ショタ提督(……このまま、積極的に姉さん達と接していけば……すぐにでも、姉さん達を救い出せるかもしれない……!)



↓1龍田のコンマ ---:3/50
↓2木曾のコンマ --く:21/50
↓3文月のコンマ ---:0/50
↓4ビスマルクのコンマ --く:21/50

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

ビスマルク「今度こそ……今度こそ呪いから抜け出すわよ……!」ゴゴゴ

木曾「俺も球磨型の不遇枠から抜け出してみせる……!」ゴゴゴ

龍田(私、遅れ気味になってきちゃった……でも、まだ巻き返せるわよね~?)

文月「あ……れ……?私……どうして、また……出番が無いの……?」ガクガク


今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!

それではまた次回の更新でお会いしましょう。
(すみません。上の一文が抜けていました)

22:30~23:30頃開始予定です。

始めます。

ビスマルク「……何というか、今までより春って感じがしないわね」

〈桜だけじゃなく、ちょうちょも飛んでませんし……〉

ビスマルク「えぇ。上手く言えないけど、季節が微妙に変わってないというか……」

〈……でも、あまり気にしても仕方ありません〉

ビスマルク「……え?」

〈春らしくないのは少し気になりますけど、それで私達に影響があるわけでもありませんしね〉

ビスマルク「まぁ、それはそうだけど……」

〈ほら、いつもみたいに、2人でボーっとしましょう!〉

ビスマルク「……そうね。そんなことを延々考えたところで、無意味だし……」




ショタ提督「………」

この時期にビスマルク姉さんと話したのは、今回が初めてだけど……

今までの、他の姉さん達の傾向を考えると……やっぱり、何かが違う。

ショタ提督(……今の状況を、怪しんでいる……?)

状況が進展……行動が変わったとはいえ、まだまだ分からないことが多い。

疑問に思う部分に揺さぶりをかけてみたい……けど、それは流石にリスクが高すぎる。

ショタ提督(下手なことを言って、姉さんを混乱させてしまえば……今まで以上に、状況が悪化することもありえるんだ……!)

例え希望が見えたとしても……浮かれている場合ではない。

むしろ、より細心の注意を払わなければならない。そうしないと……

ショタ提督「……っ」ゾクッ

ショタ提督(もし、僕のせいで“ここ”が……姉さん達が崩壊してしまえば……っ)

最悪の可能性を想像し、冷静さを取り戻す。

“今の”僕は、冷や汗すらかくことが出来るかも怪しい存在だけれど……そんなことは気にしていられない。

全てにおいて、姉さん達の“無事”が1番なんだ……!




提督の行動

↓1~↓3で反転コンマが最大の安価採用

ショタ提督「………」

ショタ提督(一先ず、話しかけてみようか……それとも……)

ショタ提督「………」

考えがまとまらない。今までは、お互いが出会ったばかりの距離感を意識して接していたけど……

今のビスマルク姉さん……木曾姉さんにも言えることだけど、距離感が変わっている……と思う。

ショタ提督(……今までのように話しかけて良い、のかな……)

下手に馴れ馴れしくして、不信感を抱かれてしまうのはダメだ。かといって、いつまでも他人行儀でもいずれ怪しまれてしまう……

今の姉さんからすれば、僕は……どういった存在なのだろうか。

ただの従業員……?それとも、少し親しくなった同僚……?まさか、僕のことをはっきり……

ショタ提督「………」フルフル

いや、考えを飛躍させてはいけない。判断力が鈍れば、それが破滅に繋がってしまうこともあり得る。

ショタ提督「………」スタスタ…

とにかく、まずは……当たり障りのないよう接するとして……

グニャリ…

ショタ提督「……?」グラッ

ショタ提督(……ッ!?ゆ、“床”が一瞬歪んで……バランスが……!)


ビスマルク「……あまり暖かくないせいか、今までのように眠くならないわね」

〈でも、お昼寝出来ないほどの寒さではありませんし……〉

ビスマルク「それもそうね。このまま何もしていなければ、その内……」

ドサッ!

ビスマルク「……ん?」

〈今の音は……?〉

ショタ提督「うぅっ……!」ゴロゴロ

ビスマルク「よ、40周目提督!?」

〈きゃっ!40周目提督!?〉

ショタ提督(“床”が不安定なせいで……回転が止まらな……!)ゴロゴロ

ガンッ!

ショタ提督「……っ!」

ビスマルク(あ、壁にぶつかってる……)

〈うわぁ、あれは痛そう……〉

ショタ提督「………」

ショタ提督(壁……いや、“壁に見えなくもない隔てり”にぶつかって止まった……痛みが全く無いのは、やっぱり僕が……)

ビスマルク「………」ジー

〈………〉

ショタ提督「……!」

ショタ提督(しまった……!今の騒ぎで、うっかりビスマルク姉さんの“部屋”に飛び込んじゃった……!)

ショタ提督(どうしよう……!こんなの、怪しんで下さいと言ってるようなものじゃないか……!)


反転コンマ判定:ビスマルクの反応は?

01~49:若干戸惑いながらも提督を心配する
--く再生率:並 ×1.0
50~98:普通に提督を心配する
--く再生率:高 ×1.5
ゾロ目:かつてのように……
--く再生率:特大 ×2.0

直下

10→01:まぁ驚くよね


ビスマルク「……え、えっと、大丈夫……?」

〈思いっ切り壁にぶつかってたけど……〉

ショタ提督「……うん。ごめんなさい、驚かせちゃって」ムクリ

ビスマルク「いや、それは良いけど……あそこまでゴロゴロ転がって来るのは予想外で……」

〈まるで大きなボールみたいに……〉

ショタ提督「………」

露骨に怪しんで……いや、そこまででは無さそうだけど……

でも、少しとはいえ驚かせてしまった。よりによって、こんな失態を犯してしまうなんて……

ショタ提督「……よいしょっと」

ビスマルク「……痛くないの?」

ショタ提督「うん。これくらいなら……」

〈でも顔から壁に激突してましたよ!?〉

ビスマルク「そうよ!鼻の骨が折れて……」

ショタ提督「……心配してくれてありがとう。でも、本当に大丈夫だから……」

そう。本当に怪我をしていない。これは嘘偽りの無い事実。

だけど……それはやはり、僕が“普通ではない”ことの証明でもある。“ここ”にいなければならない以上、好都合ではあるけれど……

ビスマルク「………」

〈………〉

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(……次は絶対に、こんな失敗は出来ない。肝に銘じておかないと……!)

ショタ提督(もし、姉さん達に大きな負荷を与えてしまったら……っ!)




ビスマルクの--- コンマ一の位×1.0 再生

直下

6×1.0=6
21+6=27/50


ショタ提督「いけない。早く作業に戻らないと……それじゃあね?」

ビスマルク「……えぇ」

〈……はい〉

ショタ提督「………」スタスタ…

ビスマルク「……本当に大丈夫かしら」

〈う~ん……嘘をついているようには見えませんでしたけど……〉

ビスマルク「確かに、本人が言うように怪我も無さそうだったわ。でも……」

〈……心配ですよね〉

ビスマルク「えぇ。後でまた様子を見に行った方が良いかしら?」

〈そう、ですね……いつも従業員として頑張ってもらってますし!〉



ショタ提督「………」スタスタ…

さっきの失敗は、僕の判断ミスではなく……“ここ”の歪みが原因と言える。

となると、ただ接し方を考えるだけじゃなく……常に“周り”にも警戒することが不可欠となる。

もし、それを怠れば……同じ失態を繰り返すことになってしまう。

ショタ提督(……難しいけれど、決して不可能じゃない。いや、むしろ……)

それくらい出来なければ、姉さん達を救い出すのは不可能だ。

“ここ”にいる限り、何が起こるか分からない……常にそれを意識しなければならない。

ショタ提督(極力、ミスを犯す確率を潰すんだ……!どんな小さなことでも……!)

ショタ提督(そうしないと……いつ、取り返しのつかないことをしてしまうか……油断は絶対に出来ない……!)

――Re:Re:[2/3]


「………(暑いな……)」

龍田「残暑は厳しいというし……」

「………(あ~……龍田、水……)」

龍田「もうっ、さっきいっぱい飲んでたでしょ~?」

文月「はふぅ……まだまだ暑い日が続くね~」パタパタ

「………(本当にたまったもんじゃないよ。ここには……何か暑くなくなるものは無いの~?)」

文月「暑くなくなるもの~?それってなぁに?」

「………(……私が聞きたいよ。あ~ダル……)」



ショタ提督「………」チラッ



木曾「……何か、あまり暑くないな」

〈うん。春に続いて、まさか涼しいが来るとは思わなかったクマ……〉

木曾「まぁ、その方が過ごしやすいけどな」

〈同感クマ。ただ、どことなく夏っぽさが無くて心もとない気もするけど……〉

ビスマルク「……夏になって暑くなると思ったけど、意外と涼しいわね」

〈そうですね。今までみたいに汗を流してたのが嘘みたいです!〉

ビスマルク「でも、暑さが無いなら無いでちょっと寂しいかも」

〈あ、それ分かります。何か、暑いといかにも夏という季節が来たみたいで安心するんですよね~〉



ショタ提督「………」

龍田姉さんと文月姉さんは、聞き慣れた話題を口に出しながら……

木曾姉さんとビスマルク姉さんは、聞き慣れない“新しい”話題で盛り上がっている。

ショタ提督(……違った行動を見ているだけで、ここまで気が休まるなんて……)

姉さん達の行動が変わる……それこそ、僕がやろうとしていることは、決して無駄では無いと示してくれる。

今の僕にとって、嬉しさが込み上がってくると同時に……冷静に状況を把握する、ある種のシグナルでもある。

ショタ提督「………」

ショタ提督(でも、裏を返せば……龍田姉さんと文月姉さんは、“最初の時”から……)

状況を把握出来る。それは良いことばかりでなく、悪いことも知ることになる。

しかし、落ち込んでいる場合ではない。むしろ悪い状況を知ることが出来たからこそ、自分が取っている方法が最善策かそうでないかも分かるのだ。

ショタ提督(……木曾姉さん達は、このままどんどん接していくとして……龍田姉さん達は、少し接し方を見直すべきか……)

時間は有限である以上、迷っている暇は無い。

頭をフル回転させながら、どうすれば姉さん達の状況を良くすることが出来るかを考えなければ……




↓1龍田のコンマ ---:3/50
↓2木曾のコンマ --く:21/50
↓3文月のコンマ ---:0/50
↓4ビスマルクのコンマ --く:27/50

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
更新頻度が少ない&更新速度が遅くて申し訳ありません……

それではまた次回の更新でお会いしましょう。

22:30~23:30頃開始予定です。開始が遅れそうな場合は再度連絡致します。

始めます。

〈窓から涼しい風が吹き込んできます~……〉

ビスマルク「えぇ。夏とは思えない程、さわやかな風がね……」

〈う~ん……異常気象なんでしょうか?〉

ビスマルク「分からないけど……蝉すら鳴かないのは流石に……」

〈冷夏にしては行き過ぎですよね。暑過ぎて服がビショビショになるよりはマシですけど……〉

ビスマルク「………」

〈………〉

ビスマルク「……まぁ、涼しくて悪いことも無いわけだし、変に考え込むだけ時間の無駄ね」

〈……ですね。そよ風に吹かれながら、お昼寝でもしましょうか~……〉




ショタ提督「………」

ショタ提督(この前もそうだったけど、この時期にビスマルク姉さんと話したことは無かったっけ……)

以前の会話を聞いていなくても、今の会話が初めて行われたことは……すぐに分かった。

僕の推測に過ぎないけれど……木曾姉さんもビスマルク姉さんも、“今の環境に疑問を抱いている”。

ショタ提督(……姉さん達自身が“疑問”を抱く。それはつまり……)

“向こう”の姉さん達に……何かが起こっているということ。

そうでなければ……“ここ”の姉さん達が、何かに疑問を抱こうともしないはずだ。

ショタ提督「………」

ショタ提督(せめて、“向こう”の様子が少しでも把握出来れば……)

“ここ”にいる限り、僕は姉さん達に“直接”語りかけることが出来る。

しかし、裏を返せば……“向こう”の姉さん達の状態を考えれば、些細なミスがそのまま……

ショタ提督「……っ!」フルフル

ショタ提督(……止めよう。余計なことを考えれば、それだけ間違った行動を取ってしまうことになりかねないから……!)

可能な限り今まで通りに振舞いつつ、姉さん達に少しずつ歩み寄るように……

姉さん達が疑問を抱けば抱く程、良くも悪くも“向こう”の姉さん達への影響が強くなっていく。

その微妙なさじ加減を正確に判断しなければならない。一瞬の油断も許されないんだ……!




提督の行動

↓1~↓3で反転コンマが最大の安価採用

ショタ提督「………」

ショタ提督(そういえば、ビスマルク姉さんが話してる相手は……ほぼ確実に“プリンツ姉さん”、だよね……)

ショタ提督「………」

改めて思い出してみると、今まで姉さん達の傍に“いる”……他の姉さん達に話しかけたことはなかった。

いや、話せなかったんだ……造形が崩壊していたり、そもそも誰もいなかったり……

ショタ提督(……だけど、もし僕から話しかけたとしたら……)

木曾姉さんの時は、話し相手が分からないから賭けに近い行動だったけど……

ビスマルク姉さんなら話は別だ。何せ、姉さん本人が『プリンツ』という名前を出している。

ショタ提督「………」

でも、決してリスクが無いわけじゃない。例え話し相手が特定出来たとしても……

ショタ提督(……話す内容までは分からない、よね)

“プリンツ姉さん”が何を話しているか……それを推測しながら、受け答えをすることになる。

つまり、僕の推測が“プリンツ姉さん”が話す内容と著しくズレていれば……

ショタ提督「……!」

ショタ提督(いや、迷ってはいられない。まずはやってみないと……!同じ行動ばかりしていても、状況が良くなるとは限らないから……!)


〈はぁ……♪風が心地良いです……♪〉

ビスマルク「ん……そうね。ただ、油断すると風邪をひきそう……」

ショタ提督「……こんにちは、ビスマルク姉さん。それに“プリンツ姉さん”も」

ビスマルク「……40周目提督?」クルッ

〈あ、40周目提督君。グーテンモーゲン!〉

ショタ提督「………」

ショタ提督(落ち着け、僕……!“プリンツ姉さん”なら、僕の言葉にどう返してくれるか……!)

ショタ提督「……2人で何してたの?」

〈ご覧の通り、お昼寝です!〉

ビスマルク「そよ風が気持ち良くて、ついね……」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……そよ風が関係すること……まさか、タケトンボを使ったりは……してないよね。きっと、道具無しで出来ることのはず……)

ショタ提督「そうなんだ。確かに、今も風が吹き込んでるもんね」

〈はいっ!あ、40周目提督君もどうですか?〉

ショタ提督「………」

〈……40周目提督君?〉

ビスマルク「ちょっと、40周目提督?大丈夫?」

ショタ提督「……え?あ、う、うん……えっと……」

ショタ提督(……まずい。“プリンツ姉さん”が何を言ったのか……今の流れからじゃ、予測出来なかった……!)

ショタ提督(どうする……!?当てずっぽうで答えるか……いや、そんなことしたら余計に話が拗れて……!)

ショタ提督(考えろ……考えるんだ……!この状況で“プリンツ姉さん”が言いそうなことは……!)


反転コンマ判定:この後どうする?

01~49:残念、間違える
--く再生率:並 ×1.0
50~98:それとなくビスマルクに聞く
--く再生率:高 ×1.5
ゾロ目:奇跡的に正解を導き出す
--く再生率:特大 ×2.0

直下

93→39:残念!でも……


ショタ提督「……っ」

ショタ提督(そよ風……ビスマルク姉さん達なら……う~ん……)

色々候補は浮かび上がるが、『これだ!』と断定出来そうなものが無い。

どれも姉さん達ならやりそうなことばかり……こういう時に答えを引き出せない自分の頭が憎くて仕方ない。

でも、悩んでいる暇は無い……!とにかく、不審に思われる前に会話を繋げないと……!

ショタ提督「……風に当たりながら、外の景色を眺めてたんだよね?僕も一緒に……」

ショタ提督(正解でありますように……!)

〈……え?〉

ビスマルク「……別に景色なんて眺めてないわよ?」

ショタ提督「……ッ!」

ショタ提督(うぅっ……!し、しまった……!間違いだったか……!)

やってしまった……どうやら僕が出した答えは思いっ切り違っていたらしい。

ここからどうやって姉さん達の疑惑を解けば……今のがきっかけで“ここ”が崩壊するようなことがあれば……

〈あ、でも確かにそれも良いかも!〉

ビスマルク「そうね。ただ風に当たるだけじゃもったいない気もするし……」

ショタ提督「……え?」

ビスマルク「良いアイデアね。早速やってみるわ!」

ショタ提督「あ、あの……」

〈折角だし、冷夏でどこがどう変わったかを探してみましょう!〉

ビスマルク「ほら、40周目提督も!」

ショタ提督「……う、うん」

ショタ提督(……よく分からない、けど……助かった、のかな……?はあぁ……良かったぁ……)ヘナヘナ




ビスマルクの--く コンマ一の位×1.0 再生

直下

3×1.0=3
27+3=30/50


ビスマルク「………」

〈……40周目提督君、行っちゃいましたね」

ビスマルク「それは仕方ないわよ。彼も提督としての役目があるんだから……」

〈提督?あの子は従業員じゃ……〉

ビスマルク「……え?あ、そうね。私ったら、また変なことを……」



――ビキッ!!



ビスマルク「っぐ!?」バタッ

〈きゃっ!?び、ビスマルク姉様!?〉

ビスマルク「ぐ、がぁぁ……ッ!?はぁっ……あっぐ……!?」ガクガク

ビスマルク(また、頭痛……!しかも、あの時よりも強……)



――ビキビキッ!!



ビスマルク「あがぁッ……ぐふっ!?っうぅ……ッ!?」ガクッガクッ

〈姉様!しっかりして下さい!あぁどうしようどうしよう!?こんな時はどうしたら……!?〉

ビスマルク「はぁっはぁっ……ぐっ!うぐぅ……ッ!」

ビスマルク(頭、割れ……破裂、しそ……ッ!)






『[ゴゴ…]様……ビスマルク姉様……お願いです……!早く……[ゴゴ…]を覚まして下さい……っ!』





ビスマルク「……っ、ぅ……?」ガクガク

ビスマルク(い、今……プリンツの、悲しそうな……泣いている、ような……声、が……)

ビスマルク(それ、に……頭の、中に……痛みと、同時に……何かが、流れ込んできて……)

―――




「………」

「うぅっ……ビスマルク、姉様……っ!」ジワッ

「………」ピクッ

「……ッ!?ね、姉様!?ビスマルク姉様!?」

「ど、どうしたんですか!?」バタンッ!

「今、ビスマルク姉様が……ビスマルク姉様の手が、動いて……!」

「えぇっ!?ちょ、ちょっと待って下さい!すぐ調べますから!」カチャカチャ

「ビスマルク姉様!?私のことが分かりますか!?ビスマルク姉様!」ギュッ

「………」

「プリンツさん!確かに、ビスマルクさんから僅かに異なる脳波を検知しました!」

「本当!?それじゃあ、姉様は……!」

「……はい。まだ、危険な状態であることに変わりませんが……数値としては、徐々に良くなっています!」

「……それって、やっぱり……!」

「……提督のお陰、です……!」

「……提督……そっか……提督が、“向こう”で……今も、ビスマルク姉様の傍で……!」

(……お願いです、提督……!どうか……どうか、ビスマルク姉様を……ッ!)




―――

ビスマルク「……うぅ」ヨロヨロ

プリンツ・オイゲン『だ、大丈夫ですか……?あっ、無理しないで下さい!私が支えますから……!』アセアセ

ビスマルク「……いえ、もう大丈夫よ……治まったから……」

プリンツ・オイゲン『………』

ビスマルク「本当に大丈夫だから……ね?」

プリンツ・オイゲン『……なら、良いですけど……』

ビスマルク「………」





ビスマルク(私は……艦娘。それは間違いない。今の頭痛で、妙にはっきりと意識するようになったわ)


ビスマルク(ただ、どうして艦娘なのか……どうしてここにいるのか……)


ビスマルク(何かが引っ掛かるけれど……うっ!)ズキッ!


ビスマルク(だ、ダメ……思い出そうとすると、頭が痛くなって……)


ビスマルク(何よ、これ……まるで、頭の中に鍵でもかかってるかのように……)


ビスマルク(私が艦娘である目的は……?ここにいる理由は……?)





ビスマルク「………」

プリンツ・オイゲン『……ビスマルク姉様?まさか、また頭が……?』

ビスマルク「いえ、そういうわけじゃないんだけど……」

ビスマルク(うぅっ……モヤモヤする……!でも、思い出せない……私は、一体……“どうなってる”の……?)
















≪-- ビスマルクの“-憶”の再生が更に進んでいます --≫














――Re:Re:[3/3]

龍田「うぅ……急に冷え込んできちゃった……」ブルブル

「………(このくらいの寒さで大袈裟だな)」

龍田「むぅ……夏は天龍ちゃんの方がダラけてたのに……」

「………(ははっ、俺は寒さには強いからな!)」

文月「うぅ……寒いよぉ……」ブルブル

「………(大丈夫?)」

文月「う、うん……三日月ちゃんは、あまり寒そうにしてないね……」

「………(そうかな?結構肌寒いとは思ってるけど……)」

ショタ提督「………」

ショタ提督(龍田姉さんと文月姉さんは、やっぱり今までと同じか……)

3度目の冬。しかし、映る光景は……以前と変わっていない。

それはつまり、龍田姉さんと文月姉さんの状況も……進展していないということになる。

ショタ提督(……だけど)チラッ

木曾「……なぁ」

〈……何?〉

木曾「今年は……あまり雪が降らなかったな」

〈だね~。暖冬なのかな?〉

木曾「かもな。でも、寒がりな多摩姉さんにはちょうど良いか」

〈確かに。この前は相当寒がってたけど、今は割と平気そうだし〉

ショタ提督「………」

去年と同じ会話内容だけど、それでも……最初の会話とは違っている、木曾姉さん。

少しの変化でも……今の僕にとって、状況を把握する数少ない手段なのだ。

ショタ提督(後はビスマルク姉さんか……今までのことを考えると、会話内容や行動が変わってるはず……ッ!?)

ビスマルク「……おかしいわね。寒さを感じないどころか、夏の時と季節が変わってないように感じるわ」

プリンツ・オイゲン『……そう、ですね。雪も全く降ってませんし、落ち葉どころか木にまだまだ緑の葉っぱがビッシリ生えてます!」

ビスマルク(やっぱり、何かが引っ掛かるわね……でも、その“引っ掛かり”が何なのかが思い出せれば……!)

プリンツ・オイゲン『……あっ!もしかしてまた頭痛ですか!?』オロオロ

ビスマルク「え?あ、ううん。そうじゃないの。ちょっと、気になったことがあって……」

ショタ提督「……!?」

ショタ提督(どういう、こと……!?どうしてビスマルク姉さんだけ……いや、ビスマルク姉さんの周りだけ……!?)ガクガク

思わず大声を出しそうになったが、必死でその衝動を抑え込む。

でも、驚かないわけがない。今まで目が虚ろで、色を失っていたビスマルク姉さんが……色を取り戻しているのだ。

それだけじゃない。姿形が無かったプリンツ姉さんの存在が……薄らとではあるけれど、僕の目にも確認出来るようになっている。

ショタ提督(この前、一緒に風景を眺めた時から……だよね?でも、どうして……いや、これは……!)

明らかに、状況が良い方向へ変わっている。理由も根拠も無い。それでも、僕の中に……確かな確信があった。

ミスを犯してしまった時は、本当にどうしようかと思ったけど……きっと、奇跡的に“向こう”の姉さん達を刺激するきっかけとなったのだと思う。

ショタ提督(……後もう少しで、姉さん達を救える……!ここからが踏ん張りどころなんだ……!)

ショタ提督(ビスマルク姉さんはもちろん、木曾姉さん達のことも……必ず助け出してみせるから……待ってて、皆……!)


↓1龍田のコンマ ---:3/50
↓2木曾のコンマ --く:21/50
↓3文月のコンマ ---:0/50
↓4ビスマルクのコンマ -憶:30/50

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
小ネタどころか本編更新さえままならない現状で申し訳ございません。
ただ、この状況はまだ続きそうです……更新の時間が多く取れそうになった時はその都度連絡致しますので、それまでお待ちいただけると幸いです。

それではまた次回の更新でお会いしましょう。

21:30~22:30頃開始予定です。遅れそうな時は再度連絡致します。

始めます。

龍田「………」プルプル

「………(お前、まだ震えてるのか)」

龍田「だってぇ……」

「………(冬眠してる動物じゃないんだし、もっとシャキっとしろって!)」

龍田「いっそ冬眠したいかも……」

「………(………)」

龍田「……冗談で言っただけだよ?まさか本気にしてないかしら?」

「………(……へっ?あ、お、おう!もちろん分かってたぞ!)」

龍田「………」プクー

「………(……悪かったよ。だからそんな怒るなって、な?)」

龍田「……むぅ」



ショタ提督「………」

ショタ提督(初めて聞いた会話だけど……きっと、僕が“ここ”に来た時から変わってないんだろうな……)

ビスマルク姉さんや木曾姉さんは、徐々に同じ行動のループから抜け出している……ように思える。

けれど、龍田姉さん達は……まだ、そこから抜け出せていない。隣にいる“天龍姉さんらしき何か”も……相変わらず、姿形が崩壊している。

きっと、僕の接触が弱いから……僕の努力が、まだまだ足りないせいで……

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(今だって、“向こう”の龍田姉さんは頑張ってくれてるのに……!)

今の僕は人間とは断言出来ない存在と言える。だからといって、特別な能力を持っているわけではない。

僕に出来るのは、姉さん達と触れ合うことだけ……いや、“触れ合うことしか出来ない”。

食事を取らなくても大丈夫だとか、不眠不休でも平気だとか……そんなことは、姉さん達を救う為の最低限の条件でしかないのだ。

ショタ提督「……っ!」ギリッ

ショタ提督(……つくづく、自分の出来ることの少なさが嫌になるよ……!)

同時に姉さん達に会おうにも、今の姉さん達は……“自分や姉妹艦(らしき存在)と僕以外はいない”と認識している。

そんな状況で、僕が複数の姉さん達と話してしまえば……そこから疑惑が生まれ、“ここ”に重大な影響を及ぼしてしまったら……!

ショタ提督(……落ち着け。こんなところで悩んでも、何も解決しない……もう分かり切ってるだろ、僕……!)フルフル

とにかく、1人ずつしか触れ合えないのなら……その分、しっかり姉さん達と向き合わなければならない。

少しでも早く、姉さん達を……龍田姉さんを、救う為に……!



提督の行動

↓1~↓3で反転コンマが最大の安価採用

ショタ提督「………」

ショタ提督(今の会話から考えれば、龍田姉さんは凄く寒がっている……のかな)

『冬眠したい』というフレーズから連想するとすれば、やはり『寒い』という状況しか思い浮かばない。

つまり、寒がっているであろう龍田姉さんを温めてあげれば……特に不自然に思われることなく、姉さんと触れ合うことが出来る。

ショタ提督(ただ、問題はどうやって姉さんの寒さを和らげるか、だけど……)

温かい食べ物を出すわけにはいかない。1度、ビスマルク姉さんにおでんを出して……想定外の状況を作り出してしまった。

となると、最低でも……手を加えるのではなく、“僕が触れるだけで済む物”に限られる。

ショタ提督「………」スタスタ

ショタ提督(……慎重に探して、持って来るしかないか。本当に、何か施す必要が無い物を……!)



龍田「う~……」プルプル

「………(はぁ……部屋を温めようにも、丁度良い物が無いしな……)」

龍田「そうなのよね……だからこうして、ひたすら震えるしかないんだけど……」

「………(だから大袈裟だって……ん?ならランニングでもするか?)」

龍田「あー……寒くて体が動かないよ……」

「………(………)」

ショタ提督「……龍田姉さん、“天龍姉さん”」

龍田「……あれ?40周目提督君?」

「………(ん?40周目提督か。いつも働いてもらって悪いな)」

ショタ提督「………」

部屋とは呼べない“空間”を慎重に探し続けて……何とか“それらしき物”は見つけ出した。

少なくとも、これなら……ビスマルク姉さんの時のようなことにはならないはずだ。

ショタ提督「……えっと、寒そうだったから……」スタスタ

龍田「……?」キョトン

ショタ提督「……はい、これ」つ毛布 ファサッ

龍田「あ……」

「………(ん?毛布か?そういや、別の部屋に置いてあったな……)」

ショタ提督「他の“部屋”から探して来たんだけど……どう、かな?」

龍田「………」

龍田姉さんに“毛布らしき物”をかけてあげたけど、いきなり消滅するようなことは無さそうなので少し安心する。

後は、龍田姉さんが満足してくれるかどうか……それだけが問題だ。



反転コンマ判定:龍田の反応は?

01~49:全然暖かくない
---再生率:並 ×1.0
50~98:そこそこ暖かい
---再生率:高 ×1.5
ゾロ目:ホカホカぬくぬく
---再生率:特大 ×2.0

直下

38→83:着ると着ないとでは結構な差が


龍田「……うん。だいぶ寒さが和らいだかも」

ショタ提督「……本当?」

龍田「うんっ。ごめんね?気を遣わせちゃったみたいで……」

ショタ提督「あ……ううん、気にしないで」ニコッ

「………(……そうか。わざわざ龍田の為に……俺からも礼を言うよ、ありがとな)」

龍田「も~、天龍ちゃんは私のお母さんか何かなの~?」

「………(あながち間違いでも無いだろ。俺からすれば世話の焼ける妹だしな)」

龍田「む……」

ショタ提督「………」

ショタ提督(良かった……龍田姉さんが、喜んでくれて……)

いくら消滅するようなことが無いといっても、タイミングがズレているだけかもしれない。

考えれば考える程、最悪の事態は山ほど浮かんでくる。それこそ、際限なく……

でも、こうして龍田姉さんが満足してくれていると……僕の行動は正しかったのだと、確信が持てる。

ショタ提督(……でも、あまり喜んでもいられないんだよね)

そう。姉さんが喜べば、事態が好転することは恐らく間違いない……でも、現時点でこんな調子では、遅すぎると言っても過言では無い。

僕はもっと、龍田姉さん達と触れ合わなければならない……尚且つ、ビスマルク姉さん達とも接しなければならない。

ショタ提督「………」

ショタ提督(こうして一喜一憂してる場合じゃない。一刻でも早く、姉さん達を……!)

龍田「……?」

「……(……40周目提督、どうしたんだ?)」

龍田「さぁ……何か、大変な仕事があるのかしら……?」



龍田の--- コンマ一の位×1.5 再生

直下

1×1.5=1.5
3+1.5=4.5/50


ショタ提督「………」

ショタ提督(3度目の新年、か……)

僕が“ここ”に来て、もう3年という月日が流れようとしていた。

ビスマルク姉さんや木曾姉さんは、以前より状況が良くなったと言えるけど……

特にビスマルク姉さんは、目に光が戻って来ている……そして、ビスマルク姉さんの周囲やプリンツ姉さんの、失っていた色が戻って……

ショタ提督「……っ」ギリッ

だけど、龍田姉さんや文月姉さんは……未だ、“最初”と全く変わっていない。

これはやはり、僕が触れ合う回数が少ないから……だと思う。

全身の色を失い、生気が宿っていない虚ろな目で……ずっと、聞き慣れてしまった会話を繰り返している。

ショタ提督(……くそっ!どうして……僕は、姉さん達とまともに話すことすら出来ないのか……ッ!)

やり場の無い怒り……いや、自分自身への憎しみが込み上がって来て……拳に力が入る。

どうせ、“ここ”では怪我も病気もしない。痛みも存在しない。でも、“向こう”なら爪が食い込んで血がにじむ程……握りしめる。

こんなことをしている内に、今でも“向こう”の姉さん達は……それなのに、僕は……

ショタ提督(……情けない、みっともない、無能、クズ、役立たず……それが僕、なのか……)

ショタ提督(僕は……姉さん達を、助ける為に……“ここ”まで、来たのに……!)ギリィ…ッ!







――グニャリ……ッ!






ショタ提督「……!」

ショタ提督(これは……また、か……!)


グニャ……ググッ……!


ショタ提督「………」

怒りで思考が染まっていたところに、例の“現象”が起こり始める。

それと同時に、目の前の光景全てが歪んでいく……


グニャ……ググッ……!


ショタ提督「………」

ショタ提督(……みん、な……!)







――グニャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!






―――



「………」

「………」

「………」

「………」


「………」

(ビスマルク姉様……)ギュッ

ガチャ

「……!」クルッ

「……プリンツ、か」

「あ……皆さん」

「その様子だと……ビスマルクさんも、まだ……」

「………」コクリ

「……文月。ほら、うーちゃんだよ?お姉ちゃんだよ?ねぇ……」ギュッ

「……卯月」

「……分かってるぴょん。でも……ずっと、このままだなんて……信じないぴょん。絶対に……!」

「文月達は……司令官が助けてくれるぴょん。約束したもん……!」ジワッ

「……うん。木曾だって、今も提督と一緒に頑張ってるにゃ……きっと、そうにゃ……!」

「ビスマルク姉様だって……傍に提督がいてくれてる、はず……!」

「……そうだ。提督なら、必ず助け出してくれる……!俺達は、それを信じて待つだけだ……!」



「………」ウルッ

「………」グシグシ

(……本当に泣きたいのは、プリンツさん達なんだから……!)

(私達は、ビスマルクさん達を確認して……少しでも反応があれば、それを伝えないと……!)

(悲しんでいる場合じゃない……!)

(皆の為にも……そして、提督の頑張りを……無駄するようなことは、出来ないから……!)



―――

―――







龍田:4.5/50『……毛布、ありがとうね?』



木曾:21/50『……最近、気候がおかしいな』



文月:0/50『………』



ビスマルク:30/50『私は、どうして……艦娘、なのかしら……』







―――

            ゴゴ……










ゴゴ……






                          ゴゴ……





       ゴゴ……








                 ゴゴ……








                                    ゴゴ……








  ゴゴ……









                                                    ゴゴ……







                                    ゴゴ……








       ゴゴ……

――Re:Re:Re:[1/3]


龍田「ほら、桜が満開に咲いてるわ~!」

「………(おいおい、桜くらいではしゃぐなって)」

龍田「だって綺麗だもの~♪天龍ちゃんもそう思わない?」

「………(まぁ、否定はしないけどさ)」

木曾「……今年は桜が咲かなかったな」

〈おかしいわね……春なのに桜が満開どころか、ほぼ全てが閉じているだなんて〉

木曾「今年はあまり暖かくないからな……そのせいか?」

〈……確かにそうかも。今もまだ肌寒いし……〉

文月「あ~!向こうでちょうちょが飛んでる~!」

「………(ふふっ、きっと花の蜜を吸いに来たのね)」

文月「美味しいのかな~?私も飲んでみたいかも~!」


ショタ提督「………」

視界が戻ると、何もかもが戻っていた。いや、正確には……一部の姉さんの反応を除き、元に戻っていた。

今の“現象”のお陰で、僕は……強引に、冷静さを取り戻すことが出来た。

ショタ提督(……自分を責めても、何も変わらない。今は姉さん達のことだけを考えないと……!)

余計なことを考えるのは時間の無駄だ。そんなことをしている間にも、“向こう”の姉さん達に何が起こるか分からない。

それに、僕も“ここ”にいる以上……何かしらの影響は与えるわけだ。そんな僕が取り乱すようでは、“崩壊”を呼び起こすようなもの。

ショタ提督「………」チラッ


プリンツ・オイゲン『……今年も桜が咲きませんでしたね』

ビスマルク「えぇ。それに、春特有の暖かさも感じないわ」

プリンツ・オイゲン『はい……でも、寒くも無いんですよね』

ビスマルク「………」

ビスマルク(この違和感の正体は何なの……?何かが渦巻いているのに、どうしても思い出せない……!)

プリンツ・オイゲン『……あの、大丈夫ですか?体調が悪いなら、すぐにお休みに……』

ビスマルク「……大丈夫よ。ちょっと考え事してただけだから」


ショタ提督「………」

ショタ提督(やっぱり、ビスマルク姉さんの会話が……劇的に変わってる……!)

明らかに、“ここ”に疑問を抱き始めている。はっきりとでは無さそうだけど、何かがおかしいと感じているように見える。

“向こう”の姉さんの状況が良くなっている……そう信じたい。いや、そうに決まっている!

僕の行動は、決して間違いなんかじゃない……!後は、姉さん達と触れ合う機会さえ増やすことが出来れば……!

ショタ提督(……大丈夫。僕ならやれる……!自分を、姉さん達を……皆を、信じるんだ……!)


↓1龍田のコンマ ---:4.5/50
↓2木曾のコンマ --く:21/50
↓3文月のコンマ ---:0/50
↓4ビスマルクのコンマ -憶:30/50

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

文月「良かったぁ……良かったよぉ……!」ウルウル

文月(13周目)「………」←他周の自分が出番を貰えて嬉しいものの自分自身がコミュ0だったという事実は消えないので複雑な気持ち


今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。

22:00~23:00頃開始予定です。開始が遅れそうな場合は再度連絡致します。

始めます。

文月「は~るがき~た~♪は~るがき~た~♪」

「………(……そんなに嬉しいもんかな)」

文月「うんっ!だって、お日様の光がポカポカ~って!桜さんも皆綺麗に咲いてるもん!」

「………(ふ~ん……私からすれば花粉症がウザいってくらいの認識しかないけど)」

文月「え~?そうかなぁ~?」

「………(だって季節が変わるくらいではしゃぐなんてめんどくさいし)」

文月「……も~、望月ちゃんは相変わらずなんだから~」



ショタ提督「………」

ショタ提督(……この会話も、きっと……4回目……)

思い返してみると、僕は今まで文月姉さんと“部屋”で話したことは無かった。

もちろん、会話そのものをしたことが無いわけではない。“廊下”では、何度も顔を合わせて……可能な限り、話し続けた。

けれど、一向に……龍田姉さんと同じ状況のまま……

ショタ提督(……やっぱり、“部屋”に行って触れ合わないと……)

“ここ”や“執務室”が、姉さん達の中心ならば……姉さん達の“部屋”は……

やはり、そういうことなんだろうか……となると、僕は……

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(そう、だ……ただ話すだけじゃダメなんだ。姉さん達の“傍”に、寄り添わないと……!)

もっと早く気がつくべきだった。そうすれば、より一層文月姉さんの状況を良くすることが出来ただろうに……

自分の要領の悪さを憎み、また思考が怒りで覆われそうになるが……グッとこらえ、正気を保つ。

ショタ提督「……!」

ショタ提督(取り乱すな、僕……!まだ時間が無くなったわけじゃない……!ここから文月姉さんと、しっかり触れ合っていけば……!)



提督の行動

↓1~↓3で反転コンマが最大の安価採用

ショタ提督「………」

ショタ提督(文月姉さんは、今……『春が来た』を歌ってたよね……)

他の姉さん達と違い、何をしているかが分かりやすい文月姉さん……そして、傍にいるのは“望月姉さん”……

“姉さんが何をして、何を喜んでいる”かが明確に分かっている状況……僕にとって、これ程ありがたい好条件は無い。

ショタ提督(……さて、どうしよう。候補はある程度、思い浮かんだけど……)

お花見しても良し。一緒に歌うも良し。春の陽気でお昼寝するも良し……

どれが1番文月姉さんが喜んでくれるかが問題だ。ただ、どれを選んでも会話や振る舞いが不自然になる危険性は少ないだろう。

ショタ提督「………」

ショタ提督(……よし!)



文月「ほら、望月ちゃんも一緒に歌お?」

「………(え~?めんどくさいなぁ……)」

文月「そんなこと言わないで~」ユサユサ

「………(うおぉ~、揺らすなぁ~)」

ショタ提督「……文月姉さん、望月姉さん」

文月「え?あ~!40周目提督君だ~!」

「………(んぁ?40周目提督?丁度良かった!私から姉さんを引っ剥がして!)」

ショタ提督「さっき、楽しそうに歌ってたから……僕も一緒に歌おうかなって」

「………(えっ、スルー?)」

文月「本当に~?やったぁ~!」

「………(あっ、今ので解放された。結果オーライだね)」

ショタ提督「……っ」

文月姉さんの無邪気な笑顔……とは呼べない程にやつれた顔を見ると、色々な感情が湧いてくる。

姉さんが嬉しそうにしているのを喜ぶべきか、未だ状況が良くなっていないことに落ち込むべきか、自分の無能さを憎むべきか……

でも、それをグッと押し込み……文月姉さんの期待に答えられるよう、全力を尽くすだけだ!

ショタ提督「……『春が来た』で良いよね?」

文月「うんっ!」

ショタ提督「それじゃ……せーのっ!」



反転コンマ判定:提督の歌唱力は?

01~19:ジャイアンレベル
20~49:一般人レベル
↑どちらとも---再生率:並 ×1.0

50~98:歌手レベル
---再生率:高 ×1.5
ゾロ目:その歌を聞いた文月は一瞬……
---再生率:特大 ×2.0

直下

92→29:普通


ショタ提督「は~るがき~た~♪」

文月「は~るがき~た~♪」

ショタ提督文月「ど~こ~に~きたぁ~♪」

「………〈……姉さんも40周目提督も、歌唱力は普通ぐらいか〉」

ショタ提督「や~まにき~た~♪」

文月「さ~とにき~た~♪」

ショタ提督文月「の~に~も~きたぁ~♪」

ショタ提督(……こんな風に、姉さん達と何気ない日常を過ごすのは……随分久しぶりな気がする……)

ショタ提督「は~ながさ~く~♪」

文月「え?は、花……?」

ショタ提督「は~ながさ~……あっ、もしかして、2番の歌詞は……」

文月「え、えっと……ごめんなさい」

ショタ提督「……いや、僕こそごめんなさい。そのまま続けようとしちゃって」

ショタ提督(……元から知らなかったのかな。それとも……)

「………(というか2番あったんだ、その歌)」

文月「私も知らなかったなぁ~……」

ショタ提督「………」

あれだけ浮かれてはいけないと自分に言い聞かせたのに、またやってしまった……

“ここ”にいる限り、姉さん達は“本当の”日常を過ごしているわけではない……

そんなことは、もう……身に染みて分かっていたはずなのに……!

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(……“向こう”での日々を、思い出して……いや、そんな言い訳が通るわけが無い!僕がこんな調子で、どうするんだ……っ!)



文月の--- コンマ一の位×1.0 上昇

直下

4×1.0=4/50


文月「は~るの~♪うら~ら~の~♪す~み~だ~が~わ~♪」

ショタ提督「……ッ!」

「………(何その歌?)」

文月「これはね~?『花』って言う歌だよ~?」

「………(初めて聞いたんだけど)」

文月「そうなの?でも、聞いたことあるんだよね~」

ショタ提督「……その、歌……」

文月「え?40周目提督君?」

「………(どしたの?)」

ショタ提督「あ……ううん、何でも無いよ」

文月「……?」

「………(……?)」

ショタ提督「………」

ショタ提督(この歌は……“向こう”で、僕が文月姉さんと歌った……)

一瞬、思いがけない程状況が良くなったのかと思ったけど……すぐに勘違いだと分かった。

慌てて取り繕う。今の姉さん達に、不審がれれるわけにはいかない……

ショタ提督(……でも……だからダメだってば!迂闊に変なことを話すと、どんな影響が出るか……分からないから……!)

出来ることなら、今すぐにでも全てを話したい。伝えたい……!

でも、それは絶対に出来ない。ただでさえ、“向こう”の姉さん達は……今も……

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(……文月姉さん)

――Re:Re:Re:[2/3]


「………(暑いな……)」

龍田「残暑は厳しいというし……」

「………(あ~……龍田、水……)」

龍田「もうっ、さっきいっぱい飲んでたでしょ~?」

木曾「……何か、あまり暑くないな」

〈うん。春に続いて、まさか涼しいが来るとは思わなかったクマ……〉

木曾「まぁ、その方が過ごしやすいけどな」

〈同感クマ。ただ、どことなく夏っぽさが無くて心もとない気もするけど……〉

文月「はふぅ……まだまだ暑い日が続くね~」パタパタ

「………(本当にたまったもんじゃないよ。ここには……何か暑くなくなるものは無いの~?)」

文月「暑くなくなるもの~?それってなぁに?」

「………(……私が聞きたいよ。あ~ダル……)」


ショタ提督「………」チラッ


ビスマルク「………」

プリンツ・オイゲン『……おかしいですよね』

ビスマルク「……異常気象にしても、こんなことってあるのかしら」

プリンツ・オイゲン『暑くも無く寒くも無い……そんな日が、半年以上続くなんて……』

ビスマルク(……おかしいのは気候だけじゃない。私が気づいていないだけで、もっと何かが……!)

ビスマルク(あぁもう!それさえ分かれば……なのに、どうしても……!)


ショタ提督「………」

ショタ提督(……ビスマルク姉さん以外の会話は、もう……紙に一字一句書ける程、暗記しちゃったな……)

同じ時を繰り返す……姉さん達を通じて、それを体感することが出来る。

けれど……裏を返せば、姉さん達がいなければ……僕は時間の流れを、全く把握することが出来ない。

それは、“ここ”だけの問題では無い。“ここ”で同じ時間が流れるということは……

ショタ提督(……“向こう”では、どれ程の時間が経っているんだ……?)

僕が“ここ”で過ごしたのは、今でおよそ3年半……でも、“向こう”でも同じだけの時間が流れている確証は……どこにもない。

ショタ提督「……っ」ゾクッ

ショタ提督(もし、僕が姉さん達を助け出すのが遅れて……“向こう”の姉さん達が……)

ショタ提督「……っ!」フルフル

最も悲惨な結果を想像し、慌てて思考を止める。

最悪の事態を想定することは重要でも……不必要な想像で、自分を追い詰めてはいけない。

ただでさえ、正気を失いやすい状況なんだ……!ネガティブなことを妄想する暇があれば、姉さん達を救う手だてを考えなければ……!



↓1龍田のコンマ ---:4.5/50
↓2木曾のコンマ --く:21/50
↓3文月のコンマ ---:4/50
↓4ビスマルクのコンマ -憶:30/50

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!投下中の更新速度が遅くて申し訳ありません。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。

22:30~23:30頃開始予定です。遅れそうな場合は再度連絡致します。

始めます。

「………(あぢぃ……)」

龍田「大の字で寝転がってたら行儀悪いわよ~?」

「………(この暑さで普通に過ごせる方が凄ぇよ……)」

龍田「このくらいの暑さで大袈裟なんだから~」クスクス

「………(そういうお前は暑くねえのかよ~……)」

龍田「これくらいだったら普通に耐えられるよ~?天龍ちゃんが暑がりなだけ」

「………(マジか……くっそぉ……早く冬になってくれぇ~……)」

龍田「あらあら、まだ4ヶ月近くあるわよ~?」

「………(分かってるって、それくらい……あ~あづい……)」



ショタ提督「………」

やはり龍田姉さんは、面影が無い“天龍姉さん”に話しかけている。

しかし、“天龍姉さん”は……一切言葉を発しない。終始無言を貫いている。

ビスマルク姉さんや木曾姉さんとは違い、そこに“存在”していたとしても……

ショタ提督(……僕が把握することは出来ない。それも、既に分かりきったこと……)

そう。今更、驚くことでは無い。それは僕自身が1番理解している。

でも、理解していても……“納得”出来るかは、また別問題で……

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(……どうして、姉さん達が……本当に……どうして……っ!)

やり場の無い怒りが込み上がってくる。それと同時に、悲しさもあふれ出て来て……

ショタ提督「……!」フルフル

ショタ提督(だから、僕がそんな調子じゃ……ダメなんだ!本当に辛いのは……姉さん達、なんだ……!)

自分の心に釘を刺し、感情の高ぶりを押し戻す。

冷静さを失えば、上手くいくことも失敗に繋がる……

それこそ、1つの失敗が……大惨事になることだって……!



提督の行動

↓1~↓3で反転コンマが最大の安価採用

ショタ提督「………」

ショタ提督(冬とは違って、龍田姉さんはあまり暑がっていないとなると……鍵は“天龍姉さん”か)

冬にしたことを思い出す。僕の記憶が正しければ、あの時は龍田姉さんに毛布をかけてあげたはずだ。

つまり、それと似たようなことを“天龍姉さん”にしてあげれば……

ショタ提督(……だけど、今の状況だと……僕は“天龍姉さん”とは意思疎通が出来ないから……)

そう。会話が成立する龍田姉さん以上に、慎重に行動しないといけない。

龍田姉さんはもちろん、“天龍姉さん”に不審がられてしまえば……結果的に龍田姉さんに疑惑を持たせてしまうことになる。

ショタ提督(プリンツ姉さんと話した時と同じように……よし、そうと決まれば……!)ダッ



「………(うぁ~……)」

龍田「お那珂見えちゃってるよ~?」

「………(良いんだよ……ここには俺と龍田と40周目提督しかいないからな……)」

龍田「私は良いにしても、40周目提督君は男の子なんだけどな~」

「………(まだ小さいからノーカンだ……)」

ショタ提督「……龍田姉さん、“天龍姉さん”」

龍田「……あら?そんなこと言ってたら本当に40周目提督君が来ちゃった」クスッ

「………(……ん?おう。どした……?)」

ショタ提督「……えっと、天龍姉さんが暑がってたから、これ……」つ扇子 スッ

龍田「……扇子?」

「………(扇子?もしかして、あおいでくれるのか……?)」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……落ち着け、僕。天龍姉さんなら、どんな言葉を返してくれるか……)

ショタ提督「……うん。僕としては、姉さん達に少しでも快適な環境で過ごしてほしいから」

龍田「あらあら、わざわざありがとうね~?天龍ちゃんの為に……」

天龍「………(悪い。なら、早速頼む……もう暑くて暑くて……)」

ショタ提督「ううん、気にしないで。それじゃ……」

ショタ提督(ここまでの会話に不自然な点は無さそう……よし、この調子で……!)



反転コンマ判定:天龍の反応は?

01~49:全然涼しくない……
---再生率:並 ×1.0
50~98:割と涼しい
---再生率:高 ×1.5
ゾロ目:エアコンレベルの涼しさ
---再生率:特大 ×2.0

直下

すみません!急な腹痛に襲われたのでトイレ入って来ます!30分~45分後に再開します。
このレスのコンマは無効でお願いします。

お待たせして申し訳ありませんでした!再開します!
後、誤字についてはご指摘の通り「お那珂→お腹」です。度々すみません……

51→15:冷房>扇風機>扇子


ショタ提督「………」つ扇子 パタパタ

「………(………)」

龍田「どう?涼しい~?」

ショタ提督「………」つ扇子 パタパタ

「………(………)」

ショタ提督「………」つ扇子 パタパタ

ショタ提督(冷房はもちろん、扇風機も見当たらなくて……これしか無かったから……)

別の“部屋”を探してみたけれど、涼めそうな物は見つからなかった。

辛うじて見つけ出したのは、この小さな扇子だけ。

やはり、これも“ここ”の姉さん達の影響……なんだろうか。

「………(……言う程涼しくないな)」

ショタ提督「………」つ扇子 パタパタ

龍田「もうっ、そういうこと言っちゃダメでしょ~?折角40周目提督君があおいでくれてるのに~」

ショタ提督「……!」

「………(え?あ、そうだった!悪い!つい……)」

ショタ提督「……あ、いや、その……僕は気にしてないから、ね?」

ショタ提督(……やっぱり、扇子じゃダメか)

出来ることなら、“天龍姉さん”に満足してもらって……それを通じて、龍田姉さんと交流したかったけれど……

こればかりは仕方ない。“ここ”に無いということは、姉さん達が……

龍田「ごめんね~?天龍ちゃんってば、よっぽど暑がりさんみたいで……」

「………(むしろこの暑さが平気な龍田が信じられねえよ……)」

ショタ提督「あはは……」

ショタ提督(……龍田姉さん、“天龍姉さん”……)



龍田の--- コンマ一の位×1.0 再生

直下

10×1.0=10
4.5+10=14.5/50


「………(熱中症になりそうだぜ……)」

龍田「室内にいるんだから大丈夫だよ~」

「………(いや、俺はもうダメだ……うぐぅ……)」

龍田「はいはい、もうすぐ秋だから後少し頑張ろうね~?」

「………(……おう)」

ショタ提督「………」

ショタ提督(龍田姉さん達の目には、どんな世界が見えているんだろう……)

元々“ここ”の住人では無い僕にとっては、“ここ”は色を失った白黒の世界。

それでいて、何もかもの時が止まった……変化が無い場所。

姉さん達は……特に、まだ状況が好転していない姉さん達には……やはり、色鮮やかで四季がはっきりした世界が映っているのだろうか。

ショタ提督「………」

でも、ビスマルク姉さんの例を考えると……“ここ”に違和感を持つことこそが正常に思える。

だけど、未だほとんどの姉さん達が……“ここ”を特におかしいと思っていない。

まさか、僕やビスマルク姉さんの方が――

ショタ提督「――ッ!」フルフル

ショタ提督(そ、そんなわけない!何を考えてるんだ僕は!?)

僕まで“ここ”に囚われてしまえば……その時は、全てが終わる。何もかもが失われてしまう。

そんなことになってたまるものか……!僕には『姉さん達を救う』という使命があるんだ……!

ショタ提督「……っ」プルプル

龍田(……40周目提督君、どうしたのかしら~?)

「………〈40周目提督、急にどうしたんだ?何か顔色が悪いような……〉」

――Re:Re:Re:[3/3]


龍田「うぅ……急に冷え込んできちゃった……」ブルブル

「………(このくらいの寒さで大袈裟だな)」

龍田「むぅ……夏は天龍ちゃんの方がダラけてたのに……」

「………(ははっ、俺は寒さには強いからな!)」

木曾「……なぁ」

〈……何?〉

木曾「今年は……あまり雪が降らなかったな」

〈だね~。暖冬なのかな?〉

木曾「かもな。でも、寒がりな多摩姉さんにはちょうど良いか」

〈確かに。この前は相当寒がってたけど、今は割と平気そうだし〉

文月「うぅ……寒いよぉ……」ブルブル

「………(大丈夫?)」

文月「う、うん……三日月ちゃんは、あまり寒そうにしてないね……」

「………(そうかな?結構肌寒いとは思ってるけど……)」

ビスマルク「……おかしいわね。寒さを感じないどころか、夏の時と季節が変わってないように感じるわ」

プリンツ・オイゲン『……そう、ですね。雪も全く降ってませんし、落ち葉どころか木にまだまだ緑の葉っぱがビッシリ生えてます!」

ビスマルク(やっぱり、何かが引っ掛かるわね……でも、その“引っ掛かり”が何なのかが思い出せれば……!)

プリンツ・オイゲン『……あっ!もしかしてまた頭痛ですか!?』オロオロ

ビスマルク「え?あ、ううん。そうじゃないの。ちょっと、気になったことがあって……」



ショタ提督「………」

ショタ提督(僕はおかしくない……何も間違ってない……!)

姉さん達が“ここ”に疑問を持たない方がおかしい……現にビスマルク姉さんは、違和感を感じている……

僕があまり触れ合うことが出来ていない龍田姉さんや文月姉さんは、“ここ”を特におかしいとは思っていない……

だから、僕の考えが正しい……そうに違いない、はず……

ショタ提督(……けど、姉さん達は僕が見えない世界が見えている。僕やビスマルク姉さんがおかしいという可能性も――)

ショタ提督「――ッ!」バキッ

思考がおかしな方向へ向こうとする度、自分の頬を思いっきり殴りつける。

どうせ痛みは感じない。でも……こうでもしないと、何が正しくて何がおかしいかが……分からなくなってくる。

ショタ提督(……まさか、僕も狂い出して……“ここ”の影響を受けて……)ゾクッ

あり得ない話では、無い……今の僕は、まさに“ここ”に影響を与える存在……

裏を返せば、僕自身も……“ここ”の影響を受けても、おかしくない……

それが意味することはただ1つ……このまま、僕がモタモタしていれば……

ショタ提督「……っ」ガクガク

ショタ提督(……僕まで、“ここ”に閉じ込められて……い、いや!そんなことにはならない!絶対に、正気を失うもんか……!)

ショタ提督(僕は……姉さん達を、救う為に……だから、僕が……うん、僕は、間違ってない……間違って、ないんだ……自分を信じろ……っ!)



↓1龍田のコンマ ---:14.5/50
↓2木曾のコンマ --く:21/50
↓3文月のコンマ ---:4/50
↓4ビスマルクのコンマ -憶:30/50

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

文月「………」プルプル

「………(……本当に大丈夫?)」

文月「う、うん……何とか……」プルプル

「………(そうは見えないけど……)」

文月「え、えへへ……冬だから、寒いのは当たり前だもん……」プルプル

「………(えっと、何かあったまるものは……)」

文月「へくちっ……」プルプル

「………(うぅ、どうしよう……この部屋には温まりそうな物が無いし……)」



ショタ提督「………」

ショタ提督(文月姉さん、震えてる……よっぽど寒いみたい……)

僕には全く感じない寒さを、文月姉さんは感じている……僕なんかよりも、よっぽど人間らしい。

年中同じ気温、同じ光景に囲まれながら過ごしてきた……僕の方が、より異常だと……

ショタ提督「……っぐ!」バキッ

ショタ提督(どうしてそんなことばっかり考えるんだ!一体僕は……どうしちゃったんだ……)

自分が自分で無くなるような感覚……今まで、こんなことは無かったのに……

最近、変なことを考えることが増えてきた気がする……悪い傾向なのは分かっている……はず……

ショタ提督「………」

ショタ提督(落ち着け……“ここ”に惑わされるな……!)

一生懸命自分に言い聞かせ、何とか正気を保つ。

そう。僕は“向こう”から来たんだ……だからこそ、おかしいのは“ここ”なんだ……!

ショタ提督(……まずは、寒がってる文月姉さんを何とかしないと……余計なことは考えるな、僕……!)



提督の行動

↓1~↓3で反転コンマが最大の安価採用

今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
2週間近く更新が空いて申し訳ありませんでした。ただ、7月は今まで以上に予定が立て込む為、小ネタ共々更新は難しくなると思います。
今のところ安定した更新は8月まで無理そうです。ただ、更新出来そうな場合の連絡や生存報告は適時行いますので、それまでお待ち頂けると幸いです。

それではまた次回の更新でお会いしましょう。

まだ更新は厳しそうです。お待たせして申し訳ありません。
現時点では月末に少し更新出来るかどうかです。

今週の土曜・日曜のどちらかは何とか更新出来そうです。
お待たせして申し訳ありません。来週からは安定した更新が出来そうです。

22:00~23:30頃開始予定です。
遅れそうな場合は再度連絡致します。

始めます。

ショタ提督「………」

ショタ提督(寒さを和らげる方法……今までは確か……)

ビスマルク姉さんには隣で寄り添い、龍田姉さんには毛布を掛けてあげた。

でも、文月姉さんは僕と同年代……正確には、同年代くらいの見た目や振る舞いをしている。

となると、文月姉さんに自然な感じで接するなら……ビスマルク姉さん達にしてあげた方法がベストだとは言えない。

ショタ提督「………」

ショタ提督(子供らしく……)

子供なら、どうやって温まるか……色々候補は思い浮かぶけど……

……子供、か。今の僕は……いや、今はそんなことを考えてる場合じゃない。

ショタ提督「……よし」



文月「くしゅんっ!」

「………(このままじゃ、文月姉さんが風邪引いちゃう!何とかしないと……!)」

文月「だ、大丈夫だよ……これくらい……うぅ」プルプル

「………(でも……)」

ショタ提督「……文月姉さん、三日月姉さん」

「………(あ、40周目提督君!)」

文月「……40周目提督君?」プルプル

ショタ提督「随分寒そうにしてたから……大丈夫?」

文月「う、うん……ありがとう、心配してくれて……」プルプル

ショタ提督「……それでね?僕なりに考えたんだけど……おしくらまんじゅうをしようかなと思って」

文月「……おしくらまんじゅう?」

「………(えっと、それは……?)」

ショタ提督「お互いを背中で押し合う遊びだよ。こうすると軽い運動にもなるし、お互いの体温が伝わるからポカポカ温まるんだ」

文月「へくちっ……そうなの?それじゃ、やってみても……良い?」

ショタ提督「もちろんだよ。僕はその為に来たからね」

「………(それじゃ、私も……!)」

ショタ提督「………」

ショタ提督(子供らしく……そう考えると、室内で出来る手軽で温まる運動は……これしか……)



反転コンマ判定:文月の反応は?

01~49:全然あったかくない……
---再生率:並 ×1.0
50~98:逆にちょっと暑い
---再生率:高 ×1.5
ゾロ目:ポッカポカ~♪
---再生率:特大 ×2.0

直下

31→13:イマイチだった様子


ショタ提督「せーの、おしくらまんじゅう!押されて泣くな!」グイグイ

文月「お、おしくらまんじゅ~!押されて泣くなぁ~!」グイグイ

「………(おしくらまんじゅう!押されて泣くなっ!)」

ショタ提督「おしくらまんじゅう!押されて泣くな!」グイグイ

文月「おしくら……まんじゅうっ!押されて……泣くな……!」グイグイ

「………〈この掛け声、意味あるんでしょうか?〉」

ショタ提督「おしくらまんじゅう!押されて……」チラッ

文月「お、おし……おしくら……まんじゅ……うぅ……」プルプル

ショタ提督「……もしかして、温かく無かった?」

文月「ふぇ?え、いや、そんなことな……へくちっ!あぅ……」プルプル

「………(……文月姉さん。やっぱり震えて……)」

文月「……っ」プルプル

ショタ提督「………」

ダメだったか……ビスマルク姉さんの時は、僕が隣に寄り添えば暖を取れたのに……

それとも、文月姉さんにとっては……おしくらまんじゅう程度では温まれない程の……

ショタ提督「……ごめんね?」

文月「え……?」

ショタ提督「文月姉さんを温めようと思ったんだけど……その……」

文月「あ、ううん!気にしないで!その気持ちだけで、心が温かく……くしゅんっ!」プルプル

「………(あ、また……40周目提督君。姉さんのことを気遣ってくれて、ありがとうございます)」

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(……また、失敗か……っ!)ギリッ

くそっ!僕は……どうして、何度もミスを犯して……!

あれだけ慎重に動くことを意識していたはず、なのに……ッ!



文月の--- コンマ一の位×1.0 再生

直下

人少ないな
これだと行動安価はしばらく直下にしたほうがいいんじゃね?

>>490
確かに……ご指摘ありがとうございます。
次の提督の行動安価から、一時的に『↓1~↓3』から『直下』方式に戻して進行させていただきます。


5×1.0=5
4+5=9/50


ショタ提督「………」

ショタ提督(……何が間違ってたんだろう)

“子供らしい”……そう心がけたはずだった。でも、それは間違っていた。

文月姉さんは震えたまま……やはり、ビスマルク姉さん達にように毛布や隣に寄り添った方が良かったのだろうか。

ショタ提督「………」

ショタ提督(“子供”……今の僕は、子供なのか……それとも……)

僕は一体、何歳になったのだろうか。“ここ”は時間の流れが違うから……“向こう”でどれだけの時間が経っているかは分からない。

“ここ”に来る直前の年齢で言えば……僕はまだ13歳。大人どころか、やっと思春期に足を踏み入れたような子供だ。

ショタ提督「………」

“ここ”で過ごした時間を考えれば、もう17歳~18歳。しかし、外見が変わらない上に時間経過が分からない以上……

自分がもはや何歳なのかすら、把握出来なくなってしまっている。

ショタ提督「……っ」

姉さん達を救えないまま、再び“同じ年”がやって来る……

この感覚に慣れてしまっている自分が、本当に情けなくなる。

ショタ提督(……いつになったら、僕は姉さん達を救えるんだ……)







――グニャリ……ッ!






ショタ提督「………」

ショタ提督(……いつもの“現象”、か)


グニャ……ググッ……!


ショタ提督「………」


グニャ……ググッ……!


ショタ提督(……もう、何度目になるだろう……)







――グニャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!







―――



「………」

「………」

「………」

「………」



「………」

「………」

「……あれから、変化がありませんね」

「はい……この前、ビスマルクさんがほんの少し反応して以来……」

「………」

「………」

「……提督」

「……!」

「提督は……“こっち”の状況が分からないまま、今でも……ずっと……」

「……っ」

「………」

「……“向こう”では、“ここ”と同じ時間が流れているんでしょうか」

「分かりません……“向こう”は何もかもが不安定で、いつ崩れてもおかしくありません」

「当然、時間の流れも……“こっち”と同じと、言い切ることは……」

「……提督……っ!」

「………」

(私達は、信じて待つことしか出来ません……でも……)

(提督は……絶対に、ビスマルクさん達を……!)



―――

―――







龍田:14.5/50『天龍ちゃん、凄く暑がりだから……』



木曾:21/50『……最近、気候がおかしいな』



文月:9/50『一緒に歌ったり、寒さを和らげようとしてくれたり……ありがとうね?』



ビスマルク:30/50『私は、どうして……艦娘、なのかしら……』







―――

 ゴゴ……










ゴゴ……






                          ゴゴ……





       ゴゴ……








                 ゴゴ……








                                    ゴゴ……








  ゴゴ……









                                                    ゴゴ……







                                    ゴゴ……








       ゴゴ……

――Re:Re:Re:Re:[1/3]


龍田「ほら、桜が満開に咲いてるわ~!」

「………(おいおい、桜くらいではしゃぐなって)」

龍田「だって綺麗だもの~♪天龍ちゃんもそう思わない?」

「………(まぁ、否定はしないけどさ)」

木曾「……今年は桜が咲かなかったな」

〈おかしいわね……春なのに桜が満開どころか、ほぼ全てが閉じているだなんて〉

木曾「今年はあまり暖かくないからな……そのせいか?」

〈……確かにそうかも。今もまだ肌寒いし……〉

文月「あ~!向こうでちょうちょが飛んでる~!」

「………(ふふっ、きっと花の蜜を吸いに来たのね)」

文月「美味しいのかな~?私も飲んでみたいかも~!」

プリンツ・オイゲン『……今年も桜が咲きませんでしたね』

ビスマルク「えぇ。それに、春特有の暖かさも感じないわ」

プリンツ・オイゲン『はい……でも、寒くも無いんですよね』

ビスマルク「………」

ビスマルク(この違和感の正体は何なの……?何かが渦巻いているのに、どうしても思い出せない……!)

プリンツ・オイゲン『……あの、大丈夫ですか?体調が悪いなら、すぐにお休みに……』

ビスマルク「……大丈夫よ。ちょっと考え事してただけだから」



ショタ提督「………」

ショタ提督(……同じ光景、同じ会話……何も変わっていない……同じ。全てが同じ。違いなんて無い。これっぽっちも無い)

ショタ提督「……ははっ」

ショタ提督「くふっ……あははっ……」

渇いた笑いが込み上がって来る。それは決して、面白いなどという呑気な感情では無い。

姉さん達を助ける為、必死に動いても……状況は相変わらず進展しない。

もう、これっぽっちも進展しない。会話内容が少し変わろうと、そんなの変化の内に入りやしない。

ショタ提督「くっふふ……あははは……っ!」

笑うしかない。どうせこのまま、僕が足掻いたところで……

何も解決しないまま、“この世界”の時間のループに閉ざされ――









ショタ提督「――っぐ!」バキィ…ッ!

ショタ提督(……な、何を考えてるんだ、僕は……!?こんな、全てを投げ出すようなことを……!)ガクガク

ショタ提督(ま、まさか……“この世界”の浸食が、僕にも強い影響を……いや、違う……)

ショタ提督(僕の方が……浸食に負ける程、追い詰められて……ッ!)



↓1龍田のコンマ ---:14.5/50
↓2木曾のコンマ --く:21/50
↓3文月のコンマ ---:9/50
↓4ビスマルクのコンマ -憶:30/50

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

文月「は~るがき~た~♪は~るがき~た~♪」

「………(……そんなに嬉しいもんかな)」

文月「うんっ!だって、お日様の光がポカポカ~って!桜さんも皆綺麗に咲いてるもん!」

「………(ふ~ん……私からすれば花粉症がウザいってくらいの認識しかないけど)」

文月「え~?そうかなぁ~?」

「………(だって季節が変わるくらいではしゃぐなんてめんどくさいし)」

文月「……も~、望月ちゃんは相変わらずなんだから~」



ショタ提督「………」

ショタ提督(……やっぱり、前と同じ……いや、同じなのはもう分かってたはず!落ち込むようなことじゃない!)

自分で自分を励まし、気持ちを落ち着かせる。少しでも動揺したり、落胆すれば……

それだけ、精神の浸食に耐えられなくなってしまうから……!

ショタ提督(そうだ。状況が変わっていないということは、今以上に悪くなっているわけじゃないんだ……!)

物事を良い方に考える。マイナスなことを思い、悩んじゃいけない……!

前を見ろ、僕……!必ず、姉さん達を救い出して……皆と一緒に“向こう”に戻るんだ……!

ショタ提督「……よし」

ショタ提督(一先ず、冷静さは取り戻せた……ここから、文月姉さんとどうコンタクトを取るかを考えないと……)

この前は震える姉さんを温めようとしたけど、“今”は……少なくとも、姉さん達にとっては春だ。

以前の春は、一緒に歌ったけれど……どうする。同じ方法でいくか、違う行動を取るか……

ショタ提督(……不安になるな。少しのミスなら、僕が上手く話を繋げれば納得してもらえる。現に今までそうだったじゃないか……!)



提督の行動

直下

ショタ提督「………」

ショタ提督(そういえば、前は昼寝が候補に挙げてたっけ……)

今の文月姉さんなら、何をしようとしても不自然にはならない。

仮に僕が『一緒にお昼寝しよう』と誘っても……きっと、すんなり承諾してくれる……はず。

文月姉さんの傍にいるのが望月姉さんだと分かっていることも、まさに好条件が揃っている。

ショタ提督(……よし)



文月「ほら、望月ちゃんも一緒に歌お?」

「………(え~?めんどくさいなぁ……)」

文月「そんなこと言わないで~」ユサユサ

「………(うおぉ~、揺らすなぁ~)」

ショタ提督「……文月姉さん、望月姉さん」

文月「え?あ~!40周目提督君だ~!」

「………(んぁ?40周目提督?丁度良かった!私から姉さんを引っ剥がして!)」

ショタ提督「仕事が一息ついて立ち寄ったんだけど……そよ風が気持ち良いね」

文月「うんっ!だからね~?すっごく明るい気持ちになれるの~!」

「………(えっ、スルー?)」

ショタ提督「……だからね、ちょっと休憩がてら……お昼寝しようと思ったんだ」

文月「お昼寝~?」

「………(昼寝!?今昼寝って言った!?)」

ショタ提督「うん。温かいそよ風に当たりながら、横になれば……良い夢を見られるかなって」

文月「確かに~!それじゃあ40周目提督君!一緒にお昼寝しよ~!」

「………(賛成!こういう日はゴロゴロするに限る!)」

ショタ提督「………」

ショタ提督(やっぱり……文月姉さんなら、喜んでくれると思ったよ)

文月「私はここで~、望月ちゃんはここ~!40周目提督君はこっちね~?」

ショタ提督「えっと……文月姉さんの隣だね」

ショタ提督(……“部屋”が歪んでいて、まともに寝られる状況じゃないけど……あの時の木曾姉さんのように、浮かぶような感じで……)スッ




反転コンマ判定:文月の様子は?

01~49:中々寝付けない
---再生率:並 ×1.0
50~98:ウトウトするだけで完全には眠らない
---再生率:高 ×1.5
ゾロ目:グッスリスヤスヤ
---再生率:特大 ×2.0

直下

今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
ここまで期間が空いて申し訳ありませんでした。しばらくはこのまま『直下』方式で進行させていただきます。
8月に入ってからは以前(2月~3月)と同じくらいの更新頻度に戻る予定です。
ただ、明日の更新は難しいです。お待たせしてすみません。

それではまた次回の更新でお会いしましょう。

22:00~23:00頃開始予定です。

始めます。

08→80:眠らない。否、より正確には……


文月「ふわぁ……」

「………(あ~あったかい風が気持ち良い~……)」

ショタ提督「………」

文月「んぅ……」

ショタ提督「………」

文月「……40周目提督君?寝ちゃった~……?」

ショタ提督「……え?あ、ううん。もう少しで眠れそう……」

文月「そっかぁ~……」

ショタ提督「………」

文月「んー……」

ショタ提督「………」

文月「……えへへ。眠くなってきちゃったぁ……」

ショタ提督「………」

文月「うみゅ……」

ショタ提督「………」

……おかしい。文月姉さんは、今にも眠そうな顔をしているのに……一向に眠る気配が無い。

今にも眠りそうではあるけれど、目を閉じるかと思えば……振り向いたり、寝返りを打つ。

ショタ提督(……もしかして)

文月姉さんは……いや、“ここ”の姉さん達は……“眠る”ことが出来ないのもしれない。

いや、正確には……その行為が既に……“向こう”の姉さん達のことを考えれば……

ショタ提督「………」

ショタ提督(……むしろ、“ここ”で本当に“眠る”ことが出来れば……それ、は……)

ショタ提督「……っ!」フルフル

ショタ提督(やめろ!悪い方に考えるな!むしろ今の姉さん達はまだ大丈夫ってことなんだ!しっかりしろ、僕っ!)



文月の--- コンマ一の位×1.5 再生

直下

5×1.5=7.5
9+7.5=16.5/50


文月「ん……」ウトウト

「………(すぅ……)」

ショタ提督「………」

文月「ふにゅ……ん~!あーよく寝たぁ~!」ググーッ

ショタ提督「………」

文月「あ、おはよ~、40周目提督君!」

ショタ提督「……うん、おはよう」

「………(ん……もう夜……?)」

文月「望月ちゃんもおはよ~!まだ30分くらいしか経ってないよ~?」

「………(えっ、じゃあ何で起こしたのさ!それならもっと寝たかったのに!)」

ショタ提督「………」

ショタ提督(結局、30分間ウトウトしてただけで……文月姉さんは、眠ることは無いまま……)

文月「でも、あんまりお昼寝しちゃうと、夜になっても眠れなくなっちゃうから……」

「………(いいんだよ。それなら夜更かしするだけだし)」

文月「ダメだってばぁ~!」

ショタ提督「………」

ショタ提督(しかも、姉さんにはその自覚が無い……いや、無くて当然か……だって……)

ショタ提督「……っ」

文月「……40周目提督君?」

「………(……どしたの?40周目提督もまだ寝たりなかった?)」

ショタ提督「……ううん、何でもないよ」

ショタ提督(……安心、するべきなんだ。眠れないということは、“向こう”の姉さん達は……まだ……!)

――Re:Re:Re:Re:[2/3]


「………(暑いな……)」

龍田「残暑は厳しいというし……」

「………(あ~……龍田、水……)」

龍田「もうっ、さっきいっぱい飲んでたでしょ~?」

木曾「……何か、あまり暑くないな」

〈うん。春に続いて、まさか涼しいが来るとは思わなかったクマ……〉

木曾「まぁ、その方が過ごしやすいけどな」

〈同感クマ。ただ、どことなく夏っぽさが無くて心もとない気もするけど……〉

文月「はふぅ……まだまだ暑い日が続くね~」パタパタ

「………(本当にたまったもんじゃないよ。ここには……何か暑くなくなるものは無いの~?)」

文月「暑くなくなるもの~?それってなぁに?」

「………(……私が聞きたいよ。あ~ダル……)」

ビスマルク「………」

プリンツ・オイゲン『……おかしいですよね』

ビスマルク「……異常気象にしても、こんなことってあるのかしら」

プリンツ・オイゲン『暑くも無く寒くも無い……そんな日が、半年以上続くなんて……』

ビスマルク(……おかしいのは気候だけじゃない。私が気づいていないだけで、もっと何かが……!)

ビスマルク(あぁもう!それさえ分かれば……なのに、どうしても……!)



ショタ提督「………」

ショタ提督(何も変わっていない。少なくとも、今は現状維持……か)

暑がる姉さん達や、むしろ暑さを感じないことに違和感を覚える姉さん達。

どちらが正しいかという考え方は……捨てなければならない。

ショタ提督(……正しいか間違っているかじゃない。“今の姉さん達は、どういう状況であるか”が重要なんだ……!)

確かに、“この状況”に疑問を抱いていることは……状況が好転していると言える。

でも、“この状況”を普通だと思うからといって……それが間違っているわけではない。

それはまだ、姉さん達に状況が変わっていないだけ。

ショタ提督(……そこから僕が、状況を好転させれば……姉さん達に、語りかければ……!)

絶望なんかしている場合じゃない。落ち込んでいる時間は無い。

決して、状況が悪化しているということは無い。それなら、ここから状況を良くしていくことだけを考えるんだ……!



↓1龍田のコンマ ---:14.5/50
↓2木曾のコンマ --く:21/50
↓3文月のコンマ ---:16.5/50
↓4ビスマルクのコンマ -憶:30/50

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

文月「ふわぁ……」パタパタ

「………(あ~づ~い~ぴょ~ん……)」

文月「そうだねぇ……でも、夏だからね~……」パタパタ

「………(暑さで死んじゃうぴょん……干からびちゃうぴょん……)

文月「大袈裟だってば~……でも、確かにいつもより熱いかも……」パタパタ

「………(ほらぁ、文月だって干からびそうになってるぴょん……)」

文月「干からびないよぉ……でも、汗は止まらないね~……」パタパタ

「………(うぅ……)」



ショタ提督「………」

ショタ提督(本当に暑そう……僕は、その光景を見ることでしか判別出来ないけど……)

ほとんどの姉さん達は、やはり夏を暑いと感じる。

けれど、ビスマルク姉さんと木曾姉さん……顔色が良くなっていたり、失った色を取り戻した姉さんは……

ショタ提督(……やっぱり、状況が良くなれば……“ここの環境”と、認識のズレが生じる……のか?)

確証は無いけれど、そうとしか言いようがない。それだけ、ビスマルク姉さん達の変化は明確なのだ。

しかし、今の文月姉さんは……会話を聞く限り、やはり暑いと感じている。

となると、相応の接し方をしないと……不自然に思われてしまう。

ショタ提督「……!」

ショタ提督(だけど、多少の失敗は……僕自身の手でフォローすれば良い。今までやってきたように、落ち着いて……)

リスクは可能な限り抑えるべきだが、だからといって何も出来ないままというわけにもいかない。

ある程度は失敗する可能性も視野に入れつつ……姉さん達と触れ合って、状況を良くしていかなければ……!



提督の行動

直下

ショタ提督「………」

ショタ提督(この前は子供らしさを追求して失敗したから、今度は……)

相手が文月姉さん……というより、振る舞いが幼い姉さんだとしても、それに合わせた行動が最善とは限らない。

だとすれば、やはり……自分が『これだ!』と考える方法で接していくのが1番……だと思う。

ショタ提督(……姉さん達を信じることはもちろんだけど、何より……)

……自分自身の行動を信用出来ないで、姉さん達を助けられる訳が無い……!



「………(あ~ぅ~……死ぬぅ……)」

文月「はふぅ……さっきよりも温度が上がってきたかな……?」パタパタ

「………(……さっきから服をパタパタさせてるけど、そんなの気休めぴょん)」

文月「やらないよりはマシかな~って……でも、本当に暑いねぇ~……」パタパタ

ショタ提督「……文月姉さん」

文月「……あ~、40周目提督君だ~……こんにちはぁ……」パタパタ

「………(40周目提督君……?あ、ほんとだ……)」

ショタ提督「様子を見に来たんだけど、やっぱり暑そうだね……大丈夫?」

文月「うん……何とか~……」パタパタ

「……(うーちゃんは全然大丈夫じゃないぴょん……)」

ショタ提督「……これ」つうちわ スッ

文月「……うちわ?」

「………(それって……うちわ?)」

ショタ提督「うん。従業員として、姉さん達が過ごす環境は少しでも良くするように勤めないと」

文月「そこまでしてもらうのは悪いよ~……私は大丈夫だよ?」パタパタ

「………(あ~、じゃあうーちゃんは頼むぴょん……)」

文月「卯月お姉ちゃん……」

ショタ提督「……大丈夫。遠慮しないで、ね?」

文月「……じゃあ、お願い……しようかな?」

ショタ提督「分かった。じゃ、仰ぐね?」

ショタ提督(……龍田姉さんの時は、あまり効果が無かったけど……今回こそは……!)



反転コンマ判定:文月(+卯月)の反応は?

01~49:全然涼しくない
---再生率:並 ×1.0
50~98:割と涼しい
---再生率:高 ×1.5
ゾロ目:人力エアコン
---再生率:特大 ×2.0

直下

39→93:そこそこ


ショタ提督「………」つうちわ パタパタ

文月「あ~……♪」

「………(ん~……♪)」

ショタ提督「……どうかな?」パタパタ

文月「冷たい風がこっちに来てる……涼しい~……♪」

「………(さっきよりだいぶ涼しくなったぴょん……♪)」

ショタ提督「……なら良かった」パタパタ

文月「はぁ~……♪」

「………(汗が少しずつ引いてきたぴょん……♪)」

ショタ提督「………」パタパタ

ショタ提督(龍田姉さんの時の反省で、前よりもあおぐ力を強めてみたけど……正解だったみたい)

文月「あ……背中に当たる風が気持ち良い~……♪」

「………〈こうなったら下着であおいでもらおうかな……そっちの方が涼しいし、40周目提督君はどうせ子供だから恥ずかしくないぴょん〉」

ショタ提督「………」

ショタ提督(僕の目では、顔色が悪い文月姉さんが……色を失った“部屋”で虚空を見つめているようにしか見えないけど……)

文月「幸せぇ……♪」

「………〈……なんて、流石に冗談ぴょん〉」

ショタ提督「………」

ショタ提督(きっと、文月姉さんにとっては……“ここ”は蒸し暑いけれど、セミが鳴いていて……窓の外は青い空が広がって……)

ショタ提督「………」



文月の--- コンマ一の位×1.5 再生

直下

文月「何とか20まで上がったよ~……!」

龍田「ふふふ~、これは私も負けられないわね~」




ビスマルク(ちょっと!序盤の私の勢いはどこにいっちゃったの!?)

木曾(おい!また俺の出番が来なくなったぞ!?どうなってるんだ!?)


今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。

22:00~23:00頃開始予定です。

始めます。

3×1.5=4.5
16.5+4.5=21/50


「………(あ~……40周目提督君が戻っちゃった途端、また暑さがぁ……)」

文月「仕方ないよ~。40周目提督君にはお仕事があるんだから~」

「………(それは分かってるけど……)」

文月(もうっ……卯月お姉ちゃんは仕方ないなぁ。40周目提督君だって、提督としての仕事が……)

文月(……“提督”?提督って何?40周目提督君は従業員じゃ……)



――ピキッ……!



文月「あうっ!?」

「………(えっ、文月!?)」

文月(い、今……頭に痛みが……)



――ピキィッ……!



文月「うあぁ……っ!?」バタッ

「………(どうしたの!?ねぇ!文月っ!)」

文月「はぁっはぁっ……うぐぅ……!」プルプル

文月(頭、痛いよぉ……!今にも、割れそ……うぅっ……!)





『[ゴゴ…]ちゃん……!どうして……どうして[ゴゴ…]ちゃんが、こんな目に……っ!』





文月「……っ!?」

文月(あ、あれ……?頭の奥から、何か……)



――ピキ……



文月「はぁはぁ……お、治まった……のかな……」

「………(どうしようどうしよう!?えっと、すぐに40周目提督君を呼んで……)」

文月「……大、丈夫……」

「………(……え?文月?でも、今……)」

文月「う、うん……ちょっと、眩暈がしただけ……」

文月(どうして……艦娘なら、頭痛なんて起こらないはず……)

文月(……“艦娘”?何それ……?私、また変なことを……)
















≪-- 文月の“--く”が徐々に再生されています --≫














――Re:Re:Re:Re:[3/3]


龍田「うぅ……急に冷え込んできちゃった……」ブルブル

「………(このくらいの寒さで大袈裟だな)」

龍田「むぅ……夏は天龍ちゃんの方がダラけてたのに……」

「………(ははっ、俺は寒さには強いからな!)」

木曾「……なぁ」

〈……何?〉

木曾「今年は……あまり雪が降らなかったな」

〈だね~。暖冬なのかな?〉

木曾「かもな。でも、寒がりな多摩姉さんにはちょうど良いか」

〈確かに。この前は相当寒がってたけど、今は割と平気そうだし〉

ビスマルク「……おかしいわね。寒さを感じないどころか、夏の時と季節が変わってないように感じるわ」

プリンツ・オイゲン『……そう、ですね。雪も全く降ってませんし、落ち葉どころか木にまだまだ緑の葉っぱがビッシリ生えてます!」

ビスマルク(やっぱり、何かが引っ掛かるわね……でも、その“引っ掛かり”が何なのかが思い出せれば……!)

プリンツ・オイゲン『……あっ!もしかしてまた頭痛ですか!?』オロオロ

ビスマルク「え?あ、ううん。そうじゃないの。ちょっと、気になったことがあって……」


ショタ提督「………」

ショタ提督(ビスマルク姉さん、木曾姉さん、龍田姉さんは変化無しか。だけど……)チラッ


文月「……あれ?今年はあまり寒くないね~」

「………(……うん。雪もほとんど降らなかった)」

文月「珍しいこともあるんだね~。でも、何だか冬っぽくないなぁ……雪が降ればワクワクするのに~……」

「………(……そういう年もあると思う)」

文月「そっかぁ……でも、降って欲しかったなぁ……」


ショタ提督「………」

ショタ提督(文月姉さんは……少しだけど、今までとは違う反応を見せてくれた……!)

姉さん達が違う反応を見せるということは、状況が動いたということ。

僕が触れ合うことで、状況を進展させることが出来たということ。

ショタ提督「……!」

ショタ提督(よし、この調子だ……!僕の行動は阿知賀っていない。自信を持て……!)

今まで、僕が姉さん達と接して来ても……状況が変わることはあっても、悪い方に動くことは無かった。

つまり、僕が姉さんと話せば話す程……姉さん達を、良い方向に導くことが出来るんだ……!

確証は無いけれど、僕はそう信じている……いや、信じて突き進むだけ……!



↓1龍田のコンマ ---:14.5/50
↓2木曾のコンマ --く:21/50
↓3文月のコンマ ---:21/50
↓4ビスマルクのコンマ -憶:30/50

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

龍田「………」プルプル

「………(お前、まだ震えてるのか)」

龍田「だってぇ……」

「………(冬眠してる動物じゃないんだし、もっとシャキっとしろって!)」

龍田「いっそ冬眠したいかも……」

「………(………)」

龍田「……冗談で言っただけだよ?まさか本気にしてないかしら?」

「………(……へっ?あ、お、おう!もちろん分かってたぞ!)」

龍田「………」プクー

「………(……悪かったよ。だからそんな怒るなって、な?)」

龍田「……むぅ」



ショタ提督「………」

ショタ提督(これで、会話内容が一切変わっていないのは……龍田姉さんだけか)

ビスマルク姉さんに木曾姉さん、そして文月姉さん……

僕が接してきた姉さん達は、徐々に“ここ”について疑問を覚えたり、何かしらの違うアクションを起こしている。

しかし、龍田姉さんだけは……未だ、僕が初めて“ここ”に来た時から変わっていない。

ショタ提督(……もっと触れ合わないと。特定の姉さんだけ、ということは出来ないけど……優先的に話さないと)

これはきっと、僕が龍田姉さんと接する回数が少なかったから。

出来る限り、姉さん達とは平等に接してきたはずだったけど……やはり、どこかで偏りが出てしまったのだろう。

ショタ提督(……ごめんなさい、龍田姉さん。でも、大丈夫……僕が絶対に、助け出すからね……!)



提督の行動

直下

ショタ提督「………」

ショタ提督(……龍田姉さんとしっかり触れ合うには、少し踏み込んで話さないと)

……以前、ビスマルク姉さんや木曾姉さんの時も、傍にいる人とも話そうと努力したことがある。

上手くいったこともあれば、失敗してしまったこともあるけれど……失敗した時は、自力で何とかすれば良い。

失敗を恐れることよりも、とにかく姉さん達に歩み寄ることの方が大事だ。

ショタ提督(……となると、龍田姉さんの傍にいる“天龍姉さん”とも話すことを考えるべきか)

幸い、龍田姉さんが天龍姉さんとどんな話をしていたかは、さっきの会話で大方予想が付く。

そこから話題が見当違いの方向にいかないようにすれば、難しくはないはずだ……!



龍田「う~……」プルプル

「………(はぁ……部屋を温めようにも、丁度良い物が無いしな……)」

龍田「そうなのよね……だからこうして、ひたすら震えるしかないんだけど……」

「………(だから大袈裟だって……ん?ならランニングでもするか?)」

龍田「あー……寒くて体が動かないよ……」

「………(………)」

ショタ提督「……龍田姉さん、“天龍姉さん”」

龍田「……あれ?40周目提督君?」

「………(ん?40周目提督か。いつも働いてもらって悪いな)」

ショタ提督「………」

ショタ提督(落ち着け……“天龍姉さん”なら、どう返してくれるか……“向こう”での生活を思い出せ……!)

ショタ提督「……うん。近くを通ったから、様子を見に来たんだ」

龍田「そうだったんだ……くしゅんっ!」

「………(うおっ!?こっちに飛ばすなよ!?)」

龍田「あ、ごめんなさい……でも、寒くて……」プルプル

ショタ提督「……龍田姉さん、大丈夫?“天龍姉さん”も……」

龍田「大丈夫じゃないかも……」プルプル

「………(おう!これくらいの寒さ、何ともないぜ!)」

ショタ提督「……そうなんだ。天龍姉さんは強いね」

「………(当たり前だろ?だって世界水準超え……ん?世界水準って何だ?)」

ショタ提督「………」

ショタ提督(う~ん……このままだと、当たり障りのない会話に……もっと“天龍姉さん”を中心に話し込んでいくべきか?でも……)



反転コンマ判定:提督の会話内容は?

01~49:そのまま無難な感じで
---再生率:並 ×1.0
50~98:“天龍”と話すも……
---再生率:高 ×1.5
ゾロ目:“天龍”と話し込む。
---再生率:特大 ×2.0

直下

26→62:失敗は成功の元


ショタ提督「……!」

ショタ提督(……いや、迷っている場合じゃない。“天龍姉さん”を通じて、龍田姉さんに親近感を抱いてもらわないと……!)

ショタ提督「……でも、どうしてそんなに寒さに強いの?」

「………(え?そりゃ俺は寒がりじゃないからな)」

ショタ提督「……そうなんだ」

「………(おう!)」

ショタ提督「それなら、僕も一緒に……」

「………(……ん?ちょっと待て。一体何の話をしてるんだ?)」

龍田「……あの、40周目提督君?」

ショタ提督「……え?」

龍田「『僕も一緒に』って、急にどうしたの~?」

ショタ提督「……あっ」

「………(……?)」

龍田「……?」

ショタ提督「………」

ショタ提督(やっちゃった……てっきり、“天龍姉さん”は毎日筋トレで運動してるから体が温まってるのかと思ったのに……)

ショタ提督(……いやいや!焦るな、僕!会話内容が間違っていたのなら、ここから自然な流れで話を持って行けば……!)

ショタ提督「……いや、その……温まるなら、筋トレが1番だと思って。もし“天龍姉さん”が良ければ、一緒にやろうかなって」

「………(ん?あぁ、そういうことか。筋トレか……確かにあったまりそうだな。よし!いっちょやるか!)」

龍田「あ~なるほど~。それで天龍ちゃんに誘ったのね~」

ショタ提督「……うん」

ショタ提督(……セーフ、だよね……)

龍田(ふふっ……40周目提督君、天龍ちゃんに懐いてるなぁ)



龍田の--- コンマ一の位×1.5 再生

直下

8×1.5=12
14.5+12=26.5/50


龍田「天龍ちゃん、良かったね~」

「………(ん?何がだ?)」

龍田「40周目提督君、随分天龍ちゃんに懐いてるみたいよ~?」

「………(そうか?あんまり喋ったこと無かったけどな……ま、好かれてるのは悪い気はしないか!)」

龍田(ふふっ。まぁ、艦娘は艦娘で提督を慕うように……)

龍田(……“艦娘”?それに“提督”……?私、どうしてそんなことを……)



――ピキッ……!



龍田「うぐっ!?」

「………(うおっ!?ど、どした!?)」

龍田(あ、頭が……急に……)



――ピキィッ……!



龍田「うぅっ……!?」バタッ

「………(お、おい!?龍田!?しっかりしろ!おい!)」

龍田「っぐ……はぁっ……!」プルプル

龍田(う、ぅ……!頭が、砕けそう……痛……っ!)





『[ゴゴ…]……!おい、[ゴゴ…]っ!くそっ!俺は何も出来ないのか……何もしてやれないのか……ッ!』





龍田「……っ!?」

龍田(……え?今……頭に、何か……)



――ピキ……



龍田「はぁはぁ……あ、あれ……?痛みが止まった……?」

「………(大丈夫か!?龍田、俺が分かるか!?)」

龍田「……うん。天龍ちゃんでしょ……?」

「………(そ、そうか……急にどうしたんだ?まさか、あまりの寒さで体が……)」

龍田「いや、その……ちょっと、頭が痛くなっちゃって……風邪、かなぁ……?」

龍田(……でも、艦娘が風邪なんて……だから艦娘って何……?)

龍田(う、う~ん……今日はあったかくして、早く寝た方が良いかしら……)
















≪-- 龍田の“--く”が徐々に再生されています --≫














中途半端なタイミングで申し訳ありませんが、今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。

22:00~23:00頃開始予定です。

始めます。

ショタ提督「………」

ショタ提督(やっぱり、記憶を頼りにするだけじゃ……多かれ少なかれ、ズレは出てくるか……)

“天龍姉さん”も、他の姉さん達も……プリンツ姉さんを除いて、会話内容や姿さえ分からない。

そんな状況の中、僕は手探りで姉さん達に歩み寄っている。当然だが、そんなやり方では常にリスクが付きまとう。

ショタ提督「………」

だけど……手探り状態だとしても、僕は姉さん達に踏み込んでいかないといけない。

遠くから話しかけるだけでは、いつまで経っても姉さん達を“ここ”から救い出すことは出来ない。

ショタ提督(……僕にしか、出来ないんだ……!)

僕を“ここ”に送り込んでくれた姉さん達の為にも……何が何でも、姉さん達を助ける。

いや、それよりも……僕自身も、姉さん達が“このまま”なのは……耐えられない……!

ショタ提督「………」

ショタ提督(“向こう”の姉さん達は、どうなっているんだろう……せめて、少しでも知ることが出来たら……)







――グニャリ……ッ!






ショタ提督「……!」

ショタ提督(始まったか……!)


グニャ……ググッ……!


ショタ提督「………」


グニャ……ググッ……!


ショタ提督(……諦めないぞ。姉さん達が無事でいてくれるなら……)

ショタ提督(例え、“ここ”で何年……何十年過ごそうと……絶対に、諦めない……!)







――グニャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!







―――



「………」

「………」

「………」

「………」



「……提督が“行って”から、もう[ゴゴ…]か」

「……球磨達は、ただ待つことしかしか出来ないクマ。提督に、思いを託すしか……」

「……文月、姉さん……司令官……」

「……あれから、ビスマルク姉様は……」

「……反応無し、です」

「……っ」

「きっと、“向こう”でも……提督が、必死に……」

「……それは分かってる。龍田達もだけど、1番辛いのは……」

「……今も頑張ってくれてる、提督クマ……!」

「くっ……せめて、私も同行出来れば……!」

「………」

「……ごめんなさい。私達の実力不足で……」

「“あれ”を、もっとしっかり作りこむことが出来れば……っ!」

「あ……す、すまない。明石さんや夕張さんを責めたわけじゃないんだ。何も出来ない自分が情けなくて……」

「………」

「………」

(提督〈司令官〉……)



―――

―――







龍田:26.5/50『変ね……どうして、自分でも知らないことを……』



木曾:21/50『……最近、気候がおかしいな』



文月:21/50『う~ん……あの時の頭痛、何だったのかな……?』



ビスマルク:30/50『私は、どうして……艦娘、なのかしら……』







―――

                                      ゴゴ……










ゴゴ……






                          ゴゴ……





       ゴゴ……








                 ゴゴ……








                                    ゴゴ……








  ゴゴ……









                                                    ゴゴ……







                                    ゴゴ……








       ゴゴ……

――Re:Re:Re:Re:Re:[1/3]


木曾「……今年は桜が咲かなかったな」

〈おかしいわね……春なのに桜が満開どころか、ほぼ全てが閉じているだなんて〉

木曾「今年はあまり暖かくないからな……そのせいか?」

〈……確かにそうかも。今もまだ肌寒いし……〉

プリンツ・オイゲン『……今年も桜が咲きませんでしたね』

ビスマルク「えぇ。それに、春特有の暖かさも感じないわ」

プリンツ・オイゲン『はい……でも、寒くも無いんですよね』

ビスマルク「………」

ビスマルク(この違和感の正体は何なの……?何かが渦巻いているのに、どうしても思い出せない……!)

プリンツ・オイゲン『……あの、大丈夫ですか?体調が悪いなら、すぐにお休みに……』

ビスマルク「……大丈夫よ。ちょっと考え事してただけだから」


ショタ提督「………」

ショタ提督(……戻ったか。木曾姉さんとビスマルク姉さんに変化は無し……)

ショタ提督「………」チラッ


龍田「あら?満開だと思ったのに、桜が全然咲いてないわね~……」

「………(ん?そういやそうだな。今年は春にしては寒いと思ったけど、やっぱそれか?)」

龍田「う~ん……それしか考えられないかな。でも、見たかったな~……綺麗な桜」

「………(まぁその内咲くだろ。寒いっつっても、後少しもしたら暖かくなるだろうし)」

文月「……あれ~?今年はあんまりあったかくないような……」

「………(そうね……去年に比べると、少し肌寒いような……)」

文月「そよ風もちょっぴり冷たいし……桜も咲いてないなぁ……」

「………(今まではこんなことは無かったけど……珍しいわね)」


ショタ提督「………」

ショタ提督(文月姉さんは予想していたけど、龍田姉さんも……!)

いつものように、同じ会話から始まる新年を予想していたけれど……

今回は違う。去年まではずっと同じ会話ばかりだった文月姉さんと龍田姉さんが……

ついに、違う振舞いをしてくれた。これは間違いなく、状況が良くなっている……!

ショタ提督(……いける。このまま、僕がもっと姉さん達としっかり向き合えば……必ず助け出せる……!)


↓1龍田のコンマ --く:26.5/50
↓2木曾のコンマ --く:21/50
↓3文月のコンマ --く:21/50
↓4ビスマルクのコンマ -憶:30/50

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

〈全然あったかく無いにゃ……〉

木曾「だな。にしても、こんなこともあるんだな」

〈うぅ……寒いにゃ……〉

木曾「少し肌寒いくらいだろ。冬に比べれば大したことないさ」

〈それはそうだけど……でも、春はあったかいって決まってるにゃ!こんなに寒くないにゃ!〉

木曾「……はぁ。大袈裟だな」

〈木曾は木曾であったかかったらダラける癖に……〉

木曾「ぐっ……」



ショタ提督「………」

ショタ提督(……やっぱり、前と会話内容が変わってる)

思えば、最初に行動が変化したのは……木曾姉さんだった。

“ここ”に来たばかりの僕が、右も左も分からない状態で姉さん達と接して……

それでも、同じ行動のループから抜け出せた。やはりあの時から、僕の行動は……間違っていなかったのだと思う。

ショタ提督「………」

ショタ提督(もちろん、絶対に正しいという確証は無い……でも、姉さん達の顔色が少しずつ良くなってるということは……)

自分の方針を信じて、前に突き進むしかない。今の僕に出来ることは、きっとそれだけだ。

姉さん達と触れ合い、ガムシャラに足掻いてもがく。それが僕の使命……!

ショタ提督「……っ!」

ショタ提督(よし。落ち着け……行動が変わっても、相手は木曾姉さんに変わりない。今までのように……)



提督の行動

直下

ショタ提督「……!」

ショタ提督(そういえば、こっちからあえて話題を出してみるのは……)

僕は今まで姉さん達の行動に対し、基本的に受け身であることが多かった。

姉さん達がどんな話をしているかを聞き、それに合わせて行動していた。

けど、もし……僕から話題を出せば、姉さん達はどのような反応を示すのだろうか。

ショタ提督「………」

ショタ提督(試してみるか……?少なくとも、それが原因で姉さん達が“崩壊”することは無い……はず)

ショタ提督「……よし」


〈寒いにゃ……何とかしてよ木曾……〉

木曾「いや俺に言うなよ……気候をどうこうする力なんて持ってるわけないだろ」

〈いや、軽い冗談なんだけど……〉

木曾「分かった上で言ってるんだよ……これくらい我慢しろって」

〈うぅ~……〉

ショタ提督「……木曾姉さん」

木曾「……ん?40周目提督か」

〈……40周目提督君?〉

ショタ提督「こんにちは。まだまだ肌寒い日が続くけど、体調は大丈夫?」

木曾「あぁ、この通りだ。すまないな、心配かけて」

〈多摩は大丈夫じゃないにゃ……〉

ショタ提督「それなら良いんだけど……この寒さだと、お花見は中止かな」

木曾「……花見?」

〈お花見?〉

ショタ提督「でも、暖かくなる日を待ったとしても、そのまま夏になると海水浴やスイカ割りになっちゃうか……」

ショタ提督「秋は落ち葉で焼き芋作り、冬はレクリエーションとして雪だるま作りや雪合戦をしたいところだけど……」

木曾「………」

〈………〉

ショタ提督(……これが僕の狙い。こっちから季節の行事関係の話題を出せば、いつもよりスムーズに会話出来る)

ショタ提督(ただ、今の姉さん達は……僕の話を、どこまで“分かって”くれるかは分からないけど……)



反転コンマ判定:木曾(+多摩)の反応は?

01~49:全部分からない
--く再生率:並 ×1.0
50~98:一部は分かる
--く再生率:高 ×1.5
ゾロ目:全て分かった上で話に乗っかってくる
--く再生率:特大 ×2.0

直下

01→10:分からない。否、より正確には……


木曾「……?」

〈……?〉

ショタ提督「……えっと、木曾姉さん?」

木曾「あ、いや……悪い。その……花見って何だ?」

ショタ提督「……え?」

〈海水浴?スイカ割り……スイカって食べる物だよね?それと夏とどう関係があるのにゃ?〉

ショタ提督「……っ!」

木曾「それに、落ち葉で芋を焼くなんて不潔じゃないか?」

〈雪は降ってるところを眺めるものなんじゃ……〉

ショタ提督「………」

ショタ提督(……いや、落ち着け、僕。動揺するな……!姉さん達の“状況”を考えれば、これくらい想定内じゃないか……!)

ショタ提督「……そう、だね。ごめんなさい、急に変なことを言って……」

木曾「いや、それは良いんだが……」

〈ただ、さっきの花見とかスイカ割りって……?〉

ショタ提督「………」

ショタ提督(……そうか。木曾姉さんは……“今の”木曾姉さんは、“知らない”のか……)

“ここ”での生活に慣れ過ぎて、その可能性を考えようとしなかった。

“向こう”の姉さん達を考えれば、常に頭に入れておかなければならない重要事項のはず……なのに……

ショタ提督「……っ」

木曾「……?」

〈……?〉



木曾の--く コンマ一の位×1.0 再生

直下

9×1.0=9
21+9=30/50


〈……40周目提督君、何か言いたげな顔してたけど……〉

木曾「……もしかすると、何か悩みがあるのかもしれないな。提督ともなると、俺達や大本営絡みの……」

〈……提督?大本営?木曾まで一体何を言ってるにゃ?〉

木曾「……え?あ……そうだな。俺、どうしてそんなことを……」



――ビキッ!!



木曾「ぐうっ!?」バタッ

〈にゃっ!?き、木曾!?〉

木曾「がっ……うがぁぁ……ッ!?くぅっ……あ、が……っ!?」ガクガク

木曾(頭が割れる……ッ!あの時の頭痛より、激し……ッ!)



――ビキビキッ!!



木曾「ぐあぁぁっ!?はぁっ……んぐぅっ……!?」ガクッガクッ

〈木曾!しっかりして!木曾っ!ど、どうしよう!?誰か、誰か助けてぇ!木曾がぁっ!?〉

木曾「っぐ……がぁっ!?あっ、うぐぅ……ッ!」

木曾(く、そぉ……!痛すぎて、動けな……)






『[ゴゴ…]……木曾っ!早く……早く目を覚ますクマ……お願いだから……っ!』





木曾「ぅ……く……?」ガクガク

木曾(な、何だ……今、頭の奥から……球磨姉さんの、声……が……)

―――




「………」

「……木曾ぉ……っ」ジワッ

「………」

「………」

((球磨ちゃん……))

「………」ピクッ

「「……!?」」

「ッ!き、木曾!?今、手が……木曾っ!球磨のことが分かるクマ!?」

「木曾さん!?」

「もしかして、気がつい……」

「………」

「あ……」

「……!」

「……今、脳波を調べますっ!」カタカタ…

「……うぅっ」ジワッ

「………」

「……確かに、一瞬だけ……異なる脳波を検知しました。ビスマルクさんの時と同じものです」

「じゃ、じゃあ……木曾は、前より良くなってるってこと……?」

「……はい。ただ、まだ安全とは言えない状況ですが……」

「……木曾……っ」ギュッ

(……提督は、やっぱり……今も、木曾さん達の為に……!)

(提督……ごめんなさい……!ここで信じて待つことしか出来なくて……本当に、ごめんなさい……っ!)




―――

木曾「………」ヨロヨロ

多摩『あっ、木曾……?立てるの……?』アセアセ

木曾「……あぁ、何とかな……」

多摩『だ、大丈夫……?凄くうなされてたけど……』

木曾「悪い、心配かけて……でも、もう大丈夫だからさ」

多摩『……本当に?』

木曾「………」コクリ




木曾(……俺は艦娘。今の頭痛で、それがはっきりと認識するようになった)


木曾(だが、どうして艦娘なのか……どうしてここにいるのか……)


木曾(何か引っ掛かるな……うーん……うぐっ!)ズキッ!


木曾(くそっ!思い出そうとすると、さっきの頭痛が……)


木曾(まるで、思い出すことを拒否してるかのように……)


木曾(俺が艦娘である理由は……ここにいる理由は……一体、何なんだ……?)





木曾「………」

多摩『……木曾?もしかして、また……』

木曾「……いや、そうじゃない。少し頭が重いだけだ」

木曾(……俺は“どうなってる”んだ。どうして、あんなことを考えたんだ……?)
















≪-- 木曾の“-憶”の再生が更に進んでいます --≫














今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
物語が中々進展せず申し訳ありません。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。

22:30~23:30頃開始予定です。

始めます。

――Re:Re:Re:Re:Re:[2/3]


「………(……今年は割と涼しいな)」

龍田「そうねぇ……去年までは天龍ちゃんが暑さで溶けちゃってたのに」

「………(暑さは苦手なんだよ……でもこれくらいなら俺でも耐えられるぜ!)」

龍田「胸張って言うことじゃないと思うよ~?」

木曾「……おかしい」

球磨『うん……こんなに涼しい夏は異常クマ』

木曾「……いや、夏が涼しいからおかしいわけじゃない。むしろ、気温の変化が極端に乏しいことの方が不自然だ」

球磨『そういえば、ここ最近暑さも寒さも感じない日々が続いてるような……』

木曾「………」

木曾(くそっ!何かが引っ掛かる感じがするのに、その何かが思い浮かばない……!)

木曾(重要なことのはずなんだ……!でも、後少しが出てこない……!)

文月「何だか、あまり暑くないね~?」

「………(だねぇ……今年は冷夏で良かったよ)」

文月「でも、どうして涼しくなったのかなぁ?」

「………(知らないけど、私としてはこっちの方が過ごしやすいから大歓迎)」

文月「……望月ちゃんは相変わらずだね~」

ビスマルク「………」

プリンツ・オイゲン『……おかしいですよね』

ビスマルク「……異常気象にしても、こんなことってあるのかしら」

プリンツ・オイゲン『暑くも無く寒くも無い……そんな日が、半年以上続くなんて……』

ビスマルク(……おかしいのは気候だけじゃない。私が気づいていないだけで、もっと何かが……!)

ビスマルク(あぁもう!それさえ分かれば……なのに、どうしても……!)


ショタ提督「……ッ!?」

ショタ提督(木曾姉さんの隣にいる、球磨姉さんの姿が……!それどころか、木曾姉さんの色が……!)

ビスマルク姉さんに続いて、木曾姉さんに色が戻っている。球磨姉さんも、半透明だけど……姿が見える。

それだけでなく、虚ろな目に光が入り……顔色も、以前よりもかなり良くなっている。

ショタ提督(……間違いない。これは……“向こう”の木曾姉さんに、良い影響が……!)

何度も顔を合わせ、会話し、触れ合って来た姉さん達……僕の行動が100%正しいかは分からないが……

少なくとも、姉さん達を救う道に繋がっているということは……ビスマルク姉さんや木曾姉さん達を見て確信が持てた。

ショタ提督「……っ!」プルプル

ショタ提督(僕がしていることは、無駄じゃない……!決して、無駄なんかじゃないんだ……!)

感極まって大声を出したくなる衝動を抑え込む。喜びたいけれど、それはまだ早い。

本当に飛び上がって喜べるのは、姉さん達を全員救った時……だけど……

今だけは……その喜びを、しっかり噛みしめておく。この気持ちを、更に姉さん達と触れ合う時に活かす為に……!


↓1龍田のコンマ --く:26.5/50
↓2木曾のコンマ -憶:30/50
↓3文月のコンマ --く:21/50
↓4ビスマルクのコンマ -憶:30/50

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

木曾「………」

球磨『う~ん……過ごしやすいんだけど、やっぱり不思議クマ』

木曾「………」

球磨『春も夏も、ず~っと同じ温度だなんて……』

木曾「………」

木曾(春だけなら、今年は冷涼な季節というだけで終わらせていたが……)

木曾(これが夏まで続くなんて……明らかにおかしいだろ)

球磨『……木曾?ずっと無言だけど、何かあったクマ?』

木曾「え?あ、いや……ちょっとな」

球磨『……?』

木曾(……気温だけじゃない。それと同じくらい、何かを忘れているような……)

木曾(この前の頭痛の時の……俺が“艦娘”であることか?いや、それと気温は関係無いよな……)



ショタ提督「………」

球磨姉さんが何を話しているかがはっきりと分かる。姿は多少ぼんやりしていても、声は確かに聞こえてくる。

それだけでも、今まで以上に木曾姉さんと触れ合いやすくなる。僕にとっては非常にありがたい変化だ。

ショタ提督(……ただ、木曾姉さんが何を考えてるかまでは……流石に分からないんだよね)

“ここ”にいたとしても、姉さん達の思考を読めるわけじゃない。あくまでも、僕は“語りかけている”だけに過ぎない。

しかし、僕の行動は多かれ少なかれ姉さん達に影響を与える。現に今、姉さん達は明らかに状況が良くなっている。

ショタ提督(ここまできたら、今までよりも踏み込んだ内容を話しても……大丈夫、かな)

最初の姉さん達には、本当に慎重に接するようにしなければならなかった。行動次第では、姉さん達に悪影響を及ぼす可能性もあったからだ。

でも、今の木曾姉さんなら……最初なら“分からなかった”話でも……油断は禁物だが、試す価値はあるかもしれない……!



提督の行動

直下

ショタ提督「………」

ショタ提督(そういえば、さっきは『おかしい』と言ってたような……)

今の木曾姉さんの様子、そして“執務室”での発言を考えると……何かに対し違和感、もしくは疑問を抱いていると取れる。

確か、ビスマルク姉さんも似た反応をしていた。となると、恐らく木曾姉さんも同じように……

ショタ提督「………」

ショタ提督(“ここ”に疑問を抱いている……かもしれない。多分……)

“ここ”にいて疑問に思うこととすれば、それしか考えられない。

今までなら、姉さん達は違和感を覚えることさえしなかった。つまり、そこに触れれば……

ショタ提督(……必要以上に核心を突くような内容は避けつつ、何を疑問に思っているかを聞いてみないと……)



木曾「………」

球磨『………』

木曾(どれだけ考えても分からない……くっ!何かが頭の中に出かかってはいるんだが……)

球磨(さっきから深刻そうな顔してるけど、何か悩みがあるのかな……?)

ショタ提督「……木曾姉さん、球磨姉さん」

木曾「……!40周目提督か……」

球磨『あ、40周目提督君』

ショタ提督「……何か悩んでるの?」

木曾「え?」

ショタ提督「凄く悩んでるように見えたから……それこそ、“何かに違和感を感じてる”ようにも……」

木曾「!!」

球磨『……違和感?』

ショタ提督「うん。勘違いだったら申し訳ないんだけど……」

木曾「………」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……僕自身、そうだと言い切れる状況じゃないから、問いかけみたいな形になっちゃったけど……)



反転コンマ判定:木曾の反応は?

01~49:はぐらかす
-憶再生率:並 ×1.0
50~98:少しぼかしながら話す
-憶再生率:高 ×1.5
ゾロ目:違和感の内容を話す
-憶再生率:特大 ×2.0

直下

43→34:決して提督を信頼していないわけではないが……


木曾「………」

木曾(こんな馬鹿げたこと、40周目提督に話しても……信じてもらえないだろうな)

木曾(『気候がおかしいのは俺の頭の中に引っ掻かる何かが関係しているかもしれない』……なんて、言えるはずがない)

木曾(多分、暑さで頭がやられたのかと思われるだけだ)

木曾「……いや、大したことじゃない」

球磨『……本当に?』

木曾「あぁ。心配かけさせてすまない。俺なら大丈夫だ」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……話してくれないか。でも、僕は姉さん達にとってはあくまでも従業員だから……当然か)

今の木曾姉さんの反応を見て思い出した。確かに、僕はここの従業員……という設定に過ぎない。

だとすれば、重要なことは……きっと、球磨姉さん達に話すだろう。僕は悩み相談には適任とは言えない。

ショタ提督「……そっか。ごめんね?急に部屋に押しかけちゃって……」

木曾「謝ることはないさ。むしろこっちを気にかけてくれたんだから、謝るのは俺の方さ」

球磨『………』

ショタ提督「あはは……ありがとう」

ショタ提督(……木曾姉さんに信頼されるには、もう少し……しっかり触れ合わないと)

木曾「………」

木曾(……本当にすまない。でも、これは……)

球磨(……木曾、何か隠してるクマ)



木曾の-憶 コンマ一の位×1.0 再生

直下

3×1.0=3
30+3=33/50


ショタ提督「それじゃ……何かあったら、いつでも声をかけてね?」

木曾「……あぁ。またな」

ショタ提督「………」ガチャ バタン…

木曾「………」

球磨『……木曾』

木曾「……ん?」

球磨『お姉ちゃんや40周目提督君に、何か隠してるクマ?』

木曾「……隠し事ってほどでもないさ」

球磨『その顔見てたら嘘ついてるようにしか思えないクマ』

木曾「………」

球磨『………』

木曾「……実は、俺もよく分からないんだ」

球磨『……え?』

木曾「自分でも、悩んでるのか……それとも、ただ馬鹿なことを考えてるのか……」

球磨『どういうこと?』

木曾「それをさっきからずっと考えてたんだよ。だから、もう少し考える時間が欲しい」

球磨『………』

木曾「………」

球磨『……うん、分かった。だけど、どうしても答えが見つからなかったら……その時は、ちゃんと球磨達に相談するクマよ?』

木曾「……すまない、姉さん」

木曾(……今でも頭に引っかかる。一体、俺はどうしちまったんだ……)

――Re:Re:Re:Re:Re:[3/3]


龍田「ん~!今年は良い年ね~!冬まで寒くないなんて!」

「………(マジか……冷夏の次は暖冬かよ)」

龍田「私にとっては過ごしやすい冬だわ~!」

「………(全国のちびっ子は雪が降らなくて泣いてそうだけどな)」

龍田「雪崩事故や雪かきで疲れる人が減るから良いでしょ~?」

「………(まぁ、そりゃそうだけどさ)」

木曾「………」

北上『……流石に変だよね』

木曾「……1年中気温が変わらないなんて……こんなこと……」

北上『異常気象ってレベルじゃないよ。こんなこと、日本じゃあり得ないはず……』

木曾「………」

木曾(……ここまでくると、気候云々の問題じゃない。どう考えても、俺の頭の引っ掛かりと関係しているはずだ……!)

木曾(今までこんなことは無かったんだ!俺が違和感を感じ始めてから、何かがおかしくなり始めて……!)

文月「……あれ?今年はあまり寒くないね~」

「………(……うん。雪もほとんど降らなかった)」

文月「珍しいこともあるんだね~。でも、何だか冬っぽくないなぁ……雪が降ればワクワクするのに~……」

「………(……そういう年もあると思う)」

文月「そっかぁ……でも、降って欲しかったなぁ……」

ビスマルク「……おかしいわね。寒さを感じないどころか、夏の時と季節が変わってないように感じるわ」

プリンツ・オイゲン『……そう、ですね。雪も全く降ってませんし、落ち葉どころか木にまだまだ緑の葉っぱがビッシリ生えてます!」

ビスマルク(やっぱり、何かが引っ掛かるわね……でも、その“引っ掛かり”が何なのかが思い出せれば……!)

プリンツ・オイゲン『……あっ!もしかしてまた頭痛ですか!?』オロオロ

ビスマルク「え?あ、ううん。そうじゃないの。ちょっと、気になったことがあって……」


ショタ提督「………」

ショタ提督(少しずつだけど、状況は着実に変わってきてる……!)

姉さん達の様子を観察してみると……ビスマルク姉さんと木曾姉さんは言わずもがな、文月姉さん達も、僅かに変化がある。

徐々に色が戻り始め、顔色も良くなってきているのだ。

ショタ提督(この調子なら、後もう少し時間をかければ……姉さん達を全員、助けられる……!)

時間は決して無限ではない。いつ“終わりの時”が来るかも分からない。

だけど……今のところ、“ここ”が崩壊する兆しは無い。このまま、何も起こらない内に姉さん達を救うことが出来れば……!

ショタ提督(……やるんだ、僕……!その為に“ここ”に来たんだ……!)


↓1龍田のコンマ --く:26.5/50
↓2木曾のコンマ -憶:33/50
↓3文月のコンマ --く:21/50
↓4ビスマルクのコンマ -憶:30/50

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。

22:30~23:30頃開始予定です。

始めます。

ビスマルク「………」

プリンツ・オイゲン『……あの、本当に大丈夫ですか?』

ビスマルク「……えぇ」

プリンツ・オイゲン『なら良いですけど……もしまた頭痛が起こったら、すぐに逝って下さいね?」

ビスマルク「……えぇ」

プリンツ・オイゲン『この前は急に倒れてびっくりしちゃいましたし……』

ビスマルク「……えぇ」

プリンツ・オイゲン『………』

プリンツ・オイゲン(ビスマルク姉様、さっきから『えぇ』しか言ってないなぁ……)

ビスマルク「………」

ビスマルク(思い出せそうで思い出せない……後ちょっとまで出かかってるのに……!)

ビスマルク(それを思い出すことが出来れば、何かが変わるかもしれない……そんな予感がするのに、どうしても頭に出てこない……!)



ショタ提督「………」

ショタ提督(……木曾姉さんと同じ表情、か)

ビスマルク姉さんの顔を見て、何を考えているかを予想する。

今までの傾向と照らし合わせれば……多分、木曾姉さんと似たようなことを考えているはずだ。

ショタ提督(もちろん、確証は無いけれど……そうとしか考えられない)

木曾姉さんもビスマルク姉さんも、最初に比べて明らかに何かを疑問に思う素振りを見せている。

実際、2人共……“ここ”で環境が一切変わらないことを“知覚”している。これは大きな進展だ。

ショタ提督「………」

ショタ提督(この前は、木曾姉さんに直接聞いても話してもらえなかったっけ……さて、どうするか……)



提督の行動

直下

ショタ提督「う~ん……」

ショタ提督(真正面から切り出したとしても、多分話してもらえないよね……)

1度、木曾姉さんとの対話で失敗している。相手が違ったとしても、同じ方法が通用する保証は無い。

となると、別の方法を考えなければならないが……

ショタ提督「………」

ショタ提督(……口で言うのがダメなら、文字ならどうだろう?)

僕が聞くよりも、姉さん本人が自分で考え……疑問を明らかにしてくれるかもしれない。

僕からすれば、間接的に聞く……いや、盗み聞きに近い行為になってしまうけれど……

ショタ提督「……!」フルフル

ショタ提督(いや、それなら後で怒られればいい。今は姉さん達の違和感をはっきりさせることが最優先だ!)



ビスマルク「………」

プリンツ・オイゲン『………』

ビスマルク(何か……ほんの少し、心当たりを引っ張り出せるきっかけがあれば……!)

プリンツ・オイゲン(不安だなぁ……姉様は大丈夫というけど、前の光景が目に焼き付いてて……)

ショタ提督「………」つメモ スッ

ショタ提督(紙とペンがあって助かった……これを“部屋”の中に落として……)ハラリ

ショタ提督「……!」タタタ…!

ショタ提督(1度部屋から離れる……!)

ビスマルク「……?」チラッ

プリンツ・オイゲン『今、部屋の外から音が……』チラッ

ビスマルク「……!何かしら、これ……」つメモ スッ

プリンツ・オイゲン『……メモ、ですかね?』

ビスマルク「誰かの……って、40周目提督に決まってるわよね。私達以外となると、あの子しかいないもの」

プリンツ・オイゲン『あ、確かに……』

ビスマルク「えっと……“姉さんは何か悩みを抱えているようだ。違和感を感じているようにも見える”……」

プリンツ・オイゲン『……?どういうことでしょうか?』

ビスマルク「………」

ショタ提督「………」ジー

ショタ提督(これで姉さんが何か違った反応を見せてくれれば……!)



反転コンマ判定:ビスマルクの反応は?

01~49:メモの意味に気づかない
-憶再生率:並 ×1.0
50~98:メモの意味は気づくが、違和感の正体は分からず
-憶再生率:高 ×1.5
ゾロ目:あれ?頭の中に何かが――
-憶再生率:特大 ×2.0

直下

00:おや?ビスマルクの様子が……


ビスマルク「……!」

ビスマルク(これって今の私のことじゃない!あの子、そこまで見抜いて……)

ビスマルク(しかも、悩みだけならまだしも“違和感を感じていること”まで……)



ピキッ…!



ビスマルク「うっ……!」フラッ…

ショタ提督「……!?」

プリンツ・オイゲン『ッ!?ビスマルク姉様!?』

ビスマルク(あの時ほどじゃないけど、また頭痛が……!)





――ビスマルクお姉ちゃん!今日も出撃お疲れ様!ゆっくり休んでね!

――ありがとう、admiral。





ビスマルク(……ッ!?今、頭の中に……声が……)

ビスマルク(アド、ミラル……?確か、意味は“提督”……え?どうして私はそんなことを知って……)

ビスマルク「……っ」

ショタ提督(ね、姉さん……?急に頭を抱え込んだけど……ま、まさか頭が痛いとか……!?)

プリンツ・オイゲン『姉様!大丈夫ですか!?』

ビスマルク「……え、えぇ。ちょっと眩暈がして……」

プリンツ・オイゲン『いえ!どう見ても苦しそうでしたよ!?』

ビスマルク「大丈夫よ……もう治まったから……」

プリンツ・オイゲン『でも……』

ビスマルク(……さっき、頭に飛び込んできた声……凄く、聞き覚えが……それでいて、懐かしいような……)

ショタ提督「………」

ショタ提督(……メモを見てもらったことで、まさか眩暈を起こしてしまうなんて……ビスマルク姉さん、ごめんなさい……!僕のせいで……っ!)



ビスマルクの-憶 コンマ一の位×2.0 再生

直下

2×2.0=4
30+4=34/50


ショタ提督「………」

ショタ提督(まさか、メモを見せただけで……あんなことになるなんて……)

ビスマルク姉さんがメモを見た途端、頭を押さえてしゃがみ込んだ。

間違いなく、僕が余計なことをしてしまったせいだ……ビスマルク姉さんを苦しめてしまった……

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(どうして、こんなことに……)

目先のことにとらわれ過ぎて、大事なことを忘れていた……そんな自分が情けなくなる。

姉さん達に踏み込んだ内容を話すということは、“向こう”の姉さん達にも負担をかけることになりかねない。

そんなことすら考えず、僕は……!あんな、無理に思い出させるようなことをして……!

ショタ提督「………」

ショタ提督(……ごめんなさい。ビスマルク姉さん……本当に、ごめんなさい……っ!)

心の中で謝罪する。出来ることなら、ビスマルク姉さん本人の前で言うべきだが……

もう、“あの現象”が目前に迫っている……今からでは、もう間に合わない……

ショタ提督「……っ!」フルフル

ショタ提督(だけ、ど……悔やんでばかりも、いられない……ここで落ち込んでいたら、“ここ”に取り込まれてしまう……)

そう。以前、自分を責めるあまり……精神がおかしくなり、“ここ”の影響を強く受けてしまった。

それを防ぐには、常に安定した精神状態を保たなければならない。つまり――







――グニャリ……ッ!






ショタ提督「……!」

ショタ提督(……来た。予想通り、このタイミングで……!)


グニャ……ググッ……!


ショタ提督「………」


グニャ……ググッ……!


ショタ提督(――失敗を悔やむことはあっても、それを引きずることは許されない。無理にでも、それを受け入れて……)

ショタ提督(……姉さん達と、触れ合わない……そこに私情は挟めない……ッ!)







――グニャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!







―――



「………」

「………」

「………」

「………」



「………」

「………」

「……明石さん」

「……はい」

「ビスマルクさん達は……いつ……」

「………」フルフル

「……でも、もしこのまま……」

「……ダメ、です」

「……!」

「私達は……提督を信じて待つだけです。それ以外の可能性は……考えては、いけません……!」

「……っ」

「……夕張さんの気持ちは、痛い程分かります……私だって、何度も……」

「……ですが、提督を送り出した私達が諦めているようでは……提督に会わせる顔がありません……!」

「……はい。すみません……私、弱気になってました。何があっても、信じ抜きます……!」

((提督を……そして、ビスマルクさん達を……!))



―――

―――







龍田:26.5/50『変ね……どうして、自分でも知らないことを……』



木曾:33/50『くそっ!頭に何かが引っ掛かるのに、それを思い出せない……!』



文月:21/50『う~ん……あの時の頭痛、何だったのかな……?』



ビスマルク:34/50『頭の中に響いた声……懐かしい感じがしたわね……』







―――

                                   ゴゴ……










ゴゴ……






                          ゴゴ……





       ゴゴ……








                 ゴゴ……








                                    ゴゴ……








  ゴゴ……









                                                    ゴゴ……







                                    ゴゴ……








       ゴゴ……

――Re:Re:Re:Re:Re:Re:[1/3]


龍田「あら?満開だと思ったのに、桜が全然咲いてないわね~……」

「………(ん?そういやそうだな。今年は春にしては寒いと思ったけど、やっぱそれか?)」

龍田「う~ん……それしか考えられないかな。でも、見たかったな~……綺麗な桜」

「………(まぁその内咲くだろ。寒いっつっても、後少しもしたら暖かくなるだろうし)」

大井『春だというのに、全然暖かくならないわね』

木曾「……いや、それどころじゃない。冬が空ける前から気温がほとんど変わってなかったぞ」

大井『えっ?じゃあ、季節が無くなってるってこと!?』

木曾「……それは俺にも分からない。だけど、明らかに何かがおかしいのは確かだ」

木曾(その何かが、心当たりがある気がするんだが……どうも思い出せない)

木曾(俺自身と、何か関係があるはず……姉さん達からは考え過ぎと言われそうだが、何故か他人事とは思えない……一体、どうして……)

文月「……あれ~?今年はあんまりあったかくないような……」

「………(そうね……去年に比べると、少し肌寒いような……)」

文月「そよ風もちょっぴり冷たいし……桜も咲いてないなぁ……」

「………(今まではこんなことは無かったけど……珍しいわね)」

プリンツ・オイゲン『……今年も桜が咲きませんでしたね』

ビスマルク「えぇ。それに、春特有の暖かさも感じないわ」

プリンツ・オイゲン『はい……でも、寒くも無いんですよね』

ビスマルク「………」

ビスマルク(この違和感の正体は何なの……?何かが渦巻いているのに、どうしても思い出せない……!)

プリンツ・オイゲン『……あの、大丈夫ですか?体調が悪いなら、すぐにお休みに……』

ビスマルク「……大丈夫よ。ちょっと考え事してただけだから」



ショタ提督「………」

ショタ提督(……ビスマルク姉さん)

時間が戻って……正確には、姉さん達の状況以外の時間が戻って……

僕がビスマルク姉さんにやってしまったことは、表面上は無かったことになってしまった。

ショタ提督(……だけど、僕はしっかり覚えている。せめて、僕は絶対に忘れちゃいけない……!)

例え姉さん達が忘れてしまっても、僕だけは覚えておかなければならない。

自分がしてきたこと……良いことはもちろん、悪いことも……すべてが積み重なって、“今”があるのだ。

ショタ提督(……次は失敗しない。ビスマルク姉さん……あの時はごめんなさい。だけど、同じ過ちは……絶対に繰り返さないから……!)



↓1龍田のコンマ --く:26.5/50
↓2木曾のコンマ -憶:33/50
↓3文月のコンマ --く:21/50
↓4ビスマルクのコンマ -憶:34/50

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

ビスマルク「呪いなんて……呪いなんてぇッ!」ゴォッ!

木曾「俺だって……球磨型としての意地があるんだ……ッ!」ゴォッ!

文月「改二パワーで前回の無念を晴らすもんっ!」ゴォッ!

龍田(……え、えっと、初登場でも負けないぞ~……なんて……うぅ、会話に混ざれない……)


今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。

22:30~23:30頃開始予定です。

始めます。

プリンツ・オイゲン『過ごしやすいといえば過ごしやすいんですけど、それがずっと続くのはちょっとおかしいですよね~……』

ビスマルク「……そう、よね。こんなこと、普通ならあり得ないわ」

プリンツ・オイゲン『今までは普通に桜が咲いてたり雪が降ったりしてたのに……どうして急に……』

ビスマルク「………」

プリンツ・オイゲン『鎮守府の外で何か起こったんでしょうか?少なくとも、この辺りでは無いことは確かですけど……』

ビスマルク「………」

ビスマルク(鎮守府の外……多分、それは違う)

ビスマルク(どうして言い切れるかは分からないけど……どういうわけか、そうじゃないと確信してる私がいる……)

ビスマルク(それどころか、原因はもっと身近に……物凄く近くに存在しているような……)

ビスマルク(でも、その先を考えようとすると……頭に靄がかかったかのように、何も思い浮かばなくなってしまう)

ビスマルク(この言いようの無いモヤッとした感じ……どうすれば晴らせるのかしら……)



ショタ提督「………」

ショタ提督(時間は戻ったとはいえ、考えてることは……きっと、同じ……)

木曾姉さん、そしてビスマルク姉さん自身の様子を間近で見て来た僕には分かる。

2人はあれからずっと、同じことを考え……いや、悩み続けている。

ショタ提督(……だけど、僕がその疑問を問いかけても……)

そう。直接話しても、間接的に聞いたとしても……2度とも、失敗に終わっている。

これは恐らく、姉さん達が僕に話したくないというより……その“疑問”を、姉さん達ですら分かっていないのだと思う。

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(打つ手無し、なのかな……)

もちろん、何度も僕が問いかければ……いつかは姉さん達が“疑問”の意味に気づき、僕に話してくれる時が来るはずだ。

ただ、時間は有限である以上、同じ方法ばかりを試している余裕は……



提督の行動

直下

ショタ提督「………」

ショタ提督(……いや、待てよ?ここは1度、姉さんには悩みを忘れてもらうのは……)

いつも悩んでいるままでは、精神を病んでしまう。それこそ、少し前の僕のようになってしまえば……

悩みや違和感を自覚してもらうことはまず置いておき、姉さんの心のケアを優先した方が良いかもしれない。

ショタ提督(……うん、そうしよう。元々僕が“ここ”に来た理由は……姉さん達を助ける為)

ショタ提督(その姉さん達が悩んでいる状況で、悩みについてを問いただし続けるのは……本末転倒だよね)

そうと決まれば、ビスマルク姉さんがリラックス出来るような方法を考え始める。

女の人が何をすれば喜んでくれるかは、男の僕には分からないけれど……その分、しっかり考えて結論を出さなければ……!



ビスマルク「………」

プリンツ・オイゲン『……ビスマルク姉様?』

ビスマルク「……え?」

プリンツ・オイゲン『さっきから無言ですけど……もしかして、また……』

ビスマルク「あ、ううん。頭痛は無いから、大丈夫……」

ビスマルク(……考えれば考える程、底なし沼にはまっていくような……)

ショタ提督「……ビスマルク姉さん、プリンツ姉さん」

ビスマルク「……40周目提督?」

プリンツ・オイゲン『あ、40周目提督君!グーテンモーゲン!』

ショタ提督「こんにちは。さっきから険しい表情だったから、様子を見に来たんだけど……」

ビスマルク「……そう、かしら」

ショタ提督「うん。理由は分からないけど……ただ、僕から言えるのはね?息抜きすることも大切だよ?」

ビスマルク「息抜き……」

プリンツ・オイゲン『あ、私も賛成です!ここ最近の姉様は、どうも気分が沈んでますし……思いっ切りハメを外した方が良いと思います!』

ショタ提督「……!」

ビスマルク「いや、ハメを外すと言われても……」

プリンツ・オイゲン『例えばスキンシップとか!ほら、40周目提督君はちょうど抱き心地が良さそうな体してますし、抱き枕だと思って抱き締めてみるのは……』

ショタ提督(……あ、あれ?外で軽い散歩を勧めようかと思ったけど、プリンツ姉さんが話を進めてる……)

ビスマルク「………」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……迷ってるみたいだけど、どうしよう……まさか僕から『うん!抱き着いて!』なんて言えないし……)



反転コンマ判定:ビスマルクの行動は?

01~49:ぎこちなく抱き着く
-憶再生率:並 ×1.0
50~98:そっと抱き着く。すると提督の温かみが……
-憶再生率:高 ×1.5
ゾロ目:思い切り抱き着く。すると目の前に――
-憶再生率:特大 ×2.0

直下

08→80:優しく包み込むように


ビスマルク「えっと、じゃあ……良い、かしら……?」

ショタ提督「……う、うん」

プリンツ・オイゲン『も~!40周目提督君とはずっと一緒に過ごして来たじゃないですか!今更恥ずかしがることありませんって!』

ビスマルク「……確かにそうね。40周目提督……失礼します。んっ……」ダキッ…♪

ショタ提督「あ……」

プリンツ・オイゲン『そうそう!そんな感じです!』

ビスマルク「………」ギュッ

ショタ提督「……どう、かな?」

ビスマルク「……プリンツの言った通りね。温かくて、柔らかくて……優しい気持ちになれるかも」

ショタ提督「……そっか」

プリンツ・オイゲン『……ふふっ♪』

プリンツ・オイゲン(ビスマルク姉様、さっきよりも優しい表情に……私の予想通りですっ!)

ビスマルク「………」ギュウッ

ショタ提督「………」

ショタ提督(……小さくだけど、伝わって来る。ビスマルク姉さんの……鼓動。“生きている”という……証)

ビスマルク「………」

ビスマルク(不思議……40周目提督を抱き締めているだけで、さっきまでの違和感が薄れて……)

ビスマルク(凄く、幸せな気持ちになれるというか……こうしているだけで、心が軽くなって……)



ビスマルクの-憶 コンマ一の位×1.5 再生

直下

8×1.5=12
34+12=46/50<リーチ!>


ビスマルク「………」スッ…

ショタ提督「あ……」

ビスマルク「……ありがとう。もう大丈夫よ」ニコッ

ショタ提督「……っ!それなら良かった……」

ショタ提督(今……ビスマルク姉さん、微笑んで……)

プリンツ・オイゲン『どうですか?良い感じにリフレッシュ出来ました?』

ビスマルク「えぇ、貴女と40周目提督のお陰でね」ニコッ

プリンツ・オイゲン『えへへ~♪お役に立てて何よりですっ!』

ビスマルク(……40周目提督の、今の感触。前にもどこかで……)




――ビキィ…ッ!




ビスマルク「はぐっ!?」バタッ

ショタ提督「っ!?び、ビスマルク姉さん!?」

プリンツ・オイゲン『きゃっ!?び、ビスマルク姉様!?」

ビスマルク「うぐっ……あぐ……っ!?」ガクガク

ビスマルク(痛い痛い痛いっ!頭が破裂しそうなくらい痛いっ!痛い痛い痛い痛い痛いッ!)




――パリィ…ンッ…!




ビスマルク「かはっ……」ガクッ

ショタ提督「ね、姉さん!しっかりして!姉さんっ!」

ショタ提督(ど、どうしよう!?こんなこと、今まで無かったのに……!?)

プリンツ・オイゲン『姉様!?あの時の頭痛ですか!?姉様!姉様ぁっ!」

ビスマルク「………」






――――――――

―――――

――
















「お前達なんて全員……ぶっ[ゴゴ…]やるっ!」



――な、何……これ……夢……?



「あいつらにやられた[ゴゴ…]だけど、悪く思わないでね?どうせアンタ達も敵なんだから!」



――ッ!?何なのよ、これ……ッ!?



「1人残らず[ゴゴ…]……!私達と鉢合わせたのが運の尽き……!」



――あいつら……誰、なの……!?どうして……



「ほらほらぁ!そんなんじゃ私達には[ゴゴ…]ないよ!」



――私を……いや、私達を……ッ!



「悔しかったら[ゴゴ…]してみせなさい!まぁ、お前達程度じゃ無理だろうけどね!」














―――




「………」

「ビスマルク姉様……」

「………」

「………」

「……ぅ」

「「「ッ!?」」」

「ぁ……」

「び、ビスマルク姉様!?[ゴゴ…]が[ゴゴ…]んですか!?」

「ぃ……ぅ……」

「私です!プリンツ・オイゲンです!分かりますか!?」ギュッ

「………」

「……姉様?ビスマルク姉様!?」

「の、脳波脳波……!」カチャカチャ

(今まで、ずっと[ゴゴ…]ままだったのに……もしかして、提督が……!)

「……す、凄い……!数値が今までよりも、明らかに良くなっています!後少しで……!」

「ほ、本当に……?」

「……ビスマルクさんは、必ず[ゴゴ…]ます。提督が……必ず、[ゴゴ…]くれます……!」

「……提、督……!お願いっ!姉様を……ビスマルク姉様を、助けて……っ!」ギュッ

「………」




―――

――

―――――

――――――――



ビスマルク「……ぅ」ムクリ

ショタ提督「ビスマルク姉さんッ!」

プリンツ・オイゲン「姉様!?あの、私のことが分かりますか!?」

ビスマルク「……プリンツでしょ?忘れるわけがないわ」

プリンツ・オイゲン「うぅ……良かったぁ……!」

ショタ提督「……僕のことは、その……」

ビスマルク「……40周目提督」

ショタ提督「……うん」

ビスマルク「……いや、“提督”……」

ショタ提督「……ッ!?」

ショタ提督(ビスマルク姉さん……僕のことを、提督って……)

ビスマルク「………」




ゴゴ…




         ゴゴ…




ゴゴ…




ショタ提督「っ!?」

ショタ提督(い、今……ビスマルク姉さんと、プリンツ姉さんの姿が……歪んで……ッ!)

ビスマルク「………」

ビスマルク(……凄まじい痛みが頭を走ったと思えば、さっきの夢……)

ビスマルク(そして、私が“艦娘”であること……この子は、私達の“提督”であるということ……)

ビスマルク(それだけじゃない。私は、あいつらに……うぐっ!)ピキィッ!

ビスマルク(だ、ダメ……それ以上を……より詳しいことを、思い出そうとすると……また、痛みが……)

ビスマルク「………」チラッ

ショタ提督「………」

ビスマルク(……きっと、その先の鍵は……この子が握っている。理由は思い出せないけど、この子を見ると……凄く、懐かしい気持ちになるから……)
















≪-- ビスマルクが“記憶”を取り戻しかけています --≫














――Re:Re:Re:Re:Re:Re:[2/3]


「………(……今年は割と涼しいな)」

龍田「そうねぇ……去年までは天龍ちゃんが暑さで溶けちゃってたのに」

「………(暑さは苦手なんだよ……でもこれくらいなら俺でも耐えられるぜ!)」

龍田「胸張って言うことじゃないと思うよ~?」

木曾「……おかしい」

球磨『うん……こんなに涼しい夏は異常クマ』

木曾「……いや、夏が涼しいからおかしいわけじゃない。むしろ、気温の変化が極端に乏しいことの方が不自然だ」

球磨『そういえば、ここ最近暑さも寒さも感じない日々が続いてるような……』

木曾「………」

木曾(くそっ!何かが引っ掛かる感じがするのに、その何かが思い浮かばない……!)

木曾(重要なことのはずなんだ……!でも、後少しが出てこない……!)

文月「何だか、あまり暑くないね~?」

「………(だねぇ……今年は冷夏で良かったよ)」

文月「でも、どうして涼しくなったのかなぁ?」

「………(知らないけど、私としてはこっちの方が過ごしやすいから大歓迎)」

文月「……望月ちゃんは相変わらずだね~」


ショタ提督「………」

ショタ提督(龍田姉さん、木曾姉さん、文月姉さんは特に変化無し……)

ショタ提督(……だけど、ビスマルク姉さんは違う)チラッ


ビスマルク「………」


ショタ提督「………」

ショタ提督(あの時以来、何も話していない。いつも傍にいるプリンツ姉さんもいない……いや、それどころか……)


ビスマルク[ゴゴ…]ヒュルル…


ショタ提督「……っ」

ショタ提督(ビスマルク姉さんの姿だけ、姿が崩れて……しかも、ビスマルク姉さんの周りだけ……)

ショタ提督(空間そのものが、歪んで……まるで、“ここ”から消滅して……)

ショタ提督「……!」フルフル

ショタ提督(いや、悪い方に考えるな……!もしかすると、“向こう”のビスマルク姉さんが……!)


ビスマルク「………」


ショタ提督「………」

ショタ提督(……ビスマルク姉さん、皆……)



↓1龍田のコンマ --く:26.5/50
↓2木曾のコンマ -憶:33/50
↓3文月のコンマ --く:21/50
↓4ビスマルクのコンマ 記憶:46/50<リーチ!>

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。

22:30~23:30頃開始予定です。

始めます。

木曾「………」

球磨『う~ん……過ごしやすいんだけど、やっぱり不思議クマ』

木曾「………」

球磨『春も夏も、ず~っと同じ温度だなんて……』

木曾「………」

木曾(春だけなら、今年は冷涼な季節というだけで終わらせていたが……)

木曾(これが夏まで続くなんて……明らかにおかしいだろ)

球磨『……木曾?ずっと無言だけど、何かあったクマ?』

木曾「え?あ、いや……ちょっとな」

球磨『……?』

木曾(……気温だけじゃない。それと同じくらい、何かを忘れているような……)

木曾(この前の頭痛の時の……俺が“艦娘”であることか?いや、それと気温は関係無いよな……)



ショタ提督「………」

ショタ提督(ビスマルク姉さんのことも気になるけれど……他の姉さん達を疎かにするなんて出来ない)

僕は姉さん達を救う為に“ここ”に来た。だからこそ、何とかして姉さん達全員と触れ合わなければならない。

ビスマルク姉さんの状態は見過ごせないが……同時に木曾姉さん達とも交流し、状況を良くしていく必要がある。

ショタ提督(……木曾姉さんと話す時は、他のことを挟まないようにしないと)

木曾姉さんは依然として、“ここ”には僕と木曾姉さんと球磨型の姉さん達しかいないと認識しているらしい。

今まで通り、僕はそれを前提として話していく。間違っても、ビスマルク姉さんや他の姉さん達の話題は出してはいけない。

ここまできて、間違った刺激を与えてしまい、姉さん達に悪い影響を与えてしまうことになれば……

ショタ提督「……っ!」フルフル

ショタ提督(いけない……また思考が悪い方向に……!とにかく、ガムシャラに木曾姉さんと話さなきゃ……!余計なことは考えるな……!)



提督の行動

直下

ショタ提督「………」

ショタ提督(とはいっても、何を話せば良いか……)

この前は、違和感についてを質問したが……やはり話してもらえなかった。

この時点で踏み込むような話題はアウトだ。となると、無難な話題しかないが……

ショタ提督「………」

ショタ提督(無難、か……悩みについては一切触れないよう、慎重に話さないと……)

話題を出さないと決めていても、うっかり口に出してしまうことは十分考えられる。

常に頭で話す内容を考えながら、用心して会話しないとならない。

ショタ提督(……よし)



木曾「………」

球磨『………』

ショタ提督「………」

ショタ提督(出来るだけ自然に……いつものようにすれば……)

木曾(どれだけ考えても分からない……くっ!何かが頭の中に出かかってはいるんだが……)

球磨(さっきから深刻そうな顔してるけど、何か悩みがあるのかな……?)

ショタ提督「………」スタスタ…

ショタ提督(後はこのまま木曾姉さん達に声を……)



グニャァ…ッ



ショタ提督「……っ!?」ヨロッ…

ショタ提督(急に地面が歪んで……あ、足元が崩れ……)

ショタ提督「……!」バターン!

木曾「うわっ!?」

球磨『クマッ!?』

ショタ提督「………」

木曾「……40周目提督?」

球磨『……えっと、40周目提督君?』

ショタ提督(や、やっちゃった……よりによって、空間の歪みで転んじゃうなんて……)

ショタ提督(木曾姉さん達からすれば、躓くのが難しい程平坦な廊下なのに……)



反転コンマ判定:木曾(+球磨)の反応は?

01~49:(こんな所で転ぶなんて……)
-憶再生率:並 ×1.0
50~98:全力で提督を心配する
-憶再生率:高 ×1.5
ゾロ目:懐かしい光景が目に浮かび――
-憶再生率:特大 ×2.0

直下

51→15:珍しい物を見るような感じ


木曾「………」

球磨『………』

木曾(……あんな段差が無い所で転ぶのか)

球磨(40周目提督君……意外とドジッ子クマ?)

ショタ提督「………」

ショタ提督(痛みは全く無いけど、頭を“床”にぶつけちゃったし……痛がる素振りを見せないと不自然だよね)

ショタ提督(……いや、そもそもこんな所で転んでる時点で不自然か……)

ショタ提督「痛た……ごめんなさい。驚かせちゃって」スクッ

球磨『いや、それは良いんだけど……』

木曾「……見事に顔からダイブしたな」

ショタ提督「え、えっと……足を滑らせちゃって……」

ショタ提督(まさか『足元の空間が歪んでバランスを崩した』なんて……言えるわけ、ないよね……)

木曾「……とりあえず、その……大丈夫か?」

球磨『鼻とか、怪我してないクマ?』

ショタ提督「……うん。それは大丈夫」

木曾「……そうか」

球磨『とりあえず一安心クマ』

ショタ提督「………」

木曾「………」

球磨『………』

ショタ提督(ど、どうしよう……何だか微妙な空気に……)

木曾(……歳の割にしっかりしてると思っていたが、こういうところは子供らしいな)

球磨(40周目提督君の印象がちょっとだけ変わったクマ。もちろん良い意味で)



木曾の-憶 コンマ一の位×1.0 再生

直下

6×1.0=6
33+6=39/50


木曾「……本当に大丈夫なのか?」

ショタ提督「え?」

球磨『う~ん……やっぱりちょっと見せて!』

ショタ提督「わっ!く、球磨姉さん……!」

球磨『むむむ……』

木曾「……どうだ?」

球磨『……本当に怪我1つ無いクマ。もしかしたら鼻が折れてるんじゃないかって思ったけど……』

ショタ提督「あ、あはは……昔から丈夫なのが取り柄だから……」

ショタ提督(……そういえば、“向こう”でも風邪1つひいたこと無かったっけ)

姉さん達に嘘をつくことは後ろめたいけれど……本当のことは、まだ話すべきでは無いと思う。

何せ、姉さん達の状況や……それどころか、僕が人間であるかさえ……

木曾「……まぁ、次はしっかり足元に気をつけろよ?」

球磨『丈夫だからと過信するのは大怪我の元クマ!』

ショタ提督「……うん。ありがとう、木曾姉さん、球磨姉さん」

木曾「気にするな。従業員とはいえ、もう俺達の仲間だからな」

球磨『そういうことクマ!』

ショタ提督「………」

“仲間”、か……“今の”木曾姉さん達にも、そう思ってもらえるのは……凄く嬉しい。

だけど……それではダメだ。仲間なのは間違っていない。だけど……僕は――

ショタ提督(――“提督”、なんだ……)

――Re:Re:Re:Re:Re:Re:[3/3]


龍田「ん~!今年は良い年ね~!冬まで寒くないなんて!」

「………(マジか……冷夏の次は暖冬かよ)」

龍田「私にとっては過ごしやすい冬だわ~!」

「………(全国のちびっ子は雪が降らなくて泣いてそうだけどな)」

龍田「雪崩事故や雪かきで疲れる人が減るから良いでしょ~?」

「………(まぁ、そりゃそうだけどさ)」

木曾「………」

北上『……流石に変だよね』

木曾「……1年中気温が変わらないなんて……こんなこと……」

北上『異常気象ってレベルじゃないよ。こんなこと、日本じゃあり得ないはず……』

木曾「………」

木曾(……ここまでくると、気候云々の問題じゃない。どう考えても、俺の頭の引っ掛かりと関係しているはずだ……!)

木曾(今までこんなことは無かったんだ!俺が違和感を感じ始めてから、何かがおかしくなり始めて……!)

文月「……あれ?今年はあまり寒くないね~」

「………(……うん。雪もほとんど降らなかった)」

文月「珍しいこともあるんだね~。でも、何だか冬っぽくないなぁ……雪が降ればワクワクするのに~……」

「………(……そういう年もあると思う)」


ショタ提督「………」チラッ



ビスマルク「………」



ショタ提督「………」

ショタ提督(やっぱり、ビスマルク姉さんは話さないままか……)

少なくとも、最初に見た時と比べて劇的に顔色も良くなっている。それどころか、目の輝きもほとんど戻っている。

だからこそ……今のビスマルク姉さんの様子は、不安でも歓喜でも無く……純粋に、不思議に思う。

ショタ提督(……目の焦点も合ってる。少し下を向きながら……まるで物思いにふけるように……)

ビスマルク姉さんのことも気になるが……それと同時に、木曾姉さん達の行動がまた変わらなくなっていることも気がかりだ。

もっと姉さん達との交流を増やすべきか……解決策としては、それしか思い浮かばない。

ショタ提督(……とにかく、考え込むより行動しないと。悩めば悩む程、精神状態が悪くなるだけだ……!)


↓1龍田のコンマ --く:26.5/50
↓2木曾のコンマ -憶:39/50
↓3文月のコンマ --く:21/50
↓4ビスマルクのコンマ 記憶:46/50<リーチ!>

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます

北上『木はずっと緑のまま、暖かくも寒くも無い風、天気も毎日晴れ続き……』

木曾「………」

北上『な~んかおかしいよね。原因は分からないけど、どう考えても普通じゃないよ』

木曾「………」

北上『木曾はどう思う?この異常気象を越えた摩訶不思議現象』

木曾「……変だ」

北上『いや、変なのは分かり切ってるんだけど……』

木曾「そうじゃない……そうじゃないんだよ……」

北上『……木曾?』

木曾(俺は……何か、凄く大事なことを忘れてる気がするんだ……)

木曾(でも、それがどうしても思い出せない……!頭には出かかっていても、思い出そうと遠のいてしまう……!)

木曾(何なんだ……何なんだよ、これ……!?俺は一体、何を忘れてるんだ……!?)



ショタ提督「………」

ショタ提督(木曾姉さん……今まで以上に悩んでるように見える……これって、やっぱり……)

今更考えるまでも無い。間違いなく、“ここ”の異常だろう。

だけど、それを僕が知っていたとしても……木曾姉さんから話してもらわないと、それに合わせた行動が取れない。

異常に気づいたとしても、“向こう”のことまで気づいていない。あるいはそれも含めて気づいている。

この両者で、僕が取る行動や話す内容は……劇的に違ってくる。

ショタ提督(……ただ、姉さん達の会話から想定するとすれば……まだ、“向こう”のことには気づいていないはず)

もし気づいているなら……恐らく、僕に何かしらの問いかけをしてくれるだろう。

それが無いということは、やはり……あくまでも“ここ”の異常を気にかけているだけと考えるべきだ。

ショタ提督「………」

ショタ提督(前よりは、違和感について話してくれそうな雰囲気だけど……確証は無い。さて、どうする……)



提督の行動

直下

ビスマルク(今度こそ……今度こそいけるわ……!)ゴゴゴ

木曾(リーチ確定……今回こそ決めてみせる……ッ!)ゴゴゴ



文月「……また出番無くなってきちゃった」シュン

龍田「大丈夫よ~……私もだから……」


今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。

22:30~23:30頃開始予定です。

始めます。

ショタ提督「………」

ショタ提督(いや、発想を変えよう。僕から切り出すんじゃなくて、木曾姉さんの話を聞けば……)

僕が疑問を投げかけるのではなく、あくまでも木曾姉さんから話題を出してもらう。

きっと、姉さんも……自分から話し出す方が、楽だと思うから……

ショタ提督(だけど、姉さんから話を聞くには……)

ただここで立っているだけでは、間違いなく姉さんは自分が抱く疑問を口に出すことは無いだろう。

つまり、姉さんから違和感の原因を問いかけることなく、向こうから僕に積極的に話してもらえそうな雰囲気を作らなければならない。

ショタ提督(……普通に接するより難易度が高い気がするけど、やるしかないか……!)



北上『何か超常現象でも起こってるのかな……?』

木曾「……っ」

木曾(くそっ……!思い出せ、俺……もう先が出かかってるんだ……!)

木曾「………」

木曾(……ダメだ。やっぱり、何度考えても……すぐに頭から消えて……!)

ショタ提督「……木曾姉さん、北上姉さん」

北上『……あ、40周目提督君』

木曾「ううっ……40周目提督か」

ショタ提督「話し声が聞こえたから、少し立ち寄ったんだけど……何の話をしてたの?」

北上『えっとね?最近、季節感が無い日が続くからおかしいな~って』

ショタ提督「季節感……?」

ショタ提督(言いたいことは分かるけど、ここはあえて分かってない風を装わないと……)

木曾「……あぁ。夏でも涼しく、冬でも暖かい……いや、1年中ずっと同じ気温が続いている」

北上『それこそ、紅葉も桜も無い。蝉も鳴かないし雪も降らない……どう考えてもおかしいと思わない?』

ショタ提督「……なるほど、そういうことか。確かにおかしいよね、僕も疑問に思ってたんだ」

ショタ提督(僕からは意見や考えを言わない。木曾姉さんから、僕に話してくれるタイミングを……)

北上『私には原因がさっぱりなんだけど、木曾はどう思う?』

ショタ提督「……!」

ショタ提督(来た!ここだ……!)

木曾「………」



反転コンマ判定:木曾の反応は?

01~49:当たり障りのないことしか話せない
-憶再生率:並 ×1.0
50~98:少しぼかしながら話す
-憶再生率:高 ×1.5
ゾロ目:自分の疑問を全て話す
-憶再生率:特大 ×2.0

直下

29→92:提督には聞こえていた。その僅かに漏れる声が……


木曾「………」

木曾(俺が感じてることをそのまま話しても、多分ドン引かれるだけだろうな……)

木曾(だけど、この疑問を……頭に霧がかかったような違和感を、誰かに話せば……少しは晴れるかもしれない)

ショタ提督「………」

北上『………』

木曾「……!」

木曾(……そのままは無理だが、それとなく……話してみるか)

木曾「……何となく、だけどな」

ショタ提督「……!」

ショタ提督(話してくれるんだ……!やっぱり、この方法が正しかったんだ……!)

木曾「どうも……その異常気象は、俺達も無関係とは言えない気がする」

ショタ提督「……無関係じゃない?」

北上『どういうこと?』

木曾「ほら、環境問題……にしては気候の変化が大きすぎるけどさ。地球規模で起こってる異常なら……」

木曾「俺達だって、どこかで関与してるということになるだろ?」

北上『いやまぁ、それはそうかもしれないけど……随分スケールの大きい話だね』

ショタ提督「………」

木曾「……本音を言うと、俺達というより“俺”が関わってるような気がするんだけどな」ボソッ

ショタ提督「っ!!」

北上『え?』

木曾「……いや、何でも無い」

ショタ提督「………」

ショタ提督(今、『俺が関わってる』って……小声だったけど、確かに聞こえた……!)

ショタ提督(やっぱり、木曾姉さんは……薄らと、“ここ”の異常な状況に気づいて……もしかして、これは……)



木曾の-憶 コンマ一の位×1.5 上昇

直下

※リーチ確定です

7×1.5=10.5
39+10.5=49.5<リーチ!>


北上『……環境問題ねぇ。でも、それしか考えられないよね』

ショタ提督「………」

木曾「………」

木曾(……違う。本当は、そんなことを言いたいんじゃない……!)

木曾(でも、こんな話……誰も信じてくれる訳が無いんだ……!例え、姉さん達でも……)

木曾(……いや、もしかすると……)チラッ

ショタ提督「……?」

木曾(提督なら、信じてくれるかもしれない……ん?“提督”?こいつは従業員じゃ……でも、“提督”か……どこか懐かしい響きのような……)




――ビキィ…ッ!




木曾「ぐう!?」バタッ

ショタ提督「……っ!?木曾姉さんッ!」

北上『え?き、木曾!?どうしたの!?』

木曾「う、ぐぁ……!がぁっ……うぐ、ぅ……ッ!」ガクガク

木曾(何、だ……これぇ……ッ!?今まで以上の……頭が、爆発しそうなほどの……ッ!)




――パリィ…ンッ…!




木曾「っあ……」ガクッ

北上『木曾……?えっ、嘘!?大丈夫!?ねぇ、木曾!しっかりして!木曾ぉっ!』

ショタ提督「……っ!」

ショタ提督(そういえば、ビスマルク姉さんもこの前頭痛で……じゃあ、まさか……木曾姉さんも……)

木曾「………」






――――――――

―――――

――

















「お前達なんて全員……ぶっ[ゴゴ…]やるっ!」



――う……何だ、これ……夢、なのか……?



「あいつらにやられた[ゴゴ…]だけど、悪く思わないでね?どうせアンタ達も敵なんだから!」



――ッ!?な、何だよ、こいつら……!?



「1人残らず[ゴゴ…]……!私達と鉢合わせたのが運の尽き……!」



――お、おい……やめろ……!どうして……!



「ほらほらぁ!そんなんじゃ私達には[ゴゴ…]ないよ!」



――どうして、俺達を……ッ!



「悔しかったら[ゴゴ…]してみせなさい!まぁ、お前達程度じゃ無理だろうけどね!」















―――




「………」

「……木曾」

「………」

「………」

「……ぅ」

「「「ッ!?」」」

「ぅぁ……」

「き、木曾!?まさか、[ゴゴ…]が[ゴゴ…]クマ!?」

「ぎ……ぁ……」

「木曾!球磨お姉ちゃんクマ!ほら、分かる!?」ギュッ

「………」

「……木曾?ねぇ、木曾ってば!」

「……っ!」カチャカチャ

(ビスマルクさんに続いて……木曾さんも……!)

「……この前反応を見せた、ビスマルク姉さんとほぼ同じ脳波となっています!」

「じゃ、じゃあ……!」

「……上手くいけば、もうすぐ……!」

「ほ、本当……?」

「はい!提督が、“向こう”で必死に頑張ってくれているお陰です!」

「……提、督……木曾を……球磨達の大切な妹を、お願いクマ……っ!」ギュッ

「………」




―――

――

―――――

――――――――



木曾「……うぅ」ムクリ

ショタ提督「木曾姉さんっ!」

北上「木曾!良かったぁ……このまま目覚めなかったら、どうしようと思ったよぉ……!」ジワッ

木曾「………」

ショタ提督「えっとえっと……大丈夫?僕や北上姉さんのことが分かる?」アセアセ

木曾「……あぁ、もちろんだ」

ショタ提督「はぁ~……それを聞いて安心したよ」

ショタ提督(……やっぱり、少しだけ気を失って……すぐに目を覚ました。ビスマルク姉さんと同じ……じゃあ……!)

木曾「……なぁ、40周目提督」

ショタ提督「……?」

木曾「お前……“提督”、じゃなかったか……?」

ショタ提督「ッ!」

ショタ提督(やっぱり……!僕を“提督”と呼ぶところも……!)

木曾「………」




ゴゴ…




         ゴゴ…




ゴゴ…




ショタ提督「……っ!」

木曾「………」

木曾(あまりの痛みで意識が遠のいたと思ったら、あの妙に現実味を帯びた夢……)

木曾(そして目が覚めると、俺達が“艦娘”であることの実感が……より鮮明に湧いて来て……)

木曾(それだけじゃない。こいつは……従業員じゃなく、“提督”だ……頭の中から、その言葉だけが繰り返される……)

木曾(じゃあ、あの夢に出てきた奴らは……っぐ!)ピキィッ!

木曾(ダメだ……その先を思い出そうとすると、また頭痛が……!)

木曾「………」チラッ

ショタ提督「………」

木曾(……40周目提督が“提督”というイメージばかりが浮かび上がるのは……俺の違和感の正体は……提督が、知っているということなのか……?)

ショタ提督(……一瞬、木曾姉さんと北上姉さんの姿や……周りの空間が歪んで……!)

ショタ提督(……これで確信出来た。頭痛で気を失うということは、また姉さん達の状況が変わることを意味して――)








――グニャリ……ッ!






ショタ提督「――!?」

ショタ提督(えっ、嘘……!?どうしてここで……!?)

ショタ提督(まだ、年末には早いはず……なのに……!?)


グニャ……ググッ……!


ショタ提督「き、木曾姉さ……ッ!?」


木曾[ゴゴ…]ヒュルル…

北上[ゴゴ…]ヒュルル…


ショタ提督「……っ!」

ショタ提督(さっきよりも……木曾姉さん達の、姿が……崩れて……ッ!)


グニャ……ググッ……!


ショタ提督「……っ」ゾクリ

ショタ提督(ま、まさか……姉さん達の状況が良くなるということは……)

ショタ提督(“ここ”が……“この世界”そのものが、不安定に――)







――グニャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!






















≪-- 木曾が“記憶”を取り戻しかけています --≫














―――







龍田:26.5/50『変ね……どうして、自分でも知らないことを……』



木曾:49.5/50<リーチ!>『……提督。もしかして、お前が――』



文月:21/50『う~ん……あの時の頭痛、何だったのかな……?』



ビスマルク:46/50<リーチ!>『――私が抱く疑問の鍵を……思い出せないその先の答えを、持っているの……?』







―――

                                 ゴゴ……



                 ゴゴ……







ゴゴ……


                                                  ゴゴ……






                          ゴゴ……





       ゴゴ……








                 ゴゴ……




                                                  ゴゴ……



                                    ゴゴ……








  ゴゴ……





                      ゴゴ……



                                                    ゴゴ……



        ゴゴ……



                                    ゴゴ……








             ゴゴ……

――Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:[1/3]


龍田「あら?満開だと思ったのに、桜が全然咲いてないわね~……」

「………(ん?そういやそうだな。今年は春にしては寒いと思ったけど、やっぱそれか?)」

龍田「う~ん……それしか考えられないかな。でも、見たかったな~……綺麗な桜」

「………(まぁその内咲くだろ。寒いっつっても、後少しもしたら暖かくなるだろうし)」

文月「……あれ~?今年はあんまりあったかくないような……」

「………(そうね……去年に比べると、少し肌寒いような……)」

文月「そよ風もちょっぴり冷たいし……桜も咲いてないなぁ……」

「………(今まではこんなことは無かったけど……珍しいわね)」


ショタ提督「………」キョロキョロ

ショタ提督(……どこかが崩れた様子は無い。龍田姉さんと文月姉さんはいつも通りだ)

ショタ提督「………」チラッ


木曾「………」

ビスマルク「………」


ショタ提督「………」

ショタ提督(ビスマルク姉さんに続き、木曾姉さんも……一言も喋らないか)

1年の終わりに起こる“現象”。だが、今回はそれよりも少し早く起こってしまった。

これが意味することはただ1つ……恐らく、僕に残された時間は少ないということだ。

ショタ提督(……姉さん達を助け出そうとすればするほど、“この世界”の崩壊に繋がる……?)

詳細は分からないが、ビスマルク姉さん達の状況が良くなったことで、例の“現象”が早く起こってしまったのだとすれば……

姉さん達を救う為には、“この世界”の時間を……つまり、“向こう”の姉さん達を危機に晒すことに……?

ショタ提督(……確かに、明石姉さんと夕張姉さんは……じゃあ、もう……迷っている時間は無い、か……!)

時間が少ないというのなら、今まで以上に姉さん達と触れ合う必要がある。

時間が無くなる……“この世界”の不安定化が進み、崩壊してしまうこと。それはつまり……姉さん達が――

ショタ提督「――ッ!」フルフル

ショタ提督(マイナスなことは考えちゃダメだ!ここからはもう、真正面からぶつかっていくしかないんだ……!)



↓1龍田のコンマ --く:26.5/50
↓2木曾のコンマ -憶:49.5/50<リーチ!>
↓3文月のコンマ --く:21/50
↓4ビスマルクのコンマ 記憶:46/50<リーチ!>

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます
なお木曾が最大値の場合はEND開放が確定します(※即ENDではありません)

今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。

22:30~23:30頃開始予定です。

始めます。

龍田「………」

「………(……何してんだ?)」

龍田「桜が咲くのを待ってるの~」

「………(この肌寒さじゃ無理だって。たかが桜ぐらいで大袈裟だな)」

龍田「そういうことは言っちゃダメよ天龍ちゃんっ!桜は日本人の心に沁みついてるんだから!」

「………(そうか~?俺としては花より団子だから分かんね~なぁ)」

龍田「……風流もわびさびも無いんだね」

「………(何だそれ、美味いのか?)」

龍田「むぅ……!」

「………(ははっ、悪かったよ。冗談冗談。にしても、一向に暖かくならねぇよな)」

龍田「……うん。お日様の力が弱いのかしら?」

「………(仮にそうだとしたら1年中寒そうだな)」



ショタ提督「………」

ショタ提督(龍田姉さんは相変わらずいつも通り、か……)

ビスマルク姉さん達のように異変が起こっていないことを喜ぶべきなのか。

それとも、文月姉さんのように状況が進展していないことに慌てるべきなのか。

ショタ提督(……時間が無い現状を考えると、後者……だよね……)

異変にしても、何かしらの変化が起こったとすれば、“向こう”の姉さん達に影響を与えることになる。

しかし、現状維持のままだと……いずれは“崩壊”の時を迎えてしまう。

ショタ提督「……!」

ショタ提督(そうなる前に、何としてでも姉さん達を救い出さないと……!)

今の龍田姉さんを見る限り、まだビスマルク姉さん達のように核心に触れるような話題は避けるべきだ。

となると、今までのようにその場に合った話をするべきだろう。現に今までそうしてきたからこそ、姉さん達に変化を与えることが出来たのだから。

ショタ提督「………」



提督の行動

直下

ショタ提督「………」

ショタ提督(う~ん……桜が咲いていれば、そこから話を繋げられるんだけど……咲いてないんだよね)

龍田姉さんの話や、他の姉さん達の傾向を考えると……やはり今は肌寒く、桜も見られない程だ。

その状況だと、桜を中心とした話は展開出来ない。それ以外に、何か自然な流れで持って行けそうな話は……

ショタ提督(……ダメだ。こういう時に限って、何も思いつかない)

自分の頭を恨む。どうしてパッとその場に合った話題を出せないものなのか。

悩んでいる時間は無い……終わりは刻一刻と迫っているというのに……

ショタ提督「……!」

ショタ提督(……いや、思いついた。けど……こんな方法で良いのかな……)

焦っている内に、ある1つの案が浮かび上がる。でもそれは、少し狙い過ぎというか……

僕が子供である立場を利用することになる。いや、それどころか……端的に言うとあざとい。

ショタ提督「………」

ショタ提督(……って、躊躇ってる場合じゃないよね。こうなったらやるしかない……!)


「………(寒がりな龍田には辛い気候が続くことになるな)」

龍田「……天龍ちゃん。自分が寒さに強いからって、私を小馬鹿にしてない?」

「………(いや、俺だって暑い日が続けば死にそうになるし、お前の気持ちは理解してるつもりだ)」

龍田「顔がニヤけてるよ~……?」

「………(ははっ、わざとだからな!)」

龍田「むぅ……!」

ショタ提督「……龍田姉さん、天龍姉さん」

龍田「……あ、40周目提督君!」

「………(ん?お、40周目提督か)」

ショタ提督「……最近、どうも肌寒い日が宇津区よね」

龍田「そうね~。お陰で桜が見られないもの~」

「………(俺としては、暑いくらいならこっちの方が良いけどな)」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……いや、ここまで来て引けないよ。割り切るんだ、僕……姉さん達を助ける為だから……!)

ショタ提督「……あの、さ」

龍田「なぁに?」

ショタ提督「えっと……手」

「………(手?)」

ショタ提督「ちょっと、手が冷たくなっちゃったから……その……」

龍田「?」

ショタ提督「うぅ……あ、あっためてぇっ!」ギュッ

龍田「きゃっ!?」

ショタ提督「……っ」ギュウッ

ショタ提督(び、ビスマルク姉さんとは寄り添ったことがあるし……抱き合ったこともあるし、これくらいスキンシップ……だよね……?)

反転コンマ判定:龍田の反応は?

01~49:困惑
--く再生率:並 ×1.0
50~98:よしよしする
--く再生率:高 ×1.5
ゾロ目:少し恥ずかしがる
--く再生率:特大 ×2.0

直下

66:子供(という認識)でも少し恥ずかしい


龍田「……///」カァ

ショタ提督(……あ、あれ?)

龍田「え、えっと……///」

ショタ提督「……あの」

龍田「……そんなに寒かったの?///」

ショタ提督「……う、うん」

龍田「そ、そっかぁ……なら仕方ないよね!お姉ちゃんが温めてあげないと……///」

龍田(よ、40周目提督君……子供だから、そこまで意識してないのかもしれないけど……///)

龍田(いきなり、手を……私で暖を取ろうとするなんて……///)

ショタ提督(……な、何だか予想と違った反応なんだけど……)

「………(40周目提督、やるなぁ。いきなり手を握るなんて!)」

龍田「もう!からかわないで!///」

「………(お前、相手は子供だぞ?何恥ずかしがってんだ)」

龍田「そ、そーゆーのじゃないからぁ///」

ショタ提督「……ご、ごめんなさい。やっぱり離した方が……」

龍田「あ、ううん!寒いのよね?ならまだあったまっても良いから……急だから、ちょっとびっくりしちゃったけど……///」

ショタ提督「……ありがとう」ギュッ

龍田「……///」

「………(よし!その調子でホカホカになるまであっためてやれ!)」

龍田「も~!天龍ちゃんっ!///」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……とりあえず、嫌がられて無いみたいだし……セーフ、かな……?)

龍田「うぅ……///」

龍田(そ、そうだよ……天龍ちゃんの言う通り、40周目提督君は子供だし……意識することは……で、でもぉ……///)



龍田の--く コンマ一の位×2.0 再生

直下

1×2.0=2
26.5+2=28.5/50


龍田「………」

ショタ提督「………」

龍田(やっと落ち着いてきた……顔、もう赤くないよね……?)

龍田「……ふふっ、まだあったまる?」

ショタ提督「え?あ……もう、大丈夫かも……」スッ

龍田「そう?40周目提督君の手、冷たかったから……まだ温まった方が良いんじゃない?」

ショタ提督「ううん、これ以上は龍田姉さんの迷惑になりそうだし……」

龍田「……そっか。また両手が冷えてきたら、いつでも言ってね?」

ショタ提督「……ありがとう、龍田姉さん」

「………(……ちぇっ)」

龍田「……何~?」

「………(いんや?思ったより慣れるのが早くて恥ずかしがるレアな龍田が見られなくなって残念とか思ってないぞ?)」

龍田「……わ、わざと言ってるでしょ~!///」

「………(んなこと無いって。子供相手に顔赤くする龍田にニヤついてたなんてちっとも考えて無いぜ!)」

龍田「むぅ~!///」ポカポカ

「………(いたたっ!悪かったよ!冗談冗談!)」

龍田「……ま、全くもぉ///」

ショタ提督「………」

自分でも突拍子の無い行動だと思ったけど、まさか恥ずかしがられるとは思わなかった。

むしろ怒られるとばかり……龍田姉さんって、意外と恥ずかしがり屋さんなのかもしれない。

ショタ提督(龍田姉さんの新しい一面が知ることになっちゃうなんて……少し、新鮮な気持ちになれたかも)

――Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:[2/3]



「………(……今年は割と涼しいな)」

龍田「そうねぇ……去年までは天龍ちゃんが暑さで溶けちゃってたのに」

「………(暑さは苦手なんだよ……でもこれくらいなら俺でも耐えられるぜ!)」

龍田「胸張って言うことじゃないと思うよ~?」

文月「何だか、あまり暑くないね~?」

「………(だねぇ……今年は冷夏で良かったよ)」

文月「でも、どうして涼しくなったのかなぁ?」

「………(知らないけど、私としてはこっちの方が過ごしやすいから大歓迎)」

文月「……望月ちゃんは相変わらずだね~」


木曾「………」

ビスマルク「………」


ショタ提督「………」

ショタ提督(……木曾姉さんとビスマルク姉さんは、一体……何を思ってるんだろう)

同じ会話を繰り返す龍田姉さん達とは対照的に、一言も言葉を発しない木曾姉さん達。

その目には、何が映っているのか……そして、何を考えているのだろうか。

その答えは、姉さん達のみぞ知る。僕はそれを知る術は無い。

ショタ提督「………」

ショタ提督(……ただ1つの方法を除いて、ね)

ただ1つ……それはもちろん、姉さん達を救い出すこと。そして、“向こう”で再会することだ。

“この世界”では、僕はあくまでも“語りかけている”だけに過ぎない。

出来ることなら、今すぐにでも……“本当の”姉さん達と、言葉を交わしたい……

ショタ提督「……!」

ショタ提督(その為には、僕が頑張らないと……全ては僕にかかってるんだ……!)



↓1龍田のコンマ --く:28.5/50
↓2木曾のコンマ 記憶:49.5/50<リーチ!>
↓3文月のコンマ --く:21/50
↓4ビスマルクのコンマ 記憶:46/50<リーチ!>

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます
なお木曾が最大値の場合はEND開放が確定します(※即ENDではありません)

ビスマルク「………」

ビスマルク(……ダメ。どうしても……その先のことが思い出せない。無理に記憶を探ろうとすれば……)



――ピキィ…ッ!



ビスマルク「うぐぅっ!」

ビスマルク(頭が破裂しそうなほどの、痛みが……それに……)



――グニャリ…!



ビスマルク「……ぅ」ヨロッ…

ビスマルク(思わず立っていられなくなるほどの、強い眩暈が……)

ビスマルク(……何よ、これ……私の身に、一体何が起こってるの……!?)

ビスマルク(考えても考えても、日に日に違和感や疑問は大きくなるばかり……!)

ビスマルク「………」

ビスマルク(……やっぱり、私が考えても……正解には、たどり着けないのかしら……)

ビスマルク「……提督」ボソッ

ビスマルク(そう。提督……あの子なら、何かを知っているはず……)

ビスマルク(私の頭の中に眠る謎を……解明してくれる……!)

ビスマルク「……っ」ゾクリ

ビスマルク(だけど、怖い……その先を知ると、私は……私でいられなくなる……)

ビスマルク(そんな恐ろしい予感がする……でも、このままじゃ……私はずっと、悩みっぱなしで……)

ビスマルク「………」

ビスマルク(知りたい気持ちと、怖い気持ち……2つが自分の中で、激しく競り合っている……)

ビスマルク(……だけど、私は……そのどちらかを選ばなければいけない。理由は分からないけど……自分の勘が、そう告げてるわ)

ビスマルク「……私は――」




特殊多数決

1.その先を知ろうとする、好奇心を。
記憶復活(50確定) END開放

2.知ることから逃れる、恐怖心を。
コンマ判定へ

↓1~↓5

ビスマルク「や、やった……ついにやったのね……!うぅっ、ここまで長かった……やっと、たどり着けたわ……っ!」ウルウル

ビスマルク(24周目)「おめでとう、私……!」パチパチ

ビスマルク(29周目)「呪いを解き放って……本当にありがとう……!」パチパチ

ビスマルク(33周目)「5回目にして、ようやくね……!」パチパチ

ビスマルク(35周目)「ここからはドイツの時代ね!」パチパチ

ビスマルク「皆……ありがとう!」グスッ






木曾「………」

木曾(……俺は?なぁ俺は!?)


今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。

22:30~23:30頃開始予定です。

始めます。





≪-- その先を知ろうとする、好奇心を --≫



ビスマルク「――それでも、知りたい」

ビスマルク(例え私がそれを知り、とてつもない衝撃を受けたとしても……それこそ、発狂してしまうようなことだとしても……)

ビスマルク「……っ!」キッ

ビスマルク(私は……それを知らなければならない。このまま、知ることを拒否すれば……きっと、取り返しのつかないことになる)

ビスマルク(自分でも分からないけれど……胸騒ぎが、いや、それより大きな焦り……恐怖を感じ――)



――ピキィ…ッ!



ビスマルク「――っぐ!」

ビスマルク(頭、が……でも、ここで痛みに負けるわけには……いか、ない……っ!)



――ビキビキ…ッ!



ビスマルク「くぅ……っ!」ヨロヨロ

ビスマルク(行かないと……あの子の所へ……頭痛、なんて……関係無い……!)

ビスマルク(私のことを、唯一知っているかもしれない……あの子……)

ビスマルク「……提、督……っ!」ヨロヨロ

ビスマルク(私の頭に、今も思い浮かんでくる……あの子に……!)

ビスマルク「……っ」ヨロヨロ



――グニャリ…!



ビスマルク「うぅ……っ!」バタッ

ビスマルク「はぁっ……」フラフラ

ビスマルク(また、眩暈……くっ!絶対に……行か、ないと……ッ!)

ビスマルク「……っ」ヨロヨロ

ショタ提督「………」

ショタ提督(……何度考えても分からない)

無言を貫くビスマルク姉さん、木曾姉さん……一体、2人に何が起こったのだろうか。

2人の姿を見れば、状況は……いや、“容体”は良くなっていると考えられるが……

ショタ提督(……いや、待った。2人の姿は、時々……原形を留めていないほどに、崩れて……!)

これは龍田姉さんや文月姉さんには見られない現象。いや、正確には“ほぼ”見られない現象だ。

それが、あれ程頻繁に起こるなんて……絶対におかしい。何か、2人の身に異変が起こっているとしか……

ショタ提督「……っ!」

ショタ提督(だけど、考えても分からない……分からないんだ……!)

僕は“この世界”のことを知っている。姉さん達の“容体”も把握している。

けれど、それ以外の……それこそ、“ここ”で発生するイレギュラーなんて……全く知らない。分かるはずがない。

ショタ提督「……くっ!」

ショタ提督(せめて……姉さん達から直接、聞くことが出来れば……!)



バタッ…



ショタ提督「……え?」クルッ

ビスマルク「はぁっ……はぁっ……」

ショタ提督「び、ビスマルク姉さん!?」ダッ

ビスマルク「う、ぅ……提、督……」

ショタ提督「どうしたの!?まさか、頭が痛いとか!?それとも……」

ビスマルク「……ねぇ」

ショタ提督「な、何!?」

ビスマルク「……教、えて」ヨロヨロ

ショタ提督「……え?」

ビスマルク「私に……教えて……!」

ショタ提督「お、教える……?何を言って…………ッ!?」

ショタ提督(まさか……いや、そんなはずは……)

ビスマルク「……私が、何を……“思い出せない”のか……!」

ショタ提督「っ!」

ショタ提督「……それ、って」


ビスマルク「っうぅ……私、分からないの……!全然、思い出せないの……っ!」

ビスマルク「どうして、私が“艦娘”なのか……貴方が“提督”、なのか……!」


ショタ提督「……っ」


ビスマルク「考えても、考えても……余計に、頭がグチャグチャになって……!」

ビスマルク「無理に思い出そうとすれば……頭が、割れそうになって……!」


ショタ提督「………」


ビスマルク「ねぇ……私は、一体……何を忘れているの……?」

ビスマルク「貴方なら……提督なら、知っているんでしょう……?」


ショタ提督「……!」


ビスマルク「私は……それを、聞きに……来たの……!」

ビスマルク「今だって、頭痛と……眩暈に、耐えながら……!」


ショタ提督「………」

ショタ提督(……そう、か。そうだったのか……ビスマルク姉さんが、無言だったのは――)


ビスマルク「お願い……教えて……!貴方が、分かること……知っていることを……」

ビスマルク「全て……包み隠さず……っ!」


ショタ提督「………」








ショタ提督(――“自分自身”のことを、ずっと……必死に、思い出そうとして……!)







ショタ提督「………」

ビスマルク「っぐ……あぁっ……」

ショタ提督「……ビスマルク姉さん」

ビスマルク「……な、に……?」

ショタ提督「どうして……僕が“知っている”と思ったの?」

ビスマルク「……頭の、中」

ショタ提督「……!」

ビスマルク「頭の中、で……ずっと、貴方が……思い浮かんできて……!」

ビスマルク「それに……他のことは、霧がかかってるみたいでも……貴方のことだけは……」

ビスマルク「……鮮明に、頭に描かれて……それも、懐かしい感覚と一緒に……」

ショタ提督「……っ」

ビスマルク「………」

ショタ提督「……ありがとう。僕のことを……そこまで、“思い出そうと”してくれて」

ビスマルク「……!」

ショタ提督「……うん。姉さんの言う通り、僕は……姉さんのことを“知っている”」

ビスマルク「じゃ、じゃあ……!」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……覚悟を決めるんだ、僕……!ビスマルク姉さんになら、話すべきだ……!伝える、べきなんだ……!)

ショタ提督「……今から話すことは、姉さんにとって……ショックで、悲しくて、苦しくて……とてつもない、絶望を与えることになるかもしれない」

ビスマルク「………」

ショタ提督「それでも……聞いてくれる?」

ビスマルク「……当たり前、じゃない……!その為に、ここまで……聞きに、来たんだから……!」

ショタ提督「……分かった。じゃあ、言うね?」

ビスマルク「……!」

ショタ提督「……ビスマルク姉さんは――」
















ショタ提督「――意識不明の重体で、ずっとベッドに横たわっているんだ」



ビスマルク「……え?」














ビスマルク「どういう……」

ショタ提督「……もちろん、これだけ話しても分からないと思う」

ビスマルク「意識、不明……?でも、私はここに……」



――ピキィ…ッ!



ビスマルク「あぐっ……!」バタッ

ショタ提督「っ!?び、ビスマルク姉さ――」

ビスマルク「私のことは……気に、しないで……っ!」

ショタ提督「――っ!」

ビスマルク「おね、がい……!このまま……全部、話して……ッ!」

ショタ提督「………」

ショタ提督(ビスマルク、姉さん……っ!)

ショタ提督「……分かった。ビスマルク姉さんは……いや、ビスマルク姉さん“達”は……今も、眠り続けているんだ。無機質な電子音が鳴り続ける、医務室で……」

ビスマルク「………」

ショタ提督「遠征中に、頭に大ダメージを受けて……そのまま、鎮守府に運ばれて来たんだ。それ以来、ずっと……」

ビスマルク「……遠、征……?」

ショタ提督「うん。その時、姉さん達は……運悪く、奴らと遭遇して……やられてしまった」

ビスマルク「奴ら……?」



――ビキビキ…ッ!



ビスマルク「くあっ!?」

ビスマルク(痛みが、増して……ッ!)

ショタ提督「……奴らの正体。それは――」

                                ゴゴ……





            ゴゴ……





ゴゴ……





                        ゴゴ……





         ゴゴ……








≪――深海棲艦。それも、通常の奴らより残虐で……憎悪に満ちた、最悪の存在……≫








                             ゴゴ……





          ゴゴ……





                       ゴゴ……





ゴゴ……





                                       ゴゴ……

今から……“ここ”の時間で言えば、およそ8年程前……姉さん達は、大本営からの特別任務で遠征に向かっていたんだ。

ビスマルク姉さん、木曾姉さん、龍田姉さん、文月姉さん、古鷹姉さん、青葉姉さんと共に……


ビスマルク「……このルートで合ってるのよね?」

木曾「そのはずだが……」

龍田「提督から指示された通りのルートだもの。間違いないわ」ニコッ

文月「うんっ!早く資材を持って帰って、司令官を喜ばせてあげよ~!」

古鷹「ふふっ……大本営からの通達ですし、臨時収入も沢山貰えそうですね」

青葉「これで40周目鎮守府も安泰ですね~!」


その日はいつも通り、姉さん達は指定されたルートに沿って移動していた。

大本営が定めた、比較的安全と言われる……深海棲艦との遭遇率は極めて低い海域。

だけど……低いとは言っても、遭遇率は決して0%じゃない。これが意味すること……それは……


龍田「~♪」

文月「~♪」

ビスマルク「……ねぇ」

木曾「……あぁ」

古鷹「……どうしたんですか?」

ビスマルク「さっきから、妙な気配を感じるんだけど……」

青葉「気配ですか?レーダーには何も反応していませんけど……」

木曾「確かにそうなんだが……誰かに見られているような、そんな嫌な感じが……」

龍田「え~?そうかな~?」

文月「周りを見ても、私達以外に誰もいないけど……」キョロキョロ

ビスマルク「………」

木曾「………」








ビシュッ…!


ビスマルク「……ッ!危ない!」ドンッ

木曾「うおっ!?」

ズバシャアアアアアアアアアアンッ!

ビスマルク「あぐっ……!」中破

木曾達「ビスマルク(さん)ッ!?」

「へぇ……今のを感知するなんて、大した勘じゃない」ザァッ

「でも、まさか仲間を庇って自分から当たりに行くなんて……馬鹿じゃないの?」


ビスマルク「……っ!」

木曾「……くそっ!」

龍田「……え?」

文月「ど、どうして……!」

古鷹「深海棲艦が、ここに……!?」

青葉「う、嘘……!?」


「どうしてって、そんなの決まってるじゃない」

「そうそう。お前達はね?」





ヲル級「私達の――」

ヨタ級「――八つ当たり相手よ?」





ビスマルク達「ッ!!」


奴らは突然現れた。ビスマルク姉さん達の前に、姿を現したんだ。

しかも、戦闘指定海域から随分離れた場所……ビスマルク姉さん達は、予想外の事態にパニックを起こして……


木曾「……っ、よくもビスマルクさんを……!」ズドンズドン!

タ級「おっと!」ヒョイヒョイ

龍田「え、えっとえっと……そ、そうよ!不意打ちなんて卑怯じゃない!」ズドンズドン!

ヲ級「そんなテキトーに撃った弾が当たるとでも?」ヒョイヒョイ

文月「あわあわあわ……!?ど、どうしようどうしよう!?」アタフタ

ル級「おっ、チャ~ンス!」ガシャッ

古鷹「文月ちゃんッ!」バッ

文月「え?」

ル級「喰らえー!」ズドドドドドッ!

古鷹「うぁっ……!」中破

文月青葉「ふ、古鷹さんッ!」


いつものような攻撃態勢が崩れて、狙いも定まらず……各々の行動もまともにとることが出来ない。

その隙をついて、深海棲艦が……執拗に、姉さん達を……ッ!

ル級「ふ~ん、また仲間を庇って……でも、強さは奴らとは大違いね!」ズドドドドドッ!

木曾「ぐあっ!?」中破

ヲ級「……あの鎮守府の奴らに比べれば、お前達なんて……私達の足元にも及ばない」パシュパシュパシュッ!

ズガァァァァァァァンッ!

龍田「うあぁ……っ!」中破

ビスマルク「き、木曾……っ!」

青葉「龍田さんっ!」

ヨ級「……重巡なんて、私からすれば……雑魚ね」ビシュッ!

ズバシャアアアアアアアアアンッ!

青葉「きゃぁ……っ!」中破

龍田文月「あ、青葉さんっ!?」

タ級「隙あり!」ズドンズドンッ!

龍田「かはっ……!」大破

文月「あぁっ……!」大破


混乱した姉さん達の攻撃は当たらない。しかも、遠征を想定した装備のせいで……まともにダメージを与えられない。

奴らはそれも狙いの内……姉さん達に不利な状況の中、ありったけの攻撃を浴びせたんだ。


ル級「お前達なんて全員……ぶっ殺してやるっ!」ズドドドドドドッ!

ビスマルク「うぁぁっ!?」大破<HP:1/96>

タ級「あいつらにやられた八つ当たりだけど、悪く思わないでね?どうせアンタ達も敵なんだから!」ズドンズドンッ!

木曾「ぐあぁ……っ!」大破<HP:1/44>

ヲ級「1人残らず沈める……!私達と鉢合わせたのが運の尽き……!」パシュパシュパシュッ!

ズガァァァァァァァンッ!

龍田「あぁ……っ!」大破<HP:1/40>

ヨ級「ほらほらぁ!そんなんじゃ私達には勝てないよ!」ビシュッ!

ズバシャアアアアアアアンッ!

文月「う、ぁ……っ!」大破<HP:1/27>

タ級「悔しかったら反撃してみせなさい!まぁ、お前達程度じゃ無理だろうけどね!」ズドンズドンッ!

青葉「あぐっ……!」大破

古鷹「うぅ……っ!」大破


撃たれて、撃たれて、何度も撃たれて……姉さん達は、深海棲艦から……一方的に、攻撃を受け続けたんだ。

奴らはどうも、八つ当たりと言っていたらしい。詳しくは、僕も知らないんだけど……奴らの八つ当たりの原因は――

――――――――

―――――

――



ル級「……言っとくけど、私達かなり強いからね?」ニヤッ

全艦娘(36周目)「………」

タ級「……無言か。なら……」

ルヲヨタ級「……沈めッ!」ズドンズドンズドン! パシュパシュッ!

朝雲(36周目)「……っ!」シュバシュバッ!

大和(36周目)「……!」シュバシュバッ!

ル級「……えっ!?」

ヲ級「……そ、そんな!何で当たらないの!?」

夕立(36周目)「確かに、中々やるみたいだけど……この程度の攻撃、普段の演習で慣れてるもん!」シュバシュバッ!

Z3(36周目)「貴女達の戦い方なんて、とっくに想定済みよ!」シュバシュバッ!

ルヲヨタ級「ば、馬鹿な……!」ズドドドドドド!

朝雲「その程度?なら、今度は私達の番ね!」

大和「1発も外しません!」

夕立「最高に素敵なパーティしましょ?」

Z3「……沈みなさい」

全艦娘「てー!」ズドドドドドドドド!

ル級「あがああああああああっ!?」轟沈 ゴボゴボ…

ヲ級「ぐうっ!?そ、そんな的確に……あぐっ!」轟沈 ゴボゴボ…

ヨ級「きゃああああっ!?そ、そんな……1撃で……」轟沈 ゴボゴボ…

タ級「がはっ!そ、そんな……避けようとしても全部読まれて……」轟沈 ゴボゴボ…


――姉さん達を襲撃する以前に訪れた、ある鎮守府で惨敗したらしいんだ。

そのことに激しい怒りを募らせ……自分より弱い艦隊を付け狙い、罪の無い姉さん達に襲い掛かって……

そして、ビスマルク姉さん達が……運悪く、遠征中に目を付けられ……奴らに、襲われたんだ……ッ!



――

―――――

――――――――

ショタ提督(13)「………」ソワソワ

ショタ提督(まだかな……いつもなら、もう帰って来てるはずなのに……)


僕は、帰りが遅い姉さん達を……波止場で待ち続けた。

無線で連絡しても、何故か繋がらない……この時点で、嫌な予感がしていたけれど……


ショタ提督「……っ!」フルフル

ショタ提督(いけない……変なことは考えちゃダメ……!姉さん達を、信じないと……!)


縁起でもないことを考える自分を咎めながら、姉さん達の帰りを待った。

そして……僕の嫌な予感は、限りなく最悪に近い形で実現することになってしまうんだ……


ショタ提督「……あっ!あれって……!」

ショタ提督(姉さん達、だよね……?え?でも……様子がおかしいような……)

古鷹「はぁっ……はぁっ……」フラフラ

青葉「うぐっ……」フラフラ

ショタ提督「お帰りなさ……ッ!?」


目を疑った。まず視界に飛び込んで来たのは、ボロボロの古鷹姉さんと青葉姉さん。


ショタ提督「ど、どうしたの!?何があったの!?」

古鷹「ごほっ……て、提督……」

青葉「今すぐ、ドックか……バケツを、下さい……」

古鷹青葉「私達が背負っている……ビスマルクさん達に……!」

ショタ提督「……っ!?」


そして……古鷹姉さんと青葉姉さんが背負っていた、4人の影。それは……


ショタ提督「……ビスマルク姉さん、皆……う、嘘……!?」

ビスマルク「………」

木曾「………」

龍田「………」

文月「………」

ショタ提督「……ッ!す、すぐバケツを持って来るからね!後、明石姉さん達も呼ばないと……!」ダッ


背負われたまま、ピクリとも動かず……いつ命を落とすか分からないほど、衰弱しきってしまっていた……

ビスマルク姉さん、木曾姉さん、龍田姉さん、文月姉さんだったんだ……

ピッ… ピッ…

ビスマルク「………」

木曾「………」

龍田「………」

文月「………」


ショタ提督「………」

プリンツ・オイゲン「………」

球磨「………」

天龍「………」

睦月「………」


バケツを使った古鷹姉さんと青葉姉さんは、すぐに全快して……一先ず部屋に戻ってもらった。

だけど……ビスマルク姉さん達は、バケツを使っても……目を覚まさなかった。

それで、大急ぎで医務室に運んだんだけど……ベッドに寝かされ、医療器具を付けられたビスマルク姉さん達を前に……僕や他の姉さん達が集められたんだ。


明石「………」

夕張「………」

ショタ提督「……明石姉さん、夕張姉さん」

プリンツ・オイゲン「ビスマルク姉様は……無事、なんですよね……?」

球磨「木曾は……死んでない、よね……?」

明石「………」

天龍「……お、おい。黙ったままじゃ分かんねえだろ……?何か言ってくれよ……!」

睦月「ねぇ……文月ちゃんは……?助かるんですよね……?」

夕張「………」


明石姉さんと夕張姉さんは、ずっと暗い顔のままだった。

その意味は……当時の僕でも、すぐに予想が出来たんだ。これから、悪いことを伝えられるって……

そして、その予感は当たる。僕達にとって、辛い現実を……突きつけられることになる……

明石「……落ち着いて聞いて下さい」

夕張「ビスマルクさん達は……“体”は死んではいません」

ショタ提督達「………」

明石「ですが、“精神”は……ほぼ、死んでしまっているのと同義です」

ショタ提督「……ッ!?」

プリンツ・オイゲン「ど、どういうこと……!?」

球磨「精神が、死んでる……?」

夕張「……はい。今のビスマルクさん達は、植物人間と似たような状態なんです」

明石「古鷹さんの話によると、ビスマルクさん達は……深海棲艦から、頭を中心に攻撃されたんですよね?」

天龍「……あ、あぁ。そう聞いてる」

夕張「そのせいで、脳に深刻なダメージを負ってしまっていて……」

睦月「脳……う、嘘っ、そんな……っ!」

ショタ提督「……え?あ、あの……」

明石「……艦娘は基本的に、入渠やバケツを使うことで艤装や肉体へのダメージを回復させることが出来ます。それはご存知ですよね?」

ショタ提督「………」コクリ

夕張「ですが、それはあくまでも外部的なダメージによるものです。内部的なダメージを受けてしまうと……」

ショタ提督「……ッ!」ゾクッ

ショタ提督(ま、まさか……!)

明石「……バケツを使っても、体の内部に蓄積したダメージは……稀に残ってしまう場合があるんです」

夕張「特に、頭を強く損傷した場合は……私達艦娘に、深刻な影響を与えるんです」

ショタ提督「……っ」

明石「……頭に多大なダメージを負った艦娘は、防衛本能として……精神を限りなく、脳の奥に閉じ込めるんです」

明石「弱点とも言える箇所にダメージを受けるという苦痛を……少しでも、和らげる為に……っ!」

夕張「ですが、その防衛本能を起こした艦娘は……自力では、目を覚ますことは……不可能、なんです……!」

夕張「後は、そのまま……自我の崩壊が始まって……最終的には……脳も、損傷に耐え切れなくなって……っ!」

ショタ提督「――ッ!!」


目の前が真っ暗になったんだ……このままじゃ、ビスマルク姉さん達は……死んでしまうなんて……!

しかも、バケツも入渠も効果が無いなんて……打つ手、無しだなんて……そんなの……ッ!

プリンツ・オイゲン「そん、な……」

天龍「何とか……何とかならないのかよ……ッ!」

球磨「このまま、何も出来ずに……待つしかないクマ……?」

睦月「でも……それじゃ、文月ちゃんが……!」

プリンツ・オイゲン「嫌です!ビスマルク姉様が……嫌……嫌ぁ……っ!」

明石「………」

夕張「………」


ショタ提督「……っ」

ショタ提督(……本当に、どうしようも無いの……?僕は……何も出来ずに、見ているだけしか……こんな、ことって……ッ!)


何も出来ずに、ただ姉さん達の死を待つことしか出来ない……凄まじい絶望感が、僕の頭をよぎったんだ。

目の前で苦しんでいる姉さんを助けることが出来ない。黙って、見ているだけしか出来ないのかって……

でも、そんな時……明石姉さんと夕張姉さんが、普通なら考えられない方法を……僕達に、教えてくれたんだ……!


明石「……1つだけ」

ショタ提督達「……え?」

夕張「かなり危険ですが……ビスマルクさん達を助ける方法が、1つだけ……あります」

ショタ提督達「本当(か)!?」

明石「………」

夕張「………」

天龍「おい!早く言えって!」

球磨「教えて!何でもするクマ!だから……!」

プリンツ・オイゲン「お願い……!」

睦月「どうすれば良いの!?今すぐにでも……!」

ショタ提督「……僕に出来ることなら、何でもするから……!」

明石「……それは――」
















――ビスマルクさん達の、深層心理に直接……語りかけるんです。














中途半端で申し訳ありませんが、今回はここまでです。遅くまでお付き合いいただきありがとうございました!
思った以上に長くなってしまいました……流石に36周目程は長くならないと思いますが、回想はまだ続きます。

それではまた次回の更新でお会いしましょう。

23:00~0:00頃開始予定です。

始めます。

ショタ提督達「……え?」

明石「ビスマルクさん達は、今……精神を、脳の奥に押し込めている状態です」

夕張「ですが……決して、自我が無くなってしまったわけじゃないんです。少なくとも、今は……!」

球磨「……どういう、こと……?」

明石「つまり、ビスマルク姉さん達の脳の奥の奥に隠された……精神の底に、声を届けるんです!」

夕張「そうすれば、ビスマルクさん達を脳の中から覚醒させて……損傷を食い止めることが出来るんです!」

プリンツ・オイゲン「そんなことが……!」

天龍「でも、どうやって……」

明石「………」チラッ

夕張「………」コクッ

明石「今から私達と妖精さんの技術を合わせて、大急ぎで設備を開発します」

夕張「幸い、植物状態になってしまった艦娘は1日2日で死ぬわけじゃないので、今からなら何とか間に合います!」

睦月「ほ、本当に……?」

明石「はいっ!ただ、流石に1時間や半日では出来ないので……少しだけ、お時間を下さい!」

夕張「ただ、万が一……ビスマルクさん達の容体が急変した時に備え、誰か1人はここに残って様子を……」

ショタ提督達「分かった(分かりました)ッ!」

明石「ありがとうございます!」ダッ

夕張「早速作って来ますっ!」ダッ

ショタ提督「……!」

ショタ提督(助けられる……これで姉さん達を、助けられるんだ……!)


絶望で染まっていた視界に、一筋の光が差し込んだ。

明石姉さんと夕張姉さんの、その言葉で……失われていた、希望が持てたんだ……!

そして……2日が経った。僕達が医務室で、静かに眠る姉さん達の様子を見ていた時……


ピッ… ピッ…

ビスマルク「………」

木曾「………」

龍田「………」

文月「………」

ショタ提督達「………」

ショタ提督(……皆)

バターン!

ショタ提督達「!?」

明石夕張「はぁはぁ……か、完成しましたッ!」

ショタ提督「明石姉さん、夕張姉さん……!」

プリンツ・オイゲン「本当ですか!?」

明石「はい!これです!」スッ

球磨「……長いコードが付いたヘルメット?」

夕張「えぇ!これをビスマルクさん達に被せて、お互いの微弱な脳波を合わせて……言わば同じ夢を見ているような状態にするの!よいしょっと!」カポカポッ


夕張姉さんが、ビスマルク姉さん達の頭に……ヘルメットらしき機械を被せていったんだ。

その時に、何か少しでも反応を見せてくれるかと思ったけど……ううん、流石にそんなことは起こらないのは分かってた。ちょっとだけ、期待したけど……


明石「そうすることで、ビスマルクさん達の深層意識を一時的に繋ぎ合わせて……」

睦月「え、えっと……とにかく、それで文月ちゃん達が助かるんですか?」

明石「……ううん、これだけじゃダメなの。ビスマルクさん達を助けられるかは……」チラッ

ショタ提督「……!」

夕張「……全て、提督にかかってると言っても過言じゃないんです」

ショタ提督(……僕に、かかってる……?)

明石夕張「とにかく、詳しい話は別室で!付いて来て下さい!」ダッ

ショタ提督達「……はい(うん)(あぁ)!」ダッ


明石姉さんと夕張姉さんに言われるがままに、僕達は別室へと向かった。

走っている途中、床にはずっと長いコードが見えていて……僕達が目指す別室まで、ずっと繋がっていたんだ……

ゴゴゴ… ガガッ…!

ショタ提督「……っ」ゴクッ…


別室に入った途端、思わず足を止めてしまった。

見慣れない、大型機械……それも、部屋の半分以上を占領するほどの……


プリンツ・オイゲン「な、何……これ……?」

球磨「大がかりな装置、クマ……」

天龍「へ、部屋の2/3が埋まってるとはな……」

睦月「す、すっごい……!」

明石「……これは、ビスマルクさん達の頭の中……深層意識の中に……」

夕張「……特殊な変化を施した電気信号を送り込む装置です」

ショタ提督「電気信号……?」

明石「はい。こうすることで、ここから叫んでも聞こえない私達の声を……」

夕張「ビスマルクさん達に、直接伝えることが出来るんです……!」

プリンツ・オイゲン「じゃ、じゃあ……私達が、これを使って……!」

球磨「木曾達を呼びかければ……!」

天龍「龍田達の目を覚まさせることが出来るんだな!?」

睦月「な、ならすぐにでも……!」

明石「……いえ、そうではないんです」

ショタ提督達「……え?」

夕張「信号を送るといっても……ただ音声だけを伝えたり、電子機器に保存されたデータを送るわけではありません」

ショタ提督「……どういう、こと?」

明石「それは――」
















明石夕張「――提督……貴方です」


ショタ提督「……!?」














プリンツ・オイゲン「て、提督を……!?」

球磨「それこそ意味が分からないクマ!?」

明石「……私達の声を送るだけでは、不十分なんです」

夕張「だからこそ……提督が自ら、ビスマルクさん達の頭の中に……」

天龍「ちょ、ちょっと待てって!?理解が追いつかねえ!?」

睦月「提督は人間なんだよ!?どうやって頭の中……それも脳の中に……」

明石「……それを可能にしたのが、この装置なんです」

夕張「……物体を電気信号に変換して、脳波として相手の脳に流し込む……それが、この装置の本当の機能です」

明石「これを使って、提督をビスマルクさん達の深層意識に送り込んで……」

夕張「脳の中から直接、ビスマルクさん達に呼びかければ……押し込まれた意識を、引き出すことが出来ます!」

ショタ提督達「………」


言葉を失った。まさか、そんな凄まじい効果を発揮する機械だったなんて……

だけど、それ以上に……希望と歓喜の気持ちが湧いてきた。これで姉さん達を救えるんだ、って……!


明石「……これは、提督にしか出来ないことなんです」

ショタ提督達「……!」

夕張「艦娘は提督を本能的に信頼します。だからこそ、刺激を与えるとなると……私達艦娘ではなく、提督が最も適していると言えます」

ショタ提督「………」

ショタ提督(確かに、学校で学んだことがあったっけ……姉さん達は、提督を生きがいとして慕うって……)

プリンツ・オイゲン「……なら、私達も行きます!」

ショタ提督「……!」

明石夕張「………」

球磨「そ、そうクマ!提督だけに、こんな重大な仕事を任せられないクマ!」

天龍「俺達も一緒に向かえば、その分早く龍田達を助けられるかもしれねえ!」

睦月「う、うん!だからお願い!私達も……」

明石「……っ」フルフル

夕張「それは、出来ないんです……」

ショタ提督達「……!?」

明石「この装置を開発した際、どうしても避けられない問題があって……」

ショタ提督「避けられない問題……?」

夕張「……エネルギー効率です」

天龍「な、何だよ、それ……」

明石「どんなに頑張っても……消費エネルギーを下げることが出来なかったんです」

夕張「だから、この装置は……2回までしか、稼働させることが出来ません。つまり、往復1回分しか……」

プリンツ・オイゲン「……それなら、私達が1度に移動すれば……!」

明石「それも出来ません。物を1つ変換するだけでも、多大なエネルギーを利用してしまって……」

夕張「最大限努力したんです!でも……人を1人送り込むのが、限界で……っ!」

球磨「……じゃあ、提督だけしか……!」

睦月「そんな……!」

明石「……ごめん、なさい……!」

夕張「私達の腕が足りないばかりに……!」

ショタ提督「………」


今にも泣きそうな顔で俯く明石姉さん達、複雑な感情が混ざり合って何も言えないプリンツ姉さん達……

それを見た、僕に出来る行動は……1つしか無かった。


ショタ提督「……明石姉さんと夕張姉さんが謝ること無いよ。むしろ謝るのは僕の方……ごめんなさい。2人に無理をさせちゃって」

明石「そ、そんな……!」

夕張「提督が謝ることは……!」

ショタ提督「そして……」クルッ

プリンツ・オイゲン達「……!」

ショタ提督「皆……ビスマルク姉さん達の元には、僕しか行けないけど……絶対に、姉さん達を助けるから……!」

ショタ提督「……僕を信じて、待っててくれないかな……?」

プリンツ・オイゲン「……はい」

球磨「……うん。どうしても無理なら、これ以上自分達の我がままは言えないクマ」

天龍「……だな。提督……龍田を頼む」

睦月「文月ちゃんを……よろしくね?」

ショタ提督「……うん、任せて」


僕にしか出来ない……僕だけしか、姉さん達の所に向かえないなら……

残されたプリンツ姉さん達も、僕が頑張らないといけない。この時、僕は覚悟を決めた……いや、決心したんだ。

ショタ提督「それじゃ……明石姉さん、夕張姉さん、お願いします」

明石「……はい。ただ、注意してほしいことがいくつかあります」

ショタ提督「……何?」

夕張「今のビスマルクさん達は、脳に重大なダメージを負って危険な状態です。ここまでは良いですね?」

ショタ提督「………」コクリ

明石「そこに提督が干渉するということは……ビスマルクさん達の意識を覚醒させる可能性と同時に……」

夕張「……過度の干渉により、意識を破壊してしまう可能性も含んでいるんです」

ショタ提督達「ッ!!」

明石「特に、誰か1人の精神状態だけが強く変化すると……他の3人の脳にも、その影響が現れます」

夕張「なので、難しいことをお願いしますが……ビスマルクさん達4人に対し、可能な限り平等に声をかけてほしいんです」

ショタ提督「………」

明石「先程言ったように、エネルギーは往復分しか使えないので……失敗は許されません」

夕張「……ごめんなさい。こんな追い詰めるようなことを言って……」

ショタ提督「……ううん、大丈夫。肝に銘じておくね?」

明石「……お願い、します」

ショタ提督(……だとすると、かなり慎重に動かないとダメか。下手な行動が、姉さん達を苦しめてしまうことに繋がっちゃうから……!)

夕張「……それから、まだあるんです」

ショタ提督「……?」

明石「向こうは、ビスマルクさん達の深層意識の中……心の奥深くに入り込むような感じです」

夕張「そこは、どんな風になっているのか……私達にも、誰にも分かりません」

ショタ提督達「……!」

明石「ここと同じような世界が広がっているのか、夢の中のようにビスマルクさん達の願望が実現しているのか……」

夕張「それとも、真っ暗で暗黒の世界なのか……どうか提督は、そこがどのような光景だったとしても……取り乱さないで欲しいんです」

明石「取り乱すことで、ビスマルクさん達の脳に悪い影響を与えることになってしまうので……」

ショタ提督「……分かった」

ショタ提督(異世界……のような感じなのかな。とにかく……絶対に慌てないよう、冷静に対処しないと……)

明石「それに、ビスマルクさん達の記憶も……もしかすると、おかしくなっているかもしれないんです」

ショタ提督達「ッ!?」

夕張「脳にダメージを負ったせいで……ただ、全ての記憶が消えてしまっていることは無いと思います」

ショタ提督達「……え?」

明石「はい……いくら頭を中心にダメージを負ったとしても、脳に直接傷をつけられたわけではないので……」

夕張「ただ、安心は出来ません。外からの衝撃で、脳の内部……記憶中枢が混乱を引き起こしている可能性は非常に高いです」

ショタ提督「………」

明石「……深層意識から呼びかければ、一時的におかしくなった記憶も回復出来ます。なので、その……」

ショタ提督「……うん。姉さん達の意識を呼び起こすと同時に、記憶も引き出すんだね?」

夕張「……はい。無理難題を押し付けて、本当にすみません……!」

ショタ提督「ううん、大丈夫。僕が絶対に……何とかしてみせるから……!」

明石「そして、最後に……この装置を使うと、提督の体は完全な電気信号となり……脳波の一部として、ビスマルクさん達の脳に電送されます」

夕張「……実験や試運転が出来なかったので、ぶっつけ本番で提督を送り込むことになります」

ショタ提督「………」

明石「急いだとはいっても、念入りに開発したので誤作動は起こらないと思います。ただ……」

夕張「万が一、装置が上手く稼働しなかった場合は……提督はそのまま、電子世界に漂う粒子となってしまう可能性も……」

プリンツ・オイゲン球磨「え……!?」

明石「それだけじゃ、ないんです……ビスマルクさん達の脳に入り込むということは……」

夕張「……もし、ビスマルクさん達の意識が破壊され、脳が活動を停止してしまうと……ビスマルクさん達と共に、そのまま……提督も……っ!」

天龍睦月「……っ」ゾクッ

ショタ提督「………」

明石「………」

夕張「………」


明石姉さんと夕張姉さんから発せられた、重く苦しい……警告。一歩間違えれば、僕自身の命も危うい。

だけど、そんなことを気にしている場合じゃない。姉さん達が苦しんでいる状況で、自分が電気信号になるリスクに対する恐怖心なんて……一切、湧かなかったんだ。


ショタ提督「……大丈夫。その時はその時だよ」

プリンツ・オイゲン「で、でも……!」

ショタ提督「この方法でしか、ビスマルク姉さん達を助けられない。それなら、例え死んでしまう危険があったとしても……僕は行くよ」

球磨「……提、督」

明石「………」

夕張「………」

ショタ提督「……お願い、出来るかな?」

明石「……分かり、ました……!」スッ

夕張「今すぐ……準備、します……!」スッ

ショタ提督「………」

天龍「……なぁ」

ショタ提督「……何?」

睦月「怖く、ないの……?提督、死んじゃうかもしれないんだよ……?」

ショタ提督「ううん、そんなことない。僕よりも、ビスマルク姉さん達の方が……もっと、辛い状況なんだ」

ショタ提督「だから、僕が怖がっている場合じゃないよ。一刻でも早く、姉さん達を助けないと……!」

天龍「……すまねぇ。せめて、俺達もついて行くことが出来れば……!」

睦月「……っ」

プリンツ・オイゲン「ごめんね……本当に、ごめんね……っ!」

球磨「球磨達が、何も出来ないばっかりに……っ!」

ショタ提督「……プリンツ姉さん達が気に病むことはないよ。僕に任せて、ね?」

ショタ提督(そう、プリンツ姉さん達や明石姉さん達は……何も悪くない)

ショタ提督(元はといえば、急に襲って来た深海棲艦が……いや、違う……!)

ショタ提督(ビスマルク姉さん達を遠征に出した……僕のせい、なんだ……!)


姉さん達は全員被害者だ。ビスマルク姉さん達は、深海棲艦に攻撃されて……

プリンツ姉さん達や明石姉さん達は、大切な仲間を傷つけられて……

そして、僕は……そのきっかけを作ってしまった、加害者なんだ……!だから、僕がどうにかしないといけない……!

もちろん、責任だけの問題じゃない。今でも苦しんでいるビスマルク姉さん達を……すぐにでも、救いたい……!


明石「……出来ました!」

ショタ提督達「……!」

夕張「これでいつでも電送可能ですっ!」

ショタ提督「……ありがとう」

明石「提督はこのカプセルに!他の皆さんは、念の為に下がっていて下さい!」

夕張「カプセルに入ったら、上にぶらさがっているヘルメットを被って下さい!」

ショタ提督「うん。えっと……こう?」カポッ

明石「はい。それじゃ……電送、しますね?」グッ

夕張「……提督」

ショタ提督「……?」

夕張「ビスマルクさん達を……皆を、お願いします……!」

ショタ提督「……!」

プリンツ・オイゲン「私からも……もう1回、言わせて……!提督……ビスマルク姉様を、助けて下さい……っ!」

球磨「……木曾を、助け出して……!」

天龍「……龍田を頼む、提督……っ!」

睦月「文月ちゃんを……助けてあげて……っ!」

ショタ提督「……うん。僕に任せて……!」

明石「3……」




夕張「……っ!」




明石「2……」




プリンツ・オイゲン「……っ!」

球磨「……!」




明石「1……」




天龍「っ!」

睦月「……っ!」




明石「……0!電送ッ!」ガシャン…ッ!




ショタ提督「……ッ!」

















――パシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッ!!





















【転送開始 --分解中-- 20%完了】



――頭から、どんどん引っ張られる感覚が強くなっていく……



【--分解中-- 40%完了】



――次第に、首、体、両手、両足と……五体が徐々に、無くなっていく……



【分解完了 --再構成開始-- 50%完了】



――そして、僕の体は……文字通り“肉体”を失った……



――視界が無くなる。自分がどこに存在しているかも分からない……意識だけが漂っているような錯覚を覚える……



――しかし、そんな神秘的な感覚は……すぐに終わりを告げる。



【--再構成中-- 70%完了】



――徐々に“肉体”としての感覚が戻って来た。電気信号と化した体が……



【--再構成中-- 80%完了】



――光の粒子となって、“僕”を形作っていく……



【--再構成中-- 90%完了】



――五感が戻る。それと同時に……真っ暗闇だった視界が、光を取り戻していく……



【--再構成中-- 95%完了】



――そして、眩い光と共に……僕の目の前に映し出されたのは――

















【再構成完了 --対象ハ無事転送サレマシタ-- 100%完了】














――――――――

―――――

――



ピッ… ピッ…

ビスマルク「………」

木曾「………」

龍田「………」

文月「………」


プリンツ・オイゲン「………」

明石「………」

夕張「………」

プリンツ・オイゲン(……ビスマルク姉様は、一向に目覚める気配を見せてくれない)

プリンツ・オイゲン(以前、手が動いたりうめき声を挙げてくれたりしたけれど……それ以来、また……無反応のまま)

プリンツ・オイゲン(だから、どうしても……最悪の結果を想像してしまう)

プリンツ・オイゲン(提督が、今も頑張ってくれているのに……それでも不安になる、そんな自分が嫌になって……!)

ビスマルク「……ぅ」

プリンツ・オイゲン「っ!?び、ビスマルク姉様!?」

明石「……っ!」カチャカチャ

夕張「また、声が……!」

ビスマルク「あぁ……っ!」

プリンツ・オイゲン「ビスマルク姉様!大丈夫ですか!?」ギュッ

ビスマルク「うぅ……っ!プ……ツ……!」

プリンツ・オイゲン「……え?」

ビスマルク「プ……リ、ン……ツ……!」

プリンツ・オイゲン「ッ!?い、今……私の名前、を……!?」

明石「こ、これは……!?脳波がどんどん良くなっています!平常域まで、信じられない早さで近づいて……!」

夕張「本当!?」

プリンツ・オイゲン「ビスマルク姉様!そうです!私です!プリンツ・オイゲンですっ!」

ビスマルク「ぁ……ぐ……!」

プリンツ・オイゲン「ビスマルク姉様……!お願い!目を覚まして……っ!」



――

―――――

――――――――

少し休憩&書き貯めします。30分後に再開予定です。
長くなって申し訳ありません。ただ、何とか今回の更新で回想パートは終わらせます!

再開します。

ショタ提督「――“ここ”だった」


ビスマルク「………」


ショタ提督「そして、僕は提督ではなく……従業員として、“ここ”で姉さん達と交流することにしたんだ」


ビスマルク「………」


ショタ提督「姉さん達は、明石姉さん達が言った通り……記憶を失っていたんだ。僕が着任してからの、全てのことを……」

ショタ提督「そして、自分達の目的……存在意義、敵の存在……艦娘としての根幹に関わる記憶も……」


ビスマルク「………」


ショタ提督「今のビスマルク姉さんから見ると、普通の鎮守府に普通の景色が映っていると思うけど……」

ショタ提督「僕から見た景色は、白黒で……所々、空間が歪んでいて……鎮守府から外が、“存在しない”んだ」


ビスマルク「………」


ショタ提督「きっと、“ここ”が……“この世界”が、姉さん達の心の奥……それこそ、混乱する記憶で作られた世界だから」

ショタ提督「姉さん達は、本能的には“艦娘”であることを忘れていなかったけれど……“記憶”が飛んでしまって、こんな中途半端な形で再現されたからだと思う」

ショタ提督「もちろん、これが本当のことかは分からないけど……少なくとも、僕にはそう感じたんだ」


ビスマルク「………」


ショタ提督「ビスマルク姉さんが感じた頭痛は、混乱した記憶が元に戻っていく副作用……だと思う」

ショタ提督「あの時、姉さんが倒れた時も……姉さんが頭痛から回復すると、僕を“提督”と言ってくれた」


ビスマルク「………」


ショタ提督「そして、今……こうして、僕に疑問を投げかけてくれた。必死に“思い出そう”としてくれた……!」

ショタ提督「姉さんは、“向こう”……つまり、“現実”で目覚めようとしている……今まさに、昏睡状態から抜け出そうとしている……!」


ビスマルク「………」


ショタ提督「……これで、僕が知ってることは全部言ったよ。どう、かな……?思い、出せた……?」


ビスマルク「………」








――提督の話を聞いた途端、頭痛が嘘のように消え……モヤモヤしていた違和感も、消え去って……







――私が思い出せないでいたこと……頭の中から、引っ張り出せないでいたこと……







――それは……提督と過ごした日々、プリンツ達と笑い合った日々、深海棲艦と戦った日々……







――そして……自分が深海棲艦にやられ、そこから意識が途切れたこと……







――頭の中の奥底に眠っていた……すっかり色あせてしまった“記憶”が……







――忘れていた、何もかもが……脳裏に蘇ってくる。





ビスマルク「………」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……やっぱり、まだ……)

ビスマルク「……提督、ありがとう」

ショタ提督「……え?」

ビスマルク「私に……全てを話してくれて」

ショタ提督「……うん。でも――」

ビスマルク「ふふっ……馬鹿ね、私……こんなに大切だったことを、全部忘れていたなんて」

ショタ提督「――ッ!」

ビスマルク「提督とは、3年……いや、“この世界”を含めると10年以上かしら?とにかく、長い付き合いなのに」

ショタ提督「……び、ビスマルク姉さん……もしかして……!」

ビスマルク「……えぇ。貴方のお陰で――」










「――全部、思い出したわ!」










ショタ提督「!!」

ビスマルク「道理でおかしいと思ったわ。季節が変わらないなんて、どう考えても異常だもの」

ビスマルク「でも、提督の話を聞けば一発で納得したわ。“この世界”が、混乱した私の心の奥だもの……異常事態が起こるわけだわ」

ビスマルク「それに、記憶を取り戻した途端……提督の言った通り、何もかもが色を失って見えるようになったし……」

ショタ提督「………」

ビスマルク「私、今までこんな所にいたのね……考えただけでもゾッとするわ。窓の外なんて、浜辺の向こうが真っ黒になってるもの」

ショタ提督「……っ」プルプル

ビスマルク「……提督?」

ショタ提督「……本当に、思い出して……くれたの……?」プルプル

ビスマルク「……えぇ。何もかもね」

ショタ提督「……幻覚、じゃないよね……?」プルプル

ビスマルク「当たり前じゃない!正真正銘、貴方と共に歩んだビスマルクよ!」

ショタ提督「……っ!」ダッ

ダキッ…!

ビスマルク「きゃっ!」

ショタ提督「……」ギュウッ

ビスマルク「えっと、あの……提督……?」

ショタ提督「……怖かった」

ビスマルク「……!」

ショタ提督「姉さん達を、助けられるのか……本当は、すっごく不安だった……!」

ビスマルク「………」

ショタ提督「途中で、何度も……諦めそうになった……!ずっと1人で、どうかしちゃいそうだった……!」ジワッ

ビスマルク「………」

ショタ提督「だけ、ど……誰にも、相談出来ないで……それで……それ、でぇ……っ!」ウルウル

ビスマルク「………」ギュッ

ショタ提督「あ……」

ビスマルク「……ずっと、1人で……何もかもを背負って、頑張ってくれたのよね?」ナデナデ

ショタ提督「……っ!」

ビスマルク「私の……いや、私達の為に……自分の心をすり減らしてまで……」ナデナデ

ショタ提督「うぅ……っ!」ポロポロ

ビスマルク「でも、もう良いの。私になら、我慢してきたこと……全部、吐きだして良いからね?」ナデナデ

ショタ提督「……うぐっ……ビスマルク、姉さん……えぐっ……!」ポロポロ

ビスマルク「……ありがとう」ナデナデ

ショタ提督「うわぁ……っ!寂しかったよぉ……!辛かったよぉ……っ!」ポロポロ

ビスマルク「助けてくれて……本当に、ありがとう……!」ナデナデ

ショタ提督「ぐしゅっ……うぁぁっ……!姉さん……ビスマルク、姉さぁん……っ!」ポロポロ

ビスマルク「………」ナデナデ

ショタ提督「うわぁぁぁん……!えぐっ、ぐすっ……あぁぁ……っ!」ポロポロ

ショタ提督「………」グシグシ

ビスマルク「……落ち着いた?」

ショタ提督「……うん。ありがとう、ビスマルク姉さん……」

ビスマルク「それはこっちの台詞よ。瀕死の私達の為に、ありがとう……!」

ショタ提督「……それは当たり前だよ。だって、僕は姉さん達の……“提督”だから」ニコッ

ビスマルク「……そう、ね。私達も……ううん、私も……貴方の“艦娘”だもの」ニコッ

ショタ提督「……えへへ」

ビスマルク「……ふふっ」

ビスマルク(……この子は、この色の無い世界で……たった1人、私達の為に……)

ビスマルク(そのお陰で、こうして私は……“艦娘”としての記憶を取り戻すことが出来た)

ビスマルク(まだ幼いのに、私達のことを……私のことを、助けようとして……)

ビスマルク(……そんな風に手を差し伸べられたら、私――)



――グニャッ…!



ビスマルク「……うっ」フラッ…

ショタ提督「……っ!?び、ビスマルク姉さん!?」

ビスマルク(何、これ……頭痛や眩暈、じゃない……?上に引っ張られるような、感覚が……!)

ショタ提督「ビスマルク姉さん!どうしたの!?しっかりして!」

ビスマルク「うぅ……な、何だか……体が、フワフワする……ような……」

ショタ提督「フワフワって……ッ!?」

ショタ提督(ビスマルク姉さんの体が、光りながら半透明になって……こ、これって……!)

ビスマルク「う、ぁ……」


『ビスマルク姉様!そうです!私です!プリンツ・オイゲンですっ!』


ビスマルク「……プリ、ンツ……?」

ショタ提督「プリンツ姉さん……?」


『ビスマルク姉様……!お願い!目を覚まして……っ!』


ビスマルク「……プリンツの声、が……聞こえる……」

ショタ提督「……!」

ショタ提督(そうか、やっぱり……!)

ショタ提督「……ビスマルク姉さん!プリンツ姉さんの声に集中してッ!」

ビスマルク「え……?」

ショタ提督「きっと、“現実”のプリンツ姉さんの声が届いてるんだ!今ならきっと……姉さんは目覚めることが出来るはず!」

ビスマルク「……!」

ショタ提督「体がフワフワするなら、意識を上に持っていって!それでプリンツ姉さんの声に近づくんだ!」

ビスマルク「……っ!」

ビスマルク(確かに、声は上から響いて来るような……上……上……っ!)



――パアァ…ッ!



ショタ提督「……!」

ショタ提督(ビスマルク姉さんの体が、ますます光り輝いて……!)


『ビスマルク姉様ぁっ!』


ビスマルク「……プリンツ……プリンツ……っ!」

ビスマルク(行かないと……!提督の言う通りなら、早く……目覚めないと……っ!)

ショタ提督「頑張って!ビスマルク姉さんっ!」

ビスマルク「うぅ……!」



――シュパアアァァァ…ッ!



ビスマルク「――ッ!」パシュンッ!

ショタ提督「わぁっ!?」



――キラキラ…



ショタ提督「うぅ……ビスマルク、姉さん……?」キョロキョロ

ショタ提督「………」

ショタ提督(消え、た……?いや、違う……これはきっと……!)

≪-- 現実世界 --≫ 40周目鎮守府・医務室


ピッ… ピッ…

ビスマルク「………」

プリンツ・オイゲン「……ビスマルク、姉様ぁ……」ギュッ

明石「………」

夕張「……っ」

ビスマルク「……ん」

プリンツ・オイゲン明石夕張「ッ!?」

ビスマルク「うぅ……ここ、は……」キョロキョロ

プリンツ・オイゲン「び、ビスマルク……姉様……!?目が、覚めて……!?」

ビスマルク「……提督の言った通りね。ここは確かに、医務室……」

プリンツ・オイゲン「ビスマルク姉様ぁぁぁぁぁッ!」ダキッ

ビスマルク「きゃっ!?」

プリンツ・オイゲン「うわあああああああぁぁぁぁぁぁんっ!」ギュウッ

ビスマルク「ちょ、ちょっと……」

プリンツ・オイゲン「ビスマルク姉様の声……感触……うえぇぇぇぇぇぇぇぇんっ!」

プリンツ・オイゲン「このまま目が覚めなかったどうしようって……不安で、怖くて……うわぁぁぁぁぁぁぁんっ!」

ビスマルク「………」

ビスマルク(プリンツ……そう、よね……提督が言ってたじゃない。プリンツ達が、今も……私達が目覚めるのを、待ってるって……)

明石「……ビスマルクさん!」

夕張「意識が戻ったんですね!」

ビスマルク「……えぇ。提督のお陰でね」

プリンツ・オイゲン「ぐすっ……提督……?」

ビスマルク「あの子が頑張ってくれたお陰で、私は……こうして目覚めることが出来たの」ニコッ

プリンツ・オイゲン「……提督、ありがとうございます……!本当に、ありがとうございます……っ!お陰で、姉様は……!うぅっ……!」

明石「……提督は、無事……やってくれたんですね……!」

夕張「はい……本当に、良かったぁ……!」

ビスマルク「………」チラッ


ピッ… ピッ…

木曾「………」

龍田「………」

文月「………」


ビスマルク「………」

ビスマルク(提督は、今も……私の隣で眠っている、木曾達の為に……)

プリンツ・オイゲン「……ビスマルク姉様?」

ビスマルク「………」

ビスマルク(あの子は……私達の為に、自分の体を電気信号にしてまで……しかも、死ぬ可能性すらあったのに……)

ビスマルク(それでも、提督は来てくれた……何も覚えていない私を、ここまで……導いてくれた……)

明石「……どうしました?」

夕張「ひょっとして、まだ頭がボーっとするとか……」

ビスマルク「あ、ううん。それは大丈夫よ。ただ……」

プリンツ・オイゲン明石夕張「ただ?」

ビスマルク「……提督は、今も必死に頑張ってるんだなって」

プリンツ・オイゲン「あ……」

明石「……そう、ですね。残りの3人が目覚めるまで、提督は……」

夕張「……戻って、来られません。正確には、提督が戻ろうとしないですよね……」

ビスマルク「………」

ビスマルク(記憶を取り戻しても、眠っている間のことは全部覚えてるから……)

ビスマルク(提督が、従業員として……いつも私達の傍にいてくれて……)

ビスマルク(私達を……私を、目覚めさせてくれた……命を救ってくれた……!)

明石「………」

夕張「………」

明石(だけど、ビスマルクさんが目覚めたとなると……)

夕張(装置による、残り3人の脳波の同期に……少なからず、影響が……)

ビスマルク「………」

ビスマルク(……さっきから、胸の奥がずっと温かい気持ちでいっぱいだったけど……理由、分かっちゃった)

ビスマルク「………」クスッ

ビスマルク(もうっ……ここまでされちゃったら――)
















――好きにならないわけ、ないじゃない……ふふっ♪





























≪-- ビスマルクが完全に記憶を取り戻し、昏睡状態から回復しました --≫



――記憶:50/50



――パアァ…ッ!



――[パシュンッ…!]:50/50
























――シュパッ…!



――“好感度”:50/50


≪-- 深層意識世界 --≫ 鎮守府


ショタ提督「………」

ショタ提督(ビスマルク姉さんは……多分、現実世界に戻ることが出来たはずだよね)

光と共に消えていったビスマルク姉さん。あの時の表情は……凄く、安らかだった。

今頃、プリンツ姉さん達と再会を果たしているはずだ。そう信じよう。

ショタ提督「……でも、僕はまだ……戻るわけにはいかない」

ショタ提督(ビスマルク姉さんは救うことが出来た。後は木曾姉さん達だ……!)

そう。木曾姉さん、龍田姉さん、文月姉さんは……まだ、この世界に残されたままだ。

明石姉さん達が言うには、意識の覚醒が偏ってしまうと……他の姉さん達にも、影響が出てしまうらしい。

ショタ提督(……出来るだけ早く、木曾姉さん達を――)


              ゴゴ……ッ!


       ゴゴ……ッ!


ゴゴ……ッ!
                     ゴゴ……ッ!



   ゴゴ……ッ!



                     ゴゴ……ッ!       
ゴゴ……ッ!



                ゴゴ……ッ!


 ゴゴ……ッ!

                   ゴゴ……ッ!


ショタ提督「うわっ!?」バタッ

ショタ提督(じ、地震……!?しかも、こんな大きいなんて……た、立っていられな……っ!?)

ショタ提督「……ッ!」

ショタ提督(ま、まさか……ビスマルク姉さんが助かったことで、この世界の崩壊が早まって……ッ!)


ゴゴ…


             ゴゴ…


ゴゴ…


ショタ提督「………」

ショタ提督(……治まった、みたいだ)

ショタ提督「……っ」ギリッ

ショタ提督(残された時間は、短いってことだよね……だとしたら、一刻も早く木曾姉さん達を救い出さないと……!)ダッ

――Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:[3/3]


龍田「ん~!今年は良い年ね~!冬まで寒くないなんて!」

「………(マジか……冷夏の次は暖冬かよ)」

龍田「私にとっては過ごしやすい冬だわ~!」

「………(全国のちびっ子は雪が降らなくて泣いてそうだけどな)」

龍田「雪崩事故や雪かきで疲れる人が減るから良いでしょ~?」

「………(まぁ、そりゃそうだけどさ)」

文月「……あれ?今年はあまり寒くないね~」

「………(……うん。雪もほとんど降らなかった)」

文月「珍しいこともあるんだね~。でも、何だか冬っぽくないなぁ……雪が降ればワクワクするのに~……」

「………(……そういう年もあると思う)」


木曾「………」


ショタ提督「………」

ショタ提督(ビスマルク姉さんの事例を考えれば、木曾姉さんは……)

恐らく、記憶の混乱が起こっていて……頭痛と違和感に悩まされているはずだ。

となると、いち早く声をかけて真実を伝えた方が良いのかもしれないが……

ショタ提督(……仮に木曾姉さんが目覚めたとして、残された龍田姉さんと文月姉さんは……)

明石姉さんと夕張姉さんの忠告を考えると、このタイミングでこの世界に更なる刺激を与えると……崩壊が早まってしまう恐れもある。

だからといって、木曾姉さんをこのまま放置するわけにもいかない。

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(でも、このまま悩んでるだけじゃ八方ふさがりになるだけだ……!迷う時間なんて無いのに……!)

ショタ提督「……!」フルフル

ショタ提督(いや、落ち着け、僕……冷静になれ……落ち着いていないと、些細なことでも失敗するから……)

イライラするばかりでは思考はまとまらない。それどころか、負の感情を抱けばこの世界に取り込まれてしまう。

焦る気持ちを抑えつつ、頭をフル回転させて……誰と交流し、どのタイミングで木曾姉さんに真実を話すかを考える。

ショタ提督「……っ!」グッ

ショタ提督(ここまで来た僕なら、きっと……いや、絶対に姉さん達を救えるはずだ……!自信を持て、僕……!)



↓1龍田のコンマ --く:28.5/50
↓2木曾のコンマ 記憶:49.5/50<リーチ!>
↓3文月のコンマ --く:21/50
↓4ビスマルクのコンマ 好感度:50/50<END開放!>

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます
ビスマルクが最大値の場合は即ENDです
木曾が最大値の場合はEND開放が確定します(※即ENDではありません)

これENDにたどり着けなかった艦娘死亡とかせんだろうな…

>>797
本編はハッピーエンド確定(失恋や鬱系小ネタは例外)ですのでそれは大丈夫です。

今回はここまでです。遅くまでお付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。

23:00~0:00頃開始予定です。

始めます。

龍田「うふふ~♪」

「………(……随分嬉しそうだな)」

龍田「冬なのに寒くないもの~♪暖冬ばんざ~い!」

「………(雪どころか北風すら吹かないな。南国の空気でも流れてきたのか?)」

龍田「理由は分からないけど、私としては毎年こうだと良いなぁ~♪」

「………(でも何か冬らしくないよな。やっぱ軽く雪くらい降ってくれねえと)」

龍田「え~?夏は天龍ちゃんの方が『炎天下じゃなくて快適だな!』って言ってたじゃない」

「………(いやまぁそりゃそうだけどさ、あまりにも季節感が無さすぎても味気ないだろ?)」

龍田「そうかなぁ……」



ショタ提督「………」

ショタ提督(とりあえず、龍田姉さんの所に来たけど……)

小一時間考えた末、まずは龍田姉さんと接触することにした。

木曾姉さんを長期間このままにしておくのは危険だが、他の姉さんと交流を絶つことも許されない。

ショタ提督(……出来る限り、平等に触れ合わないといけない。1人に集中的に干渉することは……)

既にビスマルク姉さんを解放……したと仮定する。1人が離脱した今、この世界は不安定になっているに違いない。

そこに、更なる刺激を与えれば……どんな末路を歩むことになるかは、想像に難くない。

それに加え、残された時間も少ない。とにかく、死に物狂いで足掻くしかない……全員を、救い出せた時まで……!

ショタ提督「………」

ショタ提督(焦って間違った判断をするな、僕……!こういう状況こそ、落ち着いて考えるんだ……!)

ショタ提督(今の龍田姉さんは、多分真実を話してもまだ理解してもらえない。今まで通り、自然に接しないと……!)



提督の行動

直下

ショタ提督「……うぅ」

ショタ提督(この前と同じだ……話題が思いつかない)

こういう時、その場に適した話を提供出来る人が本当に羨ましい。

こんな極限状況でありながら、会話1つするだけでも頭が回らない自分に腹が立つ。

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(『冬』という先入観に囚われるからダメなのかな……)

そうだ。この世界には元々四季が無い。龍田姉さん達も、薄々それに気が付いてきている。

だったら、思い切り季節外れの話題を出したところで……変に怪しまれたり、疑われる可能性は少ないと言える。

ショタ提督「……!」

ショタ提督(どうせ悩んでる時間は無いんだ……!方針を決めたら、すぐに行動しないと……!)



龍田「でも、やっぱり私は夏の方が好きかしら~♪」

「………(あれだけ汗だくになってもか?お前変わってるなぁ……)」

龍田「こっちからすると天龍ちゃんの方が変わってるよ?鳥肌立つ季節なんて嫌だもの~」

「………(いやそれは無い!汗が服にしみ込んでベタつくより冬が……)」

ショタ提督「……龍田姉さん、天龍姉さん」

龍田「あ、40周目提督君~」

「………(ん?40周目提督か)」

ショタ提督「仕事が一息ついたから、ちょっと顔を出そうと思って。今年は例年に比べて随分暖かいよね」

龍田「そうね~。過ごしやすくて、ずっとこうだと良いのに~」

「………(俺としては、もう少し寒くても良いけどな)」

ショタ提督「……もう少し暖かければ、いっそプールで泳げるかも」

龍田「あ~、確かに!」

「………(いやいや!いくら暖冬でもこの気温で水に入ったら死ぬぞ!?)」

龍田「例えばの話だよ~」

ショタ提督「あはは……でも、いずれまた夏が来るから、その時に備えて水着も用意しておかないと」

龍田「水着?」

ショタ提督「うん。龍田姉さん達が、いつでも泳ぎたい時にプールや海に行けるようにね」

ショタ提督(……冬にプール。季節外れにも程があるけど、出来る限り自然な流れで話題を出したつもりだけど……)

龍田「………」



反転コンマ判定:龍田の反応は?

01~49:水着?何それ美味しいの?
--く再生率:並 ×1.0
50~98:もしかして見たいの?可愛い奴め~!
--く再生率:高 ×1.5
ゾロ目:モジモジする
--く再生率:特大 ×2.0

直下

47→74:もう、エッチ♪


龍田「……あ~!もしかして、私達の水着姿を見たいの~?」

ショタ提督「……へ?」

「………(お、そういうことか。あどけない顔してても、やっぱり男なんだな~)」

ショタ提督「……あの」

龍田「でもごめんね~?今は冬だし、水着は無いから見せてあげられないの」

ショタ提督「いや、その……」

ショタ提督(……何だか、思ってた反応と違うような)

「………(とか言いつつ水着持っててもどうせお預けするだろ、お前)」

龍田「え~?そんなことしないわよ~♪」

「………(いーや絶対する!何なら今日の晩飯かけても良いぜ!)」

龍田「天龍ちゃんの中の私はどんなイメージなの~?」

「………(超がつくドS)」

龍田「む……」

ショタ提督「……えっと」

龍田「あ、40周目提督君は夏まで待っててね~?私と天龍ちゃんでとびっきりの水着姿を見せてあげるから♪」

「………(子供には刺激が強過ぎるかもしれねえな!)」

熱田「ふふっ♪」

ショタ提督「………」

ショタ提督(もしかして、僕……龍田姉さん達の水着を期待してるむっつりスケベに思われてる……?)



龍田の--く コンマ一の位×1.5 上昇

直下

1×1.5=1.5
28.5+1.5=30/50


龍田「でも、40周目提督君も私達をそういう目で見てたのね~……今まで気づかなかったよ」

「………(ははっ、そう言うなって。これくらいの男子は皆エロいことばっか考えてるもんだ!)」

龍田「え~?だけど、純粋な子だっているはずよ~」

龍田(……でも、提督がそういうことに興味を持つようになったのは意外かも)

龍田(……“提督”?この子は従業員よね?私、どうしてそんなことを……)



――ビキッ!!



龍田「あうっ!?」バタッ

「………(うおっ!?た、龍田!?)」

龍田「うぅっ……く、ぁ……あぐっ……うぁぁ……!」ガクガク

龍田(あ、頭が痛い……っ!それも前より……強、ぃ……!)



――ビキビキッ!!



龍田「かはぁっ!?くぅっ……ぐうっ……!?」ガクッガクッ

「………(どうしたんだよ龍田!?おい、しっかりしろって!龍田っ!龍田ぁぁぁぁっ!)」

龍田「う、ぐぅ……っ!かは……っ!うあぁっ、ぐ……!」

龍田(あ、頭……割れちゃ……っ!痛い、よぉ……っ!))






『龍田……早く、目を覚ましてくれよ……頼むから……うぅっ……!』





龍田「……っ、く……?」ガクガク

龍田(今、の……声……天龍、ちゃん……?頭の、中から……響いて……)

龍田「はぁ……はぁ……」ヨロヨロ

天龍『た、龍田!?大丈夫か!?』

龍田「う、うん……何とか……」

天龍『いきなり倒れたから心配したんだぞ!』

龍田「……ごめんね?天龍ちゃん」

天龍「はぁ……ま、何事も無くて良かったけどさ」

龍田「………」





龍田(今の頭痛で、頭の中に“艦娘”という言葉が強く意識するようになったような……)


龍田(でも、どうして……?自分が艦娘なのは、当たり前のこと……)


龍田(……当たり前?何で?理由は……理由……思い出せないわね)


龍田(う~ん……頭に何かが浮かんできそうなんだけど……痛っ!)ピキッ…!


龍田(うぅ……深く思い出そうとすると、さっきの痛みが……)


龍田(何よ、これ……私の頭、どうなってるの……?)





龍田「………」

天龍『……龍田?』

龍田「……あ、ううん。大丈夫だよ……ちょっと、考え事してただけ……」

龍田(……“提督”、“艦娘”である理由……うぅっ、やっぱり分からないよ……!)

ショタ提督「………」

ショタ提督(去年は、いつもより早く“あの現象”が起こった。じゃあ、今年は……)

今は12月……といって良いのかは分からないけれど、とにかく中旬に差し掛かった辺りだ。

去年は12月末に“例の現象”が起こり、時間が巻き戻されてしまった。

だから今年は冬になる直前から警戒しているのだが……流石に10月、11月はその兆しを見せなかった。

ショタ提督「……っ」ゴクッ

ショタ提督(となると、もうすぐ……だよね。いつ起こっても驚かないように、心構えはしておかないと……!)

今の僕……電気信号として存在する僕の動揺は、間接的に姉さん達の脳に影響を与えてしまう。

何度も自分に言い聞かせているが、どんな状況でも僕は冷静でいなければならない。

ショタ提督(……もし、今日……それこそ、今起こったら……現象の発生間隔は、どんどん狭まっているということに……)





――グニャリ……ッ!





ショタ提督「ッ!?」

ショタ提督(くっ……!来たか……!)


グニャ……ググッ……!


ショタ提督「………」


グニャ……ググッ……!


ショタ提督(落ち着け、僕……!時期が早まっているとはいえ、何が起こるかが分かっているなら……必要以上に慌てることは)



ゴゴ……ッ!



                ゴゴ……ッ!



ゴゴ……ッ!



                ゴゴ……ッ!



ショタ提督「うわっ!?」バタンッ!

ショタ提督(す、凄い地震……ッ!前にも、確か……!ダメだ、立っていられない……っ!?)

ショタ提督(くっ……!やっぱり、この世界は……崩壊に、近づいて……!)






――グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!!






ショタ提督「ッ!!」

ショタ提督(く、空間が割れ……お、落ち――

≪-- 現実世界 --≫


ピッ… ピッ…

木曾「………」

龍田「………」

文月「………」


天龍「……龍田」

ビスマルク「………」

ビスマルク(身動き1つ取ることなく、ベッドに横たわる木曾達……少し前の私も、こうして……ベッドで眠り続けていたのよね)

天龍「なぁ、龍田……!早く、目を開けてくれよ……!」ギュッ

ビスマルク「……っ」

ビスマルク(……待つ側になると、プリンツの気持ちが痛い程分かったわ。あの娘はずっと、こんなに胸を締め付けられる思いで……)

龍田「………」ピクッ

天龍「ッ!?た、龍田!?」

ビスマルク「……!?て、天龍!?どうしたの!?」ガタッ

天龍「い、今、龍田の手が動いて……!おい!龍田!天龍だ!お前の姉ちゃんだ!分かるか!?」

龍田「………」

天龍「……っ」

ビスマルク「………」

天龍「……少し、反応しただけかよ。うぅっ……!」

ビスマルク(……天龍)








明石「……っ!」ゾクッ

夕張「こ、これって……!」

明石「……木曾さん達の、脳波が……徐々に、おかしくなって……!」

夕張「……まさか、ビスマルクさんが目を覚ましたことが……」

明石「きっと……いえ、間違いなく……!」

夕張「そん、な……!」

明石夕張(……提督、お願いします……!早く……木曾さん達を……!手遅れにならない内に……ッ!)
















≪-- 龍田の“-憶”の再生が更に進んでいます --≫














―――







龍田:30/50『私……どうなっちゃったの……?頭が痛くて、モヤモヤして……』



木曾:49.5/50<リーチ!>『……提督。もしかして、お前が……俺の違和感を、晴らしてくれるのか……?俺が思い出せない全てを、教えてくれるのか……?』



文月:21/50『う~ん……あの時の頭痛、何だったのかな……?』



ビスマルク:50/50<END開放!>『提督は私を……記憶を失い、眠り続けていた私を……命をかけて助けてくれた。そんな貴方を、私は――』







―――

ゴゴ……ッ!                                 ゴゴ……ッ!



                 ゴゴ……ッ!           ゴゴ……ッ!



                          ゴゴ……ッ!



ゴゴ……ッ!


                                                  ゴゴ……ッ!



           ゴゴ……ッ!


                          ゴゴ……ッ!


                                                          ゴゴ……ッ!


       ゴゴ……ッ!








                 ゴゴ……ッ!




                                                  ゴゴ……ッ!
      ゴゴ……ッ!


                                    ゴゴ……ッ!




                     ゴゴ……ッ!
                                                     ゴゴ……ッ!


  ゴゴ……ッ!





                      ゴゴ……ッ!


           ゴゴ……ッ!
                                                    ゴゴ……ッ!



        ゴゴ……ッ!                         ゴゴ……ッ!



                                    ゴゴ……ッ!

――Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:[1/3] ≪-- 深層意識世界 --≫


天龍『春にしては寒い……どころじゃないな、これ』

龍田「……うん」

天龍『冬から気温が全く変わってないなんて……いくら何でもおかしい』

龍田「………」

天龍『一体どうなってるんだよ……?地球規模で異常気象でも起こってるのか?』

龍田「………」

龍田(違う……多分、異常気象で済ませられる話じゃないわ……)

龍田(だけど、そこから先がどうしても浮かんでこない……うぅ、もどかしい……!)

文月「……あれ~?今年はあんまりあったかくないような……」

「………(そうね……去年に比べると、少し肌寒いような……)」

文月「そよ風もちょっぴり冷たいし……桜も咲いてないなぁ……」

「………(今まではこんなことは無かったけど……珍しいわね)」


木曾「………」


ショタ提督「……うぅ」ムクリ

ショタ提督(助かったのか、僕……)

地面が割れ、奈落の底に落下してしまったと思ったが……どうやら、命に別状は無さそうだ。

いや、自分のことを気にしている場合じゃない。最も優先しなければならないのは、姉さん達の安全だ。

ショタ提督「………」キョロキョロ

ショタ提督(……一先ず、姉さん達の様子に大きな変化は無い、か。龍田姉さんの会話内容は変わってるみたいだけど……)

ショタ提督(う~ん……さっきの地震の間に、現実で眠っている龍田姉さんの状況が良くなったのかな……)

楽観的に考えればそういうことになる。しかし、先程の現象……特に、床が崩れる程の大地震……

悪い予想は避けるべきだが、どうしても頭が勝手に考えてしまう。

ショタ提督(やっぱり……時間がどんどん減っている証拠、だよね……)

猶予は着実に減り続けている。一瞬の時間を無駄にすれば、その分だけ姉さん達の死が近づいてしまう。

ここで立ち止まっていてはダメだ。とにかく、有無を言わず行動しなければ……!



↓1龍田のコンマ --く:30/50
↓2木曾のコンマ 記憶:49.5/50<リーチ!>
↓3文月のコンマ --く:21/50
↓4ビスマルクのコンマ 好感度:50/50<END開放!>

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます
ビスマルクが最大値の場合は即ENDです
木曾が最大値の場合はEND開放が確定します(※即ENDではありません)

龍田「まだよ……まだ終わらないわ……!」

文月(うぅ……21から全然動いてないよ……)シュン

ビスマルク「ああっ!雪玉が後ろまで来てる!?追いつかれ……きゃあっ!?そんな所にニトロ箱置かないでよ!?」ピコピコ







木曾「……………………………………………………………………」


今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。

23:00~0:00頃開始予定です。

始めます。

天龍『……何度見ても見間違いじゃない、か。俺の目がおかしくなったわけじゃ無さそうだな』

龍田「………」

天龍『去年までの暖冬とか冷夏ならまだしも、ここまで露骨だと余所でも話題にされてそうなもんだが……』チラッ

龍田「………」

天龍『……龍田』

龍田「……え?」

天龍『どうしたんだよ、さっきから黙り込んで』

龍田「あ……ううん、何でも無いの」

天龍『なら良いけどさ……前みたいに気分が悪くなったら、すぐ俺に言えよ?』

龍田「うん、ありがとう……」

龍田(……異常気象が始まったのは、私が頭痛で倒れてから……)

龍田(偶然……いや、そうじゃない……どうしても、無関係とは思えない私がいる)

龍田(この言いようの無い違和感……一体、何なの……?)



ショタ提督「……!」

ショタ提督(天龍姉さん……?)

さっきは思わず見逃してしまったが、改めて龍田姉さんの様子を伺うと……

この前までは、形が崩壊して声も聞き取れなかった天龍姉さんの姿が……いつもの姿で認識出来るようになっている。

地震こそ起きたものの、姉さん達の容体は着実に良くなっている。それが分かっただけでも、少し気が楽になる。

ショタ提督(だけど、油断は出来ない……今だって、ベッドで眠る姉さん達は……危険な状態に変わりないはず)

安心している時間は無い。この世界がいつ崩壊するか分からない現状で、のんびりしていたら足元をすくわれる。

木曾姉さんや文月姉さんとの交流を疎かにするつもりは無い。ただ、状況が変わったばかりの龍田姉さんを放置するのは……

ショタ提督(……3人と同時に話すことも考えたけど、“姉さん達がお互いを認識していない状態で全員と会話するのは怪しまれるからダメ”だよね……)

ショタ提督(……いや、今は龍田姉さんとどうコンタクトを取るかを考えないと……!)



提督の行動

直下

ショタ提督「………」

ショタ提督(今の龍田姉さんに真実を話すのは……う~ん……)

ビスマルク姉さんや木曾姉さんのケースを考える。あの時は、こちらが問いかけてもまだ答えてくれなかった。

いや、正確には……2人共、まだ自分の中で答えが無い、確信が無いようだった。

ショタ提督(……やめておいた方が良い、か)

迂闊なことをして、姉さんに不信感を与えてしまうようなことは避けなければならない。

だからといって、この状況を無視するのも……せめて、姉さんの記憶に揺さぶりをかけることはしたい。

ショタ提督「う~ん……」

ショタ提督(……以前、木曾姉さんに試した方法を応用してみれば……)

こちらから姉さんに問いかけるのではなく、あくまでも話題を出すだけ。

後は姉さんから話し出してくれるのを待てば良い。成功するかは分からないが、リスクは限りなく低いといえる。

ショタ提督「……よし」



天龍『……本当に大丈夫か?』

龍田「もう、大丈夫だってば~……」

天龍『1度ぶっ倒れた前科があるから心配なんだよ』

龍田「う……」

龍田(そこを突かれると痛いなぁ……でも、そうじゃなくて……)

ショタ提督「……龍田姉さん、天龍姉さん」

龍田「……40周目提督君」

天龍『ん?40周目提督……仕事終わりか?』

ショタ提督「うん、そんなところ。いや、僕のことは別に良いんだけど……」

ショタ提督「……龍田姉さん、大丈夫?」

龍田「え……?」

ショタ提督「最近、上の空のことが多いから……もしかして、体調不良が続いてるのかなって」

天龍『お前も気づいてたのか。俺もそう言って龍田に聞いてるんだけど、大丈夫としか言わないから困ってたとこだ』

ショタ提督「………」

ショタ提督(『何か悩みがあるの?』と聞いても良かったけど、あえて遠回しに問いかける。そうした方が、直接聞くより話してくれるかもしれない)

龍田「………」



反転コンマ判定:龍田の反応は?

01~49:やっぱり大丈夫だと言う
-憶再生率:並 ×1.0
50~98:悩んでることを仄めかす程度
-憶再生率:高 ×1.5
ゾロ目:頭痛と違和感について話す
-憶再生率:特大 ×2.0

直下

62→26:ガードが堅い


龍田「……あらあら、心配してくれてるの?ありがとうね?」ナデナデ

ショタ提督「……!」

天龍『……龍田。無理してないか?』

龍田「だから大丈夫だってば~。体調ならバッチリよ~?」

天龍『………』

ショタ提督「………」

龍田「2人共心配し過ぎよ~。ほら、こ~んなに元気でしょ~?」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……やっぱり、まだ話してもらえないか)

どうやら、まだ龍田姉さんの中では整理がついていないらしい。

もしくは、こんなことを話しても信じてもらえないと思っているかもしれない。

ビスマルク姉さんが全てを思い出した時の様子を見れば、そう考えていてもおかしくないはずだ。

ショタ提督「……僕の勘違いだったみたい。ごめんね?急にこんなこと言って」

龍田「ううん、気にしないで?天龍ちゃんもありがとうね?」

天龍『……おう』

龍田「あ、もしかして照れてる~?」

天龍『そんなわけないだろ……』

龍田「ふふっ、可愛いんだから~♪」

天龍(この前のこともあって、いつ倒れるか分からないからヒヤヒヤしてるんだって!)



龍田の-憶 コンマ一の位×1.0 再生

直下

10×1.0=10
30+10=40/50<リーチ!>


天龍『龍田っていつも笑ってるけど、自分が辛い時も心配かけまいと笑顔で誤魔化すからな……』

ショタ提督「……うん、知ってる」

ショタ提督(向こうでも……現実でも、そうだったから……)

龍田「……聞こえてるよ~?」

天龍『おう。ワザとデカい声で言ってるからな!』

ショタ提督「あ、あはは……」

龍田「もうっ……」

龍田(……でも、言えるわけないよね。私の頭痛と異常気象が関係してるかもしれない、なんて……)

龍田(絶対に信じてもらえないよ……天龍ちゃんだって、きっと……私のことを、おかしな子を見る目で……)

龍田「………」

龍田(でも、提督なら……ひょっとすると、信じてくれるかも。今までずっと過ごして来たから……)

龍田(……“提督”?私、またおかしなことを……ずっと過ごして来たのは本当だけど、何か引っかかるような……)




――ビキィ…ッ!




龍田「うぅっ!?」バタッ!

天龍『っ!?た、龍田!?まさか、また……!?』

ショタ提督「……ッ!」

龍田「あぁっ……かはっ……!」ガクガク

龍田(また、頭痛……前より、痛みが強く……ッ!)




――パリィ…ンッ…!




龍田「あ、ぅ……」ガクッ

天龍『お、おい!龍田!?しっかりしろ!龍田ぁっ!?』

ショタ提督「………」

ショタ提督(落ち着け……錯乱するな、僕……!これはきっと、ビスマルク姉さん達と同じ……!)

龍田「………」






――――――――

―――――

――
















ル級「お前達なんて全員……ぶっ殺してやるっ!」



――あ、あれ……?何、これ……?夢……?



タ級「あいつらにやられた八つ当たりだけど、悪く思わないでね?どうせアンタ達も敵なんだから!」



――ッ!?え……!?どういう、こと……!?



ヲ級「1人残らず沈める……!私達と鉢合わせたのが運の尽き……!」



――あいつら、誰……!?誰よ……!?どうして……



ヨ級「ほらほらぁ!そんなんじゃ私達には勝てないよ!」



――私を……いや、私達を……襲って、来るの……!?



タ級「悔しかったら反撃してみせなさい!まぁ、お前達程度じゃ無理だろうけどね!」














―――



ピッ… ピッ…

龍田「………」

天龍「龍田……」

ビスマルク「………」

明石「………」

夕張「……っ」

ビスマルク(……私が目覚めて、それなりに経つけど……他の皆は、まだ……)

龍田「……ぁ」

ビスマルク天龍明石夕張「ッ!?」

龍田「ぅ……」

天龍「た、龍田!?まさか、目が覚め……!?」

龍田「ん……ぁっ……」

夕張「……あ、明石さん!」

明石「え?あ、う、うん!脳波を……!」カチャカチャ

天龍「おい!龍田!俺だよ、天龍だよ!分かるか?なぁ!?」ギュッ

ビスマルク「……龍田!目を開けて!龍田っ!」

龍田「………」

天龍「あ……」

ビスマルク「……っ」

天龍「……畜、生……っ!どうして……まだ、目覚めてくれねえんだよ……!龍田ぁ……っ!」

ビスマルク「………」

ビスマルク(……きっと、私も……今の龍田と、同じように……)

ビスマルク(……だけど――)

ビスマルク「……天龍」

天龍「……何、だよ……」

ビスマルク「提督は……絶対に、龍田達を助けて……戻って来てくれるわ」

天龍「……!」

ビスマルク「それまで……待ちましょう。提督を信じて……!」

天龍「……そう、だな。あいつなら……龍田くらい、引っ張って来てくれるよな……!頼むぞ、提督……っ!」

ビスマルク(――提督に助けてもらった私は、提督を信じてる。あの子なら、間違いなく……龍田達を、救い出せるって……!)



明石「……全体的に乱れながらも、以前よりは良くなっています」

夕張「……提督、ですね」

明石「………」コクリ

夕張「………」

明石夕張(……龍田さん達が耐えられなくなるのが先か、提督が皆を救い出すのが先か……提督……どうか、皆を……っ!)



―――

――

―――――

――――――――



龍田「……っ」ムクリ

ショタ提督「……龍田姉さん!」

天龍「龍田!気が付いたのか!?」

龍田「……うん」

天龍「良かった……ったく、余計な心配かけさせるなよ……っ!」

龍田「……ごめんね、天龍ちゃん」

ショタ提督「……その、痛みは……」

龍田「……大丈夫、もう引いたよ。まだ少しフラフラするけど」

天龍「お前の大丈夫はもう信用しねえ!ほら、ベッドで休んでろ!」グイグイ

龍田「あっ、ちょっと、押さないで……」

天龍「いいから安静にしとけ!」

ショタ提督「……僕も同意見だよ。龍田さん、しばらくゆっくり休んでね?」

龍田「……うん。ありがとう、天龍ちゃん……“提督”……」

ショタ提督「……!」

ショタ提督(やっぱり……!さっきの頭痛は、意識が覚醒する前触れ……!)

龍田「………」




ゴゴ……ッ!




         ゴゴ……ッ!




ゴゴ……ッ!




ショタ提督「っ!」

ショタ提督(これも、あの時と同じだ……!龍田姉さん達の姿が、一瞬だけ崩れて……!)

龍田「………」

龍田(さっきの夢……痛みと同時だったけど、全部覚えてる……)

龍田(私達は“艦娘”……そう。艦娘なのよ……そしてこの子は、従業員じゃなくて……“提督”)

龍田(そこまでははっきり意識するようになったけど……その先が、まだ思い出せない……)

龍田(艦娘だから、あいつらが攻撃……うぅっ!)ピキィッ!

龍田(記憶をまさぐろうとすると、頭にヒビが入るような痛みが……!)

龍田「………」チラッ

ショタ提督「………」

龍田「………」

龍田(きっと、この子なら……私が知らないことを、知ってるはず……!何故かは分からないけど、どことなく……そんな感じがするわ……)
















≪-- 龍田が“記憶”を取り戻しかけています --≫














――Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:[2/3]


文月「……あれ~?今年はあんまりあったかくないような……」

「………(そうね……去年に比べると、少し肌寒いような……)」

文月「そよ風もちょっぴり冷たいし……桜も咲いてないなぁ……」

「………(今まではこんなことは無かったけど……珍しいわね)」


木曾「………」

龍田「………」


ショタ提督「………」

ショタ提督(木曾姉さんに続いて、龍田姉さんも……)

思った通りだ。あの頭痛を経験した姉さん達は、必ず無言になってしまう。

きっと、2人は今……記憶の混乱と戦っているはずだ。

より正確には、2人の脳が記憶を取り戻そうとしている。それにより、話せない状況にまで追い込まれているのだろう。

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(こうなると、やっぱり文月姉さんと交流した方が……いや、それとも木曾姉さん達を先に……)

考えがまとまらない。今までこんなことは1度も無かったせいで、どう対処すべきか迷ってしまう。

だが、ここまで来ると……この世界の不安定化は確実に進んでいるはずだ。

そんな状況の中で、行動出来ず迷い続けるのは自殺行為だと言える。

ショタ提督「……くっ!」

ショタ提督(こんな時、誰かと相談……いや、無い物ねだりしてる場合じゃない。とにかく、大まかな方針だけでも……!)



↓1龍田のコンマ 記憶:40/50<リーチ!>
↓2木曾のコンマ 記憶:49.5/50<リーチ!>
↓3文月のコンマ --く:21/50
↓4ビスマルクのコンマ 好感度:50/50<END開放!>

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます
ビスマルクが最大値の場合は即ENDです
木曾が最大値の場合はEND開放が確定します(※即ENDではありません)

木曾「間に合った……ギリッギリで間に合ったぁ……!姉さん!俺、やったよ……!ついにやったよ……!」ウルウル

ビスマルク「あふぁ、ひほほほっひはわひひはほへ(あら、木曾もこっち側に来たのね)」つ苺大福 モグモグ

龍田「……ま、まだチャンスは残ってるわ!諦めちゃダメ、私っ!」

文月(えへへ……空、綺麗だなぁ……はぁ……)


今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
小ネタが遅れていて申し訳ありません!必ず完成させますので、もう少しお時間をいただけると幸いです。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。

体調不良で更新が滞ってしまいました。お待たせして申し訳ありません。
23:00~0:00頃開始予定です。

始めます。

木曾「……くそっ!」

木曾(どうして思い出せないんだ……!後少しで……何かが……!)



――ピキィ…ッ!



木曾「かはっ……!」

木曾(また、頭痛が……!思い出そうとすれば、するほど……痛みが、増して……!)



――グニャリ…!



木曾「くっ……」ヨロッ…

木曾(それだけじゃ、ない……最近は、倒れそうになる程の眩暈も……)

木曾(何なんだよ、これ……!まるで、俺に思い出すなと言わんばかりに……)

木曾「………」

木曾(……俺1人で考えたところで、答えを出せない……そういうこと、なのか……)

木曾「……提督、か」

木曾(あいつなら、何か知ってるはずなんだ……)

木曾(思い出そうとすると、あいつの顔が浮かんでくる……絶対に、関係があるはずなんだ……!)

木曾「………」

木曾(……もちろん、俺が“それ”を知ることで……色々と、後戻りが出来なくなる可能性もある)

木曾(その先を聞けば……とりかえしのつかないことになる。そんな恐怖心も湧いてくる)

木曾「………」

木曾(……すぐに決断を出せないほど、俺は弱っていたのか。いつもなら、ビシッと決められるのに……)

木曾(だが、いずれは答えを求められる時が来る……そんな予感がする。いつまでも先延ばしは出来ない……)

木曾「……俺は――」









ニア 1.“怖さ”の先にある、“真実”を

――記憶再生値49.5により、自動的に1となります




≪-- “怖さ”の先にある、“真実”を --≫



木曾「――答えを聞く」

木曾(それを聞いて、俺が正気を保てなかったとしても……精神がおかしくなってしまうほどの衝撃を受けたとしても……)

木曾「………」

木曾(逃げることは許されない。なら……真正面から、受け止めようじゃないか……!)

木曾(……決断してしまえば、怖さも薄れていくな。よし、覚悟も出来た。このまま提督に――)



――ピキィ…ッ!



木曾「――がっ!?」

木曾(また、痛みが……くそっ!こんな所で……負けて、たまるか……っ!)



――ビキビキ…ッ!



木曾「あ、がぁ……っ!」フラッ…

木曾「……っぐ!」ザッ!

木曾(こんな、痛みで……俺を止められる、わけ……無い、だろ……!)ヨロヨロ…

木曾(決めたんだ……!絶対に、提督に……答えを、聞く……!)

木曾(何度も思い浮かぶ、見慣れた顔……あいつなら、教えてくれる……!)



――グニャリ…!



木曾「うぐ……っ!」バタッ

木曾(眩暈まで、か……でも、な……!)

木曾「……っ!」フラフラ…

木曾(1度やると決めたら……やり通さないと、ダメなんだよ……!何が何でも、提督の所に……行ってやる……っ!)

ショタ提督「………」

ショタ提督(……木曾姉さんと龍田姉さんは、今も……)

ビスマルク姉さんの前例を当てはめれば、木曾姉さん達はまさに自分自身と戦っている最中だ。

思い出したくても、その先に進めない……だけど、ゴールは見えている……そんなもどかしい状態。

ショタ提督(僕が真実を話せば、きっと……この世界から解放される。目を覚ますことが出来る……)

ショタ提督「………」

出来る、とは思ったものの……断言は出来ない。この世界からいなくなったとなれば、恐らく意識を取り戻したと考えられるが……

もう1つ。出来ることなら、考慮すらしたくない……恐ろしい可能性。

ショタ提督(……姉さんの、意識が……“無くなる”)

すなわち、姉さん達の“死”。命を落としてしまえば、必然的にこの世界から消えてしまうことになる。

姉さん達を助けようとしている僕が、そんなことを考えるのは許されないことだが……どうしても、頭をよぎってしまう。

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(ビスマルク姉さんは、助かったんだ……絶対に、目を覚ましてる……はず、なんだ……!)

ショタ提督(なのに……どうしても、怖い考えが振り払えない……!僕が追い詰められれば、それだけで姉さん達に影響を与えてしまうのに……!)

怖がっている場合じゃないのは分かっていても、その先へ踏み出せない。

姉さん達から問いかけられるのではなく、僕の独断で話してしまうことが……万が一、姉さん達の精神を破滅に向かわせることになってしまえば……!



バタッ…



ショタ提督「……!」クルッ

木曾「うぐっ……っはぁ……!」

ショタ提督「……木曾、姉さん」

木曾「……提、督……教えて、くれ……!」

ショタ提督「ッ!!」

木曾「何か……知ってるんだよな……?俺の知らないこと……いや……」

ショタ提督「………」

木曾「俺が……“何を思い出せない”、のか……」

ショタ提督「……っ」

木曾「どうしても……ダメ、なんだ……!思い出そうとすると、頭が割れそうに痛んで……!」

木曾「なのに、変なことばかり……意識するように、なって……!」


ショタ提督「………」


木曾「お前を、“提督”だと考えるようになって……自分が“艦娘”であることを、強く感じるようになって……!」

木曾「どうしてかを考えれば、その度に頭痛と眩暈がする……もう、限界なんだ……っ!」


ショタ提督「………」


木曾「なぁ……俺は、どうなっちまってるんだ……!?」

木曾「提督なら……俺が思い出せないことを、知ってるはず、だ……!」


ショタ提督「………」


木曾「その為に、俺は……ここに、来た……んだ……!」

木曾「今、も……頭の激痛と、気が遠くなるような眩暈を……堪えて……!」


ショタ提督「……っ」

ショタ提督(……ビスマルク姉さんの時と同じで、恐怖で動けなくなっていた僕の所に……来てくれた)

ショタ提督(話すかどうかさえ、躊躇ってしまっていた僕の元に……木曾姉さんは、問いかけてくれた)

ショタ提督(僕は……結局、姉さん達の……意志の強さに、助けられてばかりで……!)


ショタ提督「……木曾姉さん」

木曾「……!」

ショタ提督「僕が木曾姉さんのことを“知ってる”と思ったのは……僕が頭の中に、出て来たから……?」

ショタ提督「霞んで思い出せない記憶の中に……僕だけ、はっきり思い浮かべることが出来たから……?」

木曾「……あぁ。だけど……どうして、それを……」

ショタ提督「………」

ショタ提督(同じだ……ビスマルク姉さんと、全く同じ……)

ショタ提督「……うん。木曾姉さんの言う通り、僕は姉さんのことを“知ってる”よ」

木曾「……!」

ショタ提督「だけど、すぐに伝えることは出来なかった」

木曾「……え?」

ショタ提督「これを姉さんに話せば……きっと、多かれ少なかれ……ショックを受けてしまうから」

ショタ提督「“目の前にいる”姉さんを……否定することにも、繋がってしまうから……」

木曾「………」

ショタ提督「……だけど、姉さんが問いかけてくれるのなら、僕は話さないわけにはいかない」

木曾「!!」

ショタ提督「………」

ショタ提督(悲観的に考えるな……!こうすれば、必ず……良い結果になる……そう考えるんだ……!)

ショタ提督「……木曾姉さん」

木曾「………」

ショタ提督「今から話すことは、現実味が無くて……突拍子の無い、おかしな話だけど……」

木曾「………」

ショタ提督「……全て、事実。だから……最後まで、聞いてくれるかな……?」

木曾「……当たり前、だろ……!お前が、俺に“全て”を話してくれるというなら……」

木曾「俺は黙って、それを受け入れるだけだ……!」

ショタ提督「……ありがとう」

ショタ提督(……本当に、ありがとう……僕に、話す機会を与えてくれて……!)

ショタ提督「……それじゃ、最初から話すね?木曾姉さん達は――」






――提督が話してくれた内容は、想像を遥かに超えるものだった。




――俺は……俺達は、意識不明の重体で……今も、ベッドに眠っているらしい。




――今、俺が目にしている世界は……深層意識。言い替えれば、とてつもなく深い、リアルな夢……




――こんなことになってしまった原因は……俺達を攻撃した“深海棲艦”……




――その名前を聞いた瞬間、頭痛が更に激しくなる。




――だけど、ここで気絶するわけにはいかない。提督の話通りなら……




――ここで気絶してしまえば、俺の命が危ういということになる。




――頭を抑え、襲い掛かる激痛に耐えながら……提督の話を、全て耳に入れた。




――現実では、球磨姉さん達が俺の目覚めを待っていること。




――昏睡と共に、俺達の記憶が混乱してしまっていること。




――提督は、死にかけの俺達の為に……電気信号となって、ここにやって来たこと。




――それを聞いた、俺は……




――――――――

―――――

――

ピッ… ピッ…

木曾「………」

龍田「………」

文月「………」

球磨「………」

ビスマルク「………」

明石「………」

夕張「………」

球磨「……木曾。まだ……目覚めてくれない、クマ……?」

球磨「木曾が襲撃に遭って……球磨達は、ずっと待ち続けて……」

球磨「でも、木曾は日に日に弱っていって……たまに、木曾が死……ッ!」フルフル

球磨「このまま、目覚めないような……怖いことも、考えるようになって……」ジワッ

球磨「ねぇ、木曾……お願い……お願いだから、早く……目を開けてよ……!」ウルウル…

球磨「木曾……うぅっ……!」

ビスマルク「………」

ビスマルク(……先に目覚めてしまったからこそ、かける言葉が見つからない)

ビスマルク(だけど、提督が今も1人で頑張っているなら……私も、ここを離れるわけにはいかない)

ビスマルク(……私からもお願い。木曾、龍田、文月……どうか、目を覚まして……!)

木曾「……ぅ」

球磨「……え?」

ビスマルク(……今の声って!)

木曾「うぁ……!」

球磨「ッ!?き、木曾!?」

明石(……の、脳波を!)カチャカチャ

夕張「木曾さん、また声を……!」

木曾「ぐ、ぅ……!」

球磨「木曾!だ、大丈夫!?」ギュッ

木曾「っ、う……く……ま……」

球磨「……!?」

木曾「球、磨……姉さん……多摩、姉……さん……北、上……姉さん……大井……姉、さん……っ!」

球磨「い、今……球磨達の名前を……!」

明石「やっぱり……!ビスマルクさんの時と同じです!脳波の数値がどんどん良くなって……!」

ビスマルク「……!」

夕張「じゃあ、もうすぐ……!」

木曾「はぁっ……う、ぁ……!」

球磨「木曾!球磨のことが分かる!?木曾……木曾ぉっ……!」ギュッ

ビスマルク(……提督が向こうで、私の時と同じように……!それなら、きっと……!)

――

―――――

――――――――

ショタ提督「……というわけ、なんだ」

木曾「………」

ショタ提督「……信じられないかもしれないけど、全部……」

木曾「……事実、だな?」

ショタ提督「………」コクリ

木曾「………」






木曾(提督の話を聞き終わると、今までの頭痛と眩暈が嘘のように治まった)



木曾(それだけじゃない。頭の中で霞んでいた記憶が、隅まで晴れ渡って……)



木曾(今まで、忘れていたこと……思い出せないでいたこと、全てが鮮明に蘇ってくる)



木曾(提督と共に歩んだ日々、球磨姉さん達に振り回されながらも、何だかんだ楽しかった日常……)



木曾(そして、提督が言った通り……遠征の日に、油断した隙を深海棲艦に突かれ……意識を無くしてしまったこと)






木曾「……提督」

ショタ提督「……?」

木曾「……すまない。こんな話しにくいことを、無理に聞き出すような真似をして」

ショタ提督「ううん、それは違うよ。木曾姉さんが僕に聞いてくれたからこそ、話すことが出来たんだ」

木曾「………」

ショタ提督「……それで、えっと……記憶は……」

木曾「………」

ショタ提督「………」

木曾「……ははっ」

ショタ提督「……え?」

木曾「全く、俺も相当な馬鹿になったもんだな」

ショタ提督「あ、あの……」

木曾「こんな、忘れたくても忘れられない日々……提督や姉さん達と歩んできた歴史を……すっかり思い出せなくなっていたなんてな」

ショタ提督「!!」

木曾「提督とは、もう3年……いや、“ここ”を含めれば10年か。それだけ傍にいて、忘れるなんて……艦娘失格だ」

ショタ提督「……木曾、姉さん……それって……!」

木曾「……ありがとう、提督」









「お前のお陰で、全て思い出した!」









ショタ提督「あ……!」パァッ

木曾「“ここ”が現実じゃなくて夢なら、あんなおかしいことも起こるはずだ」

木曾「提督の言う通り、記憶を取り戻してみれば……周りが急に白黒に見えるときた」

木曾「こんな場所で普通に過ごしてたなんて、よっぽど正気が無かったんだな、俺……」

ショタ提督「………」

木曾「……でも、もう大丈夫だ。俺は、今までのような……木曾の姿をした、生きる屍じゃない」

木曾「提督が知っている、正真正銘……40周目鎮守府の艦娘、木曾だ!」

ショタ提督「……うん。そう……僕が知ってる、木曾姉さん……っ!」

木曾「………」チラッ

ショタ提督(ビスマルク姉さんに続いて……記憶を、取り戻してくれた……!)

木曾(……提督は、こんな何もかもがおかしな世界で……ただ1人、俺達の為に頑張ってくれていたんだよな)

木曾(俺達が、いつ死ぬかも分からない……それこそ、発狂してもおかしくないような状況で……)

木曾(まだ子供……いや、子供だからこそか……?こんな無謀なことでも、俺達を助けたい一心で……!)

木曾「………」

木曾(……俺も女、か。自分の為に、命を懸けて助けてくれる男……そんな提督に、俺は――)



――グニャッ…!



木曾「ぐっ……!」フラッ…

ショタ提督「……き、木曾姉さん!?」

木曾(何だ、これ……?いつものような、頭痛や眩暈じゃないぞ……!?体が、上に引き上げられるような感覚が……!)

ショタ提督「……!」

ショタ提督(いや、待てよ……?確かビスマルク姉さんの時も……なら、もしかして……!)

ショタ提督「……木曾姉さん!耳を澄まして!声が聞こえてくるはずだから!」

木曾「こ、声……?耳……?」

木曾(くっ!体が浮き上がるような錯覚まで……!耳を澄ませるったって、提督の声しか……)


『木曾!だ、大丈夫!?』


木曾「……ッ!?く、球磨……姉さん……?」

ショタ提督「……!」


『木曾!球磨のことが分かる!?木曾……木曾ぉっ……!』


木曾「上から……球磨姉さんの、声が……」

ショタ提督(やっぱり……ビスマルク姉さんの時と同じ……!)

ショタ提督「木曾姉さん!球磨姉さんの声に集中して!」

木曾「集中……?」

ショタ提督「この球磨姉さんの声は、きっと“現実”から聞こえてるはず!今なら目を覚ますことが出来るはずなんだ!」

木曾「……!」

ショタ提督「球磨姉さんの声に近づくつもりで……!その姿を強くイメージして……!」

木曾「……うぅっ!」

木曾(球磨姉さんの声……そうだ、上に行くんだ……とにかく、上に……!)



――パアァ…ッ!



ショタ提督「……!」

ショタ提督(木曾姉さんの体が光り輝いてる!後少しで……!)


『木曾……っ!』


木曾「球磨、姉さん……!」

木曾(いや、球磨姉さんだけじゃない……俺を待ってくれているのは……!)

木曾「……多摩姉さん、北上姉さん、大井姉さん……!」

木曾(皆が、俺の目覚めを……待ってくれてるんだ……!)

ショタ提督「……頑張れ!木曾姉さんっ!」

木曾「……うああああああああああああっ!」



――シュパアアァァァ…ッ!



木曾「――ッ!」パシュンッ!

ショタ提督「……!」



――キラキラ…



ショタ提督「………」

ショタ提督(……これで木曾姉さんは、現実で目を覚ますはず……)

≪-- 現実世界 --≫ 40周目鎮守府・医務室


ピッ… ピッ…

木曾「………」

球磨「……木曾……っ!」ギュッ

ビスマルク「………」

明石「………」

夕張「………」

木曾「……ん」

球磨ビスマルク明石夕張「!!」

木曾「ここ、は……あぁ、確かに医務室だな……」キョロキョロ

球磨「あ……あぁ……っ!木曾が、目を……覚ま、して……!」

木曾「……球磨姉さん、遅くなってすまない。でも、もう大丈b」

球磨「木曾おおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」ダキッ

木曾「うおっ!?」

球磨「うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!」ギュウッ

木曾「お、おい……」

球磨「遅過ぎクマああああああぁぁぁぁぁっ!ずっと待ってたんだからああああぁぁぁぁぁぁぁっ!」

球磨「このまま死んじゃったら、どうしようって……それで……それでぇっ……!うえええぇぇぇぇぇぇんっ!」

木曾「……姉さん」

木曾(……そう、だよな。提督が言ってたじゃないか……球磨姉さん達は、いつもベッドの傍で俺が目覚めるのを待ち続けてくれてたんだって……)

明石「き、木曾さん……!」

夕張「良かった……目を覚ましてくれて……!」

木曾「……何とかな。提督が俺を呼び起こしてくれたんだ」

球磨「……提督、が……?」

明石「やっぱり……!」

夕張「ビスマルクさんに続いて、木曾さんのことも……!」

木曾「……え?ビスマルク?」

ビスマルク「……木曾」

木曾「……!」

ビスマルク「貴女も、提督に目覚めさせてもらったのね」

木曾「……そういうことか」

ビスマルク「えぇ。今からちょっと前に、ね」

木曾「………」

球磨「うぅっ……提督、ありがとう……本当にありがとう……このご恩は一生忘れないクマぁ……!」

木曾「………」チラッ


ピッ… ピッ…

龍田「………」

文月「………」


木曾「……俺もビスマルクさんも、ここで眠ってたんだな」

ビスマルク「……龍田達と、同じようにね」

木曾「……つまり、提督は今も……」

ビスマルク「………」コクリ

木曾(……提督は、俺達を救う為に……電気信号という、人間とは言えない存在になってまで……助けに来てくれた)

木曾(それこそ、自分の命さえ無くしてしまうほどに……危険だと知らされても、それを承知の上で……)

木曾(提督は、俺達を……俺を、救ってくれた。もがき苦しんでいた俺を、自身の死と隣り合わせの状況の中で……救ってくれた)

木曾「………」ギュッ

木曾(それだけじゃない。昏睡している間のことも、全部覚えている……)

木曾(だから、提督が従業員として……どんな時でも、俺を支えてくれたことも……)

ビスマルク「………」

ビスマルク「……ねぇ」

木曾「……ん?」

ビスマルク「貴女、もしかして……提督のこと、好きになってたりする?」

木曾「……!」

ビスマルク「………」

木曾「……よく分かったな」

ビスマルク「だって……私も、貴女と同じだもの」

木曾「……!」

ビスマルク「自分が今にも死んでしまいそうなほど苦しい時、自分が死ぬかもしれないことを知った上で……」

ビスマルク「全力で助けに来てくれれば……ずっと、傍にいてくれたら……ね?」

木曾「………」

木曾(……思っていることを、全部ビスマルクさんに言われてしまった)

ビスマルク「ふふっ……だから、残り2人の目が覚めて、提督が戻って来てくれたら……告白しようと思うの」

木曾「……っ!?」

ビスマルク「だけど、貴女も提督に助けられて目覚めたんだから……私だけが告白するのはフェアじゃない」

ビスマルク「だからね?もし貴女が良ければ……一緒に告白しない?」

木曾「……!」

ビスマルク「提督は……きっと、先に告白した方を意識してくれると思う。それに、後から告白した人には……きっと、申し訳無さそうに断るはず」

ビスマルク「だけど、私が先に目が覚めたからといって……後から目覚めた人に対して、抜け駆けするような真似はしたくないの」

ビスマルク「助けられた人同士、正々堂々勝負しようと思うんだけど……同時に告白して、振られた方が文句言わないって感じで」

木曾「………」

ビスマルク「それに、貴女が良ければ……2人まとめて、提督と付き合っちゃうのもありだと思うわ」

木曾「……!」

ビスマルク「提督と艦娘は重婚が認められてるし、貴女と提督さえ了承してくれれば……」

木曾「………」

木曾(……一般人なら、ふざけるな!とか何考えてるんだ!とか言って怒るところなんだろうが……やはり俺は“艦娘”だ)

木曾(ビスマルクさんからの、その選択に……全面的に、納得して……いや、嬉しく思ってしまうくらいだからな……)

木曾「……分かった」

ビスマルク「……!じゃあ……」

木曾「……アンタの言う通り、2人で提督に告白……いや、重婚したいと告げようじゃないか」

ビスマルク「……そう言ってもらえて安心したわ。修羅場になるのはごめんだもの」

木曾「同感だな。“向こう”から帰って来て一安心したところに、俺達の雰囲気が最悪だなんて……提督が心労で倒れてしまう」

ビスマルク「そうそう。なら、提督重婚同盟成立ね!」スッ

木曾「何だよその名前、しかも同盟って……大袈裟だな」ギュッ

ビスマルク「あら?結構的を得てると思うけど」

木曾「……ははっ」

ビスマルク「……ふふっ」



球磨「………」

球磨(目が覚めたのは嬉しいけど、傍にいたビスマルクさんと凄いことを話してるクマ)

球磨(いや、球磨としては提督と結ばれるのは全然良いんだけど、目が覚めた直後にする会話じゃないと思うクマ……)



明石「……っ!」

夕張「やっぱり……龍田さん達の数値が……」

明石「……ここまで来ると、後は……」

夕張「……時間との戦い、ですね……」

明石夕張(提督……このままじゃ、龍田さん達が……お願いします!出来る限り、急いで……っ!)



木曾「………」

木曾(……提督。俺は――)
















――お前のことが、好きだ……!だから早く……帰って来てくれ。ずっと、待ってるから……!





























≪-- 木曾が完全に記憶を取り戻し、昏睡状態から回復しました --≫



――記憶:50/50



――パアァ…ッ!



――[パシュンッ…!]:50/50
























――シュパッ…!



――“好感度”:50/50



≪-- 深層意識世界 --≫ 鎮守府


ショタ提督「………」

ショタ提督(ビスマルク姉さんの時は、孤独と寂しさが溢れて泣いちゃったけど……)

ショタ提督(……今は違う。悲しむより、木曾姉さんが記憶を取り戻してくれたことの喜びを……噛みしめるんだ……!)

ビスマルク姉さんに続き、木曾姉さんも記憶を取り戻してくれた。

嬉しさのあまり、思わず飛び上がりそうになる衝動を押さえ込む。喜ぶのは今だけだ。

ショタ提督(龍田姉さん、文月姉さん……まだ、残された姉さん達がいる……!)

記憶の混乱に苦しんでいる龍田姉さん、まだぼんやりしたままの文月姉さん……

今も眠っている姉さん達がいる状況で、まだ安心するのは早い……いや、早過ぎる。

ショタ提督「……!」

ショタ提督(木曾姉さんは、絶対に目を覚ましてる。ここからは龍田姉さん達のことを考えないと――)


              ゴゴ……ッ!


       ゴゴ……ッ!


ゴゴ……ッ!
                     ゴゴ……ッ!



   ゴゴ……ッ!



                     ゴゴ……ッ!       
ゴゴ……ッ!



                ゴゴ……ッ!


 ゴゴ……ッ!

                   ゴゴ……ッ!


ショタ提督「――っく!」バタッ

ショタ提督(やっぱり起こったか……!この前と同じ、大きな地震……!)


ゴゴ…


             ゴゴ…


ゴゴ…


ショタ提督「………」

ショタ提督(治まった……くっ!やっぱり、姉さん達の意識が……)

ショタ提督「……っ!」キッ

ショタ提督(残り2人……!手遅れになる前に……姉さん達の脳が限界を迎える前に、何としてでも助けなきゃ……!)

――Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:[3/3]



文月「……あれ~?今年はあんまりあったかくないような……」

「………(そうね……去年に比べると、少し肌寒いような……)」

文月「そよ風もちょっぴり冷たいし……桜も咲いてないなぁ……」

「………(今まではこんなことは無かったけど……珍しいわね)」



龍田「………」



ショタ提督「……ッ!」

ショタ提督(空間が……今まで以上に、歪んで……!)

姉さん達の脳の同期が弱まっているせいか、最初に来た時よりも……確実に、崩壊が迫っている。

このまま時間を無駄にすれば、すぐにでも姉さん達の意識が消えてしまってもおかしくない。

ショタ提督(……だけど、慎重に行動している時間も無い……)

迂闊な行動を取るのは危険だが、時間だけが過ぎてしまうことはより危険な状況まで追い込んでしまうだけだ。

つまり、僕がしなければいけないことは……慎重に、かつ急いで行動すること。

ショタ提督「………」

ショタ提督(矛盾してる……けど、やるしかない……!)

徐々に板挟み状態が辛くなってくるが、迷えば迷う程……姉さん達や僕の死を招く。

最初の頃とは比べ物にならないほど、ミスは……特に、時間のロスは許されない……!

ショタ提督(……龍田姉さん、文月姉さん……待ってて。僕が必ず……っ!)



↓1龍田のコンマ 記憶:40/50<リーチ!>
↓2木曾のコンマ 好感度:50/50<END開放!>
↓3文月のコンマ --く:21/50
↓4ビスマルクのコンマ 好感度:50/50<END開放!>

反転コンマが最大の艦娘と交流を試みます
ビスマルクor木曾が最大値の場合は即ENDです

ビスマルク「念願のゴール……!やっとこの時を迎えられたわ……!」

木曾「あぁ……!ついに球磨型の不遇枠から抜け出せた……!」

文月「うぅ……不知火ちゃんや天津風ちゃんは結ばれてるのに……」シュン

龍田「」









龍田「」

というわけで、提督がビスマルク達の意識の底に潜り込んで奮闘する異色な40周目は幕を下ろしました。
それでは久々の艦娘安価へ移りたいと思います。

恒例の注意事項です。


※今回登場した艦娘(龍田、文月)はNGです。

※今回ENDを迎えた艦娘(ビスマルク、木曾)はNGです。

※今までにENDを迎えた艦娘(>>4-7をご参照下さい)もNGです。

※深海棲艦もNGです。

※浦風は安価下にします。

※名前が違う同一艦は、同じ周に2人登場させることは出来ません(例:大鯨と龍鳳)。
ただし周を変えれば登場可能です(例:2周目でU-511、4周目で呂500)。
また、連続で登場させることも出来ません(例:響が出た次の周でヴェールヌイを登場させる)。

※反転コンマで判定します。


次の>>1のレスからスタートです。

1人目

↓1~↓4で反転コンマが最大の艦娘採用

※00はMAX100とします
※同数の場合は更に反転コンマ対決

1人目:三日月(55)
2人目

↓1~↓3で反転コンマが最大の艦娘採用

※00はMAX100とします
※同数の場合は更に反転コンマ対決

2人目:松輪(27→72)
3人目

↓1~↓3で反転コンマが最大の艦娘採用

※00はMAX100とします
※同数の場合は更に反転コンマ対決
★※2:52までに安価が埋まらなかった場合は、それまでで反転コンマが最大の艦娘を採用させていただきます。申し訳ありません

3人目:卯月(76→67)
ラスト4人目

↓1~↓2で反転コンマが最大の艦娘採用

※00はMAX100とします
※同数の場合は更に反転コンマ対決
★※2:55までに安価が埋まらなかった場合は、それまでで反転コンマが最大の艦娘を採用させていただきます。申し訳ありません

4人目:神風(96→69)

というわけで、41周目ヒロインは
三日月(17周目より再登場)、松輪、卯月(26周目、38周目より再登場)、神風となります。
……既にご指摘がありますが、全員が駆逐艦or幼い容姿ですね。次の合法ショタ提督はロリコンに……
三日月ちゃんとうーちゃんは今までの無念を晴らせるか!初登場の神風と松輪はどのような活躍を見せてくれるのか!ロリ艦隊の奮闘に胸が高まります。

それではエピローグ&オープニングを書いてきます。今回はここまでです。深夜までお付き合いいただきありがとうございました!
次回のショタ提督の設定がまだ決まっていないので、オープニング投下はいつもより遅くなりそうです。
今までの安価ショタ提督の設定を参考にしたり、合法枠を合法or人外枠にして設定の幅を広げることも検討しています。
出来る限り早く投下致しますので、それまでお待ち頂けると幸いです。

それではまた次回の更新でお会いしましょう。

お待たせしてすみませんでした!エピローグ、投下します。

ピッ… ピッ…

龍田「………」

文月「………」

天龍「………」

睦月「………」

天龍「………」

天龍(龍田……)

睦月「……っ」

睦月(文月、ちゃん……)

明石「……っ」カタカタ

夕張(……数値がどんどん下がってる。このままじゃ、2人が……!)


ビスマルク「………」

木曾「………」

ビスマルク「……戻って来ないわね」

木曾「……あぁ。俺達が目覚めてから、もうどれくらい経ったっけな……」

ビスマルク「私と貴女とでは目覚めたタイミングに少しブランクがあるけれど……大まかにいえば数ヶ月前」

木曾「“向こう”での経過時間を考えると……恐らく提督、俺達を助けてからも1年以上……」

ビスマルク「………」

木曾「………」

木曾(……天龍達とは違う意味で、俺達も胸を締め付けられる)

木曾(提督が……想いを寄せている相手が、いつ帰って来るか分からない……いや、最悪の場合、死ぬ可能性さえ孕んでいる……)

木曾(今まで昏睡状態だったから分からなかったが、待つということは……これほどまでに、辛いことだったんだな……)

木曾「……なぁ」

ビスマルク「……何?」

木曾「提督は……帰って来るよな?」

ビスマルク「………」

木曾「龍田達を目覚めさせて……帰って来てくれる、よな……?」

ビスマルク「………」

ビスマルク(……私も、木曾と同じで……どうしても不安に思ってしまう)

ビスマルク(提督が、このまま帰って来なかったら……龍田達と一緒に、死んでしまったら……)

ビスマルク「………」

ビスマルク(……でも)

ビスマルク「……信じましょう」

木曾「……!」

ビスマルク「提督は、今の私達以上に……不安に潰され、頼れる仲間もいない状況で……ただ1人、頑張ってくれた」

ビスマルク「今度は私達の番。提督が帰って来てくれることを信じて……何ヶ月でも、何年でも、ずっと……待っててあげないと」

木曾「………」

ビスマルク「確かに、提督が無事に戻って来る保証はどこにも無い。それは木曾だけじゃなく、私もそう思ってる」

木曾「………」

ビスマルク「……でもね?例え悲しくても、不安で押し潰されそうになっても……信じて待つしかないわ」

ビスマルク「提督が、私達に“そう”してくれたようにね」

木曾「……強いんだな、ビスマルクさんは」

ビスマルク「そんなこと無い。むしろ、貴女が不安に思う気持ちを口に出してくれたことに感謝してるもの」

木曾「……え?」

ビスマルク「不安なのは私だけじゃなかったんだ、って……それだけでも、少し救われたわ」

木曾「………」

ビスマルク「……待ちましょう。いつになってしまうかは、誰にも分からないけど……提督が戻って来たら、一緒に迎えてあげないと」

木曾「……あぁ、そうだな。俺達を助けてくれたことを、改めて……礼を言わないとな」

ビスマルク「………」

木曾「………」

ビスマルク木曾(……だけど〈だが〉)チラッ


天龍「龍田……いつになったら目を覚ましてくれるんだよ……っ!」

睦月「文月ちゃん……お願いだから、目を開けてぇ……っ!」

龍田「………」

文月「………」


ビスマルク「………」

木曾「………」

ビスマルク(天龍達は今も、いつ目覚めるか分からない龍田達の“帰還”を待っている)

木曾(あいつらの方が、俺達よりも辛いはずだ……俺達は目が覚めたのに、自分の姉妹はまだ昏睡状態で……提督も帰って来ていない)

ビスマルク(……提督。どうか……龍田達のことも、救ってあげて……!)

木曾(頼む、提督……!天龍達を、早く安心させてやってくれ……!)

ビーッ! ビーッ!

ビスマルク達「ッ!?」ビクッ

明石「こ、これは……!?」

夕張「……う、嘘!?」

ビスマルク「どうしたの!?」

明石「脳波の数値が、急激に変わって……!」

木曾「何だって!?まさか、龍田達の容体が悪化したのか!?」

夕張「いえ、逆なんです!」

天龍「逆……?どういうことだよ!?」

明石「今までは、数値上の意識レベルが低下していく一方だったんですが……今はむしろ、数値が急上昇して……!」

睦月「じゃ、じゃあ……!」


龍田「うぅ……っ!」

文月「あ……っ!」


天龍「ッ!?龍田!?」

睦月「っ!ふ、文月ちゃん!?」

夕張「……天龍さんと睦月ちゃんは、龍田さんと文月ちゃんの傍にいてあげて!」ダッ

天龍睦月「お、おう(は、はい)!」ダッ

明石「私達は“あれ”を起動させないと……!」ダッ

木曾「……なぁ、これって……」

ビスマルク「……貴女が目覚めた時と同じ。私が目覚めた時も、多分こうだったはず……」

木曾「だよな……なら、龍田達は天龍達に任せて、俺達は……!」ダッ

ビスマルク「……えぇ!」ダッ

ビスマルク木曾(提督が“向こう”に行った、“あの装置”の元へ……!)

龍田「は、ぁ……ぅ……っ!」

文月「んうぅ……ぁ……っ!」

天龍「龍田!しっかりしろ!龍田っ!」ギュッ

睦月「文月ちゃん!ほら、お姉ちゃんがついてるからね!だから、目を覚まして……!」ギュッ


明石「龍田さん達の脳とリンクさせて……っ!」カチャカチャ

夕張「“向こう”と“こっち”を繋ぎ合わせないと……っ!」カチャカチャ

ビスマルク「………」ゴクリ…

木曾「………」ゴクッ…

ビスマルク(提督は、こんな大がかりな装置で……)

木曾(俺達の頭の中に、入って来たのか……)

夕張「っはぁ!こちらは出来ました!」カチッ!

明石「ありがとう!こっちは後もう少し……!」カチャカチャ

夕張「急いで下さい!龍田さん達が完全に目を覚ましてしまうと、提督の体を司る電気信号が消滅して……!」

ビスマルク木曾「何ですって(何だって)!?」

明石「だからこうして死に物狂いでやってるんじゃないですか!提督は絶対に死なせません……っ!」カチャカチャ

バチバチ…!

明石「……っ!?ちょ、ちょっと待って!?こんな時に……!」

夕張「ま、不味い……っ!」

ビスマルク「え、な、何?どうしたのよ!?」

明石「装置がオーバーヒートを起こしかけてます……!このままだと、装置が壊れて……!」

木曾「お、おい!?そんなことになったら提督はどうなるんだ!?」

夕張「い、いえ!まだ大丈夫です!壊れる前に提督をこちらに電送すれば……!」

明石(多分、龍田さん達の脳の急激な変化に重い負担がかかって……装置が負荷に耐えられなく……っ!)


龍田「あぁっ……!天、龍……ちゃん……!」

文月「はぁ、あ……睦月、お姉……ちゃん……!」

天龍「っ!?い、今……俺の名前を……龍田!俺はここにいるぞ!おい!龍田ぁ……っ!」

睦月「わ、私のことを呼んで……文月ちゃんっ!私はここだよっ!ねぇ!文月ちゃん……っ!」

バチッ…! バチッ…! ガガガ…!

夕張「……ッ!」

夕張(そ、装置から火花が……これ以上は、もう……!)

ビスマルク「明石早くっ!提督が!提督がぁっ!」

木曾「急げ明石!機械から変な音してるぞ!?おいっ!」

明石「あ、後ちょっと……うぅっ……!」カチャカチャ

ブゥン…!

明石「出来ましたッ!提督、戻って来て……ッ!」ガシャン…ッ!

龍田「うっ、ぁ……あぁぁぁっ……!」

文月「んくっ……ぅ、あ……んうぅぅぅっ……!」

天龍「龍田ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

睦月「文月ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!」

ゴゴゴ…! ピピッ… ピ… バチッ









ズガアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァンッ!!









ビスマルク明石夕張睦月「きゃあああああああああああああああっ!?」

木曾天龍「うわあああああああああああああああっ!?」







シュウウウウゥゥゥゥゥ……







ビスマルク「ゲホッゲホッ……だ、大丈夫……?」

木曾「ゴホッ……な、何とかな……」

明石「うぅ……装置が大爆発を起こすなんて……」

夕張「今のショックで、装置は多分……完全に壊れて……」

ビスマルク「……ちょ、ちょっと待ってよ!?だったら提督はどうなるの!?」

明石「それ、は……」

木曾「まさか、爆発と共に……う、嘘だよな?そんなわけ……ない、よな?おい、明石、夕張……!」

夕張「……っ」
















「ケホッケホッ……な、何これ……?煙だらけでよく見えないよ……」














ビスマルク達「ッ!?」

「えっと……体が急に引っ張られたから、まさかと思ったけど……ここって……」

ビスマルク「……あ」

「医務室、だよね……?深層意識……違う。ちょっと壁が崩れてるけど、ここは……」

木曾「……!」

「“見慣れた”医務室……もしかして……」

明石「……も、もしかして」

「現実、世界……?僕、戻って来られたの……?」

夕張「……て、て……!」











ビスマルク達「提、督……?」

ショタ提督「……っ!皆……!」











ビスマルク「……本当に、提督よね……?」

ショタ提督「……うんっ」

木曾「ま、幻じゃないよな……?」

ショタ提督「……正真正銘、40周目提督だよ」

明石「……体は、その……」

ショタ提督「……多分、元の“人間”に戻ってると思う。ここが現実世界なら……」

夕張「はい……!まさしく、私達が住んでいる……本物の世界です……っ!」

ショタ提督「そうだよね……!この見慣れた光景は、僕が知ってる40周目鎮守府……だよね……!」

ショタ提督「……ビスマルク姉さん、木曾姉さん」

ビスマルク「……!」

木曾「……!」

ショタ提督「良かった……無事、目が覚めてたんだね……!向こうにいた時から、どうしても……不安は拭えなかった、けど……」

ビスマルク「………」

木曾「………」

ショタ提督「こうして、現実で再会出来たってことは……僕、姉さん達を……助けられたんだよね……!」

ビスマルク「……っ」プルプル

木曾「……っ」プルプル

ショタ提督「僕がしてきたことは、正しかっ――」

ビスマルク木曾「……ッ!」ダキッ!

ショタ提督「――わっ!?」

ビスマルク「……っ」ギュウッ

木曾「……っ」ギュウッ

ショタ提督「え、えっと……」

ビスマルク「うぅっ……待ってたんだから……っ!」ジワッ

木曾「……提督が、帰って来てくれるか……怖くて、不安で、それで……っ!」ジワッ

ショタ提督「………」

ビスマルク「……っ」ウルウル

木曾「……っ」ウルウル

ショタ提督(……そうか。僕が助けた後も……ビスマルク姉さん達は、ずっと……)

ショタ提督「……ありがとう。そして、ごめんなさい。心配かけちゃって……」

ビスマルク「ぐすっ……良い、のよ……!こうして……」

木曾「無事、俺達の元に……戻って来て、くれたからな……!」

ショタ提督「……ビスマルク姉さん、木曾姉さん」

ビスマルク「……何?」

木曾「……ん?」

ショタ提督「……ただいま」ニコッ

ビスマルク「……えぇ、お帰り……!」グシグシ ニコッ

木曾「……あぁ、遅かったな……!」グシグシ ニコッ

ショタ提督「………」チラッ

明石「うぅ……提督……良かったぁ……!」ウルウル

夕張「装置が爆発した時は……どうしようって……ぐすっ……!」ウルウル

ショタ提督「……明石姉さんと夕張姉さんも、僕を送り出してくれて……ありがとう」

ショタ提督「そして、ごめんなさい……変えるのが、遅くなっちゃって……」

明石「……っ!いえ!無事で何よりです……!」グシグシ

夕張「……本当に、安心しました……!」グシグシ

ショタ提督「……僕が向こうに送り込まれてから、どれくらい経ったの?」

明石「えっと……3年くらい、ですね……」

ビスマルク木曾「……!」

ショタ提督「……3年」

夕張「はい……2年を過ぎたところで、ビスマルクさん達が意識を取り戻して……」

ショタ提督「……そんなに、差があったんだ」

明石夕張「え……?」

ショタ提督「僕が向こうにいたのは、10年くらいだったから……」

ビスマルク木曾明石夕張「ッ!?」

ショタ提督(そう。僕は姉さん達の深層意識の中で、大体10年程……大まかに言えば、向こうでの1年が現実での3ヶ月前後くらいか)

ショタ提督(……僕、何歳なのかな。体は歳を取ってないから13歳のままだけど、戸籍上は16歳くらい……でも、精神年齢は……いや、体感時間も違うから……)

ビスマルク木曾「………」ギュッ

ショタ提督「……!」

ビスマルク「そんなに、長い間……私達の為に、頑張ってくれてたのね……!」

木曾「……ありがとう。もう、これしか言えない……!提督、本当に……ありがとう……っ!」

ショタ提督「……ううん、僕こそありがとう。意識を取り戻してくれて……!」

明石「………」

夕張「………」

明石夕張(10年、だなんて……その間、提督は……ずっと……)

ショタ提督「……あっ!そういえば、龍田姉さん達は……」クルッ

ビスマルク達「……!」クルッ


天龍「お、おい!?今の爆発は何だ!?」

睦月「へ、部屋の向こうから凄い音が……!」

龍田「……ん」

文月「うぅ……」

天龍「っ!?」

睦月「え……?」

龍田「……天龍ちゃん」

天龍「た、龍田……?目が、覚めたのか……?」

文月「ここ、は……?」

睦月「文月、ちゃん……!」

龍田「……ごめんなさい。また、朝寝坊しちゃったみたいで……」

天龍「……っ、あ、あぁ……遅過ぎ、なんだよ……うぅっ……!」ジワッ

文月「あ、睦月お姉ちゃん……じゃ、じゃあ……やっぱり……!」

睦月「……うわあああああああああんっ!良かったあああああぁぁぁぁぁっ!」ダキッ

文月「ひゃうっ!」

龍田「……天龍ちゃん、泣いてるの?」

天龍「ぐすっ……な、泣いてねえよぉ……!龍田が、あまりにも寝坊しちまって……怒って……ひっく……!」ポロポロ

睦月「ずっと待ってたんだよ!?でも、目覚めないままで……それ、で……うっ、うえええええぇぇぇぇぇぇぇんっ!」ポロポロ

文月「……ごめんなさい。でも、もう大丈夫だから……ね?」

天龍(うぐぅ……っ!くっそぉ……!涙、止まらねえっ……っ!)ポロポロ

睦月「ぐしゅ……ふみづきぢゃぁん……うわぁぁぁぁぁん……!」ポロポロ


ショタ提督「……良かった。龍田姉さんと文月姉さんも、目が覚めたんだ……!」

ビスマルク「……ふふっ、そうみたいね」ニコッ

木曾「お前のお陰でな」ニコッ

ショタ提督「……うんっ」

明石「……これで、全員……!」ウルウル

夕張「……はい、皆……意識を取り戻しました……!」ウルウル

文月「……あ、司令官!」

睦月「え?」

龍田「……!」

文月「私、司令官に助けてもらったの!」

天龍「……お前達の、夢の中に入って来たんだろ?」

文月「え?どうして知ってるの?」

睦月「知ってるに決まってるよ!その時、私達も……文月ちゃん達の傍で、説明を聞いてたんだから……!」

文月「あ、なるほど……」

龍田「………」

文月「早く司令官にお礼を言わないと!」スタッ

天龍「お、おい!急に立って大丈夫なのか?」

文月「え?あ、うんっ!ほら、この通り~!」ピョンピョン

睦月「……多分、艦娘だからかも」

天龍「……あー、そういうことか。普通の人間ならリハビリしないと歩けないが、艦娘ならお構い無しか」

文月「えへへ~♪」

龍田「………」ギュッ

文月「……龍田さん?」

龍田「……え?」

睦月「どうしたの?もしかして、気分が悪いとか……」

龍田「あ、そうじゃないの!えっと、その……」

文月睦月「……?」

龍田「……そう、だね。提督の所……行かないと、ね。お礼、言わないと……」

天龍「……!」

龍田(……もう、提督ったら……昏睡状態の私達の中にまで入って来て、必死に助けてくれるなんて……)トクン…

龍田(そんなことされちゃったら……うぅ……す、好きにならないわけ、ないじゃない……!)ドキドキ…

天龍「………」

天龍(龍田……お前、もしかして……)

――数日後


ショタ提督「………」スタスタ

僕が現実世界に帰還して……姉さん達全員が意識を取り戻して、あっという間に数日が過ぎた。

今までの、僕達の日常が戻って来た。僕が取り戻したかった、大切な時間が……再び、やって来た。

ショタ提督(……大事な話、か)

僕は今、ビスマルク姉さんと木曾姉さんに呼び出され……いつもの部屋、執務室に向かっている。

最初は記憶や体に後遺症が残ってしまったのかと心配したが、どうやらそうでは無いらしい。

ショタ提督「………」

ショタ提督(うーん、何だろう……いや、僕が考え込んでも仕方ないよね。大事な話なら、しっかり聞かないと)スッ

ガチャ…


ビスマルク「……提督」

木曾「……忙しい中、時間を取らせてすまない」


ショタ提督「ううん、大丈夫だよ。それで、大事な話って……?」

ビスマルク「………」

木曾「………」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……真剣な表情。もしかして、凄く重要なこと……なのかな)

ビスマルク「………」チラッ

木曾「………」コクッ

ショタ提督「……ビスマルク姉さん、木曾姉さん?」

ビスマルク「……あのね、提督」

木曾「……お前は俺達を、命を懸けて助けてくれたよな?」

ショタ提督「それはもちろんだよ。だって、大切な姉さん達だから……!」

ビスマルク「うん。提督なら、そう言ってくれると思ってたわ」

木曾「あぁ。ただな?俺達は……自分のことを、ここまで大切にしてくれる提督のことを……」

ショタ提督「………」

ビスマルク「……“提督”とは、思えなくなっちゃったの。いや、正確には……」

木曾「“提督”以上……もっと大事な存在だと、感じるようになった」

ショタ提督「……!」

ショタ提督(そ、それって……!)

ビスマルク木曾「……提督」

ショタ提督「……っ」ゴクッ

ビスマルク木曾「……好――」




ズドオオオオオオオオオォォォォォォォォンッ!!



ショタ提督「っ!?」

ビスマルク「きゃっ!?」

木曾「うおっ!?」

ショタ提督「い、今の音は……!?」

ビスマルク「ま、窓の外から聞こえたわ!」

木曾「……な、何だってこんなタイミングに……!」ガラッ

ショタ提督「……え?」

ビスマルク「……う、嘘!?」

木曾「……おい。あれって……!」



7周目提督「それそれそれそれぇ!」つ空気砲 ドカンドカン!

19周目提督「空気砲は最大出力で放てば円盤すら撃墜出来るんだぞー!」つ空気砲 ドカンドカン!

ヲ級「あがっ!?そ、そんな……っ!」轟沈 ゴボゴボ…

21周目提督「よくもお母さんと31周目提督君を虐めたなぁー!おりゃあああああああああっ!」シュババババババババ! ガスバキドガボカッ!

ル級「ぐふっ……!」轟沈 ゴボゴボ…

29周目提督「あいつらへ突っ込め!」つ無生物指揮棒 スッスッ

28周目提督「威力もパワーアップさせるよ!えいっ!」カッ

プラズマ「」シュバッ!バリバリバリバリバリ!

ヨ級「や、やめ……あばばばばばばばばばばっ!?」

13周目提督「えいっ!やぁっ!とおっ!」ゴオオオォォォォォ! バキッドカッ!

タ級「ろ、ロケットみたいに飛びながらパンチなんて反則……あうっ!?」大破

歴代提督&見守る会「いっけええええええええええええええええええっ!」

深海棲艦「いやあああああああああああああああああああっ!?」



ショタ提督「………」

ビスマルク「………」

木曾「………」

ショタ提督(……どう、なってるの……?)

ビスマルク(深海棲艦が……あんな、小さい男の子達に……)

木曾(ってあいつら、俺達を襲って来た奴らじゃないか!それなのに一方的にやられてるのか!?しかもどうして人間の子供が空を飛んだり……って深海棲艦が深海棲艦を攻撃してるだと!?あぁもうツッコミが追いつかねえっ!?)

ショタ提督「……あ、男の子達の中でも1番小さい子(※31周目提督)がヲ級を吹っ飛ばしてる」

ビスマルク「あの小さい子の傍にいるのは……阿賀野と鬼怒?」

木曾「ローマさんや名取も見えるな……しかも深海棲艦(※見守る会)まで一緒と来たか」

1周目提督「……!」チラッ

ショタ提督「……あれ?」

ビスマルク「どうしたの?」

ショタ提督「今、あそこでフワフワ浮かんでる子がこっちを見たような……」

木曾「……そういや、何人かがこっちを見てるな。覗いてるのがバレたか?」

ビスマルク「いや、近くでこれだけの騒ぎが起こってたら誰だって様子を見るでしょ……」

ショタ提督「……あ、男の子達と小さな子が別れちゃった」

ビスマルク「やるだけやって帰るみたいね」

木曾「というか、あれだけ暴れてたらどっちが敵か分からないな……一応、味方……なのか……?」

1周目提督「もちろんだよ!」ヒョコッ

ショタ提督「うわぁっ!?」ビクッ

ビスマルク「きゃあっ!?」ビクッ

木曾「っ!?」ビクッ

7周目提督「おい!急に出てやるなよ!驚いてるじゃん!」

1周目提督「えへへ、ごめんなさい!」

ショタ提督「……あ、あの」

14周目提督「……あー、悪い。ビビらせちまったな」

ビスマルク「………」

木曾「………」

19周目提督「そんな警戒するなよ~。俺達も提督だからさ!」

24周目提督「いえ、この状況では混乱して当然だと思います……」

28周目提督「どこから話せばいいかな……?えっと、順を追って話していくと――」

ショタ提督「……そんなことがあったんだ」

ビスマルク(……提督がやったことが霞むほどだなんて)

木曾(俺達が昏睡状態になってる間に、こんなことになってたとはな……)

4周目提督「で、でも……40周目提督さんも、その……」

5周目提督「自分の体を電気信号に変えて、ビスマルク達を助けに行くとはなぁ」

8周目提督「……大変だったんだな」

ショタ提督「いえ、そんな……!」アセアセ

22周目提督(……僕とは逆で、姉さん達が眠ったままになっちゃったんだよね)

ビスマルク「……それで、さっきの深海棲艦は……」

11周目提督「安心しろ!しっかりお仕置きしてやった!」

木曾「いや、そっちじゃない。お前達と一緒に戦ってた方だ」

12周目提督「見守る会の皆さんのこと、ですか?」

ショタ提督「見守る、会……」

21周目提督「僕のことをお父さん達と一緒に育ててくれたんだ~♪」

ビスマルク「………」

26周目提督「めんどくさいから一言で言うけど、僕達や人類の味方だ」

23周目提督「さっきお互いに別れたから、今はここにいないけどな」

木曾「………」

9周目提督「……信じられないかもしれないけど、本当なんだ」

ショタ提督「……いや、はい。それは信じます」

ビスマルク「幽霊とか宇宙人とか不老不死とか異世界人とか未来人の存在に比べたら……うん」

木曾「深海棲艦が人類の味方に付く方がまだ納得出来るな」

15周目提督「はっはっは!それもそうじゃな!」

16周目提督「あ、あはは……」

1周目提督「それじゃあ、これから僕達と40周目提督君は友達だね!」

ショタ提督「……え?」

19周目提督「だな!一緒にエロトークやおっぱい談義で盛り上がろうぜ!」

3周目提督「えっちなのはいけないと思いますっ!///」

20周目提督「19周目提督君のことは置いといて、友達になりたいのは本当だよ」

ビスマルク「……!」

木曾「……!」

ビスマルク(そうよ……提督は私達の為に……)

木曾(自分の人生の時間さえも、犠牲にして……)

ショタ提督「………」

ビスマルク「……えぇ。提督と仲良くしてあげてね?」

ショタ提督「……!」

木曾「俺達のせいで、今まで友達を作る余裕が無かったからな……」

ショタ提督「いや、姉さん達のせいじゃ……」

30周目提督「うんっ!同じ提督同士だもん!」

ショタ提督「あ……」

15周目提督「歳や経歴の差を気にすることは無い。ワシらは皆平等に、気兼ねなく話し合える友人じゃ」

17周目提督「……ダメ、かな……?」

ショタ提督「………」チラッ

ビスマルク「………」コクリ

木曾「………」コクン

ショタ提督「……えっと、じゃあ……よろしくお願い、しますっ///」

歴代提督「こちらこそよろしくね(こちらこそよろしくお願いします)(おう!よろしくな)!」

ビスマルク「……良かったわね、提督」ニコッ

木曾「俺達とはまた違う、同性の友人だな」ニコッ

ショタ提督「……うんっ」ニコッ

・・・÷

歴代提督「じゃあね(それではまた)(またな)ー!」ノシ

ショタ提督「うん、またね……!」ノシ

ビスマルク「……やっぱり空を飛んで帰るのね」

木曾「とことん規格外だな……」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……友達、かぁ)

今まで、姉さん達のことばかり考えて行動していた。それこそ、友達についてを考える余裕は無かった。

けれど、こうして気軽に話せる人が出来ると……嬉しい気持ちが湧いてくる。

ショタ提督「……それで、僕に話したいことがあったんだよね?」

ビスマルク「……!え、えぇ!」

ショタ提督「予想外の出来事が起こっちゃったけど、元々は姉さん達の大事な話を聞きに来たから……」

木曾「……あ、あぁ。そうだな」

ビスマルク木曾(あの子達〈あいつら〉のインパクトで呆気に取られてた……)

ショタ提督「………」

ショタ提督(さっき、言いかけたことを考えると……姉さん達は……)

ビスマルク「……提督」

ショタ提督「………」

木曾「さっきも言ったが、俺達は……提督のことを、“提督”として見れなくなってしまったんだ」

ショタ提督「……うん」

ビスマルク「貴方が助けに来てくれたから、私達はこうしてここに立っていることが出来る」

木曾「もし提督が助けてくれなかったら、俺達は今頃……」

ビスマルク「だから、提督には……凄く、す~っごく!感謝してるの!」

木曾「でも、感謝どころじゃないんだ……俺達艦娘を、こんなにも大切に考えてくれる」

ビスマルク「そんな提督のことを、私達は……」

ショタ提督「……っ」ドキドキ
















「……好きになっちゃったの。提督としてじゃなく、男の人としてね?」


「……あぁ。もう、好きでたまらくなっちまったんだ」














ショタ提督「っ!!///」

ビスマルク「………」

木曾「………」

ショタ提督「……え、えっと……///」

ビスマルク「……ごめんなさい。突然こんなことを言って」

木曾「でも、俺達の気持ちは本物だ。いや、それだけじゃない」

ショタ提督「……?///」

ビスマルク「もし、貴方が私達の告白を受け入れてくれるなら……私と木曾、2人を選んでほしいの」

ショタ提督「……!///」

木曾「話し合ったんだ。このまま、どちらかが失恋するくらいなら……2人まとめて付き合うか、いっそ2人仲良くフラれた方が良いってな」

ショタ提督「……///」

ビスマルク「もちろん、それを決めるのは提督よ。私達は、選択肢を出しただけに過ぎない」

木曾「俺やビスマルク片方を選ぶなら、俺達はそれで納得する。もちろん俺達両方とも付き合えないと言っても、それを受け入れる」

ビスマルク「だけど……提督には、真剣に考えて……答えを出してほしい」

木曾「焦って答えを出させるわけにはいかないからな。時間が欲しいというのなら、いつまでも待つ」

ショタ提督「……っ///」

ショタ提督(ま、まさか、ビスマルク姉さんと木曾姉さんの2人から告白されるなんて……///)

ショタ提督(何となく、そんな感じの話かな、とは思ったけど……よ、予想外過ぎて……///)

ビスマルク「……提督っ」

木曾「提督……」

ショタ提督「あ、ぅ……その……///」

ショタ提督(……い、いやっ!ビスマルク姉さんと木曾姉さんが、僕の為に……勇気を出して、想いを告げてくれたんだ……!///)

ショタ提督(それなら、僕も……その想いに、真剣に向き合わないと……ちゃんと、答えを出さないと……!///)

ショタ提督「……ビスマルク姉さん、木曾姉さん///」

ビスマルク「………」

木曾「………」

ショタ提督「……っ!」フルフル

ショタ提督「……今まで、僕はずっと……姉さん達を助ける為に、必死に……頑張って来た」

ショタ提督「それこそ、姉さん達のこと以外は……何も考えずに……」

ビスマルク「………」

木曾「………」

ショタ提督「でも、姉さん達のことを、どう思ってるかを聞かれたら……多分、大切な仲間としか答えなかったと思う」

ショタ提督「実際に、姉さん達は皆……僕の大切な仲間で、姉さんだから……」

ビスマルク「……っ」

木曾「……っ」

ショタ提督「……でも、ね?」

ビスマルク「……!」

木曾「……!」

ショタ提督「ずっと、助けようとしてる内に……自分の中での、大切という気持ちが強くなっていって……」

ショタ提督「それも、ビスマルク姉さんや木曾姉さんは……特に……」

ビスマルク「………」

木曾「………」

ショタ提督「だから、かな……?ビスマルク姉さんと木曾姉さんが、僕に告白してくれた時は……凄く、嬉しかった……!///」

ビスマルク「……!」

木曾「……!」

ショタ提督「……ビスマルク姉さん、木曾姉さん!///」
















「こんな僕で良ければ……恋人として、お付き合いして下さいっ!」














ビスマルク「!!」パァッ

木曾「!!」パァッ

ショタ提督「えへへ……///」

ビスマルク「……本当に、良いの?」

ショタ提督「……うんっ///」

木曾「告白した側が言うのも何だが……また、迷惑をかけるかもしれない」

ショタ提督「それはお互い様だよ。僕も姉さん達に、凄くお世話になってるから……///」

ビスマルク「……提、督……っ!」

木曾「提督……」

ショタ提督「……あっ」

ビスマルク「……?」

木曾「……?」

ショタ提督「2人共……泣いてるよ?」

ビスマルク「え?あっ……」ポロポロ

木曾「……ははっ、俺も涙脆くなったもんだな」ポロポロ

ショタ提督「……ふふっ」

ビスマルク「わ、笑わないでよ……」ポロポロ

ショタ提督「あ、違うよ。泣いてる姉さん達も、可愛いなぁって……」

木曾「こ、このっ……そういうこと言う奴はこうしてやるっ!」ダキッ

ショタ提督「わぷっ!」

ビスマルク「あっ、コラ!抜け駆けしないでよ!」ダキッ

ショタ提督「ぷみゃっ!」

ビスマルク「……こ、これでどうよ?///」スリスリ

ショタ提督「え、えっと……///」

木曾「……俺達のドキドキが、零距離で伝わってくるだろ?///」ギュッ

ショタ提督「……!///」

ショタ提督(本当だ……ビスマルク姉さんと木曾姉さんの、温もりと鼓動が……///)

ビスマルク「……提督っ///」

木曾「……提督///」

ショタ提督「……なぁに?///」
















「……大好きっ!」


「……何度でも言う。好きだ!」


「……うん、僕も……!」














――数十分前・天龍型の自室


龍田「………」

龍田(……提督)

天龍「……まだ悩んでるのか」

龍田「……///」

天龍「はぁ……ウジウジしてないで、とっとと告って来いって!」

龍田「……うぅ///」

天龍「……提督のこと、好きなんだろ?」

龍田「……///」コクリ

天龍「命がけで自分のことを助けてくれて、もうメロメロなんだろ?」

龍田「……今時、メロメロって……///」

天龍「んなこたどうでもいいんだよ!いつまでも悩んでるだけじゃ、誰かに提督が取られちまうぞ?」

龍田「そ、それは……」

天龍「お前と同じ境遇だったビスマルクさん達だって、提督を狙って無いとは限らないからな」

龍田「………」コクリ

天龍「なら、言うべきことは言った方が良い。提督なら、受け入れるかどうかは別として……真剣に考えてくれるはずだ」

天龍「何せ、お前を生死の境目から救い出した男だからな!」

龍田「……うん///」

龍田(……そう、だよね。提督なら……きっと、真っ直ぐ受け止めてくれるわよね……!///)

龍田(私のことを、必死に……助けてくれたから……!///)

龍田「……///」スクッ

天龍「……!」

龍田「……行って、来るね……!///」

天龍「……おう!頑張れ!」

龍田「……!///」ガチャ

バタンッ…

天龍「………」

天龍(龍田の恋、実ってくれ……頼む……!)

龍田「……///」スタスタ

龍田(うぅ、緊張するなぁ……告白なんて、したことないから……///)ドキドキ

龍田(……でも、これ以上悩み続けてたら……天龍ちゃんの言った通り、提督が誰かに取られちゃう……!)

龍田(それだけは嫌……!だから、頑張って告白しないと……!///)

龍田(あまりこんなことは考えたくないけど……自分で告白して、フラれちゃった方がマシだもの……)

龍田「……っ!///」

龍田(だ、だけど!もしかすると私の気持ちを受け取ってもらえるかも……!うん!そう考えないと……!///)

龍田「……あっ」ピタッ

龍田(……そんなこと思ってる内に、着いちゃった……提督のいる、執務室に……)

龍田「……っ///」ドキドキ

龍田(うぅ、緊張するなぁ……でも、中に入らないと……告白、出来ないし……///)

龍田「……!///」

龍田(え、えぇいっ!部屋の前で悩んでちゃダメ!勇気を振り絞って……思いっ切りっ!///)スッ














ビスマルク「……好きになっちゃったの。提督としてじゃなく、男の人としてね?」

木曾「……あぁ。もう、好きでたまらくなっちまったんだ」














龍田「……っ!?」

龍田(え……っ)

龍田(ちょ、ちょっと待って……!?今、聞き覚えのある声が……)


ドクン…


龍田「……っ」

龍田(しかも、“好き”って……)


ドクン… ドクン…


龍田(……そ、そんなわけ、無いよね……?まさか、私より先に……このタイミングで、告白してるなんて……)チラッ


ドクン… ドクン…


ビスマルク「だけど……提督には、真剣に考えて……答えを出してほしい」

木曾「焦って答えを出させるわけにはいかないからな。時間が欲しいというのなら、いつまでも待つ」


龍田「……っ!」

龍田(……ビスマルクさん……それに、木曾ちゃん……まで……)


ドクン… ドクン… ドクン…


ショタ提督「でも、姉さん達のことを、どう思ってるかを聞かれたら……多分、大切な仲間としか答えなかったと思う」

ショタ提督「実際に、姉さん達は皆……僕の大切な仲間で、姉さんだから……」


龍田「……!」

龍田(そ、そう……だよね……?提督は、あくまでも……ビスマルクさん達のことは、仲間として……)


ショタ提督「……でも、ね?」


龍田「ッ!」


ドクン… ドクン… ドクン… ズキッ!


龍田(え……?提、督……?)

ショタ提督「ずっと、助けようとしてる内に……自分の中での、大切という気持ちが強くなっていって……」


龍田「……っ」ガクガク

龍田(や、やだ……そんな……!)


ズキズキ…ッ!


ショタ提督「それも、ビスマルク姉さんや木曾姉さんは……特に……」


龍田(い、いや……聞きたく、無い……よぉ……っ)


ショタ提督「だから、かな……?ビスマルク姉さんと木曾姉さんが、僕に告白してくれた時は……凄く、嬉しかった///」


龍田「っ!」

龍田(い、言わないで……!その先、は……お願い、やめ……てぇ……!)


ズキズキッ…! ズキズキッ…!


ショタ提督「……ビスマルク姉さん、木曾姉さん///」


龍田(やだ……や、だぁ……!提と――)














ショタ提督「こんな僕で良ければ……恋人として、お付き合いして下さいっ!」


龍田「――ッ!!」













龍田「………」


ビスマルク「……本当に、良いの?」

ショタ提督「……うんっ///」


龍田「………」


木曾「告白した側が言うのも何だが……また、迷惑をかけるかもしれない」


龍田「………」


ショタ提督「それはお互い様だよ。僕も姉さん達に、凄くお世話になってるから……///」


龍田「………」


ビスマルク「……提、督……っ!」

木曾「提督……」


龍田「………」









ビスマルク「……大好きっ!」

木曾「……何度でも言う。好きだ!」

ショタ提督「……うん、僕も……!」









龍田「………」

龍田「……ッ!」ダッ

天龍「………」

天龍(……遅いな。これは成功したのか……?もしそうだとしたら、今頃は提督と……)

バターンッ!

天龍「うおっ!?」ビクッ

龍田「………」

天龍「な、何だ龍田か……びっくりさせるなよ……」

龍田「………」

天龍「……で、どうだっ……ん?」

龍田「………」

天龍「……龍田、お前、泣いて……」

龍田「……!」ポロポロ

天龍「……っ」ゾクッ

天龍(ま、まさか……!)

龍田「……あははっ」ポロポロ

天龍「………」

龍田「……天龍ちゃん、私……遅かった、みたい……」ポロポロ

天龍「ッ!!」

龍田「告白しに行ったら、ね……?もう、ビスマルクさん達、が……」ポロポロ

天龍「………」

龍田「提督に……ぐすっ……告白、しちゃって……」ポロポロ

天龍「………」

龍田「それ、で……提督も……受け入れ、て……」ポロポロ

天龍「……!」ダキッ

龍田「……っ」

天龍「……辛かったんだな」ギュウッ

龍田「……っ」

天龍「よしよし……俺の胸で良ければ、思いっきり泣け、な?」ナデナデ

龍田「……ぐすっ、うぅっ……!」ポロポロ

龍田「うあぁぁ……っ!やだ……やだよぉ……っ!」ポロポロ

龍田「どうして……私、だけ……う、ぁ……ぐしゅっ……」ポロポロ

天龍「………」ナデナデ

龍田「どうして……何で……えぐっ……!」ポロポロ

龍田「目覚めるのが、遅かったから……?それとも……」ポロポロ

龍田「ただ、私が……迷ってる、間に……あの、2人が……」ポロポロ

天龍「………」ナデナデ

龍田「先に、勇気を出して……告白、して……うぅっ……!」ポロポロ

龍田「私、だけ……何も、出来ないなんて……そんなの、そんなのってぇ……!」ポロポロ

天龍「………」ナデナデ

龍田「しかも……私の、目の……目の前、でっ……!」ポロポロ

龍田「……提督、と……ビスマルク、さん達……結ばれ……むしゅ、ばれぇ……!」ポロポロ

天龍「………」ナデナデ

龍田「ぐすっ……う、ぁぁ……こんな、こん……こんなこ、と……って……!」ポロポロ

天龍「……っ」ナデナデ

天龍(……龍、田……っ!どうして……龍田が、こんな目に遭わなきゃならねえんだよ……っ!)ジワッ

天龍(昏睡状態になって、その次は……くっそぉ……っ!)

龍田「ぐしゅ……えうっ……!」ポロポロ
















「私、だって……提督の、こと……好きなのにぃ……っ!こんなのってないよぉ……っ!うぅっ、ひぐっ……うええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんっ!」
























かつての仲間を想い、自ら命を落とし……その身に再び生を与えられた、ある1人の青年。




彼が新たに歩んだ歴史は、多くの者に影響を与えることとなった。




ある者は記憶を失い、またある者は両親の命を奪われ、間違った人生を強いられる。




そして……40周目提督とビスマルク達も、彼の影響を強く受けた者の1人である。




彼が新しい歴史を作り上げたことで、その影響を強く受けてしまったのだ。




本来、ビスマルク達はあの日に襲われることは無かったのだが、彼の歩む新たな歴史により……




“八つ当たり”という形で、理不尽な怒りと憎しみが彼女達を襲ってしまった。




そして40周目提督も、自ら厳しい道を歩む選択をし……彼女達の“中”で、もがき苦しんだ。




しかし、40周目提督やビスマルク達は最終的に一命を取り留めたものの……また1つ、思わぬ歴史が生まれてしまった。




それはすなわち、想いの粉砕……龍田の恋心が、踏みにじられてしまったのだ。




無論、彼が悪いわけではない。彼は彼で、かつての仲間を救う為に人生を懸けて歴史に抗ったのだ。




だが、忘れないでほしい。彼が幸せな歴史を歩む、その片隅には――

















――本来なら存在しない、新たな不幸も生み出されてしまっていることを。







≪-- こうして、艦娘達の記憶の化身となったショタ提督と……深海棲艦の襲撃で昏睡状態となり、その影響で記憶喪失となってしまった艦娘達の深層意識世界での生活は終わりを告げ…… --≫





























≪-- 40周目提督とビスマルク達の、現実世界での新しい生活が始まりました --≫



ビスマルク・木曾 HAPPY END!





投下間隔が空いてしまい申し訳ありませんでした。そしてまた長くなってしまいました。
既にお気づきの方もいるかと思いますが、今回は時系列的に、36周目終了直前~(1-30周目)~31周目終了の間の物語です。
歴代提督が全く登場出来なかったのも、40周目開始(36周目後半)時点では5周目提督と36周目提督しか提督になっていない上、現実世界に40周目提督が存在していなかった為です。
41周目オープニングはまだ時間がかかりそうです。出来る限り早く投下致しますので、もうしばらくお時間を頂けると幸いです。

41周目の構想は出来上がりましたが、オープニングやプロットを書こうとした所でPCがまた故障してしまいました。
お待たせして申し訳ありませんが、もう少しだけお時間をいただけると幸いです。現在、別の端末に書き溜め中です。
遅れましたが、Wikiを作成していただきありがとうございます!次スレからはテンプレに組み込ませていただきます。

お待たせして申し訳ありませんでした!オープニング、投下します。

オープニング


海軍学校・正門前

先輩A「……ついに行くんだな」

「はい。皆さん、お世話になりました」ニコッ

友人A「うぅ……これからは食堂のご飯で我慢しなくちゃいけないのかぁ……」

おばちゃん「どういう意味だい?そりゃ」

友人A「うわっ!?おばちゃん!いたの!?」

おばちゃん「当たり前だよ。この子は私達食堂の従業員の革命だからねぇ。旅立つ時は見送ってあげないと」

「ふふっ……ありがとうございます。2人とも」

友人B「ふぐうっ……!くぅおぉ……っ!」ダバダバ

先輩B「ちょっ、泣くほどかよ!?」

友人B「だっでぇ……俺がここで勉強頑張れたのは、こいつの飯のお陰でぇ……!」

先輩B「お前何の為に海軍学校に入ったんだよ!」

友人B「提督の飯を食う為っス」キリッ

先輩B「言い切るな!」

後輩A「あはは……でも、確かに先輩のご飯は美味しいですもんねぇ~」

「喜んでもらえて何よりだよ」

後輩B「……あの、失礼なのは承知で言います。時々で良いですから、うち(海軍学校)にまたご飯作りに来て下さいっ!」

友人B「俺からも頼む!あの味を忘れられないんだ!」

先輩A「お前らなぁ……」

「そう言ってもらえると、凄く嬉しいよ。うん、また近い内に、卒業生としてお邪魔するね?」

友人A友人B後輩B「いよっしゃあああああああああああああああああああああああッ!!」ガッツポ

「それでは……行って来ます」

先輩A「おう。向こうでもしっかり飯を……じゃなかった。提督として頑張れよ!」ノシ

友人A「もしかするとそっちの鎮守府にご飯食べに行っちゃうかもー!」ノシ

友人B「というかぜってー行くッ!」

後輩B「先ぱーい!待ってますからぁー!」ノシ

先輩B「こいつらバカトリオのことは気にせず仕事しろよー!」ノシ

友人A友人B後輩B「酷っ!」

後輩A「無理はなさらないで下さいねー!」ノシ

おばちゃん「向こうの人達にも美味しいご飯を振舞ってやりなー!」ノシ

「……はい。皆さんもお元気で!」スタスタ

・・・÷

「………」スタスタ

(地図によると、この道で……うん、合ってるみたい)

「………」

(海軍学校では、僕が人々に届けたかった物を提供することが出来た。でも、それで満足していてはいけない)

(次の目標……僕にとって、1番提供したかった人々の元に……)

「………」つリュック ゴソゴソ

(……忘れ物は無し。必要な物は、全て入ってるね)

「……よしっ」スタスタ…!



・・・÷

41周目鎮守府

「………」スタスタ

(良かった。無事に着い…………あれ?)

大鯨「~♪」つ箒 ハキハキ

大鯨(こうして毎日お掃除しておけば、いつ新しい提督が来てくれても……)

「………」

(……なるほど)

大鯨「……よし、出来ました!」

(……偶然なんだろうけど、こうして見ると不思議な感覚かも)クスッ

「……こんにちは」ニコッ

大鯨「あ、はいっ。こんにちは~」ニコッ

「41周目鎮守府の大鯨さん、ですか?」

大鯨「そうですよ~。でも、どうしてここが41周目鎮守府だと……あっ」

大鯨(もしかして、この子……)

「あ、すみません。私はこういう者です」つ身分証明書 スッ

大鯨「……41周目提督さん、ですね?」

ショタ提督「はい」ニコッ

大鯨(やっぱり、新しい提督だったんだ……!この地域のジンクスを考えれば……この子、ううん、この人は20歳だけど)

大鯨「えっと、それじゃ……早速執務室に案内しますね!」

ショタ提督「ありがとうございます」

大鯨「はい!では、こちらに……」

ショタ提督「あ、すみません。ご迷惑かもしれませんが、先にお伺いしたい場所が――」



・・・÷

説明不要の執務室

卯月「お腹すいたぴょ~ん……」

三日月「さっきお昼ご飯食べたばかりじゃないですか」

卯月「うーちゃんは食べ頃なの!」

神風「それを言うなら食べ盛りでしょ?」

卯月「そうとも言うぴょん!」

三日月「そうしか言いません!」

松輪「あ、あのぅ……」

三日月「え?あ、松輪ちゃん?どうしたの?」

松輪「えっと……そろそろ、新しい司令が着く時間、です……」

神風「もうそんな時間?執務室を掃除してたら、あっという間に……」

卯月「そのせいでお腹すいたんだぴょん!」

三日月「掃除用具で遊んでたのに?」

卯月「遊びは別だぴょん」シレッ

三日月「もう……」

卯月「お~な~か~す~い~た~ぴょ~ん!」

松輪「あ、あぅ……」

神風「やめなさい。松輪ちゃんが困ってるでしょ?」

卯月「お腹すいたぴょーん!ポテチでもアイスでもパフェでも良いから食べたいぴょーん!」

三日月「徐々にグレードアップしてる!?だから夜ご飯まで我慢してくださいってば!」

卯月「ぷっぷくぷぅ~!」





「……なるほど、空腹でいらっしゃるんですね」





41周目ヒロイン「……え?」クルッ

ショタ提督「ふふっ……初めまして。今日からここで提督として活動させていただく、41周目提督と申します」ペコッ

三日月「……そういえば、この地域は男の子の司令官がよく着任するって……」

卯月「あ~!それでここにも子供が着任したってことぴょん?」

ショタ提督「みたいですね。私もその話は耳にしたことがあります」

神風(容姿だけ見れば私達も人のこと言えないけどね)

松輪(……私、この中で1番小さいです……)

三日月「……それにしても、凄く大きなリュックですね」

神風「言われてみれば……それこそ、旅行にでも行くかのような……」

ショタ提督「これはですね……私にとっての半身とも言える物です」

松輪「半、身……?」

ショタ提督「はい。これは私は皆様に“ある物”をご提供する為に必要な物です」

三日月「ある物って……」

卯月「そんなことよりお腹すいたぴょ~ん……」

神風「貴女ねぇ……」

ショタ提督「そういうことでしたら、こちらをお召し上がりになりますか?」スッ

卯月「っ!それって……!」

ショタ提督「フレンチトーストです」ニコッ

神風「……市販品では無さそうね。もしかして手作り?」

ショタ提督「はい。先程、鎮守府の厨房を見学させていただいたんです。事情を説明すると、鳳翔さんと間宮さんが『是非作ってみて下さい』と言って下さったので、試しに作ってみました」

松輪「事情……あの、もしかして……」

ショタ提督「はい。私は提督だけでなく、皆様のお食事にも携わろうかと思いまして。お恥ずかしながら、厨房を使わせていただいたんです」

三日月(そんな司令官初めて見ました……いや、他所にはもっと常識離れした提督もいますけど)

ショタ提督「清潔で、整理整頓されていて……使わせていただく身としましても、非常に調理しやすい環境でした」

神風「まぁ、鳳翔さん達が管理してるから……」

卯月「ねぇ食べていい!?これ食べていい!?」キラキラ

ショタ提督「もちろんです。その為にご提供させていただきましたから」ニコッ

卯月「やったぴょ~ん!では早速……いただきまぁーす!はむっ」

三日月「あっ……少しは遠慮というものをですね……」

卯月「………」

三日月「……姉さん?」

神風「……卯月ちゃん?」

松輪「……卯月、さん……?」

卯月「………」

ショタ提督「………」

卯月「………」



卯月(一口食べただけで、すぐ分かったぴょん……!これはもう、普通のフレンチトーストじゃないぴょん……!)

卯月(外側はサクッとしていて香ばしく、中はフワッフワの生地……)

卯月(これだけでも、思わず美味しいって言っちゃいそうになるのに……)

卯月(生地に隅々までしみ込んだ、しっとりとした味わい……)

卯月(卵とバターが醸し出すコクに、まろやかな牛乳の風味が良いアクセントとして加わって……)

卯月(噛めば噛むほど、優しい甘さが……溶けていくパン生地と一緒に、口の中いっぱいに広がって……!)

卯月(だ、ダメぇ……!この味、癖になっちゃうぅ……!もっと食べたくなっちゃうよぉ……!)



卯月「……しい」

三日月「え?」

卯月「美味しい……いや、美味しすぎるぴょん……っ!」プルプル

ショタ提督「……ふふっ、喜んでもらえて嬉しいです」ニコッ

卯月「はむっ……んうぅ……っ♪」

神風「そ、そんなに美味しいの?」

卯月「もぐっ……ふわぁ……♪」コクコク

三日月「………」ゴクッ

松輪(首だけ……うないずいてます……)

卯月(えへへぇ~……うーちゃん、幸せぇ……♪)モグモグ

ショタ提督「………」ニコッ

ショタ提督(……うん。やっぱり、自分が作った物を美味しそうに食べてもらえると嬉しいなぁ)

ショタ提督(僕が作った食べ物で、人々が嬉しそうにしてもらえると……僕にとって、これほど幸せなことはないよ)

ショタ提督(ふふっ……これなら、今までのように……皆に“ある物”……“笑顔”を提供するお仕事が出来そう。よしっ、頑張ろう……!)











こうして、料理の天才である合法ショタ提督と艦娘達の鎮守府生活が始まりました。

悩みに悩んだ末、今回はどんな料理でもプロ並に作ることが出来る提督となりました。
候補として考えたことはありましたが、個性が薄いかもと思い今まではお蔵入りにしていました。
お気に召さない内容でしたらすみません。今回は提督の設定上、日常パートでは何かを食べる描写が多くなると思います。
後、別の端末から書き込んでいますので、本編進行中も投下速度が遅くなるかと思います。次スレは次回本編更新時に立てる予定です。

23:00~0:00頃開始予定です。

始めます。先に次スレを立ててきます。

立ててきました!

【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」リットリオ「その30です!」【安価】
【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」リットリオ「その30です!」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1505053897/)

本編は次スレにて進行致します。こちらは埋めていただけると幸いです。
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